JP2004170488A - 光ファイバコネクタ - Google Patents

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Chihiro Harada
千弘 原田
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Abstract

【課題】光ファイバを接続した状態で光信号の有無を容易に確認でき、取り扱いが容易で保守性が高く、長波長帯の非可視光信号を使用した光線路で信号光の有無を肉眼で確認できる光ファイバコネクタを提供する。
【解決手段】2本の光ファイバの嵌合部5と、嵌合部5において一方の光ファイバからの光信号を分岐させる分岐部と、分岐部において分岐した光信号を外部に導出させる導出部6とを備える光ファイバコネクタ。分岐部として光透過性導波体9または光導波路8が設けられ、分岐部8、9と導出部6との間に光検知体7を備えることが好適である。光透過性導波体9を弾性素材で形成することが好ましい。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバコネクタに関し、特に、光検出機能を有する光ファイバコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紫外線を検出するにあたって、図6に示す方法が提案されている。この方法では、紫外線13がフィルタ14を通過した後、Geを含む第1の光ファイバ15に入射して可視光に変換され、出力端の蛍光物質17により長波長の可視光に変換される。そして、長波長の可視光は、接続部16を経て第2の光ファイバ18に伝播され、可視光19として検出される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭61−44331号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載の技術においては、通常、第2の光ファイバ18の端面に信号検出手段が接続されるため、接続部16において光信号の有無を確認することができないという問題があった。ここで、第2の光ファイバ18の端面において光信号の有無を確認するには、光線路の接続を切断しなければならないという問題があった。
【0005】
また、上記特許文献1に記載の技術においては、Geを含む第1の光ファイバ15を使用しているため、信号光として紫外線しか適用することができないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、光ファイバを接続した状態で光信号の有無を容易に確認することができ、取り扱いが容易で保守性が高く、現在主流となっている長波長帯(赤外光)の非可視光信号を使用した光線路において信号光の有無を肉眼で確認することのできる光ファイバコネクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、光ファイバコネクタであって、2本の光ファイバの嵌合部と、該嵌合部において一方の光ファイバからの光信号を分岐させる分岐部と、該分岐部において分岐した光信号を外部に導出させる導出部とを備えることを特徴とする。
【0008】
そして、請求項1記載の発明によれば、分岐部において、一方の光ファイバからの光信号を分岐させ、導出部から分岐した光信号を外部に導出することができるため、光信号の伝送を中断することなく信号光の有無を肉眼で確認することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光ファイバコネクタの好ましい一形態として、前記分岐部には、光透過性導波体または光導波路が設けられることを特徴とする。この構成によれば、特にメンテナンスを必要としないため、操作が簡単で保守性に優れた光ファイバコネクタを提供することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の光ファイバコネクタにおいて、前記分岐部と導出部との間に光検知体を備えることを特徴とする。これによって、可視光域ではない波長もしくは低いパワーの光信号を容易に確認することができる。例えば、光検知体に赤外輝尽蛍光体を用いた場合には、複雑な機構を必要とせずに赤外信号光の有無を肉眼で確認することができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の光ファイバコネクタにおいて、前記光透過性導波体を弾性素材で形成したことを特徴とする。これによって、光ファイバの端面の傷を防ぐとともに、光信号の損失と反射を抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、フェルールを有する光ファイバコネクタを前提とするが、本発明においてコネクタの形状及び光ファイバの種類を特に限定するものではない。
【0013】
図1は、本発明にかかる光ファイバコネクタの一実施の形態を示し、この光ファイバコネクタは、2本の光ファイバの嵌合部5に光信号を外部に導出させる導出部としての小窓6を備える。
【0014】
この光ファイバコネクタは、図2に示すように、上述の嵌合部5に圧着もしくは締結により固定された光ファイバ固定筒3と、光透過性を有する弾性素材で形成された分岐部としての導波体9と、信号光を受けて発光する光検知体7とを備える。
【0015】
導波体9は、2本の光ファイバの良好な光結合を可能とするため、透明なアクリル樹脂、シリコーンゴム、塩化ビニル等の光透過性と弾性を併せ持つ素材で形成され、高精度に加工された嵌合部5の内部に配置される。
【0016】
