JP2004195437A - 流体フィルタ及びそのドレン機構、並びに流体フィルタのドレン方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本ドレン機構7は、ドレン穴15を有するドレン部(キャップ筒状部16)を備えるキャップ3と、このキャップにその外側からドレン穴を閉鎖するように係合されるドレン部材(ドレンボルト20)とを備え、ドレン部材及びキャップのうちの一方に設けられた雄ネジ21と、他方に設けられた雌ネジ17との螺合を解除した状態で、ドレン部材の外周側及びドレン部の内周側のうちの一方に設けられたシール部材(Oリング23)が、他方に設けられたシール面18に圧接した状態を保持するようにした。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体フィルタ及びそのドレン機構、並びに流体フィルタのドレン方法に関する。本発明は、更に詳しくは、エレメント交換等の際の流体排出時に熱せられた流体が作業者にかかることを防止できると共に、通常使用時において外部からのダスト等の混入を防止してドレン穴のシールの高い信頼性を長期にわたって維持することができる簡易・安価な構造の流体フィルタ及びそのドレン機構、並びに流体フィルタのドレン方法に関する。
本発明は、例えば、内燃機関を潤滑するオイルに混入する異物、摩耗粉、カーボン等を濾過するオイルフィルタ、燃料フィルタ及びこれに関連する分野に広く利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来より、流体フィルタとして、例えば、所定時間の経過によりろ材が目詰まり寿命に達した際に、ろ過エレメントを交換するエレメント交換型の流体フィルタが一般的に知られている。
このようなエレメント交換型の流体フィルタのドレン機構として、例えば、キャップ(下部ケース12)に形成されたドレン穴に、ドレン部材(ドレンプラグ15)をネジ止めしてなるものが知られている(特許文献1参照。)。これにより、ろ過エレメント交換の際、ケースとキャップとの係合を解除して両者を分離することに先立って、ドレン部材を緩めてドレン穴から取り外してドレン穴を開放し、このドレン穴からハウジング内部の残留オイルを排出することができる。
【0003】
ところで、自動車用エンジンオイルをろ過するためのオイルフィルタでは、ろ過エレメント交換の際、しばしばエンジンが暖気されており、オイルが熱せられた状態にある。
しかし、上記従来のドレン機構では、ろ過エレメント交換時の残留オイルの排出を、キャップからドレン部材を取り外すことによって行っており、即ち、ドレン部材のネジ止めを緩める途中で、ドレン部材用のシール部材(パッキング15a)のシールが解除され、それと同時に残留オイルの排出が始まっている。その結果、ドレン部材の取り外し作業中に、熱せられた残留オイルが溢れ出し、作業者の手にかかるといった不具合が生じてしまう。
【0004】
そこで、上記問題点を解決する従来の流体フィルタのドレン機構として、例えば、キャップ(下部ケース12)に形成されたドレン穴に、ドレン通路(中心孔15g、窓孔15f)を有する筒状のドレン部材(ドレンプラグ15)をネジ止めしてなるものが知られている(特許文献2参照。)。
そして、流体フィルタの通常使用時には、上記ドレン部材の外周に装着される一対のシール部材(パッキング15g)によって、ドレン部材のドレン通路とハウジング内部とがシールされる。また、ろ過エレメント交換の際、ドレン部材を緩めると上側のシール部材のシールが解除され、ドレン部材のドレン通路とハウジング内部とが連通され、このドレン通路を介してハウジング内部の残留オイルが排出される。このようにドレン部材のドレン通路を介して残留オイルが排出されるので、この排出途中のオイルが作業者の手にかかることを防止することができる。
尚、ドレン部材を緩めて上側のシール部材のシールが解除されるとき、下側のシール部材のシールは保持されており、残留オイル排出時にドレン部材のドレン通路以外の箇所から残留オイルが漏れ出すことはない。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−42309号公報
【特許文献2】
