JP2004174708A - プラスチック製の光学レンズの縁部を加工するための方法及び装置並びに加工のためのコンビネーションツール - Google Patents

プラスチック製の光学レンズの縁部を加工するための方法及び装置並びに加工のためのコンビネーションツール Download PDF

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Abstract

【課題】縁部の可能な形状に関し出来る限り高い可撓性を約束し、工業的に使用可能であり、従来の技術の欠点を防止することができる、効率的な方法を開示し、そのような簡単な構造の装置を提供する。
【解決手段】レンズ(L)の縁部(R)の加工される回転加工のために、コンビネーションツール(10)は、ツールスピンドルによって、ツールの回転軸(C)を中心として、制御された回転角度で回動可能であり、コンビネーションツール(10)に設けられた丸削りバイト(36)は、加工される縁部(R)と、回転加工の所定の係合にもたらされる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、請求項1及び20の前提部分に記載の、プラスチック製の光学レンズの縁部を加工するための方法及び装置と、請求項12の前提部分に記載の加工のためのコンビネーションツールに関する。特に、本発明は、プラスチック、例えば、ポリカーボネート、CR30及びいわゆる「HI指数」材料からなる眼鏡用レンズの縁部の、工業的な、すなわち精度及び加工速度に関し最適な加工に関する。
以下、眼鏡用レンズについて記述するときは、眼鏡用レンズは、特に上記の通常のプラスチック材料からならなり、レンズ又はレンズブランクの周囲縁部の任意の形状を有する、眼鏡用の光学レンズ又はレンズブランクを意味する。これらのレンズ又はレンズブランクの、1つ又は2つの光学的に作用する面が、縁部の加工前に、既に加工されていることはできるが、しかし、加工されていなければならないことはない。
眼鏡用レンズの縁部の加工の目的は、眼鏡用レンズの縁部を、眼鏡用レンズが眼鏡フレーム又は眼鏡ホルダーに挿入されることができるように加工することである。このためには、従来の技術では、通常、2つの工程又は方法工程、すなわち、予備加工工程及び仕上げ加工工程に大別することができる方法(例えば出願人のDE 101 19 662 A1を参照せよ)と、この方法のために適切な縁部加工装置(例えば出願人のDE 101 14 239 A1を参照せよ)(「エドガー」とも呼ばれる)が用いられる。
レンズの縁部の予備加工中に、レンズは、ワークピースの回転軸に対し少なくとも径方向に調節可能な及びツールの回転軸を中心として回転可能な縁部加工用ツールによって、平面図で見て、場合によっては僅かな寸法過大を除いてレンズのためのホルダーの周囲輪郭に対応している周囲輪郭を得る。他の縁部加工用ツールによってなされる、レンズの縁部の仕上げ加工中に、レンズは、縁部に、まず、レンズをホルダーに取り付ける手段に応じて、横断面で見て、例えば縁部の所定の形状を有する。その時々の要件に従って、レンズの縁部の仕上げ加工中に、1つ又は2つの光学的に作用する面への移行部に保護角取りを有し及び場合によっては研磨される。
図29乃至32は、縁部が仕上げられた眼鏡用レンズにおける、縁部の通常の基本的な形状を示している。図29乃至32では、縁部の加工中にワークピースの回転軸Bを中心として、制御された回転角度φで回転されるレンズLは、光学的に作用する面O,Oに続く領域における部分断面図でのみ、示される。図29乃至32において上からの平面図で見て、縁部Rは、円形と異なってもよい、レンズLの周囲輪郭Uを形成する。円形の特別な場合にのみ、レンズLは、その周囲輪郭Uの各点で、ワークピースの回転軸Bとの一定の間隔又は半径rを有する。周囲輪郭Uが円形と異なるとき、半径r(φ)は、レンズLをワークピースの回転軸Bを中心として回転させる際の回転角度φに従って変化する。
図29に示したレンズLの場合、縁部Rは、横断面図で見て、ワークピースの回転軸Bに対し平行に延びている直線によって形成される。レンズLは、縁部Rの予備加工後及び縁部Rの仕上げ加工後にも、縁部のこのような基本的な形状を有することができる。後者の場合、レンズLは、しばしば、締付ねじ(図示せず)によって、眼鏡フレームに取り付けられる。これらの締付ねじは、光学的に作用する面O,Oのうちの1から始まってレンズLに形成されている孔(図示せず)を貫通する。
図30に示したレンズLの場合、ワークピースの回転軸Bに対し平行に延びている他では真っ直ぐな縁部Rには、いわゆる斜縁Sが連続的に形成されている。この斜縁は、横断面図で見て、3角形の形状又は換言すれば2つのフランクK,Kを有する。これらのフランクは互いに所定のフランク角を形成する。レンズLは、このような、縁部の基本的な形状を、場合によっては縁部Rの予備加工後にも、いずれにせよ仕上げ加工後も有することができる。縁部の基本的な形状はレンズLを眼鏡フレームに形状係合で取り付けることを可能にする。この場合、眼鏡フレームのホルダーは、内周面側に、斜縁Sを収容するために用いる溝を有する。ホルダーの形状に従って、斜縁Sは種々のフランク角を有することができる。
図31は、レンズLの、他では真っ直ぐな及びワークピースの回転軸Bに対し平行に延びている縁部Rに、所定の幅及び深さのスリット又は溝Nが連続的に形成されていることを示している。レンズLが縁部Rの仕上げ加工の後に有することができるこのような縁部の基本的な形状の場合、溝Nは、眼鏡フレームのホルダーに内周面側に設けられたベベル、あるいはレンズLを眼鏡フレームに取り付ける際に用いるフィラメントを収容ために用いられる。図示した矩形の溝横断面とは異なって、溝Nは溝の丸みのある底面を有することもできる。更に、溝Nは、ホルダーの形状又はフィラメントの直径に従って、種々の溝の幅又は深さを有することができる。
図32に示したレンズLは、他では真っ直ぐな及びワークピースの回転軸Bに対し平行に延びている縁部Rに、2つの光学的に作用する面O,Oへの移行部に設けられた保護角取りF,Fを有する。その時々の要件に応じて、1つのみの保護角取りが設けられていることができる。保護角取りF,Fは通常45°(凹面)又は60℃(凸面)の角度を有する面取り部分である。面取り部分は、名前が意味するように、眼鏡製作者が、レンズLを眼鏡フレーム又は眼鏡ホルダーに嵌め込む際に、レンズLの鋭角の角で怪我をすることを防止することが意図されている。このような保護角取りF,FはレンズLの縁部Rの仕上げ加工中に形成され(保護角取りの形成)、縁部の基本的な形状の場合でも、斜縁S又は溝Nを有することができる。
このような、縁部の基本的な形状のデザインに追加して、その時々の条件に応じて、眼鏡フレームに嵌められたレンズLの縁部Rがまだ目に見えるとき、特にそのときには、仕上げ加工の別の工程として縁部Rを少なくとも部分的に研磨することが必要であるだろう。それ故に、この縁部は、目に見える箇所では、曇った表面でなく、光沢のある表面を有する。
最後に、これに関連して述べておくことは、円形とは異なるか又は場合によっては最適な厚さのレンズLの縁部の加工後に円形と異なることになる周囲輪郭Uを有するレンズLの、特にそのレンズの場合に、レンズLの縁部の加工中に、縁部Rの高さの値z(φ)及び縁部Rの厚さが、縁部加工用ツールとの係合点で、レンズLがワークピースの回転軸Bを中心として回転される際の回転角度φに従って、変わることである。この背景に対して、レンズLの縁部の加工中に、斜縁S又は溝Nが、光学的に作用する面O,Oとの、周囲に亘って観察して変化する間隔をあけて、縁部Rの上に又は縁部に形成されること(このことは、嵌められたレンズLの、眼鏡フレームからの美的でない突出をもたらすことがある)を防止するために、及び、部分的に目に見える保護角取りF,Fの大きさが周囲に亘って見て美しくなく変わることを防止するために、縁部の加工中に、縁部加工用ツールを、ワークピースの回転軸Bに対し径方向に(X軸において)調節するのみならず、同様に、レンズLの回転角度φに従って、ワークピースの回転軸Bに対し平行に(Z軸において)調節することが普通になった。それ故に、縁部の形状が所定の高さに形成される。
上記の記述から、レンズの縁部に出来る限り効果的に形成する必要がある、多様な実現可能な、縁部の形状があることが明らかである。知られた縁部加工装置の追加のスピンドルに、装置技術的にコストの掛かる方法で、用いられた追加の縁部加工用ツール(例えば、DE 43 08 800 A1,EP 0 820 837 B1.DE 198 34 7489)の他に、これに関連して、予備及び仕上げ加工工程を実行することができる回転駆動可能なコンビネーションツール(例えば、DE 87 11 265 U,EP 0 705 660 B1を参照せよ)が既に提案された。
