JP2004195572A - リーマ - Google Patents
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Abstract
【課題】切屑排出性の優れ、加工効率の優れた段付きリーマを提供することを目的とする。
【解決手段】リーマ本体5の外周側に切刃チップ12が装着されてなるリーマにおいて、上記リーマ本体5は、先端切刃部6の直径が最も小さく、軸線O方向に対して先端から最も離れた所に位置する切刃部9の直径が最も大きい2段以上の切刃部を有する段付き構成をなし、これらの切刃部外周には各段に渡ってリーマ本体5先端より軸線O方向へ延びる複数条の切屑排出溝11が周方向に間隔をあけて形成され、かつ1つの切刃部においては、これらの切屑排出溝11のうち1つの溝の先端外周側に切刃チップ12が1つ設けられており、このうち一部の切刃部に設けられる切刃チップ12は、他の切刃部に設けられる切刃チップ12と異なる切屑排出溝11に設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】リーマ本体5の外周側に切刃チップ12が装着されてなるリーマにおいて、上記リーマ本体5は、先端切刃部6の直径が最も小さく、軸線O方向に対して先端から最も離れた所に位置する切刃部9の直径が最も大きい2段以上の切刃部を有する段付き構成をなし、これらの切刃部外周には各段に渡ってリーマ本体5先端より軸線O方向へ延びる複数条の切屑排出溝11が周方向に間隔をあけて形成され、かつ1つの切刃部においては、これらの切屑排出溝11のうち1つの溝の先端外周側に切刃チップ12が1つ設けられており、このうち一部の切刃部に設けられる切刃チップ12は、他の切刃部に設けられる切刃チップ12と異なる切屑排出溝11に設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切屑排出溝外周側に切刃チップが設けられていて、穴加工の仕上げ切削などに用いられるリーマに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のリーマとして、図5及び図6に示すようなものが提案されており(特許文献1)、図5はリーマの正面図、図6は図5の底面図である。リーマ本体1の外周は、先端から軸線Oに沿う方向に延びる1条の刃溝2が切欠きされて、その外周縁にリーマ刃3を具備している。また、リーマ本体1の刃部は、先端部の直径を小さくし、後端側を大きくした段付き構成となっている。そして、その段差は仕上げ代の大きさに設定されている。したがって、切刃部3も2段付き切刃となり、先行刃31と後追い加工する仕上げ刃32とに分かれる。
【0003】
さらに、リーマ本体1には、刃溝2とは別に、これと同一形状であって2条の溝4が付設され、刃溝2とともに円周方向に等配される。先端の直径の小さい部分には、刃溝2の先行刃31と同様に、溝4の外周縁にも先行刃31を形成させて、全体として3枚刃構成としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−113413号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなリーマを用いて下穴の切削仕上げを行う場合、先行刃を多刃としているので、送り速度を上げた効率的な加工が可能となる。ところが、先行刃により生成される切屑の排出位置と仕上げ刃により生成される切屑の排出位置とが同一になり、良好な切屑排出性を実現できない問題があった。
そこで本発明は、このような問題に鑑みて、切屑排出性の優れた、更には加工効率の優れた段付きリーマを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、リーマ本体の外周側に切刃チップが装着されてなるリーマにおいて、上記リーマ本体は、先端切刃部の直径が最も小さく、軸線方向に対して先端から最も離れた所に位置する切刃部の直径が最も大きい2段以上の切刃部を有する段付き構成をなし、これらの切刃部の外周には各段に渡ってリーマ本体先端より軸線方向へ延びる複数条の切屑排出溝が周方向に間隔をあけて形成され、かつ1つの切刃部においては、これらの切屑排出溝のうち1つの溝の先端外周側に上記切刃チップが1つ設けられており、このうち一部の切刃部に設けられる切刃チップは、他の切刃部に設けられる切刃チップと異なる切屑排出溝に設けられていることを特徴とする。
この発明に係るリーマによれば、上記従来のリーマにおける刃溝2のように、1つの切屑排出溝に全ての切刃部の切刃チップが設けられることがないので、このような切屑排出溝では、切屑が詰まりを生じたりすることもなく、良好な切屑排出性を実現できる。
【0007】
