JP2004184286A - 背後部材検知装置 - Google Patents

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誠之 鈴木
Mikio Ito
幹夫 伊東
Kazutaka Suzuki
一敬 鈴木
Atsushi Isaka
篤 井坂
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Abstract

【課題】壁材や天井材の表面を傷つけずに、しかも凹凸形状の摩擦などの影響を受けにくくし、壁材や天井材の背後部材の検知精度を保ったまま本体ケースの走査性を改善する。
【解決手段】壁材2や天井材の表面4に沿って走査される本体ケース5にセンサー部6を設け、壁材2等の背後に物体があるときに誘電率に差が生じることを利用して静電容量の変化を検出したり、或いは周囲の磁界、電界の強さの変化量を検出することで、物体の位置を探査する背後部材検知装置1において、本体ケース5のセンサー部6周囲における壁材2等の表面4との接地面に、滑性を有する平坦面部分3を配設した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合板や石膏ボードからなる壁材や天井材の背後にあって壁材や天井材を取り付ける胴縁、間柱、野縁等の支柱や、壁の背後に配設された水道管、電線管等を検知する背後部材検知装置に関し、詳しくは壁材や天井材の表面を傷付けることなく本体ケースを走査できるようにする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に合板や石膏ボード等の壁材や天井材により壁や天井が形成されている場合であって、壁材に時計や額、手すりを取付けたり、壁材や天井材に照明を取付ける場合には壁材や天井材の背部に設けられた支柱を探し出し、釘やフックを支柱に装着することが必要であり、また、空調機等を取付けるときには、壁内に埋設された水道管や電線管を避けて穴をあける必要がある。しかしながら、一般に壁材の表面は化粧シートを貼りつけたり、塗装を施すことによる表面仕上げがなされているから、支柱の位置を黙視によって探し出すのは困難である。
【0003】
そこで、従来、合板や石膏ボードからなる壁材や天井材の背後にあって壁材や天井材を取り付ける胴縁、間柱、野縁等の支柱や、壁の背後に配設された水道管、電線管等を検知するための背後部材検知装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。これは、壁材の背後における支柱の有無に応じて誘電率が変化することを利用し、静電容量の変化によって壁材の背後に配設された支柱を探知するものである。すなわち、図6に示すように、本体ケース5背面に電極板30を取り付け、図7の矢印Mで示す方向に本体ケース5を壁材2の表面4に沿って移動させ、電極板30に生じている電界が誘電率の変化に伴って変化することを利用して静電容量の変化を検出するのである。ここで、静電容量は図8に示すように、支柱25の中心位置で最大となるように変化する。静電容量が所定値以上であるとき発光ダイオードなどの表示素子50(図7)が点灯したり、発音素子が鳴動したりする。また、周囲の磁界、電界の強さの変化量を検出することで、壁の背後に配設された水道管や電線管を検知できるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特公平7−1313号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の背後部材検知装置にあっては、本体ケースを壁材や天井材の表面に沿って走査させる必要があり、この場合、走査の際に壁材や天井材の表面を傷つけることなく走査させねばならない。ところが、壁材や天井材の表面は化粧シートを貼りつけたり、塗装を施すことによる表面仕上げがなされているため、様々な凹凸形状があり、壁材や天井材の表面に沿って本体ケースを走査させると凹凸面による摩擦などにより走査させづらいという問題がある。
【0006】
そこで、本発明者は本発明に至る過程で、壁材や天井材の表面を傷つけないようにするために、本体ケースにおける壁材や天井材の表面との接地面の全面に、走査性の妨げにならない程度に、壁材や天井材表面への傷つけ防止の保護シートを貼着することを考えた。
【0007】
