JP2004202037A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】パチンコ機等の遊技機において、単調感を払拭し、興趣の向上を図る。
【解決手段】パチンコ機1には、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。前面枠3の後側には、遊技盤5が装着されており、遊技盤5には、可変表示装置14が設けられている。所定の契機により、特別遊技状態を発生させるか否かが抽選されるとともに、可変表示装置14において、変動表示が開始され、所定時間後、停止表示させられる。特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段は、1回の前記抽選に基づき、ほのめかしを連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能に構成されている。連続する複数回の変動表示において、所定の変動表示に際し行われるほのめかしの開始タイミングよりも、所定の変動表示よりも後の変動表示に際し行われるほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】パチンコ機1には、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。前面枠3の後側には、遊技盤5が装着されており、遊技盤5には、可変表示装置14が設けられている。所定の契機により、特別遊技状態を発生させるか否かが抽選されるとともに、可変表示装置14において、変動表示が開始され、所定時間後、停止表示させられる。特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段は、1回の前記抽選に基づき、ほのめかしを連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能に構成されている。連続する複数回の変動表示において、所定の変動表示に際し行われるほのめかしの開始タイミングよりも、所定の変動表示よりも後の変動表示に際し行われるほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数種類の図柄等を表示する可変表示装置を備えたパチンコ機やスロットマシン等の遊技機がある。かかる遊技機においては、始動条件が成立すること(始動入賞や始動操作)によって、遊技者にとって有利な状態である特別遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われるとともに、前記複数種類の図柄等が変動表示される。そして、所定時間後、自動的に或いは停止操作によって変動表示が停止させられる。この種の遊技機では、停止させられた図柄の態様に応じて、遊技状態が切り換えられるようになっており、かかる停止態様によっては、特別遊技状態を発生させるようになっている。また、当該変動表示中において、前記特別遊技状態の発生が示唆されることがある(例えば、特許文献1参照。)。この示唆は、特別遊技状態が発生しない場合にも行われることがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−119669号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記のような示唆は、対応する1回の変動表示中においてのみ行われ、しかも、その示唆パターンは一義的である。もちろん、次回の変動表示においても、前回の変動表示中に行われた示唆と同様の示唆が行われることもないわけではない。しかし、そのようなケースは偶然にも、示唆を行う旨が連続して決定されたことによるものであって、極稀なケースである。従って、連続して同様の示唆が行われたとしても、それらには関連性があるものではない。つまり、遊技者は、連続して行われる変動表示に際し、同様の示唆が連続して行われたとしても、単にその度に特別遊技状態の発生を期待するに過ぎない。その結果、折角の示唆演出が行われる場合であっても、遊技者は、時として遊技に際し、単調感を抱いてしまうおそれがあった。
【0005】
なお、上記課題は、パチンコ機やスロットマシンをはじめとする、遊技機全般に共通して内在するものである。
【0006】
そこで、本発明は、単調感を払拭し、興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することを目的の1つとしている。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するために有効な手段等を以下に示す。なお、必要に応じてその作用、効果等についても説明する。
【0008】
手段1.識別情報を変動表示可能な可変表示装置を備え、所定の契機により、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かを抽選するとともに、前記可変表示装置において、変動表示を開始し、所定時間後、前記抽選の結果に基づいて停止表示させるよう構成し、前記特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段を設け、当該示唆手段が、1回の前記抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示において前記ほのめかしをそれぞれ導出可能に構成されてなる遊技機であって、前記連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出されるほのめかしに関し、所定の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記所定の変動表示よりも後の1の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0009】
手段1によれば、連続する複数回の変動表示において、ほのめかしが、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。特別遊技状態のほのめかしが、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能なことを認知した遊技者は、ほのめかしが導出されたにも関わらず特別遊技状態が発生しなかった場合、後の変動表示中においてもドキドキしながらほのめかしの導出を待つこととなる。ここで、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはやほのめかしが導出されないのではないかと落胆してしまうことがある。この点、本手段1では、そのように思った矢先にほのめかしが導出され、遊技者は、ほのめかしの導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。尚、「連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出されるほのめかしは、変動表示毎に、異なるほのめかしタイミングで導出されること」としてもよい。なお、「ほのめかし」とあるのは、「教示」、「予告」、「示唆」、「予兆」、或いは「兆候」等の言葉に置き換えてもよい。要するに、「ほのめかし」によって、遊技者に対し特別遊技状態が発生しやすくなることを示唆可能、或いは、「ほのめかし」によって特別遊技状態の発生のしやすさに関し差異が生じることを示唆可能となっていればよく、特別遊技状態が発生しない場合があっても差し支えない。また、「ほのめかし」とあるのを、「ほのめかし演出」としてもよい(以下、各手段において同様)。
【0010】
手段2.識別情報を変動表示可能な可変表示装置を備え、所定の契機により、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かを抽選するとともに、前記可変表示装置において、変動表示を開始し、所定時間後、前記抽選の結果に基づいて停止表示させるよう構成し、前記特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段を設け、当該示唆手段が、1回の前記抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示において前記ほのめかしをそれぞれ導出可能に構成されてなる遊技機であって、前記連続する複数回の変動表示は、少なくとも第1の変動表示と、第1の変動表示よりも後で行われる第2の変動表示とから構成され、前記第1の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記第2の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0011】
手段2によれば、連続する複数回の変動表示において、ほのめかしが、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。特別遊技状態のほのめかしが、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能なことを認知した遊技者は、ほのめかしが導出されたにも関わらず特別遊技状態が発生しなかった場合、後の変動表示中においてもドキドキしながらほのめかしの導出を待つこととなる。ここで、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはやほのめかしが導出されないのではないかと落胆してしまうことがある。この点、本手段2では、そのように思った矢先にほのめかしが導出され、遊技者は、ほのめかしの導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。
【0012】
手段3.識別情報を変動表示可能な可変表示装置を備え、所定の契機により、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かを抽選するとともに、前記可変表示装置において、変動表示を開始し、所定時間後、前記抽選の結果に基づいて停止表示させるよう構成し、前記特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段を設け、当該示唆手段が、1回の前記抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能に構成されてなる遊技機であって、前記連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出されるほのめかしに関し、所定の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記所定の変動表示の直後の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0013】
手段3によれば、ほのめかしが、直前の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。特別遊技状態のほのめかしが、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能なことを認知した遊技者は、ほのめかしが導出されたにも関わらず特別遊技状態が発生しなかった場合、次の変動表示中においてもドキドキしながらほのめかしの導出を待つこととなる。ここで、直前の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはやほのめかしが導出されないのではないかと落胆してしまうことがある。この点、本手段3では、そのように思った矢先にほのめかしが導出され、遊技者は、ほのめかしの導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。
【0014】
手段4.識別情報を変動表示可能な可変表示装置を備え、所定の契機により、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かを抽選するとともに、前記可変表示装置において、変動表示を開始し、所定時間後、前記抽選の結果に基づいて停止表示させるよう構成し、前記特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段を設け、当該示唆手段が、1回の前記抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能に構成されてなる遊技機であって、前記連続する複数回の変動表示は、少なくとも第1の変動表示と、第1の変動表示の直後に行われる第2の変動表示とから構成され、前記第1の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記第2の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0015】
手段4によれば、ほのめかしが、直前の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。特別遊技状態のほのめかしが、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能なことを認知した遊技者は、ほのめかしが導出されたにも関わらず特別遊技状態が発生しなかった場合、次の変動表示中においてもドキドキしながらほのめかしの導出を待つこととなる。ここで、直前の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはやほのめかしが導出されないのではないかと落胆してしまうことがある。この点、本手段4では、そのように思った矢先にほのめかしが導出され、遊技者は、ほのめかしの導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。
【0016】
手段5.少なくとも前記特別遊技状態が発生する旨が抽選された場合には、前記連続する複数回の変動表示において前記ほのめかしをそれぞれ導出するようにしたことを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
【0017】
手段5によれば、前記ほのめかしが導出されたにもかかわらず、今回の変動表示において、特別遊技状態が発生しない場合でも、次の変動表示中においてもほのめかしが導出されるのではないか(ほのめかしが連続するのではないか)、ひいては、特別遊技状態が到来するのではないかという期待を持たせることができる。
【0018】
また、連続する複数回の変動表示において、ほのめかしがそれぞれ導出されると、前記特別遊技状態の発生する可能性が比較的高くなるよう設定した場合、そのことを認知した遊技者は、1回のほのめかしではなく、連続したほのめかしの導出を心待ちにしながら遊技を行うこととなる。また、実際に連続してほのめかしが導出された場合、遊技者は、心待ちにしていた連続したほのめかしの導出に喜びを覚えるとともに、高揚しつつ特別遊技状態発生の瞬間を待つこととなる。すなわち、遊技性に抑揚を付与することができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。
【0019】
手段6.少なくとも前記特別遊技状態が発生する旨が抽選された場合には、所定の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記所定の変動表示よりも後の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるようにしたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
【0020】
手段6によれば、所定の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記所定の変動表示よりも後の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう導出されると、前記特別遊技状態の発生する可能性が比較的高くなるよう設定した場合、その旨を認知した遊技者は、前回のほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングでほのめかしが導出されることを期待する。一方、特別遊技状態のほのめかしが、複数回の変動表示において連続で導出されることを認知した遊技者は、なるべく早くほのめかしが連続していることを確認したいという気持ちが生じる。つまり、遊技者は、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングでのほのめかしの導出を願う一方で、早くほのめかしが連続していることを確認したいという感情も存在するため、複雑な心境を味わうこととなる。そのため、遊技者は複雑な心境の変化を体感することができる。ひいては、遊技者が複雑なる遊技性を感じることとなり、単調感の払拭、及び興趣の向上を図ることができる。なお、手段2と手段4に関しては、「所定の変動表示」が「第1の変動表示」に対応し、「所定の変動表示よりも後の変動表示」が「第2の変動表示」に対応しうる。
【0021】
手段7.前記抽選の結果に基づく情報を所定回数分まで順次ひかえることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
【0022】
手段7によれば、後発の抽選に基づき、ひかえられていた情報に対して多様な制御を行うことができる。そのことによって、遊技にバリエーションを与えることが可能となり、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。なお、「ひかえる」とあるのは、所定の変動表示中において所定の契機があった場合、かかる所定の契機に対応する変動表示を、前記所定の変動表示の終了後において行うべく、記憶しておくことを含む主旨である。
【0023】
手段8.ひかえられている回数分だけ、連続する複数回の変動表示において前記ほのめかしをそれぞれ導出可能に構成したことを特徴とする手段7に記載の遊技機。
【0024】
手段8によれば、1回の抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示においてほのめかしをそれぞれ導出する制御を比較的容易に行うことができる。例えば、ひかえられていない変動表示にまで(未来に起きるであろう所定の契機に対してまで)ほのめかしを強制的に導出させるような制御と比較すると、制御の容易性に関して格段の違いがある。
【0025】
手段9.連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出されるほのめかしの発生タイミングは、順次遅れるよう構成されていることを特徴とする手段7又は8に記載の遊技機。
【0026】
手段9によれば、遊技者にとって、落胆から歓喜へと心境著しく、そのため、特別遊技状態の発生を格別のものとなるほのめかしの導出機会を増やすことができる。さらに、かかるほのめかしの導出が連続してなされた場合、効果を一層顕著なものとすることができる。例えば、前記情報が4つ保留記憶されている場合、かかる情報に対応して順次変動表示開始1秒後、2秒後、3秒後、4秒後とほのめかしが導出されてもよい。
【0027】
手段10.前記ほのめかしは、前記識別情報の変動表示開始時から、変動停止表示直前までの間において開始されるよう設定されていることを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載の遊技機。
【0028】
手段10によれば、停止表示直前まで特別遊技状態の発生を期待させることができる。なお、当該変動表示中において、特別遊技状態が発生しないことを、遊技者が把握した場合でも、当該変動表示の特別遊技状態の発生に対して期待するのではなく、次の変動表示に対して特別遊技状態の発生を期待することができる。すなわち、通常の遊技とは趣の異なる遊技が行われるため、遊技性の深みが増すこととなり、単調感を払拭することができる。
【0029】
手段11.前記可変表示装置においては、複数の識別情報が変動表示されるよう構成され、前記複数の識別情報は所定の時間差をもって停止表示させられることを特徴とする手段1乃至10のいずれかに記載の遊技機。
【0030】
手段12.所定の停止タイミングの前後に、それぞれほのめかしが導出可能に構成されていることを特徴とする手段11に記載の遊技機。
【0031】
手段12によれば、遊技者は、ほのめかしの導出されるタイミングが異なっていることを明確に認識することができる。
【0032】
手段13.前記ほのめかしの開始タイミングは、前記変動表示における所定の動的な演出態様に対応するようにして、予め複数設定されていることを特徴とする手段1乃至12のいずれかに記載の遊技機。
【0033】
手段13によれば、変動表示とほのめかしとを上手く演出として調和させることができる。また、ほのめかしの導出に関してもバランスよく設定することができる。さらに、遊技者に対し、ほのめかしがどのタイミングで行われたのかを明確に伝えることができる。
【0034】
手段14.前記ほのめかしの開始タイミングは、各識別情報の変動開始時、或いは各識別情報の停止表示タイミングに対応するようにして、予め複数設定されていることを特徴とする手段11又は12に記載の遊技機。
【0035】
手段14によれば、遊技者に対し、ほのめかしの印象をすっきりとしたものにすることができ、ほのめかしがどのタイミングで行われたのかをより明確に伝えることができる。なお、「対応するようにして」とあるのを「同期して」としてもよい。
【0036】
手段15.前記特別遊技状態が発生しない場合においても、前記ほのめかしを導出可能に構成したことを特徴とする手段1乃至14のいずれかに記載の遊技機。
【0037】
手段15によれば、特別遊技状態が発生しない場合においても、ほのめかしが、いわばダミーとして導出されることがある。すなわち、ほのめかしが導出されれば特別遊技状態が発生し、ほのめかしが導出されなければ特別遊技状態が発生しないという単純な遊技性を回避し、遊技性に広がりを与えることができる。
【0038】
手段16.前記異なるタイミングで導出されるほのめかしは、いずれも同様の演出態様であることを特徴とする手段1乃至15のいずれかに記載の遊技機。
【0039】
手段16によれば、遊技者は、容易にほのめかしを認知することができる。
【0040】
