JP2004129621A - 植物自動育成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの手段で複数の機能を発揮でき、また小型軽量かつ低運転コストでもって植物の育成条件を容易かつ合理的に制御できる植物自動育成装置を提供する。
【解決手段】植物栽培室3は、日照時間の調整機能手段5としての光偏光器内蔵ガラス5a等の光透過可変機能を有する部材と、紫外線ランプ6や各種センサ7及びそれらの配線、更には水分補給のための通水管125等を設置又は引回すための仕切壁8とにより外部と仕切られている。各種センサ7すなわち日照センサ、温度センサ、湿度センサ及び土壌水分センサ127による検知情報に基づき発せられた中央制御手段9の指令に従って、日照時間調整手段5、サーモモジュール113を熱源とする温度湿度駆動手段11、水分補給手段12により植物2の育成条件を設定又は制御する。
【選択図】図1
【解決手段】植物栽培室3は、日照時間の調整機能手段5としての光偏光器内蔵ガラス5a等の光透過可変機能を有する部材と、紫外線ランプ6や各種センサ7及びそれらの配線、更には水分補給のための通水管125等を設置又は引回すための仕切壁8とにより外部と仕切られている。各種センサ7すなわち日照センサ、温度センサ、湿度センサ及び土壌水分センサ127による検知情報に基づき発せられた中央制御手段9の指令に従って、日照時間調整手段5、サーモモジュール113を熱源とする温度湿度駆動手段11、水分補給手段12により植物2の育成条件を設定又は制御する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、花卉や観葉植物等の植物を育成するに際し、人工的に育成条件を制御して自動的に植物を栽培する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術としては、特開平06−319389号公報に示されるように、植物育成器に設けた植物栽培室内に植物を載置し、育成条件を次のような手段、構成で制御していた。すなわち、日照時間については、植物栽培室内に設置した蛍光灯を黒いフィルムで覆って照度を調整すると同時に蛍光灯の点灯時間を設定することにより制御していた。温度については、植物栽培室の下方に圧縮機、凝縮器及び空冷ファン等からなる冷却ユニットを中心とする冷凍装置を設置して冷風を流送すると同時に、別途加熱ヒータを植物栽培室内に設けて加温していた。さらに、湿度については、植物に供給するためタンクに貯蔵された水の一部を加湿パンに注水して、専用ヒータにより蒸発させて制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術は以上のような構成であるので、次のような課題があった。
▲1▼育成条件の主要な要素である温度及び湿度について、それらを制御する手段が各個別に設置されつまり一つの要素について一つの装置が対応し、制御も個別であるため、植物育成器全体が相対的に大型かつ重量が嵩むという欠点があった。
▲2▼特に、冷凍装置は従来型の構造となっているため消費電力も大きく、運転コストからみて花卉や観葉植物等の植物育成器として普及しないという問題点があった。
▲3▼例えば、低温かつ加湿状態を維持しようとする際、冷風を送り出しながら加湿パンのヒータを稼働させなければならないなど、植物の育成条件を制御する手段が相反するものがあるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、植物栽培室内に温度、湿度、日照、土壌水分等のセンサ等を配備し、あらかじめ設定した人工的な育成条件を達成するため自動的に植物栽培室内の植物育成条件を制御して、望む季節や場所で花卉や観葉植物等の植物を栽培することを可能ならしめて当該植物の販売や観賞を促進すべく、一つの手段で複数の機能を発揮でき、また小型軽量かつ低運転コストでもって植物の育成条件を容易かつ合理的に一連に制御できる植物自動育成装置を提供することを目的としたものであって、次の構成、手段から成立する。
【0005】
請求項1記載の発明によれば、日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段を備えた植物栽培室と、該植物栽培室内の温度及び湿度を調整する温度湿度駆動手段と、該植物栽培室内へ散水又は噴霧する水分補給手段と、前記日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とからなることを特徴とする植物自動育成装置である。
【0006】
請求項2記載の発明によれば、前記日照時間の調整機能手段が、光偏光器で構成してあって、植物栽培室の上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置である。
【0007】
請求項3記載の発明によれば、前記植物栽培室が、室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置である。
【0008】
請求項4記載の発明によれば、前記温度湿度駆動手段が、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュールと、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機と、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板と、熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置である。
【0009】
請求項5記載の発明によれば、前記水分補給手段が、タンクと、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプと、該ポンプにより前記植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置である。
【0010】
請求項6記載の発明によれば、前記ノズルが、前記植物栽培室内へ水を散水(人工雨)し又は噴霧(人工霧)するノズルと、前記植物栽培室内に載置された植物の植栽土壌へ水又は養分液を直接供給するノズルの双方を備えたことを特徴とする請求項5記載の植物自動育成装置である。
