JP2004122148A - 鋳造関連装置とその鋳造製品に関するデータ管理方法 - Google Patents

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古村 清志
Takashi Isero
伊勢呂 孝志
Kazuhiro Nishikawa
西川 一浩
Satoshi Mugitani
麦谷 敏
Tokuyuki Takano
高野 徳之
Kazushi Kaji
鍛冶 一志
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Abstract

【課題】各装置に設けられた測定手段にて得られた鋳造条件データを複数のパソコンで自動データ収集管理されている場合に各パソコンに記録されたデータ及びその製品との確実な一々対応ができ、これらのデータを統合して一元管理が容易な鋳造に関するデータ管理方法の提供を目的とする。
【解決手段】ショット毎の一の装置起動時刻認識手段を備え、その認識された起動時刻に関連付けて製品の製造番号を記録する記録手段を備え、ショット毎の各鋳造条件データをその関連装置の起動時刻をファイル名とするファイル作成手段を備え、この各鋳造条件データに基づくトレンド値データファイル作成手段を備え、上記複数のデータ収集・記録手段で得られた各鋳造条件データを一元管理する管理手段を備えた。各鋳造条件データの一部が、一の装置の起動時刻の前後所定時間内に入っていない場合には、そのデータを欠落データとして処理する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出装置等の一の装置と、それに関連する装置等から構成されるダイカスト鋳造等の鋳造システムにおいて、射出装置、金型、溶湯保持炉、部分加圧装置、真空ポンプ等の減圧装置等の各種装置に関する鋳造条件とその鋳造製品を関連付けてデータ管理することにより、鋳造製品の品質と鋳造条件のトレーサビリティーを確保するのに効果的な鋳造関連データの管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイカスト鋳造等において、ダイカスト製品とその鋳造条件を関連付けて、データ収集及び管理することにより、製品に異常が発生したことが発見された場合に、その製品に対応した鋳造条件を認識出来るようにすることで、不良品対策及び品質の作り込みを図らんとする方法は従来から提案されている。
【0003】
例えば、特開平8−22494号公報には、製品に対応する品質管理データを各種測定装置より順次自動的に収集することによってクレーム発生時等、出荷後の製品から品質管理データを追跡、特定せんとする品質管理システムが開示されている。
【0004】
特開2002−52590号公報には、製品が不良と判明した時点において、その形成データを過去に遡って迅速に調査可能にした成形データの記録表示方法が開示されている。
【0005】
しかし、従来はダイカストマシン等の鋳造機本体と、それに関する部分加圧制御装置、あるいは金型キャビティ内を減圧する真空ポンプ等の減圧装置等に、それぞれ個別にデータ収集手段と、そのデータ管理のためのパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと称する)等が備えられていた。
その為、これらのパソコンからデータを自動収集し、他のパソコンでショット毎の鋳造条件データ等のリアルタイムデータをデータファイル化するとともに、そのトレンド値をデータファイル化し、トレンド表示する方法が実施されていた。
【0006】
ところが、各装置毎に連続番号からなるショット番号を付してデータ管理すると、いずれかの装置に関するパソコンに何らかの原因でショット番号が付されなかった場合でも各パソコン毎に連続番号としてショット番号が順次付されていくので、各パソコン間のショット番号あるいは製品の実際のショット番号とが一致しなくなると言う不具合があった。
【0007】
特に、鋳造においては、例えば、キャビティ内の減圧動作、射出動作、部分加圧動作等には必然的に時間差が存在するので、日付毎にデータファイルフォルダがリセット更新されるように、自動プログラムが組まれている場合などには、次のような不具合も発生した。
例えば、時刻8時00分に日付更新されるように設定されていて、射出時刻が7時59分30秒であり、部分加圧動作時刻が8時00分10秒となった場合には射出ロット番号(ショット番号)が前日の日付の最後の記録になり、部分加圧ロット番号(ショット番号)が当日の最初の記録になってしまう。
また、パソコン毎に内蔵されている時計にはそれぞれ、早くなったり、遅くなったり、あるいは初期設定の誤差が存在するので、それぞれのパソコンに記録される時刻が、実際の正時間とずれている場合があり、正確に一元管理ができなかった。
