JP2004189255A - 容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体は、上下端が開口した筒状の胴部の下端開口縁部を基端にして延設された係止片を有し、該係止片が基端部を支点にして胴部内に折り返されてなり、底体は、胴部の下端側の開口部を閉塞すべく、胴部に嵌入可能に構成されるとともに、係止片に係止される被係止部を有して胴部からの抜け落ちが阻止されるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトル等の容器に化粧品や芳香剤等が入れられた商品を更に収容する容器に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
従来から、ボトル等に入れられた化粧品や芳香剤等の商品を市場で流通させるに際し、運搬性や陳列性等を鑑み、該商品を更に箱状の容器に収容したものがある。
【0003】
かかる容器としては、上下端開口状態の角筒状の胴部の上端開口縁部から延出した蓋片を折り曲げて上端開口を閉塞するとともに、胴部の下端開口縁部から延出した底片を折り曲げて下端開口を閉塞した箱状のものがある。かかる容器は、胴部、蓋片及び底片を平面的に展開した平面視所定形状のシート(以下、折曲用シートという)を適宜折り曲げ加工して上述の如き箱状に形成されている。かかる折曲用シートは、所定サイズの原シートから打ち抜かれることにより作成されている。
【0004】
ところが、折曲用シートは、上述の如く、原シートを所定形状に打ち抜くことにより作成されるため、該折曲用シートを作成するに際し、打ち抜きクズが多量に発生する。この打ち抜きクズは、有効利用することのできない原シートのロス部分であるため、折曲用シートを作成するのにロス部分を含んだサイズの原シートが必要となり、材料コストの高騰を招くといった問題がある。
【0005】
そこで、本出願人は、先にシートのロスを招く所定形状の折曲用シートを作成することなく形成し得る容器を提案している。
【0006】
かかる容器は、両端開口状態の筒状に形成された容器本体と、該容器本体の一端側の開口を閉塞する底体と、容器本体の他端開口を閉塞する蓋体とで構成されている。
【0007】
容器本体は、平面視略矩形状の一枚のシート(例えば、合成樹脂製のシートや紙製のシート等)を適宜折り曲げ、一端部同士を貼着して角筒状に形成されたものであり、蓋体及び底体は、容器本体内に嵌入可能に一枚のシート(例えば、合成樹脂製のシートや紙製のシート等)を真空成形やプレス成形したものである。
【0008】
そして、蓋体及び底体のそれぞれは、容器本体内の各端部に嵌入した状態で容器本体に接着され、容器本体内の所定位置に位置決めして固定される。特に底体においては、容器本体からの抜け落ちを防止すべく、強固に接着されている。このように容器を構成することで、製造時における原シートの消費量を抑えることができる。
【0009】
ところが、かかる構成の容器は、上述の如く、組み立て時において容器本体に底体を位置決めして接着する工程を要するため、組み立て作業が繁雑である。
【0010】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、製造時におけるシートのロスを抑えた上で、組み立てを容易に行うことができ、しかも底体の抜け落ちを確実に防止して収容物を安定して収容することのできる容器を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる容器は、第一のシートから形成されて上下端が開口した筒状の胴部を有する容器本体と、第二のシートから成型されて胴部の下端側の開口部を閉塞する底体とを備え、収容物を底体上に載置して収容する容器であって、容器本体は、胴部の下端開口縁部を基端にして延設された係止片を有し、該係止片が基端部を支点にして胴部内に折り返されてなり、底体は、胴部に嵌入可能に構成されるとともに、係止片に係止される被係止部を有して胴部からの抜け落ちが阻止されるように構成されていることを特徴とする。
【0012】
