JP2004143746A - 通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法 - Google Patents

通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004143746A
JP2004143746A JP2002308193A JP2002308193A JP2004143746A JP 2004143746 A JP2004143746 A JP 2004143746A JP 2002308193 A JP2002308193 A JP 2002308193A JP 2002308193 A JP2002308193 A JP 2002308193A JP 2004143746 A JP2004143746 A JP 2004143746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wallpaper
breathable
mixture
base
main material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002308193A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Imai
今井 淑夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002308193A priority Critical patent/JP2004143746A/ja
Publication of JP2004143746A publication Critical patent/JP2004143746A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】建物等の各種壁面や天井面等の補修に適するものであって、通気性および意匠的審美性に優れると共に防カビ性に優れた通気性壁紙の貼付および剥離作業に際し、優れた効果を発揮することができる通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法を提供する。
【解決手段】白色セメントと超微粒子状無水シリカとの混合物を主材とし、この主材にメチルセルロースを添加配合してなる化合物に、カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤を、調合して壁紙用下地調整剤を得る。このようにして得られた壁紙用下地調整剤を、建物等の壁紙貼付壁面に塗布して該壁面を補修した後、通気性壁紙を貼付する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁紙用下地調整剤に係り、特に通気性を有する壁紙を、建物等の各種壁面や天井面等に貼付する場合において、円滑かつ美麗な仕上り状態となるように壁紙を貼付するために、予め前記壁面や天井面等に塗布するのに有効な下地調整剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、住宅等における内装材として使用されている壁紙を、建物等の内壁面や天井面等に貼付する場合、その仕上り状態を良好にするため、石膏をあまに油等の乾性油で練って粘土状としたものや、不飽和ポリエステル樹脂からなるパテを下地調整材として使用し、前記壁面や天井面の傷やひび割れ等の不平滑面を補修し、水分透過を防ぐためにシーラーと称するエチレン酢酸ビニル重合体等の組成分を全面塗布した後に、壁紙を貼付することが一般的に行われている。
【0003】
しかしながら、このような従来の下地調整材を使用して壁面や天井面を補修して壁紙を貼付した場合には、その後に内装材のリフォームとして壁紙の貼り替えを行うに際し、壁紙を壁面や天井面から剥がそうとすると、壁紙と下地調整材との接合が強固になっている場合が多く、このため強制的に壁紙を剥がそうとすると、壁紙と共に下地調整材が壁面や天井面から剥がされてしまう難点がある。従って、このように下地調整材が壁面や天井面から剥がされてしまうと、新たな壁紙の貼付に際して壁面や天井面を、再補修するのに著しく手間が掛かることになる。
【0004】
このように、従来における壁紙用下地調整材を使用する場合には、壁紙の貼り替えに際して、旧い壁紙を剥がす作業は勿論のこと、新たな壁紙を貼付する作業においても著しく手間が掛かるばかりでなく、剥がされた下地調整材の処理作業が煩雑となるばかりでなく、その処理作業に際しての作業環境も悪化する等、種々の弊害を生じる難点がある。
【0005】
また、今日において、住宅等の内装材としての壁紙の大部分は、ポリ塩化ビニル樹脂からなる樹脂層を設けたものであり、この種の壁紙は、その市場において95%以上を占有し、流通しているのが現状である。そして、この種の壁紙について、内装材のリフォームを行う際に、壁紙を剥がした壁面等に多量のカビや細菌が発生する難点がある。
【0006】
すなわち、前記壁紙を剥がした石膏ボード等の壁の表面は、カビや細菌で汚染ないし汚損されると共に、その内側に配設される断熱材として使用されるガラスウォールもカビや細菌で汚染され、さらにその周囲に形成されるアルミサッシまでもカビや細菌による腐食が発生している。その他、絨毯や浴室のタイルの目地に、カビや細菌が集中的に繁殖していることが確認される。
