JP2004200122A - 非水電解質二次電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】充放電サイクル寿命が向上された非水電解質二次電池の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】正極と、負極と、非水溶媒及び前記非水溶媒に溶解される第1の電解質を含有する非水電解質とを具備する非水電解質二次電池の製造方法であって、正極活物質及び第2の電解質を含むスラリーを調製する工程と、前記スラリーを集電体に塗布する工程とを具備する方法により前記正極を作製することを特徴とする。
【選択図】 なし
【解決手段】正極と、負極と、非水溶媒及び前記非水溶媒に溶解される第1の電解質を含有する非水電解質とを具備する非水電解質二次電池の製造方法であって、正極活物質及び第2の電解質を含むスラリーを調製する工程と、前記スラリーを集電体に塗布する工程とを具備する方法により前記正極を作製することを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非水電解質二次電池の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、負極活物質としてリチウムを用いた非水電解質電池は高エネルギー密度電池として注目されており、正極活物質に二酸化マンガン(MnO2)、フッ化炭素[(CF2)n]、塩化チオニル(SOCl2)等を用いた一次電池は既に電卓、時計の電源やメモリのバックアップ電池として多用されている。
【0003】
さらに、近年、VTR、通信機器などの各種の電子機器の小型、軽量化に伴い、それらの電源として高エネルギー密度の二次電池の要求が高まり、リチウムを負極活物質とするリチウム二次電池の研究が活発に行われている。
【0004】
リチウム二次電池は、負極にリチウムを用い、プロピレンカーボネート(PC)、1,2-ジメトキシエタン(DME)、γ-ブチロラクトン(γ-BL)、テトラヒドロフラン(THF)等の非水溶媒中にLiClO4、LiBF4、LiAsF6等のリチウム塩を溶解した非水電解液やリチウムイオン伝導性固体電解質を非水電解質として用い、また、正極活物質としてはTiS2、MoS2、V2O5、V6O13、MnO2等のリチウムとの間でトポケミカル反応する化合物を用いることが研究されている。
【0005】
このリチウム二次電池においては、金属リチウムからなる負極の代わりに、リチウムを吸蔵放出する炭素質物、例えばコークス、樹脂焼成体、炭素繊維、熱分解気相成長炭素、黒鉛などを用いることも提案されている。
【0006】
これらリチウム二次電池においては、さらなる高容量化が求められており、高容量化の一手法として、非水電解液中の電解質濃度を高くする方法が知られている(例えば、電気化学会第67回大会講演要旨集(平成12年3月28日発行)の23頁)。この文献には、エチレンカーボネート(EC)とγ−ブチロラクトン(GBL)を体積比で2:3になるように混合し、得られた溶媒に電解質塩としてLiBF4またはLiPF6を溶解して電解液を調製し、この電解液と多官能アクリレートモノマーの混合液とを重合により化学架橋することでポリマーゲル電解質を得て、このポリマーゲル電解質を用いたセパレータを正極負極と共にアルミラミネートでパックしたリチウムイオンポリマー二次電池が開示されている。また、この文献には、ゲル電解質における高率放電性能と低温性能を向上させるためには、電解液溶媒がEC/GBL=2/3で塩としてLiBF4を用いた場合に2mol/L以上の高濃度域に最適な塩濃度があることが記載されている。
【0007】
しかしながら、電解液中の電解質濃度を高くすると、初充電時に負極表面上にLiが析出しやすくなるため、遊離Liの発生によって充放電効率が低下すると共に、サイクル経過に伴う電解質濃度の低下が顕著に生じる。このため、十分な充放電サイクル特性が得られないという問題点を生じる。また、電解液中の電解質濃度が高くなると電解液粘度が増加するため、組立時の電解液注液性の低下を招く恐れもある。
【0008】
【非特許文献1】
電気化学会第67回大会講演要旨集(平成12年3月28日発行)の23頁
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、充放電サイクル寿命が向上された非水電解質二次電池の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る非水電解質二次電池の製造方法は、正極と、負極と、非水溶媒及び前記非水溶媒に溶解される第1の電解質を含有する非水電解質とを具備する非水電解質二次電池の製造方法であって、
正極活物質及び第2の電解質を含むスラリーを調製する工程と、
前記スラリーを集電体に塗布する工程と
を具備する方法により前記正極を作製することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る非水電解質二次電池の製造方法は、正極と、負極と、非水溶媒及び前記非水溶媒に溶解される第1の電解質を含有する非水電解質とを具備する非水電解質二次電池の製造方法であって、
正極活物質及び第2の電解質を含むスラリーを調製する工程と、
前記スラリーを集電体に塗布する工程と
を具備する方法により前記正極を作製することを特徴とするものである。
【0012】
本発明によれば、放電容量が高く、かつ充放電サイクル寿命に優れる二次電池を実現することができる。
【0013】
すなわち、非水電解質中の電解質濃度を高くすると、高容量を得られるものの、負極表面のLi析出量が増大して充放電サイクル特性が低下する。そのうえ、非水電解質の粘度が増加するために電極に非水電解質が含浸し難くなり、注液工程に長時間を要して生産性が低くなる可能性がある。本発明のように正極スラリーに予め電解質を含有させることによって、非水電解質中の電解質濃度を高くせずにセル中のトータル電解質量を多くすることができるため、以下の(1)〜(3)に説明するような効果を得ることができる。
【0014】
(1)サイクル初期(特に初充電時)に発生しやすい負極表面へのLi析出を抑えることができる。
【0015】
(2)非水電解質中の電解質濃度のサイクル経過に伴う低下を、正極に含有させた電解質が徐々に非水電解質中に溶解することにより抑えることができる。
【0016】
(3)非水電解質の粘度増加を抑えることができるため、非水電解質の電極への含浸性を向上することができると共に、注液時間(含浸時間)を短縮することが可能である。
【0017】
前述の(1)、(2)の効果により充放電サイクル特性を向上することができる。また、(3)における含浸性の低下抑制により初充電時の充電ムラを抑えることができ、さらに非水電解質の注液時間(含浸時間)の短縮により製造コストダウンも期待できる。
【0018】
まず、正極の作製方法について説明する。
【0019】
この正極は、例えば、正極活物質及び第2の電解質を含むスラリーを調製し、得られたスラリーを集電体に塗布し、乾燥した後、プレスすることにより作製される。
【0020】
前記正極活物質としては、種々の酸化物、例えば二酸化マンガン、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物、リチウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物などを挙げることができる。中でも、リチウム含有コバルト酸化物(例えば、LiCoO2 )、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物(例えば、LiNi0.8 Co0.2 O2 )、リチウムマンガン複合酸化物(例えば、LiMn2 O4 、LiMnO2 )を用いると、高電圧が得られるために好ましい。なお、正極活物質としては、1種類の酸化物を単独で使用しても、あるいは2種類以上の酸化物を混合して使用しても良い。また、スラリー中の正極活物質の配合量は、80〜95重量%の範囲内にすることが望ましい。
