JP2004200131A - 自動車のアース端子接続構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接続部品14の第1当接部15がアース端子11に当接し、第2当接部16がナット13に当接して、アース端子11と車体パネル2とをこれら接続部品14とナット13およびボルト12を介して電気的に接続するから、車体パネル2が塗装されていても確実にアース機能を発揮でき、しかも、アース端子11は樹脂成形品6の下側に隠れるため見栄えを向上できる。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のアース端子接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のアース端子接続構造として、車体パネルの表面側に樹脂成形品を重ね、この樹脂成形品の表面側にアース端子を重ねて、これらをボルトおよびナットを用いて共締めしたアース構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−168469号公報(3頁、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の構造では、アース端子が最も表面側に配置されるために、アース端子が直接見えて見栄えが悪くなってしまうことは否めない。
【0005】
そこで、車体パネルの表面側にアース端子を重ね、このアース端子の表面側にトリム部品等の樹脂成形部品を重ねて、これらを共締めすることにより見栄えの良いアース構造を得ることが考えられるが、このようなアース構造では、特に車体パネルが塗装されている場合にはアースが十分に機能しないことも生じ得る。
【0006】
そこで、本発明は見栄えが良く、かつ、アース機能を十分に発揮させることができる自動車のアース端子接続構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車のアース端子接続構造にあっては、塗装された車体パネルの表面側にアース端子を重ね、該アース端子の表面側に樹脂成形品を重ねて、これらをボルトおよびナットによって共締めした構造において、
前記アース端子に当接する第1当接部と、前記ナット又はボルト頭部に当接する第2当接部と、を備えて、前記アース端子とナット又はボルト頭部とを電気的に接続する接続部品を設けたことを特徴としている。
【0008】
【発明の効果】
本発明によれば、接続部品の第1当接部がアース端子に当接し、第2当接部がナット又はボルト頭部に当接して、アース端子と車体パネルとをこれら接続部品とボルトおよびナットを介して電気的に接続しているため、車体パネルが塗装されていても確実にアース機能を発揮させることができることは勿論、アース端子は樹脂成形品の裏面側に配置されるため見栄えを向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0010】
図1〜図7は本発明の一実施形態を示すもので、図1は本発明の構造を採用した自動車のトランクフロアを示す斜視図、図2はアース端子接続部分を示す斜視図、図3はアース端子接続部分の分解斜視図、図4はアース端子接続部分の断面図、図5はアース端子接続部分の要部の拡大図、図6は接続部品の斜視図、図7は接続部品の平面図である。
【0011】
本実施形態のアース端子接続構造は、図1に示すように車体1のトランクフロアに適用してあり、塗装された車体パネルとしてのトランクフロアパネル2には、該トランクフロアパネル2上にスペアタイヤ収納部3を隔成する樹脂成形品としてのトランクフロアトリム4を配設してある。
【0012】
トランクフロアトリム4はスペアタイヤ収納部3の側壁を構成する隔成壁5の下端にフランジ部6を曲折成形してあり、このフランジ6を介してトランクフロアパネル2上に定置される。
【0013】
TVチューナー等の電装部品7は前記トランクフロアトリム4の内側に配設してトランクルームT・R内に露出しないようにしてある。
【0014】
この電装部品7には複数の金属製のブラケット8を連結してあり、これらブラケット8を介してトランクフロアパネル2上にボルト・ナット等により締結固定してある。
【0015】
そして、この電装部品7に設けたアース端子11をトランクフロアパネル2上に重ね、このアース端子11の上に前記隔成壁5のフランジ部6を接続部品14を介して重ねて、これらをボルト12およびナット13により共締めすることにより、アース端子11とトランクフロアパネル2とをこれら接続部品14とボルト12およびナット13を介して電気的に接続してある。
【0016】
前記電装部品7の複数のブラケット8は何れも防錆のため塗装してあり、本実施形態ではこれらブラケット8のうち、最も隔成壁5に近い1つ8Aをアース端子11として有効利用している。
【0017】
ブラケット8Aの下端に曲折成形した取付フランジ9には、前記隔成壁5のフランジ部6の下側に延びる延出部10を形成してあり、これらフランジ部6と延出部10にそれぞれ前記ボルト12を挿通するためのボルト挿通孔6a,10aを形成してある。
【0018】
