JP2004208916A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で権利発生状態が消滅した場合の遊技者が確率向上状態になるか否かを認識する時点が権利の消滅からかなり遅れてしまう不都合を防止する。
【解決手段】判定図柄表示装置10の表示結果が当りとなって回転体62が右回転して玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されて権利発生状態となるとともに特定可変表示装置99が可変開始され、その段階で再度判定図柄表示装置作動口95からの検出出力により判定図柄表示装置10が可変表示して当り図柄で停止した場合には、表示結果早期導出表示手段196の働きにより、特定可変表示装置99が早期に停止されて表示結果が導出表示されるように制御する。
【選択図】 図4
【解決手段】判定図柄表示装置10の表示結果が当りとなって回転体62が右回転して玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されて権利発生状態となるとともに特定可変表示装置99が可変開始され、その段階で再度判定図柄表示装置作動口95からの検出出力により判定図柄表示装置10が可変表示して当り図柄で停止した場合には、表示結果早期導出表示手段196の働きにより、特定可変表示装置99が早期に停止されて表示結果が導出表示されるように制御する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機などで代表される遊技機に関する。詳しくは、遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技球が普通始動領域を通過することにより遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置と、普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が所定の判定用領域を通過したときに該入賞球を検出する検出手段と、検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう判定用可変表示装置と、判定用可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技球を権利発生用入賞領域に誘導する誘導装置と、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置とを備え、権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され、権利発生状態中に再度前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに権利発生状態が消滅し、権利発生状態中に権利行使用入賞領域に遊技球が入賞することにより特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、たとえば、判定図柄タイプあるいは普通図柄タイプの第3種の遊技機がある。判定図柄タイプの遊技機の場合には、普通可変入賞球装置内に入賞した遊技球が所定の判定用領域に入賞することにより判定用可変表示装置が可変開始した後表示結果が導出表示され、その表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となったことを条件として遊技球が誘導装置により権利発生用入賞領域に誘導され、権利発生用入賞領域に入賞することにより権利発生状態となる。その権利発生状態中に遊技球が権利行使用入賞領域に入賞することにより特別可変入賞球装置が遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御されるように構成されていた。
【0003】
一方、普通図柄タイプの遊技機の場合には、入賞球装置内に入賞した遊技球が所定の普通始動領域に入賞することにより普通可変表示装置が可変開始された後表示結果が導出表示され、その表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となったことを条件として普通可変入賞球装置が遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御され、その普通可変入賞球装置内に進入した遊技球が特定入賞領域に入賞することにより権利発生状態となる。その権利発生状態中に権利行使用入賞領域に遊技球が入賞することにより特別可変入賞球装置が遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御されるように構成されていた。
【0004】
一方、この種の第3種の遊技機において、判定用可変表示装置や普通可変表示装置とは別に特定可変表示装置が設けられ、その特定可変表示装置が可変表示した後導出表示された表示結果が所定の表示態様となったときに、前記判定用可変表示装置または前記普通可変表示装置の表示結果が前記予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となる確率が向上するように構成されたものがあった(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−107380号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、特許文献1に記載のような遊技機において、権利発生用入賞領域に遊技球が入賞することにより特定可変表示装置が可変開始した後表示結果が導出表示されるように構成した場合に、権利発生状態中再度判定用可変表示装置あるいは普通可変表示装置が可変開始して表示結果が導出表示されてそれが特定の表示態様となったときには、遊技球が再度権利発生用入賞領域に入賞して現時点で発生している権利発生状態が消滅してしまう場合があり、権利発生状態が消滅したにもかかわらず特定可変表示装置が通常どおり可変表示動作を続行してなかなか表示結果が導出表示されない状態となる。
【0007】
その結果、権利発生状態が消滅した後においても特定可変表示装置の表示結果がなかなか導出表示されず、特定可変表示装置の表示結果を通して遊技者が確率向上状態になるか否かを認識することが権利の消滅からかなり遅れてしまうという不都合が生じる欠点があった。
【0008】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、特定可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で権利発生状態が消滅した場合の遊技者が確率向上状態になるか否かを認識する時点が権利の消滅からかなり遅れてしまう不都合を防止できる遊技機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技球が普通始動領域(普通電動役物作動口12)を通過することにより遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置(普通可変入賞球装置15)と、
該普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が所定の判定用領域(当り玉入賞口91a)を通過したときに該入賞球を検出する検出手段(判定図柄表示装置作動口スイッチ95)と、
該検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう判定用可変表示装置(判定図柄表示装置10)と、
該判定用可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となったときに遊技球を権利発生用入賞領域(権利入賞口68)に誘導する誘導装置(回転体62)と、
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置(特別可変入賞球装置19)とを備え、
前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され(SE12)、該権利発生状態中に再度前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに(SE08とSE11との両者でYESの判断がなされたときに)前記権利発生状態が消滅し(SE13)、前記権利発生状態中に権利行使用入賞領域(第3種始動入賞口18)に遊技球が入賞することにより前記特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機において、
前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう特定可変表示装置(特定可変表示装置99)と、
前記特定可変表示装置にて可変表示を行なう時間を決定する可変時間決定手段と(図11および図19のSH03等参照)、
該特定可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特別の表示態様(たとえば1,3,5,7のいずれか)となったときに前記権利発生状態が消滅したことにもとづいて、該特別の表示態様とならなかったときに比べて前記判定用可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率を向上させる確率向上手段(図4の確率向上手段195)と、
前記特定可変表示装置が可変表示動作を行なっているときに前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたとき(SH02によりNOの判断がなされるかまたはSH11によりYESの判断がなされることとなる)には、前記特定可変表示装置の表示結果を前記可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示させる表示結果早期導出表示手段(表示結果早期導出表示手段196)とを備えていることを特徴とする、遊技機。
【0010】
このような構成によれば、特定可変表示装置が予め定められた可変表示時間可変表示した後表示結果を導出表示する可変表示動作を行なった場合には該可変表示動作を行なっているときに権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときには、特定可変表示装置の表示結果が可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示されるために、特定可変表示装置による表示結果導出表示以前の段階で再度遊技球が権利発生用入賞領域に入賞して、権利発生状態が消滅した後においても特定可変表示装置が通常どおり可変表示を続行してなかなか表示結果が導出表示されない不都合を防止できる遊技機を提供できる。
【0011】
(2) 遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技領域内に打込まれた遊技球が入賞可能な入賞球装置(特別入賞装置8a)と、
該入賞球装置に入賞した遊技球が所定の普通始動領域(当り玉入賞口91a)に入賞したときに該入賞球を検出する検出手段(普通図柄表示装置作動口スイッチ95a)と、
該検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう普通可変表示装置(普通図柄表示装置11)と、
該普通可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となったときに遊技球が入賞不可能な第2の状態から遊技球が入賞可能な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置(普通可変入賞球装置123)と、
該普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が権利発生用入賞領域(権利発生用入賞口120)を通過したときに該入賞球を検出する権利発生入賞球検出手段(権利入賞玉検出スイッチ120a)と、
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置(特別可変入賞球装置19)とを備え、
前記権利発生入賞球検出手段により遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され、該権利発生状態中に再度前記権利発生入賞球検出手段で遊技球が検出されたときに前記権利発生状態が消滅し、前記権利発生状態中に権利行使用入賞領域(第3種始動入賞口18)に遊技球が入賞することにより前記特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機において、
前記権利発生入賞球検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう特定可変表示装置(図21の特定可変表示装置99)と、
前記特定可変表示装置にて可変表示を行なう時間を決定する可変時間決定手段(図11および図19のSH03等参照)と、
該特定可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特別の表示態様(たとえば1,3,5,7のいずれか)となったときに前記権利発生状態が消滅したことにもとづいて、該特別の表示態様とならなかったときに比べて前記普通可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率を向上させる確率向上手段(図21の確率向上手段195)と、
前記特定可変表示装置が可変表示動作を行なっているときに前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたとき(SH02によりNOの判断がなされるかまたはSH11によりYESの判断がなされることとなる)には、前記特定可変表示装置の表示結果を前記可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示させる表示結果早期導出表示手段(表示結果早期導出表示手段196)とを備えていることを特徴とする、遊技機。
【0012】
このような構成によれば、特定可変表示装置が予め定められた可変表示時間可変表示した後表示結果を導出表示する可変表示動作を行なった場合には該可変表示動作を行なっているときに権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときには、特定可変表示装置の表示結果が可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示されるために、特定可変表示装置による表示結果導出表示以前の段階で再度遊技球が権利発生用入賞領域に入賞して、権利発生状態が消滅した後においても特定可変表示装置が通常どおり可変表示を続行してなかなか表示結果が導出表示されない不都合を防止できる遊技機を提供できる。
【0013】
(3) 前記権利発生状態は、前記権利行使用入賞領域に所定の上限個数の遊技球が入賞したときにも消滅し(SF02〜SF05)、
前記確率向上手段は、権利発生状態の消滅時(SF05a、SF05b、SF05c)または前記所定の上限個数に相当する遊技球が前記権利行使用入賞領域にの入賞したことに基づいた前記特別可変入賞球装置の第1の状態の制御の終了後に(SF16a、SF16b)、確率を向上させることを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、権利発生状態が消滅した後確率向上手段による確率の向上が行なわれるために、確率向上状態の開始タイミングが遊技者にわかりやすくなる。
【0015】
(4) 前記可変時間決定手段によって決定された時間を記憶する記憶手段(図11および図19のSH03,SH04等参照)と、
前記記憶手段に記憶された時間にもとづいて前記特定可変表示装置の可変表示を制御する可変制御手段(図11および図19のSH05等参照)をさらに含み、
前記表示結果早期導出表示手段は、前記記憶手段に記憶された時間を変更設定する変更設定手段(SH06またはSH12〜SH14)を含むことを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、通常時においては変更設定手段による可変表示時間の変更設定を行なわなくてよく、可変表示時間決定手段により決定された可変表示時間に従って可変表示制御を行なえば事足りるために、状況に応じて確実に特定可変表示装置を制御できる。
【0017】
(5) 遊技機の遊技状態を制御するとともに、前記特定可変表示装置を制御するためのコマンドを出力する遊技制御手段(遊技制御基板31)と、
該遊技制御手段から送信されてきたコマンドに従って前記特定可変表示装置を制御する表示制御手段(表示制御基板80)とをさらに含み、
前記表示結果早期導出表示手段は、前記可変時間決定手段によって決定された時間の経過前に表示結果を導出表示させるためのコマンドを前記可変表示制御手段へ送信するための処理を行なう早期導出コマンド送信手段(SH10a、SA08a)を含む。
【0018】
このような構成によれば、早期導出コマンド送信手段による早期に表示結果を導出表示させるためのコマンドが可変表示制御手段に送信されて特定可変表示装置の表示結果が早期に導出表示され、状況に応じて確実に特定可変表示装置を制御できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、コイン遊技機等であってもよく、遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技球が普通始動領域を通過することにより遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置と、普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が所定の判定用領域を通過したときに該入賞球を検出する検出手段と、検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう判定用可変表示装置と、判定用可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技球を権利発生用入賞領域に誘導する誘導装置と、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置とを備え、権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され、権利発生状態中に再度前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに権利発生状態が消滅し、権利発生状態中に権利行使用入賞領域に遊技球が入賞することにより特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機であればすべて対象となる。
【0020】
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。この実施の形態では、作動口への入賞にもとづいて開放する普通電動役物に遊技球が入賞し特別装置作動判定図柄ゲートを通過したことにもとづいて変動表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになり遊技球が特別領域に入賞すると所定の権利が発生(特別装置作動)するパチンコ遊技機(第3種パチンコ遊技機)について説明する。図1はいわゆる判定図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。
【0021】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた遊技球を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0022】
遊技領域7の中央付近の上方には、複数種類の識別情報(図柄)を変動表示するための可変表示装置(判定図柄表示装置または特別装置作動判定図柄表示装置とも言う)10が設けられている。判定図柄表示装置10には、たとえば「左」、「右」の2つの図柄表示エリアがある。判定図柄表示装置10の下部には、普通電動役物(普通可変入賞球装置装置とも言う)15、振分部材235および誘導部40が設けられている。誘導部40の下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ225が設けられている。
【0023】
遊技領域7における左側下部には、普通電動役物作動口12が設けられている。また、遊技領域7における右側上部には、第3種始動入賞口18が設けられている。第3種始動入賞口18は回転体111を有し、第3種始動入賞口18における回転体111の下部には、特別可変入賞球装置19が設けられており、その特別可変入賞球装置19の大入賞口を開放するための開閉板19aが設けられている。さらに、遊技領域7には、複数の普通入賞口217,218,219,224が設けられている。また、遊技領域7の外側左右上部には、効果音を発生する2つのスピーカ(図示せず)が設けられており、遊技領域7の外周には、遊技効果ランプが設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることにより球貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0024】
図2は、遊技盤6を正面から見た正面図である。打球発射装置から発射された遊技球は、外レール201と内レール202との間を通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を流下していく。打球が普通電動役物作動口12を通って普通電役作動口スイッチ13で検出されると、普通電動役物15が作動して遊技球が入賞しやすい開放状態となる。遊技球がその普通電動役物15に入賞すれば、その入賞球が特定入賞口スイッチ69で検出されるとともに、振分部材235に入る。その後、誘導部40における判定図柄表示装置作動口スイッチ95を通過すると、判定図柄表示装置11において図柄が変動を始める。
【0025】
遊技領域7において、普通入賞口217,218,219,224に入賞した遊技球は、それぞれ、入賞口スイッチ217a,218a、219a、224aで検出される。入賞口スイッチ217a,218a,219a,220a,224aおよび特定入賞口スイッチ69で遊技球が検出されると、所定個数の遊技球が景品として払出される。また、権利発生中において大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。カウントスイッチ23で遊技球が検出されると、所定個数の遊技球が景品として払出される。そして、カウントスイッチ23による遊技球の検出数が所定数になると大入賞口は閉成する。
【0026】
図3は、普通電動役物15、振分部材235および誘導部40の構成を詳細に示す正面図である。普通電動役物15には左右の開閉翼片233,234が設けられ、開閉翼片233,234が外側に倒れることによって特定入賞口232が入賞しやすい状態になる。すなわち、普通電動役物15が作動している状態になる。なお、普通電動役物15は、遊技球が普通電動役物作動口12に入賞して普通電役作動口スイッチ13で検出されたことに応じて作動開始する。また、開閉翼片233,234は、ソレノイド(図示せず:以下、普通電役ソレノイドという。)によって外側に倒れる。
【0027】
なお、普通電動役物15、振分部材235および誘導部40からなる構造において、特定入賞口232以降の領域が特定領域を形成する。また、この実施の形態では、普通電動役物15、振分部材235および誘導部40の各部材が分かれて設けられているが、その部材が一体として形成されていてもよい。
【0028】
特定入賞口232に遊技球が入賞すると、遊技球は特定入賞口スイッチ69で検出される。特定入賞口スイッチ69で遊技球が検出されると、所定個数の遊技球が景品として払出される。特定入賞口322に入賞した遊技球は、振分部材235に進入する。この実施の形態では、振分部材235として、3つの穴を有し、揺動可能な、いわゆる3穴クルーン90が用いられている。3穴クルーン90に進入した遊技球は3穴のうちのいずれかに入る。3穴のうちの一つは、誘導部40に至る当り玉入賞口91aである。他の穴ははずれ玉入賞口92aであり、そこに入った遊技球は機外に排出される。
【0029】
当り玉入賞口91aを流下した遊技球は、判定図柄表示装置作動口領域に設けられた判定図柄表示装置作動口スイッチ95を通過して、誘導部材としての回転体62に至る。回転体62は、遊技球を受けるような玉受入凹部63が設けられている。判定図柄表示装置作動口スイッチ95で遊技球が検出されると、判定図柄表示装置10において図柄の変動が開始される。また、遊技球は回転部材62の球受入凹部63に貯留される。図3に示す構造から明らかなように、回転部材62に遊技球が貯留される場合、その遊技球は判定図柄表示装置作動領域(判定図柄表示装置作動口スイッチ95が設けられている領域)の部分に停留しない。すなわち、遊技球貯留中では、判定図柄表示装置作動口スイッチ95が遊技球を検出することになる位置に遊技球は存在しない。
【0030】
