JP2004125500A - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記憶装置に保存されたデータをユーザーの利用頻度や要求度に応じて選択的に圧縮することにより、記憶装置の空き領域を増やして効率良くデータを記憶可能な車両用ナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1にはデータ並び換え部8、圧縮処理部9、データ格納部10が組込まれている。データ並び換え部8はハードディスク7に保存可能なデータ中、過去のアクセス頻度、及び、自車位置とあらかじめ定められた座標位置とを比較して両者の距離に応じてデータを並べ換える手段である。圧縮処理部9は選択されたデータの圧縮処理を行うもので、アクセス頻度が低い低頻度データ、及び自車位置と座標位置との距離が大きい遠距離データについて、圧縮処理を行うようになっている。データ格納部10は圧縮処理部9にて圧縮されたデータをハードディスク7に記憶する手段である。
【選択図】 図1
【解決手段】ナビゲーション装置1にはデータ並び換え部8、圧縮処理部9、データ格納部10が組込まれている。データ並び換え部8はハードディスク7に保存可能なデータ中、過去のアクセス頻度、及び、自車位置とあらかじめ定められた座標位置とを比較して両者の距離に応じてデータを並べ換える手段である。圧縮処理部9は選択されたデータの圧縮処理を行うもので、アクセス頻度が低い低頻度データ、及び自車位置と座標位置との距離が大きい遠距離データについて、圧縮処理を行うようになっている。データ格納部10は圧縮処理部9にて圧縮されたデータをハードディスク7に記憶する手段である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスクなどの大容量記憶手段に保存された地図データを読み出して画像表示を行い、目的地までの経路を案内する車両用ナビゲーション装置に係り、特に、データの圧縮保存技術に改良を施した車両用ナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両用ナビゲーション装置は高い需要を得ており、様々な研究開発がなされている。最近ではハードディスクなどの書換可能な大容量外部記憶装置が安価となったため、これをナビゲーション装置に使用することでデータ保存領域の増大化を図っている。このようなナビゲーション装置によれば、登録地点、音声(MP3、WMA)、さらには画像(JPEG)などの各種ユーザーデータを大量に保存することが可能である。
【0003】
車両用ナビゲーション装置の進歩は目覚ましい現在、記憶装置の大容量化は常に要請されている。記憶装置の大容量化に対応するには大容量の記憶装置に交換するか、記憶装置を増設する必要がある。しかし、記憶装置を交換する場合、使用中の記憶装置から新たな記憶装置へ保存データを転送しなくてはならず、面倒だった。しかも、データを転送する際、エラーの発生によりデータが消失するおそれがある。また、車両用装置の場合、設置スペースに対する制約が大きいので、記憶装置を増設することはスペース的に難しいケースが多い。さらに、装置の交換であれ、増設であれ、記憶装置の購入費用が発生することに変わりはなく、経済的な負担を強いることになる。
【0004】
そこで従来より、電子化されたデータの一部を圧縮した状態で記憶装置に保存する車両用ナビゲーション装置が提案されている。例えば、記憶装置に圧縮データと非圧縮データの両方を保存しておき、記憶装置から読み出す際にされたデータが圧縮データか、非圧縮データかを判定し、その上で圧縮データであれば解凍(伸張)処理を行ってから装置本体に入力し、非圧縮データであれば直接、装置本体に入力するものが知られている(特許文献1を参照)。また、このナビゲーション装置では、データを複数のブロックに分割してから圧縮することや、上位データを下位データのインデックスとして下位データのみを圧縮すること、あるいはデータの取り得る範囲に基づいて圧縮するなど、様々なデータの圧縮手法が採用されている。さらに他の従来例として、圧縮データを部分的に解凍し、圧縮していないデータのリードエラーが発生した場合に解凍しておいたデータを読み出すナビゲーション装置も提案されている(特許文献2を参照)。この装置によれば、読み出し不能状態を回避できるため、確実に画像を表示することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−320648号公報
【特許文献2】
特開平10−301488号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
記憶装置に保存されるデータ量は増大の一途をたどっており、記憶装置の大容量化にも限界がある。そのため、現状の記憶装置のままで空き領域を大きくした車両用ナビゲーション装置が待たれている。
【0007】
本発明は、このような課題を解消するために提案されたものであり、その目的は、記憶装置に保存されたデータをユーザーの利用頻度や要求度に応じて選択的に圧縮することにより、記憶装置の空き領域を増やして効率良くデータを記憶することが可能な車両用ナビゲーション装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、地図データや経路計算データなど電子化されたデータを保存する書換可能な大容量記憶手段と、前記大容量記憶手段に保存されたデータを読取りそれに基づいて車両の位置及び目的地までの経路を検出する位置・経路検出手段と、地図や操作メニューを表示する表示部と、操作部とを備えた車両用ナビゲーション装置において、次のような技術的特徴を有している。
【0009】