光検知体7には、赤外輝尽蛍光体等が用いられ、現在光通信で主流となっている1.31μm/1.55μmの光波長は、肉眼で確認することが不可能な赤外光であるため、この光検知体7により可視光12に変換される。赤外輝尽蛍光体は、硫化カルシウム(CaS)に微量のサマリウム(Sm)とユーロピウム(Eu)を添加した材料から構成され、以下に示すステップで可視光を放出する。
(1)外から光が当たるとユーロピウムが光を吸収して電子をサマリウムに移してエネルギーを貯め込む。
(2)この状態の蛍光体に赤外光を照射すると、サマリウムに貯めておいた電子がユーロピウムに戻され、可視光が放出される。
【0017】
ここで、赤外線を可視光に変換する際に、蛍光体中に貯めてあったエネルギーを使用するため、微弱な赤外光でも効率良く可視光に変換することが可能となる。
【0018】
次に、上記構成を有する光ファイバコネクタの動作について、図3を参照しながら説明する
向かい合った2本の光ファイバは、嵌合部5によって固定され、両光ファイバの先端は、導波体9を挟んで光学的に結合される。
【0019】
導波体9は、向かい合った光ファイバコネクタの光学的結合を取りながら、すなわち、光ファイバ端の圧力により、ファイバ端面へ変形密着及び反射を抑えながら、光信号10の大部分を次段のファイバ芯線2へ伝送するとともに、光信号10の一部を分岐光11として光検知体7へ伝送する。
【0020】
導波体9により、次段の光ファイバコネクタへ伝送される光信号10から分岐された分岐光11は、光検知体7へ放出される。光検知体7は、上述の要領で赤外線を可視光に変換し、可視光は、小窓6を介して外部へ放出される。これによって、光ファイバを接続した状態で長波長帯(赤外光)の非可視光信号を使用した光線路において信号光の有無を肉眼で確認することが可能となる。また、図1に示すように、肉眼または光検出器で確認することができる。
【0021】
次に、本発明にかかる光ファイバコネクタのもう一つの実施の形態について、図4及び図5を参照しながら説明する。
【0022】
この光ファイバコネクタは、嵌合部5に圧着もしくは締結により固定された光ファイバ固定筒3と、予め分岐比が決められた分岐部としての光導波路8と、信号光を受けて発光する光検知体7とを備える。
【0023】
光導波路8は、ガラスや透明プラスチックで構成され、良好な光結合を取れるように、高精度に加工された嵌合部5の内部に設けられる。
【0024】
光検知体7には、上記実施の形態と同様の赤外輝尽蛍光体等が用いられる。
【0025】
次に、上記構成を有する光ファイバコネクタの動作について、図5を参照しながら説明する
向かい合った2本の光ファイバは、嵌合部5によって固定され、両光ファイバの先端は、光導波路8を挟んで光学的に結合される。
【0026】
光導波路8は、向かい合った光ファイバコネクタの光学的結合を取りながら、すなわち、光ファイバ端の圧力によりファイバ端面へ変形密着及び反射を抑えながら光信号10の大部分を次段のファイバ芯線2へ伝送するとともに、光信号10の一部を分岐光11として光検知体7へ伝送する。
【0027】
光導波路8により、次段の光ファイバコネクタへ伝送される光信号10から分岐された分岐光11は、光検知体7へ放出される。光検知体7は、上述の要領で赤外線を可視光に変換し、可視光は、小窓6を介して外部へ放出される。これによって、光ファイバを接続した状態で長波長帯(赤外光)の非可視光信号を使用した光線路において信号光の有無を肉眼で確認することが可能となる。また、図1に示すように、肉眼または光検出器で確認することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光ファイバを接続した状態で光信号の有無を容易に確認することができ、取り扱いが容易で保守性が高く、長波長帯の非可視光信号を使用した光線路において信号光の有無を肉眼で確認することが可能な光ファイバコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ファイバコネクタの一実施の形態を示す外観斜視図である。
【図2】図1の光ファイバコネクタの断面図である。
【図3】図1の光ファイバコネクタにおける光信号の流れを示す断面図である。
【図4】本発明にかかる光ファイバコネクタのもう一つの実施の形態を示す断面図である。
【図5】図4の光ファイバコネクタにおける光信号の流れを示す断面図である。
【図6】従来の紫外線検出方法の一例を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ被服
2 光ファイバ芯線
3 光ファイバ固定筒
4 フェルール
5 嵌合部
6 小窓
7 光検知体
8 光導波路
9 導波体
10 光ファイバを伝送される光信号
11 10の分岐光
12 可視光(10の分岐光を受けた蛍光輝尽体の放出光)

Claims (4)

  1. 2本の光ファイバの嵌合部と、
    該嵌合部において一方の光ファイバからの光信号を分岐させる分岐部と、
    該分岐部において分岐した光信号を外部に導出させる導出部とを備えることを特徴とする光ファイバコネクタ。
  2. 前記分岐部には、光透過性導波体または光導波路が設けられることを特徴とする請求項1記載の光ファイバコネクタ。
  3. 前記分岐部と導出部との間に光検知体を備えることを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバコネクタ。
  4. 前記光透過性導波体を弾性素材で形成したことを特徴とする請求項2または3記載の光ファイバコネクタ。
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