本実施形態では前記ボルト12をその頭部12aを介してトランクフロアパネル2上に溶接して接合してあり、このボルト12に前記延出部10およびフランジ部6のボルト挿通孔10a,6aを挿通してナット13を螺装することにより、ブラケット8Aの固定とアース端子11の接続とを同時に行えるようにしてある。
【0019】
前記接続部品14は、アース端子11に当接する第1当接部15と、前記ナット13に当接する第2当接部16とを備えていて、これら第1当接部15と第2当接部16とを前記ボルト12およびナット13によりアース端子11とフランジ部6とを重ねた状態で共締めすることによって、アース端子11とナット13とを電気的に接続するようになっている。
【0020】
本実施形態では、前記接続部品14を図6,図7に示すように第1当接部15と第2当接部16とを、それらの一端部の両側において連設部17により一体に連設して、前記フランジ部6にその端末側から差し込むことにより第1当接部15がフランジ部6の裏面に沿い、第2当接部16がフランジ部6の表面に沿って、該フランジ部6に挟着するようにしたクリップ構造としてある。
【0021】
第1当接部15と第2当接部16の各他端部(連設部17と反対側)間の寸法は、自由状態で前記フランジ部6の厚みよりも小さくして、フランジ部6に差し込んだ際にばね作用により該フランジ部6に確実に挟着できるようにしてある。
【0022】
また、第2当接部16の前記他端部の端末は外側(図6の上側)に向けて斜状に曲折した挿入ガイド部18としてある一方、第1当接部15の前記他端部の端末には、外側(図6の下側)に向けて斜状に曲折して挿入ガイドを兼ねた複数の当接部としての爪部19を設けてある。
【0023】
この当接部19は端部を3角形状に尖鋭に形成してあって、前記ボルト12およびナット13の締め付け前においては先端がアース端子11に当接し、ボルト12およびナット13の締め付けによって先端がアース端子11の表面に沿ってスライドして、接続部品14自体およびアース端子11の表面塗装を剥離し得るようにしてある。
【0024】
他方、第2当接部16には前記ナット13に向かって突出して該ナット13の締め付け面に当接する突出部20をエンボス成形してある。
【0025】
本実施形態にあっては、前記アース端子11の接続に際しては、予め前記接続部品14をトランクフロアトリム4のフランジ部6の所定部位に、第1当接部15が下側に、第2当接部16が上側となるように挟着して、これら第1,第2当接部15,16にそれぞれ設けたボルト挿通孔15a,16aをフランジ部6のボルト挿通孔6aに整合させる。
【0026】
一方、電装部品7はトランクフロアパネル2上にブラケット8を介してボルト・ナット30により固定するが、アース端子11となるブラケット8Aは、その取付フランジ9をトランクフロアパネル2上に接合配置した前記ボルト12に挿通して、該トランクフロアパネル2およびボルト頭部12aに当接して定置しておく。
【0027】
次に、トランクフロアパネル2上にトランクフロアトリム4を装着して、該トランクフロアトリム4により前記電装部品7を覆うと共に、隔成壁5によりトランクフロアパネル2上にスペアタイヤ収納部3を隔成するが、このとき、前記接続部品14およびフランジ部6のボルト挿通孔15a,16aおよび6aを前記ボルト12に挿通配置する。
【0028】
そして、ボルト12の突出端部にナット13を螺装して、これらボルト12とナット13とにより前記フランジ部6とアース端子11と接続部品14とを共締めすることによって、アース端子11を構成するブラケット8Aの固定と、該アース端子11の接続とを同時に行うことができる。
【0029】
ここで、前記ナット12による締め付け時に接続部品14が回転しないように、図2に示すようにフランジ部6の接続部品14が配置される部分の両側に回転止め部21を突出成形しておくことが望ましく、このように一対の回転止め部21を設けておくことにより、該回転止め部21によって接続部品14の差し込み位置決めを行えるので、該接続部品14のフランジ部6へのサブアッセンブリを容易に行うこともできる。
【0030】
以上の構成により本実施形態のアース端子接続構造にあっては、接続部品14の第1当接部15がアース端子11に当接し、第2当接部16がナット13に当接して、アース端子11と車体パネルであるトランクフロアパネル2とをこれら接続部品14とナット13およびボルト12を介して電気的に接続しているため、トランクフロアパネル2の表面が塗装されていても確実にアース機能を発揮させることができることは勿論、アース端子11は樹脂成形品であるトランクフロアトリム4の裏面側に配置されるため見栄えを向上することができる。
【0031】
また、接続部品14をフランジ部6およびアース端子11と共締めするようにしてあるため、接続部品14専用の固定部材が不要となって設計上およびコスト的に有利に得られ、しかも、該接続部品14をクリップ状としてフランジ部6へ挟着できるため、フランジ部6へワンタッチでサブアッセンブリできて組付け上有利に得ることができる。
【0032】
