JP2004146121A - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明基板内を光が導波して、光が透明基板の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりすることを防ぐことができ、光の取り出し効率の高い有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。
【解決手段】2つの電極1,2間に有機発光層3を設けて形成され、両電極1,2間に電圧を印加することによって有機発光層3を発光させる発光部4を有する有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。2つの電極1,2のうち透明な電極1を透明基板5の表面に形成し、発光部4の周囲の位置において透明基板5の内部又は端部に光反射部6を設ける。発光部4から発光した光が透明基板5の表面と空気との界面で全反射して透明基板5内を導波しても、この導波光を光反射部6で反射して透明基板5の表面から取り出すことができる
【選択図】 図1
【解決手段】2つの電極1,2間に有機発光層3を設けて形成され、両電極1,2間に電圧を印加することによって有機発光層3を発光させる発光部4を有する有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。2つの電極1,2のうち透明な電極1を透明基板5の表面に形成し、発光部4の周囲の位置において透明基板5の内部又は端部に光反射部6を設ける。発光部4から発光した光が透明基板5の表面と空気との界面で全反射して透明基板5内を導波しても、この導波光を光反射部6で反射して透明基板5の表面から取り出すことができる
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットパネルディスプレイ、液晶表示機用バックライト、照明用光源などに用いられる有機エレクトロルミネッセンス素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子)は、数V程度の低電圧で高輝度の面発光が可能であり、また蛍光物質の選択により任意の色調での発光が可能である等の理由により、近年、精力的に研究が行なわれており、実用化を目指した開発の段階にまで至っている。こうした流れのなかで、特に実用化の観点から、発光した光を効率よく取り出す発光効率のさらなる向上が望まれている。
【0003】
一般に有機EL素子は、2つの電極間に有機発光層を積層し、これを透明基板の片側の表面に設けた構成に形成されている。図5は有機EL素子の層構成の一例を示すものであり、透明基板5の表面上に透明導電膜などからなる電極1を陽極として設け、電極1の表面上にホール輸送層12を介して有機発光層3を積層すると共に、さらにこの有機発光層3の上に電子輸送層13を介して電極2を陰極として設けてある。これを基本構成として有機EL素子を形成することができるものであり、電極1に正電圧を、電極2に負電圧を印加すると、電子輸送層13を介して有機発光層3に注入された電子と、ホール輸送層12を介して有機発光層3に注入されたホールとが、有機発光層3内、又は有機発光層3とホール輸送層12の界面等にて再結合して発光が起こるものである。このように発光した光は、透明導電膜で形成される電極1及び透明ガラスや透明プラスチック板などで形成される透明基板5を通過して外部に取り出される。
【0004】
このように発光した光を透明基板5から外部に取り出すときに、透明基板5の屈折率と空気の屈折率が異なることに由来して、透明基板5の表面と空気との界面で全反射が起こり、一部の光を透明基板5の表面方向に取り出せないのは避けることができない。そしてこの全反射した光は透明基板5内を導波し、透明基板5の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりする。例えば図5のような有機EL素子において、透明基板5としてガラス板を用いる場合、光の80%程度はガラス板と空気の界面の全反射によってガラス板内を導波し、透明基板5の表面からの光の取り出し効率は20%程度と非常に低なるものであった。
【0005】
そこで、透明基板の内部で全反射を起こして正面方向に取り出せない光を、透明基板の正面から取り出すことができるようにして、光の取り出し効率を向上させる技術が従来から種々提案されている。例えば特許文献1では、透明基板内部あるいは透明基板の表面に、透明基板と屈折率の異なる物質、粒子、金属等を配置する方法が提案されている。また特許文献2では、透明基板にシリコーンオイルなどの光学オイルからなる媒介材を介して凹凸を形成した拡散板を配置する方法が提案されている。さらに特許文献3では、可視光の波長以下の突起部(突起部の幅数十〜数百nm、高さ0.5〜数μ程度)を密集形成したフィルムを透明基板の表面に貼着する方法が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特許第2931211号公報
【特許文献2】
特開2000−323272号公報
【特許文献3】
特開2002−122702号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1〜3に記載された発明はいずれも、透明基板の表面の形状を変形させることによって、透明基板の表面と空気との界面で全反射する光の量を少なくするようにした方法であり、その結果、光の取り出し効率が向上しているものである。
【0008】
しかし、これらの発明では、透明基板の表面と空気との界面で全反射した光が基板内部を導波し、透明基板の側面に到達した光に対しては何等の対策もなされていない。従って、透明基板内を光が導波して、光が透明基板の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりするという問題は依然として残っている。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、透明基板内を光が導波して、光が透明基板の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりすることを防ぐことができ、光の取り出し効率の高い有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、2つの電極1,2間に有機発光層3を設けて形成され、両電極1,2間に電圧を印加することによって有機発光層3を発光させる発光部4を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、2つの電極1,2のうち透明な電極1を透明基板5の表面に形成し、発光部4の周囲の位置において透明基板5の内部又は端部に光反射部6を設けて成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項2の発明は、請求項1において、光反射部6は光反射率85%以上の反射材7で形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、複数の発光部4を透明基板5の表面に設け、光反射部6を各発光部4の間の位置において透明基板5の内部に設けて成ることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態の一例を示すものであり、透明基板5の表面に電極1を陽極として設け、電極1の表面にホール輸送層12を介して有機発光層3を積層すると共に、さらにこの有機発光層3の表面に電子輸送層13を介して電極2を陰極として設けてあり、これを基本構成として有機電界発光素子を形成することができる。有機EL素子を構成する各層の材料には、従来から使用されている公知のものを適宜使用することができる。
