JP2004205647A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】高速クロックを採用せずとも撮像素子から順次に読出される画像情報に基づく制御動作の応答速度を向上できるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】デジタルカメラでは、撮影画面の一部に相当する焦点検出エリア内の画像情報に基づくAF制御が可能で、撮像素子に関する1フレームの時間が従来より長い40msに設定されている。このような設定により、撮像素子からの画像情報の読出しRD2の開始から、自動追尾AF処理(主被写体の動き検出および撮影画面内の焦点検出エリアの変更)CT1が終了するまでを1フレーム内で行える。これにより、読出し処理RD1により取得したAF用画像1と、読出し処理RD2により取得したAF用画像2とに基づく自動追尾AF制御を、従来より短い2フレーム分の時間で行うことが可能となる。その結果、撮像素子から順次に読出される画像情報に基づく自動追尾AF制御の応答速度を向上できる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電変換セルが配列された受光部を有するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラにおいて、撮影画面の一部に相当する焦点検出エリア(合焦エリア)を人物などの主被写体に追尾させる自動追尾AF制御を行う場合には、CCD(撮像素子)から順次に読出された画像情報(画像信号)に基づく演算を行い、主被写体の動きを検出することが多い。
【0003】
また、デジタルカメラにおいて、自動露出制御を行う場合にも、CCDから順次に読出された画像情報に基づきシャッタースピードおよび絞りの設定値を求める自動露出演算を行い、これらの設定値を制御に反映させることが多い。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−341377号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の自動追尾AF制御では、1フレームの時間がCCDから画像情報を読出す時間の制約を受けてこれに対応した時間となるため、図9に示すようにn番目のフレームにおける画像情報の読出しRd1と、n+1番目のフレームにおける画像情報の読出しRd2とが終了した後に、n+2番目のフレームで主被写体の動きを検出するための演算を行う自動追尾AF処理Ct1が必要である。よって、自動追尾AF制御には、都合3フレームの時間が必要となり、応答速度が遅くなってしまう。
【0006】
一方、自動露出制御に関しても、図10に示すようにn番目のフレームにおける画像情報の読出しRe1が終了した後、n+1番目のフレームで自動露出制御Cn1が行われ、n+2番目のフレームにおける露光動作Ex1に反映される。よって、自動露出制御にも、都合3フレームの時間が必要となり、応答速度が遅くなってしまう。
【0007】
ここで、自動追尾AF制御や自動露出制御の応答速度を向上させるためには、フレームレートを上げれば良いが、この場合には高速クロックが必要となり、電源の消耗が激しくなるとともに、発熱の問題も発生する。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高速クロックを採用せずとも撮像素子から順次に読出される画像情報に基づく制御動作の応答速度を向上できるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、光電変換セルが配列された受光部を有するデジタルカメラであって、(a)前記受光部で生成された画像情報を、所定の周期で順次に読出す読出し手段と、(b)前記読出し手段により読出された前記画像情報に基づき、所定の情報を生成する処理を行う処理手段と、(c)前記所定の情報に基づき、前記デジタルカメラに係る制御を行う制御手段とを備え、前記所定の周期は、前記読出し手段による前記画像情報の読出し時間と前記処理手段による処理時間とを合算した時間より長い。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係るデジタルカメラにおいて、(d)撮影画面の一部に相当する合焦エリア内の画像情報に基づき、合焦制御を行う合焦手段をさらに備え、前記処理手段は、(b-1)前記読出し手段により読出された前記画像情報に基づき、前記撮影画面に対する主被写体の相対的な移動情報を生成する処理を行う手段を有するとともに、前記制御手段は、(c-1)前記移動情報に基づき、前記撮影画面に対する前記合焦エリアの位置を変更し、前記主被写体を追尾する手段を有する。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係るデジタルカメラにおいて、前記処理手段は、(b-2)前記読出し手段により読出された前記画像情報に基づき、露出制御情報を生成する処理を行う手段を有するとともに、前記制御手段は、(c-2)前記露出制御情報に基づき、露出制御を行う手段を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
