JP2004201603A - 温度上昇抑制構造 - Google Patents

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稔 吉田
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内田伸二
Koji Yoshioka
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Abstract

【課題】保水性のデッキ材等の蒸散作用を維持して優れた温度冷却効果を発揮し、ヒートアイランド現象の緩和を図ることができる。
【解決手段】植栽を施され敷設面に設けられると共に、給水を行う給水手段を有する緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造であって、緑化エリアに保水性若しくは透水性のデッキ材を配設し、デッキ材の近傍若しくは下方に給水手段で給水してデッキ材に水分を導入可能とし、デッキ材の蒸散作用で温度上昇を抑制する。前記デッキ材を貯水部や育成層の上方に設置し、育成層の毛細管現象で貯水した水分等を導入するとより好適である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋上等の人工地盤に形成する緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビルの屋上など人工地盤や壁面等は剥き出しの状態で設置されているが、これらの人工地盤等による照り返しの増大や、人工地盤等の蓄熱に伴い、都市部の温度が上昇する所謂ヒートアイランド現象が問題化している。かかる問題の解消に鑑み、例えば人工地盤に緑化エリアを形成し、植物の蒸散作用や土壌に含まれる水分で照り返しの抑制や蓄熱量の低減を図ることにより、ヒートアイランド現象を緩和させる動きが高まっている。
【0003】
そして、これまでに緑化エリアを形成する方式が提案されているが、緑化エリアを形成する際に植物のみで緑化エリアを形成した場合には、装飾性や面白みに欠け、又、植物の種類によっては踏圧に対して弱いものがあるため、緑化エリアに入り込むことができなくなり、植栽を楽しんだり、安らぎを得る緑化による効果を充分に発揮することができないという不具合を生ずる。そのため、石材やウッドデッキ等の板状のデッキ材を敷設することにより、装飾性を向上し、又、緑化エリア内に入ることができるようにし、植栽の楽しみや安らぎを得ることを可能にする技術が提案されている。
【0004】
例えば特許文献1には、プランターの1個若しくは複数個の占有平面に相当する平面の踏み台を、プランターの一部に置き換え可能に、又はプランター容器の内部に設置可能に装備している植物栽培装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、床面に複数連結配置されたプランター容器のうち、所望のプランター容器内を空の状態とし、この所望のプランター容器の開放部を閉塞するように嵌め込まれて、複数のプランター容器がなす領域内に踏み台をなす足場を備えた植物栽培装置が開示されている。
【0006】
また、特許文献3には、器体を網状の部材により周側壁を立ち上げて上部が開口した箱状に構成し、前記器体内に複数のタイル保持部を平均した分布で底部から立設し、複数のタイル保持部の周辺に生じる凹部を植生部とし、タイル保持部の上端をタイル接合面とし、前記タイル接合面にこれに接合固定するタイルとの間に隙間をあける複数のスペーサ小片を立ち上げ、且つタイル接合面の周囲にタイルをこの中に案内するガイド壁であって、タイル接合面に配したタイルの上面より高さの低いガイド壁を構成した植生器体が開示されている。
【0007】
また、特許文献4には、枠体内を区画壁によって踏板類を保持する複数の保持用凹部に区分し、区画壁の下部に隣接する保持用凹部間を連通する通水孔を形成し、保持用凹部の底部に踏板類を固定する固定床部を構成し、且つその保持用凹部中の一部に踏板類に代えて装入保持させることができる寸法形状の格子箱であって、植生用又は路面構成材充填用の格子箱を別に構成した踏板類保持枠が開示されている。
【0008】
また、特許文献5には、平行な立ち上がり部を有する支持体を人工スラブ等の上に並べて設置する工程と、プランターの上縁部に平板ユニットの厚さとほぼ等しい高さのフランジ部を形成し、プランター中に培養土を充填し樹木を植えた構成の植栽ユニット、及び歩行面を形成する相当の構造的強度を有する平板状の平板ユニットを、前記支持体の立ち上がり部上に載架して並べ平面的に敷きつめる工程よりなるプレハブ式造園方法が開示されている。
【0009】
また、特許文献6には、基板と該基板上に貼着された石板とから構成されるガーデン部材と、人工土壌に芝生が植えられているガーデン部材とを格子碁盤状に並設するガーデン造園方法が開示されている。前者のガーデン部材は、図4に示されるように、その基板が平面視略正方形状をなし、その下面には水はけをよくするための溝が十字状に形成され、又、石板が前記基板と同形、同大の平面視正方形状で御影石で形成され、基板の上面に接着剤で貼着される構成であり、前記基板をスタイロフォームと称される発泡樹脂やセラミックス等で形成し軽量化を図っている。
【0010】