【0007】
また、日本の風土におけるコンクリート建築の家屋は、夏場は湿度が高いために鬱陶しく、冬場は暖房の影響で室内の壁面が激しく結露する傾向にある。これらの原因は、建築基準法に基づき、一般マンションの外壁の厚さは10cmしかないのに、冬場における室内の壁面は、外部から簡単に冷えるため、その壁面には夥しい結露が発生することになる。このため、日本の家屋における壁紙によるカビや細菌の発生についての問題は極めて重要である。
【0008】
このような観点から、本発明者は、先に、紙基材すなわち一般に裏打紙と称されている原紙1m2 に対して、合成繊維を5%以上または無機質材料を5%以上添加することにより、前述した壁紙としての紙質である水中伸度を1%未満に設定することができ、これにより通気性を良好にして、カビ抵抗性も増大させることができる壁紙を得ることができることを突き止め、特許出願を行った(特開2001−303491号公報)。
【0009】
また、壁紙等の内装材の表面材料として、従来多く用いられていたポリ塩化ビニルシートに代えて、不織布を使用することが提案されている。すなわち、不織布は廃棄時に公害問題を起こさない環境にやさしい素材であり、また繊維特有の高級な外観や手触りを有していながら、価格的に手頃である等の特性を持っているからである。
【0010】
しかしながら、不織布を使用する場合、裏打紙との接着には、一般に水系の樹脂エマルジョンや澱粉水溶液等が用いられるが、このような場合においては、不織布や裏打紙が水分を含むことになり、この水分を蒸発除去するための熱エネルギーが必要となり、接着に要する費用が嵩む等の難点がある。
【0011】
そこで、前述した裏打紙と不織布からなる表面材料とを貼り合わせる接合剤として、溶融押し出しされた熱可塑性の合成樹脂、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂や、ポリアミド、ポリエステル、合成ゴム、ポリビニルアルコール系あるいは酢酸ビニル共重合体等の樹脂により、裏打紙と不織布とを貼り合わせてなる壁紙等の内装材が提案されている(特開2001−270017号公報)。
【0012】
しかしながら、前記提案に係る裏打紙と不織布とを貼り合わせてなる壁紙等の内装材は、裏打紙と不織布とを貼り合わせ加工において、壁紙としての風合いが良く、しかも全体を均質かつ安定にして、しかも連続的な量産を可能にし得るように、有効な接着剤の適用および処理作業の適正化を行うことが困難であった。従って、従来においては、この種の通気性壁紙の量産化が困難であることから、その製造コストも増大し、通気性壁紙の普及を遅らせる要因ともなっている。
【0013】
そこで、本発明者は、不織布と多孔質フィルムとを積層してなる通気性積層シートを作成し、この通気性積層シートの一側面に貼合用接着剤を介して裏打紙を貼り合わせ、さらに前記通気性積層シートの他側面に印刷適性を有する繊維材料等からなる化粧層を形成することにより、建物の壁面に対する空気の流通を可能にして建物の水分含有率を一定に保つことができ、壁面と壁紙との間におけるカビや細菌の発生を有効に防止することができ、しかも意匠的審美性に優れた通気性壁紙を開発し、特許出願を行った(特願2002−216205号)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、本発明者は、壁紙自体の組成ないし構成を改良することにより、壁面と壁紙との間におけるカビや細菌の発生防止や意匠的審美性等に優れた効果を発揮する通気性壁紙を得ることに成功したが、このような壁紙を、建物等の各種壁面や天井面等に貼付する場合において、円滑かつ美麗な仕上り状態となるように、予め前記壁面や天井面等を補修するために塗布する下地調整材ないし下地調整剤について、前述した問題点は依然として未解決であった。
【0015】
なお、従来における壁基材と壁紙との間に介在ないし接着させる壁下地材として、見掛け密度が0.5g/cm3 以下である軟質発泡シートの片面に、無機質材料からなるシートが積層されている構成からなるものが提案されている(特開2002−206324号公報)。この提案に係る壁下地材は、建築物のコンクリート壁等の壁基材と、表面に露出する壁紙との間に、下地材として接着、積層して使用し、壁基材にヒビ割れが生じても、表面材である壁紙の破れを防止することができ、かつ建築材料として必要な不燃性能または準不燃性能を有するものであって、前述した問題点を解決し得る壁紙用下地調整剤ではない。
【0016】
そこで、本発明者は、検討を重ねたところ、従来において、コンクリート、金属、木、プラスチック、石材等の基材表面に対して、強固な接合力を発揮し、耐候性に優れ、また塗布膜形成後に前記基材の伸縮や変化に追随して剥がれを生じることのない、表面塗装剤およびセメント補修剤として、(1) 白色セントと超微粒子シリカとの混合物でなる主材に、(2) カーボンファイバーを添加配合した化合物と、(3) カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、(4) メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物でなる水溶性硬化剤と、からなるものが提案されていることを確認した(特公昭7−42153号公報)。
