JP2004157142A - 計時装置および計時装置の制御方法 - Google Patents

計時装置および計時装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 パワーセーブモード中の消費電力を極力減らし、現時刻への復帰も正確に行う。
【解決手段】 動作モードを表示モードから節電モードに移行する場合には、"12時00分00秒"を示す針位置に対応したカウント値になるまで運針が継続され、その後、発電検出回路91を除いた全ての回路と高容量二次電源48との間を遮断することによって、発電検出回路91を除いた全ての回路に対する電源の供給を停止する。節電モードから表示モードに移行する場合には、アンテナ26を介して時刻データを受信するとともに、受信した時刻データに基づいて、秒時刻カウンタ98および時分時刻カウンタ99のカウンタ値を現在時刻にセットして現時刻への復帰動作を開始する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、計時装置および計時装置の制御方法に係り、特に、パワーセーブ機能を有する電波修正時計に関する。
パワーセーブ機能を有するとともに、外部から時刻データを受信して表示時刻を修正する時計に関する技術として、特開平11−223684号公報に記載された電波修正時計がある。当該公報に記載された時計は、時計をはめた腕の熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱発電器によって発電された電力により駆動する時計であり、蓄電装置の電圧が降下することによって時刻表示が不正確になるような場合にパワーセーブ機能により電力の供給を制限している。そして、発電により蓄電装置の電圧が回復した場合に、外部から受信した時刻データに基づいて表示時刻を修正して時刻表示を継続するものである。
ところで、熱発電器あるいは太陽電池を利用した発電装置はユーザの周囲にある熱エネルギーあるいは光エネルギーを電気エネルギーに変換して使用するという面では非常にすぐれているが、利用可能なエネルギー密度が低く、継続して一定のエネルギーが得られないという問題がある。また、急速充電を行う場合には、強力な熱エネルギーあるいは光エネルギーを必要とし、二次電池が空になった場合などにはフル充電するのに多大な時間を要するという問題がある。
さらに、上述した電波修正時計の場合には、パワーセーブモードに移行した場合でも、少なくとも発振回路に対する電力の供給が行われているため、蓄電装置に蓄えられている電力が無駄に消費されてしまうという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、パワーセーブモード中の消費電力を極力減らし、現時刻への復帰も正確に行うことが可能な計時装置およびその制御方法を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明が採用する計時装置の構成は、時刻表示を行う時刻表示手段を備えた計時装置において、当該計時装置の携帯状態を検出し、携帯状態検出信号を出力する携帯状態検出手段と、前記携帯状態検出信号に基づき、前記時刻表示手段における動作モードを、前記時刻表示を行う通常動作モードと前記時刻表示を停止する節電モードとの間で移行させる手段であって、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が非携帯状態であると検出された場合に動作モードを通常動作モードから節電モードに移行し、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が携帯状態であると検出された場合に動作モードを節電モードから通常動作モードに移行させるモード移行手段と、外部から時刻情報を受信する受信手段と、前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する場合に、前記時刻情報に基づいて、前記時刻表示手段により表示されている時刻を現時刻に復帰させる現時刻復帰手段と、を備え、前記節電モードの際は、前記携帯状態検出手段のみを動作状態とすることを特徴としている。
上記計時装置において、前記非携帯状態とは、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が非携帯であると検出された状態が予め定めた所定の時間以上継続した場合であることを特徴としている。
上記計時装置において、外部エネルギーを電気エネルギーに変換し発電する発電手段と、前記発電手段により発電された電力を蓄電する蓄電手段と、を備え、前記蓄電手段は、前記節電モードの際に前記携帯状態検出手段にのみ電力を供給することを特徴としている。
本発明が採用する計時装置の他の構成は、時刻表示を行う時刻表示手段を備えた計時装置において、外部エネルギーを電気エネルギーに変換し発電する発電手段と、前記発電手段の発電状態を検出し、発電状態検出信号を出力する発電状態検出手段と、前記発電状態検出信号に基づき、前記時刻表示手段における動作モードを、前記時刻表示を行う通常動作モードと前記時刻表示を停止する節電モードとの間で移行させる手段であって、前記発電状態検出信号に基づいて前記発電手段が非発電状態であると検出された場合に動作モードを通常動作モードから節電モードに移行し、前記発電状態検出信号に基づいて前記発電手段が発電状態であると検出された場合に動作モードを節電モードから通常動作モードに移行させるモード移行手段と、外部から時刻情報を受信する受信手段と、前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する場合に、前記時刻情報に基づいて、前記時刻表示手段により表示されている時刻を現時刻に復帰させる現時刻復帰手段と、を備え、前記節電モードの際は、前記発電状態検出手段のみを動作状態とすることを特徴としている。
上記計時装置において、前記非発電状態とは、前記発電状態検出信号に基づいて前記発電手段が非発電であると検出された状態が予め定めた所定の時間以上継続した場合であることを特徴としている。
上記計時装置において、前記発電手段により発電された電力を蓄電する蓄電手段を備え、前記蓄電手段は、前記節電モードの際に前記発電状態検出手段にのみ電力を供給することを特徴としている。
上記計時装置において、前記発電手段は、少なくとも回転錘とロータとを有し、前記回転錘の旋回運動により前記ロータを回転させて発電することを特徴としている。
上記計時装置において、前記発電手段により発電された電力を蓄電する蓄電手段を備え、前記蓄電手段は、前記節電モードの際に前記発電状態検出手段にのみ電力を供給することを特徴としている。
上記計時装置において、前記時刻表示手段は、時針、分針および秒針を有し、前記現時刻復帰手段は、現時刻に復帰させる際に前記時針、分針および秒針の運針を通常運針速度よりも高速となる高速運針速度で復帰させることを特徴としている。
上記計時装置において、前記時刻表示手段は、時針、分針および秒針を有し、前記モード移行手段は、前記動作モードを前記通常動作モードから前記節電モードに移行させる際に、前記時針、分針および秒針が予め定められた所定の針位置になるまで待機してから節電モードに移行させ、前記現時刻復帰手段は、前記所定の針位置を基準にして現時刻に復帰させることを特徴としている。
上記計時装置において、前記時刻表示手段は、時針、分針および秒針を有し、当該計時装置は、前記時針、分針および秒針の針位置に対応したカウント値をカウントする針位置カウンタ手段と、前記動作モードが前記通常動作モードから前記節電モードに移行する際に、前記カウンタ値を記憶する不揮発性メモリ手段と、を備え、前記現時刻復帰手段は、前記カウンタ値を基準にして現時刻に復帰させることを特徴としている。
上記計時装置において、前記時刻表示手段は、時針、分針および秒針を有し、当該計時装置は、現在の針位置を検出する針位置検出手段を備え、前記現時刻復帰手段は、前記現在の針位置を基準にして現時刻に復帰させることを特徴としている。
上記計時装置において、前記蓄電手段に蓄電された蓄電電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記現時刻復帰手段は、前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する際に、前記電圧検出手段により検出された前記蓄電電圧が予め定められた所定の電圧を越えた場合に、現時刻に復帰するための現時刻復帰動作を行うことを許可する動作許可手段を有することを特徴としている。
上記計時装置において、前記所定の電圧は、前記現時刻復帰手段が前記現時刻復帰動作を完了するために必要な電圧であることを特徴としている。
上記計時装置において、前記復帰許可手段は、前記蓄電電圧が所定の電圧を超えた場合に、前記受信手段における時刻情報の受信を許可することを特徴としている。
上記計時装置において、前記復帰許可手段が現時刻復帰動作を許可しない場合に、前記現時刻復帰動作が行われないことを告知する告知手段を備えたことを特徴としている。
上記計時装置において、前記時刻表示手段は、時針、分針および秒針を有し、前記告知手段は、前記告知を前記時刻表示手段の運針間隔を変更させて行うことを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明が採用する計時装置の制御方法は、時刻表示を行う時刻表示装置を備えた計時装置の制御方法において、当該計時装置の携帯状態を検出し、携帯状態検出信号を出力する携帯状態検出工程と、前記携帯状態検出信号に基づき、前記時刻表示装置における動作モードを、前記時刻表示を行う通常動作モードと前記時刻表示を停止する節電モードとの間で移行させる工程であって、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が非携帯状態であると検出された場合に動作モードを通常動作モードから節電モードに移行し、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が携帯状態であると検出された場合に動作モードを節電モードから通常動作モードに移行させるモード移行工程と、外部から時刻情報を受信する受信工程と、前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する場合に、前記時刻情報に基づいて、前記時刻表示装置により表示されている時刻を現時刻に復帰させる現時刻復帰工程と、を備え、前記節電モードの際は、前記携帯状態検出工程のみを動作状態とすることを特徴としている。
