JP2004146477A - 吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、吸着ノズルの先端に付着した異物を、比較的、安価で小型の清掃パッドを用いて、確実で効率のよい清掃作業を可能にし、かつ、除去した異物の収集が容易な吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法を提供するものである。
【解決手段】吸着搬送機構101は、主に、吸着ノズル3と、吸着ノズル3を上下動作させる第1サーボモータ4と、吸着ノズル3を水平動作させる第2サーボモータ5と、吸着ノズル3の清掃装置102とで構成され、清掃装置102は、パッド本体103a表面に合成樹脂フィルム103bを貼付けた清掃パッド103と、清掃パッド103に超音波振動を与える超音波発生器及び超音波振動子104とで構成されており、パッド本体103aには、加熱ヒータ105を内蔵している。
【選択図】 図1
【解決手段】吸着搬送機構101は、主に、吸着ノズル3と、吸着ノズル3を上下動作させる第1サーボモータ4と、吸着ノズル3を水平動作させる第2サーボモータ5と、吸着ノズル3の清掃装置102とで構成され、清掃装置102は、パッド本体103a表面に合成樹脂フィルム103bを貼付けた清掃パッド103と、清掃パッド103に超音波振動を与える超音波発生器及び超音波振動子104とで構成されており、パッド本体103aには、加熱ヒータ105を内蔵している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被吸着物を真空吸着して搬送する吸着ノズルの先端に付着した異物を除去する吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体製造装置には、被吸着物としての半導体チップを吸着ノズルで真空吸着して、所定の搬送位置に移載する吸着搬送機構を備えた装置が多い。ここで、半導体チップ表面には、不所望にも微小な異物が付着していることがあり、この異物が吸着ノズルの吸着孔を詰まらせたり、吸着ノズルの先端に付着したりすることは避けられず、吸着ノズルを定期的に清掃してやる必要がある。また、半導体チップの小型化に伴って、吸着ノズルの吸着孔及び先端面積も小さくなり、その清掃方法も日々、改善が求められている。尚、吸着孔に詰まった異物は、真空吸引経路から逆に高圧エアを吸着ノズルに送込み、その圧力で異物を吹出す清掃方法があり、吸着ノズルを、わざわざ取外すことなく容易に清掃でき確実性と効率性に優れている。しかし、これに対して、吸着ノズル先端(吸着孔の周辺)に付着した異物の清掃方法は、決定的な方法がなく、まだまだ改善の余地があった。
【0003】
従来の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法の一例を図3に示す。図3は、半導体製造装置の吸着搬送機構に組込まれた吸着ノズルの動作と吸着ノズル先端の清掃装置及び清掃方法を説明する要部断面図である。
【0004】
吸着搬送機構1は、図3に示すように、主に、半導体チップ2を真空吸着する吸着ノズル3と、吸着ノズル3を上下動作させる第1サーボモータ4と、吸着ノズル3を水平動作させる第2サーボモータ5とで構成され、吸着ノズル3の清掃道具6としては、高圧エアガン6aや清掃用ブラシ6bを準備する。ここで、吸着ノズル3は、耐摩耗性に優れた例えば、超硬合金で成り、中央に吸着孔7を有し、エア配管8で末端を真空ポンプ9に接続したノズルホルダ10に取付けられている。
【0005】
次に、この吸着搬送機構1の動作は、先ず、半導体チップ2の上方にある吸着ノズル3を、第1サーボモータ4を作動し、半導体チップ2表面まで下降させる。次に、真空ポンプ9を作動し、吸着ノズル3に半導体チップ2を真空吸着させた後、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を上昇させる。
【0006】
次に、第2サーボモータ5を作動し、吸着ノズル3を所定の搬送位置の上方まで移動させ、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を搬送位置まで下降させ真空を開放する。
