JP2004163632A - カメラ用防水ケース及び防水カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】防水ケース内に収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットの絞り切換部材またはストロボのオンオフスイッチ部材を操作でき、また、その切換の操作感がよく簡単な構造であるカメラ用防水ケース及び防水カメラを提供する。
【解決手段】この防水ケース10は、カメラまたはレンズ付きフィルムユニットを水密に収容可能であり、収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのフィルム巻き上げを行うためのフィルム巻き上げノブ12と、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材14と、収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられた撮影レンズの絞り切換のためのスライド部材に係合して絞り切換を可能とする絞り操作部材13と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】この防水ケース10は、カメラまたはレンズ付きフィルムユニットを水密に収容可能であり、収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのフィルム巻き上げを行うためのフィルム巻き上げノブ12と、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材14と、収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられた撮影レンズの絞り切換のためのスライド部材に係合して絞り切換を可能とする絞り操作部材13と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラを水中等で使用するときに好適なカメラ用防水ケース、及びこの防水ケースを用いた防水カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラを水中で使用するために水密に収容するカメラ用防水ケースとして、例えば、前面容器と背面容器とをゴムパッキン等で密閉するように結合した防水ケースが公知である(例えば、特開2001−100292公報、特開2001−91995公報、特開2001−91996公報、特開平9−203949号公報)。一方、撮影レンズの絞りを切り換えるようにした絞り切換部材を設けたレンズ付きフィルムユニットが公知である(例えば、特開2000−305222公報)。
【0003】
しかし、カメラ用防水ケースについて上述の各公報は、上記絞り切換部材を有するレンズ付きフィルムユニットを収容する場合の絞り切換に関する構成を開示していない。従って、従来例によれば、絞り切換部材のあるレンズ付きフィルムユニットを防水ケースに収容しても、その絞り切換部材が使用不可能となり、絞り切換機能を充分に用いることができずに不便である。また、防水ケースは、水中等で使用されるためその切換の操作感がよく簡単な構造のものが望まれる。かかる問題はストロボのオンオフスイッチについても同様である。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−100292公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−91995公報
【0006】
【特許文献3】
特開2001−91996公報
【0007】
【特許文献4】
特開平9−203949号公報
【0008】
【特許文献5】
特開2000−305222公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、防水ケース内に収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットの絞り切換部材またはストロボのオンオフスイッチ部材を操作でき、また、その切換の操作感がよく簡単な構造であるカメラ用防水ケース及び防水カメラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるカメラ用防水ケースは、カメラまたはレンズ付きフィルムユニットを水密に収容可能であり、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのフィルム巻き上げを行うためのフィルム巻き上げノブと、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材と、を備えるカメラ用防水ケースにおいて、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられた撮影レンズの絞り切換のための絞り切換部材に係合して前記絞り切換を可能とする絞り操作部材を備えることを特徴とする。
【0011】
このカメラ用防水ケースによれば、防水ケース内に収容されたカメラまたはレンズ付きフィルムユニットの絞り切換部材を絞り操作部材により操作することができる。
【0012】
上記カメラ用防水ケースにおいて、前記絞り切換部材は直線的に移動するスライド部材を備え、前記絞り操作部材は回動軸を中心に回動し前記スライド部材を移動させるように係合する回動部材を備えることが好ましい。回動部材を回動することで絞り切換部材のスライド部材を移動させるので、簡単な構造でその切換の操作感を向上できる。
【0013】
また、前記スライド部材はデッドポイントを中心として移動範囲の両方向に付勢力を与えるバネ部材により付勢されるように設けられ、前記絞り操作部材は前記スライド部材を前記移動範囲の一方端から前記デッドポイントを超えるが他方端には達しない位置までの移動を与えることが好ましい。この場合、前記他方端には達しない位置から前記他方端までの移動は前記バネ部材の付勢力により行うように前記絞り操作部材と前記スライド部材との係合に遊び部を設けることが好ましい。これにより、回動部材の回動によるスライド部材の移動を途中からバネ部材の付勢による移動に変えることができるので、スライド部材が円滑にかつ確実に移動できる。
【0014】
また、前記絞り操作部材は180度の範囲内で回動するように設けられることが好ましい。この場合、前記絞り操作部材は前記回動軸に対して半径方向に最も離れた突出部を有し、前記カメラの絞りを大絞りとしたときには前記突出部がカメラの下方面を向くように構成することが好ましく、例えば水中で使用する場合に、突出部が下方面にあることを使用者が手触りで分かり、絞りの位置を簡単に確認できる。
【0015】
また、前記回動部材はケース側に設けられた凹部に対し係止し係止解除可能な突起部を有する回動ホルダを有し、前記回動部材を所定位置に回動したとき、前記回動ホルダの突起部が前記凹部で係止されるように構成することが好ましい。これにより、回動部材を回動させて所定位置(例えば、上記大絞り位置)に達すると、そこで回動部材が係止するので、回動部材の不測な回動を防止でき、また、回動の際に所定位置でクリック感を得ることができ、操作感がよくなる。
【0016】
また、前記絞り切換部材が前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられたストロボのオンオフ切換のためのストロボスイッチ部材を兼用し、前記絞り切換部材が前記ストロボのオンオフ切換を可能とするように構成できる。
【0017】
本発明による別のカメラ用防水ケースは、カメラまたはレンズ付きフィルムユニットを水密に収容可能であり、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのフィルム巻き上げを行うためのフィルム巻き上げノブと、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材と、を備えるカメラ用防水ケースにおいて、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられたストロボのオンオフ切換のためのストロボスイッチ部材に対し係合して前記ストロボのオンオフ切換を可能とするストロボ操作部材を備えることを特徴とする。
【0018】
このカメラ用防水ケースによれば、防水ケース内に収容されたカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのストロボスイッチ部材をストロボ操作部材により操作することができる。
【0019】
上記カメラ用防水ケースにおいて、前記ストロボスイッチ部材は直線的に移動するスライド部材を備え、前記ストロボ操作部材は回動軸を中心に回動し前記スライド部材を移動させるように係合する回動部材を備えることが好ましい。これにより、回動部材を回動することでストロボスイッチ部材のスライド部材を移動させるので、簡単な構造でその切換の操作感を向上できる。
【0020】
また、前記スライド部材はデッドポイントを中心として移動範囲の両方向に付勢力を与えるバネ部材により付勢されるように設けられ、前記ストロボ操作部材は前記スライド部材を前記移動範囲の一方端から前記デッドポイントを超えるが他方端には達しない位置までの移動を与えることが好ましい。この場合、前記他方端には達しない位置から前記他方端までの移動は前記バネ部材の付勢力により行うように前記ストロボ操作部材と前記スライド部材との係合に遊び部を設けることが好ましい。これにより、回動部材の回動によるスライド部材の移動を途中からバネ部材の付勢による移動に変えることができるので、スライド部材が円滑にかつ確実に移動できる。
【0021】
また、前記ストロボ操作部材は前記回動軸に対して半径方向に最も離れた突出部を有し、前記ストロボをオンしたときには前記突出部がカメラの下方面を向くように構成することが好ましく、例えば水中で使用する場合に、突出部が下方面にあることを使用者が手触りで分かり、ストロボオンの位置を簡単に確認できる。
【0022】
また、前記回動部材はケース側に設けられた凹部に対し係止し係止解除可能な突起部を有する回動ホルダを有し、前記回動部材を前記ストロボのオン位置に回動したとき、前記回動ホルダの突起部が前記凹部で係止されるように構成することが好ましい。これにより、回動部材を回動させて所定位置(例えば、上記ストロボのオン位置)に達すると、そこで回動部材が係止するので、回動部材の不測な回動を防止でき、また、回動の際に所定位置でクリック感を得ることができ、使用勝手がよくなる。
【0023】
本発明による防水カメラは、上述のカメラ用防水ケース内にカメラまたはレンズ付き防水フィルムユニットを収容したものである。この防水カメラによれば、カメラまたはレンズ付き防水フィルムユニットの絞り切換部材またはストロボスイッチ部材を絞り操作部材またはストロボ操作部材により操作できる。これにより、水中や水辺等で使用する際に、カメラまたはレンズ付き防水フィルムユニットが有する絞り機能またはストロボ機能のカメラ機能を利用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による、レンズ付きフィルムユニットを収容するカメラ用防水ケースを示す斜視図である。図2は図1のカメラ用防水ケースを外側部材が離れた状態で示す前面側から見た分解斜視図であり、図3は同じく背面側から見た分解斜視図である。
【0025】
図1に示すように、カメラ用防水ケース1は、内部にレンズ付きフィルムユニットを収容する防水ケース10と、防水ケース10の上側半分に取り付けられた第1外側部材51と、防水ケース10の下半分に取り付けられた第2外側部材61と、を備える。
