JP2004158342A - コロナ放電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間、安定したイオンやオゾン発生状態を保つように電極部を工夫したコロナ放電装置を提供することにある。
【解決手段】誘導電極と、前記誘導電極上に構成した絶縁部材と、前記誘導電極と対向し前記絶縁部材に接する放電電極とで構成されたコロナ放電装置において、前記放電電極自身をバネ作用が生じる形状に形成するか、又はバネ作用を有する別部材を用いて前記放電電極の一端に前記誘導電極上にある前記絶縁部材に対し垂直方向に押圧力を加え、前記放電電極の一端と前記誘導電極とを所定の距離に保つようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】誘導電極と、前記誘導電極上に構成した絶縁部材と、前記誘導電極と対向し前記絶縁部材に接する放電電極とで構成されたコロナ放電装置において、前記放電電極自身をバネ作用が生じる形状に形成するか、又はバネ作用を有する別部材を用いて前記放電電極の一端に前記誘導電極上にある前記絶縁部材に対し垂直方向に押圧力を加え、前記放電電極の一端と前記誘導電極とを所定の距離に保つようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コロナ放電により、オゾンやイオンを生成するコロナ放電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、オゾンやイオンを生成するコロナ放電装置としては、図11に示す針状放電電極とアルミナ基板と平板状対向電極で構成したものが知られている。図11では、アルミナ基板32の片面に平板状対向電極33を形成し、平板状対向電極33をアース35に接続して針状放電電極31に交流高電圧34を印加するという構成で、針状放電電極31の先端の近傍に発生するコロナ放電によってオゾンを生成させるものである。
【0003】
また、図12に示すように、板状金属のアース電極41の両面にセラミックなどの誘電体板材42を密着させ、さらにクリップ形状のバネ性金属線材を高圧電極43としてこの誘電体板材42を外側から挟み、アース電極41に対して高圧電極43に高電圧を印加するという構成で、コロナ放電によってオゾンを生成させるものもある(例えば、特許文献1参照。)。このように放電電極は金属で構成している。しかし電極自身のコロナ放電による磨耗に対する問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特公平6−17209号公報(第2−3頁、第1図)
【0005】
さらに、図13は、下からセラミック板55、誘導電極53、誘電体層52、放電電極51、保護層54の順に積層し、全体を焼成一体化したもので、放電電極51と誘導電極53の間に高電圧56を印加することで、コロナ放電によってオゾンを生成させるものもある(例えば、特許文献2参照。)。ここでは、放電電極を保護層で守り、磨耗を防ぐ工夫をしている。
【0006】
【特許文献2】
特開平9−100104号公報(第2−5頁、第1図)
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図11に示すような従来技術では、針状放電電極はアルミナ基板上の所定の位置に固定されている。この方式では、針状放電電極の先端部が放電によって消耗していくにつれ、誘導電極があるアルミナ基板との距離が徐々に広がっていく。このため、放電が徐々に弱まってイオンやオゾン発生量が低下していくため、安定したイオンやオゾン発生状態のもとで使用できる期間は短かいという問題があった。
【0008】
また、図12に示す特公平6−17209号公報に記載されたコロナ放電装置では、線状放電電極が誘電体板材と平行して固定される。放電は誘電体板材と線状放電電極の接触する近傍で起こるが、その放電状態は誘電体板材と線状放電電極との配置で決定される電界分布に大きく左右される。この方式では、安定した放電状態を作るためには、線状放電電極の線径で決まる高さ方向と線長で決まる長さ方向の両方について、一様な距離および接触状態を維持しなければならない。しかしながら、放電による線状放電電極の消耗、放電生成物の付着や塵埃の付着があるため、前記誘電体板材と前記線状放電電極の接触部全域に渡って一様な距離および接触状態を保つことは困難なため、放電停止部や放電集中部ができてしまい、イオンやオゾンの発生は不安定になるという問題があった。
【0009】
