JP2004175233A - 車両用風向調整装置 - Google Patents

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Kenichi Kamio
建一 神尾
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

【課題】一つの操作ダイヤルの操作で、上下拡散モードと左右拡散モードを確実に切り替えることができる車両用風向調整装置を提供する。
【解決手段】操作ダイヤル13の中立位置を中心にして、一方へ回転させれば拡散角度になって上下拡散モードが得られ、他方へ回転させれば集中角度になって左右拡散モードが得られるため、一つの操作ダイヤル13を操作するだけで済み、操作性が良い。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のインストルメントパネル等に設置される風向調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の風向調整装置としては、自動車のインストルメントパネル等に設置された空調エアー吹出用のケースの開口部に、横ルーバと縦ルーバとを組み合わせた状態で設けている。横ルーバはそれぞれ上下に回動し、ケースの開口部の上下方向に沿って並設されている。また、縦ルーバはそれぞれが左右に回動し、ケースの開口部に左右方向に沿って並設されている。
【0003】
横ルーバ及び縦ルーバはそれぞれ別個の操作ダイヤルに連結され、横ルーバを上下で拡散角度にして、空気の吹出しを上下拡散モードにするには、横ルーバ用の操作ダイヤルを操作し、また、縦ルーバを左右で拡散角度にして、空気の吹出しを左右拡散モードにするには、縦ルーバ用の操作ダイヤルを操作するようになっている。
【0004】
上下拡散モードでは、乗員の全身で空気を受けることができる。また、左右拡散モードでは、空気が左右に広がって風速が低下するため、マイルドな送風になる。乗員は、車内の温度などの条件によって、乗車中に上下拡散モードと左右拡散モードを切り替て使用する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−197940号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、上下拡散モードにする場合と、左右拡散モードにする場合で、それぞれ別々の操作ダイヤルを操作する必要があるため、操作性が良くない。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、一つの操作ダイヤルの操作で、上下拡散モードと左右拡散モードを確実に切り替えることができる車両用風向調整装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、空気吹出用の筒形ケースの開口部に、上下に回動自在な横方向でのルーバを上下方向に沿って複数並設し、該ルーバを操作ダイヤルの回転力により、それぞれ連動して回動させるようになっている車両用風向調整装置であって、前記操作ダイヤルの中立位置で、ルーバが吹出方向に向けて平行角度の平行送風モードになり、操作ダイヤルを中立位置から一方へ回転させることにより、ルーバが吹出方向に向けて拡散角度の上下拡散モードになり、操作ダイヤルを中立位置から他方へ回転させることにより、ルーバが吹出方向に向けて集中角度の左右拡散モードになることを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、左右拡散モードを得るのに、縦方向でのルーバを別の操作ダイヤルにより制御しなくても、上下拡散モード用の横方向でのルーバを上下方向で集中角度にすることにより、吹出された空気が互いにぶつかり合って左右に拡散するため、左右拡散モードが得られる。従って、平行送風が得られる操作ダイヤルの中立位置を中心にして、一方へ回転させればルーバが拡散角度になって上下拡散モードが得られ、他方へ回転させればルーバが集中角度になって左右拡散モードが得られるため、一つの操作ダイヤルを操作するだけで済むと共に、操作ダイヤルの中立位置からの回転方向の違いでモードを選択することができ、操作が容易且つ確実である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、ルーバの左右方向端部の後端に軸ピンを形成し且つ前端にガイドピンを形成し、軸ピンをケースの側壁に軸支し且つガイドピンをリンクのガイド孔に係合させると共に、該リンクに形成したカムピンを操作ダイヤルに連動して回転するカムギアのカム溝に係合させ、操作ダイヤルの中立位置では、ガイドピンがガイド孔の中央に係合して、ルーバが平行角度となり、操作ダイヤルを中立位置から一方へ回転させることにより、ガイドピンがガイド孔の前端に係合してルーバが拡散角度となり、操作ダイヤルの中立位置から他方へ回転させることにより、ガイドピンがガイド孔の後端に係合してルーバが集中角度になることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、カムギアとリンクだけで、操作ダイヤルの回転力をルーバに伝達して、各モードを得ることができるため、部品点数が少なくて済む。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を、図1〜図7に基づいて説明する。ケース1は、上下方向に長い断面形状を有する角筒状で、自動車の図示せぬインストルメントパネルの左右両側に設置されている。このケース1は車内側に開口部2を有し、そこから空気を後方の車室内側に向けて吹き出すことができる。
【0013】
ケース1の開口部2には、7枚の横向きルーバ3が上下方向に並べて配設されている。各ルーバ3は左右方向に長い構造で、その左右方向両端部の後端には軸ピン4が突設されている。この軸ピン4はケース1の側壁に軸支され、この軸ピン4を中心に前側が上下に回動して、上下方向での角度が調整自在になっている。また、ルーバ3の左右方向両端部の前端にはガイドピン5が突設されている。
【0014】
ルーバ3のガイドピン5は、リンク6に形成されたガイド孔7内へ移動自在に係合されている。リンク6は上下に前向きの脚部8を有し、脚部8の前端にはカムピン9が突設されている。このリンク6は前後及び上下方向だけに移動できるように支持されている。
【0015】
リンク6の上下の脚部8に対して、それぞれ上下一対のカムギア10が設けられている。カムギア10は中心にギア部10aを有し、側面にはカム溝11が凹設されている。そして、このカム溝11内に脚部8の下端に突設されたカムピン9が移動自在に係合されている。
【0016】
カムピン9はケース1の側壁に凹設されたガイド溝12内にも移動自在に係合され、カム溝11との係合作用によりカムピン9のガイド溝12内における位置が決定される。
【0017】
一対のカムギア10のギア部10aは、操作ダイヤル13の中心に設けられたギア部13aに噛み合っている。操作ダイヤル13の一部はインストルメントパネルから後方へ露出しており、手動で回転操作できるようになっている。
【0018】
リンク8のガイド孔7は折れ曲がり形状になっており、中央でガイドピン5を支持してルーバ3を平行角度にでき、前端でガイドピン5を支持してルーバ3を拡散角度にでき、後端でガイドピン5を支持してルーバ3を集中角度にすることができる。
【0019】
この実施形態では、カム機構を用いることで、カムギア10とリンク6だけで、操作ダイヤル13の回転力をルーバ3に伝達し、複数のルーバ3を連動した状態で制御できるため、部品点数を少なく抑えることができる。
【0020】
次に、この実施形態の作用を説明する。
【0021】
平行送風モード(図1、図5参照)
操作ダイヤル13を中立位置にした状態では、ルーバ3のガイドピン5が、リンク6のガイド孔7の中央に位置し、各ルーバ3が平行状態で後方を向いた平行送風モードとなる。この平行送風モードでは、図5に示すように、左右幅W1及び上下幅H1の開口部2から吹き出された空気Aは、真っ直ぐ後方に向けて平行に吹き出されるが、ケース1内から広い車室内に開放されるため、若干広がった左右幅W2及び上下幅H2になって乗員に当たる。乗員は強い空気Aを上半身で受けることができる。
【0022】
上下拡散モード(図3、図6参照)
操作ダイヤル13を中立位置から上方へ60°回転させると、ルーバ3のガイドピン5が、リンク6のガイド孔7の前端に位置し、各ルーバ3が拡散角度に広がった上下拡散モードとなる。この上下拡散モードでは、図6に示すように、左右幅W1及び上下幅H1の開口部2から吹き出された空気Aは、特に上下幅H3が大きく広がった状態で吹き出される。従って、乗員は空気Aを下半身から頭部に至る広い範囲で受けることができる。
【0023】
左右拡散モード(図4、図7参照)
操作ダイヤル13を、上下拡散モードとは逆に、中立位置から下方へ60°回転させると、ルーバ3のガイドピン5が、リンク6のガイド孔7の後端に位置し、各ルーバ3が集中角度に収束した左右拡散モードとなる。操作ダイヤル13の回転方向が上下拡散モードと正反対のため、操作を間違うことがない。この左右拡散モードでは、図7に示すように、左右幅W1及び上下幅H1の開口部2から吹き出された空気Aが、いったん上下で集中してぶつかり合って、左右に拡散する。そして、左右幅W3が広がり、上下幅H4が抑えられた空気Aとなって乗員に当たる。左右拡散モードでは、空気Aが左右に広がって風速が低下するため、マイルドな送風になる。
【0024】
【発明の効果】
この発明によれば、操作ダイヤルの中立位置を中心にして、一方へ回転させれば拡散角度になって上下拡散モードが得られ、他方へ回転させれば集中角度になって左右拡散モードが得られるため、一つの操作ダイヤルを操作するだけで済むと共に、操作ダイヤルの中立位置からの回転方向の違いでモードを選択することができ、操作が容易且つ確実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る風向調整装置の平行送風モードを示す断面図。
【図2】図1の風向調整装置の構造を示す分解図。
【図3】図1の風向調整装置の上下拡散モードを示す断面図。
【図4】図1の風向調整装置の左右拡散モードを示す断面図。
【図5】図1の風向調整装置による平行送風モードの空気の流れ方を示す図。
【図6】図1の風向調整装置による上下拡散モードの空気の流れ方を示す図。
【図7】図1の風向調整装置による左右拡散モードの空気の流れ方を示す図。
【符号の説明】
1 ケース
2 開口部
3 ルーバ
4 軸ピン
5 ガイドピン
6 リンク
7 ガイド孔
8 脚部
9 カムピン
10 カムギア
11 カム溝
12 ガイド溝
13 操作ダイヤル
A 空気