【0026】
図1乃至図3のように、防水ケース10は、内部に収容するレンズ付きフィルムユニットの各カメラ機能に対応して、撮影窓部11と、フィルムを巻き上げるフィルム巻き上げノブ12と、絞り切換のための絞り操作部材13と、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材14と、ファインダ窓部15と、ファインダ覗き部16と、を備える。
【0027】
防水ケース10は、光透過性のプラスチック材料から略矩形の平箱状に構成され、前面側の第1ケース21と背面側の第2ケース22とを結合部20で水密構造となるように結合し、レンズ付きフィルムユニットを収容可能な内部空間を形成している。結合部20は、防水ケース10の上面、両側面及び下面の全周を包囲して突き出し部として直線状に形成されている。
【0028】
第1外側部材51及び第2外側部材61は、光透過性のプラスチック材料から形成され、外側部材を構成し、防水ケース10の上面、両側面及び下面を包囲するように取り付けられる。第1外側部材51及び第2外側部材61の各内面には溝部52(図2,図3の破線で示す)及び62が防水ケース10の結合部20に対応する位置で長手方向に延びるように形成されている。
【0029】
また、第1外側部材51と第2外側部材61とを防水ケース10に取り付けたとき、第1外側部材51の両側面端部に設けられた第1係合部53と、第2外側部材61の両側面端部に設けられた第2係合部63とが互いに対向し係合して係合部60を形成する。この係合部60により外側部材の外れ、特に図の縦方向(側面に沿った方向)に外れてしまうことを防止できる。
【0030】
また、図2,図3のように、防水ケース10の第1ケース21の前面には、それぞれ平面的に所定形状で外側部材の厚み程度に凹んだ複数の凹部21a、21b、21cが形成され、同様に第2ケース22の背面には、それぞれ平面的に所定形状で外側部材の厚み程度に凹んだ複数の凹部22a、22b、22cが形成されている。そして、第1外側部材51には、防水ケース10側の凹部21a、22bに対応してそれぞれ相補的形状となるように張り出した張り出し部51a、51bが形成され、同様に第2外側部材61には、防水ケース10側の凹部21b、21c、22a、22cに対応してそれぞれ相補的形状となるように張り出した張り出し部61b、61c、61a、62cが形成されている。
【0031】
第1外側部材51と第2外側部材61とを防水ケース10に取り付けると、防水ケース10側の凹部21a、22b、21b、21c、22a、22cにそれぞれ外側部材の張り出し部51a、51b、61b、61c、61a、62cが位置するので、図1に示すように、カメラ用防水ケース1の外面全体は、凹凸の殆どない滑らかな外観形状を構成する。
【0032】
次に、防水ケース10を構成する前面側の第1ケース21及び背面側の第2ケース22について図4,図5,図6を参照して説明する。図4は第1ケースを内面側から見た図であり、図5は第2ケースを内面側から見た図である。図6は第1ケースと第2ケースとを結合したときの結合部の断面図である。
【0033】
図4のように、第1ケース21は、平箱凹状に形成され、外周端部の全周にわたり上面、両側面及び下面側に突き出るようにして設けられた鍔部23と、鍔部23の内面側近傍に全周にわたり第2ケース22側に突き出るようにして設けられた凸部24と、を有する。また、第1ケース21には、図1乃至図3に示すフィルム巻き上げノブ12、絞り操作部材13及びシャッタ操作部材14に対応して、巻き上げノブ用孔25、絞り操作部材13の取り付け部26、及びシャッタ用孔29が形成されている。
【0034】
図5のように、第2ケース22は、トレイ状に第1ケース21の外周形状に対応して形成され、外周端部の全周にわたり鍔部23と対応して突き出るようにして設けられた鍔部27と、鍔部27の内面側近傍に全周にわたりゴムパッキン等からなる水密部材30(図6)が収められ凸部24が入り込むように凹状に形成された溝28と、を有する。
【0035】
図6のように、第2ケース22を第1ケース21に結合部20で結合すると、第2のケースの溝28内に水密部材30を収めた状態で第1ケース21の凸部24が溝28内の水密部材30を外周外側に押し広げるようにして溝28に嵌り込むことで、水密部材30が溝28内の外周側内面28aに押し付けられて弾性的に変形し、断面円形状が扁平状に押し潰される。このようにして、凸部24が全周で溝28に嵌り込み、水密部材30が溝28の全周にわたって弾性変形し溝28内に密着することで、第1ケース21と第2ケース22とが結合部20で嵌合し水密に結合される。
【0036】
次に、外側部材の係合部60について図7,図8を参照して説明する。図7は第2外側部材61の第2係合部63を示す部分斜視図であり、図8は、図1の係合部60の係合状態を縦方向に切断し内面側から見た図である。
【0037】
図7、図8のように、第2外側部材61の第2係合部63は、第2外側部材61の側端部から上部に半円状に突き出たリング状部69と、リング状部69の内側に側面側に突き出て円形状に形成された円形突き出し部64と、リング状部69とその内周側の円形突き出し部64との間に互いを分断するように円周上に分割されて形成された複数のリング状孔66と、を有する。
【0038】
第2係合部63は、更に、リング状部69と円形突き出し部64とを複数のリング状孔66間で比較的容易に破断可能なサイズで連結する破断可能連結部67と、第2外側部材61の側端部から下方に形成され側面側に半円状に突き出てリング状部69よりも大径の半円状凸部68と、を有する。
【0039】
また、図2,図3,図8のように、第1外側部材51の第1係合部53は、第1外側部材51の側端部から下部に半円状に突き出たリング状部54と、リング状部54の内周に円形状に形成された係合孔55と、を有する。リング状部54は、図8のように、第1外側部材51の側面側に突き出ており、係合孔55内に第2係合部63の円形突き出し部64が入り込むとともに半円状凸部68の内周側に位置し、この位置で互いが係合するようになっている。
【0040】
外側部材の第1係合部53と第2係合部63とが係合すると、図1、図8のように、第1係合部53側のリング状部54が第2係合部63のリング状部69や複数のリング状孔66を覆うように位置し、第2係合部63側の円形突き出し部64だけが係合孔55を通して側面側に露出する。このため、上述のように形成された係合部60での係合を外部からの手操作では解除できないようになっている。
【0041】
この場合、第2係合部63の円形突き出し部64の直径方向には細長孔65が形成されており、細長孔65にマイナスドライバ等を差し込み回すことで、連結部67を比較的容易にねじ切り破断できるようになっており、これにより、係合部60における係合を解除できる。
【0042】
次に、防水ケース10に第1外側部材51及び第2外側部材61を取り付けるときの案内構造及び逆付け防止構造について図9等を参照して説明する。図9は防水ケースを第1のケース前面側から見た部分斜視図である。
【0043】
図2,図3,図9のように、防水ケース10には、第1のケース21の前面の両側端の近傍に縦方向に延びる案内溝32,33が縦方向に形成されており、同様に第2のケース22の背面の両側端の近傍に縦方向に延びる案内溝31,34が縦方向に延びるようにして形成されている。各案内溝31乃至34は外側部材側の案内凸部が入り込むことができるようにそれらの溝端が開放されている。
【0044】
一方、外側部材には、図2,図3の第2外側部材61のように、内面側の案内溝31乃至34に対応する位置に縦方向に延びるようにして案内凸部71,72,73,74が形成されている。第1外側部材51の内面にも同様の案内凸部が案内溝31乃至34に対応して設けられている。
【0045】
上述のような防水ケース10側の案内溝31乃至34と外側部材側の案内凸部71乃至74とから構成される案内構造によれば、第1外側部材51及び第2外側部材61を防水ケース10に取り付けるとき、防水ケース10の案内溝31乃至34に外側部材側の案内凸部71乃至74が入り込んで案内するので、取付を容易かつ確実に行うことができる。
【0046】
また、案内凸部71,72,73,74の各位置を、例えば第2外側部材61を、180度反対にして誤って取り付けようとしたとき、また第1外側部材51と間違って上部に取り付けようとしたときのように、反対取り付け及び部材間違いのいずれの場合にも案内溝とずれる位置関係とし、正規の案内溝31,32,33,34だけに案内されるようにすることで、逆付け防止構造を構成できる。
【0047】
また、案内溝31,32,33,34の各位置を反対取り付け及び部材間違いの場合に案内凸部とずれる位置関係とすることで同様の逆付け防止構造を構成できる。
【0048】
また、上述の案内構造によれば、第1外側部材51及び第2外側部材61を防水ケース10に取り付けたとき、防水ケース10の案内溝31乃至34に外側部材側の案内凸部71乃至74がそれぞれは入り込んでいるので、外側部材の外れ、特に、防水ケース10の横方向に広げられて外れることを防止する外側部材の外れ防止構造をも構成する。
【0049】
また、上述のように、防水ケース10の表面に形成された複数の凹部21a、21b、21c、22a、22b、22cに、図1,図2,図3に示すように、外側部材の張り出し部51a、51b、61b、61c、61a、62cがはまり込んで位置するとき、反対取り付け及び部材間違いの場合に、各凹部及び各張り出し部をはまり込み不可能または隙間ができるような形状とすることで、逆付け防止構造を構成してもよい。
【0050】
次に、上述の防水ケースの組立て及び外側部材の防水ケースへの取付けについて図1乃至図10を参照して説明する。図10は外側部材を防水ケースに取付けたときの要部断面図である。
【0051】
まず、図4のような第1ケース21内に、図1乃至図3の巻き上げノブ12と、絞り操作部材13及びシャッタ操作部材14を取り付けてからレンズ付きフィルムユニットを収め、図5の第2ケース22を図6のようにはめ込んで結合し、防水ケース10を得る。
【0052】
次に、図2,図3のように、第2の外側部材61を防水ケース10の下面側から差し込むようにして取り付け、そして第1の外側部材51を防水ケース10の上面側から差し込むようにして取り付ける。このとき、第1の外側部材51の第1係合部53のリング状部54が弾性変形し第2の外側部材61の第2係合部63の円形突き出し部64を越え、図8のように、リング状部54の内周の係合孔55内に円形突き出し部64がはめ込まれる。このようにして係合部60が形成され、第1の外側部材51と第2の外側部材61とが一体となり外側部材を形成し、両者を引き離すことができない。
【0053】
そして、図1,図8のように、リング状部54が第2係合部63のリング状部69や複数のリング状孔66を覆うとともに円形突き出し部64だけが係合孔55を通して側面側に露出する。これにより、係合部60における係合を外部からの手操作では解除できないので、第1の外側部材51と第2の外側部材61とが不測に外れてしまうことを防止できる。
【0054】
なお、第1の外側部材51と第2の外側部材61とを防水ケース10から取り外すときは、側面側に露出した円形突き出し部64の細長孔65にマイナスドライバ等を差し込み回すことで連結部67をねじ切り破断し、円形突き出し部64を除去することで係合部60における係合を解除する。
【0055】
