JP2004174357A - 浄水カートリッジ及び浄水器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水中に含まれるイオンを除去するためのイオン交換樹脂からなる第1のろ材1と、水中に含まれる微粒子をろ過するための第二のろ材2とを具備して形成される浄水カートリッジに関する。第1のろ材1を繊維状のイオン交換樹脂から形成し、水の流れにおいて第1のろ材1の下流側に第2のろ材2を配置する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道水の鉄錆などの汚れや残留塩素などの汚れを除去すると共に、さらに鉛などの重金属イオンを除去する機能を付加した浄水カートリッジ及びこの浄水カートリッジを用いた浄水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水道水中の残留塩素やトリハロメタン、及び鉄錆などの汚れや濁りを除去するために、中空糸膜と活性炭を充填した浄水カートリッジを具備する浄水器が従来から提供されている。しかし近年、水道配管に鉛配管が使用されていることが明らかになり、鉛などの重金属イオンも除去可能な浄水カートリッジの需要が増加している。
【0003】
そして現在、重金属イオンを除去するために、次の▲1▼〜▲3▼のような浄水カートリッジが開発されている(特許文献1参照)。
▲1▼逆浸透膜を用いた浄水カートリッジ。
▲2▼活性炭に粒状のイオン交換樹脂を混ぜ合わせた浄水カートリッジ。
▲3▼活性炭にセラミック系のイオン交換体を粉末にして混ぜ合わせた浄水カートリッジ。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−38642号公報(特許請求の範囲等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、▲1▼の逆浸透膜を用いたものでは、逆浸透膜は飲料水のおいしさであるミネラル成分まで除去してしまうという問題があり、▲2▼の活性炭に粒状のイオン交換樹脂を混ぜ合わせたものでは、粒状のイオン交換樹脂は表面積が小さくイオン交換の反応速度が遅いため、大きな体積に形成する必要があるという問題があった。また▲3▼の活性炭にセラミック系のイオン交換体を粉末にして混ぜ合わせたものでは、イオン交換体の粉末の流出や、粉末の流出によって水の流れの下流に設けられている中空糸膜などのろ材を目詰まりさせてしまうおそれがあるという問題があった。さらに▲2▼と▲3▼の共通問題として、寿命などろ過能力を延ばすためには浄水カートリッジの大型化が必要となり、それにより上昇する圧力損失から流量が低下するおそれがあるという問題があった。
【0006】
ここで、▲2▼や▲3▼の浄水カートリッジは図11(a)(b)に示すように形成されている。すなわち、カートリッジ本体11内に、粒状のイオン交換樹脂15あるいは粉末のセラミック系イオン交換体16を混ぜた活性炭13と、中空糸膜や多孔質平膜などから形成されるろ材14とを充填して浄水カートリッジAが形成されているが、水の流れ(矢印で示す)の上流側に活性炭13が、下流側にろ材14が配設されている(特許文献1参照)。そして、まず水は活性炭13を通過して、活性炭13によって水中の残留塩素やトリハロメタンなどが除去されると共に活性炭13に混入したイオン交換樹脂15あるいはセラミック系イオン交換体16により鉛などの重金属イオンが除去され、次にろ材14を通過する際に濁りや微粒子状の汚れが除去されるようになっている。
【0007】
しかし、▲2▼のように活性炭13に粒状のイオン交換樹脂15を混合したものでは、粒状イオン交換樹脂15は粒径が凡そ0.3〜1.0mm程度であり、表面積が小さく、重金属の除去には多くの量が必要となって、ろ過能力を確保するためにはイオン交換樹脂の量を多くする必要がある。このため、浄水カートリッジAが大型化し、またろ材量の増加によって圧力損失が大きくなって、ろ過流量の低下を招くおそれがあるという問題が発生するものである。そこで▲3▼のように粒径が0.1mm程度以下の粉状のイオン交換体16を用い、表面積を大きくしてイオン交換能力を高めたものが利用されているが、このように粒径が小さい粉体は、取り扱い時に飛散したり、水の流れの下流に位置するろ材14を目詰まりさせるおそれがあるという問題が発生するものである。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、流量低下や目詰まりなどの問題を生じさせることなく、重金属イオンを除去することができる浄水カートリッジ及び浄水器を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る浄水カートリッジは、水中に含まれるイオンを除去するためのイオン交換樹脂からなる第1のろ材1と、水中に含まれる微粒子をろ過するための第二のろ材2とを具備して形成される浄水カートリッジにおいて、第1のろ材1を繊維状のイオン交換樹脂から形成し、水の流れにおいて第1のろ材1の下流側に第2のろ材2を配置して成ることを特徴とするものである。