請求項1の発明は、上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、過去のアクセス頻度に応じてデータを並べるデータ並び換え手段と、上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、上記アクセス頻度が少ない順でデータの圧縮処理を行う低頻度データ圧縮処理手段と、圧縮されたデータを上記大容量記憶手段に記憶するデータ格納手段とを具備したことを特徴としている。
以上の請求項1の発明では、データ並び換え手段が過去のアクセス頻度に応じてデータを並べ換え、低頻度データ圧縮処理手段が過去のアクセス頻度が少ない順にデータの圧縮処理を行っている。これにより、常にユーザーの利用頻度に低いデータのみを選択的に圧縮することできる。したがって、記憶装置の空き領域を増やして効率良くデータを記憶することが可能であり、記憶装置の大容量化に貢献することができる。また、利用頻度の高いデータは圧縮していないため、解凍処理が不要であり、迅速且つスムーズな表示処理が可能である。したがって、高性能、高品質の車両用ナビゲーション装置を提供することができる。
【0010】
請求項2の発明は、上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、車両の現在位置と、あらかじめ定められた座標位置とを比較して両者の距離に応じてデータを並べるデータ並び換え手段と、上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、上記座標位置から車両の現在位置までの距離が大きい順番でデータのについて圧縮処理を行う遠距離データ圧縮処理手段と、圧縮されたデータを上記大容量記憶手段に記憶する圧縮データ格納手段とを具備したことを特徴とする。
以上の請求項2の発明では、データ並び換え手段が、車両の現在位置と、あらかじめ定められた座標位置とを比較して両者の距離に応じてデータを並べ換え、遠距離データ圧縮処理手段が上記座標位置から車両の現在位置までの距離が大きい順番でデータの圧縮処理を行っている。つまり、車両の現在位置から近いデータは非圧縮データとなる。したがって、ユーザーの要求度が高いと予想されるデータに関しては解凍処理が不要であり、迅速且つスムーズに表示することができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の車両用ナビゲーション装置において、上記大容量記憶手段に保存可能なデータについて圧縮処理が行われた圧縮データか、圧縮処理を行っていない非圧縮データかを判定するデータ判定手段と、上記アクセス頻度が所定値よりも低い低頻度データ、及び上記座標位置から車両位置までの距離が所定値以上となる遠距離データの少なくとも一方について、前記データ判定手段によりすべて圧縮データであると判定された場合、圧縮処理が完了である旨のメッセージを出力する圧縮済メッセージ出力手段とを備えたことを特徴とする。
以上の請求項3の発明では、データ判定手段が低頻度データ及び遠距離データの少なくとも一方がすべて圧縮データであると判定した場合には、圧縮済メッセージ出力手段が圧縮処理が完了である旨のメッセージを出力するので、無駄に圧縮処理を繰り返す心配がない。また、記憶手段の空き領域が不足している場合には、圧縮処理を行う際の基準となっている所定値を変えることにより、圧縮処理をさらに進めることもでき、優れた使用感を得ることができる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ナビゲーション装置において、上記アクセス頻度、上記車両位置から座標位置までの距離、及び上記データ判定手段の判定結果のうちの少なくとも1つを、データの圧縮処理を行うための条件に設定可能としたことを特徴とする。
以上の請求項4の発明では、アクセス頻度、車両位置から座標位置までの距離、及びデータ判定手段の判定結果のうちの少なくとも1つを、データの圧縮処理を行うための条件に設定可能としたことで、圧縮するデータの優先順位を変更することができる。これによりデータの記憶効率を高めることが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1)代表的な実施の形態
[構成]
以下、本発明の実施の形態の代表的な一例について、図1〜図8を参照して具体的に説明する。本実施の形態は請求項1、2、4を包含するものであり、図1は本実施の形態のブロック図、図2は本実施の形態における大容量記憶手段内のデータ構成例、図3は本実施の形態における圧縮管理ファイルの概念図、図4は本実施の形態によりデータがどう圧縮されるかを示す円グラフ、図5〜8は本実施の形態における動作のフローチャートを示している。
【0014】
図1に示すように、ナビゲーション装置1には大容量記憶手段としてハードディスク7が組込まれており、GPSアンテナ2、車速パルス検出装置3、表示装置4、音声出力装置5及び操作部6が接続されている。ハードディスク7には地図データや経路計算データなど電子化されたデータが保存されている。ナビゲーション装置1はGPSアンテナ2及び車速パルス検出装置3から自車位置を計算し、その付近の地図データをハードディスク7から読取って表示装置4に描画する。また、経路計算を行い、音声で誘導する時は音声出力装置5が誘導音声を出力する。操作部6は目的地設定などの操作を行うようになっている。なお、操作部6はナビゲーション装置1の正面に装備されたスイッチ群やリモコン、あるいは表示装置4を含むタッチパネル装置、音声入力装置から構成されても良い。
【0015】