手段17.前記異なるタイミングで導出されるほのめかしは、いずれも同一の対象物による演出態様であることを特徴とする手段1乃至16のいずれかに記載の遊技機。
【0041】
手段17によれば、遊技者は、容易にほのめかしを認知することができる。
【0042】
手段18.前記ほのめかしは、所定の表示態様において行われることを特徴とする手段1乃至17のいずれかに記載の遊技機。
【0043】
手段18によれば、遊技者は目視によってほのめかしを容易に認識することができる。
【0044】
手段19.前記ほのめかしは、前記可変表示装置での表示態様において行われることを特徴とする手段1乃至18のいずれかに記載の遊技機。
【0045】
手段19によれば、遊技者は、主として視認することとなる可変表示装置を視認することによって、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0046】
手段20.前記表示態様は、所定に対象物が、可変表示される態様であることを特徴とする手段18又は19に記載の遊技機。
【0047】
手段20によれば、所定の対象物に特徴を与えることにより、遊技者は、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0048】
手段21.前記表示態様は、複数の所定の対象物が表示される態様であることを特徴とする手段18乃至20のいずれかに記載の遊技機。
【0049】
手段21によれば、所定の対象物に関し、強いインパクトを加えることができ、遊技者は、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0050】
手段22.前記所定の対象物は、同じ範疇に含まれる形態であることを特徴とする手段21に記載の遊技機。
【0051】
手段22によれば、所定の対象物に統一性をもたせることができ、所定の対象物に関し、強いインパクトを加えることができる。また、遊技者は、ほのめかしを容易に認知することができる。なお、「同じ範疇に含まれる」とあるのを「同種の」、「同類の」、「同族の」、「同属の」、「同系の」、「同型の」、「同形の」等の言葉に置き換えてもよい。また、「形態」とあるのを「態様」としてもよい。
【0052】
手段23.前記表示態様は、所定の対象物が、群れを成して表示される態様であることを特徴とする手段21又は22に記載の遊技機。
【0053】
手段23によれば、所定の対象物に統一感を与えることができ、所定の対象物に関し、強いインパクトを加えることができる。また、遊技者は、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0054】
手段24.前記複数の所定の対象物は、同一の画像情報を複数用いた表示態様であることを特徴とする手段21乃至23のいずれかに記載の遊技機。
【0055】
手段24によれば、画像情報用のデータ量を抑制することができる。なお、「同一の画像情報を複数用いた」とあるのを「同一の画像情報のみで構成された」としてもよい。
【0056】
手段25.前記表示態様は、前記識別情報とは別の表示態様であることを特徴とする手段16乃至24のいずれかに記載の遊技機。
【0057】
手段25によれば、識別情報と区別することによって、遊技者はほのめかしを容易に認知することができる。
【0058】
手段26.前記ほのめかしは、所定の発光手段の点灯態様において行われることを特徴とする手段1乃至25のいずれかに記載の遊技機。
【0059】
手段26によれば、遊技者は、ランプ等の発光手段の点灯態様を視認することによって、ほのめかしを容易に認知することができる。尚、「点灯状態」には、点灯、点滅、消灯、これらの組合せが含まれる。また、発光手段においても「ほのめかし」が行われることにより、遊技者は、前記可変表示装置のみならず、発光手段に対しても、興味を持って注意を払うこととなる。そのことにより、遊技に際し、遊技者の興味範囲が広がり、ひいては、興趣の向上を図ることができる。
【0060】
なお、前記複数のタイミングで導出可能な所定の演出態様は、いずれも同様の点灯態様、又はいずれも同一の発光手段による点灯態様であることとしてもよく、さらには、前記複数のタイミングで導出可能な所定の演出態様は、いずれも同一の発光手段による同様の点灯態様であることとしてもよい。
【0061】
手段27.前記発光手段は、前記ほのめかしが行われる場合にのみ点灯態様が変化させられることを特徴とする手段26に記載の遊技機。
【0062】
手段27によれば、ほのめかしに対応する点灯態様を、その他の遊技状態に対応する点灯状態と容易に区別可能となり、遊技者は、ほのめかしを一層容易に認知することができる。
【0063】
手段28.前記ほのめかしは、音声発生手段によって出力される音声態様において行われることを特徴とする手段1乃至27のいずれかに記載の遊技機。
【0064】
手段28によれば、遊技者は、音声発生手段によって出力される音声態様を聞くことによって、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0065】
なお、前記複数のタイミングで導出可能な所定の演出態様は、いずれも同様の音声態様、又はいずれも同一の音声発生手段による音声態様であることとしてもよく、さらには、前記複数のタイミングで導出可能な所定の演出態様は、いずれも同一の音声発生手段による同様の音声態様であることとしてもよい。
【0066】
手段29.前記ほのめかしは、所定の装飾手段の変動態様において行われることを特徴とする手段1乃至28のいずれかに記載の遊技機。
【0067】
手段29によれば、遊技者は、装飾手段の変動態様を視認することによって、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0068】
手段30.前記装飾手段は、前記ほのめかしが行われる場合にのみ変動態様が変化させられることを特徴とする手段29に記載の遊技機。
【0069】
手段30によれば、ほのめかしに対応する変動態様を、その他の遊技状態に対応する変動態様と容易に区別可能となり、遊技者はほのめかしを一層容易に認知することができる。
【0070】
手段31.前記変動態様が変化する装飾手段を複数設けたことを特徴とする手段29又は30に記載の遊技機。
【0071】
手段31によれば、ほのめかしに迫力や面白味を付与することができる。また、そのことによって、遊技者は、ほのめかしに対し強い興味を抱くこととなり、ひいては、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0072】
手段32.手段1乃至31のいずれかにおいて、遊技機はパチンコ遊技機であること。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては、操作ハンドルを備えていてそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞することを必要条件として可変表示装置の表示部において変動表示されている識別情報が所定時間後に確定停止表示されることが挙げられる。また、特別遊技状態発生時には遊技領域内の所定の位置に配置された可変入賞装置が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球等のみならず、磁気カードへの書き込み等も含む)が付与されることが挙げられる。
【0073】
手段33.手段1乃至31のいずれかにおいて、遊技機は回胴式遊技機であること。ここで、回胴式遊技機の構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備えた回胴式遊技機」となる。なお、回胴式遊技機にあっては、前記リール等を具備する可変表示手段を可変表示装置として捉えてもよいし、前記リールとは別途設けられ、前記識別情報に対応する(疑似的な対応であってもよい)識別情報を表示可能な表示装置(例えば液晶表示装置)をここにいう可変表示装置として捉えてもよい。
【0074】
手段34.手段1乃至31のいずれかにおいて、遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機であること。中でも、前記融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」となる。なお、かかる遊技機にあっては、前記リール等を具備する可変表示手段を可変表示装置として捉えてもよいし、前記リールとは別途設けられ、前記識別情報に対応する(疑似的な対応であってもよい)識別情報を表示可能な表示装置(例えば液晶表示装置)をここにいう可変表示装置として捉えてもよい。
【0075】
【発明の実施の形態】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0076】
図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。
【0077】
前面枠3の前面側にはガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。なお、前面枠3の背面側には、後述する主基板31や表示制御基板32等の各種制御基板を装着するための図示しない機構板が取着されている。
【0078】
ガラス扉枠4の下部には、遊技球Bを貯留するための球受皿としての上皿6が設けられている。また、前面枠3の前面下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が設けられている。下皿7の側方には、遊技球発射用ハンドル8が設けられている。ハンドル8は図示しない遊技球発射装置に連結されており、遊技者がハンドル8の回動操作を行うことにより、遊技球Bが遊技球発射装置(図示略)から発射される。
【0079】
遊技盤5の一側部には、前記遊技球発射装置によって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する内レール9a及び外レール9bが設けられている。内レール9aの下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口11が形成されている。そして、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、このアウト口11を通って図示しない球排出路へと案内される。
【0080】
また、遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、大入賞口12、作動口としての作動チャッカー13、可変表示装置14等が配設されている。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール9a及び外レール9bによって囲まれ、可変表示装置14等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な遊技領域となっている。
【0081】
大入賞口12の前部には、大入賞口12を開閉するシャッタ15が設けられている。シャッタ15は大入賞口12の側部に設けられた大入賞口ソレノイド16により作動させられる(図10参照)。詳しくは、大入賞口ソレノイド16が励磁状態となることにより、シャッタ15が略水平に傾き、大入賞口12が開かれる。また、大入賞口ソレノイド16が非励磁状態となることにより、シャッタ15が略垂直状態となり、大入賞口12が閉鎖されるようになっている。
【0082】
可変表示装置14は、図柄表示装置としての表示部17と、表示部17の周囲設けられたセンターフレーム18とを備えている。表示部17は液晶ディスプレイ(LCD)装置によって構成されており、かかる表示部17には、識別情報としての複数の図柄列を表示できるようになっている。これらの図柄列としては、上図柄列K1、中図柄列K2及び下図柄列K3の3つの図柄列(識別情報列)が挙げられる(図3参照)。但し、図柄列の数としては3つに限定されるものではなく、それ以外の数の図柄列が表示されることとしてもよい。また、図柄列の配並としては、特に上列・中列・下列に限定されるものではなく、例えば、左列・中列・右列として構成されてもよい。本実施の形態では、通常遊技状態における表示部17には、所定の遊技態様の導出に関与しない海の中の景色を示す背景画像が表示され、かかる背景画像の前面に位置するように、前記図柄列K1〜K3が表示されるようになっている。
【0083】
さらに、表示部17では、遊技球Bの作動チャッカー13への入賞に基づいて、各図柄列K1〜K3の図柄変動表示(本実施の形態においては左方向へのスクロール表示)が行われるような構成となっている。本実施の形態においては、図2に示すように、図柄j1,j2,j3,j4,j5,j6,j7,j8,j9、及び外れ図柄j10が循環表示されることによって、各図柄列K1〜K3が構成されている。図柄j1〜j9は、魚等の絵図柄と、各絵図柄に対応するようにして付された「1」〜「9」の数字図柄とによって構成されている。これに対し、前記外れ図柄j10は、貝の絵図柄のみによって構成されており、その名のとおり、後述する大当たり図柄になることはなく外れ図柄にのみなりうる。中図柄列K2及び下図柄列K3は、左から順に(右方向に数字が昇順に)図柄j1〜j9が配列され、上図柄列K1は、右から順に(右方向に数字が降順に)図柄j1〜j9が配列されている(図3参照)。なお、中図柄列K2だけは図柄j9の後にさらに図柄j4が重複して配置されている。また、各図柄j1〜j9間には前記外れ図柄j10が1つずつ配置されている。
【0084】
また、前記図柄変動表示に際しては、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列K1〜K3の図柄変動が確定停止したときに表示される図柄である。本実施の形態では、上図柄列K1、下図柄列K3、中図柄列K2の順に停止させられるが、これはあくまでも一例に過ぎず、別の順序で停止させられるようにしてもよい。
【0085】
上記大当たり図柄とは、リーチ状態を経た後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列K1〜K3における停止図柄の組合せが、次に述べる大当たりラインL1〜L5上に予め定められた大当たりの組合せとなる場合に大当たり状態が発生させられる。図4に示すように、本実施の形態では、左・中・右の縦ラインL1,L2,L3及び斜めの2本のラインL4,L5によって大当たりラインL1〜L5が構成されている(5ラインと称される)。ここで、本実施の形態では、いわゆる5ラインを採用しているため、各図柄列K1〜K3毎に3つずつの図柄j1〜j10が表示された上で確定停止されることとなる。つまり、表示部17上には、合計9つの図柄j1〜j10が確定停止表示させられる。かかる大当たりラインL1〜L5上に同一種類の図柄j1〜j9が並んだとき(例えば、図5に示すように大当たりラインL1上に同じ絵柄「j3」が並んだとき)が、大当たりの組合せともされる(図5参照)。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。大当たりの組合せが成立すると、大入賞口12が開かれ、遊技者にとって有利な大当たり状態が発生させられる。詳しくは、大入賞口12の開放開始後に所定値よりも多くの遊技球Bが入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口12が開放され続ける。所定値よりも多くの遊技球Bが入賞するか、閉鎖予定時期が到来すると、大入賞口ソレノイド16が消磁される。これにより、シャッタ15が起こされて略垂直状態となり、大入賞口12が閉鎖される(以上で1ラウンド)。さらに、予め設定された継続条件が、所定回数満たされるまでは、大入賞口12が上述した開閉のサイクルを繰り返すこととなる。例えば、ここで一回の大入賞口12における遊技球Bの入賞の所定値を「10」、大入賞口12の開放時間を「約29.5秒」、ラウンド継続の所定回数を「15」に設定したとする。このような場合には、大入賞口12の開放後、(1)遊技球Bが大入賞口12へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口12が閉鎖される。この大入賞口12の開閉のサイクルが最大で15回繰り返されることとなる。すなわち、遊技者は、より多くの景品球を獲得することができる。
【0086】
また、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう(大当たり状態に至らない場合もある)。本実施の形態における、リーチ状態には、下図柄列K3の図柄変動が、ラインL1〜L5上において上図柄列K1の停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。
【0087】
上記リーチ状態には、中図柄列K2の図柄変動が、最終的に上・下図柄列K1,K3の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態となるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。さらには、中図柄列K2の図柄が一旦停止した後、再度全図柄列K1〜K3が変動し(又は中図柄列K2のみが変動し)、その後停止するような場合(再変動リーチとも称される)も含まれる。
【0088】
上記リーチ状態においては、中図柄列K2の図柄が通常変動時と同様に単にスクロールする「ノーマルリーチ」のほかにも、種々のリーチ状態のパターン(リーチパターン)が設定されている。これらリーチパターンのうち、「ノーマルリーチ」以外のリーチパターンは、いわゆる「スーパーリーチ」と称されるものである。「スーパーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期待値(大当たり期待値)が高くなるようになっている。また、「スーパーリーチ」においても、各リーチパターンによって大当たり期待値が異なったものとなっていることとしてもよい。加えて、「スーパーリーチ」よりも期待値の高い「スペシャルリーチ」や大当たり状態の発生が確定表示される「プレミアムリーチ」と称されるリーチパターンを用意することとしてもよい。
【0089】
さらに、上記各リーチパターンには重み付けがなされており、各リーチパターンの選択される確率は個々に異なったものとなっている。具体的には、「ノーマルリーチ」の選択される確率に比べて、「スーパーリーチ」の選択される確率が低くなるように設定されている。また、「スーパーリーチ」よりも、「スペシャルリーチ」の選択される確率が低くなるように設定されている。加えて、「プレミアムリーチ」は、ほとんど選択されないように設定されている。なお、本実施の形態においては、大当たりとなる場合と、外れとなる場合とで各リーチパターンの選択される確率は個々に異なったものとなっている。
【0090】
加えて、図柄変動させられる表示部17の演出表示態様において、全図柄列K1〜K3の変動開始から確定停止表示に至るまでの間、リーチ演出以外の演出が行われる場合がある。リーチ演出以外の演出としては、すべり変動、再変動、リーチ示唆、スーパーリーチ示唆、大当たり示唆などの演出が挙げられる。ここで「示唆」とあるのは、演出によって、所定の遊技状態が発生しやすくなることを示唆可能であればよい、或いは、演出によって所定の遊技状態の発生に影響が生じるという主旨であって、所定の遊技状態が発生しない場合があっても差し支えない(ほのめかし)。本実施の形態では、図6〜図9に示すように、表示部17の右端側から魚の群れ(魚群)が一斉に出現し、図柄列K1〜K3の変動方向(左スクロール方向)に向かって図柄列K1〜K3の図柄j1〜j10を追い越すようにして、通り過ぎるかのような演出が行われることがある(以下「魚群演出」と称する)。なお、かかる魚群演出は、表示部17にて1.0秒間に渉り表示されることとする。
【0091】
前記表示部17の(図柄列K2)の図柄変動表示中に新たに遊技球Bが作動チャッカー13に入賞した場合には、その分の図柄変動表示は、その時点で行われている図柄変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、図柄変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される図柄変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施の形態では保留最大回数が4回に設定されている。しかし、最大保留回数は、これに限定されるものではない。例えば、8回分の図柄変動表示を待機させるべく、最大保留回数を8回に設定することとしてもよい。
【0092】
センターフレーム18の上方には、前記図柄変動表示の保留回数を示す保留ランプ19a,19b,19c,19dが組み込まれている。保留ランプ19a〜19dの数は、前述した最大保留回数と同じ(本例では4個)となっている。保留ランプ19a〜19dは、図柄変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した図柄変動表示の実行に伴い消灯させられる。
【0093】
また、遊技盤5には、パチンコ機1の遊技状態を検出するための各種センサが取着されている。例えば、作動チャッカー13へ遊技球Bが入賞したことを検出する始動スイッチ20、大入賞口12に遊技球Bが入賞したことを検出する大入賞口スイッチ21等が設けられている(図10参照)。
【0094】
さらに、遊技盤5には、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘(但し便宜上、符号を省略する)が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0095】
このほかにも、パチンコ機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための他の各種演出用ランプや電飾部材等(以下ランプと称する)が取付けられている。これらのランプの点灯状態(点灯、消灯、点滅等)は、遊技の進行に応じて適宜変えられるようになっている。
【0096】
加えて、前面枠3内部には、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態等を音声にて教示するための、図示しないスピーカが埋設されている。
【0097】
