JP2004131275A - 画像形成システム - Google Patents

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Kumiko Abe
阿部 久美子
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】排紙部上に有る用紙を除去することなく継続排紙をする度合を高める。
【解決手段】排紙部に積載される用紙の積載枚数Cが許容値として設定された最大積載可能枚数R以上に達したときに(S36のN,S48のN)ユーザーに対して積載オーバー警告を発する(S37)ように構成する。この場合、印刷ジョブを受付けたときに排紙部上に用紙が有ると認識した場合には、排紙部上の用紙サイズ及びその用紙の向き方向と一致する状態で用紙が収納された給紙トレイを選択することを条件として印刷ジョブで指定された用紙が収納された給紙トレイを選択する(S38〜45)。これにより、前回印刷した用紙サイズと、その用紙の向き方向との条件に一致する用紙の選択が可能となり、排紙台上の用紙を取り除くことなく継続して排紙を行う度合を高めることができる。
【選択図】  図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙に画像を印刷する画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、種類やサイズ別に用紙を収納する複数の給紙トレイと、これらの給紙トレイから給紙された用紙に画像を印刷する印刷部と、印刷部により印刷された用紙を順次積層状態で受ける排紙台とを具備する画像形成装置がある。画像形成装置に設けられた排紙台は、用紙の幅サイズに合せて幅方向の位置を調整するサイドフェンス及び用紙の排紙方向の端縁の位置を規制するエンドフェンスを備えている。これらのサイドフェンスやエンドフェンスの位置を用紙のサイズ情報によって自動的に調整するようにした構成も知られている。一般には、排紙台は高さを低くして小型化を図るために、積層する用紙の枚数が制限されている。このために、排紙台の上に積載可能枚数以上の用紙を排紙すると、排紙台から用紙が落下し、用紙が汚れたり折れたりする問題がある。
【0003】
このようなことを防止するため、排紙台(排紙トレイ)上の用紙の有無を検知し、排紙台上の用紙の積載枚数をカウントし、その積載枚数のカウント値が最大積載枚数に達したときに警告を発するようにした発明が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−118859公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、給紙トレイが一つである。したがって、前回印刷した用紙と、これから印刷する用紙とのサイズが同じでも、用紙の向き方向が異なる場合には、排紙台上の用紙を取り除いた後に印刷を行わなければならない。
【0005】
本発明の目的は、前回印刷した用紙サイズと、その用紙の向き方向との条件に一致する用紙の選択を可能にし、これにより、排紙台上の用紙を取り除くことなく継続排紙を行い得る画像形成システムを提供することである。
【0006】
本発明の目的は、排紙部に排紙される用紙の厚さに応じて排紙部に積載される最大積載可能枚数を高精度に設定することを可能にし、これにより、印刷物が最大積載可能枚数を超えて排紙されることにより発生する排紙部からの印刷物の落下を確実に防止し得る画像形成システムを提供することである。
【0007】
本発明の目的は、さらに、給紙トレイに積載された用紙の向き方向に関係なく、用紙の縦横に対する画像の縦横の関係を設定し得る画像形成システムを提供することである。
【0008】
本発明の目的は、さらに、排紙部上の印刷物を印刷ジョブの単位で仕分けし得る画像形成システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数の給紙トレイを有し選択された給紙トレイから用紙を給紙する給紙部と、給紙された用紙に画像データを出力する印刷部が内蔵された画像形成装置と、印刷された用紙を積載状態で保持する排紙部と、印刷ジョブを受け付けたときに前記排紙部上の用紙の有無を認識する排紙用紙有無認識手段と、前記排紙部上に用紙が有ると認識した場合には前記排紙部上の用紙サイズ及びその用紙の向き方向と一致する状態で用紙が収納された前記給紙トレイを選択することを条件として印刷ジョブで指定された用紙が収納された前記給紙トレイを選択するトレイ選択手段と、印刷ジョブ受付け時の印刷実行前に前記排紙部に積載される用紙の積載枚数を認識する積載枚数認識手段と、印刷ジョブ受付け時の印刷実行前に前記排紙部に積載される用紙の最大積載可能枚数を設定する最大積載可能枚数設定手段と、印刷ジョブ受付け時の印刷実行前に前記積載枚数認識手段により認識された積載枚数と前記最大積載可能枚数設定手段により設定された最大積載可能枚数とを比較する積載枚数比較手段と、前記排紙部に積載された用紙の積載枚数が最大積載可能枚数以上に達したときにユーザーに対して積載オーバー警告を発する積載オーバー警告手段と、を具備する。
【0010】
したがって、複数の給紙トレイの中から一つを選択することにより、前回印刷した用紙サイズと、その用紙の向き方向との条件に一致する用紙の選択が可能となり、これにより、排紙台上の用紙を取り除くことなく継続して排紙を行う度合を高めることが可能となる。
【0011】
ここで、前記印刷部は、製版部により製版されたマスタを巻き付ける版胴を具備し、前記版胴内のインキを前記マスタから用紙に滲み出させることにより画像を用紙に印刷する構成を含む(請求項2)。
【0012】
また、前記排紙用紙有無認識手段、前記トレイ選択手段、前記積載枚数認識手段、前記最大積載可能枚数設定手段、前記積載枚数比較手段、前記積載オーバー警告手段の全て又は一部は、前記画像形成装置の装置本体に外付けされるコントローラにより制御するように構成してもよい(請求項7)。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記排紙部に排紙される用紙の厚さを認識する用紙厚認識手段と、前記用紙厚認識手段により認識された用紙の厚さ情報に応じて前記排紙部に積載する用紙の最大積載可能枚数を補正する最大積載可能枚数補正手段と、を具備する。