【0011】
請求項7記載の発明によれば、日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段として室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置しかつ上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置した光偏光器を有する植物栽培室と、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュール、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板、及び熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンを有する温度湿度駆動手段と、タンク、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプ、及び該ポンプにより植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとを有する水分補給手段と、植物の育成条件を設定すべく日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とを備えたことを特徴とする植物自動育成装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態の一例を示す構成図である。
1は植物自動育成装置であって、その構成は、室内に花卉や観葉植物等の植物2を載置して栽培するための植物栽培室3と、該植物栽培室3内の植物2の育成条件を設定又は制御するために必要な機器類を配置した制御部4に大別される。本実施例では、該制御部4を植物栽培室3の下方に所望の部材からなるフレーム4aで構成し後述する各種手段を配置すると共に、該フレーム4aの脚部には植物自動育成装置1を自在に移動できるようキャスタ4bを配設している。
尚、植物栽培室3と制御部4の位置関係は、植物自動育成装置1の用途に応じて、例えば横に隣接させてもよいし、更に両者を分離して別個に設置又は移動できるようにしても差し支えない。
【0014】
該植物栽培室3は、日照時間の調整機能手段5としての光偏光器内蔵ガラス5a等の光透過可変機能を有する部材と、紫外線ランプ6や各種センサ7及びそれらの配線(図示せず)、更には水分補給のための通水管125等を設置又は引回すため上面壁及び側面壁のうち少なくともいずれか1つの面に設けた光透過機能のない部材でなる仕切壁8とにより外部と仕切られている。図1に示す実施例では、植物栽培室3の形状を立方体としているが、該植物栽培室3の形状はこれに限ることなく、種々の形状例えば円筒体、球体等さまざまに形成することができる。すなわち、栽培する植物2の種類や、フラワーショップ等での植物2の在庫管理若しくは陳列に供する場合、又は、一般家庭、オフィスビル又はレストラン等での観賞に供する場合などの植物自動育成装置1の用途に応じて、適切な形状を採用すればよい。
【0015】
ここで、前記光偏光器内蔵ガラス5a等の光透過可変機能を有する部材の構造については、植物栽培室3の外部と内部の温度変化に伴う熱移動を極力抑制して断熱効果を得るためガラス板を二重構造として隙間を設けることとし、植物栽培室3の内側のガラス板に光偏光器を配設するなどの構成にしてもよい。尚、当該隙間を真空にすればより一層の断熱効果を得ることができる。
【0016】
前記植物栽培室3内には、紫外線ランプ6が仕切壁8の上方部位に所望の照度を発揮できるよう単数若しくは複数個設けられている。該紫外線ランプ6は、各種センサ7としての日照センサによる検知情報に基づき発せられた制御部4に配置した中央制御手段9の指令に従って、点灯・消灯及び/又は照度調整を行うべく、中央制御手段9に配線(図示せず)により接続されている。
【0017】
10は冷風又は温風の吹出し口であって、各種センサ7すなわち温度センサ及び湿度センサによる検知情報に基づき発せられた中央制御手段9の指令に従って、制御部4に配置した温度湿度駆動手段11で生成された冷風又は温風を植物栽培室3内に吹出すべく、温度湿度駆動手段11にダクト11aにより接続されている。
【0018】
次に、温度湿度駆動手段11について図1、図2及び図3に基づき詳細に説明する。
図2は本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態に備えた温度湿度駆動手段11の斜視図、図3は本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態に備えた温度湿度駆動手段の要部であって、サーモモジュールを備えた熱交換機の斜視図である。該温度湿度駆動手段11は、送風ファン111、熱交換機112、サーモモジュール113及び冷却板114から構成されている。送風ファン111はモータを備え、熱交換機112により生成された冷風又は温風を前記植物栽培室3内に送り出す。熱交換機112には放熱フィン112aが所望の数個配設されており、該放熱フィン112aは本発明に係る植物自動育成装置1の用途に応じて必要な温度及び/又は湿度を提供できる程度の表面積を備えている。
【0019】
サーモモジュール113は、ビスマス・テルル化物の半導体をドーピングにより過剰電子N型と不足電子P型の2種類のエレメント(熱伝導素子)とし、該エレメントを一対としたカプル113aを基本単位としている。そして、該エレメントが電気的には直列接続、熱的には並列接続となるようにカプル113aをハンダ付けにより所望数組合わせたうえ、更にその両面に、アルミ箔等の薄い金属膜で処理したセラミック板113bをハンダ付けすることにより形成されている。ここで、113cはサーモモジュール113に通電するための黒色リード線、113dは同じく赤色リード線である。
【0020】
図1に示す12は水分補給手段であって、水や養分液等を貯留するタンク121,該タンク121から水や養分液等を汲み上げるポンプ122、植物栽培室3内に水を散水(人工雨)又は噴霧(人工霧)するためのノズル123、植物2の植栽土壌に水及び/又は養分液を直接供給するためのノズル124及びタンク121とノズル123、124を連結する通水管125から構成されている。
