JP2004127754A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】有機EL表示装置Sは、複数の発光素子を有する表示領域1と、表示領域1の外側に設けられ、発光素子に対して電力を供給する電源配線3を有している。電源配線3は、表示領域の周縁に沿って所定方向に延びるように設けられた緑色用電源配線3Gと、緑色用電源配線3Gと緑色用発光素子とを接続する緑色用電源線6Gと、緑色用電源配線6Gに並んで配置された赤色用電源配線6Rと、赤色用電源配線3Rと赤色用発光素子とを接続し、緑色用電源線6Gより単位時間当たりの消費電流が大きい赤色用電源線6Rとを有し、赤色用電源配線3Rは、緑色用電源配線3Gと表示領域1との間に配置されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光素子を有する電気光学装置及び電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置は各画素に対応して発光素子である有機EL素子を有しているが、フルカラー化のために、ガラス基板に赤(R)、緑(G)、青(B)各色の発光素子を備えたものがある。そして、有機EL表示装置ではこれら発光素子を発光するために電源配線を介して発光素子に対して駆動電流を供給している。電源配線は、発光素子が配置されている表示領域の外側において、表示領域の周縁に沿うように設けられる(例えば、特許文献1参照。)。各色の発光素子に対応して電源配線をそれぞれ設ける場合には互いに隣合うように設けることが望ましい。例えば、青色発光素子に電流を供給するための青色用電源配線は表示領域に近い位置に配置され、緑色発光素子に電流を供給するための緑色用電源配線は表示領域に対して青色用電源配線の外側に配置され、赤色発光素子に電流を供給するための赤色用電源配線は表示領域に対して緑色用電源配線の外側に配置されている。したがって、例えば、赤色用電源配線と表示領域に設けられている赤色発光素子とを接続する接続線は、緑色用電源配線及び青色用電源配線を跨ぐように設けられる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−108252号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の有機EL表示装置において、以下に述べるような問題が生じるようになった。
【0005】
すなわち、最も外側に配置されている赤色用接続線は緑色及び青色用電源配線を跨ぐのに対して、緑色用接続線は青色用電源配線のみを跨ぐ構成であり、青色用接続線は電源配線を跨がない。すなわち、赤色用接続線の跨ぎ部分の距離は、緑色用接続線(青色用接続線)の跨ぎ部分に対して長い。跨ぐ距離が長いと、この跨ぎ部分の配線抵抗が増大する。この跨ぎ部分における電圧降下量は配線抵抗値とこれを流れる電流値とによってよって定まるため、配線抵抗値にばらつきがあると電圧降下量にばらつきが生じ、発光素子のそれぞれに供給される電流量が変化する。各色の発光素子それぞれに対する電流供給量が変化すると発光の均一性が低下するなど、表示性能を低下させることになる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数の発光素子に対して駆動電流を供給する際、電圧降下量のばらつきを抑えて、均一な発光性能を維持できる電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の電気光学装置は、第1の発光素子と、通常消費電流が前記第1の発光素子よりも大きい第2の発光素子と、この第1及び第2の発光素子が所定の位置に配置された表示領域と、この表示領域の周縁に沿って所定方向に延びるように設けられ、第1の発光素子に対して電力を供給する第1の電源配線と、この第1の電源配線に並んで設けられ、第2の発光素子に対して電力を供給する第2の電源配線とを有する電気光学装置であって、この第2の電源配線は、第1の電源配線と表示領域との間に配置されており、第2の電源配線と交差して配置され、第1の電源配線と第1の発光素子とを接続する接続線を有することを特徴とする。ここに、通常消費電流とは標準的な表示状態における平均消費電流であり、例えば、本発明の電気光学装置がカラー表示を行うものであれば、白色を通常の輝度で表示する場合の消費電流が含まれる。