更に、この接続部品14はその第1当接部15の爪部19がボルト12およびナット13の締め付けによりアース端子11の表面をスライドするようにしてあるため、接続部品14とアース端子11との少なくとも一方が防錆上および外観向上のため塗装されていても、爪部19がアース端子11上に沿ってスライドすることにより該塗装が剥離して電気的導通を確保することができる一方、第2当接部16の突出部20がナット13の締め付けにより、ナット13の回転時に突出部20の表面塗装が擦れて剥離し電気的導通を確保することができる。
【0033】
また、アース端子11として電装部品7の取付用のブラケット8Aを有効利用しているため、電装部品7に別途アース端子を設ける必要がなく部品点数を削減できてコスト的に有利に得ることができる。
【0034】
そしてまた、前記アース端子11はトランクルームT・R内でも、特に、スペアタイヤ収納部3を隔成するトランクフロアトリム4の隔成壁5の下端のフランジ部6の下側に配設されるため、フランジ部6上に接続部品14が存在していても通常状態であっても見えにくい上に、スペアタイヤを収納した場合にはアース端子接続部がスペアタイヤに隠れてしまうため見栄えを一段と向上することができる。
【0035】
ところで、本発明のアース端子接続構造は前記実施形態を例にとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採ることができ、例えば、ボルト12を車体パネル2に溶接固定したが、逆にナット13を車体パネル2に溶接固定してもよく、また、アース端子接続構造をトランクルームT・Rの他、車室あるいはエンジンルーム等にも適用でき、樹脂成形部品4としては、電装部品7の樹脂カバー等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自動車のトランクフロアを示す斜視図。
【図2】本発明の一実施形態におけるアース端子接続部分を示す斜視図。
【図3】図2に示したアース端子接続部分の分解斜視図。
【図4】図2に示したアース端子接続部分の断面図。
【図5】図4に示したアース端子接続部分の拡大図。
【図6】本発明の一実施形態における接続部品の斜視図。
【図7】図6に示した接続部品の平面図。
【符号の説明】
1…車体
2…トランクフロアパネル(車体パネル)
3…スペアタイヤ収納部
4…トランクフロアトリム(樹脂成形部品)
5…隔成壁
6…フランジ部
7…電装部品
8,8A…ブラケット
11…アース端子
12…ボルト
13…ナット
14…接続部品
15…第1当接部
16…第2当接部
19…爪部(当接部)
20…突出部
Claims (7)
- 塗装された車体パネルの表面側にアース端子を重ね、該アース端子の表面側に樹脂成形品を重ねて、これらをボルトおよびナットによって共締めした構造において、
前記アース端子に当接する第1当接部と、前記ナット又はボルト頭部に当接する第2当接部と、を備えて、前記アース端子とナット又はボルト頭部とを電気的に接続する接続部品を設けたことを特徴とする自動車のアース端子接続構造。 - 接続部品を、前記ボルトおよびナットにより共締めしたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のアース端子接続構造。
- 接続部品は、その第1当接部が樹脂成形品の裏面に沿って設けられ、かつ、第2当接部が樹脂成形品の表面に沿って設けられて、予め樹脂成形品に挟着可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車のアース端子接続構造。
- 接続部品の第1当接部は、前記ボルトおよびナットの締め付け前においては前記アース端子に向かって突出して当接する当接部を有し、該当接部がボルトおよびナットの締め付けによりアース端子の表面に沿ってスライドするようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車のアース端子接続構造。
- 接続部品の第2当接部は、前記ボルト頭部又はナットに向かって突出して当接する突出部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動車のアース端子接続構造。
- アース端子が、電装部品に連結されて該電装部品を車体パネルに固定するためのブラケットであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の自動車のアース端子接続構造。
- 車体パネルがトランクフロアパネルであり、かつ、樹脂成形品がトランクフロアパネル上にスペアタイヤ収納部を隔成するトランクフロアトリムであって、前記接続部品を該トランクフロアトリムのスペアタイヤ収納部の側壁を構成する隔成壁の下端に曲折成形されたフランジ部に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の自動車のアース端子接続構造。
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2002
- 2002-12-20 JP JP2002370816A patent/JP4010245B2/ja not_active Expired - Fee Related
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