本実施の形態の特徴は次の点にある。すなわち、ナビゲーション装置1にはデータ並び換え部8、圧縮処理部9、データ格納部10及びデータ判定部11が組込まれている。データ並び換え部8はハードディスク7に保存可能なデータ中、過去のアクセス頻度順、及び、自車位置とあらかじめ定められた座標位置とを比較して両者の距離に応じてデータを並べ換える手段である。並べ方として、アクセス頻度が多いデータや自車位置に近い地域のデータをアクセス速度が早いディスクの内周部に配置し、そうでは無いデータをディスク外周部に配置すれば効率が良い。なお、座標位置については一例として都道府県庁が存在する場所を座標位置に設定する。
【0016】
圧縮処理部9は選択されたデータの圧縮処理を行うものである。より詳しくは、アクセス頻度が低頻度データ、及び自車位置と座標位置との距離が大きい遠距離データについて、圧縮処理を行うようになっている。データ格納部10とは圧縮処理部9にて圧縮されたデータをハードディスク7に記憶する手段である。
【0017】
データ判定部11はハードディスク7に保存可能なデータについて圧縮処理が行われた圧縮データか、圧縮処理を行っていない非圧縮データかを判定するようになっている。なお、本実施の形態では、上記アクセス頻度、上記車両位置から座標位置までの距離、及び上記データ判定部11の判定結果のうちの少なくとも1つを、データの圧縮処理を行うための条件に設定可能としている。各設定条件の優先順位については適宜変更可能であるが、仕様で明確にする必要がある。
【0018】
図2はハードディスク7内のデータ構成例を示している。例えば、データが都道府県単位で分割されていれば、ナビゲーションで使用する地図データ及び検索データは図のように分割されている。また、ハードディスク7内には保存されたデータの圧縮処理を管理する圧縮管理ファイルが設けられている。
【0019】
圧縮管理ファイルの概念図を図3に示す。圧縮管理ファイルの中身は各データの区分と、圧縮時のキーとなる座標位置、アクセス回数、圧縮したかどうかのフラグから構成される。座標位置とは前述したように、都道府県庁が存在する場所の座標を目安としている。ユーザーがハードディスク7内の各データを使用する、つまり各データにアクセスしたら、そのデータのアクセス回数をインクリメントして、アクセス頻度を管理する。後述するフローでデータが圧縮されたら、圧縮フラグを“1”に設定する。
【0020】
ここで、ユーザーがデータを保存するときのフローを図5に示す。まず保存するデータの容量を取得し(フロー501)、保存するデータの容量よりもハードディスク7の空き容量が大きければ(フロー502)、データをハードディスク7に保存する(フロー503)。フロー502で、保存するデータ容量よりもハードディスク7の空き容量が少なければフロー504へ行って圧縮処理を行う。
【0021】
圧縮処理は図6に示すように行う。まず、フロー601で保存するデータの容量とハードディスク7の空き容量とをチェックする。そして、圧縮管理ファイルを検索する。その際、データ並び換え部8はハードディスク7に保存可能なデータ中、前述した通り、データを並べ換えている。そして、以下の条件項で候補を抽出する(フロー602)。
▲1▼アクセス頻度の少ない順
▲2▼自車位置とアクセス管理ファイルの各データの座標位置とを比較して遠くにあるデータ順
ただし、圧縮したデータをもう一度圧縮しても、それほど空き領域が増える事は無いし、後述する解凍時の手間が増えるので、圧縮してあるデータは候補から外す。
【0022】
上記の条件で候補を探す際、圧縮できるデータの有無を判断する(フロー901〜903)。まず、アクセス頻度に関して所定値以下のデータがあるかどうか(フロー901)を判断し、所定値以下のデータが無ければエラーメッセージを返し(フロー606)、この処理を終了する。一方、圧縮できるデータつまり所定値以下のデータがあればフロー902に移る。
【0023】
フロー902では現在の自車位置から座標位置までの距離が所定値より大きいかどうかを判断し、所定値以上のデータが無ければ前記フロー606に移り、所定値以上のデータがあればフロー903に移る。フロー903では、データ判定部11にてデータが圧縮済であるか否かを判断し、圧縮済であれば前記フロー606に移り、圧縮していなければフロー604に移る。フロー604では圧縮処理部9によりデータを圧縮し、管理ファイル内のフラグを立てる。
【0024】
例えば、図4は九州地方のデータの使用頻度が所定値以下の場合に、この部分のデータを圧縮した例である。ここでは、九州地方のデータ量を1/6程度に圧縮したことで、その分だけ空き領域が増大している。なお、具体的なデータ圧縮方法に関しては、様々な圧縮アルゴリズムが公開されているので、適切な方法を採用すれば良い。ただし、別の機会に圧縮されたデータを解凍して使用することが考えられるので、圧縮アルゴリズムは可逆圧縮方式を使用しなければならない。また、圧縮したデータには、圧縮前つまり解凍したときのデータ容量が必要になるので、それを記録しておく必要がある。
【0025】
圧縮すれば、圧縮元のデータは不要になるので、削除する(フロー605)。こうしてフロー601に戻って空き容量をチェックし、充分な空き容量が確保できるまで当処理を繰り返し、空き容量を確保できたら当処理を終了してフロー503に戻る。
【0026】
圧縮したデータが必要になったら、そのデータを解凍する。その時のフローを図7に示す。圧縮したデータには解凍した時の容量が記録されているので、まず、その容量を取得する(フロー701)。解凍するデータの容量よりもハードディスク7の空き容量が大きければ(フロー702)、データをハードディスク7に解凍し、圧縮フラグを“0”にする。また解凍前のデータは不要になるので削除する(フロー703)。フロー702で、ハードディスク7の空き容量が少なければ、フロー704へ行って圧縮処理を行い、充分な空き容量が確保できるまで当処理を繰り返し、空き容量を確保できたら、データをハードディスク7に解凍し、圧縮フラグを“0”にする。