なお、特許文献2には、射出開始指令時間を射出プロファイル名としてトレンドデータと関連付けたことが記載されているが、これは、あくまでも射出プロファイルとトレンドデータを関連付けたものであり、複数のパソコンで分担して鋳造条件に関する各データを収集・記録した場合の一元管理を目的とするものでなく、複数のパソコン間のデータの一々対応ができるものでもない。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−22494号公報
【特許文献2】
特開2002−52590号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術に有する技術的課題に鑑みて、ダイカスト等の鋳造において、各装置に設けられた測定手段にて得られた鋳造条件データを複数のパソコンで自動データ収集管理されている場合に各パソコンに記録されたデータ及びその製品との確実な一々対応ができ、これらのデータを統合して一元管理が容易な鋳造に関するデータ管理方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、射出装置等の一の装置と、その関連装置及び、複数のデータ収集・記録手段から構成される鋳造システムにおいて、ショット毎の一の装置起動時刻認識手段を備え、その認識された起動時刻に関連付けて製品の製造番号を記録する記録手段を備え、ショット毎の各鋳造条件データをその関連装置の起動時刻をファイル名とするファイル作成手段を備え、この各鋳造条件データに基づくトレンド値データファイル作成手段を備え、上記複数のデータ収集・記録手段で得られた各鋳造条件データを一元管理する管理手段を備えた。
【0011】
ここで、射出装置等の一の装置と、その関連装置から構成される鋳造システムとしたのは、製品の製造番号と鋳造条件の一々対応をさせるのに例えば、射出装置における射出時刻を用いる趣旨である。
従って、関連装置とは鋳造システムにおける一の装置を射出装置とした場合それ以外の構成部分が該当する。
具体的には、ダイカストマシン本体を構成する型の開閉装置、注湯装置、金型、部分加圧制御装置、真空ポンプ等の減圧装置等があげられる。
【0012】
ショット毎の鋳造条件とは、例えば、プランジャーによる射出速度、昇圧時間、加圧力(メタル圧)、アルミ合金等の湯温、型温、スリーブ温度、鋳造サイクルタイム、部分加圧タイミング、部分加圧力、減圧時間、減圧レベル等、鋳造に関する各種条件をいい、リアルタイムに、時系列データ(波形データ)として自動収集される。
また、測定データのみならず、条件入力データも含まれる。
【0013】
トレンド値データとは、鋳造条件データとしてあるいは入力データとして得られた値を製品ショット番号(製品の射出時刻)に対応した時系列データとして把握されたデータをいう。
【0014】
このように、例えば、射出装置における射出時刻に関連付けて射出条件データファイルを作成したので、各鋳造条件が複数のパソコンで分担して収集された場合に一々対応が容易で、他のパソコンにデータを取り込んだ場合には一元的に統合管理ができる。
ここで、射出時刻に射出条件を関連付けたとは、例えば、射出開始時刻が8時12分20秒であった場合、射出条件のデータファイル名を081220として記録することをいう。
また、次の工程となる部分加圧動作開始時刻が8時12分24秒であった場合には、部分加圧制御条件ファイル名を081224として記録することをいう。
【0015】
このように、各装置の例えば、起動時刻をその装置のデータのファイル名として記録すると、請求項2記載の発明のように、起動時刻に関連付けられた各鋳造条件データの一部が、一の装置の起動時刻の前後所定時間内に入っていな場合には、そのデータを欠落データとして処理する。
即ち、例えば、射出時刻の所定時間内で、その前にキャビティ内の減圧動作起動時刻が記録されているはずであり、次の工程で部分加圧制御動作起動記録があるはずである。
どれかの装置の起動時刻が、上記所定時間内に記録がなければ、何らかの理由でデータが欠落したと容易に判断ができ、各データの確実な突き合わせが可能になる。
従って、鋳造システムを起動させる際に、各パソコンに時刻合わせ指令が自動的に発信されるように、プログラムを組むのがよい。
【0016】
請求項3記載の発明は、ショット毎の各鋳造条件データファイルとトレンド値データファイルを日付毎のフォルダに格納するフォルダ作成手段を備え、このフォルダ毎に、複数のデータ収集・記録手段で得られた各鋳造条件データを一元管理する管理手段を備えたことにより、日付け毎にデータを自動収集管理できるようにしたものである。