【0015】
すなわち、上記の透明基板5としては、ソーダライムガラス、無アルカリガラスなどの透明ガラス板、アクリル樹脂、PET樹脂、シクロオレフィン樹脂、オレフィン樹脂、カーボネート樹脂、ナイロン樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等などの透明プラスチック板などを用いることができる。透明基板5は光透過性であればよく、無色透明の他に、多少着色されているものであってもよい。特に、380nm〜780nmの波長範囲の光を透過させるものが望ましい。また透明基板5の屈折率は特に限定されるものではないが、1.6以上のものが好ましい、屈折率が1.6以上の透明基板5を用いることによって、透明導電膜の電極1と透明基板5との屈折率段差界面で生じる全反射を抑えることができ、透明導電膜の電極1内で導波して失われる光の率を低減することができるものである。この高屈折率の透明基板5としては、例えば、アンチモン、亜鉛、ジルコニウム、タンタル、タングステン、鉛等を含有する高屈折率ガラス、塩素、臭素、ヨウ素、硫黄等を導入して屈折率を高めたプラスチック、延伸結晶化によって屈折率を高めたプラスチックなどを挙げることができる。
【0016】
また上記の陽極として形成される電極1は有機発光層3にホールを注入するための電極であり、この電極(陽極)1としては、仕事関数の大きい金属、合金、電気伝導性化合物、あるいはこれらの混合物からなる電極材料を用いるのが好ましく、特に仕事関数が4eV以上の電極材料を用いるのが好ましい。このような電極材料としては、具体的には、金などの金属、CuI、ITO(インジウムチンオキサイド)、SnO2、ZnO、IZO(インジウムジンクオキサイド)等の導電性透明材料が挙げられる。例えばこれらの電極材料を透明基板5の上に真空蒸着法やスパッタリング法等の方法で成膜することによって、電極(陽極)1を薄膜として作製することができ、電極(陽極)1の光透過率は70%以上であることが好ましい。また、電極(陽極)1のシート抵抗は数百Ω/□以下であることが好ましく、特に100Ω/□以下であることが好ましい。さらに電極(陽極)1の膜厚は、電極(陽極)1の光透過率、シート抵抗等の特性を上記のように制御するために、材料により異なるが、通常500nm以下に設定するのが好ましく、より好ましくは10〜200nmの範囲である。
【0017】
また上記の陰極として形成される電極2は、有機発光層3に電子を注入するための電極であり、この電極(陰極)2としては、仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましく、仕事関数が5eV以下の電極材料を用いるのが好ましい。このような電極材料としては、アルカリ金属、アルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属、希土類等や、これらと他の金属との合金などを用いることができるものであり、例えばナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム、マグネシウム、アルミニウム、マグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金、Al/Al2O3混合物、Al/LiF混合物などを例として挙げることができる。電極(陰極)2は、例えば上記の電極材料を、真空蒸着法やスパッタリング法等の方法により、薄膜に形成することによって作製することができ、電極(陰極)2の光透過率は10%以下にすることが好ましい。電極(陰極)2の膜厚は、電極(陰極)2の光透過率等の特性を上記のように制御するために、材料により異なるが、通常500nm以下に設定するのが好ましく、好ましくは100〜200nmの範囲とするのがよい。
【0018】
上記の有機発光層3に用いる発光性有機化合物としては、公知の任意のものを挙げることができる。例えば、アントラセン、ナフタレン、ピレン、テトラセン、コロネン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体、トリス(4−メチル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、トリス(5−フェニル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、トリ−(p−ターフェニル−4−イル)アミン、1−アリール−2,5−ジ(2−チエニル)ピロール誘導体、ピラン、キナクリドン、ルブレン、ジスチルベンゼン誘導体、ジスチルアリーレン(DSA)誘導体、及びこれらの発光性有機化合物を分子内に有するものであるが、これに限定されるものではない。またこれらの化合物に代表される蛍光色素由来の化合物のみならず、三重項状態からの燐光発光が可能な材料およびこれらからなる基を分子内の一部分に有する化合物も好適に用いることができる。
【0019】
また、ホール輸送層12を構成するホール輸送性の材料としては、ホールを輸送する能力を有し、電極(陽極)1からのホール注入効果を有するとともに、有機発光層3や発光性有機化合物に対して優れたホール注入効果を有し、さらに電子のホール輸送層12への移動を防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物を用いることができる。具体的にはフタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD)や4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)等の芳香族ジアミン化合物、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロン、スチルベン誘導体、ピラゾリン誘導体、テトラヒドロイミダゾール、ポリアリールアルカン、ブタジエン、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、及びポリビニルカルバゾール、ポリシラン、ポリエチレンジオキサイドチオフェン(PEDOT)等の導電性高分子など、高分子材料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0020】
