JP2004206337A - 自動圧力調整弁の制御方法および制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動圧力調整弁の弁の開度を、制御すべき流体の圧力と流量を利用して遅滞無く迅速に所望の開度にすることが出来る制御方法と制御装置を得る。
【解決手段】自動圧力調整弁の制御室に必要な加圧及び減圧を選択的且つ強制的に供給して、自動圧力調整弁の弁体を、その時点で必要とされる状態即ちバランス開度、開度大及び開度小の各位置に迅速に移動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】自動圧力調整弁の制御室に必要な加圧及び減圧を選択的且つ強制的に供給して、自動圧力調整弁の弁体を、その時点で必要とされる状態即ちバランス開度、開度大及び開度小の各位置に迅速に移動させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は自動圧力調整弁を制御する新規の制御方法と、それを実施するための新規の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧力調整弁の自動化は従来から行われており、図11にその最も一般的な構造ならびに制御の方式が示されている。右方に減圧開型パイロット弁、左方に自動圧力調整弁が示されている図11において、1は、開口2および弁座3を備えた隔壁4によって一次側5と二次側6に仕切られた自動圧力調整弁本体で、一次側5は送水元にまた二次側6は送水先へ連通する管路(図示せず)にそれぞれ接続される。
【0003】
一次側5内において、弁座3の開口2は弁体7により制御しうべくされており、送水元から一次側5に送給された流体は弁体7によって二次側6への流入を抑制されている。弁体7に突設されたシャフト8は図中上方に延長され、その端部8aは本体1の蓋体9を貫通して外部へ突出しており、その中間部には、本体1に内装されたシリンダ10からなる制御室11内を摺動するピストン12が固定されている。
【0004】
制御室11のピストン12の上方は蓋体9により閉鎖されるとともに、該蓋体9には流入口13と流出口14が搾設されており、ピストン12の下方はシリンダ10の底面10aに対向するとともに、該底面10aには本体1の一次側5に向けて開口する孔15が穿設されている。従って、制御室11はピストン12により二つの空間に仕切られており、ピストン12の上方の空間11aは流入口13により一次側5に、また、流出口14によりパイロット弁Pに連通し、下方の空間11bは孔15によって一次側5に連通していることになる。
【0005】
このような自動圧力調整弁において、弁体7とピストン12の受圧面積を適切な値に設定することによって、一次側5を満たしている圧力流体を流入管16により流入口13を経て制御室11の上方の空間11aに導入し、同時に流出口14を介して排出させることとし、その排出量を設定圧力に見合うバランス状態に維持させれば、ピストン12はバランス状態の位置を保持し、ピストン12と連動する弁体7は、弁座3に対して同様にバランス状態の開口を維持する(図12参照)。その状態から流出口14を介して制御室11の上方の空間11a内の圧力流体の排出量を増大させれば、上方の空間11aの圧力が低下するとともに、孔15から制御室11の下方の空間11bに流入する圧力流体がピストン12を上昇させ、ピストン12と連動する弁体7も上昇して、開口2から流出する流体の流量は増大し、その結果二次側6の圧力は上昇する(図13参照)。
【0006】
それとは逆に、上記バランス状態から流出口14を介して制御室11の上方の空間11a内の圧力流体の流出量を減少させれば、流出量の抑制によって上方の空間11a内の圧力は上昇し、ピストン12が制御室11内で下降せしめられて、連動する弁体7は弁座3に近接し(図14参照)、一次側5からの流体の二次側6への流出量は減少する。その結果二次側の圧力は低下することになる。
【0007】
そのような制御室11内の圧力の操作は、図11右方に示したパイロット弁Pにより行われる。図示例のパイロット弁Pは一般に「減圧開型」と呼ばれる形式の物で、自動圧力調整弁1の圧力を制御したい部分(図11における二次側6部分)の圧力が設定値を下回った場合に、弁体7を弁座3から大きく乖離させて、一次側5の圧力流体を開口2から二次側6へ導き、二次側6の圧力を所望の値(設定値の近似値)に復帰させる。
【0008】
図11に示したパイロット弁Pの構造並びに動作は次の通りである。パイロット弁Pの上方には回動自在のハンドルNが設置されており、ハンドルNの回動は主スプリングSaを介してダイヤフラムDに伝達される。一方の面に主スプリングSaが当接しているダイヤフラムDの他面に接する杆Kは制御弁Vに連結されており、ダイヤフラムDが図中下方に向かって凸になった場合に制御弁VがスプリングSbの作用に抗して弁座Oから大きく乖離し、流体の入路Hと出路Lの間を導通させる。また、出路Lに開口している導通管Jは出路L側の圧力をダイヤフラムDの下面に供給し、ダイヤフラムDを主スプリングSaに抗して上方へ押し上げる力を加えており、この力と前述の主スプリングSaを介してダイヤフラムDに加えられる圧力によって設定圧が定められる。
【0009】
このパイロット弁Pと自動圧力調整弁1の接続は図11に示す通りであり、自動圧力調整弁1の一次側5からの圧力流体を制御室11の上方の空間11aに開口する流入口13へ供給し、同じく流出口14から流出する圧力流体をパイロット弁Pの入路Hへ導くとともに、パイロット弁Pの出路Lを自動圧力調整弁1の二次側6に接続する。
【0010】
このような状況で、パイロット弁Pの作動圧力が単位面積あたり5キログラムに設定されている場合を考えると、自動圧力調整弁1の二次側6の圧力が単位面積あたり5キログラムである場合にはその圧力が出路L並びに導通管Jを経てダイヤフラムDの下面に作用し、ダイヤフラムDが図11に示した平衡状態になるので、杆Kは図示の位置に維持され、制御弁Vと弁座Oの間は自動圧力調整弁1が図12のごとくバランス流量を確保できる程度にわずかに開いた状態となる。
【0011】