なお、遊技球が判定図柄表示装置作動口スイッチ95を通過して検出された後では、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出がソフトウェア的に無効にされる。ソフトウェア的に無効にされるとは、遊技制御手段が、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出信号を無視することである。また、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の上部には、通過阻止部材としてのシャッター245が設けられている。シャッター245は、ソレノイド(図示せず:以下、シャッターソレノイドという。)によって、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出が無効にされるのと同タイミングで閉状態になる。シャッター245によって、後続の遊技球が特定入賞口232に入賞したとしても、回転体62にまで導かれることが防止される。すなわち、シャッター245によって流下が阻止され、左右に設けられている排出口247に導かれる。また、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出が無効にされることによって、後続の遊技球によって判定図柄表示装置10における変動開始の条件が再度成立してしまうということが防止される。
【0031】
なお、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出のソフトウェア的な無効期間は、たとえば、回転体62の回転動作終了時まで継続する。また、回転体62の回転終了時には、シャッター245が開状態にされる。すなわち、回転体62の動作終了に関連して、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出の無効が解除され、シャッター245はシャッターソレノイドによって開状態にされる。
【0032】
判定図柄表示装置10における図柄の変動は、予め決められている所定時間が経過すると停止する。すると、回転体62は、ステッピングモータである誘導部材駆動モータ(図示せず)によって、左方向または右方向に回転する。判定図柄表示装置10における停止図柄が当り図柄(たとえば左右図柄が揃ったぞろ目の図柄の組合せ)であった場合には回転体62は右回りに回転して、玉受入凹部63に貯留されていた遊技球を権利入賞口68側に誘導する。
【0033】
判定図柄表示装置10における停止図柄が当り図柄でなかった場合には回転体62は左回りに回転して、玉受入凹部63に貯留されていた遊技球をはずれ入賞口65側に誘導する。なお、回転体111は、ステッピングモータである回転体モータ(図示せず)によって回転する。
【0034】
回転体62の右側には、回転体62が右回転すると、玉受入凹部63に貯留されている遊技球を検出する権利入賞玉検出スイッチ66が設けられている。また、回転体62の左側には、回転体62が左回転すると、玉受入凹部63に貯留されている遊技球を検出するはずれスイッチ49が設けられている。
【0035】
また、普通電動役物15の正面側には、特定可変表示装置(確変用可変表示装置ともいう)99が設けられている。この特定可変表示装置99は、前述した判定図柄表示装置10の表示結果がぞろ目となって当りとなる確率が向上するか否かを抽選表示するための可変表示装置である。前述した権利入賞玉検出スイッチ66による入賞球の検出信号に基づいて、この特定可変表示装置99が可変開始され、その後所定時間の経過により停止表示され、その停止時の表示結果が所定の表示態様(たとえば1または3または5または7のいずれか)となったことに応じて、以降判定図柄表示装置10が当りの表示結果となる確率が向上した確率向上状態(確変)となる。これについては後に詳しく説明する。
【0036】
図4は、図1、図2に示したパチンコ遊技機における要部を説明するための構成図である。
【0037】
普通可変入賞球装置作動口12にパチンコ玉が入賞することにより、普通電動役物15の左右1対の可動部材16が所定期間開成する。その普通電動役物15の下方には、クルーン90からなる振分け部材が設けられており、普通電動役物15内に進入したパチンコ玉がそのクルーン90上で回転して当り玉入賞口91a、はずれ玉入賞口92aのいずれかに振分けられて入賞する。当り玉入賞口91aに入賞した入賞玉は、入賞球誘導通路114により誘導されて判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出される。
【0038】
判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出された入賞玉は、回転体62の玉受入凹部63に受入れられ、前述したように、権利入賞玉検出スイッチ66またははずれスイッチ49のいずれかの方向に振分けられる。一方、はずれ玉入賞口92aに進入したパチンコ玉は、はずれ玉誘導通路115により誘導されて機外に排出される。
【0039】
図中、18は第3種始動口であり、回転体111の凹部(第3種始動口)に受入れられた玉が回転体111により回転されて第3種始動口入賞玉検出スイッチ20により検出される。19は特別可変入賞球装置である。10は判定図柄表示装置である。
【0040】
権利入賞玉検出スイッチ66により入賞玉が検出されれば、その検出信号に基づいて確率向上判定手段198が前述した確率向上状態(確変)にするか否かを抽選により判定する。そしてその抽選結果確変にするかまたは否確変にするかの判定内容が、確変用可変表示制御手段197に与えられる。
【0041】
この確変用可変表示制御手段197は、前述した権利入賞玉検出スイッチ66による入賞玉の検出信号に基づいて、特定可変表示装置99を可変開始させた後所定時間の経過により停止させて表示結果を導出表示させる制御を行なう。その際に、確率向上判定手段198から確変にする旨の判定結果が入力されていれば、確変用可変表示制御手段197は、確変となる当り図柄(たとえば1,3,5,7のうちのいずれか)で特定可変表示装置99を停止制御する。一方、否確変である旨の判定結果が入力されておれば確変用可変表示制御手段197は、はずれ図柄(2,4,6,8,9)で特定可変表示装置99を停止制御する。
【0042】
確率向上判定手段198の判定結果は、確率向上手段195にも与えられる。確率向上手段195は、判定図柄表示装置作動口スイッチ95からの入賞玉の検出信号に応じて、判定図柄表示装置10の表示結果を当りにするかはずれにするかを抽選により決定する機能を有し、その決定の際に、確率向上状態のときには高確率で当り判定を行ない、否確変のときには低確率で当り判定を行なう機能を有する。確率向上手段195は、その当りはずれの判定結果を、判定図柄用可変表示制御手段194へ与える。
【0043】
判定図柄用可変表示制御手段194は、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の入賞玉検出信号に従って判定図柄表示装置10を可変開始させた後所定時間経過後に停止させて表示結果を導出表示させる制御を行なうものである。その停止表示制御の際に、確率向上手段195からの当りはずれの判定結果に従って、当りの判定結果が与えられている場合には判定図柄表示装置10をぞろ目の当り図柄で停止制御し、はずれの判定結果が与えられている場合には判定図柄表示装置10をぞろ目以外のはずれの表示結果で停止制御する。
【0044】
確変用可変表示制御手段197内には、表示結果早期導出表示手段196が設けられている。特定可変表示装置99が可変表示中にパチンコ玉が再度判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されて判定図柄表示装置10が変動してその表示結果が当りとなりパチンコ玉が再度権利入賞玉検出スイッチ66により検出されたときに、この表示結果早期導出表示手段196の働きにより特定可変表示装置99が早期に停止制御される。その結果、権利発生状態中に再度パチンコ玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されて権利発生状態が消滅(終了)したにもかかわらず特定可変表示装置99が通常どおり可変表示動作してなかなか表示結果が導出表示されず、遊技者がなかなか確率向上状態になるか否かを認識できない不都合が防止できる。
【0045】
図5は、遊技制御基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。図5には、制御基板として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、駆動制御基板71および表示制御基板80が示されている。
【0046】
払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70および表示制御基板80には、マイクロコンピュータ等が搭載されており、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やI/Oポートが設けられている。
【0047】
払出制御基板37には、球払出装置97、および、カードユニット50が接続される。ランプ制御基板35には、遅延表示ランプ299、遊技効果LED28a,28b,28c、賞球ランプ51、球切れランプ52、役物飾りランプ76および、装飾ランプ25が接続される。音制御基板70にはスピーカ27が接続される。
【0048】
駆動制御基板71には、回転体90を回転させるための回転体用モータ93、玉振分用の回転体62を回転させるための振分装置用モータ61および、第3種始動入賞口18の回転体を回転させるための第3種始動口用モータ96が接続されている。
【0049】
表示制御基板80には、権利発生状態にさせるか否かにかかわる表示結果を導出表示する判定図柄表示装置10と、特定可変表示装置(確変用可変表示装置)99とが接続されている。
【0050】
遊技制御基板31には、遊技制御プログラムにしたがってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータ)53と、スイッチ回路58と、ソレノイド回路59と、情報出力回路64と、アドレスデコード回路67とが設けられている。
【0051】
基本回路53は、遊技制御用のマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)54、ワークメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)55、制御用のプログラムにしたがって制御動作を行なうCPU56、I/Oポート57を含む。基本回路53は、定期的(たとえば2msec毎)にROM54に記憶されている遊技制御プログラムを先頭から繰返し実行する。たとえば、図6を用いて後述する処理を実行する。なお、払出制御基板37、音制御基板70、ランプ制御基板35、駆動制御基板71および表示制御基板80もかかる基本回路53と同様の構成を有している。
【0052】
スイッチ回路58は、各種スイッチからの信号を基本回路53に与える回路である。スイッチ回路58には、普通電動役物作動口スイッチ13、判定図柄表示装置作動口スイッチ95、確変判定用スイッチ112、はずれスイッチ49、カウントスイッチ23、権利入賞玉検出スイッチ66、通常入賞玉検出スイッチ98、第3種始動口入賞玉検出スイッチ20、特定入賞口スイッチ69、満タンスイッチ48、玉切スイッチ47、および、賞球カウントスイッチ55等が接続される。
【0053】
情報出力回路64は、基本回路53から与えられるデータにしたがって、確率変動が生じて確率変動状態となっていることを示す確変情報、権利発生状態となっていることを示す大当り情報、普通電動役物作動口12に入賞した回数、判定図柄表示装置10が当りの表示態様を導出表示した回数等を示す情報をホール用管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する回路である。
【0054】
ソレノイド回路59は、普通可変入賞球装置15の可動部材16を動作させる特定入賞口用ソレノイド17および特別可変入賞球装置19の可動部材21を動作させる第3種特別電動役物用ソレノイド22を遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って駆動する回路である。
【0055】
遊技制御基板31から払出制御基板37、音制御基板70、ランプ制御基板35、駆動制御基板71および表示制御基板80には、指令情報の一例となるコマンドが送信される。
【0056】
遊技制御基板31から払出制御基板37に伝送されるコマンドには、賞球の払出制御に関する指令情報としてのコマンドと、貸玉の払出制御に関する指令情報としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマンド、玉貸し禁止解除コマンド等)とが含まれる。
【0057】
遊技制御基板31から表示制御基板80に伝送されるコマンドは、判定図柄の表示結果を導出する判定図柄表示装置10の可変表示制御に関する指令情報として用いられる表示制御コマンドと、特定可変表示装置99の可変表示制御に関する指令情報として用いられる表示制御コマンドとである。可変表示制御は、送信されてきた表示制御コマンドにもとづいて表示制御基板80に搭載されている表示制御用マイクロコンピュータによって行なわれる。この表示制御コマンドはそれぞれ1バイトデータからなるMODEデータとEXTデータとの2組の2バイトデータから構成されている。MODEデータは変動開始コマンドや確定図柄指定コマンド等のコマンド種別を示すデータであり、EXTデータはMODEデータにより示されたコマンド種別のうちの特定の表示制御内容を具体的に指定するデータである。
【0058】
具体的には、遊技制御基板31は、当り玉入賞口91aに打玉が入賞したことを判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出され、検出されたことにもとづいて判定図柄表示装置11の可変表示を開始させる表示制御コマンド(たとえば、変動パターンコマンドや図柄確定コマンド等)を表示制御基板80に送信する。また、遊技制御基板31は、権利入賞玉検出スイッチ66により入賞玉が検出されたことに基づいて特定可変表示装置99の可変表示を開始させる表示制御コマンド(たとえば、変動パターンコマンドや図柄確定コマンド等)を表示制御基板80に送信する。一方、表示制御基板80は、かかる表示制御コマンドを解析し、解析結果にもとづいて判定図柄表示装置10や特定可変表示装置99の表示状態を表示制御する。
【0059】
遊技制御基板31から駆動制御基板71に伝送されるコマンドは、各種回転体90,62,111を回転させるためのモータの回転制御に関する指令情報として用いられる駆動制御コマンドである。回転制御は、送信されてきた駆動制御コマンドにもとづいて駆動制御基板71に搭載されている駆動制御用マイクロコンピュータによって行なわれる。
【0060】
具体的には、遊技制御基板31は、判定図柄表示装置10に表示結果を導出表示させるための表示制御コマンド(たとえば、図柄確定コマンド等)を送信し、かつ、モータを時計回りに1回転させるか、反時計回りに1回転させるか否かの指令の駆動制御コマンドを送信する。一方、駆動制御基板71は、かかる駆動制御コマンドを解析し、解析結果にもとづいてモータの回転を行ない、回転体を時計回りまたは反時計回りに回転させることができる。
【0061】
また、遊技制御基板31から音制御基板70に伝送されるコマンドは、スピーカ27から出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報として用いられる音制御コマンドである。音制御基板70では、音制御用マイクロコンピュータが搭載されており、この音制御用マイクロコンピュータが、音制御コマンドに応じてスピーカ27からの出力される音声の制御を行なう。
【0062】
さらに、遊技制御基板31からランプ制御基板35に伝送されるコマンドは、遊技効果LED28a、賞球ランプ51、玉切れランプ52、および、装飾ランプ25の制御のための指令情報として用いられるランプ制御コマンドである。ランプ制御基板35では、ランプ制御用マイクロコンピュータが搭載されており、かかるランプ制御用マイクロコンピュータが、ランプ制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【0063】
基本回路53は、普通電動役物作動口スイッチ13、カウントスイッチ23、通常入賞玉検出スイッチ98、特定入賞口スイッチ69、および第3種始動口入賞玉検出スイッチ20からの検出信号にもとづいて、所定個数の景品玉を払出すための賞球信号を払出制御基板37に出力する。払出制御基板37では、その出力されてきた賞球信号にもとづいて球払出装置97を制御して所定個数の景品玉を払出すための制御を行なう。
【0064】
具体的には、特別可変入賞球装置19の大入賞口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば15個の景品玉が払出され、普通電動役物作動口12に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば6個の景品玉が払出されるといったように、それぞれの入賞口により払出される景品玉が異なるように制御される。
【0065】
遊技制御基板31から払出制御基板37に送られた賞球個数信号は、払出制御基板37に設けられた払出制御用マイクロコンピュータ(図示省略)により受信される。払出制御用マイクロコンピュータは、球払出装置97を駆動して賞球個数信号により特定される個数の賞球を払出す制御を行なう。なお、遊技制御基板31、払出制御基板37、球払出装置97等により遊技価値付与手段が構成されている。
【0066】
図6は、遊技制御基板31により実行される遊技制御メイン処理のフローチャートを説明するための図である。なお、遊技制御メイン処理においては、SA01において、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理や、RAMにエラーが含まれているか判定され、エラーが含まれている場合には、RAMを初期化することおよび各種フラグの初期化設定などの処理等のイニシャル処理が行なわれるがここではその説明を省略する。
【0067】
SA02においてポートからのデータまたは信号を入力、ポートへデータを出力、および各制御基板へコマンド出力(払出制御基板、音制御基板、ランプ制御基板、駆動制御基板、表示制御基板)を行うポート入出力処理が行なわれる。
【0068】
SA03において、普通図柄表示装置11の表示結果が確率向上状態に制御される確変図柄による当りとなったときに確率変動継続期間を複合化または調整・制限する処理等を行なう確率変動継続期間制御処理が行なわれ、SA04により、普通電動役物(普通可変入賞球装置)15を制御する処理が行なわれる。SA05により、確率変動制御処理が行なわれる。SA06により、判定図柄表示装置10を可変表示制御する処理が行なわれる。SA06aにより、特定可変表示装置99を制御するための特定可変表示装置制御処理が行なわれる。このSA06aにより、確変用可変表示制御手段197が構成されている(図4参照)。
【0069】
SA07において、玉振分用の回転体62の回転を制御する処理が行なわれ、SA08において権利発生状態となったときの所定の遊技価値を遊技者に付与する制御を行う処理が行なわれ、SA08aにおいて遊技制御基板31から表示制御基板80へ表示制御用のコマンドを送信する処理が行なわれ、SA09において特定可変表示装置99や判定図柄表示装置10の表示結果として所定の表示態様または特定の表示態様を導出表示するか否か等の決定に用いられるランダムカウンタの乱数を更新する処理が行なわれる。以下、SA03からSA08およびSA09の処理内容についてサブルーチンプログラムを用い説明する。
【0070】
図7は、確率変動継続期間制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【0071】
まず、SB01において確率向上中に再度確変図柄により当りとなったか否かの判定がなされ、当りのときはSB02において確変継続期間複合化処理が実行され、当りでなかったときはSB03において現在確変フラグが「オン」状態であるか否かの判別がなされ、「オン」状態であるときには確変(確率変動状態)となったときの確変抽出値のチェックがSB04において行なわれる。
【0072】
具体的には、後述する確率変動状態(確変)にするか否かの判定に用いられる数値データを更新するランダムカウンタ5の抽出値(SJ02、SK05参照)が、SB04でいう「確変となったときの確変抽出値」のことであり、確変抽出値が200〜255の間であったときにはSB05に移行し、確変抽出値が100〜149の間であったときにはSB08へ進み、確変抽出値が50〜99の間であったときにはSB11へ進み、確変抽出値が150〜199の間であったときにはSB14へ進む。SB05では当りとなったときの確率を降下させるための所定条件である大当り回数が所定値に達したか否かの判別がなされる。所定値に未だ達していなかったときには、SB06において大当りが発生したか否かの判別がなされ、大当りが発生する毎にSB07において記憶バッファに記憶されている大当り回数に「1」加算する処理がなされる。
【0073】
SB08では当りとなったときの確率を降下させるための所定条件である判定図柄表示装置10の可変表示回数が所定値に達したか否かの判別がなされる。所定値に未だ達していなかったときには、SB09において判定図柄表示装置10の表示状態が可変表示中から停止されたか否かの判別がなされ、停止されたときにはSB10において記憶バッファに記憶されている判定図柄表示装置10の可変表示回数に「1」加算する処理がなされる。
【0074】
SB11では当りとなったときの確率を降下させるための所定条件である普通電動役物15の開成回数が所定値に達したか否かの判別がなされる。所定値に未だ達していなかったときには、SB12において普通電動役物15が開成状態から閉成状態になったか否かの判別がなされ、閉成状態になったときにはSB13において記憶バッファに記憶されている普通電動役物15の開成回数に「1」加算する処理がなされる。
【0075】
SB14では当りとなったときの所定条件である大当りが発生したか否かの判別がなされ、発生していないときにはそのまま確率変動継続期間制御処理のサブルーチンプログラムが終了される。
【0076】
なお、SB05,SB08,SB11およびSB14のそれぞれにおいて肯定的な判別がなされたとき、すなわち確率を降下させるための所定条件が成立したと判別されたときは、現在の確変フラグをクリアする処理がSB15からSB17において行なわれる。
【0077】
本実施形態においては、確率向上状態中にさらに確変が発生したときに所定の条件が複合されることとなるが、SB15においてかかる確変継続期間が複合されたか否かの判別がなされ、複合されているときにはSB17に移行し所定の確変継続期間が終了した確変フラグに対応する確変フラグをクリアする処理がなされ、複合されていなかったときにはSB16において確変フラグをクリアする処理がなされる。たとえば、確変抽出値が200〜255の間で当ったときには確変フラグ「0」がセットされ、確変抽出値が100〜149の間で当ったときには確変フラグ「1」がセットされ、確変抽出値が50〜99の間で当ったときには確変フラグ「2」がセットされ、確変抽出値が150〜199の間で当ったときには確変フラグ「3」がセットされるとしたときに、まず確変抽出値が150〜199の間で当った後、その確率向上状態中に確変抽出値が200〜255の間で当たり、さらに50〜99の間で当ったときには確変フラグ「3」,確変フラグ「0」,確変フラグ「1」の順で記憶バッファに記憶され、前述したSB14で肯定的な判別がなされたときにSB17において確変フラグ「3」がクリアされ、その後SB05で肯定的な判別がなされたときにSB17において確変フラグ「0」がクリアされ、さらにSB08で肯定的な判別がなされたときにSB17において確変フラグ「1」がクリアされ、確変継続期間が終了する。すなわち、SB02における確変継続期間複合化処理においては当りとなった確変図柄に対応する確変フラグを記憶バッファに順番に記憶し、それぞれの所定条件を満足したときに、SB15からSB17の処理において満足した所定条件に対応する確変フラグをクリアする処理がなされている。これにより、遊技者は多様性のある遊技を楽しむことができるとともに、同じ確変図柄で当りとなれば所定条件が加算され、大当りまでの前提ゲームを楽しむ期間が延長され、遊技の興趣を向上させることができる。なお、このように確変フラグを記憶して確変継続期間複合化処理を行なうものに限らず、当るごとに現在記憶されている確変フラグをクリアし当該当ったことによりセットされる確変フラグを記憶バッファに記憶するようにしてもよい。また、複数種類の確変終了条件を予め設けている例について説明したが、これに限らず、すべて同じ確変終了条件となるように予め設けてもよい。
【0078】
図8(a)は、図6のSA04に示された普通電動役物制御処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。まずSC01により、普通電動役物作動口スイッチ13がONになったか否かの判断がなされる。パチンコ玉が普通電動役物作動口12に入賞して普通電動役物作動口スイッチ13により検出されれば、制御がSC2へ進み、第3種特別電動役物用ソレノイド22を所定期間ONにする処理がなされる。その結果、普通電動役物(普通可変入賞球装置)15が所定期間開成する第1の状態となる。