有機EL素子は色毎に発光効率が異なるのが通常であり、同等の発光輝度を得るためには、互いに異なる電流量を供給する必要がある。本発明は複数の電源配線間で供給電流が異なることを利用して、配線抵抗値のばらつきによる電圧降下量のばらつきを低減しようとするものである。本発明によれば、表示領域の外側においてこの表示領域の周縁に沿うように並んで配置されている複数の電源配線のうち、通常消費電流が大きい表示素子に接続する電源配線を、通常消費電流がより小さい表示素子に接続する電源配線に対して表示領域に近い側(より内側)に配置したので、電源配線と交差してこれを跨ぐ配線である接続線の分だけ配線抵抗が増大するが、そこに流れる電流値は内側の電源配線よりも小さいので、配線抵抗の増分による電圧降下量を比較的小さく抑えることができる。したがって、複数の発光素子それぞれの発光特性を均一化できる。
本発明の電気光学装置は、複数の表示素子が所定の位置に配置された表示領域と、この表示領域の周縁に沿って所定方向に延びるように互いに略平行に設けられ、この複数の表示素子に対して電力を供給する複数の電源配線と、その複数の電源配線の少なくとも1と交差して配置され、その複数の電源配線のそれぞれとこの複数の表示素子とを接続する複数の接続線とを有し、その複数の接続線の長さは、それぞれの接続線を通常通過する電流量に応じて、通常通過する電流量の多いもの程短く設けられていることを特徴とする。
【0007】
これにより、電源配線が複数ある場合において、外側の電源配線に接続されている接続線における電圧降下量と、内側の電源配線に接続されている接続線における電圧降下量との差を抑えることができるので、これら各電源配線に接続される発光素子の発光特性をより均一化できる。
本発明の電気光学装置において、前記発光素子は有機エレクトロルミネッセンス素子を含む構成が採用される。
【0008】
これにより、高輝度で高速応答な表示装置を提供できる。
本発明の電子機器は、上記記載の電気光学装置及び当該電気光学装置に少なくとも表示データを送信する回路とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、優れた発光性能を有する表示装置を備えた電子機器を提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気光学装置及び電子機器について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の電気光学装置の一例としての有機EL表示装置を示す図であって、図1は模式的な全体平面図及びその要部拡大図である。
図1において、有機EL表示装置Sは、ガラス等からなる透明な基板Pと、基板P上にマトリクス状に配置された複数の有機エレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)素子とを備えている。有機EL素子(発光素子)は、後述する画素電極(陽極)と、機能層と、陰極とを有して形成されており、発光素子の発光状態は、陽極に接続された薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を介して制御される。
表示装置Sは、基板Pの中央に設けられている表示領域1と、基板Pの周縁であって表示領域1の外側に設けられている非表示領域2とを備えている。マトリクス状に配置されている複数の発光素子は、表示領域1に設けられている。また、表示装置Sは、図1中、X方向に延びる複数の走査線4と、走査線4に対して交差する方向であるY方向に延びる複数の信号線5と、信号線5に並列に延びる複数の電源線(接続線)6とを有している。そして、走査線4と信号線5との各交点付近に、発光素子のそれぞれに対応した複数の画素100が設けられている。画素100は発光素子により発光する領域であり、本実施形態において、カラー表示を行うために、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に対応した各画素100がストライプ状に配列されている。
【0011】
ここで、信号線5には、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチを備えるデータ側駆動回路(不図示)が接続されている。また、走査線4には、シフトレジスタ及びレベルシフタを備える走査側駆動回路(不図示)が接続されている。
図2は表示装置Sの構成の一例を模式的に示す分解斜視図である。本実施形態において、表示装置Sは、能動素子としてTFT(薄膜トランジスタ)を用いたアクティブ型駆動方式の表示装置である。
【0012】