さて、本実施の形態では、遊技の主たる制御は、主基板31において司られるようになっている。主基板31は、所定の制御プログラムや初期データを予め記憶している読み出し専用メモリ(ROM)、制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する中央処理装置(CPU)、CPUによる演算結果を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。
【0098】
さらに、主基板31には、各種カウンタが設定されている。例えば、大当たり状態を発生させるか否かを決定するための内部乱数カウンタ、表示部17に停止する大当たり図柄を決定するための大当たり図柄乱数カウンタ、表示部17に停止する大当たり図柄以外の図柄(外れ図柄、外れリーチ図柄)を決定するための外れ図柄乱数カウンタ、上述したような複数種類のリーチパターンのうち1つを選択するためのリーチ種別決定カウンタ等の各種乱数カウンタが設定されている。これらの各乱数カウンタの値は、それぞれ所定時間(例えば「2m秒」)毎に、所定の範囲内で更新されるようになっており、当該乱数カウンタの値が特定の値となると初期値に戻るようになっている。特に、前記内部乱数カウンタの値は、所定時間(例えば、2m秒)毎に、「0」〜「599」の範囲内で更新されるようになっており、かかる「0」〜「599」の範囲のうち、「7」及び「307」が、前記大当たりと対応するようになっている。これらの各乱数カウンタの値は、所定の条件に従って乱数として読み出され、かかる読み出された各乱数カウンタの値等に基づいて、図柄の変動情報が作成される。
【0099】
また、主基板31には、大当たり中のラウンド回数をカウントするラウンドカウンタ、大入賞口12への遊技球Bの入賞個数をカウントする入賞カウンタ、図柄変動表示の保留回数をカウントする保留カウンタ42(h)(図11(a)参照)等の各種計数カウンタが設定されている。保留カウンタ42(h)の「h」は、前記保留回数と対応しており、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとるようになっている。詳しくは、遊技球Bが作動チャッカー13に入賞した場合、主基板31では保留カウンタ42(h)の値が最大保留回数(本例では「4」)よりも小さいか否かの判定が行われる。保留カウンタ42(h)の値が最大保留回数よりも小さい場合には、保留カウンタ42(h)の「h」の値に1を加算する。それと同時に、主基板31は対応する前記保留ランプ(19a〜19dのうち1つ)を点灯させる。一方、保留カウンタ42(h)の値が最大保留回数(「4」)以上の場合には、保留カウンタ42(h)の値への加算は行われない。従って、本例において、図柄変動表示は4回までしか保留されず、それ以上の入賞があっても保留は記憶されない。なお、保留カウンタ42(h)の値が「0」の場合は、保留されていない状態を意味する。
【0100】
さて、図11(a)に示すように、本実施の形態では、主基板31のRAMは、前記変動情報を記憶(格納)する保留格納エリア41(i)を有している。
【0101】
保留格納エリア41(i)の「(i)」は、上記した保留カウンタ42(h)の値「0」,「1」,「2」,「3」,「4」に対応して、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとるようになっている。前記変動情報を作成した主基板31は、前記保留カウンタ42(h)の値を読み出し、前記変動情報を対応する保留格納エリア41(i)に格納するようになっている。例えば、保留カウンタ42の値が「3」となった時の変動情報は、保留格納エリア41(i=3)に格納される。
【0102】
より詳しくは、前記保留格納エリア41(i)は、保留カウンタ42(h)に対応するようにして4つの格納エリアと1つの実行エリアを有するよう構成されている。4つの格納エリアとは、上記保留格納エリア41(i)の値が「1」,「2」,「3」,「4」のものであり、実行エリアとは、保留格納エリア41(i)の値が「0」のものである。図柄変動に際しては、格納エリアである保留格納エリア41(i=1)に格納された変動情報が、実行エリアである保留格納エリア41(i=0)にシフトされることで、保留格納エリア41(i)に記憶された変動情報が各種制御基板にコマンドとして出力される。
【0103】
本実施の形態では、可変表示装置14の表示制御において主たる制御を司る、示唆手段としての表示制御基板32にも、上述したようなROM、CPU、RAM等が備えられている。さらに、図11(b)に示すように、表示制御基板32のRAMは、特別保留格納エリア43(i)を有している。
【0104】
また、前記特別保留格納エリア43(i)には、主基板31から出力される、内部乱数カウンタの値に基づく情報が記憶(格納)されるようになっている。具体的には、かかる特別保留格納エリア43(i)には大当たりフラグ44が設定されるようになっている。本実施の形態では、大当たりではない旨の情報が格納される場合には、当該大当たりフラグ44が「0」に設定される。これに対し、大当たりである旨の情報が格納され、かつ、そのときの内部乱数カウンタの値が「7」の場合には、当該大当たりフラグ44が「1」に設定される。また、大当たりである旨の情報が格納され、かつ、内部乱数カウンタの値が「307」の場合には、当該大当たりフラグ44が「2」に設定される。
【0105】
さらに、本実施の形態では、大当たりである旨の情報を受けた表示制御基板32は、対応する特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44を「1」又は「2」に設定するとともに、かかる特別保留格納エリア43(i)よりも「i」の値が小さい特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44についても前記対応する特別保留格納エリア43(i)に設定された値と同じ値(「1」または「2」)に設定する。つまり、この場合には、大当たり状態の発生に対応する保留よりも先に実行される保留に対応する特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44の値が、強制的に「1」または「2」に書き換えられることとなる。上述したように、表示制御基板32によって設定された大当たりフラグ44の内容を確認することによって、各特別保留格納エリア43(i)に対応する、内部乱数カウンタの値を把握することができる。以下、表示制御基板32において設定された大当たりフラグ44の内容を「大当たり情報」と称する。
【0106】
また、本実施の形態では、表示制御基板32にも各種カウンタが設定されている。すなわち、図11(b)に示すように、表示制御基板32には、魚群演出を表示部17において実行するか否かを決定するための魚群演出発生カウンタ45、魚群演出を表示部17においてどのタイミングで実行するかを決定するための魚群演出発生タイミングカウンタ46等の各種乱数カウンタが設定されている。これらの各乱数カウンタの値は、所定の条件に従って乱数として読み出され、かかる読み出された各乱数カウンタの値に基づいて、魚群演出情報が作成される。
【0107】
なお、本実施の形態における、特別保留格納エリア43(i)についても、上記したような保留格納エリア41(i)と同様の構成となっている。詳しくは、特別保留格納エリア43(i)の「(i)」は、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとるようになっている。詳しくは、特別保留格納エリア43(i)は、4つの格納エリアと1つの実行エリアを有するよう構成されている。4つの格納エリアとは、上記特別保留格納エリア43(i)の値が「1」,「2」,「3」,「4」のものであり、実行エリアとは、特別保留格納エリア43(i)の値が「0」のものである。図柄変動に際しては、格納エリアである特別保留格納エリア43(i=1)に格納された前記大当たり情報が、実行エリアである特別保留格納エリア43(i=0)にシフトされることで、特別保留格納エリア43(i)に記憶された大当たり情報等に基づいた制御が実行される。
【0108】
さらに、表示制御基板32は、魚群演出情報格納エリア47を具備し、かかる魚群演出情報格納エリア47には、前記特別保留格納エリア43(i=0)にシフトされた前記大当たり情報に基づく表示制御の実行に際し、魚群演出が行われるか否かの情報、及び魚群演出がどのタイミングで実行されるかの情報(以下、「魚群演出実行情報」と称する)が記憶されるようになっている。なお、当該魚群演出実行情報の記憶は、魚群演出情報格納エリア47に大当たり情報が格納されている場合にのみ許容されるよう構成されている。
【0109】
ここで、保留格納エリア41(i)に格納された変動情報のシフトに関する、主基板31におけるシフト制御について詳細に説明する。
【0110】
主基板31は、常に保留カウンタ42(h)の値が「0」でないか否かを判定している。すなわち、前記格納エリアに変動情報が格納されているのか否かの判定である。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウンタ42(h)の値が「0」の場合には、かかる判定のみを繰り返し行うこととなる。これに対し、前記判定条件が満たされている(保留カウンタ42(h)の値が「1」,「2」,「3」,「4」の)場合には、現在、表示部17において図柄変動が行われているか否かを判定する。表示部17において図柄変動が行われている場合、かかる判定を繰り返し行う。一方、表示部17における図柄変動が行われていない場合(大当たり状態時は除く)には、「保留格納エリア41(i)」の変動情報を1つ前のエリア「保留格納エリア41(i−1)」にシフトする。そして、再び保留カウンタ42(h)の値が「0」でないか否か、表示部17における図柄変動が行われているか否かを判定する。これらの、保留格納エリア41(i)に格納された変動情報のシフト制御は、保留カウンタ42(h)の値が「0」になるまで続けられる。
【0111】
以上のようにして、保留格納エリア41(i)に格納された変動情報がシフトされる。これにより、前記格納エリアに格納されている変動情報が、実行エリアにシフトされる(保留格納エリア41(i=0)に格納される)こととなる。主基板31は、保留格納エリア41(0)に変動情報が格納されているか否かを常に監視しており、主基板31が、保留格納エリア41(0)における変動情報を検知した場合、保留格納エリア41(0)に格納されている変動情報をコマンドとして各制御基板に出力するとともに、保留格納エリア41(0)に格納されている変動情報を消去する。同時に、主基板31は、点灯状態にある保留ランプ19a,19b,19c,19dのうち保留格納エリア41(i)に対応するもの(点灯状態にある保留ランプ19a,19b,19c,19dのうち一番右に位置する保留ランプ19)を消灯させ、さらに、保留カウンタ42(h)から「1」を減算する。なお、保留格納エリア41(0)に格納されている変動情報が消去されるとともに、前記魚群演出情報格納エリア47に記憶されている魚群演出実行情報も消去される。
【0112】
次に、主基板31における、大当たり状態等を決定するに際しての処理内容について説明する。
【0113】
まず、始動スイッチ20から遊技球Bの作動チャッカー13への入賞を検出した旨の検出信号を受けた(最大保留回数時は除く)主基板31は、内部乱数カウンタの値を読み出す。そして、内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値(「7」又は「307」)であるか否かを判定する。かかる内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値である場合には、大当たり図柄カウンタ、及びリーチ乱数カウンタの値を読み出し、それらの値に基づいて、表示部17に停止させる大当たり図柄、及び大当たり図柄停止に至るまでのリーチパターンを決定する。すなわち、「決定されたリーチ状態を経て、決定された大当たり図柄停止後大当たり状態を発生させる」旨の変動情報が決定される。
【0114】
一方、内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値ではない場合には、外れ図柄カウンタの値を読み出し、かかる値に基づいて、表示部17に停止させる外れ図柄を決定する。このとき、外れ図柄カウンタの値が、前記外れリーチ図柄に対応する値であるのか、前記外れ図柄に対応する値であるのかを判定する。かかる外れ図柄カウンタの値が、外れリーチ図柄と対応する場合には、リーチ乱数カウンタの値を読み出し、かかる値に基づいて、外れリーチ図柄停止に至るまでのリーチパターンを決定する。すなわち、「決定されたリーチ状態を経て、決定された外れリーチ図柄を停止させる」旨の変動情報が決定される。また、外れ図柄カウンタの値が、外れ図柄と対応する値(外れリーチ図柄と対応しない値)である場合には、「外れ図柄を停止させる」旨の変動情報が決定される。
【0115】
なお、主基板31は、内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値であるか否かを判定した時点で、内部乱数カウンタの値を表示制御基板32に出力することとする。
【0116】
次に、前記決定された変動情報が、対応する前記保留格納エリア41(i)に格納される。そして、上述したように、保留格納エリア41(i)における変動情報のシフトが行われ、実行エリア(保留格納エリア41(i=0))にシフトされた変動情報がコマンド化される。
【0117】
また、主基板31は、変動情報をコマンド化するに際し、保留カウンタ42(h)の値を読み出し、かかる値に基づいて、図柄列K1〜K3の図柄変動時間をも決定し、決定された図柄変動時間の情報を前記コマンドに含める。尚、本実施の形態では、保留カウンタ42(h)の値により、並びにリーチ状態の発生の有無により図柄変動時間が異なるように設定されている。尚、図柄変動時間とあるのは、図柄変動開始から、中図柄列K2の図柄が確定停止表示されるまでの時間をいう。
【0118】
図柄変動時間決定後、主基板31は、前記コマンド化された変動情報に図柄変動時間の情報を追加する。そして、前記変動情報及び図柄変動時間の情報を含んでいるコマンド(以下かかるコマンドを変動コマンドと称する)を表示制御基板32等に出力する。
【0119】
次に、表示制御基板32における図柄変動処理の処理内容について説明する。
【0120】
前記主基板31が内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値であるか否かを判定した時点で、内部乱数カウンタの値を表示制御基板32に出力することは既に述べた。この情報を受けた表示制御基板32は、内部乱数カウンタの値を、上述したように、大当たり情報として、対応する特別保留格納エリア43(i)に格納する。
【0121】
上記したような処理を行う一方で、表示制御基板32は、主基板31からの前記変動コマンドが送られてくるのを待機する。
【0122】
そして、主基板31から変動コマンドを受けた表示制御基板32は、特別保留格納エリア43(i)に格納された大当たり情報等のシフト制御を行う。具体的には、「特別保留格納エリア43(i)」の大当たり情報を1つ前のエリア「特別保留格納エリア43(i−1)」にシフトする。これにより、実行エリアである特別保留格納エリア43(i=0)に大当たり情報が格納されることとなる。
【0123】
次に、表示制御基板32は、特定保留格納エリア43(i=0)に設定されている大当たりフラグ44(大当たり情報)を確認する。
【0124】
(1)大当たりフラグ44が「0」の場合:
大当たりフラグ44が「0」に設定されている場合、表示制御基板32は、魚群演出発生カウンタ45の値を読み出し、かかる値に基づいて魚群演出を発生させるか否かを決定する。本実施の形態では、大当たりフラグ44が「0」に設定されている場合、15分の1の確率で、魚群演出を発生させる旨の設定がなされている。
【0125】
魚群演出発生カウンタ45の値が、魚群演出を発生させないものであった場合、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に、魚群演出実行情報として、魚群演出が行われない旨の情報を格納する処理を行うとともに、前記変動コマンドに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させる。一方、魚群演出発生カウンタ45の値が、魚群演出を発生させる値であった場合、表示制御基板32は、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値を読み出すとともに、かかる魚群演出発生タイミングカウンタ46の値に基づいて、魚群演出発生タイミング0〜3を決定する。そして、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、どのタイミングで魚群演出を行うかを決定する。
【0126】
本実施の形態では、前記魚群演出発生タイミングカウンタ46の値は、例えば4個存在しており、魚群演出発生タイミングテーブルには、4つの魚群演出発生タイミング0〜3に対応して発生時期が設定されている。かかる魚群演出発生タイミング0〜3に対応する発生タイミングは、変動開始時から確定停止表示直前までの間に設定されている。さらに、魚群演出発生タイミング0〜3に対応する発生時期は、前記図柄変動時間に対応している。具体的には、魚群演出発生タイミング0の場合には、図柄変動開始と同時に魚群演出が行われることとなる。また、魚群演出発生タイミング1の場合には、上図柄列K1の変動が停止すると同時に魚群演出が行われ、魚群演出発生タイミング2の場合には、下図柄列K3の変動が停止すると同時に魚群演出が行われ、魚群演出発生タイミング3の場合には、中図柄列K2の変動が停止する1秒前に魚群演出が行われる。
【0127】
そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出実行情報を格納する処理を行うとともに、魚群演出の表示情報と前記変動コマンドとに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、必要に応じて、魚群演出を実行する。
【0128】
(2)大当たりフラグ44が「1」の場合:
特定保留格納エリア43(i=0)の大当たりフラグ44が「1」に設定されている場合、その旨を確認した表示制御基板32は、上述した魚群演出発生カウンタ45の値の読み出し作業を省略し、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値を読み出す(このため、100%の確率で魚群演出が実行される)。これとともに、かかる魚群演出発生タイミングカウンタ46の値に基づいて、魚群演出発生タイミング0〜3を決定し、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、どのタイミングで魚群演出を行うかを決定する。そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出実行情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドとに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。この場合、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値がランダムに選択され、かかる魚群演出発生タイミングにて魚群演出が導出されるため、いずれの魚群演出発生タイミング0〜3についても選択される可能性がある。
【0129】
(3)大当たりフラグ44が「2」の場合:
さて、特定保留格納エリア43(i=0)の大当たりフラグ44が「2」に設定されている場合には、その旨を確認した表示制御基板32は、上述した魚群演出発生カウンタ45の値の読み出し作業を省略し、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値を読み出すとともに、かかる魚群演出発生タイミングカウンタ46の値に基づいて、魚群演出発生タイミング0〜3を仮決定する。ここで、「仮決定」とあるのは、変更される場合もあるからである。
【0130】
次に、前記魚群演出情報格納エリア47に格納されている魚群演出実行情報を確認する。そして、前回の図柄変動に際し、魚群演出が行われていない旨が確認された場合、前記仮決定された魚群演出発生タイミングが、魚群演出発生タイミング0又は1であるか否かの判定を行う。そして、肯定判定された(魚群演出発生タイミング0又は1である)場合、表示制御基板32は、前記仮決定された魚群演出発生タイミングをそのまま採用し、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、実際にどの時期に魚群演出を行うかを決定する。さらに、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出実行情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドとに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。
【0131】
一方、前記判定に際し、否定判定された(魚群演出発生タイミング2又は3である)場合、表示制御基板32は、前記仮決定された魚群演出発生タイミングを強制的に、魚群演出発生タイミング0又は1に設定する。本実施の形態では、魚群演出発生タイミング2又は3が選択された場合には、かかるタイミングの数値から「2」を差し引いた魚群演出発生タイミングで魚群演出を行うよう設定される。例えば、魚群演出発生タイミング3が選択された場合には、強制的に魚群演出発生タイミング1に変換され、かかるタイミングで魚群演出を行うよう設定される。表示制御基板32は、かかる魚群演出発生タイミングに基づいて、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、どのタイミングで魚群演出を行うかを決定する。そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出実行情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。
【0132】