さらに電子輸送層13を構成する電子輸送性の材料としては、電子を輸送する能力を有し、電極(陰極)2からの電子注入効果を有するとともに、有機発光層3や発光性有機化合物に対して優れた電子注入効果を有し、さらにホールの電子輸送層13への移動を防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物を用いることができる。具体的には、フルオレン、バソフェナントロリン、バソクプロイン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、オキサゾール、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール、イミダゾール、アントラキノジメタン等やそれらの化合物、金属錯体化合物もしくは含窒素五員環誘導体を挙げることができる。上記の金属錯体化合物としては、具体的には、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)ガリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(o−クレゾラート)ガリウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(1−ナフトラート)アルミニウム等があるが、これらに限定されるものではない。また上記の含窒素五員環誘導体としては、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールもしくはトリアゾール誘導体が好ましい。具体的には、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルチアジアゾリル)]ベンゼン、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾール、3−(4−ビフェニルイル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール等があるが、これらに限定されるものではない。さらに、ポリマー有機電界発光素子に用いられるポリマー材料も使用することができる。例えば、ポリパラフェニレン及びその誘導体、フルオレン及びその誘導体等である。さらにアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類をドープしてもよい。例えばセシウムをバソフェナントロリンにモル比1:1の割合でドープして形成したものを挙げることができる。
【0021】
そして、電極(陽極)1に正電圧を、電極(陰極)2に負電圧を印加すると、電子輸送層13を介して有機発光層3に注入された電子と、ホール輸送層12を介して有機発光層3に注入されたホールとが、有機発光層3内、又は有機発光層3とホール輸送層12の界面等にて再結合して発光が起こる。このように有機発光層3が発光部4となって発光した光は、透明導電膜で形成される電極(陽極)1及び透明基板5を通過して外部に取り出される。本発明は、このような層構成で形成される有機EL素子において、発光部4の周囲の位置において透明基板5に光反射部6を設けるようにしたものである。
【0022】
図1(a)の実施の形態では、光反射部6は透明基板5の側面外面に設けるようにしてあり、透明基板5の側面の全面を光反射部6で被覆して、発光部4となる有機発光層3の周囲の全長を光反射部6で囲むようにしてある。また図1(b)の実施の形態では、光反射部6は透明基板5の内部に設けるようにしてある。このものでは光反射部6は透明基板5の厚み方向に亘るように設けてあり、発光部4となる有機発光層3の周囲の全長を光反射部6で囲むようにしてある。
【0023】
そして発光部4となる有機発光層3から発光した光を透明基板5から外部に取り出すにあたって、図1(a)(b)に矢印で示すように、一部の光は透明基板5の表面と空気との界面で全反射し、透明基板5の側面の方向に透明基板5内を導波するが、この導波された光は光反射部6で反射され、透明基板5の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりすることなく、透明基板5の表面から出射されるものであり、透明基板5の表面からの光の取り出し効率を高めることができるものである。
【0024】
ここで、透明基板5の内部に光反射部6を設ける場合、光反射部6の作製方法は、透明基板6に溝14を加工し、溝14の内表面に反射材7を塗布、貼着、蒸着、接着等の手段で固着することによって光反射部6を形成する方法の他に、透明基板6を作製する際に同時に反射材7を一体化させて光反射部6を形成する方法や、透明基材5の表面を加熱するなどして反射材7を埋め込んで光反射部6を形成する方法などがあり、特定の方法に限定されるものではない。溝14の加工法は特に限定されるものではないが、エキシマレーザ加工、炭酸ガスレーザ加工、エンドミルによる微細加工、サンドブラスト加工、エッチング加工などがある。
【0025】
光反射部6の形状は特に限定されるものではなく、図2に示すように、断面形状が、四角形、三角形、台形のものや、線状のもの、さらに円形など任意である。特に好ましいのは、光反射部6の反射面が透明基板5の外面に対して30〜60°程度の角度で傾斜するように形成するのがよく、透明基板5内をその外面と平行に近い角度で導波してくる光を、透明基板5の外面側に向けて反射し、透明基板5からこの光を取り出すことができるものである。また光反射部6はできるだけ透明基板5内の奥深くまで作製するようにするのがよく、透明基板5の有機発光層3を設けた側に形成するようにしても、反対側に形成するようにしてもいずれでもよい。
【0026】
光反射部6は、透明基板5と空気の界面の全反射を利用して形成することも可能であるが、上記のように反射材7で光反射部6を形成することができる。この反射材7としては、透明基板5内の導波光を反射する効果があるものを用いるものであり、光反射部6の光反射表面は鏡面反射面として形成しても、拡散反射面として形成しても構わない。例えば、アルミニウムや銀等の金属、その粒子や箔、その他鏡面反射シートや拡散反射シート、誘電体の積層膜からなる反射膜、樹脂粒子やガラス粒子、中空ビーズ及びこれらの粒子を含有する反射塗料などを用いることができる。光反射部6を形成する反射材7は、特に波長380nm〜780nmにおける光の反射率が85%以上であることが好ましい。このような反射材7を用いて光反射部6の反射率を85%以上に形成することによって、透明基板5内の導波光を効率高く反射させて透明基板5の表面から効率良く取り出すことができるものである。反射材7の反射率は高い程望ましいものであり、反射率が100%であることが理想的である。
【0027】
図3は本発明の実施の形態の他の一例を示すものであり、二つの電極1,2の間に有機発光層3を積層して形成される発光部4を、透明基板5の上に独立して複数設けるようにしてある(図3にはホール輸送層12や電子輸送層13は示されていないが、これらのホール輸送層12や電子輸送層13を備えていてもよい)。発光部4は例えば、縦横碁盤目配列のマトリックス状に配置されるものである。そして透明基板5内には、隣合う発光部4の間に位置において、各発光部4を囲むように光反射部6が設けてある。
【0028】
このものでは、透明基板5に設けられる発光部4は複数個に分割された態様に形成されているが、各発光部4から発光した光が透明基板5内を導波しても、透明基板5の側端部にまで導波することなく、隣合う発光部4間に設けた光反射部6で直ぐに反射されて、透明基板5の表面から取り出されるものであり、透明基板5内での導波距離を短くして光取り出し効率がさらに向上するものである。
【0029】
図3の実施の形態では、電極1,2及び有機発光層3(及びホール輸送層12や電子輸送層13)を独立して形成することによって、複数の発光部4を形成するようにしたが、図4の実施の形態では、電極1,2をそれぞれ平行な直線のストライプ状に形成し、一方の電極(陽極)1と他方の電極(陰極)2の長手方向を直角に交差させるようにしてある。そして有機発光層3(及びホール輸送層12、電子輸送層13)は電極1,2の間にそれぞれ連続したべた面で積層して設けてある。このものでは、電極1,2に電圧を印加すると、電極1,2が交差して重なり合う部分において有機発光層3に電圧がかかるので、電極1,2が交差して重なり合う部分のみが発光し、この部分が発光部4となるものである。その他の構成は図3のものと同じである。