また、第1の外側部材51及び第2の外側部材61を防水ケース10に取り付けると、図10のように防水ケース10の側面側に突き出た結合部20がほぼ全周にわたって第1の外側部材51及び第2の外側部材61の内面にある溝部52,62内に収まる。これにより、防水ケース10の結合部20を溝部52,62で覆うようにしてほぼ全周にわたって固定でき、更に図6のような結合部20の結合を溝部52,62で良好に維持できるので、防水ケース10の結合部20における水密性を向上できる。
【0056】
また、第2ケース22と第1ケース21との結合部20は第2のケースの溝28内に第1ケース21の凸部24が嵌り込む嵌合構造となっており、この嵌合構造が溝部52,62内で良好に維持できるので、水密性を更に向上できる。
【0057】
また、図2,図3,図9のように、防水ケース10の鍔状に突き出た結合部20の第1ケース21の前面側段部には、図の縦方向に延びた薄肉突起部38が両端に形成され、同様に、第2ケース22の背面側段部には、図の縦方向に延びた薄肉突起部39が両端に形成されている。これらの薄肉突起部38、39は、結合部20が外側部材の溝部52,62内に位置するときに、同じく溝部52,62内にあることで、結合部20と溝部52,62とが隙間なく密着することで、外側部材による結合部20の固定が一層確実となる。
【0058】
また、上述の防水ケース10内にレンズ付きフィルムユニットを収容しすることで防水カメラを構成できるが、この防水カメラによれば、上述のように防水ケース10の水密性が向上するので、水中や水辺等で使用しても内部のカメラ機能を損なうことなく安定して続けて使用でき、特に、水深の深い(例えば水深50m程度)水中で使用可能に構成できる。
【0059】
次に、防水ケース10に収容可能なレンズ付きフィルムユニットについて図11乃至図15により説明する。図11はレンズ付きフィルムユニットを前面側から見た分解斜視図であり、図12は図11のレンズ付きフィルムユニットにおいて外装部品を外した状態を示す正面図であり、図13は図12と同じく外装部品を外した状態を示す正面図であり、図14は図11のレンズ付きフィルムユニットのスライド部材を前面側から見た要部斜視図であり、図15は図11のレンズ付きフィルムユニットのシャッタユニットの分解斜視図である。
【0060】
図11に示すように、レンズ付きフィルムユニット100は、フィルムを保持し、シャッタユニット、ストロボユニット、及び巻上げ機構等の各種の撮影機構を搭載したユニット本体101、ユニット本体101を前方から被覆する前カバー102、及びユニット本体101を後方から被覆する後カバー103を備える。
【0061】
ユニット本体101は、ストロボユニット120、及び手動操作で左右方向に自在に摺動してストロボユニット120を作動させかつ絞りを切り換える絞り切換部材としてスライド部材140を有する。スライド部材140は、図11,図14に示すように、前カバー102に設けた長孔2aから突出する操作部4aを有し、操作部4aを左右に移動させてスライド部材140を図12及び図13に示す左右の2カ所の位置に摺動させることができる。操作部4aの内側には係合穴4bが形成されている。
【0062】
図11のように、ユニット本体101は左右方向に平行な2本のリブ1aを有し、スライド部材140の裏面に同様に設けた2本のリブ(図示省略)がリブ1aと嵌合し、スライド部材140はリブ1aに案内されて円滑に摺動する。
【0063】
図11乃至図13のように、ストロボユニット120のプリント基板121にはストロボ回路の電源をオンにし、ストロボ回路を作動状態にするメインスイッチ122が配置されている。メインスイッチ122は電気導通性を有する金属板から形成され、先端に二股部を有している。そして、スライド部材140の裏面に設けたリブ(図示省略)により、メインスイッチ122を押圧することによって、メインスイッチ122の先端の二股部がプリント基板121の二つの導電性パターンに接触し、ストロボ回路の電源がオンになる。即ち、スライド部材140を図12のように左方に摺動させたときにメインスイッチ122がオフになり、スライド部材140を図13のように右方に摺動させて右端を突出させたときにメインスイッチ122がオンになる。
【0064】
図11乃至図13のように、ユニット本体101の一端に設けられロールフィルム室114にはフィルムを巻き取るリールが配置され、他端に設けられたパトローネ室115にはパトローネが装填されている。撮影前にはパトローネから引き出された未露光のフィルムが全てロールフィルム室114内のリールに巻き取られており、撮影時にはフィルム巻上げノブ116を巻上げることにより、露光済みのフィルムを1コマずつパトローネ室115内のパトローネの中に巻き取る。
【0065】
図15に示すように、シャッタユニット170は、比較的明るいF値を有する2枚構成の撮影レンズL1,L2、二つの絞り孔13a,13bを有する絞り切換部113、及び図11乃至図13のシャッタボタン155を押圧しシャッタ機構(図示省略)を介して開閉作動するシャッタ羽根112等を保持している。
【0066】
シャッタ地板111は、撮影レンズL1,L2によりフィルム面に結像する被写体像を透過させる開口11aと、2段の太さの回動軸11bとを有し、回動軸11bの奥にて4カ所が切り欠かれた太い軸にはシャッタ羽根112の回動孔12cが嵌合し、回動軸11bの先端の細い軸には絞り切換部113の回動孔13cが嵌合している。このため、シャッタ羽根112と絞り切換部113は回動軸11bに対して同軸に嵌合していて、しかもシャッタ羽根112はシャッタ地板111と絞り切換部113とが成す空隙を回動するので、シャッタ地板111は簡単な構成になっている。
【0067】
シャッタ羽根112の先端には二股部12bが設けられ、図12及び図13に一部が描かれているチャージ部材の先端が係合し、シャッタレリーズによって急速に反時計方向に回動した後、時計方向に回動することによって、開口11aに対して撮影レンズL1,L2からの光束を開閉する。
【0068】
ねじりコイルばね104が撮影レンズL1,L2の光軸に対して絞り切換部113の絞り孔13a,13bを何れかに切り換えるべく、相反する二方向に付勢し、一端14aが絞り切換部113のばね掛けピン13dに係合し、他端14bがシャッタ地板111の軸11cに係合している。絞り切換部113の絞り孔13a,13bが、それぞれ大絞り及び小絞りを構成する。
【0069】
また、絞り切換部113の下部に突出した係合ピン13eにスライド部材140の左端の二股部4dが係合している。従って、スライド部材140を図12の状態から右方Hに摺動操作すると、絞り切換部113はねじりコイルばね104の付勢力に抗して反時計方向に回動し、略中央の回動位置で付勢方向が反転し、その後はねじりコイルばね104の付勢力によって反時計方向に回動し、図13のように大絞りの絞り孔13aに切り換わり、絞り切換部113のばね掛けピン13dの基部がストッパー11fに当接する。このとき、スライド部材140は右方に摺動しているので、メインスイッチ122はオンとなってストロボユニット120が充電を開始する。
【0070】
また、スライド部材140を図13の状態から左方H’に摺動操作すると、絞り切換部113はねじりコイルばね104の付勢力に抗して時計方向に回動し、略中央の回動位置で付勢方向が反転し、その後はねじりコイルばね104の付勢力によって時計方向に回動し、図12のように小絞りの絞り孔13bに切り換わり、絞り切換部113のばね掛けピン13dの基部がストッパー11gに当接する。このとき、スライド部材140は左方に摺動しているので、メインスイッチ122はオフとなっている。このようにばね掛けピン13dの基部、即ちばね掛け部をストッパーに当接することで、絞り切換部113のあおりを小さくして精度良く位置決めを行うようにしている。
【0071】
図15のように、撮影レンズL1,L2は撮影レンズ保持枠150に挿入され、レンズ押さえ160が撮影レンズ保持枠150に係合することで撮影レンズL1,L2が撮影レンズ保持枠150に保持されている。撮影レンズ保持枠150をシャッタ地板111に係着することによってシャッタ羽根112、絞り切換部113を光軸方向に所定の間隙を有して回動可能に保持すると共に、シャッタ羽根112、絞り切換部113、ねじりコイルばね104を略被覆し、開口11aへの不要光を遮光している。
【0072】
上述のように、レンズ付きフィルムユニット100のスライド部材140は、撮影レンズの絞り切換のための絞り切換部材と、ストロボのオンオフ切換のためのストロボスイッチ部材とを兼用する。
【0073】
次に、図1乃至図3に示す防水ケース10に設ける絞り操作部材13について図16乃至図20により説明する。図16は絞り操作部材13を背面側から見た斜視図、図17は絞り操作部材13を防水ケース10の第1ケース21に取り付けた状態を内面側から見た要部斜視図、図18は図17の取り付け状態を防水ケースの縦方向に切断した要部断面図、図19は図17の取り付け状態で絞り操作部材13と図11乃至図14のスライド部材140との取り付け関係を前面側から見た斜視図、図20は図19と同じく背面側から見た斜視図である。
【0074】
図16乃至図20に示すように、絞り操作部材13は、防水ケース10の外面側に回動可能に位置し、半径方向に突き出た突出部203aを有する回動操作部203と、防水ケース10の内面側に凹んで形成された取り付け部26(図4)内に収まるように位置し、レンズ付きフィルムユニット100のスライド部材140(図11乃至図14)の操作部4aの係合穴4bと係合しスライド部材140をスライドさせて切り換える係合棒202aを有する切換リング202と、切換リング202を回動自在に保持し、ねじ204により回動操作部203の回動軸203bに固定され、ねじ204を回動中心にして回動操作部203と一体に回動する回動ホルダ201と、を備える。
【0075】
図18のように、防水ケース10の外面側と回動操作部203の内面側との間にゴムパッキン等からなる水密部材205を配置することで取り付け部26における水密性を確保している。
【0076】
切換リング202は、円形平板上に台座部202b及び202cがねじ204を挟んで互いに180度反対の位置に一体に設けられ、台座部202cの上に係合棒202aが一体に設けられており、防水ケース10の内面の取り付け部26と回動ホルダ201との間でねじ204を回転中心に回転自在になっている。
【0077】
回動ホルダ201は、ねじ204を挟んで対称形に形成された略扇形状部206,207を有し、略扇形状部206,207の外方に突き出るようにして係止凸部206b,207bが、ねじ204を挟んで互いに180度反対の位置に形成されている。
【0078】
回動ホルダ201が回動操作部203により回動すると、所定の回動位置で係止凸部206b,207bが第1ケース21の取り付け部26に凹んで互いに180度離れて形成された係止凹部26a、26bに係合して回動ホルダ201の回動が係止される。また、回動ホルダ201は回動操作部203とともに第1ケース21の取り付け部26に対し係止凹部26aと26bとの間の180度の範囲内で回動可能になっている。
【0079】
図17のように、回動ホルダ201の略扇形状部206と207との間はそれぞれ扇状に切り欠かれて切り欠き部210,211が形成され、各切り欠き部210,211内に切換リング202の台座部202b及び202cが位置する。回動ホルダ201の扇状の切り欠き部210,211は台座部202b及び202cよりも円周方向に大きいので、回動ホルダ201の切り欠き部210,211内には台座部202b及び202cの遊び部が形成される。このため、切換リング202の台座部202b及び202cは切り欠き部210,211内で回転自在の状態にある。
