JP2004144875A - プレゼンテーションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】リモコンの小型化またはリモコンを不要とすることを可能としながら多機能に対応することができるとともに、プレゼンテーションを円滑に進行させることができるプレゼンテーションシステムを提供する。
【解決手段】プレゼンテーション用機能を表す機能表示83と、プレゼンテーション用機能と関連付けられたバーコード84とが表示されたキートップ82を、ファンクションボード60に装着された任意のホルダ81に取り付け、ファンクションキー80を構成する。キートップ82を押すと背後の赤外光ランプ88が点灯しバーコード84が浮かび上がる。撮像部40でそのバーコード84を撮影し、制御部31が撮影画像データからバーコード84を識別し、バーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる。
【選択図】 図15
【解決手段】プレゼンテーション用機能を表す機能表示83と、プレゼンテーション用機能と関連付けられたバーコード84とが表示されたキートップ82を、ファンクションボード60に装着された任意のホルダ81に取り付け、ファンクションキー80を構成する。キートップ82を押すと背後の赤外光ランプ88が点灯しバーコード84が浮かび上がる。撮像部40でそのバーコード84を撮影し、制御部31が撮影画像データからバーコード84を識別し、バーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる。
【選択図】 図15
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿や図面等の資料をスクリーンやディスプレイ等の表示手段に映し、その資料画像を参照しながら聴衆に対して説明を行うプレゼンテーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリーンに資料画像を投影してプレゼンテーションを行う場合、資料画像の投影装置としてはOHPが一般的であったが、近年では、液晶プロジェクタが普及してきている。液晶プロジェクタでは一般的に、パソコン等の外部装置を接続して、その外部装置が保有する画像を表示している。ところが、例えばパソコンを接続した液晶プロジェクタを用いてプレゼンテーションを行う場合、パソコンに近接してマウスやキーボードの操作を行う必要があるので煩わしく、プレゼンテーションを円滑に進行させ難い場合があった。
【0003】
そこで、パソコンを操作できる機能をリモコンに付加させればこのような問題を解決できるといった観点から、本出願人は、特願平2001−233152号や特願平2002−184327号で、プレゼンテーション用のレーザポインタとして通常のレーザ光が投射されるレーザポインタモードと、赤外光を発光し、その赤外光のスクリーンに対する照射位置にパソコン操作用のマウス画像を生成するマウスモードとを選択できるリモコン(レーザポインタ)を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の提案のように、リモコンに様々な機能を持たせればプレゼンテーションの充実が図られるが、反面、リモコンには多くの機能に応じて部品やボタン類を装備させることになり、このため大型化および重量化を招き、しかも操作が煩雑になることと相まって扱い難いものとなるおそれがあった。また、使用頻度の高い機能はプレゼンターやプレゼンテーションの内容によって異なる場合があり、一方、ボタン類の配列は固定的であるから、プレゼンターによってはリモコンの操作がし難いという問題が生じる。さらに、リモコンを操作するときには視線をリモコンに向けることになり、しかも操作すべきボタン類を探す場合もあるため、円滑なプレゼンテーションを行う上で支障を来すことが想定される。
【0005】
よって本発明は、リモコンの小型化またはリモコンを不要とすることを可能としながら多機能に対応することができるとともに、プレゼンテーションを円滑に進行させることができるプレゼンテーションシステムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スクリーン等の表示手段に画像を表示するプレゼンテーションシステムにおいて、プレゼンテーション用機能と関連付けられ、該プレゼンテーション用機能を識別するための媒体として設定される固有情報と、この固有情報を保持するファンクションボードと、固有情報を有効とする有効化手段と、この有効化手段で有効とされた固有情報を認識して該固有情報と関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる制御部とを備えることを特徴としている。
【0007】
本発明で言うプレゼンテーション用機能とは、表示手段に表示する画像を制御することや、その画像に対してポインティングする際のポイント画像の形状設定等が挙げられる。画像の制御としては、画面のページ送り/戻し、画面の静止等が挙げられ、画像の出力先が複数ある場合は画像の出力先の選択も含まれる。また、プレゼンテーションにおいて音声を出力させる場合には、その音声発生に関する制御もプレゼンテーション用機能とされる。
【0008】
プレゼンテーションにおいては、複数のプレゼンテーション用機能が状況に合わせて適宜に用いられる。従来ではそのような機能を実行させるボタン類を装備したリモコン等が用いられていたわけであるが、本発明ではそのようなリモコンの代わりとしてファンクションボードが用いられる。このファンクションボードには、固有情報が保持される。固有情報は、プレゼンテーション用機能を識別するための媒体であって、プレゼンテーション用機能ごとに異ならせて設定され、1つのプレゼンテーション機能に対し1つの固有情報が対の状態で関連付けられて制御部に登録される。
【0009】
本発明では、ファンクションボードに保持された固有情報から、希望するプレゼンテーション用機能に関連付けられた固有情報を選択し、これを制御部に認識させることをもって「固有情報を有効とする」と称する。制御部には、予めプレゼンテーション用機能と固有情報との組み合わせが登録されており、1つの固有情報が有効化されると、その固有情報に関連付けられたプレゼンテーション用機能が実行される。
【0010】
本発明の固有情報の具体例としては、数字、記号、バーコード等の画像情報や色情報が挙げられる。固有情報がこのような画像情報の場合、固有情報を有効とするには、ファンクションボードを撮影する撮像部で固有情報を撮影することにより可能である。すなわち、固有情報の位置を発光させたり光で位置を示したりして明示することにより、制御部が固有情報を直接読み取って認識することができる。あるいは、事前に固有情報の位置を制御部に認識させておき、明示された固有情報の位置に基づいてその固有情報を認識する形態を採ることもできる。
【0011】
本発明の有効化手段としては、固有情報の位置を制御部に識別させる光や電波等の位置信号を送信することによっても可能である。この場合、事前に位置信号と固有情報の位置を制御部に認識させておき、固有情報が保持された位置に応じた位置信号を制御部に送信する。
【0012】
本発明によれば、リモコン操作によらずファンクションボードに保持した固有情報の有効化といった操作により、プレゼンテーション用機能を実行させることができ、多機能にも対応可能である。ファンクションボードを、スクリーン等の表示手段を見るプレゼンターの視界の範囲か、その近傍に配置しておけば、視線の移動が大きくならないのでプレゼンテーション用機能を実行させる操作に停滞が起こりにくく、プレゼンテーションを円滑に進行させることができる。プレゼンテーション用機能の一部を固有情報化してファンクションボードに保持すればリモコンの小型化が図られ、さらに全てを固有情報化すればリモコンを不要とすることができる。
【0013】
本発明では、上記固有情報をプレート等の保持部材に保持させ、その保持部材をファンクションボードの任意の位置に着脱自在に取り付けられるようにすれば、プレゼンターの希望する位置に固有情報を配置することができる。したがって、使用頻度の高いプレゼンテーション用機能に関連付けられた固有情報を、ファンクションボードの例えば中央など操作しやすい位置に配置することができ、これによって一層円滑化が図られる。なお、上述した光や電波等の位置信号による有効化手段を採用する場合には、上記保持部材を押すとその信号が送信されるように構成すればよい。
【0014】
本発明では、ファンクションボードに仮想スクリーン用エリアを設け、この仮想スクリーン用エリアにポインティングを行うことによって、表示手段に表示される画像にポイント画像を合成させる形態を付加することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るプレゼンテーションシステムの全体を概略的に示している。同図で符号Pはプレゼンター、10はスクリーン(表示手段)、20はスクリーン10に画像を投影する液晶プロジェクタ、30は三脚に支持された制御ボード、40は制御ボード30上に設置された撮像部、50はパソコン、60はスタンド61に支持されたファンクションボード、70はペンである。
【0016】
撮像部40は、制御ボード30上に設置されるカメラ本体41と、ズームレンズ42と、ズームレンズ42の前面に挿脱自在に取り付けられた光学フィルタ43とを備えており、ファンクションボード60を撮影するように設置される。光学フィルタ43は赤外光のみが透過する赤外光透過フィルタであり、ズームレンズ42の撮像光路中に対して挿脱自在に取り付けられている。
【0017】
制御ボード30内には、図3に示す制御部31、画像合成部32、切換器33、フレームメモリ34が内蔵されている。液晶プロジェクタ20からスクリーン10に投影される画像は、撮像部40による撮影画像、パソコン50で生成された画像、制御ボード30内の内部記憶装置あるいは制御ボード30に装填されるリムーバル型の外部記憶媒体等に記憶された記憶画像のうちの1つである。これら種類の画像をここではそれぞれ撮像部画像、外部画像、記憶装置画像と称する。これら画像の中から切換器33により1種が選択され、選択された画像はフレームメモリ34に一旦蓄積されてから画像合成部32に入力される。切換器33による選択は、例えば制御ボード30に設けられた図示せぬ画像切換スイッチで行われる。画像合成部32に入力された画像は外部出力部35を経て液晶プロジェクタ20に入力し、液晶プロジェクタ20からスクリーン10に投影される。