【0007】
その後、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を上昇させ、次に、第2サーボモータ5を作動し、次の半導体チップ2の上方まで移動させる。
【0008】
順次、以上の動作を繰返し、多数の半導体チップ2を真空吸着搬送する。
【0009】
尚、これら一連の動作をする吸着ノズル3は、半導体チップ2表面に直接、接触するため、半導体チップ2に過度の機械的ストレスが加わらないように、その取付け高さや角度などを最適な状態に微調整してやる必要がある。このため、吸着ノズル3の清掃は、極力、吸着ノズル3を取付けたまま行えることが望ましい。
【0010】
従来の吸着ノズル3の清掃方法の一例としては、先ず、吸着ノズル3を移動経路の途中で、一旦停止させる。
【0011】
そして、高圧エアガン6aから吸着ノズル3先端に向けて高圧エアを噴射し、その圧力で吸着ノズル3先端に付着した異物11を吹飛ばすか、清掃用ブラシ6bで吸着ノズル3の先端を擦って掻き落すか、あるいは、両者を併用する清掃方法で行っていた。但し、これらの清掃方法によると、吸着ノズル3を取外すことなく清掃でき効率性はよいが、その反面、清掃作業にばらつきが生じやすく、確実性と均一性の点において充分とは言えなかった。また、除去した異物11が大きく飛散し周囲を汚染する危険性があるとともに、異物11を収集しづらく、異物11を低減させるための分析や解析を進めることが困難であった。
【0012】
このような欠点を補う吸着ノズル3の他の清掃方法として、図4に示すような清掃方法がある。この清掃方法は、多数の通気孔(図示せず)を有する弾性部材から成る清掃パッド12に吸着ノズル3を押付けて、一定距離だけ横方向に摺動させて異物11を擦り取る清掃方法である。ここで、通気孔(図示せず)は真空装置13によって吸引されており、異物11が周辺に飛散することを防止できるようになっている。(例えば、特許文献1参照)。
【0013】
このようにすると、吸着ノズル3を清掃パッド12に押付ける圧力と摺動距離とを制御することで、比較的ばらつきの少ない清掃作業が可能となり、除去した異物11の収集も可能となる。
【0014】
【特許文献1】
実開平5−25723 (第2頁0013〜0020段落、図4)
【0015】
しかしながら、上記の第2の清掃方法は、多数の通気孔を有する弾性部材から成る清掃パッド12自身の製造が面倒になり価格が高価なものになることが予想される。また、清掃パッド12に対して吸着ノズル3を一定距離だけ横方向に摺動させるため、順次、清掃パッド12の新しい部分を使用するようにした場合、その消費量は大きく、清掃パッド12の交換頻度を少なくしようとすると、必然的に清掃パッド12が大型化することは避けられない。また、清掃パッド12と吸着ノズル3の平行度を精度よく維持しないと実質の摺動距離が一定せず清掃の出来映えがばらついたり、吸着ノズル3先端が弾性部材に引っかかって不要な機械的ストレスを受けることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法には以下の問題があった。先ず、高圧エアガンからの高圧エアの吹付けや清掃用ブラシで擦る清掃方法の場合、清掃作業にばらつきが生じやすく、確実な清掃が期待できないことに加えて、除去した異物が飛散し周辺を汚染するおそれがあるとともに、異物の収集が困難で異物の分析や解析が出来にくかった。また、このような欠点を補う清掃方法として、真空装置で吸引した多数の通気孔を有する弾性部材から成る清掃パッドに吸着ノズルを押付けて、一定距離だけ横方向に摺動させて異物を擦り取る清掃方法の場合、清掃パッド自身の製造が面倒になり価格が高価なものになることが予想される。また、清掃パッドに対して吸着ノズルを一定距離だけ横方向に摺動させるため、その消費量は大きく、清掃パッドが大型化することは避けられなかった。また、清掃の出来映えを均一にするためには、清掃パッドと吸着ノズルの平行度を精度よく維持する必要があった。
【0017】