さらに、本発明が採用する計時装置の他の制御方法は、時刻表示を行う時刻表示装置を備えた計時装置の制御方法において、外部エネルギーを電気エネルギーに変換し発電する発電工程と、前記発電工程における発電状態を検出し、発電状態検出信号を出力する発電状態検出工程と、前記発電状態検出信号に基づき、前記時刻表示装置における動作モードを、前記時刻表示を行う通常動作モードと前記時刻表示を停止する節電モードとの間で移行させる工程であって、前記発電状態検出信号に基づいて非発電状態であると検出された場合に動作モードを通常動作モードから節電モードに移行し、前記発電状態検出信号に基づいて発電状態であると検出された場合に動作モードを節電モードから通常動作モードに移行させるモード移行工程と、外部から時刻情報を受信する受信工程と、前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する場合に、前記時刻情報に基づいて、前記時刻表示装置により表示されている時刻を現時刻に復帰させる現時刻復帰工程と、を備え、前記節電モードの際は、前記発電状態検出工程のみを動作状態とすることを特徴としている。
本発明によれば、パワーセーブモード中の消費電力を極力減らすことができるとともに、現時刻への復帰も正確に行うことが可能となる。
[1]第1実施形態
[1.1]第1実施形態の構成
以下に図面を参照しながら本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る計時装置の概略構成を示すものである。この計時装置1は、腕時計であって、使用者は装置本体に連結されたベルトを手首に巻き付けて使用するようになっている。
本例の計時装置1は、大別すると、交流電力を発電する発電部A、発電部Aからの交流電圧を整流するとともに昇圧した電圧を蓄電し、各構成部分へ電力を給電する電源部B、発電部Aの発電状態を検出し、その検出結果に基づいて装置全体を制御する制御部C、指針を時分モータ60および秒モータ10を用いて駆動する運針機構E、制御部Cからの制御信号に基づいて運針機構Eを駆動する駆動部D、および、外部から電波を受信する受信部Fを備えて構成されている。
以下、各構成部分について説明する。
[1.1.1]発電部の構成
まず、発電部Aは、発電装置40、回転錘45および増速用ギア46を備えて構成されている。
発電装置40としては、発電用ロータ43が発電用ステータ42の内部で回転し発電用ステータ42に接続された発電コイル44に誘起された電力を外部に出力できる電磁誘導型の交流発電装置が採用されている。
また、回転錘45は、発電用ロータ43に運動エネルギーを伝達する手段として機能する。そして、この回転錘45の動きが増速用ギア46を介して発電用ロータ43に伝達されるようになっている。
この回転錘45は、腕時計型の計時装置1では、ユーザの腕の動きなどを捉えて装置内で旋回できるようになっている。したがって、使用者の生活に関連したエネルギーを利用して発電を行い、その電力を用いて計時装置1を駆動できるようになっている。
[1.1.2]電源部の構成
次に、電源部Bは、整流回路47、高容量二次電源48、および、昇降圧回路49を備えて構成されている。
昇降圧回路49は、複数のコンデンサ49a、49bおよび49cを用いて多段階の昇圧および降圧ができるようになっており、制御部Cからの制御信号φ11によって駆動部Dに供給する電圧を調整することができる。また、昇降圧回路49の出力電圧はモニタ信号φ12によって制御部Cにも供給されており、これによって出力電圧をモニタしている。
ここで、電源部Bは、Vdd(高電圧側)を基準電位(GND)に取り、Vss(低電圧側)を電源電圧として生成している。
[1.1.3]運針機構の構成
次に、運針機構Eは、秒針55を駆動するための秒モータ10、および、分針76並びに時針77を駆動するための時分モータ60を備えて構成されている。
運針機構Eに用いられている時分モータ60および秒モータ10は、パルスモータ、ステッピングモータ、階動モータあるいはデジタルモータなどとも称され、デジタル制御装置のアクチュエータとして多用されている、パルス信号により駆動されるモータである。近年、携帯に適した小型の電子装置あるいは情報機器用のアクチュエータとして小型、軽量化されたステッピングモータが多く採用されている。このような電子装置の代表的なものが電子時計、時間スイッチ、クロノグラフといった計時装置である。
本例の時分モータ60および秒モータ10は、駆動部Dから供給される駆動パルスによって磁力を発生する駆動コイル61および11と、この駆動コイル61および11によって励磁されるステータ62および12と、さらに、ステータ62および12の内部において励磁される磁界により回転するロータ63および13を備えて構成されている。
時分モータ60のロータ63の回転は、かなを介してロータ63に噛合された四番車71、三番車72、二番車73、日の裏車74および筒車75からなる時分輪列70によって時針および分針に伝達される。二番車73には分針76が接続され、筒車75には時針77が接続されている。
秒モータ10のロータ13の回転は、かなを介してロータ13に噛合された秒中間車51、秒車52からなる秒輪列50によって秒針に伝達される。秒車52の軸には秒針55が接続されている。
ロータ63および13の回転に連動して、これらの針により時刻が表示される。
[1.1.4]駆動部の構成
次に、駆動部Dは制御部Cの制御の基に時分モータ60および秒モータ10に様々な駆動パルスを供給する。駆動部Dは、秒駆動回路30Sおよび時分駆動回路30HMを備えて構成されている。
[1.1.5]受信部の構成
次に、受信部Fは、時刻データが重畳された長波標準電波(JJY;日本では40kHz)を受信するフェライトアンテナ26、フェライトアンテナ26によって受信された長波標準電波を時刻データとして出力する受信回路25、および、受信回路25によって出力された時刻データを記憶する図示しない記憶回路を備えて構成されている。
受信回路25の詳細構成について、図4を参照して説明する。
受信回路25は、フェライトアンテナ26によって受信された長波標準電波信号を増幅する増幅回路56、増幅された長波標準電波信号から所望の周波数成分のみを抜き出すバンドパスフィルタ57、長波標準電波信号を平滑化し復調する復調回路58、増幅回路56のゲインコントロールを行ない長波標準電波信号の受信レベルが一定になるように制御するAGC(Automatic Gain Control)回路54と、復調された長波標準電波信号をデコードして出力するデコード回路59とを備えて構成されている。
パワーセーブモード信号は制御回路14から供給されており、受信回路25の動作モードを制御している。通常の非受信時において受信回路25はパワーセーブ状態にあり電力消費はほとんどない状態にある。一方、受信時において受信回路25はパワーセーブ状態が解除され、アクティブ状態となりデータ受信動作を行う。
ここで、図13および図14を参照して、時刻データが重畳された長波標準電波信号の内容について説明する。
まず、図13に示される長波標準電波信号のタイムコードフォーマットは、1秒ごとに1つの信号が送信され、60秒で1レコードとなるように構成されている。
長波標準電波信号として送信されてくる信号の種類は、全部で3種類あり、"1"、"0"あるいは"P"を表す信号が送信されてくる。
これらの信号の種類は、図14に示される各信号の振幅変調時間の長短により判断される。図14(a)は、信号の種類が"1"となる信号波形を示しており、信号の立ち上がりから0.5秒間振幅が継続した場合に信号の種類が"1"であると判断される。図14(b)は、信号の種類が"0"となる信号波形を示しており、信号の立ち上がりから0.8秒間振幅が継続した場合に"0"信号であると判断される。また、図14(c)は、信号の種類が"P"となる信号波形を示しており、信号の立ち上がりから0.2秒間振幅が継続した場合に"P"信号であると判断される。
また、図13に示されるように、長波標準電波信号のタイムコードフォーマットには、項目として現在時刻の分9a、時9bおよび現在年の1月1日からの通算日9c等が含まれている。
また、長波標準電波信号のタイムコードフォーマット上に"N"が記されている項目は、"1"を表す信号が送信されてきた場合には、"ON"状態となり、その項目に対応付けられた数値は時分等を算出する際の加算の対象となり、一方、"1"以外の信号が送信されてきた場合には、"OFF"状態となり、その項目に対応付けられた数値は時分等を算出する際の加算の対象外となることを示している。
具体的に説明すると、例えば、分9aに該当する8秒間に長波標準電波信号が"1、0、1、0、0、1、1、1"と送信されてきた場合には、現在時刻の分が"40+10+4+2+1=57"分であることを示している。
また、長波標準電波信号のタイムコードフォーマット上に"P"および"0"が記されている項目については、固定項目であり、長波標準電波信号とタイムコードフォーマットとの同期を取るために用いられる。そして、"P"が2回続けて送信された場合に、秒が"00"秒であることを示す、つまり、分が次の分に切り替わることを示している。
また、長波標準電波はセシウム原子時計を基準としている。したがって、長波標準電波を受信して時刻を修正する電波時計は、誤差が10万年に1秒という非常に高い精度を得ることができる。
[1.1.6]制御部の構成
以下に図2を参照しながら制御部Cの構成を説明する。図2は、第1実施形態に係る計時装置1の制御部Cとその周辺構成の機能ブロック図である。
制御部Cは、パルス合成回路22、発電検出回路91、高容量二次電源48の充電電圧を検出する充電電圧検出回路92、モード制御回路96、秒カウンタ回路94、時分カウンタ回路95、モード制御回路96の出力信号に基づいて秒カウンタ回路94並びに時分カウンタ回路95を制御する時刻データ制御回路93、および、駆動制御回路24を備えて構成されている。
[1.1.6.1]パルス合成回路の構成