ところが、壁材の背後における支柱の探知においては前述記載のとおり、壁材の背後における支柱の有無に応じて、電極板に生じている電界が誘電率の変化に伴って変化することを利用し、静電容量の変化を検知するため、電極板と壁材や天井材表面との間に、保護シート等の介在物があると前述の静電容量の検知精度が悪くなるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、壁材や天井材の表面を傷つけずに、しかも凹凸形状の摩擦などの影響を受けにくくし、壁材や天井材の背後部材の検知精度を保ったまま本体ケースの走査性を改善することができる背後部材検知装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、壁材2や天井材の表面4に沿って走査される本体ケース5にセンサー部6を設け、壁材2等の背後に物体があるときに誘電率に差が生じることを利用して静電容量の変化を検出したり、或いは周囲の磁界、電界の強さの変化量を検出することで、物体の位置を探査する背後部材検知装置において、本体ケース5のセンサー部6周囲における壁材2等の表面4との接地面に、滑性を有する平坦面部分3を配設したことを特徴としており、このように構成することで、滑性を有する平坦面部分3を壁材2等の表面4に接地させるようにして本体ケース5を走査することにより、壁材2や天井材の表面4に化粧シートを貼りつけたり、塗装を施すことによる表面仕上げがなされている様々な凹凸形状を有する場合でも、滑性を有する平坦面部分3によって壁材2や天井材の表面4を傷つけることがなく、しかも、センサー部6は凹凸形状の摩擦などの影響を受けにくくなり、壁材2や天井材の背後部材の検知精度を高く維持できるようになる。
【0010】
また前記滑性を有する平坦面部分3を、本体ケース5の走査方向Aと平行な方向に細長く延ばすのが好ましく、この場合、滑性を有する平坦面部分3の面積を極力小さくしながら、走査性を高く維持できるようになる。
【0011】
また前記滑性を有する平坦面部分3の長手方向の両端部をアール状或いは鋭角状に形成するのが好ましく、この場合、壁材2や天井材の表面4を一層傷つけることがなく、しかも、電極板30は凹凸形状の摩擦などの影響を一層受けにくくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】
本実施形態のマーキング機能を有する背後部材検知装置1は、図1、図2に示すように、壁材2や天井材の表面4に沿って移動される本体ケース5に、壁材2等の背後に物体(背後部材)があるときに誘電率に差が生じることを利用して静電容量の変化を検出したり、或いは周囲の磁界、電界の強さの変化量を検出するためのセンサー部6を設け、センサー部6の出力値が所定基準値に達するとLED、ブザー等の報知手段により物体の位置を報知する構造に加えて、本体ケース5のセンサー部6周囲における壁材2等の表面4との接地面に、滑性を有する平坦面部分3を配設して構成されている。
【0014】
先ず、図3は背後部材検知装置1の本体ケース5内部の構成を示している。ここでは、周囲に形成した磁界の変動を電気信号に変換する第1のセンサー6Aと、周囲の誘電率に対応した電気信号が得られる第2のセンサー6Bと、第1のセンサー6Aと第2のセンサー6Bの各出力値が所定基準値に達すると各々出力が得られる動作制御回路21と、各動作制御回路21からの出力に応じて報知を行うブザー22や表示を行なうランプ等が配置された基板24とを具備したものであり、その詳細は従来例で説明した特公平7−1313号公報に開示されているものと同様である。
【0015】
上記背後部材検知装置1の探知機能は、壁材2(或いは天井材)の背後にある木材(間柱、胴縁など)、プラスチック(塩ビ管など)及び金属(鉄管、銅管など)の各種探知部材を探知するものである。ここで、木材、プラスチックの探知においては、壁材2の背後における木材などの支柱25(図7)の有無に応じて、誘電率が変化することを利用して、本体ケース5の背面側内部にある面状電極(図示せず)に生じる静電容量の変化量を検出する。なお、探知部材が木材の場合には、「木材浅(例えば壁材2の厚みが約13mmの場合)モード」と「木材深(例えば壁材2の厚みが約13〜25mmの場合)モード」とに切替えられ、壁材2の厚みに応じて使いわけられる。また金属の探知の場合は、金属が近づくと周囲に形成された磁界が変化することを利用して、本体ケース5内部に具備された金属センサーが電気信号の変化量を検出する。一方、活線警告機能は、電気が通っている電線(以下「活線」という。)が近くにあると、活線からでている電界を本体ケース5内部にある面状電極で電気信号に変換し電気信号の変化量を検出することによって、活線ランプを点灯させるものである。