図2において、表示装置Sは、基板Pと、基板P上にマトリクス状に配置された発光素子としての複数の画素100とを備えている。本実施形態において、画素100の平面形状は矩形であるが、円形や長円形など他の形状でもよい。カラー表示を行う場合、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)等の各色に対応する画素100が所定の配列で並ぶ。また、表示装置Sは、画素100のそれぞれに対応して、TFTを含む能動素子部146と、発光層、正孔輸送層等を含む機能層140と、画素電極(陽極)141と、陰極(対向電極)154と、封止部147とを備えている。なお、機能層140には必要に応じて電子輸送層が含まれる。発光層は、電気光学物質としての有機エレクトロルミネッセンス材料を含む層である。そして、画素電極(陽極)141と、陰極(対向電極)154と、画素電極141と陽極154との間に挟まれた機能層140とによって発光素子(有機EL素子)が構成される。なお、本実施形態において、基板Pは透明なガラス基板により構成されているが、シリコン基板、石英基板、セラミックス基板、金属基板、プラスチック基板、プラスチックフィルム基板等、透明、不透明を問わず電気光学装置や回路基板に用いられる基板が適用可能である。
画素電極141の近傍には、上述した走査線4、信号線5、及び電源線6等が配置されている。また、画素100には、走査線4を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用のTFT142と、このスイッチング用TFT142を介して信号線5から供給される画像信号を保持する保持容量145と、保持容量145により保持された画像信号がゲート電極に供給される駆動用のTFT143とが設けられている。駆動用TFT143を介して画素電極141が電源線6に電気的に接続されたときに、機能層140に駆動電流が供給される。スイッチング用及び駆動用TFT142及び143は、それぞれソース電極263及びドレイン電極266を有しており、その間にソース・ドレイン領域242がそれぞれ形成されている。
封止部147は、水及び酸素の侵入を防いで陰極154あるいは機能層140の酸化、腐蝕を防止するものであり、基板Pに塗布される封止樹脂、及び基板Pに貼り合わせられる封止基板(封止缶)148等を含む。基板Pの内側には乾燥剤が配置されており、両者の間に形成された空間にはN2ガスを充填したN2ガス充填層149が形成されている。
画素100の境界部には仕切り部材(バンク)281が設けられている。仕切り部材281は画素100を取り囲むように設けられており、機能層140を例えば液滴吐出法(インクジェット法)により形成する際、仕切り部材281の内側に液滴吐出装置から吐出された液滴を貯留させ、液滴を位置決めするとともに隣接する画素の機能層材料の混合を防ぐ。
画素100では、走査線4が駆動されてスイッチング用TFT142がオンすると、そのときの信号線5の電位が保持容量145に保持され、この保持容量145の状態に応じて、駆動用TFT143の導通状態が決まる。また、この駆動用TFT143の導通状態に応じた電流量が画素電極141を介して電源線6から機能層140に供給される。このとき供給される電流量に応じて発光素子の発光強度乃至は発光量が決まる。
図1に戻って、非表示領域2には、発光素子に対して電力を供給する電力供給線(電源配線)3(3R、3G、3B)が設けられている。このうち、電力供給線3Rは赤色(R)の画素100に対応する発光素子に電力を供給するものであり、電力供給線3Gは緑色(G)の画素100に対応する発光素子に電力を供給するものであり、電力供給線3Bは青色(B)の画素100に対応する発光素子に電力を供給するものである。本実施形態において、電力供給線3R、3G、3Bのそれぞれは、Y方向に延びる部分とX方向に延びる部分(電源配線)とを有する屈曲形状である。このうち、電力供給線3R、3G、3BそれぞれのY方向に延びる部分に駆動回路7が接続しており、電力供給線3R、3G、3BそれぞれのX方向に延びる部分(電源配線)に電源配線から画素100に電源を供給する電源線(接続線)6が接続している。発光素子たる画素100を発光させるための駆動回路7からの電源電流は、電力供給線3及び電源線6を介して発光素子の画素電極141に供給される。また、駆動回路7からは走査信号、画像信号が出力され、上述の走査線4及び信号線5をそれぞれ介して画素100に供給される。画素電極141に供給された電流は、前記機能層140を介して陰極154に流れ、機能層140はこれを流れる電流量に応じて発光する。ここで、以下の説明において、電力供給線3(3R、3B、3G)のうち、X方向(所定方向)に延びる部分を、特に電源配線3と称して説明する。
上述したように、非表示領域2に設けられている電源配線3R、3B、3Gのそれぞれは、表示領域1の周縁に沿って、図1中、X方向(所定方向)に延びるように並んで配設されている。本実施形態において、3本の電源配線3R、3G、3Gのうち、赤色発光素子に電流を供給するための赤色用電源配線3Rは表示領域1に近い側(内側)に配置され、緑色発光素子に電流を供給するための緑色用電源配線3Gは表示領域1に対して赤色用電源配線3Rの外側に配置され、青色発光素子に電流を供給するための青色用電源配線3Bは表示領域1に対して緑色用電源配線3Gの外側に配置されている。そして、これら各電源配線3R、3G、3Bのそれぞれに対して複数の(例えば画素100の各列毎に)電源線(接続線)6が接続されている。