まず、パルス合成回路22について説明する。パルス合成回路22は、水晶振動子などの基準発振源21を用いて安定した周波数の基準パルスを発振する発振回路、基準パルスを分周して得た分周パルスと基準パルスとを合成してパルス幅やタイミングの異なるパルス信号を発生する合成回路を備えている。
[1.1.6.2]発電検出回路の構成
発電検出回路91の詳細構成について、図5を参照して説明する。
図5に示す発電検出回路91は、2個のPチャネルトランジスタ36,37と、Pチャネルトランジスタ36,37のドレイン端子が電流引き込み側の端子に接続されているコンデンサ38と、コンデンサ38に並列に接続されていてコンデンサ38の電荷を放電するために用いられる高抵抗である抵抗39と、Pチャネルトランジスタ36,37のドレイン端子が入力に接続されているインバータ78と、インバータ78に直列に接続されているインバータ79と、プルアップ抵抗27,28から構成されている。Pチャネルトランジスタ36,37のゲート端子には、図1の発電コイル26の両端の端子電圧が印加され、各ソース端子には、それぞれ高電位側電圧Vddが印加される。コンデンサ38と抵抗39の他方の端子には低電位側電圧Vssが印加される。インバータ79の出力信号が発電検出信号である。
ここで、低電位側電圧Vssは、高電位側電圧Vdd(=GND)を基準としたときの負電圧であり、高電位側電圧Vddからの電位差を示している。
また、抵抗39は、数十Mから数Gオームの高抵抗である。
以上の構成において、発電装置40に起電圧が発生すると、Pチャネルトランジスタ36,37が交互に"ON"状態になり、コンデンサ38の端子間に電圧が発生し、インバータ78への入力が"H"レベルになるので、インバータ79から出力される発電検出信号が"H"レベルになる。一方、発電装置40に起電圧が発生していない場合には、Pチャネルトランジスタ36,37が"OFF"状態のままとなるので、コンデンサ38の電荷が抵抗39によって放電されるので、コンデンサ38の端子間電圧が減少し、インバータ78への入力が"L"レベルになるので、インバータ79から出力される発電検出信号が"L"レベルになる。
ここで、発電検出回路91には、プルアップ抵抗27,28が備えられているため、発電装置40に起電圧が発生していない場合には、残留磁界等による影響を受けることなく確実にPチャネルトランジスタ36,37を"OFF"状態にすることができる。したがって、発電検出回路91は、電流消費をゼロに抑えることが可能であり、高容量二次電源48の消費エネルギーを低減することができる。
[1.1.6.3]モード制御回路の構成
次に、モード制御回路96は、発電状態に応じて時刻表示の動作モードを制御するとともに、発電検出回路91で発電が検出されない非発電時間Tnを計測する非発電時間計測回路84を備えて構成されている。
また、モード制御回路96は、設定されたモードを記憶し、その情報を駆動制御回路24、時刻データ制御回路93に供給している。駆動制御回路24においては、表示モードから節電モードに切り換わると、駆動回路30HMおよび30Sに対しパルス信号を供給するのを停止し、駆動回路30HMおよび30Sの動作を停止させる。これにより、時分モータ60および秒モータ10は駆動を停止し、時分針および秒針は非駆動状態となり、時刻表示は停止する。
非発電時間計測回路84は、非発電時間Tnが所定の設定時間を越えると表示モードから節電モードに移行するようになっている。一方、節電モードから表示モードへの移行は、発電検出回路91によって、発電装置40が発電状態にあることが検出され、かつ、充電電圧検出回路92によって、高容量二次電源48の充電電圧が十分であることが検出されることにより実行される。
ここで、動作モードには、表示モードおよび節電モードがある。
表示モードは、その機械本来の機能を動作するものであり、本実施形態における計時装置1の場合には、時刻表示を継続している動作である。
節電モードは、節電モードに切り替わる前の状態を記憶し、あるいは、節電モードの経過情報を記憶するもので、表示モードに切り替わった際には、節電モードのときの記憶情報を反映するものであり、本実施形態における計時装置1の場合には、時刻表示等を停止させ、復帰に必要な経過時間等をカウントしている動作である。
[1.1.6.4]秒カウンタ回路の構成
次に、秒カウンタ回路94は、秒位置カウンタ82、秒時刻カウンタ98、および、秒一致検出回路85を備えて構成されている。
秒位置カウンタ82は、60秒でループするカウンタであり、例えばアナログ時計の場合、表示モードから節電モードに移行する際には、秒針位置カウンタ82が"00"(例えば、00秒の位置に相当)になるまで運針し、秒位置カウンタ82が"00"になった時点で時刻表示動作を停止して節電モードに移行する。これは、針の位置が現在どこにあるのかは時計内部では判断できないためであり、秒位置カウンタ82が"00"の時の針の位置を基準にして表示モード復帰時の針の位置を相対的に判断するものである。
また、秒時刻カウンタ98は、60秒でループするカウンタであり、節電モードから表示モードに切り換わると、受信回路25によって受信された時刻データに基づいてカウンタ値をセットする。これにより、節電モードの継続時間をカウントする必要がなくなる。
また、秒カウンタ回路94は、節電モードから表示モードに切り換わると、秒位置カウンタ82を用いて駆動制御回路24から秒駆動回路30Sに供給される早送りパルスをカウントする。そして、秒一致検出回路85は、秒位置カウンタ82のカウント値が秒時刻カウンタ98のカウント値と一致すると、早送りパルスの送出を停止するための制御信号を生成し、これを秒駆動回路30Sに供給する。
[1.1.6.5]時分カウンタ回路の構成
次に、時分カウンタ回路95は、時分位置カウンタ86、時分時刻カウンタ97、および、時分一致検出回路87を備えて構成されている。時分位置カウンタ86は、24時間でループするカウンタであり、例えばアナログ時計の場合、表示モードから節電モードに移行する際には、時分位置カウンタ86が"00:00"あるいは"12:00"(例えば、12時の位置に相当)になるまで運針し、時分位置カウンタ86が"00:00"あるいは"12:00"になった時点で時刻表示動作を停止して節電モードに移行する。これは、針の位置が現在どこにあるのかは時計内部では判断できないためであり、時分位置カウンタ86が"00:00"あるいは"12:00"の時の針の位置を基準にして表示モード復帰時の針の位置を相対的に判断するものである。
また、時分時刻カウンタ97は、24時間でループするカウンタであり、節電モードから表示モードに切り換わると、受信回路25によって受信された時刻データに基づいてカウンタ値をセットする。これにより、節電モードの継続時間をカウントする必要がなくなる。
また、時分カウンタ回路95は、節電モードから表示モードに切り換わると、時分位置カウンタ86を用いて駆動制御回路24から時分駆動回路30HMに供給される早送りパルスをカウントする。そして、時分一致検出回路87は、時分位置カウンタ86のカウント値が時分時刻カウンタ97のカウント値と一致すると、早送りパルスの送出を停止するための制御信号を生成し、これを時分駆動回路30HMに供給する。
[1.1.6.6]駆動制御回路の構成
次に、駆動制御回路24は、パルス合成回路22から出力される各種のパルス信号に基づいて、モードに応じた駆動パルス信号を生成する。まず、節電モードにあっては、駆動パルス信号の供給を停止する。次に、節電モードから表示モードへの切り換えが行われた直後には、再表示された時刻表示を現時刻に復帰させるために、パルス間隔が短い早送りパルスを駆動パルス信号として駆動回路30HMおよび30Sに供給する。そして、早送りパルスの供給が終了した後には、通常のパルス間隔の駆動パルス信号を駆動回路30HMおよび30Sに供給する。
[1.1.7]電源の供給を遮断するための回路構成
次に、節電モード中における高容量二次電源48からの消費電流を極力減らすために、高容量二次電源48による電源電圧の供給を遮断する回路構成を図11に示す。
図11に示される回路構成には、上述した計時装置1の回路構成に加え、低電位側電圧Vssを入力電圧としこれを安定させた定電圧Vregを出力する定電圧発生回路112、定電圧Vregによってクロック信号の発生等を行う定電圧駆動回路111(例えば、発振回路、分周回路等)、高容量二次電源48と制御回路23との間に設けられたラッチ回路113およびラッチ回路113の出力側と高電位側電圧Vddラインとの交点に接続されたpチャネルトランジスタ114が備えられている。
ラッチ回路113は、制御回路23から送信される節電モードに移行したことを示す節電モード信号を入力するセットピン(S)、発電検出回路91から送信される発電状態を検出したことを示す発電状態検出信号を入力するリセットピン(R)および入力した各信号に対する出力信号を出力する出力ピン(Q)を有している。
なお、高電位側電圧Vddを基準電位(GND)とした場合には、低電位側電圧Vssが電源電圧となり、この電位差が充電電圧Vcとなる。
以上の構成において、動作モードが表示モードから節電モードに移行される場合には、制御回路23からラッチ回路113のセットピンに対して節電モード信号が送られ、ラッチ回路113の出力ピンからは、"H"レベルの信号が出力され、pチャネルトランジスタ114は"OFF"状態となる。これにより、制御回路23、電圧検出回路92および定電圧発生回路112等に対しては高容量二次電源48の充電電圧Vcの供給が停止されるとともに、定電圧駆動回路111に対しては定電圧Vregの供給が停止される。
節電モードにおいては、駆動部Dは停止しており、回路の消費電流の殆どは基準パルス信号発生のための発振回路、分周回路等の定電圧駆動回路111および定電圧発生回路112で消費されているため、上述したように定電圧駆動回路111への定電圧Vregの供給を停止することで、定電圧駆動回路111での消費電流を零にでき、さらに定電圧発生回路112への電源電圧Vssの供給を停止させることによって、回路全体の消費電流をほぼ零にすることができる。
また、節電モード中に発電検出回路91からラッチ回路113のリセットピンに対して発電状態検出信号が送られると、ラッチ回路113の出力ピンからは、"L"レベルの信号が出力され、pチャネルトランジスタ114は"ON"状態となる。したがって、表示モードの間は、制御回路23、電圧検出回路92および定電圧発生回路112等に対して高容量二次電源48の充電電圧Vcが供給され、定電圧駆動回路111には、定電圧Vregが供給されることとなる。
