JP2004174113A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示と音とを一体にし、表示と一体感のある音を発生させること。
【解決手段】パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の前側部分を構成する前面枠と、前面枠に設けられ、遊技者に対して遊技に関連する情報を可変表示可能な枠側可変表示装置と、枠側可変表示装置の表示画面38を透視するために前面枠に設けられた開口の裏面側に配置した透明パネル36と、透明パネル36を振動させる音発生ユニット63とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の前側部分を構成する前面枠と、前面枠に設けられ、遊技者に対して遊技に関連する情報を可変表示可能な枠側可変表示装置と、枠側可変表示装置の表示画面38を透視するために前面枠に設けられた開口の裏面側に配置した透明パネル36と、透明パネル36を振動させる音発生ユニット63とを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機に関する。詳しくは、遊技状態に応じて効果音を発生する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
効果音を発生する遊技機として、特開2002−210202号公報(特許文献1)には、遊技盤の遊技領域と上部受け皿との間にLCD表示器を配設し、一対のスピーカをLCD表示器の右側および左側に隣接させて配設した遊技機が記載されている。
【0003】
また、特開平7−8601号公報(特許文献2)には、ガラス板に振動板を直接取付け、振動板を振動させてその振動をガラス板に伝達することによって、ガラス板をスピーカにおける振動部材のように機能させて効果音を発生させる遊技機が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−210202号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平7−8601号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、LCD表示器とスピーカとが隣接して配置されるため、表示位置と音発生位置とがずれる。このため、音と表示とを一体にして出力することが困難であった。このため、音と表示とをより一体にした演出が望まれる。また、LCD表示器とスピーカとをそれぞれ取り付ける必要があり、そのための作業が煩雑になるといった問題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の遊技機では、表示装置とガラス板とで大きさが異なること、前後方向に離れて設置されることから、音と表示とを一体にして出力することが困難であった。
【0008】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的は、表示と音とを一体にし、表示と一体感のある音を発生させることが可能な遊技機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 遊技機の前側部分を構成する前面枠(前面枠3)と、
前記前面枠に設けられ、遊技者に対して遊技に関連する情報を可変表示可能な枠側可変表示装置(枠側可変表示装置40)と、
前記枠側可変表示装置の表示領域を透視するために前記前面枠に設けられた開口の裏面側に配置した透明板(透明パネル36、透明板46)と、
前記透明板を振動させる音発生ユニット(図3に示す音発生ユニット63、図4に示す駆動ユニット45)とを備えたことを特徴とする、遊技機。
【0010】
このような構成によれば、遊技機の前側部分を構成する前面枠の前面に、遊技者に対して遊技に関連する情報を可変表示可能な枠側可変表示装置が設けられる。そして、枠側可変表示装置の表示領域を透視するために前面枠に設けられた開口の裏面側に透明板が配置され、音発生ユニットにより透明板を振動させる。表示と音とが同じ位置から出力されるため、表示と音とを一体にし、表示と一体感のある音を発生させることが可能な遊技機を提供することができる。
【0011】
(2) 前記透明板(透明パネル36)を、前記枠側可変表示装置(可変表示装置40)から所定の距離を隔てて配置し、前記透明板と前記枠側可変表示装置との間に密閉空間を形成し、
前記音発生ユニット(音発生ユニット63)は、前記密閉空間内の空気圧を変化させるための振動部材(振動部材35)と、
音データに従って前記振動部材を駆動する駆動装置(駆動ユニット34)とを含むことを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、透明板が、枠側可変表示装置から所定の距離を隔てて配置され、透明板と枠側可変表示装置との間に密閉空間が形成される。そして、振動部材により密閉空間内の空気圧が変化され、駆動装置により音データに従って振動部材が駆動される。このため、振動部材を透明板に直接取り付ける必要がないので、振動部材が露出することなく、その取りつけ位置の自由度を高くすることができる。
【0013】
(3) 前記音発生ユニット(駆動ユニット45)は、
磁石とコイルとから構成される振動部材(駆動ユニット45の磁石とコイル)と、
音データに従って前記振動部材を駆動する駆動装置(駆動ユニット45の駆動回路)とを含み、
前記振動部材を、前記透明板(透明板46)の左右両側の位置に配置し、前記音発生ユニットを、前記枠側可変表示装置の表示領域外(透明板46の縁部裏面)に配置したことを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、振動部材が、透明板の左右両側の位置に配置され、かつ、枠側可変表示装置の表示領域外に配置されるので、ステレオ出力が可能になり、より迫力ある音を出力することができる。
【0015】
(4) 前記枠側可変表示装置、前記透明板および前記音発生ユニットが一体化される(図3、図4)ことを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、枠側可変表示装置、透明板および音発生ユニットが一体化されるので、遊技機への取付けが容易となる。
【0017】
(5) 前記透明板と所定の距離を隔てて配置し、前記透明板とは別の音発生装置(透明板52および駆動ユニット50、スピーカ41a,41b)を前記前面枠に備えたことを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、透明板とは別の音発生装置が、透明板と所定の距離を隔てて前面枠に配置されるので、枠側可変表示装置の表示と関係のない音を別の音発生装置から発生させるなど、状況に応じて音を発生させる位置を使い分けることができる。
【0019】
(6) 遊技球が進入する遊技領域(遊技領域62)が形成された遊技盤(図1の遊技盤56)と、
前記遊技盤の遊技領域に設けた遊技盤側可変表示装置(可変表示装置12)とをさらに備え、
前記遊技盤側可変表示装置の表示内容に関する音は、前記別の音発生装置、または、前記透明板(透明パネル36)および前記別の音発生装置(透明板52および駆動ユニット50、スピーカ41a,41b)の双方から発生させることを特徴とする。
【0020】
遊技盤側可変表示装置が、遊技球が進入する遊技領域が形成された遊技盤の遊技領域に設けられた遊技盤側可変表示装置の表示内容に関する音を、別の音発生装置、または、透明板および別の音発生装置の双方から発生させる。このため、遊技盤側可変表示装置に関する音であり、枠側可変表示装置に関係しない音の場合は別の音発生装置から発生するので遊技を盛り上げる上で適した音を発生させ、音響効果を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、コイン遊技機、スロットマシン等のその他の遊技機であってもよい。
【0022】
第1実施形態
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体構成について説明する。図1は弾球遊技機1を正面から見た正面図である。
【0023】
図1に示すように、弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組形成される外枠2と、該外枠2の内側に開閉可能に軸支されかつ弾球遊技機1の主要構成部が集約して設けられる前面枠3とから構成されている。前面枠3の前面上部には方形状の透明板保持枠4が開閉自在に設けられている。透明板保持枠4の前面下部には遊技球を貯留するための上皿7が設けられている。上皿7の下方には、上皿7から溢れた遊技球を貯留する下皿8と遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)9とが前面枠3に設けられている。さらに、上皿7の前面下側(下皿8の上方)には枠側可変表示装置40が設けられている。
【0024】
枠側可変表示装置40は、液晶表示器よりなる。なお、枠側可変表示装置40は、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED(Light Emitting Diode)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。枠側可変表示装置40は、前面枠3に設けられた開口に前面枠3の裏面側に配置される。
【0025】
また、枠側可変表示装置40には、その上面に所定の間隔を隔てて透明パネル36(図3参照)が装着される。したがって、透明パネル36は、前面枠3に設けられた前記開口に前面枠3の裏面側に配置される。さらに、透明パネル36と枠側可変表示装置40との間に構成された密閉空間の空気圧を変動させるための駆動ユニット34を含む。
【0026】
また、透明板保持枠4の後方に位置する部分で前面枠3には、前面側に遊技領域62が形成された遊技盤56が収容される遊技盤収容部(図示しない)があり、遊技盤56はその遊技盤収容部に収容され、前面枠3に対して着脱可能に設けられている。前面枠3および透明板保持枠4は、弾球遊技機1の正面から見て左側の端部において軸支され、軸支位置を開閉軸として開閉される。透明板保持枠4において遊技領域62の左右周辺には、遊技中に点灯表示されるランプ10およびLED11が設けられる。また、上皿7の右側には、前面枠3および透明板保持枠4を開放するための錠部6が設けられている。
【0027】
また、透明板保持枠4には、遊技盤56の遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61が開設され、透明板保持枠4の該遊技開口61の上部で左右両側に、スピーカ41a,41bが設けられている。
【0028】
この遊技領域62には、打球操作ハンドル9を操作することに応じて打球発射装置(図示省略)によって発射された遊技球が誘導レールに誘導されて打ち込まれる。
【0029】
遊技領域62の中央付近には、液晶表示器よりなる可変表示装置12とLED表示器よりなる副可変表示装置18とを含む表示装置が設けられている。なお、可変表示装置12は、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED(Light Emitting Diode)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。また、可変表示装置12は、画像表示式の表示装置に限らず、外周に複数種類の図柄が描かれた回転ドラムを回転駆動する回転ドラム式、表面に複数種類の図柄が描かれたベルトを回転移動させるものや複数種類の図柄が描かれた円盤を回転させるもの(ロタミント)等のその他の機械式(電気的駆動源により駆動される機械式のもの)の表示装置であってもよい。
【0030】
可変表示装置12は、数字、数字以外の文字、図形、および、模様等からなる識別情報としての特別図柄(図柄画像)を可変表示(更新表示,変動表示ともいう)可能であるとともに、キャラクタ等のその他の画像を可変表示可能な可変表示部である。ここで、キャラクタとは、数字、数字以外の文字、図形、および、模様等からなる図柄とは異なるものである。
【0031】
副可変表示装置18は、図形等の複数種類の識別情報(普通識別情報)としての普通図柄を可変表示可能である。なお、副可変表示装置18により可変表示される識別情報は、数字、文字、図形、模様、キャラクタ等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、キャラクタのみ、または、これらを適宜組合せたもの等であってもよい。
【0032】
可変表示装置12では、表示画面上で左可変表示部,中可変表示部,右可変表示部という複数(3つ)の可変表示部を有し、これら可変表示部で特別図柄,中特別図柄,右特別図柄という複数(3つ)の特別図柄がそれぞれ左右方向に並んで可変表示される。可変表示装置12では、これら特別図柄をスクロール等の可変表示方式で可変表示可能であり、可変表示の表示結果を導出表示する。
【0033】
また、副可変表示装置18は、当り図柄である○印を点灯表示可能な当り表示器と、はずれ図柄である×印を点灯表示可能なはずれ表示器とを含む。当り表示器およびはずれ表示器は、LED(発光ダイオード)により点灯表示されるように構成されており、所定距離を隔てて左右に並んで設けられている。このような副可変表示装置18では、当り表示器およびはずれ表示器を交互に点灯するよう点滅させる(交互点灯であるため、各表示器では、所定周期で点滅していることとなる)ことにより普通図柄としての○印と×印とを所定時間間隔で可変表示(更新表示,変動表示ともいう)する。
【0034】
本実施の形態においては、LEDよりなる当り表示器およびはずれ表示器を副可変表示装置18に用いた場合を説明したが、これに限らず、7セグメント表示器など、数字等のそのほかの図柄を可変表示可能なものを副可変表示装置18に使用してもよい。つまり、普通図柄としては、何らかの形で特別図柄と区別して認識できるようなものであればよい。なお、ここでは、副可変表示装置18を可変表示装置12と分離構成した例を示したが、副可変表示装置18の表示内容を、可変表示装置12の表示領域の一部に表示するように構成されてもよい。
【0035】
また、可変表示装置12の上部には、始動入賞記憶表示用の4個のLED11が設けられている。この始動入賞記憶表示用のLED11の点灯している数により、特別図柄の可変表示を始動させるための始動可変入賞球装置16への入賞数(始動入賞数)が所定数(たとえば、4)を上限として記憶(後述する主制御基板26に設けられるRAMへの記憶であり、始動入賞記憶と呼ばれる)されていることが表示される。
【0036】
なお、始動可変入賞球装置16を通過した遊技球の通路には、入賞した遊技球である入賞球(入賞玉)を検出する始動口スイッチ19が設けられており、始動口スイッチ19により遊技球が検出された場合には、図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示装置12において、特別図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。一方、図柄の可変表示が開始できる状態でなければ、始動入賞記憶用のLED14で表示される始動入賞記憶数を増やすための制御が行なわれる。そして、可変表示装置12での可変表示が開始されるごとに始動入賞記憶が1ずつ減り、点灯するLED14が1ずつ減らされる。
【0037】
また、副可変表示装置18の上部に設けられた通過ゲートを通過した遊技球の通路には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ20が設けられており、遊技球が通過ゲートを通ってゲートスイッチ20で検出されると、その検出信号に基づいて副可変表示装置18が所定期間可変表示した(前述したように交互に点灯するよう点滅させた)後、表示結果が導出表示される(点滅を停止してどちらか一方を点灯させる)制御が行なわれる。副可変表示装置18の可変表示結果が、普通図柄における当り図柄として予め定められた表示態様、すなわち、当り表示器の点灯表示(○印の点灯表示)である場合には、始動可変入賞球装置16が所定時間閉状態から開放状態に制御され、始動可変入賞球装置16に遊技球が入賞しやすい状態となる。その後、一定時間経過または所定個数の入賞により始動可変入賞球装置16は、閉状態となる。
【0038】
