JP2004189181A - 車両用ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents

車両用ワイヤハーネスの配索構造 Download PDF

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Abstract

【課題】スペースが狭小なステアリングメンバ近傍部においても配索でき、その配索作業が容易な車両用ワイヤハーネスの配索構造を提供する。
【解決手段】運転席側の機器(22〜24)に接続されるコネクタが収容されるコネクタ収容部(19)と、電子制御ユニットが収容される電子制御ユニット収容部(20)と、これらのコネクタ及び電子制御ユニット間を接続するワイヤハーネスが収容されるワイヤハーネス収容部(14)とを一体にモジュール化して収容部材(13)として構成し、収容部材(13)のうちワイヤハーネス収容部(14)を細く形成し、ワイヤハーネス収容部(14)をHVAC制御装置(12)とステアリングメンバ(10)との間に収めた状態で、収容部材(13)をステアリングメンバ(10)に配設している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ワイヤハーネスの配索構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、自動車のワイヤハーネスは、インストルメントパネルの内側(車両前方側)にインストルメントパネル面に沿って配索されている。このワイヤハーネスは、回路が集中しているため、電線量が多く、多数のジャンクションボックスやコネクタが接続されているため、重量が増大して大型化している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許3166574号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、暖房・換気・空調制御装置(いわゆるHVAC制御装置)などの大型化した装置をインストルメントパネル内部のステアリングメンバに配設することが行われている。このような車両においては、インストルメントパネル内部のステアリングメンバ近傍部におけるスペースが狭小であるため、ワイヤハーネスを配索することが困難であった。また、それぞれのワイヤハーネスを1本ずつ配索すると、その配索作業が非常に煩雑であった。
【0005】
そこで、本発明は、スペースが狭小なステアリングメンバ近傍部においても配索でき、その配索作業が容易な車両用ワイヤハーネスの配索構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記請求項1に記載された発明は、運転席側から助手席側に亘ってステアリングメンバを延設し、該ステアリングメンバの車幅方向の中央部に制御装置を取り付け、前記ステアリングメンバの助手席側に電子制御ユニットを配設し、該電子制御ユニットに接続される複数の機器を運転席側に集中して配設し、これらの複数の機器を前記電子制御ユニットにワイヤハーネスを介して接続する車両用ワイヤハーネスの配索構造において、前記運転席側の機器に接続されるコネクタが収容されるコネクタ収容部と、前記電子制御ユニットが収容される電子制御ユニット収容部と、これらのコネクタ及び電子制御ユニット間を接続するワイヤハーネスが収容されるワイヤハーネス収容部とを一体にモジュール化して収容部材として構成し、該収容部材のうちワイヤハーネス収容部を細く形成し、このワイヤハーネス収容部を前記制御装置とステアリングメンバとの間に収めた状態で、前記収容部材を前記ステアリングメンバに配設している。
【0007】
前記請求項2に記載された発明は、前記制御装置が、暖房装置、冷却装置、及び各種の分配ドアの少なくともいずれかを含む暖房・換気・空調制御モジュールであることを特徴とする。
【0008】
前記請求項3に記載された発明は、前記電子制御ユニットには、助手席側に配設され外部に繋がる車両用コネクタにメインハーネスを介して接続されるモジュール側コネクタと、メータアンプ及び空調制御アンプとを含むことを特徴とする。
【0009】
前記請求項4に記載された発明は、前記コネクタ収容部には、運転席側に配置される個々の機器に接続されるコネクタが複数収容され、前記制御装置は、前記コネクタ収容部と前記電子制御ユニット収容部との間に配置されることを特徴とする。
【0010】
前記請求項5に記載された発明は、前記コネクタ収容部に収容される複数のコネクタは、形状及び端子配列が統一化されて、電子制御ユニットからのパワーバス回路と多重通信回路とが接続されることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
本発明の前記請求項1に記載された発明によれば、前記収容部材のうち、細く形成されたワイヤハーネス収容部を前記制御装置とステアリングメンバとの間に配設しているため、狭い車両前部におけるスペースを有効に利用することができる。通常、運転席側には、ステアリング、モニター、及びメータ類など種々の機器が配設されているため、これらの機器に接続する電子制御ユニットを運転席側に配設することは困難である。また、ステアリングメンバの車幅方向の中央部に大きな制御装置が配設されている場合には、ステアリングメンバの中央部に配設することも困難である。この一方、助手席側には、メータ類などの機器は比較的に少ないため、スペース的には電子制御ユニットを配設するのに有利である。
【0012】
従って、本発明によれば、運転席側に種々の機器が配設され、ステアリングメンバの中央部にも制御装置等の機器類が配設されており、かつステアリングメンバと制御装置との間が狭い形状の車体においても、ワイヤハーネスの配索を容易に行うことができる。
【0013】
また、複数のワイヤハーネスを1本ずつ配索すると、非常にその配索作業が繁雑になるが、本発明では、複数のワイヤハーネスを収容部材に収容しているため、収容部材の形状が単純化されて取り付けやすく、ワイヤハーネスの配索作業を一度にかつ容易に行うことができる。
【0014】
そして、前記請求項2に記載された発明によれば、比較的大きなスペースを占める暖房・換気・空調制御モジュールがステアリングメンバ中央部に配設された車両においても、容易にワイヤハーネスを配索することができる。
【0015】
前記請求項3に記載された発明によれば、電子制御ユニットが助手席側にあることで、この電子制御ユニットに繋がる車両側コネクタまでの回路数が多くて、太さの太いメインハーネスを短くすることができるため、配索作業性や重量低減に寄与できる。
【0016】
前記請求項4に記載された発明によれば、コネクタ収容部が制御装置の側面にコネクタ接続部位が開放された状態で位置することになるので、運転席側に配置される複数の機器とはコネクタ収容部の一箇所において集中して接続することができ、作業性が良好となる。
【0017】
前記請求項5に記載された発明によれば、コネクタ収容部にある複数のコネクタのどの位置にでも、運転席側にある機器に繋がるワイヤハーネスを接続することができるので、コネクタが集中して配置されていても誤接続が防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態による車両用ワイヤハーネスの配索構造を採用したステアリングメンバ近傍の斜視図である。