図1の電源配線3と電源線(接続線)6との接続部分近傍の拡大図に示すように、緑色用電源配線(第2の電源配線)3G及び赤色用電源配線(第2の電源配線)3Rは、青色用電源配線(第1の電源配線)3Bと表示領域1との間に配置されている。
赤色用電源配線3Rには赤色用電源線6Rが接続している。赤色用電源線6Rには表示領域1に配置されている赤色発光素子が接続されている。緑色用電源配線3Gには緑色用電源線6Gが接続している。緑色用電源線6Gには表示領域1に配置されている緑色発光素子が接続されている。青色用電源配線3Bには青色用電源線6Bが接続している。青色用電源線6Bには表示領域1に配置されている青色発光素子が接続されている。ここで、赤色発光素子を含む赤色用電源線6Rの単位時間当たりの消費電流は、緑色発光素子を含む緑色用電源線6G及び青色発光素子を含む青色用電源線6Bの単位時間当たりの消費電流に比べて大きい。また、緑色発光素子を含む緑色用電源線6Gの単位時間当たりの消費電流は、青色発光素子を含む青色用電源線6Bの単位時間当たりの消費電流に比べて大きい。すなわち、複数の電源線(接続線)6R、6G、6Bのうち単位時間当たりの消費電流が最も大きい電源線6Rを有する電源配線3Rが表示領域1に近い位置に配置され、表示領域1に対して外側に向かうにつれて単位時間当たりの消費電流が順次小さくなる電源線6G、6Bを有する電源配線3G、3Bが配置されている。
青色用電源線6Bは緑色用電源配線3G及び赤色用電源配線3Rと交差し、この緑色及び赤色用電源配線3G、3Rを跨いで表示領域1の発光素子(画素電極)に接続する。緑色用電源線6Gは赤色用電源配線3Rと交差し、この赤色用電源配線3Rを跨いで表示領域1の発光素子(画素電極)に接続する。
図3は電源線6と電源配線3との交差部分(跨ぎ部分)を示す模式図であって、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のB−B断面図、図3(c)は図3(a)のC−C断面図である。図3に示すように、表示装置Sは複数の層を積層した多層構造であって、赤色用電源配線3Rと緑色用電源配線3Gと青色用電源配線3Bとは同じ層(レイヤ)に設けられている。また、青色用電源配線3Bと青色用電源線6Bとも同じ層に設けられ、緑色用電源配線3Gと緑色用電源線6Gとも同じ層に設けられている。そして、青色用電源配線3Bと青色用電源線6Bとは、これら青色用電源配線3B及び青色用電源線6Bと異なる層に設けられた導電部10Bを介して接続されている。また、緑色用電源配線3Gと緑色用電源線6Gとは、これら緑色用電源配線3G及び緑色用電源線6Gと異なる層に設けられた導電部10Gを介して接続されている。すなわち、青色用電源配線3Bと接続する青色用電源線(接続線)6Bは導電部10Bを含み、緑色用電源配線3Gと接続する緑色用電源線(接続線)6Gは導電部10Gを含んでいる。そして、緑色用電源線6Gの一部である導電部10Gの長さは、青色用電源線6Bの一部である導電部10Bより短く設定されている。
導電部10B、10Gと、青色、緑色用電源配線3B、3G及び青色、緑色用電源線6B、6Gとの間には絶縁層11が設けられており、この絶縁層11に設けられたコンタクトホール11a、11bを介して、青色用電源配線3B及び青色用電源線6Bと導電部10Bとが接続されているとともに、絶縁層11に設けられたコンタクトホール11c、11dを介して、緑色用電源配線3G及び緑色用電源線6Gと導電部10Gとが接続されている。青色用電源配線3Bに供給された電流は導電部10Bを介して青色用電源線6Bに流れ、緑色用電源配線3Gに供給された電流は導電部10Gを介して緑色用電源線6Gに流れる。
以上説明したように、表示領域1の外側においてこの表示領域1の周縁に沿うように並んで配置されている複数の電源配線3B、3G、3Rのうち、消費電流が大きい赤色用電源線6Rに接続する赤色用電源配線3Rを、消費電流が小さい緑色及び青色用電源線6G、6Bに接続する緑色及び青色用電源配線3G、3Bに対して表示領域1に近い側(内側)に配置したので、青色及び緑色用電源線6B、6Gの距離は、跨ぎ部分の距離分、すなわち、導電部10B、10Gの距離の分だけ長くなるが、青色用電源線6B(緑色用電源線6G)に流れる電流値Iのほうが赤色用電源線6Rに流れる電流値Iより小さいので、青色用電源線6B(緑色用電源線6G)の抵抗値Rは導電部10B(10G)の分だけ大きくなったとしても、オームの法則(V=I・R)より、赤色用電源線6Rの電圧降下量Vを小さく抑えることができる。跨ぎ部分の電圧降下の増大は供給電圧の低下を意味するだけでなく、供給電圧がばらつくことにもつながるが、これを小さく抑えることにより、発光素子の発光特性を均一化でき、表示性能に優れた有機EL装置を提供できる。