【0010】
また請求項2の発明は、請求項1において、第1のろ材1と第2のろ材2の間に、粒状活性炭からなる第3のろ材3を具備して成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項3の発明は、請求項1において、第1のろ材1の上流側に、粒状活性炭からなる第3のろ材3を具備して成ることを特徴とするものである。
【0012】
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、繊維状のイオン交換樹脂をバインダーで一体に成形して第1のろ材1を形成して成ることを特徴とするものである。
【0013】
また請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、繊維状のイオン交換樹脂をシート状に成形すると共にこれを複数枚積層して第1のろ材1を形成して成ることを特徴とするものである。
【0014】
また請求項6の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、繊維状のイオン交換樹脂をシート状に成形すると共にこれを巻回して第1のろ材1を形成して成ることを特徴とするものである。
【0015】
また請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかにおいて、第1のろ材1のイオン交換樹脂の繊維に繊維状活性炭を混入して成ることを特徴とするものである。
【0016】
また請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかにおいて、第1のろ材1のイオン交換樹脂がキレート樹脂であることを特徴とするものである。
【0017】
また請求項9の発明は、請求項8において、第1のろ材1の上流側に、強酸性陽イオン交換樹脂又は弱酸性陽イオン交換樹脂を具備して成ることを特徴とするものである。
【0018】
また請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれかにおいて、第1のろ材1を水の流れ方向で2層に形成し、上流側の層1aと下流側の層1bのいずれか一方をイオン形がNaもしくはCaのイオン交換樹脂で形成すると共にいずれか他方をイオン形がHのイオン交換樹脂で形成して成ることを特徴とするものである。
【0019】
本発明の請求項11に係る浄水器は、給水口4と、給水口4の下流側に配設される請求項1乃至10のいずれかに記載の浄水カートリッジAと、浄水カートリッジAの下流側に設けられる排水口5とを備えて成ることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1は請求項1の発明の実施の形態の一例を示すものであり、浄水カートリッジAを概略的に示すものである。図1の浄水カートリッジAは、内部が中空のケースで作製されるカートリッジ本体1内にイオン交換樹脂からなる第1のろ材1と、第2のろ材2とを充填して形成されるものである。本発明において、第1のろ材1は繊維状のイオン交換樹脂から形成するようにしてあり、また第2のろ材2は中空糸膜や平膜などの多孔質膜で形成してある。そして第1のろ材1は水の流れの上流側に、第2のろ材は水の流れの下流側において、浄水カートリッジA内に配置してある(図において水の流れ方向を矢印で示す)。
【0022】
水道水などの水は上記のように形成される浄水カートリッジA内を矢印方向に通されるものであり、水が上流側の第1のろ材1を通過する際に、水中に含まれる鉛等の重金属イオンなどのイオンは、イオン交換樹脂でイオン交換されて除去される。また水中に含まれる固形化した金属、土砂、細菌類、有機物の汚れなどの微粒子は、水が下流側の第2のろ材2を通過する際に物理的にろ過されて除去される。
【0023】
ここで、第1のろ材1は上記のように繊維状のイオン交換樹脂を集合させることによって形成するようにしてあり、繊維状のイオン交換樹脂は表面積が大きく、イオン交換性能が高いと共に、しかも繊維間を通して水を通過させ易く、低圧力損失である。従って、イオン交換樹脂の量を多くする必要がなく、浄水カートリッジAを小型化することが可能になると共に水のろ過量を増加することができるものである。また、第1のろ材1はこのように繊維の集合体であるために、水中の有機物や微粒子などの大きな汚れを物理的にろ過して除去する能力もあり、有機物や微粒子などの汚れを第1のろ材1によるプレフィルター作用である程度除去した後に、水道水などの水を第2のろ材2に通過させることができ、第2のろ材2が目詰まりすることを低減することができるものである。