また、図13に示す特開平9−100104号公報に記載されたコロナ放電装置では、放電電極51の放電による消耗を防ぐため、放電電極51を厚さ10μm〜30μm程度の薄いセラミックの保護層54で覆っている。しかしながらこの構造の場合は、放電電極51の消耗は防ぐことができるが、この薄い保護層54の厚みがイオンやオゾンの発生量を大きく左右するため、保護層54の上への放電生成物や塵埃の付着によって、保護層の厚さの均一性が損なわれてやはり放電停止部や放電集中部ができてしまい、放電電極の消耗が始まる前にイオンやオゾンの発生量が低下したり不安定になるという問題があった。
【0010】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、長期間、安定したイオンやオゾン発生状態を保つように電極部を工夫したコロナ放電装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1では、誘導電極と、前記誘導電極上に構成した絶縁部材と、前記誘導電極と対向し前記絶縁部材に接する放電電極とで構成されたコロナ放電装置において、前記放電電極自身をバネ作用が生じる形状に形成するか、又はバネ作用を有する別部材を用いて前記放電電極の一端に前記誘導電極上にある前記絶縁部材に対し垂直方向に押圧力を加え、前記放電電極の一端と前記誘導電極とを所定の距離に保つようにした。
これにより、絶縁板を挟んだ誘導電極とバネ性を有する放電電極の一端を絶縁板の表面に押圧接触させて配置する。この構造を取ることにより、放電電極が絶縁板との接触部で放電による消耗で欠落しても、放電電極のバネ性により絶縁板との接触状態を初期と同等レベルで維持できる。これにより常に両電極間を最適な距離で保つことが出来るので必要な沿面放電を確保できる。
【0012】
また請求項2では、請求項1記載のコロナ放電装置において、前記放電電極はコイルバネで構成される。
これにより、コイルバネの電極では、誘導電極に関して、放電部分において放電電極が消耗しても、放電電極のバネ性により絶縁板との接触状態を初期と同等レベルに維持できるとともに、らせん状に放電電極が形成されているので誘導電極からの距離が連続的に存在するので常に両電極間を最適な距離で保つことが出来るので必要な沿面放電を確保できる。
【0013】
請求項3では、請求項1記載のコロナ放電装置において、前記放電電極は板バネで構成される。
これにより、コイルバネの電極と同様に、誘導電極に関して、放電部分において放電電極が消耗しても、破損しても放電電極のバネ性により絶縁板と誘導電極からの距離が一定に保て、またゴミや酸化物で放電が難くなっても新たな放電電極が連続的存在するので必要な沿面放電を確保できる。
【0014】
以上のコロナ放電装置の実現手段において、同様の原理で異なった形状や材質の放電電極と対向電極および絶縁物を組み合わせて、使用目的に適したコロナ放電装置を実現するもちろんのことである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の内容を、より理解しやすくするため、以下実施例を用いて詳説する。
【0016】
【実施例】
本発明の実施例の一形態を図1に示す。
図1は、本発明に係るコロナ放電装置において、放電電極1に厚さ0.1mm、幅2mmのステンレス板、絶縁物2に厚さ0.635mmのアルミナ基板を用い、アルミナ基板の裏面には銅テープを貼り付けて誘導電極3とした事例である。誘導電極3は導体ペーストを印刷、焼成するといった手段でも簡単に形成できる。このコロナ放電装置では、放電電極1を屈曲形状とすることによりバネ性を持たせてアルミナ基板2に一端を押圧接触させる。放電電極1は、放電ノイズの抑制のため10kΩの抵抗6を介して高電圧印加回路のGND5と接続し、周波数90kHzの交流高電圧4を誘導電極3に印加する。さらに誘導電極3は絶縁樹脂11によって封止されている。コロナ放電は放電電極1とアルミナ基板2に接触する近傍で発生し、イオンやオゾンが生成される。
【0017】
図2は、図1の放電電極の一端と絶縁板の接触部を拡大した図である。初期は放電電極1が図中の波線で示す配置となっているものとする。放電が放電部25に示す領域で起こり図中の18で示す部分が消耗して欠落すると、放電電極1はバネ性を有しているため、図中の実線で示す位置で再び絶縁板2と接触する。このような変化は連続的に起こるため、放電電極1と絶縁板2の接触は、連続的に確保されることになり、イオンやオゾンの発生量は安定に維持される。また、絶縁板2の表面に付着物がついても、絶縁板2の厚みが若干増加したのと同じことであって、イオンやオゾンの発生量への影響は少ない。