特開平11−104408号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の流体フィルタのドレン機構では、ドレン部材が筒状に形成されドレン通路を有する構造であるため、流体フィルタの通常使用中に、このドレン部材のドレン通路を通って外部から土砂、泥等のダストなどがキャップ内部に混入し、ドレン穴のシール部材によるシールの信頼性を確保することが困難であった。また、ドレン部材に上下一対のシール部材を設けてシール構造を構成する必要があり、全体として高価なものとなっている。
【0007】
以上より、本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、エレメント交換等の際の流体排出時に熱せられた流体が作業者にかかることを防止できると共に、通常使用時において外部からのダスト等の混入を防止してドレン穴のシールの高い信頼性を長期にわたって維持することができる簡易・安価な構造の流体フィルタ及びそのドレン機構を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記流体フィルタの好適なドレン方法を提供することを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の流体フィルタのドレン機構は、ドレン穴を有するドレン部を備えるキャップと、該キャップにその外側から前記ドレン穴を閉鎖するように係合されるドレン部材とを備え、前記ドレン部材及び前記キャップのうちの一方に設けられた雄ネジと、他方に設けられた雌ネジとの螺合を解除した状態で、前記ドレン部材の外周側及び前記ドレン部の内周側のうちの一方に設けられたシール部材が、他方に設けられたシール面に圧接した状態を保持するようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、前記ドレン部材の外周側に前記雄ネジが設けられると共に、前記ドレン部の内周側に前記雌ネジが設けられることができる。
また、前記ドレン部材が、前記雄ネジを設けた先端側の小径外周部と、該小径外周部と軸方向に連なり且つ前記シール部材を設けた大径外周部とを有すると共に、前記ドレン部が、前記雌ネジを設けた前記キャップ内側寄りの小径内周部と、該小径内周部と軸方向に連なり且つ前記シール面を設けた大径内周部とを有することができる。
さらに、前記ドレン部材が、前記キャップの外面との間に隙間を形成するためのフランジ部を有することができる。
【0010】
本発明の流体フィルタは、上述のドレン機構と、該ドレン機構を構成する前記キャップに係合されたケースと、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の流体フィルタのドレン方法は、上述の流体フィルタのドレン方法であって、前記雄ネジと前記雌ネジとの螺合を解除すると共に、前記シール部材の前記シール面への圧接状態を保持させた状態とし、この状態より、前記キャップから前記ドレン部材を離脱させ、前記キャップと前記ケースとからなるハウジングの内部の流体を前記ドレン穴より外部に排出することを特徴とする。
【0012】
また、前記キャップの外面と前記ドレン部材との間に形成される隙間を利用して、前記キャップから前記ドレン部材を離脱させることができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明の流体フィルタのドレン機構によると、雄ネジ及び雌ネジの螺合が解除された状態であっても、シール部材のシール面への圧接状態が保持される。このシール部材の圧接によって、ドレン部材がキャップに係合した状態が保たれると共に、ハウジング内部の流体がドレン穴から外部に漏れることがない。そして、この状態より、適宜工具等を用いてドレン部材をキャップから離脱させれば、ハウジング内部の流体をドレン穴から外部に排出することができる。従って、エレメント交換等の際の流体排出時に熱せられた流体が作業者にかかることを抑制することができる。
また、通常使用時には、中実状のドレン部材によってドレン穴が閉鎖されているので、ダスト等がキャップ内部に侵入することを防止でき、ドレン穴のシールの高い信頼性を長期わたって維持することができる。
さらに、必要最小限(基本的には1つ。)のシール部材を設けて構成でき、全体として簡易・安価な構造とすることができる。
【0014】
また、前記ドレン部材の外周側に前記雄ネジが設けられると共に、前記ドレン部の内周側に前記雌ネジが設けられる場合は、より簡易・安価な構造とすることができる。
また、前記ドレン部材が、前記雄ネジを設けた先端側の小径外周部と、該小径外周部と軸方向に連なり且つ前記シール部材を設けた大径外周部とを有すると共に、前記ドレン部が、前記雌ネジを設けた前記キャップ内側寄りの小径内周部と、該小径内周部と軸方向に連なり且つ前記シール面を設けた大径内周部とを有する場合は、より簡易・安価な構造のドレン機構を提供することができる。