【0024】
図2は請求項2の発明の実施の形態の一例を示すものであり、第1のろ材1と第2のろ材2の間においてカートリッジ本体11内に、粒状活性炭からなる第3のろ材3が充填してある。その他の構成は図1のものと同じである。粒状活性炭としては、粒径が0.3〜1.0mm程度のものを用いることができる。
【0025】
このものでは、水中の重金属イオンなどのイオンが第1のろ材1の繊維状イオン交換樹脂で除去された後、水中の臭い成分である残留塩素やカビ臭成分、トリハロメタンなどが第3のろ材3の粒状活性炭に吸着して除去され、さらに、濁りや鉄錆などの微粒子成分が第2のろ材2でろ過して除去されるようになっている。また第3のろ材3の粒状活性炭は粒子径が大きいために、第2のろ材2を目詰まりさせるような問題はないものである。そして浄水カートリッジA内を流れる水は、第1のろ材1の繊維状イオン交換樹脂で整流されているので、流れが均一になった状態で第3のろ材3を通過するものであり、第3のろ材3が粒状活性炭で表面積が小さくても、粒状活性炭の吸着性能を効率高く発揮させることができ、水中の臭い等の成分を効率よく除去することができるものである。
【0026】
図3は請求項3の発明の実施の形態を示すものであり、このものでは、第1のろ材1の上流側においてカートリッジ本体1内に粒状活性炭からなる第3のろ材3を充填するようにしてある。その他の構成は図1や図2のものと同じである。
【0027】
このものでは、水中の臭い成分である残留塩素やカビ臭成分、トリハロメタンなどが第3のろ材3の粒状活性炭に吸着して除去された後、水中の重金属イオンなどのイオンが第1のろ材1の繊維状イオン交換樹脂で除去され、さらに、濁りや鉄錆などの微粒子成分が第2のろ材2でろ過して除去されるようになっている。また第3のろ材3の粒状活性炭から微粉炭が通水初期に流出しても、この微粉炭は第1のろ材1の繊維状イオン交換樹脂によるろ過作用で除去されるものであり、微粉炭によって第2のろ材2に目詰まりが発生することを防止することができるものである。
【0028】
請求項4の発明は、イオン交換樹脂の各繊維をセルロース系やポリエステル系の樹脂バインダー6で結合させることによって、図4に示すように繊維状のイオン交換樹脂を樹脂バインダー6で一体に成形して、第1のろ材1をブロック状に形成するようにしたものである。このように繊維状イオン交換樹脂からなる第1のろ材1をブロック状に形成することによって、第1のろ材1を一部品としてカートリッジ本体11に装填することによって充填を行なうことができるものであり、繊維状イオン交換樹脂からなる第1のろ材1の取り扱いが容易になるものである。
【0029】
また請求項5の発明は、繊維状のイオン交換樹脂をシート状に成形すると共にこの成形したシート材7を図5のように複数枚積層することによって、第1のろ材1を形成するようにしてある。シート材7は図5(a)のように四角形に形成したり、図5(b)のように円形に形成したりすることができる。ここで、均一な繊維密度になるように繊維状イオン交換樹脂を集合させることは難しいが、繊維状イオン交換樹脂をシート状にして、このシート材7を複数枚積層することによって、シート材7の重ね方向で繊維密度を均一化することができるものであり、第1のろ材1を繊維密度均一に形成することが可能になるものである。従って、水道水などの水が矢印のように第1のろ材1を通過する際に、繊維密度の小さい部分をバイパス的に通り抜けるようなことを無くすことができ、第1のろ材1によるイオン交換性能を向上させることができるものである。
【0030】
また請求項6の発明は、繊維状のイオン交換樹脂をシート状に成形すると共にこの成形したシート材7を図6のように断面渦巻き状に巻回すことによって、第1のろ材1を形成するようにしてある。この第1のろ材1は渦巻き面と垂直な方向に水が通過するようにカートリッジ本体11内に配置して使用されるものである。そしてこのようにシート材7を巻回して第1のろ材1を形成することによって、第1のろ材1の強度を向上することができるものであり、水圧などで繊維状イオン交換樹脂の繊維間の目潰れを防止することができ、水が第1のろ材1を通過する際の整流作用の向上を図ることができるものである。
【0031】
次に、請求項7の発明は、イオン交換樹脂の繊維に活性炭の繊維を混入し、繊維状イオン交換樹脂と繊維状活性炭を混在させた状態で第1のろ材1を作製するようにしたものである。その他の構成は既述したものと同じである。このものでは、水を第1のろ材1に通過させる際に、繊維状イオン交換樹脂によって水中の重金属などのイオンを除去することができると同時に、繊維状活性炭によって臭い成分を吸着して除去することができるものである。しかも繊維状活性炭は粒状活性炭のように圧力損失を大きくすることがなく、臭い成分の吸着など吸着性能を高流量で達成することが可能になるものである。
