JP2004157148A - 液晶表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】透過表示と反射表示のいずれにおいても良好な表示が得られ、特に反射表示のコントラストに優れる携帯用電子機器に用いて好適な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】互いに対向して配置されたアレイ基板20及び対向基板30と、前記両基板間に挟持された液晶層50と、前記アレイ基板20上に形成された画素電極23と、該画素電極23を駆動するためのスイッチング素子とを備え、1つの画素領域内に反射表示領域33と透過表示領域34とが形成され、前記反射表示領域33に反射層35が形成されており、前記対向基板30内面側に色材部44,45と、前記液晶層50側に向かって部分的に突出されてアレイ基板と対向する突出面36bを有する樹脂層36とが形成され、前記突出部が、前記反射表示領域33を含む平面領域に形成されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチギャップタイプの半透過反射型液晶表示装置、及び電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半透過反射型液晶表示装置として、下記の(特許文献1)には、反射表示領域における液晶層の層厚を透過表示領域における液晶層の層厚よりも小さくする構成が開示されている。このような構成はマルチギャップ方式と称されており、例えば、下基板の透明電極の下層側、かつ反射膜の上層側に、透過表示領域に相当する部分が開口部となった液晶層厚調整層を設けることによって実現できる。すなわち、透過表示領域では反射表示領域と比較して液晶層厚調整層の膜厚分だけ液晶層の層厚が大きくなるので、透過表示光、反射表示光の双方に対してリタデーションΔn・dを最適化することができる。ここで、液晶層厚調整層を用いて液晶層の層厚を調整するには、液晶層厚調整層をかなり厚く形成する必要があり、このような厚い層の形成には例えば感光性樹脂などが用いられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−242226号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のマルチギャップ方式の半透過反射型液晶表示装置において、感光性樹脂等で開口部を有する液晶層厚調整層を形成する際にはフォトリソグラフィー技術が用いられるが、その際の露光精度、あるいは現像の際のサイドエッチングなどの原因により、液晶層厚調整層の開口部の縁、すなわち透過表示領域と反射表示領域との境界領域がテーパ状の傾斜面を有する形状となってしまう。その結果、透過表示領域と反射表示領域との境界部分では液晶層の層厚が連続的に変化する結果、リタデーションΔn・dも連続的に変化することになり、この部分では透過表示光にとっても反射表示光にとっても不適切なリタデーションΔn・dとなってしまう。また、液晶層を構成する液晶分子は上下基板の配向膜によって初期の配向状態が規定されているが、傾斜面では配向膜の配向規制力が斜めに作用するので、この部分では液晶分子の配向が乱れることになる。
【0005】
このため、従来のマルチギャップ方式の半透過反射型液晶表示装置において、例えばノーマリーホワイトで設計した場合、液晶層に電圧を印加すると黒表示となるはずであるが、実際には上記傾斜面が形成された領域で光漏れが生じ、コントラストが低下するという問題があった。また、携帯用の電子機器においては、表示部の消費電力を低減するために反射表示の品質が重要視される傾向にある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、透過表示と反射表示のいずれにおいても良好な表示が得られ、特に反射表示のコントラストに優れる携帯用電子機器に用いて好適な液晶表示装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る液晶表示装置は、上記課題を解決するために、互いに対向して配置されたアレイ基板及び対向基板と、前記両基板間に挟持された液晶層と、前記アレイ基板上に形成された画素電極と、該画素電極を駆動するためのスイッチング素子とを備え、1つの画素領域内に反射表示領域と透過表示領域とが形成され、前記反射表示領域に反射層が形成された半透過反射型の液晶表示装置であって、前記対向基板内面側に色材層と、前記液晶層側に向かって部分的に突出されて前記アレイ基板と対向する突出面を有する液晶層厚調整層とが形成され、前記突出面が、前記反射表示領域を含む平面領域に形成されたことを特徴としている。