送水先で二次側6によって供給されている圧力流体が使用され、二次側6の圧力が単位面積あたり5キログラム未満に低下すると、ダイヤフラムDに作用していた圧力も同様に低下するため、ダイヤフラムDは主スプリングSaによって下方に押し下げられ、それによって杆Kも下降し弁体Vを弁座Oから大きく乖離させて入路Hと出路Lの間の開度が増加し、自動圧力調整弁1の制御室11の上方の空間11aから圧力流体が流出し、流出口14、入路H、弁座O、出路Lを経て自動圧力調整弁1の二次側6に流入する圧力流体の量が増加する。
【0012】
制御室11の上方の空間11aからの圧力流体の流出量が増加すると、上方の空間11aの圧力は低下し、一次側5から孔15を経て制御室11の下方の空間11bに加えられている一次側5の圧力がピストン12を上方へ押し上げ、それによってシャフト8によりピストン12と一体になっている弁体7が弁座3から大きく乖離させられて開口2の開度が増加し(図13参照)、一次側5の圧力流体の開口2を経て二次側6に流入する量が増加し、低下していた二次側6の圧力を上昇させる。
【0013】
また、二次側6の圧力が単位面積あたり5キログラムを超えた場合は、その圧力が出路L並びに導通管Jを介してダイヤフラムDの下面に作用し、ダイヤフラムDが主スプリングSaの作用に抗して押し上げられて上に凸の状態になるので、杆Kは図11の状態から上昇し、制御弁Vは平衡状態の位置よりさらに弁座Oに近接してパイロット弁Pを通過する圧力流体の流量を絞り込むので、自動圧力調整弁1の制御室11の上方の空間11aは流出口14からの圧力流体の流出を絞り込まれたことになり、流入口13からの一次側5の圧力流体の流入が続くに従って内部の圧力が増大し、それによってピストン12が押し下げられ、弁体7は図14に示すごとく弁座3に近接して、開口2を経て二次側6へ流入する一次側5の流体の流量を大幅に抑制する。
【0014】
以上の説明は、減圧開型のパイロット弁Pと二次側6の圧力の低下と上昇を調整するタイプの自動圧力調整弁1を使用して行ったが、加圧開型のパイロット弁と一次側の圧力の上昇、低下を調整するタイプの自動圧力調整弁に関しても制御の基本概念は全く同様である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した自動弁に作用している流体の圧力を利用する従来の考え方は、自動圧力調整弁1のバランス流量を確保するために絶えず一次側5から制御室11に流入し続ける圧力流体を存在させた上で、二次側圧力が設定圧力から低下した場合には、自動弁1の制御室11の上方の空間11aから二次側6に流出する圧力流体の量を増加させて、制御室11内でピストン12を上昇させ、それによって弁体7をも上昇させて弁座3の開度を増加させることにより、一次側5から二次側6への流量を増加させ、二次側6の圧力を回復させる。二次側6圧力が設定圧力を超えた場合には、自動弁1の制御室11内でピストン12を下降させ、それによって弁体7をも下降させて、弁座3の開度を減少させることにより、一次側5から二次側6への流量を減少させ、二次側6の圧力を回復させる。
【0016】
設定された圧力で作動して一定方向への圧力流体の移動を許すと言う機能を有している従来のパイロット弁を使用した場合に、前記のような技術的発想が生まれることは当然であるが、継続的に流入し続けている一次側5の圧力流体をそのまま自動弁1の弁体7の開閉動作に利用しなければならないところに問題がある。制御室11の圧力の抜去も(即ち自動弁1の弁体7の開度の増加)も、制御室11の圧力の回復(即ち自動弁1の弁体7の開度の減少)も、継続的に流入し続けている一次側5の圧力流体の存在を前提として行うから、弁体7の閉弁と開弁の動作は、受動的な動作になることを避けられない。この場合、従来型のパイロット弁Pが常に最小限度の流量を維持しながら待機状態を続けるという基本的な動作も、制御室11の圧力抜去と回復に大なる影響を与えている。そのようなパイロット弁Pの流量と二次圧力の関係は図15および図16に示すとおりであり、図15に示す減圧開型、図16に示す加圧開型のいずれの場合にも、本来は流量が存在することが望ましくない設定値付近に図中fで示す流量が存在している。
【0017】
このような状況に鑑み、従来は考慮されていなかった自動圧力調整弁1の開弁および閉弁のいずれの場合にも能動的に制御室の圧力の抜去と圧力の回復を行い得るようにする発想、その発想および動作を達成することができ尚且つ圧力が設定値に到達した際に流量がゼロとなる新規のパイロット弁の開発が問題点を解決すると考えられる。
【0018】
【課題を解決するための手段】
自動圧力調整弁を本発明の発想で設計するに当たって、従来品との相違点は制御室11の上方の空間11aに対する外部からの流入路13と流出路14が一本化されていることである点が予想できる。制御室11の上方の空間11aに対して、その内部圧力を抜去することまた内部圧力を増加させることが要求されるのは従来と同様であるが、それらの動作が受動的にではなく能動的に行われるのであるから、圧力流体の通路は単一なもので満足な結果が得られる。
【0019】
次に、使用されるべきパイロット弁は、設定値に達したときに流量がゼロになること、単一のパイロット弁で減圧開型と加圧開型の両方の機能を備えていることならびに圧力流体の流動方向の切り替えが行えること、が要求される。このようなパイロット弁の設定圧と流量の関係をグラフで示したものが図1であり、設定値P0において流量ゼロ、設定値P0より圧力が低くなったときと高くなったとき、それぞれ圧力が設定値P0から遠ざかるほど流量が増すのが望ましい。図1には、このような圧力と流量の推移に従って自動弁を作動させる場合の概念図が併せて示されている。
【0020】