【0080】
例えば、図17で回動ホルダ201が回動操作部203により回動方向rに回動したとき、回動ホルダ201の略扇形状部206が切換リング202の台座部202c及び係合棒202aから離れるように回動し、略扇形状部207が台座部202cに当接するまで切換リング202は遊び状態であり係合棒202aは回動しないが、遊び部が終わり当接すると回動ホルダ201の更なる回動方向rへの回動により係合棒202aも回動方向rに回動する。
【0081】
切換リング202の係合棒202aは、絞り操作部材13の防水ケース10への取り付け状態で、図18,図19のようにスライド部材140の係合穴4b内に入り込むが、操作部4aの係合穴4bは縦長に係合棒202aの径よりも幅広に形成されているので、係合穴4b内における係合棒202aの回動がスライド部材140の直線移動に変換され、スライド部材140が図14,図19の横方向H、その反対の横方向H’にスライドする。
【0082】
次に、上述の絞り操作部材13の動作を図1、図11乃至図20を参照して説明する。まず、絞り操作部材13は突出部203aが図1,図19の上方位置でレンズ付きフィルムユニット100のスライド部材140が図12のように絞り孔13bによる小絞り状態の位置にある。このとき切換リング202は図17の位置にある。
【0083】
次に、突出部203aを操作し回動操作部203とともに回動方向Rに回動させると、図17の切換リング202も回動方向rに回動し、係止凸部206b,207bと係止凹部26a、26bとの係合が解かれ、切り欠き部210による遊び部を通過した後、回動ホルダ201の略扇形状部207が台座部202cに当接することで係合棒202aが回動方向rに回動する。このように係合棒202aがスライド部材140の係合穴4b内で回動すると、スライド部材140が図14,図19の横方向Hに直線移動する。
【0084】
このようにしてスライド部材140が図12において横方向Hに移動すると、絞り切換部113はねじりコイルばね104の付勢力に抗して反時計方向に回動し、略中央の回動位置のデットポイントで付勢方向が反転し、その後はねじりコイルばね104の付勢力によって反時計方向に回動し、図13のように絞り孔13aに切り換わり大絞りとなる。
【0085】
上述のように、回動操作部203の突出部203aの回動操作で回動ホルダ201が切換リング202の係合棒202aを回動させる途中においてレンズ付きフィルムユニット100側の絞り切換部113がデットポイントを過ぎるので、係合棒202aの回動によらずにねじりコイルばね104の付勢力により大絞りに切り換わる。このようにしてスライド部材140による大絞りへの切り換えが円滑にかつ確実に行うことができる。
【0086】
そして、突出部203aを更に回動操作部203とともに回動方向Rに回動させ、180度回動すると、回動操作部203の突出部203aが図1の破線のように下方位置に位置し、カメラの下方面を向くので、例えば水中で使用する場合に、突出部203aが下方面にあることを使用者が手触りで分かり、絞りの位置(大絞りの状態)を簡単に確認できる。また、このとき、切換リング202の係合棒202aは図17の破線の位置に移動し、回動ホルダ201の係止凸部207b,206bが防水ケース10側の係止凹部26a、26bに係合し係止されるが、これにより、大絞りの位置で絞り操作部材13の不測な回動を防止でき、また、係合時にクリック感を得ることができ、操作感のよいものとなる。
【0087】
なお、突出部203aを図1の破線の状態から反対の方向に回動させることで、上述と反対の動作で、スライド部材140が図13の横方向H’に移動し、絞り切換部113はねじりコイルばね104の付勢力に抗して時計方向に回動し、略中央の回動位置のデットポイントで付勢方向が反転し、その後はねじりコイルばね104の付勢力によって時計方向に回動し、図12のように絞り孔13bに切り換わり小絞り状態となる。
【0088】
また、スライド部材140を図13のように絞り孔13aに切り換えて大絞りとすることで、水中撮影において露出不足になるのを防止できる。即ち、水中撮影では、水深が深くなるにつれ太陽光が届かなくなったり、曇りや雨の日は水深が浅くても、露出不足となり易く、また快晴でも10mを超えると露出不足になり易いが、かかる露出不足を防止できる。また、図12のように、絞り孔13bに切り換えて小絞りとすることで、陸上撮影では特に晴天時の露出オーバを防止できる。
【0089】
また、一般的に水中では色の吸収が大きいため被写体の本来の色を写すことが難しいが、水中撮影でストロボを使用することにより被写体の本来の色を写すことができる。
【0090】
また、防水ケース10を構成する材料としては、PSあるいはASを用いることができる。また、PSは日焼け止め溶液や日焼け止めクリーム等で曇りが発生することがあるので曇りが発生しないASとするのが望ましい。
【0091】
また、外側部材51、61を構成する材料は、強度が強いABSとするのが望ましい。また、外側部材51、61は透明で有る必要はなく、適宜の色に着色してもよい。
【0092】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、防水ケース10内にはカメラを収容するように構成できる。
【0093】
また、本実施の形態では、レンズ付きフィルムユニット100のスライド部材140は、絞り切換部材とストロボスイッチ部材とを兼用する構成としたが、絞り切換部材とストロボスイッチ部材とのいずれか一方を操作するものであってもよいことは勿論であり、防水ケース10において同様の構造で操作可能である。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、防水ケース内に収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットの絞り切換部材またはストロボのオンオフスイッチ部材を操作できるカメラ用防水ケース及び防水カメラを提供できる。また、絞り切換部材またはストロボのオンオフスイッチ部材の切換の操作感がよく簡単な構造であるカメラ用防水ケース及び防水カメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による、レンズ付きフィルムユニットを収容するカメラ用防水ケースを示す斜視図である。
【図2】図1のカメラ用防水ケースを外側部材が離れた状態で示す前面側から見た分解斜視図である。
【図3】図2と同じく背面側から見た分解斜視図である。
【図4】図1の防水ケースの第1ケースを内面側から見た図である。
【図5】図1の防水ケースの第2ケースを内面側から見た図である。
【図6】図4の第1ケースと図5の第2ケースとを結合したときの結合部の断面図である。
【図7】図1乃至図3の第2外側部材61の第2係合部63を示す部分斜視図である。
【図8】図1の係合部60の係合状態を縦方向に切断し内面側から見た図である。
【図9】図1乃至図3の防水ケースを第1のケース前面側から見た部分斜視図である。
【図10】図1のように外側部材を防水ケースに取付けたときの要部断面図である。
【図11】図1乃至図3の防水ケースに収容可能なレンズ付きフィルムユニットを前面側から見た分解斜視図である。
【図12】図11のレンズ付きフィルムユニットにおいて小絞りの状態を示す正面図である。
【図13】図11のレンズ付きフィルムユニットにおいて大絞りの状態を示す正面図である。
【図14】図11のレンズ付きフィルムユニットのスライド部材を前面側から見た要部斜視図である。
【図15】図11のレンズ付きフィルムユニットのシャッタユニットの分解斜視図である。
【図16】図1乃至図3の絞り操作部材13を背面側から見た斜視図である。
【図17】図16の絞り操作部材13を防水ケース10の第1ケース21に取り付けた状態を内面側から見た要部斜視図である。
【図18】図17の取り付け状態を防水ケースの縦方向に切断した要部断面図である。
【図19】図17の取り付け状態で絞り操作部材13と図11乃至図14のスライド部材との取り付け関係を前面側から見た斜視図である。
【図20】図19と同じく背面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1・・・カメラ用防水ケース
10・・・防水ケース
12・・・フィルム巻き上げノブ
13・・・絞り操作部材
14・・・シャッタ操作部材
20・・・結合部
21・・・第1ケース
22・・・第2ケース
23・・・鍔部
24・・・凸部
27・・・鍔部
28・・・溝
30・・・水密部材
51・・・第1外側部材
52・・・溝部
53・・・第1係合部
60・・・係合部
61・・・第2外側部材
62・・・溝部
63・・・第2係合部
31,32,33,34・・・案内溝
71,72,73,74・・・案内凸部
100・・・レンズ付きフィルムユニット
113・・・絞り切換部
104・・・ねじりコイルばね
140・・・スライド部材(絞り切換部材)
203・・・回動操作部
203a・・・突出部
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラを水中等で使用するときに好適なカメラ用防水ケース、及びこの防水ケースを用いた防水カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラを水中で使用するために水密に収容するカメラ用防水ケースとして、例えば、前面容器と背面容器とをゴムパッキン等で密閉するように結合した防水ケースが公知である(例えば、特開2001−100292公報、特開2001−91995公報、特開2001−91996公報、特開平9−203949号公報)。一方、撮影レンズの絞りを切り換えるようにした絞り切換部材を設けたレンズ付きフィルムユニットが公知である(例えば、特開2000−305222公報)。
【0003】
しかし、カメラ用防水ケースについて上述の各公報は、上記絞り切換部材を有するレンズ付きフィルムユニットを収容する場合の絞り切換に関する構成を開示していない。従って、従来例によれば、絞り切換部材のあるレンズ付きフィルムユニットを防水ケースに収容しても、その絞り切換部材が使用不可能となり、絞り切換機能を充分に用いることができずに不便である。また、防水ケースは、水中等で使用されるためその切換の操作感がよく簡単な構造のものが望まれる。かかる問題はストロボのオンオフスイッチについても同様である。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−100292公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−91995公報
【0006】
【特許文献3】
特開2001−91996公報
【0007】
【特許文献4】
特開平9−203949号公報
【0008】
【特許文献5】
特開2000−305222公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、防水ケース内に収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットの絞り切換部材またはストロボのオンオフスイッチ部材を操作でき、また、その切換の操作感がよく簡単な構造であるカメラ用防水ケース及び防水カメラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるカメラ用防水ケースは、カメラまたはレンズ付きフィルムユニットを水密に収容可能であり、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのフィルム巻き上げを行うためのフィルム巻き上げノブと、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材と、を備えるカメラ用防水ケースにおいて、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられた撮影レンズの絞り切換のための絞り切換部材に係合して前記絞り切換を可能とする絞り操作部材を備えることを特徴とする。