【0030】
尚、上記の各実施の形態において、透明基板5の表面(光を取り出す外面)は、光を拡散させる形状に変形して形成するようにしてもよい。透明基板5の表面を変形させる方法は特に限定されるものではないが、例えばサンドブラストによる粗面化、エッチングによる粗面化、拡散層の塗布、拡散シートの接着などの方法などを挙げることができる。このように透明基板5の表面を光を拡散する面に形成することによって、透明基板5の表面を鏡面に形成した場合には全反射する角度の光を拡散して、透明基板5の表面から出射させることができるものであり、光の取り出し効率が向上するものである。
【0031】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
【0032】
(実施例1)
厚み0.7mmのガラス板の表面にITO(インジウム−スズ酸化物)をスパッタしてシート抵抗6Ω/□の透明電極膜が形成されたガラス基板を用意した。このガラス基板を22mm角の大きさに切り出し、次いでITOの透明電極膜を幅20mmの帯状にエッチングして電極(陽極)1を形成し、さらにガラス基板の側面を#2000のサンドペーパーで研磨して平面化処理して透明基板5とした。この電極1を形成した透明基板5をアセトン、純水、イソプロピルアルコールで15分間超音波洗浄した後、乾燥させ、さらにUVオゾン洗浄した。
【0033】
次に、この電極1を設けた透明基板5を真空蒸着装置にセットし、1.33×10−4Paの減圧下、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(株式会社同仁化学研究所製:α−NPD)を1〜2Å/sの蒸着速度で300Å厚に蒸着し、電極1の上にホール輸送層12を形成した。次にこのホール輸送層12の上に、黄色発光層としてα−NPDにルブレン(アクロス社製)を1質量%ドープした層を100Å厚で、青色発光層としてジスチリルビフェニル誘導体(出光興産社製「DPVBi」)に末端にカルバゾリル基を有するDSA誘導体(出光興産社製「BCzVBi」)を12質量%ドープした層を500Åで積層することによって、有機発光層3を形成した。
【0034】
次に、この有機発光層3の上にバソフェナントロリン(株式会社同仁化学研究所製)とCsをモル比1:1で200Å厚に共蒸着して電子輸送層13を形成し、続いてこの上にAlを10Å/sの蒸着速度で幅20mm、厚み1500Åに蒸着して電極(陰極)2を形成し、発光面が20mm×20mmの有機EL素子を作製した。
【0035】
そして反射材7として株式会社きもと製のリフレクションフィルム「GR38W」を用い、透明基板5の四辺の側面の総てに、リフレクションフィルムを接着した。接着剤はJSR社製「KZ9752」を用い、リフレクションフィルムが透明基板5の側面に密着するように留意しながら接着作業を行なった。そして透明基板5の厚み0.7mmに対して幅1.0mmと大きめのリフレクションフィルムを貼ることによって、透明基板5の側面の全面を光反射部6として形成した(図1(a)参照)。
【0036】
(実施例2)
反射材7としてアルミニウムを用い、実施例1で作製した有機EL素子の透明基板5の四辺の側面の総てに、アルミニウムを膜厚100nmで蒸着することによって、透明基板5の側面の全面を光反射部6として形成した(図1(a)参照)。
【0037】
(実施例3)
実施例1において、有機EL素子の透明基板5の有機発光層3を設けた側と反対側の表面に、恵和(株)製の拡散シート「BS300」を、接着剤としてJSR社製「KZ9752」を用いて接着した。
【0038】
(比較例1)
実施例1で作製した有機EL素子を、透明基板5に光反射部6を形成することなく、そのまま用いた。
【0039】
(実施例4)
実施例1と同様にITOの透明電極膜が形成されたガラス基板を22mm角の大きさに切り出した後、ITOの透明電極膜をエッチングして、幅2.0mm、間隔0.5mmのストライプ状に電極(陽極)1を形成するようにした他は、実施例1と同様にした。また実施例1と同様にして、ホール輸送層12、有機発光層3、電子輸送層13を形成した。この後、幅2.0mm、間隔0.5mmのストライプ状マスクをして、実施例1と同様にAlを蒸着することによって、電極(陽極)1のストライプと直交するように配置した、幅2.0mm、間隔0.5mmのストライプ状に電極(陰極)2を形成した。このようにして、2mm×2mmの発光部4が縦横8×8個配列した有機EL素子を作製した。
【0040】
そして透明基板5の発光部4が形成されていない側の面に、隣合う発光部4の間の位置において、深さ0.4mm、幅0.5mmの溝14をサンドブラスト加工で形成し、反射材7として恵和(株)製の反射フィルムレイラー「BR−1」を用い、溝14の内壁面及び底面に接着剤としてJSR社製「KZ9752」を用いて接着することによって、光反射部6を形成した(図4参照)。
【0041】
(比較例2)
実施例4で作製した有機EL素子を、透明基板5に光反射部6を形成することなく、そのまま用いた。
【0042】
上記の実施例1〜4及び比較例1,2の有機EL素子を、電源(KEITHLEY2400)に接続して4.5Vを印加して発光させ、その際の正面輝度を色彩輝度計(トプコン社製「BM−5A」;視野角0.1°、測定距離45cm)で測定することによって評価した。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
表1にみられるように、透明基板5に光反射部6を設けた各実施例のものは、光反射部6を設けていない比較例のものよりも、高い正面輝度を得ることができ、光の取り出し効率が向上していることが確認される。
【0045】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、2つの電極間に有機発光層を設けて形成され、両電極間に電圧を印加することによって有機発光層を発光させる発光部を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、2つの電極のうち透明な電極を透明基板の表面に形成し、発光部の周囲の位置において透明基板の内部又は端部に光反射部を設けるようにしたので、発光部から発光した光が透明基板の表面と空気との界面で全反射して透明基板内を導波しても、この導波光を光反射部で反射して透明基板の表面から取り出すことができるものであり、光が透明基板の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりすることを低減して、透明基板の表面からの光の取り出し効率を高めることができるものである。
【0046】
また請求項2の発明は、請求項1において、光反射部は光反射率85%以上の反射材で形成されているので、透明基板内の導波光を光反射部で効率高く反射させて、透明基板の表面から効率良く取り出すことができるものである。
【0047】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、複数の発光部を透明基板の表面に設け、光反射部を各発光部の間の位置において透明基板の内部に設けるようにしたので、各発光部から発光した光が透明基板内を導波しても、透明基板の側端部にまで導波することなく、発光部間に設けた光反射部で直ぐに反射されて、透明基板の表面から取り出されるものであり、透明基板内での導波距離を短くして光取り出し効率をさらに高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。