【0017】
この提案に係る表面塗装剤およびセメント補修剤は、白色セメントと超微粒子シリカとの混合物でなる主材のうちの白色セメントは、酸化カルシウム、けい酸、アルミナ等を主成分とし、もう1つの主材である超微粒子シリカは、そのシラノール基が主材の分散、付着、防錆力を強化する機能を有しており、またこのような主材と共に化合物を形成するカーボンファイバーは、塗装剤の割れや垂れなどを防ぐことに役立つものとされている。
【0018】
さらに、カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物でなる水溶性硬化剤は、エマルジョンであり、特にカーボンファイバーは凝集性が強く、化合物中に1本ずつ均一に分散し、この水溶性硬化剤によって他の化合物と共に硬化されるものとされている。
【0019】
しかるに、前記提案に係る表面塗装剤およびセメント補修剤として実施化され、現在市販されている製品(マイティ化学株式会社の製造品)を、壁紙の下地調整剤として、建物等の各種壁面や天井面等の補修に適用したところ、補修剤としての機能は優れているものの、塗り難く、塗料としての伸びがない等の難点がある。また、当該下地調整剤を塗布した後に、壁紙を貼付した場合に、下地調整剤の含有成分であるカーボンファイバーの色が滲み出て、壁紙の彩色を悪化させてしまう難点がある。さらに、壁紙を貼付した後これを剥がす際に、容易かつ円滑に剥がすことができず、壁紙が破れたり、その一部が壁面や天井面に貼り付いたままとなる等の難点を有することが確認された。
【0020】
そこで、本発明者は、特に前述した構成からなる通気性壁紙の下地調整剤として、建物等の各種壁面や天井面等の補修に適するものを開発すべく、鋭意検討並びに試作を重ねた結果、白色セントと超微粒子状無水シリカ(二酸化珪素)との混合物を主材とし、この主材に対し、従来のカーボンファイバーに代えて、食品添加剤として認められ、白色、無味、無臭にして安全性が高く、増粘剤としての機能を有するメチルセルロースを添加配合して化合物を生成し、そしてこの化合物に対してカチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤を、調合して壁紙用下地調整剤を得た。
【0021】
従って、このようにして得られた壁紙用下地調整剤を使用し、これを壁紙貼付壁面に塗布して該壁面の補修を行った後に通気性壁紙を貼付し、その後に貼付した壁紙を剥がす場合において、壁紙の表面に水を含ませてその数分後に剥がすと、前記メチルセルロースを添加配合した作用によって、前記下地調整剤の塗布面より円滑かつ容易に一気に剥がすことができ、前述した従来の問題点を一挙に解消することができることを突き止めた。
【0022】
従って、本発明の目的は、建物等の各種壁面や天井面等の補修に適するものであって、通気性および意匠的審美性に優れると共に防カビ性に優れた通気性壁紙の貼付および剥離作業に際し、優れた効果を発揮することができる通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る通気性壁紙用下地調整剤は、白色セメントと超微粒子状無水シリカとの混合物を主材とし、この主材にメチルセルロースを添加配合してなる化合物に、
カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤を、調合してなることを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係る通気性壁紙用下地調整剤は、白色セメントと超微粒子状無水シリカとの混合物を主材とし、この主材にメチルセルロースを添加配合してなる化合物に、
カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤、およびオクチルフェノキシポリエトキシアルコール並びに弗素樹脂を、調合してなることを特徴とする。
【0025】
一方、本発明に係る通気性壁紙の貼付方法は、建物等の壁紙貼付壁面に対し、
白色セメントと超微粒子状無水シリカとの混合物を主材とし、この主材にメチルセルロースを添加配合してなる化合物に、カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤を、調合してなる下地調整剤を塗布し、
前記下地調整剤で補修した前記壁紙貼付壁面に通気性壁紙を貼付することを特徴とする。
【0026】
また、本発明に係る通気性壁紙の貼付方法は、建物等の壁紙貼付壁面に対し、
白色セメントと超微粒子状無水シリカとの混合物を主材とし、この主材にメチルセルロースを添加配合してなる化合物に、カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤、およびオクチルフェノキシポリエトキシアルコール並びに弗素樹脂を、調合してなる下地調整剤を塗布し、
前記下地調整剤で補修した前記壁紙貼付壁面に通気性壁紙を貼付することを特徴とする。
【0027】