【0018】
図3は放電電極に用いる厚さ0.1mmのステンレス板を図4に示す針状に加工して、図1に示す本発明の実施形態と、図12に示す従来技術とのそれぞれに組み、初期のオゾン発生量を同じになるように調整した後に、放電電極の消耗によるオゾン発生量変化を模擬的に実験した結果である。送風空気は温度20℃、湿度60%として、風量は100L/分とした。消耗の度合いは、放電電極の先端からの切断寸法で代用した。図2のグラフ中の曲線21は従来技術による場合で、オゾン発生量は放電電極先端からの切断寸法が1.0mmで初期値に対して1/6に減少し、2.0mmでオゾン発生はなくなった。一方、曲線22は本発明による場合であるが、放電電極先端からの切断寸法が、0.5mmのときがオゾン発生量は最大を示し、初期値に対して11%増加し、2.0mmのときで初期値に対して22%減少したが、従来技術の場合に比べてオゾン発生量の変動は少なくなっている。
【0019】
従って、図3に示すように、本発明の実施形態では放電電極の消耗によるオゾン発生量の変化を抑えることができるので、放電電極の消耗による寿命到来を延長することできる。
【0020】
図5は、図1の実施形態において、φ1.0mmのステンレス線を放電電極14とした事例である。ステンレス線の放電電極14は、図1の場合と同様に屈曲形状とすることによりバネ性を持たせてアルミナ基板2に一端を押圧接触させた。図6は図5の事例において、放電電極14の消耗によるオゾン発生量変化を模擬的に実験した結果である。消耗の度合いは、放電電極14の先端からの切断寸法で代用した。図6の曲線23は、この事例でのオゾン発生量の変化を示したデータであるが、送風空気の温度20℃、湿度60%、風量100L/分の条件において、切断寸法0〜2.0mmの範囲で0.160ppm〜0.183ppmと安定していた。
【0021】
図7は、図1の実施形態において、太さφ0.4mm、コイル径φ5.0mmのステンレスの圧縮コイルバネを放電電極15とした事例である。放電電極15は圧縮コイルバネであるから、そのままアルミナ基板2に一端を押圧接触させることができる。図9は図7の事例において、放電電極15の消耗によるオゾン発生量変化を模擬的に実験した結果である。消耗の度合いは、放電電極15とアルミナ基板2との接触部からの高さ方向の切断寸法で代用した。図9の曲線24は、この事例でのオゾン発生量の変化を示したデータであるが、送風空気の温度20℃、湿度60%、風量100L/分の条件において、切断寸法0〜2.0mmの範囲で0.175ppm〜0.183ppmと非常に安定していた。
【0022】
図8は、図7の放電電極の一端と絶縁板の接触部を拡大した図である。初期は放電電極1が図中の破線で示す配置となっているものとする。放電が放電部26に示す領域で起こり図中の19で示す部分が消耗して欠落すると、放電電極1はバネ性を有しているため、図中の実線で示す位置で再び絶縁板2と接触する。このような変化は連続的に起こるため、放電電極1と絶縁板2の接触は、連続的に確保されることになり、イオンやオゾンの発生量は安定に維持される。また、絶縁板2の表面に付着物がついても、絶縁板2の厚みが若干増加のと同じことであって、イオンやオゾンの発生量への影響は少ない。
【0023】
図10は、図7の実施形態において、放電電極部とバネ部とを別体とした事例である。コイルバネ16と別体の放電電極17に放電やオゾンに対する耐久性の高い材料を用いたり、バネのストロークを長くして、寿命をさらに延ばす使用方法に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である、放電電極にステンレス板材を用いたコロナ放電装置の構成を示す断面図
【図2】図1の実施形態において、寿命が延長できる原理を示す断面図
【図3】本発明の一実施形態と従来技術との、放電電極の消耗度合いによるオゾン発生量変化を比較した模擬試験結果のデータ
【図4】図3の試験で使用した放電電極の外形図
【図5】本発明の一実施形態である、放電電極にステンレス線材を用いたコロナ放電装置の構成を示す断面図
【図6】図5実施形態の、放電電極の消耗度合いによるオゾン発生量変化の模擬試験結果のデータ
【図7】本発明の一実施形態である、放電電極に圧縮コイルバネを用いたコロナ放電装置の構成を示す断面図
【図8】図7の実施形態において、寿命が延長できる原理を示す断面図
【図9】図7実施形態の、放電電極の消耗度合いによるオゾン発生量変化の模擬試験結果のデータ
