JP2004165238A - プラスチックパッケージ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】めっき引き出し線を不要とする電解めっき法でめっきをし、半導体素子接続用パッドにオーバーハングや、めっき被膜不着部がなく、ソルダーレジストマスクの接合強度の高いプラスチックパッケージ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】樹脂基板11の上面側のCu金属層12をエッチング処理して配線パターン13と連接して形成された半導体素子接続用パッド14と、下面側に外部端子接続用パッド15と、上、下面の配線パターン13、13aを接続するビア17を有するプラスチックパッケージ10において、半導体素子接続用パッド14と下面側配線パターン13aの上表面と、半導体素子接続用パッド14の側面が電解めっき法によるNi、Auめっき被膜18で覆われ、しかもめっきの通電が下面側の金属層12aに行われめっき引き出し線がないと共に、上面側は半導体素子接続用パッド14以外にNi、Auめっき被膜18が施されていない。
【選択図】 図1
【解決手段】樹脂基板11の上面側のCu金属層12をエッチング処理して配線パターン13と連接して形成された半導体素子接続用パッド14と、下面側に外部端子接続用パッド15と、上、下面の配線パターン13、13aを接続するビア17を有するプラスチックパッケージ10において、半導体素子接続用パッド14と下面側配線パターン13aの上表面と、半導体素子接続用パッド14の側面が電解めっき法によるNi、Auめっき被膜18で覆われ、しかもめっきの通電が下面側の金属層12aに行われめっき引き出し線がないと共に、上面側は半導体素子接続用パッド14以外にNi、Auめっき被膜18が施されていない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、半導体素子搭載用のプラスチックパッケージ及びその製造方法に係り、より詳細には、樹脂基板の上面側金属層をエッチング処理して形成する半導体素子接続用パッドと下面側金属層をエッチング処理して形成する外部端子接続用パッドを有するプラスチックパッケージ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体素子の高性能化、小型化に伴い、半導体素子を搭載するためのプラスチックパッケージは、外部と接続するための外部端子の多端子化、半導体素子の実装性、低コスト化、高放熱特性、低インピーダンス化等の観点から、外部端子が半田ボール等からなるBGA(Ball Grid Array)タイプや、半導体素子とほぼ同じ大きさからなるフリップチップタイプ等のプラスチックパッケージが多く用いられている。このプラスチックパッケージは、表面にCu箔を接合して形成した導体層を備えたBT樹脂(ビスマイレイミドトリアジンを主成分にした樹脂)や、ポリイミド樹脂等からなる1層又は多層の高耐熱性の銅張り樹脂基板を基板として用いて、この銅張り樹脂基板に半導体素子を実装して直接モールディングするタイプや、半導体素子を直接接続するタイプ等がある。そして、このプラスチックパッケージには、電解めっき法によってめっき被膜を形成しながらめっき引き出し用配線を不要にして、配線の高密度化や、電気特性の改善を図る以下に示すようなプラスチックパッケージ及びその製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図9に示すように、めっき引き出し用配線を不要とするプラスチックパッケージ50は、樹脂基板51の両面のCuからなる金属層52に電解めっき法で所望のパターン形状に施したNi及びAuめっき被膜53をエッチングレジストマスクとしてエッチング処理して形成される配線パターン54、ビア55、半導体素子接続用パッド56、及び外部端子接続用パッド57等を有している。そして、プラスチックパッケージ50は、両面を半導体素子と接続するための半導体素子接続用パッド56を含むエリア、及び外部と接続するための外部端子接続用パッド57等を開口部から露出するソルダーレジストマスク58で被覆している。
【0004】
図10(A)〜(D)を参照しながら、めっき引き出し用配線を不要とするプラスチックパッケージ50の製造方法を説明する。図10(A)に示すように、表面にCu箔59が接合されている樹脂基板51には、表、裏面を導通状態とするためのスルーホール60を穿設し、表、裏面及びスルーホール60の壁面に無電解Cuめっき被膜を設け、更に、この無電解Cuめっき被膜に通電して電解Cuめっき被膜を設けてCuめっき被膜61を形成している。これによって、樹脂基板51の両面には、それぞれCu箔59とCuめっき被膜61で上面側及び下面側の金属層52が形成される。また、スルーホール60には、上下の金属層52を導通状態にするビア55が形成される。そして、上面側と下面側の金属層52上には、ドライフィルムが展着され、パターンマスクを当接して露光、現像するフォトリソグラフィ法で所望のパターンを開口部から露出するめっきレジストマスク62を形成している。次に、図10(B)に示すように、めっきレジストマスク62の開口部から露出する金属層52上には、Cuめっき被膜61に通電してビア55の壁面を含めた配線パターン54、半導体素子接続用パッド56、及び外部端子接続用パッド57となる部分等に、電解めっき法でNi及びAuめっき被膜53を形成している。
【0005】
次に、図10(C)に示すように、金属層52上に形成されたドライフィルムからなるめっきレジストマスク62は、剥離液を塗布してドライフィルムを膨潤させて剥離し除去している。次に、図10(D)に示すように、Ni及びAuめっき被膜53から露出する金属層52は、Ni及びAuめっき被膜53をエッチングレジストマスクとしてエッチング処理を行って溶解させ除去している。これによって、配線パターン54、半導体素子接続用パッド56、及び外部端子接続用パッド57等が形成される。そして、樹脂基板51の表面には、半導体素子接続用パッド56を含むエリア、及び外部端子接続用パッド57が開口部から露出するソルダーレジストマスク58(図示せず、図9参照)を接合して、プラスチックパッケージ50を作製している。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−297891号公報(第1−11頁、第1−3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来のプラスチックパッケージ及びその製造方法には、未だ解決すべき次のような問題がある。
(1)Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとしてエッチング処理を行った場合には、Cuからなる金属層の側面部がNi及びAuめっき被膜で被覆されないでCuが露出し、しかも、半導体素子接続用パッドの側面はソルダーレジストマスクでも被覆されない形態となるので、例えば、高温高湿通電試験(HHBT)等の信頼性試験で評価した場合に、金属層の側面部がNi及びAuめっき被膜で被覆されている形態のものに比較して評価結果が劣る場合があり、信頼性に差が発生することがある。
(2)Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとしてエッチング処理を行った場合には、金属層の側面部のCuがえぐられてNi及びAuめっき被膜のオーバーハングが発生する。このオーバーハング部には、半導体素子を接続するためのワイヤボント゛が行えないので、オーバーハング部を見込んだ有効エリアを持つ半導体素子接続用パッドの設計が必要となり、パターン間の絶縁間隔が狭くなり配線の設計に問題が発生する。また、それぞれのオーバーハングの程度に差があるので、ワイヤボント゛の有効エリアの確認が困難であり、ワイヤボンドを行った後の接続信頼性に欠けるものが発生することがある。
(3)Ni及びAuめっき被膜が形成された配線パターンとソルダーレジストマスクとの接合は、Auめっき被膜に酸化膜が形成されないので、樹脂との接合面の接合強度が低く、半導体素子接合用パッドが形成される側の表面のように樹脂基板内でAuめっき被膜表面の面積の占める割合が大きくなるとソルダーレジストマスクとの接合面で剥離が発生しやすく、信頼性の低下となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、めっき引き出し線を不要としながら電解めっき法でめっき被膜を形成し、半導体素子接続用パッドにオーバーハングや、めっき被膜不着部がなく、しかもソルダーレジストマスクの接合強度の高いプラスチックパッケージ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係るプラスチックパッケージは、樹脂基板の両面のCuからなる金属層の上面側の金属層をエッチング処理して上面側配線パターンと連接して形成された半導体素子と電気的に接続させるための半導体素子接続用パッドと、下面側の金属層をエッチング処理して下面側配線パターンと連接して形成された外部と電気的に接続させるための外部端子接続用パッドを有し、上面側配線パターンと下面側配線パターンを接続するビアを有するプラスチックパッケージにおいて、半導体素子接続用パッドの上表面、下面側配線パターンの上表面、及び半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、電解めっき法での通電が下面側の金属層に行われ、電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、半導体素子接続用パッド以外の上面側配線パターンにはNi及びAuめっき被膜が施されていない。これにより、半導体素子接続用パッドの側面にCuからなる金属層の露出がないので、信頼性試験での評価が高い。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生がないので、ワイヤボンドや、半導体素子を直接接合する場合の有効エリアを広くすることができる。更に、上面側は、半導体素子接続用パッド以外にNi及びAuめっき被膜が施されてないので、ソルダーレジストマスクとの密着性を向上することができる。
【0009】
ここで、ビアの中心部空洞に導電材又は絶縁材からなる樹脂ペーストを孔埋して形成された充填体を有するのがよい。これにより、エッチングレジストマスクや、ソルダーレジストマスク等のパターンをビア上に確実且つ正確に形成することができるので、エッチング時のエッチング液や、電解めっき時のめっき液の浸入による汚染を防止でき、信頼性を向上することができる。
【0010】
前記目的に沿う本発明に係るプラスチックパッケージは、樹脂基板の両面のCuからなる金属層の上面側の金属層をエッチング処理して上面側配線パターンと連接して形成された半導体素子と電気的に接続させるための半導体素子接続用パッドと、下面側の金属層をエッチング処理して下面側配線パターンと連接して形成された外部と電気的に接続させるための外部端子接続用パッドを有し、上面側配線パターンと下面側配線パターンを接続するビアを有するプラスチックパッケージにおいて、半導体素子接続用パッドの上表面、下面側配線パターンの上表面、ビアの壁面、及び半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、電解めっき法での通電が下面側の金属層に行われ、電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、半導体素子接続用パッド以外の上面側配線パターンにはNi及びAuめっき被膜が施されていない。これにより、半導体素子接続用パッドの側面にCuからなる金属層の露出がないので、信頼性試験での評価が高い。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生がないので、ワイヤボンドや、半導体素子を直接接合する場合の有効エリアを広くすることができる。また、上面側は、半導体素子接続用パッド以外にNi及びAuめっき被膜が施されてないので、ソルダーレジストマスクとの密着性を向上することができる。更に、ビアの壁面にもNi及びAuめっき被膜が施されるので、例えば、温度サイクル試験等の信頼性試験に対して、信頼性を向上することができる。
【0011】