【0027】
この場合の圧縮処理の詳細について図8に示す。まずフロー801で解凍するデータの容量と、ハードディスク7の空き容量をチェックする。そして前述した方法で圧縮するデータの候補を抽出する(フロー802)。圧縮できるデータの有無を判断し(フロー803)、圧縮できるデータが無い場合はエラーメッセージを返して(フロー806)、この処理を終了する。圧縮できるデータが有れば、そのデータを圧縮し(フロー804)、圧縮元のデータを削除する(フロー805)。図6のフローと同様にハードディスク7の空き容量を確保し、フロー703に戻る。以上のようにしてユーザーはデータの圧縮・解凍を繰り返し、ハードディスク7を有効に利用できる。
【0028】
[作用効果]
以上のような本実施の形態によれば、データ並び換え部8がアクセス頻度や自車位置から座標位置までの距離に応じてデータを並べ換え、データ圧縮処理部がユーザーの利用頻度及び要求度に応じて選択的にデータを圧縮することできる。したがって、ハードディスク7の空き領域を増やして効率良くデータを記憶することが可能である。また、利用頻度が高いデータ、及び現在位置から近いデータ、つまりユーザーからの要求度が高いと予想されるデータに関しては、圧縮処理を施していないため解凍処理が不要であり、迅速且つスムーズな表示処理が可能である。さらに、アクセス頻度、車両位置から座標位置までの距離、及びデータ判定部12の判定結果のうちの少なくとも1つを、データの圧縮処理を行うための条件に設定可能としたことで、圧縮するデータの優先順位を変更することができる。これによりデータの記憶効率を高めることが可能である。
【0029】
(2)他の実施の形態
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、請求項3に対応する実施の形態として、圧縮済メッセージ出力部12を備えたものが包含される(図9参照)。圧縮済メッセージ出力部12は、データ判定部11が低頻度データ及び遠距離データの少なくとも一方がすべて圧縮データであると判定した場合に、圧縮処理が完了である旨のメッセージを表示装置4及び音声出力装置5に出力するようになっている。
【0030】
上記実施の形態では圧縮できるデータが無ければエラーメッセージを返したが(フロー606)、図9の実施の形態では、圧縮処理が完了である旨のメッセージを表示装置4及び音声出力装置5に出力する。したがって、無駄に圧縮処理を繰り返すことが無い。また、ハードディスクの空き領域が不足している場合には、圧縮処理の基準となる所定値を変えて、圧縮処理をさらに進めることも可能である。そのため、優れた使用感を得ることができ、高品質化が実現する。
【0031】
なお、圧縮するデータの単位として、ここでは「都道府県」をキーにしたが、地図データであれば緯度経度を所定の基準で矩形領域に分割した「メッシュ」と呼ばれる単位でも良いし、検索データであれば個々の施設データの電話番号の「局番」や名称の「頭文字」単位等も考えられる。いずれにせよ最適と思われる単位を採用すればよい。また、ハードディスク7に保存したデータだけでなくユーザー自身が保存したデータを圧縮候補にしても良いし、圧縮するデータの優先順位をユーザーが予め設定しておいて、圧縮しなければならなくなったとき、それに応じて圧縮しても良い。さらに、圧縮、解凍を繰り返していくうちに、データの断片化が進んでいくので、圧縮・解凍処理が所定回数を超えたら、自動で断片化を解消する(デフラグする)ようにして、データの連続性を保つことが望ましい。また、データの圧縮処理を行うための条件としては、上記▲1▼、▲2▼のいずれか1つ、あるいは複数の組み合わせであっても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ並び換え手段と、データ圧縮手段とを具備することにより、記憶装置に保存されたデータをユーザーの利用頻度や要求度に応じて選択的に圧縮することができ、記憶装置の空き領域を増やして効率良くデータを記憶可能な車両用ナビゲーション装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態のブロック図。
【図2】大容量記憶手段内のデータ構成例。
【図3】本実施の形態における圧縮管理ファイルの概念図。
【図4】本実施の形態によりデータがどう圧縮されるかを示す円グラフ。
【図5】本実施の形態における動作のフローチャート。
【図6】本実施の形態における動作のフローチャート。
【図7】本実施の形態における動作のフローチャート。
【図8】本実施の形態における動作のフローチャート。
【図9】本発明の他の実施の形態のブロック図。
【符号の説明】
1…ナビゲーション装置
2…GPSアンテナ
3…車速パルス検出装置
4…表示装置
5…音声出力装置
6…操作部
7…ハードディスク
8…データ並び換え部
9…圧縮処理部
10…データ格納部
11…データ判定部
12…圧縮済メッセージ出力部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスクなどの大容量記憶手段に保存された地図データを読み出して画像表示を行い、目的地までの経路を案内する車両用ナビゲーション装置に係り、特に、データの圧縮保存技術に改良を施した車両用ナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両用ナビゲーション装置は高い需要を得ており、様々な研究開発がなされている。最近ではハードディスクなどの書換可能な大容量外部記憶装置が安価となったため、これをナビゲーション装置に使用することでデータ保存領域の増大化を図っている。このようなナビゲーション装置によれば、登録地点、音声(MP3、WMA)、さらには画像(JPEG)などの各種ユーザーデータを大量に保存することが可能である。
