JP2004200341A - 半導体素子の生産管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】余剰の仕掛りを発生させることなく、真に必要なウエハロット投入数を決定することができる半導体素子の生産管理方法を提供する。
【解決手段】ウエハプロセス工程WPと、ウエハテスト工程WTと、組み立て工程Aと、検査工程Tとからなる半導体素子の生産ラインでは、素子構造が同一でありかつ歩留まりが互いに異なる製品1及び製品2が、1つのウエハロットから生産される。この生産ラインにおいては、まず、歩留まりが小さい製品1の必要ウエハ投入数を決定し、次に歩留まりが大きい製品2の必要ウエハ投入数を決定し、これらの必要ウエハ投入数を合算して上記ウエハロットに投入すべきウエハの数を決定するといった生産管理を行い、余剰の仕掛りの発生を防止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、素子構造ないしチップ構造が同一であり、かつ歩留まりが互いに異なる複数の種類の半導体素子(製品)を1つのウエハロットから生産するようになっている生産ラインにおける半導体素子の生産管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ウエハから半導体素子を生産する場合、ウエハロット中には正常な半導体素子には加工することができないものが存在する。このため、生産ラインに投入されたウエハからは、一定の割合でしか半導体素子は得られない。そこで、かかる半導体素子の生産ラインにおいては、この一定の割合すなわち歩留まりに基づいて、生産ラインに投入すべきウエハの数を決定するようにしている(例えば、特許文献1参照)。なお、歩留まりは、半導体素子の種類毎に異なる。
【0003】
ところで、かかる半導体素子の生産形態は多品種少量生産であることが多いので、1つの生産ラインで複数の種類の半導体素子を生産するのが普通であり、素子構造(ないしはチップ構造)が同一である場合は、複数の種類の半導体素子を1つのウエハロットから生産することが多い。そして、このような場合、従来の半導体素子の生産手法では、半導体素子(種類としての半導体素子であり、以下「製品」という。)毎に、必要ウエハ投入数をその歩留まりに基づいて決定し、上記各必要ウエハ投入数を合算して上記ウエハロットに投入すべきウエハの数(以下、「ウエハロット投入数」という。)を決定している。すなわち、素子構造が同一であり総合歩留まりがそれぞれY1、Y2(但し、Y1<Y2)である製品1、2(半導体素子1、2)を、それぞれ数量P1、P2だけ生産する場合、ウエハロット投入数Nを、次の式1により決定している。
【数1】
N=P1/Y1+P2/Y2……………………………………………………式1
【0004】
具体例(数値例)として、例えば、製品1、2の歩留まり及び生産数量が次の数値であるとする。
Y1:0.46(46%)
Y2:0.66(66%)
P1:2000
P2:1000
この場合、次に示すように、ウエハロット投入数Nは5863となる。
N=2000/0.46+1000/0.66=4348+1515=5863
【0005】
【特許文献1】
特開平10−56048号公報([0025]〜[0026]、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、製品1、2の歩留まりが互いに異なる場合、一方の製品の生産には用いることができなくても、他方の製品の生産には用いることができるウエハが存在することになる。しかし、上記従来の半導体素子の生産手法では、このような事情は全く考慮されず、単純に前記の式1によりウエハロット投入数Nを決定することになる。例えば、前記の具体例(数値例)の場合、次に示すように、製品1用として投入した4348のウエハのうち、870のウエハは製品2の生産に使用することができる。
4348×(Y2−Y1)=4348×(0.66−0.46)=870
【0007】
この場合、これらの870のウエハは、本来投入不要のものである。このように、従来の半導体素子の生産手法ないし生産管理手法においては、製品毎に個々に独立して必要ウエハ投入数を求め、上記各必要ウエハ投入数を合算してこの1つのウエハロット投入数を決定しているので、余剰の仕掛りが発生し、生産効率が低下するといった問題がある。
【0008】