【0021】
次に、本発明に係る植物自動育成装置1の実施の形態に基づく動作を説明する。
【0022】
先ず、花卉や観葉植物等の植物2を植物栽培室3に搬入する。植物2の出し入れの方法は、例えば植物栽培室3の上面を蓋にしてもよいし、また、側面のいずれかにスライド窓(戸)を設けてもよい。植物2を植物栽培室3に搬入した後、中央制御手段9のスイッチをオン動作して通電すると、直ちに各種センサ7が起動して温度、湿度、日照、土壌水分等を計測する。これら各種センサ7が検知した情報はリアルタイムで中央制御手段9に入力され、あらかじめ設定された育成条件に達するよう日照時間調整手段5、温度湿度駆動手段11及び水分補給手段12に指令を発する。
【0023】
中央制御手段9から指令を受けた日照時間調整手段5は、次のような動作を行う。例えば育成期間が通常1年を要する植物2を6ヶ月に短縮して栽培したい場合は、仮に1日のうち日中12時間、夜間12時間が自然の季節とした際、昼夜の時間及びその繰り返し頻度を、日中6時間、夜間6時間を1日2回と設定すればよいことになる。このように設定された場合、中央制御手段9は自然の太陽光を6時間浴びた後に日照時間調整手段5としての光偏光器5aに通電し、太陽光を透過させずに6時間遮断していわゆるカーテン機能を果たす。逆に、夜間6時間経過後は日照時間調整手段5としての紫外線ランプ6に通電し、自然の太陽光に比較的近似する紫外線光を植物2に6時間照射する。
【0024】
次に、中央制御手段9から指令を受けた温度湿度駆動手段11は、次のような動作を行う。
例えば育成期間が通常1年を要する植物2を6ヶ月に短縮して栽培したい場合は、春夏秋冬の四季を6ヶ月間に再現する必要があり、1季節を1ヶ月半に設定すればよいことになる。このように設定された場合、中央制御手段9は四季に応じた温度及び湿度を植物2に与えるため温度湿度駆動手段11に通電し、該温度湿度駆動手段11の熱源であるサーモモジュール113を駆動させる。
【0025】
該サーモモジュール113の動作は、次のとおりである。中央制御手段9によって外部電源を交流から直流に変換してサーモモジュール113に通電すると、各々のエレメントのカプル113aの間で電子が一方のエレメントから他方のエレメントに流れて低エネルギーの状態から高エネルギーの状態へと移行し、このエネルギーが熱の形で電子に吸収される。これによりサーモモジュール113の両面が熱吸収サイドと熱放出サイドに分かれることとなり、この動作は直流電源のプラス・マイナスを逆転することによりサーモモジュール113の両面がそれぞれ熱放出サイドと熱吸収サイドに自在に変換される。従って、電圧を制御することによって冷風又は温風を自在に作り出して、これを植物栽培室3内に送風ファン111により送り出すことができることとなる。
【0026】
また、温度湿度駆動手段11は除湿機能をも兼ね併せて発揮することができる。すなわち、弱冷却にすることで植物栽培室3内に過飽和状態を作り出し空気中に含まれる水蒸気を水滴化することにより除湿することができる。
他方、加湿は該温度湿度駆動手段11が当該機能を備えていないため、植物栽培室3内の底面に設けた温度変化への影響を与えない超音波加湿器126により行う。すなわち、タンク121から中央制御手段9の指令に基づき所望の水量を常時超音波除湿器126のパンに補給し、超音波振動器を稼働させることにより水を蒸発させる。
【0027】
次に、中央制御手段9から指令を受けた水分補給手段12は、次のような動作を行う。
例えば梅雨や秋雨等のいわゆるレイニーシーズンを再現する場合、中央制御手段9の指令に従って、タンク121からポンプ122により水を汲み上げて植物栽培室3の仕切壁8内に設けた通水管125を経由してノズル123から散水(人工雨)する。
【0028】
また、水分補給手段12は植物2が植栽されている土壌の水分の状況を土壌水分センサ127により検知し、中央制御手段9の指令に従って水や養分液をノズル124から直接供給する。
【0029】
尚、本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態の動作を説明するにあたり、説明の便宜上、日照時間調整手段5、温度湿度駆動手段11及び水分補給手段12に区分して説明したが、各々の育成条件は相互に関連しているものであるので、実際は中央制御手段9により各種センサ7から検知される情報を基に総合的に判断して、設定された育成条件の達成すべく同時に稼動するものである。また、当該育成条件は、植物2の種類等によって該中央制御手段9により変更し、判断して前記各手段5、11、12等に指令信号を導出することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係る植物自動育成装置は、上述した構成、動作を有するので次の効果がある。
【0031】
請求項1の記載の発明によれば、日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段を備えた植物栽培室と、該植物栽培室内の温度及び湿度を調整する温度湿度駆動手段と、該植物栽培室内へ散水又は噴霧する水分補給手段と、前記日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とからなることを特徴とする植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、あらかじめ設定した植物の育成条件を達成するにあたり、容易かつ合理的に植物栽培室内の育成環境を制御し、植物の育成を促進することができる効果がある。
【0032】
請求項2の記載の発明によれば、前記日照時間の調整機能手段が、光偏光器で構成してあって、植物栽培室の上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、日照時間を調整することが容易に行うことができ、いわゆるカーテン機能が簡便となる効果がある。
【0033】
請求項3の記載の発明によれば、前記植物栽培室が、室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、自然の太陽光に比較的近似する光を植物に照射でき、日中、夜間の条件が的確に行える効果がある。
【0034】