例えば、前提部分であるEP 0 705 660 B1は、片持ち式に取付可能な基体を有し、その周囲には2つのフライスが直径上に向かい合って取り付けられており、これらのフライスは軸方向にすなわちツールの回転軸Cに対し平行に延びてなる、眼鏡用レンズの縁部を加工するためのコンビネーションツールを開示している。フライスによって、加工されるレンズの縁部を、レンズが、平面図で見て、場合によっては僅かな寸法過大を除いてレンズのためのホルダーの周囲輪郭に対応している周囲輪郭を得るように、予備加工することができる。フライスに設けられたV字形のリセスによって、1つの予備加工工程でレンズの縁部に斜縁を形成することは、実際また可能である。このコンビネーションツールの場合、更に、基体の軸方向端面に、レンズの縁部の仕上げ加工のための機械的研磨用ツール(Feinschleifwerkzeug)がフランジを介して取り付けられる。この機械的研磨用ツールは、自らのシリンダ状の研磨面に、斜縁を仕上げ加工するための、連続的な、横断面がV字形の溝を有する。機械的研磨用ツールの、基体から離隔した端部には、最後に、錐形な研磨部分が設けられている。この研磨部分によって、レンズの縁部で、2つの光学的に作用する面への移行部に保護角取りを形成することができる。
EP 0 705 660 B1は、制御される回転角度でワークピースの回転軸を中心として回転可能な2つの整列している保持シャフトを有し、これらの保持シャフトの間にはレンズが締め付けられることができる、眼鏡用レンズの縁部を加工するための装置を開示している。この装置は、更に、ツールスピンドルを有する。このツールスピンドルによって、コンビネーションツールをツールの回転軸を中心として回転駆動することができる。ツールの回転軸はワークピースの回転軸に対し実質的に平行に延びている。この従来の技術では、保持シャフト及びツールスピンドルは、制御された位置で、第1の軸方向Xにおいて互いに向かって及び第1の軸方向Xに直角に延びている第2の軸方向Zにおいて互いに平行に移動されることができる。このために、ツールスピンドルがZスライドに設けられているのに対し、保持シャフトはXスライドに設けられている。
上に詳述した、可能な、縁部の形状との比較が示すように、EP 0 705 660 B1に記載のコンビネーションツールによって、縁部の可能な形状の僅かな部分のみが形成されるに過ぎない。更に、このコンビネーションツールは比較的長い。このことは、特に、コンビネーションツールを片持ち式に取り付ける際に、或る振動傾向という結果を生じさせる。更に、コンビネーションツールの機械的研磨用ツールが、特に、斜縁の仕上げ加工中に、周方向に見て、比較的広い領域に亘って、レンズの縁部と常に加工係合にある。この場合、上述の如く斜縁をレンズの縁部上でZ方向に種々の位置で加工するために、Zスライドによって、コンビネーションツールの軸方向移動が、レンズ用保持シャフトに対し平行になされるとき、このことは、縁部の、Z方向における変動の大きさに従って、斜縁の多かれ少なかれ酷い「汚れ」又は「消滅」をもたらす。それ故に、斜縁は正確に予備設定できない形状を得る。
ドイツ特許公開第101 19 662 A1号公報 ドイツ特許公開第101 14 239 A1号公報 ドイツ特許公開第43 08 800 A1号公報 欧州特許第0 820 837 B1号公報 ドイツ特許公開第198 34 748 A1号公報 ドイツ実用新案第87 11 265 U1号公報 欧州特許第0 705 660 B1号公報
EP 0 705 660 B1に記載の従来の技術を前提として、縁部の可能な形状に関し出来る限り高い可撓性を約束し、工業的に使用可能であり、従来の技術の欠点を防止することができる、効率的な方法を開示し、そのような簡単な構造の装置を提供するという課題が、本発明の基礎になっている。本発明の課題は、適切に形成された、出来る限りコンパクトなコンビネーションツールの提供も含む。
上記課題は、請求項1,12又は20に記載の特徴によって解決される。本発明の好都合な又は適切な実施の形態は、請求項2乃至11及び13乃至19の主題である。
本発明の基本的思想によれば、制御された回転角度φでワークピースの回転軸Bを中心として回転可能である光学レンズL、特に、プラスチック製の眼鏡用レンズの縁部を加工する方法であって、ワークピースの回転軸Bに対し少なくとも径方向に調整可能でありツールの回転軸Cを中心として回転可能なコンビネーションツールによってレンズLの縁部Rをまず予備加工し、レンズLは、場合によっては、僅かな寸法過大を除いてレンズLのためのホルダーの周囲輪郭に対応している、平面図で見て周囲輪郭Uを得、次に、コンビネーションツールによってレンズLの縁部Rを仕上げ加工し、レンズLは、縁部Rにおいて、レンズをホルダーに取り付ける手段に応じて、横断面に見て、縁部の所定の形状を得、場合によっては、1つ又は2つの光学的に作用する面O,Oへの移行部に保護角取りF,Fを有し、場合によっては研磨されること、を有する方法では、縁部Rの予備加工及び縁部Rの仕上げ加工を、複数のフライス及び少なくとも1つの丸削りバイトを有するコンビネーションツール、すなわち、縁部Rのフライス加工中に、制御された回転数nでツールの回転軸Cを中心として回転され、縁部Rの回転加工前に及び場合によって回転加工中にも、制御された回転角度φでツールの回転軸Cを中心として回動されるコンビネーションツールによって、行なう。
更に、本発明は、特に、上記の方法を実行するために、光学レンズL、特に、プラスチック製の眼鏡用レンズの縁部を加工するコンビネーションツールであって、基体を具備し、この基体には、複数のフライスが設けられており、これらのフライスは、ツールの回転軸Cを中心としてのコンビネーションツールの回転中に、切削円を規定し、これらのフライスによって、レンズLが、平面図で見て、場合によっては僅かな寸法過大を除いてレンズLのためのホルダーの周囲輪郭に対応している周囲輪郭Uを得る程に、特にその程度に、レンズLの縁部Rが予備加工されることができてなるコンビネーションツールを開示している。丸削りバイトは、基体には、少なくとも1つの丸削りバイトが設けられており、この丸削りバイトは、ツールの回転軸Cの方向に、フライスに対し軸方向にずれて設けられており、あるいは、フライスの軸方向高さで、コンビネーションツールの周方向に、複数のフライスの間に設けられており、フライスの切削円に対し径方向内側にずれたターニングカッタを有し、丸削りバイトはカッタの形状を有し、この形状によって、特に、レンズLが、縁部Rにおいて、このレンズをホルダーに取り付ける手段に応じて、横断面で見て、縁部の所定の形状を有する及び/又は1つ又は2つの光学的に作用する面O,Oへの移行部に保護角取りF,Fを有する及び/又は研磨されている程に、レンズLの縁部Rが仕上げ加工されることができることを特徴とする。
最後に、本発明に基づいて、特に上記のコンビネーションツールを用いて、特に、上記方法を実行するために適切であり、光学レンズLの、特にプラスチック製の眼鏡用レンズの縁部を加工する装置であって、2つの整列している保持シャフト及びツールスピンドルを有し、これらの保持シャフトは、ワークピースBの回転軸Bを中心として、制御された回転角度φで回転可能であり、該保持シャフトの間でレンズLが締め付けられることができ、ツールスピンドルを用いて、コンビネーションツールが、ワークピースの回転軸Bに対し実質的に平行に延びている、ツールの回転軸Cを中心として、回転駆動可能であり、保持シャフト及びツールスピンドルは、制御された位置で、第1の軸方向Xで互いに向かって移動可能であり、場合によっては、第1の軸方向Xに直角に延びている第2の軸方向Zで互いに平行に移動可能である。レンズLの加工される回転加工のために、コンビネーションツールは、ツールスピンドルによって、ツールの回転軸Cを中心として、制御された回転角度φで回動可能であり、コンビネーションツールに設けられた丸削りバイトは、加工される縁部Rと、回転加工の所定の係合にもたらされることができる。
要するに、本発明は、方法に関して、プラスチック製の光学レンズの、特に眼鏡用レンズの縁部の加工中に、レンズLの縁部Rにおけるフライス加工工程及び回転加工工程を可能にするコンビネーションツールを使用する又は用いることに基づいている。かくて、コンビネーションツールが、制御される回転数nでツールの回転軸Cを中心として回転される際の、フライス加工工程によって、非常に短時間に、レンズから、比較的多量の材料を切削することができる。その目的は、例えば、レンズLに、場合によっては僅かな寸法過大を除いてレンズLのためのホルダーの周囲輪郭に対応している周囲輪郭Uを与えるためである。同様に可能となった回転加工工程の前又はその加工工程中に、コンビネーションツールは、制御される回転角度φでツールの回転軸Cを中心として回動される。この回転加工工程は、次に、レンズLの縁部Rの仕上げ加工に用いられることができる。その目的は、丸削りバイトのカッタの形状に従って、レンズLの縁部Rに、レンズをホルダーに取り付ける手段に応じて、横断面に見て、縁部の所定の形状を与え、及び/又は、レンズLの縁部Rにおいて、1つ又は2つの光学的に作用する面への移行部に保護角取りを形成し及び/又はレンズLの縁部Rを研磨するためである。縁部Rの、本発明に従って可能となった回転加工であって、丸削りバイトが所定の回転角度にあるか、制御された回転角度φで追跡されるか回動される際の回転加工の、その極めて重要な利点は、研磨用ツールがツールの回転軸を中心として回転する際の、従来の技術における(精密)研磨加工と比較して、以下の点に見出される。すなわち、縁部Rの回転加工中に、丸削りバイトのカッタの形状に従って、丸削りバイトが、周方向に見て、レンズLの縁部Rと、実質的に点状の加工係合にあることができる点である。カッタの適切な形状を有する丸削りバイトとの、このような点状の加工係合の場合に、例えば、斜縁SがレンズLの縁部Rに形成され、レンズLに対するコンビネーションツールの、軸方向での相対移動は、ワークピースの回転軸Bに平行になされる。その目的は、明細書導入部に記載の如く、斜縁Sを、レンズLの縁部Rにおいて、種々の高さ位置で加工するためである。このようなとき、斜縁Sの「汚れ」という危険性は最早ない。従って、この斜縁は、丸削りバイトのカッタの形状によって正確に予備設定される形状を得る。