【図10】本発明の一実施形態である、放電電極に圧縮コイルバネを別体としたコロナ放電装置の構成を示す断面図
【図11】従来の一実施形態を示す構成図
【図12】従来の一実施形態を示す構成図
【図13】従来の一実施形態を示す構成図
【符号の説明】
1…放電電極、2…絶縁板、3…対向電極
4…交流高圧電源、5…回路GND、6…抵抗
7…高電圧側電線、8…GND側電線、9…樹脂ケース
10…空隙部、11…絶縁樹脂封止部、12…はんだ付け接合部
13…圧着接合部、14…線状放電電極、15…コイル状放電電極
16…コイルバネ、17…コイルバネと別体の放電電極
18、19…欠落部
21…従来技術の一実施例における放電電極の消耗度合いによるオゾン濃度変化を示すデータ
22…本発明の一実施例における放電電極の消耗度合いによるオゾン濃度変化を示すデータ
23…本発明の一実施例における放電電極の消耗度合いによるオゾン濃度変化を示すデータ
24…本発明の一実施例における放電電極の消耗度合いによるオゾン濃度変化を示すデータ
25、26…放電部
【発明の属する技術分野】
本発明は、コロナ放電により、オゾンやイオンを生成するコロナ放電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、オゾンやイオンを生成するコロナ放電装置としては、図11に示す針状放電電極とアルミナ基板と平板状対向電極で構成したものが知られている。図11では、アルミナ基板32の片面に平板状対向電極33を形成し、平板状対向電極33をアース35に接続して針状放電電極31に交流高電圧34を印加するという構成で、針状放電電極31の先端の近傍に発生するコロナ放電によってオゾンを生成させるものである。
【0003】
また、図12に示すように、板状金属のアース電極41の両面にセラミックなどの誘電体板材42を密着させ、さらにクリップ形状のバネ性金属線材を高圧電極43としてこの誘電体板材42を外側から挟み、アース電極41に対して高圧電極43に高電圧を印加するという構成で、コロナ放電によってオゾンを生成させるものもある(例えば、特許文献1参照。)。このように放電電極は金属で構成している。しかし電極自身のコロナ放電による磨耗に対する問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特公平6−17209号公報(第2−3頁、第1図)
【0005】
さらに、図13は、下からセラミック板55、誘導電極53、誘電体層52、放電電極51、保護層54の順に積層し、全体を焼成一体化したもので、放電電極51と誘導電極53の間に高電圧56を印加することで、コロナ放電によってオゾンを生成させるものもある(例えば、特許文献2参照。)。ここでは、放電電極を保護層で守り、磨耗を防ぐ工夫をしている。
【0006】
【特許文献2】
特開平9−100104号公報(第2−5頁、第1図)
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図11に示すような従来技術では、針状放電電極はアルミナ基板上の所定の位置に固定されている。この方式では、針状放電電極の先端部が放電によって消耗していくにつれ、誘導電極があるアルミナ基板との距離が徐々に広がっていく。このため、放電が徐々に弱まってイオンやオゾン発生量が低下していくため、安定したイオンやオゾン発生状態のもとで使用できる期間は短かいという問題があった。
【0008】
また、図12に示す特公平6−17209号公報に記載されたコロナ放電装置では、線状放電電極が誘電体板材と平行して固定される。放電は誘電体板材と線状放電電極の接触する近傍で起こるが、その放電状態は誘電体板材と線状放電電極との配置で決定される電界分布に大きく左右される。この方式では、安定した放電状態を作るためには、線状放電電極の線径で決まる高さ方向と線長で決まる長さ方向の両方について、一様な距離および接触状態を維持しなければならない。しかしながら、放電による線状放電電極の消耗、放電生成物の付着や塵埃の付着があるため、前記誘電体板材と前記線状放電電極の接触部全域に渡って一様な距離および接触状態を保つことは困難なため、放電停止部や放電集中部ができてしまい、イオンやオゾンの発生は不安定になるという問題があった。
【0009】
