JP2004149301A - シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で第1ガイド部材に第2ガイド部材を押圧することのできるシート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置を提供する。
【解決手段】シート搬送路R等を有するシート搬送部101を装置本体1Aに引き出し可能とし、さらにシート搬送路Rのシートガイド面を構成する第1ガイド部材110にフック117を設け、このフック117をシート搬送路Rの他のシートガイド面を構成する第2ガイド部材111に設けた係合部111aに係合させる。そして、シート搬送部101を引き出す際には、フック117を装置本体1Aに設けられた当接部119aに当接させて係合部111aに係合する位置から係合部11aとの係合を解除する位置に移動させ、シート搬送部101を押し込む際には、フック117を当接部119aに当接させて係合部111aとの係合を解除する位置から係合部111aに係合する位置に戻すようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】シート搬送路R等を有するシート搬送部101を装置本体1Aに引き出し可能とし、さらにシート搬送路Rのシートガイド面を構成する第1ガイド部材110にフック117を設け、このフック117をシート搬送路Rの他のシートガイド面を構成する第2ガイド部材111に設けた係合部111aに係合させる。そして、シート搬送部101を引き出す際には、フック117を装置本体1Aに設けられた当接部119aに当接させて係合部111aに係合する位置から係合部11aとの係合を解除する位置に移動させ、シート搬送部101を押し込む際には、フック117を当接部119aに当接させて係合部111aとの係合を解除する位置から係合部111aに係合する位置に戻すようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置に関し、特にシート搬送路とシート搬送路に配されたシート搬送手段とを有するシート搬送部を装置本体に引き出し可能に設けるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置、或はスキャナ等の画像読取装置には、シートを画像形成部、或は画像読取部に搬送するシート搬送装置が設けられている。そして、このようなシート搬送装置においては、シートが詰まった時にシートを容易に取り出せるようにするため、シート搬送装置の一部を画像形成装置、或は画像読取装置(以下、画像形成装置等という)の前方に引き出し可能としたものが知られている。
【0003】
例えば、画像形成装置の一例であるシートの両面に画像を形成することが可能な複写機には、シート搬送装置の一例として画像が形成されたシートを反転させて再度画像形成部に搬送するための両面コピー部が引き出し可能に設けられている。
【0004】
ここで、この両面コピー部は、複写機の前方に引き出し可能な本体部と、本体部内に設けられ、片面に画像形成されたシートを反転し、再び画像形成部に送り込む両面搬送部とを備えている。さらに、この両面搬送部は、片面に画像が形成されたシートを一時収納する中間トレイの上流に配され、シートを中間トレイに搬送するための搬送通路を有する反転搬送部と、中間トレイに収納されたシートを画像形成部に送り込むための搬送通路を有する再搬送部を備えている。
【0005】
なお、これら各搬送部は、搬送通路の上面を構成すると共に、本体部に一端が回動自在に支持された第2ガイド部材である上搬送ガイドと、上搬送ガイドに回転自在に支持された搬送コロと、再搬送通路の下面を構成する第1ガイド部材である下搬送ガイドと、下搬送ガイドに回転自在に支持された搬送コロとを有している。そして、この上下の搬送コロは圧接しており、シートはこの搬送コロにより挟持されて搬送されるようになっている。
【0006】
ところで、このように構成された両面コピー部において、中間トレイと反転搬送部及び再搬送部との間でシートが詰まることがあり、この場合には本体部を引き出した後、搬送部の上搬送ガイドだけを持ち上げて詰まったシートを取り除くようにしている。なお、シートを取り除いた後、上搬送ガイドを閉じ、この状態で本体部が複写機本体に収容されると、上搬送ガイドが押圧され、この結果、再び搬送コロは所定の圧力で圧接するようになる(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−212049号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来のシート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置等においては、本体部が収容された際、上搬送ガイドを押圧することができるように、上搬送ガイドを押圧する押圧アームと、この押圧アームを支持し、その押圧力に抗する強度を持つステーを本体部に配置しなくてはならない。このため、画像形成装置等のサイズが大きくなってしまっていた。
【0009】
更に、上搬送ガイドを押圧する際は、本体部を収納しながら上搬送ガイドを押圧する動作になるため、押圧アームと上搬送ガイドの摩擦により搬送ガイドの操作力が大きくなる傾向にあった。このため、搬送ガイドを着脱するための案内レールにはベアリング入りのスライドレールを用いなくてはならず、このようにベアリング入りのスライドレールを用いた場合にはコストアップにつながる。
【0010】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で下搬送ガイド(第1ガイド部材)に上搬送ガイド(第2ガイド部材)を押圧することのできるシート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シート搬送路と前記シート搬送路に配されたシート搬送手段とを有するシート搬送部を装置本体に引き出し可能に設けたシート搬送装置であって、前記シート搬送路のシートガイド面を構成する第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に対向して設けられて前記シート搬送路の他のシートガイド面を構成し、かつ該シート搬送路を開放する方向に移動可能な第2ガイド部材と、前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材に設けられたフックと、前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材の他方に設けられ、前記フックと係合する係合部と、前記装置本体に設けられ、前記シート搬送部を引き出す際及び押し込む際に前記フックと当接する当接部と、を備え、前記フックは、前記シート搬送部を引き出す際に前記当接部に当接して前記係合部に係合する位置から前記係合部との係合を解除する位置に移動し、前記シート搬送部を押し込む際に前記当接部に当接して前記係合を解除する位置から前記係合部に係合する位置に戻ることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、前記フックを前記係合部との係合を解除する方向に付勢する付勢手段を備え、前記フックは、前記シート搬送部を引き出す際、前記当接部に当接すると、該当接部に沿って上下方向に移動しながら前記付勢手段の付勢力により前記係合部との係合を解除する位置に移動し、前記シート搬送部を押し込む際、前記当接部に当接すると、前記付勢手段の付勢力に抗しながら前記係合部に係合する位置に移動することを特徴とするものである。