ツールに関しては、いわばフライスと丸削りバイト用レボルバの組合せであるコンビネーションツールが提案される。研磨用ツールと比較して、丸削りバイトによって、カッタの著しく多くの及び異なった形状が実現化される。それ故に、縁部の形状、例えば、明細書導入部に記載のスロット又は溝が、適切なターニングカッタを有する丸削りバイトによって、レンズLに形成されることができる。これに対し、従来の技術に記載のコンビネーションツールの研磨用ツールによっては、縁部のこのような形状は最早形成されえない。むしろ、従来の技術では、追加のツール及び割り当てられた装置(スピンドル、駆動手段、調整機構等)によって、コストをかけて作業をする必要がある。
本発明に係わる実施の形態では、少なくとも1つの丸削りバイトは、フライスに対し軸方向にずれて設けられている。それ故に、丸削りバイトは、レンズLの縁部Rのフライス加工中に縁部Rと衝突することなく、フライスの切削円を越えて突出していることができる。このことは、丸削りバイトのデザイン又は丸削りバイトのカッタの形状に関して、デザインの追加的な幅を作り出し、ツールのコンセプトの融通性に関しては、縁部の可能な形状の多様性において、好都合と再度評価されるべきである。しかし乍ら、提案されたコンビネーションツールは、知られたコンビネーションツールと比較して、非常に短い軸方向の長さを有する。何故ならば、丸削りバイトのターニングカッタが、このターニングカッタによって加工されるレンズLの最大限の縁部厚さよりも広い幅を有する場合でさえ、丸削りバイトが、知られたコンビネーションツールの研磨用ツールよりも依然として著しく狭く保たれることができるからである。コンビネーションツールの、軸方向に非常にコンパクトなデザインは、コンビネーションツールがそもそも振動傾向を有しても、非常に僅かな振動傾向しか有しない限り、加工の良質性、より正確には、レンズLの縁部Rにおいて達成可能な、表面の高い質に役立つ。ここでは、丈の短いコンビネーションツールは、レンズLのための保持シャフトを短く形成する可能性と共に、ツールスピンドルの取付手段の付近に設けられることができる。このことは、畢竟、エドガーの非常に硬い構造に寄与する。その結果、エドガーを用いて、レンズLを、より良い加工性をもって、より迅速に加工することができる。
本発明に係わる他の実施の形態では、フライスの切削円に対し径方向内側にずれたターニングカッタを有する丸削りバイトは、フライスの軸方向高さで、コンビネーションツールの周方向に、複数のフライスの間に設けられている。それ故に、ターニングカッタは、フライス加工工程中で、コンビネーションツールの連続的な回転中に、レンズLの縁部Rと加工係合することはない。この実施の形態の利点は、コンビネーションツールが、加工可能性を損なうことなく、優れた加工性を達成するために、より短く作られていることができる点に見られる。
本発明に係わるコンビネーションツールに関しては、フライス加工工程に続く回転加工工程のために、コンビネーションツールをまず停止させ、次に、レンズLの加工される縁部に対し、丸削りバイトと共に角度的に位置決めされていることをなお述べなければならない。従って、丸削りバイトは、カッタの形状(カッティングエッジの形状並びにすくい角及び逃げ角)に関するフライスと、カッタの材料と無関係に、完全にデザインされ、従って、レンズLの材料に最適に適合されることができる。
最後に、装置に関しては、例えば、出願人のDE 101 14 239 A1から公知であり、2つの直線軸X及びYに位置が制御され、かつワークピースの回転軸Bで回転角度が制御された装置は、他の(CNCで)制御された軸すなわち回転角度が制御されたツールの回転軸C分だけ容易に補足される。このことは、レンズLの加工される縁部Rに対しコンビネーションツールを回動位置決めすることができる。それ故に、コンビネーションツールの丸削りバイトは、常に、レンズLの加工される縁部Rと回転加工の所定の係合にもたらされることができる。
要するに、レンズLの加工される縁部Rを、フライスの他に少なくとも1つの丸削りバイトを只1の装置に有する只1つのコンビネーションツール及びレンズLの締付手段によって、比較的多い切削量の出るフライス加工並びに(精密)回転加工工程に晒すことができる。それ故に、縁部の多数の形状(何故ならば、丸削りバイトのカッティングエッジの形状に関して広範囲のデザイン可能性があるからである)を、高い質で、すなわち、マクロ形状的に見て改善された幾何学的精度(何故ならば、周方向で見れば実質的に点状の回転加工係合が可能だからである)及びミクロ形状的に見て高い表面の質(何故ならば、振動を防止又は振動を減少させた、コンビネーションツールの丈の短いデザインが可能だからであり、特にすくい角及び逃げ角に関する丸削りバイトのカッタの形状における、広いデザインの範囲があるからである)をもって、即座にかつ確実に加工することができる。
以下、添付した部分的に概略的な図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を詳述する。複数の図面に関して、ここで、図示した眼鏡用レンズLが、描写を簡単にするため、非常に単純な形状、すなわち、只に球面状の光学的に作用する面O,O及び円形の又は矩形の周囲輪郭Uを有することを予め述べておこう。当然乍ら、本発明はこれらの形状に限定されない。むしろ、レンズLは任意の周囲輪郭Uを有することができ、球形とは異なる光学的に作用する面O,Oも、例えば非球面状の、円環状の、非円環状の又は累進型の面あるいは所望の光学作用に従った自由形態の形状を有する面さえ有することができる。
描写を簡単にするために、図1乃至6では、プラスチック製の眼鏡用レンズLの縁部を加工するための装置のうち、コンビネーションツール10を支持しておりツールの回転軸Cを中心として回転駆動可能であるツールスピンドル12と、ワークピースの回転軸Bを中心として回転駆動可能である2つの整列している保持シャフト14,16とが略示されている。これらの保持シャフトの間で、眼鏡用レンズLが締め付けられることができる。ワークピースの回転軸B及びツールの回転軸Cは、ここでは、互いに平行に延びている。保持シャフト14,16は、適切な駆動装置及び割り当てられた制御装置(図示せず)によって、ワークピースの回転軸Bを中心として、制御された回転角度φで回転可能である。更に、保持シャフト14,16及びツールスピンドル12は、制御された位置で、第1の軸方向Xで互いに向かって又は互いから離れて移動可能であり、第1の軸方向Xに直角に延びている第2の軸方向Zで互いに平行に移動可能である。縁部加工中のこのような軸方向の移動可能性がツールスピンドル12に割り当てられていることは適切である。この目的のためには、複数の適切なスライドは、割り当てられたガイド及び駆動装置並びにその時々に割り当てられた制御装置(図示せず)を有する。このことに関して、出願人のDE 101 14 239 A1を参照するよう明確に指示する。この従来の技術に比較して、レンズLの加工される縁部Rの回転加工のために、コンビネーションツール10が、ツールスピンドル12によって、ツールの回転軸Cを中心として、制御された回転角度φで回動可能であり、このためには、同様に、適切な駆動装置及び割り当てられた制御装置(図示せず)が設けられていることが新規である。保持シャフト14,16並びにツールスピンドル12を、制御された回転数n,n及び制御された回転角度φ,φで回転することができる。
保持シャフト14と16との間には、眼鏡用レンズLが、眼鏡用レンズが保持シャフト14,16と同軸で回転することができるように、眼鏡用レンズLを閉鎖しかつ締め付けるための知られた装置18によって取り付けられている。この装置18は出願人のDE 101 14 239 A1に詳述されている。このことに関して、この公報を参照するよう明確に指示する。
図1乃至6に示すように、コンビネーションツール10は金属製の基体20を有する。基体は、一方では、ツールスピンドル12への取付のために用いられ、他方では、切削手段の支持部材として用いられる。図3及び4が示すように、基体20は、内周面側に、シリンダ面22を有する。このシリンダ面によって、コンビネーションツール10をツールスピンドル12に取り付けることができる。図3及び4には、この目的のために、フランジを介してツールスピンドル12に固定されている市販の膨張アーバ(Dehnspanndorn)24を、用いることができることが略示されている。基体20を摩擦係合で回転不能にツールスピンドル12と結合するために、この膨張アーバを、締付ねじ(図示せず)によって、径方向に液圧で拡径することができる。