【0016】
上記本体ケース5の下半部は、図2(a)に示すように、手で持ちやすいようにゴムグリップからなるグリップ部26が設けられており、グリップ部26の下端に設けた取付け部27には市販のストラップが取付け可能となっている。
【0017】
本体ケース5の前面中央には、電源のON,OFF及び探知スタート用スイッチを兼ねるメインスイッチ28が設けられている。メインスイッチ28の下側には「木材浅」「木材深」及び「金属専用」の探知モード切替スイッチ29が設けられている。メインスイッチ28の上側には、表示パネル23が設けられている。ここでは、LEDからなるランプa〜kが設けられている。ランプaは活線警告ランプであり、近くに活線があると点灯する)。ランプb,c,d,h,i,jは、探知レベルアップランプであり、支柱25の無いところから支柱25のあるところまで近づけていくと、ランプb,jが点灯し、続いてランプc,iが点灯し、続いてランプd,hが順に点灯するようになっている。ランプfは支柱25を探知したときに点灯する探知ランプである。ランプeは「木材浅」、「木材深」モードで使用時において支柱25を検知したら点灯する木材文字ランプである。ランプgは「金属専用」モードで使用時、金属を探知したときに点灯する金属文字ランプである。なお、金属文字ランプgは、「木材浅」「木材深」モードでの使用時において、支柱25(木材など)を探知し且つ金属も探知した場合にのみ点灯するものである。ランプk電池の容量が十分ある状態では点灯させ、容量が少なくなっている状態では点滅させ、ユーザに電池交換催促を告知する電池容量表示ランプである。
【0018】
本体ケース5の背面には、図1に示すように、電極板30が設けられ、電極板30の上下両側には、帯状をした滑性を有する平坦面部分3が設けられている。この滑性を有する平坦面部分3は、壁材2等の表面4に当たることができるように、本体ケース5の背面よりも若干突出している。ちなみに、壁材2(或いは天井材)の表面4は化粧シートを貼りつけたり、塗装を施すことによる表面仕上げがなされており、様々な凹凸形状を有しているため、電極板30の前後に滑性を有する平坦面部分3を配置することで、電極板30による検知精度を保ったまま、壁材2や天井材の表面4を傷つけずにしかも凹凸形状の摩擦などの影響を受けにくくすることができる構造となっている。なお滑性を有する平坦面部分3は、第2のセンサー6Bの上下両側に限られるものではなく、上下いずれか一方に設けられてもよい。また滑性を有する平坦面部分3の材質は、例えば滑性を有する合成樹脂や金属等が挙げられるが、特に問わない。また滑性を有する平坦面部分3は本体ケース5の背面と一体成形或いは別体のいずれであってもよい。
【0019】
さらに上記本体ケース5には、物体を探知したときに印をつけるためのガイドとなるマーキングガイド9aとマーキング用の開口部9とが設けられており、開口部9内にマーキング用の筆記具(例えば図3に示す鉛筆8)が挿入保持されるようになっている。
【0020】
次に、背後部材検知装置1の使用方法の一例を説明する。先ず、図1の電池蓋37を外して乾電池を入れた後、図2(a)のメインスイッチ28を長押し(約2秒)することにより電源をいれる。その後、探知モード切替スイッチ29によって探知モードに設定し、探知部材のある壁材2(図7)の表面4に本体ケース5の背面を当ててから、メインスイッチ28をワンプッシュする(初期設定)。その後、探知を開始する。先ず本体ケース5を壁材2に押し当てた状態で、一方向から壁材2の表面4に沿って滑らす。探知部材が近づくにつれ、レベルアップランプ(b,c,d,h,i,j)が両端点灯から中央点灯に移動する。そして、探知完了すると探知ランプが点灯する。このとき、マーキング作業を行なう。つまり、本体ケース5を保持しながら鉛筆8を押し込んで、孔40(図3)から芯を突出させて壁材2の表面4に印をつける。その後、上記一方向とは逆方向からの探知を開始し、上記と同じ手順で、初期設定〜マーキング作業までの操作を行なう。これにより、探知部材の中心位置を推測することができる。探知後はメインスイッチ28を長押し(約2秒)して電源を切る。
【0021】