また、特許文献7には、底板と外周壁を有し上方が開口した植物栽培コンテナ内の上部にユニット載置空間を形成し、その下部に育成材充填空間を形成する植物栽培コンテナに於いて、植物栽培コンテナ内にユニット支持部を設け、複数種類のユニット材を選択的に載置して植物栽培コンテナ群とする構成が開示されている。
【0011】
【特許文献1】特開平10−215687号公報
【特許文献2】特開平11−75562号公報
【特許文献3】実公平3−10824号公報
【特許文献4】実公平3−10825号公報
【特許文献5】特公昭57−8586号公報
【特許文献6】特開平10−313690号公報
【特許文献7】特開2001−78582号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1から特許文献6に開示された技術は、緑化エリアの装飾性を向上することができると共に、緑化エリア内に入ることを可能にするため、植栽の楽しみや緑化による安らぎを増し、植物の世話等を行うことを容易にする効果を発揮するが、デッキ材に用いた踏み台やタイル等が蓄熱して高温化してしまうことになる。即ち、緑化エリアを形成したにもかかわらず、デッキ材がある箇所は蒸散による温度冷却効果を発揮できないことから、緑化していない状態と同じとなり、ひいてはヒートアイランド現象の緩和を図れないこととなる。
【0013】
また、特許文献7の技術は、デッキ材の下方の育成材充填空間に土壌層が存在するため、特許文献1乃至特許文献6の技術と比べ、建造物に対する温度冷却効果やヒートアイランド現象の緩和をある程度発揮することは可能であるが、未だ十分なものとは言い難い。
【0014】
従って、特許文献1乃至7の技術では、多大な費用をかけて緑化エリアを形成したとしても、温度冷却やヒートアイランド現象の緩和に役立たないエリアが形成されてしまう不具合を生じ、特にデッキ材のエリアが広範囲になるに従って、温度冷却やヒートアイランド現象の緩和に役立たないエリアが広範囲になり、そのデメリットは顕著なものとなる。
【0015】
本発明は上記不具合を解消するものであって、長期間に亘ってデッキ材などの保水性部材若しくは透水性部材の蒸散作用を維持し、優れた温度冷却効果を発揮することが可能であり、ヒートアイランド現象の緩和を図ることができる温度上昇抑制構造を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の温度上昇抑制構造は、植栽を施され敷設面に設けられると共に、給水を行う給水手段を有する緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造であって、該緑化エリアに保水性若しくは透水性の部材を配設し、少なくとも一部の該部材の近傍若しくは下方に該給水手段で給水して該部材に水分を導入可能とし、該部材の蒸散作用で温度上昇を抑制することを特徴とする。
【0017】
更に、本発明の温度上昇抑制構造は、貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部の上方に設置される前記保水性若しくは透水性の部材を有することを特徴とする。
【0018】
更に、本発明の温度上昇抑制構造は、緑化エリア内の植物を栽培するための育成層の上方に設置される前記保水性若しくは透水性の部材を有することを特徴とする。
【0019】
更に、本発明の温度上昇抑制構造は、上面開放の略箱形のコンテナ内に充填して設けられる前記育成層を有することを特徴とする。
【0020】
更に、本発明の温度上昇抑制構造は、貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部の上方に設置される前記コンテナを有することを特徴とする。
【0021】
更に、本発明の温度上昇抑制構造は、貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部の上方に設置される前記育成層を有することを特徴とする。
【0022】
更に、本発明の温度上昇抑制構造は、前記保水性若しくは透水性の部材に前記給水手段が直接給水する構成を有することを特徴とする。
【0023】
更に、本発明の温度上昇抑制構造は、前記給水手段が前記育成層上若しくは前記育成層中に給水し、前記給水された水分が該育成層の毛細管現象により前記透水性若しくは保水性の部材へ導入される構成を有することを特徴とする。
【0024】
更に、本発明の温度上昇抑制構造は、前記給水手段が貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部に給水し、該貯水部に貯水された水分若しくは保水部に保水された水分が前記育成層の毛細管現象を介して前記透水性若しくは保水性の部材へ導入される構成を有することを特徴とする。
【0025】
更に、本発明の温度上昇抑制構造は、前記給水手段が、給水対象の水分の有無を認識し、該認識結果に応じて給水を制御する機能を有することを特徴とする。尚、この場合の給水手段は、必要に応じて制御部、記憶部、水分センサーなど、プログラムと協働して所定の機能を担うハードウェア構成を有するものとし、又給水対象には、保水性若しくは透水性の部材、育成材、貯水トレーなど直接的或いは間接的な給水対象が含まれる。
【0026】