上記構成の容器によれば、容器本体は、胴部の下端開口縁部を基端にして延設された係止片を有し、該係止片が基端部を支点にして胴部内に折り返された構成を採用するとともに、底体は胴部に嵌入可能で、係止片に係止される被係止部を有する構成を採用することにより、胴部の下端開口から底体を胴部内に嵌入すれば、底体が係止片に接触し、該係止片が容器本体の内周面に接近するように基端部を支点にして回動する。そして、底体の被係止部が係止片により係止可能な所定位置に到達した際に、シートを折り返したことによる復元力により基端部を支点にして係止片が胴部の軸心側(内部側)に回動し、該底体の被係止部が係止片に係止され、胴部からの底体の抜け落ちが阻止されることとなる。なお、容器本体の上端開口から底体を嵌入しても、底体が前記所定位置に到達した際に、底体の被係止部が係止片に係止されることとなる。
【0013】
したがって、容器を組み立てるに際し、胴部に底体を強固に接着するといった作業を行うことなく、胴部からの抜け落ちを確実に防止した状態で底体を取り付けることができる。これにより、組み立て容易で、且つ底体の抜け落ちを防止して収容物を安定して収容することのできる容器を提供することができる。また、胴部を有する容器本体を第一のシートで形成し、底体を第二のシートで形成するので、容器を作成するシートとして単一な形状のものを採用することができ、第一のシート、及び第二のシートを作成するに際して、打ち抜きクズが多量に発生せず、シートの折り曲げ加工により箱状にされる容器に比して、シートのロスを抑えることができる。
【0014】
係止片による被係止部の係止状態を維持すべく、底体上に載置された収容物の上方への移動を規制する規制手段を更に備え、該規制手段は、胴部の上端開口部を閉塞可能に構成された蓋からなり、該蓋は、胴部の上端開口部を閉塞した状態で、収容した収容物に上方から当接可能に構成されてなることが好ましい。
【0015】
このように、容器が底体上に載置した収容物の上方への移動を規制する規制手段としての蓋を備えることにより、底体上に載置された収容物が蓋及び底体によって保持されることとなり、収容物を安定した状態で収容することができる。その上、底体の被係止部が係止片に係止されているだけでは、底体は、胴部からの抜け落ちが阻止されただけで、上方側への移動が規制されていない場合があるが、蓋が収容物の移動を規制するので、当該蓋は、係止片に係止された底体についても、収容物を介して上方側への移動を規制することとなる。これにより、底体の上下両方向への移動が規制されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる容器について、添付図面を参酌しつつ説明する。なお、本実施形態にかかる容器に収容する収容物として、液状の化粧水や芳香剤等を収容する上下端閉塞状態の円筒体の上端面に口部が設けられ、該口部に円筒体の外径に比して小径のキャップが取り付けられたボトルを例にあげて説明する。
【0017】
本実施形態にかかる容器は、図1に示す如く、上下端が開口した筒状の胴部1を有する容器本体2と、胴部1の一端側の開口を閉塞し、収容時にボトルBを載置する底体3と、収容時におけるボトルの移動を規制する規制手段4とで構成されている。
【0018】
容器本体2の胴部1は、長方形状の四つの壁部1a,1b,1c,1dを有する起立した角筒状に形成されており、ボトルを収容した際に、キャップの上端部が胴部1の上端縁から外部にやや出るように高さ設定されている。容器本体2は、胴部1に加えて、該胴部1の下端開口縁部を基端として下方に向けて延設された係止片5を有している。該係止片5は、基端部を支点にして胴部1の内部に折り返されている。係止片5は、胴部1の形状に即して内部に折り曲げ得るように、上記の構成を有して壁部1a,1b,1c,1dに対応して四つ設けられている。この四つの係止片5はそれぞれ同一構成を有している。
【0019】
このように構成された容器本体2は、一枚のシート(以下、このシートを第一のシートという)から形成されている。第一のシートは、ポリエステルやポリプロピレン等の樹脂製の透明シート(クリアシート)であり、図2に示す如く、胴部1を構成する四つの壁部1a,1b,1c,1dに相当する領域6a,6b,6c,6d(以下、この領域を壁形成領域という)が短手方向の端縁を隣接させて横並びにした平面視略長方形状の本体用シート部7と、前記係止片5に相当する係止片部8と、本体用シート部7の長手方向の両側の壁形成領域6a,6d同士を接続する接続片部9とで構成されている。
【0020】
前記本体用シート部7は、平面視略長方形状をなし、各壁形成領域6a,6b,6c,6dは、短手の端縁が本体用シート部7の長手の端縁上に位置するように形成されている。各壁形成領域6a,6b,6c,6d同士の境界には、当該本体用シート部7の短手方向に延びる折り曲げ線10が設けられている。
【0021】