また、魚群演出実行情報の確認の際に、前回の図柄変動に際し、魚群演出が行われた旨が確認された場合、表示制御基板32は、そこで確認された前回の魚群演出発生タイミングよりも、前記仮決定された魚群演出発生タイミングが遅いタイミングであるかを判定する。かかる判定において肯定判定された場合(前回の図柄変動の際の魚群演出発生タイミングよりも、前記仮決定された魚群演出発生タイミングが遅いタイミングであった場合)、表示制御基板32は、前記仮決定された魚群演出発生タイミングをそのまま採用し、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、実際どの時期に魚群演出を行うかを決定する。そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出が行われる旨の情報、及びどのタイミングで魚群演出を実行するかの情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドとに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。
【0133】
一方、否定判定された場合、すなわち前記仮決定された魚群演出発生タイミングが、前回の図柄変動の際の魚群演出発生タイミングよりも早い、若しくは同じタイミングであった場合)、表示制御基板32は、前記仮決定された魚群演出発生タイミングを、強制的に前回の変動表示の際の魚群演出発生タイミングよりも遅いタイミングで魚群演出を行うよう設定する。本実施の形態では、前回の図柄変動の際の魚群演出発生タイミングの値に「1」を加えた魚群発生タイミングで魚群演出を行うよう設定される。例えば、前回の変動表示に際し、魚群演出発生タイミング1で魚群演出が行われた場合であって、当該魚群演出発生タイミングの選択に際し、魚群演出発生タイミング0が選択された場合には、強制的に魚群演出発生タイミング2に変換設定される。表示制御基板32は、かかる魚群演出発生タイミングに基づいて、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、どのタイミングで魚群演出を行うかを決定する。そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出が行われる旨の情報、及びどのタイミングで魚群演出を実行するかの情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。
【0134】
以上詳述したように、本実施の形態では、大当たり状態は、必ず魚群演出を経由してから発生するよう設定されている。すなわち、魚群演出は、大当たり状態が高い確率で発生することを示唆する「大当たり示唆」(ほのめかし)に相当するといえる。そして、魚群演出が「大当たり示唆」であることを認知した遊技者は、魚群演出の発生を心待ちにしながら遊技を行うこととなる。また、実際に魚群演出が発生した場合、遊技者は、心待ちにしていた魚群演出の発生に喜びを覚えるとともに、大当たり状態発生への期待を膨らませることとなる。
【0135】
また、本実施の形態では、表示制御基板32は、内部乱数カウンタ値の情報を受けると、保留に対応した特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44を所定の値に設定するとともに、かかる特別保留格納エリア43(i)よりも(i)の値が小さい特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44を強制的に所定の値に設定することとしている。そのような構成を採用することで、連続する複数回の図柄変動表示のそれぞれに、魚群演出を表示することができる。すなわち、連続する複数回の変動表示に、関連性をもたせることができる。ひいては、遊技性に広がりを与えることができ、結果として、単調感の払拭を図ることができる。
【0136】
このように、本実施の形態では、「大当たり示唆」たる魚群演出が連続して表示されることとしている。このため、魚群演出が連続して発生することを認知した遊技者は、1回の魚群演出ではなく、連続した魚群演出の発生を心待ちにしながら遊技を行うこととなる。また、実際に連続した魚群演出が発生した場合、遊技者は、心待ちにしていた連続魚群演出の発生に喜びを覚えるとともに、大当たり状態発生への期待を大いに膨らませることとなる。すなわち、遊技者は、通常遊技状態とは異なる高揚感を味わうことができ、ひいては、遊技に際し、単調感の払拭を図ることができる。
【0137】
また、魚群演出が発生したにもかかわらず図柄変動が外れ図柄で確定停止表示された場合でも、次の図柄変動中においても魚群演出が発生するのではないか(魚群演出が連続するのではないか)、そのあかつきには、大当たり状態が到来するのではないかという期待を持たせることができる。
【0138】
ここで、本実施の形態では、魚群演出が、前回の変動表示に際し行われた魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。大当たり示唆としての魚群演出が、複数回の変動表示において連続で導出可能なことを認知した遊技者は、魚群演出が導出されたにも関わらず大当たり状態が発生しなかった場合、次の変動表示中においてもドキドキしながら魚群演出の導出を待つこととなる。ここで、前回の変動表示に際し行われた魚群演出の開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはや魚群演出が導出されないのではないかと落胆してしまう。ところが、そう思った矢先に魚群演出が導出され、遊技者は、魚群演出の導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技性に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。また、そのような魚群演出の導出を行うよう意図的に構成されている(偶発的ではない)ため、前回の変動表示の際に行われた魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングで魚群演出が開始されることによって生じる歓喜を体感できる機会を増やすことができる。そのため、たとえ少しの遊技時間しか確保できない遊技者であっても、遊技から満足感を得る可能性が高まる。一方、十分な遊技時間を確保できる遊技者は、かかる格別なる歓喜を常に追い求め、より一層ほのめかしに興味を抱くとともに、ほのめかしの導出に対して一喜一憂し、ドキドキ感をもって遊技を行うことができる。結果として、興趣の向上を図ることができる。
【0139】
また、魚群演出発生タイミングが、複数種類用意されており、遊技者にとっては大当たり状態が発生するか否かに関係なく、図柄変動中において、魚群演出がいつ発生するのかの予想がつかない。そのため、魚群演出の発生を心待ちにし、常に魚群演出の発生に対して注意を払っている遊技者であっても、魚群演出の発生に驚きを覚えることとなる。すなわち、遊技性に対して意外性が加わることにより、複雑なる遊技性が生じるとともに、遊技者は複雑な心境の変化を体感することができる。さらには、遊技者が大当たり状態が発生するか否かを魚群演出の開始タイミングによって、把握できてしまうといったおそれを回避することができる。
【0140】
さらに、連続する複数回の図柄変動表示のそれぞれに、連続して魚群演出が表示され、順次、後に行われる図柄変動表示に際し行われる魚群演出の開始タイミングが遅くなるよう導出された場合は、大当たり状態が発生する可能性が比較的高いものとなる。このため前回の図柄変動表示に際し行われた魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングで魚群演出が導出されると大当たり状態が発生しやすい旨を認知した遊技者は、前回の魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングで魚群演出が導出されることを期待する。一方、魚群演出が、複数回の図柄変動表示において連続で導出されることを認知した遊技者は、なるべく早く魚群演出が連続していることを確認したいという気持ちが生じる。つまり、遊技者は、前回の図柄変動表示に際し行われた魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングでの魚群演出の導出を願う一方で、早く魚群演出が連続していることを確認したいという感情も存在するため、複雑な心境を味わうこととなる。その結果、遊技者は複雑な心境の変化を体感することができる。ひいては、遊技者が複雑なる遊技性を感じることとなり、単調感の払拭、及び興趣の向上を図ることができる。
【0141】
並びに、本実施の形態では、魚群演出発生タイミングが、図柄変動開始時から確定停止表示直前までの間に設定されており、確定停止表示直前ぎりぎりまで大当たり状態の到来を期待させることができる。例えば、保留カウンタ42(h)の値が「3」の場合に、まず、魚群発生タイミング0で魚群演出が発生して外れ、次の図柄変動中においても魚群発生タイミング1で魚群演出が発生して外れ、そして、その次の図柄変動において、魚群発生タイミング3で魚群演出が発生し、大当たり図柄で確定停止表示されることがある。この場合、遊技者は、3回目の図柄変動中に魚群発生タイミング1の時点はおろか、図柄確定停止表示直前まで魚群演出が発生しないため、魚群演出が2回連続したところで終わってしまったのではないかと落胆し、大当たり状態も到来しないのではないかと思った矢先の魚群演出発生に対して驚愕するとともに、至福の瞬間を迎えることとなる。すなわち、遊技性に落胆から歓喜に至るまでの抑揚を付加することができ、遊技に際し、単調感を払拭することができる。
【0142】
また、魚群演出が、変動表示の開始と同時に導出されることがある。従来、変動表示開始時においてはこれといった演出が行われず、総じて退屈感を抱くケースが多かった。その点、本実施の形態では、変動開始時にも大当たりの示唆である魚群演出が導出されることがあるため、遊技者は常に期待感を抱くことができる。そして、慣れ親しんでいない変動表示開始時と同時の突然の魚群演出の導出に対して、遊技者は不意をつかれるため驚愕を覚えることとなる。
【0143】
加えて、確定停止表示直前まで魚群演出発生の可能性があることにより、たとえ下図柄列K3が停止した時点でリーチ状態とならない場合でも、まだ、当該図柄変動中に魚群演出が発生するのではないか、さらには、連続して魚群演出が発生するのではないかという期待を持たせることができる。すなわち、遊技に際し、常に期待感を抱かせ続けることができる。また、当該図柄変動の大当たり図柄確定停止表示に対して期待するのではなく、次の図柄変動に対して大当たり状態の発生を期待するという、通常遊技状態とは趣の異なる遊技が行われるため、遊技性の深みが増すこととなり、単調感を払拭することができる。
【0144】
なお、魚群演出の発生タイミングが複数存在することにより、遊技者は、魚群演出の発生タイミングと大当たり状態の発生との関係に対し、遊技者自身の過去の経験、記憶、或いは統計等に基づいて様々な思いを巡らせることもある。すなわち、複数のタイミングで発生する魚群演出に対し、遊技者の様々な思いが交錯することにより、複雑なる遊技性が生じ、ひいては、飛躍的な興趣の向上を図ることができる。
【0145】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0146】
(a)上記実施の形態では、大当たりが決定された場合、必ず魚群演出が行われるようになっているが、特にそのような構成に限定されるものではない。つまり、この場合には、魚群演出なしで大当たり状態が発生する場合がある。
【0147】
(b)図柄変動中に魚群演出が行われる場合には、必ず各種リーチ状態を経て図柄確定停止表示するように構成してもよい。例えば、スーパーリーチ状態が発生する場合に限り、魚群発生カウンタの値を読み出すように構成してもよい。
【0148】
(c)上記実施の形態では、1回の魚群演出の表示時間は1秒に設定されているが、表示時間については特に限定されるものではない。例えば、0.5秒間魚群演出を表示することとしてもよいし、所定の条件によって表示時間が適宜ランダムに選択されることとしてもよい。
【0149】
(d)また、魚群演出を当該変動表示の図柄確定停止表示をまたいで表示するよう構成してもよい。例えば、魚群演出が連続して導出される場合、図柄確定停止表示をまたいだ分の魚群演出は、前回の変動表示に対応した魚群演出であることを容易に認識可能なものとし(例えば、1回の変動表示に対応する魚群演出が切れ目なく表示される)、各変動表示の魚群演出の発生時を容易に認識可能なように、前回の変動表示に対応した魚群演出を終了させるように構成してもよい。また、連続する変動表示において、前回の変動表示の際の魚群演出の終わりと、その直後の変動表示の際の魚群演出の発生とを同時にして、あるいは重ね合わせて表示し、あたかも魚群演出が表示され続けているかのような表示を行うように構成してもよい。
【0150】
(e)上記実施の形態における、魚群演出発生カウンタ45、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値の数は特に限定されるものではない。例えば、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値が20個存在することとしてもよいし、魚群演出発生カウンタ45の値の数を所定の条件に基づいて変化させ、魚群演出の発生確率等を変化させることとしてもよい。
【0151】
(f)上記実施の形態では、魚群演出の開始タイミングが、図柄変動開始と各図柄列K1〜K3の停止とに対応するよう設定されていたが、タイミングの設定の仕方や開始タイミングの数については特に限定されるものではない。例えば、図柄変動表示開始時からの時間(秒数)で魚群演出の開始タイミングを設定してもよい。
【0152】
(g)上記実施の形態では、表示制御基板32が、主基板31から変動コマンドを受けてから魚群演出発生カウンタ及び魚群演出発生タイミングカウンタの値を読み出し、魚群演出の態様等が決定されるよう構成されていたが、特にかかる構成に限定されるものではない。例えば、表示制御基板32が、主基板31から内部乱数カウンタの値を受けた時点で、かかる値に基づいて魚群演出発生カウンタ及び魚群演出発生タイミングカウンタの値を読み出す処理を行い、かかる値に基づいて魚群演出の態様等を決定してもよい。
【0153】
(h)また、複数回の図柄変動表示に対応する魚群演出発生タイミングが書き込まれた連続魚群演出用カウンタを設け、大当たりフラグ44に大当たりである旨の「1」又は「2」が設定された時点で、大当たり情報が格納されている(フラグ44に値が設定されている)全ての特別保留格納エリア43(i)に対して、一括して魚群演出の態様等を決定してもよい。
【0154】
(i)上記実施の形態では、複数回の図柄変動表示において最終的には大当たり状態が発生する場合にのみ、複数回の図柄変動表示に際し強制的に連続して魚群演出が行われるようになっていたが、最終的に大当たり状態が到来しない場合でも、かかる連続魚群演出制御が行われることとしてもよい。
【0155】
(j)上記実施の形態では、魚群演出発生カウンタ45、魚群演出発生タイミングカウンタ46、及び魚群演出発生タイミングテーブルが表示制御基板32に設けられているが、それらの魚群演出に関わるカウンタ等を、主基板31に設けることとしてもよい。
【0156】
(k)主基板31が各乱数カウンタ値の値を読み出した時点で、表示制御基板32に出力される情報内容は特に限定されるものではない。少なくとも内部乱数カウンタ値が出力されるように設定されていればよく、例えば、内部乱数カウンタ値、及びリーチパターン情報を出力し、かかる情報に基づいた各種演出態様を事前に表示制御基板32に決定させておくこととしてもよい。
【0157】
(l)上記実施の形態における、「大当たり示唆」を導出する際の対象は、特に魚群に限定されるものではなく、表示部17以外の各種部材(ランプ、スピーカ、或いは役物等)による特定の演出態様を「大当たり示唆」としてもよく、当該「大当たり示唆」が連続して行われるよう、そして、その演出タイミングがランダムに選択されるよう構成されてもよい。例えば、ランプの点灯状態や、スピーカによる音声の出力等を制御するランプ音声制御基板(図示略)に、特定演出発生カウンタ、及び特定演出発生タイミングカウンタを設け、ランプ音声制御基板が表示制御基板32から大当たりフラグが「1」に設定された旨の情報を受けることにより、かかるカウンタの値を読み出し、特定演出に関する演出態様を決定することとしてもよい。また、「大当たり示唆」を導出する際の対象として、例えば、4つの所定の役物を変動可能に設け、当該役物の変動開始タイミングがランダムに選択されるよう、そして、役物の変動が連続して行われるよう、さらに、連続した変動回数に応じて、変動する役物の個数が変わるよう構成されてもよい。もちろん、表示部17において、魚群演出に代えて、各種演出態様が表示されることとしてもよい。また、「大当たり示唆」の対象としての表示部17、ランプ、スピーカ、役物等による各種演出を任意に組合せて行ってもよい。
【0158】
なお、前記ランプ、スピーカ、役物等は、前記「大当たり示唆」が行われる場合にのみ演出態様が変化させられることとしてもよい。さらに、表示部17以外に、液晶、ドットマトリックス等を用いた副表示部を設け、かかる副表示部において、「大当たり示唆」を行ってもよい。もちろん、表示部17、ランプ、スピーカ、役物等による各種演出と任意に組合せて行ってもよい。
【0159】
なお、前記ランプ、スピーカ、役物等は、前記「大当たり示唆」が行われる場合にのみ演出態様が変化させられることとしてもよい。
【0160】
(m)上記実施の形態における、魚群演出の魚群、若しくは魚群の一部は、同一の魚の画像を複数使用して構成されていることとしてもよい。例えば、エンゼルフィッシュの画像をつくり、当該画像データを20回コピーすることによって魚群を構成してもよい。もちろん、かかる魚群に1乃至複数の他の画像を組み合わせて魚群を構成してもよい。
【0161】
(n)上記実施の形態では、内部乱数カウンタの値が「307」であった場合には、連続する複数の図柄変動表示において魚群演出を順次前回の図柄変動表示の際に行われた魚群演出の発生タイミングより1タイミング遅く(魚群演出発生タイミングカウンタの値に1を加え、かかるタイミングで)導出するような制御が行われることとしているが、特にそのような制御に限定されるものではない。例えば、前回の図柄変動表示の際に行われた魚群演出の発生タイミングと同じ若しくは所定間隔だけ遅いタイミングで魚群演出を導出するような制御を行うこととしてもよい。
【0162】
(o)上記実施の形態では、内部乱数カウンタの値が「307」であった場合には、連続する複数の図柄変動表示において魚群演出の開始が順次前回の図柄変動表示の際に行われた魚群演出の発生タイミングより遅れるようになっていたが、特にそのような構成に限定されるものではない。保留(格納)されている図柄変動に関する情報(変動情報、大当たり情報等)のうち、 少なくとも、2つを対象として、かかる2つのうち後で行われる変動表示に際し行われる魚群演出の開始タイミングが遅くなればよい。例えば、保留カウンタ42(h)の値が「3」であって、保留カウンタ42(h)の値が「3」に対応して大当たり状態が発生する場合、その時点での保留カウンタ42(h)の値が「1」に対応して、魚群演出発生タイミング1、保留カウンタ42(h)の値が「2」に対応して、魚群演出発生タイミング2、保留カウンタ42(h)の値が「3」に対応して、魚群演出発生タイミング0で魚群演出を行うこととしてもよい。図柄変動中に魚群演出が行われる場合には、必ず各種リーチ状態を経て図柄確定停止表示するように構成してもよい。例えば、スーパーリーチ状態が発生する場合に限り、魚群発生カウンタの値を読み出すように構成してもよい。
【0163】
(p)上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等として実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施してもよい。また、大当り図柄が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、羽根モノと称されるパチンコ機に適用することも可能である。また、パチンコ機以外にも、スロットマシン、アレンジボール機や、それに類する雀球等の各種遊技機として実施することも可能である。なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して、図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が挙げられる。
【0164】
(q)さらに、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機として実施してもよい。具体例としては、複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】表示部に表示される図柄を示す説明図である。
【図3】表示部に表示される図柄列を示す模式図である。
【図4】大当たりラインを説明するための表示部の模式図である。
【図5】大当たり図柄を説明するための表示部の模式図である。
【図6】表示部での表示態様を示す図である。
【図7】表示部での魚群演出を示す図である。
【図8】表示部での魚群演出を示す図である。
【図9】表示部での魚群演出を示す図である。
【図10】パチンコ機における主な制御基板の電気的構成を示すブロック図である。
【図11】(a)は主基板の内部構成を示す図であり、(b)は表示制御基板の内部構成を示す図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、13…作動口としての作動チャッカー、14…可変表示装置、31…主基板、32…示唆手段を構成する表示制御基板、41…記憶手段としての保留格納エリア、43…記憶手段としての特別保留格納エリア、45…魚群演出発生カウンタ、46…魚群演出発生タイミングカウンタ、47…魚群演出情報格納エリア。