【0018】
ファンクションボード60は、ほぼ垂直に立った状態でスタンド61に取り付けられている。図2に示すように、ファンクションボード60の前面にはポインティング用の仮想スクリーン11として用いるエリア62が設けられており、この仮想スクリーン用エリア62の下には、複数のファンクションキー80が配列されている。この場合、ファンクションキー80は上下2段に4個ずつの状態で計8個が配列されている。仮想スクリーン用エリア62とファンクションキー80の配列部分を含めたファンクションボード60の四隅には、LED等からなる赤外光発光点63が設けられている。
【0019】
本システムでは、上記仮想スクリーン11とペン70を用いることによって、スクリーン10の表示画面にポイントを指示する(ポインティング)ことができる。図4に示すように、ペン70は、先端にLED等からなる赤外光を発する指示マーク71を有し、この指示マーク71は、スイッチ72を押してONすることにより発光する。以下に、ポインティング機能の作用を説明する。
【0020】
まず、制御部31により、一般的な画像解析法を用いてファンクションボード60に対応した仮想スクリーン(この場合の仮想スクリーンは、仮想スクリーン用エリア62とファンクションキー80の配列部分を含めた矩形状の平面を指す)のXY座標を、次のようにして生成する。四隅の赤外光発光点63を発光させ、これら赤外光発光点63を、光学フィルタ43を撮像光路中に挿入した撮像部40で撮影する。そして、撮像部40の撮影画像データから四隅の赤外光発光点63の位置を認識し、次いで、画像処理によって赤外光発光点63の位置から仮想スクリーンのXY座標を生成する。これによって赤外光発光点63を四隅とした矩形状の仮想スクリーンがファンクションボード60の前面に生成される。
【0021】
仮想スクリーンを生成した後は、スクリーン座標を生成する。スクリーン座標とは、スクリーン10に表示される画像のX方向とY方向の画素数の比に対して対応するように、仮想スクリーンのX方向とY方向の位置から各方向について演算して求められる。このスクリーン座標は制御部31で保持される。
【0022】
ポインティングを行う際には、ファンクションボード60の仮想スクリーン用エリア62にペン70の先端を当てた状態で指示マーク71を発光させる。この指示マーク71を、光学フィルタ43が撮像光路中に挿入された撮像部40が撮影し、制御部31はその撮影画像データを基に仮想スクリーン11(この仮想スクリーン11は仮想スクリーン用エリア62に対応した部分である)の座標上での指示マーク71の位置座標を逐一算出する。そして、制御部31は算出した指示マーク71の位置座標に矢印等のポイント画像を生成する。制御部31で生成されたポイント画像は画像合成部32に入力され、画像合成部32は、フレームメモリ34から入力されている画像にポイント画像を合成する。そしてその合成画像は外部出力部35を経て液晶プロジェクタ20に入力し、液晶プロジェクタ20からスクリーン10に投影される。
【0023】
図5は、仮想スクリーンの生成からポインティングまでのプロセスのイメージを示している。同図で44は撮像部40の撮影範囲すなわち画角を示しており、この画角44内に、X軸(水平軸)およびY軸(鉛直軸)を備えた平面として、仮想スクリーン用エリア62とファンクションキー80の配列部分を含めた仮想スクリーン11Aが生成される。撮像部40により、指示マーク71の映像は画像データ上の指示マークデータ71aとして読み込まれる。図5の11Bは上記スクリーン座標である。また、90はスクリーン座標11B上に生成されたポイント画像であり、この場合は矢印である。一方、図5の91はスクリーン10に表示される画像であり、この表示画像91とポイント画像90とが画像合成部32に入力される。そして、画像合成部32は、表示画像91とポイント画像90を合成し、その合成画像92が液晶プロジェクタ20からスクリーン10に投影されるのである。この場合、ファンクションボード60の仮想スクリーン用エリア62にペン70の先端を当てるので、ポイント画像90に手振れが生じにくいといった利点がある。
【0024】
図3に示すように、制御部31ではプレゼンテーション用機能としてパソコン50に関する各種コマンドが生成され、そのコマンドは外部出力部35を経てパソコン50に入力される。コマンドが入力されると、パソコン50はそのコマンドを実行する。また、制御部31は音声データを保有しており、その音声データは外部出力部35を経てスピーカ36から発生する。スピーカ36は、例えば制御ボード30に内蔵されるか、あるいは外部スピーカが用いられる。
【0025】
本実施形態では、ファンクションボード60を用いて次のプレゼンテーション用機能が実行可能である。
▲1▼外部画像を次のページに送る。
▲2▼外部画像を前のページに戻す。
▲3▼外部画像を消す。
▲4▼外部画像を残す。
▲5▼ポイント画像を○にする
▲6▼ポイント画像を短い下線にする。
▲7▼ポイント画像を長い下線にする。
▲8▼ポイント画像を矢印にする。
【0026】
ファンクションボード60に配列されたファンクションキー80は、図6に示すように、ホルダ81と、このホルダ81に着脱自在に取り付けられるキートップ(保持部材)82とから構成される。キートップ82は、透明あるいは半透明の樹脂等からなる横長の薄い長方形状プレートであって、その表面には、図7(a)に示すように上記▲1▼〜▲8▼の機能を表す文字や絵等(ここでは機能表示83とする)がそれぞれ印刷され、裏面には、表面に印刷された機能表示83に関連付けられた固有情報として、図7(b)に示すようにバーコード84が印刷されている。なお、図7は上記▲1▼の機能に関するキートップ82を例にしたもので、表面には機能表示83として「送る」が表示され、裏面には「送る」という機能に関連付けられたバーコード84が印刷されている。ここで、表面の機能表示83は赤外光が透過する染料または顔料等で印刷されており、裏面のバーコード84は赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷されている。各キートップ82の裏面に印刷された各バーコード84はそれぞれパターンが異なっており、1つのプレゼンテーション機能(機能表示83で表示される機能)に対し1つのバーコード84が対の状態で関連付けられて制御部に登録されている。
【0027】
図6に示すように、キートップ82が着脱自在に取り付けられるホルダ81は、ファンクションボード60の前面に固定されたガイド85に対して前後方向に移動自在に嵌め込まれており、ファンクションボード60との間に介装された圧縮バネ86によって常に前方(図6で左方)に付勢されている。ホルダ81の後方には、後述する機能信号を送信するためのキースイッチ87と赤外光ランプ88が配されている。赤外光ランプ88は、図示せぬ点灯スイッチによってファンクションキー80ごとに個別に点灯させることができるようになっている。
【0028】
赤外光ランプ88を点灯させると、キートップ82の裏面に印刷されたバーコード84がシルエットとして浮かび上がる。この状態を、光学フィルタ43が撮像光路中に挿入された撮像部40が撮影すると、バーコード84のみが撮影される。これは、バーコード84は赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷され、表面の文字や絵等は赤外光が透過する染料または顔料等で印刷されていることによる。なお、バーコード84を全域にわたって明瞭に撮影できるようにする観点から、図6に示すようにキートップ82の裏面に光拡散板82aを貼着させておくとよい。また、複数の赤外光ランプ88を並べたり、面発光素子を用いたりすることによっても均一な照明光を得ることができる。
【0029】
制御部31には、各キートップ82の裏面に印刷された異なるパターンのバーコード84ごとに、表面に印刷された機能表示83が意味する上記▲1▼〜▲8▼のプレゼンテーション用機能が予め関連付けて登録されており、制御部31は、バーコード84を識別したらそのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる。
【0030】
制御ボード30には準備ボタンが設けられており、この準備ボタンを押すと、制御ボード30の送信部から光等による準備信号が送信される(いずれも図示略)。送信された準備信号は、図2に示すスタンド61に設けられた受信部64で受信される。受信部64が準備信号を受信すると、ファンクションボード60は準備の状態となる。また、受信部64の隣りには光による機能信号を送信する送信部65が設けられている。圧縮バネ86に抗してキートップ82を押すとホルダ81に押されて上記キースイッチ87がONになり、これによって機能信号が送信部65から送信される。機能信号はいずれのファンクションキー80のキースイッチ87がONになっても送信され、その機能信号は制御ボード30の受信部で受信される。制御ボード30の受信部が機能信号を受信すると、制御部31は撮像部40の撮影画像すなわちバーコード84を識別し、プレゼンテーション用機能を実行させる。
【0031】
次に、制御部がプレゼンテーション用機能を実行させる作用を説明する。
A.準備から仮想スクリーンの生成、ファンクションキーの機能事前認識
本システムでは、はじめの段階として、図8に示すステップS101〜ステップS105のプロセスを経る。そのプロセスは、まず、各キートップ82に表示されたプレゼンテーション用機能(上記▲1▼〜▲8▼の機能)から使用する機能を選択し、その機能が表面に表示されているキートップ82を選択する。そして、選択したキートップ82をファンクションボード60の各ホルダ81に嵌め込んでセットする(ステップS101)。図2は、全てのキートップ82をセットした状態を示した。
【0032】