外周面には、環状の基体20が、2つの、軸方向に間隔をあけている領域に設けられている。これらの領域は、周囲に亘って均等に分配されている、複数の、図示した実施の形態では9のフライス26,28を夫々有し、好ましくは基体20に半田で接合されている。フライス26,28は、図2の上からの平面図で見れば、ツールの回転軸Cを中心としてのコンビネーションツール10の回転中に、切削円を規定し、まず第1に、レンズLが、平面図で見て、場合によっては僅かな寸法過大を除いてレンズLのためのホルダーの周囲輪郭に対応している周囲輪郭Uを得る程に、レンズLの縁部Rを予備加工するために用いられる。図7はフライス26による眼鏡用レンズLの縁部Rのこのような予備加工を示している。縁部Rは図29に対応する形状を得る。この場合、コンビネーションツール10が、制御された回転数nでツールの回転軸Cを中心として回転するのに対し、眼鏡用レンズLは、制御された回転角度φで、ワークピースの回転軸Bを中心として回転される。同時に、コンビネーションツール10は、眼鏡用レンズLにおいて形成される周囲輪郭Uに応じて、眼鏡用レンズLの回転角度φに従って、X軸において、制御された位置で、ワークピースの回転軸Bに向かって又はこの回転軸から離れて移動される。
更に図2が説明するように、この実施の形態では、各々のフライスは、ツールの回転軸Cに対し直角の視線方向から見た図では、ツールの回転軸Cに対し傾斜している。但し、フライス26,28の傾斜は異なっていない。この傾斜又はフライス26,28の傾斜位置は、好都合にも、ツールの回転軸Cに対し平行に延びているフライスに比較して少ない加工力と、削り屑の減少とをもたらす。このことは、加工の結果に、すなわち加工された縁部Rの表面の質に好影響を及ぼす。
図1及び2では、更に、上方のフライス26が、夫々、図30に示されている斜縁SをレンズLの縁部Rに形成するために用いられるV字形のリセス30を有し、フライス26のV字形のリセス30が、ツールの回転軸Cの方向に、同一の軸方向の高さに設けられていることが見て取れる。フライス26のV字形のリセス30によって斜縁Sをかように形成することは図8に示されている。X方向における、ツールの回転軸Cを中心としたコンビネーションツール10の運動及びワークピースの回転軸Bを中心とした眼鏡用レンズLの運動は、図7を参照して記述されるように、なされる。明細書導入部で説明されたように、斜縁Sが、眼鏡用レンズLの縁部Rにおいて、異なった高さ位置に形成されるとき、コンビネーションツール10は、同時に、取分け眼鏡用レンズLの回転角度φに従って、図8に示す如く、制御された位置で、保持シャフト14,16に対し平行に上方又は下方に移動される。
更に、図1及び2で上方のフライス26は上端に夫々角取り32を有する。これに対し、図1及び2で下のフライス28は下端に角取り34を有する。角取り32,34は、ツールの回転軸Cの方向に見て、夫々同一の軸方向の高さに設けられており、フライス26,28の夫々の残りのカッティングエッジと共に、投影図で見て、例えば135°の角度を形成する。これらの角取りによって、一方では、図30に示す斜縁SのフランクK,Kは、図9及び10に説明するように、レンズLの縁部Rに形成されることができる。これにより、まず、図9に示すように、斜縁Sの一方のフランクKは角取り32によってフライス26の一端に、すなわち、図9では上端に形成され、次に、図10に示すように、斜縁Sの他方のフランクKは角取り34によってフライス28の反対側の端部に、すなわち、図10では下端に形成される。他方では、図32に示すように、フライス26,28の角取り32,34を用いて、保護角取りF,Fを眼鏡用レンズLの縁部Rに形成することが可能である。このことは図11及び12に示されている。図9乃至12に示した加工可能性の場合、X方向及び場合によってはY方向における、ツールの回転軸Cを中心としたコンビネーションツール10の運動及びワークピースの回転軸Bを中心とした眼鏡用レンズLの運動は、図7及び8を参照して記述されるように、なされる。角取り32,34によってよりも、フライス26のV字形のリセス30によっての方が、斜縁Sが眼鏡用レンズLの縁部Rにより速く形成されることができる。しかし、これらの角取りは、取分け、該角取りの方が摩耗の際にV字形のリセス30よりも容易に再生されることができるという利点を有する。更に、フライス26,28の角取り32,34によって斜縁Sを形成する際に、斜縁Sを、Z方向に見て、常に、形状を形成するべく、一側からのみ加工するということがある。V字形のリセス30による同時的な両側の加工とは逆に、従って、コンビネーションツール10は、同時に他方のフランクF又はFを幾らか変えることなく、Z方向において、斜縁Sの加工されたフランクK又はKから離れて移動されることができる。斜縁Sの高さのプロファイル(Hoehenverlauf)が眼鏡用レンズLの周囲に亘って見て著しく変化するかあるいは変化するべき、特にそのときに、この事情は、V字形のリセス30によって形成された、斜縁の形状よりも、より正確に規格に対応している、斜縁の形状を形成するべく、Z軸においてコンビネーションツール10を位置制御する際に、用いられることができる。
特に図1乃至4に示すように、基体20には、少なくとも1つの、図示した実施の形態では複数の丸削りバイト36が設けられている。これらの丸削りバイトは、ツールの回転軸Cの方向に、フライス26,28に関して軸方向にずれて、より正確には、上方のフライス26と下方のフライス28との間に軸方向に設けられている。以下に詳述するように、丸削りバイト36はカッタの形状を有する。このような形状によって、眼鏡用レンズLの縁部Rを特に以下のように仕上加工することができる。つまり、眼鏡用レンズLは、縁部Rにおいて、眼鏡用レンズをホルダーに取り付ける手段に応じて、横断面で見て、例えば斜縁S又は溝Nが付いた、縁部の所定の形状を有する及び/又は1つ又は2つの光学的に作用する面O,Oへの移行部に保護角取りF,Fを有する及び/又は研磨されているのである。フライス26,28に対して丸削りバイト36が軸方向にずれていることによって、丸削りバイト36は、眼鏡用レンズLの縁部Rのフライス加工の際に妨げることなく、フライス26,28によって規定されておりかつ図4で破線によって参照符号38に示されている切削円を越えて径方向外側に突出していることができる。
図示した実施の形態では複数の丸削りバイト36は同一のコンビネーションツール10に設けられているので、互いに異なっている丸削りバイト36を用いることができる。これらの丸削りバイトは、以下に詳述するように、形状に関して及び/又はターニングカッタ用材料、例えば、丸削りバイト36による縁部Rの研磨加工のための、耐摩耗被覆を有する又は有しない硬質合金又はPCD,CVD又は天然ダイヤモンドに関して、個々に、縁部の形成される形状及び/又は所望の表面の質及び/又は眼鏡用レンズLの切削される材料に適合されている。それ故に、縁部の形成される形状、所望の表面の質又は材料において異なる眼鏡用レンズLの加工のためでさえ、コンビネーションツール10を交換する必要はない。この実施の形態において提案されている、基体20の周囲における丸削りバイト36の均等な分配は、丸削りバイト36の故に、コンビネーションツール10をミリングカッタとして用いるとき、形成される縁部表面の表面の質を損なうであろうアンバランスが、丸削りバイト36の故に、非常に僅かしか生じないかあるいは全然生じないという利点を有する。
少なくとも1つの丸削りバイト36を基体と一体的に形成すること、例えば、フライスを基体に半田で接合することは、原理的に可能である。しかし、コンビネーションツール10の、ここに提案されているデザインは好ましい。このデザインでは、丸削りバイト36は着脱自在に基体20に取り付けられている。つまりは、このことは、好都合にも、個々の丸削りバイト36を交換するか、あるいは、再加工のために一時的にコンビネーションツール10から分離することを可能にする。この目的のために、夫々に適切な、例えば円形の穴横断面を有する、複数の、図示した実施の形態では6つの盲穴40が、図3及び4に示した基体20に形成されている。これらの盲穴は、図4に示した横断面で見て、径方向にすなわちツールの回転軸Cへの方向に及び図3に示した縦断面図で見て、ツールの回転軸Cに対して90°の角度で延びている。既述の如く角度を付けて互いに均等に間隔をあけた盲穴40は、夫々、丸削りバイト36の金属製のシャフト42を形状係合で収容するために用いられる。この目的のために、丸削りバイト36のシャフト42は、盲穴40の横断面に対し実質的に補完な横断面を有する。各々の丸削りバイト36の、割り当てられた盲穴40に収容されたシャフト42は、端部側で、割り当てられた盲穴40の底面に接触しており、この位置で、無頭ねじ44によって着脱自在に取り付けされている。無頭ねじは、このために、基体20に形成されておりかつ割り当てられたねじ穴46に螺入されており、そこから、シャフト42に形成されたリセス48へと延びている。ねじ穴46はツールの回転軸Cに対し垂直に延びている共通の面に位置しており、夫々に割り当てられた盲穴40に対し90°の角度で延びている。丸削りバイト36を、かくて、引張り強さ及び圧縮強さ並びに捩り剛性をもって基体20に着脱自在に取り付けることができることは明らかである。