【0021】
前記第2の電解質としては、例えば、過塩素酸リチウム(LiClO4 )、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4 )、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6 )、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3 SO3 )、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CF3 SO2 )2 ]、LiN(C2F5SO2)2などのリチウム塩を挙げることができる。使用する電解質の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
【0022】
正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜5重量部の範囲内にすることが望ましい。これは以下に説明するような理由によるものである。第2の電解質の配合量を1重量部未満にすると、充放電サイクル後期における非水電解質中の電解質濃度の低下を十分に抑えられないため、長い充放電サイクル寿命を得られない恐れがある。一方、第2の電解質の配合量が5重量部を超えると、正極スラリー中の活物質割合の減少による容量低下を生じる恐れがある。
【0023】
正極スラリーには、結着剤を含有させることができる。前記結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等を用いることができる。正極スラリー中の結着剤の配合量は、2〜7重量%の範囲内にすることが望ましい。
【0024】
また、正極スラリーには、導電剤を含有させることが望ましい。前記導電剤としては、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。正極スラリー中の導電剤の配合量は、3〜20重量%の範囲内にすることが望ましい。
【0025】
さらに、正極スラリーには、有機溶媒を含有させることができる。
【0026】
前記集電体としては、多孔質構造の導電性基板か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これら導電性基板は、例えば、アルミニウム、ステンレス、またはニッケルから形成することができる。中でも、アルミニウム製の導電性基板が好ましい。アルミニウムは、正極電位に対して安定であり、かつ電気伝導性に優れるため電池のレート特性やサイクル性の向上に寄与することができる。
【0027】
次いで、負極と非水電解質について説明する。
【0028】
(負極)
この負極は、負極集電体と、前記負極集電体の片面もしくは両面に担持され、負極活物質及び結着剤を含む負極層を有する。
【0029】
前記負極活物質には、リチウムイオンを吸蔵放出する炭素質物が好ましい。炭素質物としては、例えば、黒鉛、コークス、炭素繊維、球状炭素などの黒鉛質材料もしくは炭素質材料、熱硬化性樹脂、等方性ピッチ、メソフェーズピッチ、メソフェーズピッチ系炭素繊維、メソフェーズ小球体などに500〜3000℃で熱処理を施すことにより得られる黒鉛質材料または炭素質材料等を挙げることができる。中でも、2000℃以上で熱処理を施すことにより得られた面間隔d002が0.336nm〜0.34nmの範囲内の黒鉛結晶を有する黒鉛質材料が望ましい。
【0030】
前記結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース等を用いることができる。
【0031】
また、負極には、導電剤を含有させることができる。この導電剤としては、例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を用いることができる。
【0032】
前記負極活物質、導電剤および結着剤の配合割合は、負極活物質80〜98重量%、導電剤3〜30重量%、結着剤1〜7重量%の範囲にすることが望ましい。
【0033】
前記集電体としては、多孔性構造の導電性基板か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これら導電性基板は、例えば、銅、ステンレス、またはニッケルから形成することができる。集電体の厚さは5〜20μmであることが望ましい。この範囲であると電極強度と軽量化のバランスが取れるからである。
【0034】
前記負極は、例えば、負極活物質、導電剤および結着剤を適当な溶媒に懸濁させ、この懸濁物を集電体に塗布し、乾燥して薄板状にした後、所望の圧力で1〜5回プレスすることにより作製される。
【0035】
前記負極活物質には、前述したリチウムイオンを吸蔵放出する炭素質物の他に、リチウムを吸蔵・放出する金属、金属酸化物、金属硫化物もしくは金属窒化物や、リチウム金属、リチウム合金などを用いることができる。
【0036】
リチウムを吸蔵・放出する金属酸化物としては、たとえば、錫酸化物、珪素酸化物、リチウムチタン酸化物、ニオブ酸化物、タングステン酸化物等を挙げることができる。
【0037】
リチウムを吸蔵・放出する金属硫化物としては、たとえば、錫硫化物、チタン硫化物等を挙げることができる。
【0038】
リチウムを吸蔵・放出する金属窒化物としては、たとえば、リチウムコバルト窒化物、リチウム鉄窒化物、リチウムマンガン窒化物を挙げることができる。
【0039】
リチウム合金としては、たとえば、リチウムアルミニウム合金、リチウム錫合金、リチウム鉛合金、リチウム珪素合金等を挙げることができる。
【0040】
負極の面積は、正極の面積より大きいことが望ましい。そのような構成にすることによって、負極の端部を正極の端部に比べて延出させることができるため、負極端部への電流集中を緩和することができ、二次電池のサイクル性と安全性を向上することができる。
【0041】
正極と負極の間には、セパレータを配置することができる。セパレータは、多孔性シートから形成することができる。多孔質シートとしては、例えば、多孔質フィルムもしくは不織布を用いることができる。前記多孔質シートは、たとえばポリオレフィンおよびセルロースから選ばれる少なくとも一種類の材料からなることが好ましい。前記ポリオレフィンとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレンを挙げることができる。ポリエンチレンか、あるいはポリプロピレン、または両者からなる多孔質フィルムは、二次電池の安全性を向上できるため好ましい。
【0042】
セパレータの厚さは5〜30μmの範囲内にすることが望ましく、より好ましい範囲は10〜25μmである。
【0043】
(非水電解質)
前記非水電解質には、実質的に液状またはゲル状の形態を有するものを使用することができる。
【0044】
前記非水電解質は、例えば、以下の(I)〜(IV)に説明する方法で調製される。
【0045】
(I)前述した非水溶媒に第1の電解質(例えば、リチウム塩)を溶解させることにより非水電解液を得る(液状非水電解質)。
【0046】