<デジタルカメラの要部構成>
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1Aの外観の概略構成を示す図である。図1はデジタルカメラ1Aの平面図、図2は図1のII−II位置から見た断面図、図3はデジタルカメラ1Aの背面図に相当する。
【0013】
これらの図に示すように、デジタルカメラ1Aは略直方体の形状を有するカメラ本体部2と、カメラ本体部2に着脱可能に装着される撮影レンズ3から構成される。図1に示すように、デジタルカメラ1Aは撮影画像を記録するメモリカード8が着脱可能に収納されるようになっている。また、デジタルカメラ1Aは、4本の単三形乾電池E1〜E4を直列接続する電源電池Eを駆動源としている。
【0014】
図2に示すように、ズームレンズである撮影レンズ3は複数のレンズ30を備えている。ここでは、撮影レンズ3として2群ズームレンズを示しており、レンズ30は、大きく2つのレンズ群300,301に分類される。なお、図2および図3においては、図示の都合上、レンズ群300,301をそれぞれ一枚のレンズとして示している。ただし、実際には各レンズ群300,301は、一枚のレンズに限定されず、複数枚のレンズの集合体として構成されていても良い。
【0015】
一方、カメラ本体部2の内部には、レンズ群300を駆動するためのモータM1、およびレンズ群301を駆動するモータM2とが設けられている。これらのモータM1,M2の駆動により、レンズ群300,301を互いに独立して光軸方向に移動することによって、撮影レンズ3のズーム倍率の変更を行うことが可能である。また、これらのモータM1,M2を用いて、レンズ群300,301を駆動することによって、撮影レンズ3の合焦状態を変更すること、すなわち、フォーカス動作を行うことが可能である。
【0016】
また、撮影レンズ3のレンズ群30の後方には、光電変換セルが配列された受光部を有するカラー撮像素子303が設けられている。カラー撮像素子303は、CCDからなるエリアセンサの各画素の表面に、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタが市松模様状に貼り付けられた単板式カラーエリアセンサとして構成される。このカラー撮像素子(以下、「CCD」)303は、例えば、水平方向1600画素、垂直方向1200画素の192万画素を有している。
【0017】
カメラ本体部2の前面には、図1のようにグリップ部Gが設けられ、カメラ本体部2の上端の適所にポップアップ形式の内蔵フラッシュ5が設けられている。また、図3のように、カメラ本体部2の上面にはシャッタボタン9が設けられている。このシャッタボタン9については、フォーカス調整用などのトリガーとして用いる半押し状態と、記録用撮影のトリガーとして用いる全押し状態とを検出し、判別する機能を有している。
【0018】
一方、カメラ本体部2の背面には、電子ビューファインダ(以下、「EVF」)20と液晶ディスプレイ(以下、「LCD」)10とが設けられている。なお、光学ファインダーと異なり、撮影待機状態においてCCD303からの画像信号(画像情報)のライブビュー表示を行うEVF20とLCD10とがファインダーとしての機能を担っている。
【0019】
また、LCD10は記録モードにおいて撮影モードや撮影条件等を設定するためのメニュー画面を表示したり、再生モードにおいてメモリカード8に記録された撮影画像を再生表示することが可能である。
【0020】
カメラ本体部2の背面左方には、撮影/再生モード切替えスイッチ14が設けられている。この撮影/再生モード切替えスイッチ14は記録モード(写真撮影の機能を果たすモード)と再生モード(記録画像をLCD10に再生するモード)とを切換設定するモード設定スイッチで、電源スイッチも兼ねている。すなわち、撮影/再生モード切替えスイッチ14は3点スライドスイッチからなり、接点を中央の「OFF」位置に設定すると電源がオフになり、接点を上方の「REC」位置に設定すると電源がオンになるとともに記録モードとして設定され、接点を下方の「PLAY」位置に設定すると電源がオンになるとともに再生モードとして設定される。
【0021】