前記目的に沿う本発明に係るプラスチックパッケージの製造方法は、樹脂基板の両面のCuからなる上面側金属層と下面側金属層をスルーホールの壁面に導体金属を備えるビアで接続し、上面側金属層をエッチング処理して形成する半導体素子接続用パッドと、下面側金属層をエッチング処理して形成する外部端子接続用パッドを設けるプラスチックパッケージの製造方法において、上面側及び下面側金属層の表面に第1のドライフィルムを展着し、上面側金属層に展着した第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、下面側金属層に展着した第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する上面側金属層をエッチング処理して除去し上面側配線パターンを形成した後、上面側及び下面側エッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、上面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面に感光性のソルダーレジスト膜の形成と、ビアの中心部空洞にソルダーレジストを充填し、ソルダーレジスト膜及びソルダーレジストにフォトリソグラフィ法で半導体素子接続用パッドを含むエリアが開口部から露出する第1のソルダーレジストマスクを形成する工程と、下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、第2のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、下面側配線パターンを開口部とするめっきレジストマスクを形成する工程と、第1のソルダーレジストマスクの開口部から露出する半導体素子接続用パッド、及びめっきレジストマスクの開口部から露出する下面側配線パターンに、下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、めっきレジストマスクを剥離して除去した後、Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の下面側金属層をエッチングして除去して下面側配線パターンを形成する工程と、下面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面に感光性のソルダーレジスト膜を形成し、ソルダーレジスト膜にフォトリソグラフィ法で外部端子接続用パッドが開口部から露出する第2のソルダーレジストマスクを形成する工程を有する。
【0012】
これにより、半導体素子接続用パッドの側面にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生を防止することができる。更に、上面側のNi及びAuめっき被膜の形成を半導体素子接続用パッド部のみにすることができる。
【0013】
ここで、ビアの中心部空洞には、第1のドライフィルムが展着される前に、導電材又は絶縁材からなる孔埋め用ペーストを印刷して充填する充填体を形成する工程を含むのがよい。これにより、ビア内部に孔埋め用ペーストを容易に充填することができる。
【0014】
前記目的に沿う本発明に係るプラスチックパッケージの他の製造方法は、樹脂基板の両面のCuからなる上面側金属層と下面側金属層をスルーホールの壁面に導体金属を備えるビアで接続し、上面側金属層をエッチング処理して形成する半導体素子接続用パッドと、下面側金属層をエッチング処理して形成する外部端子接続用パッドを設けるプラスチックパッケージの製造方法において、上面側及び下面側金属層の表面に第1のドライフィルムを展着し、上面側金属層に展着した第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、下面側金属層に展着した第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する上面側金属層をエッチング処理して除去し上面側配線パターンを形成した後、上面側及び下面側エッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、上面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面、及び下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、第2のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、ビア部及び上面側配線パターンの内の半導体素子接続用パッドを含むエリアを開口部とするめっきレジストマスクを形成すると共に、下面側に下面側配線パターンを開口部とするめっきレジストマスクを形成する工程と、めっきレジストマスクの開口部から露出する半導体素子接続用パッドと、内壁面を含めたビア部及び下面側配線パターンに、下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、めっきレジストマスクを剥離して除去した後、上面側配線パターンを含めた上面側全面にエッチングレジスト用カバーフィルムを展着し、下面側のNi及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の下面側金属層をエッチングして除去して下面側配線パターンを形成する工程と、エッチングレジスト用カバーフィルムを剥離して除去した後、上面側配線パターン及び下面側配線パターンが形成された樹脂基板の両面に感光性のソルダーレジスト膜を形成すると同時に、ビアの中心部空洞に感光性のソルダーレジストを充填し、ソルダーレジストにフォトリソグラフィ法で上面側に半導体素子接続用パッドを含むエリアと、下面側に外部端子接続用パッドが開口部から露出するソルダーレジストマスクを形成する工程を有する。
【0015】
これにより、半導体素子接続用パッドの側面にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生を防止することができる。また、上面側のNi及びAuめっき被膜の形成を半導体素子接続用パッド部のみにすることができる。更に、ビア内にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージの部分拡大断面図、図2は同プラスチックパッケージの変形例の部分拡大断面図、図3は同プラスチックパッケージの他の変形例の部分拡大断面図、図4(A)〜(D)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図、図5(A)〜(C)はそれぞれ同プラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図、図6(A)〜(D)はそれぞれ同プラスチックパッケージの変形例の製造方法の一部を示す部分拡大断面図、図7(A)〜(C)はそれぞれ本発明の他の実施の形態に係るプラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図、図8(A)〜(C)はそれぞれ同プラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【0017】
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージ10は、コア基板が、例えば、BT樹脂や、ポリイミド樹脂等の高耐熱性、誘電特性、絶縁特性、加工性等に優れた樹脂を基材とする1層又は多層の樹脂基板11からなる。この樹脂基板11の上面と下面の両面には、それぞれCuからなる金属層12、12aを有し、上面側金属層12をエッチング処理して上面側配線パターン13と連接して形成された半導体素子と電気的に接続させるための半導体素子接続用パッド14と、下面側金属層12aをエッチング処理して下面側配線パターン13aと連接して形成された外部と電気的に接続させるための外部端子接続用パッド15を有している。そして、樹脂基板11には、上面側配線パターン13と下面側配線パターン13aを接続するための樹脂基板11を穿設して設けたスルーホール16の壁面にCuからなる導体金属を備えるビア17を有している。
【0018】
このプラスチックパッケージ10は、半導体素子接続用パッド14と下面側配線パターン13aの上表面と、半導体素子接続用パッド14の側面に電解めっき法で形成されたNi及びAuめっき被膜18を有している。しかも、このプラスチックパッケージ10は、電解めっき法の通電が下面側金属層12aから行われており、電解めっき法の通電を行うためのめっき引き出し線が形成されていない。また、このプラスチックパッケージ10は、半導体素子接続用パッド14以外の上面側配線パターン13にNi及びAuめっき被膜18が形成されていない。なお、このプラスチックパッケージ10は、上面側に半導体素子接続用パッド14を含むエリアを開口部から露出する第1のソルダーレジストマスク19と、下面側に外部端子接続用パッド15を開口部から露出する第2のソルダーレジストマスク20をそれぞれ別工程で形成して有している。また、下面側配線パターン13aには、Ni及びAuめっき被膜18が形成されているが、その面積は僅かであるので、ソルダーレジストマスク20との接合面で剥離が発生するまでには至らない。
【0019】
次いで、図2を参照しながら、本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージ10の変形例のプラスチックパッケージ10aを説明する。このプラスチックパッケージ10aは、基本的にはプラスチックパッケージ10と同じであるが、ビア17の中心部空洞に導電材や、絶縁材からなる樹脂ペーストで穴埋めされて形成された充填体21を有している。なお、このプラスチックパッケージ10aは、プラスチックパッケージ10の場合と同様に、上面側に第1のソルダーレジストマスク19と、下面側に第2のソルダーレジストマスク20をそれぞれ別工程で形成して有している。
【0020】
次いで、図3を参照しながら、本発明の他の実施の形態に係るプラスチックパッケージ10bを説明する。このプラスチックパッケージ10bは、基本的にはプラスチックパッケージ10と同じであるが、ビア17の壁面に下面側金属層12aに通電する電解めっき法により形成されたNi及びAuめっき被膜18を有している。なお、このプラスチックパッケージ10bは、上面側に半導体素子接続用パッド14を含むエリアを開口部から露出し、下面側に外部端子接続用パッド15を開口部から露出するソルダーレジストマスク22を同じ工程で形成して有している。
【0021】
次いで、図4(A)〜(D)、図5(A)〜(C)を参照しながら、本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージ10の製造方法を説明する。図4(A)に示すように、両面にCu箔が接合された、例えば、BT樹脂や、ポリイミド樹脂等の高耐熱性、誘電特性、絶縁特性、加工性等に優れた樹脂からなる1層又は多層の樹脂基板11には、ドリルマシーンや、パンチングマシーン等を用いてスルーホール16を穿設し、更に無電解Cuめっき及び電解Cuめっきを施してCuからなる上面側金属層12、下面側金属層12a、及び、スルーホール16の壁面にCuめっき被膜の導体金属を備えるビア17を形成する。次に、上面側金属層12及び下面側金属層12aの表面には、感光性のアクリル樹脂を主成分とする第1のドライフィルムをビア17の中心部空洞を塞ぎながら展着する。上面側金属層12に展着した第1のドライフィルムには、上面側配線パターン13が得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、上面側配線パターン13の逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスク23を形成する。また、下面側金属層12aに展着した第1のドライフィルムには、全面を露光して硬化して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側金属層12aの全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスク24を形成する。
【0022】
次に、図4(B)に示すように、上面側エッチングレジストマスク23の開口部から露出する上面側金属層12には、例えば、塩化第二鉄溶液、塩化第二銅溶液、アルカリエッチャント、過酸化水素−硫酸系エッチャント等のエッチング液を噴射してエッチング処理を行う。これによって、上面側エッチングレジストマスク23の開口部から露出する上面側金属層12を除去して上面側配線パターン13を形成する。この後、第1のドライフィルムからなる上面側エッチングレジストマスク23及び下面側エッチングレジストマスク24は、例えば、ドライフィルムがアルカリ可溶タイプの場合の剥離液が50℃、3%程度の水酸化ナトリウム水溶液等であるような剥離液を用いて、スプレーで噴射したり、剥離液中に浸漬して第1のドライフィルムを膨潤させながら上面側金属層12及び下面側金属層12aから剥離させて除去する。