【0014】
したがって、排紙部に排紙される用紙の厚さ情報に応じて排紙部に積載される最大積載可能枚数を高精度に設定することが可能となり、これにより、印刷物が最大積載可能枚数を超えて排紙されることにより発生する排紙部からの印刷物の落下を確実に防止することが可能となる。
【0015】
ここで、前記用紙厚認識手段と、前記最大積載可能枚数補正手段とは、前記画像形成装置の装置本体に外付けされたコントローラにより制御するように構成してもよい(請求項8)。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一記載の発明において、選択された前記給紙トレイに積載された用紙の向き方向に応じて前記印刷部に出力する画像データの向きを選択的に回転させる画像データ回転出力手段を具備する。
【0017】
したがって、給紙トレイに積載された用紙の向き方向に関係なく、用紙の縦横比に対する出力画像の縦横比の関係を定めることが可能となる。
【0018】
ここで、前記画像データ回転手段は、前記画像形成装置の装置本体に外付けされたコントローラにより制御するように構成してもよい(請求項9)。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一記載の発明において、印刷ジョブ単位で前記排紙部に排紙された用紙を仕分けする排紙仕分け手段を具備する。
【0020】
したがって、排紙部上の印刷物を印刷ジョブの単位で仕分けすることが可能となる。
【0021】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記仕分け手段は、印刷ジョブ単位で最上位又は最下位の用紙を保持してその用紙の平面方向に駆動される保持部材を具備する。
【0022】
したがって、排紙部に積載される用紙間にテープなどを挿入することなく用紙を仕分けることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1を参照して画像形成装置の基本的構造について説明する。図1は画像形成装置の全体構造を示す縦断正面図である。本実施の形態における画像形成装置100は孔版印刷装置を適用した例である。この孔版印刷装置は周知の構成であるので概略を説明するが、装置本体101に設けられた画像読取部1、製版部2、印刷部3、排版部4、給紙部5、排紙部6などによって構成されている。
【0024】
画像読取部1は、コンタクトガラス7上に供給された原稿からの反射画像を光学系8によりCCD9に入射する周知のスキャナである。
【0025】
製版部2は、ロール状に巻かれたマスタ原紙10を保持する保持部11、マスタ原紙10を加熱溶融穿孔することにより画像読取部1で読み取った原稿の画像に応じた穿孔画像を形成するサーマルヘッド12、このサーマルヘッド12によってマスタ原紙10が押し付けられるプラテンローラ13、穿孔画像が形成されたマスタ原紙10を定められた長さにカットするカッタ14などにより構成されている。穿孔画像が形成されたマスタ原紙10はカッタ14でカットすることによりマスタ(図示せず)が形成される。
【0026】
印刷部3は、製版部2により製版されたマスタを巻き付ける円筒形状の版胴15と、所望のタイミングで版胴15の外周面に接離される変位自在のプレスローラ16とを具備する。この版胴15には、非開口部17と開口部18とが形成され、開口部18には樹脂又は金属の網体により形成されたメッシュスクリーンが設けられている。版胴15の非開口部17には、マスタの先端を挟持するためのステージ19とクランパ20とが取り付けられている。
【0027】
版胴15はその両端部に固定された円形のフランジ15a(図示せず)を有し、これらのフランジ15aは、印刷装置の側板(図示せず)に固定的に支持されたインキパイプ21に回転自在に支持されている。また、版胴15の内部には、フランジ15aの内面に対向する位置でインキパイプ21に固定的に支持された支持板(図示せず)が設けられている。これらの支持板には、版胴15の内周面に接触するインキローラ22とドクターローラ23とが僅かの隙間を開けて回転自在に支持され、これらのインキローラ22とドクターローラ23との間の楔状の空間にインキパイプ21から滴下するインキを受けるインキ溜め24が形成されている。インキパイプ21には、版胴15の外部に設けられたインキパック(図示せず)からインキが供給される。
【0028】
すなわち、印刷部3は、マスタが巻き付けられた版胴15とプレスローラ16とで給紙部5から給紙された用紙25をステージ19とクランパ20との間で挟持し、このとき、版胴15の内面に供給されたインキをインキローラ22によってマスタの穿孔部分から滲み出させることにより用紙25に対して印刷が行われるように構成されている。
【0029】
排版部4は、所定枚数の印刷が終了して不要になった使用済みのマスタを版胴15の外周面から剥がし、剥がしたマスタを収納する構造であり、使用済みのマスタを版胴15の外周面から剥がすための排版ローラ26、版胴15から剥がされたマスタを内方に搬送するベルト27、ベルト27により搬送されたマスタを収納する排版収納箱28などにより構成されている。
【0030】
給紙部5は、印刷部3に給紙する用紙25を積層状態で支持する複数の給紙トレイ29(29a,29b,29c)、これらの給紙トレイ29のそれぞれにセットされた用紙25を一枚ずつに分離する複数の分離給紙ローラ群30、これらの分離給紙ローラ群30から送り出された用紙25を対のレジストローラ31に向けて搬送する複数の搬送ローラ群32を有する。また、複数の給紙トレイ29は、それぞれ収納される用紙25の幅方向の位置を調整するサイドフェンス(図示せず)と、用紙25の搬送方向の後端位置を調整するエンドフェンス(図示せず)とを具備し、さらに、内部に収納される用紙25を検出する用紙有無検知センサ5a(図5参照)と、サイドフェンスの位置に対応する用紙25の幅を検知する用紙幅検知センサ5b(図5参照)と、エンドフェンスの位置に対応する用紙25の長さを検知する用紙長検知センサ5c(図5参照)とを具備する。この例では、29cは手差し用の給紙トレイとして利用される。