【図2】同上の透明基板に設けられる光反射部の態様を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示すものであり、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 電極
2 電極
3 有機発光層
4 発光部
5 透明基板
6 光反射部
7 反射材
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットパネルディスプレイ、液晶表示機用バックライト、照明用光源などに用いられる有機エレクトロルミネッセンス素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子)は、数V程度の低電圧で高輝度の面発光が可能であり、また蛍光物質の選択により任意の色調での発光が可能である等の理由により、近年、精力的に研究が行なわれており、実用化を目指した開発の段階にまで至っている。こうした流れのなかで、特に実用化の観点から、発光した光を効率よく取り出す発光効率のさらなる向上が望まれている。
【0003】
一般に有機EL素子は、2つの電極間に有機発光層を積層し、これを透明基板の片側の表面に設けた構成に形成されている。図5は有機EL素子の層構成の一例を示すものであり、透明基板5の表面上に透明導電膜などからなる電極1を陽極として設け、電極1の表面上にホール輸送層12を介して有機発光層3を積層すると共に、さらにこの有機発光層3の上に電子輸送層13を介して電極2を陰極として設けてある。これを基本構成として有機EL素子を形成することができるものであり、電極1に正電圧を、電極2に負電圧を印加すると、電子輸送層13を介して有機発光層3に注入された電子と、ホール輸送層12を介して有機発光層3に注入されたホールとが、有機発光層3内、又は有機発光層3とホール輸送層12の界面等にて再結合して発光が起こるものである。このように発光した光は、透明導電膜で形成される電極1及び透明ガラスや透明プラスチック板などで形成される透明基板5を通過して外部に取り出される。
【0004】
このように発光した光を透明基板5から外部に取り出すときに、透明基板5の屈折率と空気の屈折率が異なることに由来して、透明基板5の表面と空気との界面で全反射が起こり、一部の光を透明基板5の表面方向に取り出せないのは避けることができない。そしてこの全反射した光は透明基板5内を導波し、透明基板5の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりする。例えば図5のような有機EL素子において、透明基板5としてガラス板を用いる場合、光の80%程度はガラス板と空気の界面の全反射によってガラス板内を導波し、透明基板5の表面からの光の取り出し効率は20%程度と非常に低なるものであった。
【0005】
そこで、透明基板の内部で全反射を起こして正面方向に取り出せない光を、透明基板の正面から取り出すことができるようにして、光の取り出し効率を向上させる技術が従来から種々提案されている。例えば特許文献1では、透明基板内部あるいは透明基板の表面に、透明基板と屈折率の異なる物質、粒子、金属等を配置する方法が提案されている。また特許文献2では、透明基板にシリコーンオイルなどの光学オイルからなる媒介材を介して凹凸を形成した拡散板を配置する方法が提案されている。さらに特許文献3では、可視光の波長以下の突起部(突起部の幅数十〜数百nm、高さ0.5〜数μ程度)を密集形成したフィルムを透明基板の表面に貼着する方法が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特許第2931211号公報
【特許文献2】
特開2000−323272号公報
【特許文献3】
特開2002−122702号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1〜3に記載された発明はいずれも、透明基板の表面の形状を変形させることによって、透明基板の表面と空気との界面で全反射する光の量を少なくするようにした方法であり、その結果、光の取り出し効率が向上しているものである。
【0008】
しかし、これらの発明では、透明基板の表面と空気との界面で全反射した光が基板内部を導波し、透明基板の側面に到達した光に対しては何等の対策もなされていない。従って、透明基板内を光が導波して、光が透明基板の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりするという問題は依然として残っている。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、透明基板内を光が導波して、光が透明基板の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりすることを防ぐことができ、光の取り出し効率の高い有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、2つの電極1,2間に有機発光層3を設けて形成され、両電極1,2間に電圧を印加することによって有機発光層3を発光させる発光部4を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、2つの電極1,2のうち透明な電極1を透明基板5の表面に形成し、発光部4の周囲の位置において透明基板5の内部又は端部に光反射部6を設けて成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項2の発明は、請求項1において、光反射部6は光反射率85%以上の反射材7で形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、複数の発光部4を透明基板5の表面に設け、光反射部6を各発光部4の間の位置において透明基板5の内部に設けて成ることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態の一例を示すものであり、透明基板5の表面に電極1を陽極として設け、電極1の表面にホール輸送層12を介して有機発光層3を積層すると共に、さらにこの有機発光層3の表面に電子輸送層13を介して電極2を陰極として設けてあり、これを基本構成として有機電界発光素子を形成することができる。有機EL素子を構成する各層の材料には、従来から使用されている公知のものを適宜使用することができる。
【0015】
すなわち、上記の透明基板5としては、ソーダライムガラス、無アルカリガラスなどの透明ガラス板、アクリル樹脂、PET樹脂、シクロオレフィン樹脂、オレフィン樹脂、カーボネート樹脂、ナイロン樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等などの透明プラスチック板などを用いることができる。透明基板5は光透過性であればよく、無色透明の他に、多少着色されているものであってもよい。特に、380nm〜780nmの波長範囲の光を透過させるものが望ましい。また透明基板5の屈折率は特に限定されるものではないが、1.6以上のものが好ましい、屈折率が1.6以上の透明基板5を用いることによって、透明導電膜の電極1と透明基板5との屈折率段差界面で生じる全反射を抑えることができ、透明導電膜の電極1内で導波して失われる光の率を低減することができるものである。この高屈折率の透明基板5としては、例えば、アンチモン、亜鉛、ジルコニウム、タンタル、タングステン、鉛等を含有する高屈折率ガラス、塩素、臭素、ヨウ素、硫黄等を導入して屈折率を高めたプラスチック、延伸結晶化によって屈折率を高めたプラスチックなどを挙げることができる。