(II)有機高分子化合物と、リチウム塩を溶媒に溶解させ、ポリマー溶液を調製する。次いで、このポリマー溶液を電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させ、溶媒を蒸発させてキャストする。次いで、正極と負極をその間にセパレータを介在させて電極群を得る。これを容器に収容し、非水電解液を注液してキャストしたポリマー膜に保持させることにより、ゲル状非水電解質を備える二次電池を得る。
【0047】
(III)前述した(II)の方法において、有機高分子化合物の代わりに、架橋ポリマーを用いても良い。例えば、(a)架橋性の官能基を有する化合物とリチウム塩と溶媒とからプレポリマー溶液を調製し、これを電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させた後、架橋性の官能基を有する化合物を架橋させる。次いで、正極と負極の間にセパレータを介在させて電極群を得る。架橋工程は、溶媒を揮発させる前に行っても後に行ってもよく、加熱により架橋させる場合などは溶媒を揮発させつつ架橋させてもよい。あるいは、(b)プレポリマー溶液を電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させた後、正極と負極をその間にセパレータを介在させて電極群を得る。その後、架橋工程を行うことも可能である。
【0048】
架橋させる方法は特に限定されないが、装置の簡便性およびコスト面から考えて、加熱重合あるいは紫外線による光重合が好ましい。なお、加熱あるいは紫外線照射により架橋を行う場合には、重合方法に適した重合開始剤をプレポリマー溶液に添加しておく必要がある。また重合開始剤は、1種類に限られるものではなく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0049】
(IV)有機高分子化合物とリチウム塩とを直接非水電解液に溶解させ、ゲル状電解質を得る。このゲル状電解質を電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させ、ひきつづき、正極と負極の間にセパレータを介在させて電極群を得て、ゲル状非水電解質を備える二次電池を得る。
【0050】
(V)前述した(IV)の方法において、有機高分子化合物の代わりに架橋ポリマーを用いることができる。例えば、架橋性の官能基を有する化合物とリチウム塩と電解液とからプレゲル溶液を調製し、これを電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させたのち、架橋性の官能基を有する化合物を架橋させる。この架橋工程は、電極群を作製する前に行っても作製後に行ってもよい。
【0051】
架橋させる方法は特に限定されないが、装置の簡便性およびコスト面から考えて、加熱重合あるいは紫外線による光重合が好ましい。なお、加熱あるいは紫外線照射により架橋を行う場合には、重合方法に適した重合開始剤をプレゲル溶液に添加しておく必要がある。また重合開始剤は、1種類に限られるものではなく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0052】
(VI)正極と負極の間にセパレータを介在させた電極群を、容器に収容する。次いで、前述した(IV)のゲル状非水電解質を電極群に含浸させた後、容器を密封し、ゲル状非水電解質を備える二次電池を得る。あるいは、(V)のプレゲル溶液を電極群に含浸させた後、容器を封口する前か後にプレゲル溶液を架橋させ、ゲル状非水電解質を備える二次電池を得る。
【0053】
前述した(II)と(IV)における有機高分子化合物には、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドまたはその誘導体を骨格とするポリマー; フッ化ビニリデン、6フッ化プロピレン、4フッ化エチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、またはその共重合体;ポリアクリロニトリルまたはポリアクリロニトリルを主成分とし、アクリル酸メチル、ビニルピロリドン、酢酸ビニルなどとの共重合体を骨格とするポリアクリレート系ポリマー; ポリエーテル系ポリマー; ポリカーボネート系ポリマー; ポリアクリロニトリル系ポリマー; ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートまたはそれらの誘導体を骨格とし、メタクリル酸エチル、スチレン、酢酸ビニルなどとの共重合体であるポリエステル系ポリマー; フッ素樹脂; ポリオレフィン系樹脂; ポリエーテル系樹脂; およびこれらの2種以上からなる共重合体;等が挙げられる。また、これらの高分子の前駆体となるモノマーやオリゴマーからプレポリマー溶液(III)、プレゲル溶液(V)を作製できる。
【0054】
次いで、液状非水電解質およびゲル状非水電解質に含まれる非水溶媒および第1の電解質について説明する。
【0055】
非水溶媒としては、例えば、環状カーボネート{例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)}、鎖状カーボネート{例えば、メチルエチルカーボネート(MEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)}、1,2−ジメトキシエタン(DME)、ジエトキシエタン(DEE)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン(2−MeTHF)、1,3−ジオキソラン、1,3−ジメトキシプロパン、ビニレンカーボネート(VC)等を挙げることができる。使用する非水溶媒の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
【0056】
非水溶媒として好ましいものは、EC及びPCのうちの少なくとも一方からなる環状カーボネートと鎖状カーボネートとを含む非水溶媒a、EC及びPCのうちの少なくとも一方からなる環状カーボネートとγ−BLとを含む非水溶媒b、EC及びPCのうちの少なくとも一方からなる環状カーボネートとγ−BLとVCとを含む非水溶媒cが挙げられる。これら非水溶媒a〜cによると、二次電池の充放電サイクル特性をさらに向上することができる。
【0057】
第1の電解質には、第2の電解質で説明したのと同様なものを挙げることができる。第1の電解質と第2の電解質の種類は、同じでも、あるいは互いに異なっていても良い。
【0058】
非水溶媒中の第1の電解質の濃度は、1〜1.5mol/Lの範囲内にすることが望ましい。これは以下に説明する理由によるものである。濃度を1mol/L未満にすると、高い放電容量を得られない恐れがある。一方、濃度が1.5mol/Lを超えると、初充電時の負極表面へのLi析出量が増加する恐れがある。濃度のより好ましい範囲は、1.2〜1.5mol/Lである。
【0059】
正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜5重量部の範囲内にすることが望ましいが、放電容量と充放電サイクル寿命の双方に優れる二次電池を得るためには、下記に示すように非水溶媒中の第1の電解質の濃度に応じた範囲内にすることがより好ましい。
【0060】
すなわち、非水溶媒中の第1の電解質の濃度が1mol/L以上、1.2mol/L未満である場合、正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜3重量部の範囲内にすることが望ましい。
【0061】
非水溶媒中の第1の電解質の濃度が1.2mol/L以上、1.3mol/L以下である場合、正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜4重量部の範囲内にすることが望ましい。