次に、撮像部40によってファンクションボード60の全体を撮影する(ステップS102)。ファンクションボード60の全体を撮影するには、カメラ本体41の姿勢を調整してファンクションボード60の方向に向け、さらにズームレンズ42の倍率を調整する。次いで、制御ボード30の準備ボタンを押して準備信号を送信し、ファンクションボード60を準備の状態とする(ステップS103)。続いて、制御部31はファンクションボード60の前面に上記仮想スクリーン11Aを生成し(ステップS104)、次いで、8個のバーコード84が仮想スクリーン11のどの位置にあるかを制御部31に認識させるファンクションキー80の機能事前認識を行う(ステップS105)。仮想スクリーン11Aの生成、ファンクションキー80の機能事前認識は、以下の動作で行う。なお、順序はこの逆であってもかまわない。
【0033】
a.仮想スクリーンの生成
仮想スクリーン11Aの生成は上述したが、ここでは図9(a)を参照して簡単に説明する。まず、光学フィルタ43を撮像光路中に挿入して撮像部40が赤外光のみを撮影可能な状態とし(ステップS201)、次いで、ファンクションボード60の四隅の赤外光発光点63を発光させる(ステップS202)。四隅の赤外光発光点63を撮像部40で撮影し、撮影画像データから四隅の赤外光発光点63の位置を認識し、次いで、画像処理によって赤外光発光点63の位置に基づき仮想スクリーン11AのXY座標を生成する(ステップS203)。この後、赤外光発光点63を消光させる(ステップS204)。
【0034】
b.ファンクションキーの機能事前認識
図9(b)に示すように、まず、光学フィルタ43を撮像光路中に挿入して撮像部40が赤外光のみを撮影可能な状態とし(ステップS301)、1つのファンクションキー80に対応する赤外光ランプ88を図示せぬ点灯スイッチにより点灯させる(ステップS302)。次に、赤外光ランプ88の点灯によってキートップ82にシルエットとして表示されるバーコード84を撮像部40が撮影する(ステップS303)。制御部31は仮想スクリーン11Aにおけるバーコード84の位置を認識し(ステップS304)、これにより、仮想スクリーン11Aにおける1つのバーコード84の位置と、その位置にあるバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を制御部31が事前に認識する。続いてステップS302〜S304を各ファンクションキー80ごとに行い、残りのバーコード84の位置およびプレゼンテーション用機能を制御部31に認識させる。
【0035】
B.プレゼンテーション中のバーコードの有効化
以上はプレゼンテーションを行う前の準備作業であり、次に、図10を参照して実際にプレゼンテーションを行う場合にバーコード84を有効化させる動作を説明する。図10(b)に示すように、まず、光学フィルタ43を撮像光路中に挿入して撮像部40が赤外光のみを撮影可能な状態とし(ステップS401)、ペン70の指示マーク71を発光させ(ステップS402)、ペン70の先端で希望するプレゼンテーション用機能が表示されたキートップ82を押す(ステップS403)。すると、キースイッチ87がONとなり、機能信号が送信部65から送信される(ステップS404)。機能信号は制御ボード30の受信部で受信され、これをもって制御部31は撮像部40が撮影する指示マーク71の位置からバーコード84の種類を識別し(ステップS405)、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる(ステップS406)。
【0036】
この場合、ファンクションボード60で実行されるプレゼンテーション用機能は上記▲1▼〜▲8▼であるが、▲1▼〜▲4▼は外部画像に関するものであり、液晶プロジェクタ20から投影される画像を外部画像としている場合に用いる。例えば▲1▼の機能すなわち外部画像のページ送りを行いたい場合は、指示マーク71を発光させたペン70の先端で「送る」のキートップ82を押す。すると、制御部31は指示マーク71の位置からプレゼンテーション用機能が「外部画像のページ送り」であると認識し、そのコマンドをパソコン50に送る。パソコン50ではページが次の画像に送られ、その画像が液晶プロジェクタ20から投影される。▲2▼〜▲4▼のプレゼンテーション用機能についても、これら機能に対応するキートップ82を発光する指示マーク71の部分で押すことにより制御部31からパソコン50にコマンドが送られ、コマンドに応じたプレゼンテーション用機能が実行される。
【0037】
また、上記▲5▼〜▲8▼はペン70の指示マーク71によってポインティングを行う場合のポイント画像の設定に関するものである。例えば▲7▼の機能すなわちポイント画像を長い下線にしたい場合は、指示マーク71を発光させたペン70の先端で「長い下線」のキートップ82を押す(図10(a)はその状態を示している)。すると、制御部31は指示マーク71の位置からプレゼンテーション用機能が「ポイント画像を長い下線にすること」と認識し、ポイント画像を長い下線に生成する。そのポイント画像は画像合成部32で画像合成部32に入力する画像と合成され、ポイント画像が付加された合成画像が液晶プロジェクタ20から投影される。
【0038】
上記実施形態では、ファンクションボード60に設けたファンクションキー80のキートップ82をペン70の指示マーク71の部分で押すことにより、制御部31がバーコード84を識別し、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる。ファンクションボード60を、スクリーン10を見るプレゼンターPの視界の範囲か、その近傍に配置しておくことにより、視線の移動が大きくならないので、従来のようにリモコンによってプレゼンテーション用機能を実行させる場合に比べると停滞が起こりにくく、プレゼンテーションを円滑に進行させることができる。また、プレゼンテーション用機能を実行させるリモコンを付属させる場合、プレゼンテーション用機能の一部を上記のようにファンクションボード60のファンクションキー80で実行可能に設定すればリモコンの小型化が図られ、さらに全てを実行可能に設定すればリモコンが不要となる。
【0039】
ファンクションキー80のキートップ82はホルダ81に着脱自在に取り付けられ、これは任意の位置にバーコード84を配置することができるということに他ならない。したがって、使用頻度の高いプレゼンテーション用機能に関連付けられたバーコード84が印刷されたキートップ82を操作しやすい位置に配置することができ、これによってプレゼンテーションの円滑化がより図られる。
【0040】
図11(a)は、上記実施形態で用いることができるファンクションキーの変更例を示している。このファンクションキー80に取り付けられるキートップ82は、図11(b)に示すように、表面に、プレゼンテーション用機能を表す機能表示83とバーコード84の両方が、赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷されており、裏面には何も印刷されておらず、光拡散板も貼着されていない。また、このキートップ82を用いる場合のファンクションキー80では、図11(a)に示すように赤外光ランプ88を設ける必要がない。
【0041】
図11に示したキートップ82を備えたファンクションキー80に対する機能事前認識は、図12に示すプロセスで行われる。すなわち、光学フィルタ43を撮像光路中から外し(ステップS501)、撮像部40でキートップ82に表示されたバーコード84を撮影し(ステップS502)、仮想スクリーン11Aにおけるバーコード84の位置を認識する(ステップS503)。これにより、仮想スクリーン11Aにおけるバーコード84の位置を事前に認識する。このキートップ82を用いても、上記実施形態と同様の方法でバーコード84を有効化させることができる。
【0042】
この変更例は、キートップ82の表面に印刷されたバーコード84を直接読み取ることにより制御部31がプレゼンテーション用機能を認識するものであり、ファンクションキー80に赤外光ランプ88を設ける必要がなく、これに伴って、キートップ82の表面に印刷するプレゼンテーション用機能を表す機能表示83およびバーコード84を、可視的な染料や顔料で印刷することができるとともに、キートップ82の裏面に光拡散板を貼着する必要もない。したがって、安価で構成することができ、コスト的に有利である。
【0043】
続いて、バーコード84を有効化させる手段を変更させた本発明の他の実施形態を説明する。
【0044】
(2)第2実施形態:ペンから機能信号を送信する
図13(a)は第2実施形態によるバーコード84の有効化の状態を示しており、図13(b)はその動作を示している。第2実施形態では、図13(a)に示すようにペン70にファンクションキー73が設けられており、このファンクションキー73を押すと、ペン70の指示マーク71から、送信部65より送信される信号と同種の光が発光して機能信号が送信される。
【0045】
第2実施形態におけるバーコード84の有効化は、図13(b)に示すように、はじめに光学フィルタ43を撮像光路中に挿入し(ステップS601)。次に、図13(a)に示すようにペン70の指示マーク71を希望するプレゼンテーション用機能が表示されたキートップ82の上に重ね(ステップS602)、ペン70のファンクションキー73を押して指示マーク71を発光させる(ステップS603)。すると、機能信号が指示マーク71から送信される(ステップS604)。機能信号は制御ボード30の受信部で受信され、これをもって制御部31は撮像部40が撮影する指示マーク71の位置からバーコード84の種類を識別し(ステップS605)、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる(ステップS606)。
【0046】
(3)第3実施形態:ファンクションキー固有の位置信号を送信する
図14(a)は第3実施形態によるバーコード84の有効化の状態を示しており、図14(b)はその動作を示している。第3実施形態では、ファンクションボード60のファンクションキー80のキートップ82を押してキースイッチ87がONになると、ファンクションキー80ごとに固有の位置信号が送信部65から送信される。すなわち、この場合のファンクションキー80は8個設けられているので位置信号は8種類設定され、それら位置信号はファンクションキー80の位置を表す信号である。制御ボード30の制御部31では、それら位置信号がどこのファンクションキー80に対応するものかを識別する。ファンクションキー80の機能事前認識としては、上記のようにして撮像部40で撮影したバーコード84と位置信号とが関連付けられる。
【0047】