【0031】
なお、異なるサイズの用紙25を収納する各給紙トレイ29a,29b,29cは、後で詳しく述べる制御部58(図5参照)により識別され、その制御部58の指令により給紙動作を実行し得るように構成されている。
【0032】
排紙部6と版胴15との間には、印刷済みの用紙25を版胴15から剥がす剥離爪33と、印刷済みの用紙25を排紙部6に搬送する搬送ベルト34とが設けられている。
【0033】
排紙部6は、印刷済みの用紙25が排紙される排紙台35、排紙された用紙25の幅方向の位置を調整するサイドフェンス36、用紙25の排紙方向側の端縁位置を調整するエンドフェンス37、このエンドフェンス37とは反対側に対向配置された仕切板38などを具備する。なお、エンドフェンス37は、仕切板38との間隔が使用する用紙25のサイズより少し大きくなるように調整される。
【0034】
さらに、排紙部6は、排紙台35に積載される用紙25を検出する用紙有無検知センサ6a(図5参照)と、サイドフェンス36の位置に対応する用紙25の幅サイズを検知する用紙幅検知センサ6b(図5参照)と、エンドフェンス37の位置に対応する用紙25の長さを検知する用紙長検知センサ6c(図5参照)とを具備する。
【0035】
さらに、排紙部6は、給紙トレイ29a,29b,29cが選択されたときに、該当する用紙サイズ及びその向き方向に合せてサイドフェンス36とエンドフェンス37との位置を自動的に変更し得るように、これらのサイドフェンス36とエンドフェンス37とを移動させるアクチュエータ(図示せず)を具備する。なお、サイドフェンス36を駆動するアクチュエータは用紙幅検知センサ6bの検知信号により動作が制御され、エンドフェンス37を駆動するアクチュエータは用紙長検知センサ6cの検知信号により動作が制御されるように構成されている。
【0036】
次に、図2ないし図4を参照して排紙台35上に排紙される用紙Sを仕分けする排紙仕分け手段の構成について説明する。図2は版胴15と排紙仕分け手段とを示す縦断正面図、図3は排紙仕分け手段の斜視図、図4は排紙仕分け手段の仕分け動作を示す縦断正面図である。
【0037】
排紙仕分け手段39は、排紙台35上に前回印刷済みの用紙25が存在する状態で、さらにその上に次に印刷する用紙25を排紙するときに、前回印刷済みの最上位の用紙25をずらすために保持部材としてのピックアップ40を具備する。このピックアップ40の前進方向側(エンドフェンス37側)の端部には、前進方向側に向かうに従い下方に傾斜して用紙25をエンドフェンス37側に案内する傾斜案内面41と、一枚の用紙25に食い込むように下方に突出する引っ掛け爪42とが形成され、中間部から後端に至る上面にはラック43が形成されている。このピックアップ40の少なくとも傾斜案内面41は摩擦係数の低い材料(例えばフッ素樹脂)により形成されている。
【0038】
そして、ピックアップ40を前進方向及びその逆の後退方向に移動させるとともに上下方向に移動させる移動手段44が設けられている。この移動手段44は、詳しくは図3に示すように、ピックアップ40を上下方向に移動させる昇降手段45と、ピックアップ40を用紙25の排紙方向及び反排紙出方向に移動させるスライド手段46とよりなる。昇降手段45は、ピックアップ40が前進方向及び後退方向にスライド自在に嵌合された昇降台47と、この昇降台47を上下方向に移動自在に支持する昇降ガイド軸48と、この昇降ガイド軸48に対して平行に配列されて昇降台47に螺合された送りネジ49と、この送りネジ49を駆動する昇降用モータ(ステッピングモータ)50とよりなる。スライド手段46は、ラック43に噛合されたピニオン51と、昇降台47に支持されてピニオン51を駆動するスライド用モータ52とよりなる。すなわち、昇降用モータ50を駆動して送りネジ49を回転させると、その回転方向によって昇降台47がピックアップ40とともに下降又は上昇し、スライド用モータ52を駆動してピニオン51を回転させると、その回転方向によって、ピックアップ40が用紙25の排紙方向に前進し又は反排紙方向に後退するように構成されている。なお、図4に示すように、排紙台35の外側から内側へのピックアップ40の前進動作を許容するために、また、排紙台35の内側に前進させたピックアップ40の昇降動作を許容するために、仕切板38にはピックアップ40との干渉を回避する開口部(図示せず)が形成されている。
【0039】
次に、図5を参照して各部の動作を制御するための電気的接続構造について説明する。各部の動作状態を監視して制御するCPU54と、このCPU54が実行するプログラム等の固定データが書き込まれたROM55と、ワークデータ等の可変データが一時的に書き込まれるRAM56と、I/Oポート57とを主要な構成要素とするマイクロコンピュータ構成の制御部58が設けられている。
【0040】
I/Oポート57には、画像読取部1、製版部2、印刷部3、排版部4、給紙部5、排紙部6、操作パネル53、画像メモリ59、画像処理部60、昇降用モータ50を駆動する駆動回路61、スライド用モータ52を駆動する駆動回路62などが接続されている。画像メモリ59は、画像読取部1により読み取った画像データ、或いは、ホストコンピュータなどから印刷ジョブを受け付けたときの画像データを一時的に格納する。画像処理部60は、画像メモリ59に格納された画像データを横長印刷或いは縦長印刷の選択に応じた出力順序で製版部2のサーマルヘッド12に出力する。
【0041】