この構成によれば、前記突出面の外側部において液晶層厚が不均一な領域が形成されたとしても、反射表示領域内に前記液晶層厚の不均一な領域が含まれることがないため、高コントラストの反射表示を得ることができ、透過表示に比して反射表示が重要視される携帯用電子機器に好適な液晶表示装置を提供することができる。
また、アレイ基板に比して簡素な構造の対向基板に前記液晶層厚調整層が形成されているので、アレイ基板上に突出面を形成する場合に比して製造が容易であるという利点も有している。
【0008】
あるいは本発明に係る液晶表示装置は、互いに対向して配置されたアレイ基板及び対向基板と、前記両基板間に挟持された液晶層と、前記アレイ基板上に形成された画素電極と、該画素電極を駆動するためのスイッチング素子とを備え、1つの画素領域内に反射表示領域と透過表示領域とが形成され、前記反射表示領域に反射層を備えた半透過反射型の液晶表示装置であって、前記対向基板内面側に色材層が形成され、前記色材層に、前記液晶層側に向かって部分的に突出されて前記アレイ基板と対向する突出面が形成されており、前記突出面が、前記反射表示領域を含む平面領域に形成されたことを特徴としている。
上記構成の液晶表示装置は、マルチギャップ方式を実現するために液晶層側に突出形成された突出面が色材層に形成されることで、先の構成の液晶表示装置の液晶層厚調整層の機能を色材層が有する構成であり、先の構成と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0009】
次に、本発明に係る液晶表示装置においては、前記突出面の透過表示領域側の縁端が、前記反射層の透過表示領域側の縁端よりも透過表示領域側に突出された構成とすることもでき、その突出幅は2μm以下とされることが好ましい。
本発明に係る液晶表示装置では、対向基板の内面側に液晶層厚調整層が形成されるため、液晶層厚調整層の突出面と反射表示領域(反射層)との位置合わせが必要であるが、前記突出面及び反射層形成時の位置精度、並びに組立精度を考慮した上記の位置関係とすることで、反射表示のコントラストを損なうことなく製造容易性を向上させることができる。
【0010】
本発明に係る液晶表示装置においては、前記液晶層厚調整層が、前記色材層の液晶層側に形成されていてもよく、前記液晶層厚調整層が、前記色材層と前記対向基板との間に形成されていてもよい。
上記いずれの構成であっても、対向基板内面側に、マルチギャップ方式を実現するためにアレイ基板側に突出形成された突出面を備えた液晶層厚調整層を容易に形成することができる。
【0011】
本発明に係る液晶表示装置は、前記色材層が、色度の異なる第1の色材部と第2の色材部とを有しており、前記第1の色材部が前記反射表示領域に対応する平面領域に形成され、前記第2の色材部が前記透過表示領域に対応する平面領域に形成された構成とすることもできる。
上記構成によれば、反射表示に利用される第1の色材部と、透過表示に利用される第2の色材部との色度を容易に異ならせることができるので、反射表示、透過表示のそれぞれに最適化されたカラー表示を得ることができる。
【0012】
本発明に係る液晶表示装置は、前記突出面が、前記第1の色材部と第2の色材部に跨って前記色材層に形成された構成とすることもできる。
上記構成によれば、色材層に前記突出面が形成された構成においても反射表示のコントラストに優れ、かつ透過表示と反射表示のそれぞれに最適化されたカラー表示を得ることができる。
【0013】
本発明に係る液晶表示装置は、前記第2の色材部が前記透過表示領域と反射表示領域とを含む平面領域に形成され、前記第1の色材部が、前記第2の色材部上の前記反射表示領域を含む平面領域に形成された構成とすることもできる。
上記構成によれば、透過表示領域では第2の色材部を利用したカラー表示を行い、反射表示領域では前記第2の色材部とその液晶層側に積層形成された第1の色材部とを利用したカラー表示を行うことができるので、透過表示領域と反射表示領域との色材層の色度を容易に異ならせることができる。また、前記第1の色材部は、反射表示領域を含む平面領域に形成されるので、この第1の色材部の突出高さを調整することで、マルチギャップ方式を実現するための突出部として第1の色材部を利用することができ、液晶表示装置の構成を簡素化して製造の容易性、製造コストの低減を図ることができる。