本発明は上記従来の問題を解決するためになされたものであって、余剰の仕掛りを発生させることなく、真に必要なウエハロット投入数を決定することができ、生産性を向上させることができる半導体素子の生産管理方法を提供することを目的ないし課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる半導体素子の生産管理方法は、素子構造(チップ構造)が同一でありかつ歩留まりが互いに異なる複数の種類の半導体素子を1つのウエハロットから生産するようになっている生産ラインにおける半導体素子の生産管理方法であって、歩留まりが最も小さい半導体素子(種類としての半導体素子)から歩留まりが最も大きい半導体素子(種類としての半導体素子)へ、順に、上記各半導体素子(種類としての半導体素子)の必要ウエハ投入数を決定して行き、上記各必要ウエハ投入数を合算して上記ウエハロットに投入すべきウエハの数(ウエハロット投入数)を決定することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を具体的に説明する。本発明の実施の形態にかかる半導体素子の生産管理方法は、いずれも、素子構造ないしはチップ構造が同一でありかつ歩留まりが互いに異なる複数の種類の半導体素子(製品)を1つのウエハロットから生産する際に、歩留まりが最も小さい半導体素子(製品)から歩留まりが最も大きい半導体素子(製品)へ、順に、必要ウエハ投入数を決定して行き、上記必要ウエハ投入数を合算してウエハロット投入数を決定することを基本的な特徴とする。なお、この生産管理方法は、具体的には、各種演算を行うコンピュータを備えた生産管理システムによって実行される。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる、2種類の半導体素子1(以下、「製品1」という。)及び半導体素子2(以下、「製品2」という。)を生産する生産ラインにおける生産管理方法を示している。図1に示すように、実施の形態1にかかる生産ラインでは、製品1及び製品2は順に、ウエハプロセス工程WP、ウエハテスト工程WT、組み立て工程A及び検査工程Tの一連の工程を経て生産される。
ここで、各工程における仕掛数を、順に、SWP、SWT、SA、STとする。
そして、製品1についての、各工程における歩留まりを、順に、YWP、YWT1、YA1、YT1とする。また、製品2についての、各工程における歩留まりを、順に、YWP、YWT2、YA2、YT2とする。
【0012】
この場合、製品1及び製品2の総合歩留まりY1、Y2は、それぞれ、次の式2及び式3であらわされる。
【数2】
Y1=YWP×YWT1×YA1×YT1……………………………………………式2
【数3】
Y2=YWP×YWT2×YA2×YT2……………………………………………式3
【0013】
ここで、Y1はY2より小さい値である(0<Y1<Y2<1)。そして、製品1換算仕掛数S1(仕掛り中のウエハから生産可能な製品1の数量)を、次の式4で定義する。
【数4】
S1=ST×YT1+SA×YA1×YT1+SWT×YWT1×YA1×YT1+SWP×Y1……式4
【0014】
以下、図1中のフローチャートを参照しつつ、上記条件に従って製品1、2を、それぞれ、数量P1、P2(生産予定数量)だけ生産する場合における、必要ウエハ投入数ないしウエハロット投入数の決定方法、すなわち半導体素子の生産管理方法を説明する。
実施の形態1にかかる半導体素子の生産管理方法では、まず、歩留まりの低い製品1に着目し、その生産予定数量P1が製品1換算仕掛数S1より大きいか否かを比較する(ステップS1)。
【0015】
ステップS1で、P1≦S1であれば(NO)、予定された数量の製品1を仕掛り中のウエハで生産することができるので、製品1のためのウエハの投入は不要である。この場合、製品1を確保した後における、製品2換算仕掛数S2a(仕掛り中のウエハから生産可能な製品2の数量)は、次の式5であらわされる。
【数5】
S2a=(S1−P1)×Y2/Y1…………………………………………………式5
【0016】
つまり、製品2は歩留まりY2が大きいので、製品1との歩留まり差により、数量S2aの製品2が生産可能となる。
【0017】
そこで、製品2の生産予定数量P2と製品2換算仕掛数S2a(生産可能数量)とを比較する(ステップS2)。ここで、P2≦S2a(=(S1−P1)×Y2/Y1)であれば(NO)、すでに投入されている仕掛り中のウエハだけで、予定された数量の製品2を生産することができるので、製品2用のウエハの投入は不要である。つまり、製品1のためのウエハの投入が不要であるだけでなく、製品2のためのウエハの投入も不要であるので、このウエハロットに対するウエハの投入は全く不要である(ステップS3)。よって、このケース(ケース1)におけるウエハロット投入数Nは0である。
【0018】
他方、ステップS2で、P2>S2a(=(S1−P1)×Y2/Y1)であれば(YES)、予定された数量の製品2を生産するにはウエハが不足しているので、製品2用のウエハを投入する(ステップS4)。この場合の製品2の必要ウエハ投入数N2’は、次の式6であらわされる。