【0079】
図8の(b)は、図6のSA05に示された確率変動制御処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。まずSJ01により、権利入賞玉検出スイッチ66がONになっているか否かの判断がなされる。入賞玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されれば、制御がSJ02へ進み、ランダムカウンタ5のカウント値が抽出される。このランダムカウンタ5は、後述する図15に示されており、0からカウントアップしてその上限である256までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。
【0080】
SJ03により、その抽出されたランダムカウンタ5の抽出値(確変抽出値)が50以上であるか否かの判断がなされる。50未満の場合にはこのサブルーチンプログラムが終了するが、50以上の場合には制御がSJ04へ進み、確変予定フラグをセットする処理がなされる。このように、本実施形態においては、確変向上状態を権利発生状態となることにより確変フラグに変えて確変予定フラグをセットするように設定し、確率向上状態を一時終了するように制御している。これにより、遊技場側と遊技者側とのそれぞれに対する利潤のバランスを調整し射幸性を抑え、確変終了となる契機を遊技者に容易に認識させるとともに遊技者に安心感を与え、さらに、権利発生状態中に判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となる確率が向上していると再度特別領域に入賞し、発生している権利が消滅してしまう不都合の発生を未然に防止することができる。次に制御がSJ05へ進み、確変図柄停止フラグがセットされる。この確変図柄停止フラグとは、前述した特定可変表示装置99の可変表示を停止させるためのフラグである。図8(b)の二点鎖線で示したSJ01〜SJ04により、確率向上判定手段198が構成されている(図4参照)。
【0081】
図9は、判定図柄表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【0082】
まず、SD01において、普通電動役物15に入賞した打玉を検出する特定入賞口スイッチ69が「オン」状態であるか否かの判別がなされる。すなわち、特定入賞口スイッチ69から打玉を検出したことにもとづく検出信号が送信されてきたか否かの判別処理が行なわれる。入賞していたときには、SD02において入賞個数を特定するための特定入賞口チェックフラグを「1」加算する処理が行なわれる。たとえば、入賞した打玉が2個であったときには、特定入賞口チェックフラグとして「2」がセットされる。
【0083】
SD03において、現在特定入賞口をチェック中であるか否かの判別がなされ、SD04とSD17においては判定図柄表示装置作動口スイッチ14またははずれスイッチ49が「オン」状態であるか否かの判別がなされる。
【0084】
SD04において肯定的な判別がなされたときには、SD05において現在の遊技状態が確率向上状態であるときにセットされる確変フラグが「オン」状態であるか否かの判別がなされる。
【0085】
確変フラグが「オン」状態であるときには、打玉の入賞に対応して記憶される保留記憶に対し、SD07において高確率状態での大当り判定処理が行なわれ、確変フラグが「オン」状態でなかったときには、SD06において打玉の入賞に対応して記憶される保留記憶に対し、低確率状態(通常確率状態)での大当り判定処理が行なわれる。図9の二点鎖線で囲んだSD05〜SD07により、確率向上手段198(図4参照)が構成されている。
【0086】
SD08においては、特別装置異常時間をクリアする処理とSD02でセットされる特定入賞口チェックフラグを「1」減算する処理がなされる。これは、特別入賞装置8に入賞した打玉が判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されたことに対応している。
【0087】
SD09においては、判定図柄表示装置10が可変表示中であるか否かの判別がなされ、可変表示中でなかったときにはSD11において判定図柄表示装置10における可変表示を開始する処理が行なわれ、可変表示中であったときにはSD10において判定図柄表示装置10の可変表示処理が行なわれる。
【0088】
SD12においては、判定図柄表示装置10の変動時間がタイムアウトしたか否かの判別がなされる。タイムアウトしているときには、SD13において可変表示を停止する処理がなされ、停止図柄が特定の表示態様となる大当り図柄であるか否かの判別がなされ、大当りが発生する図柄であったときにはSD15において、大当りとなる旨を示す当りフラグをセットする処理が行なわれる。図9の二点鎖線で囲まれたSD09〜SD13により、判定図柄用可変表示制御手段194(図4参照)が構成されている。SD16において振分装置60の回転体62を駆動させるための振分装置誘導フラグがセットされる。
【0089】
以上、SD04において判定図柄表示装置作動口スイッチ95により打玉が検出され、判定図柄表示装置の可変表示を行なうときの処理について説明したが、判定図柄表示装置作動口スイッチ95により打玉が検出されなかったときの処理内容について以下説明する。
【0090】
SD17において、はずれ図柄スイッチ49により打玉が検出され「オン」状態となったか否かの判別がなされ、「オン」状態でないときは特別装置異常時間を「1」加算し、その特別装置異常時間があらかじめ設定されている時間をオーバーしているか否かの判別がSD19において行なわれ、オーバーしているときにはSD20において特別装置異常フラグをセットする処理が行なわれる。なお、かかる特別装置異常フラグは、遊技者による不正行為や、誘導通路の玉詰まり等が発生したときにセットされる。
【0091】
SD21においては、打玉がはずれスイッチ49により検出されたことにより、特別装置異常時間をクリアし特定入賞口チェックフラグを「1」減算する処理が行なわれ、SD22において判定図柄表示装置11が可変表示中であるか否かの判別がなされ、可変表示中であるときには前述したSD10へ移行され、可変表示中でないときには判定図柄表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを終了する。
【0092】
図10(a)は、図9のSD06で示された低確率状態での大当り判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであり、図10(b)は、図9のSD07により示された高確率状態での大当り判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
【0093】
図10(a)を参照して、SP01により、ランダムカウンタ1のカウント値を抽出する処理がなされる。このランダム1カウンタは、後述する図15に示されているように、0からカウントアップしてその上限である256までカウントアップした後再度0からカウントアップするカウンタであり、判定図柄当り判定用に用いられるカウンタである。次にSP02により、そのランダムカウンタ1の抽出値が「3」であるか否かの判断がなされる。「3」である場合にはSP03により大当りの判定がなされる一方、「3」でない場合にはSP04によりはずれの判定がなされる。この大当りの判定、はずれの判定の結果は、フラグとして記憶されている。
【0094】
図10(b)を参照して、SQ01により、ランダム1カウンタのカウント値が抽出され、SQ02により、その抽出値が0以上で9以下か否かの判断がなされる。0以上で9以下の場合にはSQ03により、大当りの判定がなされる。一方、抽出値が10以上であった場合にはSQ04によりはずれの判定がなされる。その結果、高確率状態のときには、大当りとなる確率が、低確率状態のときに比べて10倍となる。
【0095】
図11(a)は、図9のSD13に示された判定図柄表示装置停止処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。SG01により、大当り判定がなされているか否かの判断がなされる。この判断は、前述したSP03、SP04またはSQ03、SQ04の判断結果に基づいて行なわれる。大当り判定がなされていない場合にはSG03により、判定図柄表示装置10をはずれ図柄(ぞろ目以外の図柄)で停止させる制御がなされる。一方、大当りと判定されている場合には制御がSG02へ進み、判定図柄表示装置10を当り図柄(ぞろ目の図柄)で停止させる制御がなされる。
【0096】
図11(b)は、SA06aに示された特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。SH01により、権利入賞玉検出スイッチ66がONになったか否かの判断がなされる。なっていない場合には制御がSH05に進むが、なっている場合には制御がSH02へ進む。SH02では、確変表示タイマがタイムアップ済みであるか否かの判断がなされる。この確変表示タイマは、後述するSH04によりセットされるタイマであり、特定可変表示装置99を可変表示させるための時間を計時するタイマである。この段階では、確変表示タイマがまだセットされておらず、前回にセットされた確変表示タイマがタイムアップ済みの段階であるために、制御がSH03へ進み、特定可変表示装置99の可変表示時間を決定する処理がなされる。
【0097】
この処理は、特定可変表示装置99の今回の表示結果が当りになるか否かすなわちSJ04により確変予定フラグがセットされているか否か等を考慮して、時間の決定がなされる。たとえば、確変図柄停止フラグがセットされており今回の特定可変表示装置99の表示結果が当りとなる場合には、表示結果の導出表示前において徐々に可変表示動作(スクロール動作)の速度を遅くして可変表示動作を遊技者が十分に視認できるようにするとともに長い時間可変表示動作させ、その後表示結果を導出表示させるように制御する。その可変表示時間が、このSH03により決定される。
【0098】
次にSH04により、その決定された時間を確変表示タイマにセットする処理がされる。次にSH05により、確変表示タイマがタイムアップした時であるか否かの判断がなされる。まだタイムアップした時でない場合にはこのサブルーチンプログラムが終了する。このSH05は、確変表示タイマがタイムアップした直後に特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムが実行された際に1回のみYESの判断がなされる。
【0099】
一方、SH04によりセットされた確変表示タイマがまだタイムアップしていない段階すなわち特定可変表示装置99が可変表示動作している段階において、再度パチンコ玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出された場合には、SH01によりYESの判断がなされてSH02へ進み、確変表示タイマがタイムアップ済みであるか否かの判断がなされる。この段階ではまだタイムアップ済みでないために、制御がSH06へ進み、確変表示タイマを変更設定する処理がなされる。この変更設定は、たとえば確変表示タイマを「0」に変更設定する。なお、「0」に限らず、たとえば3秒程度の短い時間に変更設定してもよい。次に制御がSH05へ進み、確変表示タイマがタイムアップしたときであるか否かの判断がなされる。SH06により変更設定された確変表示タイマがタイムアップした段階で(たとえば0に変更設定した場合には直ちに)SH05によりYESの判断がなされて制御がSH07へ進み、確変図柄停止フラグがONになっているか否かの判断がなされる。
【0100】
この確変図柄停止フラグは、前述したSJ05によりセットされるフラグであり、特定可変表示装置99を当り図柄で停止表示させるためのフラグである。確変図柄停止フラグがセットされていない場合にはSH08によりはずれ図柄がセットされる。そのはずれ図柄がSA08aにより遊技制御基板31から表示制御基板80へ送信される。
【0101】
一方、確変図柄停止フラグがセットされている場合にはSH09へ進み、確変図柄停止フラグがクリアされ、SH10により、確変抽出値に応じた当り図柄がセットされる。たとえば確変抽出値が200〜255(図7参照)の間のいずれかの場合には、特定可変表示装置99が「7」で停止制御される。確変抽出値が100〜149の間のいずれかの場合には、特定可変表示装置99が「1」で停止制御される。確変抽出値が50〜99の間の場合には、特定可変表示装置99が「3」で停止制御される。確変抽出値が150〜199の間の場合には、特定可変表示装置99が「5」で停止制御される。次に制御がSH10aへ進み、特定可変表示装置99を停止させるためのコマンドがセットされる。この停止コマンドがSA08aにより遊技制御基板31から表示制御基板80へ送信される。
【0102】
前述したSH06とSH10aとにより、表示結果早期導出表示手段196(図4参照)が構成されている。
【0103】
図12は、振分装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【0104】
まず、SE01において、振分装置60が動作中であるか否かの判別がなされる。すなわち、振分装置用モータ61により回転体62が回転されているか否かの判別がなされ、SE02において振分装置誘導フラグが「オン」状態であるか否かの判別がなされる。ここで否定的な判別がなされたときに、SE14,SE15に移行され、権利入賞玉検出スイッチ66が「オン」状態と判別されたときには、不正行為が発生している可能性が高いため権利入賞口異常フラグがセットされる。
【0105】
SE03においては、当りフラグがセットされているか否かの判別がなされ、セットされているときには制御がSE04に進み、SE04において振分装置60により権利入賞口68に打玉を誘導しSE06において当りフラグをクリアする処理がなされ、セットされていないときにはSE05において振分装置60によりはずれ入賞口65に打玉を誘導する処理がなされる。振分装置60を駆動制御して権利入賞口68に誘導する処理としては、回転体の玉受入凹部に停留している打玉を右側に設けられている権利入賞口68に入賞させるように、回転体を時計回りに回転させる処理がなされる。
【0106】
SE07においては、振分装置60を動作させる処理が行なわれ、SE08において権利入賞玉検出スイッチ66により打玉の検出が行なわれた否かの判別がなされ、検出が行なわれていたときにはSE11からSE13において大当り中であるときに、現在セットされている大当り消滅フラグがセットされ、大当り中でなかったときには、大当りフラグと大当り初期化データをセットする処理がなされる。
【0107】
SE08において権利入賞玉検出スイッチ66により打玉の検出が行なわれていないときにはSE09においてはずれスイッチ49により打玉が検出されたか否かの判別がなされる。
【0108】
権利入賞玉検出スイッチ66またははずれスイッチ49のいずれかにおいて、打玉が検出されたときにはSE10において振分装置誘導フラグをクリアする処理がなされ、検出されていないときには、振分装置制御処理のサブルーチンプログラムを終了する。
【0109】
図13は、大当り制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【0110】
まず、SF01において、SE12において大当りフラグがセットされたか否かの判別がなされ、セットされていないときには大当り制御処理を終了し、セットされているときには、SF02において第3種始動入賞口18に打玉が入賞したか否かの判別がなされ、入賞していたときには実行カウントを「1」加算する処理をSF03において行ない、SF04とSF05においてかかる実行カウントがあらかじめ定められた「16」以上となったか否かの判別がなされ、「16」以上であるときには繰返継続制御を終了するための大当り消滅フラグがセットされる。
【0111】
SF06においては、特別可変入賞球装置19が開放中であるか否かの判別がなされ、開放中でないときにはSF07において可動部材を開放させる処理が行なわれる。すなわち、可動部材21が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となるように、第3種特別電動役物用ソレノイド22を駆動させるための指令信号を送信する処理がなされる。
【0112】
SF08においては、特別可変入賞球装置19の開放時間がタイムアウトしたか否かの判別がなされ、タイムアウトしているときにはSF18において特別可変入賞球装置19の開放時間をクリアする処理がなされ、タイムアウトしていないときにはSF09において特別可変入賞球装置19の開放時間に「1」加算する処理を行ない、SF10においてカウントスイッチ23により打玉が検出されたか否かの判別がなされ、検出されているときにはSF11において特別可変入賞球装置19に入賞した打玉数に「1」加算する処理が行なわれる。
【0113】
SF12においては、特別可変入賞球装置19に入賞した打玉数があらかじめ定められた「10」に達したか否かの判別がなされ、達しているときにはSF13において特別可変入賞球装置19の開放回数に「1」加算し可動部材を閉じた状態にし閉鎖する処理が行なわれる。
【0114】
SF14においては、大当り消滅フラグが「オン」状態であるか否かの判別がなされ、「オン」状態であるときにはSF15において特別可変入賞球装置19の開放回数が「16」であるか否かの判別がなされ、大当り消滅フラグが「オン」状態であるときまたは開放回数が「16」であるときにSF16において大当りフラグをクリアする処理を行ない大当り制御処理を終了する。
【0115】
次に制御がSF16aへ進み、確変予定フラグがONになっているか否かの判断がなされる。ONになっていない場合にはこのサブルーチンプログラムは終了するが、ONになっている場合には制御がSF16bへ進み、確変フラグをONにするとともに、確変予定フラグをOFFにする処理がなされる。その結果、開放回数が最終ラウンドである「16」に達してその16ラウンド目の開放が終了した段階で、確変フラグがONとなり、以降確率向上状態となる。この確変フラグのセットは、前述したように、確変抽出値の値に応じて、複数種類の値にセットされる。
【0116】
なお、別実施の形態として、SF16aとSF16bとを削除し、図13の破線で示したSF05a〜SF05cの各ステップをSF05とSF06との間に挿入してもよい。すなわち、SF05の次に制御がSF05aへ進み、大当り消滅フラグがセットされているか否かの判断がなされ、セットされていない場合にはSF06へ進むが、セットされている場合にはSF05bにより、確変予定フラグがONになっているか否かの判断がなされる。なっていない場合にはSF06へ進むが、なっている場合にはSF05cへ進み、確変フラグをONにするとともに確変予定フラグをOFFにする処理がなされる。
【0117】
この別実施の形態を採用することにより、権利発生状態中に再度権利入賞玉検出スイッチ66により入賞玉が検出されたときあるいは権利発生状態中に所定の上限個数の入賞玉が第3種始動口入賞玉検出スイッチ20により検出されて権利が消滅したときに、確変フラグがONにセットされることとなり、それ以降確率向上状態となる。
【0118】
なお、SF02において、第3種始動入賞口18に打玉が入賞していないときであっても、SF17において現在特別可変入賞球装置19が作動中であるか否かの判別を行ない作動中であるときには、前述したSF08から移行の処理が行なわれることとなる。
【0119】
図14は、乱数更新処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。SG01では5バイトの大きさを有する乱数を算術式を用いて作成している。
【0120】
式:Mn=M×5+211 mod 2565
かかる算術式の「M」は、現在の乱数値を表しそれを5倍して211を加算する。「mod 2565」は前記で作成した値を2565で割った余り値を意味し、この余りが次の乱数値「Mn」となる。
【0121】
SG02では、上記の算術式を用いて作成した値をそれぞれ1バイトごとに分割し1バイトの乱数としてそれぞれRAMに記憶する。
【0122】
図15は、遊技制御基板31側の基本回路53が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。図15には、ランダムカウンタ1、ランダムカウンタ2、ランダムカウンタ3、ランダムカウンタ4、ランダムカウンタ5の5種類のランダムカウンタが示されている。それぞれの1バイトに分割された乱数は、たとえば、ランダムカウンタ1は判定図柄当り判定に用いられ、ランダムカウンタ2は判定図柄表示用に用いられる。それぞれの乱数は1バイトであるので0〜255の値をとり、それぞれ256通りの値を有する。各ランダムカウンタ1〜6は、遊技球が判定図柄表示装置作動口スイッチ95で検出されたときに、それぞれ抽出され記憶エリアに格納される。
【0123】
図16は、乱数に対応した判定図柄表示装置10の出目図柄を説明するための図である。大当りとはずれの場合にランダムカウンタ2(0〜255)の値をそれぞれ対応する図柄に振り分けられている。判定図柄を大当たりとする場合には、ランダムカウンタ2の値が0〜19の場合は判定図柄「1」を、20〜39の場合は判定図柄「3」を、40〜59の場合は判定図柄「5」を、60〜79の場合は判定図柄「7」を、80〜255の場合は判定図柄「9」を、判定図柄表示装置10に表示する。
【0124】
また、判定図柄をはずれとする場合には、ランダムカウンタ2の値が0〜50の場合は判定図柄「0」を、51〜101の場合は判定図柄「2」を、102〜152の場合は判定図柄「4」を、153〜203の場合は判定図柄「6」を、204〜255の場合は判定図柄「8」を、判定図柄表示装置10に表示する。
【0125】
図17は、乱数に対応した所定回数を説明するための図である。すなわち、確率変動継続期間を制御するための期間長さ(回数)を選択するものである。ランダムカウンタ3の値が0〜99であれば所定回数「1回」が選択され、100〜239であれば所定回数「3回」が選択され、240〜253であれば所定回数「5回」が選択され、254であれば所定回数「10回」が選択され、255であれば所定回数「100回」が選択される。
【0126】
図18は、乱数に対応した対象ゲームを説明するための図である。すなわち、確変予定フラグをセットするか否か、および、確変予定フラグがセットされたときの確率変動継続期間を制御するために期間長さの対象となるゲームあるいは遊技状態を選択するものである。ランダムカウンタ5の値が0〜49であれば確変予定フラグはセットされることがなく、50〜99であれば所定回数「可変入賞球装置作動回数」が選択され、100〜149であれば所定回数「判定図柄変動回数」が選択され、150〜199であれば「大当りするまで」が選択され、200〜255であれば所定回数「大当り回数」が選択される。なお、本実施形態においては、ランダムカウンタ5を用いて確変予定フラグをセットするか否か、および、確変予定フラグがセットされたときの確率変動継続期間を制御するために期間長さの対象となるゲームを選択する例について説明したが、これに限らず、ランダムカウンタ5を用いて確変予定フラグをセットするか否かを決定し、確変予定フラグがセットされたときに図15のランダムカウンタ4を用いて対象となるゲームを選択するようにしてもよい。
【0127】
図19は、図11(b)の特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムの他の例を示すフローチャートである。図11(b)の特定可変表示装置制御処理との相違点について主に説明する。SH01により、権利入賞玉検出スイッチがONになっているか否かの判断がなされ、なっている場合にはSH03により、特定可変表示装置99の可変表示時間が決定される。この決定は、図11(b)で説明したのと同様に、特定可変表示装置99の表示結果が当りとなるか否かを考慮して決定される。SH04により、決定された時間が確変表示タイマにセットされ、SH11により、確変表示タイマが計時中であるか否かの判断がなされる。通常時においては、このSH11によりNOの判断がなされてSH05により、確変表示タイマがタイムアップ時であるか否かの判断がなされる。そして、SH04によりセットされた確変表示タイマがタイムアップした瞬間だけSH05によりYESの判断がなされてSH07へ進み、図11(b)で示したSH07〜SH10aと同様の制御がなされる。このSH05は、確変表示タイマがタイムアップした直後に特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムが実行されたときに1回のみYESの判断がなされる。
【0128】
特定可変表示装置99の可変表示中においてはSH11によりYESの判断がなされて制御はSH12へ進み、判定図柄表示装置10が可変表示中(変動中)であるか否かの判断がなされる。通常時においては判定図柄表示装置10が変動中でないために、NOの判断がなされて制御がSH05へ進むこととなる。
【0129】