また、本発明の温度上昇抑制構造は、植栽を施され敷設面に設けられる緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造であって、該緑化エリアは貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部を有し、該貯水部若しくは保水部の上方の適宜箇所に保水性若しくは透水性の部材を設け、該貯水部若しくは保水部の水分を該部材に導入し、該部材の蒸散作用で温度上昇を抑制することを特徴とする。
【0027】
また、本発明の温度上昇抑制構造は、植栽を施され敷設面に設けられる緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造であって、該緑化エリアは植栽可能な育成層を有し、該育成層の上方の適宜箇所に保水性若しくは透水性の部材を設け、該育成層内の水分を育成層の毛細管現象により該部材に導入し、該部材の蒸散作用で温度上昇を抑制することを特徴とする。
【0028】
また、本発明の温度上昇抑制構造は、植栽を施され敷設面に設けられる緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造であって、該緑化エリアは貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部とその上方に設けられる植栽可能な育成層を有し、該育成層の上方の適宜箇所に保水性若しくは透水性の部材を設け、該貯水部若しくは保水部の水分を育成層の毛細管現象により該部材に導入し、該部材の蒸散作用で温度上昇を抑制することを特徴とする。
【0029】
【作用】
本発明の温度上昇抑制構造は、緑化エリア内にデッキ材或いは板部材等の保水性若しくは透水性を有する部材を配設し、給水手段からの給水を前記部材に導いて、前記部材の蒸散作用で温度上昇を抑制することから、植物を栽培するのに必要な水分を与える通常の給水で前記部材に水分を導くことが可能であると共に、前記部材に長期に亘って或いは所要時に水分を保持させることができ、蒸散作用を常時発揮することが可能となる。従って、植物等の蒸散作用に加え、デッキ材或いは板部材等の部材の蒸散作用により、緑化エリア全体で高い温度冷却効果を発揮し、ヒートアイランド現象の緩和を促進することができる。更に、別途保水性若しくは透水性の部材等へ水分を導く装置や部材などを設けることを必要とせず、植栽に必要な部材だけで構成することが可能なので、コストダウンに繋げることが可能である。更に、降雨後等に保水性のデッキ材等へ保水して温度冷却効果を発揮できることに加え、デッキ材等の保水量の限度を超えて常時潜在的な保水を確保することが可能となるので、温度冷却効果を最も発揮してほしい晴天続きの時に水分が減少或いは無くなりデッキ材等が高温化することがない。
【0030】
また、保水性若しくは透水性の部材を貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部上に載置すること等により、降雨や給水手段の給水による水分を貯水若しくは保水することが可能となり、貯水部の水分等を用いて板部材等の保水性能以上に高い蒸散作用を発揮することができる。更に、雨水を有効利用することができるので、給水手段による給水間隔を長くし、水道費の節約を図ることが可能となる。
【0031】
また、保水性若しくは透水性の部材を育成材上に載置すること等により、降雨や給水手段の給水による水分を育成材内に保水することが可能となり、育成材内に保水された水分を用いて板部材等の保水性能以上に高い蒸散作用を発揮することができる。そして、前記蒸散作用と、育成材を配設することによる温度冷却効果が相俟って、非常に高い温度冷却効果を発揮することができる。更に、雨水をを有効利用することができるので、給水手段による給水間隔を長くし、水道費の節約を図ることが可能となる。
【0032】
また、育成材をコンテナ内に充填して設けることで、施工を容易化することができ、例えば防水層の工事時の移設や撤去、気分転換をするための配置換え、植物が枯れた場合の交換作業等を容易化することができる。また、コンテナを貯水又は保水可能な貯水又は保水部上に載置する等により、或いは育成材を貯水部若しくは保水部上に敷設する等により、育成材に保水された水分と貯水部や保水部内の水分を有効利用して保水性若しくは透水性の部材へ水分を供給し、一層高い温度冷却効果を発揮することができ、更には、雨水を一層有効利用することができ、給水手段による給水間隔を長くし、水道費の節約を図ることが可能となる。
【0033】
また、保水性若しくは透水性の部材に給水手段が直接給水する構成、或いは育成材上若しくは育成材中に給水手段が給水し、育成材の毛細管現象により前記部材へ水分を導く構成、或いは貯水部若しくは保水部に給水手段が給水し、貯水若しくは保水された水分が前記育成層の毛細管現象を介して前記部材へ水分を導く構成とすることにより、確実に前記部材に水分を存在させることが可能となり、緑化エリア全体で高い温度冷却効果を発揮し、ヒートアイランド現象の緩和をより確実に促進することができる。更に、別途保水性若しくは透水性の部材等へ水分を導く装置や部材などを設ける必要が無く、植栽に必要な部材だけで構成することが可能なので、コストダウンに繋げることができる。
【0034】