【0062】
さらに、非水溶媒中の第1の電解質の濃度が1.3mol/Lより多く、1.5mol/L以下である場合、正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜5重量部の範囲内にすることが望ましい。
【0063】
本発明に係る方法で製造される非水電解質二次電池の一例を図1に示す。
【0064】
すなわち、金属製の円筒形容器1内の底部に、下部絶縁板2が配置されている。この容器1内には、正極4及び負極6をセパレータ5を介して渦巻状に巻回した電極群3が収納されている。電極群3を収納した容器1内には、非水電解液(図示せず)が注入されている。
【0065】
そして、電極群3の上部には上部絶縁板7が設けられ、容器1の開口部に正極端子9を有する封口板8がはめ込まれることによって、容器1が密閉されている。この正極端子9は、正極タブ10を介して正極4に接続されている。また、負極6は、負極タブ(図示せず)を介して容器1に接続されており、容器1の底部が負極端子としての役割を果たしている。
【0066】
前述した図1では、渦巻き状に捲回された電極群を用いる例を説明したが、電極群の形状は渦巻形状に限らず、例えば、正極と負極とをセパレータを介在させて扁平形状に捲回した電極群、正極と負極とをセパレータを介在させて積層した電極群、正極および負極をその間にセパレータを介在させて一回以上折り曲げた電極群等を用いることができる。また、電極群が収納される容器は、金属缶に限らず、例えば、樹脂層と金属層とを含むラミネートフィルム製の容器を用いても良い。
【0067】
また、渦巻形状もしくは扁平形状に捲回された電極群においては、正極の集電体と負極の活物質面がセパレータを介して対向している部分が存在していることが望ましい。そのような構成にすることによって、負極の端部を正極の端部に比べて延出させることができるため、負極端部への電流集中を緩和することができ、二次電池のサイクル性と安全性を向上することができる。
【0068】
【実施例】
以下、本発明の実施例を前述した図面を参照して詳細に説明する。
【0069】
(実施例1)
<正極の作製>
まず、リチウムコバルト酸化物(LixCoO2;但し、Xは0<X≦1である)粉末100重量部に対してLiPF6(粉末)を1重量部添加し、得られた混合物90重量%に、アセチレンブラック5重量%と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量%のジメチルフォルムアミド(DMF)溶液とを加えて混合し、スラリーを調製した。前記スラリーを厚さが15μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に塗布した後、乾燥し、プレスすることにより、正極を作製した。
【0070】
<負極の作製>
炭素質材料として3000℃で熱処理したメソフェーズピッチ系炭素繊維(粉末X線回折により求められる(002)面の面間隔(d002 )が0.336nm)の粉末を95重量%と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量%のジメチルフォルムアミド(DMF)溶液とを混合し、スラリーを調製した。前記スラリーを厚さが12μmの銅箔からなる集電体の両面に塗布し、乾燥し、プレスすることにより、負極を作製した。
【0071】
なお、炭素質物の(002)面の面間隔d002は、粉末X線回折スペクトルから半値幅中点法によりそれぞれ求めた。この際、ローレンツ散乱等の散乱補正は、行わなかった。
【0072】
<セパレータ>
厚さが25μmの微多孔性ポリエチレン膜からなるセパレータを用意した。
【0073】
<非水電解液の調製>
エチレンカーボネート(EC)及びメチルエチルカーボネート(MEC)を体積比率(EC:MEC)が1:2になるように混合して非水溶媒を調製した。得られた非水溶媒に六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )をその濃度が1モル/Lになるように溶解させて、非水電解液(液状非水電解質)を調製した。
【0074】
<電極群の作製>
正極及び負極をその間にセパレータを介して渦巻き状に捲回することにより電極群を作製した。得られた電極群をステンレス製の有底円筒状容器内に収納した後、非水電解液を5.8g注入し、封止することによって、前述した図1に示す構造を有する18650型の円筒形非水電解質二次電池を組み立てた。
【0075】
(実施例2〜28及び比較例1〜5)
正極スラリー中の電解質の配合量と非水電解液中の電解質濃度を下記表1に示すように変更すること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして円筒形非水電解質二次電池を組み立てた。
【0076】
得られた実施例1〜28及び比較例1〜5の二次電池について、25℃の環境下にて0.5Cにて4.2Vまで初期充電を行った後、1Cで3Vまで放電した際の放電容量を初期容量として測定を行い、測定結果を表1に示す。
【0077】
また、初期放電後の電池について、25℃の環境下において、1Cで4.2Vまでの充電と1Cで3Vまでの放電サイクル試験を行い、500サイクル時の放電容量の測定を行った。測定結果を表1に示したが、500サイクル目の容量維持率は、初期容量を100(%)としたときの比率で示したものである。
【0078】
さらに、実施例1〜28及び比較例1〜5の二次電池について、電極群への非水電解液の注液が完了するまでに要した時間を表1に併記する。
【0079】
【表1】
【0080】
表1から明らかなように、予め電解質が添加されているスラリーを用いて正極を作製する実施例1〜28の二次電池は、電解質が無添加のスラリーを用いる比較例1〜5の二次電池に比較して、500サイクル時の容量維持率が高いことが理解できる。
【0081】
また、およそ2000mAhの高容量が得られるのは、非水電解液中の電解質濃度が1mol/Lの場合、正極スラリー中の電解質量が1〜3重量部の範囲内である実施例1〜3の二次電池であり、非水電解液中の電解質濃度が1.2mol/Lの場合、正極スラリー中の電解質量が1〜4重量部の範囲内である実施例8〜11の二次電池である。一方、非水電解液中の電解質濃度が1.3mol/Lの場合、正極スラリー中の電解質量が1〜4重量部の範囲内である実施例15〜18の二次電池であり、また、非水電解液中の電解質濃度が1.5mol/Lの場合、正極スラリー中の電解質量が1〜5重量部の範囲内である実施例22〜26の二次電池である。
【0082】
さらに、表1の結果から、注液時間を短縮するためには、実施例1〜28のように非水電解液中の電解質濃度を1.5mol/L以下にするのが望ましいことが理解できる。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、充放電サイクル寿命が向上された非水電解質二次電池の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非水電解質二次電池の一実施形態を示す部分断面図。
【符号の説明】
1…容器、2…下部絶縁板、3…電極群、4…正極、5…セパレータ、6…負極、7…上部絶縁板、8…封口板、9…正極端子、10…正極タブ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、非水電解質二次電池の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、負極活物質としてリチウムを用いた非水電解質電池は高エネルギー密度電池として注目されており、正極活物質に二酸化マンガン(MnO2)、フッ化炭素[(CF2)n]、塩化チオニル(SOCl2)等を用いた一次電池は既に電卓、時計の電源やメモリのバックアップ電池として多用されている。