本発明の目的は、吸着ノズルの先端に付着した異物を、比較的、安価で小型の清掃パッドを用いて、確実で効率のよい清掃作業を可能にし、かつ、除去した異物の収集が容易な吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸着ノズルの清掃装置は、被吸着物を真空吸着し搬送する吸着ノズルの先端に付着した異物を除去する吸着ノズルの清掃装置であって、弾性体を貼付けた清掃パッドと、弾性体に吸着ノズルの先端を押付けたり離したりする上下機構と、吸着ノズルまたは/および清掃パッドに超音波振動を与える超音波振動発生器とで構成したことを特徴とする吸着ノズルの清掃装置である。
【0019】
本発明の吸着ノズルの清掃方法は、被吸着物を真空吸着し搬送する吸着ノズルの先端に付着した異物を除去する吸着ノズルの清掃方法であって、吸着ノズルの先端を弾性体を貼付けた清掃パッドに押付け、吸着ノズルまたは/および清掃パッドに超音波振動を与えて、弾性体表面を破り弾性体内に異物を埋め込み捕捉させて、吸着ノズルから異物を除去することを特徴とする吸着ノズルの清掃方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法の一例を図1,図2に示す。図1は、半導体製造装置の吸着搬送機構に組込まれた吸着ノズルの動作と吸着ノズルの先端の清掃装置及び清掃方法を説明する要部断面図であり、図2は、図1の要部拡大図である。尚、図3と同一部分には同一符号を付す。
【0021】
吸着搬送機構101は、図1に示すように、主に、半導体チップ2を真空吸着する吸着ノズル3と、吸着ノズル3を上下動作させる第1サーボモータ4と、吸着ノズル3を水平動作させる第2サーボモータ5と、吸着ノズル3の移動範囲内に配置した吸着ノズル3の清掃装置102とで構成されている。
【0022】
ここで、吸着ノズル3は、耐摩耗性に優れた例えば、超硬合金で成り、中央に吸着孔7を有し、エア配管8で末端を真空ポンプ9に接続したノズルホルダ10に取付けられている。また、清掃装置102は、例えば金属製のパッド本体103aの表面に弾性体としての例えばポリエチレンフィルムなどの合成樹脂フィルム103bを貼付けた清掃パッド103と、清掃パッド103に超音波振動を与える超音波振動発生器104とで構成されており、パッド本体103aには、加熱ヒータ105を内蔵している。また、吸着ノズル3の先端を合成樹脂フィルム103bに押付けたり離したりする上下機構は、第1サーボモータ4及び第2サーボモータ5を兼用する。
【0023】
次に、この吸着搬送機構101の動作は、先ず、半導体チップ2の上方にある吸着ノズル3を、第1サーボモータ4を作動し、半導体チップ2表面まで下降させる。次に、真空ポンプ9を作動し、吸着ノズル3に半導体チップ2を真空吸着させた後、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を上昇させる。
【0024】
次に、第2サーボモータ5を作動し、吸着ノズル3を所定の搬送位置の上方まで移動させ、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を搬送位置まで下降させ真空を開放する。
【0025】
その後、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を上昇させ、次に、第2サーボモータ5を作動し、次の半導体チップ2の上方まで移動させる。
【0026】
順次、以上の動作を繰返し、多数の半導体チップ2を真空吸着搬送する。
【0027】
尚、これら一連の動作をする吸着ノズル3は、半導体チップ2表面に直接、接触するため、半導体チップ2に過度の機械的ストレスが加わらないように、その取付け高さや角度などを最適な状態に微調整してやる必要がある。このため、吸着ノズル3の清掃は、極力、吸着ノズル3を取付けたまま行えることが望ましい。
【0028】
上記の清掃装置102を使用した吸着ノズル3先端の清掃方法は、吸着ノズル3を移動経路の途中に配置した清掃パッド103上方で一旦停止させる。
【0029】