係止片部8は、各壁形成領域6a,6b,6c,6dの長手方向の一端縁を基端にして延設されている。係止片部8は、略台形状に形成されており、台形の底辺に相当する端縁が壁形成領域の長手方向の一端縁に沿って接続された状態をなしている。壁形成領域と係止片部8との境界(係止片5の基端部)には、本体用シート部7の長手方向に延びる折り返し線11が形成されている。
【0022】
接続片部9は、本体用シート部7の長手方向の一端側の壁形成領域6dの短手方向の一端縁に延設されている。接続片部9は、略台形状に形成されており、台形の底辺に相当する端縁が壁形成領域6dの短手方向の一端縁に沿って接続された状態をなしている。接続片部9と壁形成領域6dとの境界には、本体用シート部7の短手方向に延びる折り曲げ線12が形成されている。
【0023】
かかる第一のシートSは、折り曲げ線10,12に沿って折り曲げ、接続片部9が本体用シート部7の長手方向の他端側の壁形成領域6aの短手方向の一端縁部に接着、或いは溶着されることにより上述の如き胴部1を形成し、係止片部8を折り返し線11(基端部)に沿って胴部1の内側に折り返すことにより、上記構成の容器本体2を形成し得るようになっている。第一のシートSは、樹脂製のシートにより構成されているので、係止片5は、折り返された状態において、折り返しによる基端部近傍の復元力により、先端側ほど容器本体2の内周面から離間した傾斜状態をなすこととなる。
【0024】
図1に戻り、前記底体3は、容器本体2の胴部1内に嵌入可能に一枚の樹脂製クリアシート(以下、このシートを第二のシートという)から立体的に成形されたものであり、胴部1内に嵌入した状態で容器本体2の係止片5によって係止される被係止部16を備えている。具体的には、底体3は、以下の形状となるように、平面視略矩形状の第二のシートから成形されたものである。なお、該第二のシートから底体3を成形する方法としては、プレス成形法や真空成形法、圧空成形法などを採用することができる。
【0025】
かかる底体3は、胴部1の内部空間における軸心方向と直交する断面形状に対応して平面視四角形状をなす底部13と、該底部13の外周縁から垂下状態で延出するガイド部14とで構成されている。
【0026】
かかる底部13は、胴部1に嵌入された際に上面となる一方の面に、収容するボトルBを据え置く凹部15が形成され、他方の面に前記被係止部16が形成されている。
【0027】
凹部15は、ボトルの円筒体における軸心に直交方向の断面形状に対応して平面視円形状をなしており、ボトルの下端部を嵌入可能な深さに設定されている。該凹部15の底面には、凹部15の内径に比して小径の円板状に膨出した台部17が凹部15と中心を一致させて形成されており、該台部17は、凹部15内に下端部が嵌入されたボトルの下端面(底面)を上面に載置可能に構成されている。該凹部15の周辺部は、前記ガイド部14と凹部15の上端縁部とを接続して平面をなしている。
【0028】
被係止部16は、係止片5が胴部1の内側に倒れるのを規制する倒止部19を有している。また被係止部16は、底体3を胴部1に嵌入した状態で、係止片5の先端部に上方から当接して支持される被支持部18を更に有している。
【0029】
被支持部18は、底部13の一方の面における平面をなす部分の裏面である。したがって、被係止部18は、底体3を容器本体2に嵌入した状態で胴部1の軸心と交差する方向に形成されている。
【0030】
倒止部19は、係止片5に胴部1の軸心側から当接可能に構成されている。該倒止部19は、当該底体3が第二のシートを成形して一方の面に凹部15を形成した際に、他方の面側に膨出した膨出部20の外周面であり、ガイド部14と対向している。したがって、倒止部19は、被支持部18に対して交差するように形成されている。膨出部20は、容器本体2に当該底体3を取り付けた際(胴部1の一端側の開口を閉塞した際)に、容器本体2の係止片5の基端より容器本体2の内部側に位置するように形状設定されている。
【0031】
このように形成された被支持部18は、胴部1の軸心と底体3の中心(凹部15の中心)とを一致させた状態で胴部1に底体3を嵌め合わせた際に、胴部1内に折り返された係止片5の先端部に、上方から当接するようになっている。また、倒止部19は、被支持部18に当接した係止片5に胴部1の軸心側(内部側)から当接可能な位置に形成されている。ガイド部14は、垂下方向(上下方向)の長さが容器本体2の係止片5の上下方向の長さよりも短く設定され、底部13の外郭に対応して角型の環状をなしている。