【0014】
本発明に係る液晶表示装置は、前記第2の色材部上に前記液晶層厚調整層が形成され、該液晶層厚調整層上に前記第1の色材部が形成された構成とすることもできる。
上記構成は、第1の色材部と、この第1の色材部の下側(対向基板側)に形成された液晶層厚調整層とを突出部分としてマルチギャップ方式を実現するものである。従って、第1の色材部の層厚をその色度により決定したとしても、液晶層厚調整層の層厚により突出部分の高さを調整することができるので、色材層の色度によらず反射表示領域における液晶層厚を調整することできるという利点を有している。
【0015】
本発明に係る液晶表示装置は、前記アレイ基板内面側の前記反射表示領域を含む平面領域が、前記液晶層側に突出して形成された構成とすることもできる。
上記構成によれば、対向基板内面側に形成された突出面と対向してアレイ基板側に形成された突出部とにより反射表示領域の液晶層厚を調整するので、一方の基板のみに突出部分を形成する場合に比して、それぞれの突出部分の高さを低減することができる。従って、突出部分の形成が容易になり、製造歩留まりの向上を図ることができる。
【0016】
本発明に係る電子機器は、先に記載の構成の液晶表示装置を表示部に備えたことを特徴とする。この構成によれば、反射表示と透過表示のいずれにおいても明るい表示が得られ、特に反射表示のコントラストに優れる表示部を有する電子機器を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるアクティブマトリクス型の液晶表示装置を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における配線構造を示す回路構成図であり、図2は、図1に示す1画素領域10の平面構成図であり、図3は、図2に示すA−A線に沿う部分断面構造図である。本実施形態の液晶表示装置は、図2及び図3に示すように、1つの画素領域10内に反射表示領域33と透過表示領域34とを有する液晶パネル1と、その背面側に配設されたバックライト(照明装置)2とを備えた半透過反射型の液晶表示装置である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の液晶表示装置は、複数の走査線11と、走査線11に対して交差する方向に延びる複数のデータ線12と、各走査線11と並列に延びる容量線13とがそれぞれ配線された構成を有しており、走査線11とデータ線12との各交点付近に、画素領域10が設けられている。画素領域10の各々には、画素電極23と、画素スイッチング素子としてのTFT素子22とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線12がTFT素子22のソース領域に電気的に接続されている。TFT素子22のゲート電極には、走査線11が電気的に接続されている。また、画素電極23はTFT素子22のドレインに電気的に接続されており、走査線11から供給される走査信号によりTFT素子22をスイッチングすることで、データ線12から供給される画像信号を所定のタイミングで画素電極23に書き込み、液晶層を挟持して対向する電極との間で画像信号を保持するようになっている。また、前記画素電極23に書き込まれた画像信号のリークを防止するために、上記画素電極23と並列に保持容量17が付加されており、保持容量17を構成する一方の電極は容量線13に電気的に接続されている。
【0019】
次に、図2及び図3を参照して図1に示す画素領域10の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、画素領域10には、平面視矩形状の透光性の画素電極23と、この画素電極23の一部領域に平面的に重なる矩形状の反射層35とが形成されている。そして、この反射層35が形成された領域が反射表示領域33とされており、この反射表示領域33を除く画素電極23の平面領域が透過表示領域34とされている。すなわち、透過表示領域34は、画素電極23が形成された領域のうち光を透過する領域とされている。また、図2に示す反射表示領域33に対応する平面領域に第1カラーフィルタ(第1の色材部)44が設けられており、透過表示領域34と対応する平面領域に第2カラーフィルタ(第2の色材部)45が設けられている。また、反射層35の下層には、容量線13を構成する矩形状の電極部26が形成され、この電極部26の下層に形成された矩形状の容量電極27と互いに対向して配置され、保持容量17を構成している。