【0023】
次に、図4(C)に示すように、上面側配線パターン13が形成された樹脂基板11の上面には、樹脂からなる感光性のソルダーレジストペーストを用いてスクリーン印刷等でソルダーレジスト膜を形成したり、ビア17の中心部空洞にソルダーレジストを充填する。そして、更に、ソルダーレジスト膜の上には、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、半導体素子接続用パッド14を含むエリアが開口部から露出する第1のソルダーレジストマスク25を形成する。
【0024】
次に、図4(D)に示すように、下面側金属層12aの表面には、第1のドライフィルムと同様の感光性のアクリル樹脂を主成分とする第2のドライフィルムを展着する。下面側金属層12aに展着した第2のドライフィルムには、下面側配線パターン13aが得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側配線パターン13aを開口部とするめっきレジストマスク26を形成する。
【0025】
次に、図5(A)に示すように、第1のソルダーレジストマスク25の開口部から露出する半導体素子接続用パッド14と、めっきレジストマスク26の開口部から露出する下面側配線パターン13aには、例えば、ワット浴や、スルファミン酸浴等のめっき浴中で下面側金属層12aから通電する電解めっき法によって電解Niめっきを施す。そして、続いて、例えば、Auめっき浴や、Au合金めっき浴等のめっき浴中で下面側金属層12aから通電する電解めっき法によって電解Auめっきを施す。これによって、上面側の半導体素子接続用パッド14の上表面及び側面と、下面側の下面側配線パターン13aの上表面には、Ni及びAuめっき被膜18が形成される。
【0026】
次に、図5(B)に示すように、第2のドライフィルムからなるめっきレジストマスク24は、剥離液をスプレーで噴射したり、剥離液中に浸漬したりして第2のドライフィルムを膨潤させながら下面側金属層12aから剥離させて除去する。この後、Ni及びAuめっき被膜18をエッチングレジストマスクとして開口部から露出する下面側金属層12aには、例えば、アルカリエッチャント等のエッチング液を噴射してエッチング処理を行う。これによって、樹脂基板11の下面側には、下面側配線パターン13aが形成される。
【0027】
次に、図5(C)に示すように、下面側配線パターン13aが形成され樹脂基板11の上面には、樹脂からなる感光性のソルダーレジストペーストを用いてスクリーン印刷等でソルダーレジスト膜を形成する。そして、更に、ソルダーレジスト膜の上には、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、外部端子接続用パッド15が開口部から露出する第2のソルダーレジストマスク27を形成して、プラスチックパッケージ10を作製している。なお、外部端子接続用パッド15を形成する下面側配線パターン13aの外周部は、平面視して第2のソルダーレジストマスク27で被覆されているのがよい。
【0028】
次いで、図6(A)〜(D)を参照しながら、本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージ10の変形例のプラスチックパッケージ10aの製造方法を説明する。図6(A)に示すように、両面にCu箔が接合された、例えば、BT樹脂や、ポリイミド樹脂等の高耐熱性、誘電特性、絶縁特性、加工性等に優れた樹脂からなる1層又は多層の樹脂基板11には、ドリルマシーンや、パンチングマシーン等を用いてスルーホール16を穿設する。更に、樹脂基板11には、無電解Cuめっき及び電解Cuめっきが施されてCuからなる上面側金属層12、下面側金属層12a、及び、スルーホール16の壁面にCuめっき被膜の導体金属を備えるビア17を形成する。
【0029】
次に、図6(B)に示すように、ビア17の中心部空洞には、Agや、Cu等の粉末と樹脂との混合物の導電材、又は樹脂等の絶縁材からなる孔埋め用ペーストを用いてスクリーン印刷し、乾燥して硬化させて充填体21を形成する。そして、図6(C)に示すように、樹脂基板11の上面側金属層12及び下面側金属層12aの表面には、感光性のアクリル樹脂を主成分とする第1のドライフィルムを展着する。
【0030】
次に、図6(D)に示すように、上面側金属層12に展着した第1のドライフィルムには、上面側配線パターン13が得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、上面側配線パターン13の逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスク23を形成する。また、下面側金属層12aに展着した第1のドライフィルムには、全面を露光して硬化して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側金属層12aの全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスク24を形成する。
そして、この後の工程は、ビア17の中心部空洞に第1のソルダーレジストマスク25に変わって充填体21が充填されるている以外は前記プラスチックパッケージ10の製造方法と実質的に同じである。
【0031】
次いで、図7(A)〜(C)、図8(A)〜(C)を参照しながら、本発明の他の実施の形態に係るプラスチックパッケージ10bの製造方法を説明する。図7(A)に示すように、両面にCu箔が接合された、例えば、BT樹脂や、ポリイミド樹脂等の高耐熱性、誘電特性、絶縁特性、加工性等に優れた樹脂からなる1層又は多層の樹脂基板11には、ドリルマシーンや、パンチングマシーン等を用いてスルーホール16を穿設し、更に無電解Cuめっき及び電解Cuめっきを施してCuからなる上面側金属層12、下面側金属層12a、及び、スルーホール16の壁面にCuめっき被膜の導体金属を備えるビア17を形成する。次に、上面側金属層12及び下面側金属層12aの表面には、感光性のアクリル樹脂を主成分とする第1のドライフィルムをビア17の中心部空洞を塞ぎながら展着する。上面側金属層12に展着した第1のドライフィルムには、上面側配線パターン13が得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、上面側配線パターン13の逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスク23を形成する。また、下面側金属層12aに展着した第1のドライフィルムには、全面を露光して硬化して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側金属層12aの全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスク24を形成する。
【0032】
次に、図7(B)に示すように、上面側エッチングレジストマスク23の開口部から露出する上面側金属層12には、例えば、塩化第二鉄溶液、塩化第二銅溶液、アルカリエッチャント、過酸化水素−硫酸系エッチャント等のエッチング液を噴射してエッチング処理を行う。これによって、上面側エッチングレジストマスク23の開口部から露出する上面側金属層12を除去して上面側配線パターン13を形成する。この後、第1のドライフィルムからなる上面側エッチングレジストマスク23及び下面側エッチングレジストマスク24は、例えば、ドライフィルムがアルカリ可溶タイプの場合の剥離液が50℃、3%程度の水酸化ナトリウム水溶液等であるような剥離液を用いて、スプレーで噴射したり、剥離液中に浸漬して第1のドライフィルムを膨潤させながら上面側金属層12及び下面側金属層12aから剥離させて除去する。
【0033】
次に、図7(C)に示すように、上面側配線パターン13が形成された樹脂基板11の上面と、下面側金属層12aの表面には、第1のドライフィルムと同様の感光性のアクリル樹脂を主成分とする第2のドライフィルムを展着する。上面側に形成した第2のドライフィルムには、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、ビア17部及び上面側配線パターン13の内の半導体素子接続用パッド14を含むエリアを開口部とするめっきレジストマスク26aを形成する。また、下面側に形成した第2のドライフィルムには、下面側配線パターン13aが得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側配線パターン13aを開口部とするめっきレジストマスク26bを形成する。
【0034】
次に、図8(A)に示すように、めっきレジストマスク26a、26bの開口部から露出する半導体素子接続用パッド14、ビア17部、及び下面側配線パターン13aには、例えば、ワット浴や、スルファミン酸浴等のめっき浴中で下面側金属層12aから通電する電解めっき法によって電解Niめっきを施す。そして、続いて、例えば、Auめっき浴や、Au合金めっき浴等のめっき浴中で下面側金属層12aから通電する電解めっき法によって電解Auめっきを施す。これによって、上面側の半導体素子接続用パッド14の上表面及び側面と、ビア17の内壁面部、及び下面側の下面側配線パターン13aの上表面には、Ni及びAuめっき被膜18が形成される。
【0035】
次に、図8(B)に示すように、第2のドライフィルムからなるめっきレジストマスク26a、26bは、剥離液をスプレーで噴射したり、剥離液中に浸漬したりして第2のドライフィルムを膨潤させながら剥離させて除去する。この後、上面側配線パターン13を含めた上面側全面に樹脂フィルム等からなるエッチングレジスト用カバーフィルム28を展着する。そして、エッチングレジスト用カバーフィルム28と、Ni及びAuめっき被膜18をエッチングレジストマスクとして開口部から露出する下面側金属層12aには、例えば、アルカリエッチャント等のエッチング液を噴射してエッチング処理を行う。これによって、樹脂基板11の下面側には、下面側配線パターン13aが形成される。
【0036】
次に、図8(C)に示すように、上面側全面に展着されたエッチングレジスト用カバーフィルム28を剥離して除去した後、上面側配線パターン13、及び下面側配線パターン13aが形成され樹脂基板11の上面には、樹脂からなる感光性のソルダーレジストペーストを用いてスクリーン印刷等でソルダーレジスト膜を形成するのと同時に、ビア17の中心部空洞にも感光性のソルダーレジストを充填する。そして、ソルダーレジスト膜の上には、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、上面側に半導体素子接続用パッド14を含むエリアが開口部から露出し、下面側に外部端子接続用パッド15が開口部から露出するソルダーレジストマスク22を形成して、プラスチックパッケージ10bを作製している。なお、外部端子接続用パッド15を形成する下面側配線パターン13aの外周部は、平面視してソルダーレジストマスク22で被覆されているのがよい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1及びこれに従属する請求項2記載のプラスチックパッケージは、半導体素子接続用パッドの上、下面側配線パターンの上表面、及び半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、電解めっき法での通電が下面側の金属層に行われ、電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、半導体素子接続用パッド以外の上面側配線パターンにはNi及びAuめっき被膜が施されていないので、半導体素子接続用パッドの側面にCuからなる金属層の露出がなく、信頼性試験での評価が高く、また、半導体素子接続用パッドにNi及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生がなく、ワイヤボンドや、半導体素子を直接接合する場合の有効エリアを広くすることができる。更に、配線パターンの面積比率の高い上面側でもソルダーレジストマスクとの密着性を向上することができる。
【0038】