請求項4の記載の発明によれば、前記温度湿度駆動手段が、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュールと、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機と、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板と、熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、冷却及び/又は暖房するにあたり液体やガス等を使用しないため育成環境にやさしい装置を提供でき、またサーモモジュール自体が小型軽量でかつ可動部を有しないため低電流により稼動するので、植物自動育成装置全体を小型軽量で運転コストの低いものとすることできる効果がある。
【0035】
請求項5の記載の発明によれば、前記水分補給手段が、タンクと、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプと、該ポンプにより前記植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、人間不在の状態に於ける一定期間中も自動的に水分や養分を補給でき、植物が枯死することを防止できる効果がある。
【0036】
請求項6記載の発明によれば、前記ノズルが、前記植物栽培室内へ水を散水(人工雨)し又は噴霧(人工霧)するノズルと、前記植物栽培室内に載置された植物の植栽土壌へ水又は養分液を直接供給するノズルの双方を備えたことを特徴とする請求項5記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、請求項5記載の効果とともに、植物栽培室内の空気中水分と植栽土壌の水分又は養分とを別個に制御することができ、より一層きめ細かな育成条件を設定又は制御できる効果がある。
【0037】
請求項7記載の発明によれば、日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段として室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置しかつ上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置した光偏光器を有する植物栽培室と、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュール、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板、及び熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンを有する温度湿度駆動手段と、タンク、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプ、及び該ポンプにより植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとを有する水分補給手段と、植物の育成条件を設定すべく日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とを備えたことを特徴とする植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、日照時間を調整することが容易に行うことができていわゆるカーテン機能が簡便となり、自然の太陽光に比較的近似する光を植物に照射でき、日中、夜間の条件が的確に行える効果がある。
また、冷却及び/又は暖房するにあたり液体やガス等を使用しないため育成環境にやさしい装置を提供でき、またサーモモジュール自体が小型軽量でかつ可動部を有しないため低電流により稼動するので、植物自動育成装置全体を小型軽量で運転コストの低いものとすることができる効果がある。
また、人間不在の状態に於ける一定期間中も自動的に水分や養分を補給でき、植物が枯死することを防止できるとともに、植物栽培室内の空気中水分と植栽土壌の水分又は養分とを別個に制御してより一層きめ細かな育成条件を設定できる効果がある。
以上、あらかじめ設定した植物の育成条件を達成するにあたり、容易かつ合理的に植物栽培室内の育成環境を制御すると共に、植物の種類によって育成条件を容易に変更させ、各種植物の育成を促進できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態の一例を示す構成図である。
【図2】本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態に備えた温度湿度駆動手段の斜視図である。
【図3】本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態に備えた温度湿度駆動手段の要部であって、サーモモジュールを備えた熱交換機の斜視図である。
【符号の説明】
1 植物自動育成装置
2 植物
3 植物栽培室
4 制御部
5 日照時間調整手段
5a 光偏光器
6 紫外線ランプ
7 各種サンサ
8 仕切壁
9 中央制御手段
10 吹き出し口
11 温度湿度駆動手段
11a ダクト
111 送風ファン
112 熱交換機
112a 放熱フィン
113 サーモモジュール
113a カプル
113b セラミック板
113c 黒色リード線
113d 赤色リード線
114 冷却板
12 水分補給手段
121 タンク
122 ポンプ
123 ノズル
124 ノズル
125 通水管
126 超音波加湿器
127 土壌水分センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、花卉や観葉植物等の植物を育成するに際し、人工的に育成条件を制御して自動的に植物を栽培する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術としては、特開平06−319389号公報に示されるように、植物育成器に設けた植物栽培室内に植物を載置し、育成条件を次のような手段、構成で制御していた。すなわち、日照時間については、植物栽培室内に設置した蛍光灯を黒いフィルムで覆って照度を調整すると同時に蛍光灯の点灯時間を設定することにより制御していた。温度については、植物栽培室の下方に圧縮機、凝縮器及び空冷ファン等からなる冷却ユニットを中心とする冷凍装置を設置して冷風を流送すると同時に、別途加熱ヒータを植物栽培室内に設けて加温していた。さらに、湿度については、植物に供給するためタンクに貯蔵された水の一部を加湿パンに注水して、専用ヒータにより蒸発させて制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術は以上のような構成であるので、次のような課題があった。