さらに、本発明に係る通気性壁紙の貼付方法において、前記通気性壁紙としては、不織布と多孔質フィルムとを積層してなる通気性シートからなり、この通気性シートの一側面に貼合用接着剤を介して裏打紙を貼り合わせ、さらに前記通気性シートの他側面に印刷適性を有する繊維材料等からなる化粧層を形成したものを好適に使用することができる。
【0028】
さらにまた、本発明に係る通気性壁紙の貼付方法において、前記通気性壁紙としては、不織布と多孔質フィルムとを積層してなる通気性積層シートからなり、この通気性積層シートの一側面に貼合用接着剤を介してパルプ、レーヨン等の100%自然素材からなる襖紙、障子紙等の和紙を貼り合わせて形成したものも好適に使用することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法の実施の形態につき説明する。
【0030】
本発明に係る通気性壁紙用下地調整剤は、下地調整のための白色セメントおよび超微粒子状無水シリカ(二酸化珪素)を主材とする化合物と、水溶性硬化剤とから基本的に構成される。そして、本発明においては、前記化合物としての主材に対してメチルセルロースを添加配合することを特徴とする。また、水溶性硬化剤としては、カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体とを混合することにより調製される。
【0031】
しかるに、本発明の下地調整剤において、白色セメントは、酸化カルシウム、珪酸およびアルミナを主成分とする。また、超微粒子状無水シリカ(二酸化珪素)は、そのシラノール基が主材の分散、付着、防錆力を強化する機能を有し、前記化合物の水溶性硬化剤との調合時における攪拌を容易化し、下地としての壁紙貼付壁面に対する付着性の改善に寄与している。
【0032】
そして、メチルセルロースは、白色、無味、無臭の性状からなり、増粘剤および安定剤としての機能を有し、前記化合物の主材に対して添加配合し、水溶性硬化剤と調合することにより、下地としての壁紙貼付壁面に塗布する際に、溶液の粘度を増すと共に安定性を高めて、下地調整剤の割れ防止することができ、さらには通気性壁紙の貼付作業および剥離作業に対する作業性を円滑にする特性を有する。
【0033】
一方、水溶性硬化剤としてのカチオン性スチレンブタジエン共重合体としては、カルボキシル変性スチレンブタジエン共重合体を使用することができる。また、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体としては、メタクリル酸シクロヘキシルとα−オレフィン類、あるいはビニルエステル類、もしくはハロゲン化ビニル化合物類との共重合体等を使用することができる。なお、カチオン性スチレンブタジエン共重合体やメタクリル酸シクロヘキシル共重合体は、共にエマルジョンである。
【0034】
前述した組成からなる、通気性壁紙用下地調整剤は、刷毛塗り、ローラ塗り、こて塗りおよび吹き付け等による施工が可能である。そして、下地としての壁紙貼付壁面に対する下地調整剤として使用する場合は、水溶性硬化剤としてのエマルジョン1に対して、化合物を2〜3の配合割合で、前記エマルジョンを投入した攪拌容器部においてこれを攪拌しながら化合物を徐々に添加する塗布方法により、水を加え粘度を調整して下地調整剤を調合する。なお、この下地調整剤は、調合後に硬くなっても、前記エマルジョンを追添することにより再生することができる。
【0035】
また、下地としての壁紙貼付壁面に塗布した通気性壁紙用下地調整剤の乾燥時間は、塗布厚や気温等の現場環境によって異なるが、例えば刷毛塗りで塗布厚0.5mmの場合、夏場で10〜60分、冬場で60〜120分で乾燥する。なお、下地としての壁紙貼付壁面が、石膏ボード、モルタル、木、プラスチック、金属等の種類によって、乾燥時間はそれぞれ変化する。
【0036】
1.標準的な通気性壁紙用下地調整剤の組成
本発明における通気性壁紙用下地調整剤の標準的な組成(体積率)は、次の通りである。
(1)化合物として
a.白色セメント         30〜45%
b.超微粒子状無水シリカ(二酸化珪素)45〜55%
c.メチルセルロース        2〜 5%
(2)水溶性硬化剤(エマルジョン)として
a.カルボキシル変性スチレンブタジエン共重合体10〜15%
b.メタクリル酸シクロヘキシル共重合体80〜85%
【0037】
2.通気性壁紙の貼付方法(その1)
通気性壁紙として、不織布と多孔質フィルムとを積層してなる通気性シートを使用し、この通気性シートの一側面に貼合用接着剤を介して裏打紙を貼り合わせ、さらに前記通気性シートの他側面に印刷適性を有する繊維材料等からなる化粧層を形成した構成からなるものを使用した。
この場合、前記通気性積層シートは、前記不織布として、木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成したものを使用すると共に、前記多孔質フィルムとして、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を使用したものである。
そこで、前記組成からなる通気性壁紙用下地調整剤を、下地としての壁紙貼付壁面に塗布して、該壁面の補修を行った。その後、前記下地調整剤の乾燥状態において、前記通気性壁紙を貼付した。このようにして、貼付した通気性壁紙は、貼付壁面等における防カビ性ないし意匠的審美性に優れた性質を十分に発揮させることができた。