また、給水手段で例えば所定量の水分の有無を検出する等により給水対象の水分の有無を認識し、該認識結果に応じて給水を制御する構成、例えば所定量の水分が無いことを認識することに応じ、所定時間給水を実行する或いは所定量の水分を認識するまで給水を実行する等により、降雨時などに無駄に給水することが無くなり、より水道費を節約することができる。
【0035】
また、他の発明の温度上昇抑制構造は、貯水部若しくは保水部の上方に保水性若しくは透水性の部材を設け、前記貯水部若しくは保水部の水分を前記部材に導入し、前記部材の蒸散作用で温度上昇を抑制する、或いは植栽可能な育成層の上方に保水性若しくは透水性の部材を設け、前記育成層内の水分を育成層の毛細管現象により前記部材に導入し、前記部材の蒸散作用で温度上昇を抑制する、或いは植栽可能な育成層と貯水部若しくは保水部を設け、植栽可能な育成層の上方に保水性若しくは透水性の部材を設け、貯水部若しくは保水部の水分や育成層に保水された水分を育成層の毛細管現象により前記部材に導入し、前記部材の蒸散作用により温度抑制する構成により、長期間降雨が無くても充分な水分を保持可能な貯水部若しくは保水部或いは育成層とし、これらに維持された水分を蒸散作用に利用することで高度な温度冷却効果を発揮できる。更に給水手段を不要にすることが可能なので、水道費の節約や緑化エリア形成のコストダウンを図ることが可能になるメリット等がある。更に、降雨後等に保水性のデッキ材等へ保水して温度冷却効果を発揮できることに加え、デッキ材等の保水量の限度を超えて常時潜在的な保水を確保することが可能となるので、温度冷却効果を最も発揮してほしい晴天続きの時に水分が減少或いは無くなりデッキ材等が高温化することがない。
【0036】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に添って説明する。図1は第1実施形態(客土タイプ)の第1例の温度上昇抑制構造を示す縦断面図である。
【0037】
第1実施形態の第1例の温度上昇抑制構造は、図1に示すように、所謂客土タイプで形成された緑化エリアに設けられるものであって、前記緑化エリアは、コンクリートの屋上面等の人工地盤である敷設面1上に育成材2が敷設され、育成材2上に植物3が栽培されており、育成材2内には給水手段の給水パイプ4が水道の蛇口等の水源に接続された状態で埋設され、適宜給水パイプ4から水分が給水されるようになっている。また、前記育成材2の上面には植物3の一部を除去する或いは予め植栽しない等により、板部材5の載置空間が設けられ、前記載置空間に保水性部材若しくは透水性部材である板部材5が載置され、板部材5の下方若しくは近傍にも例えば多孔質パイプ、染出パイプ或いはドリップパイプ等の給水パイプ4が埋設されている。
【0038】
そして、給水パイプ4から供給される水分は、育成材2内を毛細管現象で広がり、植物3の根で吸収されて植物育成用の水分として使用されると共に、育成材2内の水分の一部は毛細管現象により育成材2の上面まで導かれ、保水性等の板部材5に板部材5自体の毛細管現象により水分が導入され、板部材5は導入された水分を保水する。保水された水分は太陽熱で板部材5上から蒸散され、この蒸散作用によりその上面など板部材5自体の温度上昇が抑制されると共に、育成材2の上面の温度上昇が抑制される。更に植物3が栽培されているエリアでは、植物3の根から吸収された水分が植物3の葉から蒸散されるので、育成材2の上面或いは植物3の上面の温度上昇が抑制され、結果的に緑化エリア全体で高度な温度冷却効果を発揮し、ヒートアイランド現象の緩和を図ることができる。
【0039】
付言すると、コンクリート剥き出しの場合、例えば夏季には10割の太陽放射熱に対して約2割が反射され、残りの約8割が蓄熱されてしまい、この蓄積した熱により最上階の部屋の温度等が上昇すると共に外気温も高くなる。これに対して、上記温度上昇抑制構造を有する緑化エリアを形成した場合には、10割の太陽放射熱に対して約1割が反射され、約2割が蓄熱されると共に、約7割が気化熱、即ち液体が気体になり蒸散するときに周囲から吸収する熱として奪われるので、最上階の温度上昇等を抑制すると共に外気温の上昇を抑制することが可能となる。
【0040】
尚、育成材2は、植栽可能なもの或いは毛細管現象により水分を保水或いは吸水可能なものであれば適宜であり、例えばパーライト、バーミキュウライト、ピートモス、バーク堆肥、チャフコン、木質腐朽有機物、ゼオライト、下水或いは浄水場から発生する汚泥、或いは汚泥の焼却灰等を用いることができる。また、これらの内の数種類を選定し、更には根腐れ防止用の硅酸塩白土等を植物3の種類、環境等に応じて適宜選定し、これらを保水性、排水性を良好にするためにバランス良く配合したもの、或いは配合して固化しブロック状にした軽量育成材や、スポンジやヤシガラ等の繊維材等の軽量育成材などを育成材2として用いると良好である。かかる通気性良好な軽量育成材を育成材2として採用することにより、植物3の根が傷むことを防止でき、又、これらの軽量育成材による荷重は、従来の客土の約1/3程度であることから、敷設面1への荷重付加を軽減することができる。
【0041】