【0032】
規制手段4は、胴部1の上端開口部を閉塞可能に構成された蓋(蓋体)である。該蓋体4は、底体3と同様に、平面視略矩形状の樹脂製のクリアシート(以下、このシートを第三のシートという)が成形されたものである。この第三のシートを成形する方法は、第二のシートと同様に、プレス成形法や真空成型法、圧空成形法などを採用することができる。
【0033】
かかる蓋体4は、底体3のガイド部14で包囲された領域形状、すなわち被支持部18の外郭形状に対応して平面視略四角形状をなす蓋部21と、該蓋部21の外周縁部から下方に向けて縁接された蓋垂下部22とを有している。
【0034】
蓋部21は、一辺の長さが被支持部18の外郭を構成する一辺に比してやや短く設定されて平面視略矩形状をなしている。具体的には、蓋部21は、一辺の長さがシート二枚分の厚み程度、被支持部18の外郭を構成する一辺に比して短く設定されている。
【0035】
該蓋部21は、容器本体2の胴部1の上端開口部を閉塞した状態において外面となる一方の面に、胴部1の軸心に対して中心が一致するように平面視円形状の嵌合用凹部23が形成されている。該嵌合用凹部23は、内径が底体3の膨出部20の外径に対応して設定され、当該容器と同一構成の別の容器の底体3の膨出部20と嵌め合わせ可能に構成されている。
【0036】
また、嵌合用凹部23の底面には、当該嵌合用凹部23の中心と一致し、且つ嵌合用凹部23内で平面視円形状に膨出した嵌合用膨出部24が形成されている。該嵌合用膨出部24の外径は、底体3の台部17を形成することによって該底体3の他方の面に形成された円形状凹部25の内径に対応するように設定されている。
【0037】
これにより、蓋体4の嵌合用凹部23に別の容器における底体3の膨出部20を嵌め合わせた際に、当該容器の嵌合用膨出部24が別の容器における底体3の円形状凹部25と嵌め合わされるようになっている。すなわち、蓋部21の一方の面は底体3の他方の面の立体形状に即した形状に設定されている。
【0038】
蓋部21の他方の面は、一方の面の立体形状に即した形状になっており、嵌合用膨出部24を形成することにより形成されたキャップ嵌合用凹部26は、収容するボトルのキャップが嵌合し得る内径に設定されている。また、キャップ嵌合用凹部26は、胴部1の上端開口部を閉塞した際(胴部1に当該蓋体4を取り付けた際)に、キャップの上面、すなわち、収容物の上端面に、当該キャップ嵌合用凹部26の下方に向く面に当接し得るように深さ設定されている。
【0039】
つまり、前述した底体3の台部17は、ボトルのキャップの形状に対応して形成される蓋体4の嵌合用膨出部24と嵌合可能な円形状凹部25の形状に対応し、且つボトルの下端面を載置し得るように形成されている。
【0040】
蓋垂下部22は、前記蓋部21の外周縁部から下方に垂設された第一垂下部27と、該第一垂下部27の下端縁部から下方に垂設された第二垂下部28とで構成されており、第一垂下部27、及び第二垂下部28のそれぞれは、蓋部21の外周形状に対応して角型の環状をなしている。
【0041】
第一垂下部27によって形成する外周は、ガイド部14の内周と一致している。一方、第一垂下部27に垂設された第二垂下部28は、内周が容器本体2の胴部1の外周と略一致しており、胴部1の上端部に嵌合可能に設けられている。
【0042】
したがって、第二垂下部28は、外周が第一垂下部27の外周よりやや大きくなっており、第一垂下部27と第二垂下部28との接続部分には段部29が形成されている。このように第二垂下部28の内周が胴部1の外周とが略一致するように設定することにより、これらを嵌め合わせた際に、胴部1の外周面と第二垂下部28の内周面とが密接状態となって互いの面間に摩擦力が作用するようになっている。
【0043】
そして、上記構成の容器を組み立てるには、まず、底体3の一方の面が胴部1内部側となるように容器本体2の胴部1の下端開口部から底体3を嵌入する。そうすると、底体3のガイド部14が胴部1内に折り返された係止片5を内周面側に押すこととなり、底体3が胴部1内に進入するにつれ、基端部を支点にして係止片5が胴部1の内周面側に回動することとなる。
【0044】
そして、底体3が胴部1の所定位置にまで到達すると、ガイド部14による係止片5に対する押圧が解除され、係止片5が折り返しによる復元力で胴部1の軸心側に回動することとなる。この状態で、図3に示す如く、底体3の凹部15内にボトルBの下端部を嵌入すると、該ボトルBの重量が胴体の下端開口に向けて作用することにより、底体3の被支持部18と係止片5の先端部とが当接する。