【0011】
このカメラ用防水ケースによれば、防水ケース内に収容されたカメラまたはレンズ付きフィルムユニットの絞り切換部材を絞り操作部材により操作することができる。
【0012】
上記カメラ用防水ケースにおいて、前記絞り切換部材は直線的に移動するスライド部材を備え、前記絞り操作部材は回動軸を中心に回動し前記スライド部材を移動させるように係合する回動部材を備えることが好ましい。回動部材を回動することで絞り切換部材のスライド部材を移動させるので、簡単な構造でその切換の操作感を向上できる。
【0013】
また、前記スライド部材はデッドポイントを中心として移動範囲の両方向に付勢力を与えるバネ部材により付勢されるように設けられ、前記絞り操作部材は前記スライド部材を前記移動範囲の一方端から前記デッドポイントを超えるが他方端には達しない位置までの移動を与えることが好ましい。この場合、前記他方端には達しない位置から前記他方端までの移動は前記バネ部材の付勢力により行うように前記絞り操作部材と前記スライド部材との係合に遊び部を設けることが好ましい。これにより、回動部材の回動によるスライド部材の移動を途中からバネ部材の付勢による移動に変えることができるので、スライド部材が円滑にかつ確実に移動できる。
【0014】
また、前記絞り操作部材は180度の範囲内で回動するように設けられることが好ましい。この場合、前記絞り操作部材は前記回動軸に対して半径方向に最も離れた突出部を有し、前記カメラの絞りを大絞りとしたときには前記突出部がカメラの下方面を向くように構成することが好ましく、例えば水中で使用する場合に、突出部が下方面にあることを使用者が手触りで分かり、絞りの位置を簡単に確認できる。
【0015】
また、前記回動部材はケース側に設けられた凹部に対し係止し係止解除可能な突起部を有する回動ホルダを有し、前記回動部材を所定位置に回動したとき、前記回動ホルダの突起部が前記凹部で係止されるように構成することが好ましい。これにより、回動部材を回動させて所定位置(例えば、上記大絞り位置)に達すると、そこで回動部材が係止するので、回動部材の不測な回動を防止でき、また、回動の際に所定位置でクリック感を得ることができ、操作感がよくなる。
【0016】
また、前記絞り切換部材が前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられたストロボのオンオフ切換のためのストロボスイッチ部材を兼用し、前記絞り切換部材が前記ストロボのオンオフ切換を可能とするように構成できる。
【0017】
本発明による別のカメラ用防水ケースは、カメラまたはレンズ付きフィルムユニットを水密に収容可能であり、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのフィルム巻き上げを行うためのフィルム巻き上げノブと、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材と、を備えるカメラ用防水ケースにおいて、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられたストロボのオンオフ切換のためのストロボスイッチ部材に対し係合して前記ストロボのオンオフ切換を可能とするストロボ操作部材を備えることを特徴とする。
【0018】
このカメラ用防水ケースによれば、防水ケース内に収容されたカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのストロボスイッチ部材をストロボ操作部材により操作することができる。
【0019】
上記カメラ用防水ケースにおいて、前記ストロボスイッチ部材は直線的に移動するスライド部材を備え、前記ストロボ操作部材は回動軸を中心に回動し前記スライド部材を移動させるように係合する回動部材を備えることが好ましい。これにより、回動部材を回動することでストロボスイッチ部材のスライド部材を移動させるので、簡単な構造でその切換の操作感を向上できる。
【0020】
また、前記スライド部材はデッドポイントを中心として移動範囲の両方向に付勢力を与えるバネ部材により付勢されるように設けられ、前記ストロボ操作部材は前記スライド部材を前記移動範囲の一方端から前記デッドポイントを超えるが他方端には達しない位置までの移動を与えることが好ましい。この場合、前記他方端には達しない位置から前記他方端までの移動は前記バネ部材の付勢力により行うように前記ストロボ操作部材と前記スライド部材との係合に遊び部を設けることが好ましい。これにより、回動部材の回動によるスライド部材の移動を途中からバネ部材の付勢による移動に変えることができるので、スライド部材が円滑にかつ確実に移動できる。
【0021】
また、前記ストロボ操作部材は前記回動軸に対して半径方向に最も離れた突出部を有し、前記ストロボをオンしたときには前記突出部がカメラの下方面を向くように構成することが好ましく、例えば水中で使用する場合に、突出部が下方面にあることを使用者が手触りで分かり、ストロボオンの位置を簡単に確認できる。
【0022】
また、前記回動部材はケース側に設けられた凹部に対し係止し係止解除可能な突起部を有する回動ホルダを有し、前記回動部材を前記ストロボのオン位置に回動したとき、前記回動ホルダの突起部が前記凹部で係止されるように構成することが好ましい。これにより、回動部材を回動させて所定位置(例えば、上記ストロボのオン位置)に達すると、そこで回動部材が係止するので、回動部材の不測な回動を防止でき、また、回動の際に所定位置でクリック感を得ることができ、使用勝手がよくなる。
【0023】
本発明による防水カメラは、上述のカメラ用防水ケース内にカメラまたはレンズ付き防水フィルムユニットを収容したものである。この防水カメラによれば、カメラまたはレンズ付き防水フィルムユニットの絞り切換部材またはストロボスイッチ部材を絞り操作部材またはストロボ操作部材により操作できる。これにより、水中や水辺等で使用する際に、カメラまたはレンズ付き防水フィルムユニットが有する絞り機能またはストロボ機能のカメラ機能を利用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による、レンズ付きフィルムユニットを収容するカメラ用防水ケースを示す斜視図である。図2は図1のカメラ用防水ケースを外側部材が離れた状態で示す前面側から見た分解斜視図であり、図3は同じく背面側から見た分解斜視図である。
【0025】
図1に示すように、カメラ用防水ケース1は、内部にレンズ付きフィルムユニットを収容する防水ケース10と、防水ケース10の上側半分に取り付けられた第1外側部材51と、防水ケース10の下半分に取り付けられた第2外側部材61と、を備える。
【0026】
図1乃至図3のように、防水ケース10は、内部に収容するレンズ付きフィルムユニットの各カメラ機能に対応して、撮影窓部11と、フィルムを巻き上げるフィルム巻き上げノブ12と、絞り切換のための絞り操作部材13と、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材14と、ファインダ窓部15と、ファインダ覗き部16と、を備える。
【0027】
防水ケース10は、光透過性のプラスチック材料から略矩形の平箱状に構成され、前面側の第1ケース21と背面側の第2ケース22とを結合部20で水密構造となるように結合し、レンズ付きフィルムユニットを収容可能な内部空間を形成している。結合部20は、防水ケース10の上面、両側面及び下面の全周を包囲して突き出し部として直線状に形成されている。
【0028】
第1外側部材51及び第2外側部材61は、光透過性のプラスチック材料から形成され、外側部材を構成し、防水ケース10の上面、両側面及び下面を包囲するように取り付けられる。第1外側部材51及び第2外側部材61の各内面には溝部52(図2,図3の破線で示す)及び62が防水ケース10の結合部20に対応する位置で長手方向に延びるように形成されている。
【0029】
また、第1外側部材51と第2外側部材61とを防水ケース10に取り付けたとき、第1外側部材51の両側面端部に設けられた第1係合部53と、第2外側部材61の両側面端部に設けられた第2係合部63とが互いに対向し係合して係合部60を形成する。この係合部60により外側部材の外れ、特に図の縦方向(側面に沿った方向)に外れてしまうことを防止できる。
【0030】
また、図2,図3のように、防水ケース10の第1ケース21の前面には、それぞれ平面的に所定形状で外側部材の厚み程度に凹んだ複数の凹部21a、21b、21cが形成され、同様に第2ケース22の背面には、それぞれ平面的に所定形状で外側部材の厚み程度に凹んだ複数の凹部22a、22b、22cが形成されている。そして、第1外側部材51には、防水ケース10側の凹部21a、22bに対応してそれぞれ相補的形状となるように張り出した張り出し部51a、51bが形成され、同様に第2外側部材61には、防水ケース10側の凹部21b、21c、22a、22cに対応してそれぞれ相補的形状となるように張り出した張り出し部61b、61c、61a、62cが形成されている。
【0031】
第1外側部材51と第2外側部材61とを防水ケース10に取り付けると、防水ケース10側の凹部21a、22b、21b、21c、22a、22cにそれぞれ外側部材の張り出し部51a、51b、61b、61c、61a、62cが位置するので、図1に示すように、カメラ用防水ケース1の外面全体は、凹凸の殆どない滑らかな外観形状を構成する。
【0032】
次に、防水ケース10を構成する前面側の第1ケース21及び背面側の第2ケース22について図4,図5,図6を参照して説明する。図4は第1ケースを内面側から見た図であり、図5は第2ケースを内面側から見た図である。図6は第1ケースと第2ケースとを結合したときの結合部の断面図である。
【0033】
図4のように、第1ケース21は、平箱凹状に形成され、外周端部の全周にわたり上面、両側面及び下面側に突き出るようにして設けられた鍔部23と、鍔部23の内面側近傍に全周にわたり第2ケース22側に突き出るようにして設けられた凸部24と、を有する。また、第1ケース21には、図1乃至図3に示すフィルム巻き上げノブ12、絞り操作部材13及びシャッタ操作部材14に対応して、巻き上げノブ用孔25、絞り操作部材13の取り付け部26、及びシャッタ用孔29が形成されている。
【0034】
図5のように、第2ケース22は、トレイ状に第1ケース21の外周形状に対応して形成され、外周端部の全周にわたり鍔部23と対応して突き出るようにして設けられた鍔部27と、鍔部27の内面側近傍に全周にわたりゴムパッキン等からなる水密部材30(図6)が収められ凸部24が入り込むように凹状に形成された溝28と、を有する。
【0035】