【0020】
画素領域10において、前記画素電極23の縦横の境界に沿ってデータ線12及び走査線11が設けられており、データ線12と走査線11との交差部近傍に、TFT素子22が形成されている。TFT素子22は、ポリシリコン半導体層の一部である平面視略U形のTFT形成部24に形成されており、このTFT形成部24のU形の一方の先端には矩形状の容量電極27が延設されて前記TFT形成部24とともにポリシリコン半導体層を構成している。
本実施形態に係るTFT素子22は、略U形のTFT形成部24と走査線11とが平面視において交差する2箇所にチャネル領域22a、22bが形成されたダブルゲート型のTFT素子とされている。TFT形成部24のデータ線12に沿う一方の腕部の先端にコンタクトホール25が形成され、このコンタクトホール25を介してデータ線12とTFT素子22のソース側とが電気的に接続されている。前記コンタクトホール25と反対側のTFT形成部24の腕部先端側がTFT素子22のドレイン側とされている。また、図示は省略したが、容量電極27の図示下端側には、コンタクトホールが形成されており、このコンタクトホールを介して反射層35と容量電極27とが電気的に接続されるとともに、TFT素子22のドレインと画素電極23とが電気的に接続されるようになっている。
【0021】
一方、図3に示す断面構成図において、本実施形態の液晶表示装置は、互いに対向して配置されたアレイ基板(下基板)20と、対向基板(上基板)30と、これらの上下基板20,30に挟持された液晶層50とから概略構成された液晶パネル1と、この液晶パネル1のアレイ基板20の外面側に配設されたバックライト2とを備えて構成されている。アレイ基板20は、ガラスやプラスチック、樹脂フィルムなどからなる透明基板20Aを有している。前記基板20Aの内面側(液晶層50側)に、容量電極27と、容量電極27を覆う第1層間絶縁膜28と、電極部26(及び走査線11)と、電極部26を覆う第2層間絶縁膜29と、この第2層間絶縁膜29上に部分的に形成された反射層35と、前記反射層35覆う画素電極23と、が形成されている。
【0022】
前記容量電極27と電極部26とは液晶パネル垂直方向で互いに対向するように配置されており、ゲート絶縁膜を絶縁層とする保持容量17を形成している。容量電極27は第1、第2層間絶縁膜28,29を貫通する図示略のコンタクトホールを介して画素電極23及び反射層35と電気的に接続されている。
反射層35は、電極部26上方の第2層間絶縁膜29上に形成されており、反射層35が形成された領域の第2層間絶縁膜29表面には、微細な凹部32が複数形成されており、反射層35による反射光を散乱させるようになっている。また、基板20Aの外面側には、偏光板21が設けられている。
【0023】
対向基板30は、ガラスやプラスチック、樹脂フィルムなどからなる透明基板30Aを有しており、基板30Aの内面側(液晶層50側)には、水平方向で互いに隣接する第1カラーフィルタ44と第2カラーフィルタ45と、これらのカラーフィルタ44,45上に部分的に形成された樹脂層(液晶層厚調整層)36と、この樹脂層36を覆うITO等の透明導電材料からなる対向電極37とが設けられている。基板30Aの外面側には、偏光板38が設けられている。
【0024】
前記樹脂層36は、画素領域10の反射表示領域33を含む平面領域に形成されており、この樹脂層36がマルチギャップ方式を実現するための突出部を成しており、その液晶層50側の面が突出面36bとされている。すなわち、反射表示領域33の液晶層厚drを、透過表示領域34の液晶層厚dtよりも樹脂層36の厚さの分だけ薄くすることで、前記両表示領域における光路長を調整し、反射表示と透過表示のいずれにおいても高輝度の表示を可能にしている。
樹脂層36の突出面36bは、反射表示領域33を含む平面領域に形成されている。つまり、樹脂層36の縁端部の基板30Aに対して傾斜した面を成す傾斜部36aが、反射表示領域33より外側に位置されている。図2に示す平面構成図においては、前記傾斜部36aの平面領域である傾斜領域18が、透過表示領域34内に配置されている。従って、反射表示領域33においては、反射層35と樹脂層36の突出面36bとが対向配置されている。