この作動を達成するために、パイロット弁は単一のケーシングの中に複数の弁体を設置し、それらが、設定値・設定値よりも圧力が低くなった場合・設定値よりも圧力が高くなった場合の三種の状況におけるダイヤフラムの動作に対応するように設計する。ダイヤフラムの動作は軸線に沿って直線的に取り出すのが最も簡単な方法なので、複数の弁体をその軸線に沿って配置し、パイロット弁のケーシングが保有する固定弁座に対して第一の弁体が動作する運動と、第一の弁体に対して第二の弁体が動作する運動が行えるようにし、第一の弁体に通水孔を穿設して第二の弁体がその通水孔を閉鎖あるいは開放する状態を作り出す。これによって圧力流体の流動に関して最低二種類の方向を得ることができるので、パイロット弁内にそれらに適した導水路を設置することにより目的が達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図面に従って、まず本発明に係る自動圧力調整弁の概念を説明する。図3の下方に示した本発明の自動圧力調整弁1は、開口2および弁座3を備えた隔壁4によって一次側5と二次側6に仕切られており、一次側5は送水元にまた二次側6は送水先へ連通する管路(図示せず)にそれぞれ接続される。
【0022】
一次側5内において、弁座3の開口2は弁体7により制御されており、送水元から一次側5に送給された流体は弁体7によって二次側6への流入を抑制されている。弁体7に突設されたシャフト8は図中上方に延長され、その端部8a本体1の蓋体9を貫通して外部へ突出しており、その中間部には、本体1に内装されたシリンダ10からなる制御室11内を摺動するピストン12が固定されている。
【0023】
制御室11のピストン12の上方の空間11aは蓋体9により閉鎖されるとともに、該蓋体9には入出口13が搾設されており、ピストン12の下方はシリンダ10の底面10aに対向するとともに、該底面10aには本体1の一次側5に向けて開口する孔15が穿設されている。従って、制御室11はピストン12により二つの空間に仕切られており、ピストン12の上方の空間11aは入出口13によりパイロット弁に、また下方の空間11bは孔15によって自動圧力調整弁1の一次側5にそれぞれ連通せしめられている。
【0024】
このような自動圧力調整弁1において、弁体7とピストン12の受圧面積を適切な値に設定することによって、圧力流体を入出口13を経て制御室11の上方の空間11aに導入すれば、流体の圧力を受けたピストン12が制御室11内で下方に摺動し、シャフト8の介在によりピストン12と連動する弁体7が弁座3に近接してその開口2の流通を抑制し、その状態から入出口13を介して制御室11の上方の空間11a内の圧力流体を流出させれば、上方の空間11aの圧力が減衰するとともに、孔15から制御室11の下方の空間11bに流入した圧力流体がピストン12を上昇させ、ピストン12と連動する弁体7も上昇して、開口2の開度が増大し、一次側5の圧力流体が弁座3の開口2を経て二次側6へ流入する量が増加することになる。
【0025】
次に本発明に適用される制御装置としての新規なパイロット弁について説明する。図2において、パイロット弁の上方には回動自在のハンドル20が設置されており、ハンドル20の回動は主スプリング21を介して下方に設置されたダイヤフラム22に伝達される。一方の面に主スプリング21が当接しているダイヤフラム22の他面には第一の弁体である弁杆23が突設されており、弁杆23の先端はパイロット弁が設定圧のもとにあるとき第二の弁体である通水弁24と当接して通水弁24に穿設された通水孔25を閉鎖する。通水弁24はスプリング26によって弁杆23に圧接する方向に付勢されており、またパイロット弁が設定圧のもとにあるときにはパイロット弁内に設置された固定弁座27を閉鎖する性質を与えられている。因みに弁杆23の先端は固定弁座27を貫通して通水弁24に当接し、その状態で通水弁24の通水孔25を閉鎖している。
【0026】
パイロット弁がその内部に有する導水孔は、自動圧力調整弁1の二次側6の圧力をダイヤフラム22に作用させるために設置された検知孔28、自動圧力調整弁1の一次側5の圧力流体をパイロット弁の固定弁座27下方において通水孔25に導くための給水孔29、パイロット弁の固定弁座27上方において自動圧力調整弁1の制御室11の上方の空間11aに接続される出入孔30、パイロット弁の固定弁座27下方から自動圧力調整弁1の二次側6に排水を誘導するための排水孔31である。パイロット弁が設定圧のもとにあるときには、通水弁24が固定弁座27を閉鎖し、弁杆23が通水弁24の通水孔25を閉鎖するので、パイロット弁内における圧力流体の流動は停止され、流量ゼロの状態が確保される(図2及び図4参照)。
【0027】
固定弁座27、通水弁24および弁杆23の関係を拡大した図面は図4、図7及び図10に示されており、図4ではダイヤフラム22が平衡状態にあることを受けて、通水弁24が固定弁座27を閉鎖し且つ弁杆23が固定弁座27内において通水弁24の通水孔25を閉鎖しており、この状態では給水孔29、出入孔30および排水孔31に導かれている圧力流体は流動しない状態で維持される。
【0028】
図7は、ダイヤフラム22が検知孔28に加えられている圧力流体の圧の低下(即ち自動圧力調整弁1の二次側6の圧力の低下)に伴って下方に向かって凸となった場合の位置関係で、弁杆23が通水弁24に圧接して通水孔25を閉鎖したままの状態で通水弁24を押し下げて固定弁座27から乖離させ、出入孔30と排水孔31が連通され、本発明パイロット弁が従来の減圧開型パイロット弁と同様の動作を行った場合が示されている。
【0029】
図10は、ダイヤフラム22が検知孔28に加えられている圧力流体の圧の上昇(即ち自動圧力調整弁1の二次側6の圧力の上昇)に伴って上方に向かって凸となった場合の位置関係で、弁杆23が通水弁24から乖離し通水孔25が解放されると共に、通水弁24はスプリング26の作用により固定弁座27を閉鎖した状態を示しており、出入孔30と排水孔31の間が遮断され、給水孔29と出入孔30が連通されており、本発明パイロット弁が従来の加圧開型パイロット弁と同様の動作を行った場合が示されている。
【0030】
本発明による自動圧力調整弁1とその制御装置であるパイロット弁を接続した状態の模式図は図3、図5及び図8に示すとおりであり、自動圧力調整弁1の一次側5の圧力流体はパイロット弁の給水孔29に導かれ、パイロット弁の出入孔30は自動圧力調整弁1の入出口13に接続され、さらに自動圧力調整弁1の二次側6の圧力流体はパイロット弁の検知孔28と排水孔31に接続されている。
【0031】
図3に示した状態は自動圧力調整弁1の二次側6の圧力がパイロット弁の設定圧力に等しくダイヤフラム22が平衡状態にある場合で、自動圧力調整弁1の弁体7は弁座3に対して一定の開度を維持しており、パイロット弁の固定弁座27は通水孔25を弁杆23により閉鎖された通水弁24によって閉鎖されている。