カメラ本体部2の背面右方には、4連スイッチ15が設けられている。4連スイッチ15は円形の操作ボタンを有し、この操作ボタンにおける上下左右の4方向のボタンSU、SD、SL、SRを押下することによって各種操作を行うことが可能となっている。例えば、LCD10に表示されるメニュー画面で選択された項目を変更したり、インデックス画面で選択された再生対象のコマを変更するためのスイッチとして機能する。また、記録モードにおいて左右方向のボタンSL,SRは、ズーム倍率を変更するためのスイッチとして機能する。具体的には、モータM1,M2の駆動により2つのレンズ群300,301の相対的な位置関係を変更することによって、ズーム倍率が変更される。より詳細には、右方向スイッチSRを押下するとワイド側に連続的に移動し、左方向スイッチSLを押下するとテレ側に連続的に移動する。
【0022】
また、4連スイッチ15の下方には、実行スイッチ31、取消スイッチ32、メニュー表示スイッチ33等のスイッチ群16が設けられている。実行スイッチ31は、メニュー画面で選択された内容を確定するまたは実行するためのスイッチである。取消スイッチ32は、メニュー画面で選択された内容を取り消すためのスイッチである。メニュー表示スイッチ33は、LCD10にメニュー画面を表示させたり、メニュー画面の内容を切り換えたりするためのスイッチである。
【0023】
カメラ本体部2の背面下方には、単写と連写とを切替設定する単写/連写切替えスイッチ34と、LCD/EVF切替えスイッチ35とが設けられている。このLCD/EVF切替えスイッチ35は、3点スライドスイッチとなっており、LCD10とEVF20とを切替え可能となっているとともに、撮影者の接眼を検知して自動的にEVF20の表示をオンにする機能を有する「EVF2」の設定が可能となっている。
【0024】
次に、デジタルカメラ1Aの内部構成について説明する。図4は、デジタルカメラ1Aの内部構成を示す概略ブロック図である。
【0025】
CCD303は、レンズ30により結像された被写体の光像を、R(赤)、G(緑)、B(青)の色成分の画像情報(各画素で受光された画素の信号列からなる情報)に光電変換して出力する。タイミングジェネレータ214は、CCD303の駆動を制御するための各種のタイミングパルスを生成するものである。このタイミングジェネレータ214により、CCD303で生成された画像情報を、所定の周期、例えば40msで順次に読出すことができる。
【0026】
撮像部3における霞出制御は、絞り302と、CCD303の露光時間つまりシャッタスピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間とを調節して行なわれる。この絞り302の調整は、全体制御部150から絞りモータ駆動回路202を介して絞りモータM3を駆動することで行われる。被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタスピードが設定できない場合は、CCD303から出力される画像情報のレベル調整を行うことにより露光不足による不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、シャッタスピードとゲイン調整とを組み合わせて露出制御が行なわれる。画像情報のレベル調整は、信号処理回路121内のAGC回路121bのゲイン調整において行なわれる。
【0027】
タイミングジェネレータ214は、タイミング制御回路202から送信される基準クロックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成するものである。タイミングジェネレータ214は、例えば積分開始/終了(露出開始/終了)のダイミング信号、各画素の信号電荷の読出制御信号(水平同期信号、垂直同期信号、転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0028】
信号処理回路121は、CCD303から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路121は、CDS(相関二重サンプリング)回路121aとAGC(オートゲインコントロール)回路121bとを有し、CDS回路121aにより画像情報のノイズの低減を行ない、AGC回路121bのゲインを調整することにより画像情報のレベル調整を行なう。
【0029】
調光回路304は、フラッシュ撮影における内蔵フラッシュ5の発光量を全体制御部150により設定された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の反射光がセンサ305により受光され、この受光量が所定の光量に達すると、調光回路304から発光停止信号が出力され、この発光停止信号に応答してフラッシュ制御回路306を介して内蔵フラッシュ5の発光を強制的に停止し、これにより内蔵フラッシュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0030】