特に、請求項2記載のプラスチックパッケージは、ビアの中心部空洞に導電材又は絶縁材からなる樹脂ペーストを孔埋して形成された充填体を有するので、エッチングレジストマスクや、ソルダーレジストマスク等のパターンをビア上に確実且つ正確に形成することができ、エッチング時のエッチング液や、電解めっき時のめっき液の浸入による汚染を防止して、信頼性を向上することができる。
【0039】
請求項3記載のプラスチックパッケージは、半導体素子接続用パッドの上表面、下面側配線パターンの上表面、ビアの壁面、及び半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、めっきの通電が下面側の金属層に行われ、電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、半導体素子接続用パッド以外の上面側配線パターンにはNi及びAuめっき被膜が施されていないので、半導体素子接続用パッドの側面にCuからなる金属層の露出がなく信頼性試験での評価が高い、また、半導体素子接続用パッドにNi及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生がなくワイヤボンドや半導体素子を直接接合する場合の有効エリアを広くすることができる。また、上面側は、半導体素子接続用パッド以外にNi及びAuめっき被膜が施されてなく、ソルダーレジストマスクとの密着性を向上することができる。更に、ビアの壁面は、Ni及びAuめっき被膜で覆われ、例えば、温度サイクル試験等の信頼性試験に対して、信頼性を向上させることができる。
【0040】
請求項4及びこれに従属する請求項5記載のプラスチックパッケージの製造方法は、上、下面側金属層に第1のドライフィルムを展着し、上面側ドライフィルムにフォトリソグラフィ法で上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、下面側に下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する上面側金属層をエッチング処理して除去し上面側配線パターンを形成した後、上、下面側エッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、樹脂基板の上面及びビアの中心部空洞に感光性のソルダーレジスト膜を形成したり、ソルダーレジストを充填し、フォトリソグラフィ法で半導体素子接続用パッドを含むエリアが開口部から露出する第1のソルダーレジストマスクを形成する工程と、下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、フォトリソグラフィ法で下面側配線パターンを開口部とするめっきレジストマスクを形成する工程と、半導体素子接続用パッド部、及び下面側配線パターンに、下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、めっきレジストマスクを剥離して除去した後、Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の下面側金属層をエッチングして除去して下面側配線パターンを形成する工程と、下面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面に感光性のソルダーレジスト膜を形成し、ソルダーレジスト膜にフォトリソグラフィ法で外部端子接続用パッドが開口部から露出する第2のソルダーレジストマスクを形成する工程を有するので、半導体素子接続用パッドの側面にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生を防止することができる。更に、上面側のNi及びAuめっき被膜の形成を半導体素子接続用パッド部のみにすることができる。
【0041】
特に、請求項5記載のプラスチックパッケージの製造方法は、ビアの中心部空洞には、第1のドライフィルムが展着される前に、導電材又は絶縁材からなる孔埋め用ペーストを印刷して充填する充填体を形成する工程を含むので、ビア内部に孔埋め用ペーストを容易に充填することができる。
【0042】
請求項6記載のプラスチックパッケージの製造方法は、上、下面の金属層の表面に第1のドライフィルムを展着し、上面側の第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、下面側に下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する上面側金属層をエッチング処理して除去し上面側配線パターンを形成した後、両面のエッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、上面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面側金属層及び下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、フォトリソグラフィ法の処理で、ビア部及び上面側配線パターンの内の半導体素子接続用パッドを含むエリアを開口部とするめっきレジストマスクを形成すると共に、下面側に下面側配線パターンを開口部とするめっきレジストマスクを形成する工程と、めっきレジストマスクの開口部から露出する半導体素子接続用パッドと、内壁面を含めたビア部及び下面側配線パターンに、下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、めっきレジストマスクを剥離して除去した後、上面側全面にエッチングレジスト用カバーフィルムを展着し、下面側のNi及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の下面側金属層をエッチングして除去して下面側配線パターンを形成する工程と、エッチングレジスト用カバーフィルムを剥離して除去した後、上、下面の配線パターンが形成された樹脂基板の両面に感光性のソルダーレジスト膜を形成すると同時に、ビアの中心部空洞に感光性のソルダーレジストを充填し、フォトリソグラフィ法で上面側に半導体素子接続用パッドを含むエリアと、下面側に外部端子接続用パッド部が開口部から露出するソルダーレジストマスクを形成する工程を有するので、半導体素子接続用パッドの側面にNi及びAuめっき被膜を容易に形成し、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生を防止することができる。また、上面側のNi及びAuめっき被膜の形成を半導体素子接続用パッドのみにすることができる。更に、ビア内にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージの部分拡大断面図である。
【図2】同プラスチックパッケージの変形例の部分拡大断面図である。
【図3】同プラスチックパッケージの他の変形例の部分拡大断面図である。
【図4】(A)〜(D)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図5】(A)〜(C)はそれぞれ同プラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図6】(A)〜(D)はそれぞれ同プラスチックパッケージの変形例の製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図7】(A)〜(C)はそれぞれ本発明の他の実施の形態に係るプラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図8】(A)〜(C)はそれぞれ同プラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図9】従来のプラスチックパッケージの部分拡大断面図である。
【図10】(A)〜(D)はそれぞれ従来のプラスチックパッケージの製造方法を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b:プラスチックパッケージ、11:樹脂基板、12:上面側金属層、12a:下面側金属層、13:上面側配線パターン、13a:下面側配線パターン、14:半導体素子接続用パッド、15:外部端子接続用パッド、16:スルーホール、17:ビア、18:Ni及びAuめっき被膜、19:第1のソルダーレジストマスク、20:第2のソルダーレジストマスク、21:充填体、22:ソルダーレジストマスク、23:上面側エッチングレジストマスク、24:下面側エッチングレジストマスク、25:第1のソルダーレジストマスク、26、26a、26b:めっきレジストマスク、27:第2のソルダーレジストマスク、28:エッチングレジスト用カバーフィルム
【発明が属する技術分野】
本発明は、半導体素子搭載用のプラスチックパッケージ及びその製造方法に係り、より詳細には、樹脂基板の上面側金属層をエッチング処理して形成する半導体素子接続用パッドと下面側金属層をエッチング処理して形成する外部端子接続用パッドを有するプラスチックパッケージ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体素子の高性能化、小型化に伴い、半導体素子を搭載するためのプラスチックパッケージは、外部と接続するための外部端子の多端子化、半導体素子の実装性、低コスト化、高放熱特性、低インピーダンス化等の観点から、外部端子が半田ボール等からなるBGA(Ball Grid Array)タイプや、半導体素子とほぼ同じ大きさからなるフリップチップタイプ等のプラスチックパッケージが多く用いられている。このプラスチックパッケージは、表面にCu箔を接合して形成した導体層を備えたBT樹脂(ビスマイレイミドトリアジンを主成分にした樹脂)や、ポリイミド樹脂等からなる1層又は多層の高耐熱性の銅張り樹脂基板を基板として用いて、この銅張り樹脂基板に半導体素子を実装して直接モールディングするタイプや、半導体素子を直接接続するタイプ等がある。そして、このプラスチックパッケージには、電解めっき法によってめっき被膜を形成しながらめっき引き出し用配線を不要にして、配線の高密度化や、電気特性の改善を図る以下に示すようなプラスチックパッケージ及びその製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図9に示すように、めっき引き出し用配線を不要とするプラスチックパッケージ50は、樹脂基板51の両面のCuからなる金属層52に電解めっき法で所望のパターン形状に施したNi及びAuめっき被膜53をエッチングレジストマスクとしてエッチング処理して形成される配線パターン54、ビア55、半導体素子接続用パッド56、及び外部端子接続用パッド57等を有している。そして、プラスチックパッケージ50は、両面を半導体素子と接続するための半導体素子接続用パッド56を含むエリア、及び外部と接続するための外部端子接続用パッド57等を開口部から露出するソルダーレジストマスク58で被覆している。
【0004】
図10(A)〜(D)を参照しながら、めっき引き出し用配線を不要とするプラスチックパッケージ50の製造方法を説明する。図10(A)に示すように、表面にCu箔59が接合されている樹脂基板51には、表、裏面を導通状態とするためのスルーホール60を穿設し、表、裏面及びスルーホール60の壁面に無電解Cuめっき被膜を設け、更に、この無電解Cuめっき被膜に通電して電解Cuめっき被膜を設けてCuめっき被膜61を形成している。これによって、樹脂基板51の両面には、それぞれCu箔59とCuめっき被膜61で上面側及び下面側の金属層52が形成される。また、スルーホール60には、上下の金属層52を導通状態にするビア55が形成される。そして、上面側と下面側の金属層52上には、ドライフィルムが展着され、パターンマスクを当接して露光、現像するフォトリソグラフィ法で所望のパターンを開口部から露出するめっきレジストマスク62を形成している。次に、図10(B)に示すように、めっきレジストマスク62の開口部から露出する金属層52上には、Cuめっき被膜61に通電してビア55の壁面を含めた配線パターン54、半導体素子接続用パッド56、及び外部端子接続用パッド57となる部分等に、電解めっき法でNi及びAuめっき被膜53を形成している。
【0005】