【0016】
また上記の陽極として形成される電極1は有機発光層3にホールを注入するための電極であり、この電極(陽極)1としては、仕事関数の大きい金属、合金、電気伝導性化合物、あるいはこれらの混合物からなる電極材料を用いるのが好ましく、特に仕事関数が4eV以上の電極材料を用いるのが好ましい。このような電極材料としては、具体的には、金などの金属、CuI、ITO(インジウムチンオキサイド)、SnO2、ZnO、IZO(インジウムジンクオキサイド)等の導電性透明材料が挙げられる。例えばこれらの電極材料を透明基板5の上に真空蒸着法やスパッタリング法等の方法で成膜することによって、電極(陽極)1を薄膜として作製することができ、電極(陽極)1の光透過率は70%以上であることが好ましい。また、電極(陽極)1のシート抵抗は数百Ω/□以下であることが好ましく、特に100Ω/□以下であることが好ましい。さらに電極(陽極)1の膜厚は、電極(陽極)1の光透過率、シート抵抗等の特性を上記のように制御するために、材料により異なるが、通常500nm以下に設定するのが好ましく、より好ましくは10〜200nmの範囲である。
【0017】
また上記の陰極として形成される電極2は、有機発光層3に電子を注入するための電極であり、この電極(陰極)2としては、仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましく、仕事関数が5eV以下の電極材料を用いるのが好ましい。このような電極材料としては、アルカリ金属、アルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属、希土類等や、これらと他の金属との合金などを用いることができるものであり、例えばナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム、マグネシウム、アルミニウム、マグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金、Al/Al2O3混合物、Al/LiF混合物などを例として挙げることができる。電極(陰極)2は、例えば上記の電極材料を、真空蒸着法やスパッタリング法等の方法により、薄膜に形成することによって作製することができ、電極(陰極)2の光透過率は10%以下にすることが好ましい。電極(陰極)2の膜厚は、電極(陰極)2の光透過率等の特性を上記のように制御するために、材料により異なるが、通常500nm以下に設定するのが好ましく、好ましくは100〜200nmの範囲とするのがよい。
【0018】
上記の有機発光層3に用いる発光性有機化合物としては、公知の任意のものを挙げることができる。例えば、アントラセン、ナフタレン、ピレン、テトラセン、コロネン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体、トリス(4−メチル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、トリス(5−フェニル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、トリ−(p−ターフェニル−4−イル)アミン、1−アリール−2,5−ジ(2−チエニル)ピロール誘導体、ピラン、キナクリドン、ルブレン、ジスチルベンゼン誘導体、ジスチルアリーレン(DSA)誘導体、及びこれらの発光性有機化合物を分子内に有するものであるが、これに限定されるものではない。またこれらの化合物に代表される蛍光色素由来の化合物のみならず、三重項状態からの燐光発光が可能な材料およびこれらからなる基を分子内の一部分に有する化合物も好適に用いることができる。
【0019】
また、ホール輸送層12を構成するホール輸送性の材料としては、ホールを輸送する能力を有し、電極(陽極)1からのホール注入効果を有するとともに、有機発光層3や発光性有機化合物に対して優れたホール注入効果を有し、さらに電子のホール輸送層12への移動を防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物を用いることができる。具体的にはフタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD)や4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)等の芳香族ジアミン化合物、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロン、スチルベン誘導体、ピラゾリン誘導体、テトラヒドロイミダゾール、ポリアリールアルカン、ブタジエン、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、及びポリビニルカルバゾール、ポリシラン、ポリエチレンジオキサイドチオフェン(PEDOT)等の導電性高分子など、高分子材料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0020】
さらに電子輸送層13を構成する電子輸送性の材料としては、電子を輸送する能力を有し、電極(陰極)2からの電子注入効果を有するとともに、有機発光層3や発光性有機化合物に対して優れた電子注入効果を有し、さらにホールの電子輸送層13への移動を防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物を用いることができる。具体的には、フルオレン、バソフェナントロリン、バソクプロイン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、オキサゾール、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール、イミダゾール、アントラキノジメタン等やそれらの化合物、金属錯体化合物もしくは含窒素五員環誘導体を挙げることができる。上記の金属錯体化合物としては、具体的には、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)ガリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(o−クレゾラート)ガリウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(1−ナフトラート)アルミニウム等があるが、これらに限定されるものではない。また上記の含窒素五員環誘導体としては、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールもしくはトリアゾール誘導体が好ましい。具体的には、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルチアジアゾリル)]ベンゼン、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾール、3−(4−ビフェニルイル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール等があるが、これらに限定されるものではない。さらに、ポリマー有機電界発光素子に用いられるポリマー材料も使用することができる。例えば、ポリパラフェニレン及びその誘導体、フルオレン及びその誘導体等である。さらにアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類をドープしてもよい。例えばセシウムをバソフェナントロリンにモル比1:1の割合でドープして形成したものを挙げることができる。