【0013】
また本発明は、前記シート搬送手段は前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材にそれぞれ設けられ、前記フックが前記係合部に係合した状態のとき圧接する搬送部材により構成されることを特徴とするものである。
【0014】
また本発明は、前記搬送部材が圧接するよう該搬送部材を加圧する加圧手段と、前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材に設けられ、前記加圧手段の加圧力に抗して前記搬送部材を離間させる離間手段と、を備え、前記シート搬送路を開放する際、前記離間手段により前記加圧手段の加圧力に抗して前記搬送部材を離間させながら前記第2ガイド部材を移動させることを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記シート搬送路を開放する際、前記第2ガイド部材は前記第1ガイド部材に一端を当接させながら回動し、前記離間手段は前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との当接部に形成されたカム部であることを特徴とするものである。
【0016】
また本発明は、画像形成装置において、画像形成部と、前記画像形成部にシートを搬送する上記の何れかに記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、画像読取装置において、画像読取部と、前記画像読取部にシートを搬送する上記の何れかに記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図である。
【0020】
同図において、1は複写機、1Aは複写機本体(以下、装置本体という)であり、この複写機1は、装置本体1Aの上部に設けられた画像読取部1Bと、画像読取部1Bの下方に配置された画像形成部1Cと、画像形成部1CにシートSを給送するシート給送部1Dとを備えている。
【0021】
ここで、画像読取部1Bは、装置本体1Aの上面に固定して設けられた透明ガラス板からなる原稿台2と、原稿台2の所定の位置に画像面を下向きにして載置された原稿Gを押圧固定する原稿圧着板3と、原稿台2の下方に設けられ、原稿Gを照明するランプ4、照明した原稿Gの光像を感光ドラム12に導くための反射ミラー5〜10及び結像レンズ11とからなる光学系が設けられている。なお、ランプ4及び反射ミラー5〜7は矢印a方向に所定の速度で移動して原稿Gを走査するようになっている。
【0022】
画像形成部1Cは、感光ドラム12と、感光ドラム12の表面に均一な帯電を施すための帯電器13と、帯電器13により帯電された感光ドラム12の表面に光学系から照射される光像により形成された静電潜像を現像してトナー像を形成するための現像器14と、感光ドラム12の表面に現像されたトナー像をシートSに転写するための転写帯電器19と、トナー像が転写されたシートSを感光ドラム12から分離するための分離帯電器20と、トナー像を転写した後、感光ドラム12に残留したトナーを除去するためのクリーナ26等を備えている。
【0023】
なお、画像形成部1Cの下流側にはトナー像が転写されたシートSを搬送するための搬送部21と、搬送部21により搬送されるシートS上のトナー像を永久画像としてシートSに定着するための定着器22と、定着器22でトナー像が定着されたシートSを装置本体1Aから排出するための排出ローラ24が設けられており、さらに、装置本体1Aの外側には排出ローラ24で排出されたシートSを受け取るための排出トレイ25が設けられている。
【0024】
シート給送部1Dは、シートSを収納する給紙カセット32及び給紙デッキ30と、給紙カセット32及び給紙デッキ30に収納されているシートSを1枚ずつ分離して送り出す給送装置34〜37と、手差し給紙ユニット102とを備えている。なお、シート給送部1Dの下流には、シート給送装置34〜37により送り出されたシートSを、シート先端を揃えた後所定のタイミングで感光ドラム12と転写帯電器19とにより構成される転写部に搬送するレジストローラ対81等を備えたシート搬送装置1Eが設けられている。
【0025】
次に、このような構成の複写機1における画像形成動作について説明する。
【0026】
シートSに画像を形成する場合は、まず原稿台2上に原稿Gをセットし、この後、コピーボタンを押すと、原稿Gに対してランプ4から光が照射され、この照射光は原稿Gに当たって反射し、この後、この反射光は反射ミラー5〜10及び結像レンズ11を経て帯電器13により帯電された感光ドラム12の表面に照射される。これにより、感光ドラム12上に静電潜像が形成され、この後、感光ドラム12上に形成された静電潜像は、現像器14により現像され、トナー像となる。
【0027】
また、このようなトナー像形成動作と並行して給紙カセット32、又は給紙デッキ30に収納されたシートSがシート給送装置34〜37により1枚ずつ分離されて送り出され、レジストローラ対81に達すると、或は手差し給紙ユニット102から手差しされたシートSがレジストローラ対81に達すると、このレジストローラ対81により先端が揃えられる。
【0028】
そして、このようにレジストローラ対81により先端が揃えられたシートSは、この後、所定のタイミングで感光ドラム12と転写帯電器19とにより構成される転写部に搬送され、この転写部において感光ドラム12の表面に現像されたトナー像が転写される。この後、トナー像が転写されたシートSは分離帯電器20により感光ドラム12から分離され、搬送部21により定着器22に搬送される。
【0029】
次に、このように定着器22に搬送されたシートSは、定着器22において加熱、加圧されることにより、トナー像が永久定着される。そして、このようにしてトナー像が定着された後、シートSは排出ローラ24により排出トレイ25に排出される。
【0030】
ところで、図2において、101はシート搬送装置1Eのシート搬送部の一部を構成する搬送ガイドユニットであり、この搬送ガイドユニット101には、レジストローラ対81と、手差し給紙ユニット102から搬送されるシートSをレジストローラ対81に送り込む搬送ローラ55等が設けられている。また、この搬送ガイドユニット101はシート搬送装置本体と一体である装置本体1Aに着脱可能に取り付けられており、ジャムしたシートSの処理を行う場合には、図3の(a)に示すように押し込まれた状態の搬送ガイドユニット101を、(b)に示すように装置本体(シート搬送装置本体)1Aから引き出すようにしている。
【0031】
図1は、このような搬送ガイドユニット101の詳細を説明する図であり、同図において、110、111はシート給送部1Dと画像形成部1Cとの間のシート搬送路Rの下部シートガイド面及び上部シートガイド面を形成する搬送下及び搬送上ガイドである。