また、図13に示す特開平9−100104号公報に記載されたコロナ放電装置では、放電電極51の放電による消耗を防ぐため、放電電極51を厚さ10μm〜30μm程度の薄いセラミックの保護層54で覆っている。しかしながらこの構造の場合は、放電電極51の消耗は防ぐことができるが、この薄い保護層54の厚みがイオンやオゾンの発生量を大きく左右するため、保護層54の上への放電生成物や塵埃の付着によって、保護層の厚さの均一性が損なわれてやはり放電停止部や放電集中部ができてしまい、放電電極の消耗が始まる前にイオンやオゾンの発生量が低下したり不安定になるという問題があった。
【0010】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、長期間、安定したイオンやオゾン発生状態を保つように電極部を工夫したコロナ放電装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1では、誘導電極と、前記誘導電極上に構成した絶縁部材と、前記誘導電極と対向し前記絶縁部材に接する放電電極とで構成されたコロナ放電装置において、前記放電電極自身をバネ作用が生じる形状に形成するか、又はバネ作用を有する別部材を用いて前記放電電極の一端に前記誘導電極上にある前記絶縁部材に対し垂直方向に押圧力を加え、前記放電電極の一端と前記誘導電極とを所定の距離に保つようにした。
これにより、絶縁板を挟んだ誘導電極とバネ性を有する放電電極の一端を絶縁板の表面に押圧接触させて配置する。この構造を取ることにより、放電電極が絶縁板との接触部で放電による消耗で欠落しても、放電電極のバネ性により絶縁板との接触状態を初期と同等レベルで維持できる。これにより常に両電極間を最適な距離で保つことが出来るので必要な沿面放電を確保できる。
【0012】
また請求項2では、請求項1記載のコロナ放電装置において、前記放電電極はコイルバネで構成される。
これにより、コイルバネの電極では、誘導電極に関して、放電部分において放電電極が消耗しても、放電電極のバネ性により絶縁板との接触状態を初期と同等レベルに維持できるとともに、らせん状に放電電極が形成されているので誘導電極からの距離が連続的に存在するので常に両電極間を最適な距離で保つことが出来るので必要な沿面放電を確保できる。
【0013】
請求項3では、請求項1記載のコロナ放電装置において、前記放電電極は板バネで構成される。
これにより、コイルバネの電極と同様に、誘導電極に関して、放電部分において放電電極が消耗しても、破損しても放電電極のバネ性により絶縁板と誘導電極からの距離が一定に保て、またゴミや酸化物で放電が難くなっても新たな放電電極が連続的存在するので必要な沿面放電を確保できる。
【0014】
以上のコロナ放電装置の実現手段において、同様の原理で異なった形状や材質の放電電極と対向電極および絶縁物を組み合わせて、使用目的に適したコロナ放電装置を実現するもちろんのことである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の内容を、より理解しやすくするため、以下実施例を用いて詳説する。
【0016】
【実施例】
本発明の実施例の一形態を図1に示す。
図1は、本発明に係るコロナ放電装置において、放電電極1に厚さ0.1mm、幅2mmのステンレス板、絶縁物2に厚さ0.635mmのアルミナ基板を用い、アルミナ基板の裏面には銅テープを貼り付けて誘導電極3とした事例である。誘導電極3は導体ペーストを印刷、焼成するといった手段でも簡単に形成できる。このコロナ放電装置では、放電電極1を屈曲形状とすることによりバネ性を持たせてアルミナ基板2に一端を押圧接触させる。放電電極1は、放電ノイズの抑制のため10kΩの抵抗6を介して高電圧印加回路のGND5と接続し、周波数90kHzの交流高電圧4を誘導電極3に印加する。さらに誘導電極3は絶縁樹脂11によって封止されている。コロナ放電は放電電極1とアルミナ基板2に接触する近傍で発生し、イオンやオゾンが生成される。
【0017】
図2は、図1の放電電極の一端と絶縁板の接触部を拡大した図である。初期は放電電極1が図中の波線で示す配置となっているものとする。放電が放電部25に示す領域で起こり図中の18で示す部分が消耗して欠落すると、放電電極1はバネ性を有しているため、図中の実線で示す位置で再び絶縁板2と接触する。このような変化は連続的に起こるため、放電電極1と絶縁板2の接触は、連続的に確保されることになり、イオンやオゾンの発生量は安定に維持される。また、絶縁板2の表面に付着物がついても、絶縁板2の厚みが若干増加したのと同じことであって、イオンやオゾンの発生量への影響は少ない。
【0018】