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数種類の図柄等を表示する可変表示装置を備えたパチンコ機やスロットマシン等の遊技機がある。かかる遊技機においては、始動条件が成立すること(始動入賞や始動操作)によって、遊技者にとって有利な状態である特別遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われるとともに、前記複数種類の図柄等が変動表示される。そして、所定時間後、自動的に或いは停止操作によって変動表示が停止させられる。この種の遊技機では、停止させられた図柄の態様に応じて、遊技状態が切り換えられるようになっており、かかる停止態様によっては、特別遊技状態を発生させるようになっている。また、当該変動表示中において、前記特別遊技状態の発生が示唆されることがある(例えば、特許文献1参照。)。この示唆は、特別遊技状態が発生しない場合にも行われることがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−119669号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記のような示唆は、対応する1回の変動表示中においてのみ行われ、しかも、その示唆パターンは一義的である。もちろん、次回の変動表示においても、前回の変動表示中に行われた示唆と同様の示唆が行われることもないわけではない。しかし、そのようなケースは偶然にも、示唆を行う旨が連続して決定されたことによるものであって、極稀なケースである。従って、連続して同様の示唆が行われたとしても、それらには関連性があるものではない。つまり、遊技者は、連続して行われる変動表示に際し、同様の示唆が連続して行われたとしても、単にその度に特別遊技状態の発生を期待するに過ぎない。その結果、折角の示唆演出が行われる場合であっても、遊技者は、時として遊技に際し、単調感を抱いてしまうおそれがあった。
【0005】
なお、上記課題は、パチンコ機やスロットマシンをはじめとする、遊技機全般に共通して内在するものである。
【0006】
そこで、本発明は、単調感を払拭し、興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することを目的の1つとしている。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するために有効な手段等を以下に示す。なお、必要に応じてその作用、効果等についても説明する。
【0008】
手段1.識別情報を変動表示可能な可変表示装置を備え、所定の契機により、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かを抽選するとともに、前記可変表示装置において、変動表示を開始し、所定時間後、前記抽選の結果に基づいて停止表示させるよう構成し、前記特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段を設け、当該示唆手段が、1回の前記抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示において前記ほのめかしをそれぞれ導出可能に構成されてなる遊技機であって、前記連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出されるほのめかしに関し、所定の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記所定の変動表示よりも後の1の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0009】
手段1によれば、連続する複数回の変動表示において、ほのめかしが、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。特別遊技状態のほのめかしが、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能なことを認知した遊技者は、ほのめかしが導出されたにも関わらず特別遊技状態が発生しなかった場合、後の変動表示中においてもドキドキしながらほのめかしの導出を待つこととなる。ここで、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはやほのめかしが導出されないのではないかと落胆してしまうことがある。この点、本手段1では、そのように思った矢先にほのめかしが導出され、遊技者は、ほのめかしの導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。尚、「連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出されるほのめかしは、変動表示毎に、異なるほのめかしタイミングで導出されること」としてもよい。なお、「ほのめかし」とあるのは、「教示」、「予告」、「示唆」、「予兆」、或いは「兆候」等の言葉に置き換えてもよい。要するに、「ほのめかし」によって、遊技者に対し特別遊技状態が発生しやすくなることを示唆可能、或いは、「ほのめかし」によって特別遊技状態の発生のしやすさに関し差異が生じることを示唆可能となっていればよく、特別遊技状態が発生しない場合があっても差し支えない。また、「ほのめかし」とあるのを、「ほのめかし演出」としてもよい(以下、各手段において同様)。
【0010】
手段2.識別情報を変動表示可能な可変表示装置を備え、所定の契機により、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かを抽選するとともに、前記可変表示装置において、変動表示を開始し、所定時間後、前記抽選の結果に基づいて停止表示させるよう構成し、前記特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段を設け、当該示唆手段が、1回の前記抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示において前記ほのめかしをそれぞれ導出可能に構成されてなる遊技機であって、前記連続する複数回の変動表示は、少なくとも第1の変動表示と、第1の変動表示よりも後で行われる第2の変動表示とから構成され、前記第1の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記第2の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0011】
手段2によれば、連続する複数回の変動表示において、ほのめかしが、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。特別遊技状態のほのめかしが、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能なことを認知した遊技者は、ほのめかしが導出されたにも関わらず特別遊技状態が発生しなかった場合、後の変動表示中においてもドキドキしながらほのめかしの導出を待つこととなる。ここで、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはやほのめかしが導出されないのではないかと落胆してしまうことがある。この点、本手段2では、そのように思った矢先にほのめかしが導出され、遊技者は、ほのめかしの導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。
【0012】
手段3.識別情報を変動表示可能な可変表示装置を備え、所定の契機により、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かを抽選するとともに、前記可変表示装置において、変動表示を開始し、所定時間後、前記抽選の結果に基づいて停止表示させるよう構成し、前記特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段を設け、当該示唆手段が、1回の前記抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能に構成されてなる遊技機であって、前記連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出されるほのめかしに関し、所定の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記所定の変動表示の直後の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0013】
手段3によれば、ほのめかしが、直前の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。特別遊技状態のほのめかしが、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能なことを認知した遊技者は、ほのめかしが導出されたにも関わらず特別遊技状態が発生しなかった場合、次の変動表示中においてもドキドキしながらほのめかしの導出を待つこととなる。ここで、直前の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはやほのめかしが導出されないのではないかと落胆してしまうことがある。この点、本手段3では、そのように思った矢先にほのめかしが導出され、遊技者は、ほのめかしの導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。
【0014】
手段4.識別情報を変動表示可能な可変表示装置を備え、所定の契機により、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かを抽選するとともに、前記可変表示装置において、変動表示を開始し、所定時間後、前記抽選の結果に基づいて停止表示させるよう構成し、前記特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段を設け、当該示唆手段が、1回の前記抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能に構成されてなる遊技機であって、前記連続する複数回の変動表示は、少なくとも第1の変動表示と、第1の変動表示の直後に行われる第2の変動表示とから構成され、前記第1の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記第2の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0015】
手段4によれば、ほのめかしが、直前の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。特別遊技状態のほのめかしが、連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出可能なことを認知した遊技者は、ほのめかしが導出されたにも関わらず特別遊技状態が発生しなかった場合、次の変動表示中においてもドキドキしながらほのめかしの導出を待つこととなる。ここで、直前の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはやほのめかしが導出されないのではないかと落胆してしまうことがある。この点、本手段4では、そのように思った矢先にほのめかしが導出され、遊技者は、ほのめかしの導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。
【0016】
手段5.少なくとも前記特別遊技状態が発生する旨が抽選された場合には、前記連続する複数回の変動表示において前記ほのめかしをそれぞれ導出するようにしたことを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
【0017】
手段5によれば、前記ほのめかしが導出されたにもかかわらず、今回の変動表示において、特別遊技状態が発生しない場合でも、次の変動表示中においてもほのめかしが導出されるのではないか(ほのめかしが連続するのではないか)、ひいては、特別遊技状態が到来するのではないかという期待を持たせることができる。
【0018】
また、連続する複数回の変動表示において、ほのめかしがそれぞれ導出されると、前記特別遊技状態の発生する可能性が比較的高くなるよう設定した場合、そのことを認知した遊技者は、1回のほのめかしではなく、連続したほのめかしの導出を心待ちにしながら遊技を行うこととなる。また、実際に連続してほのめかしが導出された場合、遊技者は、心待ちにしていた連続したほのめかしの導出に喜びを覚えるとともに、高揚しつつ特別遊技状態発生の瞬間を待つこととなる。すなわち、遊技性に抑揚を付与することができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。
【0019】
手段6.少なくとも前記特別遊技状態が発生する旨が抽選された場合には、所定の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記所定の変動表示よりも後の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるようにしたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
【0020】
手段6によれば、所定の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記所定の変動表示よりも後の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう導出されると、前記特別遊技状態の発生する可能性が比較的高くなるよう設定した場合、その旨を認知した遊技者は、前回のほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングでほのめかしが導出されることを期待する。一方、特別遊技状態のほのめかしが、複数回の変動表示において連続で導出されることを認知した遊技者は、なるべく早くほのめかしが連続していることを確認したいという気持ちが生じる。つまり、遊技者は、前回の変動表示に際し行われたほのめかしの開始タイミングよりも遅いタイミングでのほのめかしの導出を願う一方で、早くほのめかしが連続していることを確認したいという感情も存在するため、複雑な心境を味わうこととなる。そのため、遊技者は複雑な心境の変化を体感することができる。ひいては、遊技者が複雑なる遊技性を感じることとなり、単調感の払拭、及び興趣の向上を図ることができる。なお、手段2と手段4に関しては、「所定の変動表示」が「第1の変動表示」に対応し、「所定の変動表示よりも後の変動表示」が「第2の変動表示」に対応しうる。
【0021】
手段7.前記抽選の結果に基づく情報を所定回数分まで順次ひかえることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
【0022】
手段7によれば、後発の抽選に基づき、ひかえられていた情報に対して多様な制御を行うことができる。そのことによって、遊技にバリエーションを与えることが可能となり、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。なお、「ひかえる」とあるのは、所定の変動表示中において所定の契機があった場合、かかる所定の契機に対応する変動表示を、前記所定の変動表示の終了後において行うべく、記憶しておくことを含む主旨である。
【0023】
手段8.ひかえられている回数分だけ、連続する複数回の変動表示において前記ほのめかしをそれぞれ導出可能に構成したことを特徴とする手段7に記載の遊技機。
【0024】
手段8によれば、1回の抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示においてほのめかしをそれぞれ導出する制御を比較的容易に行うことができる。例えば、ひかえられていない変動表示にまで(未来に起きるであろう所定の契機に対してまで)ほのめかしを強制的に導出させるような制御と比較すると、制御の容易性に関して格段の違いがある。
【0025】
手段9.連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出されるほのめかしの発生タイミングは、順次遅れるよう構成されていることを特徴とする手段7又は8に記載の遊技機。
【0026】
手段9によれば、遊技者にとって、落胆から歓喜へと心境著しく、そのため、特別遊技状態の発生を格別のものとなるほのめかしの導出機会を増やすことができる。さらに、かかるほのめかしの導出が連続してなされた場合、効果を一層顕著なものとすることができる。例えば、前記情報が4つ保留記憶されている場合、かかる情報に対応して順次変動表示開始1秒後、2秒後、3秒後、4秒後とほのめかしが導出されてもよい。
【0027】
手段10.前記ほのめかしは、前記識別情報の変動表示開始時から、変動停止表示直前までの間において開始されるよう設定されていることを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載の遊技機。
【0028】
手段10によれば、停止表示直前まで特別遊技状態の発生を期待させることができる。なお、当該変動表示中において、特別遊技状態が発生しないことを、遊技者が把握した場合でも、当該変動表示の特別遊技状態の発生に対して期待するのではなく、次の変動表示に対して特別遊技状態の発生を期待することができる。すなわち、通常の遊技とは趣の異なる遊技が行われるため、遊技性の深みが増すこととなり、単調感を払拭することができる。
【0029】
手段11.前記可変表示装置においては、複数の識別情報が変動表示されるよう構成され、前記複数の識別情報は所定の時間差をもって停止表示させられることを特徴とする手段1乃至10のいずれかに記載の遊技機。
【0030】
手段12.所定の停止タイミングの前後に、それぞれほのめかしが導出可能に構成されていることを特徴とする手段11に記載の遊技機。
【0031】
手段12によれば、遊技者は、ほのめかしの導出されるタイミングが異なっていることを明確に認識することができる。
【0032】
手段13.前記ほのめかしの開始タイミングは、前記変動表示における所定の動的な演出態様に対応するようにして、予め複数設定されていることを特徴とする手段1乃至12のいずれかに記載の遊技機。
【0033】
手段13によれば、変動表示とほのめかしとを上手く演出として調和させることができる。また、ほのめかしの導出に関してもバランスよく設定することができる。さらに、遊技者に対し、ほのめかしがどのタイミングで行われたのかを明確に伝えることができる。
【0034】
手段14.前記ほのめかしの開始タイミングは、各識別情報の変動開始時、或いは各識別情報の停止表示タイミングに対応するようにして、予め複数設定されていることを特徴とする手段11又は12に記載の遊技機。
【0035】
手段14によれば、遊技者に対し、ほのめかしの印象をすっきりとしたものにすることができ、ほのめかしがどのタイミングで行われたのかをより明確に伝えることができる。なお、「対応するようにして」とあるのを「同期して」としてもよい。
【0036】
手段15.前記特別遊技状態が発生しない場合においても、前記ほのめかしを導出可能に構成したことを特徴とする手段1乃至14のいずれかに記載の遊技機。
【0037】
手段15によれば、特別遊技状態が発生しない場合においても、ほのめかしが、いわばダミーとして導出されることがある。すなわち、ほのめかしが導出されれば特別遊技状態が発生し、ほのめかしが導出されなければ特別遊技状態が発生しないという単純な遊技性を回避し、遊技性に広がりを与えることができる。
【0038】
手段16.前記異なるタイミングで導出されるほのめかしは、いずれも同様の演出態様であることを特徴とする手段1乃至15のいずれかに記載の遊技機。
【0039】
手段16によれば、遊技者は、容易にほのめかしを認知することができる。
【0040】
手段17.前記異なるタイミングで導出されるほのめかしは、いずれも同一の対象物による演出態様であることを特徴とする手段1乃至16のいずれかに記載の遊技機。
【0041】
手段17によれば、遊技者は、容易にほのめかしを認知することができる。
【0042】
手段18.前記ほのめかしは、所定の表示態様において行われることを特徴とする手段1乃至17のいずれかに記載の遊技機。
【0043】
手段18によれば、遊技者は目視によってほのめかしを容易に認識することができる。
【0044】
手段19.前記ほのめかしは、前記可変表示装置での表示態様において行われることを特徴とする手段1乃至18のいずれかに記載の遊技機。
【0045】
手段19によれば、遊技者は、主として視認することとなる可変表示装置を視認することによって、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0046】
手段20.前記表示態様は、所定に対象物が、可変表示される態様であることを特徴とする手段18又は19に記載の遊技機。
【0047】
手段20によれば、所定の対象物に特徴を与えることにより、遊技者は、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0048】
手段21.前記表示態様は、複数の所定の対象物が表示される態様であることを特徴とする手段18乃至20のいずれかに記載の遊技機。
【0049】
手段21によれば、所定の対象物に関し、強いインパクトを加えることができ、遊技者は、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0050】
手段22.前記所定の対象物は、同じ範疇に含まれる形態であることを特徴とする手段21に記載の遊技機。
【0051】
手段22によれば、所定の対象物に統一性をもたせることができ、所定の対象物に関し、強いインパクトを加えることができる。また、遊技者は、ほのめかしを容易に認知することができる。なお、「同じ範疇に含まれる」とあるのを「同種の」、「同類の」、「同族の」、「同属の」、「同系の」、「同型の」、「同形の」等の言葉に置き換えてもよい。また、「形態」とあるのを「態様」としてもよい。
【0052】
手段23.前記表示態様は、所定の対象物が、群れを成して表示される態様であることを特徴とする手段21又は22に記載の遊技機。
【0053】