【0003】
さらに、近年、VTR、通信機器などの各種の電子機器の小型、軽量化に伴い、それらの電源として高エネルギー密度の二次電池の要求が高まり、リチウムを負極活物質とするリチウム二次電池の研究が活発に行われている。
【0004】
リチウム二次電池は、負極にリチウムを用い、プロピレンカーボネート(PC)、1,2-ジメトキシエタン(DME)、γ-ブチロラクトン(γ-BL)、テトラヒドロフラン(THF)等の非水溶媒中にLiClO4、LiBF4、LiAsF6等のリチウム塩を溶解した非水電解液やリチウムイオン伝導性固体電解質を非水電解質として用い、また、正極活物質としてはTiS2、MoS2、V2O5、V6O13、MnO2等のリチウムとの間でトポケミカル反応する化合物を用いることが研究されている。
【0005】
このリチウム二次電池においては、金属リチウムからなる負極の代わりに、リチウムを吸蔵放出する炭素質物、例えばコークス、樹脂焼成体、炭素繊維、熱分解気相成長炭素、黒鉛などを用いることも提案されている。
【0006】
これらリチウム二次電池においては、さらなる高容量化が求められており、高容量化の一手法として、非水電解液中の電解質濃度を高くする方法が知られている(例えば、電気化学会第67回大会講演要旨集(平成12年3月28日発行)の23頁)。この文献には、エチレンカーボネート(EC)とγ−ブチロラクトン(GBL)を体積比で2:3になるように混合し、得られた溶媒に電解質塩としてLiBF4またはLiPF6を溶解して電解液を調製し、この電解液と多官能アクリレートモノマーの混合液とを重合により化学架橋することでポリマーゲル電解質を得て、このポリマーゲル電解質を用いたセパレータを正極負極と共にアルミラミネートでパックしたリチウムイオンポリマー二次電池が開示されている。また、この文献には、ゲル電解質における高率放電性能と低温性能を向上させるためには、電解液溶媒がEC/GBL=2/3で塩としてLiBF4を用いた場合に2mol/L以上の高濃度域に最適な塩濃度があることが記載されている。
【0007】
しかしながら、電解液中の電解質濃度を高くすると、初充電時に負極表面上にLiが析出しやすくなるため、遊離Liの発生によって充放電効率が低下すると共に、サイクル経過に伴う電解質濃度の低下が顕著に生じる。このため、十分な充放電サイクル特性が得られないという問題点を生じる。また、電解液中の電解質濃度が高くなると電解液粘度が増加するため、組立時の電解液注液性の低下を招く恐れもある。
【0008】
【非特許文献1】
電気化学会第67回大会講演要旨集(平成12年3月28日発行)の23頁
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、充放電サイクル寿命が向上された非水電解質二次電池の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る非水電解質二次電池の製造方法は、正極と、負極と、非水溶媒及び前記非水溶媒に溶解される第1の電解質を含有する非水電解質とを具備する非水電解質二次電池の製造方法であって、
正極活物質及び第2の電解質を含むスラリーを調製する工程と、
前記スラリーを集電体に塗布する工程と
を具備する方法により前記正極を作製することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る非水電解質二次電池の製造方法は、正極と、負極と、非水溶媒及び前記非水溶媒に溶解される第1の電解質を含有する非水電解質とを具備する非水電解質二次電池の製造方法であって、
正極活物質及び第2の電解質を含むスラリーを調製する工程と、
前記スラリーを集電体に塗布する工程と
を具備する方法により前記正極を作製することを特徴とするものである。
【0012】
本発明によれば、放電容量が高く、かつ充放電サイクル寿命に優れる二次電池を実現することができる。
【0013】
すなわち、非水電解質中の電解質濃度を高くすると、高容量を得られるものの、負極表面のLi析出量が増大して充放電サイクル特性が低下する。そのうえ、非水電解質の粘度が増加するために電極に非水電解質が含浸し難くなり、注液工程に長時間を要して生産性が低くなる可能性がある。本発明のように正極スラリーに予め電解質を含有させることによって、非水電解質中の電解質濃度を高くせずにセル中のトータル電解質量を多くすることができるため、以下の(1)〜(3)に説明するような効果を得ることができる。
【0014】
(1)サイクル初期(特に初充電時)に発生しやすい負極表面へのLi析出を抑えることができる。
【0015】
(2)非水電解質中の電解質濃度のサイクル経過に伴う低下を、正極に含有させた電解質が徐々に非水電解質中に溶解することにより抑えることができる。
【0016】
(3)非水電解質の粘度増加を抑えることができるため、非水電解質の電極への含浸性を向上することができると共に、注液時間(含浸時間)を短縮することが可能である。
【0017】
前述の(1)、(2)の効果により充放電サイクル特性を向上することができる。また、(3)における含浸性の低下抑制により初充電時の充電ムラを抑えることができ、さらに非水電解質の注液時間(含浸時間)の短縮により製造コストダウンも期待できる。
【0018】
まず、正極の作製方法について説明する。
【0019】
この正極は、例えば、正極活物質及び第2の電解質を含むスラリーを調製し、得られたスラリーを集電体に塗布し、乾燥した後、プレスすることにより作製される。
【0020】
前記正極活物質としては、種々の酸化物、例えば二酸化マンガン、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物、リチウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物などを挙げることができる。中でも、リチウム含有コバルト酸化物(例えば、LiCoO2 )、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物(例えば、LiNi0.8 Co0.2 O2 )、リチウムマンガン複合酸化物(例えば、LiMn2 O4 、LiMnO2 )を用いると、高電圧が得られるために好ましい。なお、正極活物質としては、1種類の酸化物を単独で使用しても、あるいは2種類以上の酸化物を混合して使用しても良い。また、スラリー中の正極活物質の配合量は、80〜95重量%の範囲内にすることが望ましい。
【0021】
前記第2の電解質としては、例えば、過塩素酸リチウム(LiClO4 )、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4 )、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6 )、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3 SO3 )、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CF3 SO2 )2 ]、LiN(C2F5SO2)2などのリチウム塩を挙げることができる。使用する電解質の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
【0022】