図6のように、第2ケース22を第1ケース21に結合部20で結合すると、第2のケースの溝28内に水密部材30を収めた状態で第1ケース21の凸部24が溝28内の水密部材30を外周外側に押し広げるようにして溝28に嵌り込むことで、水密部材30が溝28内の外周側内面28aに押し付けられて弾性的に変形し、断面円形状が扁平状に押し潰される。このようにして、凸部24が全周で溝28に嵌り込み、水密部材30が溝28の全周にわたって弾性変形し溝28内に密着することで、第1ケース21と第2ケース22とが結合部20で嵌合し水密に結合される。
【0036】
次に、外側部材の係合部60について図7,図8を参照して説明する。図7は第2外側部材61の第2係合部63を示す部分斜視図であり、図8は、図1の係合部60の係合状態を縦方向に切断し内面側から見た図である。
【0037】
図7、図8のように、第2外側部材61の第2係合部63は、第2外側部材61の側端部から上部に半円状に突き出たリング状部69と、リング状部69の内側に側面側に突き出て円形状に形成された円形突き出し部64と、リング状部69とその内周側の円形突き出し部64との間に互いを分断するように円周上に分割されて形成された複数のリング状孔66と、を有する。
【0038】
第2係合部63は、更に、リング状部69と円形突き出し部64とを複数のリング状孔66間で比較的容易に破断可能なサイズで連結する破断可能連結部67と、第2外側部材61の側端部から下方に形成され側面側に半円状に突き出てリング状部69よりも大径の半円状凸部68と、を有する。
【0039】
また、図2,図3,図8のように、第1外側部材51の第1係合部53は、第1外側部材51の側端部から下部に半円状に突き出たリング状部54と、リング状部54の内周に円形状に形成された係合孔55と、を有する。リング状部54は、図8のように、第1外側部材51の側面側に突き出ており、係合孔55内に第2係合部63の円形突き出し部64が入り込むとともに半円状凸部68の内周側に位置し、この位置で互いが係合するようになっている。
【0040】
外側部材の第1係合部53と第2係合部63とが係合すると、図1、図8のように、第1係合部53側のリング状部54が第2係合部63のリング状部69や複数のリング状孔66を覆うように位置し、第2係合部63側の円形突き出し部64だけが係合孔55を通して側面側に露出する。このため、上述のように形成された係合部60での係合を外部からの手操作では解除できないようになっている。
【0041】
この場合、第2係合部63の円形突き出し部64の直径方向には細長孔65が形成されており、細長孔65にマイナスドライバ等を差し込み回すことで、連結部67を比較的容易にねじ切り破断できるようになっており、これにより、係合部60における係合を解除できる。
【0042】
次に、防水ケース10に第1外側部材51及び第2外側部材61を取り付けるときの案内構造及び逆付け防止構造について図9等を参照して説明する。図9は防水ケースを第1のケース前面側から見た部分斜視図である。
【0043】
図2,図3,図9のように、防水ケース10には、第1のケース21の前面の両側端の近傍に縦方向に延びる案内溝32,33が縦方向に形成されており、同様に第2のケース22の背面の両側端の近傍に縦方向に延びる案内溝31,34が縦方向に延びるようにして形成されている。各案内溝31乃至34は外側部材側の案内凸部が入り込むことができるようにそれらの溝端が開放されている。
【0044】
一方、外側部材には、図2,図3の第2外側部材61のように、内面側の案内溝31乃至34に対応する位置に縦方向に延びるようにして案内凸部71,72,73,74が形成されている。第1外側部材51の内面にも同様の案内凸部が案内溝31乃至34に対応して設けられている。
【0045】
上述のような防水ケース10側の案内溝31乃至34と外側部材側の案内凸部71乃至74とから構成される案内構造によれば、第1外側部材51及び第2外側部材61を防水ケース10に取り付けるとき、防水ケース10の案内溝31乃至34に外側部材側の案内凸部71乃至74が入り込んで案内するので、取付を容易かつ確実に行うことができる。
【0046】
また、案内凸部71,72,73,74の各位置を、例えば第2外側部材61を、180度反対にして誤って取り付けようとしたとき、また第1外側部材51と間違って上部に取り付けようとしたときのように、反対取り付け及び部材間違いのいずれの場合にも案内溝とずれる位置関係とし、正規の案内溝31,32,33,34だけに案内されるようにすることで、逆付け防止構造を構成できる。
【0047】
また、案内溝31,32,33,34の各位置を反対取り付け及び部材間違いの場合に案内凸部とずれる位置関係とすることで同様の逆付け防止構造を構成できる。
【0048】
また、上述の案内構造によれば、第1外側部材51及び第2外側部材61を防水ケース10に取り付けたとき、防水ケース10の案内溝31乃至34に外側部材側の案内凸部71乃至74がそれぞれは入り込んでいるので、外側部材の外れ、特に、防水ケース10の横方向に広げられて外れることを防止する外側部材の外れ防止構造をも構成する。
【0049】
また、上述のように、防水ケース10の表面に形成された複数の凹部21a、21b、21c、22a、22b、22cに、図1,図2,図3に示すように、外側部材の張り出し部51a、51b、61b、61c、61a、62cがはまり込んで位置するとき、反対取り付け及び部材間違いの場合に、各凹部及び各張り出し部をはまり込み不可能または隙間ができるような形状とすることで、逆付け防止構造を構成してもよい。
【0050】
次に、上述の防水ケースの組立て及び外側部材の防水ケースへの取付けについて図1乃至図10を参照して説明する。図10は外側部材を防水ケースに取付けたときの要部断面図である。
【0051】
まず、図4のような第1ケース21内に、図1乃至図3の巻き上げノブ12と、絞り操作部材13及びシャッタ操作部材14を取り付けてからレンズ付きフィルムユニットを収め、図5の第2ケース22を図6のようにはめ込んで結合し、防水ケース10を得る。
【0052】
次に、図2,図3のように、第2の外側部材61を防水ケース10の下面側から差し込むようにして取り付け、そして第1の外側部材51を防水ケース10の上面側から差し込むようにして取り付ける。このとき、第1の外側部材51の第1係合部53のリング状部54が弾性変形し第2の外側部材61の第2係合部63の円形突き出し部64を越え、図8のように、リング状部54の内周の係合孔55内に円形突き出し部64がはめ込まれる。このようにして係合部60が形成され、第1の外側部材51と第2の外側部材61とが一体となり外側部材を形成し、両者を引き離すことができない。
【0053】
そして、図1,図8のように、リング状部54が第2係合部63のリング状部69や複数のリング状孔66を覆うとともに円形突き出し部64だけが係合孔55を通して側面側に露出する。これにより、係合部60における係合を外部からの手操作では解除できないので、第1の外側部材51と第2の外側部材61とが不測に外れてしまうことを防止できる。
【0054】
なお、第1の外側部材51と第2の外側部材61とを防水ケース10から取り外すときは、側面側に露出した円形突き出し部64の細長孔65にマイナスドライバ等を差し込み回すことで連結部67をねじ切り破断し、円形突き出し部64を除去することで係合部60における係合を解除する。
【0055】
また、第1の外側部材51及び第2の外側部材61を防水ケース10に取り付けると、図10のように防水ケース10の側面側に突き出た結合部20がほぼ全周にわたって第1の外側部材51及び第2の外側部材61の内面にある溝部52,62内に収まる。これにより、防水ケース10の結合部20を溝部52,62で覆うようにしてほぼ全周にわたって固定でき、更に図6のような結合部20の結合を溝部52,62で良好に維持できるので、防水ケース10の結合部20における水密性を向上できる。
【0056】
また、第2ケース22と第1ケース21との結合部20は第2のケースの溝28内に第1ケース21の凸部24が嵌り込む嵌合構造となっており、この嵌合構造が溝部52,62内で良好に維持できるので、水密性を更に向上できる。
【0057】
また、図2,図3,図9のように、防水ケース10の鍔状に突き出た結合部20の第1ケース21の前面側段部には、図の縦方向に延びた薄肉突起部38が両端に形成され、同様に、第2ケース22の背面側段部には、図の縦方向に延びた薄肉突起部39が両端に形成されている。これらの薄肉突起部38、39は、結合部20が外側部材の溝部52,62内に位置するときに、同じく溝部52,62内にあることで、結合部20と溝部52,62とが隙間なく密着することで、外側部材による結合部20の固定が一層確実となる。
【0058】
また、上述の防水ケース10内にレンズ付きフィルムユニットを収容しすることで防水カメラを構成できるが、この防水カメラによれば、上述のように防水ケース10の水密性が向上するので、水中や水辺等で使用しても内部のカメラ機能を損なうことなく安定して続けて使用でき、特に、水深の深い(例えば水深50m程度)水中で使用可能に構成できる。
【0059】
次に、防水ケース10に収容可能なレンズ付きフィルムユニットについて図11乃至図15により説明する。図11はレンズ付きフィルムユニットを前面側から見た分解斜視図であり、図12は図11のレンズ付きフィルムユニットにおいて外装部品を外した状態を示す正面図であり、図13は図12と同じく外装部品を外した状態を示す正面図であり、図14は図11のレンズ付きフィルムユニットのスライド部材を前面側から見た要部斜視図であり、図15は図11のレンズ付きフィルムユニットのシャッタユニットの分解斜視図である。
【0060】
図11に示すように、レンズ付きフィルムユニット100は、フィルムを保持し、シャッタユニット、ストロボユニット、及び巻上げ機構等の各種の撮影機構を搭載したユニット本体101、ユニット本体101を前方から被覆する前カバー102、及びユニット本体101を後方から被覆する後カバー103を備える。
【0061】
ユニット本体101は、ストロボユニット120、及び手動操作で左右方向に自在に摺動してストロボユニット120を作動させかつ絞りを切り換える絞り切換部材としてスライド部材140を有する。スライド部材140は、図11,図14に示すように、前カバー102に設けた長孔2aから突出する操作部4aを有し、操作部4aを左右に移動させてスライド部材140を図12及び図13に示す左右の2カ所の位置に摺動させることができる。操作部4aの内側には係合穴4bが形成されている。
【0062】
図11のように、ユニット本体101は左右方向に平行な2本のリブ1aを有し、スライド部材140の裏面に同様に設けた2本のリブ(図示省略)がリブ1aと嵌合し、スライド部材140はリブ1aに案内されて円滑に摺動する。
【0063】
図11乃至図13のように、ストロボユニット120のプリント基板121にはストロボ回路の電源をオンにし、ストロボ回路を作動状態にするメインスイッチ122が配置されている。メインスイッチ122は電気導通性を有する金属板から形成され、先端に二股部を有している。そして、スライド部材140の裏面に設けたリブ(図示省略)により、メインスイッチ122を押圧することによって、メインスイッチ122の先端の二股部がプリント基板121の二つの導電性パターンに接触し、ストロボ回路の電源がオンになる。即ち、スライド部材140を図12のように左方に摺動させたときにメインスイッチ122がオフになり、スライド部材140を図13のように右方に摺動させて右端を突出させたときにメインスイッチ122がオンになる。
【0064】