なお、pチャネルトランジスタ114を"OFF"状態にして充電電圧Vcの供給を停止しているとき、ラッチ回路113の出力が不安定となる。このため、pチャネルトランジスタ114を確実に"OFF"状態とするために、pチャネルトランジスタ114のゲート端子側に高抵抗値を有するプルアップ抵抗を接続することが望ましい。
[1.2]第1実施形態の動作
次に、図3に示される動作フローチャートを参照して、第1実施形態の動作について説明する。
まず、時刻データ制御回路93は、モード制御回路96において現在設定されている動作モードが節電モードであるか否かを判断する(ステップS1)。
ステップS1の判断において、モード制御回路96において現在設定されている動作モードが節電モードであるときは(ステップS1;Yes)、処理をステップS5に移行する。
一方、ステップS1の判断において、モード制御回路96において現在設定されている動作モードが表示モードであるときは(ステップS1;No)、発電検出回路91は、発電装置40の発電量を検出し、発電状態であるか否かを判断する(ステップS2)。
ステップS2の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が発電状態であると判断された場合には(ステップS2;Yes)、ステップS14に処理を移行する。
一方、ステップS2の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が非発電状態であると判断された場合には(ステップS2;No)、非発電時間計測回路84は、非発電時間をカウントしているカウント値をアップする(ステップS3)。
次に、モード制御回路96は、非発電時間計測回路84によってカウントされているカウント値が、予め定められた所定の非発電時間に相当する値を超えているか否かを判断する(ステップS4)。
ステップS4の判断において、モード制御回路96によって、非発電時間計測回路84によりカウントされているカウント値が、予め定められた所定の非発電時間に相当する値を超えていないと判断された場合には(ステップS4;No)、処理をステップS2に移行する。
一方、ステップS4の判断において、モード制御回路96によって、非発電時間計測回路84によりカウントされているカウント値が、予め定められた所定の非発電時間に相当する値を超えていると判断された場合には(ステップS4;Yes)、モード制御回路96は、動作モードを表示モードから節電モードに移行するとともに、時刻データ制御回路93に対して、動作モードが節電モードであることを示す節電モード信号を送信する(ステップS5)。
節電モード信号を受信した時刻データ制御回路93は、時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウント値が、例えば、"12時00分00秒"を示す針位置に対応したカウント値になるまで運針を継続させる(ステップS6)。
時刻データ制御回路93は、時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウント値が、"12時00分00秒"を示す針位置に対応したカウント値であるか否かを判断する(ステップS7)。
ステップS7の判断において、時刻データ制御回路93によって、時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウント値が、"12時00分00秒"を示す針位置に対応していないカウント値であると判断された場合には(ステップS7;No)、処理をステップS6に移行する。
一方、ステップS7の判断において、時刻データ制御回路93によって、時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウント値が、"12時00分00秒"を示す針位置に対応したカウント値であると判断された場合には(ステップS7;Yes)、上述した高容量二次電源48の供給を遮断する方法によって、発電検出回路91を除いた全ての回路と高容量二次電源48との間を遮断し、発電検出回路91を除いた全ての回路に対する電源の供給を停止する(ステップS8)。
次に、発電検出回路91は、発電装置40の発電量を検出し、発電状態であるか否かを判断する(ステップS9)。
ステップS9の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が非発電状態であると判断された場合には(ステップS9;No)、ステップS9に処理を移行する。
一方、ステップS9の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が発電状態であると判断された場合には(ステップS9;Yes)、充電電圧検出回路92は、システム駆動電圧Vssと現時刻への復帰動作が可能となる下限電圧VLとを比較して、システム駆動電圧Vssが現時刻への復帰動作を正常に完了するために必要な下限電圧VLを超えているか否かを判断する(ステップS11)。
ステップS11の判断において、充電電圧検出回路92によって、システム駆動電圧Vssが現時刻への復帰動作を正常に完了するために必要な下限電圧VLを超えていないと判断された場合には(ステップS11;No)、例えば、2秒運針などの変則運針を行って、ユーザに対してシステム駆動電圧Vssが不足していることを示し(ステップS15)、処理をステップS11に移行する。
これは、システム駆動電圧Vssが下限電圧VLを下回っている場合には、現時刻への復帰を完了することができずに誤った時刻表示をしてしまう恐れがあるため、変則運針をしてユーザに充電を促すようにしている。
一方、ステップS11の判断において、充電電圧検出回路92によって、システム駆動電圧Vssが現時刻への復帰動作を正常に完了するために必要な下限電圧VLを超えていると判断された場合には(ステップS11;Yes)、受信回路25は、アンテナ26を介して時刻データを受信するとともに、時刻データ制御回路93に時刻データを送信する(ステップS12)。
時刻データを受信した時刻データ制御回路93は、受信した時刻データに基づいて、秒時刻カウンタ98および時分時刻カウンタ99のカウンタ値を現在時刻にセットし、現時刻への復帰動作を開始する(ステップS13)。
具体的に説明すると、秒カウンタ回路94は、秒位置カウンタ82を用いて駆動制御回路24から秒駆動回路30Sに供給される早送りパルスをカウントする。そして、秒一致検出回路85は、秒位置カウンタ82のカウント値と秒時刻カウンタ98のカウント値とが一致したときに、早送りパルスの送出を停止するための制御信号を生成し、これを秒駆動回路30Sに供給することによって秒針が現時刻に復帰する。
また、時分カウンタ回路95は、時分位置カウンタ86を用いて駆動制御回路24から時分駆動回路30HMに供給される早送りパルスをカウントする。そして、時分一致検出回路87は、時分位置カウンタ86のカウント値と時分時刻カウンタ99のカウント値とが一致したときに、早送りパルスの送出を停止するための制御信号を生成し、これを時分駆動回路30HMに供給することによって時分針が現時刻に復帰する。
このような現時刻復帰動作は、秒針あるいは時分針のどちらから始めてもよいし、同時に始めてもよい。
そして、現時刻に復帰した後は、通常運針が行われ、表示モードとして現在時刻の表示を継続する(ステップS14)。
[1.3]第1実施形態の変形例
なお、上述した第1実施形態において、節電モードに移行する際に針位置が"12時00分00秒"を指し示すまで運針を継続させているが、"12時00分00秒"に限る必要はなく、他の時刻であってもよい。要するに、現在指し示している針位置と秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86のカウント値とが対応されていて、秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86のカウント値を変更することによって針位置が正しくセットされるのであれば"12時00分00秒"に限る必要はない。
[1.4]第1実施形態の効果
以上の説明のように本第1実施形態によれば、節電モードに移行する際に、時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウント値が、"12時00分00秒"を示す針位置に対応したカウント値になるまで運針を継続し、表示モードに移行する際には、針位置が"12時00分00秒"を指し示していることを基準にして現時刻への復帰動作を行っているため、時刻表示を正しい時刻に復帰させることが可能となる。
また、節電モードに移行して、針位置が"12時00分00秒"を指し示した後は、高容量二次電源48による電源の供給を遮断して発電検出回路91以外の消費電流をなくすことによって、高容量二次電源48のエネルギー消費を極力低減させることが可能となる。
[2]第2実施形態
[2.1]第2実施形態の構成
図6は、第2実施形態に係る計時装置2の制御部C'とその周辺構成の機能ブロック図である。
計時装置2は、制御部C'において、不揮発性メモリ部88を新たに用いる点を除いて、図1および図2に示される第1実施形態に係る計時装置1と同様に構成されている。
不揮発性メモリ部88は、電気的に書き替え可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、読み出し用のセンスアンプおよび書き込み用の昇圧回路を備えて構成されている。
不揮発性メモリ部88は、表示モードから節電モードに移行する際に、移行時の秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86の各カウンタ値を不揮発性メモリに記憶する。
これにより、節電モードに移行する場合に、移行時の針位置に対応する秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86の各カウンタ値を記憶してから、すぐに運針を停止することができるため、消費エネルギーをより節減することができる。
[2.2]第2実施形態の動作