【0032】
自動圧力調整弁1の二次側6の圧力がパイロット弁の設定圧力よりも低くなると、検知孔28に加えられている圧力も低下し、それに伴ってダイヤフラム22が主スプリング21の圧力で下方に向かって凸の状態に移行する。この動作が弁杆23を下方へ押し下げ、これに圧接している通水弁24を固定弁座27から乖離させるので、出入孔30と排水孔31が連通され、自動圧力調整弁1の制御室11の上方の空間11aの圧力流体が入出口13、出入孔30、固定弁座27、排出孔31を経て自動圧力調整弁1の二次側6へ排出され、制御室11の上方の空間11aの圧力を低下させるので、ピストン12は一次側5の圧力によって制御室11内で上昇せしめられ、シャフト8が弁体7を引き上げ弁座3から大きく乖離させ、一次側5の圧力流体が弁座3の開口2を経て二次側6へ流入する量が増大し、低下していた二次側の圧力を上昇させる(図5、図6、図7参照)。
【0033】
前記の動作によって自動圧力調整弁1の二次側6の圧力がパイロット弁の設定圧力よりも高くなると、検知孔28に加えられている圧力も上昇し、それに伴ってダイヤフラム22が主スプリング21の圧力に抗して上方に向かって凸の状態に移行する。この動作が弁杆23を上方へ引き上げ、通水弁24の通水孔25が開放されるとともに、通水弁24は弁杆23による押圧を解かれスプリング26の作用により固定弁座27に圧接せしめられる。これらの動作によって給水孔29と出入孔30の接続が行われるので、給水孔29に導かれている自動圧力調整弁1の一次側5の圧力流体が、給水孔29、固定弁座27、出入孔30を経て自動圧力調整弁1の入出口13に供給され、制御室11の上方の空間11aに流入して圧力を上昇させる。その圧力によりピストン12は一次側5の圧力に抗して制御室11内で下降せしめられ、シャフト8が弁体7を押し下げ弁座3に近接するので、弁座3の開口2が抑制されて、一次側5から二次側6への流体の流入量が減少し、上昇した二次側6の圧力を低下させる(図8、図9、図10参照)。
【0034】
また図17下方に示すごとき加圧開型の自動圧力調整弁1aの場合、二次側6の圧力が設定圧よりも高くなった時に弁体7の開度を大きくして二次側6の圧力を調整する目的を達成するには、二次側6を本発明パイロット弁の検知孔28と給水孔29に接続し、排水孔31を一次側5に接続するとともに出入孔30を自動圧力調整弁1aの入出口13に接続する。この形式の加圧開型の自動圧力調整弁1aにあっては、これまで説明に使用されてきたいわゆる減圧開型の自動圧力調整弁1と対称的に、制御室11が二次側6内に設置され、制御室11の上方の空間11aは入出口13に対面し、下方の空間11bは孔15によって二次側6に接続されている。二次側6の圧力が設定圧よりも高くなった時にピストン12が下降して弁体7の開度を大きくし、その逆の場合にはピストン12が上昇して弁体7の開度を小さくする点は、これまでの減圧開型の自動圧力調整弁の説明とまったく同様の動作で行われる。
【0035】
【発明の効果】
以上のごとく本発明によると、自動圧力調整弁の制御室に対して能動的に圧力流体の抜去と圧力流体の印加を行い得るので、自動圧力調整弁の弁体の開閉が瞬時に行えるとともに、弁体の動作が開閉の間を揺動することなく瞬時に開または閉の位置に移行するため、ハンチングなどの不都合を除去した自動弁を得ることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の作動概念図である。
【図2】本発明に適用される新規パイロット弁の断面図である。
【図3】本発明によりバランス流量が保たれている状態の加圧開型自動圧力調整弁と図2に示すパイロット弁との接続状況を示す断面図である。
【図4】図3に示すパイロット弁の要部の拡大断面図である。
【図5】本発明により弁の開度が大となった状態の加圧開型自動圧力調整弁とパイロット弁の接続状況を示す断面図である。
【図6】図5に示すもののパイロット弁部分の拡大断面図である。
【図7】図6に示すパイロット弁の要部の拡大断面図である。
【図8】本発明により弁の開度が小となった状態の加圧開型自動圧力調整弁とパイロット弁の接続状況を示す断面図である。
【図9】図8に示すもののパイロット弁部分の拡大断面図である。
【図10】図9に示すパイロット弁の要部の拡大断面図である。
【図11】従来の減圧開型パイロット弁と減圧開型自動圧力調整弁によってバランス流量が保たれている場合の状態を示す概念図である。
【図12】自動圧力調整弁のバランス流量が保たれている弁座と弁体の位置関係を示す断面図である。
【図13】自動圧力調整弁の開度が大となった弁座と弁体の位置関係を示す断面図である。
【図14】自動圧力調整弁の開度が小となった弁座と弁体の位置関係を示す断面図である。
【図15】従来の減圧開型パイロット弁の二次側圧力と流量の関係を示す説明図である。
【図16】従来の加圧開型パイロット弁の二次側圧力と流量の関係を示す説明図である。
【図17】本発明を加圧開型の自動圧力調整弁に適用した場合の接続状況を示す概念図である。
【符号の説明】
1 自動圧力調整弁
2 開口
3 弁座
4 隔壁
5 一次側
6 二次側
7 弁体
8 シャフト
9 蓋体
10 シリンダ
11 制御室
11a 上方の空間
11b 下方の空間
12 ピストン
13 流入路
14 流出路
15 孔
20 ハンドル
21 スプリング
22 ダイヤフラム
23 弁杆
24 通水弁
25 通水孔
26 スプリング
27 固定弁座
28 検知孔
29 給水孔
30 出入孔
31 排水孔
【発明が属する技術分野】
本発明は自動圧力調整弁を制御する新規の制御方法と、それを実施するための新規の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧力調整弁の自動化は従来から行われており、図11にその最も一般的な構造ならびに制御の方式が示されている。右方に減圧開型パイロット弁、左方に自動圧力調整弁が示されている図11において、1は、開口2および弁座3を備えた隔壁4によって一次側5と二次側6に仕切られた自動圧力調整弁本体で、一次側5は送水元にまた二次側6は送水先へ連通する管路(図示せず)にそれぞれ接続される。