【0003】
車両用ナビゲーション装置の進歩は目覚ましい現在、記憶装置の大容量化は常に要請されている。記憶装置の大容量化に対応するには大容量の記憶装置に交換するか、記憶装置を増設する必要がある。しかし、記憶装置を交換する場合、使用中の記憶装置から新たな記憶装置へ保存データを転送しなくてはならず、面倒だった。しかも、データを転送する際、エラーの発生によりデータが消失するおそれがある。また、車両用装置の場合、設置スペースに対する制約が大きいので、記憶装置を増設することはスペース的に難しいケースが多い。さらに、装置の交換であれ、増設であれ、記憶装置の購入費用が発生することに変わりはなく、経済的な負担を強いることになる。
【0004】
そこで従来より、電子化されたデータの一部を圧縮した状態で記憶装置に保存する車両用ナビゲーション装置が提案されている。例えば、記憶装置に圧縮データと非圧縮データの両方を保存しておき、記憶装置から読み出す際にされたデータが圧縮データか、非圧縮データかを判定し、その上で圧縮データであれば解凍(伸張)処理を行ってから装置本体に入力し、非圧縮データであれば直接、装置本体に入力するものが知られている(特許文献1を参照)。また、このナビゲーション装置では、データを複数のブロックに分割してから圧縮することや、上位データを下位データのインデックスとして下位データのみを圧縮すること、あるいはデータの取り得る範囲に基づいて圧縮するなど、様々なデータの圧縮手法が採用されている。さらに他の従来例として、圧縮データを部分的に解凍し、圧縮していないデータのリードエラーが発生した場合に解凍しておいたデータを読み出すナビゲーション装置も提案されている(特許文献2を参照)。この装置によれば、読み出し不能状態を回避できるため、確実に画像を表示することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−320648号公報
【特許文献2】
特開平10−301488号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
記憶装置に保存されるデータ量は増大の一途をたどっており、記憶装置の大容量化にも限界がある。そのため、現状の記憶装置のままで空き領域を大きくした車両用ナビゲーション装置が待たれている。
【0007】
本発明は、このような課題を解消するために提案されたものであり、その目的は、記憶装置に保存されたデータをユーザーの利用頻度や要求度に応じて選択的に圧縮することにより、記憶装置の空き領域を増やして効率良くデータを記憶することが可能な車両用ナビゲーション装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、地図データや経路計算データなど電子化されたデータを保存する書換可能な大容量記憶手段と、前記大容量記憶手段に保存されたデータを読取りそれに基づいて車両の位置及び目的地までの経路を検出する位置・経路検出手段と、地図や操作メニューを表示する表示部と、操作部とを備えた車両用ナビゲーション装置において、次のような技術的特徴を有している。
【0009】
請求項1の発明は、上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、過去のアクセス頻度に応じてデータを並べるデータ並び換え手段と、上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、上記アクセス頻度が少ない順でデータの圧縮処理を行う低頻度データ圧縮処理手段と、圧縮されたデータを上記大容量記憶手段に記憶するデータ格納手段とを具備したことを特徴としている。
以上の請求項1の発明では、データ並び換え手段が過去のアクセス頻度に応じてデータを並べ換え、低頻度データ圧縮処理手段が過去のアクセス頻度が少ない順にデータの圧縮処理を行っている。これにより、常にユーザーの利用頻度に低いデータのみを選択的に圧縮することできる。したがって、記憶装置の空き領域を増やして効率良くデータを記憶することが可能であり、記憶装置の大容量化に貢献することができる。また、利用頻度の高いデータは圧縮していないため、解凍処理が不要であり、迅速且つスムーズな表示処理が可能である。したがって、高性能、高品質の車両用ナビゲーション装置を提供することができる。
【0010】
請求項2の発明は、上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、車両の現在位置と、あらかじめ定められた座標位置とを比較して両者の距離に応じてデータを並べるデータ並び換え手段と、上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、上記座標位置から車両の現在位置までの距離が大きい順番でデータのについて圧縮処理を行う遠距離データ圧縮処理手段と、圧縮されたデータを上記大容量記憶手段に記憶する圧縮データ格納手段とを具備したことを特徴とする。
以上の請求項2の発明では、データ並び換え手段が、車両の現在位置と、あらかじめ定められた座標位置とを比較して両者の距離に応じてデータを並べ換え、遠距離データ圧縮処理手段が上記座標位置から車両の現在位置までの距離が大きい順番でデータの圧縮処理を行っている。つまり、車両の現在位置から近いデータは非圧縮データとなる。したがって、ユーザーの要求度が高いと予想されるデータに関しては解凍処理が不要であり、迅速且つスムーズに表示することができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の車両用ナビゲーション装置において、上記大容量記憶手段に保存可能なデータについて圧縮処理が行われた圧縮データか、圧縮処理を行っていない非圧縮データかを判定するデータ判定手段と、上記アクセス頻度が所定値よりも低い低頻度データ、及び上記座標位置から車両位置までの距離が所定値以上となる遠距離データの少なくとも一方について、前記データ判定手段によりすべて圧縮データであると判定された場合、圧縮処理が完了である旨のメッセージを出力する圧縮済メッセージ出力手段とを備えたことを特徴とする。