【0021】
そして、電極(陽極)1に正電圧を、電極(陰極)2に負電圧を印加すると、電子輸送層13を介して有機発光層3に注入された電子と、ホール輸送層12を介して有機発光層3に注入されたホールとが、有機発光層3内、又は有機発光層3とホール輸送層12の界面等にて再結合して発光が起こる。このように有機発光層3が発光部4となって発光した光は、透明導電膜で形成される電極(陽極)1及び透明基板5を通過して外部に取り出される。本発明は、このような層構成で形成される有機EL素子において、発光部4の周囲の位置において透明基板5に光反射部6を設けるようにしたものである。
【0022】
図1(a)の実施の形態では、光反射部6は透明基板5の側面外面に設けるようにしてあり、透明基板5の側面の全面を光反射部6で被覆して、発光部4となる有機発光層3の周囲の全長を光反射部6で囲むようにしてある。また図1(b)の実施の形態では、光反射部6は透明基板5の内部に設けるようにしてある。このものでは光反射部6は透明基板5の厚み方向に亘るように設けてあり、発光部4となる有機発光層3の周囲の全長を光反射部6で囲むようにしてある。
【0023】
そして発光部4となる有機発光層3から発光した光を透明基板5から外部に取り出すにあたって、図1(a)(b)に矢印で示すように、一部の光は透明基板5の表面と空気との界面で全反射し、透明基板5の側面の方向に透明基板5内を導波するが、この導波された光は光反射部6で反射され、透明基板5の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりすることなく、透明基板5の表面から出射されるものであり、透明基板5の表面からの光の取り出し効率を高めることができるものである。
【0024】
ここで、透明基板5の内部に光反射部6を設ける場合、光反射部6の作製方法は、透明基板6に溝14を加工し、溝14の内表面に反射材7を塗布、貼着、蒸着、接着等の手段で固着することによって光反射部6を形成する方法の他に、透明基板6を作製する際に同時に反射材7を一体化させて光反射部6を形成する方法や、透明基材5の表面を加熱するなどして反射材7を埋め込んで光反射部6を形成する方法などがあり、特定の方法に限定されるものではない。溝14の加工法は特に限定されるものではないが、エキシマレーザ加工、炭酸ガスレーザ加工、エンドミルによる微細加工、サンドブラスト加工、エッチング加工などがある。
【0025】
光反射部6の形状は特に限定されるものではなく、図2に示すように、断面形状が、四角形、三角形、台形のものや、線状のもの、さらに円形など任意である。特に好ましいのは、光反射部6の反射面が透明基板5の外面に対して30〜60°程度の角度で傾斜するように形成するのがよく、透明基板5内をその外面と平行に近い角度で導波してくる光を、透明基板5の外面側に向けて反射し、透明基板5からこの光を取り出すことができるものである。また光反射部6はできるだけ透明基板5内の奥深くまで作製するようにするのがよく、透明基板5の有機発光層3を設けた側に形成するようにしても、反対側に形成するようにしてもいずれでもよい。
【0026】
光反射部6は、透明基板5と空気の界面の全反射を利用して形成することも可能であるが、上記のように反射材7で光反射部6を形成することができる。この反射材7としては、透明基板5内の導波光を反射する効果があるものを用いるものであり、光反射部6の光反射表面は鏡面反射面として形成しても、拡散反射面として形成しても構わない。例えば、アルミニウムや銀等の金属、その粒子や箔、その他鏡面反射シートや拡散反射シート、誘電体の積層膜からなる反射膜、樹脂粒子やガラス粒子、中空ビーズ及びこれらの粒子を含有する反射塗料などを用いることができる。光反射部6を形成する反射材7は、特に波長380nm〜780nmにおける光の反射率が85%以上であることが好ましい。このような反射材7を用いて光反射部6の反射率を85%以上に形成することによって、透明基板5内の導波光を効率高く反射させて透明基板5の表面から効率良く取り出すことができるものである。反射材7の反射率は高い程望ましいものであり、反射率が100%であることが理想的である。
【0027】
図3は本発明の実施の形態の他の一例を示すものであり、二つの電極1,2の間に有機発光層3を積層して形成される発光部4を、透明基板5の上に独立して複数設けるようにしてある(図3にはホール輸送層12や電子輸送層13は示されていないが、これらのホール輸送層12や電子輸送層13を備えていてもよい)。発光部4は例えば、縦横碁盤目配列のマトリックス状に配置されるものである。そして透明基板5内には、隣合う発光部4の間に位置において、各発光部4を囲むように光反射部6が設けてある。
【0028】
このものでは、透明基板5に設けられる発光部4は複数個に分割された態様に形成されているが、各発光部4から発光した光が透明基板5内を導波しても、透明基板5の側端部にまで導波することなく、隣合う発光部4間に設けた光反射部6で直ぐに反射されて、透明基板5の表面から取り出されるものであり、透明基板5内での導波距離を短くして光取り出し効率がさらに向上するものである。
【0029】
図3の実施の形態では、電極1,2及び有機発光層3(及びホール輸送層12や電子輸送層13)を独立して形成することによって、複数の発光部4を形成するようにしたが、図4の実施の形態では、電極1,2をそれぞれ平行な直線のストライプ状に形成し、一方の電極(陽極)1と他方の電極(陰極)2の長手方向を直角に交差させるようにしてある。そして有機発光層3(及びホール輸送層12、電子輸送層13)は電極1,2の間にそれぞれ連続したべた面で積層して設けてある。このものでは、電極1,2に電圧を印加すると、電極1,2が交差して重なり合う部分において有機発光層3に電圧がかかるので、電極1,2が交差して重なり合う部分のみが発光し、この部分が発光部4となるものである。その他の構成は図3のものと同じである。
【0030】
尚、上記の各実施の形態において、透明基板5の表面(光を取り出す外面)は、光を拡散させる形状に変形して形成するようにしてもよい。透明基板5の表面を変形させる方法は特に限定されるものではないが、例えばサンドブラストによる粗面化、エッチングによる粗面化、拡散層の塗布、拡散シートの接着などの方法などを挙げることができる。このように透明基板5の表面を光を拡散する面に形成することによって、透明基板5の表面を鏡面に形成した場合には全反射する角度の光を拡散して、透明基板5の表面から出射させることができるものであり、光の取り出し効率が向上するものである。
【0031】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
【0032】
(実施例1)
厚み0.7mmのガラス板の表面にITO(インジウム−スズ酸化物)をスパッタしてシート抵抗6Ω/□の透明電極膜が形成されたガラス基板を用意した。このガラス基板を22mm角の大きさに切り出し、次いでITOの透明電極膜を幅20mmの帯状にエッチングして電極(陽極)1を形成し、さらにガラス基板の側面を#2000のサンドペーパーで研磨して平面化処理して透明基板5とした。この電極1を形成した透明基板5をアセトン、純水、イソプロピルアルコールで15分間超音波洗浄した後、乾燥させ、さらにUVオゾン洗浄した。