【数6】
N2'=(P2−S2a)/Y2=(P2−(S1−P1)×Y2/Y1)/Y2………………式6
よって、このケース(ケース2)におけるウエハロット投入数NはN2’である。
【0019】
次に、ステップS1で、P1>S1である場合を説明する。P1>S1であれば(YES)、予定された数量の製品1を生産するにはウエハが不足しているので、製品1用のウエハを投入する(ステップS5)。この場合の必要ウエハ投入数N1は、次の式7であらわされる。
【数7】
N1=(P1−S1)/Y1…………………………………………………………式7
【0020】
このようにN1のウエハを投入した場合、これらのウエハのうちのN1×Y1(=(P1−S1))のウエハが、製品1の生産のために実際に費やされる。さらに、このようにN1のウエハを投入することにより、歩留まりの高い製品2が、製品1との歩留まり差により、製品2換算仕掛数S2bだけ生産可能となる。
この製品2換算仕掛数S2bは、次の式8であらわされる。
【数8】
S2b=N1×(Y2−Y1)…………………………………………………式8
【0021】
そこで、製品2の生産予定数量P2と製品2換算仕掛数S2b(=N1×(Y2−Y1))とを比較する(ステップS6)。ここで、P2≦S2bであれば(NO)、製品1用に投入されたウエハにより予定された数量の製品2を生産することができるので、製品2用のウエハの投入は不要となり、このウエハロットに対するウエハの投入は終了する(ステップS7)。よって、このケース(ケース3)におけるウエハロット投入数NはN1である。
【0022】
他方、ステップS6で、P2>S2b(=N1×(Y2−Y1))であれば(YES)、予定された数量の製品2を生産するにはウエハが不足しているので、製品2用のウエハを投入する(ステップS8)。この場合の製品2の必要ウエハ投入数N2は、次の式9であらわされる。
【数9】
N2=(P2−N1×(Y2−Y1))/Y2………………………………………式9
よって、このケース(ケース4)におけるウエハロット投入数Nは(N1+N2)である。
【0023】
一般的には、上記のように必要ウエハ投入数ないしウエハロット投入数が決定されるが、以下、具体的な数値を当てはめて、これらの投入数の決定方法をより具体的に説明する。ここで、各生産予定数量、各仕掛数及び各歩留まりは、次の値であるとする。
P1:2000 P2:1000
SWP:200 SWT:150
SA:100 ST:50
YWP:0.9(90%) YWT1:0.8(80%)
YA1:0.8(80%) YT1:0.8(80%)
YWT2:0.9(90%) YA2:0.9(90%)
YT2:0.9(90%)
【0024】
この条件によれば、前記の式2〜式4により、総合歩留まりY1、Y2及び製品1換算仕掛数S1は、次のような値となる。
Y1:0.46(46%)
Y2:0.66(66%)
S1:368
【0025】
この場合、P1は2000であり、S1は368であるので、P1>S1となり、前記の式7により、製品1の必要ウエハ投入数N1は3548となる。
N1=(2000−368)/0.46=3548
したがって、この場合の製品2の生産可能数量、すなわち製品2換算仕掛数S2b(=N1×(Y2−Y1))は710となる。
S2b=N1×(Y2−Y1)=3548×(0.66−0.46)=710
【0026】
このように、製品2の生産予定数量P2は1000であり、製品2換算仕掛数S2b(生産可能数量)は710であるので、P2>S2bとなり、前記の式9により、製品2の必要ウエハ投入数N2は439個となる。
N2=(1000−710)/0.66=439
つまり、この具体例(数値例)は前記のケース4に該当し、ウエハロット投入数は1149(710+439=1149)となる。
【0027】
以下、本発明の具体的な効果を説明するため、実施の形態1にかかる上記具体例を従来例と比較する。なお、問題を単純化するために、各仕掛数は0とする。
SWP=SWT=SA=ST=0
したがって、製品1換算仕掛数S1は、前記の式4により0となる。
【0028】
この場合、実施の形態1にかかる半導体素子の生産管理方法によれば、製品1、2の必要ウエハ投入数N1、N2及びウエハロット投入数Nは、次のようになる。
N1=(2000−0)/0.46=4348
N2={1000−4348×(0.66−0.46)}/0.66=197
N=N1+N2=4348+197=4545
【0029】
これに対して、従来の半導体素子の生産管理方法によれば、前記の式1から明らかなとおり、製品1、2毎に個別に必要ウエハ投入数N1、N2を求め、これらを合算してウエハロット投入数Nとするので、製品1、2用の必要ウエハ投入数N1、N2及びウエハロット投入数Nは、次のようになる。