以上の請求項3の発明では、データ判定手段が低頻度データ及び遠距離データの少なくとも一方がすべて圧縮データであると判定した場合には、圧縮済メッセージ出力手段が圧縮処理が完了である旨のメッセージを出力するので、無駄に圧縮処理を繰り返す心配がない。また、記憶手段の空き領域が不足している場合には、圧縮処理を行う際の基準となっている所定値を変えることにより、圧縮処理をさらに進めることもでき、優れた使用感を得ることができる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ナビゲーション装置において、上記アクセス頻度、上記車両位置から座標位置までの距離、及び上記データ判定手段の判定結果のうちの少なくとも1つを、データの圧縮処理を行うための条件に設定可能としたことを特徴とする。
以上の請求項4の発明では、アクセス頻度、車両位置から座標位置までの距離、及びデータ判定手段の判定結果のうちの少なくとも1つを、データの圧縮処理を行うための条件に設定可能としたことで、圧縮するデータの優先順位を変更することができる。これによりデータの記憶効率を高めることが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1)代表的な実施の形態
[構成]
以下、本発明の実施の形態の代表的な一例について、図1〜図8を参照して具体的に説明する。本実施の形態は請求項1、2、4を包含するものであり、図1は本実施の形態のブロック図、図2は本実施の形態における大容量記憶手段内のデータ構成例、図3は本実施の形態における圧縮管理ファイルの概念図、図4は本実施の形態によりデータがどう圧縮されるかを示す円グラフ、図5〜8は本実施の形態における動作のフローチャートを示している。
【0014】
図1に示すように、ナビゲーション装置1には大容量記憶手段としてハードディスク7が組込まれており、GPSアンテナ2、車速パルス検出装置3、表示装置4、音声出力装置5及び操作部6が接続されている。ハードディスク7には地図データや経路計算データなど電子化されたデータが保存されている。ナビゲーション装置1はGPSアンテナ2及び車速パルス検出装置3から自車位置を計算し、その付近の地図データをハードディスク7から読取って表示装置4に描画する。また、経路計算を行い、音声で誘導する時は音声出力装置5が誘導音声を出力する。操作部6は目的地設定などの操作を行うようになっている。なお、操作部6はナビゲーション装置1の正面に装備されたスイッチ群やリモコン、あるいは表示装置4を含むタッチパネル装置、音声入力装置から構成されても良い。
【0015】
本実施の形態の特徴は次の点にある。すなわち、ナビゲーション装置1にはデータ並び換え部8、圧縮処理部9、データ格納部10及びデータ判定部11が組込まれている。データ並び換え部8はハードディスク7に保存可能なデータ中、過去のアクセス頻度順、及び、自車位置とあらかじめ定められた座標位置とを比較して両者の距離に応じてデータを並べ換える手段である。並べ方として、アクセス頻度が多いデータや自車位置に近い地域のデータをアクセス速度が早いディスクの内周部に配置し、そうでは無いデータをディスク外周部に配置すれば効率が良い。なお、座標位置については一例として都道府県庁が存在する場所を座標位置に設定する。
【0016】
圧縮処理部9は選択されたデータの圧縮処理を行うものである。より詳しくは、アクセス頻度が低頻度データ、及び自車位置と座標位置との距離が大きい遠距離データについて、圧縮処理を行うようになっている。データ格納部10とは圧縮処理部9にて圧縮されたデータをハードディスク7に記憶する手段である。
【0017】
データ判定部11はハードディスク7に保存可能なデータについて圧縮処理が行われた圧縮データか、圧縮処理を行っていない非圧縮データかを判定するようになっている。なお、本実施の形態では、上記アクセス頻度、上記車両位置から座標位置までの距離、及び上記データ判定部11の判定結果のうちの少なくとも1つを、データの圧縮処理を行うための条件に設定可能としている。各設定条件の優先順位については適宜変更可能であるが、仕様で明確にする必要がある。
【0018】
図2はハードディスク7内のデータ構成例を示している。例えば、データが都道府県単位で分割されていれば、ナビゲーションで使用する地図データ及び検索データは図のように分割されている。また、ハードディスク7内には保存されたデータの圧縮処理を管理する圧縮管理ファイルが設けられている。
【0019】
圧縮管理ファイルの概念図を図3に示す。圧縮管理ファイルの中身は各データの区分と、圧縮時のキーとなる座標位置、アクセス回数、圧縮したかどうかのフラグから構成される。座標位置とは前述したように、都道府県庁が存在する場所の座標を目安としている。ユーザーがハードディスク7内の各データを使用する、つまり各データにアクセスしたら、そのデータのアクセス回数をインクリメントして、アクセス頻度を管理する。後述するフローでデータが圧縮されたら、圧縮フラグを“1”に設定する。
【0020】