A/D変換器122は、画像情報における各画素信号を12ビットのデジタル信号に変換するものである。A/D変換器122は、タイミング制御回路202から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を12ビットのデジタル信号に変換する。
【0031】
タイミングジェネレータ214およびA/D変換器122に対するクロックを生成するタイミング制御回路202は、全体制御部150内の基準クロックにより制御される。
【0032】
黒レベル補正回路123は、A/D変換された画像信号の黒レベルを基準の黒レベルに補正するものである。
【0033】
また、WB(ホワイトバランス)回路124は、R、G、Bの各色成分の画素データのレベル変換を行なうものである。このWB回路124は、全体制御部150から入力される、レベル変換テーブルを用いてR、G、Bの各色成分の画素データのレベルを変換する。なお、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)は全体制御部150により撮影画像毎に設定される。
【0034】
γ補正回路125は、画素データのγ特性を補正するものである。
【0035】
画像メモリ126は、γ補正回路125から出力される画像データを記憶するメモリである。画像メモリ126は、画像を処理するために必要な記憶容量を有している。画像メモリ126内には、自動追尾AF制御(後述)で利用するAF演算用画像を記憶するAF用画像エリア126a、自動露出演算用画像を記憶するAE用画像エリア126b、LCD10やEVF20に表示する表示用画像を記憶する表示用画像エリア126c、本画像のRAWデータを記憶するためのRAW画像エリア126d、およびメモリカードに記録するための画像を記憶する本画像エリア126eが、カメラの動作状態によって随時設定される。
【0036】
表示用画像は、全画素からデータを間引くことにより作られた640×240画素の画像である。AF用画像エリア126aは、図5に示すように表示用画像と同じ画像GSの640×240画素のうち、全体制御部150内のLV・AF・AE用画像生成部154で任意に設定できる80×30画素の焦点検出エリア(合焦エリア)Erに対応した画像データの記憶容量を有している。そして、この画像GSの一部に相当する焦点検出エリアEr内の画像情報に基づき、全体制御部150によって合焦制御が行われることとなる。
【0037】
AE用画像エリア126bは、全体制御部150内のLV・AF・AE用画像生成部154で表示用画像と同じ640×240画素の画像をR、G、Bごとに16画素加算することによって得られたAE用画像40×240に対応した画像データの記憶容量を有している。
【0038】
撮影待機状態においては、撮像部3により所定のフレームレートで撮像された画像の各画素データがA/D変換器122〜γ補正回路125により所定の信号処理が施された後、全体制御部150内のLV・AF・AE用画像生成部154に転送される。自動追尾AF制御(後述)用および自動露出演算用に処理された画像は、それぞれ画像メモリ126内のAF用画像エリア126aおよびAE用画像エリア126bに記憶され、ライブビュー(LV)表示画像は表示画像エリア126cに随時転送される。
【0039】
表示用画像エリア126cに格納されるデータは、LCD10の選択時は全体制御部150内のLCDI/Fブロック155に、EVF20の選択時はEVFI/Fブロック156に転送されて表示デバイスに表示される(ライブビュー表示)。
【0040】
これにより、撮影者は被写体画像を視認することができる。また、再生モードにおいては、メモリカード8から読み出された画像が全体制御部150内のカードI/Fブロック159および再生画像生成部158を通して一旦、画像メモリ126内の表示用画像エリア126cに記憶された後、全体制御部150内のLCDI/Fブロック155またはEVFI/Fブロック156に転送され必要な画像処理が行われた後、LCD10またはEVF20に表示される。
【0041】
全体制御部150内のカードI/Fブロック159は、メモリカード8への画像データの書込み及び画像データの読出しを行なうためのインターフェースブロックである。
【0042】
RTC219は、撮影日時を管理するするための時計回路である。図示しない別の電源で駆動される。
【0043】
操作部250には、上述した、各種スイッチ、ボタンが設けられている。
【0044】