請求項2に係る発明は、上記軸線方向に隣り合う切刃部には、上記切刃チップが異なる切屑排出溝に設けられていることを特徴とする。
この発明に係るリーマによれば、軸線方向に隣り合う切刃チップにより生成される切屑の排出位置がリーマ本体周方向で異なることとなり、切屑が排出される際、切屑同士が干渉し合うことがないため、一層良好な切屑排出性を実現できる。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のリーマにおいて、上記各切刃部に取り付けられる上記切刃チップの取付位置が、上記軸線回りに螺旋状に配置されていることを特徴とする。
この発明に係るリーマによれば、軸線方向に離れた切刃部においてリーマ本体周方向に対して同一の切屑排出溝に切刃チップを設ける場合でも、これらの切刃チップの間隔を大きく確保することができるので良好な切屑排出性を実現できるとともに、切刃チップをリーマ本体周方向に対してバランス良く配置できることになるので、加工穴の同軸度、真円度、及びリーマの直進性などを確保でき、安定した切削状態を実現できる。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかに記載のリーマにおいて、切刃チップは切屑排出溝を形成する回転方向を向く壁面に対して0°または正の径方向すくい角を有し装着されていることを特徴とする。
この発明に係るリーマによれば、切刃のワークに対する食い付き性を向上させることができるとともに、切削抵抗の低減を図ることができ、請求項1から3のいずれかに記載のリーマにより、切屑排出性の向上を図ることができることと相俟って高効率なリーマ加工を実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の一実施の形態について、図1から図4により説明する。
本実施形態のリーマは、リーマ本体5の外周側に切刃チップ12が装着されてなるリーマであり、先端切刃部6の直径が最も小さく、回転軸線O方向に先端切刃部6から最も離れた所に位置する切刃部9の直径が最も大きい4段の切刃部を有する段付き構成をなし、この段差は、仕上げ代に設定されている。また、リーマ本体5外周部には、先端切刃部6の底面10から切刃部9の基端側へ向けて、回転軸線Oと平行に直線状に延在し、切刃部7の先端側で一旦リーマ本体5の外周側に切れ上がった後、切刃部9の基端側終端でリーマ本体5の外周面に切れ上がっている切欠きを形成し、切屑排出溝11を構成する。該溝11は、リーマ本体5周方向にほぼ等間隔に3条形成されている。したがってリーマ本体5は底面視で略3枚羽根の風車形を形成している。
【0011】
また、リーマ本体5の二つの切屑排出溝11間の外周面13において、切刃チップ12の回転方向後方領域は切刃12Aより回転中心Oからの距離(外径)が短い周面13Aをなし、更にその後方の、隣接する切屑排出溝11に続く小幅の領域は、その外径が周面13Aより大きくかつ切刃12Aより小さいパッド面13Bとされている。
【0012】
そして、上記切刃チップ12は、1つの上記切刃部において、上記切屑排出溝11のうち1つの溝の先端外周側に上記切刃チップ12が1つ設けられており、この切刃チップ12が取り付けられている切屑排出溝11は、軸線O方向に隣り合う切刃部同士においてリーマ本体5の周方向で異なっている。
このように構成された本実施形態のリーマによれば、上記各切刃部6,7,8,9のうち一部の切刃部に設けられる切刃チップ12は、他の切刃部に設けられる切刃チップ12と異なる切屑排出溝11に設けられるため、1つの切屑排出溝11に全ての切刃部6,7,8,9の切刃チップ12が設けられることがない。従って、切屑排出溝11において切屑が詰まりを生じたりすることがなく良好な切屑排出性が実現できる。
さらに、軸線O方向に隣り合う切刃チップ12により生成される切屑の排出位置がリーマ本体5の周方向で異なることとなり、切屑が排出される際、切屑同士が干渉し合うことがないため一層良好な切屑排出性を実現できる。
【0013】
また、上記各切刃部6,7,8,9に取り付けられる上記切刃チップ12の取付位置が上記軸線O回りに螺旋状に配置されている。すなわち、本実施形態では、先端の切刃部6から後端側の切刃部9に向けて、切刃チップ12の取り付けられる切屑排出溝11が、リーマ本体5の周方向のうち1方向に順にずれていくようにされており、特にこの周方向のうち1方向が加工時のリーマ回転方向の後方側とされている。
このように構成された本実施形態のリーマによれば、軸線O方向に離れた切刃部においてリーマ本体5の周方向に対して同一の切屑排出溝11に切刃チップ12を設ける場合でも、これらの切刃チップ12の間隔を大きく確保することができるので良好な切屑排出性を実現できるとともに、切刃チップ12をリーマ本体5の周方向に対してバランス良く配置できることになるので、加工穴の同軸度、真円度、及びリーマの直進性などを確保でき、安定した切削状態を実現できる。