可変表示装置12の下方位置には、ソレノイド(図2のソレノイド25)によって開閉動作される始動可変入賞球装置16(電動チューリップ役物)と、ソレノイド(図2のソレノイド24)により駆動される開閉板の開閉動作により開閉される大入賞口を有する可変入賞球装置15とが上から順に配列されている。始動可変入賞球装置16に入った遊技球は、始動口スイッチ19によって検出された後、遊技盤56の背面に導かれる。また、可変入賞球装置15に入った遊技球は、特定領域スイッチ21もしくはカウントスイッチ22に検出された後、遊技盤56の背面に導かれる。また、可変入賞球装置15内に入った遊技球のうち、特定領域スイッチ21により検出された遊技球は、その後、カウントスイッチ22に向けて誘導され、カウントスイッチ22により検出される。したがって、可変入賞球装置15から内部に入った遊技球は、結果的にすべてカウントスイッチ22により検出される。
【0039】
遊技盤56には複数の入賞口17が通常入賞口として設けられている。遊技球の入賞口17への入賞は、入賞口スイッチ23によって検出される。複数の入賞口17それぞれに対応して入賞口スイッチ23が設けられているため、各入賞口17ごとに入賞した球の検出が迅速に行なわれる。
【0040】
可変表示装置12の上部には、遊技中に点灯表示されるランプ13が設けられている。また、遊技領域62の下部には、入賞しなかった遊技球を回収するアウト口が設けられいる。
【0041】
可変表示装置12での特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止し、表示結果が導出表示される。停止時の特別図柄の組合せが特定の表示態様である大当り図柄の組合せ(たとえば、777等のぞろ目の特定の図柄の組合せ)となると、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り遊技状態が発生し、通常遊技状態からその大当り遊技状態に移行する制御が行なわれる。つまり、可変表示装置の表示結果が特定の表示態様となったことを条件として特定遊技状態という価値(遊技価値)が付与されるのである。
【0042】
大当り遊技状態においては、通常状態において閉状態とされている可変入賞球装置15が、一定時間(たとえば30秒)経過するまで、または、所定個数(たとえば10個)の遊技球が入賞するまで開放される制御が行なわれる。そして、可変入賞球装置15の開放中に打球が特定入賞領域に入賞し特定領域スイッチ21で検出されると、継続権が発生し可変入賞球装置15を開放させる制御が再度行なわれる。このような継続権の発生は、所定回数(たとえば15ラウンド)許容される。このような継続権の発生を繰り返す制御は、繰返し継続制御と呼ばれる。
【0043】
また、可変表示装置12の可変表示中においては、リーチ状態(リーチ表示態様)が発生する場合がある。ここで、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の識別情報の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の識別情報の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている識別情報の表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置における識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0044】
また、リーチ状態とは、可変表示装置が可変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【0045】
また、リーチ状態とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0046】
可変表示の停止時における可変表示装置12での特別図柄の組合せが大当り発生の確率変動を伴う大当り図柄の組合せ(確率変動図柄の組合せともいう)である場合には、次に大当りとなる確率が高くなる(大当りが発生しやすくなる)。つまり、可変表示装置12の表示結果が特定の表示態様のうちの特別の表示態様となった場合には、特別遊技状態として、特定の表示態様のうちの特別の表示態様以外の表示態様となった場合と比べて、付与される価値が大きくなる付加価値が付与される。このような場合には、予め定められた確率変動終了条件(たとえば次の大当り状態が発生すること)が成立するまで、特別遊技状態としての確率変動状態(以下、「確変」という。)という遊技者にとってさらに有利な状態となる。このような確率変動状態は、大当りとなる確率が向上した確率向上状態とも呼ばれる。
【0047】
また、確率変動状態では、副可変表示装置18における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、始動可変入賞球装置16の開放時間の増加と開放回数の増加(複数回開放するようになる)とが行なわれる。さらに、確率変動状態では、可変表示装置12および副可変表示装置18における更新開始から更新停止までの時間が短縮される時短制御(変動時間短縮制御)が行なわれる。
【0048】
また、この弾球遊技機1においては、特別図柄の表示結果が大当りとなることが事前決定された場合には、特別図柄を一旦大当り図柄の組合せで仮に停止した後、確率変動状態を発生させるか否かを抽選により決定するように見せる演出としての再抽選表示が行なわれる。つまり、再抽選表示は、大当り図柄となる特別図柄を一時的に仮の表示結果として表示させた後、再度可変表示開始させ、確定する表示結果をいずれかの大当り図柄として導出表示させる演出を行なう再可変表示である。さらに言い換えると、再抽選表示は、可変表示の過程において特定表示態様(大当り図柄の組合せ)を導出した後に、再度表示結果として当該特定表示態様(大当り図柄の組合せ)と同じ、または異なる特定表示態様を導出する再可変表示である。その再可変表示の表示結果となった大当り図柄が予め定められた確率変動図柄(たとえば、「3」,「7」等の予め定められた大当り図柄)となった場合に、大当り制御終了後において確率変動状態が発生する。一方、再抽選の結果として確率変動図柄以外の非確率変動図柄が表示された場合には確率変動状態は発生しない。
【0049】
また、特別図柄の可変表示中には、リーチ状態が発生する旨を事前報知(予告)する予告報知(リーチ予告)が行なわれる場合があり、また、大当り状態が発生する旨を事前報知(予告)する予告報知(大当り予告)が行なわれる場合がある。リーチ予告を行なうか否かおよび大当り予告を行なうか否かは、それぞれ個別に、後述する遊技制御マイクロコンピュータにおいて予め定められたランダムカウンタ(後述する各種ランダムカウンタと同様の機能のもの)の数値データを用いた抽選により事前にランダムに決定される。リーチ予告は、実際にリーチ状態が発生する場合と実際にはリーチ状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。また、大当り予告は、実際に大当り状態が発生する場合と実際には大当り状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。
【0050】
この予告報知は、枠側可変表示装置40で演出表示される。予告報知の例としては、キャラクタを表示する、表示されているキャラクタに特別な動作をさせる演出表示をする、表示されている画面の背景を変化させて表示する、信頼度などの数値を表示するなどである。この枠側可変表示装置40の表示に合わせて、透明パネル36からは、キャラクタの表示または動作に合わせてキャラクタの音声を出力したり、背景の変化に合わせて例えば雨、雷、風の音などを出力したり、表示される信頼度を音声で出力したり、信頼度に応じて音色または音の大きさを変化させて出力したりする。
【0051】
以上に示したような弾球遊技機1の遊技の進行および遊技の進行に伴った各種機器の駆動等の制御(遊技制御)は、遊技制御基板(図2参照)に設けられたCPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を含む遊技制御マイクロコンピュータにより実行される。また、遊技制御マイクロコンピュータは、弾球遊技機1の遊技の進行に伴って、後述する演出制御基板30の演出制御マイクロコンピュータにコマンドを送信して演出制御マイクロコンピュータにより透明パネル36から音を発生させる。
【0052】
さらに、図1には、弾球遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸を可能にするカードユニット5も示されている。カードユニットに挿入されたカード内に残額情報が記憶されている場合には、その残額の引落としに応じて、遊技者に対する遊技球の貸出しが行なわれる。
【0053】
カードユニット5には、使用可能状態であるか否かを示す使用可能表示ランプ、カード内に記憶された残額情報に端数(100円未満の数)が残存する場合にその端数を上皿7の近傍に設けられている度数表示LEDに生じさせるための端数表示スイッチ、カードユニット5がいずれの側の弾球遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器、カードユニット5内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ、記憶媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口、および、カード挿入口の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット5を開放するためのカードユニット錠が設けられている。
【0054】
図2は、主基板(遊技制御部)を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。本実施の形態における弾球遊技機1は、主として電源基板(電源部)29と、主基板(遊技制御部)26と、入力部19aと、出力部24aと、演出制御基板(演出制御部)30と、払出制御基板(払出制御部)27とを備えている。
【0055】
主基板(遊技制御部)26と、演出制御基板(演出制御部)30と、払出制御基板(払出制御部)27とは、それぞれ別体に設けられ、上述した前面枠3の裏面に設置される。
【0056】
電源基板29は、弾球遊技機1内の各回路に所定の電源電圧を供給するものである。主基板26は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を含む遊技制御マイクロコンピュータを含み、主に特別図柄の可変表示などの遊技において用いる乱数の生成機能、入力部19aからの信号の入力を行なう機能、出力部24aに対して信号の出力を行なう機能、演出制御基板30および払出制御基板27に対し、それぞれ制御コマンド信号を出力する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報を出力する機能を備えている。
【0057】
入力部19aは、始動口スイッチ19、ゲートスイッチ20、特定領域スイッチ21、カウントスイッチ22、入賞口スイッチ23を含み、主に遊技球の検出を行なうものである。出力部24aは、可変入賞球装置15を駆動するためのソレノイド24と、始動可変入賞球装置16を駆動するためのソレノイド25等を含み、遊技制御基板26の遊技制御マイクロコンピュータからの指令に従って駆動される。
【0058】
演出制御部30は、CPU、ROM、およびRAMを含む演出制御マイクロコンピュータを含み、遊技制御部26から送信される制御コマンドに基づいて、特別図柄の可変表示制御および普通図柄の可変表示制御(表示制御部31による制御)、音声出力制御(音声制御部32による制御)、ランプなどの電飾制御(ランプ制御部33による制御)を実行するものである。
【0059】
主基板26から演出制御基板30には、演出制御基板30により制御が行なわれる機器の制御のための指令情報である制御コマンドが伝送されるが、この制御コマンドは、可変表示装置12、枠側可変表示装置40および副可変表示装置18のそれぞれの制御を指定する表示制御コマンドと、音の制御内容を指定する音制御コマンドと、ランプ・LEDなどの電飾装置の制御を指定する電飾制御コマンドとして活用される。たとえば、表示制御コマンドとしては、可変表示の変動パターン(可変表示時間も含む)、可変表示の停止図柄、可変表示の停止、大当り時の表示等の可変表示に関する各種指令が示される。表示制御部31は、このような表示制御コマンドに応じて可変表示装置12、枠側可変表示装置40および副可変表示装置18を駆動する制御を行なう。
【0060】
また、音声制御部32は、制御コマンドから制御コマンドに関連付けられた音の発生態様(発生パターン)および発生対象音(音の種類)、および、音の発生の有無等の音制御に関する各種内容を選択する。この選択した内容が音データである。音声制御部32は、振動部材35を駆動するための駆動ユニット34およびスピーカ41a,41bと接続されており、制御コマンドに応じて選択された音データに従って、音声制御部32に接続された駆動ユニット34およびスピーカ41a,41bを駆動する。駆動ユニット34は、振動部材35を振動させるための磁気回路を含むものである。このため、後述するように振動部材35が振動することにより透明パネル36が振動して、透明パネル36から音が発生する。
【0061】
演出制御基板30は、音声制御部32と表示制御部31とを有しているので、一つの制御コマンドにより、音声制御および表示制御を同期して行えるので、枠側可変表示装置40の表示に関連する音声が透明パネル36から出力するのにマッチングした制御が行える。また、スピーカ41a,41bから出力される音は、枠側可変表示装置40の表示と関連のない音であり、主に(遊技盤用)可変表示装置12に関する音を出力する。なお、可変表示装置12の制御とスピーカ41a,41bの制御に関する制御とが演出制御基板30でまとめて制御される。
【0062】
払出制御部27は、CPU、ROM、およびRAMを含む払出制御用マイクロコンピュータを含み、払出装置28に接続される。遊技制御部26から払出制御部27には、払出制御部27により駆動制御される払出装置28による賞球の払出制御に関する指令情報としての払出制御コマンド等の情報が伝送される。この払出制御コマンドは、入賞球の発生に応じた賞球の払出数等を指令するコマンドである。払出制御部27では、払出制御用マイクロコンピュータが、払出制御コマンドに応じて賞球の払出制御を行なう。また、払出制御用マイクロコンピュータでは、カードユニット5と相互に情報通信することにより、カードユニット5からの指令に応じた貸球の払出制御も行なわれる。
【0063】
ここで、可変表示装置12上に表示される特別図柄の仮停止タイミングや変動時間等は、変動パターン指定コマンドに従って一意に定まっている。すなわち、演出制御部30は、変動パターン指定コマンドを受取ったタイミングから、可変表示装置12上における特別図柄の変動、後述する振動部材35からの音声出力、およびランプ・LED10、11の明滅表示が連動して行なわれるように制御を行なっている。
【0064】
なお、図2においては、可変表示制御機能と音制御機能とランプ制御機能とを、1つの演出制御マイクロコンピュータ(演出制御基板)で実行する例を示したが、これに限らず、可変表示制御機能、ランプ制御機能、および、音制御機能をそれぞれ別のマイクロコンピュータで、前述したような表示制御コマンド、音制御コマンド、および、ランプ制御コマンドを受信し、そのコマンドに応じて各種制御を行なうようにしてもよい。ただし、演出制御マイクロコンピュータ(演出制御基板)で複数の制御機能を有するので、遊技制御マイクロコンピュータ(主基板)のコマンド送信処理の負担を軽減でき、マイクロコンピュータおよび基板の数を少なくでき、コストを削減できる。
【0065】
図3は、第1の実施の形態における弾球遊技機1の枠側可変表示装置40の断面図である。図3を参照して、弾球遊技機1は、透明板保持枠4の裏面に後述する音発生ユニット63を構成する枠側可変表示装置40の表示画面38と、透明板36、密閉空間形成部材37が配置される。透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38の直前に配置される。
【0066】
透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38を透視するための透明な平板であり、前面枠3に設けられた開口に前面枠3の裏面側に配置される。透明パネル36と枠側可変表示装置40の表示画面38との間は、密閉空間しかなく、物体が介在しなければよい。このため、その間隔(幅)は特に限定しない。ただし、透明パネル36と枠側可変表示装置40とは、表示器としてユニット化されるので、10mm程度あれば十分である。