また、保水性又は透水性の板部材5は、保水又は透水性を有するものであれば適宜であり、例えば透水性アスファルト混合物、透水性セメントコンクリート、透水性セメントモルタル、透水性石油樹脂混合物、廃ガラス、建築廃材等を固化することにより形成される多孔質成形ブロック、或いは不透水性のブロックに複数の孔を穿設したもの等がある。
【0042】
また、上記第1例では給水パイプ4を育成材2内に埋設する構成としたが、給水パイプ4は板部材5に給水した水分を導入可能に設けられれば適宜の構成で設置することが可能であり、例えば図2の第2例に示すように、給水パイプ4を育成材2上に配設し、施工時の労力を低減し、且つ給水パイプ4等のメンテナンス或いは交換等の作業を容易に行うことが可能な構成としてもよい。
【0043】
また、上記第1例では、客土タイプで植栽に最低限必要な育成材2のみを用いた緑化エリアについて説明したが、育成材2と敷設面1との間に防水層、貯水兼排水層、防根層の少なくとも1層を設けるなど適宜の構成とすることが可能であり、好適には図3に示すように、敷設面1から防水層6、貯水兼排水層7、防根層8の順に設ける構成とすると良好である。図3の例の防水層6と防根層8は平板状であり、また、貯水兼排水層7は連続的に凹凸が形成された部材で、凸部7aの頂部に図に省略した排水孔が穿設され、且つ凹部7b内に貯水されるようになっており、凹部7bから溢れ凸部7aの頂部に水分が到達した場合、余剰水が前記排水孔から排出され、防水層6上を流れて緑化エリア外に排出される構成である。貯水兼排水層7を設けることで、給水した水分や降雨を貯水した水分を有効利用することが可能となり、給水手段による給水間隔を長くすることができ、水道費を節約することが可能となる。
【0044】
上記第1実施形態の温度上昇抑制構造を使用することにより、例えばデッキ材等を多用する装飾性に富んだ緑化エリアでも、緑化エリア全体で高度な温度冷却効果を発揮し、ヒートアイランド現象の緩和を図ることができる。また、構成部材としては、通常の緑化エリア形成用の部材以外に保水性或いは透水性の部材である板部材5を用いることだけで構成できるので、安価に形成することができる。また、例えば緑化エリアで装飾のため板部材5を施したエリアが拡大する程、温度冷却やヒートアイランド現象緩和の上記効果等は顕著なものとなる。
【0045】
次に、本発明の第2実施形態の温度上昇抑制構造について説明する。図4及び図5は第2実施形態(コンテナタイプ)の第1例の温度上昇抑制構造に関し、図4は温度上昇抑制構造をコンテナ単体で説明する縦断面説明図、図5は緑化エリアの温度上昇抑制構造を示す縦断面図である。
【0046】
第2実施形態の第1例の温度上昇抑制構造は、コンテナタイプで形成される緑化エリアに設置されるものであり、前記緑化エリアは、図4に示すように、緑化エリアを構成する緑化設備として緑化ユニットを有する。各緑化ユニットは、平面視略方形で上面開放の略箱形のコンテナ9と、平面視略方形で上面開放の略箱形であり側面10aが低い貯水トレー10を有し、コンテナ9は内部に育成材2が充填されると共に貯水トレー10内に載置され、コンテナ9内の充填された育成材2上に板部材5が載置される或いは育成材2に植物3が植栽される構成となっている。
【0047】
コンテナ9は、底面9aに図に省略した複数の排水兼通気孔が穿設され、且つ底面9aに外方に突出する脚部9bと、脚部9bよりも短い長さで突出する吸水突部9cが形成され、吸水突部9cの頂面に吸水孔9dが穿設されている。脚部9bは貯水トレー10の側面10aの上端よりもコンテナ9の底面9aを高く保持する高さで設けられ、貯水トレー10内の水面11とコンテナ底面9aとの間に空気層を形成し、前記排水兼通気孔により植物の根に対して空気を常時行き渡り、丈夫な植物を育成することが可能な構成であり、又、吸水突部9cと貯水トレー10の底面10bの上面との間に空間が形成され、確実に育成材2の毛細管現象で貯水トレー10内の水分を吸水することが可能な構成である。また、コンテナ9の上方からの降雨などは、育成材2に一定量保持され、余剰水は重力で下方に導かれて前記排水兼通気孔から貯水トレー10内に落下し、貯水トレー10内で貯水しきれなかった水分が敷設面1上或いは防水層上に流れ出るようになっている。更に、コンテナ9の側面9eの底面9a近傍位置に内向きへこみ部9fが形成されている。
【0048】
そして、図5に示すように、植栽を施したコンテナ9或いは緑化ユニットと板部材5を載置したコンテナ9或いは緑化ユニットを所望のレイアウトで複数並べて敷設し、緑化エリアを形成する。前記緑化エリアでは、図5に示すように、隣り合うコンテナ9・9の内向きへこみ部9f・9f相互を向かい合わせて空間部を形成し、前記空間部に給水パイプ4を配設して、給水パイプ4で図示左右の貯水トレー10に均等に給水すると共に、給水パイプ4を外観から目視不能として美観に優れた緑化エリアを形成する。また、板部材5からなり植栽されていない緑化ユニット或いはエリアに対しても給水パイプ4を配設して給水を行い、水源などに接続された給水パイプ4からの水分を貯水トレー10に供給し、貯水トレー10内に貯められた水分を吸水孔9dから毛細管現象により育成材2内に充満させ、育成材2の上面に達した水分を板部材5が毛細管現象で導入し、板部材5の水分が太陽熱で蒸散し、温度上昇を抑制する構成とする。前記水分の流れを図4の二点鎖線に示す。
【0049】
