JP2004142565A - トラクタのキャビン - Google Patents

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Masaharu Kameo
亀尾 正治
Noboru Nishigori
錦織 昇
Makoto Mihara
三原 誠
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

【課題】サイドドア開閉時に前部壁に加わる衝撃を、補強アームを介してボンネットフレームで吸収する。
【解決手段】トラクタ10のキャビン38は、フロントガラス40を支持する前部壁42と、リアガラス44を支持する後部支柱46と、前部壁42と後部支柱46の上部間に架設された天井フレーム48と、後部支柱46に回動自在に支持されて操縦部22の乗降口を開閉するサイドドア50とを有し、前部壁42は上下に延びる縦枠42aを有している。そして、縦枠42aに、サイドドア50のロック装置に係合するドアキャッチ部材60を取付け、このドアキャッチ部材60を、補強アーム66を介してボンネットフレーム67に固定し、サイドドア50開閉時の衝撃をボンネットフレーム67で吸収する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はトラクタのキャビンに関し、詳しくはサイドドアを受けるドアキャッチ部を、補強部材を介して車体フレーム側に連結したトラクタのキャビンに関する。
【0002】
【従来の技術】
キャビン付きトラクタにおいて、特許文献1によれば、キャビンのサイドドアの前端側に開閉把手の付いたロック機構を備え、このロック機構に備えているフックが係合してサイドドアを閉じ状態にロックするロック手段が、樹脂製の前側壁の上下方向の中間部に固定されている点が開示されている。前記サイドドアは、自由状態では偏平なドアになっていて、サイドドアを閉じていくに従い、ロック機構のフックがロック手段に係止するよりも先に、サイドドアの上端側及び下端側が前側壁の上下部に当接し、サイドドアを更に閉じていくと、該サイドドアがドア内面側に膨らむように弾性変形してロック機構のフックがロック手段に係止し、ロック手段がサイドドアを弾性変形したままの閉じ状態にしてロックする。これにより、サイドドアと前側壁とを広範囲にわたって気密性の良い状態で当接させて、効果的に空調を行えるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3280303号公報(第6頁、図19,図20)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した特許文献1の技術によると、前記ロック手段は、樹脂製の前側壁において補強されることなく固定されているため、サイドドアの開閉時の衝撃が前側壁に加わるため、該前側壁と前記ロック手段の機械的強度を考えた場合に、耐久性の面で不安である等の課題があった。
【0005】
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、サイドドア開閉時に前部壁に加わる衝撃を、補強部材を介して車体フレームで吸収し、前部壁の耐久性の向上を図り得るトラクタのキャビンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、走行機体(16)の前部にてフロントガラス(40)を支持する前部壁(42)と、走行機体(16)の後部にてリアガラス(44)を支持する後部支柱(46)と、前記前部壁(42)と前記後部支柱(46)の上部間に架設された天井フレーム(48)と、前記後部支柱(46)に回動自在に支持されて操縦部(22)の乗降口を開閉するサイドドア(50)と、を有し、前記操縦部(22)を覆うように配置されたトラクタ(10)のキャビン(38)において、
前記前部壁(42)は合成樹脂から成ると共に、機体左右側にて上下に延びる縦枠(42a)を有し、該縦枠(42a)に、前記サイドドア(50)のロック装置に係合するドアキャッチ部材(60)を取付け、該ドアキャッチ部材(60)を、補強部材(66)を介して車体フレームに固定した、ことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のトラクタのキャビンにおいて、前記車体フレームは、ボンネット(20)を支持するボンネットフレーム(67)であり、前記前部壁(42)は、前記フロントガラス(40)の下方の機体左右側にて横枠(42c)を挟んでフロント下窓(69)を支持すると共に、前記補強部材(66)を、前記横枠(42c)を通って左右方向に延設して前記ボンネットフレーム(67)に固定した、ことを特徴とする。
【0008】
[作用]
本発明によれば、合成樹脂から成る前部壁(42)の縦枠(42a)に、サイドドア(50)のロック装置に係合するドアキャッチ部材(60)を取付け、このドアキャッチ部材(60)を、補強部材(66)を介して車体フレーム(67)に固定したことで、サイドドア(50)を開閉する時の衝撃が、補強部材(66)を介して車体フレーム(67)で吸収され、前部壁(42)の変形が防止されると共に、該前部壁(42)の耐久性の向上が図られる。また、サイドドア(50)を閉止した時の操作フィーリングも向上する。
【0009】
なお、上述の括弧内の符号は図面を対照するためのものであり、本発明を何ら限定するものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1は、キャビン付きトラクタの外観図であり、トラクタ10は、前輪12及び後輪14にて支持された走行機体16を有し、機体前方にはエンジン18を覆うボンネット20が装着され、エンジン18の下部には、機体後方に向けて一体的に延びるミッションケース21が取付けられている。また、ボンネット20の後方には、操縦部22が設けられていて、該ボンネット20と操縦部22との間部分には、給油口24を有する燃料タンク(図示せず)が配設されている。
【0012】
操縦部22には、足載せ用のメインステップ26の上方にステアリングホイール(図示せず)と座席シート28等が配設されていて、座席シート28の側方でかつフェンダフレーム30の内側には、主変速レバー32及び副変速レバー34が設けられている。