なお、上記実施形態において、赤色用発光素子に接続する赤色用電源線の単位時間当たりの消費電流は緑色及び青色用発光素子に接続する緑色及び青色用電源線の消費電流より大きいとして説明したが、単位時間当たりの消費電流は使用される材料(機能層の材料)に応じて変化する。したがって、材料に基づく消費電流値を予め求め、この求めた結果に基づいて電源配線の配置を設定すればよい。なお、上記実施形態は、外側の電源配線3Bに接続する電源線6Bの消費電流が最も少なく、内側に向かうにつれて順次消費電流が大きくなる電源線6G、6Rに接続する電源配線6G、6Bが配置された構成であるが、例えば、表示領域1に近い位置に配置された赤色用電源配線3Rの外側に、青色用電源配線3Bを配置し、その外側に緑色用電源配線3Gを配置する構成であってもよい。すなわち、複数の電源配線のうち、選択された第1の電源配線と、この第1の電源配線と表示領域との間に配置された第2の電源配線とにおいて、表示領域側に近い第2の電源配線に接続された電源線の単位時間当たりの消費電流が第1の電源配線に接続された電源線の単位時間当たりの消費電流より大きい構成を有していれば、この第1及び第2の電源配線以外の電源配線の、接続された電源線の消費電流に基づく配置は任意でよい。
上記実施形態において、3本の電力供給線のそれぞれは表示領域1に対して同じ側、すなわち、電力供給線のうちY方向に延びる部分が表示領域1に対して−X側に配置されている構成であるが、例えば、図4(a)に示すように、複数の電力供給線のうち、一部の電力供給線が表示領域1に対して−X側に配置され、残りの電力供給線が表示領域1に対して+X側に配置されている構成でもよい。図4(a)に示す例では、青色及び緑色用電力供給線3G、3Gが表示領域1の−X側に配置され、赤色用電力供給線3Rが表示領域1の+X側に配置されている。また、電源配線(電力供給線のうちX方向に延びる部分)も、3本全てが表示領域1に対して同じ側(+Y側)に配置されている構成の他に、一部の電源配線が表示領域1に対して+Y側に配置され、残りの電源配線が表示領域1に対して−Y側に配置された構成でもよい。
また、上記実施形態において、電力供給線はRGBの各色に対応して3本設けられた構成であるが、図4(b)に示すように、例えば、B及びGに対応する発光素子に対して電力を供給するための電力供給線を1本とし、この1本の電力供給線(電源配線)から青色用電源線6B及び緑色用電源線6Gに分岐させてもよい。
上記実施形態の有機EL表示装置を備えた電子機器の例について説明する。
【0013】
図5は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図5において、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001は上記の有機EL表示装置を用いた表示部を示している。
【0014】
図6は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図6において、符号1100は時計本体を示し、符号1101は上記の有機EL表示装置を用いた表示部を示している。
【0015】
図7は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図7において、符号1200は情報処理装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置本体、符号1206は上記の有機EL表示装置を用いた表示部を示している。
【0016】
図5〜図7に示す電子機器は、上記実施形態の有機EL表示装置を備えているので、表示品位に優れ、明るい画面の有機EL表示部を備えた電子機器を実現することができる。
上記実施形態は、本発明の電源配線の配線パターンを有機EL表示装置に適用したものであるが、有機EL表示装置に限らず、PDP(プラズマディスプレイパネル)表示装置や液晶表示装置など、素子への電力供給線が複数あり、これら各線において跨ぎ部分が存在する表示装置であれば、各種装置に適用可能である。また、上記の全ての実施形態において、駆動回路7は表示装置Sの非表示領域2内に配置されているが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。即ち、駆動回路7は表示装置Sの外部、例えば電子機器の側やそれとの中継基板上に配置されていても良く、図中の駆動回路7の位置に駆動回路7との接続のための配線パターン又はコネクタを設けても良い。また、上記の全ての実施例において、電源供給線3が駆動回路7に接続されているが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。