JP2004162995A - スラッジ乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】全体の構成が比較的簡単で価格が安く、また、製造組立て、稼働における調整作業が簡単で、各種の工場において手軽に使用することができるように工夫したスラッジ乾燥装置を提供する。
【解決手段】乾燥槽1内に複数本並設した回転軸4…にパンチング板6を取付け、各回転軸4…を回転して全体を同一平面状にした各パンチング板6の上に、水分を多く含んだスラッジSRを積込み、これ等各パンチング板6の下側に熱ガス発生装置HFの高温ガスを吹込むことにより、スラッジSRを加熱して乾燥処理する。
【選択図】 図3
【解決手段】乾燥槽1内に複数本並設した回転軸4…にパンチング板6を取付け、各回転軸4…を回転して全体を同一平面状にした各パンチング板6の上に、水分を多く含んだスラッジSRを積込み、これ等各パンチング板6の下側に熱ガス発生装置HFの高温ガスを吹込むことにより、スラッジSRを加熱して乾燥処理する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水分を多量に含んだ例えば鍍金スラッジや汚泥スラッジのような各種のスラッジを、加熱乾燥処理するスラッジ乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水分を多量に含んだスラッジを、熱ガス発生装置で生成した高温ガスを使用して、非接触の間接加熱によって乾燥処理する従来のスラッジ乾燥装置は、スラッジを内外三重構造で、内部に旋回式リフトスクレーパーを有する乾燥室の内部に投入し、そこで内外面より輻射及び伝熱を受けて乾燥すると共に、上記旋回式リフトスクレーパーによって攪拌造粒されつつ水分の少い乾燥造粒固形物に処理されて、乾燥室出口より搬出される仕組に成っている。(例えば特許文献1及び2参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平8−42969号公報
【特許文献2】
特開平8−61852号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、此種従来のスラッジ乾燥装置は、上記特許文献にも見られるようにいずれも構造が頗る複雑なため、価格が高く、また、製造組立て、稼働における調整作業等に多大な労力が要るという不具合があり、専らスラッジ処理工場のような専用工場のみで使用されるだけで、鍍金工場等のような一般の工場等で手軽に使用できない問題があった。
【0005】
従って本発明の技術的課題は、全体の構成が比較的簡単で価格が安く、また、製造組立て、稼働における調整作業が簡単で、各種の工場において手軽に使用することができるように工夫したスラッジ乾燥装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0007】
(1) 前記請求項1に記載の如く、水分を多く含んだスラッジを、熱ガス発生装置の高温ガスにより加熱して乾燥処理するように構成したスラッジ乾燥装置であって、少くとも上面を開放し、底板を開閉自在に構成した乾燥槽の内部に、多数本の回転軸を横方向に間隔をあけて横一列に並設し、これ等各回転軸には、多数の通気穴を穿設したパンチング板を、隣接するもの同士が接触しないように、また、夫々が同一平面を構成できるように近接状態に取付けると共に、これ等各回転軸を連動回転自在と成し、且つ、上記同一平面を構成する各パンチング板の上面側乾燥槽の内部を、前記スラッジの収容室と成し、上記各パンチング板の底面側乾燥槽の内部を、上記高温ガスが吹込まれる加熱室と成したことを特徴とする。
【0008】
(2) 前記請求項2に記載の如く、前記請求項1に記載のスラッジ乾燥装置において、前記乾燥槽の外側部に突出した各回転軸の先端部にウオームホイールを取付ける一方、手動又はモータによって回転できるように上記乾燥槽の外側部に沿わせて架設した回転操作軸に、上記各回転軸のウオームホイールに噛合する複数のウオームギヤを取付けたことを特徴とする。
【0009】
(3) 前記請求項3に記載の如く、前記請求項1と2に記載のスラッジ乾燥装置において、前記乾燥槽に移動用の車輪を取付ける一方、手動又はモータによって作動して上記乾燥槽の底板を開閉することができるウインチ装置を、乾燥槽の外側部に設けたことを特徴とする。
【0010】
上記(1)〜(3)で述べたスラッジ乾燥装置によれば、各回転軸を手動又はモータで連動回転して、各パンチング板が同一平面を構成するように水平状態にセットした後、これ等パンチング板の上面側収容室に水分を多く含んだスラッジを積込み、その後、各パンチング板の下側加熱室に熱ガス発生装置の高温ガスを吹込めば、その高温ガスが各パンチング板の通気穴を通って上側に積込まれたスラッジに接触して加熱するため、この高温ガスの加熱によって収容室内のスラッジを均一に乾燥して減量することができる。