【0045】
そして、上述の如く係止片5は、先端側ほど胴部1の内周面と離間して傾斜状態をなしているので、当該係止片5は、ボトルBの重量によって、さらに胴体の軸心側に回動しよう(胴部の内側に倒れ込もう)とするが、倒止部19の存在により、回動しようとする係止片5が倒止部19に当接し、該係止片5の回動が阻止されることとなる。つまり、倒止部19は、係止片5が胴部1の内側に倒れ込むのを防止する機能を有している。
【0046】
この状態で、このように係止片5に係止された底体3は、係止片5による被係止部16の係止状態が維持し得る状態で胴部1から下方への抜け落ちのみが阻止され、胴部1の上端開口部側への移動は規制されていない状態となっている。係止片5による被係止部の係止状態を維持とは、係止片5が確実に被係止部16を係止することが出来なくなるまでの状態であって、本実施形態においては、底体3が上方に向けて移動して係止片5が倒止部19に当接不可能となるまでの状態をいう。つまり、底体3が上方に移動して、係止片5が被支持部18から離間しても、係止片5の先端部が倒止部19と対向している間は、係止状態を維持した状態となる。
【0047】
また、底体3が係止片5に係止された状態において、膨出部20は、胴部1の下端開口から外部に出ることなく、胴部1の内部側に位置している。これにより、容器本体2を机や展示用の台等に載置した際に、載置面と底体3の底面(膨出部20における載置面と対向する面)との間に隙間を形成することができ、ボトルBの荷重を、係止片5による蓋体3の係止に作用させることができるようになっている。すなわち、膨出部20が胴部1から外部に出ていないので、容器本体2を台等に載置した際に、膨出部20が載置面に接触せず、係止片5が蓋体3を支持(係止)した状態を維持させることができるようになっている。
【0048】
なお、係止片5を胴部1の内側に回動させよう(倒れ込まそう)とする復元力は、種々の条件により異なるため、係止片5の先端部は、被支持部18と当接すると同時に倒止部19に当接している場合もある。この場合においては、すでに係止片5の回動(倒れ込み)が阻止された状態となっている。
【0049】
このように底部13に載置されたボトルBのキャップCは、上端部が胴部1の上端開口縁部から外部に出た状態となっている。そして、図4に示す如く、蓋体4を胴部1に取り付ける。この際、胴部1から外部に露呈したボトルBのキャップCと蓋体4のキャップ嵌合用凹部26とを嵌め合わすとともに、胴部1の上端部と蓋体4の第二垂下部28とを嵌め合わせる。
【0050】
この状態で、第一垂下部27と第二垂下部28とを接続した段部29が胴部1の上端に当接し、また胴部1の外周面と第二垂下部28の内周面とが密接状態となって、蓋体4は胴部1の上端開口部を閉塞することとなる。このように胴部1と第二垂下部28とを互いに密接状態にすることにより、これらの間に摩擦力が生じて蓋体4が胴部1から抜けにくくなる。なお、蓋体4が胴部1から抜けるのをいっそう防止するには、蓋体4の第二垂下部28の外面と胴部1の外面とを粘着テープで貼ってもよい。
【0051】
このように蓋体4を胴部1に取り付けることにより、底体3に載置されたボトルBにおける胴部1の軸心方向への移動(上方への移動)が規制されることとなり、該ボトルBの移動の規制によって底体3における胴部1の上端開口部側への移動が規制されることとなる。つまり、ボトルBを完全に収容した状態で底体3は所定位置で固定されることとなる。
【0052】
そして、このようにボトルBを収容した容器は、市場に流通されることとなる。この際、ボトルBを収容した容器は、図5に示す如く、積み重ねられて状態で、運搬されたり陳列されたりすることとなり、図6に示す如く、下方側の容器の蓋部21と上方側に容器の底部13とが嵌め合わされることとなる。この際、下方の容器の蓋部21の第一垂下部27の外周面が上方の容器の係止片5を胴部1の内周面側に押し、最終的には、係止片5が胴部1の壁部1a,1b,1c,1dと略平行をなした状態となるとともに、下方の容器の蓋部21の一方の面(上面)と、上方の容器の底体3の他方の面(下面)とが完全に嵌り合った状態となり、運搬時には荷崩れが防止され、陳列時には安定した配置が可能となる。
【0053】