【0032】
次に、請求項8の発明は、第1のろ材1を構成する繊維状のイオン交換樹脂をキレート樹脂で形成するようにしたものである。その他の構成は既述したものと同じである。第1のろ材1のイオン交換樹脂をキレート樹脂で形成することによって、強酸性あるいは弱酸性の陽イオン交換樹脂で形成する場合に比べて、鉛などの重金属イオンが低濃度であっても、イオンを除去することが可能になるものであり、また水中の重金属イオンの濃度変動に対して、ろ材1の寿命末期にイオン交換した重金属イオンを再放出するおそれが少ないものである。
【0033】
図7は請求項9の発明の実施の形態の一例を示すものであり、第1のろ材1より水の流れの上流側において、強酸性あるいは弱酸性の陽イオン交換樹脂8をカートリッジ本体11内に充填するようにしたものである。この陽イオン交換樹脂8としては、繊維状など、任意の形態のものを用いることができるものである。その他の構成は既述したものと同じである。
【0034】
イオン交換樹脂で鉛などの重金属イオンを除去するにあたって、水中に含まれる鉄やアルミニウムなどの共存イオンが妨害物質となり、重金属イオンの除去性能が低下するおそれがある。そこで図7のように、第1のろ材1より上流側に強酸性あるいは弱酸性の陽イオン交換樹脂8を設けることによって、妨害物質の共存イオンを陽イオン交換樹脂8で除去した後に、水を第1のろ材1に通すことができ、第1のろ材1による重金属イオンの除去性能を向上させることができるものである。
【0035】
図8は請求項10の発明の実施の形態の一例を示すものであり、第1のろ材1を水の流れ方向で2層に形成し、上流側の層1aをイオン形がNaもしくはCaの繊維状イオン交換樹脂で形成すると共に下流側の層1bをイオン形がHの繊維状イオン交換樹脂で形成するようにしてある。上流側の層1aをイオン形がHの繊維状イオン交換樹脂で形成すると共に下流側の層1bをイオン形がNaもしくはCaの繊維状イオン交換樹脂で形成するようにしてもよい。
【0036】
イオン形がNaやCaの陽イオン交換樹脂の場合、水の加水分解反応により水中のpHがアルカリ性側に変化し、またイオン形がHの陽イオン交換樹脂の場合、水中のpHは酸性側に変化する。そこで図8のように、第1のろ材1の水の流れ方向の上流側の層1aと下流側の層1bのいずれか一方をイオン形がNaもしくはCaのイオン交換樹脂で形成すると共にいずれか他方をイオン形がHのイオン交換樹脂で形成することによって、アルカリ性側に変化する水と酸性側に変化する水が混ざり合い、中性の水として排出することができるものである。
【0037】
図9は上記のようにして作製される浄水カートリッジAの具体例の一例を示すものであり、カートリッジ本体11は接続口18及び排水口5を設けたケーシング19と、ケーシング19内に配設される中筒20などから形成してある。接続口18と排水口5とは、ケーシング19内に突設した仕切り筒21と中筒20によって遮断され、接続口18から入った水が直ちに排水口5から排水されないようにしてある。そして中筒20の外周とケーシング19の内周の間には、繊維状イオン交換樹脂を充填して形成される第1のろ材1と、粒状活性炭を充填して形成される第3のろ材3が設けてあり、ケーシング19内には中空糸膜を充填して第2のろ材2が設けてある(図2のものと同じ構成)。
【0038】
この浄水カートリッジAにあって、接続口18から浄水カートリッジA内に入った水は、矢印で示すように、まずケーシング19と中筒20の間を流れ、第1のろ材1を通過して、繊維状イオン交換樹脂で水中の重金属などのイオンが除去され、次いで第3のろ材3を通過して、粒状活性炭で水中の臭い成分などが除去される。次に、水は矢印で示すように中筒20内に入り、第2のろ材2を通過して、汚れや微粒子などが除去される。このようにして浄化された水は、排水口5から排出される。
【0039】
図10は上記の浄水カートリッジAを取り付けた浄水器Bを示すものであり、浄水器の本体22の上面に上方へ開口する給水口4を設けると共に下面に吐水口23が設けてある。この給水口4に水道の蛇口を差し込んで固定することによって、浄水器Bを蛇口に直接取り付けて使用するようにしてある。また浄水器本体22の一方の側部には側方へ開口する接続口24が設けてあり、他方の側部にはレバー25が設けてある。そして浄水器本体22の接続口24に浄水カートリッジAの接続口18を脱着自在に嵌合して接続することによって、浄水器本体22に浄水カートリッジAを取替え自在に取り付けることができるものである。このものあって、レバー25を操作することによって、給水口4から浄水器本体22内に流入した水を浄水カートリッジAに通すことなく、吐水口23から吐出させるようにしたり、あるいは給水口4から浄水器本体22内に流入した水を吐水口23から吐出させることなく、接続口24,18を通して浄水カートリッジAに通過させ、浄化した後に排水口5から排水させるようにしたりすることができるものである。