【0011】
上記の乾燥が済んだら、上記熱ガス発生装置による高温ガスの噴射を止め、各回転軸を手動又はモータで連動回転して、乾燥を終えたスラッジを下側の加熱室に落し込むと共に、乾燥槽の底板をその時、又は、所定の移動先(廃棄場等)に於いて手動又はモータで開くことにより、乾燥を終えて重量を約1/3、容積を約2/5に夫々減量されたスラッジを、乾燥槽の外に排出処理することを可能にする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るスラッジ乾燥装置の実施の形態を図面と共に説明すると、図1はその平面図、図2はスラッジSRを積込んだ状態を示した正面図で、図3はその背面図、図4は底板を開いている状態を示した側面図、図5は回転軸とパンチング板の部分を拡大して示した斜視図であって、これ等の図面において夫々符号1で全体的に示したのは、全体を耐熱性の金属材を用いて上面開放型の略ボツクス状に造った乾燥槽で、この乾燥槽1は例えば横幅1,450mm、縦幅800mm、深さ380mmと、比較的小型の容器状に差繰られているが、これ等の各サイズはいずれも実施の一例であって、各サイズや容積が使用目的に応じて任意に変化されることは勿論である。
【0013】
2…は、上記乾燥槽1の底面側四隅に設けた支持ブラケット、3…はこれ等各ブラケット2…に取付けた車輪で、乾燥槽1はこれ等車輪3…によって適当な高さに支持されながら、任意の場所に移動可能に構成されている。4…は上記乾燥槽1内の略中間部に横一列に、而かも、等間隔に並設された回転軸、5…はこれ等各回転軸4の左右両側に、長さ方向に沿って等間隔に略くし歯状に突設した支持アーム杆を示す。また、図3に示した4Y…は、乾燥槽1の背面側に突出した各回転軸4…の先端部に取付けたウオームホイールを示し、図2に示した4X…は、乾燥槽1の正面側に突出した各回転軸4の先端部を支持する軸受けを示す。
【0014】
図1乃至図5において、6…は上記各回転軸4の左右に突出した支持アーム杆5…の上に、各回転軸4を図示のように所定の角度に回転すると同一平面を構成するように取付けたパンチング板で、これ等各パンチング板6…は、隣接するもの同士が接触しない程度に極めて近接した状態に取付けられている。また、6P…は各パンチング板6…の面に多数穿設した通気穴である。これ等各パンチング板6…を図2並びに図3に示すように夫々水平に示した状態において、各パンチング板6…の上面側の乾燥槽1の内部が、前記スラッジSRを積込むための収容室1Rと成り、また、これ等パンチング板6…の下側の乾燥槽1の内部が、乾燥用の高温ガスが吹込まれる加熱室1Dに成っている。
【0015】
更に図中、HFは乾燥槽1の外側面に設けた吹込口1Eより上記加熱室1D内に高温ガスを吹込むことができる熱ガス発生装置(ガスバーナーと循環フアン)、7は上記乾燥槽1の背面側側面に沿わせて回転自在に架設した回転操作軸、7Hはこの回転操作軸7に設けた回転用ハンドル、8…は軸受け、7K…は回転操作軸7に取付けたウオームギヤで、これ等各ウオームギヤ7Kに前述した各回転軸4…のウオームホイール4Y…が噛合されていて、回転操作軸7をハンドル7H又はモータ(図示省略)を用いて回転すると、各回転軸4…がパンチング板6…と共に一体に連動回転する仕組に成っている。
【0016】
また、図4に於いて1Z,1Zは観音開き構造に構成した上記乾燥槽1の左右の底板、1L,1Lはこれ等底板1Z,1Zを開閉自在に取付けた蝶番を示す。12は先端側を乾燥槽1の側面外側上部に取付けた第1滑車13、及び、一方の底板1Zの側端部に取付けた第2滑車14を経て、他方の底板1Zの側端部に設けた取付部15に取付けると共に、根端側を、乾燥槽1の上部外側に設けたウインチ装置11のリール10に巻き付けたワイヤーを示す。上記左右の底板1Z,1Zは、ウインチ装置11のリール10をハンドル10Tで手動回転するか、或は、モータ(図示省略)でこれを駆動回転してワイヤ12を巻取ると、閉じ回動して加熱室1Dを密封状態と成し、反対にリール10を繰出し方向に逆回転すると、図4の如く自重によって底を開いて加熱室1Dの底面を開放するように構成されている。
【0017】
尚、図4において車輪3は便宜的にこれを取外して示した。図示のように左右の底板1Z,1Zを開く場合は、乾燥槽1の全体をスラッジ廃棄口やホッパ等 (図示省略)の上に載置又は配置することにより、乾燥済みのスラッジを乾燥槽1の外に容易に排出することができる。また、加熱室1Dに乾燥したスラッジを受け入れる引き出しを設けて、処理済みスラッジを引き出しに要れた状態で排出するようにしてもよい。