【0014】
なお、各切刃部に形成されている切屑排出溝11のうちの1つの溝においては、回転方向を向く壁面11Aにおいて、その先端外周側に形成された着座面12Bをなす凹部に切刃チップ12がろう付け等でそれぞれ固定されている。これらの切刃チップ12は先端外周側でリーマ本体5より突出してこの先端外周側の辺稜部に上記切刃12Aが形成され、かつ回転方向を向く壁面11Aに対して正の径方向すくい角を形成している。また、切刃12Aには回転軸線Oに沿ってバックテーパが付けられている。
このように構成された本実施形態のリーマによれば、切刃12Aがワークに対して正のすくい角を形成することとなるので、切刃12Aのワークへの食付き性向上が図られるとともに、切削抵抗の低減を図ることができ、上述した良好な切屑排出性の実現と相俟って、高効率なリーマ加工が可能となる。なお、上記径方向すくい角は、0°であっても良い。
【0015】
また、リーマ本体5は4段の切刃部6,7,8,9を有する段付き構成となっており、これらの各切刃部先端外周にはそれぞれ切刃チップ12が1つ設けられている。そして、上記切刃部6,7,8,9が形成する段差は仕上げ代に設定されているため、通常のリーマ加工で必要であった仕上げ工程でのリーマ交換作業が不要となるとともに、リーマ交換時、チャック部のガタなどに起因する交換前後での取付リーマの同軸度のバラツキを軽減することができるため、高精度のリーマ加工をも実現できる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、各切刃部のうち一部の切刃部に設けられる切刃チップは、他の切刃部に設けられる切刃チップと異なる切屑排出溝に設けられるため、1つの切屑排出溝に全ての切刃部の切刃チップが設けられることがない。従って、切屑排出溝において切屑が詰まりを生じたりすることがなく良好な切屑排出性が実現できる。
【0017】
請求項2に係る発明によれば、軸線方向に隣り合う切刃チップにより生成される切屑の排出位置がリーマ本体の周方向で異なることとなり、切屑が排出される際、切屑同士が干渉し合うことがないため一層良好な切屑排出性を実現できる。
【0018】
請求項3に係る発明によれば、軸線方向に離れた切刃部においてリーマ本体周方向に対して同一の切屑排出溝に切刃チップを設ける場合でも、これらの切刃チップの間隔を大きく確保することができるので良好な切屑排出性を実現できるとともに、切刃チップをリーマ本体周方向に対してバランス良く配置できることになるので、加工穴の同軸度、真円度、及びリーマの直進性などを確保でき、安定した切削状態を実現できる。
【0019】
また、請求項4に係る発明によれば、切刃のワークに対する食い付き性を向上させることができるとともに、切削抵抗の低減を図ることができ、請求項1から3のいずれかに記載の発明により切屑排出性の向上を図ることができることと相俟って高効率なリーマ加工を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリーマを示す正面図である。
【図2】図1に示す矢視A−A図、およびD−D図を合わせて示した図である。
【図3】図1に示す矢視B−B図である。
【図4】図1に示す矢視C−C図である。
【図5】従来のリーマの正面図である。
【図6】図5に示すリーマの底面図である。
【符号の説明】
5 リーマ本体
6,7,8,9 切刃部
10 リーマ本体5の先端底面
11 切屑排出溝
11A 切屑排出溝11を形成する回転方向を向く壁面
12 切刃チップ
O リーマ本体の中心軸線
【発明の属する技術分野】
本発明は、切屑排出溝外周側に切刃チップが設けられていて、穴加工の仕上げ切削などに用いられるリーマに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のリーマとして、図5及び図6に示すようなものが提案されており(特許文献1)、図5はリーマの正面図、図6は図5の底面図である。リーマ本体1の外周は、先端から軸線Oに沿う方向に延びる1条の刃溝2が切欠きされて、その外周縁にリーマ刃3を具備している。また、リーマ本体1の刃部は、先端部の直径を小さくし、後端側を大きくした段付き構成となっている。そして、その段差は仕上げ代の大きさに設定されている。したがって、切刃部3も2段付き切刃となり、先行刃31と後追い加工する仕上げ刃32とに分かれる。
【0003】