そして、図2に示すように、第1サーボモータを作動し、吸着ノズル3先端が合成樹脂フィルム103bに、少し沈む位置まで下降させる。そして、その弾性圧が加わった状態で、超音波振動発生器104を作動し、清掃パッド103に超音波振動を与える。そして、この振動による機械的ストレスで、合成樹脂フィルム103b表面を破り、異物11を合成樹脂フィルム103b内に埋め込み捕捉させることで、吸着ノズル3先端から異物11を除去して清掃する。このとき、合成樹脂フィルム103bの表面硬度は、加熱ヒータ105で、合成樹脂フィルム103bを加熱することで調節可能となっており適度な硬度に調節する。清掃が完了したら、超音波振動発生器104を停止させ、第1サーボモータを作動し、吸着ノズル3を上昇させた後、第2エアサーボモータを作動し、次の半導体チップ2の上方まで移動させる。
【0030】
ここで、合成樹脂フィルム103b上への吸着ノズル3の下降位置は少しずつ移動させて、順次、新しい部分を清掃に用いるようにする。尚、吸着ノズル3先端の面積は小さいため消費量も小さく、清掃パッド103の面積は、比較的小型でよい。
【0031】
このようにすると、確実性及び均一性が良い清掃ができ、かつ、比較的安価な合成樹脂フィルム103bを用いた消費量の少ない清掃ができる。また、除去した異物11が周囲を汚染するおそれがなく、異物11の収集も容易にできる。また、合成樹脂フィルム103bに吸着ノズル3を垂直に沈めるだけで、横方向に移動させないため、清掃パッド103と吸着ノズル3の平行度を精度よく管理する必要がない。また、合成樹脂フィルム103bを熱可塑性とし、合成樹脂フィルム103bの温度や硬度を調節可能にしておくと吸着ノズルの沈み込み量や加圧レベルなどの条件の最適化が図りやすく好適である。
【0032】
尚、上記では、超音波振動発生器104を清掃パッド103に配備する構成で説明したが、吸着ノズル3に配備してもよく、あるいは、両方に配備する構成であってもよい。また、合成樹脂フィルム103bの加熱手段として、パッド本体103aに、加熱ヒータ105を内蔵する構成で説明したが、特にこれに限るものではなく、加熱ランプ(図示せず)を合成樹脂フィルム103bの上方に配置し照射する構成であってもよい。また、合成樹脂フィルム103bとしては、ポリエチレンフィルムの他、ポリプロピレンフィルム,ポリ塩化ビニルフィルムなどでもよく、ゴムであってもよい。但し、吸着ノズル3の先端に付着して半導体チップ2を汚染するおそれがあるため、導電性材料ではなく絶縁性材料がのぞましい。
【0033】
【発明の効果】
本発明の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法によれば、吸着ノズル先端を弾性体に沈み込ませて超音波振動を与えて弾性体表面を破り、異物を弾性体内に埋め込み捕捉させるため、確実性及び均一性が良く、比較的安価な合成樹脂フィルムを用いた消費量の少ない清掃ができる。また、除去した異物が周囲を汚染するおそれがなく、異物の収集が容易で分析及び解析が進められる。また、吸着ノズルを弾性体に垂直に沈み込ませるだけで、横方向に移動させないため、清掃パッドと吸着ノズルの平行度を精度よく管理する必要がない。また、弾性体を熱可塑性の材料とし、弾性体の温度や硬度を制御可能としておくと、吸着ノズルの沈み込み量や加圧レベルなどの条件の最適化が図りやすく好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸着ノズルの動作と吸着ノズル先端の清掃装置及び清掃方法の一例を説明する要部断面図
【図2】本発明の吸着ノズル先端の清掃装置及び清掃方法の一例の要部拡大図
【図3】従来の吸着ノズルの動作と吸着ノズル先端の清掃装置及び清掃方法の一例を説明する要部断面図
【図4】従来の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法の他の例を説明する要部断面図
【符号の説明】
1 従来の吸着搬送機構
2 半導体チップ
3 吸着ノズル
4 第1サーボモータ
5 第2サーボモータ
6 清掃道具
6a 高圧エアガン
6b 清掃用ブラシ
7 吸着孔
8 エア配管
9 真空ポンプ
10 ノズルホルダ
11 異物
12 従来の清掃パッド