N1=2000/0.46=4348
N2=1000/0.66=1515
N=N1+N2=4348+1515=5863
【0030】
このように、この具体例においては、実施の形態1にかかる生産管理方法によれば、従来の生産管理方法に比べて、ウエハロット投入数を1318低減することができる。
以上のとおり、実施の形態1にかかる半導体素子の生産管理方法によれば、歩留まりの低い順に投入必要数を決定して行くことにより、余剰の仕掛りを発生させることなく、効率的な生産管理が可能となり、生産効率を高めることができるる。
【0031】
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2を説明する。なお、実施の形態2にかかる半導体素子の生産管理方法は、1つのウエハロットから生産される半導体素子が3種類である点を除けば、実施の形態1にかかる半導体素子の生産管理方法(半導体素子が2種類)と同様である。したがって、実施の形態1における前記の説明は、半導体素子に種類が3種類である点を考慮して修正すれば、実施の形態2にも当てはまるものである。
【0032】
図2及び図3は、実施の形態2にかかる、半導体素子1(製品1)と半導体素子2(製品2)と半導体素子3(以下、「製品3」という。)とを生産する生産ラインにおける生産管理方法を示している。
図2及び図3に示すように、実施の形態2にかかる生産ラインでも、実施の形態1の場合と同様に、製品1、製品2及び製品3は、順に、ウエハプロセス工程WP、ウエハテスト工程WT、組み立て工程A及び検査工程Tの一連の工程を経て生産される。各工程における仕掛数、製品1、2についての歩留まりは、実施の形態1の場合と同様である。そして、製品3についての、各工程における歩留まりを、順に、YWP、YWT3、YA3、YT3とする。
【0033】
ここで、製品1、2の総合歩留まりY1、Y2は、実施の形態1の場合と同様に、それぞれ、前記の式2及び式3であらわされる。また、製品3の総合歩留まりY3は、次の式10であらわされる。
【数10】
Y3=YWP×YWT3×YA3×YT3……………………………………………式10
ただし、Y1はY2より小さい値であり、Y2はY3より小さい値である(0<Y1<Y2<Y3<1)。製品1換算仕掛数S1は、実施の形態1の場合と同様に、前記の式4で定義する。
【0034】
以下、図2及び図3に示すフローチャートを参照しつつ、上記条件に従って製品1、2、3を、それぞれ、数量P1、P2、P3(生産予定数量)だけ生産する場合における、必要ウエハ投入数ないしウエハロット投入数の決定方法、すなわち半導体素子の生産管理方法を説明する。
この半導体素子の生産管理方法では、まず、実施の形態1の場合と同様に、製品1の生産予定数量P1が製品1換算仕掛数S1より大きいか否かを比較する(ステップS11)。
【0035】
ステップS11で、P1≦S1であれば(NO)、仕掛り中のウエハで予定された数量の製品1を生産することができるので、製品1用のウエハの投入は不要である。この場合、P1の製品1を確保した後における、製品2換算仕掛数S2aは、実施の形態1の場合と同様に、前記の式5であらわされる。つまり、歩留まりの高い製品2が、製品1との歩留まり差により、製品2換算仕掛数S2a(=(S1−P1)×Y2/Y1)だけ生産可能となる。
【0036】
そこで、製品2の生産予定数量P2と製品2換算仕掛数S2a(=(S1−P1)×Y2/Y1)とを比較する(ステップS12)。ここで、P2≦S2aであれば(NO)、すでに投入されている仕掛り中のウエハだけで、予定された数量の製品2を生産することができるので、製品2用のウエハの投入は不要である。この場合、製品2を確保した後における、製品3換算仕掛数S3a(仕掛り中のウエハから生産可能な製品3の数量)は、次の式11であらわされる。
【数11】
S3a=((S1−P1)×Y2/Y1−P2)×Y3/Y2………………………式11
つまり、最も高い歩留まりの高い製品3が、製品2との歩留まり差により、製品3換算仕掛数S3aだけ生産可能となる。
【0037】
そこで、製品3の生産予定数量P3と製品3換算仕掛数S3aとを比較する(ステップS13)。ここで、P3≦S3aであれば(NO)、すでに投入されている仕掛り中のウエハだけで、予定された数量の製品3を生産することができるので、製品3用のウエハの投入は不要である。つまり、製品1、2用のウエハの投入が不要であるだけでなく、製品3用のウエハの投入も不要であるので、このウエハロットに対するウエハの投入は全く不要である(ステップS14)。よって、このケース(ケース1)におけるウエハロット投入数Nは0である。
【0038】