▲1▼育成条件の主要な要素である温度及び湿度について、それらを制御する手段が各個別に設置されつまり一つの要素について一つの装置が対応し、制御も個別であるため、植物育成器全体が相対的に大型かつ重量が嵩むという欠点があった。
▲2▼特に、冷凍装置は従来型の構造となっているため消費電力も大きく、運転コストからみて花卉や観葉植物等の植物育成器として普及しないという問題点があった。
▲3▼例えば、低温かつ加湿状態を維持しようとする際、冷風を送り出しながら加湿パンのヒータを稼働させなければならないなど、植物の育成条件を制御する手段が相反するものがあるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、植物栽培室内に温度、湿度、日照、土壌水分等のセンサ等を配備し、あらかじめ設定した人工的な育成条件を達成するため自動的に植物栽培室内の植物育成条件を制御して、望む季節や場所で花卉や観葉植物等の植物を栽培することを可能ならしめて当該植物の販売や観賞を促進すべく、一つの手段で複数の機能を発揮でき、また小型軽量かつ低運転コストでもって植物の育成条件を容易かつ合理的に一連に制御できる植物自動育成装置を提供することを目的としたものであって、次の構成、手段から成立する。
【0005】
請求項1記載の発明によれば、日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段を備えた植物栽培室と、該植物栽培室内の温度及び湿度を調整する温度湿度駆動手段と、該植物栽培室内へ散水又は噴霧する水分補給手段と、前記日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とからなることを特徴とする植物自動育成装置である。
【0006】
請求項2記載の発明によれば、前記日照時間の調整機能手段が、光偏光器で構成してあって、植物栽培室の上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置である。
【0007】
請求項3記載の発明によれば、前記植物栽培室が、室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置である。
【0008】
請求項4記載の発明によれば、前記温度湿度駆動手段が、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュールと、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機と、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板と、熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置である。
【0009】
請求項5記載の発明によれば、前記水分補給手段が、タンクと、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプと、該ポンプにより前記植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置である。
【0010】
請求項6記載の発明によれば、前記ノズルが、前記植物栽培室内へ水を散水(人工雨)し又は噴霧(人工霧)するノズルと、前記植物栽培室内に載置された植物の植栽土壌へ水又は養分液を直接供給するノズルの双方を備えたことを特徴とする請求項5記載の植物自動育成装置である。
【0011】
請求項7記載の発明によれば、日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段として室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置しかつ上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置した光偏光器を有する植物栽培室と、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュール、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板、及び熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンを有する温度湿度駆動手段と、タンク、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプ、及び該ポンプにより植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとを有する水分補給手段と、植物の育成条件を設定すべく日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とを備えたことを特徴とする植物自動育成装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態の一例を示す構成図である。
1は植物自動育成装置であって、その構成は、室内に花卉や観葉植物等の植物2を載置して栽培するための植物栽培室3と、該植物栽培室3内の植物2の育成条件を設定又は制御するために必要な機器類を配置した制御部4に大別される。本実施例では、該制御部4を植物栽培室3の下方に所望の部材からなるフレーム4aで構成し後述する各種手段を配置すると共に、該フレーム4aの脚部には植物自動育成装置1を自在に移動できるようキャスタ4bを配設している。
尚、植物栽培室3と制御部4の位置関係は、植物自動育成装置1の用途に応じて、例えば横に隣接させてもよいし、更に両者を分離して別個に設置又は移動できるようにしても差し支えない。
【0014】