13 真空装置
101 本発明の吸着搬送機構
102 本発明の清掃装置
103 本発明の清掃パッド
103a パッド本体
103b 合成樹脂フィルム
104 超音波振動子
105 加熱ヒータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、被吸着物を真空吸着して搬送する吸着ノズルの先端に付着した異物を除去する吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体製造装置には、被吸着物としての半導体チップを吸着ノズルで真空吸着して、所定の搬送位置に移載する吸着搬送機構を備えた装置が多い。ここで、半導体チップ表面には、不所望にも微小な異物が付着していることがあり、この異物が吸着ノズルの吸着孔を詰まらせたり、吸着ノズルの先端に付着したりすることは避けられず、吸着ノズルを定期的に清掃してやる必要がある。また、半導体チップの小型化に伴って、吸着ノズルの吸着孔及び先端面積も小さくなり、その清掃方法も日々、改善が求められている。尚、吸着孔に詰まった異物は、真空吸引経路から逆に高圧エアを吸着ノズルに送込み、その圧力で異物を吹出す清掃方法があり、吸着ノズルを、わざわざ取外すことなく容易に清掃でき確実性と効率性に優れている。しかし、これに対して、吸着ノズル先端(吸着孔の周辺)に付着した異物の清掃方法は、決定的な方法がなく、まだまだ改善の余地があった。
【0003】
従来の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法の一例を図3に示す。図3は、半導体製造装置の吸着搬送機構に組込まれた吸着ノズルの動作と吸着ノズル先端の清掃装置及び清掃方法を説明する要部断面図である。
【0004】
吸着搬送機構1は、図3に示すように、主に、半導体チップ2を真空吸着する吸着ノズル3と、吸着ノズル3を上下動作させる第1サーボモータ4と、吸着ノズル3を水平動作させる第2サーボモータ5とで構成され、吸着ノズル3の清掃道具6としては、高圧エアガン6aや清掃用ブラシ6bを準備する。ここで、吸着ノズル3は、耐摩耗性に優れた例えば、超硬合金で成り、中央に吸着孔7を有し、エア配管8で末端を真空ポンプ9に接続したノズルホルダ10に取付けられている。
【0005】
次に、この吸着搬送機構1の動作は、先ず、半導体チップ2の上方にある吸着ノズル3を、第1サーボモータ4を作動し、半導体チップ2表面まで下降させる。次に、真空ポンプ9を作動し、吸着ノズル3に半導体チップ2を真空吸着させた後、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を上昇させる。
【0006】
次に、第2サーボモータ5を作動し、吸着ノズル3を所定の搬送位置の上方まで移動させ、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を搬送位置まで下降させ真空を開放する。
【0007】
その後、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を上昇させ、次に、第2サーボモータ5を作動し、次の半導体チップ2の上方まで移動させる。
【0008】
順次、以上の動作を繰返し、多数の半導体チップ2を真空吸着搬送する。
【0009】
尚、これら一連の動作をする吸着ノズル3は、半導体チップ2表面に直接、接触するため、半導体チップ2に過度の機械的ストレスが加わらないように、その取付け高さや角度などを最適な状態に微調整してやる必要がある。このため、吸着ノズル3の清掃は、極力、吸着ノズル3を取付けたまま行えることが望ましい。
【0010】
従来の吸着ノズル3の清掃方法の一例としては、先ず、吸着ノズル3を移動経路の途中で、一旦停止させる。
【0011】
そして、高圧エアガン6aから吸着ノズル3先端に向けて高圧エアを噴射し、その圧力で吸着ノズル3先端に付着した異物11を吹飛ばすか、清掃用ブラシ6bで吸着ノズル3の先端を擦って掻き落すか、あるいは、両者を併用する清掃方法で行っていた。但し、これらの清掃方法によると、吸着ノズル3を取外すことなく清掃でき効率性はよいが、その反面、清掃作業にばらつきが生じやすく、確実性と均一性の点において充分とは言えなかった。また、除去した異物11が大きく飛散し周囲を汚染する危険性があるとともに、異物11を収集しづらく、異物11を低減させるための分析や解析を進めることが困難であった。