また、内装材のリフォームに際して、壁紙を剥がす場合においては、壁紙の表面に水を含ませて数分後にこれを剥がすと、前記下地調整剤の塗布面から容易かつ円滑にして一気に剥がすことができた。
【0038】
3.通気性壁紙の貼付方法(その2)
通気性壁紙として、不織布と多孔質フィルムとを積層してなる通気性積層シートを使用し、この通気性積層シートの一側面に貼合用接着剤を介してパルプ、レーヨン等の100%自然素材からなる襖紙、障子紙等の和紙を貼り合わせて形成した構成からなるものを使用した。
この場合も、前記実施例と同様に、通気性積層シートは、前記不織布として、木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成したものを使用すると共に、前記多孔質フィルムとして、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を使用したものである。
そこで、前記組成からなる通気性壁紙用下地調整剤を、下地としての壁紙貼付壁面に塗布して、該壁面の補修を行った。その後、前記下地調整剤の乾燥状態において、前記通気性壁紙を貼付した。このようにして、貼付した通気性壁紙は、貼付壁面等における防カビ性ないし意匠的審美性に優れた性質を十分に発揮させることができた。
また、内装材のリフォームに際して、壁紙を剥がす場合においては、壁紙の表面に水を含ませて数分後にこれを剥がすと、前記下地調整剤の塗布面から容易かつ円滑にして一気に剥がすことができた。
【0039】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、例えば通気性壁紙用下地調整剤に、弗素樹脂を添加することにより耐候性が改善され、しかも塗膜でのピンホールの発生が防止され、またオクチルフェノキシポリエトキシアルコールを添加することにより水溶性硬化剤と共にメチルセルロースの分散性が改善され、塗膜中にメチルセルロースが均一に分散して塗膜の垂れや割れがより生じ難くなる等の効果が得られる。その他、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更が可能である。
【0040】
【発明の効果】
前述した実施例から明らかな通り、本発明の請求項1に記載の通気性壁紙用下地調整剤によれば、この通気性壁紙用下地調整剤を壁紙貼付壁面に塗布して該壁面の補修を行った後に通気性壁紙を貼付し、その後に貼付した壁紙を剥がす場合において、壁紙の表面に水を含ませて数分後にこれを剥がすと、前記壁紙用下地調整剤にメチルセルロースを添加配合した作用により、前記下地調整剤の塗布面から容易かつ円滑にして一気に剥がすことができ、従来のように、下地調整材が壁面や天井面から剥がされて、作業環境を悪化させたり、新たな壁紙の貼付に際しての再補修に要する手間が掛かる等の問題点を全て解消することができる。
【0041】
また、本発明の請求項2に記載の通気性壁紙用下地調整剤によれば、通気性壁紙用下地調整剤の壁紙貼付壁面に対する塗布状態および接着状態をより一層良好にして、該壁面の補修効果を一層向上することができる。
【0042】
さらに、本発明の請求項3に記載の通気性壁紙の貼付方法によれば、建物等の壁紙貼付壁面に対する補修を良好にして、通気性および意匠的審美性に優れ、しかも防カビ性に優れた通気性壁紙の貼付作業を行うことができると共に、壁紙の剥離作業に際しても、壁紙の表面に水を含ませて数分後にこれを剥がすと、前記下地調整剤の塗布面から容易かつ円滑にして一気に剥がすことができる等の優れた効果を発揮する。
【0043】
そして、本発明の請求項4に記載の通気性壁紙の貼付方法によれば、前述した通気性壁紙の貼付作業および剥離作業を、より一層容易かつ円滑に達成することができる。
【0044】
しかも、本発明の請求項5および6に記載の通気性壁紙を使用することにより、日本の風土に合った優れた通気性を有し、壁面等への施工が容易にして、特に剥がす場合の樹脂質層と紙質層との分離が容易となり、貼付壁面等における防カビ性に優れ、しかも意匠的審美性に優れた通気性壁紙の貼付を実現することができる。

Claims (6)

  1. 白色セメントと超微粒子状無水シリカとの混合物を主材とし、この主材にメチルセルロースを添加配合してなる化合物に、
    カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤を、調合してなることを特徴とする通気性壁紙用下地調整剤。
  2. 白色セメントと超微粒子状無水シリカとの混合物を主材とし、この主材にメチルセルロースを添加配合してなる化合物に、
    カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤、およびオクチルフェノキシポリエトキシアルコール並びに弗素樹脂を、調合してなることを特徴とする通気性壁紙用下地調整剤。
  3. 建物等の壁紙貼付壁面に対し、
    白色セメントと超微粒子状無水シリカとの混合物を主材とし、この主材にメチルセルロースを添加配合してなる化合物に、カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤を、調合してなる下地調整剤を塗布し、