【0033】
次に、この電極1を設けた透明基板5を真空蒸着装置にセットし、1.33×10−4Paの減圧下、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(株式会社同仁化学研究所製:α−NPD)を1〜2Å/sの蒸着速度で300Å厚に蒸着し、電極1の上にホール輸送層12を形成した。次にこのホール輸送層12の上に、黄色発光層としてα−NPDにルブレン(アクロス社製)を1質量%ドープした層を100Å厚で、青色発光層としてジスチリルビフェニル誘導体(出光興産社製「DPVBi」)に末端にカルバゾリル基を有するDSA誘導体(出光興産社製「BCzVBi」)を12質量%ドープした層を500Åで積層することによって、有機発光層3を形成した。
【0034】
次に、この有機発光層3の上にバソフェナントロリン(株式会社同仁化学研究所製)とCsをモル比1:1で200Å厚に共蒸着して電子輸送層13を形成し、続いてこの上にAlを10Å/sの蒸着速度で幅20mm、厚み1500Åに蒸着して電極(陰極)2を形成し、発光面が20mm×20mmの有機EL素子を作製した。
【0035】
そして反射材7として株式会社きもと製のリフレクションフィルム「GR38W」を用い、透明基板5の四辺の側面の総てに、リフレクションフィルムを接着した。接着剤はJSR社製「KZ9752」を用い、リフレクションフィルムが透明基板5の側面に密着するように留意しながら接着作業を行なった。そして透明基板5の厚み0.7mmに対して幅1.0mmと大きめのリフレクションフィルムを貼ることによって、透明基板5の側面の全面を光反射部6として形成した(図1(a)参照)。
【0036】
(実施例2)
反射材7としてアルミニウムを用い、実施例1で作製した有機EL素子の透明基板5の四辺の側面の総てに、アルミニウムを膜厚100nmで蒸着することによって、透明基板5の側面の全面を光反射部6として形成した(図1(a)参照)。
【0037】
(実施例3)
実施例1において、有機EL素子の透明基板5の有機発光層3を設けた側と反対側の表面に、恵和(株)製の拡散シート「BS300」を、接着剤としてJSR社製「KZ9752」を用いて接着した。
【0038】
(比較例1)
実施例1で作製した有機EL素子を、透明基板5に光反射部6を形成することなく、そのまま用いた。
【0039】
(実施例4)
実施例1と同様にITOの透明電極膜が形成されたガラス基板を22mm角の大きさに切り出した後、ITOの透明電極膜をエッチングして、幅2.0mm、間隔0.5mmのストライプ状に電極(陽極)1を形成するようにした他は、実施例1と同様にした。また実施例1と同様にして、ホール輸送層12、有機発光層3、電子輸送層13を形成した。この後、幅2.0mm、間隔0.5mmのストライプ状マスクをして、実施例1と同様にAlを蒸着することによって、電極(陽極)1のストライプと直交するように配置した、幅2.0mm、間隔0.5mmのストライプ状に電極(陰極)2を形成した。このようにして、2mm×2mmの発光部4が縦横8×8個配列した有機EL素子を作製した。
【0040】
そして透明基板5の発光部4が形成されていない側の面に、隣合う発光部4の間の位置において、深さ0.4mm、幅0.5mmの溝14をサンドブラスト加工で形成し、反射材7として恵和(株)製の反射フィルムレイラー「BR−1」を用い、溝14の内壁面及び底面に接着剤としてJSR社製「KZ9752」を用いて接着することによって、光反射部6を形成した(図4参照)。
【0041】
(比較例2)
実施例4で作製した有機EL素子を、透明基板5に光反射部6を形成することなく、そのまま用いた。
【0042】
上記の実施例1〜4及び比較例1,2の有機EL素子を、電源(KEITHLEY2400)に接続して4.5Vを印加して発光させ、その際の正面輝度を色彩輝度計(トプコン社製「BM−5A」;視野角0.1°、測定距離45cm)で測定することによって評価した。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
表1にみられるように、透明基板5に光反射部6を設けた各実施例のものは、光反射部6を設けていない比較例のものよりも、高い正面輝度を得ることができ、光の取り出し効率が向上していることが確認される。
【0045】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、2つの電極間に有機発光層を設けて形成され、両電極間に電圧を印加することによって有機発光層を発光させる発光部を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、2つの電極のうち透明な電極を透明基板の表面に形成し、発光部の周囲の位置において透明基板の内部又は端部に光反射部を設けるようにしたので、発光部から発光した光が透明基板の表面と空気との界面で全反射して透明基板内を導波しても、この導波光を光反射部で反射して透明基板の表面から取り出すことができるものであり、光が透明基板の側面から漏れたり、素子内部で消滅したりすることを低減して、透明基板の表面からの光の取り出し効率を高めることができるものである。
【0046】
また請求項2の発明は、請求項1において、光反射部は光反射率85%以上の反射材で形成されているので、透明基板内の導波光を光反射部で効率高く反射させて、透明基板の表面から効率良く取り出すことができるものである。
【0047】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、複数の発光部を透明基板の表面に設け、光反射部を各発光部の間の位置において透明基板の内部に設けるようにしたので、各発光部から発光した光が透明基板内を導波しても、透明基板の側端部にまで導波することなく、発光部間に設けた光反射部で直ぐに反射されて、透明基板の表面から取り出されるものであり、透明基板内での導波距離を短くして光取り出し効率をさらに高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。
【図2】同上の透明基板に設けられる光反射部の態様を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示すものであり、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 電極
2 電極
3 有機発光層
4 発光部
5 透明基板
6 光反射部
7 反射材
Claims (3)
- 2つの電極間に有機発光層を設けて形成され、両電極間に電圧を印加することによって有機発光層を発光させる発光部を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、2つの電極のうち透明な電極を透明基板の表面に形成し、発光部の周囲の位置において透明基板の内部又は端部に光反射部を設けて成ることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 光反射部は光反射率85%以上の反射材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 複数の発光部を透明基板の表面に設け、光反射部を各発光部の間の位置において透明基板の内部に設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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