【0032】
ここで、第1ガイド部材である搬送下ガイド110には手差し給紙ユニット102及びレール部110aが設けられており、このレール部110aと装置本体1Aに固定されているレール119とを係合させることにより、搬送ガイドユニット101は装置本体1Aにスライド自在に、かつ引き出し可能に保持されるようになっている。
【0033】
また、搬送下ガイド110には、シート搬送手段の一例であるレジストローラ対81を構成する、表面にゴムローラを圧入したレジスト下ローラ81aが設けられており、このレジスト下ローラ81aには、第2ガイド部材である搬送上ガイド111に設けられ、金属ローラもしくはポリアセタール樹脂圧入ローラによって構成されるレジスト上ローラ81bとが加圧手段である引っ張りバネ114により約20〜30N程度の大きさの圧力で圧接している。
【0034】
さらに搬送下ガイド110には、レジストローラ対81にシートSを搬送するための搬送ローラ116が設けられており、この搬送ローラ116には、搬送上ガイド111に設けられたコロ115が不図示の圧縮バネによって圧接している。
【0035】
ところで、搬送上ガイド111は、搬送ガイドユニット101を引き出した状態のとき、後述する図4に示すように上方に回動(移動)させることができるようになっている。また、搬送上ガイド111のレジストローラ対側端部にはカム部111cが設けられている。
【0036】
ここで、このカム部111cはレジストローラ対81の加圧力を解除するための離間手段を構成するものであり、搬送上ガイド111を上方回動させると、搬送上ガイド111の搬送下ガイド110との当接部に設けられたカム部111cは搬送下ガイド110に作用し、これにより搬送上ガイド111は、このカム部111cを支点として上方回動するようになっている。
【0037】
そして、このようにカム部111cを支点として搬送上ガイド111が上方回動することにより、搬送上ガイド111を上方回動させると、引っ張りバネ114によりレジスト下ローラ81aに圧接しているレジスト上ローラ81bが引っ張りバネ114に抗してレジスト下ローラ81aから離間するようになっている。
【0038】
これにより、ジャムシートがレジストローラ対81の間にある場合でも、搬送上ガイド111を上方回動させれば、ジャムシートを簡単に取り出すことができるようになる。なお、この機構は図中奥方向にも設けられている。
【0039】
また図1において、117は搬送下ガイド110に設けられたフックであり、このフック117は搬送上ガイド111に形成された係合部111aと係合して搬送上ガイド111の上方回動を規制するものである。
【0040】
なお、このフック117は上下方向に延びたガイド溝117cを有しており、このガイド溝117cに搬送下ガイド110の側方に突設されたボス110bを挿通することにより搬送下ガイド110に対し、ボス110bを支点として回動可能に、かつ上下方向に延びたガイド溝117cに沿って上下方向に移動可能となっている。
【0041】
また、このフック117は、一端が搬送下ガイド110に係止された付勢手段である引張りバネ118により図中矢印方向、即ち係合部111aとの係合を解除する方向に付勢されている。なお、このように引張りバネ118により図中矢印方向に付勢された場合でも、フック117は引張りバネ118に抗して上方に移動しない限りは搬送上ガイド111の係合部111aと係合する位置を保つように構成されている。
【0042】
さらに、同図において、119aはレール119の上面に形成された凸部であり、搬送ガイドユニット101を引き出す際、或は押し込む際、フック117の下端部117aはこの凸部119aに当接するようになっている。
【0043】
ここで、搬送ガイドユニット101を引き出す際、下端部117aが当接部である凸部119aに当接すると、フック117はボス110bを支点として時計回りの方向に回動すると共に、凸部119aの形状によりボス110bに沿って上昇する。そして、このようにフック117が上昇すると、係合部111aと係合する力が減少し、さらにこのように係合力が減少すると、フック117は引張りバネ118により時計回りの方向に回動し、この結果、係合部111aとの係止が解除される。
【0044】
また、搬送ガイドユニット101が押し込まれる際、下端部117aが凸部119aに当接すると、フック117は引張りバネ118に抗してボス110bを支点として反時計回りの方向に回動し、係合部111aと係止するようになっている。そして、この後、搬送ガイドユニット101がさらに押し込まれると、係合部111aを介して搬送上ガイド111を搬送下ガイド110の方向に押圧するようになっている。
【0045】
なお、111bは搬送上ガイド111に設けられたスペーサであり、搬送ガイドユニット101が装置本体1Aに装着されている状態のとき、このスペーサ111bが搬送下ガイド110に当接することにより、搬送上ガイド111と搬送下ガイド110との間のギャップ、即ちシート搬送路Rの高さ方向の幅を確保することができるようになっている。
【0046】
次に、このように構成された搬送ガイドユニット101の押し込み及び引き出しの際のフック117の動作について説明する。
【0047】
図4は搬送ガイドユニット101が装置本体1Aに装着されていない状態を表している。この状態ではフック117は、搬送上ガイド111(の係合部111a)と係合していないため、搬送上ガイド111は自由に上方に開放回動することができる。
【0048】
ここで、このように搬送上ガイド111を上方回動させるとき、搬送上ガイド111は、最初レジスト上ローラ81bを支点として、後はカム部111cを支点として回動する。そして、このようにカム部111cを支点として搬送上ガイド111が上方回動すると、カム部111cの形状に応じた高さまでレジスト上ローラ81bが持ち上げられレジストローラ対81の押圧力の解除が行われる。これにより、レジストローラ対81に挟持されたシートSを簡単に取り除くことができる。
【0049】
次に搬送ガイドユニット101を装置本体内に押し込むと、まず図5の(a)に示すようにレール119に形成された凸部119aとフック117の下端部117aとが当接し、引っ張りバネ118に抗してフック117が図中矢印方向(反時計回りの方向)に回動する。
【0050】
これにより、図5の(b)に示すように搬送上ガイド111上の係合部111aにフック117の係止爪117bが係合し、さらにこの後、搬送ガイドユニット101が押し込まれると、フック117がさらに回動し、これにより搬送下ガイド110が矢印に示すように下方に押圧される。
【0051】
ここで、このように搬送下ガイド110が押圧されると、搬送上ガイド111の凸部111bが搬送下ガイド110と突き当たるようになる。これにより、搬送上ガイド111と搬送下ガイド110との間のギャップが確保されると共に、搬送上ガイド111のカム部111cが作用しなくなるので、レジスト下ローラ81aとレジスト上ローラ81bとが引っ張りバネ114により約20〜30N程度の大きさの圧力で圧接するようになる。
【0052】