さらに、リーマ本体1には、刃溝2とは別に、これと同一形状であって2条の溝4が付設され、刃溝2とともに円周方向に等配される。先端の直径の小さい部分には、刃溝2の先行刃31と同様に、溝4の外周縁にも先行刃31を形成させて、全体として3枚刃構成としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−113413号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなリーマを用いて下穴の切削仕上げを行う場合、先行刃を多刃としているので、送り速度を上げた効率的な加工が可能となる。ところが、先行刃により生成される切屑の排出位置と仕上げ刃により生成される切屑の排出位置とが同一になり、良好な切屑排出性を実現できない問題があった。
そこで本発明は、このような問題に鑑みて、切屑排出性の優れた、更には加工効率の優れた段付きリーマを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、リーマ本体の外周側に切刃チップが装着されてなるリーマにおいて、上記リーマ本体は、先端切刃部の直径が最も小さく、軸線方向に対して先端から最も離れた所に位置する切刃部の直径が最も大きい2段以上の切刃部を有する段付き構成をなし、これらの切刃部の外周には各段に渡ってリーマ本体先端より軸線方向へ延びる複数条の切屑排出溝が周方向に間隔をあけて形成され、かつ1つの切刃部においては、これらの切屑排出溝のうち1つの溝の先端外周側に上記切刃チップが1つ設けられており、このうち一部の切刃部に設けられる切刃チップは、他の切刃部に設けられる切刃チップと異なる切屑排出溝に設けられていることを特徴とする。
この発明に係るリーマによれば、上記従来のリーマにおける刃溝2のように、1つの切屑排出溝に全ての切刃部の切刃チップが設けられることがないので、このような切屑排出溝では、切屑が詰まりを生じたりすることもなく、良好な切屑排出性を実現できる。
【0007】
請求項2に係る発明は、上記軸線方向に隣り合う切刃部には、上記切刃チップが異なる切屑排出溝に設けられていることを特徴とする。
この発明に係るリーマによれば、軸線方向に隣り合う切刃チップにより生成される切屑の排出位置がリーマ本体周方向で異なることとなり、切屑が排出される際、切屑同士が干渉し合うことがないため、一層良好な切屑排出性を実現できる。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のリーマにおいて、上記各切刃部に取り付けられる上記切刃チップの取付位置が、上記軸線回りに螺旋状に配置されていることを特徴とする。
この発明に係るリーマによれば、軸線方向に離れた切刃部においてリーマ本体周方向に対して同一の切屑排出溝に切刃チップを設ける場合でも、これらの切刃チップの間隔を大きく確保することができるので良好な切屑排出性を実現できるとともに、切刃チップをリーマ本体周方向に対してバランス良く配置できることになるので、加工穴の同軸度、真円度、及びリーマの直進性などを確保でき、安定した切削状態を実現できる。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかに記載のリーマにおいて、切刃チップは切屑排出溝を形成する回転方向を向く壁面に対して0°または正の径方向すくい角を有し装着されていることを特徴とする。
この発明に係るリーマによれば、切刃のワークに対する食い付き性を向上させることができるとともに、切削抵抗の低減を図ることができ、請求項1から3のいずれかに記載のリーマにより、切屑排出性の向上を図ることができることと相俟って高効率なリーマ加工を実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の一実施の形態について、図1から図4により説明する。
本実施形態のリーマは、リーマ本体5の外周側に切刃チップ12が装着されてなるリーマであり、先端切刃部6の直径が最も小さく、回転軸線O方向に先端切刃部6から最も離れた所に位置する切刃部9の直径が最も大きい4段の切刃部を有する段付き構成をなし、この段差は、仕上げ代に設定されている。また、リーマ本体5外周部には、先端切刃部6の底面10から切刃部9の基端側へ向けて、回転軸線Oと平行に直線状に延在し、切刃部7の先端側で一旦リーマ本体5の外周側に切れ上がった後、切刃部9の基端側終端でリーマ本体5の外周面に切れ上がっている切欠きを形成し、切屑排出溝11を構成する。該溝11は、リーマ本体5周方向にほぼ等間隔に3条形成されている。したがってリーマ本体5は底面視で略3枚羽根の風車形を形成している。
【0011】
また、リーマ本体5の二つの切屑排出溝11間の外周面13において、切刃チップ12の回転方向後方領域は切刃12Aより回転中心Oからの距離(外径)が短い周面13Aをなし、更にその後方の、隣接する切屑排出溝11に続く小幅の領域は、その外径が周面13Aより大きくかつ切刃12Aより小さいパッド面13Bとされている。