尚、図示は省略したが、画素電極23及び対向電極37上には、これらの電極を覆って配向膜が設けられている。
【0025】
上記第2カラーフィルタ45は、第1カラーフィルタ44よりも強い着色度を有して構成されていることが好ましい。このような構成とするならば、反射表示と透過表示の双方において色彩度が最適化された表示を得ることができる。つまり、反射表示領域33においては、入射した外光が、第1カラーフィルタ44を透過した後、反射層35で反射され、再度第1カラーフィルタ44を透過して観察者に到るのに対し、透過表示領域34では、バックライト2から出射された光が1回のみ第2カラーフィルタ45を透過して液晶パネル1正面方向の観察者に到達する。このカラーフィルタを透過する回数を勘案して各カラーフィルタの着色度を上記のように調整することで、反射表示と透過表示の色度を最適化することができる。
【0026】
上記構成の本実施形態の液晶表示装置は、明るい屋外等の外光を利用できる環境では反射表示領域33の反射層35により外光を反射させて反射表示を行い、外光の利用が困難な環境では、バックライト2から出射される光を透過させて透過表示を行うようになっている。
そして、樹脂層36の突出面36bが、反射表示領域33を含む平面領域に形成されていることで、良好な反射表示を得ることができる。すなわち、本実施形態の液晶表示装置では、樹脂層36の傾斜部36aにより液晶層50の層厚が連続的に変位する領域が、反射表示領域33より外側に配置されるので、前記傾斜部36aに起因する漏れ光が反射表示に影響することが無い。従って、表示部の消費電力を低減するために反射表示の品質が重要視される携帯用電子機器に好適に用いることができる。
【0027】
前記突出面36bは、対向基板30面内でその縁端が透過表示領域34側に突出されているが、その突出幅は(0μmを越えて)2μm以下とすることが好ましい。この範囲を超えて透過領域内にギャップ段差が半分しかない領域が2μm以上あると、白表示時に黒、黒表示時に白を表示し、輝度、コントラスト比が低下するという不具合が顕著に表れるのでパネルとして好ましくない。
【0028】
図1ないし図3に示す上記第1の実施形態の液晶表示装置を構成するアレイ基板20及び対向基板30は、例えば以下の工程によりそれぞれ作製することができる。
<アレイ基板>
(1)まず、アレイ基板20を作製するには、ガラス基板20A上に、下地保護膜として膜厚500〜1000nmのシリコン酸化膜、又はシリコン窒化膜を公知のプラズマCVD法により形成し、この下地保護膜上に膜厚20〜100nmのポリシリコン膜を形成し、レーザー照射によりこのポリシリコン膜を活性化する。
(2)次に、上記ポリシリコン膜を公知の微細加工法により図2に示す半導体層(図2に示すTFT形成部24及び容量電極27の延在領域)の形状にパターニングする。その後、ポリシリコン膜に膜厚50〜100nmのゲート酸化膜をプラズマCVD法により形成し、フォトレジストによりP領域を覆った状態でイオンドーピングによりリンイオンを1E15〜1E16ions/cm(1×1015〜1×1016ions/cm;以下も同様)のドーズ量で注入し、N層を形成する。
(3)次に、上記P+領域を覆うレジストを除去した後、Al、Ta、Mo等の金属薄膜をスパッタリング法などにより基板20A上に300〜600nmの膜厚に形成する。次いで、この金属薄膜を微細加工法により図2に示す走査線11及び容量線13の形状にパターニングし、その後イオンドーピング法により、全面にリンイオンを1E13〜1E14ions/cmのドーズ量で注入してN層を形成する。
(4)次に、フォトレジストにより上記N層及びN層を覆い、イオンドーピング法でボロンイオンを1E15〜1E16ions/cmのドーズ量で注入してP層を形成する。
(5)次に、レジストを除去後、プラズマCVD法により膜厚500〜100nmのシリコン酸化膜を成膜して図3に示す第1層間絶縁膜28を形成し、微細加工法、RIE(ドライエッチング)法で、図2に示すコンタクトホール25を開口する。次いで、Al等の金属薄膜を400〜700nmの膜厚に公知のスパッタリング法で成膜し、微細加工法によりデータ線12の形状にパターニングする。
(6)次に、プラズマCVD法により膜厚100〜200nmのシリコン窒化膜等の絶縁膜を成膜した後、アクリル樹脂等の感光性の有機樹脂をスピンコート法により1〜2μm成膜し、感光、ベークした後、図2に示す凹部32を反射表示領域に対応する平面領域に形成する。その後、再度アクリル樹脂等の感光性の有機樹脂をスピンコート法で1〜2μm成膜して図3に示す第2層間絶縁膜29を形成する。