【0012】
このような欠点を補う吸着ノズル3の他の清掃方法として、図4に示すような清掃方法がある。この清掃方法は、多数の通気孔(図示せず)を有する弾性部材から成る清掃パッド12に吸着ノズル3を押付けて、一定距離だけ横方向に摺動させて異物11を擦り取る清掃方法である。ここで、通気孔(図示せず)は真空装置13によって吸引されており、異物11が周辺に飛散することを防止できるようになっている。(例えば、特許文献1参照)。
【0013】
このようにすると、吸着ノズル3を清掃パッド12に押付ける圧力と摺動距離とを制御することで、比較的ばらつきの少ない清掃作業が可能となり、除去した異物11の収集も可能となる。
【0014】
【特許文献1】
実開平5−25723 (第2頁0013〜0020段落、図4)
【0015】
しかしながら、上記の第2の清掃方法は、多数の通気孔を有する弾性部材から成る清掃パッド12自身の製造が面倒になり価格が高価なものになることが予想される。また、清掃パッド12に対して吸着ノズル3を一定距離だけ横方向に摺動させるため、順次、清掃パッド12の新しい部分を使用するようにした場合、その消費量は大きく、清掃パッド12の交換頻度を少なくしようとすると、必然的に清掃パッド12が大型化することは避けられない。また、清掃パッド12と吸着ノズル3の平行度を精度よく維持しないと実質の摺動距離が一定せず清掃の出来映えがばらついたり、吸着ノズル3先端が弾性部材に引っかかって不要な機械的ストレスを受けることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法には以下の問題があった。先ず、高圧エアガンからの高圧エアの吹付けや清掃用ブラシで擦る清掃方法の場合、清掃作業にばらつきが生じやすく、確実な清掃が期待できないことに加えて、除去した異物が飛散し周辺を汚染するおそれがあるとともに、異物の収集が困難で異物の分析や解析が出来にくかった。また、このような欠点を補う清掃方法として、真空装置で吸引した多数の通気孔を有する弾性部材から成る清掃パッドに吸着ノズルを押付けて、一定距離だけ横方向に摺動させて異物を擦り取る清掃方法の場合、清掃パッド自身の製造が面倒になり価格が高価なものになることが予想される。また、清掃パッドに対して吸着ノズルを一定距離だけ横方向に摺動させるため、その消費量は大きく、清掃パッドが大型化することは避けられなかった。また、清掃の出来映えを均一にするためには、清掃パッドと吸着ノズルの平行度を精度よく維持する必要があった。
【0017】
本発明の目的は、吸着ノズルの先端に付着した異物を、比較的、安価で小型の清掃パッドを用いて、確実で効率のよい清掃作業を可能にし、かつ、除去した異物の収集が容易な吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸着ノズルの清掃装置は、被吸着物を真空吸着し搬送する吸着ノズルの先端に付着した異物を除去する吸着ノズルの清掃装置であって、弾性体を貼付けた清掃パッドと、弾性体に吸着ノズルの先端を押付けたり離したりする上下機構と、吸着ノズルまたは/および清掃パッドに超音波振動を与える超音波振動発生器とで構成したことを特徴とする吸着ノズルの清掃装置である。
【0019】
本発明の吸着ノズルの清掃方法は、被吸着物を真空吸着し搬送する吸着ノズルの先端に付着した異物を除去する吸着ノズルの清掃方法であって、吸着ノズルの先端を弾性体を貼付けた清掃パッドに押付け、吸着ノズルまたは/および清掃パッドに超音波振動を与えて、弾性体表面を破り弾性体内に異物を埋め込み捕捉させて、吸着ノズルから異物を除去することを特徴とする吸着ノズルの清掃方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法の一例を図1,図2に示す。図1は、半導体製造装置の吸着搬送機構に組込まれた吸着ノズルの動作と吸着ノズルの先端の清掃装置及び清掃方法を説明する要部断面図であり、図2は、図1の要部拡大図である。尚、図3と同一部分には同一符号を付す。