尚、上記第1例では、貯水トレー10内にコンテナ9を載置し、コンテナ9内に充填された育成材2の上面に板部材5を載置した緑化ユニットを用いる構成としたが、例えば図6に示すように、前記緑化ユニットを設ける代わりに、毛細管現象で吸水可能な脚部50aを有する板部材50を直接貯水トレー10上に載置して設け、脚部50aにより板部材50へ貯水トレー10内の水分を吸水する構成としてもよく、前記構成により、コンテナ9及び育成材2の製造及び充填費用を低減し、より安価に温度上昇抑制構造を提供することが可能となる。
【0050】
上記第2実施形態の温度上昇抑制構造を使用することにより、敷設面1に緑化エリアを形成するための施工が容易となり、且つ防水層の工事時の撤去作業や移設作業、或いは気分転換のための移動や配置転換などの作業、植物が枯れた場合や板部材5、50が割れた場合の撤去及び交換作業が容易となり、コストダウンを図ることができる。また、第1例を使用することにより、板部材5を取り除いて植栽する、或いは植物を取り除いて板部材5を載置するなどの作業を容易に行うことができ、所望のレイアウトを容易に形成することができる。また、貯水トレー10及びコンテナ9が植栽用と板部材5用とに区画されているため、植物の種類によっては根がコンテナ9内に蔓延り、板部材5への水分の導入を妨げるなどの不具合を防止することができ、板部材5に確実に蒸散作用による温度上昇を抑制する効果を発揮させることができる。
【0051】
以上、本発明の温度上昇抑制構造の第1、第2実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な拡張及び変形をすることが可能である。
【0052】
例えば板部材を、図7(a)のように裏面51aに育成材2内に埋設される突出部51bを設ける板部材51としてもよく、図7(b)のように裏面52aを波形の凹凸に形成した板部材52としてもよく、図7(c)のように裏面53aに複数の突起53bを設けた板部材53としてもよい。前記構成により、育成材2等と板部材51、52、53との接触面積を大きくして、毛細管現象で吸収する水分量を増大させ蒸散作用を増大させることができ、更に、確実に育成材2と板部材51、52、53とを接触させ、確実に蒸散作用による温度上昇抑制効果を発揮させることができる。また、図7(a)の板部材51等は位置決め効果を発揮することができ、例えば第1実施形態に使用した際に踏圧等で板部材51が移動することを未然に防止すること等が可能になって好適である。
【0053】
また、給水手段による給水方式は、蛇口を手動で回して給水を行う手動給水にしてもよいが、例えば予め給水間隔期間や給水時間を設定して給水手段の記憶部に記憶し、給水手段の制御部(コントローラ)がタイマー部の計測に基づき給水間隔期間の経過を認識し、水源近傍に設置される電磁弁など給水弁を開放することにより給水し、且つタイマー部で給水時間の計測を開始し、タイマー部の計測に基づき給水時間の経過を認識して給水弁を閉鎖することにより給水を終了し、タイマー部で給水間隔期間の計測を開始する、給水時間で給水を制御する構成、或いは給水時間の設定に代えて設定給水量を給水手段の記憶部に記憶し、制御部が給水開始と共に流量計で設定給水量の計測を開始し、流量計の計測に基づき給水量が設定給水量に達したことを認識して給水弁を閉鎖する、流量で給水を制御して確実に所要量の水分を供給する構成等、予め定められた期間毎に給水するように制御する所謂タイマー式の自動給水方式とすると、手動で給水を行う手間を省くことが可能となると共に、植物を枯らしてしまうなどの不具合を解消することが可能となる。
【0054】
また、例えば予め所定の設定水分量を給水手段の記憶部に記憶し、給水手段の制御部が水分センサーの検出に基づき板部材5、育成材2、或いは貯水トレー10等の給水対象の水分含有量を認識し、前記水分含有量が設定水分量にまで低下したか判断する等、給水対象に水分が無い状態或いは所要量の水分が無い状態を認識するまで実行し、これらの状態を認識した場合に給水弁を開放して給水を開始し(S1、S2)、且つタイマー部で給水時間の計測を開始し、タイマー部の計測に基づき所定の給水時間の経過を判断して認識し(S3)、給水時間の経過後に給水弁を閉鎖することにより給水を終了する(S4)構成とする等、水分センサーの検出に基づく水分の有無の判断結果或いは水分の有無の水分センサーによる検出結果に応じて給水を制御すると、降雨時や降雨後の給水などを未然に防止し、水道費の節約することが可能となって好適である。
【0055】
また、前記水分センサーを設ける構成の場合、水分センサーで水分含有量を検出する箇所としては、板部材5等の表面・内部若しくは底面、或いは板部材5若しくは植物3の下方の育成材2の表面・内部若しくは底面或いは貯水トレー10の内部など必要に応じて適宜である。更に、第2実施形態の場合、板部材5等に対応する緑化ユニットの育成材2の表面・内部若しくは底面、或いは貯水トレー10の内部に水分センサーを設けずに、植物3が栽培されたコンテナ9内の育成材2の表面・内部若しくは底面、或いは貯水トレー10の内部に設けることも可能である。また、緑化エリアに複数設置した水分センサーで検出した水分量の平均値等を算出し、その平均値等を設定水分量と対比する等で水分の有無を認識してもよい。また、水分センサーは、例えば2本の電極棒からなる検知部を有し、前記電極棒による抵抗値で水分量を検出する構成など適宜である。