【0067】
また、透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38とほぼ同じ大きさである。透明パネル36の大きさは、縦方向または横方向の長さに、枠側可変表示装置40の表示画面38と比較して10mm程度以下であれば差があってもよい。すなわちこの程度の大きさの差であれば、透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38よりも大きくてもよく、小さくてもよい。もちろん、透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38と同じ大きさであってもよい。
【0068】
枠側可変表示装置40の表示画面38は、その周辺で密閉空間形成部材37と結合されている。枠側可変表示装置40と密閉空間形成部材37とはその結合部分で空気が漏れることがない。また、密閉空間形成部材37は、枠側可変表示装置40の表示画面38の直前で、透明パネル36をサスペンション39で支持する。透明パネル36は、透明な平板であり、枠側可変表示装置40の表示画面38とほぼ同じ大きさである。透明パネル36は、合成樹脂(例えばポリカーボネイト)で形成したもので、平面状に形成される。なお、透明パネル36を、曲面状に形成してもよいし、材質は合成樹脂に限らずガラスなどでもよい。
【0069】
サスペンション39は、その外周で密閉空間形成部材37と結合され、その内周で透明パネル36の外周と結合される。このため、透明パネル36と密閉空間形成部材37との間の隙間がサスペンションで埋められ、枠側可変表示装置40の表示画面38と透明パネル36との間に空気が密閉される。但し、密閉空間形成部材37により密閉空間を形成するが、完全に密閉するものに限らず、一部通気孔や空気が外部に導通する部分があってもよい。後述するように振動部材35の振動が透明パネル36に伝われば、空気が完全に密封されなくてもよい。サスペンション39を透明パネル36の外周と結合することなく、透明板36の外周の一部と結合するようにしてもよい。この場合には、サスペンション39に加えて、後述する密閉空間を形成するために、透明パネル36と密閉空間形成部材37との間の隙間を埋める部材で結合するか、透明パネル36と密閉空間形成部材37とを直接結合すればよい。また、サスペンション39を用いず透明パネル36と密閉空間形成部材37とを直接結合してもよい。
【0070】
密閉空間形成部材37は、透明パネル36と枠側可変表示装置40の表示画面38との間の空間に通じる導管を有する。密閉空間形成部材37の導管には、透明パネル36とは反対側に、磁気回路からなる駆動ユニット34と振動部材35とが搭載されている。駆動ユニット34と振動部材35とは、透明板保持枠4の後方(図中下方向)の位置に設けられる。なお、駆動ユニット34と振動部材35とは、透明パネル36と相向いに配置されるが、上向きに配置し、透明パネル36と直交する向きに配置するなどしてもよいし、透明板保持枠4の上方に配置するなど向きは限定されず、位置は、枠側可変表示装置40の表示画面38から外れた位置、たとえば、枠側可変表示装置40の後方(図中下方向)の位置に設けられる。
【0071】
駆動ユニット34は、音声制御部32により制御され、音声制御部32より駆動信号が入力されると、磁気回路の動作により振動部材35を振動させる。この振動が、枠側可変表示装置40の表示画面38、密閉空間形成部材37、サスペンション39、透明パネル36とで囲まれた密閉空間内の空気圧を変動させる。空気圧が変動することにより透明パネル36が振動して音を発生する。
【0072】
なお、密閉空間形成部材37と、サスペンション39と、透明板36と、駆動ユニット34と、振動部材35と、枠側可変表示装置40の表示画面38とで、音発生ユニット67を構成する。
【0073】
第1の実施の形態における弾球遊技機1においては、枠側可変表示装置40に、その表示画面の大きさとほぼ同じ大きさの透明パネル36が、枠側可変表示装置40の直前に設けられる。このため、遊技者は、透明パネル36を透して枠側可変表示装置40の表示画面38の全体を視認することが可能である。
【0074】
また、駆動ユニット34および振動部材35は、枠側可変表示装置40の後方(図中下方向)に設けられるため、枠側可変表示装置40の表示画面38の全域から外れた位置となり、透明パネル36を透かして駆動ユニット34および振動部材35を視認することはできない。このため、美観を向上させることができる。
【0075】
さらに、駆動ユニット34により振動部材35が振動することにより発生する空気圧の変動で透明パネル36が駆動されるので、透明パネル36の全面を駆動することができる。このため、枠側可変表示装置40の表示画面38全体から音を発生させることができるので、臨場感のある音を発生させることができる。さらに、枠側可変表示装置40の表示画面38と音の発生元が遊技者に対して同じ方向となるので、遊技と音の演出とを一体化した演出をすることができる。
【0076】
さらに、空気圧を変動させるための駆動ユニット34と振動部材35とを設置する場所を任意に定めることができる。このため、駆動ユニット34および振動部材35を取り付ける位置の自由度が高く、容易に設計することができる。
【0077】
さらに、透明パネル36をサスペンション39で密閉空間形成部材37に支持するようにしたので、透明パネル36の振動を助長することができ、迫力あるクリアな音を発生させることができる。また、透明パネル36ががたつくなどして騒音を発生するのを防止することができる。
【0078】
また、枠側可変表示装置40に、密閉空間形成部材37を用いて透明パネル36、サスペンション39、駆動ユニット34および振動部材35が一体となるように取付けたので、弾球遊技機1への枠側可変表示装置40の取付け作業が容易となる。
【0079】
さらに、枠側可変表示装置40の演出表示に関連する音を、透明パネル36から出力し、枠側可変表示装置40の演出表示に関連しない音をスピーカ41a,41bから出力するようにしたので、枠側可変表示装置40の表示と音とを一体にして出力することができる。また、遊技者は、音が発生する方向を見る傾向にあるので、透明パネル36から音が発生したことに気付いた遊技者に、枠側可変表示装置40を注視させることができ、枠側可変表示装置40で有効な演出表示が可能となる。
【0080】
図4は、第1の実施の形態における枠側可変表示装置の変形例を示す分解斜視図である。図4を参照して、変形例における枠側可変表示装置40は、シャーシ42上に液晶パネル43が取付けられる。液晶パネル43の表示画面の外側には、額縁形状のクッション44が取り付けられる。クッション44の左右両側にそれぞれ磁石とコイルとからなる駆動ユニット(エキサイター)45が取り付けられる。駆動ユニット45は、アクリル板などの透明な平板の透明板46の両端に取付けられる。したがって、透明板46は、液晶パネル43の表示画面とほぼ同じ大きさであり、液晶パネル43の直前に配置される。なお、駆動ユニット45はコイルを駆動する電気的な駆動回路を有する。この駆動回路は演出制御基板30が選択した音データに従って駆動する。
【0081】
また、透明板46は、その外周に装飾用の縁部を有する。駆動ユニット45は、透明板46の縁部の裏面に取り付けられる。したがって、遊技者は、透明板46を透視して枠側可変表示装置40の表示画面38の全域を視認することができる。また、駆動ユニット45が透明板46の縁部の裏面に取り付けられるため、遊技者は駆動ユニット45を正面から見ることはできず、美観を良くすることができる。。
【0082】
また、透明板46に取付けられた2つの駆動ユニット45は、上述した音声制御部32によって、ステレオ駆動される。したがって、透明板46は、その両端で、それぞれ振動が与えられるため、ステレオ音響の出力が可能である。すなわち、透明板46は、2つの駆動ユニット45が取付けられたそれぞれの位置で、異なる振動をして、各位置近傍からそれぞれ異なる音を出力する。このため、2つの離間した位置から異なる音を出力する。もちろん、駆動ユニット45に、音声制御部32から同じ信号を送って、同じ振動をするように駆動してもよい。
【0083】
第2実施形態
図5は、第2の実施の形態における弾球遊技機1Aの全体正面図である。第1の実施の形態における弾球遊技機1と異なる点は、スピーカ41a,41bに代えて透明板52を設け、その透明板52を振動させることにより音を出力するようにした点である。その他の構成は、第1の実施の形態における弾球遊技機1と同様なので、ここでは主に異なる点を説明する。
【0084】
図5を参照して、第2の実施の形態における弾球遊技機1Aの透明板保持枠4には、遊技盤56の遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61が開設され、該遊技開口61の裏面から透明板52、密閉空間形成部材53(図6参照)およびガラス板54(図6参照)が装着されている。密閉空間形成部材53は、それに一体形成された駆動ユニット50を含む。
【0085】
図6は、第2の実施の形態における弾球遊技機1Aの透明板保持枠4の断面図である。図6を参照して、弾球遊技機1は、遊技盤56の前面側で、透明板保持枠4の裏面に後述する音発生ユニット63を構成する透明板52、密閉空間形成部材53が配置され、その後方にガラス板54が配置される。なお、透明板52は、遊技開口61で接することなく配置される。
【0086】
透明板保持枠4の裏面に音発生ユニット63が密閉空間形成部材53とともに取付片59で取りつけられる。密閉空間形成部材53は、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61に対応する領域を少なくとも覆う平面部を有する。密閉空間形成部材53は、合成樹脂(例えばポリカーボネイト)で形成され、透明である。なお、密閉空間形成部材53は、全体が透明でもよいし、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61に対応する領域(平面部)だけが透明であってもよい。また、透明板52も合成樹脂で形成したもので、平面状に形成されるが、曲面状に形成してもよいし、材質は合成樹脂に限らずガラスなどでもよい。
【0087】
密閉空間形成部材53は、その透明板保持枠4側で密閉空間形成部材53から離間した位置で透明板52をサスペンション55で保持する。透明板52は、透明な平板であり、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61を少なくとも覆う。サスペンション55は、その外周で透明板保持枠4と結合され、その内周で透明板52の外周と結合される。このため、透明板52と密閉空間形成部材53との間の隙間がサスペンションで埋められ、透明板52と密閉空間形成部材53との間に空気が密閉される。但し、密閉空間形成部材53により密閉空間を形成するが、完全に密閉するものに限らず、一部通気孔や空気が外部に導通する部分があってもよい。後述するように振動部材51の振動が透明板52に伝われば、空気が完全に密封されなくてもよい。サスペンション55を透明板52の外周と結合することなく、透明板52の外周の一部と結合するようにしてもよい。この場合には、サスペンション55に加えて、後述する密閉空間を形成するために、透明板52と密閉空間形成部材53との間の隙間を埋める部材で結合するか、透明板52と密閉空間形成部材53とを直接結合すればよい。また、サスペンション55を用いず透明板52と密閉空間形成部材53とを直接結合してもよい。
【0088】
密閉空間形成部材53は、透明板52と密閉空間形成部材53の平面部との間の空間に通じる導管を有する。密閉空間形成部材53の導管には、透明板52とは反対側に、磁気回路からなる駆動ユニット50と振動部材51とが搭載されている。駆動ユニット50と振動部材51とは、透明板保持枠4の後方(図中下方向)の位置に設けられる。密閉空間形成部材53、サスペンション55、透明板52とで囲まれた空間は、密閉された密閉空間となる。なお、駆動ユニット50と振動部材51とは、透明板52と相向いに配置されるが、上向きに配置し、透明板52と直交する向きに配置するなどしてもよいし、透明板保持枠4の上方に配置するなど向きおよび位置は限定しない。
【0089】
駆動ユニット50は、音声制御部32により制御され、音声制御部32より駆動信号が入力されると、磁気回路の動作により振動部材51を振動させる。この振動が、密閉空間形成部材53、サスペンション55、透明板52とで囲まれた密閉空間内の空気圧を変動させる。空気圧が変動することにより透明板52が振動して音を発生する。なお、駆動ユニット50と振動部材51とで、音発生ユニットを構成する。
【0090】
透明板保持枠4は、その裏面にガラス板挿入レール42a,42bと下部にガラス板支持部(図示しない)とを有する。ガラス板挿入レール42a,42bは、密閉空間形成部材53と遊技盤56との間で、遊技盤56および密閉空間形成部材53と離間して透明なガラス板54を保持するように縦長の溝が形成されていて、その溝に沿ってガラス板54をガラス板支持部に形成される横長の溝まで挿入する。この状態でガラス板54は透明板保持枠4に保持される。ガラス板54は、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61に対応する領域を少なくとも覆う。なお、ガラス板挿入レール42a,42bなどによりガラス板を保持する方法以外の方法でガラス板を取付、保持するものでもよい。
【0091】
第2の実施の形態における弾球遊技機1Aにおいては、透明板保持枠4に、透明板52、密閉空間形成部材53、およびガラス板54が保持される。このため、遊技者は、透明板52、密閉空間形成部材53およびガラス板54を透して遊技領域62を視認することが可能である。
【0092】
また、駆動ユニット50および振動部材51は、透明板保持枠4の後方(図中下方向)に設けられるため、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61から外れた位置となり、遊技者が遊技開口61から駆動ユニット50を視認することはできない。このため、美観を向上させることができる。さらに、駆動ユニット50により振動部材51が振動することにより発生する空気圧で透明板52が駆動されるので、透明板52の全面を駆動することができる。このため、遊技開口61全体から音を発生させることができるので、臨場感のある音を発生させることができる。さらに、遊技領域62と音の発生元が遊技者に対して同じ方向となるので、遊技と音の演出とを一体化した演出をすることができる。
【0093】
さらに、空気圧を変動させるための駆動ユニット50と振動部材51とを設置する場所を任意に定めることができる。このため、駆動ユニット50および振動部材51を取り付ける位置の自由度が高く、容易に設計することができる。
【0094】
さらに、透明板52をサスペンション55で密閉空間形成部材53に支持するようにしたので、透明板52の振動を助長することができ、迫力あるクリアな音を発生させることができる。また、透明板52ががたつくなどして騒音を発生するのを防止することができる。なお、サスペンション55は、弾性変形しやすいものであればよく、ゴム製のものなど特に限定しない。
【0095】
さらに、密閉空間形成部材53と遊技盤56との間にガラス板54を設けたので、遊技盤56とガラス板54との間を通過する遊技球が、遊技盤56に植立した釘57で跳ね返ったときなどガラス板54に衝突する。このため、遊技球が密閉空間形成部材53に衝突することがない。その結果、密閉空間形成部材53に衝突して密閉空間の空気圧が変動することがないので、ノイズ音が発生するのを防止することができる。さらに、ガラス板54を密閉空間形成部材53と離間して設けたので、ガラス板54の振動が密閉空間形成部材53に伝達するのを防止することができる。なお、ガラス板54を用いず、密閉空間形成部材53がガラス板54の役割を担うようにしてもよい。
【0096】
また、ガラス板54を、密閉空間形成部材53とは別に、透明板保持枠4にガラス板挿入レール42a,42b(およびガラス板支持部)で保持するようにしたので、ガラス板54を密閉空間形成部材53とは別に単独で、透明板保持枠4に容易に着脱することができる。その結果、ガラス板54を弾球遊技機1Aに容易に着脱することができる。
【0097】