シャッタボタン9は、半押し状態(これを「S1状態」という)と押し込んだ状態(これを「S2状態」という)とが検出可能な2段階スイッチを備えている。待機状態においてシャッターボタン9をS1状態にすると、AFのためのレンズ駆動を開始し、画像メモリ126内のAF用画像に基づき主被写体の動きを検出し焦点検出エリアErを被写体に追尾(後で詳述)させながら、その焦点検出エリアErのコントラストを評価してコントラストがもっとも高くなるようにAFモータM2によりレンズを駆動し停止させる。また、S1状態においては、画像メモリ126内のAE用画像データのレベルを判定することで、シャッタースピードと絞り値とを決定する。さらに、ホワイトバランスの補正値が決定される。
【0045】
全体制御部150は、マイクロコンピュータからなり、上述したカメラの各部材の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1Aの撮影動作を統括制御するものである。
【0046】
また、全体制御部150は、CCD303で取得された露出制御値(シャッタスピードと絞り値)を設定するための輝度判定部と露光量設定部(図示せず)とを備えている。
【0047】
さらに、全体制御部150は、上記撮影画像の記録処理を行なうために、サムネイル画像及び圧縮画像を生成する記録画像生成部157を備えている。また、メモリカード8に記録された画像をLCD表示部10やEVF20に再生するための再生画像を生成する再生画像生成部158をも備えている。
【0048】
記録画像生成部157は、画像メモリ126内のRAW画像エリア126dから画像データを読み出してメモリカード8に記録すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。読出された画像データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を施して圧縮画像の画像データを生成し、この圧縮画像データを画像メモリ126内の本画像エリア126eに記録する。画像メモリ126内の本画像エリア126eに記録された画像データは全体制御部150内のカードI/F159に転送されメモリカード8の本画像エリア126eに記録される。
【0049】
全体制御部150は、撮影モードにおいて、シャッタボタン9がS2状態となることにより撮影が指示されると、撮影指示後に、画像メモリ126内のRAW画像エリア126dに取り込まれた画像データを設定された圧縮率によりJPEG圧縮を行い、撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッタスピード、圧縮率、撮影日、撮影時におけるフラッシュのオンオフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等)等の情報とともに画像データをメモリカード8に記憶する。
【0050】
撮影/再生モード切替えスイッチ14を再生モードに設定したときには、メモリカード8内のコマ番号の最も大きな画像データが読み出され、再生画像生成部158で、データ伸張が行われ、画像メモリ126内のLCD(EVF)用画像エリア126cに記憶された後、全体制御部150内のLCDI/Fブロック155またはEVFI/Fブロック156に転送される。これにより、LCD10やEVF20には、コマ番号の最も大きな画像すなわち直近に撮影された画像が表示される。そして、ボタンSUを操作することにより、コマ番号の大きな画像が表示され、ボタンSDを押下することによりコマ番号の小さな画像が表示される。
【0051】
<主被写体の動き検出について>
デジタルカメラ1Aでは、上述したようにCCD303で取得される画像情報に基づき、人物などの主被写体の動きを検出して焦点検出エリアErを主被写体に追尾できるようになっているが、この主被写体の動き検出について、以下で詳しく説明する。
【0052】
図6は、主被写体の動き検出を説明するための図である。ここで、図6(a)は、n番目のフレームにおける焦点検出エリアEr1を示しており、図6(b)は、n+1番目のフレームにおける焦点検出エリアEr2を示している。
【0053】
主被写体の動きを検出するためには、まず図6(a)に示すように焦点検出エリアEr1内の画像を、横方向に16画素ずつ分割した5つの分割エリアa1〜a5を生成し、各分割エリアa1〜a5においてエリアトータルの輝度、例えば平均の輝度を算出する。ここで、算出された各分割エリアa1〜a5の各平均輝度は、例えば画像メモリ126に格納される。
【0054】
そして、図6(b)に示すようにn+1番目のフレームにおける焦点検出エリアEr2内の画像を上記と同様に5分割して分割エリアA1〜A5を生成し、各分割エリアA1〜A5において各平均輝度を算出する。
【0055】