【0056】
また、本発明は、例えば貯水トレー10など貯水部若しくは保水部、或いは育成材2に、晴天が続いた場合でも植物3を育成可能な量の水分を貯水又は保水することが可能であれば、給水パイプ4などの給水手段を設けない構成とすることも可能であり、更には、給水パイプ4など給水手段を配設せずに、必要時に水撒きをする構成としてもよく、より安価な温度上昇抑制構造を提供することができる。即ち、貯水若しくは保水部自体に充分な水分を貯水又は保水可能であれば、育成材2及び給水パイプ4等の給水手段を設けない構成とすることが可能であり、又、育成材2自体に充分な水分を保持可能であれば、貯水若しくは保水部及び給水手段を設けない構成とすることが可能である。
【0057】
尚、図5に示す緑化エリアで、同一条件の育成材2を用い、コンテナ9内の育成材2に芝生を植栽したもの、コンテナ9内の育成材2上に保水性石材である板部材5を載置したもの、コンテナ9内の育成材2上に通常の石材である板部材を載置したもの、コンテナ9内の育成材2上にウッドデッキを載置したものの4種を設け、各コンテナ9に対応する貯水トレー10を満水状態にし、秋の晴天日に半日放置した後の温度を測定した結果、芝生面が35.53℃、保水性石材の板部材5が35.68℃、通常の石材の板部材が40.37℃、ウッドデッキが45.19℃であった。前記結果から、高度な温度冷却効果或いは温度抑制効果が得られることが分かる。
【0058】
また、緑化エリアの構成部材は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば貯水トレー10或いは貯水兼排水層7を不織布等からなる保水層としてもよく、安価な温度上昇抑制構造を提供することができる。また、育成材2内に保水剤を育成材2と一緒に攪拌して充填し、貯水若しくは保水部や給水手段等を省略する構造等としてもよく、より安価な温度上昇抑制構造を提供することができる。また、板部材5も同様に保水剤を攪拌充填して固化し、保水性能を向上するようにしてもよい。
【0059】
また、例えばコンテナ9の底面9aから上方に複数の柱状部材を立設し、この柱状部材の上面までコンテナ9内に育成材2を充填し、且つ柱状部材の上面に板部材5を載置する等、コンテナ9内に踏圧防止構造を設けると、育成材2自体の粉砕による吸水量や保水量の変動を防止することが可能となり好適である。
【0060】
また、本発明は屋上やベランダ等に敷設すると好適であるが、例えば建造物の壁面に配設する構成や、地上面の舗装された箇所上に設ける構成とする等適宜である。尚、前記壁面に設ける場合は、例えば育成材2をバインダーなどで固化する構成とすると、取扱が容易となると共に、育成材2の流出を防止することが可能となって好適であり、更に育成材2を固化した場合に、例えば板部材5をアンカーで打ちつけるなど適宜方式で板部材5を設置することができる。
【0061】
また、例えば貯水トレー10の側壁上端部に鉤形の係合部を設け、隣り合う貯水トレー10の係合部相互を連係する等、貯水トレーに連係構造を設ける構成としてもよく、又、例えば貯水トレー10の側面の略上部等に通水用凹溝を設ける、或いは貯水トレー10相互に不織布を跨がせる等、貯水トレー10相互間に通水手段を設ける構成とすると好適である。前記構成により、例えば給水パイプ4を勾配上流側に設け、オーバーフローにより全貯水トレー10に給水するなど、余剰水を満遍なく全貯水トレー10に行き渡らせることが可能になり、給水パイプ4の本数を減らし、コストダウンを図ることも可能となる。
【0062】
【発明の効果】
本発明の温度上昇抑制構造を使用することにより、長期間に亘って板部材或いはデッキ材などの保水性部材若しくは透水性部材の蒸散作用を維持し、優れた温度冷却効果を発揮することができ、ひいてはヒートアイランド現象の緩和を図ることができるという格別な効果を奏する。特に、保水性部材若しくは透水性部材と前記部材に水分を常時或いは所要時に補充可能な構成部を設けることで、非常に高度な温度冷却効果或いは温度抑制効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態(客土タイプ)の第1例の温度上昇抑制構造を示す縦断面図。
【図2】第1実施形態(客土タイプ)の第2例の温度上昇抑制構造を示す縦断面図。
【図3】第1実施形態(客土タイプ)の第3例の温度上昇抑制構造を示す縦断面図。
【図4】第2実施形態(コンテナタイプ)の第1例の温度上昇抑制構造を説明する縦断面説明図。
【図5】第2実施形態(コンテナタイプ)の第1例の温度上昇抑制構造を示す縦断面図。
【図6】第2実施形態(コンテナタイプ)の第2例の温度上昇抑制構造を示す縦断面図。
【図7】(a)第1例の板部材を示す裏面斜視図。
(b)第2例の板部材を示す裏面斜視図。
(c)第3例の板部材を示す裏面斜視図。
【図8】給水手段の制御例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 敷設面
2 育成材
3 植物
4 給水パイプ
5、50、51、52、53 板部材
50a 脚部
51b 突出部
53b 突起
6 防水層
7 貯水兼排水層
8 防根層
9 コンテナ
9b 脚部
9c 吸水突部
9d 吸水孔
9f 内向きへこみ部
10 貯水トレー

Claims (13)