なお、この後、さらに搬送ガイドユニット101が押し込まれると、フック117は、ボス110bに沿って上方に移動しながら凸部111bを通過し、通過後は、係止爪117bを支点として下方に移動し、図1に示す所定の位置まで移動する。なお、このとき引っ張りバネ118のバネ力によりフック117は、下方に引っ張られており、この引張力により係合部111aとの係合状態が維持される。
【0053】
一方、搬送ガイドユニット101を引き出す場合、搬送ガイドユニット101を装置本体1Aの外方に引き出すと、フック117は凸部111bに当接した後、凸部111bの形状によりボス110bに沿って上方に移動する。そして、このように上方に移動すると、係合部111aとの係合力が弱まるようになり、この結果、フック117は上方に移動しながら引っ張りバネ118により時計回りに回転し、図4に示すように係合部111aとの係合が解除される。
【0054】
このように、搬送ガイドユニット101を引き出す際には、フック117を凸部111bに当接させて係合部111aに係合する位置から係合を解除する位置に移動させ、搬送ガイドユニット101を押し込む際には、フック117を凸部111bに当接させて係合を解除する位置から係合部111aに係合する位置に戻すようにすることにより、簡単な構造で搬送下ガイド110に搬送上ガイド111を押圧させることができる。これにより、シート搬送装置1Eだけでなく装置本体1Aの小型化、コストダウン、操作性の向上等が可能となる。
【0055】
つまり、本実施の形態のように、フック117と係合部111aとにより構成される押圧手段により搬送上ガイド111を押圧することにより、押圧手段を搬送ガイドユニット内に設けることができ、ユニット外に押圧手段を配置する場合に比べて、装置の小型化が可能となる。
【0056】
さらに、ユニット内で搬送上ガイド111の押圧及び押圧解除を行うことができるため、引出しの操作による負荷変動が少なくなり、搬送ガイドユニット101の引出し操作性が向上する。これにより、ベアリング入りスライドレールを用いなくとも通常のレール構成にて着脱機構を実現することが可能となり、コストダウンが可能となる。
【0057】
また、押圧手段をフック117と係合部111aとにより構成しているので、頑強なステー類を必要とせず、装置のコストダウンを図ることができる。さらに、フック117に上下方向に延びたガイド溝117cを設け、このガイド溝117cに沿ってフック117が上下方向に移動するようにしたので、押圧力を安定させて発生させることができると共に、部品のばらつきによる押圧不良やフック117の破損を防止することができる。
【0058】
なお、これまでの説明においては、搬送下ガイド110にフック117を、搬送上ガイド111に係合部111aを設けた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、搬送上ガイド111上にフック117を、搬送下ガイド110に係合部111aを設けるようにしても良い。
【0059】
また、シート搬送路Rを開放する際には、搬送上ガイド111を上方回動させるようにした場合について述べてきたが、状況によっては搬送下ガイド110を下方回動させてシート搬送路Rを開放するようにしても良い。
【0060】
さらに、これまではシート搬送手段として、レジストローラ等のローラを用いた場合について述べてきたが、シート搬送手段として搬送ベルトを用いるようにしてもよい。さらに、これまでは、レジストローラ及び手差給紙ユニットを含む複合搬送ユニットについて説明したが、両面印刷時の再給紙(両面)搬送ガイドユニットや画像読み取り装置に適用してもよいことはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、シート搬送部を引き出す際には、第1ガイド部材又は第2ガイド部材に設けられたフックを、第1ガイド部材又は第2ガイド部材の他方に設けられた係合部との係合を解除する位置に移動させ、シート搬送部を押し込む際には、フックを係合を解除する位置から係合部に係合する位置に戻すようにすることにより、簡単な構造で第1ガイド部材に第2ガイド部材を押圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート搬送装置のシート搬送部の一部を構成する搬送ガイドユニットの詳細を説明する図。
【図2】上記シート搬送装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図。
【図3】上記搬送ガイドユニットを押し込んだとき及び引き出したときの状態を示す図。
【図4】上記搬送ガイドユニットを引き出したときのフックの状態を示す図。
【図5】上記搬送ガイドユニットを押し込むときのフックの状態を示す図。
【符号の説明】
1 複写機
1A 装置本体
1C 画像形成部
1E シート搬送装置
81 レジストローラ対
101 搬送ガイドユニット
110 搬送下ガイド
111 搬送上ガイド
111a 係合部
111c カム部
114 引っ張りバネ
117 フック
117c ガイド溝
118 引張りバネ
119a 凸部
R シート搬送路
S シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置に関し、特にシート搬送路とシート搬送路に配されたシート搬送手段とを有するシート搬送部を装置本体に引き出し可能に設けるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置、或はスキャナ等の画像読取装置には、シートを画像形成部、或は画像読取部に搬送するシート搬送装置が設けられている。そして、このようなシート搬送装置においては、シートが詰まった時にシートを容易に取り出せるようにするため、シート搬送装置の一部を画像形成装置、或は画像読取装置(以下、画像形成装置等という)の前方に引き出し可能としたものが知られている。
【0003】
例えば、画像形成装置の一例であるシートの両面に画像を形成することが可能な複写機には、シート搬送装置の一例として画像が形成されたシートを反転させて再度画像形成部に搬送するための両面コピー部が引き出し可能に設けられている。
【0004】
ここで、この両面コピー部は、複写機の前方に引き出し可能な本体部と、本体部内に設けられ、片面に画像形成されたシートを反転し、再び画像形成部に送り込む両面搬送部とを備えている。さらに、この両面搬送部は、片面に画像が形成されたシートを一時収納する中間トレイの上流に配され、シートを中間トレイに搬送するための搬送通路を有する反転搬送部と、中間トレイに収納されたシートを画像形成部に送り込むための搬送通路を有する再搬送部を備えている。
【0005】
なお、これら各搬送部は、搬送通路の上面を構成すると共に、本体部に一端が回動自在に支持された第2ガイド部材である上搬送ガイドと、上搬送ガイドに回転自在に支持された搬送コロと、再搬送通路の下面を構成する第1ガイド部材である下搬送ガイドと、下搬送ガイドに回転自在に支持された搬送コロとを有している。そして、この上下の搬送コロは圧接しており、シートはこの搬送コロにより挟持されて搬送されるようになっている。
【0006】