ここで、ユーザーがデータを保存するときのフローを図5に示す。まず保存するデータの容量を取得し(フロー501)、保存するデータの容量よりもハードディスク7の空き容量が大きければ(フロー502)、データをハードディスク7に保存する(フロー503)。フロー502で、保存するデータ容量よりもハードディスク7の空き容量が少なければフロー504へ行って圧縮処理を行う。
【0021】
圧縮処理は図6に示すように行う。まず、フロー601で保存するデータの容量とハードディスク7の空き容量とをチェックする。そして、圧縮管理ファイルを検索する。その際、データ並び換え部8はハードディスク7に保存可能なデータ中、前述した通り、データを並べ換えている。そして、以下の条件項で候補を抽出する(フロー602)。
▲1▼アクセス頻度の少ない順
▲2▼自車位置とアクセス管理ファイルの各データの座標位置とを比較して遠くにあるデータ順
ただし、圧縮したデータをもう一度圧縮しても、それほど空き領域が増える事は無いし、後述する解凍時の手間が増えるので、圧縮してあるデータは候補から外す。
【0022】
上記の条件で候補を探す際、圧縮できるデータの有無を判断する(フロー901〜903)。まず、アクセス頻度に関して所定値以下のデータがあるかどうか(フロー901)を判断し、所定値以下のデータが無ければエラーメッセージを返し(フロー606)、この処理を終了する。一方、圧縮できるデータつまり所定値以下のデータがあればフロー902に移る。
【0023】
フロー902では現在の自車位置から座標位置までの距離が所定値より大きいかどうかを判断し、所定値以上のデータが無ければ前記フロー606に移り、所定値以上のデータがあればフロー903に移る。フロー903では、データ判定部11にてデータが圧縮済であるか否かを判断し、圧縮済であれば前記フロー606に移り、圧縮していなければフロー604に移る。フロー604では圧縮処理部9によりデータを圧縮し、管理ファイル内のフラグを立てる。
【0024】
例えば、図4は九州地方のデータの使用頻度が所定値以下の場合に、この部分のデータを圧縮した例である。ここでは、九州地方のデータ量を1/6程度に圧縮したことで、その分だけ空き領域が増大している。なお、具体的なデータ圧縮方法に関しては、様々な圧縮アルゴリズムが公開されているので、適切な方法を採用すれば良い。ただし、別の機会に圧縮されたデータを解凍して使用することが考えられるので、圧縮アルゴリズムは可逆圧縮方式を使用しなければならない。また、圧縮したデータには、圧縮前つまり解凍したときのデータ容量が必要になるので、それを記録しておく必要がある。
【0025】
圧縮すれば、圧縮元のデータは不要になるので、削除する(フロー605)。こうしてフロー601に戻って空き容量をチェックし、充分な空き容量が確保できるまで当処理を繰り返し、空き容量を確保できたら当処理を終了してフロー503に戻る。
【0026】
圧縮したデータが必要になったら、そのデータを解凍する。その時のフローを図7に示す。圧縮したデータには解凍した時の容量が記録されているので、まず、その容量を取得する(フロー701)。解凍するデータの容量よりもハードディスク7の空き容量が大きければ(フロー702)、データをハードディスク7に解凍し、圧縮フラグを“0”にする。また解凍前のデータは不要になるので削除する(フロー703)。フロー702で、ハードディスク7の空き容量が少なければ、フロー704へ行って圧縮処理を行い、充分な空き容量が確保できるまで当処理を繰り返し、空き容量を確保できたら、データをハードディスク7に解凍し、圧縮フラグを“0”にする。
【0027】
この場合の圧縮処理の詳細について図8に示す。まずフロー801で解凍するデータの容量と、ハードディスク7の空き容量をチェックする。そして前述した方法で圧縮するデータの候補を抽出する(フロー802)。圧縮できるデータの有無を判断し(フロー803)、圧縮できるデータが無い場合はエラーメッセージを返して(フロー806)、この処理を終了する。圧縮できるデータが有れば、そのデータを圧縮し(フロー804)、圧縮元のデータを削除する(フロー805)。図6のフローと同様にハードディスク7の空き容量を確保し、フロー703に戻る。以上のようにしてユーザーはデータの圧縮・解凍を繰り返し、ハードディスク7を有効に利用できる。
【0028】
[作用効果]
以上のような本実施の形態によれば、データ並び換え部8がアクセス頻度や自車位置から座標位置までの距離に応じてデータを並べ換え、データ圧縮処理部がユーザーの利用頻度及び要求度に応じて選択的にデータを圧縮することできる。したがって、ハードディスク7の空き領域を増やして効率良くデータを記憶することが可能である。また、利用頻度が高いデータ、及び現在位置から近いデータ、つまりユーザーからの要求度が高いと予想されるデータに関しては、圧縮処理を施していないため解凍処理が不要であり、迅速且つスムーズな表示処理が可能である。さらに、アクセス頻度、車両位置から座標位置までの距離、及びデータ判定部12の判定結果のうちの少なくとも1つを、データの圧縮処理を行うための条件に設定可能としたことで、圧縮するデータの優先順位を変更することができる。これによりデータの記憶効率を高めることが可能である。
【0029】
(2)他の実施の形態
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、請求項3に対応する実施の形態として、圧縮済メッセージ出力部12を備えたものが包含される(図9参照)。圧縮済メッセージ出力部12は、データ判定部11が低頻度データ及び遠距離データの少なくとも一方がすべて圧縮データであると判定した場合に、圧縮処理が完了である旨のメッセージを表示装置4及び音声出力装置5に出力するようになっている。
【0030】