【0040】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る浄水カートリッジは、水中に含まれるイオンを除去するためのイオン交換樹脂からなる第1のろ材と、水中に含まれる微粒子をろ過するための第二のろ材とを具備して形成される浄水カートリッジにおいて、第1のろ材を繊維状のイオン交換樹脂から形成し、水の流れにおいて第1のろ材の下流側に第2のろ材を配置するようにしたので、第1のろ材を構成する繊維状のイオン交換樹脂は、表面積が大きくイオン交換性能が高いと共に水を通過させ易く低圧力損失であり、しかも粉体のように第2のろ材に目詰まりを生じさせることがなく、流量低下や目詰まりなどの問題を生じさせることなく、重金属イオンを除去することができるものである。さらに第1のろ材の繊維状イオン交換樹脂によって有機物や微粒子などの汚れをある程度除去することができ、第2のろ材が目詰まりすることを低減することができるものである。
【0041】
また請求項2の発明は、請求項1において、第1のろ材と第2のろ材の間に、粒状活性炭からなる第3のろ材を具備したので、水中の臭い成分などを第3のろ材の粒状活性炭に吸着して除去することができるものである。しかも第3のろ材が粒状活性炭で表面積が小さくても、水は第1のろ材の繊維状イオン交換樹脂で整流されて流れが均一になった状態で第3のろ材を通過するものであって、粒状活性炭の吸着性能を効率高く発揮させることができ、水中の臭い成分などの除去を効率よく行なうことができるものである。
【0042】
また請求項3の発明は、請求項1において、第1のろ材の上流側に、粒状活性炭からなる第3のろ材を具備するので、第3のろ材の粒状活性炭から微粉炭が通水初期に流出しても、この微粉炭は第1のろ材の繊維状イオン交換樹脂によるろ過で除去され、微粉炭によって第2のろ材に目詰まりが発生することを防止することができるものである。
【0043】
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、繊維状のイオン交換樹脂をバインダーで一体に成形して第1のろ材を形成するようにしたので、繊維状イオン交換樹脂からなる第1のろ材をブロック化することができ、第1のろ材の取り扱いが容易になるものである。
【0044】
また請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、繊維状のイオン交換樹脂をシート状に成形すると共にこれを複数枚積層して第1のろ材を形成するようにしたので、積層方向で第1のろ材の繊維密度を均一化することができ、水が第1のろ材を通過する際に繊維密度の小さい部分をバイパス的に通り抜けるようなことを無くして、第1のろ材によるイオン交換性能を向上させることができるものである。
【0045】
また請求項6の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、繊維状のイオン交換樹脂をシート状に成形すると共にこれを巻回して第1のろ材を形成するようにしたので、第1のろ材の強度を向上することができ、水圧などで繊維状イオン交換樹脂の繊維間の目潰れを防止することができるものである。
【0046】
また請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかにおいて、第1のろ材のイオン交換樹脂の繊維に繊維状活性炭を混入したので、水を第1のろ材に通過させる際に、繊維状イオン交換樹脂によって水中の重金属などのイオンを除去することができると同時に、繊維状活性炭によって臭い成分を吸着して除去することができるものであり、しかも繊維状活性炭は粒状活性炭のように圧力損失を大きくすることがなく、臭い成分の吸着など吸着性能を高流量で達成することが可能になるものである。
【0047】
また請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかにおいて、第1のろ材のイオン交換樹脂がキレート樹脂であるので、重金属イオンが低濃度であってもイオンを除去することが可能になると共にイオン交換した重金属イオンを再放出するおそれが少ないものである。
【0048】
また請求項9の発明は、請求項8において、第1のろ材の上流側に、強酸性陽イオン交換樹脂又は弱酸性陽イオン交換樹脂を具備するので、妨害物質の共存イオンを陽イオン交換樹脂で除去した後に、水を第1のろ材に通すことができ、第1のろ材による重金属イオンの除去性能を向上させることができるものである。