以上のように、上記構成の容器によれば、底体3に載置したボトルBが上方に移動するのを規制する規制手段4を設けたので、ボトルBが底部13と規制手段4とで保持された状態となり、運搬時等にボトルBが容器内で移動するのを防止することができ、ボトルBを安定した状態で収容することができる。また、このようにすることで、ボトルB(収容物)を介して底部13の移動をも規制することができ、底体3を所定位置に固定することができる。
【0054】
規制手段4を胴部1の上端開口部を閉塞する蓋体で構成し、胴部1の上端開口部を閉塞した状態で、収容したボトルBのキャップCの上端面(ボトルBの上端面)に蓋体4が当接するようにしたので、底体3及びボトルBにおける胴部1内での移動を確実に規制して、これらを所定位置で保持することができる。また、この状態において、ボトルBは容器本体2(胴体1)、底体3及び蓋体4により完全に包囲することができ、ボトルB(商品)の保護を確実なものとすることができる。
【0055】
また、底体3の一方の面にボトルBを据え置く凹部15を形成したので、ボトルBの位置決めを確実なものにすることができる。
【0056】
さらに、容器本体2の胴部1の下端開口縁部を基端にした係止片5を胴部1内に折り返し、胴部1に嵌入可能に構成された底体3に、係止片5に係止される被係止部16を設けたので、底体3を胴部1に容易に嵌め込むことができ、係止片5で底体3を確実に係止することができ、底体3が胴部1から脱落するのを防止することができる。
【0057】
しかも、被係止部16を 係止片5の先端部に上方から当接する被支持部18と、係止片5に胴部1の軸心側から当接可能な倒止部19とで構成したので、被支持部18と係止片5との当接により、ボトルBの重量を係止片5に直接作用させることができ、しかもボトルBの重量の作用による係止片5の回動を倒止部19で阻止することができ、底体3における胴部1からの脱落防止を確実なものにすることができる。
【0058】
また、被係止部16を構成する倒止部19が、一方の面にボトルBを据え置く凹部15を形成することにより形成された膨出部20の外周面としたので、係止片5の倒れ込みを防止する部位を別途形成することなく、係止片5の回動を確実に防止することができる。したがって、容器を組み立てるに際し、胴部1に底体3を接着や溶着するといった作業を要せず、上記構成の容器を極めて容易に組み立てることができる。
【0059】
また、胴部1を有する容器本体2を単一形状である平面略長方形状の第一のシートSで形成し、蓋体4及び底体3を単一形状である第二、第三のシートで形成するので、第一、第二及び第三のシートを作成するに際して、打ち抜きクズが多量に発生せず、シートの折り曲げ加工により箱状にされる容器に比して、シートのロスを抑えることができる。
【0060】
また、底体3と蓋体4とを嵌合可能に構成したので、上記構成の複数の容器を安定した状態で積み重ねることができ、運搬時に荷崩れするのを確実に防止することができるとともに、陳列時に商品を安定した状態で配置することができる。
【0061】
尚、本発明の容器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0062】
上記実施形態において、底体3上に載置したボトルBのキャップCの上端面に蓋体3のキャップ嵌合用凹部26の下向きの面を当接させ、ボトルBの上方への移動を完全に規制したが、これに限定されるものではなく、ボトルBの移動量が係止片5による被係止部16の係止状態を維持することのできる所定量以内であれば、上方に向けて移動してもよい。すなわち、係止片5による被係止部16の係止状態が完全に解除されない範囲内であれば、ボトルBの上方への移動を許容してもよい。したがって、上記実施形態における容器本体2と底体3でのボトルBの移動が許容される所定量は、上述の如く、底体3が上方へ移動した際に係止片5の先端部と倒止部19とが対向し得る範囲、すなわち、膨出部20の高さ以下となる。換言すれば、ボトルBの移動が許容される所定量とは、係止片5による被係止部16の係止状態が担保され得る底体3の上方への許容移動量に相当し、係止片5に係止された底体3の上方への移動を完全に規制した状態も含むものである。
【0063】
これに伴って、蓋体3は、ボトルBが上方に所定量移動した際に、ボトルBの上端面が当該蓋体3の下面に当接するように構成すればよい。したがって、キャップ嵌合用凹部26を設ける場合には、キャップ嵌合用凹部26の深さをボトルBの許容移動量分深く設定すればよい。
【0064】