ところで、このように構成された両面コピー部において、中間トレイと反転搬送部及び再搬送部との間でシートが詰まることがあり、この場合には本体部を引き出した後、搬送部の上搬送ガイドだけを持ち上げて詰まったシートを取り除くようにしている。なお、シートを取り除いた後、上搬送ガイドを閉じ、この状態で本体部が複写機本体に収容されると、上搬送ガイドが押圧され、この結果、再び搬送コロは所定の圧力で圧接するようになる(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−212049号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来のシート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置等においては、本体部が収容された際、上搬送ガイドを押圧することができるように、上搬送ガイドを押圧する押圧アームと、この押圧アームを支持し、その押圧力に抗する強度を持つステーを本体部に配置しなくてはならない。このため、画像形成装置等のサイズが大きくなってしまっていた。
【0009】
更に、上搬送ガイドを押圧する際は、本体部を収納しながら上搬送ガイドを押圧する動作になるため、押圧アームと上搬送ガイドの摩擦により搬送ガイドの操作力が大きくなる傾向にあった。このため、搬送ガイドを着脱するための案内レールにはベアリング入りのスライドレールを用いなくてはならず、このようにベアリング入りのスライドレールを用いた場合にはコストアップにつながる。
【0010】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で下搬送ガイド(第1ガイド部材)に上搬送ガイド(第2ガイド部材)を押圧することのできるシート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シート搬送路と前記シート搬送路に配されたシート搬送手段とを有するシート搬送部を装置本体に引き出し可能に設けたシート搬送装置であって、前記シート搬送路のシートガイド面を構成する第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に対向して設けられて前記シート搬送路の他のシートガイド面を構成し、かつ該シート搬送路を開放する方向に移動可能な第2ガイド部材と、前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材に設けられたフックと、前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材の他方に設けられ、前記フックと係合する係合部と、前記装置本体に設けられ、前記シート搬送部を引き出す際及び押し込む際に前記フックと当接する当接部と、を備え、前記フックは、前記シート搬送部を引き出す際に前記当接部に当接して前記係合部に係合する位置から前記係合部との係合を解除する位置に移動し、前記シート搬送部を押し込む際に前記当接部に当接して前記係合を解除する位置から前記係合部に係合する位置に戻ることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、前記フックを前記係合部との係合を解除する方向に付勢する付勢手段を備え、前記フックは、前記シート搬送部を引き出す際、前記当接部に当接すると、該当接部に沿って上下方向に移動しながら前記付勢手段の付勢力により前記係合部との係合を解除する位置に移動し、前記シート搬送部を押し込む際、前記当接部に当接すると、前記付勢手段の付勢力に抗しながら前記係合部に係合する位置に移動することを特徴とするものである。
【0013】
また本発明は、前記シート搬送手段は前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材にそれぞれ設けられ、前記フックが前記係合部に係合した状態のとき圧接する搬送部材により構成されることを特徴とするものである。
【0014】
また本発明は、前記搬送部材が圧接するよう該搬送部材を加圧する加圧手段と、前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材に設けられ、前記加圧手段の加圧力に抗して前記搬送部材を離間させる離間手段と、を備え、前記シート搬送路を開放する際、前記離間手段により前記加圧手段の加圧力に抗して前記搬送部材を離間させながら前記第2ガイド部材を移動させることを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記シート搬送路を開放する際、前記第2ガイド部材は前記第1ガイド部材に一端を当接させながら回動し、前記離間手段は前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との当接部に形成されたカム部であることを特徴とするものである。
【0016】
また本発明は、画像形成装置において、画像形成部と、前記画像形成部にシートを搬送する上記の何れかに記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、画像読取装置において、画像読取部と、前記画像読取部にシートを搬送する上記の何れかに記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図である。
【0020】
同図において、1は複写機、1Aは複写機本体(以下、装置本体という)であり、この複写機1は、装置本体1Aの上部に設けられた画像読取部1Bと、画像読取部1Bの下方に配置された画像形成部1Cと、画像形成部1CにシートSを給送するシート給送部1Dとを備えている。
【0021】
ここで、画像読取部1Bは、装置本体1Aの上面に固定して設けられた透明ガラス板からなる原稿台2と、原稿台2の所定の位置に画像面を下向きにして載置された原稿Gを押圧固定する原稿圧着板3と、原稿台2の下方に設けられ、原稿Gを照明するランプ4、照明した原稿Gの光像を感光ドラム12に導くための反射ミラー5〜10及び結像レンズ11とからなる光学系が設けられている。なお、ランプ4及び反射ミラー5〜7は矢印a方向に所定の速度で移動して原稿Gを走査するようになっている。
【0022】
画像形成部1Cは、感光ドラム12と、感光ドラム12の表面に均一な帯電を施すための帯電器13と、帯電器13により帯電された感光ドラム12の表面に光学系から照射される光像により形成された静電潜像を現像してトナー像を形成するための現像器14と、感光ドラム12の表面に現像されたトナー像をシートSに転写するための転写帯電器19と、トナー像が転写されたシートSを感光ドラム12から分離するための分離帯電器20と、トナー像を転写した後、感光ドラム12に残留したトナーを除去するためのクリーナ26等を備えている。
【0023】
なお、画像形成部1Cの下流側にはトナー像が転写されたシートSを搬送するための搬送部21と、搬送部21により搬送されるシートS上のトナー像を永久画像としてシートSに定着するための定着器22と、定着器22でトナー像が定着されたシートSを装置本体1Aから排出するための排出ローラ24が設けられており、さらに、装置本体1Aの外側には排出ローラ24で排出されたシートSを受け取るための排出トレイ25が設けられている。
【0024】