次に、図6(a)に示す各分割エリアa1〜a5と図6(b)に示す各分割エリアA1〜A5とについて、着目する2つの分割エリアの輝度差を求めて比較することにより、主被写体が移動したか否かを判断する。例えば、分割エリアa2−A2、分割エリアa3−A3、および分割エリアa4−A4のそれぞれで算出された各輝度差と、分割エリアa2−A3、分割エリアa3−A4、および分割エリアa4−A5のそれぞれで算出された各輝度差とを比較し、後者の輝度差が前者の輝度差よりも小さい場合には、主被写体が右方向に16画素分移動したと判断できる。同様に、分割エリアa2−A2、分割エリアa3−A3、および分割エリアa3−A3のそれぞれで算出された各輝度差と、分割エリアa2−A1、分割エリアa3−A2、および分割エリアa4−A3のそれぞれで算出された各輝度差とを比較し、後者の輝度差が前者の輝度差よりも小さい場合には、主被写体が左方向に16画素分移動したと判断する。
【0056】
そして、主被写体の動きが検出された場合には、その動きを追尾するように焦点検出エリアErを、例えば右方向(左方向)に16画素分移動させる。すなわち、CCD303から読出された画像情報に基づき画像GS(図5)に対する主被写体の相対的な移動情報を生成した後、この移動情報に基づき画像GSに対する焦点検出エリアEr(図5)の位置を変更し、主被写体を追尾する制御(以下では「自動追尾AF制御」という)を行う。これにより、主被写体を的確に捕捉して適切な合焦制御が行える。
【0057】
<デジタルカメラ1Aの動作>
デジタルカメラ1Aでは、上述したように主被写体の動きを検出し、その計測結果をAF制御に反映する自動追尾AF制御を行うが、この動作について以下で説明する。
【0058】
図7は、デジタルカメラ1Aにおける自動追尾AF制御の動作を説明するためのタイミングチャートである。図7では、上から垂直同期信号(VD)、CCD303に関する露光、主被写体の動き検出に関する処理、CCD303からの画像情報(AF用画像やLV用画像)の読出し、およびLCD10(EVF20)のライブビュー表示の各タイミングを表している。なお、図7ではAF用画像読出しとLV用画像読出しとを便宜上別個に記載している。
【0059】
1フレームの時間については、従来(図9参照)においてはCCD303で画像情報を読出すのに必要な時間と同等の33msに設定しているのに対して、本実施形態では、これより長い40msに設定する。この周期40msは、CCD303からの画像情報の読出し時間と自動追尾AF制御の処理時間とを合算した時間より長い時間である。これにより、CCD303の受光部で生成された画像情報の読出しの開始から、自動追尾AF制御が終了するまでの処理が1フレーム内で行える。具体的には、画像情報(AF用画像2)の読出しRD2と自動追尾AF処理CT1とが、1フレームの時間内に行える。これにより、読出しRD1により取得したAF用画像1と、読出しRD2により取得したAF用画像2とに基づく検波、すなわち自動追尾AF処理CT1を、2フレームの時間つまり80msで行うことが可能となる。その結果、従来技術(図9参照)において自動追尾AF制御に必要であった周期100ms(3フレーム分の時間)を短縮できる。
【0060】
以上のデジタルカメラ1Aの動作により、画像情報の読出しと自動追尾AF処理とが1フレームで行えるため、高速クロックを採用せずともCCDから順次に読出される画像情報に基づく自動追尾AF制御の応答速度を向上できる。
【0061】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラ1Bについては、図1〜図4に示す第1実施形態のデジタルカメラ1Aと類似の構成を有しているが、全体制御部150の構成が異なっている。
【0062】
すなわち、デジタルカメラ1Bの全体制御部150については、以下で説明するデジタルカメラ1Bの動作を実行するためのプログラムが格納されている。
【0063】
<デジタルカメラ1Bの動作>
デジタルカメラ1Bでは、自動露出制御の応答速度を向上させるための動作を行うが、このこの動作について以下で説明する。
【0064】
図8は、デジタルカメラ1Bにおける自動露出制御の動作を説明するためのタイミングチャートである。図8では、上から垂直同期信号(VD)、CCD303に関する露光、自動露出制御に関する処理、CCD303からの画像情報(AE用画像やLV用画像)の読出し、およびLCD10(EVF20)の表示の各タイミングを表している。なお、図8ではAE用画像読出しとLV用画像読出しとを便宜上別個に記載している。
【0065】