さらに、昇降台47の昇降位置を決定する昇降用モータ50、及びピックアップ40の進出後退位置を決定するスライド用モータ52の動作を制御するために、ピックアップ40が最も排紙台35から離れた初期位置(図1に示す排紙台35の反排紙方向外側の位置)に位置する状態を検出するHP(ホームポジション)センサ63、ピックアップ40が最も排紙方向側に進出した最先端位置(図4に仮想線で示す位置)に位置する状態を検出する第一のストロークセンサ64、ピックアップ40が最先端位置から定められた距離だけ後退した後退位置(図4に実線で示す位置)に位置する状態を検出する第二のストロークセンサ65、昇降台47が最も上部の初期位置に上昇した状態を検出する上限センサ66、ピックアップ40が排紙台35上の用紙25に接触した状態を検出する用紙センサ67が接続されている。
【0042】
ここで、HPセンサ63及び第一、第二のストロークセンサ64,65は昇降台47に設けられ、上限センサ66は昇降台47に近接するフレーム(図示せず)に支持され、用紙センサ67は、ピックアップ40が昇降台47とともに下降して排紙台35上の最上位の用紙25を検出するようにピックアップ40の排出方向進行側の下面等を利用して取り付けられている。
【0043】
本実施の形態における画像形成装置100は、ホストコンピュータから受付ける印刷ジョブを実行するプリンタとしての機能の他に、オペレータが操作する複写機としての機能を有する。そのため、操作パネル53(図5参照)は、排紙台35上に排紙される用紙25を印刷ジョブの単位で仕切り処理をする場合に操作する仕分け選択キー53a、オペレータが給紙トレイ29を選択する場合に操作する給紙トレイ選択キー53b、オペレータが用紙25の厚さを設定するときに操作する用紙厚設定キー53c、その他必要に応じた操作キーを具備する。これらの操作キーは、特に図示しないが、製版を開始する製版スタートキー、印刷枚数などを入力する置数キー、製版後に印刷を開始する印刷スタートキー、各部の動作状況に応じて表示する表示部などである。この表示部は、状況を点滅により知らせるLED、コメントとして表示する液晶パネルなどを含む。
【0044】
次に、図6、図7を参照し、排紙台35に排紙された用紙25の向き方向の違いについて説明する。図6(a)(b)は、それぞれ排紙台35に用紙25を積載した状態を平面上から見て示す説明図、図7(a)(b)(c)は、各給紙トレイ(a)(b)(c)に用紙25を積載した状態を平面上から見て示す説明図である。図6、図7に示す矢印は用紙25の通紙方向である。排紙台35、給紙トレイ29を問わず用紙25の向き方向には、「横置き」と「縦置き」とがある。「横置き」とは、オペレータが画像形成装置の正面から見て用紙25の長手方向を通紙方向に沿わせた置き方である。「縦置き」とは、オペレータが画像形成装置の正面から見て用紙25の長手方向を通紙方向と直交させた置き方である。
【0045】
図6(a)はA4サイズの用紙25を「横置き」状態で排紙台35に積載した状態を示し、図6(b)はA4サイズの用紙25を「縦置き」状態で排紙台35に積載した状態を示す。また、図7(a)はA4サイズの用紙25を「縦置き」状態で給紙トレイ29(a)に積載した状態を示し、図7(b)はA3サイズの用紙25を「横置き」状態で給紙トレイ29(b)に積載した状態を示し、図7(c)はA4サイズの用紙25を「横置き」状態で給紙トレイ29(c)に積載した状態を示す。
【0046】
通紙方向の視点からみれば、図6(a)、図7(b)(c)に示す状態は、用紙25の長手(縦)方向に沿って用紙25を通紙する「縦通紙」と称し、図6(b)、図7(a)に示す状態は、用紙25の短手(横)方向に用紙25を通紙する「横通紙」と称する。
【0047】
ところで、排紙台35上での用紙25の置き方が、図6(a)のように「縦通紙」であるか、図6(b)に示すように「横通紙」であるかは、給紙トレイ29の用紙25の置き方が「縦通紙」であるか「横通紙」であるかによって決まる。そこで、本実施の形態では、「横通紙」の場合に、製版部2におけるマスタ製版に際して画像データを90°回転させて出力するように構成されている。このように構成することにより、図6(a)のように「縦通紙」の場合でも、図6(b)のように「横通紙」の場合であっても、用紙25の縦横比に対する出力画像の縦横比の関係を一定にすることができる。
【0048】
次に、図8ないし図11に示すフローチャートを参照し、画像形成装置の一連の動作について説明する。図8は印刷ジョブの受付け時に排紙部における用紙の有無によりモードを設定する処理を示すフローチャート、図9は新規排紙モード設定時の一連の処理を示すフローチャート、図10は継続排紙モード設定時の一連の処理を示すフローチャート、図11は排紙仕分け処理を示すフローチャートである。
【0049】
本実施の形態では、図示しないホストコンピュータから印刷ジョブを受けて印刷する状態で説明する。図8に示すステップS1において、制御部58(図5参照)は印刷ジョブを受け付けたものと認識したときに、排紙台35に積載する用紙25の最大積載基準枚数Mtをセット(S2)する。このMtは用紙25の厚さによって異なるので、画像形成装置として使用することができる範囲で厚さ毎に定められ、ROM55などのメモリにテーブルとして書き込まれている。この例では、Mtは普通の厚さの用紙25の場合を標準値とし、厚い用紙25の場合に1以下の補正計数が乗算された値としている。次に、用紙有無検知センサ6a(図5参照)の出力をもとにして、排紙台35上に用紙25が有るか否かを認識し、用紙なしと認識したときは(S3のN)は、新規排紙モードを設定(S4)し、用紙有りと認識したときは(S3のY)は、継続排紙モードを設定(S5)する。ここで、ステップS3は排紙部6上の用紙25の有無を認識する排紙用紙有無認識手段を実現する。
【0050】
次に、図9を参照し、新規排紙モードにおける処理について説明する。新規排紙モードは、排紙台35上に用紙25が残っていないので、排紙台35上の用紙25のサイズや向き方向に左右されることなく、印刷ジョブで指定された用紙25を選択して印刷するモードある。
【0051】