シート給送部1Dは、シートSを収納する給紙カセット32及び給紙デッキ30と、給紙カセット32及び給紙デッキ30に収納されているシートSを1枚ずつ分離して送り出す給送装置34〜37と、手差し給紙ユニット102とを備えている。なお、シート給送部1Dの下流には、シート給送装置34〜37により送り出されたシートSを、シート先端を揃えた後所定のタイミングで感光ドラム12と転写帯電器19とにより構成される転写部に搬送するレジストローラ対81等を備えたシート搬送装置1Eが設けられている。
【0025】
次に、このような構成の複写機1における画像形成動作について説明する。
【0026】
シートSに画像を形成する場合は、まず原稿台2上に原稿Gをセットし、この後、コピーボタンを押すと、原稿Gに対してランプ4から光が照射され、この照射光は原稿Gに当たって反射し、この後、この反射光は反射ミラー5〜10及び結像レンズ11を経て帯電器13により帯電された感光ドラム12の表面に照射される。これにより、感光ドラム12上に静電潜像が形成され、この後、感光ドラム12上に形成された静電潜像は、現像器14により現像され、トナー像となる。
【0027】
また、このようなトナー像形成動作と並行して給紙カセット32、又は給紙デッキ30に収納されたシートSがシート給送装置34〜37により1枚ずつ分離されて送り出され、レジストローラ対81に達すると、或は手差し給紙ユニット102から手差しされたシートSがレジストローラ対81に達すると、このレジストローラ対81により先端が揃えられる。
【0028】
そして、このようにレジストローラ対81により先端が揃えられたシートSは、この後、所定のタイミングで感光ドラム12と転写帯電器19とにより構成される転写部に搬送され、この転写部において感光ドラム12の表面に現像されたトナー像が転写される。この後、トナー像が転写されたシートSは分離帯電器20により感光ドラム12から分離され、搬送部21により定着器22に搬送される。
【0029】
次に、このように定着器22に搬送されたシートSは、定着器22において加熱、加圧されることにより、トナー像が永久定着される。そして、このようにしてトナー像が定着された後、シートSは排出ローラ24により排出トレイ25に排出される。
【0030】
ところで、図2において、101はシート搬送装置1Eのシート搬送部の一部を構成する搬送ガイドユニットであり、この搬送ガイドユニット101には、レジストローラ対81と、手差し給紙ユニット102から搬送されるシートSをレジストローラ対81に送り込む搬送ローラ55等が設けられている。また、この搬送ガイドユニット101はシート搬送装置本体と一体である装置本体1Aに着脱可能に取り付けられており、ジャムしたシートSの処理を行う場合には、図3の(a)に示すように押し込まれた状態の搬送ガイドユニット101を、(b)に示すように装置本体(シート搬送装置本体)1Aから引き出すようにしている。
【0031】
図1は、このような搬送ガイドユニット101の詳細を説明する図であり、同図において、110、111はシート給送部1Dと画像形成部1Cとの間のシート搬送路Rの下部シートガイド面及び上部シートガイド面を形成する搬送下及び搬送上ガイドである。
【0032】
ここで、第1ガイド部材である搬送下ガイド110には手差し給紙ユニット102及びレール部110aが設けられており、このレール部110aと装置本体1Aに固定されているレール119とを係合させることにより、搬送ガイドユニット101は装置本体1Aにスライド自在に、かつ引き出し可能に保持されるようになっている。
【0033】
また、搬送下ガイド110には、シート搬送手段の一例であるレジストローラ対81を構成する、表面にゴムローラを圧入したレジスト下ローラ81aが設けられており、このレジスト下ローラ81aには、第2ガイド部材である搬送上ガイド111に設けられ、金属ローラもしくはポリアセタール樹脂圧入ローラによって構成されるレジスト上ローラ81bとが加圧手段である引っ張りバネ114により約20〜30N程度の大きさの圧力で圧接している。
【0034】
さらに搬送下ガイド110には、レジストローラ対81にシートSを搬送するための搬送ローラ116が設けられており、この搬送ローラ116には、搬送上ガイド111に設けられたコロ115が不図示の圧縮バネによって圧接している。
【0035】
ところで、搬送上ガイド111は、搬送ガイドユニット101を引き出した状態のとき、後述する図4に示すように上方に回動(移動)させることができるようになっている。また、搬送上ガイド111のレジストローラ対側端部にはカム部111cが設けられている。
【0036】
ここで、このカム部111cはレジストローラ対81の加圧力を解除するための離間手段を構成するものであり、搬送上ガイド111を上方回動させると、搬送上ガイド111の搬送下ガイド110との当接部に設けられたカム部111cは搬送下ガイド110に作用し、これにより搬送上ガイド111は、このカム部111cを支点として上方回動するようになっている。
【0037】
そして、このようにカム部111cを支点として搬送上ガイド111が上方回動することにより、搬送上ガイド111を上方回動させると、引っ張りバネ114によりレジスト下ローラ81aに圧接しているレジスト上ローラ81bが引っ張りバネ114に抗してレジスト下ローラ81aから離間するようになっている。
【0038】
これにより、ジャムシートがレジストローラ対81の間にある場合でも、搬送上ガイド111を上方回動させれば、ジャムシートを簡単に取り出すことができるようになる。なお、この機構は図中奥方向にも設けられている。
【0039】
また図1において、117は搬送下ガイド110に設けられたフックであり、このフック117は搬送上ガイド111に形成された係合部111aと係合して搬送上ガイド111の上方回動を規制するものである。
【0040】
なお、このフック117は上下方向に延びたガイド溝117cを有しており、このガイド溝117cに搬送下ガイド110の側方に突設されたボス110bを挿通することにより搬送下ガイド110に対し、ボス110bを支点として回動可能に、かつ上下方向に延びたガイド溝117cに沿って上下方向に移動可能となっている。
【0041】
また、このフック117は、一端が搬送下ガイド110に係止された付勢手段である引張りバネ118により図中矢印方向、即ち係合部111aとの係合を解除する方向に付勢されている。なお、このように引張りバネ118により図中矢印方向に付勢された場合でも、フック117は引張りバネ118に抗して上方に移動しない限りは搬送上ガイド111の係合部111aと係合する位置を保つように構成されている。
【0042】
さらに、同図において、119aはレール119の上面に形成された凸部であり、搬送ガイドユニット101を引き出す際、或は押し込む際、フック117の下端部117aはこの凸部119aに当接するようになっている。
【0043】
ここで、搬送ガイドユニット101を引き出す際、下端部117aが当接部である凸部119aに当接すると、フック117はボス110bを支点として時計回りの方向に回動すると共に、凸部119aの形状によりボス110bに沿って上昇する。そして、このようにフック117が上昇すると、係合部111aと係合する力が減少し、さらにこのように係合力が減少すると、フック117は引張りバネ118により時計回りの方向に回動し、この結果、係合部111aとの係止が解除される。