【0012】
そして、上記切刃チップ12は、1つの上記切刃部において、上記切屑排出溝11のうち1つの溝の先端外周側に上記切刃チップ12が1つ設けられており、この切刃チップ12が取り付けられている切屑排出溝11は、軸線O方向に隣り合う切刃部同士においてリーマ本体5の周方向で異なっている。
このように構成された本実施形態のリーマによれば、上記各切刃部6,7,8,9のうち一部の切刃部に設けられる切刃チップ12は、他の切刃部に設けられる切刃チップ12と異なる切屑排出溝11に設けられるため、1つの切屑排出溝11に全ての切刃部6,7,8,9の切刃チップ12が設けられることがない。従って、切屑排出溝11において切屑が詰まりを生じたりすることがなく良好な切屑排出性が実現できる。
さらに、軸線O方向に隣り合う切刃チップ12により生成される切屑の排出位置がリーマ本体5の周方向で異なることとなり、切屑が排出される際、切屑同士が干渉し合うことがないため一層良好な切屑排出性を実現できる。
【0013】
また、上記各切刃部6,7,8,9に取り付けられる上記切刃チップ12の取付位置が上記軸線O回りに螺旋状に配置されている。すなわち、本実施形態では、先端の切刃部6から後端側の切刃部9に向けて、切刃チップ12の取り付けられる切屑排出溝11が、リーマ本体5の周方向のうち1方向に順にずれていくようにされており、特にこの周方向のうち1方向が加工時のリーマ回転方向の後方側とされている。
このように構成された本実施形態のリーマによれば、軸線O方向に離れた切刃部においてリーマ本体5の周方向に対して同一の切屑排出溝11に切刃チップ12を設ける場合でも、これらの切刃チップ12の間隔を大きく確保することができるので良好な切屑排出性を実現できるとともに、切刃チップ12をリーマ本体5の周方向に対してバランス良く配置できることになるので、加工穴の同軸度、真円度、及びリーマの直進性などを確保でき、安定した切削状態を実現できる。
【0014】
なお、各切刃部に形成されている切屑排出溝11のうちの1つの溝においては、回転方向を向く壁面11Aにおいて、その先端外周側に形成された着座面12Bをなす凹部に切刃チップ12がろう付け等でそれぞれ固定されている。これらの切刃チップ12は先端外周側でリーマ本体5より突出してこの先端外周側の辺稜部に上記切刃12Aが形成され、かつ回転方向を向く壁面11Aに対して正の径方向すくい角を形成している。また、切刃12Aには回転軸線Oに沿ってバックテーパが付けられている。
このように構成された本実施形態のリーマによれば、切刃12Aがワークに対して正のすくい角を形成することとなるので、切刃12Aのワークへの食付き性向上が図られるとともに、切削抵抗の低減を図ることができ、上述した良好な切屑排出性の実現と相俟って、高効率なリーマ加工が可能となる。なお、上記径方向すくい角は、0°であっても良い。
【0015】
また、リーマ本体5は4段の切刃部6,7,8,9を有する段付き構成となっており、これらの各切刃部先端外周にはそれぞれ切刃チップ12が1つ設けられている。そして、上記切刃部6,7,8,9が形成する段差は仕上げ代に設定されているため、通常のリーマ加工で必要であった仕上げ工程でのリーマ交換作業が不要となるとともに、リーマ交換時、チャック部のガタなどに起因する交換前後での取付リーマの同軸度のバラツキを軽減することができるため、高精度のリーマ加工をも実現できる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、各切刃部のうち一部の切刃部に設けられる切刃チップは、他の切刃部に設けられる切刃チップと異なる切屑排出溝に設けられるため、1つの切屑排出溝に全ての切刃部の切刃チップが設けられることがない。従って、切屑排出溝において切屑が詰まりを生じたりすることがなく良好な切屑排出性が実現できる。
【0017】
請求項2に係る発明によれば、軸線方向に隣り合う切刃チップにより生成される切屑の排出位置がリーマ本体の周方向で異なることとなり、切屑が排出される際、切屑同士が干渉し合うことがないため一層良好な切屑排出性を実現できる。
【0018】
請求項3に係る発明によれば、軸線方向に離れた切刃部においてリーマ本体周方向に対して同一の切屑排出溝に切刃チップを設ける場合でも、これらの切刃チップの間隔を大きく確保することができるので良好な切屑排出性を実現できるとともに、切刃チップをリーマ本体周方向に対してバランス良く配置できることになるので、加工穴の同軸度、真円度、及びリーマの直進性などを確保でき、安定した切削状態を実現できる。
【0019】