本第2実施形態の動作が第1実施形態の動作と異なる点は、第1実施形態においては、節電モードに移行する際に、針位置が"12時00分00秒"を指し示すまで、運針を継続してから電源の供給を停止していたのに対し、節電モードに移行する際に、移行時の針位置に対応する秒位置カウンタ82並びに時分位置カウンタ86の各カウンタ値を不揮発性メモリ部88に記憶してから電源の供給を停止している点、および、第1実施形態においては、現時刻へ復帰する際に、針位置が"12時00分00秒"を指し示していることを基準にして復帰動作が行われているのに対し、現時刻へ復帰する際に、針位置が不揮発性メモリ88に記憶されているカウンタ値に対応する位置にあることを基準にして復帰動作が行われている点である。
次に、図7に示される動作フローチャートを参照して、第2施形態の動作について説明する。
まず、時刻データ制御回路93は、モード制御回路96において現在設定されている動作モードが節電モードであるか否かを判断する(ステップS21)。
ステップS21の判断において、モード制御回路96において現在設定されている動作モードが節電モードであるときは(ステップS21;Yes)、処理をステップS25に移行する。
一方、ステップS21の判断において、モード制御回路96において現在設定されている動作モードが表示モードであるときは(ステップS21;No)、発電検出回路91は、発電装置40の発電量を検出し、発電状態であるか否かを判断する(ステップS22)。
ステップS22の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が発電状態であると判断された場合には(ステップS22;Yes)、ステップS34に処理を移行する。
一方、ステップS22の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が非発電状態であると判断された場合には(ステップS22;No)、非発電時間計測回路84は、非発電時間をカウントしているカウント値をアップする(ステップS23)。
次に、モード制御回路96は、非発電時間計測回路84によってカウントされているカウント値が、予め定められた所定の非発電時間に相当する値を超えているか否かを判断する(ステップS24)。
ステップS24の判断において、モード制御回路96によって、非発電時間計測回路84によりカウントされているカウント値が、予め定められた所定の非発電時間に相当する値を超えていないと判断された場合には(ステップS24;No)、処理をステップS22に移行する。
一方、ステップS24の判断において、モード制御回路96によって、非発電時間計測回路84によりカウントされているカウント値が、予め定められた所定の非発電時間に相当する値を超えていると判断された場合には(ステップS24;Yes)、モード制御回路96は、動作モードを表示モードから節電モードに移行するとともに、時刻データ制御回路93に対して、動作モードが節電モードであることを示す節電モード信号を送信する(ステップS25)。
節電モード信号を受信した時刻データ制御回路93は、時分カウンタ回路95および秒カウンタ回路94に対して、時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウント値を不揮発性メモリ部88に書き込ませるための制御信号を送信し、時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウント値を不揮発性メモリ部88に対して記憶させる(ステップS26)。
これにより、節電モード移行時の針位置に対応する秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86の各カウンタ値を不揮発性メモリ部88に対して記憶してからすぐに運針を停止することができるため、第1実施形態のように針位置が"12時00分00秒"を指し示すまで運針を継続する必要がなくなり、消費エネルギーをより節減することができる。
そして、発電検出回路91を除いた全ての回路と高容量二次電源48との間を遮断し、発電検出回路91を除いた全ての回路に対する電源の供給を停止する(ステップS27)。
次に、発電検出回路91は、発電装置40の発電量を検出し、発電状態であるか否かを判断する(ステップS28)。
ステップS28の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が非発電状態であると判断された場合には(ステップS28;No)、ステップS28に処理を移行する。
一方、ステップS28の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が発電状態であると判断された場合には(ステップS28;Yes)、充電電圧検出回路92は、システム駆動電圧Vssと現時刻への復帰動作が可能となる下限電圧VLとを比較して、システム駆動電圧Vssが現時刻への復帰動作を正常に完了するために必要な下限電圧VLを超えているか否かを判断する(ステップS30)。
ステップS30の判断において、充電電圧検出回路92によって、システム駆動電圧Vssが現時刻への復帰動作を正常に完了するために必要な下限電圧VLを超えていないと判断された場合には(ステップS30;No)、例えば、2秒運針などの変則運針を行って、ユーザに対してシステム駆動電圧Vssが不足していることを示し(ステップS35)、処理をステップS30に移行する。
一方、ステップS30の判断において、充電電圧検出回路92によって、システム駆動電圧Vssが現時刻への復帰動作を正常に完了するために必要な下限電圧VLを超えていると判断された場合には(ステップS30;Yes)、受信回路25は、アンテナ26を介して時刻データを受信するとともに、時刻データ制御回路93に時刻データを送信する(ステップS31)。
時刻データを受信した時刻データ制御回路93は、受信した時刻データに基づいて、秒時刻カウンタ98および時分時刻カウンタ99のカウンタ値を現在時刻にセットする。
そして、秒カウンタ回路94および時分カウンタ回路95は、不揮発性メモリ部88に記憶されている節電モード移行時の針位置に対応する時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウンタ値を読み出して、秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86に再セットする(ステップS32)。
これによって、現時刻への復帰動作を開始する前の針位置と時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウント値とが対応付けられる。そして、当該各カウント値を秒時刻カウンタ98および時分時刻カウンタ99の各カウンタ値に合わせることによって、各針位置が現在時刻を表示するようになる。
次に、秒針および時分針の現時刻への復帰動作が行われる(ステップS33)。
そして、現時刻に復帰した後は、通常運針が行われ、表示モードとして現在時刻の表示を継続する(ステップS34)。
[2.3]第2実施形態の効果
以上の説明のように本第2実施形態によれば、節電モードに移行する際に、節電モード移行時の針位置に対応する秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86の各カウンタ値を不揮発性メモリ部88に対して記憶し、表示モードに移行する際には、不揮発性メモリ部88に記憶されているカウンタ値を読み出して、秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86に再セットし、再セットされたカウント値を基準にして現時刻への復帰動作を行っているため、時刻表示を正しい時刻に復帰させることが可能となる。
また、節電モードに移行する際には、節電モード移行時の針位置に対応する秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86の各カウンタ値を不揮発性メモリ部88に対して記憶してからすぐに運針を停止することができるため、消費エネルギーをより節減することができる。
また、節電モードに移行した後は、高容量二次電源48による電源の供給を遮断して発電検出回路91以外の消費電流をなくすことによって、高容量二次電源48のエネルギー消費を極力低減させることが可能となる。
[3]第3実施形態
[3.1]第3実施形態の構成
図8は、第3実施形態に係る計時装置3の運針機構E'に設けられた針位置検出素子の構成例を示した図である。なお、図8においては、針位置検出素子の構成をわかりやすくするために、時針、分針および秒針を1つの指針駆動モータで駆動させる構成例により示している。
計時装置3は、運針機構E'において、秒針用検出素子KS、分針用検出素子KMおよび時針用検出素子KHを新たに用いる点を除いて、図1および図2に示される第1実施形態に係る計時装置1と同様に構成されている。
秒針用検出素子KSは、秒車52'の歯車に貼られた所定の磁気情報パターンで帯磁された磁性体をホール素子等で検出することにより秒針の位置の検出を行っている。また、分針用検出素子KMおよび時針用検出素子KHも秒針用検出素子KSと同様にして分針および時針の位置の検出を行っている。
これにより、節電モードに移行する場合に、移行時の針位置に関係なくすぐに運針を停止することができるため、消費エネルギーをより節減することができる。
[3.2]第3実施形態の動作
本第3実施形態の動作が第1実施形態の動作と異なる点は、第1実施形態においては、節電モードに移行する際に、針位置が"12時00分00秒"を指し示すまで、運針を継続してから電源の供給を停止していたのに対し、節電モードに移行する際に、移行時の針位置に関係なくすぐに電源の供給を停止している点、および、第1実施形態においては、現時刻へ復帰する際に、針位置が"12時00分00秒"を指し示していることを基準にして復帰動作が行われているのに対し、現時刻へ復帰する際に、秒針用検出素子KS、分針用検出素子KMおよび時針用検出素子7KHによって検出された針位置を基準にして復帰動作が行われている点である。
次に、図9に示される動作フローチャートを参照して、第3実施形態の動作について説明する。
まず、時刻データ制御回路93は、モード制御回路96において現在設定されている動作モードが節電モードであるか否かを判断する(ステップS41)。
ステップS41の判断において、モード制御回路96において現在設定されている動作モードが節電モードであるときは(ステップS41;Yes)、処理をステップS45に移行する。