上記実施形態において、流通時等に容器を積み上げた際に、当該底体3と蓋体4とを嵌合させるべく、蓋体4の一方の面(上面)を底体3の他方の面(下面)の立体形状に即して形成したが、蓋体4は、底体3の立体形状の全てに即して形成する必要はなく、例えば、ボトルBのキャップCを嵌合するキャップ嵌合用凹部26に対応するように、蓋部21の上面に嵌合用凹部23を形成することなく嵌合用膨出部24のみを形成するようにしてもよい。この場合、第二垂下部28を設けることなく、胴部1の上端部と第一垂下部27とを嵌め合わせる構成としてもよい。このようにしても、嵌合用膨出部24を別の容器の底体3の円形状凹部26と嵌め合わせることができ、容器を安定した状態で積み上げることができる。
【0065】
上記実施形態において、底体3のガイド部14の上下方向の長さを、係止片5の上下方向の長さより短く設定したが、これに限定されるものではなく、ガイド部14の上下方向の長さは、係止片5の上下方向の長さと同等、或いはそれ以上に設定してもよい。このように、ガイド部14の長さを設定した場合には、図7に示す如く、ガイド部14の下端が係止片5における胴部1の内周面と対向する側の面に接触し、当該係止片5が胴部1の内側に傾倒するように作用するが、倒止部19の存在により、係止片5の先端部が倒止部19に接触して傾倒が阻止され、上記実施形態と同様に、底体3の下方への抜け落ちが防止される。つまり、ガイド部14の上下方向の長さを係止片5の上下方向の長さと同等、或いはそれ以上に設定すると、係止片5の先端部が被支持部18に接触することなく、底体3が係止片5に係止され、底体3の下方への抜け落ちが防止される。
【0066】
上記実施形態において、容器本体2の胴部1の上端開口を閉塞する蓋体4を設けたが、これに限定されるものではなく、上端開口部を閉塞しない形態の容器であってもよい。但し、上記実施形態における蓋体4は、ボトルBの移動を規制する規制手段として機能しているので、蓋体4を設けない場合には、ボトルBの移動を規制する規制手段4を別途設けることは勿論のことである。
【0067】
この場合の規制手段としては、例えば、被係止部16に穴を穿設し、係止片5の先端部に、前記被係止部16の穴に挿入することができ、且つ挿入状態で穴からの抜けが阻止されるように構成されたロック用の片を延設した構成を採用することができる。このようにすれば、ロック用の片が穴から抜けない状態で、被係止部16が係止片5の先端部に係止されることとなり、底体の上下方向への移動を規制することができる。
【0068】
さらに、規制手段としては、帯状のシートの略中央部にボトルBのキャップCを挿入する穴を穿設された帯状のシートを用意し、対向する壁部に胴部1の軸心に対して直交方向に長尺な長穴を穿孔し、帯状のシートの穴にボトルBのキャップCを挿入した状態で、当該シートの長手方向の各端部を、胴部1の各長穴に挿通するようにした構成を採用することもできる。つまり、ボトルBの円筒体の上端面に上方から規制手段を当接させて、当該ボトルBの上方への移動を規制するようにしてもよい。
【0069】
上記実施形態において、容器本体2の胴部1の上端開口部を閉塞する蓋を別体の蓋体4として構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、胴部1を構成する四つの壁部1a,1b,1c,1dうち一つの壁部1aの上端縁部を基端とした蓋片を延設するとともに、該蓋片の設けられた壁部1aに対して両側の各壁部の上端縁部を基端にしたフラップを延設し、蓋片、及びフラップのそれぞれを基端部を支点にして折り曲げた構成を採用することもできる。この場合においても、胴部1の上端開口部を閉塞した状態で、収容したボトルBに当接し得るようにすることは勿論のことである。このようにしても、一枚のシートを折り曲げ加工して容器全体を形成する場合に比してシートの消費量を少なくすることができる。
【0070】
上記実施形態において、容器に収容する収容物をしてボトルBを採用したが、当該容器に収容する収容物は、ボトルBに限定されるものではなく、収容物は定型性を有するものであればよい。この場合においても、収容時に底体3に載置した収容物に対して規制手段4により移動を規制するようにすることは勿論のことである。
【0071】
また、上記実施形態において、底体3にボトルBを据え置く凹部15を平面視円形状に形成したが、これに限定されるものではなく、凹部15の形状は収容する収容物の形態に応じて種々変更可能である。したがって、収容物によっては、必ずしも当該収容物を据え置く凹部15を設ける必要はない。ただし、凹部15を設けない場合には、上記実施形態における膨出部20が形成されないので、胴部1内に折り返された係止片5が、胴部1の内周壁内側内側に向けて当接し得る倒止部19を別途形成することは勿論のことである。