一方、特定可変表示装置99が可変表示中すなわち確変表示タイマが計時中において再度パチンコ玉が判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されれば判定図柄表示装置10が可変表示されるのであり、その異常時においてはSH12によりYESの判断がなされる。そしてSH13により、判定図柄表示装置10の表示結果が大当りとなる大当り判定がなされているか否かの判断がなされる。SP03またはSQ03により大当り判定が事前になされている場合には、制御はSH14へ進み、判定図柄表示装置10の可変表示残り時間に応じて確変表示タイマを変更設定する処理がなされた後SH05へ進む。このSH14による変更設定は、判定図柄表示装置10の表示結果が導出表示されてパチンコ玉が回転体62により右回転誘導されて権利入賞玉検出スイッチ66により検出される以前の段階で特定可変表示装置99が停止されるような時間に変更する。
【0130】
その結果、発生した権利が消滅する以前の段階で特定可変表示装置99の表示結果が導出表示されて遊技者が確変状態になるか否かを認識することができる。
【0131】
図20は、以上説明したいわゆる判定図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機の動作を説明するためのタイミングチャートであり、(a)が従来のものであり、(b)が本発明を示している。
【0132】
まず、図20(a)に基づいて従来のものについて説明する。判定図柄表示装置作動口スイッチ95によりパチンコ玉が検出されて検出パルスが導出されれば、判定図柄表示装置10が可変開始した後停止する。その停止時に当り図柄(たとえばぞろ目)が表示されれば、回転体62が回転して玉受入凹部63に貯留されている玉が権利入賞玉検出スイッチ66側に誘導されて検出される。その検出パルスが導出された瞬間特定可変表示装置99が可変表示を開始するとともに、権利発生状態となる。この状態で、入賞玉が再度判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されてその検出パルスが導出された場合には、判定図柄表示装置10が再度可変表示して停止制御され、その停止時に当り図柄(ぞろ目)が表示されれば、再度回転体62が回転して貯留玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されることとなる。前述したように、権利発生状態で2回目の権利入賞玉検出スイッチ66の検出パルスが導出されればその権利発生状態は消滅することとなる。ところが、この権利が消滅した時点では、特定可変表示装置99の表示結果がまだ導出表示されていない可変表示中の段階であるために、遊技者にしてみれば、確率向上状態になるか否かの抽選表示の結果が出ないうちに権利が消滅してしまうこととなり、不都合な状態となる。
【0133】
図20(b)に示す本発明の場合には、まず、判定図柄表示装置作動口スイッチ95による入賞玉の検出パルスに応じて判定図柄表示装置10が可変開始した後停止し、その停止図柄が当り図柄であった場合には玉が権利入賞玉検出スイッチ66側に誘導されて検出されてその検出パルスの導出に応じて権利が発生するとともに特定可変表示装置99が可変開始する。この段階までは、図20(a)の従来例と同じ動作である。
【0134】
この状態で、再度入賞玉が判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されて判定図柄表示装置10が可変表示した後停止し、その停止時の表示結果が当りであった場合には、回転体62が右回転し、右回転誘導されたパチンコ玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されてその検出パルスが導出される。このときに表示結果早期導出表示手段196により表示結果早期導出制御が行なわれて、権利入賞玉検出スイッチ66の検出パルスの導出と同時に(または3秒程度遅れて)特定可変表示装置99が停止制御される。
【0135】
なお、図19で示した特定可変表示装置制御処理の他の例の場合には、表示結果早期導出表示手段196の働きにより、2回目の権利入賞玉検出スイッチ66の検出パルスが導出される以前の段階で特定可変表示装置99が停止制御される(破線参照)。
【0136】
図21〜図25は、いわゆる普通図柄タイプの第3種の遊技機を示している。図21は、普通図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機における要部を示す構成図である。特別入賞装置8a内には、図4と同様に、クルーン90からなる振分け部材が設けられており、そのクルーン90に、当り玉入賞口91a、はずれ玉入賞口92aが形成されている。
【0137】
普通図柄表示装置作動口スイッチ95aの検出出力に基づいて、普通図柄表示装置11が可変開始した後停止表示され、その停止時の表示結果がぞろ目であった場合には、ソレノイド123aが励磁されて普通可変入賞球装置123の1対の可動部材122が所定時間開成して打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。この普通可変入賞球装置123内には、権利発生用入賞口120とはずれ入賞領域121とが形成されており、権利発生用入賞口120にパチンコ玉が入賞すれば、権利入賞玉検出スイッチ120aにより検出されて権利発生状態となる。その権利発生状態の期間中において、パチンコ玉が第3種始動入賞口18に入賞し、回転体111により回転誘導されて第3種始動口入賞玉検出スイッチ20により検出されれば、特別可変表示装置19が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。なお、はずれ玉入賞口92aに入賞したパチンコ玉は、はずれ玉誘導通路115に誘導されて機外に排出される。
【0138】
権利入賞玉検出スイッチ120aの検出に基づいて確率向上判定手段198が確率向上状態にするか否かの抽選判定を行なう。その抽選判定の判定結果が確変用可変表示制御手段197に与えられるとともに確率向上手段195にも与えられる。確変用可変表示制御手段197は、特定可変表示装置99を可変表示制御するものであり、権利入賞玉検出スイッチ120aの検出出力に基づいて特定可変表示装置99を可変開始させた後停止制御する。その停止制御の際に、確率向上判定手段から確変にする旨の判定結果が与えられている場合には当り図柄(たとえば1,3,5,7のいずれか)で特定可変表示装置99を停止させる。確率向上判定手段から否確変判定結果が与えられている場合には確変用可変表示制御手段197は当り図柄以外の図柄で特定可変表示装置99を停止制御する。
【0139】
確率向上手段195は、普通図柄表示装置11の表示結果を当り(ぞろ目)の表示結果にするか否かを事前決定する機能を有し、その決定の際に、確率向上判定手段から確率向上(確変)にする旨の判定結果が与えられている場合には、高い確率で当りとなるように判定し、確率向上判定手段198から否確変の判定結果が与えられている場合には低確率で当りとなるように判定する。この確率向上手段195による当りはずれの判定は、普通図柄表示装置作動口スイッチ95aの検出出力が導出表示された瞬間に行なわれる。
【0140】
普通図柄用可変表示制御手段194aは、普通図柄表示装置11を可変表示制御するものであり、普通図柄表示装置作動口スイッチ95aの検出出力が与えられたときに可変表示を開始させて所定時間経過後に停止制御する。この普通図柄用可変表示制御手段194aには、確率向上手段195からの判定結果が与えられ、その判定結果が当り判定結果の場合には当り図柄(ぞろ目)となるように普通図柄表示装置11を停止制御する。一方、はずれの判定結果が与えられている場合には普通図柄用可変表示制御手段194aは当り図柄以外のはずれ図柄(ぞろ目以外)となるように普通図柄表示装置11を停止制御する。
【0141】
確変用可変表示制御手段197内には、表示結果早期導出表示手段196が設けられている。この表示結果早期導出表示手段196は、図4で説明したものと同様の制御を行なうものである。すなわち、特定可変表示装置99が可変表示中において、パチンコ玉が再度普通図柄表示装置作動口スイッチ95aにより検出されて普通図柄表示装置11が可変表示した後当り図柄で停止して普通可変入賞球装置123が開成し、パチンコ玉が再度権利発生用入賞口120に入賞して権利入賞玉検出スイッチ120aにより検出された非常時において、表示結果早期導出表示手段196により表示結果早期導出制御が行なわれ、特定可変表示装置99が早期に停止表示されて表示結果が導出表示される。
【0142】
この普通図柄タイプのものにおいても、確率向上判定手段198、確変用可変表示制御手段197、表示結果早期導出表示手段196、確率向上手段195、普通図柄用可変表示制御手段194aは、前述した判定図柄用の遊技機と同様のプログラム制御内容である。
【0143】
図22は、普通電動役物(普通可変入賞球装置)123の制御を示すサブルーチンプログラムのフローチャートである。まずSI01により、普通電動役物(普通電役)123が開成中であるか否かの判断がなされる。開成中の場合には制御がSI08へ進むが、開成中でない場合にはSI02により、普通電役開成フラグがONになっているか否かの判断がなされる。この普通電役開成フラグは、図12のSE02における「振分装置誘導フラグ」と同様のものである。このフラグがONになっていない場合にはSI03へ進み、権利入賞玉検出スイッチがONになっているか否かの判断がなされ、なっていない場合にはSI04へ進み、権利入賞口異常フラグがセットされる。このSI03、SI04の制御は、図12のSE14、SE15と同様のものである。
【0144】
SI02によりYESの判断がなされた場合にはSI05により、当りフラグがセットされているか否かの判断がなされる。この当りフラグは、SP03またはSQ03による大当りの判定がなされたときにセットされるフラグである。当りフラグがセットされている場合にはSI07へ進み、開成タイマをセットする処理がなされる。この開成タイマは、普通電動役物123を開成する時間を計時するタイマである。
【0145】
次に、SI08により、開成タイマが終了したか否かの判断がなされ、未だに終了していない場合にはSI10へ進み、普通電役123を開成する処理がなされる。そして、SI11により、権利入賞玉検出スイッチ120aがONになったか否かの判断がなされる。ONになっている場合にはSI12により、大当り中であるか否かすなわち権利発生中であるか否かの判断がなされ、権利発生中の場合にはSI14により大当り消滅フラグがセットされて権利が消滅する状態となる。一方、大当り中でない場合にはSI13へ進み、大当りフラグがセットされるとともに大当り初期化データがセットされる。また、SI08により、開成タイマが終了したと判断された場合にはSI09により、普通電役開成フラグをOFFにして普通電役123を閉成する制御が実行されることとなる。
【0146】
図23は、この別実施の形態における遊技制御基板31側の基本回路53が遊技制御用に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。ランダムカウンタ3〜ランダムカウンタ5は、図15のランダムカウンタ3〜ランダムカウンタ5と同様である。図23のランダムカウンタ1aは、普通図柄表示装置11の当り判定に用いられるカウンタであり、0からカウントアップしてその上限である256までカウントアップした後再度0からカウントアップする。ランダムカウンタ2aは、普通図柄表示装置11の停止時の表示結果として表示される図柄を事前に決定するために用いられるカウンタであり、0からカウントアップしてその上限である256までカウントアップした後再度0からカウントアップする。
【0147】
図24は、乱数に対応した普通図柄表示装置11の出目図柄を説明するための図である。当たりの場合とはずれの場合によって、ランダムカウンタ2a(0〜255)の値をそれぞれ対応する図柄に振り分けられている。普通図柄を当たりとする場合には、ランダムカウンタ2aの値が0〜19の場合は普通図柄「1」を、20〜39の場合は普通図柄「3」を、40〜59の場合は普通図柄「5」を、60〜79の場合は普通図柄「7」を、80〜255の場合は普通図柄「9」を、普通図柄表示装置11に表示する。
【0148】
また、普通図柄をはずれとする場合には、ランダムカウンタ2aの値が0〜50の場合は普通図柄「0」を、51〜101の場合は普通図柄「2」を、102〜152の場合は普通図柄「4」を、153〜203の場合は普通図柄「6」を、204〜255の場合は普通図柄「8」を、普通図柄表示装置11に表示する。
【0149】
なお、ランダムカウンタ3を用いての、確率変動継続期間を制御するための期間長さ(回数)を選択する方法は、前述した図17に基づいて説明した方法と同様に行なわれる。
【0150】
図25は、普通図柄タイプのパチンコ遊技機の動作を示すタイミングチャートであり、(a)が従来例を示し、(b)が本発明を示している。まず(a)に基づいて従来例を説明する。普通図柄表示装置作動口スイッチ95aにより入賞玉が検出されてその検出パルスが導出された段階で普通図柄表示装置11が可変開始された後所定時間経過して停止制御される。その停止時の表示結果が当り図柄(ぞろ目)であった場合には普通電動役物123が開成された後所定時間経過して閉成される。その普通電動役物123の開成中に入賞玉が権利入賞玉検出スイッチ120aにより検出されてその検出パルスが導出された段階で、特定可変表示装置99が可変開始されるとともに、権利発生状態となる。
【0151】
この状態で、再度入賞玉が普通図柄表示装置作動口スイッチ95aにより検出されてその検出パルスが導出表示されて普通図柄表示装置11が可変開始した後当り図柄で停止された場合には、再度普通電動役物123が開成される。その結果、再度入賞玉が権利入賞玉検出スイッチ120aで検出されて検出パルスが導出されることがある。その場合には、発生している権利が消滅することとなるが、この段階では特定可変表示装置99がまだ可変表示している最中でありその表示結果が導出表示されていない。したがって、遊技者が確変のための抽選可変表示の表示結果を認識する前の段階で既に権利が消滅してしまうこととなる不都合が生ずる。
【0152】
図25(b)の本発明の場合には、普通図柄表示装置作動口スイッチ95aの入賞玉検出パルスの導出によって普通図柄表示装置11が可変開始した後停止し、その停止表示が当り図柄となった場合には普通電動役物123が開成され、入賞玉が権利入賞玉検出スイッチ120aで検出されてその検出パルスに応答して特定可変表示装置が可変開始されるとともに権利発生状態となる。ここまでは、図25(a)に示した従来例と同じである。
【0153】
そして、再度普通図柄表示装置作動口スイッチ95aからの入賞玉の検出パルスが導出されて普通図柄表示装置11が可変表示した後当り図柄で停止した場合には、普通電動役物123が開成される。そしてその普通電動役物123に進入したパチンコ玉が権利入賞玉検出スイッチ120aにより検出されてその検出パルスが導出される。このような非常時においては、表示結果早期導出表示手段(196)の働きにより、2回目の権利入賞玉検出スイッチ120aによる検出パルスと同時に(または3秒程度遅れて)特定可変表示装置99が停止制御される。一方、この表示結果早期導出表示手段196が図19に示した他の例の場合には、権利入賞玉検出スイッチ120aからの2回目の検出パルスの導出よりも先に特定可変表示装置99が停止されてその表示結果が導出表示される。
【0154】
次に、以上説明した実施の形態により奏される主な効果をまとめて説明する。
当り玉受入凹部91(または当り玉入賞口91a)に入賞した入賞玉に基づいて権利発生状態にするか否かの権利発生判定を行ない、確変玉受入凹部193(または確変玉入賞口193a)に入賞した入賞玉に基づいて確率向上状態にするか否かの確率向上判定を行ない、確率向上判定と権利発生判定とを別個に判定することで、権利発生状態が生ずる前に確率が向上した確率向上状態となることがあり、遊技の興趣を向上させることができる。しかも、特別入賞装置8内に進入した遊技球が回転体90によってどの入賞領域に振分けられるかによって確率向上状態となったり権利発生状態となり、特別入賞装置8内への遊技球の入賞後いずれの入賞領域に入賞するかというスリルを遊技者に味わわせることができる。
【0155】
前述したように、権利発生状態に制御されていないときであっても、普通可変入賞球装置15に打玉が入賞し、特定入賞口スイッチ69により検出されることにより景品玉が遊技者に付与されるため、遊技者による一方的な浪費を抑えることができる。さらに、確率向上状態であるときにおいては、確率向上期間の終了時条件が判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となる大当り状態となり、権利発生状態に制御されるため、遊技の興趣を向上させることができる。
【0156】
前述したように、判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となり権利が発生することに応じて、向上していた確率を向上前の確率に降下させるため、遊技場側と遊技者側とのそれぞれに対する利潤のバランスを調整することができ遊技の射幸性を抑えることができる。また、確率向上状態が終了となる契機を、遊技者に容易に認識させることができ、判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となるまで確率向上状態が維持されるので、遊技者は安心して遊技を行なうことができるとともに、確率が降下することと引き換えに権利発生状態による利潤を得ることができる。
【0157】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施形態においては、確変抽出値によって、確率向上状態が終了する所定条件が異なるようにあらかじめ設定している例について説明したが(図7参照)、これに限らず、一律に判定図柄表示装置10(または普通図柄表示装置11)の表示結果として特定の表示態様(当り図柄)が導出表示されることにより確率向上状態が終了するものであってもよい。すなわち、確率向上状態が終了する所定条件として、一律に判定図柄表示装置10(または普通図柄表示装置11)の表示結果として特定の表示態様となるように制御するものであってもよい。
【0158】
(2) 前述した実施形態における確変継続期間複合化処理として、確率向上状態中に特定可変表示装置99の表示結果が当り(1,3,5,7のいずれか)となったときに、当りが発生した順番にその当り図柄に対応する確変フラグを記憶バッファに記憶し、当り図柄に対応する所定条件が成立したか否かを判別し、成立したときにはその対応する確変フラグをクリアし記憶バッファに記憶している次の確変フラグに対応した所定条件の成立を判別する累積手段を採用した例について説明したが、これに限るものではない。たとえば、それぞれの確変フラグ間において優先度を設定し、優先度の高い確変フラグに対応する所定条件の成立を判別する優先手段を採用してもよい。具体的には、確変当り停止図柄が「7」のときにセットされる確変フラグ「0」を優先度1に、確変当り停止図柄が「3」のときにセットされる確変フラグ「1」を優先度2に、確変当り停止図柄が「1」のときにセットされる確変フラグ「2」を優先度3に、確変当り停止図柄が「5」のときにセットされる確変フラグ「3」を優先度4となるように設定し、優先度の低い確変フラグ「3」がセットされているときに当りが発生し、その確変当り停止図柄が「7」、「3」、「1」のうちいずれかであったときには、確変フラグ「3」を確変フラグ「0」,「1」,「2」のいずれかに変更し記憶バッファに記憶させるようにしてもよい。すなわち、優先度の高い確変当り停止図柄であったときには、その当り停止図柄に対応する確変フラグを再セットするようにしてもよい。
【0159】
また、前述した累積手段と優先手段とを複合させたものであってもよい。たとえば、確変抽出値により累積手段か優先手段のいずれかをその都度選択するような選択手段を採用するようにしてもよく、これらの選択過程を遊技者に報知するようにしても良い(液晶、ドラム、ランプ表示器等)。これにより、確変抽出値対応可変表示手段の表示結果次第で確変継続期間複合化処理の処理内容が選択されるため、確変抽出値対応可変表示手段の表示結果が導出表示される際に大当りを期待するとともに、確率変動継続期間の制御条件をも期待することができ、遊技を一層盛り上げ興趣を向上させることができる。
【0160】
さらに、遊技者への合計出玉数量,使用金額,発射球数または遊技継続時間が所定値に達したことに応じて、累積手段か優先手段のいずれかをその都度選択するような選択手段であってもよい。これにより、遊技者が遊技機へのめりこんでしまうことを防止することができるとともに、遊技者と遊技場の利潤バランスをとることができ、大当りまでの前提ゲームを多様化することができ遊技の興趣を向上させることができる。
【0161】
なお、上述した選択手段により累積手段か優先手段のいずれを選択しているのか、または、選択手段により選択される過程を遊技者に報知する表示手段(液晶,EL,ドラム,CRT等)を備えることにより、遊技を一層盛り上げることができるとともに、さらに大当りまでの前提ゲームの内容を多様化させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。また、かかるこまかな設定は、特定可変表示装置99の当り図柄の出現率を図柄間において偏らせて出現させるようにしてもよい。これにより、確率向上状態中における遊技者の得る利潤と、遊技場側の得る利潤とのバランスがとることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0162】
(3) 前述した入賞球誘導通路114に、さらに回転体等からなる玉振分装置を設けてもよい。つまり、入賞球誘導通路114を流下してきた入賞球をその玉振分装置で振分け、振分けられた玉の一部が判定図柄表示装置作動口スイッチ95または普通図柄表示装置作動口スイッチ95aにより検出され、振分けられた残りの玉がはずれとなって機外に排出されるように構成してもよい。このように構成すれば、普通電動役物15への入賞率を高くした場合にも、権利発生状態となる確率(権利発生率)を抑制でき射幸性を抑えることができる。
【0163】
(4) 確率向上状態中に再度確変抽出値が確変となる値(50以上)となったときに、その時点から所定条件が再セットされるようにしてもよい。具体的には、所定数(たとえば、50個)の玉が当り玉入賞口91aに入賞することにより確率向上状態が終了するときにおいて、すでに半分(たとえば、25個)入賞しているときに、再度確変抽出値が確変となる値(50以上)となった場合は、その時点から所定条件のカウントダウンが始まる。また、所定回数(たとえば、2回)判定図柄表示装置10や普通図柄表示装置11に特定の表示態様が導出表示されることを所定条件とする特別の表示態様であったときには、その導出表示された時点から所定回数のカウントダウンが開始される。また、所定時間(たとえば、10分)経過することを所定条件とする特別の表示態様であったときには、その導出表示された時点から所定時間のカウントダウンが開始されるようにしてもよい。なお、この場合、永久に確率向上状態で遊技が行なわれ、射幸性を強めてしまう不都合の発生が考えられるため、確変抽出値が確変となる値(50以上)となることにより確率向上状態を終了させるための所定条件のカウントダウンが更新される更新回数の上限を設けてもよい。たとえば、上限回数を5回としたときには、確率向上状態中に確変抽出値が確変となる値(50以上)となったことが5回発生し所定条件のカウントダウンが5回更新された後に、6回目の特別の表示態様が導出表示されても所定条件のカウントダウンが更新されないようにしてもよい。または、確変抽出値が確変となる値(50以上)とならないようにしてもよい。なお、確率向上状態に制御される場合に限らず、開放延長状態に制御される場合も同様とし、2つが融合する遊技機においても同様に構成してもよい。
【0164】
(5) 前述した実施形態においては、遊技制御基板31から、表示制御基板80、ランプ制御基板35および音制御基板70にそれぞれ制御コマンドを送信し、各種機器を制御する例について説明したが、これに限らず、遊技制御基板31から表示制御基板80に、図柄表示装置の表示,ランプの点灯,遊技音発生等の演出の制御に関する指令情報として表示制御コマンドを送信するようにし、表示制御基板80では受信した表示制御コマンドの解析を行ない、解析されたコマンドによって図柄表示装置の表示制御を行ない、ランプ制御基板35にランプ制御コマンドまたは音制御基板70に音制御コマンドを設定し送信するようにしてもよい。これにより、演出に関連する機器同士の間で、整合性のとれない不自然な演出が実行されることがなく、質のよい演出を遊技者に提供することができる。
【0165】
(6) 前述した実施形態において、普通図柄表示装置11の表示結果が所定の表示態様となる確率、判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となる確率を調整することにより、クルーン90からなる役物抽選装置が備えられていない遊技機であってもよい。
【0166】
(7) 権利発生状態となるとともに特定可変表示装置99の表示結果が確変となる当り図柄となったときには、現時点の権利発生状態の終了を待つことなく現時点の権利発生状態中に確変フラグをセットして確率向上状態にしてもよい。