一方、ステップS41の判断において、モード制御回路96において現在設定されている動作モードが表示モードであるときは(ステップS41;No)、発電検出回路91は、発電装置40の発電量を検出し、発電状態であるか否かを判断する(ステップS42)。
ステップS42の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が発電状態であると判断された場合には(ステップS42;Yes)、ステップS53に処理を移行する。
一方、ステップS42の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が非発電状態であると判断された場合には(ステップS42;No)、非発電時間計測回路84は、非発電時間をカウントしているカウント値をアップする(ステップS43)。
次に、モード制御回路96は、非発電時間計測回路84によってカウントされているカウント値が、予め定められた所定の非発電時間に相当する値を超えているか否かを判断する(ステップS44)。
ステップS44の判断において、モード制御回路96によって、非発電時間計測回路84によりカウントされているカウント値が、予め定められた所定の非発電時間に相当する値を超えていないと判断された場合には(ステップS44;No)、処理をステップS42に移行する。
一方、ステップS44の判断において、モード制御回路96によって、非発電時間計測回路84によりカウントされているカウント値が、予め定められた所定の非発電時間に相当する値を超えていると判断された場合には(ステップS44;Yes)、モード制御回路96は、動作モードを表示モードから節電モードに移行するとともに、時刻データ制御回路93に対して、動作モードが節電モードであることを示す節電モード信号を送信する(ステップS45)。
そして、発電検出回路91を除いた全ての回路と高容量二次電源48との間を遮断し、発電検出回路91を除いた全ての回路に対する電源の供給を停止する(ステップS46)。
このように、節電モード移行時の針位置に関与することなく、すぐに運針を停止することができるため、第1実施形態のように針位置が"12時00分00秒"を指し示すまで運針を継続する必要がなくなり、消費エネルギーをより節減することができる。
次に、発電検出回路91は、発電装置40の発電量を検出し、発電状態であるか否かを判断する(ステップS47)。
ステップS47の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が非発電状態であると判断された場合には(ステップS47;No)、ステップS47に処理を移行する。
一方、ステップS47の判断において、発電検出回路91によって、発電装置40が発電状態であると判断された場合には(ステップS47;Yes)、電源の供給を再開する(ステップS48)。
次に、充電電圧検出回路92は、システム駆動電圧Vssと現時刻への復帰動作が可能となる下限電圧VLとを比較して、システム駆動電圧Vssが現時刻への復帰動作を正常に完了するために必要な下限電圧VLを超えているか否かを判断する(ステップS49)。
ステップS49の判断において、充電電圧検出回路92によって、システム駆動電圧Vssが現時刻への復帰動作を正常に完了するために必要な下限電圧VLを超えていないと判断された場合には(ステップS49;No)、例えば、2秒運針などの変則運針を行って、ユーザに対してシステム駆動電圧Vssが不足していることを示し(ステップS54)、処理をステップS49に移行する。
一方、ステップS49の判断において、充電電圧検出回路92によって、システム駆動電圧Vssが現時刻への復帰動作を正常に完了するために必要な下限電圧VLを超えていると判断された場合には(ステップS49;Yes)、受信回路25は、アンテナ26を介して時刻データを受信するとともに、時刻データ制御回路93に時刻データを送信する(ステップS50)。
時刻データを受信した時刻データ制御回路93は、受信した時刻データに基づいて、秒時刻カウンタ98および時分時刻カウンタ99のカウンタ値を現在時刻にセットする。
そして、秒針用検出素子KS、分針用検出素子KMおよび時針用検出素子KHは、それぞれ秒車52'、二番車73'および筒車75'の歯車に貼り付けられた所定の磁気情報パターンで帯磁された磁性体を検出することによって、秒針、分針および時針の現在の針位置を検出し、検出された針位置に対応したカウント値を秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86にセットする(ステップS51)。
これによって、現時刻への復帰動作を開始する前の針位置と時分位置カウンタ86および秒位置カウンタ82のカウント値とが対応付けられる。そして、当該各カウント値を秒時刻カウンタ98および時分時刻カウンタ99の各カウンタ値に合わせることによって、各針位置が現在時刻を表示するようになる。
次に、秒針および時分針の現時刻への復帰動作が行われる(ステップS52)。
そして、現時刻に復帰した後は、通常運針が行われ、表示モードとして現在時刻の表示を継続する(ステップS53)。
[3.3]第3実施形態の変形例
なお、上述した第3実施形態において、針位置を検出する際に、磁気センサとして秒針用検出素子KS、分針用検出素子KMおよび時針用検出素子KHを利用して検出しているが、これに限らず、運針用の輪列機構に設けられた光センサあるいは電気的な接点などによって現在の針位置を検出してもよい。
具体的には、歯車に貼り付けられた光の反射・非反射を利用して作成された所定のパターンをLEDあるいはフォトダイオード等の受発光素子によって検出するもの、歯車に貼り付けられた導電材でできた導通・非導通の所定のパターンを電気的な導通によって検出するものであってもよい。
[3.4]第3実施形態の効果
以上の説明のように本第3実施形態によれば、節電モードから表示モードに移行する際に、秒針用検出素子KS、分針用検出素子KMおよび時針用検出素子KHによって検出された針位置に対応するカウント値を秒位置カウンタ82および時分位置カウンタ86にセットし、セットされたカウント値を基準にして現時刻への復帰動作を行っているため、時刻表示を正しい時刻に復帰させることが可能となる。
また、節電モード移行時には、運針をすぐに停止することができるため、消費エネルギーをより節減することができる。
また、節電モードに移行した後は、高容量二次電源48による電源の供給を遮断して発電検出回路91以外の消費電流をなくすことによって、高容量二次電源48のエネルギー消費を極力低減させることが可能となる。
[4]変形例
[4.1]第1変形例
なお、上述した各実施形態においては、図5に示される発電検出回路91を使用しているが、図10に示される発電検出回路91'を使用してもよい。
発電検出回路91'の詳細構成について、図10を参照して説明する。
図10に示す発電検出回路91'は、高容量二次電源48のプラス側と高電位側電圧Vddとの間に接続されたダイオード29と、トランジスタ36aと、トランジスタ36aのドレイン端子が電流引き込み側の端子に接続されているコンデンサ38と、コンデンサ38に並列に接続されていてコンデンサ38の電荷を放電するために用いられるプルダウン抵抗39aと、トランジスタ36aのドレイン端子が入力に接続されているインバータ78と、インバータ78に直列に接続されているインバータ79から構成されている。コンデンサ38とプルダウン抵抗39aの一方の端子には低電位側電圧Vssが印加される。インバータ79の出力信号が発電検出信号である。
また、ダイオード29の変わりに抵抗を用いてもよい。このときの抵抗の抵抗値は、数百オーム位が望ましい。
以上の構成において、発電装置40に起電圧が発生すると、整流回路47から高容量二次電源48に向けて充電電流が流れることにより、ダイオード29にも電流が流れ、順方向電圧Vfが発生する。順方向電圧Vfがトランジスタ36aのしきい値電圧Vthよりも大きくなるとトランジスタ36aがオンする。その後コンデンサ38の端子間に電圧が発生し、インバータ78への入力が"H"レベルになるので、インバータ79から出力される発電検出信号が"H"レベルになる。一方、発電装置40に起電圧が発生していない場合には、トランジスタ36aがオフしたままとなるので、コンデンサ38の電荷がプルダウン抵抗39aによって放電されるので、コンデンサ38の端子間電圧が減少し、インバータ78への入力が"L"レベルになるので、インバータ79から出力される発電検出信号が"L"レベルになる。
ここで、発電検出回路91'は、発電装置40に起電圧が発生していない場合には、電流消費をゼロに抑えることが可能であり、高容量二次電源48の消費エネルギーを低減することができる。
[4.2]第2変形例
また、上述した各実施形態においては、図11に示される高容量二次電源48による電源電圧の供給を遮断する回路構成により構成されているが、この回路構成例ではpチャネルトランジスタ114を高電位側電圧Vddが供給されるラインの途中に接続して、供給される電流を遮断するようにしているため、pチャネルトランジスタ114は容量の比較的大きなものを使用しなくてはならなかった。そこで、図12に示すように動作停止手段を構成することによっても実現することができる。
なお、発振回路22a、分周回路22b、レベルシフタ22cは定電圧Vregによって駆動される定電圧駆動回路111を具体化したものである。また、本変形例では、高電位側電圧Vddを有するラインを基準ラインa、低電位側電圧Vssを有するラインを給電ラインb,さらに定電位となる定電圧Vregを有するラインを定電圧ラインcとする。
ここで、ラインa,c間にはpチャネルトランジスタ121を接続し、ラインaと定電圧回路124との間にはpチャネルトランジスタ123を接続し、pチャネルトランジスタ123のゲート端子と制御回路23の出力側との間にはインバータ122が接続されている。そして、pチャネルトランジスタ121のゲート端子は制御回路23の出力側に接続されている。なお、pチャネルトランジスタ121,123およびインバータ122によって動作停止手段を構成している。