さらに、前記ドレン部材が、前記キャップの外面との間に隙間を形成し得るフランジ部を有する場合は、この隙間に適宜工具等を挿入して、より簡易にキャップからドレン部材を離脱させることができる。
【0015】
本発明の流体フィルタによると、上述のドレン機構と同様にして、エレメント交換等の際の流体排出時に熱せられた流体が作業者にかかることを抑制することができる。また、通常使用時において、ダスト等がキャップ内部に侵入することを防止でき、ドレン穴のシールの高い信頼性を長期わたって維持することができる。さらに、必要最小限(基本的には1つ。)のシール部材を設けてシール構造を構成でき、全体として簡易・安価な構造とすることができる。
【0016】
本発明の流体フィルタのドレン方法によると、雄ネジと雌ネジとの螺合を解除すると共に、シール部材のシール面への圧接状態を保持させた状態とし、この状態より、キャップからドレン部材を離脱させて、ハウジング内部の流体をドレン穴より外部に排出することができる。従って、エレメント交換等の際の流体排出時に熱せられた流体が作業者にかかることを防止することができる。
【0017】
また、前記キャップの外面と前記ドレン部材との間に形成される隙間を利用して、前記キャップから前記ドレン部材を離脱させる場合は、この隙間に適宜工具等を挿入して、より簡易にキャップからドレン部材を離脱させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
<流体フィルタ>
本実施の形態に係る「流体フィルタ」は、以下に述べるドレン機構、及びハウジングを備えている。この流体フィルタは、例えば、ハウジングに収容されるろ過エレメントを備えることができる。
【0019】
上記「ハウジング」は、互いに係脱可能なキャップとケースとから構成される限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。このキャップとケースとの係脱機構としては、例えば、(1)互いに螺合可能な雄雌ネジ部からなる螺着機構、(2)互いに係脱可能な溝部と凸部とからなるバヨネット機構等を挙げることができる。尚、ケースには、通常、外部から液体を取入れるための流入口及び外部へ液体を送出するための流出口が形成されている。
【0020】
<ドレン機構>
本実施の形態に係る「ドレン機構」は、以下に述べるキャップ及びドレン部材を備えている。
上記「キャップ」は、ドレン穴を有するドレン部を備える限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。上記ドレン穴は、ハウジング内部の流体を外部に排出するためのものである限り、その構造、形状、大きさ等は特に問わない。
上記「ドレン部」は、例えば、キャップの内側寄りに設けられる小径内周部と、この小径内周部と軸方向に連なる大径内周部とを有することができる。ここで、例えば、この小径内周部の内周側に、後述するドレン部材の雄ネジと螺合する雌ネジを設けると共に、大径内周部の内周側に、後述するドレン部材のシール部材(又はシール面)と圧接するシール面(又はシール部材)を設けることができる。また、例えば、小径内周部の内周側に上記シール面(又はシール部材)を設けると共に、大径内周部の内周側に上記雌ネジを設けることができる。
尚、上記シール部材は、シール面との圧接により所定の圧縮荷重でシール(液密に保持)するようになっている。このシール部材としては、例えば、Oリング、Vリング、Xリング等を挙げることができる。
【0021】
上記「ドレン部材」は、上記キャップにその外側からドレン穴を閉鎖するように係合され得る限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。このドレン部材は、例えば、先端側の小径外周部と、この小径外周部と軸方向に連なる大径外周部とを有することができる。ここで、例えば、この小径外周部の外周側に、上記ドレン部の雌ネジと螺合する雄ネジを設けると共に、大径外周部の外周側に、上記ドレン部のシール面(又はシール部材)と圧接するシール部材(又はシール面)を設けることができる。また、例えば、小径外周部の外周側に上記シール部材(又はシール面)を設けると共に、大径外周部の外周側に上記雌ネジを設けることができる。
【0022】