【0167】
(8) SJ01〜SJ03により、前記確率向上状態にするか否かを抽選により判定する確率向上判定手段が構成されている。特定可変表示装置99により、前記確率向上状態にするか否かの抽選演出表示を行なう確率向上抽選演出表示手段が構成されている。
【0168】
(9) 前述した表示結果早期導出表示手段は、権利発生用入賞領域で遊技球が検出される前に特定可変表示装置の表示結果を導出表示させることを特徴とする(確変表示タイマの計時中に判定図柄表示装置が変動中である場合にはSH12によりYESとなり大当り判定がある場合にはSH13によりYESとなりSH14により、判定図柄表示装置の残り時間に応じて確変表示タイマが変更設定され、遊技球が権利入賞玉検出スイッチ66により検出される前に確変表示タイマがタイムアップするように変更設定する)ものであってもよい。これにより、権利発生用入賞領域で遊技球が検出される前に特定可変表示装置の表示結果が導出表示されるために、権利発生状態が消滅するよりも先に遊技者が確率向上状態になるか否かを認識することができる。
【0169】
(10) 前述した実施形態においては、誘導装置として判定用可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様となったことを条件として遊技球を権利発生用入賞領域に誘導するものを例として説明したが、これに限らず、判定用可変表示装置の表示結果を導出表示以前に決定する判定用表示結果事前決定手段をさらに備え、該判定用表示結果事前決定手段が表示結果を予め定められた特定の表示態様とすることを決定したときに前記判定用可変表示装置に前記特定の表示態様を表示した後に遊技球を権利発生用入賞領域に誘導する誘導装置であってもよい。
【0170】
(11) 前述した実施形態においては、確率向上手段として特定可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特別の表示態様となったことに応じて、前記判定用可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率を向上させるものを例として説明したが、これに限らず、特定可変表示装置の表示結果を導出表示以前に決定する特定表示結果事前決定手段をさらに備え、該特定表示結果事前決定手段が表示結果を予め定められた特別の表示態様とすることを決定したときに、前記特定可変表示装置に前記特別の表示態様を表示した後に前記権利発生状態が消滅したことにもとづいて該特別の表示態様とすることが決定されなかったときに比べて前記判定用可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様とする旨の決定がなされる確率を向上させる確率向上手段であったもよい。
【0171】
(12) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の遊技領域を正面から見た正面図である。
【図3】普通電動役物、振分部材および誘導部の構成を詳細に示す正面図である。
【図4】本発明の要部を示す構成図である。
【図5】遊技制御基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図6】遊技制御基板により実行される遊技制御メイン処理のフローチャートを説明するための図である。
【図7】確率変動継続期間制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図8】(a)は普通電動役物制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図であり、(b)は確率変動処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図9】判定図柄表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図10】(a)は低確率での大当たり判定処理のサブルーチンプログラムを説明するための図であり、(b)は高確率でのサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図11】(a)は判定図柄表示装置停止処理のサブルーチンプログラムを説明するための図であり、(b)は特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図12】振分装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図13】大当り制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図14】乱数更新処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図15】遊技制御基板側の基本回路が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。
【図16】乱数に対応した判定図柄表示装置の出目図柄を説明するための図である。
【図17】乱数に対応した所定回数を説明するための図である。
【図18】乱数に対応した対象ゲームを説明するための図である。
【図19】特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムの他の例を示すフローチャートである。
【図20】判定図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機の遊技動作を示すタイミングチャートである。
【図21】別実施の形態としての普通図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機の要部を示す構成図である。
【図22】別実施の形態としての普通電動役物制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図23】別実施の形態における遊技制御基板側の基本回路が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。
【図24】乱数に対応した普通図柄表示装置の出目図柄を説明するための図である。
【図25】別実施の形態における普通図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機の遊技動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、2 ガラス扉枠、3 打球供給皿、4 余剰玉受皿、6遊技盤、7 遊技領域、8a 特別装置、10 判定図柄表示装置、11 普通図柄表示装置、12 普通電動役物作動口、13 普通電動役物作動口スイッチ、95 判定図柄表示装置作動口スイッチ、15 普通可変入賞球装置、16可動部材、17 特定入賞口用ソレノイド、18 第3種始動入賞口、19 特別可変入賞球装置、20 第3種始動口入賞玉検出スイッチ、22 第3種特別電動役物用ソレノイド、23 カウントスイッチ、24 カウント表示器、27 スピーカ、31 遊技制御基板、35 ランプ制御基板、37 払出制御基板、62 回転体、63 玉受入凹部、65 はずれ入賞口、66、120a 権利入賞玉検出スイッチ、68 権利入賞口、69 特定入賞口スイッチ、70音制御基板、71 駆動制御基板、80 表示制御基板、93 回転体用モータ、99 特定可変表示装置、196 表示結果早期導出表示手段、195 確率向上手段、98 通常入賞玉検出スイッチ、91a 当り玉入賞口、92a はずれ玉入賞口。
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機などで代表される遊技機に関する。詳しくは、遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技球が普通始動領域を通過することにより遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置と、普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が所定の判定用領域を通過したときに該入賞球を検出する検出手段と、検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう判定用可変表示装置と、判定用可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技球を権利発生用入賞領域に誘導する誘導装置と、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置とを備え、権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され、権利発生状態中に再度前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに権利発生状態が消滅し、権利発生状態中に権利行使用入賞領域に遊技球が入賞することにより特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、たとえば、判定図柄タイプあるいは普通図柄タイプの第3種の遊技機がある。判定図柄タイプの遊技機の場合には、普通可変入賞球装置内に入賞した遊技球が所定の判定用領域に入賞することにより判定用可変表示装置が可変開始した後表示結果が導出表示され、その表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となったことを条件として遊技球が誘導装置により権利発生用入賞領域に誘導され、権利発生用入賞領域に入賞することにより権利発生状態となる。その権利発生状態中に遊技球が権利行使用入賞領域に入賞することにより特別可変入賞球装置が遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御されるように構成されていた。
【0003】
一方、普通図柄タイプの遊技機の場合には、入賞球装置内に入賞した遊技球が所定の普通始動領域に入賞することにより普通可変表示装置が可変開始された後表示結果が導出表示され、その表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となったことを条件として普通可変入賞球装置が遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御され、その普通可変入賞球装置内に進入した遊技球が特定入賞領域に入賞することにより権利発生状態となる。その権利発生状態中に権利行使用入賞領域に遊技球が入賞することにより特別可変入賞球装置が遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御されるように構成されていた。
【0004】
一方、この種の第3種の遊技機において、判定用可変表示装置や普通可変表示装置とは別に特定可変表示装置が設けられ、その特定可変表示装置が可変表示した後導出表示された表示結果が所定の表示態様となったときに、前記判定用可変表示装置または前記普通可変表示装置の表示結果が前記予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となる確率が向上するように構成されたものがあった(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−107380号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、特許文献1に記載のような遊技機において、権利発生用入賞領域に遊技球が入賞することにより特定可変表示装置が可変開始した後表示結果が導出表示されるように構成した場合に、権利発生状態中再度判定用可変表示装置あるいは普通可変表示装置が可変開始して表示結果が導出表示されてそれが特定の表示態様となったときには、遊技球が再度権利発生用入賞領域に入賞して現時点で発生している権利発生状態が消滅してしまう場合があり、権利発生状態が消滅したにもかかわらず特定可変表示装置が通常どおり可変表示動作を続行してなかなか表示結果が導出表示されない状態となる。
【0007】
その結果、権利発生状態が消滅した後においても特定可変表示装置の表示結果がなかなか導出表示されず、特定可変表示装置の表示結果を通して遊技者が確率向上状態になるか否かを認識することが権利の消滅からかなり遅れてしまうという不都合が生じる欠点があった。
【0008】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、特定可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で権利発生状態が消滅した場合の遊技者が確率向上状態になるか否かを認識する時点が権利の消滅からかなり遅れてしまう不都合を防止できる遊技機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技球が普通始動領域(普通電動役物作動口12)を通過することにより遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置(普通可変入賞球装置15)と、
該普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が所定の判定用領域(当り玉入賞口91a)を通過したときに該入賞球を検出する検出手段(判定図柄表示装置作動口スイッチ95)と、
該検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう判定用可変表示装置(判定図柄表示装置10)と、
該判定用可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となったときに遊技球を権利発生用入賞領域(権利入賞口68)に誘導する誘導装置(回転体62)と、
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置(特別可変入賞球装置19)とを備え、
前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され(SE12)、該権利発生状態中に再度前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに(SE08とSE11との両者でYESの判断がなされたときに)前記権利発生状態が消滅し(SE13)、前記権利発生状態中に権利行使用入賞領域(第3種始動入賞口18)に遊技球が入賞することにより前記特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機において、
前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう特定可変表示装置(特定可変表示装置99)と、
前記特定可変表示装置にて可変表示を行なう時間を決定する可変時間決定手段と(図11および図19のSH03等参照)、
該特定可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特別の表示態様(たとえば1,3,5,7のいずれか)となったときに前記権利発生状態が消滅したことにもとづいて、該特別の表示態様とならなかったときに比べて前記判定用可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率を向上させる確率向上手段(図4の確率向上手段195)と、
前記特定可変表示装置が可変表示動作を行なっているときに前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたとき(SH02によりNOの判断がなされるかまたはSH11によりYESの判断がなされることとなる)には、前記特定可変表示装置の表示結果を前記可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示させる表示結果早期導出表示手段(表示結果早期導出表示手段196)とを備えていることを特徴とする、遊技機。
【0010】
このような構成によれば、特定可変表示装置が予め定められた可変表示時間可変表示した後表示結果を導出表示する可変表示動作を行なった場合には該可変表示動作を行なっているときに権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときには、特定可変表示装置の表示結果が可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示されるために、特定可変表示装置による表示結果導出表示以前の段階で再度遊技球が権利発生用入賞領域に入賞して、権利発生状態が消滅した後においても特定可変表示装置が通常どおり可変表示を続行してなかなか表示結果が導出表示されない不都合を防止できる遊技機を提供できる。
【0011】
(2) 遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技領域内に打込まれた遊技球が入賞可能な入賞球装置(特別入賞装置8a)と、
該入賞球装置に入賞した遊技球が所定の普通始動領域(当り玉入賞口91a)に入賞したときに該入賞球を検出する検出手段(普通図柄表示装置作動口スイッチ95a)と、
該検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう普通可変表示装置(普通図柄表示装置11)と、
該普通可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえばぞろ目)となったときに遊技球が入賞不可能な第2の状態から遊技球が入賞可能な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置(普通可変入賞球装置123)と、
該普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が権利発生用入賞領域(権利発生用入賞口120)を通過したときに該入賞球を検出する権利発生入賞球検出手段(権利入賞玉検出スイッチ120a)と、
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置(特別可変入賞球装置19)とを備え、
前記権利発生入賞球検出手段により遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され、該権利発生状態中に再度前記権利発生入賞球検出手段で遊技球が検出されたときに前記権利発生状態が消滅し、前記権利発生状態中に権利行使用入賞領域(第3種始動入賞口18)に遊技球が入賞することにより前記特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機において、
前記権利発生入賞球検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう特定可変表示装置(図21の特定可変表示装置99)と、
前記特定可変表示装置にて可変表示を行なう時間を決定する可変時間決定手段(図11および図19のSH03等参照)と、
該特定可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特別の表示態様(たとえば1,3,5,7のいずれか)となったときに前記権利発生状態が消滅したことにもとづいて、該特別の表示態様とならなかったときに比べて前記普通可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率を向上させる確率向上手段(図21の確率向上手段195)と、
前記特定可変表示装置が可変表示動作を行なっているときに前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたとき(SH02によりNOの判断がなされるかまたはSH11によりYESの判断がなされることとなる)には、前記特定可変表示装置の表示結果を前記可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示させる表示結果早期導出表示手段(表示結果早期導出表示手段196)とを備えていることを特徴とする、遊技機。
【0012】
このような構成によれば、特定可変表示装置が予め定められた可変表示時間可変表示した後表示結果を導出表示する可変表示動作を行なった場合には該可変表示動作を行なっているときに権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときには、特定可変表示装置の表示結果が可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示されるために、特定可変表示装置による表示結果導出表示以前の段階で再度遊技球が権利発生用入賞領域に入賞して、権利発生状態が消滅した後においても特定可変表示装置が通常どおり可変表示を続行してなかなか表示結果が導出表示されない不都合を防止できる遊技機を提供できる。
【0013】
(3) 前記権利発生状態は、前記権利行使用入賞領域に所定の上限個数の遊技球が入賞したときにも消滅し(SF02〜SF05)、
前記確率向上手段は、権利発生状態の消滅時(SF05a、SF05b、SF05c)または前記所定の上限個数に相当する遊技球が前記権利行使用入賞領域にの入賞したことに基づいた前記特別可変入賞球装置の第1の状態の制御の終了後に(SF16a、SF16b)、確率を向上させることを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、権利発生状態が消滅した後確率向上手段による確率の向上が行なわれるために、確率向上状態の開始タイミングが遊技者にわかりやすくなる。
【0015】
(4) 前記可変時間決定手段によって決定された時間を記憶する記憶手段(図11および図19のSH03,SH04等参照)と、
前記記憶手段に記憶された時間にもとづいて前記特定可変表示装置の可変表示を制御する可変制御手段(図11および図19のSH05等参照)をさらに含み、
前記表示結果早期導出表示手段は、前記記憶手段に記憶された時間を変更設定する変更設定手段(SH06またはSH12〜SH14)を含むことを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、通常時においては変更設定手段による可変表示時間の変更設定を行なわなくてよく、可変表示時間決定手段により決定された可変表示時間に従って可変表示制御を行なえば事足りるために、状況に応じて確実に特定可変表示装置を制御できる。
【0017】
(5) 遊技機の遊技状態を制御するとともに、前記特定可変表示装置を制御するためのコマンドを出力する遊技制御手段(遊技制御基板31)と、
該遊技制御手段から送信されてきたコマンドに従って前記特定可変表示装置を制御する表示制御手段(表示制御基板80)とをさらに含み、
前記表示結果早期導出表示手段は、前記可変時間決定手段によって決定された時間の経過前に表示結果を導出表示させるためのコマンドを前記可変表示制御手段へ送信するための処理を行なう早期導出コマンド送信手段(SH10a、SA08a)を含む。
【0018】
このような構成によれば、早期導出コマンド送信手段による早期に表示結果を導出表示させるためのコマンドが可変表示制御手段に送信されて特定可変表示装置の表示結果が早期に導出表示され、状況に応じて確実に特定可変表示装置を制御できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、コイン遊技機等であってもよく、遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技球が普通始動領域を通過することにより遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置と、普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が所定の判定用領域を通過したときに該入賞球を検出する検出手段と、検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう判定用可変表示装置と、判定用可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技球を権利発生用入賞領域に誘導する誘導装置と、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置とを備え、権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され、権利発生状態中に再度前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに権利発生状態が消滅し、権利発生状態中に権利行使用入賞領域に遊技球が入賞することにより特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機であればすべて対象となる。
【0020】