図3は放電電極に用いる厚さ0.1mmのステンレス板を図4に示す針状に加工して、図1に示す本発明の実施形態と、図12に示す従来技術とのそれぞれに組み、初期のオゾン発生量を同じになるように調整した後に、放電電極の消耗によるオゾン発生量変化を模擬的に実験した結果である。送風空気は温度20℃、湿度60%として、風量は100L/分とした。消耗の度合いは、放電電極の先端からの切断寸法で代用した。図2のグラフ中の曲線21は従来技術による場合で、オゾン発生量は放電電極先端からの切断寸法が1.0mmで初期値に対して1/6に減少し、2.0mmでオゾン発生はなくなった。一方、曲線22は本発明による場合であるが、放電電極先端からの切断寸法が、0.5mmのときがオゾン発生量は最大を示し、初期値に対して11%増加し、2.0mmのときで初期値に対して22%減少したが、従来技術の場合に比べてオゾン発生量の変動は少なくなっている。
【0019】
従って、図3に示すように、本発明の実施形態では放電電極の消耗によるオゾン発生量の変化を抑えることができるので、放電電極の消耗による寿命到来を延長することできる。
【0020】
図5は、図1の実施形態において、φ1.0mmのステンレス線を放電電極14とした事例である。ステンレス線の放電電極14は、図1の場合と同様に屈曲形状とすることによりバネ性を持たせてアルミナ基板2に一端を押圧接触させた。図6は図5の事例において、放電電極14の消耗によるオゾン発生量変化を模擬的に実験した結果である。消耗の度合いは、放電電極14の先端からの切断寸法で代用した。図6の曲線23は、この事例でのオゾン発生量の変化を示したデータであるが、送風空気の温度20℃、湿度60%、風量100L/分の条件において、切断寸法0〜2.0mmの範囲で0.160ppm〜0.183ppmと安定していた。
【0021】
図7は、図1の実施形態において、太さφ0.4mm、コイル径φ5.0mmのステンレスの圧縮コイルバネを放電電極15とした事例である。放電電極15は圧縮コイルバネであるから、そのままアルミナ基板2に一端を押圧接触させることができる。図9は図7の事例において、放電電極15の消耗によるオゾン発生量変化を模擬的に実験した結果である。消耗の度合いは、放電電極15とアルミナ基板2との接触部からの高さ方向の切断寸法で代用した。図9の曲線24は、この事例でのオゾン発生量の変化を示したデータであるが、送風空気の温度20℃、湿度60%、風量100L/分の条件において、切断寸法0〜2.0mmの範囲で0.175ppm〜0.183ppmと非常に安定していた。
【0022】
図8は、図7の放電電極の一端と絶縁板の接触部を拡大した図である。初期は放電電極1が図中の破線で示す配置となっているものとする。放電が放電部26に示す領域で起こり図中の19で示す部分が消耗して欠落すると、放電電極1はバネ性を有しているため、図中の実線で示す位置で再び絶縁板2と接触する。このような変化は連続的に起こるため、放電電極1と絶縁板2の接触は、連続的に確保されることになり、イオンやオゾンの発生量は安定に維持される。また、絶縁板2の表面に付着物がついても、絶縁板2の厚みが若干増加のと同じことであって、イオンやオゾンの発生量への影響は少ない。
【0023】
図10は、図7の実施形態において、放電電極部とバネ部とを別体とした事例である。コイルバネ16と別体の放電電極17に放電やオゾンに対する耐久性の高い材料を用いたり、バネのストロークを長くして、寿命をさらに延ばす使用方法に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である、放電電極にステンレス板材を用いたコロナ放電装置の構成を示す断面図
【図2】図1の実施形態において、寿命が延長できる原理を示す断面図
【図3】本発明の一実施形態と従来技術との、放電電極の消耗度合いによるオゾン発生量変化を比較した模擬試験結果のデータ
【図4】図3の試験で使用した放電電極の外形図
【図5】本発明の一実施形態である、放電電極にステンレス線材を用いたコロナ放電装置の構成を示す断面図
【図6】図5実施形態の、放電電極の消耗度合いによるオゾン発生量変化の模擬試験結果のデータ
【図7】本発明の一実施形態である、放電電極に圧縮コイルバネを用いたコロナ放電装置の構成を示す断面図
【図8】図7の実施形態において、寿命が延長できる原理を示す断面図
【図9】図7実施形態の、放電電極の消耗度合いによるオゾン発生量変化の模擬試験結果のデータ
【図10】本発明の一実施形態である、放電電極に圧縮コイルバネを別体としたコロナ放電装置の構成を示す断面図
【図11】従来の一実施形態を示す構成図
【図12】従来の一実施形態を示す構成図