【0013】
なお、エンジン18の動力はミッションケース21に伝達され、該ミッションケース21の走行用の副変速機構(図示せず)が、副変速レバー34により変速操作されて左右の後輪14に伝達され、また、該副変速機構から分岐された動力は、プロペラシャフト(図示せず)を介して左右の前輪12に伝達される。
【0014】
キャビン38は、走行機体16の上部で、メインステップ26とフェンダフレーム30の上部に、操縦部22を覆うように配置されている。このキャビン38は、図2に示すように、操縦部22の前部のフロントガラス40を支持する前部壁42と、リアガラス44を支持する後部支柱46と、前部壁42と後部支柱46の上部間に架設された金属製の天井フレーム48と、後部支柱46に回動自在に支持されて操縦部22の乗降口を開閉する左右1対のサイドドア50,50(図5(a)参照)とを有している。そして、本実施形態では、前部壁42は合成樹脂から成ると共に、天井フレーム48の上部には、合成樹脂製の天井板49が支持されている。
【0015】
図3に示すように、前部壁42は、フロントガラス40を支持し機体左右側にて上下に延びる左右の縦枠42a,42aと、上横枠42b、及び中央横枠42cを有していて、中央横枠42cには、図示しないメータパネルの取付け位置に対応する機体左右方向の略々中央部に、燃料タンク(図示せず)の給油口24を外部に露出する密閉凹部52が形成されている。この密閉凹部52により、キャビン38の内側と外側は、気密に区画されることとなり、キャビン38内の防音性及び耐シール性が向上する。
【0016】
また、前記左右の縦枠42a,42aにおける中央横枠42cよりも上方位置には、操縦者が後方を視認可能な左右1対のバックミラー53が取付けられている。
【0017】
ここで、本実施形態では、前記縦枠42aに、サイドドア50のロック装置に係合するドアキャッチ部材60を取付け、該ドアキャッチ部材60を、補強部材(66)を介して車体フレーム(67)に固定したものである。
【0018】
図2乃至図5に示すように、上下に延びる縦枠42aにおける中央横枠42cよりも下方位置に、ドアキャッチ部材60が取付けられている。このドアキャッチ部材60は、縦枠42aにリベット61で固定された金具62と、該金具62に一体固定された鉄製の取付ブラケット63と、該取付ブラケット63にボルト65で固定されたドアキャッチ64とを有する。そして、サイドドア50を開放状態から閉止する際、このドアキャッチ64に、サイドドア50の図示しないロック装置が係合する。なお、図5(a)に示されるように、サイドドア50の周縁にはシール材68が装着されていて、該シール材68が、サイドドア50と金具62との当接部における緩衝材としての機能を果たしている。
【0019】
前記取付ブラケット63には、該取付ブラケット63の取付けを補強する補強部材としての補強アーム66が取り付けられていて、この補強アーム66を介して、車体フレームとしてのボンネットフレーム67に固定されている。このボンネットフレーム67はボンネット20を支持するものである。
【0020】
このように、金具62と取付ブラケット63(いずれも鉄製)を有するドアキャッチ部材60を、補強アーム66を介してボンネットフレーム67に固定したので、サイドドア50を開閉するときにドアキャッチ部材60に加わる衝撃が、この補強アーム66を介してボンネットフレーム67に伝達され、該ボンネットフレーム67で吸収されるので、ドアキャッチ部材60を取付けている縦枠42aには衝撃が加わらず、よって衝撃による前部壁42の変形を防止することができる。また、サイドドア50を閉止した時の操作フィーリングも向上することになる。
【0021】
また、本実施形態では、前記前部壁42は、フロントガラス40の下方の機体左右側にて中央横枠42cを挟んでフロント下窓69を支持すると共に、補強部材66を、中央横枠42cを通って左右方向に延設して前記ボンネットフレーム67に固定した。
【0022】
すなわち、前部壁42の左右の縦枠42aは下方に延設されて、フロントガラス40の下方の機体左右側において、中央横枠42cを挟んでアクリル製のフロント下窓69,69を支持している。また、前記補強アーム66は、中央横枠42cの下部を、前部壁42の外側から内側に向けて左右方向に延設されてボンネットフレーム67に固定されている。このため、補強アーム66は前部壁42に加わる衝撃を緩和する役目をなすと共に、該補強アーム66がフロント下窓69の視界を妨げることもない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、前部壁は合成樹脂から成ると共に、該前部壁の縦枠から下方に延設された中途部位にサイドドアを受けるドアキャッチ部材を有し、該ドアキャッチ部材を、補強部材を介して車体フレームに固定したので、サイドドアの開閉時の衝撃を補強部材を介して車体フレームで吸収するので、前部壁の変形を防止することができ、前部壁の耐久性の向上を図ることができる。また、サイドドアを閉止した時の操作フィーリングを向上させることができる。
【0024】
請求項2記載の発明によれば、前部壁は、フロントガラスの下方にて、前記下方の横枠を挟んで機体左右側にフロント下窓を支持すると共に、補強部材を、下方の横枠を通って左右方向に延設したので、該補強部材によってフロント下窓の視界が妨げられることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたトラクタの外観斜視図である。
【図2】トラクタのキャビンを斜め下方から見た外観図である。
【図3】前部壁の正面図である。
【図4】トラクタのキャビンの側面図である。
【図5】(a)は、図4のA−A断面図であり、(b)は、その側面図であり、(c)は、その下面図である。
【符号の説明】
10   トラクタ(作業車輛)
16   走行機体
20   ボンネット
22   操縦部
38   キャビン
40   フロントガラス
42   前部壁
42a  縦枠
42c  中央横枠(横枠)
44   リアガラス
46   後部支柱
48   天井フレーム
50   サイドドア
60   ドアキャッチ部材
66   補強アーム(補強部材)
67   ボンネットフレーム(車体フレーム)
69   フロント下窓