正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜5重量部の範囲内にすることが望ましい。これは以下に説明するような理由によるものである。第2の電解質の配合量を1重量部未満にすると、充放電サイクル後期における非水電解質中の電解質濃度の低下を十分に抑えられないため、長い充放電サイクル寿命を得られない恐れがある。一方、第2の電解質の配合量が5重量部を超えると、正極スラリー中の活物質割合の減少による容量低下を生じる恐れがある。
【0023】
正極スラリーには、結着剤を含有させることができる。前記結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等を用いることができる。正極スラリー中の結着剤の配合量は、2〜7重量%の範囲内にすることが望ましい。
【0024】
また、正極スラリーには、導電剤を含有させることが望ましい。前記導電剤としては、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。正極スラリー中の導電剤の配合量は、3〜20重量%の範囲内にすることが望ましい。
【0025】
さらに、正極スラリーには、有機溶媒を含有させることができる。
【0026】
前記集電体としては、多孔質構造の導電性基板か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これら導電性基板は、例えば、アルミニウム、ステンレス、またはニッケルから形成することができる。中でも、アルミニウム製の導電性基板が好ましい。アルミニウムは、正極電位に対して安定であり、かつ電気伝導性に優れるため電池のレート特性やサイクル性の向上に寄与することができる。
【0027】
次いで、負極と非水電解質について説明する。
【0028】
(負極)
この負極は、負極集電体と、前記負極集電体の片面もしくは両面に担持され、負極活物質及び結着剤を含む負極層を有する。
【0029】
前記負極活物質には、リチウムイオンを吸蔵放出する炭素質物が好ましい。炭素質物としては、例えば、黒鉛、コークス、炭素繊維、球状炭素などの黒鉛質材料もしくは炭素質材料、熱硬化性樹脂、等方性ピッチ、メソフェーズピッチ、メソフェーズピッチ系炭素繊維、メソフェーズ小球体などに500〜3000℃で熱処理を施すことにより得られる黒鉛質材料または炭素質材料等を挙げることができる。中でも、2000℃以上で熱処理を施すことにより得られた面間隔d002が0.336nm〜0.34nmの範囲内の黒鉛結晶を有する黒鉛質材料が望ましい。
【0030】
前記結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース等を用いることができる。
【0031】
また、負極には、導電剤を含有させることができる。この導電剤としては、例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を用いることができる。
【0032】
前記負極活物質、導電剤および結着剤の配合割合は、負極活物質80〜98重量%、導電剤3〜30重量%、結着剤1〜7重量%の範囲にすることが望ましい。
【0033】
前記集電体としては、多孔性構造の導電性基板か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これら導電性基板は、例えば、銅、ステンレス、またはニッケルから形成することができる。集電体の厚さは5〜20μmであることが望ましい。この範囲であると電極強度と軽量化のバランスが取れるからである。
【0034】
前記負極は、例えば、負極活物質、導電剤および結着剤を適当な溶媒に懸濁させ、この懸濁物を集電体に塗布し、乾燥して薄板状にした後、所望の圧力で1〜5回プレスすることにより作製される。
【0035】
前記負極活物質には、前述したリチウムイオンを吸蔵放出する炭素質物の他に、リチウムを吸蔵・放出する金属、金属酸化物、金属硫化物もしくは金属窒化物や、リチウム金属、リチウム合金などを用いることができる。
【0036】
リチウムを吸蔵・放出する金属酸化物としては、たとえば、錫酸化物、珪素酸化物、リチウムチタン酸化物、ニオブ酸化物、タングステン酸化物等を挙げることができる。
【0037】
リチウムを吸蔵・放出する金属硫化物としては、たとえば、錫硫化物、チタン硫化物等を挙げることができる。
【0038】
リチウムを吸蔵・放出する金属窒化物としては、たとえば、リチウムコバルト窒化物、リチウム鉄窒化物、リチウムマンガン窒化物を挙げることができる。
【0039】
リチウム合金としては、たとえば、リチウムアルミニウム合金、リチウム錫合金、リチウム鉛合金、リチウム珪素合金等を挙げることができる。
【0040】
負極の面積は、正極の面積より大きいことが望ましい。そのような構成にすることによって、負極の端部を正極の端部に比べて延出させることができるため、負極端部への電流集中を緩和することができ、二次電池のサイクル性と安全性を向上することができる。
【0041】
正極と負極の間には、セパレータを配置することができる。セパレータは、多孔性シートから形成することができる。多孔質シートとしては、例えば、多孔質フィルムもしくは不織布を用いることができる。前記多孔質シートは、たとえばポリオレフィンおよびセルロースから選ばれる少なくとも一種類の材料からなることが好ましい。前記ポリオレフィンとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレンを挙げることができる。ポリエンチレンか、あるいはポリプロピレン、または両者からなる多孔質フィルムは、二次電池の安全性を向上できるため好ましい。
【0042】
セパレータの厚さは5〜30μmの範囲内にすることが望ましく、より好ましい範囲は10〜25μmである。
【0043】
(非水電解質)
前記非水電解質には、実質的に液状またはゲル状の形態を有するものを使用することができる。
【0044】
前記非水電解質は、例えば、以下の(I)〜(IV)に説明する方法で調製される。
【0045】
(I)前述した非水溶媒に第1の電解質(例えば、リチウム塩)を溶解させることにより非水電解液を得る(液状非水電解質)。
【0046】
(II)有機高分子化合物と、リチウム塩を溶媒に溶解させ、ポリマー溶液を調製する。次いで、このポリマー溶液を電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させ、溶媒を蒸発させてキャストする。次いで、正極と負極をその間にセパレータを介在させて電極群を得る。これを容器に収容し、非水電解液を注液してキャストしたポリマー膜に保持させることにより、ゲル状非水電解質を備える二次電池を得る。
【0047】
(III)前述した(II)の方法において、有機高分子化合物の代わりに、架橋ポリマーを用いても良い。例えば、(a)架橋性の官能基を有する化合物とリチウム塩と溶媒とからプレポリマー溶液を調製し、これを電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させた後、架橋性の官能基を有する化合物を架橋させる。次いで、正極と負極の間にセパレータを介在させて電極群を得る。架橋工程は、溶媒を揮発させる前に行っても後に行ってもよく、加熱により架橋させる場合などは溶媒を揮発させつつ架橋させてもよい。あるいは、(b)プレポリマー溶液を電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させた後、正極と負極をその間にセパレータを介在させて電極群を得る。その後、架橋工程を行うことも可能である。