【0020】
図示しないインストルメントパネルの内側には、運転席側から助手席側にかけて車幅方向に沿ってステアリングメンバモジュール10が配設されている。該ステアリングメンバモジュール10の運転席側には、コラムシャフトモジュール11が斜め後方に向けて突出しており、このコラムシャフトモジュール11の先端には、ステアリング(図示せず)が回動自在に取り付けられている。また、ステアリングメンバモジュール10の車幅方向中央部の前側には、制御装置である暖房・換気・空調(以下、HVACという)制御モジュール12が配設されている。これらのステアリングメンバモジュール10とHVAC制御モジュール12との間は、狭い空間が画成されており、この空間には後述するように、収容部材13のワイヤハーネス収容部14が納められている。なお、前記HVAC制御モジュールには、ヒータ、冷却装置及び各種の分配ドアが備えられている。
【0021】
また、図2は、図1のうちHVAC制御モジュール12のみを前方に分離して示した分解斜視図である。同図に示すように、このHVAC制御モジュール12は、ブロアモータ15、外気吸入口16、及びベント吹出口17などが組み合わされたモジュールであり、これらのブロアモータ15等がサブワイヤハーネス12aに接続されている。本実施形態においては、該サブワイヤハーネス12aは、HVAC制御モジュール12の車幅方向の左側に設けられた電子制御ユニット収容部20に直接接続されるが、コネクタ接続部18(図3参照)に配策してもよい。
【0022】
そして、図3に示すように、前記HVAC制御モジュール12とステアリングメンバモジュール10との間には、ワイヤハーネスの収容部材13が配設される。該収容部材13は、平面視略コ字状に形成されており、運転席側のコネクタ収容部19と、助手席側の電子制御ユニット収容部20と、これらのコネクタ収容部19及び電子制御ユニット収容部20を結ぶワイヤハーネス収容部14とが一体になって構成されている。なお、前記コネクタ収容部19に収容される複数のコネクタは、形状及び端子配列が統一化されて、電子制御ユニットからのパワーバス回路と多重通信回路とが接続されている。
【0023】
前記コネクタ収容部19と電子制御ユニット収容部20は、ともに平面視が略矩形状の箱状に形成されている。また、前記コネクタ収容部19には、前記コネクタ接続部18に接続される複数のコネクタが収容されており、前記電子制御ユニット収容部20には、前記コネクタからワイヤハーネスを介して接続される電子制御ユニットが収容されている。前記HVAC制御モジュール12は、前記コネクタ収容部19と前記電子制御ユニット収容部20との間に配置されている。
【0024】
なお、図4は、インストルメントパネル21の近傍における配線の配索状態を示すシステム構成図である。
【0025】
運転席側には、ステアリングモジュール22、各種メータ類23、モニター類24などの複数の機器に接続された配線22a,23a,24a(図4参照)がコネクタ接続部18まで配索されている。なお、シフトコントロールレバーユニットSCやドライバー側サブモジュールDMも同様である。一方、前記電子制御ユニット収容部20には、前記運転席側に配設された複数の機器の電子制御ユニットのほか、助手席側のナビゲーションシステム25やエアバックシステム26、及び前記HVAC制御モジュール12の電子制御ユニットも収容されている。
【0026】
また、電子制御ユニットは、助手席側に配設され外部に繋がる車両用コネクタにメインハーネスMHを介して接続されるモジュール側コネクタMCと、メータアンプ及び空調制御アンプ等を含むコックピット制御用モジュールとが備えられている。
【0027】
前述した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
【0028】
前記収容部材13の部位のうち、細く形成されたワイヤハーネス収容部14を前記HVAC制御モジュール12とステアリングメンバモジュール10との間に配設しているため、狭い車両前部におけるスペースを有効に利用することができる。
【0029】
前述のように、運転席側には、ステアリングモジュール22、モニター類24、及びメータ類23などが配設されているため、これらに接続する電子制御ユニットを運転席側に配設することは困難である。また、ステアリングメンバモジュール10の車幅方向の中央部の前側に大きなHVAC制御モジュール12が配設されているため、ステアリングメンバモジュール10の中央部に配設することも困難である。この一方、助手席側には、メータ類などの機器は比較的に少ないため、スペース的には電子制御ユニットを配設するのに有利である。
【0030】
従って、本実施形態によれば、運転席側に種々の機器が配設され、ステアリングメンバモジュール10の中央部にもHVAC制御モジュール12等の機器類が配設され、ステアリングメンバモジュール10とHVAC制御モジュール12との間が狭い形状の車体においても、ワイヤハーネスの配索を容易に行うことができる。
【0031】
また、複数のワイヤハーネスを1本ずつ配索すると、非常にその配索作業が繁雑になるが、本実施形態では、複数のワイヤハーネスを収容部材13に収容しているため、収容部材13の形状が単純化されて取り付けやすく、ワイヤハーネスの配索作業を一度にかつ容易に行うことができる。
【0032】
そして、比較的大きなスペースを占めるHVAC制御モジュール12がステアリングメンバモジュール10の中央部に配設された車両においても、容易にワイヤハーネスを配索することができる。
【0033】
さらに、電子制御ユニットは助手席側にあるため、この電子制御ユニットに繋がる車両側コネクタまでの回路数が多くて、太さの太いメインハーネスMHを短くすることができるため、配索作業性や重量低減に寄与できる。
【0034】
そして、前記コネクタ収容部19がHVAC制御モジュール12の側面にコネクタ接続部18が開放された状態で位置することになるので、運転席側に配置される複数の機器とはコネクタ収容部19の一箇所において集中して接続することができ、作業性が良好となる。
【0035】
前記コネクタ収容部19にある複数のコネクタのどの位置にでも、運転席側にある機器に繋がるワイヤハーネスを接続することができるので、コネクタが集中して配置されていても誤接続が防止できる。
【0036】
以上のように、本発明を前記実施形態に例をとって説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による収容部材を配設したステアリングメンバ近傍の斜視図である
【図2】HVAC制御モジュールのみを前方に分離して示したステアリングメンバ近傍の分解斜視図である。
【図3】収容部材のみを上方に分離して示したステアリングメンバ近傍の分解斜視図である。
【図4】インストルメントパネル近傍における配線の配索状態を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
10 ステアリングメンバモジュール(ステアリングメンバ)
12 暖房・換気・空調制御モジュール(制御装置)
13 収容部材
14 ワイヤハーネス収容部
19 コネクタ収容部
20 電子制御ユニット収容部
22 ステアリングモジュール(機器)
23 メータ類(機器)
24 モニター類(機器)