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。この実施の形態では、作動口への入賞にもとづいて開放する普通電動役物に遊技球が入賞し特別装置作動判定図柄ゲートを通過したことにもとづいて変動表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになり遊技球が特別領域に入賞すると所定の権利が発生(特別装置作動)するパチンコ遊技機(第3種パチンコ遊技機)について説明する。図1はいわゆる判定図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。
【0021】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた遊技球を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0022】
遊技領域7の中央付近の上方には、複数種類の識別情報(図柄)を変動表示するための可変表示装置(判定図柄表示装置または特別装置作動判定図柄表示装置とも言う)10が設けられている。判定図柄表示装置10には、たとえば「左」、「右」の2つの図柄表示エリアがある。判定図柄表示装置10の下部には、普通電動役物(普通可変入賞球装置装置とも言う)15、振分部材235および誘導部40が設けられている。誘導部40の下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ225が設けられている。
【0023】
遊技領域7における左側下部には、普通電動役物作動口12が設けられている。また、遊技領域7における右側上部には、第3種始動入賞口18が設けられている。第3種始動入賞口18は回転体111を有し、第3種始動入賞口18における回転体111の下部には、特別可変入賞球装置19が設けられており、その特別可変入賞球装置19の大入賞口を開放するための開閉板19aが設けられている。さらに、遊技領域7には、複数の普通入賞口217,218,219,224が設けられている。また、遊技領域7の外側左右上部には、効果音を発生する2つのスピーカ(図示せず)が設けられており、遊技領域7の外周には、遊技効果ランプが設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることにより球貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0024】
図2は、遊技盤6を正面から見た正面図である。打球発射装置から発射された遊技球は、外レール201と内レール202との間を通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を流下していく。打球が普通電動役物作動口12を通って普通電役作動口スイッチ13で検出されると、普通電動役物15が作動して遊技球が入賞しやすい開放状態となる。遊技球がその普通電動役物15に入賞すれば、その入賞球が特定入賞口スイッチ69で検出されるとともに、振分部材235に入る。その後、誘導部40における判定図柄表示装置作動口スイッチ95を通過すると、判定図柄表示装置11において図柄が変動を始める。
【0025】
遊技領域7において、普通入賞口217,218,219,224に入賞した遊技球は、それぞれ、入賞口スイッチ217a,218a、219a、224aで検出される。入賞口スイッチ217a,218a,219a,220a,224aおよび特定入賞口スイッチ69で遊技球が検出されると、所定個数の遊技球が景品として払出される。また、権利発生中において大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。カウントスイッチ23で遊技球が検出されると、所定個数の遊技球が景品として払出される。そして、カウントスイッチ23による遊技球の検出数が所定数になると大入賞口は閉成する。
【0026】
図3は、普通電動役物15、振分部材235および誘導部40の構成を詳細に示す正面図である。普通電動役物15には左右の開閉翼片233,234が設けられ、開閉翼片233,234が外側に倒れることによって特定入賞口232が入賞しやすい状態になる。すなわち、普通電動役物15が作動している状態になる。なお、普通電動役物15は、遊技球が普通電動役物作動口12に入賞して普通電役作動口スイッチ13で検出されたことに応じて作動開始する。また、開閉翼片233,234は、ソレノイド(図示せず:以下、普通電役ソレノイドという。)によって外側に倒れる。
【0027】
なお、普通電動役物15、振分部材235および誘導部40からなる構造において、特定入賞口232以降の領域が特定領域を形成する。また、この実施の形態では、普通電動役物15、振分部材235および誘導部40の各部材が分かれて設けられているが、その部材が一体として形成されていてもよい。
【0028】
特定入賞口232に遊技球が入賞すると、遊技球は特定入賞口スイッチ69で検出される。特定入賞口スイッチ69で遊技球が検出されると、所定個数の遊技球が景品として払出される。特定入賞口322に入賞した遊技球は、振分部材235に進入する。この実施の形態では、振分部材235として、3つの穴を有し、揺動可能な、いわゆる3穴クルーン90が用いられている。3穴クルーン90に進入した遊技球は3穴のうちのいずれかに入る。3穴のうちの一つは、誘導部40に至る当り玉入賞口91aである。他の穴ははずれ玉入賞口92aであり、そこに入った遊技球は機外に排出される。
【0029】
当り玉入賞口91aを流下した遊技球は、判定図柄表示装置作動口領域に設けられた判定図柄表示装置作動口スイッチ95を通過して、誘導部材としての回転体62に至る。回転体62は、遊技球を受けるような玉受入凹部63が設けられている。判定図柄表示装置作動口スイッチ95で遊技球が検出されると、判定図柄表示装置10において図柄の変動が開始される。また、遊技球は回転部材62の球受入凹部63に貯留される。図3に示す構造から明らかなように、回転部材62に遊技球が貯留される場合、その遊技球は判定図柄表示装置作動領域(判定図柄表示装置作動口スイッチ95が設けられている領域)の部分に停留しない。すなわち、遊技球貯留中では、判定図柄表示装置作動口スイッチ95が遊技球を検出することになる位置に遊技球は存在しない。
【0030】
なお、遊技球が判定図柄表示装置作動口スイッチ95を通過して検出された後では、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出がソフトウェア的に無効にされる。ソフトウェア的に無効にされるとは、遊技制御手段が、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出信号を無視することである。また、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の上部には、通過阻止部材としてのシャッター245が設けられている。シャッター245は、ソレノイド(図示せず:以下、シャッターソレノイドという。)によって、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出が無効にされるのと同タイミングで閉状態になる。シャッター245によって、後続の遊技球が特定入賞口232に入賞したとしても、回転体62にまで導かれることが防止される。すなわち、シャッター245によって流下が阻止され、左右に設けられている排出口247に導かれる。また、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出が無効にされることによって、後続の遊技球によって判定図柄表示装置10における変動開始の条件が再度成立してしまうということが防止される。
【0031】
なお、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出のソフトウェア的な無効期間は、たとえば、回転体62の回転動作終了時まで継続する。また、回転体62の回転終了時には、シャッター245が開状態にされる。すなわち、回転体62の動作終了に関連して、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の検出の無効が解除され、シャッター245はシャッターソレノイドによって開状態にされる。
【0032】
判定図柄表示装置10における図柄の変動は、予め決められている所定時間が経過すると停止する。すると、回転体62は、ステッピングモータである誘導部材駆動モータ(図示せず)によって、左方向または右方向に回転する。判定図柄表示装置10における停止図柄が当り図柄(たとえば左右図柄が揃ったぞろ目の図柄の組合せ)であった場合には回転体62は右回りに回転して、玉受入凹部63に貯留されていた遊技球を権利入賞口68側に誘導する。
【0033】
判定図柄表示装置10における停止図柄が当り図柄でなかった場合には回転体62は左回りに回転して、玉受入凹部63に貯留されていた遊技球をはずれ入賞口65側に誘導する。なお、回転体111は、ステッピングモータである回転体モータ(図示せず)によって回転する。
【0034】
回転体62の右側には、回転体62が右回転すると、玉受入凹部63に貯留されている遊技球を検出する権利入賞玉検出スイッチ66が設けられている。また、回転体62の左側には、回転体62が左回転すると、玉受入凹部63に貯留されている遊技球を検出するはずれスイッチ49が設けられている。
【0035】
また、普通電動役物15の正面側には、特定可変表示装置(確変用可変表示装置ともいう)99が設けられている。この特定可変表示装置99は、前述した判定図柄表示装置10の表示結果がぞろ目となって当りとなる確率が向上するか否かを抽選表示するための可変表示装置である。前述した権利入賞玉検出スイッチ66による入賞球の検出信号に基づいて、この特定可変表示装置99が可変開始され、その後所定時間の経過により停止表示され、その停止時の表示結果が所定の表示態様(たとえば1または3または5または7のいずれか)となったことに応じて、以降判定図柄表示装置10が当りの表示結果となる確率が向上した確率向上状態(確変)となる。これについては後に詳しく説明する。
【0036】
図4は、図1、図2に示したパチンコ遊技機における要部を説明するための構成図である。
【0037】
普通可変入賞球装置作動口12にパチンコ玉が入賞することにより、普通電動役物15の左右1対の可動部材16が所定期間開成する。その普通電動役物15の下方には、クルーン90からなる振分け部材が設けられており、普通電動役物15内に進入したパチンコ玉がそのクルーン90上で回転して当り玉入賞口91a、はずれ玉入賞口92aのいずれかに振分けられて入賞する。当り玉入賞口91aに入賞した入賞玉は、入賞球誘導通路114により誘導されて判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出される。
【0038】
判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出された入賞玉は、回転体62の玉受入凹部63に受入れられ、前述したように、権利入賞玉検出スイッチ66またははずれスイッチ49のいずれかの方向に振分けられる。一方、はずれ玉入賞口92aに進入したパチンコ玉は、はずれ玉誘導通路115により誘導されて機外に排出される。
【0039】
図中、18は第3種始動口であり、回転体111の凹部(第3種始動口)に受入れられた玉が回転体111により回転されて第3種始動口入賞玉検出スイッチ20により検出される。19は特別可変入賞球装置である。10は判定図柄表示装置である。
【0040】
権利入賞玉検出スイッチ66により入賞玉が検出されれば、その検出信号に基づいて確率向上判定手段198が前述した確率向上状態(確変)にするか否かを抽選により判定する。そしてその抽選結果確変にするかまたは否確変にするかの判定内容が、確変用可変表示制御手段197に与えられる。
【0041】
この確変用可変表示制御手段197は、前述した権利入賞玉検出スイッチ66による入賞玉の検出信号に基づいて、特定可変表示装置99を可変開始させた後所定時間の経過により停止させて表示結果を導出表示させる制御を行なう。その際に、確率向上判定手段198から確変にする旨の判定結果が入力されていれば、確変用可変表示制御手段197は、確変となる当り図柄(たとえば1,3,5,7のうちのいずれか)で特定可変表示装置99を停止制御する。一方、否確変である旨の判定結果が入力されておれば確変用可変表示制御手段197は、はずれ図柄(2,4,6,8,9)で特定可変表示装置99を停止制御する。
【0042】
確率向上判定手段198の判定結果は、確率向上手段195にも与えられる。確率向上手段195は、判定図柄表示装置作動口スイッチ95からの入賞玉の検出信号に応じて、判定図柄表示装置10の表示結果を当りにするかはずれにするかを抽選により決定する機能を有し、その決定の際に、確率向上状態のときには高確率で当り判定を行ない、否確変のときには低確率で当り判定を行なう機能を有する。確率向上手段195は、その当りはずれの判定結果を、判定図柄用可変表示制御手段194へ与える。
【0043】
判定図柄用可変表示制御手段194は、判定図柄表示装置作動口スイッチ95の入賞玉検出信号に従って判定図柄表示装置10を可変開始させた後所定時間経過後に停止させて表示結果を導出表示させる制御を行なうものである。その停止表示制御の際に、確率向上手段195からの当りはずれの判定結果に従って、当りの判定結果が与えられている場合には判定図柄表示装置10をぞろ目の当り図柄で停止制御し、はずれの判定結果が与えられている場合には判定図柄表示装置10をぞろ目以外のはずれの表示結果で停止制御する。
【0044】
確変用可変表示制御手段197内には、表示結果早期導出表示手段196が設けられている。特定可変表示装置99が可変表示中にパチンコ玉が再度判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されて判定図柄表示装置10が変動してその表示結果が当りとなりパチンコ玉が再度権利入賞玉検出スイッチ66により検出されたときに、この表示結果早期導出表示手段196の働きにより特定可変表示装置99が早期に停止制御される。その結果、権利発生状態中に再度パチンコ玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されて権利発生状態が消滅(終了)したにもかかわらず特定可変表示装置99が通常どおり可変表示動作してなかなか表示結果が導出表示されず、遊技者がなかなか確率向上状態になるか否かを認識できない不都合が防止できる。
【0045】
図5は、遊技制御基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。図5には、制御基板として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、駆動制御基板71および表示制御基板80が示されている。
【0046】
払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70および表示制御基板80には、マイクロコンピュータ等が搭載されており、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やI/Oポートが設けられている。
【0047】
払出制御基板37には、球払出装置97、および、カードユニット50が接続される。ランプ制御基板35には、遅延表示ランプ299、遊技効果LED28a,28b,28c、賞球ランプ51、球切れランプ52、役物飾りランプ76および、装飾ランプ25が接続される。音制御基板70にはスピーカ27が接続される。
【0048】
駆動制御基板71には、回転体90を回転させるための回転体用モータ93、玉振分用の回転体62を回転させるための振分装置用モータ61および、第3種始動入賞口18の回転体を回転させるための第3種始動口用モータ96が接続されている。
【0049】
表示制御基板80には、権利発生状態にさせるか否かにかかわる表示結果を導出表示する判定図柄表示装置10と、特定可変表示装置(確変用可変表示装置)99とが接続されている。
【0050】
遊技制御基板31には、遊技制御プログラムにしたがってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータ)53と、スイッチ回路58と、ソレノイド回路59と、情報出力回路64と、アドレスデコード回路67とが設けられている。
【0051】
基本回路53は、遊技制御用のマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)54、ワークメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)55、制御用のプログラムにしたがって制御動作を行なうCPU56、I/Oポート57を含む。基本回路53は、定期的(たとえば2msec毎)にROM54に記憶されている遊技制御プログラムを先頭から繰返し実行する。たとえば、図6を用いて後述する処理を実行する。なお、払出制御基板37、音制御基板70、ランプ制御基板35、駆動制御基板71および表示制御基板80もかかる基本回路53と同様の構成を有している。
【0052】
スイッチ回路58は、各種スイッチからの信号を基本回路53に与える回路である。スイッチ回路58には、普通電動役物作動口スイッチ13、判定図柄表示装置作動口スイッチ95、確変判定用スイッチ112、はずれスイッチ49、カウントスイッチ23、権利入賞玉検出スイッチ66、通常入賞玉検出スイッチ98、第3種始動口入賞玉検出スイッチ20、特定入賞口スイッチ69、満タンスイッチ48、玉切スイッチ47、および、賞球カウントスイッチ55等が接続される。
【0053】
情報出力回路64は、基本回路53から与えられるデータにしたがって、確率変動が生じて確率変動状態となっていることを示す確変情報、権利発生状態となっていることを示す大当り情報、普通電動役物作動口12に入賞した回数、判定図柄表示装置10が当りの表示態様を導出表示した回数等を示す情報をホール用管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する回路である。
【0054】
ソレノイド回路59は、普通可変入賞球装置15の可動部材16を動作させる特定入賞口用ソレノイド17および特別可変入賞球装置19の可動部材21を動作させる第3種特別電動役物用ソレノイド22を遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って駆動する回路である。
【0055】
遊技制御基板31から払出制御基板37、音制御基板70、ランプ制御基板35、駆動制御基板71および表示制御基板80には、指令情報の一例となるコマンドが送信される。
【0056】
遊技制御基板31から払出制御基板37に伝送されるコマンドには、賞球の払出制御に関する指令情報としてのコマンドと、貸玉の払出制御に関する指令情報としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマンド、玉貸し禁止解除コマンド等)とが含まれる。
【0057】
遊技制御基板31から表示制御基板80に伝送されるコマンドは、判定図柄の表示結果を導出する判定図柄表示装置10の可変表示制御に関する指令情報として用いられる表示制御コマンドと、特定可変表示装置99の可変表示制御に関する指令情報として用いられる表示制御コマンドとである。可変表示制御は、送信されてきた表示制御コマンドにもとづいて表示制御基板80に搭載されている表示制御用マイクロコンピュータによって行なわれる。この表示制御コマンドはそれぞれ1バイトデータからなるMODEデータとEXTデータとの2組の2バイトデータから構成されている。MODEデータは変動開始コマンドや確定図柄指定コマンド等のコマンド種別を示すデータであり、EXTデータはMODEデータにより示されたコマンド種別のうちの特定の表示制御内容を具体的に指定するデータである。
【0058】
具体的には、遊技制御基板31は、当り玉入賞口91aに打玉が入賞したことを判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出され、検出されたことにもとづいて判定図柄表示装置11の可変表示を開始させる表示制御コマンド(たとえば、変動パターンコマンドや図柄確定コマンド等)を表示制御基板80に送信する。また、遊技制御基板31は、権利入賞玉検出スイッチ66により入賞玉が検出されたことに基づいて特定可変表示装置99の可変表示を開始させる表示制御コマンド(たとえば、変動パターンコマンドや図柄確定コマンド等)を表示制御基板80に送信する。一方、表示制御基板80は、かかる表示制御コマンドを解析し、解析結果にもとづいて判定図柄表示装置10や特定可変表示装置99の表示状態を表示制御する。
【0059】
遊技制御基板31から駆動制御基板71に伝送されるコマンドは、各種回転体90,62,111を回転させるためのモータの回転制御に関する指令情報として用いられる駆動制御コマンドである。回転制御は、送信されてきた駆動制御コマンドにもとづいて駆動制御基板71に搭載されている駆動制御用マイクロコンピュータによって行なわれる。
【0060】
具体的には、遊技制御基板31は、判定図柄表示装置10に表示結果を導出表示させるための表示制御コマンド(たとえば、図柄確定コマンド等)を送信し、かつ、モータを時計回りに1回転させるか、反時計回りに1回転させるか否かの指令の駆動制御コマンドを送信する。一方、駆動制御基板71は、かかる駆動制御コマンドを解析し、解析結果にもとづいてモータの回転を行ない、回転体を時計回りまたは反時計回りに回転させることができる。
【0061】
また、遊技制御基板31から音制御基板70に伝送されるコマンドは、スピーカ27から出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報として用いられる音制御コマンドである。音制御基板70では、音制御用マイクロコンピュータが搭載されており、この音制御用マイクロコンピュータが、音制御コマンドに応じてスピーカ27からの出力される音声の制御を行なう。
【0062】
さらに、遊技制御基板31からランプ制御基板35に伝送されるコマンドは、遊技効果LED28a、賞球ランプ51、玉切れランプ52、および、装飾ランプ25の制御のための指令情報として用いられるランプ制御コマンドである。ランプ制御基板35では、ランプ制御用マイクロコンピュータが搭載されており、かかるランプ制御用マイクロコンピュータが、ランプ制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【0063】
基本回路53は、普通電動役物作動口スイッチ13、カウントスイッチ23、通常入賞玉検出スイッチ98、特定入賞口スイッチ69、および第3種始動口入賞玉検出スイッチ20からの検出信号にもとづいて、所定個数の景品玉を払出すための賞球信号を払出制御基板37に出力する。払出制御基板37では、その出力されてきた賞球信号にもとづいて球払出装置97を制御して所定個数の景品玉を払出すための制御を行なう。
【0064】
具体的には、特別可変入賞球装置19の大入賞口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば15個の景品玉が払出され、普通電動役物作動口12に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば6個の景品玉が払出されるといったように、それぞれの入賞口により払出される景品玉が異なるように制御される。
【0065】
遊技制御基板31から払出制御基板37に送られた賞球個数信号は、払出制御基板37に設けられた払出制御用マイクロコンピュータ(図示省略)により受信される。払出制御用マイクロコンピュータは、球払出装置97を駆動して賞球個数信号により特定される個数の賞球を払出す制御を行なう。なお、遊技制御基板31、払出制御基板37、球払出装置97等により遊技価値付与手段が構成されている。
【0066】
図6は、遊技制御基板31により実行される遊技制御メイン処理のフローチャートを説明するための図である。なお、遊技制御メイン処理においては、SA01において、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理や、RAMにエラーが含まれているか判定され、エラーが含まれている場合には、RAMを初期化することおよび各種フラグの初期化設定などの処理等のイニシャル処理が行なわれるがここではその説明を省略する。
【0067】
SA02においてポートからのデータまたは信号を入力、ポートへデータを出力、および各制御基板へコマンド出力(払出制御基板、音制御基板、ランプ制御基板、駆動制御基板、表示制御基板)を行うポート入出力処理が行なわれる。
【0068】
SA03において、普通図柄表示装置11の表示結果が確率向上状態に制御される確変図柄による当りとなったときに確率変動継続期間を複合化または調整・制限する処理等を行なう確率変動継続期間制御処理が行なわれ、SA04により、普通電動役物(普通可変入賞球装置)15を制御する処理が行なわれる。SA05により、確率変動制御処理が行なわれる。SA06により、判定図柄表示装置10を可変表示制御する処理が行なわれる。SA06aにより、特定可変表示装置99を制御するための特定可変表示装置制御処理が行なわれる。このSA06aにより、確変用可変表示制御手段197が構成されている(図4参照)。
【0069】