該植物栽培室3は、日照時間の調整機能手段5としての光偏光器内蔵ガラス5a等の光透過可変機能を有する部材と、紫外線ランプ6や各種センサ7及びそれらの配線(図示せず)、更には水分補給のための通水管125等を設置又は引回すため上面壁及び側面壁のうち少なくともいずれか1つの面に設けた光透過機能のない部材でなる仕切壁8とにより外部と仕切られている。図1に示す実施例では、植物栽培室3の形状を立方体としているが、該植物栽培室3の形状はこれに限ることなく、種々の形状例えば円筒体、球体等さまざまに形成することができる。すなわち、栽培する植物2の種類や、フラワーショップ等での植物2の在庫管理若しくは陳列に供する場合、又は、一般家庭、オフィスビル又はレストラン等での観賞に供する場合などの植物自動育成装置1の用途に応じて、適切な形状を採用すればよい。
【0015】
ここで、前記光偏光器内蔵ガラス5a等の光透過可変機能を有する部材の構造については、植物栽培室3の外部と内部の温度変化に伴う熱移動を極力抑制して断熱効果を得るためガラス板を二重構造として隙間を設けることとし、植物栽培室3の内側のガラス板に光偏光器を配設するなどの構成にしてもよい。尚、当該隙間を真空にすればより一層の断熱効果を得ることができる。
【0016】
前記植物栽培室3内には、紫外線ランプ6が仕切壁8の上方部位に所望の照度を発揮できるよう単数若しくは複数個設けられている。該紫外線ランプ6は、各種センサ7としての日照センサによる検知情報に基づき発せられた制御部4に配置した中央制御手段9の指令に従って、点灯・消灯及び/又は照度調整を行うべく、中央制御手段9に配線(図示せず)により接続されている。
【0017】
10は冷風又は温風の吹出し口であって、各種センサ7すなわち温度センサ及び湿度センサによる検知情報に基づき発せられた中央制御手段9の指令に従って、制御部4に配置した温度湿度駆動手段11で生成された冷風又は温風を植物栽培室3内に吹出すべく、温度湿度駆動手段11にダクト11aにより接続されている。
【0018】
次に、温度湿度駆動手段11について図1、図2及び図3に基づき詳細に説明する。
図2は本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態に備えた温度湿度駆動手段11の斜視図、図3は本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態に備えた温度湿度駆動手段の要部であって、サーモモジュールを備えた熱交換機の斜視図である。該温度湿度駆動手段11は、送風ファン111、熱交換機112、サーモモジュール113及び冷却板114から構成されている。送風ファン111はモータを備え、熱交換機112により生成された冷風又は温風を前記植物栽培室3内に送り出す。熱交換機112には放熱フィン112aが所望の数個配設されており、該放熱フィン112aは本発明に係る植物自動育成装置1の用途に応じて必要な温度及び/又は湿度を提供できる程度の表面積を備えている。
【0019】
サーモモジュール113は、ビスマス・テルル化物の半導体をドーピングにより過剰電子N型と不足電子P型の2種類のエレメント(熱伝導素子)とし、該エレメントを一対としたカプル113aを基本単位としている。そして、該エレメントが電気的には直列接続、熱的には並列接続となるようにカプル113aをハンダ付けにより所望数組合わせたうえ、更にその両面に、アルミ箔等の薄い金属膜で処理したセラミック板113bをハンダ付けすることにより形成されている。ここで、113cはサーモモジュール113に通電するための黒色リード線、113dは同じく赤色リード線である。
【0020】
図1に示す12は水分補給手段であって、水や養分液等を貯留するタンク121,該タンク121から水や養分液等を汲み上げるポンプ122、植物栽培室3内に水を散水(人工雨)又は噴霧(人工霧)するためのノズル123、植物2の植栽土壌に水及び/又は養分液を直接供給するためのノズル124及びタンク121とノズル123、124を連結する通水管125から構成されている。
【0021】
次に、本発明に係る植物自動育成装置1の実施の形態に基づく動作を説明する。
【0022】
先ず、花卉や観葉植物等の植物2を植物栽培室3に搬入する。植物2の出し入れの方法は、例えば植物栽培室3の上面を蓋にしてもよいし、また、側面のいずれかにスライド窓(戸)を設けてもよい。植物2を植物栽培室3に搬入した後、中央制御手段9のスイッチをオン動作して通電すると、直ちに各種センサ7が起動して温度、湿度、日照、土壌水分等を計測する。これら各種センサ7が検知した情報はリアルタイムで中央制御手段9に入力され、あらかじめ設定された育成条件に達するよう日照時間調整手段5、温度湿度駆動手段11及び水分補給手段12に指令を発する。
【0023】
中央制御手段9から指令を受けた日照時間調整手段5は、次のような動作を行う。例えば育成期間が通常1年を要する植物2を6ヶ月に短縮して栽培したい場合は、仮に1日のうち日中12時間、夜間12時間が自然の季節とした際、昼夜の時間及びその繰り返し頻度を、日中6時間、夜間6時間を1日2回と設定すればよいことになる。このように設定された場合、中央制御手段9は自然の太陽光を6時間浴びた後に日照時間調整手段5としての光偏光器5aに通電し、太陽光を透過させずに6時間遮断していわゆるカーテン機能を果たす。逆に、夜間6時間経過後は日照時間調整手段5としての紫外線ランプ6に通電し、自然の太陽光に比較的近似する紫外線光を植物2に6時間照射する。
【0024】
次に、中央制御手段9から指令を受けた温度湿度駆動手段11は、次のような動作を行う。
例えば育成期間が通常1年を要する植物2を6ヶ月に短縮して栽培したい場合は、春夏秋冬の四季を6ヶ月間に再現する必要があり、1季節を1ヶ月半に設定すればよいことになる。このように設定された場合、中央制御手段9は四季に応じた温度及び湿度を植物2に与えるため温度湿度駆動手段11に通電し、該温度湿度駆動手段11の熱源であるサーモモジュール113を駆動させる。
【0025】