しかして、本体ケース5の背面には、第2のセンサー6B周囲の接地面に滑性を有する平坦面部分3が配設され、この滑性を有する平坦面部分3を壁材2の表面4に接地させるようにして本体ケース5を走査するようにしたので、走査作業がスムーズとなり、しかも壁材2の表面4を傷つける心配がない。特に壁材2の表面4に化粧シートを貼りつけたり、塗装を施すことによる表面仕上げがなされている様々な凹凸形状を有する場合でも、滑性を有する平坦面部分3によって壁材2の表面4を傷つけることがなく、しかも、電極板30は凹凸形状の摩擦などの影響を受けにくくなり、走査性を改善できると共に、壁材2の背後部材の検知精度を高く維持できるようになる。このことは天井材の背後部材を探知する場合でも同様である。また本例では滑性を有する平坦面部分3は、電極板30の上下両側にそれぞれ設けられると共に、本体ケース5の走査方向Aに対して平行となるように細長く延びた帯状をしているので、滑性を有する平坦面部分3の面積を極力小さくしながら、走査性を高く維持できるようになる。
【0022】
なお、他の実施形態として図4に示すように、滑性を有する平坦面部分3の長手方向の両端部をアール状3aに形成したり、或いは図5に示すように、鋭角状3bに形成してもよい。いずれの場合も、平坦面部分3の端部によって壁材2や天井材の表面4を一層傷つけることがなく、しかも、電極板30は凹凸形状の摩擦などの影響を一層受けにくくなり、走査性をより改善できるものである。
【0023】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、壁材や天井材の表面に沿って走査される本体ケースにセンサー部を設け、壁材等の背後に埋設物があるときに誘電率に差が生じることを利用して静電容量の変化を検出したり、或いは周囲の磁界、電界の強さの変化量を検出することで、埋設物の位置を探査する背後部材検知装置において、本体ケースのセンサー部周囲における壁材等の表面との接地面に、滑性を有する平坦面部分を配設したので、滑性を有する平坦面部分を壁材等の表面に接地させるようにして本体ケースを走査することにより、壁材や天井材の表面に化粧シートを貼りつけたり、塗装を施すことによる表面仕上げがなされている様々な凹凸形状を有する場合でも、滑性を有する平坦面部分によって壁材や天井材表面を傷つけることがなく、しかも、センサー部は凹凸形状の摩擦などの影響を受けにくくなり、壁材や天井材の背後部材の検知精度を高く維持しながら、走査性を改善できるものである。
【0024】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、前記滑性を有する平坦面部分を、本体ケースの走査方向と平行な方向に細長く延ばしたので、滑性を有する平坦面部分の面積を極力小さくしながら、走査性を高く維持できるようになる。
【0025】
また請求項3記載の発明は、請求項2記載の効果に加えて、前記滑性を有する平坦面部分の長手方向の両端部をアール状或いは鋭角状に形成したので、壁材や天井材表面を一層傷つけることがなく、しかも、電極板は凹凸形状の摩擦などの影響を一層受けにくくなり、走査性をより改善できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に用いる背後部材検知装置の本体ケースの背面図である。
【図2】(a)は同上の本体ケースの正面図、(b)は側面図である。
【図3】(a)は同上の本体ケース内部の構造を説明する正面図、(b)は側面断面図である。
【図4】他の実施形態の説明図である。
【図5】更に他の実施形態の説明図である。
【図6】従来例の説明図である。
【図7】従来の背後部材検知装置の使用状態の説明図である。
【図8】同上の支柱を検出した場合の静電容量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 背後部材検知装置
2 本体ケース
3 滑性を有する平坦面部分
3a アール状
3b 鋭角状
4 表面
6 センサー部
A 走査方向

Claims (3)

  1. 壁材や天井材の表面に沿って走査される本体ケースにセンサー部を設け、壁材等の背後に埋設物があるときに誘電率に差が生じることを利用して静電容量の変化を検出したり、或いは周囲の磁界、電界の強さの変化量を検出することで、埋設物の位置を探査する背後部材検知装置において、本体ケースのセンサー部周囲における壁材等の表面との接地面に、滑性を有する平坦面部分を配設したことを特徴とする背後部材検知装置。
  2. 前記滑性を有する平坦面部分を、本体ケースの走査方向と平行な方向に細長く延ばしたことを特徴とする請求項1記載の背後部材検知装置。
  3. 前記滑性を有する平坦面部分の長手方向の両端部をアール状或いは鋭角状に形成したことを特徴とする請求項2記載の背後部材検知装置。
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