Claims (2)

  1. 走行機体の前部にてフロントガラスを支持する前部壁と、走行機体の後部にてリアガラスを支持する後部支柱と、前記前部壁と前記後部支柱の上部間に架設された天井フレームと、前記後部支柱に回動自在に支持されて操縦部の乗降口を開閉するサイドドアと、を有し、前記操縦部を覆うように配置されたトラクタのキャビンにおいて、
    前記前部壁は合成樹脂から成ると共に、機体左右側にて上下に延びる縦枠を有し、該縦枠に、前記サイドドアのロック装置に係合するドアキャッチ部材を取付け、該ドアキャッチ部材を、補強部材を介して車体フレームに固定した、
    ことを特徴とするトラクタのキャビン。
  2. 前記車体フレームは、ボンネットを支持するボンネットフレームであり、前記前部壁は、前記フロントガラスの下方の機体左右側にて横枠を挟んでフロント下窓を支持すると共に、前記補強部材を、前記横枠を通って左右方向に延設して前記ボンネットフレームに固定した、
    ことを特徴とする請求項1記載のトラクタのキャビン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2304064C2 (ru) * 2005-08-24 2007-08-10 Открытое акционерное общество "Тракторная компания "ВгТЗ" Кабина трактора
WO2026004267A1 (ja) * 2024-06-28 2026-01-02 株式会社小松製作所 作業機械

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