また、請求項4に係る発明によれば、切刃のワークに対する食い付き性を向上させることができるとともに、切削抵抗の低減を図ることができ、請求項1から3のいずれかに記載の発明により切屑排出性の向上を図ることができることと相俟って高効率なリーマ加工を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリーマを示す正面図である。
【図2】図1に示す矢視A−A図、およびD−D図を合わせて示した図である。
【図3】図1に示す矢視B−B図である。
【図4】図1に示す矢視C−C図である。
【図5】従来のリーマの正面図である。
【図6】図5に示すリーマの底面図である。
【符号の説明】
5 リーマ本体
6,7,8,9 切刃部
10 リーマ本体5の先端底面
11 切屑排出溝
11A 切屑排出溝11を形成する回転方向を向く壁面
12 切刃チップ
O リーマ本体の中心軸線
Claims (4)
- リーマ本体の外周側に切刃チップが装着されてなるリーマにおいて、上記リーマ本体は、先端切刃部の直径が最も小さく、軸線方向に対して先端から最も離れた所に位置する切刃部の直径が最も大きい2段以上の切刃部を有する段付き構成をなし、これらの切刃部の外周には各段に渡ってリーマ本体先端より軸線方向へ延びる複数条の切屑排出溝が周方向に間隔をあけて形成され、かつ1つの切刃部においては、これらの切屑排出溝のうち1つの溝の先端外周側に上記切刃チップが1つ設けられており、このうち一部の切刃部に設けられる切刃チップは、他の切刃部に設けられる切刃チップと異なる切屑排出溝に設けられていることを特徴とするリーマ。
- 請求項1記載のリーマにおいて、
上記軸線方向に隣り合う切刃部には、上記切刃チップが異なる切屑排出溝に設けられていることを特徴とするリーマ。 - 請求項1または2に記載のリーマにおいて、
上記各切刃部に取り付けられる上記切刃チップの取付位置が、上記軸線回りに螺旋状に配置されていることを特徴とするリーマ。 - 請求項1から3のいずれかに記載のリーマにおいて、
切刃チップは、切屑排出溝を形成する回転方向を向く壁面に対して0°または正の径方向すくい角を有し装着されていることを特徴とするリーマ。
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|---|---|---|---|
| JP2002365107A JP2004195572A (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | リーマ |
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|---|---|---|---|
| JP2002365107A JP2004195572A (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | リーマ |
Publications (1)
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|---|---|
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| JP2002365107A Pending JP2004195572A (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | リーマ |
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102133661A (zh) * | 2011-01-24 | 2011-07-27 | 李仕清 | 一种复合铰刀 |
| CN102744464A (zh) * | 2012-07-26 | 2012-10-24 | 昆山美和机械有限公司 | 六阶成型的机械加工用焊接刀片式成型铰刀 |
| CN103706882A (zh) * | 2012-10-01 | 2014-04-09 | 李仕清 | 一种复合铰刀 |
| CN112935402A (zh) * | 2019-12-11 | 2021-06-11 | 常州冶戈工具有限公司 | 一种pcd铰刀 |
-
2002
- 2002-12-17 JP JP2002365107A patent/JP2004195572A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102133661A (zh) * | 2011-01-24 | 2011-07-27 | 李仕清 | 一种复合铰刀 |
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