バーコード84を有効化させるには、図14(b)に示すように、希望するプレゼンテーション用機能が表示されたキートップ82を指またはペン70の先端で押す(ステップS701)。図14(a)は指でキートップ82を押している状態を示している。キートップ82が押されると、ファンクションキー80に応じた位置信号が送信部65から送信される(ステップS702)。位置信号は制御ボード30の受信部で受信され、制御部31は位置信号の種類からどの位置のファンクションキー80であるかを識別し(ステップS703)、これに基づいて事前に認識したバーコード84の種類を識別し(ステップS704)、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる(ステップS705)。
【0048】
なお、上記第2および第3実施形態では、図11(a),(b)に示したファンクションキー80およびキートップ82を用いても同様の作用を得ることができる。
【0049】
第3実施形態によれば、ファンクションキー80の機能事前認識を行った後は、撮像部40がファンクションボード60を撮影することなくバーコード84を有効化させることができる。このため、ポインティング用の仮想スクリーンをファンクションボード60以外の任意の空間等に生成することができるといった利点を有する。
【0050】
(4)第4実施形態:バーコードを直接読み取る
図15(a)は第4実施形態によるバーコード84の有効化の状態を示しており、図15(b)はその動作を示している。また、図16(a),(b)はそれぞれ第4実施形態のファンクションキー80およびキートップ82を示している。この場合のキートップ82は、図16(b)に示すように、表面の中央にプレゼンテーション用機能を表す機能表示83が印刷され、この機能表示83の左右に、プレゼンテーション用機能と関連付けられた同じパターンのバーコード84がそれぞれ印刷されている。機能表示83は赤外光が透過する染料または顔料等で印刷されており、バーコード84は赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷されている。機能表示83が印刷される部分には、キートップ82を押しやすく、かつ押す部分を制限できるようにする目的で楕円形状の凹所82bが形成されており、この凹所82bの左右に同じパターンのバーコード84が表示されている。
【0051】
ファンクションキー80は、図16(a)に示すように第1実施形態と同様の構成であるが、この場合のキースイッチ87Bは赤外光ランプ88の点灯スイッチである。すなわち、キートップ82を押してキースイッチ87BがONになると赤外光ランプ88が点灯し、キートップ82を離すとキースイッチ87BはOFFとなって赤外光ランプ88は消灯する。
【0052】
バーコード84を有効化させるには、図15(b)に示すように、はじめに光学フィルタ43を撮像光路中に挿入し(ステップS801)、次に、希望するプレゼンテーション用機能が表示されたキートップ82を押す(ステップS802)。すると、キースイッチ87BがONとなって赤外光ランプ88が点灯し、バーコード84がシルエットとして浮かび上がる(ステップS803)。撮像部40においては撮像光路中に光学フィルタ43が挿入されているので、押されたキートップ82に表示されたバーコード84のみが撮像部40で撮影される。制御部31は撮像部40の撮影画像データからバーコード84の種類を識別し(ステップS804)、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる(ステップS805)。
【0053】
なお、キートップ82を押す際は中央の凹所82bを押す。凹所82bの左右に同じバーコード84が表示されているので、一方のバーコード84が指で隠れても他方のバーコード84を撮影することができる。キートップ82を押す指は凹所82bに引っ掛かりずれにくいので、バーコード84を確実に撮影することができる。また、バーコード84を確実に撮影する上で、キートップ82を離してキースイッチ87BがOFFとなっても赤外光ランプ88が一定時間点灯するように構成するとよい。
【0054】
図17は、上記第4実施形態のファンクションキー80に用いることができるキートップ82の変更例を示している。このキートップ82は、図17(a)に示すように表面の凹所82bにプレゼンテーション用機能を表す機能表示83が印刷され、裏面に、図17(b)に示すように同じパターンのバーコード84が表面の凹所83bの両側に配置された状態で印刷されている。この場合も、表面の機能表示83は赤外光が透過する染料または顔料等で印刷されており、裏面のバーコード84は赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷されている。このキートップ82を用いても、上記と同様の方法でバーコード84を有効化させることができる。
【0055】
第4実施形態によれば、押されたキートップ82に印刷されているバーコード84を撮像部40が撮影し、その撮影画像データから制御部31が直接バーコード84を識別してプレゼンテーション用機能を実行させるので、機能事前認識が不要になるとともに、機能信号等の送信も不要となる。その結果、構成が簡素となりコスト的に有利である。
【0056】
上記実施形態では、ファンクションボード60で実行可能なプレゼンテーション用機能は8通りであり、これに応じてキートップ82を8個としているが、プレゼンテーション用機能の数やその内容についてはこれに限定されず任意に設定することができる。例えばスクリーン10に表示される画像を切り換える切換器33は制御ボード30に設けられた図示せぬ画像切換スイッチで行うようにしているが、画像の切り換えをファンクションボード60に設けたファンクションキー80で行うように構成することができる。したがって、記憶装置画像や撮像部画像に対しても、上記外部画像のようにページ送り等のプレゼンテーション用機能を実行させることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ファンクションボードに保持した固有情報を有効化させることにより固有情報と関連付けられたプレゼンテーション用機能が実行されるので、プレゼンテーション用機能を実行させるために従来用いていたリモコンの小型化またはリモコンを不要とすることが可能となり、しかも多機能に対応することができるとともに、プレゼンテーションを円滑に進行させることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプレゼンテーションシステムの全体概略図である。
【図2】ファンクションボードの正面図である。
【図3】システムの機能ブロック図である。
【図4】ペンの側面図である。
【図5】仮想スクリーンの設定からポインティングまでのプロセスのイメージを示す図である。
【図6】ファンクションキーの側断面図である。
【図7】キートップの(a)表面図、(b)裏面図である。
【図8】システムの準備段階の動作を示すフローチャートである。
【図9】(a)仮想スクリーンの生成動作を示すフローチャート、(b)ファンクションキーの機能事前認識の動作を示すフローチャートである。
【図10】第1実施形態のファンクションキーを有効化させる動作を示す図であって、(a)はファンクションボード、(b)はフローチャートである。
【図11】第1実施形態のファンクションキーの変更例を示す図であって、(a)ファンクションキーの断面図、(b)キートップの表面図である。
【図12】図11のファンクションキーの機能事前認識の動作を示すフローチャートである。
【図13】第2実施形態のファンクションキーを有効化させる動作を示す図であって、(a)はファンクションボード、(b)はフローチャートである。
【図14】第3実施形態のファンクションキーを有効化させる動作を示す図であって、(a)はファンクションボード、(b)はフローチャートである。
【図15】第4実施形態のファンクションキーを有効化させる動作を示す図であって、(a)はファンクションボード、(b)はフローチャートである。
【図16】第4実施形態の(a)ファンクションキーの側断面図、(b)キートップの表面図である。
【図17】第4実施形態のキートップの変更例を示す図であって、(a)キートップの表面図、(b)キートップの裏面図である。
【符号の説明】
10…スクリーン(表示手段)
40…撮像部
60…ファンクションボード
62…仮想スクリーン用エリア
80…ファンクションキー
82…キートップ(保持部材)
84…バーコード(固有情報)
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿や図面等の資料をスクリーンやディスプレイ等の表示手段に映し、その資料画像を参照しながら聴衆に対して説明を行うプレゼンテーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリーンに資料画像を投影してプレゼンテーションを行う場合、資料画像の投影装置としてはOHPが一般的であったが、近年では、液晶プロジェクタが普及してきている。液晶プロジェクタでは一般的に、パソコン等の外部装置を接続して、その外部装置が保有する画像を表示している。ところが、例えばパソコンを接続した液晶プロジェクタを用いてプレゼンテーションを行う場合、パソコンに近接してマウスやキーボードの操作を行う必要があるので煩わしく、プレゼンテーションを円滑に進行させ難い場合があった。
【0003】
そこで、パソコンを操作できる機能をリモコンに付加させればこのような問題を解決できるといった観点から、本出願人は、特願平2001−233152号や特願平2002−184327号で、プレゼンテーション用のレーザポインタとして通常のレーザ光が投射されるレーザポインタモードと、赤外光を発光し、その赤外光のスクリーンに対する照射位置にパソコン操作用のマウス画像を生成するマウスモードとを選択できるリモコン(レーザポインタ)を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の提案のように、リモコンに様々な機能を持たせればプレゼンテーションの充実が図られるが、反面、リモコンには多くの機能に応じて部品やボタン類を装備させることになり、このため大型化および重量化を招き、しかも操作が煩雑になることと相まって扱い難いものとなるおそれがあった。また、使用頻度の高い機能はプレゼンターやプレゼンテーションの内容によって異なる場合があり、一方、ボタン類の配列は固定的であるから、プレゼンターによってはリモコンの操作がし難いという問題が生じる。さらに、リモコンを操作するときには視線をリモコンに向けることになり、しかも操作すべきボタン類を探す場合もあるため、円滑なプレゼンテーションを行う上で支障を来すことが想定される。