手段23によれば、所定の対象物に統一感を与えることができ、所定の対象物に関し、強いインパクトを加えることができる。また、遊技者は、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0054】
手段24.前記複数の所定の対象物は、同一の画像情報を複数用いた表示態様であることを特徴とする手段21乃至23のいずれかに記載の遊技機。
【0055】
手段24によれば、画像情報用のデータ量を抑制することができる。なお、「同一の画像情報を複数用いた」とあるのを「同一の画像情報のみで構成された」としてもよい。
【0056】
手段25.前記表示態様は、前記識別情報とは別の表示態様であることを特徴とする手段16乃至24のいずれかに記載の遊技機。
【0057】
手段25によれば、識別情報と区別することによって、遊技者はほのめかしを容易に認知することができる。
【0058】
手段26.前記ほのめかしは、所定の発光手段の点灯態様において行われることを特徴とする手段1乃至25のいずれかに記載の遊技機。
【0059】
手段26によれば、遊技者は、ランプ等の発光手段の点灯態様を視認することによって、ほのめかしを容易に認知することができる。尚、「点灯状態」には、点灯、点滅、消灯、これらの組合せが含まれる。また、発光手段においても「ほのめかし」が行われることにより、遊技者は、前記可変表示装置のみならず、発光手段に対しても、興味を持って注意を払うこととなる。そのことにより、遊技に際し、遊技者の興味範囲が広がり、ひいては、興趣の向上を図ることができる。
【0060】
なお、前記複数のタイミングで導出可能な所定の演出態様は、いずれも同様の点灯態様、又はいずれも同一の発光手段による点灯態様であることとしてもよく、さらには、前記複数のタイミングで導出可能な所定の演出態様は、いずれも同一の発光手段による同様の点灯態様であることとしてもよい。
【0061】
手段27.前記発光手段は、前記ほのめかしが行われる場合にのみ点灯態様が変化させられることを特徴とする手段26に記載の遊技機。
【0062】
手段27によれば、ほのめかしに対応する点灯態様を、その他の遊技状態に対応する点灯状態と容易に区別可能となり、遊技者は、ほのめかしを一層容易に認知することができる。
【0063】
手段28.前記ほのめかしは、音声発生手段によって出力される音声態様において行われることを特徴とする手段1乃至27のいずれかに記載の遊技機。
【0064】
手段28によれば、遊技者は、音声発生手段によって出力される音声態様を聞くことによって、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0065】
なお、前記複数のタイミングで導出可能な所定の演出態様は、いずれも同様の音声態様、又はいずれも同一の音声発生手段による音声態様であることとしてもよく、さらには、前記複数のタイミングで導出可能な所定の演出態様は、いずれも同一の音声発生手段による同様の音声態様であることとしてもよい。
【0066】
手段29.前記ほのめかしは、所定の装飾手段の変動態様において行われることを特徴とする手段1乃至28のいずれかに記載の遊技機。
【0067】
手段29によれば、遊技者は、装飾手段の変動態様を視認することによって、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0068】
手段30.前記装飾手段は、前記ほのめかしが行われる場合にのみ変動態様が変化させられることを特徴とする手段29に記載の遊技機。
【0069】
手段30によれば、ほのめかしに対応する変動態様を、その他の遊技状態に対応する変動態様と容易に区別可能となり、遊技者はほのめかしを一層容易に認知することができる。
【0070】
手段31.前記変動態様が変化する装飾手段を複数設けたことを特徴とする手段29又は30に記載の遊技機。
【0071】
手段31によれば、ほのめかしに迫力や面白味を付与することができる。また、そのことによって、遊技者は、ほのめかしに対し強い興味を抱くこととなり、ひいては、ほのめかしを容易に認知することができる。
【0072】
手段32.手段1乃至31のいずれかにおいて、遊技機はパチンコ遊技機であること。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては、操作ハンドルを備えていてそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞することを必要条件として可変表示装置の表示部において変動表示されている識別情報が所定時間後に確定停止表示されることが挙げられる。また、特別遊技状態発生時には遊技領域内の所定の位置に配置された可変入賞装置が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球等のみならず、磁気カードへの書き込み等も含む)が付与されることが挙げられる。
【0073】
手段33.手段1乃至31のいずれかにおいて、遊技機は回胴式遊技機であること。ここで、回胴式遊技機の構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備えた回胴式遊技機」となる。なお、回胴式遊技機にあっては、前記リール等を具備する可変表示手段を可変表示装置として捉えてもよいし、前記リールとは別途設けられ、前記識別情報に対応する(疑似的な対応であってもよい)識別情報を表示可能な表示装置(例えば液晶表示装置)をここにいう可変表示装置として捉えてもよい。
【0074】
手段34.手段1乃至31のいずれかにおいて、遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機であること。中でも、前記融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」となる。なお、かかる遊技機にあっては、前記リール等を具備する可変表示手段を可変表示装置として捉えてもよいし、前記リールとは別途設けられ、前記識別情報に対応する(疑似的な対応であってもよい)識別情報を表示可能な表示装置(例えば液晶表示装置)をここにいう可変表示装置として捉えてもよい。
【0075】
【発明の実施の形態】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0076】
図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。
【0077】
前面枠3の前面側にはガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。なお、前面枠3の背面側には、後述する主基板31や表示制御基板32等の各種制御基板を装着するための図示しない機構板が取着されている。
【0078】
ガラス扉枠4の下部には、遊技球Bを貯留するための球受皿としての上皿6が設けられている。また、前面枠3の前面下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が設けられている。下皿7の側方には、遊技球発射用ハンドル8が設けられている。ハンドル8は図示しない遊技球発射装置に連結されており、遊技者がハンドル8の回動操作を行うことにより、遊技球Bが遊技球発射装置(図示略)から発射される。
【0079】
遊技盤5の一側部には、前記遊技球発射装置によって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する内レール9a及び外レール9bが設けられている。内レール9aの下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口11が形成されている。そして、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、このアウト口11を通って図示しない球排出路へと案内される。
【0080】
また、遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、大入賞口12、作動口としての作動チャッカー13、可変表示装置14等が配設されている。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール9a及び外レール9bによって囲まれ、可変表示装置14等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な遊技領域となっている。
【0081】
大入賞口12の前部には、大入賞口12を開閉するシャッタ15が設けられている。シャッタ15は大入賞口12の側部に設けられた大入賞口ソレノイド16により作動させられる(図10参照)。詳しくは、大入賞口ソレノイド16が励磁状態となることにより、シャッタ15が略水平に傾き、大入賞口12が開かれる。また、大入賞口ソレノイド16が非励磁状態となることにより、シャッタ15が略垂直状態となり、大入賞口12が閉鎖されるようになっている。
【0082】
可変表示装置14は、図柄表示装置としての表示部17と、表示部17の周囲設けられたセンターフレーム18とを備えている。表示部17は液晶ディスプレイ(LCD)装置によって構成されており、かかる表示部17には、識別情報としての複数の図柄列を表示できるようになっている。これらの図柄列としては、上図柄列K1、中図柄列K2及び下図柄列K3の3つの図柄列(識別情報列)が挙げられる(図3参照)。但し、図柄列の数としては3つに限定されるものではなく、それ以外の数の図柄列が表示されることとしてもよい。また、図柄列の配並としては、特に上列・中列・下列に限定されるものではなく、例えば、左列・中列・右列として構成されてもよい。本実施の形態では、通常遊技状態における表示部17には、所定の遊技態様の導出に関与しない海の中の景色を示す背景画像が表示され、かかる背景画像の前面に位置するように、前記図柄列K1〜K3が表示されるようになっている。
【0083】
さらに、表示部17では、遊技球Bの作動チャッカー13への入賞に基づいて、各図柄列K1〜K3の図柄変動表示(本実施の形態においては左方向へのスクロール表示)が行われるような構成となっている。本実施の形態においては、図2に示すように、図柄j1,j2,j3,j4,j5,j6,j7,j8,j9、及び外れ図柄j10が循環表示されることによって、各図柄列K1〜K3が構成されている。図柄j1〜j9は、魚等の絵図柄と、各絵図柄に対応するようにして付された「1」〜「9」の数字図柄とによって構成されている。これに対し、前記外れ図柄j10は、貝の絵図柄のみによって構成されており、その名のとおり、後述する大当たり図柄になることはなく外れ図柄にのみなりうる。中図柄列K2及び下図柄列K3は、左から順に(右方向に数字が昇順に)図柄j1〜j9が配列され、上図柄列K1は、右から順に(右方向に数字が降順に)図柄j1〜j9が配列されている(図3参照)。なお、中図柄列K2だけは図柄j9の後にさらに図柄j4が重複して配置されている。また、各図柄j1〜j9間には前記外れ図柄j10が1つずつ配置されている。
【0084】
また、前記図柄変動表示に際しては、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列K1〜K3の図柄変動が確定停止したときに表示される図柄である。本実施の形態では、上図柄列K1、下図柄列K3、中図柄列K2の順に停止させられるが、これはあくまでも一例に過ぎず、別の順序で停止させられるようにしてもよい。
【0085】
上記大当たり図柄とは、リーチ状態を経た後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列K1〜K3における停止図柄の組合せが、次に述べる大当たりラインL1〜L5上に予め定められた大当たりの組合せとなる場合に大当たり状態が発生させられる。図4に示すように、本実施の形態では、左・中・右の縦ラインL1,L2,L3及び斜めの2本のラインL4,L5によって大当たりラインL1〜L5が構成されている(5ラインと称される)。ここで、本実施の形態では、いわゆる5ラインを採用しているため、各図柄列K1〜K3毎に3つずつの図柄j1〜j10が表示された上で確定停止されることとなる。つまり、表示部17上には、合計9つの図柄j1〜j10が確定停止表示させられる。かかる大当たりラインL1〜L5上に同一種類の図柄j1〜j9が並んだとき(例えば、図5に示すように大当たりラインL1上に同じ絵柄「j3」が並んだとき)が、大当たりの組合せともされる(図5参照)。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。大当たりの組合せが成立すると、大入賞口12が開かれ、遊技者にとって有利な大当たり状態が発生させられる。詳しくは、大入賞口12の開放開始後に所定値よりも多くの遊技球Bが入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口12が開放され続ける。所定値よりも多くの遊技球Bが入賞するか、閉鎖予定時期が到来すると、大入賞口ソレノイド16が消磁される。これにより、シャッタ15が起こされて略垂直状態となり、大入賞口12が閉鎖される(以上で1ラウンド)。さらに、予め設定された継続条件が、所定回数満たされるまでは、大入賞口12が上述した開閉のサイクルを繰り返すこととなる。例えば、ここで一回の大入賞口12における遊技球Bの入賞の所定値を「10」、大入賞口12の開放時間を「約29.5秒」、ラウンド継続の所定回数を「15」に設定したとする。このような場合には、大入賞口12の開放後、(1)遊技球Bが大入賞口12へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口12が閉鎖される。この大入賞口12の開閉のサイクルが最大で15回繰り返されることとなる。すなわち、遊技者は、より多くの景品球を獲得することができる。
【0086】
また、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう(大当たり状態に至らない場合もある)。本実施の形態における、リーチ状態には、下図柄列K3の図柄変動が、ラインL1〜L5上において上図柄列K1の停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。
【0087】
上記リーチ状態には、中図柄列K2の図柄変動が、最終的に上・下図柄列K1,K3の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態となるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。さらには、中図柄列K2の図柄が一旦停止した後、再度全図柄列K1〜K3が変動し(又は中図柄列K2のみが変動し)、その後停止するような場合(再変動リーチとも称される)も含まれる。
【0088】
上記リーチ状態においては、中図柄列K2の図柄が通常変動時と同様に単にスクロールする「ノーマルリーチ」のほかにも、種々のリーチ状態のパターン(リーチパターン)が設定されている。これらリーチパターンのうち、「ノーマルリーチ」以外のリーチパターンは、いわゆる「スーパーリーチ」と称されるものである。「スーパーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期待値(大当たり期待値)が高くなるようになっている。また、「スーパーリーチ」においても、各リーチパターンによって大当たり期待値が異なったものとなっていることとしてもよい。加えて、「スーパーリーチ」よりも期待値の高い「スペシャルリーチ」や大当たり状態の発生が確定表示される「プレミアムリーチ」と称されるリーチパターンを用意することとしてもよい。
【0089】
さらに、上記各リーチパターンには重み付けがなされており、各リーチパターンの選択される確率は個々に異なったものとなっている。具体的には、「ノーマルリーチ」の選択される確率に比べて、「スーパーリーチ」の選択される確率が低くなるように設定されている。また、「スーパーリーチ」よりも、「スペシャルリーチ」の選択される確率が低くなるように設定されている。加えて、「プレミアムリーチ」は、ほとんど選択されないように設定されている。なお、本実施の形態においては、大当たりとなる場合と、外れとなる場合とで各リーチパターンの選択される確率は個々に異なったものとなっている。
【0090】
加えて、図柄変動させられる表示部17の演出表示態様において、全図柄列K1〜K3の変動開始から確定停止表示に至るまでの間、リーチ演出以外の演出が行われる場合がある。リーチ演出以外の演出としては、すべり変動、再変動、リーチ示唆、スーパーリーチ示唆、大当たり示唆などの演出が挙げられる。ここで「示唆」とあるのは、演出によって、所定の遊技状態が発生しやすくなることを示唆可能であればよい、或いは、演出によって所定の遊技状態の発生に影響が生じるという主旨であって、所定の遊技状態が発生しない場合があっても差し支えない(ほのめかし)。本実施の形態では、図6〜図9に示すように、表示部17の右端側から魚の群れ(魚群)が一斉に出現し、図柄列K1〜K3の変動方向(左スクロール方向)に向かって図柄列K1〜K3の図柄j1〜j10を追い越すようにして、通り過ぎるかのような演出が行われることがある(以下「魚群演出」と称する)。なお、かかる魚群演出は、表示部17にて1.0秒間に渉り表示されることとする。
【0091】
前記表示部17の(図柄列K2)の図柄変動表示中に新たに遊技球Bが作動チャッカー13に入賞した場合には、その分の図柄変動表示は、その時点で行われている図柄変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、図柄変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される図柄変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施の形態では保留最大回数が4回に設定されている。しかし、最大保留回数は、これに限定されるものではない。例えば、8回分の図柄変動表示を待機させるべく、最大保留回数を8回に設定することとしてもよい。
【0092】
センターフレーム18の上方には、前記図柄変動表示の保留回数を示す保留ランプ19a,19b,19c,19dが組み込まれている。保留ランプ19a〜19dの数は、前述した最大保留回数と同じ(本例では4個)となっている。保留ランプ19a〜19dは、図柄変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した図柄変動表示の実行に伴い消灯させられる。
【0093】
また、遊技盤5には、パチンコ機1の遊技状態を検出するための各種センサが取着されている。例えば、作動チャッカー13へ遊技球Bが入賞したことを検出する始動スイッチ20、大入賞口12に遊技球Bが入賞したことを検出する大入賞口スイッチ21等が設けられている(図10参照)。
【0094】
さらに、遊技盤5には、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘(但し便宜上、符号を省略する)が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0095】
このほかにも、パチンコ機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための他の各種演出用ランプや電飾部材等(以下ランプと称する)が取付けられている。これらのランプの点灯状態(点灯、消灯、点滅等)は、遊技の進行に応じて適宜変えられるようになっている。
【0096】
加えて、前面枠3内部には、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態等を音声にて教示するための、図示しないスピーカが埋設されている。
【0097】
さて、本実施の形態では、遊技の主たる制御は、主基板31において司られるようになっている。主基板31は、所定の制御プログラムや初期データを予め記憶している読み出し専用メモリ(ROM)、制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する中央処理装置(CPU)、CPUによる演算結果を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。
【0098】
さらに、主基板31には、各種カウンタが設定されている。例えば、大当たり状態を発生させるか否かを決定するための内部乱数カウンタ、表示部17に停止する大当たり図柄を決定するための大当たり図柄乱数カウンタ、表示部17に停止する大当たり図柄以外の図柄(外れ図柄、外れリーチ図柄)を決定するための外れ図柄乱数カウンタ、上述したような複数種類のリーチパターンのうち1つを選択するためのリーチ種別決定カウンタ等の各種乱数カウンタが設定されている。これらの各乱数カウンタの値は、それぞれ所定時間(例えば「2m秒」)毎に、所定の範囲内で更新されるようになっており、当該乱数カウンタの値が特定の値となると初期値に戻るようになっている。特に、前記内部乱数カウンタの値は、所定時間(例えば、2m秒)毎に、「0」〜「599」の範囲内で更新されるようになっており、かかる「0」〜「599」の範囲のうち、「7」及び「307」が、前記大当たりと対応するようになっている。これらの各乱数カウンタの値は、所定の条件に従って乱数として読み出され、かかる読み出された各乱数カウンタの値等に基づいて、図柄の変動情報が作成される。
【0099】
また、主基板31には、大当たり中のラウンド回数をカウントするラウンドカウンタ、大入賞口12への遊技球Bの入賞個数をカウントする入賞カウンタ、図柄変動表示の保留回数をカウントする保留カウンタ42(h)(図11(a)参照)等の各種計数カウンタが設定されている。保留カウンタ42(h)の「h」は、前記保留回数と対応しており、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとるようになっている。詳しくは、遊技球Bが作動チャッカー13に入賞した場合、主基板31では保留カウンタ42(h)の値が最大保留回数(本例では「4」)よりも小さいか否かの判定が行われる。保留カウンタ42(h)の値が最大保留回数よりも小さい場合には、保留カウンタ42(h)の「h」の値に1を加算する。それと同時に、主基板31は対応する前記保留ランプ(19a〜19dのうち1つ)を点灯させる。一方、保留カウンタ42(h)の値が最大保留回数(「4」)以上の場合には、保留カウンタ42(h)の値への加算は行われない。従って、本例において、図柄変動表示は4回までしか保留されず、それ以上の入賞があっても保留は記憶されない。なお、保留カウンタ42(h)の値が「0」の場合は、保留されていない状態を意味する。