次に、図10(C)に示すように、金属層52上に形成されたドライフィルムからなるめっきレジストマスク62は、剥離液を塗布してドライフィルムを膨潤させて剥離し除去している。次に、図10(D)に示すように、Ni及びAuめっき被膜53から露出する金属層52は、Ni及びAuめっき被膜53をエッチングレジストマスクとしてエッチング処理を行って溶解させ除去している。これによって、配線パターン54、半導体素子接続用パッド56、及び外部端子接続用パッド57等が形成される。そして、樹脂基板51の表面には、半導体素子接続用パッド56を含むエリア、及び外部端子接続用パッド57が開口部から露出するソルダーレジストマスク58(図示せず、図9参照)を接合して、プラスチックパッケージ50を作製している。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−297891号公報(第1−11頁、第1−3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来のプラスチックパッケージ及びその製造方法には、未だ解決すべき次のような問題がある。
(1)Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとしてエッチング処理を行った場合には、Cuからなる金属層の側面部がNi及びAuめっき被膜で被覆されないでCuが露出し、しかも、半導体素子接続用パッドの側面はソルダーレジストマスクでも被覆されない形態となるので、例えば、高温高湿通電試験(HHBT)等の信頼性試験で評価した場合に、金属層の側面部がNi及びAuめっき被膜で被覆されている形態のものに比較して評価結果が劣る場合があり、信頼性に差が発生することがある。
(2)Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとしてエッチング処理を行った場合には、金属層の側面部のCuがえぐられてNi及びAuめっき被膜のオーバーハングが発生する。このオーバーハング部には、半導体素子を接続するためのワイヤボント゛が行えないので、オーバーハング部を見込んだ有効エリアを持つ半導体素子接続用パッドの設計が必要となり、パターン間の絶縁間隔が狭くなり配線の設計に問題が発生する。また、それぞれのオーバーハングの程度に差があるので、ワイヤボント゛の有効エリアの確認が困難であり、ワイヤボンドを行った後の接続信頼性に欠けるものが発生することがある。
(3)Ni及びAuめっき被膜が形成された配線パターンとソルダーレジストマスクとの接合は、Auめっき被膜に酸化膜が形成されないので、樹脂との接合面の接合強度が低く、半導体素子接合用パッドが形成される側の表面のように樹脂基板内でAuめっき被膜表面の面積の占める割合が大きくなるとソルダーレジストマスクとの接合面で剥離が発生しやすく、信頼性の低下となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、めっき引き出し線を不要としながら電解めっき法でめっき被膜を形成し、半導体素子接続用パッドにオーバーハングや、めっき被膜不着部がなく、しかもソルダーレジストマスクの接合強度の高いプラスチックパッケージ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係るプラスチックパッケージは、樹脂基板の両面のCuからなる金属層の上面側の金属層をエッチング処理して上面側配線パターンと連接して形成された半導体素子と電気的に接続させるための半導体素子接続用パッドと、下面側の金属層をエッチング処理して下面側配線パターンと連接して形成された外部と電気的に接続させるための外部端子接続用パッドを有し、上面側配線パターンと下面側配線パターンを接続するビアを有するプラスチックパッケージにおいて、半導体素子接続用パッドの上表面、下面側配線パターンの上表面、及び半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、電解めっき法での通電が下面側の金属層に行われ、電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、半導体素子接続用パッド以外の上面側配線パターンにはNi及びAuめっき被膜が施されていない。これにより、半導体素子接続用パッドの側面にCuからなる金属層の露出がないので、信頼性試験での評価が高い。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生がないので、ワイヤボンドや、半導体素子を直接接合する場合の有効エリアを広くすることができる。更に、上面側は、半導体素子接続用パッド以外にNi及びAuめっき被膜が施されてないので、ソルダーレジストマスクとの密着性を向上することができる。
【0009】
ここで、ビアの中心部空洞に導電材又は絶縁材からなる樹脂ペーストを孔埋して形成された充填体を有するのがよい。これにより、エッチングレジストマスクや、ソルダーレジストマスク等のパターンをビア上に確実且つ正確に形成することができるので、エッチング時のエッチング液や、電解めっき時のめっき液の浸入による汚染を防止でき、信頼性を向上することができる。
【0010】
前記目的に沿う本発明に係るプラスチックパッケージは、樹脂基板の両面のCuからなる金属層の上面側の金属層をエッチング処理して上面側配線パターンと連接して形成された半導体素子と電気的に接続させるための半導体素子接続用パッドと、下面側の金属層をエッチング処理して下面側配線パターンと連接して形成された外部と電気的に接続させるための外部端子接続用パッドを有し、上面側配線パターンと下面側配線パターンを接続するビアを有するプラスチックパッケージにおいて、半導体素子接続用パッドの上表面、下面側配線パターンの上表面、ビアの壁面、及び半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、電解めっき法での通電が下面側の金属層に行われ、電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、半導体素子接続用パッド以外の上面側配線パターンにはNi及びAuめっき被膜が施されていない。これにより、半導体素子接続用パッドの側面にCuからなる金属層の露出がないので、信頼性試験での評価が高い。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生がないので、ワイヤボンドや、半導体素子を直接接合する場合の有効エリアを広くすることができる。また、上面側は、半導体素子接続用パッド以外にNi及びAuめっき被膜が施されてないので、ソルダーレジストマスクとの密着性を向上することができる。更に、ビアの壁面にもNi及びAuめっき被膜が施されるので、例えば、温度サイクル試験等の信頼性試験に対して、信頼性を向上することができる。
【0011】
前記目的に沿う本発明に係るプラスチックパッケージの製造方法は、樹脂基板の両面のCuからなる上面側金属層と下面側金属層をスルーホールの壁面に導体金属を備えるビアで接続し、上面側金属層をエッチング処理して形成する半導体素子接続用パッドと、下面側金属層をエッチング処理して形成する外部端子接続用パッドを設けるプラスチックパッケージの製造方法において、上面側及び下面側金属層の表面に第1のドライフィルムを展着し、上面側金属層に展着した第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、下面側金属層に展着した第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する上面側金属層をエッチング処理して除去し上面側配線パターンを形成した後、上面側及び下面側エッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、上面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面に感光性のソルダーレジスト膜の形成と、ビアの中心部空洞にソルダーレジストを充填し、ソルダーレジスト膜及びソルダーレジストにフォトリソグラフィ法で半導体素子接続用パッドを含むエリアが開口部から露出する第1のソルダーレジストマスクを形成する工程と、下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、第2のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、下面側配線パターンを開口部とするめっきレジストマスクを形成する工程と、第1のソルダーレジストマスクの開口部から露出する半導体素子接続用パッド、及びめっきレジストマスクの開口部から露出する下面側配線パターンに、下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、めっきレジストマスクを剥離して除去した後、Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の下面側金属層をエッチングして除去して下面側配線パターンを形成する工程と、下面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面に感光性のソルダーレジスト膜を形成し、ソルダーレジスト膜にフォトリソグラフィ法で外部端子接続用パッドが開口部から露出する第2のソルダーレジストマスクを形成する工程を有する。
【0012】
これにより、半導体素子接続用パッドの側面にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生を防止することができる。更に、上面側のNi及びAuめっき被膜の形成を半導体素子接続用パッド部のみにすることができる。
【0013】
ここで、ビアの中心部空洞には、第1のドライフィルムが展着される前に、導電材又は絶縁材からなる孔埋め用ペーストを印刷して充填する充填体を形成する工程を含むのがよい。これにより、ビア内部に孔埋め用ペーストを容易に充填することができる。
【0014】
前記目的に沿う本発明に係るプラスチックパッケージの他の製造方法は、樹脂基板の両面のCuからなる上面側金属層と下面側金属層をスルーホールの壁面に導体金属を備えるビアで接続し、上面側金属層をエッチング処理して形成する半導体素子接続用パッドと、下面側金属層をエッチング処理して形成する外部端子接続用パッドを設けるプラスチックパッケージの製造方法において、上面側及び下面側金属層の表面に第1のドライフィルムを展着し、上面側金属層に展着した第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、下面側金属層に展着した第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する上面側金属層をエッチング処理して除去し上面側配線パターンを形成した後、上面側及び下面側エッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、上面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面、及び下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、第2のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、ビア部及び上面側配線パターンの内の半導体素子接続用パッドを含むエリアを開口部とするめっきレジストマスクを形成すると共に、下面側に下面側配線パターンを開口部とするめっきレジストマスクを形成する工程と、めっきレジストマスクの開口部から露出する半導体素子接続用パッドと、内壁面を含めたビア部及び下面側配線パターンに、下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、めっきレジストマスクを剥離して除去した後、上面側配線パターンを含めた上面側全面にエッチングレジスト用カバーフィルムを展着し、下面側のNi及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の下面側金属層をエッチングして除去して下面側配線パターンを形成する工程と、エッチングレジスト用カバーフィルムを剥離して除去した後、上面側配線パターン及び下面側配線パターンが形成された樹脂基板の両面に感光性のソルダーレジスト膜を形成すると同時に、ビアの中心部空洞に感光性のソルダーレジストを充填し、ソルダーレジストにフォトリソグラフィ法で上面側に半導体素子接続用パッドを含むエリアと、下面側に外部端子接続用パッドが開口部から露出するソルダーレジストマスクを形成する工程を有する。
【0015】