【0048】
架橋させる方法は特に限定されないが、装置の簡便性およびコスト面から考えて、加熱重合あるいは紫外線による光重合が好ましい。なお、加熱あるいは紫外線照射により架橋を行う場合には、重合方法に適した重合開始剤をプレポリマー溶液に添加しておく必要がある。また重合開始剤は、1種類に限られるものではなく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0049】
(IV)有機高分子化合物とリチウム塩とを直接非水電解液に溶解させ、ゲル状電解質を得る。このゲル状電解質を電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させ、ひきつづき、正極と負極の間にセパレータを介在させて電極群を得て、ゲル状非水電解質を備える二次電池を得る。
【0050】
(V)前述した(IV)の方法において、有機高分子化合物の代わりに架橋ポリマーを用いることができる。例えば、架橋性の官能基を有する化合物とリチウム塩と電解液とからプレゲル溶液を調製し、これを電極(正極及び負極のうちの少なくとも一方)か、セパレータか、または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させたのち、架橋性の官能基を有する化合物を架橋させる。この架橋工程は、電極群を作製する前に行っても作製後に行ってもよい。
【0051】
架橋させる方法は特に限定されないが、装置の簡便性およびコスト面から考えて、加熱重合あるいは紫外線による光重合が好ましい。なお、加熱あるいは紫外線照射により架橋を行う場合には、重合方法に適した重合開始剤をプレゲル溶液に添加しておく必要がある。また重合開始剤は、1種類に限られるものではなく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0052】
(VI)正極と負極の間にセパレータを介在させた電極群を、容器に収容する。次いで、前述した(IV)のゲル状非水電解質を電極群に含浸させた後、容器を密封し、ゲル状非水電解質を備える二次電池を得る。あるいは、(V)のプレゲル溶液を電極群に含浸させた後、容器を封口する前か後にプレゲル溶液を架橋させ、ゲル状非水電解質を備える二次電池を得る。
【0053】
前述した(II)と(IV)における有機高分子化合物には、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドまたはその誘導体を骨格とするポリマー; フッ化ビニリデン、6フッ化プロピレン、4フッ化エチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、またはその共重合体;ポリアクリロニトリルまたはポリアクリロニトリルを主成分とし、アクリル酸メチル、ビニルピロリドン、酢酸ビニルなどとの共重合体を骨格とするポリアクリレート系ポリマー; ポリエーテル系ポリマー; ポリカーボネート系ポリマー; ポリアクリロニトリル系ポリマー; ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートまたはそれらの誘導体を骨格とし、メタクリル酸エチル、スチレン、酢酸ビニルなどとの共重合体であるポリエステル系ポリマー; フッ素樹脂; ポリオレフィン系樹脂; ポリエーテル系樹脂; およびこれらの2種以上からなる共重合体;等が挙げられる。また、これらの高分子の前駆体となるモノマーやオリゴマーからプレポリマー溶液(III)、プレゲル溶液(V)を作製できる。
【0054】
次いで、液状非水電解質およびゲル状非水電解質に含まれる非水溶媒および第1の電解質について説明する。
【0055】
非水溶媒としては、例えば、環状カーボネート{例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)}、鎖状カーボネート{例えば、メチルエチルカーボネート(MEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)}、1,2−ジメトキシエタン(DME)、ジエトキシエタン(DEE)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン(2−MeTHF)、1,3−ジオキソラン、1,3−ジメトキシプロパン、ビニレンカーボネート(VC)等を挙げることができる。使用する非水溶媒の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
【0056】
非水溶媒として好ましいものは、EC及びPCのうちの少なくとも一方からなる環状カーボネートと鎖状カーボネートとを含む非水溶媒a、EC及びPCのうちの少なくとも一方からなる環状カーボネートとγ−BLとを含む非水溶媒b、EC及びPCのうちの少なくとも一方からなる環状カーボネートとγ−BLとVCとを含む非水溶媒cが挙げられる。これら非水溶媒a〜cによると、二次電池の充放電サイクル特性をさらに向上することができる。
【0057】
第1の電解質には、第2の電解質で説明したのと同様なものを挙げることができる。第1の電解質と第2の電解質の種類は、同じでも、あるいは互いに異なっていても良い。
【0058】
非水溶媒中の第1の電解質の濃度は、1〜1.5mol/Lの範囲内にすることが望ましい。これは以下に説明する理由によるものである。濃度を1mol/L未満にすると、高い放電容量を得られない恐れがある。一方、濃度が1.5mol/Lを超えると、初充電時の負極表面へのLi析出量が増加する恐れがある。濃度のより好ましい範囲は、1.2〜1.5mol/Lである。
【0059】
正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜5重量部の範囲内にすることが望ましいが、放電容量と充放電サイクル寿命の双方に優れる二次電池を得るためには、下記に示すように非水溶媒中の第1の電解質の濃度に応じた範囲内にすることがより好ましい。
【0060】
すなわち、非水溶媒中の第1の電解質の濃度が1mol/L以上、1.2mol/L未満である場合、正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜3重量部の範囲内にすることが望ましい。
【0061】
非水溶媒中の第1の電解質の濃度が1.2mol/L以上、1.3mol/L以下である場合、正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜4重量部の範囲内にすることが望ましい。
【0062】
さらに、非水溶媒中の第1の電解質の濃度が1.3mol/Lより多く、1.5mol/L以下である場合、正極スラリー中の第2の電解質の配合量は、正極活物質100重量部に対して1〜5重量部の範囲内にすることが望ましい。
【0063】
本発明に係る方法で製造される非水電解質二次電池の一例を図1に示す。
【0064】
すなわち、金属製の円筒形容器1内の底部に、下部絶縁板2が配置されている。この容器1内には、正極4及び負極6をセパレータ5を介して渦巻状に巻回した電極群3が収納されている。電極群3を収納した容器1内には、非水電解液(図示せず)が注入されている。
【0065】
そして、電極群3の上部には上部絶縁板7が設けられ、容器1の開口部に正極端子9を有する封口板8がはめ込まれることによって、容器1が密閉されている。この正極端子9は、正極タブ10を介して正極4に接続されている。また、負極6は、負極タブ(図示せず)を介して容器1に接続されており、容器1の底部が負極端子としての役割を果たしている。
【0066】