また、上記ドレン部材は、例えば、上記キャップの外面との間に隙間を形成するためのフランジ部を有することができる。この隙間は、通常、適宜工具(例えば、ドライバ工具等)を挿入するための工具挿入用の隙間である。このフランジ部は、例えば、上記ドレン部材の大径外周部の下端側に設けられることができる。さらに、ドレン部材は、例えば、キャップに係合・解除する際に、適宜工具等によって操作される操作部(例えば、六、八角部等)を有することができる。この操作部は、例えば、上記フランジ部の下端側に設けられることができる。
【0023】
上記「雄ネジ」及び「雌ネジ」の螺合深さは、例えば、上記シール面の軸方向の長さより小さな値に設定されることができる。これにより、雄ネジと雌ネジとの螺合を解除した状態で、シール部材とシール面との圧接状態を保持することができる。
【0024】
<ドレン方法>
本実施の形態に係るドレン方法では、先ず、雄ネジと雌ネジとの螺合を解除し、シール部材のシール面への圧接状態を保持させた状態とする。このとき、シール部材の圧接によって、キャップにドレン部材が係合した状態が保たれると共に、ハウジング内部の流体がドレン穴から外部へ漏れることはない。この状態より、キャップからドレン部材を離脱させると、ハウジングの内部の流体が開放状態のドレン穴より外部に排出される。
このドレン方法では、例えば、キャップとドレン部材との間に形成される隙間を利用して、キャップからドレン部材を離脱させることができる。この隙間には、通常、適宜工具(例えば、ドライバ工具等)が挿入され、テコの原理でキャップからドレン部材を離脱させることができる。
【0025】
【実施例】
以下、図面を参照して実施例により本発明を具体的に説明する。尚、本実施例では、エレメント交換型フィルタとして、内燃機関のシリンダブロック(図示せず。)に装着されるオイルフィルタを例示する。
【0026】
(1)オイルフィルタの構成
本実施例に係るオイルフィルタ1は、図1に示すように、互いに係脱可能な金属製のケース2及びキャップ3からなるハウジング4と、このハウジング4内に収容されるろ過エレメント5及びドレン機構7とを備えて基本的に構成されている。尚、上記ケース2には、内燃機関側からオイルを流入する流入路2aと、ろ過されたオイルを内燃機関側に流出する流出路2bとが形成されている。
【0027】
上記キャップ3の外周側には、雄ネジ部8が形成されていると共に、Oリング9が装着されている。また、ケース2の内周側には雌ネジ部10が形成されている。これら雄ネジ部8と雌ネジ部10とを螺合させて、Oリング9を介してケース2とキャップ3とを係合させると、ハウジング4内部がシール(液密に保持)される。このハウジング4内部では、バネ11の付勢力によってプレート12及びケース2に設けたケース突起部6にて、各シール材13,14を介してろ過エレメント5の上下端部がシールされ、このろ過エレメント5によりオイルのろ過が行われる。
【0028】
次に、本実施例に係るドレン機構7について説明する。図2に示すように、キャップ3の底部3aの中央には、ドレン穴15を形成するキャップ筒状部16(ドレン部として例示する。)が設けられている。このキャップ筒状部16は、キャップ3の内側寄りに設けられる小径内周部16aと、この小径内周部16aの下方側に連なる大径内周部16bとを有している。この小径内周部16aの内周側には、所定のネジ深さの雌ネジ17が形成されている。また、大径内径部16bの内周側には、所定の軸方向長さに設定されたシール面18が設けられている。
尚、上記キャップ筒状部16の外周段差部16cとプレート12下面との間に、上記バネ11が介在されている。
【0029】
このドレン機構7は、上記キャップ3にその外側からドレン穴15を閉鎖するよう係合される金属製のドレンボルト20(ドレン部材として例示する。)を備えている。このドレンボルト20は、その先端側に設けられる小径外周部20aと、この小径外周部20aの下方側に連なる大径外周部20bとを有している。また、この大径外周部20bの下方側にはフランジ部20cが連続して設けられ、このフランジ部20cの下方側には六角部20d(操作部として例示する。)が連続して設けられている。
また、このドレンボルト20の小径外周部20aの外周側には、上記キャップ筒状部16の雌ネジ17と螺合する所定のネジ深さの雄ネジ21が形成されている。また、大径外周部20bの外周側には所定の高さ位置に環状溝22が形成され、この環状溝22内には、上記キャップ筒状部16のシール面18に圧接するOリング23(シール部材として例示する。)が装着されている。
【0030】