図1乃至19に示した丸削りバイト36は、以下の丸削りバイト36を有するグループから選択されている。今や記載した丸削りバイト36を、その時々の加工要件に応じて、コンビネーションツール10に任意に組み合わせることができることは、予めコメントしておくべきだろう。
(A)丸削りバイト36であって、この丸削りバイトによって加工される眼鏡用レンズLの最大限の縁部厚さよりも広い幅bを有するターニングカッタを具備する丸削りバイト。ツールの回転軸Cに対し平行に延びている真っ直ぐなターニングカッタを有するこのような丸削りバイトは、図13では操作中で示されており、丸削りバイトによって眼鏡用レンズLの縁部Rを予備加工するために用いられることができる。しかし乍ら、ここでは、コンビネーションツール10のフライス26によってレンズLの縁部Rを予備加工することは好ましい。何故ならば、このことによって、材料のより多くの切除が、より短時間で、場合によっては加工の質を損なう削り屑の形成という危険性なしに、達成されることができからである。従って、ここで記述されている丸削りバイト36は、まず、図29に示した眼鏡用レンズLの縁部の形状の場合に縁部Rを研磨するために、用いられる。このために、丸削りバイト36は特にカッタの所定の形状を有する。以下、図5及び6を参照して、この形状を詳述する。この加工の場合、X軸におけるコンビネーションツール10の位置制御は、眼鏡用レンズLの回転角度φに従って、図7を参照して記述したように、但し異なった送りでなされる。ツールの回転軸Cを中心としたコンビネーションツール10の回動運動を、更になお、図20を参照して説明する。このことは以下に記述する丸削りバイト36にも当て嵌まる。
(B)図30に示されている斜縁Sを眼鏡用レンズLの縁部Rに形成するために用いられるV字形のリセス50を好ましくは中心に有するターニングカッタを具備する丸削りバイト36。ツールの回転軸Cに対し平行に延びている他では真っ直ぐなターニングカッタを有するこのような丸削りバイトは、図14では操作中で示されている。このような丸削りバイト36によって斜縁Sの2つのフランクK,Kを1つの作業行程で形成することができることは明らかである。この場合、X軸及び場合によってはZ軸におけるコンビネーションツール10の位置制御は、眼鏡用レンズLの回転角度φに従って、図8を参照して記述したように、なされる。
(C)斜縁S(図30を参照せよ)のフランクK,Kを眼鏡用レンズLの縁部Rに形成するための及び/又は保護角取りF,F(図32を参照せよ)を眼鏡用レンズLの縁部Rに形成するための角取り52,54を少なくとも一端に有するターニングカッタを具備する丸削りバイト36。図15及び16は、ツールの回転軸Cに対し平行に延びている他では真っ直ぐなターニングカッタを有する、操作中のこのような丸削りバイトを示している。しかし、ここでは、斜縁Sの形成のみが図解されている。従って、まず、斜縁Sの一方のフランクKは、ターニングカッタの図15では上方の端部に形成された角取り52によって形成され、次に、斜縁Sの他方のフランクKは、ターニングカッタの他端すなわち図16で下方の端部に形成された角取り54によって形成される。この場合、コンビネーションツール10の位置は、眼鏡用レンズLの回転角度φに従って、加工される眼鏡用レンズLの所望の周囲輪郭Uに応じて、X軸において制御され、必要な場合には、斜縁S又は保護角取りF,Fの所望の高さのプロファイルに応じて、眼鏡用レンズLの縁部R上に又は縁部に、Z軸において制御される。
(D)眼鏡用レンズLの縁部Rに形成されかつ図31に示されているスリット又は溝Nの、その幅より狭いか又は同じである幅bを有するターニングカッタを具備する丸削りバイト。眼鏡用レンズLの縁部Rに形成される溝Nの所望の横断面に対し補完的な形を有するカッティングエッジを好ましくも具備する、このような丸削りバイト36は、特に図19で、操作中で示されている。このような精密又は仕上げ加工工程でも、コンビネーションツール10の位置は、眼鏡用レンズLの回転角度φに従って、加工される眼鏡用レンズLの所望の周囲輪郭U及び溝Nの所望の深さに応じてX軸において制御され、必要な場合には、眼鏡用レンズLの縁部Rに形成された溝Nの所望の高さのプロファイルに応じて、Z軸において制御される。
(E)互いに所定の角度を形成している、2つの互いに隣り合った真っ直ぐの切削領域56,58を有し、かつ保護角取りF,F(図32を参照せよ)を眼鏡用レンズLの縁部Rに形成するターニングカッタを具備する丸削りバイト36。図17及び18は操作中のこのような丸削りバイト36を示している。この丸削りバイトでは、切削領域56,58はツールの回転軸Cに対し垂直に延びている面に対し鏡面対称的に形成されていることができ、互いに例えば90°の角度を形成する。従って、まず、一方の保護角取りFは、切削領域58によって、ターニングカッタの図17で下方の側に形成され、次に、他方の保護角取りFは、切削領域56によって、ターニングカッタの他側すなわち図18で上方の側に形成される。この場合、コンビネーションツール10の位置は、眼鏡用レンズLの回転角度φに従って、加工される眼鏡用レンズLの所望の周囲輪郭U及び保護角取りF,Fの所望の幅に応じてX軸において制御され、必要な場合には、眼鏡用レンズLの縁部Rの所望の高さのプロファイルに応じて、Z軸において制御される。
(F)ポリカーボネートのような比較的軟らかいプラスチックからなる眼鏡用レンズLの縁部Rを研磨するための丸削りバイト36。これらの丸削りバイトは、図9に示すように、最大限−15°であり得る負のすくい角γを有し、及び/又は、丸削りバイトの、すくい面60に続く、自由面64の領域62は、図5及び6に示すように、逃げ角αを有する。逃げ角は、更に場合によっては正の値を取る前には、ゼロに等しいかほぼゼロである。(A)乃至(E)に記載した丸削りバイト36のターニングカッタに関して上述された処置であって、図29乃至32に示すように(精密)回転加工によって眼鏡用レンズLの縁部のマクロ形状に影響を及ぼすための処置は、コンビネーションツール10の回転軸Cを含む面でなされる。これに対し、図5及び6は、ツールの回転軸Cに対し垂直の面での、丸削りバイト36のカッタの形状における処置を示している。この形状によって、(精密)回転加工によって眼鏡用レンズLの縁部Rのミクロ形状に、すなわち、縁部Rの又は縁部の部分の、表面の質に影響を及ぼすことができる。
丸削りバイト36のカッティングエッジに隣接している、自由面64の領域62における、逃げ角αの又はすくい面60のすくい角γの前記デザインによって、その時々の必要に応じて別々に用いられることができる2つの異なった作用が引き起こされる。すなわち、図5及び6に示されていなくても、丸削りバイト36のカッタの形状は、すくい角γのみが負の値を有し、これに対し、逃げ角αが自由面64のいずれの点でもゼロより著しく大きいように、選択されるだろう。すくい角γ(図6を参照せよ)に関する負の値の場合、(精密)回転加工中に、丸削りバイト36のカッティングエッジは、いわば、眼鏡用レンズLの加工される縁部Rの上へ「引っ張」られる。これにより、カッティングエッジは、レンズ材料を、正のすくい角γの場合のように切削するよりもむしろ、押しやる。その結果、レンズ材料の可塑的(低温)変形が生じる。この変形の際に、表面粗さが滑らかにされる。
逃げ角αが、すくい面60に隣接する、自由面64の領域62で、ゼロと等しいかほぼゼロであるとき(図5及び6を参照せよ)、(精密)回転加工中に、自由面の領域62を、眼鏡用レンズLの縁部Rの方へ「圧縮」することになる。自由面の領域62と、この領域へ移動される、眼鏡用レンズLの縁部Rとの間の摩擦の結果として、取分け、周方向における相対速度と、X軸におけるコンビネーションツール10の送りと、丸削りバイト36及び眼鏡用レンズLのための材料と、潤滑条件とに応じて、熱が縁部Rに導入される。この熱の結果として、縁部Rにおけるレンズの材料の可塑化又は軟化が生じる。このことは、結果として、同様に、縁部の表面の平滑化が生じる。
(A)乃至(E)に記載した丸削りバイト36において講じられる処置を、技術的に好都合であれば、その時々の要件に応じて、互いに組み合わされることができることは、当業者にとって明らかである。特に、(A)乃至(E)に記載した丸削りバイト36は、(F)に記載のカッタの形状を有する。
図5,6及び13乃至19の補足として、図20は、矩形の周囲輪郭Uを有する眼鏡用レンズLの縁部Rの(精密)回転加工中の、ツールの回転軸Cを中心とした及びX軸における、コンビネーションツール10の丸削りバイト36の重ね合わされた運動を示している。C軸における制御によって、コンビネーションツール10は、眼鏡用レンズLの縁部Rの(精密)回転加工前に、まず、ツールの回転軸Cを中心として回動され、前記丸削りバイト36、あるいは複数の丸削りバイト36の場合には所定の丸削りバイト36は、場合によっては、コンビネーションツール10をワークピースの回転軸Bに対し径方向に調節しつつ、すなわち、X軸において万一の位置制御を行ないつつ、続いて、丸削りバイト36と縁部Rとの間の所定の相対位置で眼鏡用レンズLの縁部Rと接触する。この相対位置では、丸削りバイト36のすくい面60は、丸削りバイト36とのその時々の接触点で縁部Rに接触された接線Tと所定の角度を形成する。かくて、丸削りバイト36とレンズの縁部Rとの間の回転加工の所定の係合がもたらされる。