即ち、電源供給線3を、駆動回路7を介することなく、不図示の電源回路に接続することも可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、表示領域の外側に並んで配置されている複数の電源配線のうち、消費電流が大きい第2の接続線に接続する第2の電源配線を、消費電流が小さい第1の接続線に接続する第1の電源配線に対して内側に配置したので、第1の接続線の距離が第2の接続線の距離より跨ぎ部分の距離分だけ長くなっても、第1の接続線に流れる電流値のほうが第2の接続線より小さいので、第2の接続線における電圧降下量を抑えることができる。したがって、複数の発光素子それぞれの発光特性を均一化でき、良好な表示性能を有する電気光学装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気光学装置としての有機EL表示装置の一実施形態を示す図である。
【図2】有機EL表示装置の構成の一例を示す斜視図である。
【図3】電源配線と電源線との交差部分を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図である。
【図4】本発明の有機EL表示装置の他の実施形態を示す平面図である。
【図5】本発明の電気光学装置を備えた電子機器の一例を示す図である。
【図6】本発明の電気光学装置を備えた電子機器の一例を示す図である。
【図7】本発明の電気光学装置を備えた電子機器の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…表示領域
2…非表示領域
3…電源配線
3R…赤色用電源配線(第2の電源配線)
3G…緑色用電源配線(第2の電源配線)
3B…青色用電源配線(第1の電源配線)
6R…赤色用電源線(第2の接続線)
6G…緑色用電源線(第2の接続線)
6B…青色用電源線(第1の接続線)
S…有機EL表示装置(電気光学装置)
Claims (8)
- 第1の表示素子と、
通常消費電流が前記第1の表示素子よりも大きい第2の表示素子と、
前記第1及び第2の表示素子が配置された表示領域と、
前記表示領域の周縁に沿って所定方向に延びるように設けられ、前記第1の表示素子に対して電力を供給する第1の電源配線と、
前記第1の電源配線に並んで設けられ、前記第2の表示素子に対して電力を供給する第2の電源配線とを有する電気光学装置であって、
前記第2の電源配線は、前記第1の電源配線と前記表示領域との間に配置されており、
前記第2の電源配線と交差して配置され、前記第1の電源配線と前記第1の表示素子とを接続する接続線を有することを特徴とする電気光学装置。 - 複数の表示素子が所定の位置に配置された表示領域と、
前記表示領域の周縁に沿って所定方向に延びるように互いに略平行に設けられ、前記複数の表示素子に対して電力を供給する複数の電源配線と、
前記複数の電源配線の少なくとも1と交差して配置され、前記複数の電源配線のそれぞれと前記複数の表示素子とを接続する複数の接続線とを有し、
前記複数の接続線の長さは、それぞれの接続線を通常通過する電流量に応じて、通常通過する電流量の多いもの程短く設けられていることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項2に記載の電気光学装置において、前記複数の表示素子は前記複数の電源配線に対応して複数のグループに分割されてなることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項3に記載の電気光学装置において、前記複数のグループのそれぞれは同色の表示素子からなることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項2に記載の電気光学装置において、前記複数の表示素子は前記複数の接続線に対応して複数のグループに分割されてなることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項5に記載の電気光学装置において、前記複数のグループは互いに異なる数の表示素子からなることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項1乃至6の何れか1に記載の電気光学装置において、前記表示素子は有機エレクトロルミネッセンス素子を含むことを特徴とする電気光学装置。
- 請求項1乃至請求項7のいずれか一項記載の電気光学装置と、当該電気光学装置に少なくとも表示データを送信する回路とを有することを特徴とする電子機器。
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