SA07において、玉振分用の回転体62の回転を制御する処理が行なわれ、SA08において権利発生状態となったときの所定の遊技価値を遊技者に付与する制御を行う処理が行なわれ、SA08aにおいて遊技制御基板31から表示制御基板80へ表示制御用のコマンドを送信する処理が行なわれ、SA09において特定可変表示装置99や判定図柄表示装置10の表示結果として所定の表示態様または特定の表示態様を導出表示するか否か等の決定に用いられるランダムカウンタの乱数を更新する処理が行なわれる。以下、SA03からSA08およびSA09の処理内容についてサブルーチンプログラムを用い説明する。
【0070】
図7は、確率変動継続期間制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【0071】
まず、SB01において確率向上中に再度確変図柄により当りとなったか否かの判定がなされ、当りのときはSB02において確変継続期間複合化処理が実行され、当りでなかったときはSB03において現在確変フラグが「オン」状態であるか否かの判別がなされ、「オン」状態であるときには確変(確率変動状態)となったときの確変抽出値のチェックがSB04において行なわれる。
【0072】
具体的には、後述する確率変動状態(確変)にするか否かの判定に用いられる数値データを更新するランダムカウンタ5の抽出値(SJ02、SK05参照)が、SB04でいう「確変となったときの確変抽出値」のことであり、確変抽出値が200〜255の間であったときにはSB05に移行し、確変抽出値が100〜149の間であったときにはSB08へ進み、確変抽出値が50〜99の間であったときにはSB11へ進み、確変抽出値が150〜199の間であったときにはSB14へ進む。SB05では当りとなったときの確率を降下させるための所定条件である大当り回数が所定値に達したか否かの判別がなされる。所定値に未だ達していなかったときには、SB06において大当りが発生したか否かの判別がなされ、大当りが発生する毎にSB07において記憶バッファに記憶されている大当り回数に「1」加算する処理がなされる。
【0073】
SB08では当りとなったときの確率を降下させるための所定条件である判定図柄表示装置10の可変表示回数が所定値に達したか否かの判別がなされる。所定値に未だ達していなかったときには、SB09において判定図柄表示装置10の表示状態が可変表示中から停止されたか否かの判別がなされ、停止されたときにはSB10において記憶バッファに記憶されている判定図柄表示装置10の可変表示回数に「1」加算する処理がなされる。
【0074】
SB11では当りとなったときの確率を降下させるための所定条件である普通電動役物15の開成回数が所定値に達したか否かの判別がなされる。所定値に未だ達していなかったときには、SB12において普通電動役物15が開成状態から閉成状態になったか否かの判別がなされ、閉成状態になったときにはSB13において記憶バッファに記憶されている普通電動役物15の開成回数に「1」加算する処理がなされる。
【0075】
SB14では当りとなったときの所定条件である大当りが発生したか否かの判別がなされ、発生していないときにはそのまま確率変動継続期間制御処理のサブルーチンプログラムが終了される。
【0076】
なお、SB05,SB08,SB11およびSB14のそれぞれにおいて肯定的な判別がなされたとき、すなわち確率を降下させるための所定条件が成立したと判別されたときは、現在の確変フラグをクリアする処理がSB15からSB17において行なわれる。
【0077】
本実施形態においては、確率向上状態中にさらに確変が発生したときに所定の条件が複合されることとなるが、SB15においてかかる確変継続期間が複合されたか否かの判別がなされ、複合されているときにはSB17に移行し所定の確変継続期間が終了した確変フラグに対応する確変フラグをクリアする処理がなされ、複合されていなかったときにはSB16において確変フラグをクリアする処理がなされる。たとえば、確変抽出値が200〜255の間で当ったときには確変フラグ「0」がセットされ、確変抽出値が100〜149の間で当ったときには確変フラグ「1」がセットされ、確変抽出値が50〜99の間で当ったときには確変フラグ「2」がセットされ、確変抽出値が150〜199の間で当ったときには確変フラグ「3」がセットされるとしたときに、まず確変抽出値が150〜199の間で当った後、その確率向上状態中に確変抽出値が200〜255の間で当たり、さらに50〜99の間で当ったときには確変フラグ「3」,確変フラグ「0」,確変フラグ「1」の順で記憶バッファに記憶され、前述したSB14で肯定的な判別がなされたときにSB17において確変フラグ「3」がクリアされ、その後SB05で肯定的な判別がなされたときにSB17において確変フラグ「0」がクリアされ、さらにSB08で肯定的な判別がなされたときにSB17において確変フラグ「1」がクリアされ、確変継続期間が終了する。すなわち、SB02における確変継続期間複合化処理においては当りとなった確変図柄に対応する確変フラグを記憶バッファに順番に記憶し、それぞれの所定条件を満足したときに、SB15からSB17の処理において満足した所定条件に対応する確変フラグをクリアする処理がなされている。これにより、遊技者は多様性のある遊技を楽しむことができるとともに、同じ確変図柄で当りとなれば所定条件が加算され、大当りまでの前提ゲームを楽しむ期間が延長され、遊技の興趣を向上させることができる。なお、このように確変フラグを記憶して確変継続期間複合化処理を行なうものに限らず、当るごとに現在記憶されている確変フラグをクリアし当該当ったことによりセットされる確変フラグを記憶バッファに記憶するようにしてもよい。また、複数種類の確変終了条件を予め設けている例について説明したが、これに限らず、すべて同じ確変終了条件となるように予め設けてもよい。
【0078】
図8(a)は、図6のSA04に示された普通電動役物制御処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。まずSC01により、普通電動役物作動口スイッチ13がONになったか否かの判断がなされる。パチンコ玉が普通電動役物作動口12に入賞して普通電動役物作動口スイッチ13により検出されれば、制御がSC2へ進み、第3種特別電動役物用ソレノイド22を所定期間ONにする処理がなされる。その結果、普通電動役物(普通可変入賞球装置)15が所定期間開成する第1の状態となる。
【0079】
図8の(b)は、図6のSA05に示された確率変動制御処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。まずSJ01により、権利入賞玉検出スイッチ66がONになっているか否かの判断がなされる。入賞玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されれば、制御がSJ02へ進み、ランダムカウンタ5のカウント値が抽出される。このランダムカウンタ5は、後述する図15に示されており、0からカウントアップしてその上限である256までカウントアップした後再度0からカウントアップし直すものである。
【0080】
SJ03により、その抽出されたランダムカウンタ5の抽出値(確変抽出値)が50以上であるか否かの判断がなされる。50未満の場合にはこのサブルーチンプログラムが終了するが、50以上の場合には制御がSJ04へ進み、確変予定フラグをセットする処理がなされる。このように、本実施形態においては、確変向上状態を権利発生状態となることにより確変フラグに変えて確変予定フラグをセットするように設定し、確率向上状態を一時終了するように制御している。これにより、遊技場側と遊技者側とのそれぞれに対する利潤のバランスを調整し射幸性を抑え、確変終了となる契機を遊技者に容易に認識させるとともに遊技者に安心感を与え、さらに、権利発生状態中に判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となる確率が向上していると再度特別領域に入賞し、発生している権利が消滅してしまう不都合の発生を未然に防止することができる。次に制御がSJ05へ進み、確変図柄停止フラグがセットされる。この確変図柄停止フラグとは、前述した特定可変表示装置99の可変表示を停止させるためのフラグである。図8(b)の二点鎖線で示したSJ01〜SJ04により、確率向上判定手段198が構成されている(図4参照)。
【0081】
図9は、判定図柄表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【0082】
まず、SD01において、普通電動役物15に入賞した打玉を検出する特定入賞口スイッチ69が「オン」状態であるか否かの判別がなされる。すなわち、特定入賞口スイッチ69から打玉を検出したことにもとづく検出信号が送信されてきたか否かの判別処理が行なわれる。入賞していたときには、SD02において入賞個数を特定するための特定入賞口チェックフラグを「1」加算する処理が行なわれる。たとえば、入賞した打玉が2個であったときには、特定入賞口チェックフラグとして「2」がセットされる。
【0083】
SD03において、現在特定入賞口をチェック中であるか否かの判別がなされ、SD04とSD17においては判定図柄表示装置作動口スイッチ14またははずれスイッチ49が「オン」状態であるか否かの判別がなされる。
【0084】
SD04において肯定的な判別がなされたときには、SD05において現在の遊技状態が確率向上状態であるときにセットされる確変フラグが「オン」状態であるか否かの判別がなされる。
【0085】
確変フラグが「オン」状態であるときには、打玉の入賞に対応して記憶される保留記憶に対し、SD07において高確率状態での大当り判定処理が行なわれ、確変フラグが「オン」状態でなかったときには、SD06において打玉の入賞に対応して記憶される保留記憶に対し、低確率状態(通常確率状態)での大当り判定処理が行なわれる。図9の二点鎖線で囲んだSD05〜SD07により、確率向上手段198(図4参照)が構成されている。
【0086】
SD08においては、特別装置異常時間をクリアする処理とSD02でセットされる特定入賞口チェックフラグを「1」減算する処理がなされる。これは、特別入賞装置8に入賞した打玉が判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されたことに対応している。
【0087】
SD09においては、判定図柄表示装置10が可変表示中であるか否かの判別がなされ、可変表示中でなかったときにはSD11において判定図柄表示装置10における可変表示を開始する処理が行なわれ、可変表示中であったときにはSD10において判定図柄表示装置10の可変表示処理が行なわれる。
【0088】
SD12においては、判定図柄表示装置10の変動時間がタイムアウトしたか否かの判別がなされる。タイムアウトしているときには、SD13において可変表示を停止する処理がなされ、停止図柄が特定の表示態様となる大当り図柄であるか否かの判別がなされ、大当りが発生する図柄であったときにはSD15において、大当りとなる旨を示す当りフラグをセットする処理が行なわれる。図9の二点鎖線で囲まれたSD09〜SD13により、判定図柄用可変表示制御手段194(図4参照)が構成されている。SD16において振分装置60の回転体62を駆動させるための振分装置誘導フラグがセットされる。
【0089】
以上、SD04において判定図柄表示装置作動口スイッチ95により打玉が検出され、判定図柄表示装置の可変表示を行なうときの処理について説明したが、判定図柄表示装置作動口スイッチ95により打玉が検出されなかったときの処理内容について以下説明する。
【0090】
SD17において、はずれ図柄スイッチ49により打玉が検出され「オン」状態となったか否かの判別がなされ、「オン」状態でないときは特別装置異常時間を「1」加算し、その特別装置異常時間があらかじめ設定されている時間をオーバーしているか否かの判別がSD19において行なわれ、オーバーしているときにはSD20において特別装置異常フラグをセットする処理が行なわれる。なお、かかる特別装置異常フラグは、遊技者による不正行為や、誘導通路の玉詰まり等が発生したときにセットされる。
【0091】
SD21においては、打玉がはずれスイッチ49により検出されたことにより、特別装置異常時間をクリアし特定入賞口チェックフラグを「1」減算する処理が行なわれ、SD22において判定図柄表示装置11が可変表示中であるか否かの判別がなされ、可変表示中であるときには前述したSD10へ移行され、可変表示中でないときには判定図柄表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを終了する。
【0092】
図10(a)は、図9のSD06で示された低確率状態での大当り判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであり、図10(b)は、図9のSD07により示された高確率状態での大当り判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
【0093】
図10(a)を参照して、SP01により、ランダムカウンタ1のカウント値を抽出する処理がなされる。このランダム1カウンタは、後述する図15に示されているように、0からカウントアップしてその上限である256までカウントアップした後再度0からカウントアップするカウンタであり、判定図柄当り判定用に用いられるカウンタである。次にSP02により、そのランダムカウンタ1の抽出値が「3」であるか否かの判断がなされる。「3」である場合にはSP03により大当りの判定がなされる一方、「3」でない場合にはSP04によりはずれの判定がなされる。この大当りの判定、はずれの判定の結果は、フラグとして記憶されている。
【0094】
図10(b)を参照して、SQ01により、ランダム1カウンタのカウント値が抽出され、SQ02により、その抽出値が0以上で9以下か否かの判断がなされる。0以上で9以下の場合にはSQ03により、大当りの判定がなされる。一方、抽出値が10以上であった場合にはSQ04によりはずれの判定がなされる。その結果、高確率状態のときには、大当りとなる確率が、低確率状態のときに比べて10倍となる。
【0095】
図11(a)は、図9のSD13に示された判定図柄表示装置停止処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。SG01により、大当り判定がなされているか否かの判断がなされる。この判断は、前述したSP03、SP04またはSQ03、SQ04の判断結果に基づいて行なわれる。大当り判定がなされていない場合にはSG03により、判定図柄表示装置10をはずれ図柄(ぞろ目以外の図柄)で停止させる制御がなされる。一方、大当りと判定されている場合には制御がSG02へ進み、判定図柄表示装置10を当り図柄(ぞろ目の図柄)で停止させる制御がなされる。
【0096】
図11(b)は、SA06aに示された特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。SH01により、権利入賞玉検出スイッチ66がONになったか否かの判断がなされる。なっていない場合には制御がSH05に進むが、なっている場合には制御がSH02へ進む。SH02では、確変表示タイマがタイムアップ済みであるか否かの判断がなされる。この確変表示タイマは、後述するSH04によりセットされるタイマであり、特定可変表示装置99を可変表示させるための時間を計時するタイマである。この段階では、確変表示タイマがまだセットされておらず、前回にセットされた確変表示タイマがタイムアップ済みの段階であるために、制御がSH03へ進み、特定可変表示装置99の可変表示時間を決定する処理がなされる。
【0097】
この処理は、特定可変表示装置99の今回の表示結果が当りになるか否かすなわちSJ04により確変予定フラグがセットされているか否か等を考慮して、時間の決定がなされる。たとえば、確変図柄停止フラグがセットされており今回の特定可変表示装置99の表示結果が当りとなる場合には、表示結果の導出表示前において徐々に可変表示動作(スクロール動作)の速度を遅くして可変表示動作を遊技者が十分に視認できるようにするとともに長い時間可変表示動作させ、その後表示結果を導出表示させるように制御する。その可変表示時間が、このSH03により決定される。
【0098】
次にSH04により、その決定された時間を確変表示タイマにセットする処理がされる。次にSH05により、確変表示タイマがタイムアップした時であるか否かの判断がなされる。まだタイムアップした時でない場合にはこのサブルーチンプログラムが終了する。このSH05は、確変表示タイマがタイムアップした直後に特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムが実行された際に1回のみYESの判断がなされる。
【0099】
一方、SH04によりセットされた確変表示タイマがまだタイムアップしていない段階すなわち特定可変表示装置99が可変表示動作している段階において、再度パチンコ玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出された場合には、SH01によりYESの判断がなされてSH02へ進み、確変表示タイマがタイムアップ済みであるか否かの判断がなされる。この段階ではまだタイムアップ済みでないために、制御がSH06へ進み、確変表示タイマを変更設定する処理がなされる。この変更設定は、たとえば確変表示タイマを「0」に変更設定する。なお、「0」に限らず、たとえば3秒程度の短い時間に変更設定してもよい。次に制御がSH05へ進み、確変表示タイマがタイムアップしたときであるか否かの判断がなされる。SH06により変更設定された確変表示タイマがタイムアップした段階で(たとえば0に変更設定した場合には直ちに)SH05によりYESの判断がなされて制御がSH07へ進み、確変図柄停止フラグがONになっているか否かの判断がなされる。
【0100】
この確変図柄停止フラグは、前述したSJ05によりセットされるフラグであり、特定可変表示装置99を当り図柄で停止表示させるためのフラグである。確変図柄停止フラグがセットされていない場合にはSH08によりはずれ図柄がセットされる。そのはずれ図柄がSA08aにより遊技制御基板31から表示制御基板80へ送信される。
【0101】
一方、確変図柄停止フラグがセットされている場合にはSH09へ進み、確変図柄停止フラグがクリアされ、SH10により、確変抽出値に応じた当り図柄がセットされる。たとえば確変抽出値が200〜255(図7参照)の間のいずれかの場合には、特定可変表示装置99が「7」で停止制御される。確変抽出値が100〜149の間のいずれかの場合には、特定可変表示装置99が「1」で停止制御される。確変抽出値が50〜99の間の場合には、特定可変表示装置99が「3」で停止制御される。確変抽出値が150〜199の間の場合には、特定可変表示装置99が「5」で停止制御される。次に制御がSH10aへ進み、特定可変表示装置99を停止させるためのコマンドがセットされる。この停止コマンドがSA08aにより遊技制御基板31から表示制御基板80へ送信される。
【0102】
前述したSH06とSH10aとにより、表示結果早期導出表示手段196(図4参照)が構成されている。
【0103】
図12は、振分装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【0104】
まず、SE01において、振分装置60が動作中であるか否かの判別がなされる。すなわち、振分装置用モータ61により回転体62が回転されているか否かの判別がなされ、SE02において振分装置誘導フラグが「オン」状態であるか否かの判別がなされる。ここで否定的な判別がなされたときに、SE14,SE15に移行され、権利入賞玉検出スイッチ66が「オン」状態と判別されたときには、不正行為が発生している可能性が高いため権利入賞口異常フラグがセットされる。
【0105】
SE03においては、当りフラグがセットされているか否かの判別がなされ、セットされているときには制御がSE04に進み、SE04において振分装置60により権利入賞口68に打玉を誘導しSE06において当りフラグをクリアする処理がなされ、セットされていないときにはSE05において振分装置60によりはずれ入賞口65に打玉を誘導する処理がなされる。振分装置60を駆動制御して権利入賞口68に誘導する処理としては、回転体の玉受入凹部に停留している打玉を右側に設けられている権利入賞口68に入賞させるように、回転体を時計回りに回転させる処理がなされる。
【0106】
SE07においては、振分装置60を動作させる処理が行なわれ、SE08において権利入賞玉検出スイッチ66により打玉の検出が行なわれた否かの判別がなされ、検出が行なわれていたときにはSE11からSE13において大当り中であるときに、現在セットされている大当り消滅フラグがセットされ、大当り中でなかったときには、大当りフラグと大当り初期化データをセットする処理がなされる。
【0107】
SE08において権利入賞玉検出スイッチ66により打玉の検出が行なわれていないときにはSE09においてはずれスイッチ49により打玉が検出されたか否かの判別がなされる。
【0108】
権利入賞玉検出スイッチ66またははずれスイッチ49のいずれかにおいて、打玉が検出されたときにはSE10において振分装置誘導フラグをクリアする処理がなされ、検出されていないときには、振分装置制御処理のサブルーチンプログラムを終了する。
【0109】
図13は、大当り制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【0110】
まず、SF01において、SE12において大当りフラグがセットされたか否かの判別がなされ、セットされていないときには大当り制御処理を終了し、セットされているときには、SF02において第3種始動入賞口18に打玉が入賞したか否かの判別がなされ、入賞していたときには実行カウントを「1」加算する処理をSF03において行ない、SF04とSF05においてかかる実行カウントがあらかじめ定められた「16」以上となったか否かの判別がなされ、「16」以上であるときには繰返継続制御を終了するための大当り消滅フラグがセットされる。
【0111】
SF06においては、特別可変入賞球装置19が開放中であるか否かの判別がなされ、開放中でないときにはSF07において可動部材を開放させる処理が行なわれる。すなわち、可動部材21が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となるように、第3種特別電動役物用ソレノイド22を駆動させるための指令信号を送信する処理がなされる。
【0112】
SF08においては、特別可変入賞球装置19の開放時間がタイムアウトしたか否かの判別がなされ、タイムアウトしているときにはSF18において特別可変入賞球装置19の開放時間をクリアする処理がなされ、タイムアウトしていないときにはSF09において特別可変入賞球装置19の開放時間に「1」加算する処理を行ない、SF10においてカウントスイッチ23により打玉が検出されたか否かの判別がなされ、検出されているときにはSF11において特別可変入賞球装置19に入賞した打玉数に「1」加算する処理が行なわれる。
【0113】
SF12においては、特別可変入賞球装置19に入賞した打玉数があらかじめ定められた「10」に達したか否かの判別がなされ、達しているときにはSF13において特別可変入賞球装置19の開放回数に「1」加算し可動部材を閉じた状態にし閉鎖する処理が行なわれる。
【0114】
SF14においては、大当り消滅フラグが「オン」状態であるか否かの判別がなされ、「オン」状態であるときにはSF15において特別可変入賞球装置19の開放回数が「16」であるか否かの判別がなされ、大当り消滅フラグが「オン」状態であるときまたは開放回数が「16」であるときにSF16において大当りフラグをクリアする処理を行ない大当り制御処理を終了する。
【0115】
次に制御がSF16aへ進み、確変予定フラグがONになっているか否かの判断がなされる。ONになっていない場合にはこのサブルーチンプログラムは終了するが、ONになっている場合には制御がSF16bへ進み、確変フラグをONにするとともに、確変予定フラグをOFFにする処理がなされる。その結果、開放回数が最終ラウンドである「16」に達してその16ラウンド目の開放が終了した段階で、確変フラグがONとなり、以降確率向上状態となる。この確変フラグのセットは、前述したように、確変抽出値の値に応じて、複数種類の値にセットされる。
【0116】
なお、別実施の形態として、SF16aとSF16bとを削除し、図13の破線で示したSF05a〜SF05cの各ステップをSF05とSF06との間に挿入してもよい。すなわち、SF05の次に制御がSF05aへ進み、大当り消滅フラグがセットされているか否かの判断がなされ、セットされていない場合にはSF06へ進むが、セットされている場合にはSF05bにより、確変予定フラグがONになっているか否かの判断がなされる。なっていない場合にはSF06へ進むが、なっている場合にはSF05cへ進み、確変フラグをONにするとともに確変予定フラグをOFFにする処理がなされる。
【0117】
この別実施の形態を採用することにより、権利発生状態中に再度権利入賞玉検出スイッチ66により入賞玉が検出されたときあるいは権利発生状態中に所定の上限個数の入賞玉が第3種始動口入賞玉検出スイッチ20により検出されて権利が消滅したときに、確変フラグがONにセットされることとなり、それ以降確率向上状態となる。