図11乃至図13のように、ユニット本体101の一端に設けられロールフィルム室114にはフィルムを巻き取るリールが配置され、他端に設けられたパトローネ室115にはパトローネが装填されている。撮影前にはパトローネから引き出された未露光のフィルムが全てロールフィルム室114内のリールに巻き取られており、撮影時にはフィルム巻上げノブ116を巻上げることにより、露光済みのフィルムを1コマずつパトローネ室115内のパトローネの中に巻き取る。
【0065】
図15に示すように、シャッタユニット170は、比較的明るいF値を有する2枚構成の撮影レンズL1,L2、二つの絞り孔13a,13bを有する絞り切換部113、及び図11乃至図13のシャッタボタン155を押圧しシャッタ機構(図示省略)を介して開閉作動するシャッタ羽根112等を保持している。
【0066】
シャッタ地板111は、撮影レンズL1,L2によりフィルム面に結像する被写体像を透過させる開口11aと、2段の太さの回動軸11bとを有し、回動軸11bの奥にて4カ所が切り欠かれた太い軸にはシャッタ羽根112の回動孔12cが嵌合し、回動軸11bの先端の細い軸には絞り切換部113の回動孔13cが嵌合している。このため、シャッタ羽根112と絞り切換部113は回動軸11bに対して同軸に嵌合していて、しかもシャッタ羽根112はシャッタ地板111と絞り切換部113とが成す空隙を回動するので、シャッタ地板111は簡単な構成になっている。
【0067】
シャッタ羽根112の先端には二股部12bが設けられ、図12及び図13に一部が描かれているチャージ部材の先端が係合し、シャッタレリーズによって急速に反時計方向に回動した後、時計方向に回動することによって、開口11aに対して撮影レンズL1,L2からの光束を開閉する。
【0068】
ねじりコイルばね104が撮影レンズL1,L2の光軸に対して絞り切換部113の絞り孔13a,13bを何れかに切り換えるべく、相反する二方向に付勢し、一端14aが絞り切換部113のばね掛けピン13dに係合し、他端14bがシャッタ地板111の軸11cに係合している。絞り切換部113の絞り孔13a,13bが、それぞれ大絞り及び小絞りを構成する。
【0069】
また、絞り切換部113の下部に突出した係合ピン13eにスライド部材140の左端の二股部4dが係合している。従って、スライド部材140を図12の状態から右方Hに摺動操作すると、絞り切換部113はねじりコイルばね104の付勢力に抗して反時計方向に回動し、略中央の回動位置で付勢方向が反転し、その後はねじりコイルばね104の付勢力によって反時計方向に回動し、図13のように大絞りの絞り孔13aに切り換わり、絞り切換部113のばね掛けピン13dの基部がストッパー11fに当接する。このとき、スライド部材140は右方に摺動しているので、メインスイッチ122はオンとなってストロボユニット120が充電を開始する。
【0070】
また、スライド部材140を図13の状態から左方H’に摺動操作すると、絞り切換部113はねじりコイルばね104の付勢力に抗して時計方向に回動し、略中央の回動位置で付勢方向が反転し、その後はねじりコイルばね104の付勢力によって時計方向に回動し、図12のように小絞りの絞り孔13bに切り換わり、絞り切換部113のばね掛けピン13dの基部がストッパー11gに当接する。このとき、スライド部材140は左方に摺動しているので、メインスイッチ122はオフとなっている。このようにばね掛けピン13dの基部、即ちばね掛け部をストッパーに当接することで、絞り切換部113のあおりを小さくして精度良く位置決めを行うようにしている。
【0071】
図15のように、撮影レンズL1,L2は撮影レンズ保持枠150に挿入され、レンズ押さえ160が撮影レンズ保持枠150に係合することで撮影レンズL1,L2が撮影レンズ保持枠150に保持されている。撮影レンズ保持枠150をシャッタ地板111に係着することによってシャッタ羽根112、絞り切換部113を光軸方向に所定の間隙を有して回動可能に保持すると共に、シャッタ羽根112、絞り切換部113、ねじりコイルばね104を略被覆し、開口11aへの不要光を遮光している。
【0072】
上述のように、レンズ付きフィルムユニット100のスライド部材140は、撮影レンズの絞り切換のための絞り切換部材と、ストロボのオンオフ切換のためのストロボスイッチ部材とを兼用する。
【0073】
次に、図1乃至図3に示す防水ケース10に設ける絞り操作部材13について図16乃至図20により説明する。図16は絞り操作部材13を背面側から見た斜視図、図17は絞り操作部材13を防水ケース10の第1ケース21に取り付けた状態を内面側から見た要部斜視図、図18は図17の取り付け状態を防水ケースの縦方向に切断した要部断面図、図19は図17の取り付け状態で絞り操作部材13と図11乃至図14のスライド部材140との取り付け関係を前面側から見た斜視図、図20は図19と同じく背面側から見た斜視図である。
【0074】
図16乃至図20に示すように、絞り操作部材13は、防水ケース10の外面側に回動可能に位置し、半径方向に突き出た突出部203aを有する回動操作部203と、防水ケース10の内面側に凹んで形成された取り付け部26(図4)内に収まるように位置し、レンズ付きフィルムユニット100のスライド部材140(図11乃至図14)の操作部4aの係合穴4bと係合しスライド部材140をスライドさせて切り換える係合棒202aを有する切換リング202と、切換リング202を回動自在に保持し、ねじ204により回動操作部203の回動軸203bに固定され、ねじ204を回動中心にして回動操作部203と一体に回動する回動ホルダ201と、を備える。
【0075】
図18のように、防水ケース10の外面側と回動操作部203の内面側との間にゴムパッキン等からなる水密部材205を配置することで取り付け部26における水密性を確保している。
【0076】
切換リング202は、円形平板上に台座部202b及び202cがねじ204を挟んで互いに180度反対の位置に一体に設けられ、台座部202cの上に係合棒202aが一体に設けられており、防水ケース10の内面の取り付け部26と回動ホルダ201との間でねじ204を回転中心に回転自在になっている。
【0077】
回動ホルダ201は、ねじ204を挟んで対称形に形成された略扇形状部206,207を有し、略扇形状部206,207の外方に突き出るようにして係止凸部206b,207bが、ねじ204を挟んで互いに180度反対の位置に形成されている。
【0078】
回動ホルダ201が回動操作部203により回動すると、所定の回動位置で係止凸部206b,207bが第1ケース21の取り付け部26に凹んで互いに180度離れて形成された係止凹部26a、26bに係合して回動ホルダ201の回動が係止される。また、回動ホルダ201は回動操作部203とともに第1ケース21の取り付け部26に対し係止凹部26aと26bとの間の180度の範囲内で回動可能になっている。
【0079】
図17のように、回動ホルダ201の略扇形状部206と207との間はそれぞれ扇状に切り欠かれて切り欠き部210,211が形成され、各切り欠き部210,211内に切換リング202の台座部202b及び202cが位置する。回動ホルダ201の扇状の切り欠き部210,211は台座部202b及び202cよりも円周方向に大きいので、回動ホルダ201の切り欠き部210,211内には台座部202b及び202cの遊び部が形成される。このため、切換リング202の台座部202b及び202cは切り欠き部210,211内で回転自在の状態にある。
【0080】
例えば、図17で回動ホルダ201が回動操作部203により回動方向rに回動したとき、回動ホルダ201の略扇形状部206が切換リング202の台座部202c及び係合棒202aから離れるように回動し、略扇形状部207が台座部202cに当接するまで切換リング202は遊び状態であり係合棒202aは回動しないが、遊び部が終わり当接すると回動ホルダ201の更なる回動方向rへの回動により係合棒202aも回動方向rに回動する。
【0081】
切換リング202の係合棒202aは、絞り操作部材13の防水ケース10への取り付け状態で、図18,図19のようにスライド部材140の係合穴4b内に入り込むが、操作部4aの係合穴4bは縦長に係合棒202aの径よりも幅広に形成されているので、係合穴4b内における係合棒202aの回動がスライド部材140の直線移動に変換され、スライド部材140が図14,図19の横方向H、その反対の横方向H’にスライドする。
【0082】
次に、上述の絞り操作部材13の動作を図1、図11乃至図20を参照して説明する。まず、絞り操作部材13は突出部203aが図1,図19の上方位置でレンズ付きフィルムユニット100のスライド部材140が図12のように絞り孔13bによる小絞り状態の位置にある。このとき切換リング202は図17の位置にある。
【0083】
次に、突出部203aを操作し回動操作部203とともに回動方向Rに回動させると、図17の切換リング202も回動方向rに回動し、係止凸部206b,207bと係止凹部26a、26bとの係合が解かれ、切り欠き部210による遊び部を通過した後、回動ホルダ201の略扇形状部207が台座部202cに当接することで係合棒202aが回動方向rに回動する。このように係合棒202aがスライド部材140の係合穴4b内で回動すると、スライド部材140が図14,図19の横方向Hに直線移動する。
【0084】
このようにしてスライド部材140が図12において横方向Hに移動すると、絞り切換部113はねじりコイルばね104の付勢力に抗して反時計方向に回動し、略中央の回動位置のデットポイントで付勢方向が反転し、その後はねじりコイルばね104の付勢力によって反時計方向に回動し、図13のように絞り孔13aに切り換わり大絞りとなる。
【0085】
上述のように、回動操作部203の突出部203aの回動操作で回動ホルダ201が切換リング202の係合棒202aを回動させる途中においてレンズ付きフィルムユニット100側の絞り切換部113がデットポイントを過ぎるので、係合棒202aの回動によらずにねじりコイルばね104の付勢力により大絞りに切り換わる。このようにしてスライド部材140による大絞りへの切り換えが円滑にかつ確実に行うことができる。
【0086】
そして、突出部203aを更に回動操作部203とともに回動方向Rに回動させ、180度回動すると、回動操作部203の突出部203aが図1の破線のように下方位置に位置し、カメラの下方面を向くので、例えば水中で使用する場合に、突出部203aが下方面にあることを使用者が手触りで分かり、絞りの位置(大絞りの状態)を簡単に確認できる。また、このとき、切換リング202の係合棒202aは図17の破線の位置に移動し、回動ホルダ201の係止凸部207b,206bが防水ケース10側の係止凹部26a、26bに係合し係止されるが、これにより、大絞りの位置で絞り操作部材13の不測な回動を防止でき、また、係合時にクリック感を得ることができ、操作感のよいものとなる。
【0087】
なお、突出部203aを図1の破線の状態から反対の方向に回動させることで、上述と反対の動作で、スライド部材140が図13の横方向H’に移動し、絞り切換部113はねじりコイルばね104の付勢力に抗して時計方向に回動し、略中央の回動位置のデットポイントで付勢方向が反転し、その後はねじりコイルばね104の付勢力によって時計方向に回動し、図12のように絞り孔13bに切り換わり小絞り状態となる。
【0088】
また、スライド部材140を図13のように絞り孔13aに切り換えて大絞りとすることで、水中撮影において露出不足になるのを防止できる。即ち、水中撮影では、水深が深くなるにつれ太陽光が届かなくなったり、曇りや雨の日は水深が浅くても、露出不足となり易く、また快晴でも10mを超えると露出不足になり易いが、かかる露出不足を防止できる。また、図12のように、絞り孔13bに切り換えて小絞りとすることで、陸上撮影では特に晴天時の露出オーバを防止できる。