    前記下地調整剤で補修した前記壁紙貼付壁面に通気性壁紙を貼付することを特徴とする通気性壁紙の貼付方法。
  4. 建物等の壁紙貼付壁面に対し、
    白色セメントと超微粒子状無水シリカとの混合物を主材とし、この主材にメチルセルロースを添加配合してなる化合物に、カチオン性スチレンブタジエン共重合体と、メタクリル酸シクロヘキシル共重合体との混合物からなる水溶性硬化剤、およびオクチルフェノキシポリエトキシアルコール並びに弗素樹脂を、調合してなる下地調整剤を塗布し、
    前記下地調整剤で補修した前記壁紙貼付壁面に通気性壁紙を貼付することを特徴とする通気性壁紙の貼付方法。
  5. 通気性壁紙は、不織布と多孔質フィルムとを積層してなる通気性シートからなり、この通気性シートの一側面に貼合用接着剤を介して裏打紙を貼り合わせ、さらに前記通気性シートの他側面に印刷適性を有する繊維材料等からなる化粧層を形成したものを使用することを特徴とする請求項3または4記載の通気性壁紙の貼付方法。
  6. 通気性壁紙は、不織布と多孔質フィルムとを積層してなる通気性積層シートからなり、この通気性積層シートの一側面に貼合用接着剤を介してパルプ、レーヨン等の100%自然素材からなる襖紙、障子紙等の和紙を貼り合わせて形成したものを使用することを特徴とする請求項3または4記載の通気性壁紙の貼付方法。
JP2002308193A 2002-10-23 2002-10-23 通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法 Withdrawn JP2004143746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002308193A JP2004143746A (ja) 2002-10-23 2002-10-23 通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002308193A JP2004143746A (ja) 2002-10-23 2002-10-23 通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004143746A true JP2004143746A (ja) 2004-05-20

Family

ID=32454396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002308193A Withdrawn JP2004143746A (ja) 2002-10-23 2002-10-23 通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004143746A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2721412C (en) Coated building panels and articles containing calcium sulfate hemihydrate
JPH0131556B2 (ja)
US20080128070A1 (en) Fire-Resistant Drywall Tape, Method Of Using And Manufacture of the Same
AU2010220805A1 (en) Improved plasterboard jointing system
JP2023181280A (ja) 模様面の形成方法
JP3083519B1 (ja) 塗料組成物
JP3285510B2 (ja) マルチ塗装形漆喰調仕上塗材
JP3133286B2 (ja) クロス壁の改装用鏝塗材組成物
JP2004143746A (ja) 通気性壁紙用下地調整剤および通気性壁紙の貼付方法
JP3569306B2 (ja) 無機質仕上げ材組成物及びそれを用いた工法
JP2005155216A (ja) 屋上の外断熱防水工法
JPH0621516B2 (ja) 建物外装仕上工法
JP2020062588A (ja) 模様面の形成方法
CN117185709A (zh) 一种用于墙面基层的找平材料及其制备方法
JP4458523B2 (ja) 目地処理工法
JP2003103741A (ja) 化粧シート
JP3421000B2 (ja) 塗布材とその施工法
JPS6329557Y2 (ja)
JP4017253B2 (ja) 接着剤組成物
JP5154053B2 (ja) 内装仕上げ方法。
JP5564169B2 (ja) 断熱構造体
JPH01103435A (ja) 粘着層つき塗装シート
JP2000229368A (ja) 防火性を有する断熱積層体の形成方法
JP2003064840A (ja) 内装仕上げ材およびその施工方法
Urban et al. Applications in the adhesives and construction industries

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110