これにより、半導体素子接続用パッドの側面にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生を防止することができる。また、上面側のNi及びAuめっき被膜の形成を半導体素子接続用パッド部のみにすることができる。更に、ビア内にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージの部分拡大断面図、図2は同プラスチックパッケージの変形例の部分拡大断面図、図3は同プラスチックパッケージの他の変形例の部分拡大断面図、図4(A)〜(D)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図、図5(A)〜(C)はそれぞれ同プラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図、図6(A)〜(D)はそれぞれ同プラスチックパッケージの変形例の製造方法の一部を示す部分拡大断面図、図7(A)〜(C)はそれぞれ本発明の他の実施の形態に係るプラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図、図8(A)〜(C)はそれぞれ同プラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【0017】
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージ10は、コア基板が、例えば、BT樹脂や、ポリイミド樹脂等の高耐熱性、誘電特性、絶縁特性、加工性等に優れた樹脂を基材とする1層又は多層の樹脂基板11からなる。この樹脂基板11の上面と下面の両面には、それぞれCuからなる金属層12、12aを有し、上面側金属層12をエッチング処理して上面側配線パターン13と連接して形成された半導体素子と電気的に接続させるための半導体素子接続用パッド14と、下面側金属層12aをエッチング処理して下面側配線パターン13aと連接して形成された外部と電気的に接続させるための外部端子接続用パッド15を有している。そして、樹脂基板11には、上面側配線パターン13と下面側配線パターン13aを接続するための樹脂基板11を穿設して設けたスルーホール16の壁面にCuからなる導体金属を備えるビア17を有している。
【0018】
このプラスチックパッケージ10は、半導体素子接続用パッド14と下面側配線パターン13aの上表面と、半導体素子接続用パッド14の側面に電解めっき法で形成されたNi及びAuめっき被膜18を有している。しかも、このプラスチックパッケージ10は、電解めっき法の通電が下面側金属層12aから行われており、電解めっき法の通電を行うためのめっき引き出し線が形成されていない。また、このプラスチックパッケージ10は、半導体素子接続用パッド14以外の上面側配線パターン13にNi及びAuめっき被膜18が形成されていない。なお、このプラスチックパッケージ10は、上面側に半導体素子接続用パッド14を含むエリアを開口部から露出する第1のソルダーレジストマスク19と、下面側に外部端子接続用パッド15を開口部から露出する第2のソルダーレジストマスク20をそれぞれ別工程で形成して有している。また、下面側配線パターン13aには、Ni及びAuめっき被膜18が形成されているが、その面積は僅かであるので、ソルダーレジストマスク20との接合面で剥離が発生するまでには至らない。
【0019】
次いで、図2を参照しながら、本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージ10の変形例のプラスチックパッケージ10aを説明する。このプラスチックパッケージ10aは、基本的にはプラスチックパッケージ10と同じであるが、ビア17の中心部空洞に導電材や、絶縁材からなる樹脂ペーストで穴埋めされて形成された充填体21を有している。なお、このプラスチックパッケージ10aは、プラスチックパッケージ10の場合と同様に、上面側に第1のソルダーレジストマスク19と、下面側に第2のソルダーレジストマスク20をそれぞれ別工程で形成して有している。
【0020】
次いで、図3を参照しながら、本発明の他の実施の形態に係るプラスチックパッケージ10bを説明する。このプラスチックパッケージ10bは、基本的にはプラスチックパッケージ10と同じであるが、ビア17の壁面に下面側金属層12aに通電する電解めっき法により形成されたNi及びAuめっき被膜18を有している。なお、このプラスチックパッケージ10bは、上面側に半導体素子接続用パッド14を含むエリアを開口部から露出し、下面側に外部端子接続用パッド15を開口部から露出するソルダーレジストマスク22を同じ工程で形成して有している。
【0021】
次いで、図4(A)〜(D)、図5(A)〜(C)を参照しながら、本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージ10の製造方法を説明する。図4(A)に示すように、両面にCu箔が接合された、例えば、BT樹脂や、ポリイミド樹脂等の高耐熱性、誘電特性、絶縁特性、加工性等に優れた樹脂からなる1層又は多層の樹脂基板11には、ドリルマシーンや、パンチングマシーン等を用いてスルーホール16を穿設し、更に無電解Cuめっき及び電解Cuめっきを施してCuからなる上面側金属層12、下面側金属層12a、及び、スルーホール16の壁面にCuめっき被膜の導体金属を備えるビア17を形成する。次に、上面側金属層12及び下面側金属層12aの表面には、感光性のアクリル樹脂を主成分とする第1のドライフィルムをビア17の中心部空洞を塞ぎながら展着する。上面側金属層12に展着した第1のドライフィルムには、上面側配線パターン13が得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、上面側配線パターン13の逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスク23を形成する。また、下面側金属層12aに展着した第1のドライフィルムには、全面を露光して硬化して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側金属層12aの全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスク24を形成する。
【0022】
次に、図4(B)に示すように、上面側エッチングレジストマスク23の開口部から露出する上面側金属層12には、例えば、塩化第二鉄溶液、塩化第二銅溶液、アルカリエッチャント、過酸化水素−硫酸系エッチャント等のエッチング液を噴射してエッチング処理を行う。これによって、上面側エッチングレジストマスク23の開口部から露出する上面側金属層12を除去して上面側配線パターン13を形成する。この後、第1のドライフィルムからなる上面側エッチングレジストマスク23及び下面側エッチングレジストマスク24は、例えば、ドライフィルムがアルカリ可溶タイプの場合の剥離液が50℃、3%程度の水酸化ナトリウム水溶液等であるような剥離液を用いて、スプレーで噴射したり、剥離液中に浸漬して第1のドライフィルムを膨潤させながら上面側金属層12及び下面側金属層12aから剥離させて除去する。
【0023】
次に、図4(C)に示すように、上面側配線パターン13が形成された樹脂基板11の上面には、樹脂からなる感光性のソルダーレジストペーストを用いてスクリーン印刷等でソルダーレジスト膜を形成したり、ビア17の中心部空洞にソルダーレジストを充填する。そして、更に、ソルダーレジスト膜の上には、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、半導体素子接続用パッド14を含むエリアが開口部から露出する第1のソルダーレジストマスク25を形成する。
【0024】
次に、図4(D)に示すように、下面側金属層12aの表面には、第1のドライフィルムと同様の感光性のアクリル樹脂を主成分とする第2のドライフィルムを展着する。下面側金属層12aに展着した第2のドライフィルムには、下面側配線パターン13aが得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側配線パターン13aを開口部とするめっきレジストマスク26を形成する。
【0025】
次に、図5(A)に示すように、第1のソルダーレジストマスク25の開口部から露出する半導体素子接続用パッド14と、めっきレジストマスク26の開口部から露出する下面側配線パターン13aには、例えば、ワット浴や、スルファミン酸浴等のめっき浴中で下面側金属層12aから通電する電解めっき法によって電解Niめっきを施す。そして、続いて、例えば、Auめっき浴や、Au合金めっき浴等のめっき浴中で下面側金属層12aから通電する電解めっき法によって電解Auめっきを施す。これによって、上面側の半導体素子接続用パッド14の上表面及び側面と、下面側の下面側配線パターン13aの上表面には、Ni及びAuめっき被膜18が形成される。
【0026】
次に、図5(B)に示すように、第2のドライフィルムからなるめっきレジストマスク24は、剥離液をスプレーで噴射したり、剥離液中に浸漬したりして第2のドライフィルムを膨潤させながら下面側金属層12aから剥離させて除去する。この後、Ni及びAuめっき被膜18をエッチングレジストマスクとして開口部から露出する下面側金属層12aには、例えば、アルカリエッチャント等のエッチング液を噴射してエッチング処理を行う。これによって、樹脂基板11の下面側には、下面側配線パターン13aが形成される。
【0027】
次に、図5(C)に示すように、下面側配線パターン13aが形成され樹脂基板11の上面には、樹脂からなる感光性のソルダーレジストペーストを用いてスクリーン印刷等でソルダーレジスト膜を形成する。そして、更に、ソルダーレジスト膜の上には、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、外部端子接続用パッド15が開口部から露出する第2のソルダーレジストマスク27を形成して、プラスチックパッケージ10を作製している。なお、外部端子接続用パッド15を形成する下面側配線パターン13aの外周部は、平面視して第2のソルダーレジストマスク27で被覆されているのがよい。
【0028】
次いで、図6(A)〜(D)を参照しながら、本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージ10の変形例のプラスチックパッケージ10aの製造方法を説明する。図6(A)に示すように、両面にCu箔が接合された、例えば、BT樹脂や、ポリイミド樹脂等の高耐熱性、誘電特性、絶縁特性、加工性等に優れた樹脂からなる1層又は多層の樹脂基板11には、ドリルマシーンや、パンチングマシーン等を用いてスルーホール16を穿設する。更に、樹脂基板11には、無電解Cuめっき及び電解Cuめっきが施されてCuからなる上面側金属層12、下面側金属層12a、及び、スルーホール16の壁面にCuめっき被膜の導体金属を備えるビア17を形成する。
【0029】
次に、図6(B)に示すように、ビア17の中心部空洞には、Agや、Cu等の粉末と樹脂との混合物の導電材、又は樹脂等の絶縁材からなる孔埋め用ペーストを用いてスクリーン印刷し、乾燥して硬化させて充填体21を形成する。そして、図6(C)に示すように、樹脂基板11の上面側金属層12及び下面側金属層12aの表面には、感光性のアクリル樹脂を主成分とする第1のドライフィルムを展着する。
【0030】
次に、図6(D)に示すように、上面側金属層12に展着した第1のドライフィルムには、上面側配線パターン13が得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、上面側配線パターン13の逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスク23を形成する。また、下面側金属層12aに展着した第1のドライフィルムには、全面を露光して硬化して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側金属層12aの全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスク24を形成する。
そして、この後の工程は、ビア17の中心部空洞に第1のソルダーレジストマスク25に変わって充填体21が充填されるている以外は前記プラスチックパッケージ10の製造方法と実質的に同じである。
【0031】