【0044】
また、搬送ガイドユニット101が押し込まれる際、下端部117aが凸部119aに当接すると、フック117は引張りバネ118に抗してボス110bを支点として反時計回りの方向に回動し、係合部111aと係止するようになっている。そして、この後、搬送ガイドユニット101がさらに押し込まれると、係合部111aを介して搬送上ガイド111を搬送下ガイド110の方向に押圧するようになっている。
【0045】
なお、111bは搬送上ガイド111に設けられたスペーサであり、搬送ガイドユニット101が装置本体1Aに装着されている状態のとき、このスペーサ111bが搬送下ガイド110に当接することにより、搬送上ガイド111と搬送下ガイド110との間のギャップ、即ちシート搬送路Rの高さ方向の幅を確保することができるようになっている。
【0046】
次に、このように構成された搬送ガイドユニット101の押し込み及び引き出しの際のフック117の動作について説明する。
【0047】
図4は搬送ガイドユニット101が装置本体1Aに装着されていない状態を表している。この状態ではフック117は、搬送上ガイド111(の係合部111a)と係合していないため、搬送上ガイド111は自由に上方に開放回動することができる。
【0048】
ここで、このように搬送上ガイド111を上方回動させるとき、搬送上ガイド111は、最初レジスト上ローラ81bを支点として、後はカム部111cを支点として回動する。そして、このようにカム部111cを支点として搬送上ガイド111が上方回動すると、カム部111cの形状に応じた高さまでレジスト上ローラ81bが持ち上げられレジストローラ対81の押圧力の解除が行われる。これにより、レジストローラ対81に挟持されたシートSを簡単に取り除くことができる。
【0049】
次に搬送ガイドユニット101を装置本体内に押し込むと、まず図5の(a)に示すようにレール119に形成された凸部119aとフック117の下端部117aとが当接し、引っ張りバネ118に抗してフック117が図中矢印方向(反時計回りの方向)に回動する。
【0050】
これにより、図5の(b)に示すように搬送上ガイド111上の係合部111aにフック117の係止爪117bが係合し、さらにこの後、搬送ガイドユニット101が押し込まれると、フック117がさらに回動し、これにより搬送下ガイド110が矢印に示すように下方に押圧される。
【0051】
ここで、このように搬送下ガイド110が押圧されると、搬送上ガイド111の凸部111bが搬送下ガイド110と突き当たるようになる。これにより、搬送上ガイド111と搬送下ガイド110との間のギャップが確保されると共に、搬送上ガイド111のカム部111cが作用しなくなるので、レジスト下ローラ81aとレジスト上ローラ81bとが引っ張りバネ114により約20〜30N程度の大きさの圧力で圧接するようになる。
【0052】
なお、この後、さらに搬送ガイドユニット101が押し込まれると、フック117は、ボス110bに沿って上方に移動しながら凸部111bを通過し、通過後は、係止爪117bを支点として下方に移動し、図1に示す所定の位置まで移動する。なお、このとき引っ張りバネ118のバネ力によりフック117は、下方に引っ張られており、この引張力により係合部111aとの係合状態が維持される。
【0053】
一方、搬送ガイドユニット101を引き出す場合、搬送ガイドユニット101を装置本体1Aの外方に引き出すと、フック117は凸部111bに当接した後、凸部111bの形状によりボス110bに沿って上方に移動する。そして、このように上方に移動すると、係合部111aとの係合力が弱まるようになり、この結果、フック117は上方に移動しながら引っ張りバネ118により時計回りに回転し、図4に示すように係合部111aとの係合が解除される。
【0054】
このように、搬送ガイドユニット101を引き出す際には、フック117を凸部111bに当接させて係合部111aに係合する位置から係合を解除する位置に移動させ、搬送ガイドユニット101を押し込む際には、フック117を凸部111bに当接させて係合を解除する位置から係合部111aに係合する位置に戻すようにすることにより、簡単な構造で搬送下ガイド110に搬送上ガイド111を押圧させることができる。これにより、シート搬送装置1Eだけでなく装置本体1Aの小型化、コストダウン、操作性の向上等が可能となる。
【0055】
つまり、本実施の形態のように、フック117と係合部111aとにより構成される押圧手段により搬送上ガイド111を押圧することにより、押圧手段を搬送ガイドユニット内に設けることができ、ユニット外に押圧手段を配置する場合に比べて、装置の小型化が可能となる。
【0056】
さらに、ユニット内で搬送上ガイド111の押圧及び押圧解除を行うことができるため、引出しの操作による負荷変動が少なくなり、搬送ガイドユニット101の引出し操作性が向上する。これにより、ベアリング入りスライドレールを用いなくとも通常のレール構成にて着脱機構を実現することが可能となり、コストダウンが可能となる。
【0057】
また、押圧手段をフック117と係合部111aとにより構成しているので、頑強なステー類を必要とせず、装置のコストダウンを図ることができる。さらに、フック117に上下方向に延びたガイド溝117cを設け、このガイド溝117cに沿ってフック117が上下方向に移動するようにしたので、押圧力を安定させて発生させることができると共に、部品のばらつきによる押圧不良やフック117の破損を防止することができる。
【0058】
なお、これまでの説明においては、搬送下ガイド110にフック117を、搬送上ガイド111に係合部111aを設けた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、搬送上ガイド111上にフック117を、搬送下ガイド110に係合部111aを設けるようにしても良い。
【0059】
また、シート搬送路Rを開放する際には、搬送上ガイド111を上方回動させるようにした場合について述べてきたが、状況によっては搬送下ガイド110を下方回動させてシート搬送路Rを開放するようにしても良い。
【0060】
さらに、これまではシート搬送手段として、レジストローラ等のローラを用いた場合について述べてきたが、シート搬送手段として搬送ベルトを用いるようにしてもよい。さらに、これまでは、レジストローラ及び手差給紙ユニットを含む複合搬送ユニットについて説明したが、両面印刷時の再給紙(両面)搬送ガイドユニットや画像読み取り装置に適用してもよいことはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、シート搬送部を引き出す際には、第1ガイド部材又は第2ガイド部材に設けられたフックを、第1ガイド部材又は第2ガイド部材の他方に設けられた係合部との係合を解除する位置に移動させ、シート搬送部を押し込む際には、フックを係合を解除する位置から係合部に係合する位置に戻すようにすることにより、簡単な構造で第1ガイド部材に第2ガイド部材を押圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート搬送装置のシート搬送部の一部を構成する搬送ガイドユニットの詳細を説明する図。