【0100】
さて、図11(a)に示すように、本実施の形態では、主基板31のRAMは、前記変動情報を記憶(格納)する保留格納エリア41(i)を有している。
【0101】
保留格納エリア41(i)の「(i)」は、上記した保留カウンタ42(h)の値「0」,「1」,「2」,「3」,「4」に対応して、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとるようになっている。前記変動情報を作成した主基板31は、前記保留カウンタ42(h)の値を読み出し、前記変動情報を対応する保留格納エリア41(i)に格納するようになっている。例えば、保留カウンタ42の値が「3」となった時の変動情報は、保留格納エリア41(i=3)に格納される。
【0102】
より詳しくは、前記保留格納エリア41(i)は、保留カウンタ42(h)に対応するようにして4つの格納エリアと1つの実行エリアを有するよう構成されている。4つの格納エリアとは、上記保留格納エリア41(i)の値が「1」,「2」,「3」,「4」のものであり、実行エリアとは、保留格納エリア41(i)の値が「0」のものである。図柄変動に際しては、格納エリアである保留格納エリア41(i=1)に格納された変動情報が、実行エリアである保留格納エリア41(i=0)にシフトされることで、保留格納エリア41(i)に記憶された変動情報が各種制御基板にコマンドとして出力される。
【0103】
本実施の形態では、可変表示装置14の表示制御において主たる制御を司る、示唆手段としての表示制御基板32にも、上述したようなROM、CPU、RAM等が備えられている。さらに、図11(b)に示すように、表示制御基板32のRAMは、特別保留格納エリア43(i)を有している。
【0104】
また、前記特別保留格納エリア43(i)には、主基板31から出力される、内部乱数カウンタの値に基づく情報が記憶(格納)されるようになっている。具体的には、かかる特別保留格納エリア43(i)には大当たりフラグ44が設定されるようになっている。本実施の形態では、大当たりではない旨の情報が格納される場合には、当該大当たりフラグ44が「0」に設定される。これに対し、大当たりである旨の情報が格納され、かつ、そのときの内部乱数カウンタの値が「7」の場合には、当該大当たりフラグ44が「1」に設定される。また、大当たりである旨の情報が格納され、かつ、内部乱数カウンタの値が「307」の場合には、当該大当たりフラグ44が「2」に設定される。
【0105】
さらに、本実施の形態では、大当たりである旨の情報を受けた表示制御基板32は、対応する特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44を「1」又は「2」に設定するとともに、かかる特別保留格納エリア43(i)よりも「i」の値が小さい特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44についても前記対応する特別保留格納エリア43(i)に設定された値と同じ値(「1」または「2」)に設定する。つまり、この場合には、大当たり状態の発生に対応する保留よりも先に実行される保留に対応する特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44の値が、強制的に「1」または「2」に書き換えられることとなる。上述したように、表示制御基板32によって設定された大当たりフラグ44の内容を確認することによって、各特別保留格納エリア43(i)に対応する、内部乱数カウンタの値を把握することができる。以下、表示制御基板32において設定された大当たりフラグ44の内容を「大当たり情報」と称する。
【0106】
また、本実施の形態では、表示制御基板32にも各種カウンタが設定されている。すなわち、図11(b)に示すように、表示制御基板32には、魚群演出を表示部17において実行するか否かを決定するための魚群演出発生カウンタ45、魚群演出を表示部17においてどのタイミングで実行するかを決定するための魚群演出発生タイミングカウンタ46等の各種乱数カウンタが設定されている。これらの各乱数カウンタの値は、所定の条件に従って乱数として読み出され、かかる読み出された各乱数カウンタの値に基づいて、魚群演出情報が作成される。
【0107】
なお、本実施の形態における、特別保留格納エリア43(i)についても、上記したような保留格納エリア41(i)と同様の構成となっている。詳しくは、特別保留格納エリア43(i)の「(i)」は、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとるようになっている。詳しくは、特別保留格納エリア43(i)は、4つの格納エリアと1つの実行エリアを有するよう構成されている。4つの格納エリアとは、上記特別保留格納エリア43(i)の値が「1」,「2」,「3」,「4」のものであり、実行エリアとは、特別保留格納エリア43(i)の値が「0」のものである。図柄変動に際しては、格納エリアである特別保留格納エリア43(i=1)に格納された前記大当たり情報が、実行エリアである特別保留格納エリア43(i=0)にシフトされることで、特別保留格納エリア43(i)に記憶された大当たり情報等に基づいた制御が実行される。
【0108】
さらに、表示制御基板32は、魚群演出情報格納エリア47を具備し、かかる魚群演出情報格納エリア47には、前記特別保留格納エリア43(i=0)にシフトされた前記大当たり情報に基づく表示制御の実行に際し、魚群演出が行われるか否かの情報、及び魚群演出がどのタイミングで実行されるかの情報(以下、「魚群演出実行情報」と称する)が記憶されるようになっている。なお、当該魚群演出実行情報の記憶は、魚群演出情報格納エリア47に大当たり情報が格納されている場合にのみ許容されるよう構成されている。
【0109】
ここで、保留格納エリア41(i)に格納された変動情報のシフトに関する、主基板31におけるシフト制御について詳細に説明する。
【0110】
主基板31は、常に保留カウンタ42(h)の値が「0」でないか否かを判定している。すなわち、前記格納エリアに変動情報が格納されているのか否かの判定である。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウンタ42(h)の値が「0」の場合には、かかる判定のみを繰り返し行うこととなる。これに対し、前記判定条件が満たされている(保留カウンタ42(h)の値が「1」,「2」,「3」,「4」の)場合には、現在、表示部17において図柄変動が行われているか否かを判定する。表示部17において図柄変動が行われている場合、かかる判定を繰り返し行う。一方、表示部17における図柄変動が行われていない場合(大当たり状態時は除く)には、「保留格納エリア41(i)」の変動情報を1つ前のエリア「保留格納エリア41(i−1)」にシフトする。そして、再び保留カウンタ42(h)の値が「0」でないか否か、表示部17における図柄変動が行われているか否かを判定する。これらの、保留格納エリア41(i)に格納された変動情報のシフト制御は、保留カウンタ42(h)の値が「0」になるまで続けられる。
【0111】
以上のようにして、保留格納エリア41(i)に格納された変動情報がシフトされる。これにより、前記格納エリアに格納されている変動情報が、実行エリアにシフトされる(保留格納エリア41(i=0)に格納される)こととなる。主基板31は、保留格納エリア41(0)に変動情報が格納されているか否かを常に監視しており、主基板31が、保留格納エリア41(0)における変動情報を検知した場合、保留格納エリア41(0)に格納されている変動情報をコマンドとして各制御基板に出力するとともに、保留格納エリア41(0)に格納されている変動情報を消去する。同時に、主基板31は、点灯状態にある保留ランプ19a,19b,19c,19dのうち保留格納エリア41(i)に対応するもの(点灯状態にある保留ランプ19a,19b,19c,19dのうち一番右に位置する保留ランプ19)を消灯させ、さらに、保留カウンタ42(h)から「1」を減算する。なお、保留格納エリア41(0)に格納されている変動情報が消去されるとともに、前記魚群演出情報格納エリア47に記憶されている魚群演出実行情報も消去される。
【0112】
次に、主基板31における、大当たり状態等を決定するに際しての処理内容について説明する。
【0113】
まず、始動スイッチ20から遊技球Bの作動チャッカー13への入賞を検出した旨の検出信号を受けた(最大保留回数時は除く)主基板31は、内部乱数カウンタの値を読み出す。そして、内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値(「7」又は「307」)であるか否かを判定する。かかる内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値である場合には、大当たり図柄カウンタ、及びリーチ乱数カウンタの値を読み出し、それらの値に基づいて、表示部17に停止させる大当たり図柄、及び大当たり図柄停止に至るまでのリーチパターンを決定する。すなわち、「決定されたリーチ状態を経て、決定された大当たり図柄停止後大当たり状態を発生させる」旨の変動情報が決定される。
【0114】
一方、内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値ではない場合には、外れ図柄カウンタの値を読み出し、かかる値に基づいて、表示部17に停止させる外れ図柄を決定する。このとき、外れ図柄カウンタの値が、前記外れリーチ図柄に対応する値であるのか、前記外れ図柄に対応する値であるのかを判定する。かかる外れ図柄カウンタの値が、外れリーチ図柄と対応する場合には、リーチ乱数カウンタの値を読み出し、かかる値に基づいて、外れリーチ図柄停止に至るまでのリーチパターンを決定する。すなわち、「決定されたリーチ状態を経て、決定された外れリーチ図柄を停止させる」旨の変動情報が決定される。また、外れ図柄カウンタの値が、外れ図柄と対応する値(外れリーチ図柄と対応しない値)である場合には、「外れ図柄を停止させる」旨の変動情報が決定される。
【0115】
なお、主基板31は、内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値であるか否かを判定した時点で、内部乱数カウンタの値を表示制御基板32に出力することとする。
【0116】
次に、前記決定された変動情報が、対応する前記保留格納エリア41(i)に格納される。そして、上述したように、保留格納エリア41(i)における変動情報のシフトが行われ、実行エリア(保留格納エリア41(i=0))にシフトされた変動情報がコマンド化される。
【0117】
また、主基板31は、変動情報をコマンド化するに際し、保留カウンタ42(h)の値を読み出し、かかる値に基づいて、図柄列K1〜K3の図柄変動時間をも決定し、決定された図柄変動時間の情報を前記コマンドに含める。尚、本実施の形態では、保留カウンタ42(h)の値により、並びにリーチ状態の発生の有無により図柄変動時間が異なるように設定されている。尚、図柄変動時間とあるのは、図柄変動開始から、中図柄列K2の図柄が確定停止表示されるまでの時間をいう。
【0118】
図柄変動時間決定後、主基板31は、前記コマンド化された変動情報に図柄変動時間の情報を追加する。そして、前記変動情報及び図柄変動時間の情報を含んでいるコマンド(以下かかるコマンドを変動コマンドと称する)を表示制御基板32等に出力する。
【0119】
次に、表示制御基板32における図柄変動処理の処理内容について説明する。
【0120】
前記主基板31が内部乱数カウンタの値が大当たりに対応する値であるか否かを判定した時点で、内部乱数カウンタの値を表示制御基板32に出力することは既に述べた。この情報を受けた表示制御基板32は、内部乱数カウンタの値を、上述したように、大当たり情報として、対応する特別保留格納エリア43(i)に格納する。
【0121】
上記したような処理を行う一方で、表示制御基板32は、主基板31からの前記変動コマンドが送られてくるのを待機する。
【0122】
そして、主基板31から変動コマンドを受けた表示制御基板32は、特別保留格納エリア43(i)に格納された大当たり情報等のシフト制御を行う。具体的には、「特別保留格納エリア43(i)」の大当たり情報を1つ前のエリア「特別保留格納エリア43(i−1)」にシフトする。これにより、実行エリアである特別保留格納エリア43(i=0)に大当たり情報が格納されることとなる。
【0123】
次に、表示制御基板32は、特定保留格納エリア43(i=0)に設定されている大当たりフラグ44(大当たり情報)を確認する。
【0124】
(1)大当たりフラグ44が「0」の場合:
大当たりフラグ44が「0」に設定されている場合、表示制御基板32は、魚群演出発生カウンタ45の値を読み出し、かかる値に基づいて魚群演出を発生させるか否かを決定する。本実施の形態では、大当たりフラグ44が「0」に設定されている場合、15分の1の確率で、魚群演出を発生させる旨の設定がなされている。
【0125】
魚群演出発生カウンタ45の値が、魚群演出を発生させないものであった場合、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に、魚群演出実行情報として、魚群演出が行われない旨の情報を格納する処理を行うとともに、前記変動コマンドに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させる。一方、魚群演出発生カウンタ45の値が、魚群演出を発生させる値であった場合、表示制御基板32は、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値を読み出すとともに、かかる魚群演出発生タイミングカウンタ46の値に基づいて、魚群演出発生タイミング0〜3を決定する。そして、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、どのタイミングで魚群演出を行うかを決定する。
【0126】
本実施の形態では、前記魚群演出発生タイミングカウンタ46の値は、例えば4個存在しており、魚群演出発生タイミングテーブルには、4つの魚群演出発生タイミング0〜3に対応して発生時期が設定されている。かかる魚群演出発生タイミング0〜3に対応する発生タイミングは、変動開始時から確定停止表示直前までの間に設定されている。さらに、魚群演出発生タイミング0〜3に対応する発生時期は、前記図柄変動時間に対応している。具体的には、魚群演出発生タイミング0の場合には、図柄変動開始と同時に魚群演出が行われることとなる。また、魚群演出発生タイミング1の場合には、上図柄列K1の変動が停止すると同時に魚群演出が行われ、魚群演出発生タイミング2の場合には、下図柄列K3の変動が停止すると同時に魚群演出が行われ、魚群演出発生タイミング3の場合には、中図柄列K2の変動が停止する1秒前に魚群演出が行われる。
【0127】
そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出実行情報を格納する処理を行うとともに、魚群演出の表示情報と前記変動コマンドとに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、必要に応じて、魚群演出を実行する。
【0128】
(2)大当たりフラグ44が「1」の場合:
特定保留格納エリア43(i=0)の大当たりフラグ44が「1」に設定されている場合、その旨を確認した表示制御基板32は、上述した魚群演出発生カウンタ45の値の読み出し作業を省略し、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値を読み出す(このため、100%の確率で魚群演出が実行される)。これとともに、かかる魚群演出発生タイミングカウンタ46の値に基づいて、魚群演出発生タイミング0〜3を決定し、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、どのタイミングで魚群演出を行うかを決定する。そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出実行情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドとに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。この場合、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値がランダムに選択され、かかる魚群演出発生タイミングにて魚群演出が導出されるため、いずれの魚群演出発生タイミング0〜3についても選択される可能性がある。
【0129】
(3)大当たりフラグ44が「2」の場合:
さて、特定保留格納エリア43(i=0)の大当たりフラグ44が「2」に設定されている場合には、その旨を確認した表示制御基板32は、上述した魚群演出発生カウンタ45の値の読み出し作業を省略し、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値を読み出すとともに、かかる魚群演出発生タイミングカウンタ46の値に基づいて、魚群演出発生タイミング0〜3を仮決定する。ここで、「仮決定」とあるのは、変更される場合もあるからである。
【0130】
次に、前記魚群演出情報格納エリア47に格納されている魚群演出実行情報を確認する。そして、前回の図柄変動に際し、魚群演出が行われていない旨が確認された場合、前記仮決定された魚群演出発生タイミングが、魚群演出発生タイミング0又は1であるか否かの判定を行う。そして、肯定判定された(魚群演出発生タイミング0又は1である)場合、表示制御基板32は、前記仮決定された魚群演出発生タイミングをそのまま採用し、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、実際にどの時期に魚群演出を行うかを決定する。さらに、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出実行情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドとに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。
【0131】
一方、前記判定に際し、否定判定された(魚群演出発生タイミング2又は3である)場合、表示制御基板32は、前記仮決定された魚群演出発生タイミングを強制的に、魚群演出発生タイミング0又は1に設定する。本実施の形態では、魚群演出発生タイミング2又は3が選択された場合には、かかるタイミングの数値から「2」を差し引いた魚群演出発生タイミングで魚群演出を行うよう設定される。例えば、魚群演出発生タイミング3が選択された場合には、強制的に魚群演出発生タイミング1に変換され、かかるタイミングで魚群演出を行うよう設定される。表示制御基板32は、かかる魚群演出発生タイミングに基づいて、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、どのタイミングで魚群演出を行うかを決定する。そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出実行情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。
【0132】
また、魚群演出実行情報の確認の際に、前回の図柄変動に際し、魚群演出が行われた旨が確認された場合、表示制御基板32は、そこで確認された前回の魚群演出発生タイミングよりも、前記仮決定された魚群演出発生タイミングが遅いタイミングであるかを判定する。かかる判定において肯定判定された場合(前回の図柄変動の際の魚群演出発生タイミングよりも、前記仮決定された魚群演出発生タイミングが遅いタイミングであった場合)、表示制御基板32は、前記仮決定された魚群演出発生タイミングをそのまま採用し、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、実際どの時期に魚群演出を行うかを決定する。そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出が行われる旨の情報、及びどのタイミングで魚群演出を実行するかの情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドとに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。
【0133】
一方、否定判定された場合、すなわち前記仮決定された魚群演出発生タイミングが、前回の図柄変動の際の魚群演出発生タイミングよりも早い、若しくは同じタイミングであった場合)、表示制御基板32は、前記仮決定された魚群演出発生タイミングを、強制的に前回の変動表示の際の魚群演出発生タイミングよりも遅いタイミングで魚群演出を行うよう設定する。本実施の形態では、前回の図柄変動の際の魚群演出発生タイミングの値に「1」を加えた魚群発生タイミングで魚群演出を行うよう設定される。例えば、前回の変動表示に際し、魚群演出発生タイミング1で魚群演出が行われた場合であって、当該魚群演出発生タイミングの選択に際し、魚群演出発生タイミング0が選択された場合には、強制的に魚群演出発生タイミング2に変換設定される。表示制御基板32は、かかる魚群演出発生タイミングに基づいて、予めROMに記憶されている魚群演出タイミングテーブルを参酌し、どのタイミングで魚群演出を行うかを決定する。そして、表示制御基板32は、前記魚群演出情報格納エリア47に魚群演出が行われる旨の情報、及びどのタイミングで魚群演出を実行するかの情報を格納する処理を行うとともに、上述したように決定された魚群演出の表示情報と前記変動コマンドに基づいて、表示部17における表示態様を決定し、図柄列K1〜K3の変動を開始させ、所定のタイミングで魚群演出を実行する。
【0134】