制御部58は、印刷に供する用紙25が厚紙か否かを認識する(S11)。本実施の形態では、オペレータの操作による操作パネル53の用紙厚設定キー53cの押圧状態により認識するが、給紙経路中に設けた厚み検知センサの出力によって認識するように構成しても構わない。ここで、ステップS11は、用紙厚認識手段を実現する。厚紙であると認識したとき(S11のY)は、最大積載基準枚数Mtを補正(S12)する。このステップS12は最大積載可能枚数補正手段を実現する。その補正後にステップS13に移行し、厚紙でないと認識したとき(S11のN)は、直ちにステップS13に移行する。ステップS13では、確定したMtを基にして最大積載可能枚数Rを求める。このステップS13は、最大積載可能枚数設定手段を実現する。続いて、印刷ジョブにある印刷枚数、すなわち今回の印刷ジョブで排紙台35に積載される積載枚数Cを確認する(S14)。このステップS14は、これから排紙部6に積載される用紙25の積載枚数を認識するという意味で、積載枚数認識手段を実現する。続いて、積載枚数Cと最大積載可能枚数Rとを比較する(S15)。このステップS15は、積載枚数比較手段を実現する。R>Cを否定したとき(S15のN)は、積載オーバー警告をする(S16)。このステップS16は積載オーバー警告手段を実現する。この積載オーバー警告により、その後に印刷処理を実行することによる、排紙台35からの用紙25の落下を防止することができる。
【0052】
なお、積載オーバー警告は、操作パネル53上の表示装置などを用いて画像により出力し、或いは、ブザーなどの音声信号として出力するようにしてもよい。さらには、印刷停止命令という信号の出力を警告信号としても構わない。CPU54は、ステップS15においてR>Cを肯定したとき(S15のY)に、印刷ジョブの用紙サイズを確認し(S17)、各給紙トレイ29の用紙サイズと向き方向とを確認する(S18)。この確認は、各給紙トレイ29にある用紙幅検知センサ5bと用紙長検知センサ5cとの出力に基いて行う。続いて、印刷ジョブの用紙サイズが一致する給紙トレイ29が有るか否かを認識し(S19)、この認識が否定されたとき(S19のN)は、操作パネル53の表示装置などを駆使して用紙なし警告を行い(S20)、印刷ジョブの用紙サイズに一致する給紙トレイ29が有ると認識したとき(S19のY)は、その給紙トレイ29を選択する(S21)。新規排紙モードの場合には、給紙のための用紙25を排紙部6上の用紙情報に一致させる必要はない。このステップS17〜S21は給紙トレイ選択手段を実現する。
【0053】
次に、用紙幅検知センサ5bと用紙長検知センサ5cとの検知信号をもとにして、選択された給紙トレイ29の用紙25の向き方向を確認し(S22)、製版部2でのマスタ製版に際して、出力する画像データを90°回転させる必要が有るか否かを判断する(S23)。本実施の形態では、前述のように、図6(a)に示すように、「縦通紙」の場合には画像データを回転させる必要なしと判断し(S23のN)、ステップS25に移行する。図6(b)に示すように「横通紙」の場合には画像データを回転させる必要有りと判断し(S23のY)、回転処理を実行し(S24)、その後にステップS25に移行する。ステップS25では、ステップS24における回転処理経過の有無に従って定められた方法で画像データの出力順序を設定する。なお、ステップS24は、選択的に画像データを回転させる画像データ回転手段を実現する。
【0054】
続いて、製版・印刷処理(S26)に移行する。製版処理、印刷処理については本発明の特徴ではないので、簡単な説明に留める。印刷ジョブの画像データは画像メモリ59(図5参照)に一時的に格納され、製版部2のサーマルヘッド12に出力される。これにより、画像データに応じた穿孔画像が形成されたマスタが製版部2により製版され、製版されたマスタが版胴15の外周面に巻き付けられる。その後、版胴15の外周面に巻き付けられたマスタを版胴15の外周面に密着させる版付けが行われ、版付け終了後に印刷ジョブで指定された枚数Cの用紙25が選択された給紙トレイ29から印刷部3に給紙される。印刷部3で印刷された用紙25は搬送ベルト34により搬送され、排紙部6ヘ排紙される。この排紙過程では、排紙経路中に配置された用紙センサ(図示せず)が用紙25の通過によってオンオフするため、このオンオフのパルスをカウントすることにより、排紙台35上の用紙25の積載枚数がカウントされる。
【0055】
次に、図10を参照し、継続排紙モードにおける処理について説明する。継続排紙モードは、排紙台35上に用紙25が残っている場合に、排紙台35上の用紙サイズ情報に対応する給紙トレイ29を優先して選択して印刷するモードある。
【0056】
制御部58は、排紙台35に積載された用紙25が厚紙か否かを認識する(S31)。本実施の形態においては、前回の印刷ジョブの実行に際して設定された厚さ情報を一時的に保存しておき、その情報を呼び出すことにより用紙25の厚さを認識する。ここで、ステップS31は、用紙厚認識手段を実現する。厚紙であると認識したとき(S31のY)は、最大積載基準枚数Mtを補正(S32)する。ステップS32は最大積載可能枚数補正手段を実現する。その補正後にステップS33に移行する。ステップS31において厚紙でないと認識したとき(S31のN)は、直ちにステップS33に移行する。ステップS33では、排紙台35上の用紙25の積載枚数Nを確認する。これは前回の印刷ジョブにおいて一時的に保存された印刷枚数CをNとして認識することなどの方法により確認できる。ステップS34では、ステップS32において補正したMt、補正する必要なく確定したMtを基にして最大積載可能枚数Rを求める。これは(R=Mt−N)の式により演算して求める。ステップS34は、最大積載可能枚数設定手段を実現する。続いて、今回の印刷ジョブにある印刷枚数C、すなわち今回の印刷ジョブで排紙台35に積載される積載枚数Cを確認する(S35)。このステップS35は、積載枚数認識手段を実現する。続いて、積載枚数Cと最大積載可能枚数Rとを比較する(S36)。このステップS36は、積載枚数比較手段を実現する。R>Cを否定したとき(S36のN)は、積載オーバー警告をする(S37)。このステップS37は積載オーバー警告手段を実現する。この積載オーバー警告により、その後に印刷処理を実行することによる、排紙台35からの用紙25の落下を防止することができる。ステップS37の積載オーバー警告は、図9におけるステップS16における処理と同様である。