第2の実施の形態における弾球遊技機1Aにおいては、可変表示装置12の表示に関連する音声出力を透明板52から出力し、枠側可変表示装置40の表示に関連する音声出力を透明パネル36から出力するようにしている。このため、表示と音声とを遊技者に対して同じ方向から出力することができるので、表示と音声とを一体にして出力することができる。また、可変表示装置12と枠側可変表示装置40との2つの表示出力を設けているが、それぞれに関連する音声が各表示装置の表示方向と同じ方向から出力されるので、いずれの表示に関連する音声かを遊技者に認識させることができる。
【0098】
第3実施形態
図7は、第3の実施の形態におけるスロットマシン71の全体正面図である。図7を参照して、スロットマシン71は、その前面に、上方から順に上部パネル82、遊技パネル83、下部パネル84を有する。上部パネル82は、演出用透視窓78を有し、演出用透視窓78を覆う領域に演出用可変表示装置77が備えられる。演出用可変表示装置77は、液晶表示装置であり、その表示画面の直前に透明パネル81が取付けられている。この演出用可変表示装置77は、第1の実施の形態における枠側可変表示装置40と同様の構成を有し、透明パネル81から音を出力する。
【0099】
遊技パネル83は、スロットマシン71の本体側に設けられた可変表示装置(リールユニット)80を透視可能な透視窓79が設けられている。可変表示装置80は、リールユニットであり、左リール、中リール、右リールの3つのリールが回転することにより可変表示する演出動作を行う。
【0100】
透視窓79からは、可変表示装置80の3つのリールの一部分が視認される。なお、各リールを遊技者が視認できる3つの領域部分を各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部と呼ぶ。
【0101】
透視窓79からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れて見えなくなる図柄の一部が、それぞれ表示される。
【0102】
音を発生する透明パネル81が演出用可変表示装置77の表示画面の前面に設けられるので、表示と音とを遊技者に対して同じ方向から発生させることができ、表示と音とが一体化した演出行うことができる。
【0103】
遊技パネル83の下部から前面側に突出して形成された部分の側面には、スタートレバー72と、3つのストップボタン76と、メダルを投入するためのメダル投入口73とが設けられている。3つのストップボタン76は、左から順に、可変表示装置80の左リール、中リール、右リールを停止させる操作を入力するためのスイッチである。また、遊技パネル83の下部から前面側に突出して形成された部分の上面には、ゲームの賭数を設定するためのBETボタン75が設けられている。
【0104】
下部パネル84の下方には、メダルを貯留するためのメダル受皿74が設けられている。
【0105】
次に、スロットマシン71により提供されるゲームの概要について説明する。ゲームを開始するためには、最初に賭数を設定する。賭数は、BETボタン75を押圧することにより、1〜3のいずれかに設定できる。BETボタン75の操作が有効であるか否かは、BETボタン75に内蔵されたBETランプの点灯状況によって示される。
【0106】
また、直接、メダルをメダル投入口73に投入することによって賭数を設定することも可能であり、メダルを1枚投入する毎に、所定の上限数の範囲内で賭数が1ずつ加算される。なお、賭数の上限数を超えてメダルが投入された場合、クレジット数が上限値に達するまではクレジットが加算更新され、クレジット数が上限値に達した時点でメダルがメダル受皿74から返却される。
【0107】
賭数が設定された後、スタートレバー72が操作されると、可変表示装置80の各リール一斉に変動(スクロール)し始める。可変表示装置80の各リールには、複数種類の図柄が描かれており、リールの回転に伴って透視窓79に現れる図柄の種類が次々と変動される。透視窓79からは、可変表示装置80の3つのリールの一部分が視認される。なお、各リールを遊技者が視認できる3つの領域部分を各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部と呼ぶ。
【0108】
3つのストップボタン76は、可変表示装置80の各リールに対応して設けられている。リールの変動が開始されてから所定時間が経過すれば、遊技者は自らストップボタン76を押圧する操作によって各リールを停止させる順序を決定できる。遊技者がストップボタン76のうちいずれかを押圧操作すれば、対応するリールの回転が停止する。
【0109】
可変表示装置80のすべてのリールが停止した時点で、透視窓79から視認される各リールの上段、中段、下段の3段の図柄のうち賭数に応じて定められる有効な入賞ライン上に位置する図柄の組合わせによって入賞の有無が決定される。賭数が1の場合には、可変表示部における中段の横1列の入賞ラインのみが有効ラインとなる。賭数が2の場合には、可変表示部における上段、中段、下段の横3列の入賞ラインが有効ラインとなる。賭数が3の場合には、可変表示部における横3列と斜め対角線上2列の合計5本の入賞ラインが有効ラインとなる。
【0110】
有効ライン上における図柄の組合わせが予め定められた特定の表示態様となって入賞が発生した場合には、各種遊技効果ランプ部が所定の態様で点滅するとともに、演出用可変表示装置77に設けられた透明パネル81から効果音が出力され、効果的な演出がなされる。
【0111】
そして、入賞に応じた数のメダルがクレジットとして払出されてクレジット表示器のクレジット数が加算更新される。また、ペイアウト表示器には、その払出数が表示される。なお、クレジット数が上限(=50)に達した場合には、直接、メダルがメダル受皿74から払出される。
【0112】
また、特に予め定められた特別の表示態様となった場合には、ビッグボーナス入賞あるいはレギュラーボーナス入賞となり、クレジットが付与されるとともに、ビッグボーナスゲームあるいはレギュラーボーナスゲームを行なうことが可能な遊技状態となる。
【0113】
このようなスロットマシン71の遊技の進行および遊技の進行に伴った各種機器の駆動等の制御(遊技制御)は、遊技制御基板に設けられたCPU、ROM、およびRAMを含む遊技制御マイクロコンピュータにより実行される。また、遊技制御マイクロコンピュータは、スロットマシン71の遊技の進行に伴って、演出用可変表示装置77から音を発生させる。すなわち、演出用可変表示装置77は、遊技制御マイクロコンピュータによって制御され、所定の演出表示を行うとともに、駆動ユニットで振動部材を振動させることにより透明パネル81が振動して音を発生する。
【0114】
この透明パネル81から出力される音は、演出用可変表示装置77の演出表示制御に関連した音である。
【0115】
以上説明したように、第3の実施の形態におけるスロットマシン71においては、演出用可変表示装置77から音を出力するようにしたので、演出用可変表示装置77の表示とその表示に関連する音とを遊技者に対して同じ方向から発生させることができ、表示と音とを一体にした演出行うことができる。
【0116】
また、音を発生する透明パネル81を遊技者に近い位置に設けることができるので、臨場感のある音を発生させることができる。
【0117】
さらに、演出用可変表示装置77の駆動ユニットと振動部材とを、演出用可変表示装置77の裏面側で、演出用透視窓78から外れた位置に設けたので、遊技者から駆動ユニットおよび振動部材が視認されず、美観をよくすることができる。さらに、駆動ユニットと振動部材との取り付け位置の自由度が高く、設計の利便性が向上する。
【0118】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 遊技の進行に応じて可変表示可能な第1可変表示装置(可変表示装置80)と、
前記可変表示装置とは別に設けられ、遊技者に対して遊技に関連する情報を可変表示可能な第2可変表示装置装置(演出用可変表示装置77)と、
前記第2可変表示装置の表示領域の大きさとほぼ同じ大きさで、前記第2可変表示装置の直前に配置した透明板(透明パネル81)と、
前記透明板を振動させる音発生ユニット(駆動ユニットおよび振動板)とを備えた、遊技機(スロットマシン71)。
【0119】
(2) 前記第2可変表示装置(演出用可変表示装置77)は、液晶表示装置である。
【0120】
(3) 駆動ユニット34および振動部材35を、演出用可変表示装置77の裏面に設けるようにしたが、密閉空間形成部材37の導管を延長して、弾球遊技機1(またはスロットマシン71)の本体内部に設けるようにしてもよい。すなわち、駆動ユニット34および振動部材35の取付位置は、密閉空間形成部材37の導管を延長することで、任意にさだめることができる。
【0121】
(4) 弾球遊技機1の遊技状態が所定の状態にあるとき、または、可変表示装置12の表示状態が所定の状態にあるときに、弾球遊技機1の枠側可変表示装置40の直前に配置された透明パネル36または液晶パネル43の直前に配置された透明板46から音を出力するようにするようにしてもよい。より具体的には、弾球遊技機1の枠側可変表示装置40の直前に配置された透明パネル36、液晶パネル43の直前に配置された透明板46からは、可変表示装置12の表示態様がリーチ状態またはリーチ予告の場合に、音を出力するようにしてもよい。逆に、可変表示装置12の表示態様がリーチ状態またはリーチ予告でない場合に、音を出力するようにしてもよい。さらに、弾球遊技機1の遊技状態が、特定遊技状態、確率変動状態にあるときに音を出力するようにしてもよい。逆に、弾球遊技機1の遊技状態が、特定遊技状態、確率変動状態にないときに音を出力するようにしてもよい。枠側可変表示装置40で表示される内容は他に、遊技履歴情報(スタート回数、大当たり回数など)の表示などを表示してもよいし、その表示内容は特に限定しない。
【0122】
(5) 弾球遊技機1は、遊技盤56に可変表示装置12を有する例を示したが、この可変表示装置12はなくてもよい。
【0123】
(6) 弾球遊技機1は、スピーカ41a,41bを有する例を示したが、このスピーカ41a,41bはなくても良い。この場合、すべての音が透明パネル36から出力される。
【0124】
(7) 演出制御基板(演出制御部)30は、表示制御部31、音声制御部32と、ランプ制御部33とを備える。すなわち、演出制御基板(演出制御マイクロコンピュータ)30は、可変表示装置12および枠側可変表示装置40の演出表示を制御するための可変表示制御手段(表示制御部31)と、駆動装置(駆動ユニット34)を駆動するための音制御手段(音声制御部32)と、電飾装置(ランプ・LED10,11,13,14)を駆動するための電飾制御手段(ランプ制御部33)とを備える。また、演出制御基板30の可変表示制御手段(表示制御部31)は、主基板(遊技制御部、遊技制御マイクロコンピュータ)26から出力されてくる制御コマンドに基づいて演出制御し、音制御手段(音声制御部32)は、主基板(遊技制御部、遊技制御マイクロコンピュータ)26から出力されてくる制御コマンドに基づいて駆動制御し、電飾制御手段(ランプ制御部33)は、主基板(遊技制御部、遊技制御マイクロコンピュータ)26から出力されてくる制御コマンドに基づいて駆動制御する。上述したように演出制御基板(演出制御部)30で複数の制御機能を有するので、主基板(遊技制御マイクロコンピュータ)のコマンド送信処理の負担を軽減でき、マイクロコンピュータおよび基板の数を少なくでき、コストを削減できる。なお、表示制御部31、音声制御部32、ランプ制御部33の制御は、すべて演出制御マイクロコンピュータで制御されるが、デュアルワンチップマイコンなどで制御してもよい。
【0125】
(8) さらに、演出制御基板30に、表示制御部31、音声制御部32、および、ランプ制御部33を設けるようにしたが、ランプ・LED10,11,13,14を駆動するためのドライバ基板を演出制御基板30と別体としてもよい。これにより、ランプ・LED10,11,13,14を駆動するためのドライバ基板を変更した他機種にも演出制御基板を流用することができる。
【0126】
(9) 弾球遊技機1の枠側可変表示装置40を前面枠3の前面で、上皿7の下側(下皿8の上方)に設けたが、設置箇所はこれに限定されない。例えば、透明板保持枠4の前面側であってもよい。また、透明板保持枠4の前面側で遊技領域62と上皿7との間の位置であってもよい。また、透明板保持枠4と別体で上皿7を開閉するための貯留皿開閉枠を設け、その貯留皿開閉枠の前面に設けてもよい。
【0127】
(a) 遊技機(弾球遊技機1)は、遊技領域(遊技領域62)の前側部分を構成する透明板(ガラス板)を保持する透明板保持枠(透明板保持枠4)をさらに含み、
前記枠側可変表示装置40は、前記透明板保持枠の前面に位置するように設けられる。
【0128】
(b) 遊技機(弾球遊技機1)は、遊技領域(遊技領域62)よりも下側に設けられ、前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段に供給される遊技球が貯留される遊技球貯留皿(上皿7)をさらに含み、
前記枠側可変表示装置(枠側可変表示装置40)は、前記遊技領域と前記遊技球貯留皿との間に位置するように設けられることを特徴とする。
【0129】
(c) 遊技機(弾球遊技機1)は、遊技領域(遊技領域62)よりも下側に設けられ、前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段に供給される遊技球が貯留される遊技球貯留皿(上皿7)と、
前記遊技球貯留皿を備え、開閉可能な貯留皿開閉枠とをさらに含み、
前記枠側可変表示装置(枠側可変表示装置40)は、前記貯留皿開閉枠の前面に位置するように設けられることを特徴とする。
【0130】
(10) スロットマシン71の遊技状態が所定の状態にあるときに、演出用可変表示装置77の直前に配置された透明パネル81から音を出力するようにしてもよい。より具体的には、スロットマシン71の演出用可変表示装置77の直前に配置された透明パネル81からは、遊技状態がビッグボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲームにあるときに音を出力するようにしてもよい。逆に、スロットマシン71の遊技状態がビッグボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲームにないときに音を出力するようにしてもよい。
【0131】
(11) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における弾球遊技機を正面から見た正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における弾球遊技機の主基板(遊技制御部)を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における弾球遊技機の枠側可変表示装置の断面図である。
【図4】第1の実施の形態における枠側可変表示装置の変形例を示す分解斜視図である。
【図5】第2の実施の形態における弾球遊技機の全体正面図である。
【図6】第2の実施の形態における弾球遊技機の透明板保持枠4の断面図である。
【図7】第3の実施の形態におけるスロットマシンの全体正面図である。
【符号の説明】
1,1A 弾球遊技機、3 前面枠、4 透明板保持枠、12 可変表示装置、26 遊技制御部、30 演出制御部、31 表示制御部、32 音声制御部、34,50 駆動ユニット、35 振動部材、36 透明パネル、37 密閉空間形成部材、38 表示画面、39 サスペンション、40 枠側可変表示装置、41a,41b スピーカ、42 シャーシ、43 液晶パネル、44 クッション、45 駆動ユニット、46,52 透明板、51 振動部材、53 密閉空間形成部材、54 ガラス板、55 サスペンション、56 遊技盤、61 遊技開口、62 遊技領域、63 音発生ユニット、71 スロットマシン、77 可変表示装置、78 透視窓、79 演出用透視窓、80 演出用可変表示装置、81 透明パネル、82 上部パネル、83 遊技パネル、84 下部パネル。
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機に関する。詳しくは、遊技状態に応じて効果音を発生する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
効果音を発生する遊技機として、特開2002−210202号公報(特許文献1)には、遊技盤の遊技領域と上部受け皿との間にLCD表示器を配設し、一対のスピーカをLCD表示器の右側および左側に隣接させて配設した遊技機が記載されている。