【図13】従来の一実施形態を示す構成図
【符号の説明】
1…放電電極、2…絶縁板、3…対向電極
4…交流高圧電源、5…回路GND、6…抵抗
7…高電圧側電線、8…GND側電線、9…樹脂ケース
10…空隙部、11…絶縁樹脂封止部、12…はんだ付け接合部
13…圧着接合部、14…線状放電電極、15…コイル状放電電極
16…コイルバネ、17…コイルバネと別体の放電電極
18、19…欠落部
21…従来技術の一実施例における放電電極の消耗度合いによるオゾン濃度変化を示すデータ
22…本発明の一実施例における放電電極の消耗度合いによるオゾン濃度変化を示すデータ
23…本発明の一実施例における放電電極の消耗度合いによるオゾン濃度変化を示すデータ
24…本発明の一実施例における放電電極の消耗度合いによるオゾン濃度変化を示すデータ
25、26…放電部
Claims (3)
- 誘導電極と、前記誘導電極上に構成した絶縁部材と、前記誘導電極と対向し前記絶縁部材に接する放電電極とで構成されたコロナ放電装置において、前記放電電極自身をバネ作用が生じる形状に形成するか、又はバネ作用を有する別部材を用いて前記放電電極の一端に前記誘導電極上にある前記絶縁部材に対し垂直方向に押圧力を加え、前記放電電極の一端と前記誘導電極とを所定の距離に保つようにしたことを特徴とするコロナ放電装置。
- 請求項1記載のコロナ放電装置において、前記放電電極はコイルバネで構成されることを特徴とするコロナ放電装置。
- 請求項1記載のコロナ放電装置において、前記放電電極は板バネで構成されることを特徴とするコロナ放電装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002323970A JP2004158342A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | コロナ放電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2002323970A JP2004158342A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | コロナ放電装置 |
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|---|---|
| JP2004158342A true JP2004158342A (ja) | 2004-06-03 |
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ID=32803699
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| JP2002323970A Pending JP2004158342A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | コロナ放電装置 |
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| Country | Link |
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| JP (1) | JP2004158342A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007207492A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Shishido Seidenki Kk | イオン生成装置 |
| JP2008226580A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 沿面放電体感装置および沿面放電体感実験方法 |
| KR101457546B1 (ko) * | 2011-11-04 | 2014-11-04 | 주식회사 엘지화학 | 분리막의 제조방법 및 이로부터 제조되는 분리막 |
| WO2022215623A1 (ja) * | 2021-04-08 | 2022-10-13 | シャープ株式会社 | 放電装置及び空気調和装置 |
-
2002
- 2002-11-07 JP JP2002323970A patent/JP2004158342A/ja active Pending
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