デジタルカメラ1Bでは、第1実施形態で説明したように、全体制御部150内のLV・AF・AE用画像生成部154においてR、G、Bごとに16画素加算されたAE演算用画像40×240を生成し、この露出演算で算出された被写体輝度情報に基づき絞り302の設定値、およびCCD303の電荷蓄積時間(シャッタースピード)が算出される。すなわち、CCD303から読出された画像情報に基づき、露出制御情報が生成される。そして、この露出制御情報(絞り値およびシャッタースピード)が、絞りモータM3とタイミングジェネレータ214に伝達されて、絞り302の開度とCCD303の電荷蓄積時間が調整される。
【0066】
1フレームの時間については、従来(図10参照)においては画像情報を読出すのに必要な時間と同等の33msに設定しているのに対して、本実施形態では、これより長い40msに設定する。この周期40msは、CCD303からの画像情報の読出し時間と露出制御情報を生成する処理時間とを合算した時間より長い時間である。これにより、画像情報の読出し開始から自動露出値演算が終了するまでの処理が1フレーム内で行える。具体的には、画像情報(AE用画像1)の読出しRErと自動露出処理CN1とが1フレームの時間内に行え、次のフレームにおける露光動作EX1に反映できる。これにより、読出しRE1によって取得したAE用画像1に基づく検波、すなわちAE用画像1から生成された露出制御情報に基づく自動露出制御が、2フレームの時間つまり80msで行うことが可能となる。その結果、従来技術(図10参照)において自動露出制御に必要であった周期100ms(3フレーム分の時間)を短縮できる。
【0067】
以上のデジタルカメラ1Bの動作により、画像情報の読出しと自動露出制御とが1フレームで行えるため、高速クロックを採用せずともCCDから順次に読出される画像情報に基づく自動露出制御の応答速度を向上できる。
【0068】
なお、デジタルカメラ1Bについては、上述した自動露出制御の動作に加えて、第1実施形態で説明した自動追尾AF制御の動作が行える構成でも良い。
【0069】
<変形例>
◎上記の各実施形態における1フレームの時間については、40msに設定するのは必須でなく、45msなど40msより長く設定しても良い。すなわち、CCDからの画像読み出し時間と自動追尾AF処理(自動露出処理)とを合計した時間より長い周期に設定すれば良い。
【0070】
また、1フレームの時間については、40msで固定するのは必須でなく、自動追尾AF制御モードに移行した場合のみ40msに設定し、自動追尾AF制御モードがオフとなる通常の場合には、例えば33msに切替えるようにしても良い。
【0071】
◎上述した具体的実施形態には、以下の構成を有する発明が含まれている。
【0072】
(1)連続した画像の撮影に用いる撮像素子の駆動方法であって、VDで規定されるフレームレートに対し、画像読出し時間が短くなるように駆動することを特徴とする撮像素子の駆動方法。
【0073】
これにより、従来より1フレーム早いフィードバックが行え、違和感のない画像を得ることができる。
【0074】
(2)上記(1)に記載の撮像素子の駆動方法において、前記フレームレートと前記画像読出し時間との差分時間では、読出した画像の検波を行うことを特徴とする。
【0075】
これにより、従来より1フレーム早いフィードバックが行え、違和感のない画像を得ることができる。
【0076】
(3)上記(2)に記載の撮像素子の駆動方法において、前記検波はAEに関してのものであることを特徴とする撮像素子の駆動方法。
【0077】
これにより、AEを迅速に行える。
【0078】
(4)上記(2)に記載の撮像素子の駆動方法において、前記検波はAFに関してのものであることを特徴とする撮像素子の駆動方法。
【0079】
これにより、AFを迅速に行える。
【0080】
(5)上記(1)に記載の撮像素子の駆動方法を用いることを特徴とする連続画像撮像装置。
【0081】
これにより、AE、AFを迅速に行える撮像装置が得られる。
【0082】
(6)上記(1)に記載の撮像素子の駆動方法において、前記撮像素子はCCDであることを特徴とする撮像素子の駆動方法。
【0083】
これにより、従来より1フレーム早いフィードバックが行え、違和感のない画像を得ることができる。
【0084】
(7)上記(3)に記載の撮像素子の駆動方法において、AEの検波データは次のフレームにフィードバックされることを特徴とする撮像素子の駆動方法。
【0085】
これにより、AEをより迅速に行える。
【0086】
(8)上記(4)に記載の撮像素子の駆動方法において、AFの検波データは次のフレームにフィードバックされることを特徴とする撮像素子の駆動方法。
【0087】