【0003】
一次側5内において、弁座3の開口2は弁体7により制御しうべくされており、送水元から一次側5に送給された流体は弁体7によって二次側6への流入を抑制されている。弁体7に突設されたシャフト8は図中上方に延長され、その端部8aは本体1の蓋体9を貫通して外部へ突出しており、その中間部には、本体1に内装されたシリンダ10からなる制御室11内を摺動するピストン12が固定されている。
【0004】
制御室11のピストン12の上方は蓋体9により閉鎖されるとともに、該蓋体9には流入口13と流出口14が搾設されており、ピストン12の下方はシリンダ10の底面10aに対向するとともに、該底面10aには本体1の一次側5に向けて開口する孔15が穿設されている。従って、制御室11はピストン12により二つの空間に仕切られており、ピストン12の上方の空間11aは流入口13により一次側5に、また、流出口14によりパイロット弁Pに連通し、下方の空間11bは孔15によって一次側5に連通していることになる。
【0005】
このような自動圧力調整弁において、弁体7とピストン12の受圧面積を適切な値に設定することによって、一次側5を満たしている圧力流体を流入管16により流入口13を経て制御室11の上方の空間11aに導入し、同時に流出口14を介して排出させることとし、その排出量を設定圧力に見合うバランス状態に維持させれば、ピストン12はバランス状態の位置を保持し、ピストン12と連動する弁体7は、弁座3に対して同様にバランス状態の開口を維持する(図12参照)。その状態から流出口14を介して制御室11の上方の空間11a内の圧力流体の排出量を増大させれば、上方の空間11aの圧力が低下するとともに、孔15から制御室11の下方の空間11bに流入する圧力流体がピストン12を上昇させ、ピストン12と連動する弁体7も上昇して、開口2から流出する流体の流量は増大し、その結果二次側6の圧力は上昇する(図13参照)。
【0006】
それとは逆に、上記バランス状態から流出口14を介して制御室11の上方の空間11a内の圧力流体の流出量を減少させれば、流出量の抑制によって上方の空間11a内の圧力は上昇し、ピストン12が制御室11内で下降せしめられて、連動する弁体7は弁座3に近接し(図14参照)、一次側5からの流体の二次側6への流出量は減少する。その結果二次側の圧力は低下することになる。
【0007】
そのような制御室11内の圧力の操作は、図11右方に示したパイロット弁Pにより行われる。図示例のパイロット弁Pは一般に「減圧開型」と呼ばれる形式の物で、自動圧力調整弁1の圧力を制御したい部分(図11における二次側6部分)の圧力が設定値を下回った場合に、弁体7を弁座3から大きく乖離させて、一次側5の圧力流体を開口2から二次側6へ導き、二次側6の圧力を所望の値(設定値の近似値)に復帰させる。
【0008】
図11に示したパイロット弁Pの構造並びに動作は次の通りである。パイロット弁Pの上方には回動自在のハンドルNが設置されており、ハンドルNの回動は主スプリングSaを介してダイヤフラムDに伝達される。一方の面に主スプリングSaが当接しているダイヤフラムDの他面に接する杆Kは制御弁Vに連結されており、ダイヤフラムDが図中下方に向かって凸になった場合に制御弁VがスプリングSbの作用に抗して弁座Oから大きく乖離し、流体の入路Hと出路Lの間を導通させる。また、出路Lに開口している導通管Jは出路L側の圧力をダイヤフラムDの下面に供給し、ダイヤフラムDを主スプリングSaに抗して上方へ押し上げる力を加えており、この力と前述の主スプリングSaを介してダイヤフラムDに加えられる圧力によって設定圧が定められる。
【0009】
このパイロット弁Pと自動圧力調整弁1の接続は図11に示す通りであり、自動圧力調整弁1の一次側5からの圧力流体を制御室11の上方の空間11aに開口する流入口13へ供給し、同じく流出口14から流出する圧力流体をパイロット弁Pの入路Hへ導くとともに、パイロット弁Pの出路Lを自動圧力調整弁1の二次側6に接続する。
【0010】
このような状況で、パイロット弁Pの作動圧力が単位面積あたり5キログラムに設定されている場合を考えると、自動圧力調整弁1の二次側6の圧力が単位面積あたり5キログラムである場合にはその圧力が出路L並びに導通管Jを経てダイヤフラムDの下面に作用し、ダイヤフラムDが図11に示した平衡状態になるので、杆Kは図示の位置に維持され、制御弁Vと弁座Oの間は自動圧力調整弁1が図12のごとくバランス流量を確保できる程度にわずかに開いた状態となる。
【0011】
送水先で二次側6によって供給されている圧力流体が使用され、二次側6の圧力が単位面積あたり5キログラム未満に低下すると、ダイヤフラムDに作用していた圧力も同様に低下するため、ダイヤフラムDは主スプリングSaによって下方に押し下げられ、それによって杆Kも下降し弁体Vを弁座Oから大きく乖離させて入路Hと出路Lの間の開度が増加し、自動圧力調整弁1の制御室11の上方の空間11aから圧力流体が流出し、流出口14、入路H、弁座O、出路Lを経て自動圧力調整弁1の二次側6に流入する圧力流体の量が増加する。
【0012】
制御室11の上方の空間11aからの圧力流体の流出量が増加すると、上方の空間11aの圧力は低下し、一次側5から孔15を経て制御室11の下方の空間11bに加えられている一次側5の圧力がピストン12を上方へ押し上げ、それによってシャフト8によりピストン12と一体になっている弁体7が弁座3から大きく乖離させられて開口2の開度が増加し(図13参照)、一次側5の圧力流体の開口2を経て二次側6に流入する量が増加し、低下していた二次側6の圧力を上昇させる。
【0013】
また、二次側6の圧力が単位面積あたり5キログラムを超えた場合は、その圧力が出路L並びに導通管Jを介してダイヤフラムDの下面に作用し、ダイヤフラムDが主スプリングSaの作用に抗して押し上げられて上に凸の状態になるので、杆Kは図11の状態から上昇し、制御弁Vは平衡状態の位置よりさらに弁座Oに近接してパイロット弁Pを通過する圧力流体の流量を絞り込むので、自動圧力調整弁1の制御室11の上方の空間11aは流出口14からの圧力流体の流出を絞り込まれたことになり、流入口13からの一次側5の圧力流体の流入が続くに従って内部の圧力が増大し、それによってピストン12が押し下げられ、弁体7は図14に示すごとく弁座3に近接して、開口2を経て二次側6へ流入する一次側5の流体の流量を大幅に抑制する。