(7)次に、上記第2層間絶縁膜29に図2に示す画素電極23とTFT形成部24とを接続するためのコンタクトホールを、上記アクリル樹脂層及びシリコン窒化膜に開口する。
(8)次に、Al、Ag等の金属薄膜をが公知のスパッタリング法で100〜200nm程度の膜厚に形成後、パターニングして反射層35を形成する。
(9)次に、透明導電材料であるITO(インジウムスズ酸化物)を、公知のスパッタリング法により100〜150nm程度の膜厚に形成後、パターニングして画素電極23を形成する。
(10)その後、全面にポリイミド等を成膜して配向膜を形成し、ラビングする。以上の工程によりアレイ基板20が得られる。
【0029】
<対向基板>
(1)ガラス基板30A上に任意のパターンにマスキングした状態でクロム膜を公知のスパッタリング法で成膜し、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて任意の形状に形成してBM膜を形成する。次いで、色材層を形成するためのレジストを6色(RGB各色毎に2種類)順番に成膜し、同様にフォトリソグラフィ法を用いて順にパターニングする。このようにして図3に示すカラーフィルタ44,45をガラス基板30A上に形成する。
(2)次に、マルチギャップ方式を実現するための突出部を形成するために、まず、透明ポリイミドやアクリル樹脂を2〜4μm程度の膜厚に形成し、パターニングすることにより図3に示す樹脂層36を形成する。その際、樹脂層36の上面(突出面36b)の端部がアレイ基板20側の反射層35の透過表示領域34側の端部よりも透過表示領域側に位置するようにする。
(3)次に、ITOを公知のスパッタリング法により100〜200μmの膜厚に成膜後、必要に応じてパターニングする。
(4)次に、感光性の透明ポリイミド又はアクリル樹脂を2〜4μmの膜厚に形成し、パターニングしてセルギャップを形成するための柱を形成する。以上の工程により対向基板30が得られる。
【0030】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図4を参照して以下に説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態の液晶表示装置の部分断面構造を示す図であり、本実施形態の液晶表示装置は、アレイ基板20と対向基板60と、基板20,60間に挟持された液晶層とを主体として構成された液晶パネル1と、バックライト2とを備えて構成されている。
図4に示す本実施形態の液晶表示装置は、図2に示す平面構成を備えており、図4に示す断面構造は図2に示すA−A線に沿う断面構造に対応している。従って、以下の本実施形態の液晶表示装置の説明に際し、その平面構成については図2を参酌することとし、図4において、図1ないし図3と同一の符号は同一の構成要素を示すものとする。
【0031】
本実施形態の液晶表示装置と図3に示す第1の実施形態の液晶表示装置との異なる点は、液晶パネルの対向基板60の構成のみである。従って、以下では対向基板60の構成について詳細に説明する。
対向基板60は、透明基板30Aと、透明基板30Aの内面側の反射表示領域33に形成された第1カラーフィルタ(第1の色材部)44と、この第1カラーフィルタ44と同層に隣接して透過表示領域34に形成された第2カラーフィルタ(第2の色材部)45と、これらのカラーフィルタ44,45を覆って成膜された対向電極37とを備えて構成されている。そして、第1カラーフィルタ44と第2カラーフィルタ45の一部とがアレイ基板20側に突出されて突出部46を形成することで、マルチギャップ方式を実現している。換言するならば、前記突出部46は、第1カラーフィルタ44と第2カラーフィルタ46とに跨って形成されている。
前記突出部46の透過表示領域34側の側面部は、傾斜部46aとされており、突出部46の液晶層50側の面が突出面46bとされている。また、前記傾斜部46aの平面領域が、図2に示す傾斜領域18に対応している。
【0032】
上記構成を備えた本実施形態の液晶表示装置の反射表示領域33の反射層35は、対向基板60の突出面46bとが対向するようになっているので、液晶層50の層厚が画素領域内で連続的に変化している傾斜部46aに起因する漏れ光が、反射表示に影響することがない。従って、先の第1の実施形態の液晶表示装置と同様に、表示部の消費電力を低減するために反射表示の品質が重要視される携帯用電子機器に好適に用いることができる。