【0018】
本発明に係るスラッジ乾燥装置は以上述べた如き構成であるから、左右の底板1Z,1Zを閉じ、各回転軸4…を回転して全てのパンチング板6…を図2並びに図3に示すように水平状態(同一平面状態)にした後、水分を多く含んだスラッジSRをこれ等パンチング板6…の上面側収容室1Rに積込み、次いで、熱ガス発生装置HFを作動して高温ガスを加熱室1Dに吹込むと、吹込まれた高温ガスがパンチング板6…の各通気穴6P…を通って積込まれたスラッジ層の中を通過するため、その熱によってスラッジSRに含まれている水分が気化蒸発して、スラッジSRを乾燥処理することができる。
【0019】
以下に記載する表1は、本発明に係るスラッジ乾燥装置を用いて鍍金スラッジを乾燥テストした時の状態、即ち、乾燥処理前の状態を示したものである。
【表1】
【0020】
次の表2は、上記表1に示した条件で乾燥テストを終えた後の鍍金スラッジの重量と、容積の減量状態を明示したものである。
【表2】
【0021】
次の表3と表4は、上記テスト結果による鍍金スラッジの重量と容積の減量率を示したものである。
【表3】
【表4】
【0022】
上述した乾燥処理を終えた後は、各回転軸4…を回転して各パンチング板6の上に乗っている乾燥処理済みのスラッジを、加熱室1Dの底板1Z,1Zの上に落下させ、次いで、底板1Z,1Zを図4の如く開くことによって、乾燥処理済みのスラッジを乾燥槽1の外に排出処理することができる。また、上記回転軸4…の回転と、底板1Z,1Zの開閉を、図示の如く夫々手動操作によって行う構成にした場合は、装置全体の簡素化を更に進めて、使用操作の簡易化と低価格化を可能にするものである。
【0023】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明に係るスラッジ乾燥装置によれば、スラッジを構成したパンチング板の下側に熱ガス発生装置の高温ガスを吹込むことによって、水分を多く含んだスラッジを熱して乾燥する極めて簡単な手段を講じることによって、スラッジの乾燥を確実に行うことができるため、装置全体の構成が頗る簡単で価格も安く、また、製造組立て、稼働における調整作業が頗る簡単で、各種工場等で手軽に使用できる利点を備えるものであって、乾燥によってスラッジの取扱いが容易になるだけではなく、処理作業の能率アップや、引き取り回数の削減も可能にするものであって、鍍金スラッジを始めとする各種スラッジの乾燥処理に用いて、洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスラッジ乾燥装置の構成を説明した平面図。
【図2】同じく正面図。
【図3】同じく背面図。
【図4】同じく底板を開いた状態を示した側面図。
【図5】回転軸とパンチング板の構成を拡大して示した斜視図。
【符号の説明】
SR スラッジ
1 乾燥槽
1R 収容室
1D 加熱室
1Z 底板
3 車輪
4 回転軸
4Y ウオームホイール
6 パンチング板
6P 通気穴
7 回転操作軸
7K ウオームギヤ
11 ウインチ装置
HF 熱ガス発生装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、水分を多量に含んだ例えば鍍金スラッジや汚泥スラッジのような各種のスラッジを、加熱乾燥処理するスラッジ乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水分を多量に含んだスラッジを、熱ガス発生装置で生成した高温ガスを使用して、非接触の間接加熱によって乾燥処理する従来のスラッジ乾燥装置は、スラッジを内外三重構造で、内部に旋回式リフトスクレーパーを有する乾燥室の内部に投入し、そこで内外面より輻射及び伝熱を受けて乾燥すると共に、上記旋回式リフトスクレーパーによって攪拌造粒されつつ水分の少い乾燥造粒固形物に処理されて、乾燥室出口より搬出される仕組に成っている。(例えば特許文献1及び2参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平8−42969号公報
【特許文献2】
特開平8−61852号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、此種従来のスラッジ乾燥装置は、上記特許文献にも見られるようにいずれも構造が頗る複雑なため、価格が高く、また、製造組立て、稼働における調整作業等に多大な労力が要るという不具合があり、専らスラッジ処理工場のような専用工場のみで使用されるだけで、鍍金工場等のような一般の工場等で手軽に使用できない問題があった。