眼鏡用レンズLの周囲輪郭Uが、ここに示された実施の形態のように、円形と異なっているときは、ワークピースの回転軸Bに対して径方向すなわちX軸に移動されたか又は調節されたコンビネーションツール10は、制御された回転角度φで回転するレンズLの、その縁部Rの(精密)回転加工中に、回転角度φ及び眼鏡用レンズLの形成される半径r(φ)に従って、制御された回転角度φ‐‐φ=f[φ,r(φ)]‐‐で、ツールの回転軸Cを中心として回動される。かくて、丸削りバイト36のすくい面60と接線Tとの間の所定の角度は、丸削りバイト36と縁部Rとの間のその時々の接触点で、実質的に一定である。その目的は、所望の加工結果を得るべく、丸削りバイト36とレンズの縁部Rとの間の回転加工の所定の係合を保つためである。従って、これは、丸削りバイト36のターニングカッタの、CNCで制御された、連続的な追跡である。図20が示すように、ツールの回転軸Cを中心とした、コンビネーションツール10の回動運動の反転が生じる。
上記のことからは、提案されたコンビネーションツール10を用いて、特に、制御された回転数nで、ツールの回転軸Cを中心として回転するコンビネーションツール10のフライス26,28によって、眼鏡用レンズLの縁部Rを予備加工し、次に、特に、コンビネーションツール10に設けられた1つ又は複数の丸削りバイト36によって、ツールの回転軸Cを中心として回転角度γで制御された回動運動をしつつ、眼鏡用レンズLの縁部Rを仕上げ加工することは明らかである。この場合、縁部Rの予備加工の前に及び/又は縁部Rの予備加工と仕上げ加工との間に、眼鏡用レンズLの縁部Rを、半径の値r(φ)及び場合によっては高さの値z(φ)(図29乃至32を参照せよ)に関して、測定することは適切である。続いて、縁部Rの予備加工又は仕上げ加工を、測定された値r(φ),z(φ)を考慮しつつ行なう。このために適切な測定法に関しては、ここに、出願人のDE 101 19 662 A1を参照するよう明確に指示する。
以下、コンビネーションツール10の第2乃至第5の実施の形態を、図21乃至28を参照して説明する。但し、この実施の形態が第1の実施の形態と異なっている場合に限る。同一の参照符号は同一の又は対応の構成部材又は部分を示している。
コンビネーションツール10の、図21及び22に示した第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、フライス66,68のデザインの点で異なっている。これらのフライスは、第1の実施の形態と同様に、僅かに湾曲した形状を有するが、ここでは、その時々にツールの回転軸Cに対し垂直の方向から見た図では、ツールの回転軸Cに対し同様には傾斜してはいない。むしろ、2つの異なった傾斜を有するフライス66,68は、ある方向に、すなわち、図22では左へ基体20の周囲に交互に設けられている。フライス66,68の異なった傾斜又はピッチは、第1の実施の形態でにおけるフライス26,28と比較してより少ない加工力と、削り屑の更なる減少とをもたらす。このことは眼鏡用レンズLの加工される縁部Rの表面粗さに好影響を及ぼす。
図23及び24に示した第3の実施の形態では、コンビネーションツール10は、丸削りバイト36に対し軸方向にずれて設けられている只1つのフライス部分を有する。ここでは、フライス部分は複数のフライス70を有する。これらのフライスのうち、図23及び24でむしろ略示されているように、周方向に隣り合ったフライス70は、ツールの回転軸Cに対し逆方向にすなわちあるときは左にあるときは右に傾斜して延びており、反対に傾斜したフライス70は、基体20の周囲に交互に設けられている。この実施の形態に基づき、フライス70は、基体20に、左右斜めに切れ目が入っているクロス構造を有する。このことは、第1の実施の形態と第2の実施の形態を比較して、一層僅かな加工力と両側での削り屑の減少をもたらす。ここでも、フライス70の傾斜は個々のフライス70の衝撃作用の減少従ってまたフライス加工中の振動の誘発の減少を引き起こす。更に、コンビネーションツール10の、常に存在する偏心は、完全な作用を起こさない。第1の及び第2の実施の形態の場合のように、その時々の加工条件に応じて、フライス26,28又は66,68において、V字形のリセス30及び/又は角取り32,34を省略することもできる。第3の実施の形態におけるフライス部分は、必要な場合には、V字形のリセス及び/又は端部側の角取りを有することができる。
図25及び26は、コンビネーションツール10の第4の実施の形態に基づいて、第1乃至第3の実施の形態に比較してフライス部分の一層単純なデザインを示している。フライス部分のフライス72は、ここでは、ツールの回転軸Cに対し平行に延びている。場合によっては第1及び第2の実施の形態ではV字形のリセス及び/又は端部側の角取りを有するこのようなフライス72は、特に容易に製造及び再生される。
最後に、図27及び28に示すコンビネーションツール10の第5の実施の形態では、丸削りバイト36は、この実施の形態ではツールの回転軸Cに対し平行に延びているフライス74の軸方向高さで、複数のフライス74の間の均等な角度分布で、コンビネーションツール10の周方向に設けられており、夫々、フライス74の切削円38に対し径方向内側にずれたターニングカッタを有する。ここでは、基体20での丸削りバイト36の取付は、第1の実施の形態に対して記述された、丸削りバイト36の取付と類似の方法でなされる。この実施の形態は、コンビネーションツール10が、第1乃至第4の実施の形態に比較して、軸方向にすなわちツールの回転軸Cの方向に一層短いという利点を有する。第5の実施の形態でも、複数のフライス74は、場合によっては、V字形のリセス及び/又は端部側の角取りを有することができる。最終的に、第1乃至第3の実施の形態を参照して説明された、フライスのデザインの場合でも、丸削りバイト36を、フライスの軸方向高さで、周方向に見て複数のフライスの間に配設することも同様に考えられる。場合によっては、このとき、基体20に設けられた1つ又は複数のセクタをフライスから離しておき、1つ又は複数の丸削りバイト36をこの又は複数の箇所に設けることができるだろう。
2つの整列している保持シャフト及びツールスピンドルを有し、これらの保持シャフトは、ワークピースの回転軸Bを中心として、制御された回転角度φで回転可能であり、該保持シャフトの間でレンズが締め付けられることができ、ツールスピンドルを用いて、コンビネーションツールが、ワークピースの回転軸Bに対し平行に延びている、ツールの回転軸Cを中心として、回転駆動可能である、特にプラスチック製の眼鏡用レンズの縁部を加工する装置が開示される。保持シャフト及びツールスピンドルは、制御された位置で、第1の軸方向Xにおいて、互いに向かって移動されることができ、場合によっては、第1の軸方向Xに直角に延びている第2の軸方向Zにおいて、互いに平行に移動されることができる。本発明では、レンズの縁部Rの回転加工のために、コンビネーションツールは、ツールスピンドルによって、制御された回転角度φで、ツールの回転軸Cを中心として回動されることができる。それ故に、コンビネーションツールに設けられた丸削りバイトは、レンズの縁部Rと、回転加工の所定の係合に入ることができる。本発明は、組み合わされたフライス加工及び回転加工ツール並びに組み合わされたフライス加工及び回転加工法を含む。結果として、レンズの縁部Rは非常に可撓性をもって、迅速にかつ高い加工の質で加工されることができる。