これにより、AFをより迅速に行える。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項3の発明によれば、受光部で生成された画像情報を読出す所定の周期は、読出し手段による画像情報の読出し時間と、画像情報に基づき所定の情報を生成する処理手段による処理時間とを合算した時間より長い。その結果、高速クロックを採用せずとも撮像素子から順次に読出される画像情報に基づく制御動作の応答速度を向上できる。
【0089】
特に、請求項2の発明においては、処理手段が、画像情報に基づき撮影画面に対する主被写体の相対的な移動情報を生成する処理を行う手段を有するとともに、制御手段が、移動情報に基づき撮影画面に対する合焦エリアの位置を変更し被写体を追尾する手段を有する。その結果、自動追尾AF制御の応答速度を適切に向上できる。
【0090】
また、請求項3の発明においては、処理手段が、画像情報に基づき露出制御情報を生成する処理を行う手段を有するとともに、制御手段が、露出制御情報に基づき露出制御を行う手段を有するため、自動露出制御の応答速度を適切に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1Aの外観の概略構成を示す図である。
【図2】デジタルカメラ1Aの外観の概略構成を示す図である。
【図3】デジタルカメラ1Aの外観の概略構成を示す図である。
【図4】デジタルカメラ1Aの内部構成を示す概略ブロック図である。
【図5】焦点検出エリアErを説明するための図である。
【図6】被写体の動き検出を説明するための図である。
【図7】デジタルカメラ1Aにおける自動追尾AF制御の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】デジタルカメラ1Bにおける自動露出制御の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】従来技術に係る自動追尾AF制御の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】従来技術に係る自動露出制御の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1A、1B デジタルカメラ
126 画像メモリ
126a AF用画像エリア
126b AE用画像エリア
126c 表示用画像エリア
150 全体制御部
154 LV・AF・AE用画像生成部
214 タイミングジェネレータ(TG)
302 絞り
303 CCD
Er AF測距エリア

Claims (3)

  1. 光電変換セルが配列された受光部を有するデジタルカメラであって、
    (a)前記受光部で生成された画像情報を、所定の周期で順次に読出す読出し手段と、
    (b)前記読出し手段により読出された前記画像情報に基づき、所定の情報を生成する処理を行う処理手段と、
    (c)前記所定の情報に基づき、前記デジタルカメラに係る制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記所定の周期は、前記読出し手段による前記画像情報の読出し時間と前記処理手段による処理時間とを合算した時間より長いことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    (d)撮影画面の一部に相当する合焦エリア内の画像情報に基づき、合焦制御を行う合焦手段、
    をさらに備え、
    前記処理手段は、
    (b-1)前記読出し手段により読出された前記画像情報に基づき、前記撮影画面に対する主被写体の相対的な移動情報を生成する処理を行う手段、
    を有するとともに、
    前記制御手段は、
    (c-1)前記移動情報に基づき、前記撮影画面に対する前記合焦エリアの位置を変更し、前記主被写体を追尾する手段、
    を有することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記処理手段は、
    (b-2)前記読出し手段により読出された前記画像情報に基づき、露出制御情報を生成する処理を行う手段、
    を有するとともに、
    前記制御手段は、
    (c-2)前記露出制御情報に基づき、露出制御を行う手段、
    を有することを特徴とするデジタルカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009086036A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Olympus Imaging Corp 撮影装置および撮影装置の制御方法
CN102053453A (zh) * 2009-10-27 2011-05-11 瑞萨电子株式会社 成像装置、用于控制成像装置的方法

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