【0005】
従って本発明の技術的課題は、全体の構成が比較的簡単で価格が安く、また、製造組立て、稼働における調整作業が簡単で、各種の工場において手軽に使用することができるように工夫したスラッジ乾燥装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0007】
(1) 前記請求項1に記載の如く、水分を多く含んだスラッジを、熱ガス発生装置の高温ガスにより加熱して乾燥処理するように構成したスラッジ乾燥装置であって、少くとも上面を開放し、底板を開閉自在に構成した乾燥槽の内部に、多数本の回転軸を横方向に間隔をあけて横一列に並設し、これ等各回転軸には、多数の通気穴を穿設したパンチング板を、隣接するもの同士が接触しないように、また、夫々が同一平面を構成できるように近接状態に取付けると共に、これ等各回転軸を連動回転自在と成し、且つ、上記同一平面を構成する各パンチング板の上面側乾燥槽の内部を、前記スラッジの収容室と成し、上記各パンチング板の底面側乾燥槽の内部を、上記高温ガスが吹込まれる加熱室と成したことを特徴とする。
【0008】
(2) 前記請求項2に記載の如く、前記請求項1に記載のスラッジ乾燥装置において、前記乾燥槽の外側部に突出した各回転軸の先端部にウオームホイールを取付ける一方、手動又はモータによって回転できるように上記乾燥槽の外側部に沿わせて架設した回転操作軸に、上記各回転軸のウオームホイールに噛合する複数のウオームギヤを取付けたことを特徴とする。
【0009】
(3) 前記請求項3に記載の如く、前記請求項1と2に記載のスラッジ乾燥装置において、前記乾燥槽に移動用の車輪を取付ける一方、手動又はモータによって作動して上記乾燥槽の底板を開閉することができるウインチ装置を、乾燥槽の外側部に設けたことを特徴とする。
【0010】
上記(1)〜(3)で述べたスラッジ乾燥装置によれば、各回転軸を手動又はモータで連動回転して、各パンチング板が同一平面を構成するように水平状態にセットした後、これ等パンチング板の上面側収容室に水分を多く含んだスラッジを積込み、その後、各パンチング板の下側加熱室に熱ガス発生装置の高温ガスを吹込めば、その高温ガスが各パンチング板の通気穴を通って上側に積込まれたスラッジに接触して加熱するため、この高温ガスの加熱によって収容室内のスラッジを均一に乾燥して減量することができる。
【0011】
上記の乾燥が済んだら、上記熱ガス発生装置による高温ガスの噴射を止め、各回転軸を手動又はモータで連動回転して、乾燥を終えたスラッジを下側の加熱室に落し込むと共に、乾燥槽の底板をその時、又は、所定の移動先(廃棄場等)に於いて手動又はモータで開くことにより、乾燥を終えて重量を約1/3、容積を約2/5に夫々減量されたスラッジを、乾燥槽の外に排出処理することを可能にする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るスラッジ乾燥装置の実施の形態を図面と共に説明すると、図1はその平面図、図2はスラッジSRを積込んだ状態を示した正面図で、図3はその背面図、図4は底板を開いている状態を示した側面図、図5は回転軸とパンチング板の部分を拡大して示した斜視図であって、これ等の図面において夫々符号1で全体的に示したのは、全体を耐熱性の金属材を用いて上面開放型の略ボツクス状に造った乾燥槽で、この乾燥槽1は例えば横幅1,450mm、縦幅800mm、深さ380mmと、比較的小型の容器状に差繰られているが、これ等の各サイズはいずれも実施の一例であって、各サイズや容積が使用目的に応じて任意に変化されることは勿論である。
【0013】
2…は、上記乾燥槽1の底面側四隅に設けた支持ブラケット、3…はこれ等各ブラケット2…に取付けた車輪で、乾燥槽1はこれ等車輪3…によって適当な高さに支持されながら、任意の場所に移動可能に構成されている。4…は上記乾燥槽1内の略中間部に横一列に、而かも、等間隔に並設された回転軸、5…はこれ等各回転軸4の左右両側に、長さ方向に沿って等間隔に略くし歯状に突設した支持アーム杆を示す。また、図3に示した4Y…は、乾燥槽1の背面側に突出した各回転軸4…の先端部に取付けたウオームホイールを示し、図2に示した4X…は、乾燥槽1の正面側に突出した各回転軸4の先端部を支持する軸受けを示す。
【0014】