前述した図1では、渦巻き状に捲回された電極群を用いる例を説明したが、電極群の形状は渦巻形状に限らず、例えば、正極と負極とをセパレータを介在させて扁平形状に捲回した電極群、正極と負極とをセパレータを介在させて積層した電極群、正極および負極をその間にセパレータを介在させて一回以上折り曲げた電極群等を用いることができる。また、電極群が収納される容器は、金属缶に限らず、例えば、樹脂層と金属層とを含むラミネートフィルム製の容器を用いても良い。
【0067】
また、渦巻形状もしくは扁平形状に捲回された電極群においては、正極の集電体と負極の活物質面がセパレータを介して対向している部分が存在していることが望ましい。そのような構成にすることによって、負極の端部を正極の端部に比べて延出させることができるため、負極端部への電流集中を緩和することができ、二次電池のサイクル性と安全性を向上することができる。
【0068】
【実施例】
以下、本発明の実施例を前述した図面を参照して詳細に説明する。
【0069】
(実施例1)
<正極の作製>
まず、リチウムコバルト酸化物(LixCoO2;但し、Xは0<X≦1である)粉末100重量部に対してLiPF6(粉末)を1重量部添加し、得られた混合物90重量%に、アセチレンブラック5重量%と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量%のジメチルフォルムアミド(DMF)溶液とを加えて混合し、スラリーを調製した。前記スラリーを厚さが15μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に塗布した後、乾燥し、プレスすることにより、正極を作製した。
【0070】
<負極の作製>
炭素質材料として3000℃で熱処理したメソフェーズピッチ系炭素繊維(粉末X線回折により求められる(002)面の面間隔(d002 )が0.336nm)の粉末を95重量%と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量%のジメチルフォルムアミド(DMF)溶液とを混合し、スラリーを調製した。前記スラリーを厚さが12μmの銅箔からなる集電体の両面に塗布し、乾燥し、プレスすることにより、負極を作製した。
【0071】
なお、炭素質物の(002)面の面間隔d002は、粉末X線回折スペクトルから半値幅中点法によりそれぞれ求めた。この際、ローレンツ散乱等の散乱補正は、行わなかった。
【0072】
<セパレータ>
厚さが25μmの微多孔性ポリエチレン膜からなるセパレータを用意した。
【0073】
<非水電解液の調製>
エチレンカーボネート(EC)及びメチルエチルカーボネート(MEC)を体積比率(EC:MEC)が1:2になるように混合して非水溶媒を調製した。得られた非水溶媒に六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )をその濃度が1モル/Lになるように溶解させて、非水電解液(液状非水電解質)を調製した。
【0074】
<電極群の作製>
正極及び負極をその間にセパレータを介して渦巻き状に捲回することにより電極群を作製した。得られた電極群をステンレス製の有底円筒状容器内に収納した後、非水電解液を5.8g注入し、封止することによって、前述した図1に示す構造を有する18650型の円筒形非水電解質二次電池を組み立てた。
【0075】
(実施例2〜28及び比較例1〜5)
正極スラリー中の電解質の配合量と非水電解液中の電解質濃度を下記表1に示すように変更すること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして円筒形非水電解質二次電池を組み立てた。
【0076】
得られた実施例1〜28及び比較例1〜5の二次電池について、25℃の環境下にて0.5Cにて4.2Vまで初期充電を行った後、1Cで3Vまで放電した際の放電容量を初期容量として測定を行い、測定結果を表1に示す。
【0077】
また、初期放電後の電池について、25℃の環境下において、1Cで4.2Vまでの充電と1Cで3Vまでの放電サイクル試験を行い、500サイクル時の放電容量の測定を行った。測定結果を表1に示したが、500サイクル目の容量維持率は、初期容量を100(%)としたときの比率で示したものである。
【0078】
さらに、実施例1〜28及び比較例1〜5の二次電池について、電極群への非水電解液の注液が完了するまでに要した時間を表1に併記する。
【0079】
【表1】
【0080】
表1から明らかなように、予め電解質が添加されているスラリーを用いて正極を作製する実施例1〜28の二次電池は、電解質が無添加のスラリーを用いる比較例1〜5の二次電池に比較して、500サイクル時の容量維持率が高いことが理解できる。
【0081】
また、およそ2000mAhの高容量が得られるのは、非水電解液中の電解質濃度が1mol/Lの場合、正極スラリー中の電解質量が1〜3重量部の範囲内である実施例1〜3の二次電池であり、非水電解液中の電解質濃度が1.2mol/Lの場合、正極スラリー中の電解質量が1〜4重量部の範囲内である実施例8〜11の二次電池である。一方、非水電解液中の電解質濃度が1.3mol/Lの場合、正極スラリー中の電解質量が1〜4重量部の範囲内である実施例15〜18の二次電池であり、また、非水電解液中の電解質濃度が1.5mol/Lの場合、正極スラリー中の電解質量が1〜5重量部の範囲内である実施例22〜26の二次電池である。
【0082】
さらに、表1の結果から、注液時間を短縮するためには、実施例1〜28のように非水電解液中の電解質濃度を1.5mol/L以下にするのが望ましいことが理解できる。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、充放電サイクル寿命が向上された非水電解質二次電池の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非水電解質二次電池の一実施形態を示す部分断面図。
【符号の説明】
1…容器、2…下部絶縁板、3…電極群、4…正極、5…セパレータ、6…負極、7…上部絶縁板、8…封口板、9…正極端子、10…正極タブ。
Claims (2)
- 正極と、負極と、非水溶媒及び前記非水溶媒に溶解される第1の電解質を含有する非水電解質とを具備する非水電解質二次電池の製造方法であって、
正極活物質及び第2の電解質を含むスラリーを調製する工程と、
前記スラリーを集電体に塗布する工程と
を具備する方法により前記正極を作製することを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法。 - 前記非水溶媒中の前記第1の電解質の濃度は1〜1.5mol/Lの範囲内であり、かつ前記スラリー中の前記第2の電解質の配合量は、前記正極活物質100重量部に対して1〜5重量部の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池の製造方法。
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| JP2002370515A JP2004200122A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 非水電解質二次電池の製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002370515A patent/JP2004200122A/ja active Pending
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