ここで、上記雌ネジ17のネジ深さは上記シール面18の軸方向長さより小さな値に設定されている。従って、このドレン機構7では、図3に示すように、ドレンボルト20の雄ネジ21とキャップ筒状部16の雌ネジ17との螺合を解除した状態であっても、ドレンボルト20のOリング23がキャップ筒状部16のシール面18に圧接した状態を保持するようになっている。その結果、このOリング23の圧縮荷重によって、キャップ3にドレンボルト20が係合された状態が保たれると共に、ハウジング4の内部のオイルがドレン穴15から外部へ漏れることはない。
尚、上述のように、雄ネジ21及び雌ネジ17の螺合を解除し、且つ、Oリング23のシール面18への圧接状態で、ドレンボルト20のフランジ部20cの上端面とキャップ3の下端面との間にはドライバ工具等を挿入するための工具挿入隙間Sが形成されるようになっている。
【0031】
(3)オイルフィルタの作用
次に、オイルフィルタ1の作用について説明する。このオイルフィルタ1の通常使用時には、キャップ3のドレン穴15にOリング23を介してドレンボルト20がネジ止めされ、ドレン穴15がシールされている(図2参照。)。そして、ケース2の流入路2aを介して内燃機関側から流入されるオイルがろ過エレメント5でろ過され、その後、そのろ過されたオイルが流出路2bを介して内燃機関側に戻されることとなる。
【0032】
また、ろ過エレメント5やOリング9,23等の交換作業時には、作業者は、先ず、六角部20dに適宜工具を係合してドレンボルト20を緩め、ドレンボルト20の雄ネジ21とキャップ筒状部16の雌ネジ17との螺合を解除する。この雄ネジ21及び雌ネジ17の螺合が完全に解除されたとき、ドレンボルト20のOリング23はキャップ筒状部16のシール面18に圧接した状態を維持している(図3参照。)。従って、このOリング23の圧縮荷重によって、キャップ3にドレンボルト20が係合された状態が保たれると共に、ハウジング4内部の残留オイルが外部へ漏れることはない。
【0033】
この状態より、工具挿入用隙間Sにドライバ工具等を挿入して、そのドライバ工具等を、ドレンボルト20のフランジ部20cとキャップ3の下端面とに当接させ、テコの原理を利用してキャップ3からドレンボルト20を離脱させる。すると、開放状態とされたドレン穴15からハウジング4内部の残留オイルが排出されることとなる。尚、キャップ3から離脱されたドレンボルト20は、下方部に配置されたオイル受け皿を構成する網状体等で受け止められる。
その後、ハウジング4内部の残留オイルが全て排出されたら、作業者は、脱着用冶具(図示せず。)を用いてケース2に対してキャップ3を緩め、ケース2からキャップ3を分離し、ろ過エレメント5やOリング9,23等の交換作業が行われる。
【0034】
(4)実施例の効果
以上のように本実施例では、オイルフィルタ1の通常使用時には、ドレン穴15を中実状のドレンボルト20で閉鎖するようにしたので、このドレン穴15を介して外部から土砂、泥等のダストなどがハウジング4内部に混入することがなく、Oリング23のシールの高い信頼性を長期にわたって維持することができる。
また、エレメント交換等の際には、雄ネジ21及び雌ネジ17の螺合が解除された状態であっても、Oリング23によるシールを保持させるようにしたので、このOリング23の圧縮荷重によって、キャップ3にドレンボルト20を係合させた状態が保たれると共に、ハウジング4内部の残留オイルがドレン穴15から外部に漏れることはない。そして、この状態より、ドライバ工具等を用いてドレンボルト20をキャップ3から離脱させれば、ハウジング4内部の熱せられた残留オイルを、作業者にかかることなくドレン穴15から外部に排出することができる。
また、本実施例では、ドレンボルト20のフランジ部20cとキャップ3の下端面との間に工具挿入用隙間Sを形成し得るようにしたので、この工具挿入用隙間Sにドライバ工具等を挿入して、テコの原理を利用してキャップ3からドレンボルト20を極めて容易・迅速に離脱させることができる。
さらに、本実施例では、1つのOリング23を設けてシール構造を構成でき、従来のように、上下一対のOリングを設けてシール構造を構成する必要があるものに比べ、全体として簡易・安価な構造とすることができる。
【0035】