このように構成される第2変形例による回路構成では、動作モードが表示モードから節電モードに移行する場合には、制御回路23から"L"レベルの信号がpチャネルトランジスタ121とインバータ122とに向けて出力される。これにより、pチャネルトランジスタ121は"ON"状態となって基準ラインaと定電圧ラインcとの間を短絡することにより、発振回路22a、分周回路22b、レベルシフタ22cに供給される定電圧Vregの供給を停止する。これとほぼ同時に、pチャネルトランジスタ123には、インバータ122から"H"となる信号が入力されるため、トランジスタ123が"OFF"状態となり、高容量二次電源48から定電圧回路124に供給される充電電圧Vcの供給が停止し、定電圧Vregの供給も停止する。
一方、発電を開始した場合には、制御回路23から"H"レベルの信号が出力され、pチャネルトランジスタ121を"OFF"状態にすると共に、pチャネルトランジスタ123を"ON"状態にして、定電圧回路124を作動させて定電圧Vregを供給する。これにより、発振回路22aにも定電圧Vregが供給され、該発振回路22aから基準パルスを発生する。
この回路構成では、pチャネルトランジスタ121,123に比較的小さい耐圧のものを用いることができると共に、充電電圧Vcの供給を停止することによって、定電圧回路124における消費電流をほぼ零にすることができる。
なお、定電圧Vregの供給を停止するために、pチャネルトランジスタ121を"ON"状態にするようにしたが、pチャネルトランジスタ121を定電圧ラインcの途中に接続してpチャネルトランジスタ121を"OFF"状態にして充電電圧Vcの供給を停止するようにしてもよい。また、制御回路23に図11に例示されたラッチ回路113を内蔵してもよい。
[4.3]第3変形例
また、上述した各実施形態においては、発電検出回路91を備えているが、図15に示すように、発電検出回路91の代わりに携帯検出回路88を備えてもよい。携帯検出回路88は、計時装置の携帯状態を検出することで節電モードや通常動作モードのモード切替えを行う。例えば、図3のフローチャートでは、ステップS2において、携帯検出回路34によって検出された信号により携帯されているか否かの判断が行われる。携帯検出回路34を使えば、太陽電池89による発電との組み合わせにおいて、暗闇の中にいても携帯中には節電モードに移行することがなくなり、携帯を止めれば時刻表示を停止して節電モードに移行するというユーザにとっては自然なモード移行が実現できる。なお、携帯検出回路88は、計時装置の携帯時に発生する加速度を検出する加速度センサ、計時装置の携帯時における電極間抵抗値または電極間静電容量の変化を検出する検出装置、圧電素子などでもよい。
[4.4]第4変形例
また、上述した各実施形態においては、発電装置40の例として電磁誘導型発電機を挙げているが、太陽電池、または、熱電素子およびピエゾ素子を有する発電装置であってもよい。さらに、これらの発電装置が2種類以上併存する計時装置でもよい。
[4.5]第5変形例
また、上述した各実施形態において、整流回路19は、半波整流あるいは全波整流のいずれであってもよい。また、また、整流回路19としてダイオードを使ってもよいし、能動素子を複数個使ってもよい。
[4.6]第6変形例
また、上述した各実施形態においては、指針駆動モータとして、時分針および秒針をそれぞれ単独で駆動させる時分モータおよび秒モータを用いているが、時分秒針を全て駆動させる1つの指針駆動モータであってもよいし、時針と分針と秒針とをそれぞれ単独で駆動させる3つの指針駆動モータであってもよい。さらに、秒表示は液晶表示で行い、時分針のみをモータで駆動する構成であってもよいし、時刻および日付表示の全てが液晶表示であってもよい。
[4.7]第7変形例
また、上述した各実施形態においては、時刻情報を重畳している長波標準電波を受信するアンテナとしてフェライトアンテナ26を用いているが、時刻情報を重畳しているFM多重放送(76MHzから108MHz)を受信する場合には、ループアンテナあるいはフェライトアンテナを用いてもよいし、GPS衛星からの時刻情報を重畳している電波(1.5GHz)を受信する場合には、マイクロストリップアンテナあるいはヘリカルアンテナを用いてもよい。
[4.8]第8変形例
また、上述した各実施形態においては、発電検出回路91に備えられたコンデンサ38の電荷を放電するために、高抵抗である抵抗39を用いているが、数nA程度の微少定電流源を用いてもよい。
[4.9]第9変形例
また、上述した各実施形態においては、時刻情報を重畳している長波標準電波に基づいて、時分秒の時刻表示を自動的に修正しているが、時分秒の時刻表示に限らず、日付の表示を自動的に修正させてもよい。上述したように長波標準電波には日付情報も含まれているため、時分秒表示駆動用のモータに加え、カレンダー表示駆動用のモータを備えた場合には、長波標準電波に基づいて、日付の表示を自動的に修正させることができる。なお、この場合に、カレンダー表示位置検出用の素子を追加してもよい。
[5]その他の発明の態様
第1の態様は、時刻表示を行う時刻表示装置を備えた計時装置の制御方法において、
基本パルスを発生させる発振工程と、前記計時装置の携帯状態を検出し、携帯状態検出信号を出力する携帯状態検出工程と、前記携帯状態検出信号に基づいて起動されるとともに、前記時刻表示装置の動作モードを前記時刻表示を停止する節電モードと前記時刻表示を行う通常動作モードとの間で移行させるモード移行工程と、外部から時刻情報を受信する受信工程と、前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する場合に、前記時刻情報に基づいて、前記時刻表示装置により表示されている時刻を現時刻に復帰させる現時刻復帰工程と、を備え、
前記節電モードの際は、前記発振工程における動作を停止させて、前記携帯状態検出工程のみを動作状態とすることを特徴としている。
第2の態様は、第1の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記モード移行工程は、前記携帯状態検出信号に基づいて非携帯状態であることが検出された場合に前記動作モードを前記通常動作モードから前記節電モードに移行させることを特徴としている。
第3の態様に記載の発明は、第2の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記非携帯状態は、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が非携帯であると検出された状態が予め定められた所定の時間以上継続した場合であることを特徴としている。
第4の態様に記載の発明は、第1の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記時刻表示装置は、時針、分針および秒針を有し、
前記現時刻復帰工程は、現時刻に復帰させる際に前記時針、分針および秒針の運針を通常運針速度よりも高速となる高速運針速度で復帰させることを特徴としている。
第5の態様に記載の発明は、第1の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記時刻表示装置は、時針、分針および秒針を有し、
前記モード移行工程は、前記動作モードを前記通常動作モードから前記節電モードに移行させる際に、前記時針、分針および秒針が予め定められた所定の針位置になるまで待機してから節電モードに移行させ、前記現時刻復帰工程は、前記所定の針位置を基準にして現時刻に復帰させることを特徴としている。
第6の態様に記載の発明は、第1の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記時刻表示装置は、時針、分針および秒針を有し、
当該計時装置は、前記時針、分針および秒針の針位置に対応したカウント値をカウントする針位置カウンタ工程と、前記動作モードが前記通常動作モードから前記節電モードに移行する際に、前記カウンタ値を記憶する不揮発性メモリ工程と、を備え、
前記現時刻復帰工程は、前記カウンタ値を基準にして現時刻に復帰させることを特徴としている。
第7の態様に記載の発明は、第1の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記時刻表示装置は、時針、分針および秒針を有し、
当該計時装置は、現在の針位置を検出する針位置検出工程を備え、
前記現時刻復帰工程は、前記現在の針位置を基準にして現時刻に復帰させることを特徴としている。
第8の態様に記載の発明は、第1の態様乃至第7の態様の何れかに記載された計時装置の制御方法において、
外部エネルギーを電気エネルギーに変換し発電する発電装置と、前記発電装置において発電された電力を蓄電する蓄電装置と、を備え、
前記蓄電装置は、前記節電モードの際に前記携帯状態検出手段にのみ電力を供給することを特徴としている。
第9の態様に記載の発明は、第8の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記発電装置は、少なくとも回転錘とロータとを有し、
前記発電装置は、前記回転錘の旋回運動により前記ロータを回転させて発電することを特徴としている。
第10の態様に記載の発明は、第8の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記携帯状態検出工程は、前記発電装置の発電電圧に基づいて携帯状態を検出することを特徴としている。
第11の態様に記載の発明は、第8の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記蓄電装置に蓄電された蓄電電圧を検出する電圧検出工程を備え、
前記現時刻復帰工程は、前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する際に、前記電圧検出工程において検出された前記蓄電電圧が予め定められた所定の電圧未満の場合には、現時刻に復帰するための現時刻復帰動作を行わないことを特徴としている。
第12の態様に記載の発明は、第11の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記所定の電圧は、前記現時刻復帰工程が、現時刻への復帰を完了するために必要な電圧であることを特徴としている。