【0049】
また請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれかにおいて、第1のろ材を水の流れ方向で2層に形成し、上流側の層と下流側の層のいずれか一方をイオン形がNaもしくはCaのイオン交換樹脂で形成すると共にいずれか他方をイオン形がHのイオン交換樹脂で形成するようにしたので、イオン形がNaやCaの陽イオン交換樹脂でpHがアルカリ性側に変化する水と、イオン形がHの陽イオン交換樹脂でpHが酸性側に変化する水を混合して、中性の水として排出することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態の一例を示す概略断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の一例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態の一例における第1のろ材を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の一例における第1のろ材を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ斜視図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の一例における第1のろ材を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の一例を示す概略断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の一例を示す概略断面図である。
【図9】本発明に係る浄水カートリッジの実施の形態の一例を示す水平断面図である。
【図10】本発明に係る浄水器の実施の形態の一例を示す縦断面図である。
【図11】従来例を示すものであり(a),(b)はそれぞれ概略断面図である。
【符号の説明】
1 第1のろ材
2 第2のろ材
3 第3のろ材
4 給水口
5 排水口
6 バインダー
7 シート材
8 陽イオン交換樹脂
Claims (11)
- 水中に含まれるイオンを除去するためのイオン交換樹脂からなる第1のろ材と、水中に含まれる微粒子をろ過するための第二のろ材とを具備して形成される浄水カートリッジにおいて、第1のろ材を繊維状のイオン交換樹脂から形成し、水の流れにおいて第1のろ材の下流側に第2のろ材を配置して成ることを特徴とする浄水カートリッジ。
- 第1のろ材と第2のろ材の間に、粒状活性炭からなる第3のろ材を具備して成ることを特徴とする請求項1に記載の浄水カートリッジ。
- 第1のろ材の上流側に、粒状活性炭からなる第3のろ材を具備して成ることを特徴とする請求項1に記載の浄水カートリッジ。
- 繊維状のイオン交換樹脂をバインダーで一体に成形して第1のろ材を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の浄水カートリッジ。
- 繊維状のイオン交換樹脂をシート状に成形すると共にこれを複数枚積層して第1のろ材を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の浄水カートリッジ。
- 繊維状のイオン交換樹脂をシート状に成形すると共にこれを巻回して第1のろ材を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の浄水カートリッジ。
- 第1のろ材のイオン交換樹脂の繊維に繊維状活性炭を混入して成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の浄水カートリッジ。
- 第1のろ材のイオン交換樹脂がキレート樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の浄水カートリッジ。
- 第1のろ材の上流側に、強酸性陽イオン交換樹脂又は弱酸性陽イオン交換樹脂を具備して成ることを特徴とする請求項8に記載の浄水カートリッジ。
- 第1のろ材を水の流れ方向で2層に形成し、上流側の層と下流側の層のいずれか一方をイオン形がNaもしくはCaのイオン交換樹脂で形成すると共にいずれか他方をイオン形がHのイオン交換樹脂で形成して成ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の浄水カートリッジ。
- 給水口と、給水口の下流側に配設される請求項1乃至10のいずれかに記載の浄水カートリッジと、浄水カートリッジの下流側に設けられる排水口とを備えて成ることを特徴とする浄水器。
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