【0005】
よって本発明は、リモコンの小型化またはリモコンを不要とすることを可能としながら多機能に対応することができるとともに、プレゼンテーションを円滑に進行させることができるプレゼンテーションシステムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スクリーン等の表示手段に画像を表示するプレゼンテーションシステムにおいて、プレゼンテーション用機能と関連付けられ、該プレゼンテーション用機能を識別するための媒体として設定される固有情報と、この固有情報を保持するファンクションボードと、固有情報を有効とする有効化手段と、この有効化手段で有効とされた固有情報を認識して該固有情報と関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる制御部とを備えることを特徴としている。
【0007】
本発明で言うプレゼンテーション用機能とは、表示手段に表示する画像を制御することや、その画像に対してポインティングする際のポイント画像の形状設定等が挙げられる。画像の制御としては、画面のページ送り/戻し、画面の静止等が挙げられ、画像の出力先が複数ある場合は画像の出力先の選択も含まれる。また、プレゼンテーションにおいて音声を出力させる場合には、その音声発生に関する制御もプレゼンテーション用機能とされる。
【0008】
プレゼンテーションにおいては、複数のプレゼンテーション用機能が状況に合わせて適宜に用いられる。従来ではそのような機能を実行させるボタン類を装備したリモコン等が用いられていたわけであるが、本発明ではそのようなリモコンの代わりとしてファンクションボードが用いられる。このファンクションボードには、固有情報が保持される。固有情報は、プレゼンテーション用機能を識別するための媒体であって、プレゼンテーション用機能ごとに異ならせて設定され、1つのプレゼンテーション機能に対し1つの固有情報が対の状態で関連付けられて制御部に登録される。
【0009】
本発明では、ファンクションボードに保持された固有情報から、希望するプレゼンテーション用機能に関連付けられた固有情報を選択し、これを制御部に認識させることをもって「固有情報を有効とする」と称する。制御部には、予めプレゼンテーション用機能と固有情報との組み合わせが登録されており、1つの固有情報が有効化されると、その固有情報に関連付けられたプレゼンテーション用機能が実行される。
【0010】
本発明の固有情報の具体例としては、数字、記号、バーコード等の画像情報や色情報が挙げられる。固有情報がこのような画像情報の場合、固有情報を有効とするには、ファンクションボードを撮影する撮像部で固有情報を撮影することにより可能である。すなわち、固有情報の位置を発光させたり光で位置を示したりして明示することにより、制御部が固有情報を直接読み取って認識することができる。あるいは、事前に固有情報の位置を制御部に認識させておき、明示された固有情報の位置に基づいてその固有情報を認識する形態を採ることもできる。
【0011】
本発明の有効化手段としては、固有情報の位置を制御部に識別させる光や電波等の位置信号を送信することによっても可能である。この場合、事前に位置信号と固有情報の位置を制御部に認識させておき、固有情報が保持された位置に応じた位置信号を制御部に送信する。
【0012】
本発明によれば、リモコン操作によらずファンクションボードに保持した固有情報の有効化といった操作により、プレゼンテーション用機能を実行させることができ、多機能にも対応可能である。ファンクションボードを、スクリーン等の表示手段を見るプレゼンターの視界の範囲か、その近傍に配置しておけば、視線の移動が大きくならないのでプレゼンテーション用機能を実行させる操作に停滞が起こりにくく、プレゼンテーションを円滑に進行させることができる。プレゼンテーション用機能の一部を固有情報化してファンクションボードに保持すればリモコンの小型化が図られ、さらに全てを固有情報化すればリモコンを不要とすることができる。
【0013】
本発明では、上記固有情報をプレート等の保持部材に保持させ、その保持部材をファンクションボードの任意の位置に着脱自在に取り付けられるようにすれば、プレゼンターの希望する位置に固有情報を配置することができる。したがって、使用頻度の高いプレゼンテーション用機能に関連付けられた固有情報を、ファンクションボードの例えば中央など操作しやすい位置に配置することができ、これによって一層円滑化が図られる。なお、上述した光や電波等の位置信号による有効化手段を採用する場合には、上記保持部材を押すとその信号が送信されるように構成すればよい。
【0014】
本発明では、ファンクションボードに仮想スクリーン用エリアを設け、この仮想スクリーン用エリアにポインティングを行うことによって、表示手段に表示される画像にポイント画像を合成させる形態を付加することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るプレゼンテーションシステムの全体を概略的に示している。同図で符号Pはプレゼンター、10はスクリーン(表示手段)、20はスクリーン10に画像を投影する液晶プロジェクタ、30は三脚に支持された制御ボード、40は制御ボード30上に設置された撮像部、50はパソコン、60はスタンド61に支持されたファンクションボード、70はペンである。
【0016】
撮像部40は、制御ボード30上に設置されるカメラ本体41と、ズームレンズ42と、ズームレンズ42の前面に挿脱自在に取り付けられた光学フィルタ43とを備えており、ファンクションボード60を撮影するように設置される。光学フィルタ43は赤外光のみが透過する赤外光透過フィルタであり、ズームレンズ42の撮像光路中に対して挿脱自在に取り付けられている。
【0017】
制御ボード30内には、図3に示す制御部31、画像合成部32、切換器33、フレームメモリ34が内蔵されている。液晶プロジェクタ20からスクリーン10に投影される画像は、撮像部40による撮影画像、パソコン50で生成された画像、制御ボード30内の内部記憶装置あるいは制御ボード30に装填されるリムーバル型の外部記憶媒体等に記憶された記憶画像のうちの1つである。これら種類の画像をここではそれぞれ撮像部画像、外部画像、記憶装置画像と称する。これら画像の中から切換器33により1種が選択され、選択された画像はフレームメモリ34に一旦蓄積されてから画像合成部32に入力される。切換器33による選択は、例えば制御ボード30に設けられた図示せぬ画像切換スイッチで行われる。画像合成部32に入力された画像は外部出力部35を経て液晶プロジェクタ20に入力し、液晶プロジェクタ20からスクリーン10に投影される。
【0018】
ファンクションボード60は、ほぼ垂直に立った状態でスタンド61に取り付けられている。図2に示すように、ファンクションボード60の前面にはポインティング用の仮想スクリーン11として用いるエリア62が設けられており、この仮想スクリーン用エリア62の下には、複数のファンクションキー80が配列されている。この場合、ファンクションキー80は上下2段に4個ずつの状態で計8個が配列されている。仮想スクリーン用エリア62とファンクションキー80の配列部分を含めたファンクションボード60の四隅には、LED等からなる赤外光発光点63が設けられている。
【0019】
本システムでは、上記仮想スクリーン11とペン70を用いることによって、スクリーン10の表示画面にポイントを指示する(ポインティング)ことができる。図4に示すように、ペン70は、先端にLED等からなる赤外光を発する指示マーク71を有し、この指示マーク71は、スイッチ72を押してONすることにより発光する。以下に、ポインティング機能の作用を説明する。
【0020】
まず、制御部31により、一般的な画像解析法を用いてファンクションボード60に対応した仮想スクリーン(この場合の仮想スクリーンは、仮想スクリーン用エリア62とファンクションキー80の配列部分を含めた矩形状の平面を指す)のXY座標を、次のようにして生成する。四隅の赤外光発光点63を発光させ、これら赤外光発光点63を、光学フィルタ43を撮像光路中に挿入した撮像部40で撮影する。そして、撮像部40の撮影画像データから四隅の赤外光発光点63の位置を認識し、次いで、画像処理によって赤外光発光点63の位置から仮想スクリーンのXY座標を生成する。これによって赤外光発光点63を四隅とした矩形状の仮想スクリーンがファンクションボード60の前面に生成される。
【0021】
仮想スクリーンを生成した後は、スクリーン座標を生成する。スクリーン座標とは、スクリーン10に表示される画像のX方向とY方向の画素数の比に対して対応するように、仮想スクリーンのX方向とY方向の位置から各方向について演算して求められる。このスクリーン座標は制御部31で保持される。
【0022】
ポインティングを行う際には、ファンクションボード60の仮想スクリーン用エリア62にペン70の先端を当てた状態で指示マーク71を発光させる。この指示マーク71を、光学フィルタ43が撮像光路中に挿入された撮像部40が撮影し、制御部31はその撮影画像データを基に仮想スクリーン11(この仮想スクリーン11は仮想スクリーン用エリア62に対応した部分である)の座標上での指示マーク71の位置座標を逐一算出する。そして、制御部31は算出した指示マーク71の位置座標に矢印等のポイント画像を生成する。制御部31で生成されたポイント画像は画像合成部32に入力され、画像合成部32は、フレームメモリ34から入力されている画像にポイント画像を合成する。そしてその合成画像は外部出力部35を経て液晶プロジェクタ20に入力し、液晶プロジェクタ20からスクリーン10に投影される。
【0023】