【0014】
以上の説明は、減圧開型のパイロット弁Pと二次側6の圧力の低下と上昇を調整するタイプの自動圧力調整弁1を使用して行ったが、加圧開型のパイロット弁と一次側の圧力の上昇、低下を調整するタイプの自動圧力調整弁に関しても制御の基本概念は全く同様である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した自動弁に作用している流体の圧力を利用する従来の考え方は、自動圧力調整弁1のバランス流量を確保するために絶えず一次側5から制御室11に流入し続ける圧力流体を存在させた上で、二次側圧力が設定圧力から低下した場合には、自動弁1の制御室11の上方の空間11aから二次側6に流出する圧力流体の量を増加させて、制御室11内でピストン12を上昇させ、それによって弁体7をも上昇させて弁座3の開度を増加させることにより、一次側5から二次側6への流量を増加させ、二次側6の圧力を回復させる。二次側6圧力が設定圧力を超えた場合には、自動弁1の制御室11内でピストン12を下降させ、それによって弁体7をも下降させて、弁座3の開度を減少させることにより、一次側5から二次側6への流量を減少させ、二次側6の圧力を回復させる。
【0016】
設定された圧力で作動して一定方向への圧力流体の移動を許すと言う機能を有している従来のパイロット弁を使用した場合に、前記のような技術的発想が生まれることは当然であるが、継続的に流入し続けている一次側5の圧力流体をそのまま自動弁1の弁体7の開閉動作に利用しなければならないところに問題がある。制御室11の圧力の抜去も(即ち自動弁1の弁体7の開度の増加)も、制御室11の圧力の回復(即ち自動弁1の弁体7の開度の減少)も、継続的に流入し続けている一次側5の圧力流体の存在を前提として行うから、弁体7の閉弁と開弁の動作は、受動的な動作になることを避けられない。この場合、従来型のパイロット弁Pが常に最小限度の流量を維持しながら待機状態を続けるという基本的な動作も、制御室11の圧力抜去と回復に大なる影響を与えている。そのようなパイロット弁Pの流量と二次圧力の関係は図15および図16に示すとおりであり、図15に示す減圧開型、図16に示す加圧開型のいずれの場合にも、本来は流量が存在することが望ましくない設定値付近に図中fで示す流量が存在している。
【0017】
このような状況に鑑み、従来は考慮されていなかった自動圧力調整弁1の開弁および閉弁のいずれの場合にも能動的に制御室の圧力の抜去と圧力の回復を行い得るようにする発想、その発想および動作を達成することができ尚且つ圧力が設定値に到達した際に流量がゼロとなる新規のパイロット弁の開発が問題点を解決すると考えられる。
【0018】
【課題を解決するための手段】
自動圧力調整弁を本発明の発想で設計するに当たって、従来品との相違点は制御室11の上方の空間11aに対する外部からの流入路13と流出路14が一本化されていることである点が予想できる。制御室11の上方の空間11aに対して、その内部圧力を抜去することまた内部圧力を増加させることが要求されるのは従来と同様であるが、それらの動作が受動的にではなく能動的に行われるのであるから、圧力流体の通路は単一なもので満足な結果が得られる。
【0019】
次に、使用されるべきパイロット弁は、設定値に達したときに流量がゼロになること、単一のパイロット弁で減圧開型と加圧開型の両方の機能を備えていることならびに圧力流体の流動方向の切り替えが行えること、が要求される。このようなパイロット弁の設定圧と流量の関係をグラフで示したものが図1であり、設定値P0において流量ゼロ、設定値P0より圧力が低くなったときと高くなったとき、それぞれ圧力が設定値P0から遠ざかるほど流量が増すのが望ましい。図1には、このような圧力と流量の推移に従って自動弁を作動させる場合の概念図が併せて示されている。
【0020】
この作動を達成するために、パイロット弁は単一のケーシングの中に複数の弁体を設置し、それらが、設定値・設定値よりも圧力が低くなった場合・設定値よりも圧力が高くなった場合の三種の状況におけるダイヤフラムの動作に対応するように設計する。ダイヤフラムの動作は軸線に沿って直線的に取り出すのが最も簡単な方法なので、複数の弁体をその軸線に沿って配置し、パイロット弁のケーシングが保有する固定弁座に対して第一の弁体が動作する運動と、第一の弁体に対して第二の弁体が動作する運動が行えるようにし、第一の弁体に通水孔を穿設して第二の弁体がその通水孔を閉鎖あるいは開放する状態を作り出す。これによって圧力流体の流動に関して最低二種類の方向を得ることができるので、パイロット弁内にそれらに適した導水路を設置することにより目的が達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図面に従って、まず本発明に係る自動圧力調整弁の概念を説明する。図3の下方に示した本発明の自動圧力調整弁1は、開口2および弁座3を備えた隔壁4によって一次側5と二次側6に仕切られており、一次側5は送水元にまた二次側6は送水先へ連通する管路(図示せず)にそれぞれ接続される。
【0022】
一次側5内において、弁座3の開口2は弁体7により制御されており、送水元から一次側5に送給された流体は弁体7によって二次側6への流入を抑制されている。弁体7に突設されたシャフト8は図中上方に延長され、その端部8a本体1の蓋体9を貫通して外部へ突出しており、その中間部には、本体1に内装されたシリンダ10からなる制御室11内を摺動するピストン12が固定されている。
【0023】
制御室11のピストン12の上方の空間11aは蓋体9により閉鎖されるとともに、該蓋体9には入出口13が搾設されており、ピストン12の下方はシリンダ10の底面10aに対向するとともに、該底面10aには本体1の一次側5に向けて開口する孔15が穿設されている。従って、制御室11はピストン12により二つの空間に仕切られており、ピストン12の上方の空間11aは入出口13によりパイロット弁に、また下方の空間11bは孔15によって自動圧力調整弁1の一次側5にそれぞれ連通せしめられている。