図1乃至図5において、6…は上記各回転軸4の左右に突出した支持アーム杆5…の上に、各回転軸4を図示のように所定の角度に回転すると同一平面を構成するように取付けたパンチング板で、これ等各パンチング板6…は、隣接するもの同士が接触しない程度に極めて近接した状態に取付けられている。また、6P…は各パンチング板6…の面に多数穿設した通気穴である。これ等各パンチング板6…を図2並びに図3に示すように夫々水平に示した状態において、各パンチング板6…の上面側の乾燥槽1の内部が、前記スラッジSRを積込むための収容室1Rと成り、また、これ等パンチング板6…の下側の乾燥槽1の内部が、乾燥用の高温ガスが吹込まれる加熱室1Dに成っている。
【0015】
更に図中、HFは乾燥槽1の外側面に設けた吹込口1Eより上記加熱室1D内に高温ガスを吹込むことができる熱ガス発生装置(ガスバーナーと循環フアン)、7は上記乾燥槽1の背面側側面に沿わせて回転自在に架設した回転操作軸、7Hはこの回転操作軸7に設けた回転用ハンドル、8…は軸受け、7K…は回転操作軸7に取付けたウオームギヤで、これ等各ウオームギヤ7Kに前述した各回転軸4…のウオームホイール4Y…が噛合されていて、回転操作軸7をハンドル7H又はモータ(図示省略)を用いて回転すると、各回転軸4…がパンチング板6…と共に一体に連動回転する仕組に成っている。
【0016】
また、図4に於いて1Z,1Zは観音開き構造に構成した上記乾燥槽1の左右の底板、1L,1Lはこれ等底板1Z,1Zを開閉自在に取付けた蝶番を示す。12は先端側を乾燥槽1の側面外側上部に取付けた第1滑車13、及び、一方の底板1Zの側端部に取付けた第2滑車14を経て、他方の底板1Zの側端部に設けた取付部15に取付けると共に、根端側を、乾燥槽1の上部外側に設けたウインチ装置11のリール10に巻き付けたワイヤーを示す。上記左右の底板1Z,1Zは、ウインチ装置11のリール10をハンドル10Tで手動回転するか、或は、モータ(図示省略)でこれを駆動回転してワイヤ12を巻取ると、閉じ回動して加熱室1Dを密封状態と成し、反対にリール10を繰出し方向に逆回転すると、図4の如く自重によって底を開いて加熱室1Dの底面を開放するように構成されている。
【0017】
尚、図4において車輪3は便宜的にこれを取外して示した。図示のように左右の底板1Z,1Zを開く場合は、乾燥槽1の全体をスラッジ廃棄口やホッパ等 (図示省略)の上に載置又は配置することにより、乾燥済みのスラッジを乾燥槽1の外に容易に排出することができる。また、加熱室1Dに乾燥したスラッジを受け入れる引き出しを設けて、処理済みスラッジを引き出しに要れた状態で排出するようにしてもよい。
【0018】
本発明に係るスラッジ乾燥装置は以上述べた如き構成であるから、左右の底板1Z,1Zを閉じ、各回転軸4…を回転して全てのパンチング板6…を図2並びに図3に示すように水平状態(同一平面状態)にした後、水分を多く含んだスラッジSRをこれ等パンチング板6…の上面側収容室1Rに積込み、次いで、熱ガス発生装置HFを作動して高温ガスを加熱室1Dに吹込むと、吹込まれた高温ガスがパンチング板6…の各通気穴6P…を通って積込まれたスラッジ層の中を通過するため、その熱によってスラッジSRに含まれている水分が気化蒸発して、スラッジSRを乾燥処理することができる。
【0019】
以下に記載する表1は、本発明に係るスラッジ乾燥装置を用いて鍍金スラッジを乾燥テストした時の状態、即ち、乾燥処理前の状態を示したものである。
【表1】
【0020】
次の表2は、上記表1に示した条件で乾燥テストを終えた後の鍍金スラッジの重量と、容積の減量状態を明示したものである。
【表2】
【0021】
次の表3と表4は、上記テスト結果による鍍金スラッジの重量と容積の減量率を示したものである。
【表3】
【表4】
【0022】
上述した乾燥処理を終えた後は、各回転軸4…を回転して各パンチング板6の上に乗っている乾燥処理済みのスラッジを、加熱室1Dの底板1Z,1Zの上に落下させ、次いで、底板1Z,1Zを図4の如く開くことによって、乾燥処理済みのスラッジを乾燥槽1の外に排出処理することができる。また、上記回転軸4…の回転と、底板1Z,1Zの開閉を、図示の如く夫々手動操作によって行う構成にした場合は、装置全体の簡素化を更に進めて、使用操作の簡易化と低価格化を可能にするものである。
【0023】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明に係るスラッジ乾燥装置によれば、スラッジを構成したパンチング板の下側に熱ガス発生装置の高温ガスを吹込むことによって、水分を多く含んだスラッジを熱して乾燥する極めて簡単な手段を講じることによって、スラッジの乾燥を確実に行うことができるため、装置全体の構成が頗る簡単で価格も安く、また、製造組立て、稼働における調整作業が頗る簡単で、各種工場等で手軽に使用できる利点を備えるものであって、乾燥によってスラッジの取扱いが容易になるだけではなく、処理作業の能率アップや、引き取り回数の削減も可能にするものであって、鍍金スラッジを始めとする各種スラッジの乾燥処理に用いて、洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスラッジ乾燥装置の構成を説明した平面図。