【0089】
また、一般的に水中では色の吸収が大きいため被写体の本来の色を写すことが難しいが、水中撮影でストロボを使用することにより被写体の本来の色を写すことができる。
【0090】
また、防水ケース10を構成する材料としては、PSあるいはASを用いることができる。また、PSは日焼け止め溶液や日焼け止めクリーム等で曇りが発生することがあるので曇りが発生しないASとするのが望ましい。
【0091】
また、外側部材51、61を構成する材料は、強度が強いABSとするのが望ましい。また、外側部材51、61は透明で有る必要はなく、適宜の色に着色してもよい。
【0092】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、防水ケース10内にはカメラを収容するように構成できる。
【0093】
また、本実施の形態では、レンズ付きフィルムユニット100のスライド部材140は、絞り切換部材とストロボスイッチ部材とを兼用する構成としたが、絞り切換部材とストロボスイッチ部材とのいずれか一方を操作するものであってもよいことは勿論であり、防水ケース10において同様の構造で操作可能である。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、防水ケース内に収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットの絞り切換部材またはストロボのオンオフスイッチ部材を操作できるカメラ用防水ケース及び防水カメラを提供できる。また、絞り切換部材またはストロボのオンオフスイッチ部材の切換の操作感がよく簡単な構造であるカメラ用防水ケース及び防水カメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による、レンズ付きフィルムユニットを収容するカメラ用防水ケースを示す斜視図である。
【図2】図1のカメラ用防水ケースを外側部材が離れた状態で示す前面側から見た分解斜視図である。
【図3】図2と同じく背面側から見た分解斜視図である。
【図4】図1の防水ケースの第1ケースを内面側から見た図である。
【図5】図1の防水ケースの第2ケースを内面側から見た図である。
【図6】図4の第1ケースと図5の第2ケースとを結合したときの結合部の断面図である。
【図7】図1乃至図3の第2外側部材61の第2係合部63を示す部分斜視図である。
【図8】図1の係合部60の係合状態を縦方向に切断し内面側から見た図である。
【図9】図1乃至図3の防水ケースを第1のケース前面側から見た部分斜視図である。
【図10】図1のように外側部材を防水ケースに取付けたときの要部断面図である。
【図11】図1乃至図3の防水ケースに収容可能なレンズ付きフィルムユニットを前面側から見た分解斜視図である。
【図12】図11のレンズ付きフィルムユニットにおいて小絞りの状態を示す正面図である。
【図13】図11のレンズ付きフィルムユニットにおいて大絞りの状態を示す正面図である。
【図14】図11のレンズ付きフィルムユニットのスライド部材を前面側から見た要部斜視図である。
【図15】図11のレンズ付きフィルムユニットのシャッタユニットの分解斜視図である。
【図16】図1乃至図3の絞り操作部材13を背面側から見た斜視図である。
【図17】図16の絞り操作部材13を防水ケース10の第1ケース21に取り付けた状態を内面側から見た要部斜視図である。
【図18】図17の取り付け状態を防水ケースの縦方向に切断した要部断面図である。
【図19】図17の取り付け状態で絞り操作部材13と図11乃至図14のスライド部材との取り付け関係を前面側から見た斜視図である。
【図20】図19と同じく背面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1・・・カメラ用防水ケース
10・・・防水ケース
12・・・フィルム巻き上げノブ
13・・・絞り操作部材
14・・・シャッタ操作部材
20・・・結合部
21・・・第1ケース
22・・・第2ケース
23・・・鍔部
24・・・凸部
27・・・鍔部
28・・・溝
30・・・水密部材
51・・・第1外側部材
52・・・溝部
53・・・第1係合部
60・・・係合部
61・・・第2外側部材
62・・・溝部
63・・・第2係合部
31,32,33,34・・・案内溝
71,72,73,74・・・案内凸部
100・・・レンズ付きフィルムユニット
113・・・絞り切換部
104・・・ねじりコイルばね
140・・・スライド部材(絞り切換部材)
203・・・回動操作部
203a・・・突出部
Claims (15)
- カメラまたはレンズ付きフィルムユニットを水密に収容可能であり、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのフィルム巻き上げを行うためのフィルム巻き上げノブと、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材と、を備えるカメラ用防水ケースにおいて、
前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられた撮影レンズの絞り切換のための絞り切換部材に係合して前記絞り切換を可能とする絞り操作部材を備えることを特徴とするカメラ用防水ケース。 - 前記絞り切換部材は直線的に移動するスライド部材を備え、前記絞り操作部材は回動軸を中心に回動し前記スライド部材を移動させるように係合する回動部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用防水ケース。
- 前記スライド部材はデッドポイントを中心として移動範囲の両方向に付勢力を与えるバネ部材により付勢されるように設けられ、
前記絞り操作部材は前記スライド部材を前記移動範囲の一方端から前記デッドポイントを超えるが他方端には達しない位置までの移動を与えることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ用防水ケース。 - 前記他方端には達しない位置から前記他方端までの移動は前記バネ部材の付勢力により行うように前記絞り操作部材と前記スライド部材との係合に遊び部を設けたことを特徴とする請求項3に記載のカメラ用防水ケース。
- 前記絞り操作部材は180度の範囲内で回動するように設けられたことを特徴とする請求項2,3または4に記載のカメラ用防水ケース。
- 前記絞り操作部材は前記回動軸に対して半径方向に最も離れた突出部を有し、前記カメラの絞りを大絞りとしたときには前記突出部がカメラの下方面を向くように構成したことを特徴とする請求項5に記載のカメラ用防水ケース。
- 前記回動部材はケース側に設けられた凹部に対し係止し係止解除可能な突起部を有する回動ホルダを有し、前記回動部材を所定位置に回動したとき、前記回動ホルダの突起部が前記凹部で係止されるように構成したことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載のカメラ用防水ケース。
- 前記絞り切換部材が前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられたストロボのオンオフ切換のためのストロボスイッチ部材を兼用し、前記絞り切換部材が前記ストロボのオンオフ切換を可能とすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のカメラ用防水ケース。
- カメラまたはレンズ付きフィルムユニットを水密に収容可能であり、前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットのフィルム巻き上げを行うためのフィルム巻き上げノブと、シャッタボタンを押圧するためのシャッタ操作部材と、を備えるカメラ用防水ケースにおいて、
前記収容されるカメラまたはレンズ付きフィルムユニットに設けられたストロボのオンオフ切換のためのストロボスイッチ部材に係合して前記ストロボのオンオフ切換を可能とするストロボ操作部材を備えることを特徴とするカメラ用防水ケース。 - 前記ストロボスイッチ部材は直線的に移動するスライド部材を備え、前記ストロボ操作部材は回動軸を中心に回動し前記スライド部材を移動させるように係合する回動部材を備えることを特徴とする請求項9に記載のカメラ用防水ケース。
- 前記スライド部材はデッドポイントを中心として移動範囲の両方向に付勢力を与えるバネ部材により付勢されるように設けられ、
前記ストロボ操作部材は前記スライド部材を前記移動範囲の一方端から前記デッドポイントを超えるが他方端には達しない位置までの移動を与えることを特徴とする請求項9または10に記載のカメラ用防水ケース。 - 前記他方端には達しない位置から前記他方端までの移動は前記バネ部材の付勢力により行うように前記ストロボ操作部材と前記スライド部材との係合に遊び部を設けたことを特徴とする請求項11に記載のカメラ用防水ケース。
- 前記ストロボ操作部材は前記回動軸に対して半径方向に最も離れた突出部を有し、前記ストロボをオンしたときには前記突出部がカメラの下方面を向くように構成したことを特徴とする請求項11、12または13に記載のカメラ用防水ケース。
- 前記回動部材はケース側に設けられた凹部に対し係止し係止解除可能な突起部を有する回動ホルダを有し、前記回動部材を前記ストロボのオン位置に回動したとき、前記回動ホルダの突起部が前記凹部で係止されるように構成したことを特徴とする請求項10に記載のカメラ用防水ケース。
- 請求項1乃至14のいずれか1項に記載のカメラ用防水ケース内にカメラまたはレンズ付きフィルムユニットを収容したことを特徴とする防水カメラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002328995A JP2004163632A (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | カメラ用防水ケース及び防水カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002328995A JP2004163632A (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | カメラ用防水ケース及び防水カメラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004163632A true JP2004163632A (ja) | 2004-06-10 |
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ID=32807120
Family Applications (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2004163632A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006215364A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Sony Corp | 電子機器用防水ケース |
-
2002
- 2002-11-13 JP JP2002328995A patent/JP2004163632A/ja not_active Withdrawn
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