加工されるレンズLの縁部Rと回転加工係合にある、第1の実施の形態に従った、本発明に係わるコンビネーションツールの斜視図である。 加工されるレンズLの縁部Rと回転加工係合にある、図1に示したコンビネーションツールの側面図である。 図2に対応する、第1の実施の形態の側面図であり、コンビネーションツールは断面で示されており、レンズLは部分的に切欠きで示されている。 図2のIV−IVで切った線に沿った、図2よりも拡大された断面図である。 図4の部分Vの拡大詳細図である。 図4の部分VIの拡大詳細図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図であるフライスのV字形のリセスによって斜縁を形成してなる、異なる側面図である。 図解方法で図2に対応しており、第1の実施の形態に係わるコンビネーションツールで実行され得る縁部加工工程を示す第1の実施の形態の、図2での表示に対応した側面図である。 (A)ないし(G)は、本発明に係わるコンビネーションツールを上から見た平面図の原理図であり、コンビネーションツールの丸削りバイトが、縁部加工中に、重なり合った制御によって、レンズLの回転角度φ及びレンズの半径r(φ)に従って、X軸[x(φ,r(φ))]及びC軸[φ(φ,r(φ))]において如何に移動又は追跡されるかを示している。 加工されるレンズLの縁部Rと回転加工係合にあり、第1の実施の形態と比較して、フライスの異なるデザインを有する、第2の実施の形態に係わる、本発明のコンビネーションツールの斜視図である。 加工されるレンズLの縁部Rと回転加工係合にある図21に示したコンビネーションツールの側面図である。 加工されるレンズLの縁部Rと回転加工係合にあり、第1及び第2の実施の形態と比較して、フライスの異なるデザインを有する、第3の実施の形態に係わる、本発明のコンビネーションツールの斜視図である。 加工されるレンズLの縁部Rと回転加工係合にある、図23に示したコンビネーションツールの側面図である。 加工されるレンズLの縁部Rと回転加工係合にあり、第1乃至第3の実施の形態と比較して、フライスの異なるデザインを有する、第4の実施の形態に係わる、本発明のコンビネーションツールの斜視図である。 加工されるレンズLの縁部Rと回転加工係合にある、図25に示したコンビネーションツールの側面図である。 第5の実施の形態に係わる、本発明のコンビネーションツールの斜視図であり、このコンビネーションツールは加工されるレンズLの縁部Rと回転加工係合にあり、このコンビネーションツールでは、丸削りバイトは、第1乃至第4の実施の形態と異なり、フライスの軸方向高さで、コンビネーションツールの周方向に、複数のフライスの間に設けられており、フライスの切削円に対し径方向内側にずれたターニングカッタを有する。 図27のXXVIII−XXVIIIで切断した線に対応する、図27より拡大された断面図である。 縁部が仕上がった眼鏡用レンズにおける、今日では通常の、基本的な縁部の形状を図解している、縁部Rの領域における眼鏡用レンズLの切取断面図である。 縁部が仕上がった眼鏡用レンズにおける、今日では通常の、基本的な縁部の形状を図解している、縁部Rの領域における眼鏡用レンズLの切取断面図である。 レンズの、他では真っ直ぐな及びワークピースの回転軸Bに対し平行に延びている縁部に、所定の幅及び深さのスリット又は溝Nが連続的に形成されてなる、異なる切取断面図である。 レンズの、他では真っ直ぐな及びワークピースの回転軸Bに対し平行に延びている縁部に、所定の幅及び深さのスリット又は溝Nが連続的に形成されてなる、異なる切取断面図である。
符号の説明
10 コンビネーションツール
12 ツールスピンドル
14、16 保持シャフト
18 閉鎖しかつ締め付けるための装置
20 基体
22 シリンダ面
24 膨張アーバ
26、28 フライス
30 V字形のリセス
32、34、52、54 角取り
36 丸削りバイト
38 切削円
40 盲穴
42 シャフト
44 無頭ねじ
46 ねじ穴
48 リセス
50 V字形のリセス
56、58 切削領域
60 すくい面
62 自由面の領域
64 自由面
66、68、70、72、フライス
b 丸削りバイトの幅
縁部の半径
縁部の高さ値
α 逃げ角
γ すくい角
φ レンズの回転角度
φ ツールの回転角度
B ワークピースの回転軸
C ツールの回転軸
,F 保護角取り
,K フランク
L 眼鏡用レンズ
N 溝
,O 光学的に作用する面
R 半径
S 斜縁
U 周囲輪郭
X、Z 直線軸。

Claims (20)

  1. ワークピースの回転軸(B)を中心として、制御された回転角度(φ)で回転可能である光学レンズ(L)、特に、プラスチック製の眼鏡用レンズの縁部を加工する方法であって、以下の工程、すなわち、
    前記ワークピースの回転軸(B)に対し少なくとも径方向に調整可能であり、ツールの回転軸(C)を中心として回転可能な少なくとも1つのコンビネーションツール(10)によって、前記レンズ(L)の前記縁部(R)を予備加工し、前記レンズ(L)は、場合によっては、僅かな寸法過大を除いて前記レンズ(L)のためのホルダーの周囲輪郭に対応している、平面図で見て周囲輪郭(U)を得ること、及び
    前記コンビネーションツール(10)によって前記レンズ(L)の前記縁部(R)を仕上げ加工し、前記レンズ(L)は、前記縁部(R)において、前記レンズを前記ホルダーに取り付ける手段に応じて、横断面で見て、前記縁部の所定の形状を得、場合によっては、1つ又は2つの光学的に作用する面(O,O)への移行部に保護角取り(F,F)を有し、場合によっては研磨されること、を有する方法において、
    前記縁部(R)の予備加工及び前記縁部(R)の仕上げ加工は、複数のフライス(26,28;66,68;70;72;74)と少なくとも1つの丸削りバイト(36)とを有するコンビネーションツール(10)、すなわち、前記縁部(R)のフライス加工中に、制御された回転数(n)で前記ツールの回転軸(C)を中心として回転され、前記縁部(R)の回転加工前に及び場合によって回転加工中にも、制御された回転角度(φ)で、前記ツールの回転軸(C)を中心として回動されるコンビネーションツールによって、行なうことを特徴とする方法。
  2. 前記コンビネーションツール(10)を、前記レンズ(L)の前記縁部(R)の回転加工前に、制御された回転角度(φ)で、前記ツールの回転軸(C)を中心として回動し、前記丸削りバイト(36)は、場合によっては、前記コンビネーションツール(10)を前記ワークピースの回転軸(B)に対し径方向に調節しつつ、続いて、前記丸削りバイト(36)と前記縁部(R)との間の所定の相対位置で前記縁部(R)と接触し、この相対位置では、前記丸削りバイト(36)のすくい面(60)は、前記丸削りバイト(36)とのその時々の接触点で前記縁部(R)に接触された接線(T)と所定の角度を形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記ワークピースの回転軸(B)に対して適切に径方向に調節される前記コンビネーションツール(10)を、円形と異なる形成される周囲輪郭(U)を有する回転するレンズ(L)の、その縁部(R)の回転加工中に、回転角度(φ)及び前記レンズ(L)の形成される半径(r(φ))に従って、制御された回転角度(φ=f[φ,r(φ)])で、前記ツールの回転軸(C)を中心として回動又は追跡し、かくて、前記丸削りバイト(36)の前記すくい面(60)と前記接線(T)との間の所定の角度は、前記丸削りバイト(36)と前記縁部(R)との間のその時々の接触点で、実質的に一定であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記コンビネーションツール(10)の前記複数のフライス(26,28;66,68;70;72;74)によって前記レンズ(L)の前記縁部(R)の予備加工を行なうこと(図7)を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の方法。
  5. 前記レンズ(L)の前記縁部(R)の仕上げ加工中に、2つのフランク(K,K)を有する斜縁(S)は、前記コンビネーションツール(10)の前記フライス(26,28;66,68)によって、前記縁部(R)に形成され(図9,10)、これらのフライスは、このために、端部側に角取り(32,34)を有し、まず、前記斜縁(S)の前記一方のフランク(K)は前記角取り(32)によって前記フライスの一端に、形成され、次に、前記斜縁(S)の前記他方のフランク(K)は前記角取り(34)によって前記フライスの反対側端部に形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の方法。
  6. 前記レンズ(L)の前記縁部(R)の仕上げ加工中に、2つのフランク(K,K)を有する斜縁(S)は、前記コンビネーションツール(10)の丸削りバイト(36)(図14)によって、前記縁部(R)に形成され、前記丸削りバイトのターニングカッタは、このために、V字形のリセス(50)を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の方法。
  7. 前記レンズ(L)の前記縁部(R)の仕上げ加工中に、2つのフランク(K,K)を有する斜縁(S)は、前記コンビネーションツール(10)の丸削りバイト(36)(図15,16)によって、前記縁部(R)に形成され、この丸削りバイトのターニングカッタは、このために、両端部に、各々の角取り(52,54)を有し、まず、前記斜縁(S)の前記一方のフランク(K)は前記角取り(52)によって前記フライスの一端に形成され、次に、前記斜縁(S)の前記他方(E)のフランク(K)は前記角取り(54)によって前記フライスの他端に形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の方法。
  8. 前記レンズ(L)の前記縁部(R)の仕上げ加工中に、溝(N)が、前記コンビネーションツール(10)の丸削りバイト(36)(図19)によって、前記縁部(R)に形成され、前記丸削りバイトのターニングカッタは、前記形成される溝(N)の幅よりも狭いか又はこの溝に等しい幅(b)を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の方法。