第13の態様に記載の発明は、第11の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記受信工程は、前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する際に、前記電圧検出工程において検出された前記蓄電電圧が予め定められた所定の電圧未満の場合には、前記時刻情報を受信しないことを特徴としている。
第14の態様に記載の発明は、第11の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する際に前記電圧検出工程において検出された前記蓄電電圧が予め定められた所定の電圧未満の場合に、時刻復帰することができないことを告知する告知工程を備えたことを特徴としている。
第15の態様に記載の発明は、第14の態様に記載の計時装置の制御方法において、
前記告知工程は、前記時刻表示装置の運針間隔を変更させる運針間隔変更工程を有し、
前記運針間隔変更工程は、前記告知の際に前記時刻表示装置の運針間隔を変更させることを特徴としている。
第1実施形態における計時装置の概略構成を示す図である。 第1実施形態における制御部の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態における動作例を示すフローチャートである。 各実施形態における受信回路の構成を示すブロック図である。 各実施形態における発電検出回路の構成を示すブロック図である。 第2実施形態における制御部の概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態における動作例を示すフローチャートである。 第3実施形態における針位置検出素子の構成例を示す図である。 第3実施形態における動作例を示すフローチャートである。 発電検出回路の変形例を示すブロック図である。 各実施形態における電源を遮断するための構成例を示すブロック図である。 電源を遮断するための構成の変形例を示すブロック図である。 長波標準電波信号のタイムコードフォーマットを示す図である。 長波標準電波信号の信号の種類を説明する図である。 変形例である携帯検出回路を備えた計時装置を示すブロック図である。
符号の説明
1……計時装置、
E……運針機構(時刻表示手段)、
23……制御回路(現時刻復帰手段、告知手段、運針間隔変更手段)、
25……受信回路(受信手段)、
26……アンテナ(受信手段)、
40……発電装置(発電手段)、
43……発電用ロータ(ロータ)、
45……回転錘、
48……高容量二次電源(蓄電手段)、
55……秒針、
76……分針、
77……時針、
82……秒位置カウンタ(針位置カウンタ手段)、
86……時分位置カウンタ(針位置カウンタ手段)、
88……不揮発性メモリ部(不揮発性メモリ手段)、
91……発電検出回路(発電状態検出手段)、
91a…携帯検出回路(携帯状態検出手段)、
92……充電電圧検出回路(電圧検出手段)、
96……モード制御回路(モード移行手段)。

Claims (13)

  1. 時刻表示を行う時刻表示手段を備えた計時装置において、
    当該計時装置の携帯状態を検出し、携帯状態検出信号を出力する携帯状態検出手段と、
    前記携帯状態検出信号に基づき、前記時刻表示手段における動作モードを、前記時刻表示を行う通常動作モードと前記時刻表示を停止する節電モードとの間で移行させる手段であって、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が非携帯状態であると検出された場合に動作モードを通常動作モードから節電モードに移行し、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が携帯状態であると検出された場合に動作モードを節電モードから通常動作モードに移行させるモード移行手段と、
    外部から時刻情報を受信する受信手段と、
    前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する場合に、前記時刻情報に基づいて、前記時刻表示手段により表示されている時刻を現時刻に復帰させる現時刻復帰手段と、を備え、
    前記節電モードの際は、前記携帯状態検出手段のみを動作状態とすることを特徴とする計時装置。
  2. 請求項1に記載の計時装置において、
    前記非携帯状態とは、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が非携帯であると検出された状態が予め定めた所定の時間以上継続した場合であることを特徴とする計時装置。
  3. 請求項1記載の計時装置において、
    外部エネルギーを電気エネルギーに変換し発電する発電手段と、
    前記発電手段により発電された電力を蓄電する蓄電手段と、を備え、
    前記蓄電手段は、前記節電モードの際に前記携帯状態検出手段にのみ電力を供給することを特徴とする計時装置。
  4. 時刻表示を行う時刻表示手段を備えた計時装置において、
    外部エネルギーを電気エネルギーに変換し発電する発電手段と、
    前記発電手段の発電状態を検出し、発電状態検出信号を出力する発電状態検出手段と、
    前記発電状態検出信号に基づき、前記時刻表示手段における動作モードを、前記時刻表示を行う通常動作モードと前記時刻表示を停止する節電モードとの間で移行させる手段であって、前記発電状態検出信号に基づいて前記発電手段が非発電状態であると検出された場合に動作モードを通常動作モードから節電モードに移行し、前記発電状態検出信号に基づいて前記発電手段が発電状態であると検出された場合に動作モードを節電モードから通常動作モードに移行させるモード移行手段と、
    外部から時刻情報を受信する受信手段と、
    前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する場合に、前記時刻情報に基づいて、前記時刻表示手段により表示されている時刻を現時刻に復帰させる現時刻復帰手段と、を備え、
    前記節電モードの際は、前記発電状態検出手段のみを動作状態とすることを特徴とする計時装置。
  5. 請求項4に記載の計時装置において、
    前記非発電状態とは、前記発電状態検出信号に基づいて前記発電手段が非発電であると検出された状態が予め定めた所定の時間以上継続した場合であることを特徴とする計時装置。
  6. 請求項4記載の計時装置において、
    前記発電手段により発電された電力を蓄電する蓄電手段を備え、
    前記蓄電手段は、前記節電モードの際に前記発電状態検出手段にのみ電力を供給することを特徴とする計時装置。
  7. 請求項3または6の何れかに記載の計時装置において、
    前記蓄電手段に蓄電された蓄電電圧を検出する電圧検出手段を備え、
    前記現時刻復帰手段は、前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する際に、前記電圧検出手段により検出された前記蓄電電圧が予め定められた所定の電圧を越えた場合に、現時刻に復帰するための現時刻復帰動作を行うことを許可する動作許可手段を有することを特徴とする計時装置。
  8. 請求項7記載の計時装置において、
    前記所定の電圧は、前記現時刻復帰手段が前記現時刻復帰動作を完了するために必要な電圧であることを特徴とする計時装置。
  9. 請求項7記載の計時装置において、
    前記復帰許可手段は、前記蓄電電圧が所定の電圧を超えた場合に、前記受信手段における時刻情報の受信を許可することを特徴とする計時装置。
  10. 請求項7記載の計時装置において、
    前記復帰許可手段が現時刻復帰動作を許可しない場合に、前記現時刻復帰動作が行われないことを告知する告知手段を備えたことを特徴とする計時装置。
  11. 請求項10記載の計時装置において、
    前記時刻表示手段は、時針、分針および秒針を有し、
    前記告知手段は、前記告知を前記時刻表示手段の運針間隔を変更させて行うことを特徴とする計時装置。
  12. 時刻表示を行う時刻表示装置を備えた計時装置の制御方法において、
    当該計時装置の携帯状態を検出し、携帯状態検出信号を出力する携帯状態検出工程と、
    前記携帯状態検出信号に基づき、前記時刻表示装置における動作モードを、前記時刻表示を行う通常動作モードと前記時刻表示を停止する節電モードとの間で移行させる工程であって、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が非携帯状態であると検出された場合に動作モードを通常動作モードから節電モードに移行し、前記携帯状態検出信号に基づいて当該計時装置が携帯状態であると検出された場合に動作モードを節電モードから通常動作モードに移行させるモード移行工程と、
    外部から時刻情報を受信する受信工程と、
    前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する場合に、前記時刻情報に基づいて、前記時刻表示装置により表示されている時刻を現時刻に復帰させる現時刻復帰工程と、を備え、
    前記節電モードの際は、前記携帯状態検出工程のみを動作状態とすることを特徴とする計時装置の制御方法。
  13. 時刻表示を行う時刻表示装置を備えた計時装置の制御方法において、
    外部エネルギーを電気エネルギーに変換し発電する発電工程と、
    前記発電工程における発電状態を検出し、発電状態検出信号を出力する発電状態検出工程と、
    前記発電状態検出信号に基づき、前記時刻表示装置における動作モードを、前記時刻表示を行う通常動作モードと前記時刻表示を停止する節電モードとの間で移行させる工程であって、前記発電状態検出信号に基づいて非発電状態であると検出された場合に動作モードを通常動作モードから節電モードに移行し、前記発電状態検出信号に基づいて発電状態であると検出された場合に動作モードを節電モードから通常動作モードに移行させるモード移行工程と、
    外部から時刻情報を受信する受信工程と、
    前記動作モードが前記節電モードから前記通常動作モードに移行する場合に、前記時刻情報に基づいて、前記時刻表示装置により表示されている時刻を現時刻に復帰させる現時刻復帰工程と、を備え、
    前記節電モードの際は、前記発電状態検出工程のみを動作状態とすることを特徴とする計時装置の制御方法。
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