他方、ステップS13で、P3>S3a(=((S1−P1)×Y2/Y1−P2)×Y3/Y2)であれば(YES)、予定された数量の製品3を生産するにはウエハが不足しているので、製品3用のウエハを投入する(ステップS15)。この場合の製品3の必要ウエハ投入数N3'''は次の式12であらわされる。
【数12】
Figure 2004200341
よって、このケース(ケース2)におけるウエハロット投入数NはN3'''である。
【0039】
次に、ステップS12で、P2>S2a(=(S1−P1)×Y2/Y1)である場合を説明する。P2>S2aであれば(YES)、予定された数量の製品2を生産するにはウエハが不足しているので、製品2用のウエハを投入する(ステップS16)。この場合の必要ウエハ投入数N2’は、前記の式6であらわされる。
【0040】
このようにN2’のウエハを投入した場合、これらのうちの数量N2’×Y2(=(P2−(S1−P1)×Y2/Y1)/Y2)のウエハが、製品2の生産のために実際に費やされる。さらに、このようにN2’のウエハを投入することにより、最も歩留まりの高い製品3が、製品2との歩留まり差により、製品3換算仕掛数S3bだけ生産可能となる。この製品3換算仕掛数S3bは、次の式13であらわされる。
【数13】
S3b=N2'×(Y3−Y2)……………………………………………式13
【0041】
そこで、製品3の生産予定数量P3と製品3換算仕掛数S3bとを比較する(ステップS17)。ここで、P3≦S3bであれば(NO)、製品2用に投入されたウエハにより、予定された数量の製品3(数量P3)を生産することができるので、製品3用のウエハの投入は不要となり、このウエハロットに対するウエハの投入は終了する(ステップS18)。よって、このケース(ケース3)におけるウエハロット投入数NはN2’である。
【0042】
他方、ステップS17で、P3>S3b(=N2’×(Y3−Y2))であれば(YES)、予定された数量の製品3を生産するにはウエハが不足しているので、製品3用のウエハを投入する(ステップS19)。この場合の製品3の必要ウエハ投入数N3”は、次の式14であらわされる。
【数14】
N3”=(P3−N2'×(Y3−Y2))/Y3…………………………式14
よって、このケース(ケース4)におけるウエハロット投入数Nは(N2’+N3”)である。
【0043】
以下、ステップS11で、P1>S1である場合を説明する。P1>S1であれば(YES)、予定された数量の製品1を生産するにはウエハが不足しているので、製品1用のウエハを投入する(ステップS20)。この場合の必要ウエハ投入数N1は、前記の式7であらわされる。
【0044】
このようにN1のウエハを投入した場合、これらのウエハのうちのN1×Y1(=(P1−S1))のウエハが、製品1の生産のために実際に費やされる。さらに、このようにN1のウエハを投入することにより、歩留まりの高い製品2が、製品1との歩留まり差により、製品2換算仕掛数S2bだけ生産可能となる。
この製品2換算仕掛数S2bは、前記の式8であらわされる。
【0045】
そこで、製品2の生産予定数量P2と製品2換算仕掛数S2b(=N1×(Y2−Y1))とを比較する(ステップS21)。ここで、P2≦S2bであれば(NO)、すでに投入されている仕掛り中のウエハだけで、予定された数量の製品2を生産することができるので、製品2用のウエハの投入は不要である。この場合、製品2を確保した後における、製品3換算仕掛数S3cは、次の式15であらわされる。
【数15】
S3c=((N1×(Y2−Y1)−P2)×Y3/Y2+N1×(Y3−Y2)………式15
つまり、最も歩留まりの高い製品3が、製品2との歩留まり差により、製品3換算仕掛数S3cだけ生産可能となる。
【0046】
そこで、製品3の生産予定数量P3と製品3換算仕掛数S3cとを比較する(ステップS22)。ここで、P3≦S3cであれば(NO)、すでに投入されている仕掛り中のウエハだけで、予定された数量の製品3を生産することができるので、製品3用のウエハの投入は不要である。つまり、製品1用のウエハの投入は必要であるものの、製品2、3用のウエハの投入は不要である(ステップS23)。よって、このケース(ケース5)におけるウエハロット投入数NはN1である。
【0047】
他方、ステップS22で、P3>S3c(=(N1×(Y2−Y1)−P2)×Y3/Y2+N1×(Y3−Y2))であれば(YES)、予定された数量の製品3を生産するにはウエハが不足しているので、製品3用のウエハを投入する(ステップS24)。この場合の製品3の必要ウエハ投入数N3'は、次の式16であらわされる。
【数16】
Figure 2004200341