Claims (5)

  1. 運転席側から助手席側に亘ってステアリングメンバ(10)を延設し、該ステアリングメンバ(10)の車幅方向の中央部に制御装置(12)を取り付け、前記ステアリングメンバ(10)の助手席側に電子制御ユニットを配設し、該電子制御ユニットに接続される複数の機器(22〜24)を運転席側に集中して配設し、これらの複数の機器(22〜24)を前記電子制御ユニットにワイヤハーネスを介して接続する車両用ワイヤハーネスの配索構造において、
    前記運転席側の機器(22〜24)に接続されるコネクタが収容されるコネクタ収容部(19)と、前記電子制御ユニットが収容される電子制御ユニット収容部(20)と、これらのコネクタ及び電子制御ユニット間を接続するワイヤハーネスが収容されるワイヤハーネス収容部(14)とを一体にモジュール化して収容部材(13)として構成し、該収容部材(13)のうちワイヤハーネス収容部(14)を細く形成し、
    このワイヤハーネス収容部(14)を前記制御装置(12)とステアリングメンバ(10)との間に収めた状態で、前記収容部材(13)を前記ステアリングメンバ(10)に配設したことを特徴とする車両用ワイヤハーネスの配索構造。
  2. 前記制御装置(12)が、ヒータや冷却装置や各種分配ドアを含む暖房・換気・空調制御モジュール(12)であることを特徴とする請求項1に記載の車両用ワイヤハーネスの配索構造。
  3. 前記電子制御ユニットには、助手席側に配設され外部に繋がる車両用コネクタにメインハーネスを介して接続されるモジュール側コネクタと、メータアンプ及び空調制御アンプとが含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ワイヤハーネスの配索構造。
  4. 前記コネクタ収容部(19)には、運転席側に配置される個々の機器(22〜24)に接続されるコネクタが複数収容され、前記制御装置(12)は、前記コネクタ収容部(19)と前記電子制御ユニット収容部(20)との間に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ワイヤハーネスの配索構造。
  5. 前記コネクタ収容部(19)に収容される複数のコネクタは、形状及び端子配列が統一化されて、電子制御ユニットからのパワーバス回路と多重通信回路とが接続されることを特徴とする請求項4に記載の車両用ワイヤハーネスの配索構造。
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