【0057】
ステップS36においてR>Cを肯定したとき(S36のY)に、印刷ジョブの用紙サイズを確認し(S38)、各給紙トレイ29の用紙サイズと向き方向を確認する(S39)。この確認は、各給紙トレイ29にある用紙幅検知センサ5bと用紙長検知センサ5cとの出力に基いて行う。続いて、印刷ジョブの用紙サイズが一致する給紙トレイ29が有るか否かを認識し(S40)、この認識が否定されたとき(S40のN)は、操作パネル53の表示装置などを駆使して用紙なし警告を行い(S41)、印刷ジョブの用紙サイズに一致する給紙トレイ29が有ると認識したとき(S40のY)は、例えば、一時的に保存された前回の印刷ジョブの情報を利用するなどの方法により、或いは、排紙台35の用紙幅検知センサ6b及び用紙長検知センサ6cの出力信号を参照するなどの方法により、排紙台35上の用紙25のサイズと向き方向を確認する(S43)。ここで、不一致と認識したときは(S43のN)、操作パネル53の表示装置を駆使するなどして、排紙台35上の用紙25を除去すべき旨の警告をする(S44)。一致と認識したときは(S43のY)、その給紙トレイ29を選択する。
【0058】
例えば、図6(a)に示すように、排紙台35上の用紙25のサイズがA4であり、用紙25の向き方向が「縦通紙」の状態で積載されているときは、図7(c)に示すように、サイズがA4で用紙25の向き方向が「縦通紙」の状態で用紙25が収納された給紙トレイ29cを選択する。或いは、図6(b)に示すように、排紙台35上の用紙25のサイズがA4であり、用紙25の向き方向が「横通紙」の状態で積載されているときは、図7(a)に示すように、サイズがA4で用紙25の向き方向が「横通紙」の状態で用紙25が収納された給紙トレイ29aを選択する。ここで、ステップS38〜S45は給紙トレイ選択手段を実現する。
【0059】
次に、印刷ジョブの用紙25が厚紙か否かを認識する(S46)。このステップS46は用紙厚認識手段を実現する。この認識方法は図9におけるステップS11での認識方法と同様である。ここで、厚紙であると認識したとき(S46のY)は、ステップS34で求めた最大積載基準枚数Rに係数(1以下)を乗算して厚紙としてのRに補正する(S47)。ステップS47は最大積載可能枚数補正手段を実現する。その補正したRと今回の印刷ジョブの印刷枚数(排紙台38への積載枚数)Cとを比較する(S48)。このステップS48は、積載枚数比較手段を実現する。R>Cを否定したとき(S48のN)は、積載オーバー警告をする(S37)。厚紙でないと認識したとき(S46のN)は、ステップS36における肯定の判断が有効であるのでステップS49に移行する。ステップS48においてR>Cが肯定されたとき(S48のY)も、ステップS49に移行する。
【0060】
ステップS49では、選択された給紙トレイ29の用紙25の向き方向の情報を参照し、製版部2でのマスタ製版に際して、出力する画像データを90°回転させる必要が有るか否かを判断する。例えば、図6(a)に示すように排紙台35に積載されているA4サイズの用紙25の積載状態に合せて、図7(c)に示すようにA4サイズで「縦通紙」の状態の用紙25を選択したときは、画像データを回転させる必要はないと判断する(S49のN)。この場合、印刷された用紙25は画像の向き及び通紙状態が図6(a)に示す状態と一致する。図6(b)に示すように排紙台35に積載されているA4サイズの用紙25の積載状態に合せて、図7(a)に示すようにA4サイズで「横通紙」の状態の用紙25を選択したときは、画像データを90°回転させる必要有りと判断する(S49のY)。この場合、印刷された用紙25は画像の向き及び通紙状態が図6(b)に示す状態と一致する。
【0061】
このような判断基準で、画像データを回転させる必要なしと判断したとき(S49のN)は、ステップS51に移行し、画像データを回転させる必要有りと判断したときは(S49のY)、回転処理を実行し(S50)、その後にステップS51に移行する。ステップS51では、ステップS50における回転処理経過の有無に従って定められた方法で画像データの出力順序を設定する。なお、ステップS50は、選択的に画像データを回転させる画像データ回転手段を実現する。
【0062】
続いて、排紙台35上に積載された用紙25を印刷ジョブの単位で仕分けするか否かを判断する(S52)。この判断は、操作パネル53上の仕分け選択キー53aの操作に基づく信号により判断する。仕分けが否定された場合は(S52のN)、製版・印刷処理(S54)に移行し、仕分けが選択された場合は(S52のY)、仕分け処理(S53)を実行した後に、製版・印刷処理(S54)に移行する。ステップS54の製版・印刷処理は、図9におけるステップS26における処理と同様である。
【0063】
図10におけるステップS53の仕分け処理は、前回の印刷ジョブで印刷された用紙25の上に次の印刷ジョブで印刷された用紙25を積載するので、後の仕分け処理を容易にするために、印刷ジョブ単位で仕分けを行いながら排紙台35の上に用紙25を排紙することが望ましい。以下、図11を参照して仕分け処理について説明する。
【0064】
通常、昇降台47は図2に示すように上方の初期位置に位置し、ピックアップ40は排紙台35の外側となる初期位置に位置し、この状態で仕分け処理を始める。本実施の形態では、印刷ジョブを実行する度に、そのジョブにより排紙台35に積載された最上位の用紙25を平面方向にずらすことにより、次の印刷ジョブの用紙25との仕分けを行う。
【0065】