  1. 植栽を施され敷設面に設けられると共に、給水を行う給水手段を有する緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造であって、該緑化エリアに保水性若しくは透水性の部材を配設し、少なくとも一部の該部材の近傍若しくは下方に該給水手段で給水して該部材に水分を導入可能とし、該部材の蒸散作用で温度上昇を抑制することを特徴とする温度上昇抑制構造。
  2. 貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部の上方に設置される前記保水性若しくは透水性の部材を有することを特徴とする請求項1記載の温度上昇抑制構造。
  3. 緑化エリア内の植物を栽培するための育成層の上方に設置される前記保水性若しくは透水性の部材を有することを特徴とする請求項1又は2記載の温度上昇抑制構造。
  4. 上面開放の略箱形のコンテナ内に充填して設けられる前記育成層を有することを特徴とする請求項3記載の温度上昇抑制構造。
  5. 貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部の上方に設置される前記コンテナを有することを特徴とする請求項4記載の温度上昇抑制構造。
  6. 貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部の上方に設置される前記育成層を有することを特徴とする請求項3記載の温度上昇抑制構造。
  7. 前記保水性若しくは透水性の部材に前記給水手段が直接給水する構成を有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の温度上昇抑制構造。
  8. 前記給水手段が前記育成層上若しくは前記育成層中に給水し、前記給水された水分が該育成層の毛細管現象により前記透水性若しくは保水性の部材へ導入される構成を有することを特徴とする請求項3、4、5又は6記載の温度上昇抑制構造。
  9. 前記給水手段が貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部に給水し、該貯水部に貯水された水分若しくは保水部に保水された水分が前記育成層の毛細管現象を介して前記保水性若しくは透水性の部材へ導入される構成を有することを特徴とする請求項3、4、5又は6記載の温度上昇抑制構造。
  10. 前記給水手段が、給水対象の水分の有無を認識し、該認識結果に応じて給水を制御する機能を有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の温度上昇抑制構造。
  11. 植栽を施され敷設面に設けられる緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造であって、該緑化エリアは貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部を有し、該貯水部若しくは保水部の上方の適宜箇所に保水性若しくは透水性の部材を設け、該貯水部若しくは保水部の水分を該部材に導入し、該部材の蒸散作用で温度上昇を抑制することを特徴とする温度上昇抑制構造。
  12. 植栽を施され敷設面に設けられる緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造であって、該緑化エリアは植栽可能な育成層を有し、該育成層の上方の適宜箇所に保水性若しくは透水性の部材を設け、該育成層内の水分を育成層の毛細管現象により該部材に導入し、該部材の蒸散作用で温度上昇を抑制することを特徴とする温度上昇抑制構造。
  13. 植栽を施され敷設面に設けられる緑化エリアの温度上昇を抑制する温度上昇抑制構造であって、該緑化エリアは貯水可能な貯水部若しくは保水可能な保水部とその上方に設けられる植栽可能な育成層を有し、該育成層の上方の適宜箇所に保水性若しくは透水性の部材を設け、該貯水部若しくは保水部の水分を育成層の毛細管現象により該部材に導入し、該部材の蒸散作用で温度上昇を抑制することを特徴とする温度上昇抑制構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042672A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Shinichiro Hayashi 屋上庭園を利用した空調システムからの排ガスの冷却方法
JP2006094792A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Daiwa House Ind Co Ltd 屋上等の緑化システム
JP2008000093A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Takenaka Komuten Co Ltd 緑陰緑化構造及び緑陰緑化工法
JP2014084610A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Tajima Roofing Inc 防水層構造

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