【0003】
また、特開平7−8601号公報(特許文献2)には、ガラス板に振動板を直接取付け、振動板を振動させてその振動をガラス板に伝達することによって、ガラス板をスピーカにおける振動部材のように機能させて効果音を発生させる遊技機が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−210202号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平7−8601号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、LCD表示器とスピーカとが隣接して配置されるため、表示位置と音発生位置とがずれる。このため、音と表示とを一体にして出力することが困難であった。このため、音と表示とをより一体にした演出が望まれる。また、LCD表示器とスピーカとをそれぞれ取り付ける必要があり、そのための作業が煩雑になるといった問題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の遊技機では、表示装置とガラス板とで大きさが異なること、前後方向に離れて設置されることから、音と表示とを一体にして出力することが困難であった。
【0008】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的は、表示と音とを一体にし、表示と一体感のある音を発生させることが可能な遊技機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 遊技機の前側部分を構成する前面枠(前面枠3)と、
前記前面枠に設けられ、遊技者に対して遊技に関連する情報を可変表示可能な枠側可変表示装置(枠側可変表示装置40)と、
前記枠側可変表示装置の表示領域を透視するために前記前面枠に設けられた開口の裏面側に配置した透明板(透明パネル36、透明板46)と、
前記透明板を振動させる音発生ユニット(図3に示す音発生ユニット63、図4に示す駆動ユニット45)とを備えたことを特徴とする、遊技機。
【0010】
このような構成によれば、遊技機の前側部分を構成する前面枠の前面に、遊技者に対して遊技に関連する情報を可変表示可能な枠側可変表示装置が設けられる。そして、枠側可変表示装置の表示領域を透視するために前面枠に設けられた開口の裏面側に透明板が配置され、音発生ユニットにより透明板を振動させる。表示と音とが同じ位置から出力されるため、表示と音とを一体にし、表示と一体感のある音を発生させることが可能な遊技機を提供することができる。
【0011】
(2) 前記透明板(透明パネル36)を、前記枠側可変表示装置(可変表示装置40)から所定の距離を隔てて配置し、前記透明板と前記枠側可変表示装置との間に密閉空間を形成し、
前記音発生ユニット(音発生ユニット63)は、前記密閉空間内の空気圧を変化させるための振動部材(振動部材35)と、
音データに従って前記振動部材を駆動する駆動装置(駆動ユニット34)とを含むことを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、透明板が、枠側可変表示装置から所定の距離を隔てて配置され、透明板と枠側可変表示装置との間に密閉空間が形成される。そして、振動部材により密閉空間内の空気圧が変化され、駆動装置により音データに従って振動部材が駆動される。このため、振動部材を透明板に直接取り付ける必要がないので、振動部材が露出することなく、その取りつけ位置の自由度を高くすることができる。
【0013】
(3) 前記音発生ユニット(駆動ユニット45)は、
磁石とコイルとから構成される振動部材(駆動ユニット45の磁石とコイル)と、
音データに従って前記振動部材を駆動する駆動装置(駆動ユニット45の駆動回路)とを含み、
前記振動部材を、前記透明板(透明板46)の左右両側の位置に配置し、前記音発生ユニットを、前記枠側可変表示装置の表示領域外(透明板46の縁部裏面)に配置したことを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、振動部材が、透明板の左右両側の位置に配置され、かつ、枠側可変表示装置の表示領域外に配置されるので、ステレオ出力が可能になり、より迫力ある音を出力することができる。
【0015】
(4) 前記枠側可変表示装置、前記透明板および前記音発生ユニットが一体化される(図3、図4)ことを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、枠側可変表示装置、透明板および音発生ユニットが一体化されるので、遊技機への取付けが容易となる。
【0017】
(5) 前記透明板と所定の距離を隔てて配置し、前記透明板とは別の音発生装置(透明板52および駆動ユニット50、スピーカ41a,41b)を前記前面枠に備えたことを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、透明板とは別の音発生装置が、透明板と所定の距離を隔てて前面枠に配置されるので、枠側可変表示装置の表示と関係のない音を別の音発生装置から発生させるなど、状況に応じて音を発生させる位置を使い分けることができる。
【0019】
(6) 遊技球が進入する遊技領域(遊技領域62)が形成された遊技盤(図1の遊技盤56)と、
前記遊技盤の遊技領域に設けた遊技盤側可変表示装置(可変表示装置12)とをさらに備え、
前記遊技盤側可変表示装置の表示内容に関する音は、前記別の音発生装置、または、前記透明板(透明パネル36)および前記別の音発生装置(透明板52および駆動ユニット50、スピーカ41a,41b)の双方から発生させることを特徴とする。
【0020】
遊技盤側可変表示装置が、遊技球が進入する遊技領域が形成された遊技盤の遊技領域に設けられた遊技盤側可変表示装置の表示内容に関する音を、別の音発生装置、または、透明板および別の音発生装置の双方から発生させる。このため、遊技盤側可変表示装置に関する音であり、枠側可変表示装置に関係しない音の場合は別の音発生装置から発生するので遊技を盛り上げる上で適した音を発生させ、音響効果を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、コイン遊技機、スロットマシン等のその他の遊技機であってもよい。
【0022】
第1実施形態
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体構成について説明する。図1は弾球遊技機1を正面から見た正面図である。
【0023】
図1に示すように、弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組形成される外枠2と、該外枠2の内側に開閉可能に軸支されかつ弾球遊技機1の主要構成部が集約して設けられる前面枠3とから構成されている。前面枠3の前面上部には方形状の透明板保持枠4が開閉自在に設けられている。透明板保持枠4の前面下部には遊技球を貯留するための上皿7が設けられている。上皿7の下方には、上皿7から溢れた遊技球を貯留する下皿8と遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)9とが前面枠3に設けられている。さらに、上皿7の前面下側(下皿8の上方)には枠側可変表示装置40が設けられている。
【0024】
枠側可変表示装置40は、液晶表示器よりなる。なお、枠側可変表示装置40は、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED(Light Emitting Diode)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。枠側可変表示装置40は、前面枠3に設けられた開口に前面枠3の裏面側に配置される。
【0025】
また、枠側可変表示装置40には、その上面に所定の間隔を隔てて透明パネル36(図3参照)が装着される。したがって、透明パネル36は、前面枠3に設けられた前記開口に前面枠3の裏面側に配置される。さらに、透明パネル36と枠側可変表示装置40との間に構成された密閉空間の空気圧を変動させるための駆動ユニット34を含む。
【0026】
また、透明板保持枠4の後方に位置する部分で前面枠3には、前面側に遊技領域62が形成された遊技盤56が収容される遊技盤収容部(図示しない)があり、遊技盤56はその遊技盤収容部に収容され、前面枠3に対して着脱可能に設けられている。前面枠3および透明板保持枠4は、弾球遊技機1の正面から見て左側の端部において軸支され、軸支位置を開閉軸として開閉される。透明板保持枠4において遊技領域62の左右周辺には、遊技中に点灯表示されるランプ10およびLED11が設けられる。また、上皿7の右側には、前面枠3および透明板保持枠4を開放するための錠部6が設けられている。
【0027】
また、透明板保持枠4には、遊技盤56の遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61が開設され、透明板保持枠4の該遊技開口61の上部で左右両側に、スピーカ41a,41bが設けられている。
【0028】
この遊技領域62には、打球操作ハンドル9を操作することに応じて打球発射装置(図示省略)によって発射された遊技球が誘導レールに誘導されて打ち込まれる。
【0029】
遊技領域62の中央付近には、液晶表示器よりなる可変表示装置12とLED表示器よりなる副可変表示装置18とを含む表示装置が設けられている。なお、可変表示装置12は、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED(Light Emitting Diode)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。また、可変表示装置12は、画像表示式の表示装置に限らず、外周に複数種類の図柄が描かれた回転ドラムを回転駆動する回転ドラム式、表面に複数種類の図柄が描かれたベルトを回転移動させるものや複数種類の図柄が描かれた円盤を回転させるもの(ロタミント)等のその他の機械式(電気的駆動源により駆動される機械式のもの)の表示装置であってもよい。
【0030】
可変表示装置12は、数字、数字以外の文字、図形、および、模様等からなる識別情報としての特別図柄(図柄画像)を可変表示(更新表示,変動表示ともいう)可能であるとともに、キャラクタ等のその他の画像を可変表示可能な可変表示部である。ここで、キャラクタとは、数字、数字以外の文字、図形、および、模様等からなる図柄とは異なるものである。
【0031】
副可変表示装置18は、図形等の複数種類の識別情報(普通識別情報)としての普通図柄を可変表示可能である。なお、副可変表示装置18により可変表示される識別情報は、数字、文字、図形、模様、キャラクタ等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、キャラクタのみ、または、これらを適宜組合せたもの等であってもよい。
【0032】
可変表示装置12では、表示画面上で左可変表示部,中可変表示部,右可変表示部という複数(3つ)の可変表示部を有し、これら可変表示部で特別図柄,中特別図柄,右特別図柄という複数(3つ)の特別図柄がそれぞれ左右方向に並んで可変表示される。可変表示装置12では、これら特別図柄をスクロール等の可変表示方式で可変表示可能であり、可変表示の表示結果を導出表示する。
【0033】
また、副可変表示装置18は、当り図柄である○印を点灯表示可能な当り表示器と、はずれ図柄である×印を点灯表示可能なはずれ表示器とを含む。当り表示器およびはずれ表示器は、LED(発光ダイオード)により点灯表示されるように構成されており、所定距離を隔てて左右に並んで設けられている。このような副可変表示装置18では、当り表示器およびはずれ表示器を交互に点灯するよう点滅させる(交互点灯であるため、各表示器では、所定周期で点滅していることとなる)ことにより普通図柄としての○印と×印とを所定時間間隔で可変表示(更新表示,変動表示ともいう)する。
【0034】
本実施の形態においては、LEDよりなる当り表示器およびはずれ表示器を副可変表示装置18に用いた場合を説明したが、これに限らず、7セグメント表示器など、数字等のそのほかの図柄を可変表示可能なものを副可変表示装置18に使用してもよい。つまり、普通図柄としては、何らかの形で特別図柄と区別して認識できるようなものであればよい。なお、ここでは、副可変表示装置18を可変表示装置12と分離構成した例を示したが、副可変表示装置18の表示内容を、可変表示装置12の表示領域の一部に表示するように構成されてもよい。
【0035】
また、可変表示装置12の上部には、始動入賞記憶表示用の4個のLED11が設けられている。この始動入賞記憶表示用のLED11の点灯している数により、特別図柄の可変表示を始動させるための始動可変入賞球装置16への入賞数(始動入賞数)が所定数(たとえば、4)を上限として記憶(後述する主制御基板26に設けられるRAMへの記憶であり、始動入賞記憶と呼ばれる)されていることが表示される。
【0036】
なお、始動可変入賞球装置16を通過した遊技球の通路には、入賞した遊技球である入賞球(入賞玉)を検出する始動口スイッチ19が設けられており、始動口スイッチ19により遊技球が検出された場合には、図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示装置12において、特別図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。一方、図柄の可変表示が開始できる状態でなければ、始動入賞記憶用のLED14で表示される始動入賞記憶数を増やすための制御が行なわれる。そして、可変表示装置12での可変表示が開始されるごとに始動入賞記憶が1ずつ減り、点灯するLED14が1ずつ減らされる。
【0037】
また、副可変表示装置18の上部に設けられた通過ゲートを通過した遊技球の通路には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ20が設けられており、遊技球が通過ゲートを通ってゲートスイッチ20で検出されると、その検出信号に基づいて副可変表示装置18が所定期間可変表示した(前述したように交互に点灯するよう点滅させた)後、表示結果が導出表示される(点滅を停止してどちらか一方を点灯させる)制御が行なわれる。副可変表示装置18の可変表示結果が、普通図柄における当り図柄として予め定められた表示態様、すなわち、当り表示器の点灯表示(○印の点灯表示)である場合には、始動可変入賞球装置16が所定時間閉状態から開放状態に制御され、始動可変入賞球装置16に遊技球が入賞しやすい状態となる。その後、一定時間経過または所定個数の入賞により始動可変入賞球装置16は、閉状態となる。
【0038】
可変表示装置12の下方位置には、ソレノイド(図2のソレノイド25)によって開閉動作される始動可変入賞球装置16(電動チューリップ役物)と、ソレノイド(図2のソレノイド24)により駆動される開閉板の開閉動作により開閉される大入賞口を有する可変入賞球装置15とが上から順に配列されている。始動可変入賞球装置16に入った遊技球は、始動口スイッチ19によって検出された後、遊技盤56の背面に導かれる。また、可変入賞球装置15に入った遊技球は、特定領域スイッチ21もしくはカウントスイッチ22に検出された後、遊技盤56の背面に導かれる。また、可変入賞球装置15内に入った遊技球のうち、特定領域スイッチ21により検出された遊技球は、その後、カウントスイッチ22に向けて誘導され、カウントスイッチ22により検出される。したがって、可変入賞球装置15から内部に入った遊技球は、結果的にすべてカウントスイッチ22により検出される。
【0039】
遊技盤56には複数の入賞口17が通常入賞口として設けられている。遊技球の入賞口17への入賞は、入賞口スイッチ23によって検出される。複数の入賞口17それぞれに対応して入賞口スイッチ23が設けられているため、各入賞口17ごとに入賞した球の検出が迅速に行なわれる。
【0040】
可変表示装置12の上部には、遊技中に点灯表示されるランプ13が設けられている。また、遊技領域62の下部には、入賞しなかった遊技球を回収するアウト口が設けられいる。
【0041】