【0033】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図5及び図6を参照して以下に説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態の液晶表示装置の1画素領域を示す平面構成図であり、図6は、図6に示すB−B線に沿うの部分断面構造を示す図である。
本実施形態の液晶表示装置は、図6に示すように、アレイ基板20と対向基板70と、基板20,70間に挟持された液晶層とを主体として構成された液晶パネル1と、バックライト2とを備えて構成されている。従って、本実施形態の液晶表示装置と、先の第1の実施形態の液晶表示装置との異なる点は、対向基板70の構成のみであり、アレイ基板20及びバックライト2の詳細な構成についてはその説明を省略する。また、図5及び図6において、図1ないし図3と同一の符号は同一の構成要素を示すものとする。
【0034】
本実施形態に係る対向基板70は、透明基板30Aと、透明基板30Aの内面側で部分的に形成された断面視略台形状の樹脂層(液晶層厚調整層)48と、この樹脂層48を覆って画素領域10に形成されたカラーフィルタ(色材層)47と、このカラーフィルタ47を覆って成膜された対向電極37とを備えて構成されている。
【0035】
上記構成の本実施形態の液晶表示装置は、対向基板70の画素領域内で部分的に形成された樹脂層48上にカラーフィルタ47を形成することで、樹脂層48が形成された領域をアレイ基板20側に突出させることでマルチギャップ方式を実現している。従って、本実施形態の液晶表示装置では、樹脂層48と、この樹脂層48に沿って形成されて液晶層50側に部分的に突出されたカラーフィルタ47により突出部が形成されている。そして、このカラーフィルタ47の液晶層50側に突出された面が、突出面47bとされ、突出部の側面が傾斜部47aとされている。また、傾斜部47aの平面領域は、図5に示す傾斜領域18に対応しており、透過表示領域34内に位置されている。
【0036】
上記構成を備えた本実施形態の液晶表示装置の反射表示領域33においては、アレイ基板20とカラーフィルタ47の突出面47bとが対向するようになっているので、液晶層50の層厚が画素領域内で連続的に変化している傾斜部47aに起因する漏れ光が、反射表示に影響することがない。従って、先の第1の実施形態の液晶表示装置と同様に、表示部の消費電力を低減するために反射表示の品質が重要視される携帯用電子機器に好適に用いることができる。
【0037】
上記第1〜第3の実施形態では、対向基板30,60,70の内面側のみにマルチギャップ方式を実現するために突出形成された突出面を備えた構成としたが、樹脂層36又はカラーフィルタ44,45,47により構成される突出部は、アレイ基板20側にも形成することができる。この場合には、アレイ基板20の第2層間絶縁膜29を画素領域内で部分的に突出させる加工を行う。また、少なくとも反射層35が形成される平面領域には突出された領域と他の領域との段差が含まれないようにする。このような構成とするならば、対向基板30,60,70側における突出高さを低くすることができるので、突出部の形成が容易になるという利点が得られる。
【0038】
(電子機器)
図7は、本発明に係る液晶表示装置を表示部に備えた電子機器の一例である携帯電話の斜視構成図であり、この携帯電話1300は、本発明の液晶表示装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。
上記実施の形態の液晶表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、高品位のカラー表示を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態の液晶表示装置の配線構造を示す回路構成図である。
【図2】図2は、図1に示す1画素領域10の平面構成図である。
【図3】図3は、図2に示すA−A線に沿う部分断面構造図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施形態の液晶表示装置の断面構造を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施形態である液晶表示装置の1画素領域の平面構成図である。