図5は、仮想スクリーンの生成からポインティングまでのプロセスのイメージを示している。同図で44は撮像部40の撮影範囲すなわち画角を示しており、この画角44内に、X軸(水平軸)およびY軸(鉛直軸)を備えた平面として、仮想スクリーン用エリア62とファンクションキー80の配列部分を含めた仮想スクリーン11Aが生成される。撮像部40により、指示マーク71の映像は画像データ上の指示マークデータ71aとして読み込まれる。図5の11Bは上記スクリーン座標である。また、90はスクリーン座標11B上に生成されたポイント画像であり、この場合は矢印である。一方、図5の91はスクリーン10に表示される画像であり、この表示画像91とポイント画像90とが画像合成部32に入力される。そして、画像合成部32は、表示画像91とポイント画像90を合成し、その合成画像92が液晶プロジェクタ20からスクリーン10に投影されるのである。この場合、ファンクションボード60の仮想スクリーン用エリア62にペン70の先端を当てるので、ポイント画像90に手振れが生じにくいといった利点がある。
【0024】
図3に示すように、制御部31ではプレゼンテーション用機能としてパソコン50に関する各種コマンドが生成され、そのコマンドは外部出力部35を経てパソコン50に入力される。コマンドが入力されると、パソコン50はそのコマンドを実行する。また、制御部31は音声データを保有しており、その音声データは外部出力部35を経てスピーカ36から発生する。スピーカ36は、例えば制御ボード30に内蔵されるか、あるいは外部スピーカが用いられる。
【0025】
本実施形態では、ファンクションボード60を用いて次のプレゼンテーション用機能が実行可能である。
▲1▼外部画像を次のページに送る。
▲2▼外部画像を前のページに戻す。
▲3▼外部画像を消す。
▲4▼外部画像を残す。
▲5▼ポイント画像を○にする
▲6▼ポイント画像を短い下線にする。
▲7▼ポイント画像を長い下線にする。
▲8▼ポイント画像を矢印にする。
【0026】
ファンクションボード60に配列されたファンクションキー80は、図6に示すように、ホルダ81と、このホルダ81に着脱自在に取り付けられるキートップ(保持部材)82とから構成される。キートップ82は、透明あるいは半透明の樹脂等からなる横長の薄い長方形状プレートであって、その表面には、図7(a)に示すように上記▲1▼〜▲8▼の機能を表す文字や絵等(ここでは機能表示83とする)がそれぞれ印刷され、裏面には、表面に印刷された機能表示83に関連付けられた固有情報として、図7(b)に示すようにバーコード84が印刷されている。なお、図7は上記▲1▼の機能に関するキートップ82を例にしたもので、表面には機能表示83として「送る」が表示され、裏面には「送る」という機能に関連付けられたバーコード84が印刷されている。ここで、表面の機能表示83は赤外光が透過する染料または顔料等で印刷されており、裏面のバーコード84は赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷されている。各キートップ82の裏面に印刷された各バーコード84はそれぞれパターンが異なっており、1つのプレゼンテーション機能(機能表示83で表示される機能)に対し1つのバーコード84が対の状態で関連付けられて制御部に登録されている。
【0027】
図6に示すように、キートップ82が着脱自在に取り付けられるホルダ81は、ファンクションボード60の前面に固定されたガイド85に対して前後方向に移動自在に嵌め込まれており、ファンクションボード60との間に介装された圧縮バネ86によって常に前方(図6で左方)に付勢されている。ホルダ81の後方には、後述する機能信号を送信するためのキースイッチ87と赤外光ランプ88が配されている。赤外光ランプ88は、図示せぬ点灯スイッチによってファンクションキー80ごとに個別に点灯させることができるようになっている。
【0028】
赤外光ランプ88を点灯させると、キートップ82の裏面に印刷されたバーコード84がシルエットとして浮かび上がる。この状態を、光学フィルタ43が撮像光路中に挿入された撮像部40が撮影すると、バーコード84のみが撮影される。これは、バーコード84は赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷され、表面の文字や絵等は赤外光が透過する染料または顔料等で印刷されていることによる。なお、バーコード84を全域にわたって明瞭に撮影できるようにする観点から、図6に示すようにキートップ82の裏面に光拡散板82aを貼着させておくとよい。また、複数の赤外光ランプ88を並べたり、面発光素子を用いたりすることによっても均一な照明光を得ることができる。
【0029】
制御部31には、各キートップ82の裏面に印刷された異なるパターンのバーコード84ごとに、表面に印刷された機能表示83が意味する上記▲1▼〜▲8▼のプレゼンテーション用機能が予め関連付けて登録されており、制御部31は、バーコード84を識別したらそのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる。
【0030】
制御ボード30には準備ボタンが設けられており、この準備ボタンを押すと、制御ボード30の送信部から光等による準備信号が送信される(いずれも図示略)。送信された準備信号は、図2に示すスタンド61に設けられた受信部64で受信される。受信部64が準備信号を受信すると、ファンクションボード60は準備の状態となる。また、受信部64の隣りには光による機能信号を送信する送信部65が設けられている。圧縮バネ86に抗してキートップ82を押すとホルダ81に押されて上記キースイッチ87がONになり、これによって機能信号が送信部65から送信される。機能信号はいずれのファンクションキー80のキースイッチ87がONになっても送信され、その機能信号は制御ボード30の受信部で受信される。制御ボード30の受信部が機能信号を受信すると、制御部31は撮像部40の撮影画像すなわちバーコード84を識別し、プレゼンテーション用機能を実行させる。
【0031】
次に、制御部がプレゼンテーション用機能を実行させる作用を説明する。
A.準備から仮想スクリーンの生成、ファンクションキーの機能事前認識
本システムでは、はじめの段階として、図8に示すステップS101〜ステップS105のプロセスを経る。そのプロセスは、まず、各キートップ82に表示されたプレゼンテーション用機能(上記▲1▼〜▲8▼の機能)から使用する機能を選択し、その機能が表面に表示されているキートップ82を選択する。そして、選択したキートップ82をファンクションボード60の各ホルダ81に嵌め込んでセットする(ステップS101)。図2は、全てのキートップ82をセットした状態を示した。
【0032】
次に、撮像部40によってファンクションボード60の全体を撮影する(ステップS102)。ファンクションボード60の全体を撮影するには、カメラ本体41の姿勢を調整してファンクションボード60の方向に向け、さらにズームレンズ42の倍率を調整する。次いで、制御ボード30の準備ボタンを押して準備信号を送信し、ファンクションボード60を準備の状態とする(ステップS103)。続いて、制御部31はファンクションボード60の前面に上記仮想スクリーン11Aを生成し(ステップS104)、次いで、8個のバーコード84が仮想スクリーン11のどの位置にあるかを制御部31に認識させるファンクションキー80の機能事前認識を行う(ステップS105)。仮想スクリーン11Aの生成、ファンクションキー80の機能事前認識は、以下の動作で行う。なお、順序はこの逆であってもかまわない。
【0033】
a.仮想スクリーンの生成
仮想スクリーン11Aの生成は上述したが、ここでは図9(a)を参照して簡単に説明する。まず、光学フィルタ43を撮像光路中に挿入して撮像部40が赤外光のみを撮影可能な状態とし(ステップS201)、次いで、ファンクションボード60の四隅の赤外光発光点63を発光させる(ステップS202)。四隅の赤外光発光点63を撮像部40で撮影し、撮影画像データから四隅の赤外光発光点63の位置を認識し、次いで、画像処理によって赤外光発光点63の位置に基づき仮想スクリーン11AのXY座標を生成する(ステップS203)。この後、赤外光発光点63を消光させる(ステップS204)。
【0034】
b.ファンクションキーの機能事前認識
図9(b)に示すように、まず、光学フィルタ43を撮像光路中に挿入して撮像部40が赤外光のみを撮影可能な状態とし(ステップS301)、1つのファンクションキー80に対応する赤外光ランプ88を図示せぬ点灯スイッチにより点灯させる(ステップS302)。次に、赤外光ランプ88の点灯によってキートップ82にシルエットとして表示されるバーコード84を撮像部40が撮影する(ステップS303)。制御部31は仮想スクリーン11Aにおけるバーコード84の位置を認識し(ステップS304)、これにより、仮想スクリーン11Aにおける1つのバーコード84の位置と、その位置にあるバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を制御部31が事前に認識する。続いてステップS302〜S304を各ファンクションキー80ごとに行い、残りのバーコード84の位置およびプレゼンテーション用機能を制御部31に認識させる。
【0035】
B.プレゼンテーション中のバーコードの有効化
以上はプレゼンテーションを行う前の準備作業であり、次に、図10を参照して実際にプレゼンテーションを行う場合にバーコード84を有効化させる動作を説明する。図10(b)に示すように、まず、光学フィルタ43を撮像光路中に挿入して撮像部40が赤外光のみを撮影可能な状態とし(ステップS401)、ペン70の指示マーク71を発光させ(ステップS402)、ペン70の先端で希望するプレゼンテーション用機能が表示されたキートップ82を押す(ステップS403)。すると、キースイッチ87がONとなり、機能信号が送信部65から送信される(ステップS404)。機能信号は制御ボード30の受信部で受信され、これをもって制御部31は撮像部40が撮影する指示マーク71の位置からバーコード84の種類を識別し(ステップS405)、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる(ステップS406)。
【0036】