以上詳述したように、本実施の形態では、大当たり状態は、必ず魚群演出を経由してから発生するよう設定されている。すなわち、魚群演出は、大当たり状態が高い確率で発生することを示唆する「大当たり示唆」(ほのめかし)に相当するといえる。そして、魚群演出が「大当たり示唆」であることを認知した遊技者は、魚群演出の発生を心待ちにしながら遊技を行うこととなる。また、実際に魚群演出が発生した場合、遊技者は、心待ちにしていた魚群演出の発生に喜びを覚えるとともに、大当たり状態発生への期待を膨らませることとなる。
【0135】
また、本実施の形態では、表示制御基板32は、内部乱数カウンタ値の情報を受けると、保留に対応した特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44を所定の値に設定するとともに、かかる特別保留格納エリア43(i)よりも(i)の値が小さい特別保留格納エリア43(i)の大当たりフラグ44を強制的に所定の値に設定することとしている。そのような構成を採用することで、連続する複数回の図柄変動表示のそれぞれに、魚群演出を表示することができる。すなわち、連続する複数回の変動表示に、関連性をもたせることができる。ひいては、遊技性に広がりを与えることができ、結果として、単調感の払拭を図ることができる。
【0136】
このように、本実施の形態では、「大当たり示唆」たる魚群演出が連続して表示されることとしている。このため、魚群演出が連続して発生することを認知した遊技者は、1回の魚群演出ではなく、連続した魚群演出の発生を心待ちにしながら遊技を行うこととなる。また、実際に連続した魚群演出が発生した場合、遊技者は、心待ちにしていた連続魚群演出の発生に喜びを覚えるとともに、大当たり状態発生への期待を大いに膨らませることとなる。すなわち、遊技者は、通常遊技状態とは異なる高揚感を味わうことができ、ひいては、遊技に際し、単調感の払拭を図ることができる。
【0137】
また、魚群演出が発生したにもかかわらず図柄変動が外れ図柄で確定停止表示された場合でも、次の図柄変動中においても魚群演出が発生するのではないか(魚群演出が連続するのではないか)、そのあかつきには、大当たり状態が到来するのではないかという期待を持たせることができる。
【0138】
ここで、本実施の形態では、魚群演出が、前回の変動表示に際し行われた魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングで開始されることがある。大当たり示唆としての魚群演出が、複数回の変動表示において連続で導出可能なことを認知した遊技者は、魚群演出が導出されたにも関わらず大当たり状態が発生しなかった場合、次の変動表示中においてもドキドキしながら魚群演出の導出を待つこととなる。ここで、前回の変動表示に際し行われた魚群演出の開始タイミングが過ぎると、遊技者は、もはや魚群演出が導出されないのではないかと落胆してしまう。ところが、そう思った矢先に魚群演出が導出され、遊技者は、魚群演出の導出に対し驚きを覚えることとなる。この場合、遊技者は落胆していただけに喜びも格別のものとなる。つまり、遊技性に抑揚をもたらすことができ、ひいては、単調感の払拭を図ることができる。また、そのような魚群演出の導出を行うよう意図的に構成されている(偶発的ではない)ため、前回の変動表示の際に行われた魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングで魚群演出が開始されることによって生じる歓喜を体感できる機会を増やすことができる。そのため、たとえ少しの遊技時間しか確保できない遊技者であっても、遊技から満足感を得る可能性が高まる。一方、十分な遊技時間を確保できる遊技者は、かかる格別なる歓喜を常に追い求め、より一層ほのめかしに興味を抱くとともに、ほのめかしの導出に対して一喜一憂し、ドキドキ感をもって遊技を行うことができる。結果として、興趣の向上を図ることができる。
【0139】
また、魚群演出発生タイミングが、複数種類用意されており、遊技者にとっては大当たり状態が発生するか否かに関係なく、図柄変動中において、魚群演出がいつ発生するのかの予想がつかない。そのため、魚群演出の発生を心待ちにし、常に魚群演出の発生に対して注意を払っている遊技者であっても、魚群演出の発生に驚きを覚えることとなる。すなわち、遊技性に対して意外性が加わることにより、複雑なる遊技性が生じるとともに、遊技者は複雑な心境の変化を体感することができる。さらには、遊技者が大当たり状態が発生するか否かを魚群演出の開始タイミングによって、把握できてしまうといったおそれを回避することができる。
【0140】
さらに、連続する複数回の図柄変動表示のそれぞれに、連続して魚群演出が表示され、順次、後に行われる図柄変動表示に際し行われる魚群演出の開始タイミングが遅くなるよう導出された場合は、大当たり状態が発生する可能性が比較的高いものとなる。このため前回の図柄変動表示に際し行われた魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングで魚群演出が導出されると大当たり状態が発生しやすい旨を認知した遊技者は、前回の魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングで魚群演出が導出されることを期待する。一方、魚群演出が、複数回の図柄変動表示において連続で導出されることを認知した遊技者は、なるべく早く魚群演出が連続していることを確認したいという気持ちが生じる。つまり、遊技者は、前回の図柄変動表示に際し行われた魚群演出の開始タイミングよりも遅いタイミングでの魚群演出の導出を願う一方で、早く魚群演出が連続していることを確認したいという感情も存在するため、複雑な心境を味わうこととなる。その結果、遊技者は複雑な心境の変化を体感することができる。ひいては、遊技者が複雑なる遊技性を感じることとなり、単調感の払拭、及び興趣の向上を図ることができる。
【0141】
並びに、本実施の形態では、魚群演出発生タイミングが、図柄変動開始時から確定停止表示直前までの間に設定されており、確定停止表示直前ぎりぎりまで大当たり状態の到来を期待させることができる。例えば、保留カウンタ42(h)の値が「3」の場合に、まず、魚群発生タイミング0で魚群演出が発生して外れ、次の図柄変動中においても魚群発生タイミング1で魚群演出が発生して外れ、そして、その次の図柄変動において、魚群発生タイミング3で魚群演出が発生し、大当たり図柄で確定停止表示されることがある。この場合、遊技者は、3回目の図柄変動中に魚群発生タイミング1の時点はおろか、図柄確定停止表示直前まで魚群演出が発生しないため、魚群演出が2回連続したところで終わってしまったのではないかと落胆し、大当たり状態も到来しないのではないかと思った矢先の魚群演出発生に対して驚愕するとともに、至福の瞬間を迎えることとなる。すなわち、遊技性に落胆から歓喜に至るまでの抑揚を付加することができ、遊技に際し、単調感を払拭することができる。
【0142】
また、魚群演出が、変動表示の開始と同時に導出されることがある。従来、変動表示開始時においてはこれといった演出が行われず、総じて退屈感を抱くケースが多かった。その点、本実施の形態では、変動開始時にも大当たりの示唆である魚群演出が導出されることがあるため、遊技者は常に期待感を抱くことができる。そして、慣れ親しんでいない変動表示開始時と同時の突然の魚群演出の導出に対して、遊技者は不意をつかれるため驚愕を覚えることとなる。
【0143】
加えて、確定停止表示直前まで魚群演出発生の可能性があることにより、たとえ下図柄列K3が停止した時点でリーチ状態とならない場合でも、まだ、当該図柄変動中に魚群演出が発生するのではないか、さらには、連続して魚群演出が発生するのではないかという期待を持たせることができる。すなわち、遊技に際し、常に期待感を抱かせ続けることができる。また、当該図柄変動の大当たり図柄確定停止表示に対して期待するのではなく、次の図柄変動に対して大当たり状態の発生を期待するという、通常遊技状態とは趣の異なる遊技が行われるため、遊技性の深みが増すこととなり、単調感を払拭することができる。
【0144】
なお、魚群演出の発生タイミングが複数存在することにより、遊技者は、魚群演出の発生タイミングと大当たり状態の発生との関係に対し、遊技者自身の過去の経験、記憶、或いは統計等に基づいて様々な思いを巡らせることもある。すなわち、複数のタイミングで発生する魚群演出に対し、遊技者の様々な思いが交錯することにより、複雑なる遊技性が生じ、ひいては、飛躍的な興趣の向上を図ることができる。
【0145】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0146】
(a)上記実施の形態では、大当たりが決定された場合、必ず魚群演出が行われるようになっているが、特にそのような構成に限定されるものではない。つまり、この場合には、魚群演出なしで大当たり状態が発生する場合がある。
【0147】
(b)図柄変動中に魚群演出が行われる場合には、必ず各種リーチ状態を経て図柄確定停止表示するように構成してもよい。例えば、スーパーリーチ状態が発生する場合に限り、魚群発生カウンタの値を読み出すように構成してもよい。
【0148】
(c)上記実施の形態では、1回の魚群演出の表示時間は1秒に設定されているが、表示時間については特に限定されるものではない。例えば、0.5秒間魚群演出を表示することとしてもよいし、所定の条件によって表示時間が適宜ランダムに選択されることとしてもよい。
【0149】
(d)また、魚群演出を当該変動表示の図柄確定停止表示をまたいで表示するよう構成してもよい。例えば、魚群演出が連続して導出される場合、図柄確定停止表示をまたいだ分の魚群演出は、前回の変動表示に対応した魚群演出であることを容易に認識可能なものとし(例えば、1回の変動表示に対応する魚群演出が切れ目なく表示される)、各変動表示の魚群演出の発生時を容易に認識可能なように、前回の変動表示に対応した魚群演出を終了させるように構成してもよい。また、連続する変動表示において、前回の変動表示の際の魚群演出の終わりと、その直後の変動表示の際の魚群演出の発生とを同時にして、あるいは重ね合わせて表示し、あたかも魚群演出が表示され続けているかのような表示を行うように構成してもよい。
【0150】
(e)上記実施の形態における、魚群演出発生カウンタ45、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値の数は特に限定されるものではない。例えば、魚群演出発生タイミングカウンタ46の値が20個存在することとしてもよいし、魚群演出発生カウンタ45の値の数を所定の条件に基づいて変化させ、魚群演出の発生確率等を変化させることとしてもよい。
【0151】
(f)上記実施の形態では、魚群演出の開始タイミングが、図柄変動開始と各図柄列K1〜K3の停止とに対応するよう設定されていたが、タイミングの設定の仕方や開始タイミングの数については特に限定されるものではない。例えば、図柄変動表示開始時からの時間(秒数)で魚群演出の開始タイミングを設定してもよい。
【0152】
(g)上記実施の形態では、表示制御基板32が、主基板31から変動コマンドを受けてから魚群演出発生カウンタ及び魚群演出発生タイミングカウンタの値を読み出し、魚群演出の態様等が決定されるよう構成されていたが、特にかかる構成に限定されるものではない。例えば、表示制御基板32が、主基板31から内部乱数カウンタの値を受けた時点で、かかる値に基づいて魚群演出発生カウンタ及び魚群演出発生タイミングカウンタの値を読み出す処理を行い、かかる値に基づいて魚群演出の態様等を決定してもよい。
【0153】
(h)また、複数回の図柄変動表示に対応する魚群演出発生タイミングが書き込まれた連続魚群演出用カウンタを設け、大当たりフラグ44に大当たりである旨の「1」又は「2」が設定された時点で、大当たり情報が格納されている(フラグ44に値が設定されている)全ての特別保留格納エリア43(i)に対して、一括して魚群演出の態様等を決定してもよい。
【0154】
(i)上記実施の形態では、複数回の図柄変動表示において最終的には大当たり状態が発生する場合にのみ、複数回の図柄変動表示に際し強制的に連続して魚群演出が行われるようになっていたが、最終的に大当たり状態が到来しない場合でも、かかる連続魚群演出制御が行われることとしてもよい。
【0155】
(j)上記実施の形態では、魚群演出発生カウンタ45、魚群演出発生タイミングカウンタ46、及び魚群演出発生タイミングテーブルが表示制御基板32に設けられているが、それらの魚群演出に関わるカウンタ等を、主基板31に設けることとしてもよい。
【0156】
(k)主基板31が各乱数カウンタ値の値を読み出した時点で、表示制御基板32に出力される情報内容は特に限定されるものではない。少なくとも内部乱数カウンタ値が出力されるように設定されていればよく、例えば、内部乱数カウンタ値、及びリーチパターン情報を出力し、かかる情報に基づいた各種演出態様を事前に表示制御基板32に決定させておくこととしてもよい。
【0157】
(l)上記実施の形態における、「大当たり示唆」を導出する際の対象は、特に魚群に限定されるものではなく、表示部17以外の各種部材(ランプ、スピーカ、或いは役物等)による特定の演出態様を「大当たり示唆」としてもよく、当該「大当たり示唆」が連続して行われるよう、そして、その演出タイミングがランダムに選択されるよう構成されてもよい。例えば、ランプの点灯状態や、スピーカによる音声の出力等を制御するランプ音声制御基板(図示略)に、特定演出発生カウンタ、及び特定演出発生タイミングカウンタを設け、ランプ音声制御基板が表示制御基板32から大当たりフラグが「1」に設定された旨の情報を受けることにより、かかるカウンタの値を読み出し、特定演出に関する演出態様を決定することとしてもよい。また、「大当たり示唆」を導出する際の対象として、例えば、4つの所定の役物を変動可能に設け、当該役物の変動開始タイミングがランダムに選択されるよう、そして、役物の変動が連続して行われるよう、さらに、連続した変動回数に応じて、変動する役物の個数が変わるよう構成されてもよい。もちろん、表示部17において、魚群演出に代えて、各種演出態様が表示されることとしてもよい。また、「大当たり示唆」の対象としての表示部17、ランプ、スピーカ、役物等による各種演出を任意に組合せて行ってもよい。
【0158】
なお、前記ランプ、スピーカ、役物等は、前記「大当たり示唆」が行われる場合にのみ演出態様が変化させられることとしてもよい。さらに、表示部17以外に、液晶、ドットマトリックス等を用いた副表示部を設け、かかる副表示部において、「大当たり示唆」を行ってもよい。もちろん、表示部17、ランプ、スピーカ、役物等による各種演出と任意に組合せて行ってもよい。
【0159】
なお、前記ランプ、スピーカ、役物等は、前記「大当たり示唆」が行われる場合にのみ演出態様が変化させられることとしてもよい。
【0160】
(m)上記実施の形態における、魚群演出の魚群、若しくは魚群の一部は、同一の魚の画像を複数使用して構成されていることとしてもよい。例えば、エンゼルフィッシュの画像をつくり、当該画像データを20回コピーすることによって魚群を構成してもよい。もちろん、かかる魚群に1乃至複数の他の画像を組み合わせて魚群を構成してもよい。
【0161】
(n)上記実施の形態では、内部乱数カウンタの値が「307」であった場合には、連続する複数の図柄変動表示において魚群演出を順次前回の図柄変動表示の際に行われた魚群演出の発生タイミングより1タイミング遅く(魚群演出発生タイミングカウンタの値に1を加え、かかるタイミングで)導出するような制御が行われることとしているが、特にそのような制御に限定されるものではない。例えば、前回の図柄変動表示の際に行われた魚群演出の発生タイミングと同じ若しくは所定間隔だけ遅いタイミングで魚群演出を導出するような制御を行うこととしてもよい。
【0162】
(o)上記実施の形態では、内部乱数カウンタの値が「307」であった場合には、連続する複数の図柄変動表示において魚群演出の開始が順次前回の図柄変動表示の際に行われた魚群演出の発生タイミングより遅れるようになっていたが、特にそのような構成に限定されるものではない。保留(格納)されている図柄変動に関する情報(変動情報、大当たり情報等)のうち、 少なくとも、2つを対象として、かかる2つのうち後で行われる変動表示に際し行われる魚群演出の開始タイミングが遅くなればよい。例えば、保留カウンタ42(h)の値が「3」であって、保留カウンタ42(h)の値が「3」に対応して大当たり状態が発生する場合、その時点での保留カウンタ42(h)の値が「1」に対応して、魚群演出発生タイミング1、保留カウンタ42(h)の値が「2」に対応して、魚群演出発生タイミング2、保留カウンタ42(h)の値が「3」に対応して、魚群演出発生タイミング0で魚群演出を行うこととしてもよい。図柄変動中に魚群演出が行われる場合には、必ず各種リーチ状態を経て図柄確定停止表示するように構成してもよい。例えば、スーパーリーチ状態が発生する場合に限り、魚群発生カウンタの値を読み出すように構成してもよい。
【0163】
(p)上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等として実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施してもよい。また、大当り図柄が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、羽根モノと称されるパチンコ機に適用することも可能である。また、パチンコ機以外にも、スロットマシン、アレンジボール機や、それに類する雀球等の各種遊技機として実施することも可能である。なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して、図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が挙げられる。
【0164】
(q)さらに、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機として実施してもよい。具体例としては、複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】表示部に表示される図柄を示す説明図である。
【図3】表示部に表示される図柄列を示す模式図である。
【図4】大当たりラインを説明するための表示部の模式図である。
【図5】大当たり図柄を説明するための表示部の模式図である。
【図6】表示部での表示態様を示す図である。
【図7】表示部での魚群演出を示す図である。
【図8】表示部での魚群演出を示す図である。
【図9】表示部での魚群演出を示す図である。
【図10】パチンコ機における主な制御基板の電気的構成を示すブロック図である。
【図11】(a)は主基板の内部構成を示す図であり、(b)は表示制御基板の内部構成を示す図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、13…作動口としての作動チャッカー、14…可変表示装置、31…主基板、32…示唆手段を構成する表示制御基板、41…記憶手段としての保留格納エリア、43…記憶手段としての特別保留格納エリア、45…魚群演出発生カウンタ、46…魚群演出発生タイミングカウンタ、47…魚群演出情報格納エリア。
Claims (1)
- 識別情報を変動表示可能な可変表示装置を備え、所定の契機により、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かを抽選するとともに、前記可変表示装置において、変動表示を開始し、所定時間後、前記抽選の結果に基づいて停止表示させるよう構成し、
前記特別遊技状態の発生のほのめかしを導出可能な示唆手段を設け、当該示唆手段が、1回の前記抽選に基づいて、連続する複数回の変動表示において前記ほのめかしをそれぞれ導出可能に構成されてなる遊技機であって、
前記連続する複数回の変動表示においてそれぞれ導出されるほのめかしに関し、所定の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングよりも、前記所定の変動表示よりも後の1の変動表示に際し行われる前記ほのめかしの開始タイミングが遅くなるよう構成したことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002376397A JP2004202037A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002376397A JP2004202037A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 遊技機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004202037A true JP2004202037A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32813877
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002376397A Pending JP2004202037A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 遊技機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004202037A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008206611A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Sankyo Co Ltd | スロットマシン |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002376397A patent/JP2004202037A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008206611A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Sankyo Co Ltd | スロットマシン |
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