該サーモモジュール113の動作は、次のとおりである。中央制御手段9によって外部電源を交流から直流に変換してサーモモジュール113に通電すると、各々のエレメントのカプル113aの間で電子が一方のエレメントから他方のエレメントに流れて低エネルギーの状態から高エネルギーの状態へと移行し、このエネルギーが熱の形で電子に吸収される。これによりサーモモジュール113の両面が熱吸収サイドと熱放出サイドに分かれることとなり、この動作は直流電源のプラス・マイナスを逆転することによりサーモモジュール113の両面がそれぞれ熱放出サイドと熱吸収サイドに自在に変換される。従って、電圧を制御することによって冷風又は温風を自在に作り出して、これを植物栽培室3内に送風ファン111により送り出すことができることとなる。
【0026】
また、温度湿度駆動手段11は除湿機能をも兼ね併せて発揮することができる。すなわち、弱冷却にすることで植物栽培室3内に過飽和状態を作り出し空気中に含まれる水蒸気を水滴化することにより除湿することができる。
他方、加湿は該温度湿度駆動手段11が当該機能を備えていないため、植物栽培室3内の底面に設けた温度変化への影響を与えない超音波加湿器126により行う。すなわち、タンク121から中央制御手段9の指令に基づき所望の水量を常時超音波除湿器126のパンに補給し、超音波振動器を稼働させることにより水を蒸発させる。
【0027】
次に、中央制御手段9から指令を受けた水分補給手段12は、次のような動作を行う。
例えば梅雨や秋雨等のいわゆるレイニーシーズンを再現する場合、中央制御手段9の指令に従って、タンク121からポンプ122により水を汲み上げて植物栽培室3の仕切壁8内に設けた通水管125を経由してノズル123から散水(人工雨)する。
【0028】
また、水分補給手段12は植物2が植栽されている土壌の水分の状況を土壌水分センサ127により検知し、中央制御手段9の指令に従って水や養分液をノズル124から直接供給する。
【0029】
尚、本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態の動作を説明するにあたり、説明の便宜上、日照時間調整手段5、温度湿度駆動手段11及び水分補給手段12に区分して説明したが、各々の育成条件は相互に関連しているものであるので、実際は中央制御手段9により各種センサ7から検知される情報を基に総合的に判断して、設定された育成条件の達成すべく同時に稼動するものである。また、当該育成条件は、植物2の種類等によって該中央制御手段9により変更し、判断して前記各手段5、11、12等に指令信号を導出することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係る植物自動育成装置は、上述した構成、動作を有するので次の効果がある。
【0031】
請求項1の記載の発明によれば、日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段を備えた植物栽培室と、該植物栽培室内の温度及び湿度を調整する温度湿度駆動手段と、該植物栽培室内へ散水又は噴霧する水分補給手段と、前記日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とからなることを特徴とする植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、あらかじめ設定した植物の育成条件を達成するにあたり、容易かつ合理的に植物栽培室内の育成環境を制御し、植物の育成を促進することができる効果がある。
【0032】
請求項2の記載の発明によれば、前記日照時間の調整機能手段が、光偏光器で構成してあって、植物栽培室の上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、日照時間を調整することが容易に行うことができ、いわゆるカーテン機能が簡便となる効果がある。
【0033】
請求項3の記載の発明によれば、前記植物栽培室が、室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、自然の太陽光に比較的近似する光を植物に照射でき、日中、夜間の条件が的確に行える効果がある。
【0034】
請求項4の記載の発明によれば、前記温度湿度駆動手段が、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュールと、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機と、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板と、熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、冷却及び/又は暖房するにあたり液体やガス等を使用しないため育成環境にやさしい装置を提供でき、またサーモモジュール自体が小型軽量でかつ可動部を有しないため低電流により稼動するので、植物自動育成装置全体を小型軽量で運転コストの低いものとすることできる効果がある。
【0035】
請求項5の記載の発明によれば、前記水分補給手段が、タンクと、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプと、該ポンプにより前記植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、人間不在の状態に於ける一定期間中も自動的に水分や養分を補給でき、植物が枯死することを防止できる効果がある。
【0036】
請求項6記載の発明によれば、前記ノズルが、前記植物栽培室内へ水を散水(人工雨)し又は噴霧(人工霧)するノズルと、前記植物栽培室内に載置された植物の植栽土壌へ水又は養分液を直接供給するノズルの双方を備えたことを特徴とする請求項5記載の植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、請求項5記載の効果とともに、植物栽培室内の空気中水分と植栽土壌の水分又は養分とを別個に制御することができ、より一層きめ細かな育成条件を設定又は制御できる効果がある。
【0037】