【0072】
さらに、上記実施形態では、ボトルBのキャップCに対しても位置決めすべく蓋体4にキャップ嵌合用凹部26を形成したために、底体3の凹部15内にボトルBの下端面を載置する台部17を設けたのであり、収容する収容物によっては必ずしも台部17を設ける必要はない。
【0073】
上記実施形態において、容器本体2を形成する第一のシート、底体3を成形する第二のシート、及び蓋体4を成形する第三のシートのそれぞれに、樹脂性のクリアシートを採用したが、これらのシートは、紙製のシートであってもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の作用、及び効果を奏することは勿論のことである。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる容器は、第一のシートから形成されて上下端が開口した筒状の胴部を有する容器本体と、第二のシートから成型されて胴部の下端側の開口部を閉塞する底体とを備え、収容物を底体上に載置して収容する容器であって、容器本体は、胴部の下端開口縁部を基端にして延設された係止片を有し、該係止片が基端部を支点にして胴部内に折り返されてなり、底体は、胴部に嵌入可能に構成されるとともに、係止片に係止される被係止部を有してなること構成としたので、製造時におけるシートのロスを抑えた上で、組み立てを容易に行うことができ、しかも底体の抜け落ちを確実に防止して収容物を安定して収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる容器の一部破断部を含む分解斜視図を示す。
【図2】同実施形態にかかる容器本体を展開した第一のシートの全体図を示す。
【図3】同実施形態にかかる容器本体の係止片に底体の被係止部が係止された状態の部分断面図を示す。
【図4】同実施形態にかかる容器の全体斜視図を示す。
【図5】同実施形態にかかる容器を積み上げて配置した状態の斜視図を示す。
【図6】同実施形態にかかる容器を積み上げて下方の容器の蓋部と上方の容器の底体とが嵌合した状態の部分断面図を示す。
【図7】他実施形態にかかる容器本体の係止片に底体の被係止部が係止された状態の部分断面図を示す。
【符号の説明】
1…胴部、1a,1b,1c,1d…壁部、2…容器本体、3…底体、4…蓋体(蓋、規制手段)、5…係止片、6a,6b,6c,6d…壁形成領域、7…本体用シート部、8…係止片部、9…接続片部、10,12…折り曲げ線、11…折り返し線、13…底部、14…ガイド部、15…凹部、16…被係止部、17…台部、18…被支持部、19…倒止部、20…膨出部、21…蓋部、22…蓋垂下部、23…嵌合用凹部、24…嵌合用膨出部、25…円形状凹部、26…キャップ嵌合用凹部、27…第一垂下部、28…第二垂下部、29…段部、B…ボトル、C…キャップ、S…シート
Claims (2)
- 第一のシートから形成されて上下端が開口した筒状の胴部を有する容器本体と、第二のシートから成型されて胴部の下端側の開口部を閉塞する底体とを備え、収容物を底体上に載置して収容する容器であって、容器本体は、胴部の下端開口縁部を基端にして延設された係止片を有し、該係止片が基端部を支点にして胴部内に折り返されてなり、底体は、胴部に嵌入可能に構成されるとともに、係止片に係止される被係止部を有して胴部からの抜け落ちが阻止されるように構成されていることを特徴とする容器。
- 係止片による被係止部の係止状態を維持すべく、底体上に載置された収容物の上方への移動を規制する規制手段を更に備え、該規制手段は、胴部の上端開口部を閉塞可能に構成された蓋からなり、該蓋は、胴部の上端開口部を閉塞した状態で、収容した収容物に上方から当接可能に構成されてなる請求項1記載の容器。
Priority Applications (1)
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| JP2002357983A JP2004189255A (ja) | 2002-12-10 | 2002-12-10 | 容器 |
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
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