Claims (2)

  1. 空気吹出用の筒形ケースの開口部に、上下に回動自在な横方向でのルーバを上下方向に沿って複数並設し、該ルーバを操作ダイヤルの回転力により、それぞれ連動して回動させるようになっている車両用風向調整装置であって、
    前記操作ダイヤルの中立位置で、ルーバが吹出方向に向けて平行角度の平行送風モードになり、
    操作ダイヤルを中立位置から一方へ回転させることにより、ルーバが吹出方向に向けて拡散角度の上下拡散モードになり、
    操作ダイヤルを中立位置から他方へ回転させることにより、ルーバが吹出方向に向けて集中角度の左右拡散モードになることを特徴とする車両用風向調整装置。
  2. 請求項1に記載の車両用風向調整装置であって、
    ルーバの左右方向端部の後端に軸ピンを形成し且つ前端にガイドピンを形成し、軸ピンをケースの側壁に軸支し且つガイドピンをリンクのガイド孔に係合させると共に、該リンクに形成したカムピンを操作ダイヤルに連動して回転するカムギアのカム溝に係合させ、
    操作ダイヤルの中立位置では、ガイドピンがガイド孔の中央に係合して、ルーバが平行角度となり、
    操作ダイヤルを中立位置から一方へ回転させることにより、ガイドピンがガイド孔の前端に係合してルーバが拡散角度となり、
    操作ダイヤルの中立位置から他方へ回転させることにより、ガイドピンがガイド孔の後端に係合してルーバが集中角度になることを特徴とする車両用風向調整装置。
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