上記実施の形態では圧縮できるデータが無ければエラーメッセージを返したが(フロー606)、図9の実施の形態では、圧縮処理が完了である旨のメッセージを表示装置4及び音声出力装置5に出力する。したがって、無駄に圧縮処理を繰り返すことが無い。また、ハードディスクの空き領域が不足している場合には、圧縮処理の基準となる所定値を変えて、圧縮処理をさらに進めることも可能である。そのため、優れた使用感を得ることができ、高品質化が実現する。
【0031】
なお、圧縮するデータの単位として、ここでは「都道府県」をキーにしたが、地図データであれば緯度経度を所定の基準で矩形領域に分割した「メッシュ」と呼ばれる単位でも良いし、検索データであれば個々の施設データの電話番号の「局番」や名称の「頭文字」単位等も考えられる。いずれにせよ最適と思われる単位を採用すればよい。また、ハードディスク7に保存したデータだけでなくユーザー自身が保存したデータを圧縮候補にしても良いし、圧縮するデータの優先順位をユーザーが予め設定しておいて、圧縮しなければならなくなったとき、それに応じて圧縮しても良い。さらに、圧縮、解凍を繰り返していくうちに、データの断片化が進んでいくので、圧縮・解凍処理が所定回数を超えたら、自動で断片化を解消する(デフラグする)ようにして、データの連続性を保つことが望ましい。また、データの圧縮処理を行うための条件としては、上記▲1▼、▲2▼のいずれか1つ、あるいは複数の組み合わせであっても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ並び換え手段と、データ圧縮手段とを具備することにより、記憶装置に保存されたデータをユーザーの利用頻度や要求度に応じて選択的に圧縮することができ、記憶装置の空き領域を増やして効率良くデータを記憶可能な車両用ナビゲーション装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態のブロック図。
【図2】大容量記憶手段内のデータ構成例。
【図3】本実施の形態における圧縮管理ファイルの概念図。
【図4】本実施の形態によりデータがどう圧縮されるかを示す円グラフ。
【図5】本実施の形態における動作のフローチャート。
【図6】本実施の形態における動作のフローチャート。
【図7】本実施の形態における動作のフローチャート。
【図8】本実施の形態における動作のフローチャート。
【図9】本発明の他の実施の形態のブロック図。
【符号の説明】
1…ナビゲーション装置
2…GPSアンテナ
3…車速パルス検出装置
4…表示装置
5…音声出力装置
6…操作部
7…ハードディスク
8…データ並び換え部
9…圧縮処理部
10…データ格納部
11…データ判定部
12…圧縮済メッセージ出力部
Claims (4)
- 地図データや経路計算データなど電子化されたデータを保存する書換可能な大容量記憶手段と、前記大容量記憶手段に保存されたデータを読取りそれに基づいて車両の位置及び目的地までの経路を検出する位置・経路検出手段と、地図や操作メニュを表示する表示部と、操作部とを備えた車両用ナビゲーション装置において、
上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、過去のアクセス頻度に応じてデータを並べるデータ並び換え手段と、
上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、上記アクセス頻度が少ない順番でデータの圧縮処理を行う低頻度データ圧縮処理手段と、
圧縮されたデータを上記大容量記憶手段に記憶するデータ格納手段とを具備したことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。 - 地図データや経路計算データなど電子化されたデータを保存する書換可能な大容量記憶手段と、前記大容量記憶手段に保存されたデータを読取りそれに基づいて車両の位置及び目的地までの経路を検出する位置・経路検出手段と、地図や操作メニュを表示する表示部と、操作部とを備えた車両用ナビゲーション装置において、
上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、車両の現在位置と、あらかじめ定められた座標位置とを比較して両者の距離に応じてデータを並べるデータ並び換え手段と、
上記大容量記憶手段に保存可能なデータ中、上記距離が大きい順番でデータの圧縮処理を行う遠距離データ圧縮処理手段と、
圧縮されたデータを上記大容量記憶手段に記憶する圧縮データ格納手段とを具備したことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。 - 上記大容量記憶手段に保存可能なデータについて圧縮処理が行われた圧縮データか、圧縮処理を行っていない非圧縮データかを判定するデータ判定手段と、
上記アクセス頻度が低い低頻度データ、及び上記座標位置から車両位置までの距離が大きい遠距離データの少なくとも一方について、前記データ判定手段がすべて圧縮データであると判定した場合、圧縮処理が完了である旨のメッセージを出力する圧縮済メッセージ出力手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ナビゲーション装置。 - 上記アクセス頻度、上記車両位置から座標位置までの距離、及び上記データ判定手段の判定結果のうちの少なくとも1つを、データの圧縮処理を行うための条件に設定可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ナビゲーション装置。
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-
2002
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