可変表示装置12での特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止し、表示結果が導出表示される。停止時の特別図柄の組合せが特定の表示態様である大当り図柄の組合せ(たとえば、777等のぞろ目の特定の図柄の組合せ)となると、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り遊技状態が発生し、通常遊技状態からその大当り遊技状態に移行する制御が行なわれる。つまり、可変表示装置の表示結果が特定の表示態様となったことを条件として特定遊技状態という価値(遊技価値)が付与されるのである。
【0042】
大当り遊技状態においては、通常状態において閉状態とされている可変入賞球装置15が、一定時間(たとえば30秒)経過するまで、または、所定個数(たとえば10個)の遊技球が入賞するまで開放される制御が行なわれる。そして、可変入賞球装置15の開放中に打球が特定入賞領域に入賞し特定領域スイッチ21で検出されると、継続権が発生し可変入賞球装置15を開放させる制御が再度行なわれる。このような継続権の発生は、所定回数(たとえば15ラウンド)許容される。このような継続権の発生を繰り返す制御は、繰返し継続制御と呼ばれる。
【0043】
また、可変表示装置12の可変表示中においては、リーチ状態(リーチ表示態様)が発生する場合がある。ここで、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の識別情報の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の識別情報の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている識別情報の表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置における識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0044】
また、リーチ状態とは、可変表示装置が可変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【0045】
また、リーチ状態とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0046】
可変表示の停止時における可変表示装置12での特別図柄の組合せが大当り発生の確率変動を伴う大当り図柄の組合せ(確率変動図柄の組合せともいう)である場合には、次に大当りとなる確率が高くなる(大当りが発生しやすくなる)。つまり、可変表示装置12の表示結果が特定の表示態様のうちの特別の表示態様となった場合には、特別遊技状態として、特定の表示態様のうちの特別の表示態様以外の表示態様となった場合と比べて、付与される価値が大きくなる付加価値が付与される。このような場合には、予め定められた確率変動終了条件(たとえば次の大当り状態が発生すること)が成立するまで、特別遊技状態としての確率変動状態(以下、「確変」という。)という遊技者にとってさらに有利な状態となる。このような確率変動状態は、大当りとなる確率が向上した確率向上状態とも呼ばれる。
【0047】
また、確率変動状態では、副可変表示装置18における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、始動可変入賞球装置16の開放時間の増加と開放回数の増加(複数回開放するようになる)とが行なわれる。さらに、確率変動状態では、可変表示装置12および副可変表示装置18における更新開始から更新停止までの時間が短縮される時短制御(変動時間短縮制御)が行なわれる。
【0048】
また、この弾球遊技機1においては、特別図柄の表示結果が大当りとなることが事前決定された場合には、特別図柄を一旦大当り図柄の組合せで仮に停止した後、確率変動状態を発生させるか否かを抽選により決定するように見せる演出としての再抽選表示が行なわれる。つまり、再抽選表示は、大当り図柄となる特別図柄を一時的に仮の表示結果として表示させた後、再度可変表示開始させ、確定する表示結果をいずれかの大当り図柄として導出表示させる演出を行なう再可変表示である。さらに言い換えると、再抽選表示は、可変表示の過程において特定表示態様(大当り図柄の組合せ)を導出した後に、再度表示結果として当該特定表示態様(大当り図柄の組合せ)と同じ、または異なる特定表示態様を導出する再可変表示である。その再可変表示の表示結果となった大当り図柄が予め定められた確率変動図柄(たとえば、「3」,「7」等の予め定められた大当り図柄)となった場合に、大当り制御終了後において確率変動状態が発生する。一方、再抽選の結果として確率変動図柄以外の非確率変動図柄が表示された場合には確率変動状態は発生しない。
【0049】
また、特別図柄の可変表示中には、リーチ状態が発生する旨を事前報知(予告)する予告報知(リーチ予告)が行なわれる場合があり、また、大当り状態が発生する旨を事前報知(予告)する予告報知(大当り予告)が行なわれる場合がある。リーチ予告を行なうか否かおよび大当り予告を行なうか否かは、それぞれ個別に、後述する遊技制御マイクロコンピュータにおいて予め定められたランダムカウンタ(後述する各種ランダムカウンタと同様の機能のもの)の数値データを用いた抽選により事前にランダムに決定される。リーチ予告は、実際にリーチ状態が発生する場合と実際にはリーチ状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。また、大当り予告は、実際に大当り状態が発生する場合と実際には大当り状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。
【0050】
この予告報知は、枠側可変表示装置40で演出表示される。予告報知の例としては、キャラクタを表示する、表示されているキャラクタに特別な動作をさせる演出表示をする、表示されている画面の背景を変化させて表示する、信頼度などの数値を表示するなどである。この枠側可変表示装置40の表示に合わせて、透明パネル36からは、キャラクタの表示または動作に合わせてキャラクタの音声を出力したり、背景の変化に合わせて例えば雨、雷、風の音などを出力したり、表示される信頼度を音声で出力したり、信頼度に応じて音色または音の大きさを変化させて出力したりする。
【0051】
以上に示したような弾球遊技機1の遊技の進行および遊技の進行に伴った各種機器の駆動等の制御(遊技制御)は、遊技制御基板(図2参照)に設けられたCPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を含む遊技制御マイクロコンピュータにより実行される。また、遊技制御マイクロコンピュータは、弾球遊技機1の遊技の進行に伴って、後述する演出制御基板30の演出制御マイクロコンピュータにコマンドを送信して演出制御マイクロコンピュータにより透明パネル36から音を発生させる。
【0052】
さらに、図1には、弾球遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸を可能にするカードユニット5も示されている。カードユニットに挿入されたカード内に残額情報が記憶されている場合には、その残額の引落としに応じて、遊技者に対する遊技球の貸出しが行なわれる。
【0053】
カードユニット5には、使用可能状態であるか否かを示す使用可能表示ランプ、カード内に記憶された残額情報に端数(100円未満の数)が残存する場合にその端数を上皿7の近傍に設けられている度数表示LEDに生じさせるための端数表示スイッチ、カードユニット5がいずれの側の弾球遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器、カードユニット5内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ、記憶媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口、および、カード挿入口の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット5を開放するためのカードユニット錠が設けられている。
【0054】
図2は、主基板(遊技制御部)を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。本実施の形態における弾球遊技機1は、主として電源基板(電源部)29と、主基板(遊技制御部)26と、入力部19aと、出力部24aと、演出制御基板(演出制御部)30と、払出制御基板(払出制御部)27とを備えている。
【0055】
主基板(遊技制御部)26と、演出制御基板(演出制御部)30と、払出制御基板(払出制御部)27とは、それぞれ別体に設けられ、上述した前面枠3の裏面に設置される。
【0056】
電源基板29は、弾球遊技機1内の各回路に所定の電源電圧を供給するものである。主基板26は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を含む遊技制御マイクロコンピュータを含み、主に特別図柄の可変表示などの遊技において用いる乱数の生成機能、入力部19aからの信号の入力を行なう機能、出力部24aに対して信号の出力を行なう機能、演出制御基板30および払出制御基板27に対し、それぞれ制御コマンド信号を出力する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報を出力する機能を備えている。
【0057】
入力部19aは、始動口スイッチ19、ゲートスイッチ20、特定領域スイッチ21、カウントスイッチ22、入賞口スイッチ23を含み、主に遊技球の検出を行なうものである。出力部24aは、可変入賞球装置15を駆動するためのソレノイド24と、始動可変入賞球装置16を駆動するためのソレノイド25等を含み、遊技制御基板26の遊技制御マイクロコンピュータからの指令に従って駆動される。
【0058】
演出制御部30は、CPU、ROM、およびRAMを含む演出制御マイクロコンピュータを含み、遊技制御部26から送信される制御コマンドに基づいて、特別図柄の可変表示制御および普通図柄の可変表示制御(表示制御部31による制御)、音声出力制御(音声制御部32による制御)、ランプなどの電飾制御(ランプ制御部33による制御)を実行するものである。
【0059】
主基板26から演出制御基板30には、演出制御基板30により制御が行なわれる機器の制御のための指令情報である制御コマンドが伝送されるが、この制御コマンドは、可変表示装置12、枠側可変表示装置40および副可変表示装置18のそれぞれの制御を指定する表示制御コマンドと、音の制御内容を指定する音制御コマンドと、ランプ・LEDなどの電飾装置の制御を指定する電飾制御コマンドとして活用される。たとえば、表示制御コマンドとしては、可変表示の変動パターン(可変表示時間も含む)、可変表示の停止図柄、可変表示の停止、大当り時の表示等の可変表示に関する各種指令が示される。表示制御部31は、このような表示制御コマンドに応じて可変表示装置12、枠側可変表示装置40および副可変表示装置18を駆動する制御を行なう。
【0060】
また、音声制御部32は、制御コマンドから制御コマンドに関連付けられた音の発生態様(発生パターン)および発生対象音(音の種類)、および、音の発生の有無等の音制御に関する各種内容を選択する。この選択した内容が音データである。音声制御部32は、振動部材35を駆動するための駆動ユニット34およびスピーカ41a,41bと接続されており、制御コマンドに応じて選択された音データに従って、音声制御部32に接続された駆動ユニット34およびスピーカ41a,41bを駆動する。駆動ユニット34は、振動部材35を振動させるための磁気回路を含むものである。このため、後述するように振動部材35が振動することにより透明パネル36が振動して、透明パネル36から音が発生する。
【0061】
演出制御基板30は、音声制御部32と表示制御部31とを有しているので、一つの制御コマンドにより、音声制御および表示制御を同期して行えるので、枠側可変表示装置40の表示に関連する音声が透明パネル36から出力するのにマッチングした制御が行える。また、スピーカ41a,41bから出力される音は、枠側可変表示装置40の表示と関連のない音であり、主に(遊技盤用)可変表示装置12に関する音を出力する。なお、可変表示装置12の制御とスピーカ41a,41bの制御に関する制御とが演出制御基板30でまとめて制御される。
【0062】
払出制御部27は、CPU、ROM、およびRAMを含む払出制御用マイクロコンピュータを含み、払出装置28に接続される。遊技制御部26から払出制御部27には、払出制御部27により駆動制御される払出装置28による賞球の払出制御に関する指令情報としての払出制御コマンド等の情報が伝送される。この払出制御コマンドは、入賞球の発生に応じた賞球の払出数等を指令するコマンドである。払出制御部27では、払出制御用マイクロコンピュータが、払出制御コマンドに応じて賞球の払出制御を行なう。また、払出制御用マイクロコンピュータでは、カードユニット5と相互に情報通信することにより、カードユニット5からの指令に応じた貸球の払出制御も行なわれる。
【0063】
ここで、可変表示装置12上に表示される特別図柄の仮停止タイミングや変動時間等は、変動パターン指定コマンドに従って一意に定まっている。すなわち、演出制御部30は、変動パターン指定コマンドを受取ったタイミングから、可変表示装置12上における特別図柄の変動、後述する振動部材35からの音声出力、およびランプ・LED10、11の明滅表示が連動して行なわれるように制御を行なっている。
【0064】
なお、図2においては、可変表示制御機能と音制御機能とランプ制御機能とを、1つの演出制御マイクロコンピュータ(演出制御基板)で実行する例を示したが、これに限らず、可変表示制御機能、ランプ制御機能、および、音制御機能をそれぞれ別のマイクロコンピュータで、前述したような表示制御コマンド、音制御コマンド、および、ランプ制御コマンドを受信し、そのコマンドに応じて各種制御を行なうようにしてもよい。ただし、演出制御マイクロコンピュータ(演出制御基板)で複数の制御機能を有するので、遊技制御マイクロコンピュータ(主基板)のコマンド送信処理の負担を軽減でき、マイクロコンピュータおよび基板の数を少なくでき、コストを削減できる。
【0065】
図3は、第1の実施の形態における弾球遊技機1の枠側可変表示装置40の断面図である。図3を参照して、弾球遊技機1は、透明板保持枠4の裏面に後述する音発生ユニット63を構成する枠側可変表示装置40の表示画面38と、透明板36、密閉空間形成部材37が配置される。透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38の直前に配置される。
【0066】
透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38を透視するための透明な平板であり、前面枠3に設けられた開口に前面枠3の裏面側に配置される。透明パネル36と枠側可変表示装置40の表示画面38との間は、密閉空間しかなく、物体が介在しなければよい。このため、その間隔(幅)は特に限定しない。ただし、透明パネル36と枠側可変表示装置40とは、表示器としてユニット化されるので、10mm程度あれば十分である。
【0067】
また、透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38とほぼ同じ大きさである。透明パネル36の大きさは、縦方向または横方向の長さに、枠側可変表示装置40の表示画面38と比較して10mm程度以下であれば差があってもよい。すなわちこの程度の大きさの差であれば、透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38よりも大きくてもよく、小さくてもよい。もちろん、透明パネル36は、枠側可変表示装置40の表示画面38と同じ大きさであってもよい。
【0068】
枠側可変表示装置40の表示画面38は、その周辺で密閉空間形成部材37と結合されている。枠側可変表示装置40と密閉空間形成部材37とはその結合部分で空気が漏れることがない。また、密閉空間形成部材37は、枠側可変表示装置40の表示画面38の直前で、透明パネル36をサスペンション39で支持する。透明パネル36は、透明な平板であり、枠側可変表示装置40の表示画面38とほぼ同じ大きさである。透明パネル36は、合成樹脂(例えばポリカーボネイト)で形成したもので、平面状に形成される。なお、透明パネル36を、曲面状に形成してもよいし、材質は合成樹脂に限らずガラスなどでもよい。
【0069】