次いで、図7(A)〜(C)、図8(A)〜(C)を参照しながら、本発明の他の実施の形態に係るプラスチックパッケージ10bの製造方法を説明する。図7(A)に示すように、両面にCu箔が接合された、例えば、BT樹脂や、ポリイミド樹脂等の高耐熱性、誘電特性、絶縁特性、加工性等に優れた樹脂からなる1層又は多層の樹脂基板11には、ドリルマシーンや、パンチングマシーン等を用いてスルーホール16を穿設し、更に無電解Cuめっき及び電解Cuめっきを施してCuからなる上面側金属層12、下面側金属層12a、及び、スルーホール16の壁面にCuめっき被膜の導体金属を備えるビア17を形成する。次に、上面側金属層12及び下面側金属層12aの表面には、感光性のアクリル樹脂を主成分とする第1のドライフィルムをビア17の中心部空洞を塞ぎながら展着する。上面側金属層12に展着した第1のドライフィルムには、上面側配線パターン13が得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、上面側配線パターン13の逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスク23を形成する。また、下面側金属層12aに展着した第1のドライフィルムには、全面を露光して硬化して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側金属層12aの全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスク24を形成する。
【0032】
次に、図7(B)に示すように、上面側エッチングレジストマスク23の開口部から露出する上面側金属層12には、例えば、塩化第二鉄溶液、塩化第二銅溶液、アルカリエッチャント、過酸化水素−硫酸系エッチャント等のエッチング液を噴射してエッチング処理を行う。これによって、上面側エッチングレジストマスク23の開口部から露出する上面側金属層12を除去して上面側配線パターン13を形成する。この後、第1のドライフィルムからなる上面側エッチングレジストマスク23及び下面側エッチングレジストマスク24は、例えば、ドライフィルムがアルカリ可溶タイプの場合の剥離液が50℃、3%程度の水酸化ナトリウム水溶液等であるような剥離液を用いて、スプレーで噴射したり、剥離液中に浸漬して第1のドライフィルムを膨潤させながら上面側金属層12及び下面側金属層12aから剥離させて除去する。
【0033】
次に、図7(C)に示すように、上面側配線パターン13が形成された樹脂基板11の上面と、下面側金属層12aの表面には、第1のドライフィルムと同様の感光性のアクリル樹脂を主成分とする第2のドライフィルムを展着する。上面側に形成した第2のドライフィルムには、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、ビア17部及び上面側配線パターン13の内の半導体素子接続用パッド14を含むエリアを開口部とするめっきレジストマスク26aを形成する。また、下面側に形成した第2のドライフィルムには、下面側配線パターン13aが得られるように、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、下面側配線パターン13aを開口部とするめっきレジストマスク26bを形成する。
【0034】
次に、図8(A)に示すように、めっきレジストマスク26a、26bの開口部から露出する半導体素子接続用パッド14、ビア17部、及び下面側配線パターン13aには、例えば、ワット浴や、スルファミン酸浴等のめっき浴中で下面側金属層12aから通電する電解めっき法によって電解Niめっきを施す。そして、続いて、例えば、Auめっき浴や、Au合金めっき浴等のめっき浴中で下面側金属層12aから通電する電解めっき法によって電解Auめっきを施す。これによって、上面側の半導体素子接続用パッド14の上表面及び側面と、ビア17の内壁面部、及び下面側の下面側配線パターン13aの上表面には、Ni及びAuめっき被膜18が形成される。
【0035】
次に、図8(B)に示すように、第2のドライフィルムからなるめっきレジストマスク26a、26bは、剥離液をスプレーで噴射したり、剥離液中に浸漬したりして第2のドライフィルムを膨潤させながら剥離させて除去する。この後、上面側配線パターン13を含めた上面側全面に樹脂フィルム等からなるエッチングレジスト用カバーフィルム28を展着する。そして、エッチングレジスト用カバーフィルム28と、Ni及びAuめっき被膜18をエッチングレジストマスクとして開口部から露出する下面側金属層12aには、例えば、アルカリエッチャント等のエッチング液を噴射してエッチング処理を行う。これによって、樹脂基板11の下面側には、下面側配線パターン13aが形成される。
【0036】
次に、図8(C)に示すように、上面側全面に展着されたエッチングレジスト用カバーフィルム28を剥離して除去した後、上面側配線パターン13、及び下面側配線パターン13aが形成され樹脂基板11の上面には、樹脂からなる感光性のソルダーレジストペーストを用いてスクリーン印刷等でソルダーレジスト膜を形成するのと同時に、ビア17の中心部空洞にも感光性のソルダーレジストを充填する。そして、ソルダーレジスト膜の上には、パターンマスクを当接して露光し、現像して形成するフォトリソグラフィ法で、上面側に半導体素子接続用パッド14を含むエリアが開口部から露出し、下面側に外部端子接続用パッド15が開口部から露出するソルダーレジストマスク22を形成して、プラスチックパッケージ10bを作製している。なお、外部端子接続用パッド15を形成する下面側配線パターン13aの外周部は、平面視してソルダーレジストマスク22で被覆されているのがよい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1及びこれに従属する請求項2記載のプラスチックパッケージは、半導体素子接続用パッドの上、下面側配線パターンの上表面、及び半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、電解めっき法での通電が下面側の金属層に行われ、電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、半導体素子接続用パッド以外の上面側配線パターンにはNi及びAuめっき被膜が施されていないので、半導体素子接続用パッドの側面にCuからなる金属層の露出がなく、信頼性試験での評価が高く、また、半導体素子接続用パッドにNi及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生がなく、ワイヤボンドや、半導体素子を直接接合する場合の有効エリアを広くすることができる。更に、配線パターンの面積比率の高い上面側でもソルダーレジストマスクとの密着性を向上することができる。
【0038】
特に、請求項2記載のプラスチックパッケージは、ビアの中心部空洞に導電材又は絶縁材からなる樹脂ペーストを孔埋して形成された充填体を有するので、エッチングレジストマスクや、ソルダーレジストマスク等のパターンをビア上に確実且つ正確に形成することができ、エッチング時のエッチング液や、電解めっき時のめっき液の浸入による汚染を防止して、信頼性を向上することができる。
【0039】
請求項3記載のプラスチックパッケージは、半導体素子接続用パッドの上表面、下面側配線パターンの上表面、ビアの壁面、及び半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、めっきの通電が下面側の金属層に行われ、電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、半導体素子接続用パッド以外の上面側配線パターンにはNi及びAuめっき被膜が施されていないので、半導体素子接続用パッドの側面にCuからなる金属層の露出がなく信頼性試験での評価が高い、また、半導体素子接続用パッドにNi及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生がなくワイヤボンドや半導体素子を直接接合する場合の有効エリアを広くすることができる。また、上面側は、半導体素子接続用パッド以外にNi及びAuめっき被膜が施されてなく、ソルダーレジストマスクとの密着性を向上することができる。更に、ビアの壁面は、Ni及びAuめっき被膜で覆われ、例えば、温度サイクル試験等の信頼性試験に対して、信頼性を向上させることができる。
【0040】
請求項4及びこれに従属する請求項5記載のプラスチックパッケージの製造方法は、上、下面側金属層に第1のドライフィルムを展着し、上面側ドライフィルムにフォトリソグラフィ法で上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、下面側に下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する上面側金属層をエッチング処理して除去し上面側配線パターンを形成した後、上、下面側エッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、樹脂基板の上面及びビアの中心部空洞に感光性のソルダーレジスト膜を形成したり、ソルダーレジストを充填し、フォトリソグラフィ法で半導体素子接続用パッドを含むエリアが開口部から露出する第1のソルダーレジストマスクを形成する工程と、下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、フォトリソグラフィ法で下面側配線パターンを開口部とするめっきレジストマスクを形成する工程と、半導体素子接続用パッド部、及び下面側配線パターンに、下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、めっきレジストマスクを剥離して除去した後、Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の下面側金属層をエッチングして除去して下面側配線パターンを形成する工程と、下面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面に感光性のソルダーレジスト膜を形成し、ソルダーレジスト膜にフォトリソグラフィ法で外部端子接続用パッドが開口部から露出する第2のソルダーレジストマスクを形成する工程を有するので、半導体素子接続用パッドの側面にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。また、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生を防止することができる。更に、上面側のNi及びAuめっき被膜の形成を半導体素子接続用パッド部のみにすることができる。
【0041】
特に、請求項5記載のプラスチックパッケージの製造方法は、ビアの中心部空洞には、第1のドライフィルムが展着される前に、導電材又は絶縁材からなる孔埋め用ペーストを印刷して充填する充填体を形成する工程を含むので、ビア内部に孔埋め用ペーストを容易に充填することができる。
【0042】
請求項6記載のプラスチックパッケージの製造方法は、上、下面の金属層の表面に第1のドライフィルムを展着し、上面側の第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、下面側に下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する上面側金属層をエッチング処理して除去し上面側配線パターンを形成した後、両面のエッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、上面側配線パターンが形成された樹脂基板の上面側金属層及び下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、フォトリソグラフィ法の処理で、ビア部及び上面側配線パターンの内の半導体素子接続用パッドを含むエリアを開口部とするめっきレジストマスクを形成すると共に、下面側に下面側配線パターンを開口部とするめっきレジストマスクを形成する工程と、めっきレジストマスクの開口部から露出する半導体素子接続用パッドと、内壁面を含めたビア部及び下面側配線パターンに、下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、めっきレジストマスクを剥離して除去した後、上面側全面にエッチングレジスト用カバーフィルムを展着し、下面側のNi及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の下面側金属層をエッチングして除去して下面側配線パターンを形成する工程と、エッチングレジスト用カバーフィルムを剥離して除去した後、上、下面の配線パターンが形成された樹脂基板の両面に感光性のソルダーレジスト膜を形成すると同時に、ビアの中心部空洞に感光性のソルダーレジストを充填し、フォトリソグラフィ法で上面側に半導体素子接続用パッドを含むエリアと、下面側に外部端子接続用パッド部が開口部から露出するソルダーレジストマスクを形成する工程を有するので、半導体素子接続用パッドの側面にNi及びAuめっき被膜を容易に形成し、Ni及びAuめっき被膜のオーバーハングの発生を防止することができる。また、上面側のNi及びAuめっき被膜の形成を半導体素子接続用パッドのみにすることができる。更に、ビア内にNi及びAuめっき被膜を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージの部分拡大断面図である。