【0024】
このような自動圧力調整弁1において、弁体7とピストン12の受圧面積を適切な値に設定することによって、圧力流体を入出口13を経て制御室11の上方の空間11aに導入すれば、流体の圧力を受けたピストン12が制御室11内で下方に摺動し、シャフト8の介在によりピストン12と連動する弁体7が弁座3に近接してその開口2の流通を抑制し、その状態から入出口13を介して制御室11の上方の空間11a内の圧力流体を流出させれば、上方の空間11aの圧力が減衰するとともに、孔15から制御室11の下方の空間11bに流入した圧力流体がピストン12を上昇させ、ピストン12と連動する弁体7も上昇して、開口2の開度が増大し、一次側5の圧力流体が弁座3の開口2を経て二次側6へ流入する量が増加することになる。
【0025】
次に本発明に適用される制御装置としての新規なパイロット弁について説明する。図2において、パイロット弁の上方には回動自在のハンドル20が設置されており、ハンドル20の回動は主スプリング21を介して下方に設置されたダイヤフラム22に伝達される。一方の面に主スプリング21が当接しているダイヤフラム22の他面には第一の弁体である弁杆23が突設されており、弁杆23の先端はパイロット弁が設定圧のもとにあるとき第二の弁体である通水弁24と当接して通水弁24に穿設された通水孔25を閉鎖する。通水弁24はスプリング26によって弁杆23に圧接する方向に付勢されており、またパイロット弁が設定圧のもとにあるときにはパイロット弁内に設置された固定弁座27を閉鎖する性質を与えられている。因みに弁杆23の先端は固定弁座27を貫通して通水弁24に当接し、その状態で通水弁24の通水孔25を閉鎖している。
【0026】
パイロット弁がその内部に有する導水孔は、自動圧力調整弁1の二次側6の圧力をダイヤフラム22に作用させるために設置された検知孔28、自動圧力調整弁1の一次側5の圧力流体をパイロット弁の固定弁座27下方において通水孔25に導くための給水孔29、パイロット弁の固定弁座27上方において自動圧力調整弁1の制御室11の上方の空間11aに接続される出入孔30、パイロット弁の固定弁座27下方から自動圧力調整弁1の二次側6に排水を誘導するための排水孔31である。パイロット弁が設定圧のもとにあるときには、通水弁24が固定弁座27を閉鎖し、弁杆23が通水弁24の通水孔25を閉鎖するので、パイロット弁内における圧力流体の流動は停止され、流量ゼロの状態が確保される(図2及び図4参照)。
【0027】
固定弁座27、通水弁24および弁杆23の関係を拡大した図面は図4、図7及び図10に示されており、図4ではダイヤフラム22が平衡状態にあることを受けて、通水弁24が固定弁座27を閉鎖し且つ弁杆23が固定弁座27内において通水弁24の通水孔25を閉鎖しており、この状態では給水孔29、出入孔30および排水孔31に導かれている圧力流体は流動しない状態で維持される。
【0028】
図7は、ダイヤフラム22が検知孔28に加えられている圧力流体の圧の低下(即ち自動圧力調整弁1の二次側6の圧力の低下)に伴って下方に向かって凸となった場合の位置関係で、弁杆23が通水弁24に圧接して通水孔25を閉鎖したままの状態で通水弁24を押し下げて固定弁座27から乖離させ、出入孔30と排水孔31が連通され、本発明パイロット弁が従来の減圧開型パイロット弁と同様の動作を行った場合が示されている。
【0029】
図10は、ダイヤフラム22が検知孔28に加えられている圧力流体の圧の上昇(即ち自動圧力調整弁1の二次側6の圧力の上昇)に伴って上方に向かって凸となった場合の位置関係で、弁杆23が通水弁24から乖離し通水孔25が解放されると共に、通水弁24はスプリング26の作用により固定弁座27を閉鎖した状態を示しており、出入孔30と排水孔31の間が遮断され、給水孔29と出入孔30が連通されており、本発明パイロット弁が従来の加圧開型パイロット弁と同様の動作を行った場合が示されている。
【0030】
本発明による自動圧力調整弁1とその制御装置であるパイロット弁を接続した状態の模式図は図3、図5及び図8に示すとおりであり、自動圧力調整弁1の一次側5の圧力流体はパイロット弁の給水孔29に導かれ、パイロット弁の出入孔30は自動圧力調整弁1の入出口13に接続され、さらに自動圧力調整弁1の二次側6の圧力流体はパイロット弁の検知孔28と排水孔31に接続されている。
【0031】
図3に示した状態は自動圧力調整弁1の二次側6の圧力がパイロット弁の設定圧力に等しくダイヤフラム22が平衡状態にある場合で、自動圧力調整弁1の弁体7は弁座3に対して一定の開度を維持しており、パイロット弁の固定弁座27は通水孔25を弁杆23により閉鎖された通水弁24によって閉鎖されている。
【0032】
自動圧力調整弁1の二次側6の圧力がパイロット弁の設定圧力よりも低くなると、検知孔28に加えられている圧力も低下し、それに伴ってダイヤフラム22が主スプリング21の圧力で下方に向かって凸の状態に移行する。この動作が弁杆23を下方へ押し下げ、これに圧接している通水弁24を固定弁座27から乖離させるので、出入孔30と排水孔31が連通され、自動圧力調整弁1の制御室11の上方の空間11aの圧力流体が入出口13、出入孔30、固定弁座27、排出孔31を経て自動圧力調整弁1の二次側6へ排出され、制御室11の上方の空間11aの圧力を低下させるので、ピストン12は一次側5の圧力によって制御室11内で上昇せしめられ、シャフト8が弁体7を引き上げ弁座3から大きく乖離させ、一次側5の圧力流体が弁座3の開口2を経て二次側6へ流入する量が増大し、低下していた二次側の圧力を上昇させる(図5、図6、図7参照)。
【0033】