【図2】上記シート搬送装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図。
【図3】上記搬送ガイドユニットを押し込んだとき及び引き出したときの状態を示す図。
【図4】上記搬送ガイドユニットを引き出したときのフックの状態を示す図。
【図5】上記搬送ガイドユニットを押し込むときのフックの状態を示す図。
【符号の説明】
1 複写機
1A 装置本体
1C 画像形成部
1E シート搬送装置
81 レジストローラ対
101 搬送ガイドユニット
110 搬送下ガイド
111 搬送上ガイド
111a 係合部
111c カム部
114 引っ張りバネ
117 フック
117c ガイド溝
118 引張りバネ
119a 凸部
R シート搬送路
S シート
Claims (7)
- シート搬送路と前記シート搬送路に配されたシート搬送手段とを有するシート搬送部を装置本体に引き出し可能に設けたシート搬送装置であって、
前記シート搬送路のシートガイド面を構成する第1ガイド部材と、
前記第1ガイド部材に対向して設けられて前記シート搬送路の他のシートガイド面を構成し、かつ該シート搬送路を開放する方向に移動可能な第2ガイド部材と、
前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材に設けられたフックと、
前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材の他方に設けられ、前記フックと係合する係合部と、
前記装置本体に設けられ、前記シート搬送部を引き出す際及び押し込む際に前記フックと当接する当接部と、
を備え、
前記フックは、前記シート搬送部を引き出す際に前記当接部に当接して前記係合部に係合する位置から前記係合部との係合を解除する位置に移動し、前記シート搬送部を押し込む際に前記当接部に当接して前記係合を解除する位置から前記係合部に係合する位置に戻ることを特徴とするシート搬送装置。 - 前記フックを前記係合部との係合を解除する方向に付勢する付勢手段を備え、
前記フックは、前記シート搬送部を引き出す際、前記当接部に当接すると、該当接部に沿って上下方向に移動しながら前記付勢手段の付勢力により前記係合部との係合を解除する位置に移動し、前記シート搬送部を押し込む際、前記当接部に当接すると、前記付勢手段の付勢力に抗しながら前記係合部に係合する位置に移動することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。 - 前記シート搬送手段は前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材にそれぞれ設けられ、前記フックが前記係合部に係合した状態のとき圧接する搬送部材により構成されることを特徴とする請求項1又は2記載のシート搬送装置。
- 前記搬送部材が圧接するよう該搬送部材を加圧する加圧手段と、
前記第1ガイド部材又は前記第2ガイド部材に設けられ、前記加圧手段の加圧力に抗して前記搬送部材を離間させる離間手段と、
を備え、
前記シート搬送路を開放する際、前記離間手段により前記加圧手段の加圧力に抗して前記搬送部材を離間させながら前記第2ガイド部材を移動させることを特徴とする請求項3記載のシート搬送装置。 - 前記シート搬送路を開放する際、前記第2ガイド部材は前記第1ガイド部材に一端を当接させながら回動し、前記離間手段は前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との当接部に形成されたカム部であることを特徴とする請求項4記載のシート搬送装置。
- 画像形成部と、前記画像形成部にシートを搬送する前記請求項1乃至5記載の何れか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 画像読取部と、前記画像読取部にシートを搬送する前記請求項1乃至5記載の何れか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002318555A JP2004149301A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002318555A JP2004149301A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004149301A true JP2004149301A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32461662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002318555A Pending JP2004149301A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004149301A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7658563B2 (en) | 2005-11-07 | 2010-02-09 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus having unit housing permitting mechanism |
| JP2012082034A (ja) * | 2010-10-07 | 2012-04-26 | Oki Electric Industry Co Ltd | 紙葉類厚さ検出装置の開閉機構 |
| US12187561B2 (en) | 2020-11-12 | 2025-01-07 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sheet conveying device |
-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002318555A patent/JP2004149301A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7658563B2 (en) | 2005-11-07 | 2010-02-09 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus having unit housing permitting mechanism |
| JP2012082034A (ja) * | 2010-10-07 | 2012-04-26 | Oki Electric Industry Co Ltd | 紙葉類厚さ検出装置の開閉機構 |
| US12187561B2 (en) | 2020-11-12 | 2025-01-07 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sheet conveying device |
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