【図2】同プラスチックパッケージの変形例の部分拡大断面図である。
【図3】同プラスチックパッケージの他の変形例の部分拡大断面図である。
【図4】(A)〜(D)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るプラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図5】(A)〜(C)はそれぞれ同プラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図6】(A)〜(D)はそれぞれ同プラスチックパッケージの変形例の製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図7】(A)〜(C)はそれぞれ本発明の他の実施の形態に係るプラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図8】(A)〜(C)はそれぞれ同プラスチックパッケージの製造方法の一部を示す部分拡大断面図である。
【図9】従来のプラスチックパッケージの部分拡大断面図である。
【図10】(A)〜(D)はそれぞれ従来のプラスチックパッケージの製造方法を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b:プラスチックパッケージ、11:樹脂基板、12:上面側金属層、12a:下面側金属層、13:上面側配線パターン、13a:下面側配線パターン、14:半導体素子接続用パッド、15:外部端子接続用パッド、16:スルーホール、17:ビア、18:Ni及びAuめっき被膜、19:第1のソルダーレジストマスク、20:第2のソルダーレジストマスク、21:充填体、22:ソルダーレジストマスク、23:上面側エッチングレジストマスク、24:下面側エッチングレジストマスク、25:第1のソルダーレジストマスク、26、26a、26b:めっきレジストマスク、27:第2のソルダーレジストマスク、28:エッチングレジスト用カバーフィルム
Claims (6)
- 樹脂基板の両面のCuからなる金属層の上面側の該金属層をエッチング処理して上面側配線パターンと連接して形成された半導体素子と電気的に接続させるための半導体素子接続用パッドと、下面側の前記金属層をエッチング処理して下面側配線パターンと連接して形成された外部と電気的に接続させるための外部端子接続用パッドを有し、前記上面側配線パターンと前記下面側配線パターンを接続するビアを有するプラスチックパッケージにおいて、
前記半導体素子接続用パッドの上表面、前記下面側配線パターンの上表面、及び前記半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、前記電解めっき法での通電が下面側の前記金属層に行われ、該電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、前記半導体素子接続用パッド以外の前記上面側配線パターンには前記Ni及びAuめっき被膜が施されていないことを特徴とするプラスチックパッケージ。 - 請求項1記載のプラスチックパッケージにおいて、前記ビアの中心部空洞に導電材又は絶縁材からなる樹脂ペーストを孔埋して形成された充填体を有することを特徴とするプラスチックパッケージ。
- 樹脂基板の両面のCuからなる金属層の上面側の該金属層をエッチング処理して上面側配線パターンと連接して形成された半導体素子と電気的に接続させるための半導体素子接続用パッドと、下面側の前記金属層をエッチング処理して下面側配線パターンと連接して形成された外部と電気的に接続させるための外部端子接続用パッドを有し、前記上面側配線パターンと前記下面側配線パターンを接続するビアを有するプラスチックパッケージにおいて、
前記半導体素子接続用パッドの上表面、前記下面側配線パターンの上表面、前記ビアの壁面、及び前記半導体素子接続用パッドの側面が電解めっき法によるNi及びAuめっき被膜で覆われ、しかも、前記電解めっき法での通電が下面側の前記金属層に行われ、該電解めっき法用のめっき引き出し線が形成されていないと共に、前記半導体素子接続用パッド以外の前記上面側配線パターンには前記Ni及びAuめっき被膜が施されていないことを特徴とするプラスチックパッケージ。 - 樹脂基板の両面のCuからなる上面側金属層と下面側金属層をスルーホールの壁面に導体金属を備えるビアで接続し、前記上面側金属層をエッチング処理して形成する半導体素子接続用パッドと、前記下面側金属層をエッチング処理して形成する外部端子接続用パッドを設けるプラスチックパッケージの製造方法において、
前記上面側及び下面側金属層の表面に第1のドライフィルムを展着し、前記上面側金属層に展着した前記第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、前記下面側金属層に展着した前記第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、前記下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、
前記上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する前記上面側金属層をエッチング処理して除去し前記上面側配線パターンを形成した後、前記上面側及び下面側エッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、
前記上面側配線パターンが形成された前記樹脂基板の上面に感光性のソルダーレジスト膜の形成と、前記ビアの中心部空洞にソルダーレジストを充填し、前記ソルダーレジスト膜及びソルダーレジストにフォトリソグラフィ法で前記半導体素子接続用パッドを含むエリアが開口部から露出する第1のソルダーレジストマスクを形成する工程と、
前記下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、該第2のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、下面側配線パターンを開口部とするめっきレジストマスクを形成する工程と、
前記第1のソルダーレジストマスクの開口部から露出する前記半導体素子接続用パッド、及び前記めっきレジストマスクの開口部から露出する前記下面側配線パターンに、前記下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、
前記めっきレジストマスクを剥離して除去した後、前記Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の前記下面側金属層をエッチングして除去して前記下面側配線パターンを形成する工程と、
前記下面側配線パターンが形成された前記樹脂基板の上面に感光性のソルダーレジスト膜を形成し、該ソルダーレジスト膜にフォトリソグラフィ法で前記外部端子接続用パッドが開口部から露出する第2のソルダーレジストマスクを形成する工程を有することを特徴とするプラスチックパッケージの製造方法。 - 請求項4記載のプラスチックパッケージの製造方法において、前記ビアの中心部空洞には、前記第1のドライフィルムが展着される前に、導電材又は絶縁材からなる孔埋め用ペーストを印刷して充填する充填体を形成する工程を含むことを特徴とするプラスチックパッケージの製造方法。
- 樹脂基板の両面のCuからなる上面側金属層と下面側金属層をスルーホールの壁面に導体金属を備えるビアで接続し、前記上面側金属層をエッチング処理して形成する半導体素子接続用パッドと、前記下面側金属層をエッチング処理して形成する外部端子接続用パッドを設けるプラスチックパッケージの製造方法において、
前記上面側及び下面側金属層の表面に第1のドライフィルムを展着し、前記上面側金属層に展着した前記第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、上面側配線パターンの逆パターンを開口部とする上面側エッチングレジストマスクと、前記下面側金属層に展着した前記第1のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、前記下面側金属層の全体面を被覆する下面側エッチングレジストマスクを形成する工程と、
前記上面側エッチングレジストマスクの開口部から露出する前記上面側金属層をエッチング処理して除去し前記上面側配線パターンを形成した後、前記上面側及び下面側エッチングレジストマスクを剥離して除去する工程と、
前記上面側配線パターンが形成された前記樹脂基板の上面、及び前記下面側金属層の表面に第2のドライフィルムを展着し、該第2のドライフィルムにフォトリソグラフィ法の処理を行い、前記ビア部及び前記上面側配線パターンの内の前記半導体素子接続用パッドを含むエリアを開口部とするめっきレジストマスクを形成すると共に、下面側に下面側配線パターンを開口部とする前記めっきレジストマスクを形成する工程と、
前記めっきレジストマスクの開口部から露出する前記半導体素子接続用パッドと、内壁面を含めた前記ビア部及び前記下面側配線パターンに、前記下面側金属層から通電する電解めっき法でNi及びAuめっき被膜を形成する工程と、
前記めっきレジストマスクを剥離して除去した後、前記上面側配線パターンを含めた上面側全面にエッチングレジスト用カバーフィルムを展着し、下面側の前記Ni及びAuめっき被膜をエッチングレジストマスクとして開口部の前記下面側金属層をエッチングして除去して前記下面側配線パターンを形成する工程と、
前記エッチングレジスト用カバーフィルムを剥離して除去した後、前記上面側配線パターン及び前記下面側配線パターンが形成された前記樹脂基板の両面に感光性のソルダーレジスト膜を形成すると同時に、前記ビアの中心部空洞に感光性のソルダーレジストを充填し、該ソルダーレジストにフォトリソグラフィ法で上面側に前記半導体素子接続用パッドを含むエリアと、下面側に前記外部端子接続用パッドが開口部から露出するソルダーレジストマスクを形成する工程を有することを特徴とするプラスチックパッケージの製造方法。
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|---|---|---|---|---|
| JP2007019358A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Eastern Co Ltd | 配線基板の製造方法 |
| JP2009123719A (ja) * | 2006-11-08 | 2009-06-04 | Sanyo Electric Co Ltd | 素子搭載用基板およびその製造方法、半導体モジュールならびに携帯機器 |
| US8153186B2 (en) | 2006-11-08 | 2012-04-10 | Sanyo Eletric Co., Ltd. | Packaging board and manufacturing method therefor, semiconductor module and mobile apparatus |
| JP2012160761A (ja) * | 2012-05-16 | 2012-08-23 | Fujikura Ltd | 半導体装置 |
| CN113373405A (zh) * | 2020-03-10 | 2021-09-10 | 株式会社日本显示器 | 蒸镀掩模组件的制作方法 |
| KR20220133506A (ko) | 2021-03-25 | 2022-10-05 | 스템코 주식회사 | 다층 기판 및 그 제조 방법, 및 다층 기판을 포함하는 전자 장치 |
-
2002
- 2002-11-11 JP JP2002326372A patent/JP2004165238A/ja active Pending
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