サスペンション39は、その外周で密閉空間形成部材37と結合され、その内周で透明パネル36の外周と結合される。このため、透明パネル36と密閉空間形成部材37との間の隙間がサスペンションで埋められ、枠側可変表示装置40の表示画面38と透明パネル36との間に空気が密閉される。但し、密閉空間形成部材37により密閉空間を形成するが、完全に密閉するものに限らず、一部通気孔や空気が外部に導通する部分があってもよい。後述するように振動部材35の振動が透明パネル36に伝われば、空気が完全に密封されなくてもよい。サスペンション39を透明パネル36の外周と結合することなく、透明板36の外周の一部と結合するようにしてもよい。この場合には、サスペンション39に加えて、後述する密閉空間を形成するために、透明パネル36と密閉空間形成部材37との間の隙間を埋める部材で結合するか、透明パネル36と密閉空間形成部材37とを直接結合すればよい。また、サスペンション39を用いず透明パネル36と密閉空間形成部材37とを直接結合してもよい。
【0070】
密閉空間形成部材37は、透明パネル36と枠側可変表示装置40の表示画面38との間の空間に通じる導管を有する。密閉空間形成部材37の導管には、透明パネル36とは反対側に、磁気回路からなる駆動ユニット34と振動部材35とが搭載されている。駆動ユニット34と振動部材35とは、透明板保持枠4の後方(図中下方向)の位置に設けられる。なお、駆動ユニット34と振動部材35とは、透明パネル36と相向いに配置されるが、上向きに配置し、透明パネル36と直交する向きに配置するなどしてもよいし、透明板保持枠4の上方に配置するなど向きは限定されず、位置は、枠側可変表示装置40の表示画面38から外れた位置、たとえば、枠側可変表示装置40の後方(図中下方向)の位置に設けられる。
【0071】
駆動ユニット34は、音声制御部32により制御され、音声制御部32より駆動信号が入力されると、磁気回路の動作により振動部材35を振動させる。この振動が、枠側可変表示装置40の表示画面38、密閉空間形成部材37、サスペンション39、透明パネル36とで囲まれた密閉空間内の空気圧を変動させる。空気圧が変動することにより透明パネル36が振動して音を発生する。
【0072】
なお、密閉空間形成部材37と、サスペンション39と、透明板36と、駆動ユニット34と、振動部材35と、枠側可変表示装置40の表示画面38とで、音発生ユニット67を構成する。
【0073】
第1の実施の形態における弾球遊技機1においては、枠側可変表示装置40に、その表示画面の大きさとほぼ同じ大きさの透明パネル36が、枠側可変表示装置40の直前に設けられる。このため、遊技者は、透明パネル36を透して枠側可変表示装置40の表示画面38の全体を視認することが可能である。
【0074】
また、駆動ユニット34および振動部材35は、枠側可変表示装置40の後方(図中下方向)に設けられるため、枠側可変表示装置40の表示画面38の全域から外れた位置となり、透明パネル36を透かして駆動ユニット34および振動部材35を視認することはできない。このため、美観を向上させることができる。
【0075】
さらに、駆動ユニット34により振動部材35が振動することにより発生する空気圧の変動で透明パネル36が駆動されるので、透明パネル36の全面を駆動することができる。このため、枠側可変表示装置40の表示画面38全体から音を発生させることができるので、臨場感のある音を発生させることができる。さらに、枠側可変表示装置40の表示画面38と音の発生元が遊技者に対して同じ方向となるので、遊技と音の演出とを一体化した演出をすることができる。
【0076】
さらに、空気圧を変動させるための駆動ユニット34と振動部材35とを設置する場所を任意に定めることができる。このため、駆動ユニット34および振動部材35を取り付ける位置の自由度が高く、容易に設計することができる。
【0077】
さらに、透明パネル36をサスペンション39で密閉空間形成部材37に支持するようにしたので、透明パネル36の振動を助長することができ、迫力あるクリアな音を発生させることができる。また、透明パネル36ががたつくなどして騒音を発生するのを防止することができる。
【0078】
また、枠側可変表示装置40に、密閉空間形成部材37を用いて透明パネル36、サスペンション39、駆動ユニット34および振動部材35が一体となるように取付けたので、弾球遊技機1への枠側可変表示装置40の取付け作業が容易となる。
【0079】
さらに、枠側可変表示装置40の演出表示に関連する音を、透明パネル36から出力し、枠側可変表示装置40の演出表示に関連しない音をスピーカ41a,41bから出力するようにしたので、枠側可変表示装置40の表示と音とを一体にして出力することができる。また、遊技者は、音が発生する方向を見る傾向にあるので、透明パネル36から音が発生したことに気付いた遊技者に、枠側可変表示装置40を注視させることができ、枠側可変表示装置40で有効な演出表示が可能となる。
【0080】
図4は、第1の実施の形態における枠側可変表示装置の変形例を示す分解斜視図である。図4を参照して、変形例における枠側可変表示装置40は、シャーシ42上に液晶パネル43が取付けられる。液晶パネル43の表示画面の外側には、額縁形状のクッション44が取り付けられる。クッション44の左右両側にそれぞれ磁石とコイルとからなる駆動ユニット(エキサイター)45が取り付けられる。駆動ユニット45は、アクリル板などの透明な平板の透明板46の両端に取付けられる。したがって、透明板46は、液晶パネル43の表示画面とほぼ同じ大きさであり、液晶パネル43の直前に配置される。なお、駆動ユニット45はコイルを駆動する電気的な駆動回路を有する。この駆動回路は演出制御基板30が選択した音データに従って駆動する。
【0081】
また、透明板46は、その外周に装飾用の縁部を有する。駆動ユニット45は、透明板46の縁部の裏面に取り付けられる。したがって、遊技者は、透明板46を透視して枠側可変表示装置40の表示画面38の全域を視認することができる。また、駆動ユニット45が透明板46の縁部の裏面に取り付けられるため、遊技者は駆動ユニット45を正面から見ることはできず、美観を良くすることができる。。
【0082】
また、透明板46に取付けられた2つの駆動ユニット45は、上述した音声制御部32によって、ステレオ駆動される。したがって、透明板46は、その両端で、それぞれ振動が与えられるため、ステレオ音響の出力が可能である。すなわち、透明板46は、2つの駆動ユニット45が取付けられたそれぞれの位置で、異なる振動をして、各位置近傍からそれぞれ異なる音を出力する。このため、2つの離間した位置から異なる音を出力する。もちろん、駆動ユニット45に、音声制御部32から同じ信号を送って、同じ振動をするように駆動してもよい。
【0083】
第2実施形態
図5は、第2の実施の形態における弾球遊技機1Aの全体正面図である。第1の実施の形態における弾球遊技機1と異なる点は、スピーカ41a,41bに代えて透明板52を設け、その透明板52を振動させることにより音を出力するようにした点である。その他の構成は、第1の実施の形態における弾球遊技機1と同様なので、ここでは主に異なる点を説明する。
【0084】
図5を参照して、第2の実施の形態における弾球遊技機1Aの透明板保持枠4には、遊技盤56の遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61が開設され、該遊技開口61の裏面から透明板52、密閉空間形成部材53(図6参照)およびガラス板54(図6参照)が装着されている。密閉空間形成部材53は、それに一体形成された駆動ユニット50を含む。
【0085】
図6は、第2の実施の形態における弾球遊技機1Aの透明板保持枠4の断面図である。図6を参照して、弾球遊技機1は、遊技盤56の前面側で、透明板保持枠4の裏面に後述する音発生ユニット63を構成する透明板52、密閉空間形成部材53が配置され、その後方にガラス板54が配置される。なお、透明板52は、遊技開口61で接することなく配置される。
【0086】
透明板保持枠4の裏面に音発生ユニット63が密閉空間形成部材53とともに取付片59で取りつけられる。密閉空間形成部材53は、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61に対応する領域を少なくとも覆う平面部を有する。密閉空間形成部材53は、合成樹脂(例えばポリカーボネイト)で形成され、透明である。なお、密閉空間形成部材53は、全体が透明でもよいし、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61に対応する領域(平面部)だけが透明であってもよい。また、透明板52も合成樹脂で形成したもので、平面状に形成されるが、曲面状に形成してもよいし、材質は合成樹脂に限らずガラスなどでもよい。
【0087】
密閉空間形成部材53は、その透明板保持枠4側で密閉空間形成部材53から離間した位置で透明板52をサスペンション55で保持する。透明板52は、透明な平板であり、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61を少なくとも覆う。サスペンション55は、その外周で透明板保持枠4と結合され、その内周で透明板52の外周と結合される。このため、透明板52と密閉空間形成部材53との間の隙間がサスペンションで埋められ、透明板52と密閉空間形成部材53との間に空気が密閉される。但し、密閉空間形成部材53により密閉空間を形成するが、完全に密閉するものに限らず、一部通気孔や空気が外部に導通する部分があってもよい。後述するように振動部材51の振動が透明板52に伝われば、空気が完全に密封されなくてもよい。サスペンション55を透明板52の外周と結合することなく、透明板52の外周の一部と結合するようにしてもよい。この場合には、サスペンション55に加えて、後述する密閉空間を形成するために、透明板52と密閉空間形成部材53との間の隙間を埋める部材で結合するか、透明板52と密閉空間形成部材53とを直接結合すればよい。また、サスペンション55を用いず透明板52と密閉空間形成部材53とを直接結合してもよい。
【0088】
密閉空間形成部材53は、透明板52と密閉空間形成部材53の平面部との間の空間に通じる導管を有する。密閉空間形成部材53の導管には、透明板52とは反対側に、磁気回路からなる駆動ユニット50と振動部材51とが搭載されている。駆動ユニット50と振動部材51とは、透明板保持枠4の後方(図中下方向)の位置に設けられる。密閉空間形成部材53、サスペンション55、透明板52とで囲まれた空間は、密閉された密閉空間となる。なお、駆動ユニット50と振動部材51とは、透明板52と相向いに配置されるが、上向きに配置し、透明板52と直交する向きに配置するなどしてもよいし、透明板保持枠4の上方に配置するなど向きおよび位置は限定しない。
【0089】
駆動ユニット50は、音声制御部32により制御され、音声制御部32より駆動信号が入力されると、磁気回路の動作により振動部材51を振動させる。この振動が、密閉空間形成部材53、サスペンション55、透明板52とで囲まれた密閉空間内の空気圧を変動させる。空気圧が変動することにより透明板52が振動して音を発生する。なお、駆動ユニット50と振動部材51とで、音発生ユニットを構成する。
【0090】
透明板保持枠4は、その裏面にガラス板挿入レール42a,42bと下部にガラス板支持部(図示しない)とを有する。ガラス板挿入レール42a,42bは、密閉空間形成部材53と遊技盤56との間で、遊技盤56および密閉空間形成部材53と離間して透明なガラス板54を保持するように縦長の溝が形成されていて、その溝に沿ってガラス板54をガラス板支持部に形成される横長の溝まで挿入する。この状態でガラス板54は透明板保持枠4に保持される。ガラス板54は、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61に対応する領域を少なくとも覆う。なお、ガラス板挿入レール42a,42bなどによりガラス板を保持する方法以外の方法でガラス板を取付、保持するものでもよい。
【0091】
第2の実施の形態における弾球遊技機1Aにおいては、透明板保持枠4に、透明板52、密閉空間形成部材53、およびガラス板54が保持される。このため、遊技者は、透明板52、密閉空間形成部材53およびガラス板54を透して遊技領域62を視認することが可能である。
【0092】
また、駆動ユニット50および振動部材51は、透明板保持枠4の後方(図中下方向)に設けられるため、透明板保持枠4が有する遊技領域62をほぼ透視し得る遊技開口61から外れた位置となり、遊技者が遊技開口61から駆動ユニット50を視認することはできない。このため、美観を向上させることができる。さらに、駆動ユニット50により振動部材51が振動することにより発生する空気圧で透明板52が駆動されるので、透明板52の全面を駆動することができる。このため、遊技開口61全体から音を発生させることができるので、臨場感のある音を発生させることができる。さらに、遊技領域62と音の発生元が遊技者に対して同じ方向となるので、遊技と音の演出とを一体化した演出をすることができる。
【0093】
さらに、空気圧を変動させるための駆動ユニット50と振動部材51とを設置する場所を任意に定めることができる。このため、駆動ユニット50および振動部材51を取り付ける位置の自由度が高く、容易に設計することができる。
【0094】
さらに、透明板52をサスペンション55で密閉空間形成部材53に支持するようにしたので、透明板52の振動を助長することができ、迫力あるクリアな音を発生させることができる。また、透明板52ががたつくなどして騒音を発生するのを防止することができる。なお、サスペンション55は、弾性変形しやすいものであればよく、ゴム製のものなど特に限定しない。
【0095】
さらに、密閉空間形成部材53と遊技盤56との間にガラス板54を設けたので、遊技盤56とガラス板54との間を通過する遊技球が、遊技盤56に植立した釘57で跳ね返ったときなどガラス板54に衝突する。このため、遊技球が密閉空間形成部材53に衝突することがない。その結果、密閉空間形成部材53に衝突して密閉空間の空気圧が変動することがないので、ノイズ音が発生するのを防止することができる。さらに、ガラス板54を密閉空間形成部材53と離間して設けたので、ガラス板54の振動が密閉空間形成部材53に伝達するのを防止することができる。なお、ガラス板54を用いず、密閉空間形成部材53がガラス板54の役割を担うようにしてもよい。
【0096】
また、ガラス板54を、密閉空間形成部材53とは別に、透明板保持枠4にガラス板挿入レール42a,42b(およびガラス板支持部)で保持するようにしたので、ガラス板54を密閉空間形成部材53とは別に単独で、透明板保持枠4に容易に着脱することができる。その結果、ガラス板54を弾球遊技機1Aに容易に着脱することができる。
【0097】
第2の実施の形態における弾球遊技機1Aにおいては、可変表示装置12の表示に関連する音声出力を透明板52から出力し、枠側可変表示装置40の表示に関連する音声出力を透明パネル36から出力するようにしている。このため、表示と音声とを遊技者に対して同じ方向から出力することができるので、表示と音声とを一体にして出力することができる。また、可変表示装置12と枠側可変表示装置40との2つの表示出力を設けているが、それぞれに関連する音声が各表示装置の表示方向と同じ方向から出力されるので、いずれの表示に関連する音声かを遊技者に認識させることができる。
【0098】
第3実施形態
図7は、第3の実施の形態におけるスロットマシン71の全体正面図である。図7を参照して、スロットマシン71は、その前面に、上方から順に上部パネル82、遊技パネル83、下部パネル84を有する。上部パネル82は、演出用透視窓78を有し、演出用透視窓78を覆う領域に演出用可変表示装置77が備えられる。演出用可変表示装置77は、液晶表示装置であり、その表示画面の直前に透明パネル81が取付けられている。この演出用可変表示装置77は、第1の実施の形態における枠側可変表示装置40と同様の構成を有し、透明パネル81から音を出力する。
【0099】
遊技パネル83は、スロットマシン71の本体側に設けられた可変表示装置(リールユニット)80を透視可能な透視窓79が設けられている。可変表示装置80は、リールユニットであり、左リール、中リール、右リールの3つのリールが回転することにより可変表示する演出動作を行う。
【0100】
透視窓79からは、可変表示装置80の3つのリールの一部分が視認される。なお、各リールを遊技者が視認できる3つの領域部分を各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部と呼ぶ。