この場合、ファンクションボード60で実行されるプレゼンテーション用機能は上記▲1▼〜▲8▼であるが、▲1▼〜▲4▼は外部画像に関するものであり、液晶プロジェクタ20から投影される画像を外部画像としている場合に用いる。例えば▲1▼の機能すなわち外部画像のページ送りを行いたい場合は、指示マーク71を発光させたペン70の先端で「送る」のキートップ82を押す。すると、制御部31は指示マーク71の位置からプレゼンテーション用機能が「外部画像のページ送り」であると認識し、そのコマンドをパソコン50に送る。パソコン50ではページが次の画像に送られ、その画像が液晶プロジェクタ20から投影される。▲2▼〜▲4▼のプレゼンテーション用機能についても、これら機能に対応するキートップ82を発光する指示マーク71の部分で押すことにより制御部31からパソコン50にコマンドが送られ、コマンドに応じたプレゼンテーション用機能が実行される。
【0037】
また、上記▲5▼〜▲8▼はペン70の指示マーク71によってポインティングを行う場合のポイント画像の設定に関するものである。例えば▲7▼の機能すなわちポイント画像を長い下線にしたい場合は、指示マーク71を発光させたペン70の先端で「長い下線」のキートップ82を押す(図10(a)はその状態を示している)。すると、制御部31は指示マーク71の位置からプレゼンテーション用機能が「ポイント画像を長い下線にすること」と認識し、ポイント画像を長い下線に生成する。そのポイント画像は画像合成部32で画像合成部32に入力する画像と合成され、ポイント画像が付加された合成画像が液晶プロジェクタ20から投影される。
【0038】
上記実施形態では、ファンクションボード60に設けたファンクションキー80のキートップ82をペン70の指示マーク71の部分で押すことにより、制御部31がバーコード84を識別し、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる。ファンクションボード60を、スクリーン10を見るプレゼンターPの視界の範囲か、その近傍に配置しておくことにより、視線の移動が大きくならないので、従来のようにリモコンによってプレゼンテーション用機能を実行させる場合に比べると停滞が起こりにくく、プレゼンテーションを円滑に進行させることができる。また、プレゼンテーション用機能を実行させるリモコンを付属させる場合、プレゼンテーション用機能の一部を上記のようにファンクションボード60のファンクションキー80で実行可能に設定すればリモコンの小型化が図られ、さらに全てを実行可能に設定すればリモコンが不要となる。
【0039】
ファンクションキー80のキートップ82はホルダ81に着脱自在に取り付けられ、これは任意の位置にバーコード84を配置することができるということに他ならない。したがって、使用頻度の高いプレゼンテーション用機能に関連付けられたバーコード84が印刷されたキートップ82を操作しやすい位置に配置することができ、これによってプレゼンテーションの円滑化がより図られる。
【0040】
図11(a)は、上記実施形態で用いることができるファンクションキーの変更例を示している。このファンクションキー80に取り付けられるキートップ82は、図11(b)に示すように、表面に、プレゼンテーション用機能を表す機能表示83とバーコード84の両方が、赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷されており、裏面には何も印刷されておらず、光拡散板も貼着されていない。また、このキートップ82を用いる場合のファンクションキー80では、図11(a)に示すように赤外光ランプ88を設ける必要がない。
【0041】
図11に示したキートップ82を備えたファンクションキー80に対する機能事前認識は、図12に示すプロセスで行われる。すなわち、光学フィルタ43を撮像光路中から外し(ステップS501)、撮像部40でキートップ82に表示されたバーコード84を撮影し(ステップS502)、仮想スクリーン11Aにおけるバーコード84の位置を認識する(ステップS503)。これにより、仮想スクリーン11Aにおけるバーコード84の位置を事前に認識する。このキートップ82を用いても、上記実施形態と同様の方法でバーコード84を有効化させることができる。
【0042】
この変更例は、キートップ82の表面に印刷されたバーコード84を直接読み取ることにより制御部31がプレゼンテーション用機能を認識するものであり、ファンクションキー80に赤外光ランプ88を設ける必要がなく、これに伴って、キートップ82の表面に印刷するプレゼンテーション用機能を表す機能表示83およびバーコード84を、可視的な染料や顔料で印刷することができるとともに、キートップ82の裏面に光拡散板を貼着する必要もない。したがって、安価で構成することができ、コスト的に有利である。
【0043】
続いて、バーコード84を有効化させる手段を変更させた本発明の他の実施形態を説明する。
【0044】
(2)第2実施形態:ペンから機能信号を送信する
図13(a)は第2実施形態によるバーコード84の有効化の状態を示しており、図13(b)はその動作を示している。第2実施形態では、図13(a)に示すようにペン70にファンクションキー73が設けられており、このファンクションキー73を押すと、ペン70の指示マーク71から、送信部65より送信される信号と同種の光が発光して機能信号が送信される。
【0045】
第2実施形態におけるバーコード84の有効化は、図13(b)に示すように、はじめに光学フィルタ43を撮像光路中に挿入し(ステップS601)。次に、図13(a)に示すようにペン70の指示マーク71を希望するプレゼンテーション用機能が表示されたキートップ82の上に重ね(ステップS602)、ペン70のファンクションキー73を押して指示マーク71を発光させる(ステップS603)。すると、機能信号が指示マーク71から送信される(ステップS604)。機能信号は制御ボード30の受信部で受信され、これをもって制御部31は撮像部40が撮影する指示マーク71の位置からバーコード84の種類を識別し(ステップS605)、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる(ステップS606)。
【0046】
(3)第3実施形態:ファンクションキー固有の位置信号を送信する
図14(a)は第3実施形態によるバーコード84の有効化の状態を示しており、図14(b)はその動作を示している。第3実施形態では、ファンクションボード60のファンクションキー80のキートップ82を押してキースイッチ87がONになると、ファンクションキー80ごとに固有の位置信号が送信部65から送信される。すなわち、この場合のファンクションキー80は8個設けられているので位置信号は8種類設定され、それら位置信号はファンクションキー80の位置を表す信号である。制御ボード30の制御部31では、それら位置信号がどこのファンクションキー80に対応するものかを識別する。ファンクションキー80の機能事前認識としては、上記のようにして撮像部40で撮影したバーコード84と位置信号とが関連付けられる。
【0047】
バーコード84を有効化させるには、図14(b)に示すように、希望するプレゼンテーション用機能が表示されたキートップ82を指またはペン70の先端で押す(ステップS701)。図14(a)は指でキートップ82を押している状態を示している。キートップ82が押されると、ファンクションキー80に応じた位置信号が送信部65から送信される(ステップS702)。位置信号は制御ボード30の受信部で受信され、制御部31は位置信号の種類からどの位置のファンクションキー80であるかを識別し(ステップS703)、これに基づいて事前に認識したバーコード84の種類を識別し(ステップS704)、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる(ステップS705)。
【0048】
なお、上記第2および第3実施形態では、図11(a),(b)に示したファンクションキー80およびキートップ82を用いても同様の作用を得ることができる。
【0049】
第3実施形態によれば、ファンクションキー80の機能事前認識を行った後は、撮像部40がファンクションボード60を撮影することなくバーコード84を有効化させることができる。このため、ポインティング用の仮想スクリーンをファンクションボード60以外の任意の空間等に生成することができるといった利点を有する。
【0050】
(4)第4実施形態:バーコードを直接読み取る
図15(a)は第4実施形態によるバーコード84の有効化の状態を示しており、図15(b)はその動作を示している。また、図16(a),(b)はそれぞれ第4実施形態のファンクションキー80およびキートップ82を示している。この場合のキートップ82は、図16(b)に示すように、表面の中央にプレゼンテーション用機能を表す機能表示83が印刷され、この機能表示83の左右に、プレゼンテーション用機能と関連付けられた同じパターンのバーコード84がそれぞれ印刷されている。機能表示83は赤外光が透過する染料または顔料等で印刷されており、バーコード84は赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷されている。機能表示83が印刷される部分には、キートップ82を押しやすく、かつ押す部分を制限できるようにする目的で楕円形状の凹所82bが形成されており、この凹所82bの左右に同じパターンのバーコード84が表示されている。
【0051】
ファンクションキー80は、図16(a)に示すように第1実施形態と同様の構成であるが、この場合のキースイッチ87Bは赤外光ランプ88の点灯スイッチである。すなわち、キートップ82を押してキースイッチ87BがONになると赤外光ランプ88が点灯し、キートップ82を離すとキースイッチ87BはOFFとなって赤外光ランプ88は消灯する。
【0052】
バーコード84を有効化させるには、図15(b)に示すように、はじめに光学フィルタ43を撮像光路中に挿入し(ステップS801)、次に、希望するプレゼンテーション用機能が表示されたキートップ82を押す(ステップS802)。すると、キースイッチ87BがONとなって赤外光ランプ88が点灯し、バーコード84がシルエットとして浮かび上がる(ステップS803)。撮像部40においては撮像光路中に光学フィルタ43が挿入されているので、押されたキートップ82に表示されたバーコード84のみが撮像部40で撮影される。制御部31は撮像部40の撮影画像データからバーコード84の種類を識別し(ステップS804)、そのバーコード84に関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる(ステップS805)。