【図6】図6は、本発明の第3の実施形態の液晶表示装置の断面構造を示す図である。
【図7】図7は、本発明に係る液晶表示装置を備えた電子機器の一例を示す斜視構成図である。
【符号の説明】
10 画素領域、20 アレイ基板、23 画素電極、30,60,70 対向基板、33 反射表示領域、34 透過表示領域、35 反射層、36 樹脂層(液晶層厚調整層)、36b,46b,47b 突出面、44 第1カラーフィルタ(第1の色材部)、45 第2カラーフィルタ(第2の色材部)、47 カラーフィルタ(色材層)、50 液晶層

Claims (12)

  1. 互いに対向して配置されたアレイ基板及び対向基板と、前記両基板間に挟持された液晶層と、前記アレイ基板上に形成された画素電極と、該画素電極を駆動するためのスイッチング素子とを備え、1つの画素領域内に反射表示領域と透過表示領域とが形成され、前記反射表示領域に反射層が形成された半透過反射型の液晶表示装置であって、
    前記対向基板内面側に色材層と、前記液晶層側に向かって部分的に突出されて前記アレイ基板と対向する突出面を有する液晶層厚調整層とが形成され、
    前記突出面が、前記反射表示領域を含む平面領域に形成されたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 互いに対向して配置されたアレイ基板及び対向基板と、前記両基板間に挟持された液晶層と、前記アレイ基板上に形成された画素電極と、該画素電極を駆動するためのスイッチング素子とを備え、1つの画素領域内に反射表示領域と透過表示領域とが形成され、前記反射表示領域に反射層を備えた半透過反射型の液晶表示装置であって、
    前記対向基板内面側に色材層が形成され、
    前記色材層に、前記液晶層側に向かって部分的に突出されて前記アレイ基板と対向する突出面が形成されており、
    前記突出面が、前記反射表示領域を含む平面領域に形成されたことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 前記突出面の透過表示領域側の縁端が、前記反射層の透過表示領域側の縁端よりも透過表示領域側に突出されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記突出面の透過表示領域側の縁端が、前記反射層の透過表示領域側の縁端よりも透過表示領域側に突出され、その突出幅が2μm以下であることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記液晶層厚調整層が、前記色材層の液晶層側に形成されたことを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記液晶層厚調整層が、前記色材層と前記対向基板との間に形成されたことを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記色材層が、色度の異なる第1の色材部と第2の色材部とを有しており、
    前記第1の色材部が前記反射表示領域に対応する平面領域に形成され、前記第2の色材部が前記透過表示領域に対応する平面領域に形成されたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記突出面が、前記第1の色材部と第2の色材部に跨って前記色材層に形成されたことを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記第2の色材部が、前記透過表示領域と反射表示領域とを含む平面領域に形成され、前記第1の色材部が、前記第2の色材部上の前記反射表示領域を含む平面領域に形成されたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第2の色材部上に前記液晶層厚調整層が形成され、該液晶層厚調整層上に前記第1の色材部が形成されたことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
  11. 前記アレイ基板内面側の前記反射表示領域を含む平面領域が、前記液晶層側に突出して形成されたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の液晶表示装置を表示部に備えたことを特徴とする電子機器。
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