【図2】同じく正面図。
【図3】同じく背面図。
【図4】同じく底板を開いた状態を示した側面図。
【図5】回転軸とパンチング板の構成を拡大して示した斜視図。
【符号の説明】
SR スラッジ
1 乾燥槽
1R 収容室
1D 加熱室
1Z 底板
3 車輪
4 回転軸
4Y ウオームホイール
6 パンチング板
6P 通気穴
7 回転操作軸
7K ウオームギヤ
11 ウインチ装置
HF 熱ガス発生装置
Claims (3)
- 水分を多く含んだスラッジを、熱ガス発生装置の高温ガスにより加熱して乾燥処理するように構成したスラッジ乾燥装置であって、
少くとも上面を開放し、底板を開閉自在に構成した乾燥槽の内部に、多数本の回転軸を横方向に間隔をあけて横一列に並設し、これ等各回転軸には、多数の通気穴を穿設したパンチング板を、隣接するもの同士が接触しないように、また、夫々が同一平面を構成できるように近接状態に取付けると共に、これ等各回転軸を連動回転自在と成し、且つ、上記同一平面を構成する各パンチング板の上面側乾燥槽の内部を、前記スラッジの収容室と成し、上記各パンチング板の底面側乾燥槽の内部を、上記高温ガスが吹込まれる加熱室と成したことを特徴とするスラッジ乾燥装置。 - 前記乾燥槽の外側部に突出した各回転軸の先端部にウオームホイールを取付ける一方、手動又はモータによって回転できるように上記乾燥槽の外側部に沿わせて架設した回転操作軸に、上記各回転軸のウオームホイールに噛合する複数のウオームギヤを取付けたことを特徴とする請求項1に記載のスラッジ乾燥装置。
- 前記乾燥槽に移動用の車輪を取付ける一方、手動又はモータによって作動して上記乾燥槽の底板を開閉することができるウインチ装置を、乾燥槽の外側部に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスラッジ乾燥装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002329254A JP2004162995A (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | スラッジ乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002329254A JP2004162995A (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | スラッジ乾燥装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004162995A true JP2004162995A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32807300
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002329254A Pending JP2004162995A (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | スラッジ乾燥装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004162995A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102765584A (zh) * | 2011-05-03 | 2012-11-07 | 中国科学院理化技术研究所 | 一种污泥翻动输送装置及污泥干化方法 |
| JP2013154265A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Hotta Kogyo Kk | スラッジ乾燥処理装置 |
-
2002
- 2002-11-13 JP JP2002329254A patent/JP2004162995A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN102765584A (zh) * | 2011-05-03 | 2012-11-07 | 中国科学院理化技术研究所 | 一种污泥翻动输送装置及污泥干化方法 |
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