【0101】
透視窓79からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れて見えなくなる図柄の一部が、それぞれ表示される。
【0102】
音を発生する透明パネル81が演出用可変表示装置77の表示画面の前面に設けられるので、表示と音とを遊技者に対して同じ方向から発生させることができ、表示と音とが一体化した演出行うことができる。
【0103】
遊技パネル83の下部から前面側に突出して形成された部分の側面には、スタートレバー72と、3つのストップボタン76と、メダルを投入するためのメダル投入口73とが設けられている。3つのストップボタン76は、左から順に、可変表示装置80の左リール、中リール、右リールを停止させる操作を入力するためのスイッチである。また、遊技パネル83の下部から前面側に突出して形成された部分の上面には、ゲームの賭数を設定するためのBETボタン75が設けられている。
【0104】
下部パネル84の下方には、メダルを貯留するためのメダル受皿74が設けられている。
【0105】
次に、スロットマシン71により提供されるゲームの概要について説明する。ゲームを開始するためには、最初に賭数を設定する。賭数は、BETボタン75を押圧することにより、1〜3のいずれかに設定できる。BETボタン75の操作が有効であるか否かは、BETボタン75に内蔵されたBETランプの点灯状況によって示される。
【0106】
また、直接、メダルをメダル投入口73に投入することによって賭数を設定することも可能であり、メダルを1枚投入する毎に、所定の上限数の範囲内で賭数が1ずつ加算される。なお、賭数の上限数を超えてメダルが投入された場合、クレジット数が上限値に達するまではクレジットが加算更新され、クレジット数が上限値に達した時点でメダルがメダル受皿74から返却される。
【0107】
賭数が設定された後、スタートレバー72が操作されると、可変表示装置80の各リール一斉に変動(スクロール)し始める。可変表示装置80の各リールには、複数種類の図柄が描かれており、リールの回転に伴って透視窓79に現れる図柄の種類が次々と変動される。透視窓79からは、可変表示装置80の3つのリールの一部分が視認される。なお、各リールを遊技者が視認できる3つの領域部分を各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部と呼ぶ。
【0108】
3つのストップボタン76は、可変表示装置80の各リールに対応して設けられている。リールの変動が開始されてから所定時間が経過すれば、遊技者は自らストップボタン76を押圧する操作によって各リールを停止させる順序を決定できる。遊技者がストップボタン76のうちいずれかを押圧操作すれば、対応するリールの回転が停止する。
【0109】
可変表示装置80のすべてのリールが停止した時点で、透視窓79から視認される各リールの上段、中段、下段の3段の図柄のうち賭数に応じて定められる有効な入賞ライン上に位置する図柄の組合わせによって入賞の有無が決定される。賭数が1の場合には、可変表示部における中段の横1列の入賞ラインのみが有効ラインとなる。賭数が2の場合には、可変表示部における上段、中段、下段の横3列の入賞ラインが有効ラインとなる。賭数が3の場合には、可変表示部における横3列と斜め対角線上2列の合計5本の入賞ラインが有効ラインとなる。
【0110】
有効ライン上における図柄の組合わせが予め定められた特定の表示態様となって入賞が発生した場合には、各種遊技効果ランプ部が所定の態様で点滅するとともに、演出用可変表示装置77に設けられた透明パネル81から効果音が出力され、効果的な演出がなされる。
【0111】
そして、入賞に応じた数のメダルがクレジットとして払出されてクレジット表示器のクレジット数が加算更新される。また、ペイアウト表示器には、その払出数が表示される。なお、クレジット数が上限(=50)に達した場合には、直接、メダルがメダル受皿74から払出される。
【0112】
また、特に予め定められた特別の表示態様となった場合には、ビッグボーナス入賞あるいはレギュラーボーナス入賞となり、クレジットが付与されるとともに、ビッグボーナスゲームあるいはレギュラーボーナスゲームを行なうことが可能な遊技状態となる。
【0113】
このようなスロットマシン71の遊技の進行および遊技の進行に伴った各種機器の駆動等の制御(遊技制御)は、遊技制御基板に設けられたCPU、ROM、およびRAMを含む遊技制御マイクロコンピュータにより実行される。また、遊技制御マイクロコンピュータは、スロットマシン71の遊技の進行に伴って、演出用可変表示装置77から音を発生させる。すなわち、演出用可変表示装置77は、遊技制御マイクロコンピュータによって制御され、所定の演出表示を行うとともに、駆動ユニットで振動部材を振動させることにより透明パネル81が振動して音を発生する。
【0114】
この透明パネル81から出力される音は、演出用可変表示装置77の演出表示制御に関連した音である。
【0115】
以上説明したように、第3の実施の形態におけるスロットマシン71においては、演出用可変表示装置77から音を出力するようにしたので、演出用可変表示装置77の表示とその表示に関連する音とを遊技者に対して同じ方向から発生させることができ、表示と音とを一体にした演出行うことができる。
【0116】
また、音を発生する透明パネル81を遊技者に近い位置に設けることができるので、臨場感のある音を発生させることができる。
【0117】
さらに、演出用可変表示装置77の駆動ユニットと振動部材とを、演出用可変表示装置77の裏面側で、演出用透視窓78から外れた位置に設けたので、遊技者から駆動ユニットおよび振動部材が視認されず、美観をよくすることができる。さらに、駆動ユニットと振動部材との取り付け位置の自由度が高く、設計の利便性が向上する。
【0118】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 遊技の進行に応じて可変表示可能な第1可変表示装置(可変表示装置80)と、
前記可変表示装置とは別に設けられ、遊技者に対して遊技に関連する情報を可変表示可能な第2可変表示装置装置(演出用可変表示装置77)と、
前記第2可変表示装置の表示領域の大きさとほぼ同じ大きさで、前記第2可変表示装置の直前に配置した透明板(透明パネル81)と、
前記透明板を振動させる音発生ユニット(駆動ユニットおよび振動板)とを備えた、遊技機(スロットマシン71)。
【0119】
(2) 前記第2可変表示装置(演出用可変表示装置77)は、液晶表示装置である。
【0120】
(3) 駆動ユニット34および振動部材35を、演出用可変表示装置77の裏面に設けるようにしたが、密閉空間形成部材37の導管を延長して、弾球遊技機1(またはスロットマシン71)の本体内部に設けるようにしてもよい。すなわち、駆動ユニット34および振動部材35の取付位置は、密閉空間形成部材37の導管を延長することで、任意にさだめることができる。
【0121】
(4) 弾球遊技機1の遊技状態が所定の状態にあるとき、または、可変表示装置12の表示状態が所定の状態にあるときに、弾球遊技機1の枠側可変表示装置40の直前に配置された透明パネル36または液晶パネル43の直前に配置された透明板46から音を出力するようにするようにしてもよい。より具体的には、弾球遊技機1の枠側可変表示装置40の直前に配置された透明パネル36、液晶パネル43の直前に配置された透明板46からは、可変表示装置12の表示態様がリーチ状態またはリーチ予告の場合に、音を出力するようにしてもよい。逆に、可変表示装置12の表示態様がリーチ状態またはリーチ予告でない場合に、音を出力するようにしてもよい。さらに、弾球遊技機1の遊技状態が、特定遊技状態、確率変動状態にあるときに音を出力するようにしてもよい。逆に、弾球遊技機1の遊技状態が、特定遊技状態、確率変動状態にないときに音を出力するようにしてもよい。枠側可変表示装置40で表示される内容は他に、遊技履歴情報(スタート回数、大当たり回数など)の表示などを表示してもよいし、その表示内容は特に限定しない。
【0122】
(5) 弾球遊技機1は、遊技盤56に可変表示装置12を有する例を示したが、この可変表示装置12はなくてもよい。
【0123】
(6) 弾球遊技機1は、スピーカ41a,41bを有する例を示したが、このスピーカ41a,41bはなくても良い。この場合、すべての音が透明パネル36から出力される。
【0124】
(7) 演出制御基板(演出制御部)30は、表示制御部31、音声制御部32と、ランプ制御部33とを備える。すなわち、演出制御基板(演出制御マイクロコンピュータ)30は、可変表示装置12および枠側可変表示装置40の演出表示を制御するための可変表示制御手段(表示制御部31)と、駆動装置(駆動ユニット34)を駆動するための音制御手段(音声制御部32)と、電飾装置(ランプ・LED10,11,13,14)を駆動するための電飾制御手段(ランプ制御部33)とを備える。また、演出制御基板30の可変表示制御手段(表示制御部31)は、主基板(遊技制御部、遊技制御マイクロコンピュータ)26から出力されてくる制御コマンドに基づいて演出制御し、音制御手段(音声制御部32)は、主基板(遊技制御部、遊技制御マイクロコンピュータ)26から出力されてくる制御コマンドに基づいて駆動制御し、電飾制御手段(ランプ制御部33)は、主基板(遊技制御部、遊技制御マイクロコンピュータ)26から出力されてくる制御コマンドに基づいて駆動制御する。上述したように演出制御基板(演出制御部)30で複数の制御機能を有するので、主基板(遊技制御マイクロコンピュータ)のコマンド送信処理の負担を軽減でき、マイクロコンピュータおよび基板の数を少なくでき、コストを削減できる。なお、表示制御部31、音声制御部32、ランプ制御部33の制御は、すべて演出制御マイクロコンピュータで制御されるが、デュアルワンチップマイコンなどで制御してもよい。
【0125】
(8) さらに、演出制御基板30に、表示制御部31、音声制御部32、および、ランプ制御部33を設けるようにしたが、ランプ・LED10,11,13,14を駆動するためのドライバ基板を演出制御基板30と別体としてもよい。これにより、ランプ・LED10,11,13,14を駆動するためのドライバ基板を変更した他機種にも演出制御基板を流用することができる。
【0126】
(9) 弾球遊技機1の枠側可変表示装置40を前面枠3の前面で、上皿7の下側(下皿8の上方)に設けたが、設置箇所はこれに限定されない。例えば、透明板保持枠4の前面側であってもよい。また、透明板保持枠4の前面側で遊技領域62と上皿7との間の位置であってもよい。また、透明板保持枠4と別体で上皿7を開閉するための貯留皿開閉枠を設け、その貯留皿開閉枠の前面に設けてもよい。
【0127】
(a) 遊技機(弾球遊技機1)は、遊技領域(遊技領域62)の前側部分を構成する透明板(ガラス板)を保持する透明板保持枠(透明板保持枠4)をさらに含み、
前記枠側可変表示装置40は、前記透明板保持枠の前面に位置するように設けられる。
【0128】
(b) 遊技機(弾球遊技機1)は、遊技領域(遊技領域62)よりも下側に設けられ、前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段に供給される遊技球が貯留される遊技球貯留皿(上皿7)をさらに含み、
前記枠側可変表示装置(枠側可変表示装置40)は、前記遊技領域と前記遊技球貯留皿との間に位置するように設けられることを特徴とする。
【0129】
(c) 遊技機(弾球遊技機1)は、遊技領域(遊技領域62)よりも下側に設けられ、前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段に供給される遊技球が貯留される遊技球貯留皿(上皿7)と、
前記遊技球貯留皿を備え、開閉可能な貯留皿開閉枠とをさらに含み、
前記枠側可変表示装置(枠側可変表示装置40)は、前記貯留皿開閉枠の前面に位置するように設けられることを特徴とする。
【0130】
(10) スロットマシン71の遊技状態が所定の状態にあるときに、演出用可変表示装置77の直前に配置された透明パネル81から音を出力するようにしてもよい。より具体的には、スロットマシン71の演出用可変表示装置77の直前に配置された透明パネル81からは、遊技状態がビッグボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲームにあるときに音を出力するようにしてもよい。逆に、スロットマシン71の遊技状態がビッグボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲームにないときに音を出力するようにしてもよい。
【0131】
(11) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における弾球遊技機を正面から見た正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における弾球遊技機の主基板(遊技制御部)を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における弾球遊技機の枠側可変表示装置の断面図である。
【図4】第1の実施の形態における枠側可変表示装置の変形例を示す分解斜視図である。
【図5】第2の実施の形態における弾球遊技機の全体正面図である。
【図6】第2の実施の形態における弾球遊技機の透明板保持枠4の断面図である。
【図7】第3の実施の形態におけるスロットマシンの全体正面図である。
【符号の説明】
1,1A 弾球遊技機、3 前面枠、4 透明板保持枠、12 可変表示装置、26 遊技制御部、30 演出制御部、31 表示制御部、32 音声制御部、34,50 駆動ユニット、35 振動部材、36 透明パネル、37 密閉空間形成部材、38 表示画面、39 サスペンション、40 枠側可変表示装置、41a,41b スピーカ、42 シャーシ、43 液晶パネル、44 クッション、45 駆動ユニット、46,52 透明板、51 振動部材、53 密閉空間形成部材、54 ガラス板、55 サスペンション、56 遊技盤、61 遊技開口、62 遊技領域、63 音発生ユニット、71 スロットマシン、77 可変表示装置、78 透視窓、79 演出用透視窓、80 演出用可変表示装置、81 透明パネル、82 上部パネル、83 遊技パネル、84 下部パネル。
Claims (6)
- 遊技機の前側部分を構成する前面枠と、
前記前面枠に設けられ、遊技者に対して遊技に関連する情報を可変表示可能な枠側可変表示装置と、
前記枠側可変表示装置の表示領域を透視するために前記前面枠に設けられた開口の裏面側に配置した透明板と、
前記透明板を振動させる音発生ユニットとを備えたことを特徴とする、遊技機。 - 前記透明板を、前記枠側可変表示装置から所定の距離を隔てて配置し、前記透明板と前記枠側可変表示装置との間に密閉空間を形成し、
前記音発生ユニットは、前記密閉空間内の空気圧を変化させるための振動部材と、
音データに従って前記振動部材を駆動する駆動装置とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。 - 前記音発生ユニットは、
磁石とコイルとから構成される振動部材と、
音データに従って前記振動部材を駆動する駆動装置とを含み、
前記振動部材を、前記透明板の左右両側の位置に配置し、前記音発生ユニットを、前記枠側可変表示装置の表示領域外に配置したことを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。 - 前記枠側可変表示装置、前記透明板および前記音発生ユニットを一体化したことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
- 前記透明板と所定の距離を隔てて配置し、前記透明板とは別の音発生装置を前記前面枠に備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
- 遊技球が進入する遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域に設けた遊技盤側可変表示装置とをさらに備え、
前記遊技盤側可変表示装置の表示内容に関する音は、前記別の音発生装置、または、前記透明板および前記別の音発生装置の双方から発生させることを特徴とする、請求項5に記載の遊技機。
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