請求項7記載の発明によれば、日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段として室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置しかつ上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置した光偏光器を有する植物栽培室と、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュール、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板、及び熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンを有する温度湿度駆動手段と、タンク、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプ、及び該ポンプにより植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとを有する水分補給手段と、植物の育成条件を設定すべく日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とを備えたことを特徴とする植物自動育成装置を提供する。
このような構成としたので、日照時間を調整することが容易に行うことができていわゆるカーテン機能が簡便となり、自然の太陽光に比較的近似する光を植物に照射でき、日中、夜間の条件が的確に行える効果がある。
また、冷却及び/又は暖房するにあたり液体やガス等を使用しないため育成環境にやさしい装置を提供でき、またサーモモジュール自体が小型軽量でかつ可動部を有しないため低電流により稼動するので、植物自動育成装置全体を小型軽量で運転コストの低いものとすることができる効果がある。
また、人間不在の状態に於ける一定期間中も自動的に水分や養分を補給でき、植物が枯死することを防止できるとともに、植物栽培室内の空気中水分と植栽土壌の水分又は養分とを別個に制御してより一層きめ細かな育成条件を設定できる効果がある。
以上、あらかじめ設定した植物の育成条件を達成するにあたり、容易かつ合理的に植物栽培室内の育成環境を制御すると共に、植物の種類によって育成条件を容易に変更させ、各種植物の育成を促進できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態の一例を示す構成図である。
【図2】本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態に備えた温度湿度駆動手段の斜視図である。
【図3】本発明に係る植物自動育成装置の実施の形態に備えた温度湿度駆動手段の要部であって、サーモモジュールを備えた熱交換機の斜視図である。
【符号の説明】
1 植物自動育成装置
2 植物
3 植物栽培室
4 制御部
5 日照時間調整手段
5a 光偏光器
6 紫外線ランプ
7 各種サンサ
8 仕切壁
9 中央制御手段
10 吹き出し口
11 温度湿度駆動手段
11a ダクト
111 送風ファン
112 熱交換機
112a 放熱フィン
113 サーモモジュール
113a カプル
113b セラミック板
113c 黒色リード線
113d 赤色リード線
114 冷却板
12 水分補給手段
121 タンク
122 ポンプ
123 ノズル
124 ノズル
125 通水管
126 超音波加湿器
127 土壌水分センサ
Claims (7)
- 日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段を備えた植物栽培室と、該植物栽培室内の温度及び湿度を調整する温度湿度駆動手段と、該植物栽培室内へ散水又は噴霧する水分補給手段と、前記日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とからなることを特徴とする植物自動育成装置。
- 前記日照時間の調整機能手段が、光偏光器で構成してあって、植物栽培室の上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置。
- 前記植物栽培室が、室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置。
- 前記温度湿度駆動手段が、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュールと、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機と、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板と、熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置。
- 前記水分補給手段が、タンクと、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプと、該ポンプにより前記植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとで構成したことを特徴とする請求項1記載の植物自動育成装置。
- 前記ノズルが、前記植物栽培室内へ水を散水(人工雨)し又は噴霧(人工霧)するノズルと、前記植物栽培室内に載置された植物の植栽土壌へ水又は養分液を直接供給するノズルの双方を備えたことを特徴とする請求項5記載の植物自動育成装置。
- 日照時間、温度、湿度、水分等の植物の育成条件を人工的に設定若しくは制御できる植物育成装置に於いて、日照時間の調整機能手段として室内に紫外線光を発光する紫外線ランプを設置しかつ上面壁及び側面壁の少なくともいずれかに設置した光偏光器を有する植物栽培室と、熱電子素子への通電により冷却及び/又は加熱作用を行うサーモモジュール、該サーモモジュールの一方側にねじ着した放熱フィンを有する熱交換機、該サーモモジュールの他方側にねじ着した冷却板、及び熱交換機から発生する冷風及び/又は温風を植物栽培室内に送風するファンを有する温度湿度駆動手段と、タンク、該タンクから水又は養分液を吸上げるポンプ、及び該ポンプにより植物栽培室内へ水又は養分液を補給するノズルとを有する水分補給手段と、植物の育成条件を設定すべく日照時間の調整機能手段、温度湿度駆動手段及び水分補給手段を制御する中央制御手段とを備えたことを特徴とする植物自動育成装置。
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