よって、このケース(ケース6)におけるウエハロット投入数Nは(N1+N3')である。
【0048】
次に、ステップS21で、P2>S2b(=N1×(Y2−Y1))である場合を説明する。P2>S2bであれば(YES)、予定された数量の製品2を生産するにはウエハが不足しているので、製品2用のウエハを投入する(ステップS25)。この場合の必要ウエハ投入数N2は、前記の式9であらわされる。
【0049】
このようにN2のウエハを投入した場合、これらのうちの数量N2×Y2(=(P2−N1×(Y2−Y1)))のウエハが、製品2の生産のために実際に費やされる。さらに、このようにN2のウエハを投入することにより、最も歩留まりの高い製品3が、製品2との歩留まり差により、製品3換算仕掛数S3dだけ生産可能となる。この製品3換算仕掛数S3dは、次の式17であらわされる。
【数17】
S3d=N2×(Y3−Y2)+N1×(Y3−Y2)………………………式17
【0050】
そこで、製品3の生産予定数量P3と製品3換算仕掛数S3dとを比較する(ステップS26)。ここで、P3≦S3dであれば(NO)、製品2用に投入されたウエハにより、予定された数量の製品3を生産することができるので、製品1、2用のウエハの投入は必要であるものの、製品3用のウエハの投入は不要である(ステップS27)。よって、このケース(ケース7)におけるウエハロット投入数Nは(N1+N2)である。
【0051】
他方、ステップS26で、P3>S3d(=N2×(Y3−Y2)+N1×(Y3−Y2))であれば(YES)、予定された数量の製品3を生産するにはウエハが不足しているので、製品3用のウエハを投入する(ステップS28)。この場合の製品3の必要ウエハ投入数N3は次の式18であらわされる。
【数18】
N3=(P3−N2×(Y3−Y2)+N1×(Y3−Y2))/Y3……………式18
よって、このケース(ケース8)におけるウエハロット投入数Nは(N1+N2+N3)である。
【0052】
以上のとおり、実施の形態2にかかる半導体素子の生産管理方法によっても、基本的には実施の形態1の場合と同様に、歩留まりの低い順に投入必要数を決定して行くことにより、余剰の仕掛りを発生させることなく、効率的な生産管理が可能となり、生産効率を高めることができる。
【0053】
なお、前記の実施の形態1、2では、1つのウェハロットから2種類又は3種類の半導体素子を生産する場合について説明しているが、同一の素子構造ないしはチップ構造を有する一方、互い異なる歩留まりを有する4種類以上の半導体素子を生産する場合についても本発明を適用できることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】
本発明にかかる半導体素子の生産管理方法によれば、歩留まりが最も小さい半導体素子から歩留まりが最も大きい半導体素子へ、順に、各半導体素子の必要ウエハ投入数を決定ないし演算して行き、各必要ウエハ投入数を合算してウエハロットに投入すべきウエハの数を決定ないし演算するようにしているので、余剰の仕掛りを発生させることなく、真に必要なウエハロット投入数を決定することができ、生産効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の生産管理方法ないしは生産管理システムの機能を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の生産管理方法ないしは生産管理システムの機能を示すフローチャートの一部である。
【図3】本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の生産管理方法ないしは生産管理システムの機能を示すフローチャートの一部である。
【符号の説明】
WP ウエハプロセス工程、 WT ウエハテスト工程、 A 組み立て工程、 T 検査工程。

Claims (1)

  1. 素子構造が同一でありかつ歩留まりが互いに異なる複数の種類の半導体素子を1つのウエハロットから生産するようになっている生産ラインにおける半導体素子の生産管理方法であって、
    歩留まりが最も小さい半導体素子から歩留まりが最も大きい半導体素子へ、順に、上記各半導体素子の必要ウエハ投入数を決定して行き、上記各必要ウエハ投入数を合算して上記ウエハロットに投入すべきウエハの数を決定することを特徴とする半導体素子の生産管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107004366A (zh) * 2014-11-28 2017-08-01 株式会社电装 车辆控制装置以及车辆控制方法

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