前記の動作によって自動圧力調整弁1の二次側6の圧力がパイロット弁の設定圧力よりも高くなると、検知孔28に加えられている圧力も上昇し、それに伴ってダイヤフラム22が主スプリング21の圧力に抗して上方に向かって凸の状態に移行する。この動作が弁杆23を上方へ引き上げ、通水弁24の通水孔25が開放されるとともに、通水弁24は弁杆23による押圧を解かれスプリング26の作用により固定弁座27に圧接せしめられる。これらの動作によって給水孔29と出入孔30の接続が行われるので、給水孔29に導かれている自動圧力調整弁1の一次側5の圧力流体が、給水孔29、固定弁座27、出入孔30を経て自動圧力調整弁1の入出口13に供給され、制御室11の上方の空間11aに流入して圧力を上昇させる。その圧力によりピストン12は一次側5の圧力に抗して制御室11内で下降せしめられ、シャフト8が弁体7を押し下げ弁座3に近接するので、弁座3の開口2が抑制されて、一次側5から二次側6への流体の流入量が減少し、上昇した二次側6の圧力を低下させる(図8、図9、図10参照)。
【0034】
また図17下方に示すごとき加圧開型の自動圧力調整弁1aの場合、二次側6の圧力が設定圧よりも高くなった時に弁体7の開度を大きくして二次側6の圧力を調整する目的を達成するには、二次側6を本発明パイロット弁の検知孔28と給水孔29に接続し、排水孔31を一次側5に接続するとともに出入孔30を自動圧力調整弁1aの入出口13に接続する。この形式の加圧開型の自動圧力調整弁1aにあっては、これまで説明に使用されてきたいわゆる減圧開型の自動圧力調整弁1と対称的に、制御室11が二次側6内に設置され、制御室11の上方の空間11aは入出口13に対面し、下方の空間11bは孔15によって二次側6に接続されている。二次側6の圧力が設定圧よりも高くなった時にピストン12が下降して弁体7の開度を大きくし、その逆の場合にはピストン12が上昇して弁体7の開度を小さくする点は、これまでの減圧開型の自動圧力調整弁の説明とまったく同様の動作で行われる。
【0035】
【発明の効果】
以上のごとく本発明によると、自動圧力調整弁の制御室に対して能動的に圧力流体の抜去と圧力流体の印加を行い得るので、自動圧力調整弁の弁体の開閉が瞬時に行えるとともに、弁体の動作が開閉の間を揺動することなく瞬時に開または閉の位置に移行するため、ハンチングなどの不都合を除去した自動弁を得ることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の作動概念図である。
【図2】本発明に適用される新規パイロット弁の断面図である。
【図3】本発明によりバランス流量が保たれている状態の加圧開型自動圧力調整弁と図2に示すパイロット弁との接続状況を示す断面図である。
【図4】図3に示すパイロット弁の要部の拡大断面図である。
【図5】本発明により弁の開度が大となった状態の加圧開型自動圧力調整弁とパイロット弁の接続状況を示す断面図である。
【図6】図5に示すもののパイロット弁部分の拡大断面図である。
【図7】図6に示すパイロット弁の要部の拡大断面図である。
【図8】本発明により弁の開度が小となった状態の加圧開型自動圧力調整弁とパイロット弁の接続状況を示す断面図である。
【図9】図8に示すもののパイロット弁部分の拡大断面図である。
【図10】図9に示すパイロット弁の要部の拡大断面図である。
【図11】従来の減圧開型パイロット弁と減圧開型自動圧力調整弁によってバランス流量が保たれている場合の状態を示す概念図である。
【図12】自動圧力調整弁のバランス流量が保たれている弁座と弁体の位置関係を示す断面図である。
【図13】自動圧力調整弁の開度が大となった弁座と弁体の位置関係を示す断面図である。
【図14】自動圧力調整弁の開度が小となった弁座と弁体の位置関係を示す断面図である。
【図15】従来の減圧開型パイロット弁の二次側圧力と流量の関係を示す説明図である。
【図16】従来の加圧開型パイロット弁の二次側圧力と流量の関係を示す説明図である。
【図17】本発明を加圧開型の自動圧力調整弁に適用した場合の接続状況を示す概念図である。
【符号の説明】
1 自動圧力調整弁
2 開口
3 弁座
4 隔壁
5 一次側
6 二次側
7 弁体
8 シャフト
9 蓋体
10 シリンダ
11 制御室
11a 上方の空間
11b 下方の空間
12 ピストン
13 流入路
14 流出路
15 孔
20 ハンドル
21 スプリング
22 ダイヤフラム
23 弁杆
24 通水弁
25 通水孔
26 スプリング
27 固定弁座
28 検知孔
29 給水孔
30 出入孔
31 排水孔
Claims (4)
- 自動圧力調整弁において、予め定められた圧力と制御すべき部分の実際の圧力の差によって定まる流体の必要量を自動圧力調整弁の制御室に強制的に注入あるいはそこから強制的に排出することにより、自動圧力調整弁の弁体の開度を制御し、制御すべき部分の圧力を予め定められた圧力に維持するようにしたことを特徴とする自動圧力調整弁の制御方法。
- 自動圧力調整弁の制御室への流体の注入および排出を単一の開口である入出口を使用して行うことを特徴とする請求項1記載の自動圧力調整弁の制御方法。
- 自動圧力調整弁において、予め定められた圧力に対して制御すべき部分の実際の圧力が過大になった場合から過小になった場合までのそれぞれの状態に対応して自動圧力調整弁の弁体の開度を制御するために、固定弁座を有する単一のケーシング内に複数の弁を配置し、それら弁を予め定められた圧力と制御すべき部分の実際の圧力との差圧に相関して作動すべくし、自動圧力調整弁の制御室内の圧力を強制的に増加させあるいは減少させる手段としたとこを特徴とする自動圧力調整弁の制御装置。
- 単一の固定弁座を有するケーシング内に第一の弁体と第二の弁体を収容し、それら弁体の一方に通水孔を穿設し、他方の弁体に該通水孔を閉鎖あるいは開放することができる機能を付与するとともに、いずれか一方の弁体が単独であるいはそれら弁体が一体となってケーシングの固定弁座を閉鎖あるいは開放することができるようにしたことを特徴とする請求項3記載の自動圧力調整弁の制御装置。
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110025221A (zh) * | 2019-04-08 | 2019-07-19 | 安徽麦特雷勃净化科技股份有限公司 | 一种隔夜水排空装置及定时方法 |
-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002373620A patent/JP2004206337A/ja active Pending
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