【0021】
吸着搬送機構101は、図1に示すように、主に、半導体チップ2を真空吸着する吸着ノズル3と、吸着ノズル3を上下動作させる第1サーボモータ4と、吸着ノズル3を水平動作させる第2サーボモータ5と、吸着ノズル3の移動範囲内に配置した吸着ノズル3の清掃装置102とで構成されている。
【0022】
ここで、吸着ノズル3は、耐摩耗性に優れた例えば、超硬合金で成り、中央に吸着孔7を有し、エア配管8で末端を真空ポンプ9に接続したノズルホルダ10に取付けられている。また、清掃装置102は、例えば金属製のパッド本体103aの表面に弾性体としての例えばポリエチレンフィルムなどの合成樹脂フィルム103bを貼付けた清掃パッド103と、清掃パッド103に超音波振動を与える超音波振動発生器104とで構成されており、パッド本体103aには、加熱ヒータ105を内蔵している。また、吸着ノズル3の先端を合成樹脂フィルム103bに押付けたり離したりする上下機構は、第1サーボモータ4及び第2サーボモータ5を兼用する。
【0023】
次に、この吸着搬送機構101の動作は、先ず、半導体チップ2の上方にある吸着ノズル3を、第1サーボモータ4を作動し、半導体チップ2表面まで下降させる。次に、真空ポンプ9を作動し、吸着ノズル3に半導体チップ2を真空吸着させた後、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を上昇させる。
【0024】
次に、第2サーボモータ5を作動し、吸着ノズル3を所定の搬送位置の上方まで移動させ、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を搬送位置まで下降させ真空を開放する。
【0025】
その後、第1サーボモータ4を作動し、吸着ノズル3を上昇させ、次に、第2サーボモータ5を作動し、次の半導体チップ2の上方まで移動させる。
【0026】
順次、以上の動作を繰返し、多数の半導体チップ2を真空吸着搬送する。
【0027】
尚、これら一連の動作をする吸着ノズル3は、半導体チップ2表面に直接、接触するため、半導体チップ2に過度の機械的ストレスが加わらないように、その取付け高さや角度などを最適な状態に微調整してやる必要がある。このため、吸着ノズル3の清掃は、極力、吸着ノズル3を取付けたまま行えることが望ましい。
【0028】
上記の清掃装置102を使用した吸着ノズル3先端の清掃方法は、吸着ノズル3を移動経路の途中に配置した清掃パッド103上方で一旦停止させる。
【0029】
そして、図2に示すように、第1サーボモータを作動し、吸着ノズル3先端が合成樹脂フィルム103bに、少し沈む位置まで下降させる。そして、その弾性圧が加わった状態で、超音波振動発生器104を作動し、清掃パッド103に超音波振動を与える。そして、この振動による機械的ストレスで、合成樹脂フィルム103b表面を破り、異物11を合成樹脂フィルム103b内に埋め込み捕捉させることで、吸着ノズル3先端から異物11を除去して清掃する。このとき、合成樹脂フィルム103bの表面硬度は、加熱ヒータ105で、合成樹脂フィルム103bを加熱することで調節可能となっており適度な硬度に調節する。清掃が完了したら、超音波振動発生器104を停止させ、第1サーボモータを作動し、吸着ノズル3を上昇させた後、第2エアサーボモータを作動し、次の半導体チップ2の上方まで移動させる。
【0030】
ここで、合成樹脂フィルム103b上への吸着ノズル3の下降位置は少しずつ移動させて、順次、新しい部分を清掃に用いるようにする。尚、吸着ノズル3先端の面積は小さいため消費量も小さく、清掃パッド103の面積は、比較的小型でよい。
【0031】
このようにすると、確実性及び均一性が良い清掃ができ、かつ、比較的安価な合成樹脂フィルム103bを用いた消費量の少ない清掃ができる。また、除去した異物11が周囲を汚染するおそれがなく、異物11の収集も容易にできる。また、合成樹脂フィルム103bに吸着ノズル3を垂直に沈めるだけで、横方向に移動させないため、清掃パッド103と吸着ノズル3の平行度を精度よく管理する必要がない。また、合成樹脂フィルム103bを熱可塑性とし、合成樹脂フィルム103bの温度や硬度を調節可能にしておくと吸着ノズルの沈み込み量や加圧レベルなどの条件の最適化が図りやすく好適である。