一つの印刷ジョブが終了し、排紙台35上に所望枚数の用紙25が積載された後に、ピックアップ40を前進させる(S101)。これは、スライド用モータ52を一方向に駆動し、その駆動力をピニオン51からラック43に伝達することによりなされる。ピックアップ40の前進により第一のストロークセンサ64がオンになると、CPU54はピックアップ40が最先端位置に達した状態を認識し(S102のY)、スライド用モータ52を停止させてピックアップ40を停止させる(S103)。続いて、昇降用モータ50を一方向に駆動して昇降台47をピックアップ40とともに下降させる(S104)。この下降動作により用紙センサ67が排紙台35の上に積載された最上位となる用紙25a(図4参照)を検出するので、この検出信号を基にCPU54はピックアップ40が用紙上面位置に達した状態を認識する(S105Y)。このときのピックアップ40の状態を図4に仮想線で示す。そこで、昇降用モータ50を停止させて昇降台47を停止させ(S106)、スライド用モータ52を他方向に駆動してピックアップ40を後退させる(S107)。このときのピックアップ40の状態を図4に実線で示す。この後退動作により、ピックアップ40は引っ掛け爪42により最上位の用紙25aを反排紙方向に一定の距離だけ移動させる。このときの用紙25aを反排紙方向にずらす処理が完了したかどうかの判断(S108)は、第二のストロークセンサ65がオンになった状態によって判断し、用紙ずらし完了と判断したときは(S108のY)、スライド用モータ52を停止させ、ピックアップ40を停止させる(S209)。
【0066】
次に、昇降用モータ50を他方向に駆動し、昇降台47を上昇させ(S110)、上限センサ66がオンになった状態をもって昇降台47が初期位置に位置した状態を認識する(S111のY)。この認識の後、昇降用モータ50を停止し、昇降台47を停止させ(S112)、スライド用モータ52を他方向に駆動し、ピックアップ40を後退させ(S113)、HPセンサ63がオンとなった時点で、ピックアップ40が初期位置に後退したものと認識したとき(S114のY)、スライド用モータ52を停止し、ピックアップ40を停止させる(S215)。
【0067】
以上のように、排紙台35の上に前回の印刷ジョブで印刷した用紙25があり、その最上位の用紙25a上に次の印刷ジョブで印刷した用紙25を排紙するときは、前回印刷した最上位の用紙25aをピックアップ40により反排紙方向に移動させるので、この移動させた用紙25aにより仕分けをすることができる。
【0068】
なお、本実施の形態では、用紙25の仕分けのために、印刷ジョブ単位で最上位となる用紙25を平面方向にずらすようにしたが、印刷ジョブ単位で最下位となる用紙25を平面方向にずらすようにしてもよい。
【0069】
なお、▲1▼排紙用紙有無認識手段(S3)、▲2▼用紙厚認識手段(S11,S31,S46)、▲3▼最大積載可能枚数設定手段(S13,S34)、▲4▼最大積載可能枚数補正手段(S12,S32,S47)、▲5▼積載枚数認識手段(S14,S35)、▲6▼積載枚数比較手段(S15,S36,S48)、▲7▼積載オーバー警告手段(S16,S37)、▲8▼トレイ選択手段(S17〜S21,S38〜S45)、▲9▼画像データ回転手段(S24,S50)などの各手段は、マイクロコンピュータ構成の制御部が各部の動作状態を認識し、その認識結果に基づいて定められた信号を出力する機能である。その機能を果たすマイクロコンピュータ構成の制御部の一例が図5に示した制御部58である。本実施の形態における制御部58は画像形成装置100の装置本体101に設けられている。
【0070】
しかし、制御部58と同様の制御部を備えて画像形成装置100の装置本体101に外付けされるコントローラ(図示せず)を設け、このコントローラにより、▲1▼〜▲9▼の全ての手段、或いは▲1▼〜▲9▼のうちの少なくとも一つの手段の機能をそのコントローラにもたせても構わない。
【0071】
【発明の効果】
請求項1及び請求項7記載の発明によれば、印刷ジョブを受け付けたときに排紙部上に用紙が有ると認識した場合には、排紙部上の用紙サイズ及びその用紙の向き方向と一致する状態で用紙が収納された給紙トレイを選択することを条件として印刷ジョブで指定された用紙が収納された給紙トレイを選択するように構成し、排紙部に積載される用紙の積載枚数が許容値として設定された最大積載可能枚数以上に達したときにユーザーに対して積載オーバー警告を発するように構成したので、複数の給紙トレイの中から一つを選択することにより、前回印刷した用紙サイズ及びその用紙の向き方向の条件に一致する用紙の選択が可能となり、これにより、排紙台上の用紙を取り除くことなく継続して排紙を行う度合を高めることができる。これにより、オペレータの負担を軽減することができる。
【0072】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、印刷部は、製版部により製版されたマスタを巻き付ける版胴を具備し、版胴内のインキをマスタから用紙に滲み出させるように構成したので、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0073】
請求項3及び請求項8記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明において、排紙部に排紙される用紙の厚さを認識し、認識された用紙の厚さ情報に応じて排紙部に積載する用紙の最大積載可能枚数を補正するようにしたので、排紙部に排紙される用紙の厚さ情報に応じて排紙部に積載される最大積載可能枚数を高精度に設定することができ、これにより、印刷物が最大積載可能枚数を超えて排紙されることにより発生する排紙部からの印刷物の落下を確実に防止することができる。
【0074】
請求項4及び請求項9記載の発明によれば、請求項1ないし3の何れか一記載の発明において、選択された給紙トレイに積載された用紙の向き方向に応じて印刷部に出力する画像データの向きを選択的に回転させるように構成したので、給紙トレイに積載された用紙の向き方向に関係なく、用紙の縦横比に対する出力画像の縦横比の関係を定めることができる。
【0075】