【0053】
なお、キートップ82を押す際は中央の凹所82bを押す。凹所82bの左右に同じバーコード84が表示されているので、一方のバーコード84が指で隠れても他方のバーコード84を撮影することができる。キートップ82を押す指は凹所82bに引っ掛かりずれにくいので、バーコード84を確実に撮影することができる。また、バーコード84を確実に撮影する上で、キートップ82を離してキースイッチ87BがOFFとなっても赤外光ランプ88が一定時間点灯するように構成するとよい。
【0054】
図17は、上記第4実施形態のファンクションキー80に用いることができるキートップ82の変更例を示している。このキートップ82は、図17(a)に示すように表面の凹所82bにプレゼンテーション用機能を表す機能表示83が印刷され、裏面に、図17(b)に示すように同じパターンのバーコード84が表面の凹所83bの両側に配置された状態で印刷されている。この場合も、表面の機能表示83は赤外光が透過する染料または顔料等で印刷されており、裏面のバーコード84は赤外光が透過しない染料または顔料等で印刷されている。このキートップ82を用いても、上記と同様の方法でバーコード84を有効化させることができる。
【0055】
第4実施形態によれば、押されたキートップ82に印刷されているバーコード84を撮像部40が撮影し、その撮影画像データから制御部31が直接バーコード84を識別してプレゼンテーション用機能を実行させるので、機能事前認識が不要になるとともに、機能信号等の送信も不要となる。その結果、構成が簡素となりコスト的に有利である。
【0056】
上記実施形態では、ファンクションボード60で実行可能なプレゼンテーション用機能は8通りであり、これに応じてキートップ82を8個としているが、プレゼンテーション用機能の数やその内容についてはこれに限定されず任意に設定することができる。例えばスクリーン10に表示される画像を切り換える切換器33は制御ボード30に設けられた図示せぬ画像切換スイッチで行うようにしているが、画像の切り換えをファンクションボード60に設けたファンクションキー80で行うように構成することができる。したがって、記憶装置画像や撮像部画像に対しても、上記外部画像のようにページ送り等のプレゼンテーション用機能を実行させることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ファンクションボードに保持した固有情報を有効化させることにより固有情報と関連付けられたプレゼンテーション用機能が実行されるので、プレゼンテーション用機能を実行させるために従来用いていたリモコンの小型化またはリモコンを不要とすることが可能となり、しかも多機能に対応することができるとともに、プレゼンテーションを円滑に進行させることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプレゼンテーションシステムの全体概略図である。
【図2】ファンクションボードの正面図である。
【図3】システムの機能ブロック図である。
【図4】ペンの側面図である。
【図5】仮想スクリーンの設定からポインティングまでのプロセスのイメージを示す図である。
【図6】ファンクションキーの側断面図である。
【図7】キートップの(a)表面図、(b)裏面図である。
【図8】システムの準備段階の動作を示すフローチャートである。
【図9】(a)仮想スクリーンの生成動作を示すフローチャート、(b)ファンクションキーの機能事前認識の動作を示すフローチャートである。
【図10】第1実施形態のファンクションキーを有効化させる動作を示す図であって、(a)はファンクションボード、(b)はフローチャートである。
【図11】第1実施形態のファンクションキーの変更例を示す図であって、(a)ファンクションキーの断面図、(b)キートップの表面図である。
【図12】図11のファンクションキーの機能事前認識の動作を示すフローチャートである。
【図13】第2実施形態のファンクションキーを有効化させる動作を示す図であって、(a)はファンクションボード、(b)はフローチャートである。
【図14】第3実施形態のファンクションキーを有効化させる動作を示す図であって、(a)はファンクションボード、(b)はフローチャートである。
【図15】第4実施形態のファンクションキーを有効化させる動作を示す図であって、(a)はファンクションボード、(b)はフローチャートである。
【図16】第4実施形態の(a)ファンクションキーの側断面図、(b)キートップの表面図である。
【図17】第4実施形態のキートップの変更例を示す図であって、(a)キートップの表面図、(b)キートップの裏面図である。
【符号の説明】
10…スクリーン(表示手段)
40…撮像部
60…ファンクションボード
62…仮想スクリーン用エリア
80…ファンクションキー
82…キートップ(保持部材)
84…バーコード(固有情報)
Claims (8)
- スクリーン等の表示手段に画像を表示するプレゼンテーションシステムにおいて、
プレゼンテーション用機能と関連付けられ、該プレゼンテーション用機能を識別するための媒体として設定される固有情報と、
この固有情報を保持するファンクションボードと、
前記固有情報を有効とする有効化手段と、
この有効化手段で有効とされた固有情報を認識して該固有情報と関連付けられたプレゼンテーション用機能を実行させる制御部とを備えることを特徴とするプレゼンテーションシステム。 - 前記ファンクションボードを撮影し、撮影画像が前記制御部に入力される撮像部を備え、
前記固有情報は、数字、記号、バーコード等の画像情報であり、
前記有効化手段は、固有情報の位置を明示し、該明示された位置により、制御部が固有情報の位置または固有情報そのものを撮像部の撮影画像から認識することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーションシステム。 - 前記ファンクションボードを撮影し、撮影画像が前記制御部に入力される撮像部を備え、
前記固有情報は色情報であり、
前記有効化手段は、固有情報の位置を明示し、該明示された位置により、制御部が固有情報の位置または固有情報そのものを撮像部の撮影画像から認識することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーションシステム。 - 前記固有情報は保持部材に保持されており、この保持部材は、前記ファンクションボードの任意の位置に着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプレゼンテーションシステム。
- 前記有効化手段は、前記固有情報の位置を前記制御部に識別させる光や電波等の位置信号を送信することを特徴とする請求項1または4に記載のプレゼンテーションシステム。
- 前記ファンクションボードには仮想スクリーン用エリアが設けられ、この仮想スクリーン用エリアにポインティングを行うことによって、前記表示手段に表示される画像にポイント画像が合成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプレゼンテーションシステム。
- 前記プレゼンテーション用機能は、前記ポイント画像の形状設定であることを特徴とする請求項6に記載のプレゼンテーションシステム。
- 前記プレゼンテーション用機能は、前記表示手段に表示される画像の出力先の選択、画面のページ送り/戻し、画面の静止、音声発生のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のプレゼンテーションシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002307974A JP2004144875A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | プレゼンテーションシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2002307974A JP2004144875A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | プレゼンテーションシステム |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004144875A true JP2004144875A (ja) | 2004-05-20 |
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|---|---|---|---|
| JP2002307974A Pending JP2004144875A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | プレゼンテーションシステム |
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|---|---|
| JP (1) | JP2004144875A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006227055A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Funai Electric Co Ltd | 可搬型プロジェクタ設置台 |
| JP2010176406A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Nec System Technologies Ltd | 指し棒システム、指し棒、映写制御装置、その方法及びプログラム |
| JP2015052874A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | セイコーエプソン株式会社 | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 |
-
2002
- 2002-10-23 JP JP2002307974A patent/JP2004144875A/ja active Pending
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