【0032】
尚、上記では、超音波振動発生器104を清掃パッド103に配備する構成で説明したが、吸着ノズル3に配備してもよく、あるいは、両方に配備する構成であってもよい。また、合成樹脂フィルム103bの加熱手段として、パッド本体103aに、加熱ヒータ105を内蔵する構成で説明したが、特にこれに限るものではなく、加熱ランプ(図示せず)を合成樹脂フィルム103bの上方に配置し照射する構成であってもよい。また、合成樹脂フィルム103bとしては、ポリエチレンフィルムの他、ポリプロピレンフィルム,ポリ塩化ビニルフィルムなどでもよく、ゴムであってもよい。但し、吸着ノズル3の先端に付着して半導体チップ2を汚染するおそれがあるため、導電性材料ではなく絶縁性材料がのぞましい。
【0033】
【発明の効果】
本発明の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法によれば、吸着ノズル先端を弾性体に沈み込ませて超音波振動を与えて弾性体表面を破り、異物を弾性体内に埋め込み捕捉させるため、確実性及び均一性が良く、比較的安価な合成樹脂フィルムを用いた消費量の少ない清掃ができる。また、除去した異物が周囲を汚染するおそれがなく、異物の収集が容易で分析及び解析が進められる。また、吸着ノズルを弾性体に垂直に沈み込ませるだけで、横方向に移動させないため、清掃パッドと吸着ノズルの平行度を精度よく管理する必要がない。また、弾性体を熱可塑性の材料とし、弾性体の温度や硬度を制御可能としておくと、吸着ノズルの沈み込み量や加圧レベルなどの条件の最適化が図りやすく好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸着ノズルの動作と吸着ノズル先端の清掃装置及び清掃方法の一例を説明する要部断面図
【図2】本発明の吸着ノズル先端の清掃装置及び清掃方法の一例の要部拡大図
【図3】従来の吸着ノズルの動作と吸着ノズル先端の清掃装置及び清掃方法の一例を説明する要部断面図
【図4】従来の吸着ノズルの清掃装置及び清掃方法の他の例を説明する要部断面図
【符号の説明】
1 従来の吸着搬送機構
2 半導体チップ
3 吸着ノズル
4 第1サーボモータ
5 第2サーボモータ
6 清掃道具
6a 高圧エアガン
6b 清掃用ブラシ
7 吸着孔
8 エア配管
9 真空ポンプ
10 ノズルホルダ
11 異物
12 従来の清掃パッド
13 真空装置
101 本発明の吸着搬送機構
102 本発明の清掃装置
103 本発明の清掃パッド
103a パッド本体
103b 合成樹脂フィルム
104 超音波振動子
105 加熱ヒータ
Claims (4)
- 被吸着物を真空吸着し搬送する吸着ノズルの先端に付着した異物を除去する吸着ノズルの清掃装置であって、弾性体を貼付けた清掃パッドと、前記弾性体に前記吸着ノズルの先端を押付けたり離したりする上下機構と、前記吸着ノズルまたは/および前記清掃パッドに超音波振動を与える超音波振動発生器とで構成したことを特徴とする吸着ノズルの清掃装置。
- 前記弾性体は、熱可塑性の合成樹脂フィルムで成り、前記弾性体の温度を調節する温度調節手段を具備したことを特徴とする請求項1に記載の吸着ノズルの清掃装置。
- 被吸着物を真空吸着し搬送する吸着ノズルの先端に付着した異物を除去する吸着ノズルの清掃方法であって、前記吸着ノズルの先端を弾性体を貼付けた清掃パッドに押付け、前記吸着ノズルまたは/および前記清掃パッドに超音波振動を与えて、前記弾性体表面を破り前記弾性体内に異物を埋め込み捕捉させて、前記吸着ノズルから前記異物を除去することを特徴とする吸着ノズルの清掃方法。
- 前記弾性体の温度を調節し、前記弾性体の硬度を制御することを特徴とする請求項3に記載の吸着ノズルの清掃方法。
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