  9. 前記レンズ(L)の前記縁部(R)の仕上げ加工中に、保護角取り(F,F)が、前記縁部(R)では、少なくとも1つ又は2つの光学的に作用する面(O,O)への移行部に、前記コンビネーションツール(10)の丸削りバイト(36)(図17,18)によって形成され、前記丸削りバイトのターニングカッタは、少なくとも一端に、角取り(52,54)を有し、あるいは互いに所定の角度を形成する2つの互いに隣り合った真っ直ぐの切削領域(56,58)を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載の方法。
  10. ポリカーボネートのような比較的軟らかいプラスチックからなるレンズ(L)の前記縁部(R)の仕上げ加工中に、前記縁部(R)の少なくとも一部分は丸削りバイト(36)(図5,6)によって研磨され、前記丸削りバイトのすくい角(γ)(図6)は負であり、及び/又は前記丸削りバイトの、前記すくい面(60)に続く、前記自由面(64)の領域(62)は、ゼロに等しいかほぼゼロである逃げ角(α)を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1に記載の方法。
  11. 前記縁部(R)の予備加工の前に及び/又は前記縁部(R)の予備加工と仕上げ加工との間に、前記レンズ(L)の縁部(R)を、半径の値(r(φ))及び場合によっては高さの値(z(φ))に関して、測定し、前記縁部(R)の予備加工又は仕上げ加工を、前記測定された値(r(φ),z(φ))を考慮しつつ行なうことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1に記載の方法。
  12. 特に、請求項1乃至11のいずれか1に記載の方法を実行するための、光学レンズ(L)、特に、プラスチック製の眼鏡用レンズの縁部を加工するコンビネーションツール(10)であって、基体(20)を具備し、この基体には、複数のフライス(26,28;66,68;70;72;74)が設けられており、これらのフライスは、ツールの回転軸(C)を中心としての前記コンビネーションツール(10)の回転中に、切削円(38)を規定し、これらのフライスによって、前記レンズ(L)が、平面図で見て、場合によっては僅かな寸法過大を除いて前記レンズ(L)のためのホルダーの周囲輪郭に対応している周囲輪郭(U)を得る程に、特にその程度に、前記レンズ(L)の前記縁部(R)が予備加工されることができてなるコンビネーションツールにおいて、
    前記基体(20)には、少なくとも1つの丸削りバイト(36)が設けられており、この丸削りバイトは、前記ツールの回転軸(C)の方向に、前記フライス(26,28;66,68;70;72)に対し軸方向にずれて設けられており、あるいは、前記フライス(74)の軸方向高さで、前記コンビネーションツール(10)の周方向に、前記複数のフライス(74)の間に設けられており、前記フライス(74)の前記切削円(38)に対し径方向内側にずれたターニングカッタを有し、前記丸削りバイト(36)はカッタの形状を有し、この形状によって、特に、前記レンズ(L)が、前記縁部(R)において、このレンズをホルダーに取り付ける手段に応じて、横断面で見て、前記縁部の所定の形状を有する及び/又は1つ又は2つの光学的に作用する面(O,O)への移行部に保護角取り(F,F)を有する及び/又は研磨されている程に、前記レンズ(L)の前記縁部(R)が仕上げ加工されることができることを特徴とするコンビネーションツール。
  13. 前記丸削りバイト(36)は、以下の丸削りバイト(36)、すなわち、
    丸削りバイト(36)であって、この丸削りバイトによって加工されるレンズ(L)の最大限の縁部厚さよりも広い幅(b)を有するターニングカッタを具備する丸削りバイト(36)(図13)、
    斜縁(S)を前記レンズ(L)の前記縁部(R)に形成するためのV字形のリセス(50)を有するターニングカッタを具備する丸削りバイト(36)(図14)、
    斜縁(S)のフランク(K,K)を前記レンズ(L)の前記縁部(R)に形成するための及び/又は保護角取り(F,F)を前記レンズ(L)の前記縁部(R)に形成するための角取り(52,54)を少なくとも一端に有するターニングカッタを具備する丸削りバイト(36)(図15,16)、
    前記レンズ(L)の前記縁部(R)に形成されている溝Nの、その幅より狭いか又は同じである幅(b)を有するターニングカッタを具備する丸削りバイト(36)(図19)、
    互いに所定の角度を形成している、2つの互いに隣り合った真っ直ぐの切削領域(56,58)を有し、かつ保護角取り(F,F)を前記レンズ(L)の前記縁部(R)に形成するターニングカッタを具備する丸削りバイト(36)(図17,18)、及び、
    ポリカーボネートのような比較的軟らかいプラスチックからなるレンズ(L)の前記縁部(R)を研磨するための丸削りバイト(36)であって、これらの丸削りバイトは負のすくい角(γ)(図6)を有し、及び/又は、前記丸削りバイトの、前記すくい面(60)に続く、前記自由面(64)の領域(62)は、ゼロに等しいかほぼゼロである逃げ角(α)(図5,6)を有すること、
    を備えるグループから、選択されていることを特徴とする請求項12に記載のコンビネーションツール(10)。
  14. 前記基体(20)には、この基体(20)の周囲に亘って好ましくは均等に分配されている複数の丸削りバイト(36)が設けられていることを特徴とする請求項12又は13に記載のコンビネーションツール(10)。
  15. 前記丸削りバイト(36)は前記基体(20)に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1に記載のコンビネーションツール(10)。
  16. 前記フライス(26,28;66,68;70)は、夫々、前記ツールの回転軸(C)に対し垂直の方向から見た平面図で見て、前記ツールの回転軸(C)に対し傾斜して延びていることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1に記載のコンビネーションツール(10)。
  17. 周方向に隣り合った複数のフライス(70)は、前記ツールの回転軸(C)に対し逆方向に傾斜して延びており、これらの反対に傾斜したフライス(70)は、前記基体(20)の周囲に交互に設けられていることを特徴とする請求項16に記載のコンビネーションツール(10)。
  18. 前記フライス(26,28;66,68)は、夫々、斜縁(S)を前記レンズ(L)の前記縁部(R)に形成するためのV字形のリセス(30)を有し、前記フライス(26,28;66,68)の前記V字形のリセス(30)は、前記ツールの回転軸(C)の方向に、同一の軸方向の高さに設けられていることを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1に記載のコンビネーションツール(10)。
  19. 前記フライス(26,28;66,68)は、夫々、斜縁(S)のフランク(K,K)を前記レンズ(L)の前記縁部(R)に形成するための及び/又は保護角取り(F,F)を前記レンズ(L)の前記縁部(R)に形成するための角取り(32,34)を、少なくとも一端に有し、前記フライス(26,28;66,68)の前記角取り(32,34)は、前記ツールの回転軸(C)の方向に、同一の軸方向の高さに設けられていることを特徴とする請求項12乃至18のいずれか1に記載のコンビネーションツール(10)。
  20. 特に請求項12乃至19のいずれか1に記載のコンビネーションツール(10)を用いて、特に請求項1乃至11のいずれか1に記載の方法を実行するための、光学レンズ(L)、特にプラスチック製の眼鏡用レンズ(L)の縁部を加工する装置であって、2つの整列している保持シャフト(14,16)及びツールスピンドル(12)を有し、これらの保持シャフトは、ワークピースの回転軸(B)を中心として、制御された回転角度(φ)で回転可能であり、該保持シャフトの間で前記レンズ(L)が締め付けられることができ、前記ツールスピンドルを用いて、前記コンビネーションツール(10)が、前記ワークピースの回転軸(B)に対し実質的に平行に延びている、ツールの回転軸(C)を中心として、回転駆動可能であり、前記保持シャフト(14,16)及び前記ツールスピンドル(12)は、制御された位置で、第1の軸方向(X)で互いに向かって移動可能であり、場合によっては、前記第1の軸方向(X)に直角に延びている第2の軸方向(Z)で、互いに平行に移動可能であってなる装置において、
    前記レンズ(L)の加工される前記縁部(R)の回転加工のために、前記コンビネーションツール(10)は、前記ツールスピンドル(12)によって、前記ツールの回転軸(C)を中心として、制御された回転角度(φ)で回動可能であり、前記コンビネーションツール(10)に設けられた丸削りバイト(36)は、前記加工される縁部(R)と、回転加工の所定の係合にもたらされることを特徴とする装置。
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