例えば、一の装置として射出装置を選定した場合に、射出装置の起動開始時間が日付け更新時間に該当した時点で自動的に次のフォルダが作成されるようにするのがよい。
これにより、後から、製品の製造番号に対する鋳造条件の特定が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に本発明に係る鋳造に関するデータ管理の例を示す。
ダイカストマシン等の鋳造機に起動信号を入力すると、各パソコンのデータを統合管理しているパソコンPC1から各パソコンに、図1に示す例では、射出条件に関する制御及びデータ記録しているPC2、部分加圧条件に関する制御及びデータ記録しているPC3、キャビティ内の減圧条件に関する制御及びデータを記録しているPC4等に時刻合わせ指令が出される。
また、鋳造機に起動信号が入力されると、各装置に起動準備指令が出される。なお、各装置のどれかに、起動信号が入ったときにパソコン時刻合わせがされるようにしてもよい。
例えば、射出装置が起動すると起動時刻を認識し、それをファイル名として記録し、次にその波動データを記録する。
これと同様に、PC3に部分加圧制御条件がデータ記録され、PC4に減圧条件がデータ記録される。このようにして、他の鋳造条件等も必要に応じて、これらのパソコンや他のパソコンに記録される。
【0018】
各パソコンのデータは、統合管理しているパソコンPC1にデータ転送され、日付け毎にフォルダが作成され、その中に、各鋳造条件がファイルに作成格納され、そのトレンド値が記録格納されるファイルが作成される。
【0019】
鋳造された製品には、例えば、図2に示すように、射出開始時刻に対応させて製造番号が自動刻印される。
このようにして、射出開始時刻に関連させて、製品の製造番号とともに各鋳造条件がトレンド値データとして記録される。
また、図3に示すように、部分加圧条件がトレンド値データとして記録される。
この例で、例えば、製造番号282012001とは2002年8月20日作業時間帯1区分2型ショット番号001であることを示す。
また、図4〜図7には各鋳造条件の波動データの記録例を示す。
例えば、図4が型温の記録、図5が昇圧時間の記録、図6がメタル圧(加圧力)の記録、図7がサイクルタイムの記録例である。
【0020】
【発明の効果】
本発明においては、各鋳造条件のデータを記録するファイルのファイル名をその装置の起動時刻としたので、各鋳造条件の間には、所定の時間的関係が一定の誤差を含めながら明確になるので、一の装置の起動時刻と製品の製造番号を関連付けるだけで、各データの一々対応が確実にファイル名として認識でき、特定できる。
なお、各装置の起動時刻が特定しやすいために取り上げたもので、これに限定されるものではなく、例えば、動作完了時刻等の他のデータを関連付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ管理の構成の例を示す。
【図2】製品の製造番号と鋳造条件を関連付けたデータファイルの例を示す。
【図3】製品の製造番号と鋳造条件を関連付けた、他のデータファイルの例を示す。
【図4】型温度の記録データ例を示す。
【図5】昇圧時間の記録データ例を示す。
【図6】メタル圧の記録データ例を示す。
【図7】サイクルタイムの記録データ例を示す。

Claims (3)

  1. 射出装置等の一の装置と、その関連装置及び、複数のデータ収集・記録手段から構成される鋳造システムにおいて、ショット毎の一の装置起動時刻認識手段を備え、その認識された起動時刻に関連付けて製品の製造番号を記録する記録手段を備え、ショット毎の各鋳造条件データをその関連装置の起動時刻をファイル名とするファイル作成手段を備え、この各鋳造条件データに基づくトレンド値データファイル作成手段を備え、上記複数のデータ収集・記録手段で得られた各鋳造条件データを一元管理する管理手段を備えたことを特徴とする鋳造に関するデータ管理方法。
  2. 起動時刻に関連付けられた各鋳造条件データの一部が、一の装置の起動時刻の前後所定時間内に入っていない場合には、そのデータを欠落データとして処理することを特徴とする請求項1記載の鋳造に関するデータ管理方法。
  3. ショット毎の各鋳造条件データファイルとトレンド値データファイルを日付毎のフォルダに格納するフォルダ作成手段を備え、このフォルダ毎に、複数のデータ収集・記録手段で得られた各鋳造条件データを一元管理する管理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の鋳造に関するデータ管理方法。
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