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、ドレンボルト20の大径外周部20bにOリング23を装着すると共に、キャップ筒状部16の大径内周部16bにシール面18を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、ドレンボルト20の大径外周部20bにシール面を設けると共に、キャップ筒状部16の大径内周部16bにOリングを装着するようにしてもよい。このような構成であっても、上述と同様な作用・効果を奏でることができる。
【0036】
また、上記実施例では、ドレンボルト20の小径外周部20aに雄ネジ21を設け、且つキャップ筒状部16の小径外周部16aに雌ネジ17を設けると共に、ドレンボルト20の大径外周部20bとキャップ筒状部16の大径内周部16bとの間にOリング23を介在させるようにしたが、これに限定されず、例えば、ドレンボルト20の小径外周部20aとキャップ筒状部16の小径外周部16aとの間にOリングを介在させると共に、ドレンボルト20の大径外周部20bに雄ネジ21を設け、且つキャップ筒状部16の大径内周部16bに雌ネジ17を設けるようにしてもよい。このような構成であっても、上述と同様な作用・効果を奏でることができる。
さらに、ドレンボルト20に、その内周側に雌ネジが形成された筒状部を設けると共に、キャップ3に、その外周側に雄ネジが形成された筒状部を設け、これら雄ネジ及び雌ネジの螺合・解除によりキャップ3にドレンボルト20を係脱させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るオイルフィルタの使用状態における全体構成を示す断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】オイルフィルタのオイルの排出状態における要部拡大図である。
【符号の説明】
1;オイルフィルタ、2;ケース、3;キャップ、4;ハウジング、7;ドレン機構、15;ドレン穴、16;キャップ筒状部、16a;小径内周部、16b;大径内周部、17;雌ネジ、18;シール面、20;ドレンボルト、20a;小径外周部、20b;大径外周部、20c;フランジ部、21;雄ネジ、23;Oリング。
Claims (7)
- ドレン穴を有するドレン部を備えるキャップと、該キャップにその外側から前記ドレン穴を閉鎖するように係合されるドレン部材とを備え、前記ドレン部材及び前記キャップのうちの一方に設けられた雄ネジと、他方に設けられた雌ネジとの螺合を解除した状態で、前記ドレン部材の外周側及び前記ドレン部の内周側のうちの一方に設けられたシール部材が、他方に設けられたシール面に圧接した状態を保持するようにしたことを特徴とする流体フィルタのドレン機構。
- 前記ドレン部材の外周側に前記雄ネジが設けられると共に、前記ドレン部の内周側に前記雌ネジが設けられる請求項1記載の流体フィルタのドレン機構。
- 前記ドレン部材が、前記雄ネジを設けた先端側の小径外周部と、該小径外周部と軸方向に連なり且つ前記シール部材を設けた大径外周部とを有すると共に、前記ドレン部が、前記雌ネジを設けた前記キャップの内側寄りの小径内周部と、該小径内周部と軸方向に連なり且つ前記シール面を設けた大径内周部とを有する請求項1又は2に記載の流体フィルタのドレン機構。
- 前記ドレン部材が、前記キャップの外面との間に隙間を形成するためのフランジ部を有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の流体フィルタのドレン機構。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のドレン機構と、該ドレン機構を構成する前記キャップに係合されたケースと、を備えることを特徴とする流体フィルタ。
- 請求項5記載の流体フィルタのドレン方法であって、
前記雄ネジと前記雌ネジとの螺合を解除すると共に、前記シール部材の前記シール面への圧接状態を保持させた状態とし、この状態より、前記キャップから前記ドレン部材を離脱させ、前記キャップと前記ケースとからなるハウジングの内部の流体を前記ドレン穴より外部に排出することを特徴とする流体フィルタのドレン方法。 - 前記キャップの外面と前記ドレン部材との間に形成される隙間を利用して、前記キャップから前記ドレン部材を離脱させる請求項6記載の流体フィルタのドレン方法。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|---|
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-
2002
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