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4の何れか一記載の発明において、印刷ジョブ単位で排紙部に排紙された用紙を仕分けする排紙仕分け手段を具備するので、排紙部上の印刷物を印刷ジョブの単位で仕分けすることができる。
【0076】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明において、仕分け手段は、印刷ジョブ単位で最上位又は最下位の用紙を保持してその用紙の平面方向に駆動される保持部材を具備するので、排紙部に積載される用紙間にテープなどを挿入することなく用紙を仕分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像形成装置の全体構造を示す縦断正面図である。
【図2】版胴と排紙仕分け手段とを示す縦断正面図である。
【図3】排紙仕分け手段の斜視図である。
【図4】排紙仕分け手段の仕分け動作を示す縦断正面図である。
【図5】各部の動作を制御するための電気的接続構造を示すブロック図である。
【図6】排紙台に用紙を積載した状態を平面上から見て示す説明図である。
【図7】各給紙トレイに用紙を積載した状態を平面上から見て示す説明図である。
【図8】印刷ジョブの受付け時に排紙部における用紙の有無によりモードを設定する処理を示すフローチャートである。
【図9】新規排紙モード設定時の一連の処理を示すフローチャートである。
【図10】継続排紙モード設定時の一連の処理を示すフローチャートである。
【図11】排紙仕分け処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 製版部
3 印字部
5 給紙部
6 排紙部
15 版胴
25 用紙
29 給紙トレイ
39 排紙仕分け手段
40 保持部材
100 画像形成装置
101 装置本体
S3 排紙用紙有無認識手段
S11,S31,S46 用紙厚認識手段
S12,S32,S47 最大積載可能枚数補正手段
S13,S34 最大積載可能枚数設定手段
S14,S35 積載枚数認識手段
S15,S36,S48 積載枚数比較手段
S16,S37 積載オーバー警告手段
S17〜S21,S38〜S45 トレイ選択手段
S24,S50 画像データ回転出力手段

Claims (9)

  1. 複数の給紙トレイを有し選択された給紙トレイから用紙を給紙する給紙部と、
    給紙された用紙に画像データを出力する印刷部が内蔵された画像形成装置と、
    印刷された用紙を積載状態で保持する排紙部と、
    印刷ジョブを受け付けたときに前記排紙部上の用紙の有無を認識する排紙用紙有無認識手段と、
    前記排紙部上に用紙が有ると認識した場合には前記排紙部上の用紙サイズ及びその用紙の向き方向と一致する状態で用紙が収納された前記給紙トレイを選択することを条件として印刷ジョブで指定された用紙が収納された前記給紙トレイを選択するトレイ選択手段と、
    印刷ジョブ受付け時の印刷実行前に前記排紙部に積載される用紙の積載枚数を認識する積載枚数認識手段と、
    印刷ジョブ受付け時の印刷実行前に前記排紙部に積載される用紙の最大積載可能枚数を設定する最大積載可能枚数設定手段と、
    印刷ジョブ受付け時の印刷実行前に前記積載枚数認識手段により認識された積載枚数と前記最大積載可能枚数設定手段により設定された最大積載可能枚数とを比較する積載枚数比較手段と、
    前記排紙部に積載された用紙の積載枚数が最大積載可能枚数以上に達したときにユーザーに対して積載オーバー警告を発する積載オーバー警告手段と、
    を具備する画像形成システム。
  2. 前記印刷部は、製版部により製版されたマスタを巻き付ける版胴を具備し、前記版胴内のインキを前記マスタから用紙に滲み出させることにより画像を用紙に印刷する請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記排紙部に排紙される用紙の厚さを認識する用紙厚認識手段と、
    前記用紙厚認識手段により認識された用紙の厚さ情報に応じて前記排紙部に積載する用紙の最大積載可能枚数を補正する最大積載可能枚数補正手段と、
    を具備する請求項1又は2記載の画像形成システム。
  4. 選択された前記給紙トレイに積載された用紙の向き方向に応じて前記印刷部に出力する画像データの向きを選択的に回転させる画像データ回転出力手段を具備する請求項1ないし3の何れか一記載の画像形成システム。
  5. 印刷ジョブ単位で前記排紙部に排紙された用紙を仕分けする排紙仕分け手段を具備する請求項1ないし4の何れか一記載の画像形成システム。
  6. 前記排紙仕分け手段は、印刷ジョブ単位で最上位又は最下位の用紙を保持してその用紙の平面方向に駆動される保持部材を具備する請求項5記載の画像形成システム。
  7. 前記排紙用紙有無認識手段、前記トレイ選択手段、前記積載枚数認識手段、前記最大積載可能枚数設定手段、前記積載枚数比較手段、前記積載オーバー警告手段の全て又は一部は、前記画像形成装置の装置本体に外付けされるコントローラにより制御される請求項1記載の画像形成システム。
  8. 前記用紙厚認識手段と、前記最大積載可能枚数補正手段とは、前記画像形成装置の装置本体に外付けされるコントローラにより制御される請求項3記載の画像形成システム。
  9. 前記画像データ回転手段は、前記画像形成装置の装置本体に外付けされるコントローラにより制御される請求項4記載の画像形成システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009143057A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP2010143718A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Canon Inc シート処理装置、シート処理装置の制御方法、記憶媒体及びプログラム

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