【0118】
なお、SF02において、第3種始動入賞口18に打玉が入賞していないときであっても、SF17において現在特別可変入賞球装置19が作動中であるか否かの判別を行ない作動中であるときには、前述したSF08から移行の処理が行なわれることとなる。
【0119】
図14は、乱数更新処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。SG01では5バイトの大きさを有する乱数を算術式を用いて作成している。
【0120】
式:Mn=M×5+211 mod 2565
かかる算術式の「M」は、現在の乱数値を表しそれを5倍して211を加算する。「mod 2565」は前記で作成した値を2565で割った余り値を意味し、この余りが次の乱数値「Mn」となる。
【0121】
SG02では、上記の算術式を用いて作成した値をそれぞれ1バイトごとに分割し1バイトの乱数としてそれぞれRAMに記憶する。
【0122】
図15は、遊技制御基板31側の基本回路53が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。図15には、ランダムカウンタ1、ランダムカウンタ2、ランダムカウンタ3、ランダムカウンタ4、ランダムカウンタ5の5種類のランダムカウンタが示されている。それぞれの1バイトに分割された乱数は、たとえば、ランダムカウンタ1は判定図柄当り判定に用いられ、ランダムカウンタ2は判定図柄表示用に用いられる。それぞれの乱数は1バイトであるので0〜255の値をとり、それぞれ256通りの値を有する。各ランダムカウンタ1〜6は、遊技球が判定図柄表示装置作動口スイッチ95で検出されたときに、それぞれ抽出され記憶エリアに格納される。
【0123】
図16は、乱数に対応した判定図柄表示装置10の出目図柄を説明するための図である。大当りとはずれの場合にランダムカウンタ2(0〜255)の値をそれぞれ対応する図柄に振り分けられている。判定図柄を大当たりとする場合には、ランダムカウンタ2の値が0〜19の場合は判定図柄「1」を、20〜39の場合は判定図柄「3」を、40〜59の場合は判定図柄「5」を、60〜79の場合は判定図柄「7」を、80〜255の場合は判定図柄「9」を、判定図柄表示装置10に表示する。
【0124】
また、判定図柄をはずれとする場合には、ランダムカウンタ2の値が0〜50の場合は判定図柄「0」を、51〜101の場合は判定図柄「2」を、102〜152の場合は判定図柄「4」を、153〜203の場合は判定図柄「6」を、204〜255の場合は判定図柄「8」を、判定図柄表示装置10に表示する。
【0125】
図17は、乱数に対応した所定回数を説明するための図である。すなわち、確率変動継続期間を制御するための期間長さ(回数)を選択するものである。ランダムカウンタ3の値が0〜99であれば所定回数「1回」が選択され、100〜239であれば所定回数「3回」が選択され、240〜253であれば所定回数「5回」が選択され、254であれば所定回数「10回」が選択され、255であれば所定回数「100回」が選択される。
【0126】
図18は、乱数に対応した対象ゲームを説明するための図である。すなわち、確変予定フラグをセットするか否か、および、確変予定フラグがセットされたときの確率変動継続期間を制御するために期間長さの対象となるゲームあるいは遊技状態を選択するものである。ランダムカウンタ5の値が0〜49であれば確変予定フラグはセットされることがなく、50〜99であれば所定回数「可変入賞球装置作動回数」が選択され、100〜149であれば所定回数「判定図柄変動回数」が選択され、150〜199であれば「大当りするまで」が選択され、200〜255であれば所定回数「大当り回数」が選択される。なお、本実施形態においては、ランダムカウンタ5を用いて確変予定フラグをセットするか否か、および、確変予定フラグがセットされたときの確率変動継続期間を制御するために期間長さの対象となるゲームを選択する例について説明したが、これに限らず、ランダムカウンタ5を用いて確変予定フラグをセットするか否かを決定し、確変予定フラグがセットされたときに図15のランダムカウンタ4を用いて対象となるゲームを選択するようにしてもよい。
【0127】
図19は、図11(b)の特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムの他の例を示すフローチャートである。図11(b)の特定可変表示装置制御処理との相違点について主に説明する。SH01により、権利入賞玉検出スイッチがONになっているか否かの判断がなされ、なっている場合にはSH03により、特定可変表示装置99の可変表示時間が決定される。この決定は、図11(b)で説明したのと同様に、特定可変表示装置99の表示結果が当りとなるか否かを考慮して決定される。SH04により、決定された時間が確変表示タイマにセットされ、SH11により、確変表示タイマが計時中であるか否かの判断がなされる。通常時においては、このSH11によりNOの判断がなされてSH05により、確変表示タイマがタイムアップ時であるか否かの判断がなされる。そして、SH04によりセットされた確変表示タイマがタイムアップした瞬間だけSH05によりYESの判断がなされてSH07へ進み、図11(b)で示したSH07〜SH10aと同様の制御がなされる。このSH05は、確変表示タイマがタイムアップした直後に特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムが実行されたときに1回のみYESの判断がなされる。
【0128】
特定可変表示装置99の可変表示中においてはSH11によりYESの判断がなされて制御はSH12へ進み、判定図柄表示装置10が可変表示中(変動中)であるか否かの判断がなされる。通常時においては判定図柄表示装置10が変動中でないために、NOの判断がなされて制御がSH05へ進むこととなる。
【0129】
一方、特定可変表示装置99が可変表示中すなわち確変表示タイマが計時中において再度パチンコ玉が判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されれば判定図柄表示装置10が可変表示されるのであり、その異常時においてはSH12によりYESの判断がなされる。そしてSH13により、判定図柄表示装置10の表示結果が大当りとなる大当り判定がなされているか否かの判断がなされる。SP03またはSQ03により大当り判定が事前になされている場合には、制御はSH14へ進み、判定図柄表示装置10の可変表示残り時間に応じて確変表示タイマを変更設定する処理がなされた後SH05へ進む。このSH14による変更設定は、判定図柄表示装置10の表示結果が導出表示されてパチンコ玉が回転体62により右回転誘導されて権利入賞玉検出スイッチ66により検出される以前の段階で特定可変表示装置99が停止されるような時間に変更する。
【0130】
その結果、発生した権利が消滅する以前の段階で特定可変表示装置99の表示結果が導出表示されて遊技者が確変状態になるか否かを認識することができる。
【0131】
図20は、以上説明したいわゆる判定図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機の動作を説明するためのタイミングチャートであり、(a)が従来のものであり、(b)が本発明を示している。
【0132】
まず、図20(a)に基づいて従来のものについて説明する。判定図柄表示装置作動口スイッチ95によりパチンコ玉が検出されて検出パルスが導出されれば、判定図柄表示装置10が可変開始した後停止する。その停止時に当り図柄(たとえばぞろ目)が表示されれば、回転体62が回転して玉受入凹部63に貯留されている玉が権利入賞玉検出スイッチ66側に誘導されて検出される。その検出パルスが導出された瞬間特定可変表示装置99が可変表示を開始するとともに、権利発生状態となる。この状態で、入賞玉が再度判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されてその検出パルスが導出された場合には、判定図柄表示装置10が再度可変表示して停止制御され、その停止時に当り図柄(ぞろ目)が表示されれば、再度回転体62が回転して貯留玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されることとなる。前述したように、権利発生状態で2回目の権利入賞玉検出スイッチ66の検出パルスが導出されればその権利発生状態は消滅することとなる。ところが、この権利が消滅した時点では、特定可変表示装置99の表示結果がまだ導出表示されていない可変表示中の段階であるために、遊技者にしてみれば、確率向上状態になるか否かの抽選表示の結果が出ないうちに権利が消滅してしまうこととなり、不都合な状態となる。
【0133】
図20(b)に示す本発明の場合には、まず、判定図柄表示装置作動口スイッチ95による入賞玉の検出パルスに応じて判定図柄表示装置10が可変開始した後停止し、その停止図柄が当り図柄であった場合には玉が権利入賞玉検出スイッチ66側に誘導されて検出されてその検出パルスの導出に応じて権利が発生するとともに特定可変表示装置99が可変開始する。この段階までは、図20(a)の従来例と同じ動作である。
【0134】
この状態で、再度入賞玉が判定図柄表示装置作動口スイッチ95により検出されて判定図柄表示装置10が可変表示した後停止し、その停止時の表示結果が当りであった場合には、回転体62が右回転し、右回転誘導されたパチンコ玉が権利入賞玉検出スイッチ66により検出されてその検出パルスが導出される。このときに表示結果早期導出表示手段196により表示結果早期導出制御が行なわれて、権利入賞玉検出スイッチ66の検出パルスの導出と同時に(または3秒程度遅れて)特定可変表示装置99が停止制御される。
【0135】
なお、図19で示した特定可変表示装置制御処理の他の例の場合には、表示結果早期導出表示手段196の働きにより、2回目の権利入賞玉検出スイッチ66の検出パルスが導出される以前の段階で特定可変表示装置99が停止制御される(破線参照)。
【0136】
図21〜図25は、いわゆる普通図柄タイプの第3種の遊技機を示している。図21は、普通図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機における要部を示す構成図である。特別入賞装置8a内には、図4と同様に、クルーン90からなる振分け部材が設けられており、そのクルーン90に、当り玉入賞口91a、はずれ玉入賞口92aが形成されている。
【0137】
普通図柄表示装置作動口スイッチ95aの検出出力に基づいて、普通図柄表示装置11が可変開始した後停止表示され、その停止時の表示結果がぞろ目であった場合には、ソレノイド123aが励磁されて普通可変入賞球装置123の1対の可動部材122が所定時間開成して打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。この普通可変入賞球装置123内には、権利発生用入賞口120とはずれ入賞領域121とが形成されており、権利発生用入賞口120にパチンコ玉が入賞すれば、権利入賞玉検出スイッチ120aにより検出されて権利発生状態となる。その権利発生状態の期間中において、パチンコ玉が第3種始動入賞口18に入賞し、回転体111により回転誘導されて第3種始動口入賞玉検出スイッチ20により検出されれば、特別可変表示装置19が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。なお、はずれ玉入賞口92aに入賞したパチンコ玉は、はずれ玉誘導通路115に誘導されて機外に排出される。
【0138】
権利入賞玉検出スイッチ120aの検出に基づいて確率向上判定手段198が確率向上状態にするか否かの抽選判定を行なう。その抽選判定の判定結果が確変用可変表示制御手段197に与えられるとともに確率向上手段195にも与えられる。確変用可変表示制御手段197は、特定可変表示装置99を可変表示制御するものであり、権利入賞玉検出スイッチ120aの検出出力に基づいて特定可変表示装置99を可変開始させた後停止制御する。その停止制御の際に、確率向上判定手段から確変にする旨の判定結果が与えられている場合には当り図柄(たとえば1,3,5,7のいずれか)で特定可変表示装置99を停止させる。確率向上判定手段から否確変判定結果が与えられている場合には確変用可変表示制御手段197は当り図柄以外の図柄で特定可変表示装置99を停止制御する。
【0139】
確率向上手段195は、普通図柄表示装置11の表示結果を当り(ぞろ目)の表示結果にするか否かを事前決定する機能を有し、その決定の際に、確率向上判定手段から確率向上(確変)にする旨の判定結果が与えられている場合には、高い確率で当りとなるように判定し、確率向上判定手段198から否確変の判定結果が与えられている場合には低確率で当りとなるように判定する。この確率向上手段195による当りはずれの判定は、普通図柄表示装置作動口スイッチ95aの検出出力が導出表示された瞬間に行なわれる。
【0140】
普通図柄用可変表示制御手段194aは、普通図柄表示装置11を可変表示制御するものであり、普通図柄表示装置作動口スイッチ95aの検出出力が与えられたときに可変表示を開始させて所定時間経過後に停止制御する。この普通図柄用可変表示制御手段194aには、確率向上手段195からの判定結果が与えられ、その判定結果が当り判定結果の場合には当り図柄(ぞろ目)となるように普通図柄表示装置11を停止制御する。一方、はずれの判定結果が与えられている場合には普通図柄用可変表示制御手段194aは当り図柄以外のはずれ図柄(ぞろ目以外)となるように普通図柄表示装置11を停止制御する。
【0141】
確変用可変表示制御手段197内には、表示結果早期導出表示手段196が設けられている。この表示結果早期導出表示手段196は、図4で説明したものと同様の制御を行なうものである。すなわち、特定可変表示装置99が可変表示中において、パチンコ玉が再度普通図柄表示装置作動口スイッチ95aにより検出されて普通図柄表示装置11が可変表示した後当り図柄で停止して普通可変入賞球装置123が開成し、パチンコ玉が再度権利発生用入賞口120に入賞して権利入賞玉検出スイッチ120aにより検出された非常時において、表示結果早期導出表示手段196により表示結果早期導出制御が行なわれ、特定可変表示装置99が早期に停止表示されて表示結果が導出表示される。
【0142】
この普通図柄タイプのものにおいても、確率向上判定手段198、確変用可変表示制御手段197、表示結果早期導出表示手段196、確率向上手段195、普通図柄用可変表示制御手段194aは、前述した判定図柄用の遊技機と同様のプログラム制御内容である。
【0143】
図22は、普通電動役物(普通可変入賞球装置)123の制御を示すサブルーチンプログラムのフローチャートである。まずSI01により、普通電動役物(普通電役)123が開成中であるか否かの判断がなされる。開成中の場合には制御がSI08へ進むが、開成中でない場合にはSI02により、普通電役開成フラグがONになっているか否かの判断がなされる。この普通電役開成フラグは、図12のSE02における「振分装置誘導フラグ」と同様のものである。このフラグがONになっていない場合にはSI03へ進み、権利入賞玉検出スイッチがONになっているか否かの判断がなされ、なっていない場合にはSI04へ進み、権利入賞口異常フラグがセットされる。このSI03、SI04の制御は、図12のSE14、SE15と同様のものである。
【0144】
SI02によりYESの判断がなされた場合にはSI05により、当りフラグがセットされているか否かの判断がなされる。この当りフラグは、SP03またはSQ03による大当りの判定がなされたときにセットされるフラグである。当りフラグがセットされている場合にはSI07へ進み、開成タイマをセットする処理がなされる。この開成タイマは、普通電動役物123を開成する時間を計時するタイマである。
【0145】
次に、SI08により、開成タイマが終了したか否かの判断がなされ、未だに終了していない場合にはSI10へ進み、普通電役123を開成する処理がなされる。そして、SI11により、権利入賞玉検出スイッチ120aがONになったか否かの判断がなされる。ONになっている場合にはSI12により、大当り中であるか否かすなわち権利発生中であるか否かの判断がなされ、権利発生中の場合にはSI14により大当り消滅フラグがセットされて権利が消滅する状態となる。一方、大当り中でない場合にはSI13へ進み、大当りフラグがセットされるとともに大当り初期化データがセットされる。また、SI08により、開成タイマが終了したと判断された場合にはSI09により、普通電役開成フラグをOFFにして普通電役123を閉成する制御が実行されることとなる。
【0146】
図23は、この別実施の形態における遊技制御基板31側の基本回路53が遊技制御用に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。ランダムカウンタ3〜ランダムカウンタ5は、図15のランダムカウンタ3〜ランダムカウンタ5と同様である。図23のランダムカウンタ1aは、普通図柄表示装置11の当り判定に用いられるカウンタであり、0からカウントアップしてその上限である256までカウントアップした後再度0からカウントアップする。ランダムカウンタ2aは、普通図柄表示装置11の停止時の表示結果として表示される図柄を事前に決定するために用いられるカウンタであり、0からカウントアップしてその上限である256までカウントアップした後再度0からカウントアップする。
【0147】
図24は、乱数に対応した普通図柄表示装置11の出目図柄を説明するための図である。当たりの場合とはずれの場合によって、ランダムカウンタ2a(0〜255)の値をそれぞれ対応する図柄に振り分けられている。普通図柄を当たりとする場合には、ランダムカウンタ2aの値が0〜19の場合は普通図柄「1」を、20〜39の場合は普通図柄「3」を、40〜59の場合は普通図柄「5」を、60〜79の場合は普通図柄「7」を、80〜255の場合は普通図柄「9」を、普通図柄表示装置11に表示する。
【0148】
また、普通図柄をはずれとする場合には、ランダムカウンタ2aの値が0〜50の場合は普通図柄「0」を、51〜101の場合は普通図柄「2」を、102〜152の場合は普通図柄「4」を、153〜203の場合は普通図柄「6」を、204〜255の場合は普通図柄「8」を、普通図柄表示装置11に表示する。
【0149】
なお、ランダムカウンタ3を用いての、確率変動継続期間を制御するための期間長さ(回数)を選択する方法は、前述した図17に基づいて説明した方法と同様に行なわれる。
【0150】
図25は、普通図柄タイプのパチンコ遊技機の動作を示すタイミングチャートであり、(a)が従来例を示し、(b)が本発明を示している。まず(a)に基づいて従来例を説明する。普通図柄表示装置作動口スイッチ95aにより入賞玉が検出されてその検出パルスが導出された段階で普通図柄表示装置11が可変開始された後所定時間経過して停止制御される。その停止時の表示結果が当り図柄(ぞろ目)であった場合には普通電動役物123が開成された後所定時間経過して閉成される。その普通電動役物123の開成中に入賞玉が権利入賞玉検出スイッチ120aにより検出されてその検出パルスが導出された段階で、特定可変表示装置99が可変開始されるとともに、権利発生状態となる。
【0151】
この状態で、再度入賞玉が普通図柄表示装置作動口スイッチ95aにより検出されてその検出パルスが導出表示されて普通図柄表示装置11が可変開始した後当り図柄で停止された場合には、再度普通電動役物123が開成される。その結果、再度入賞玉が権利入賞玉検出スイッチ120aで検出されて検出パルスが導出されることがある。その場合には、発生している権利が消滅することとなるが、この段階では特定可変表示装置99がまだ可変表示している最中でありその表示結果が導出表示されていない。したがって、遊技者が確変のための抽選可変表示の表示結果を認識する前の段階で既に権利が消滅してしまうこととなる不都合が生ずる。
【0152】
図25(b)の本発明の場合には、普通図柄表示装置作動口スイッチ95aの入賞玉検出パルスの導出によって普通図柄表示装置11が可変開始した後停止し、その停止表示が当り図柄となった場合には普通電動役物123が開成され、入賞玉が権利入賞玉検出スイッチ120aで検出されてその検出パルスに応答して特定可変表示装置が可変開始されるとともに権利発生状態となる。ここまでは、図25(a)に示した従来例と同じである。
【0153】
そして、再度普通図柄表示装置作動口スイッチ95aからの入賞玉の検出パルスが導出されて普通図柄表示装置11が可変表示した後当り図柄で停止した場合には、普通電動役物123が開成される。そしてその普通電動役物123に進入したパチンコ玉が権利入賞玉検出スイッチ120aにより検出されてその検出パルスが導出される。このような非常時においては、表示結果早期導出表示手段(196)の働きにより、2回目の権利入賞玉検出スイッチ120aによる検出パルスと同時に(または3秒程度遅れて)特定可変表示装置99が停止制御される。一方、この表示結果早期導出表示手段196が図19に示した他の例の場合には、権利入賞玉検出スイッチ120aからの2回目の検出パルスの導出よりも先に特定可変表示装置99が停止されてその表示結果が導出表示される。
【0154】
次に、以上説明した実施の形態により奏される主な効果をまとめて説明する。
当り玉受入凹部91(または当り玉入賞口91a)に入賞した入賞玉に基づいて権利発生状態にするか否かの権利発生判定を行ない、確変玉受入凹部193(または確変玉入賞口193a)に入賞した入賞玉に基づいて確率向上状態にするか否かの確率向上判定を行ない、確率向上判定と権利発生判定とを別個に判定することで、権利発生状態が生ずる前に確率が向上した確率向上状態となることがあり、遊技の興趣を向上させることができる。しかも、特別入賞装置8内に進入した遊技球が回転体90によってどの入賞領域に振分けられるかによって確率向上状態となったり権利発生状態となり、特別入賞装置8内への遊技球の入賞後いずれの入賞領域に入賞するかというスリルを遊技者に味わわせることができる。
【0155】
前述したように、権利発生状態に制御されていないときであっても、普通可変入賞球装置15に打玉が入賞し、特定入賞口スイッチ69により検出されることにより景品玉が遊技者に付与されるため、遊技者による一方的な浪費を抑えることができる。さらに、確率向上状態であるときにおいては、確率向上期間の終了時条件が判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となる大当り状態となり、権利発生状態に制御されるため、遊技の興趣を向上させることができる。
【0156】
前述したように、判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となり権利が発生することに応じて、向上していた確率を向上前の確率に降下させるため、遊技場側と遊技者側とのそれぞれに対する利潤のバランスを調整することができ遊技の射幸性を抑えることができる。また、確率向上状態が終了となる契機を、遊技者に容易に認識させることができ、判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となるまで確率向上状態が維持されるので、遊技者は安心して遊技を行なうことができるとともに、確率が降下することと引き換えに権利発生状態による利潤を得ることができる。
【0157】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施形態においては、確変抽出値によって、確率向上状態が終了する所定条件が異なるようにあらかじめ設定している例について説明したが(図7参照)、これに限らず、一律に判定図柄表示装置10(または普通図柄表示装置11)の表示結果として特定の表示態様(当り図柄)が導出表示されることにより確率向上状態が終了するものであってもよい。すなわち、確率向上状態が終了する所定条件として、一律に判定図柄表示装置10(または普通図柄表示装置11)の表示結果として特定の表示態様となるように制御するものであってもよい。
【0158】
(2) 前述した実施形態における確変継続期間複合化処理として、確率向上状態中に特定可変表示装置99の表示結果が当り(1,3,5,7のいずれか)となったときに、当りが発生した順番にその当り図柄に対応する確変フラグを記憶バッファに記憶し、当り図柄に対応する所定条件が成立したか否かを判別し、成立したときにはその対応する確変フラグをクリアし記憶バッファに記憶している次の確変フラグに対応した所定条件の成立を判別する累積手段を採用した例について説明したが、これに限るものではない。たとえば、それぞれの確変フラグ間において優先度を設定し、優先度の高い確変フラグに対応する所定条件の成立を判別する優先手段を採用してもよい。具体的には、確変当り停止図柄が「7」のときにセットされる確変フラグ「0」を優先度1に、確変当り停止図柄が「3」のときにセットされる確変フラグ「1」を優先度2に、確変当り停止図柄が「1」のときにセットされる確変フラグ「2」を優先度3に、確変当り停止図柄が「5」のときにセットされる確変フラグ「3」を優先度4となるように設定し、優先度の低い確変フラグ「3」がセットされているときに当りが発生し、その確変当り停止図柄が「7」、「3」、「1」のうちいずれかであったときには、確変フラグ「3」を確変フラグ「0」,「1」,「2」のいずれかに変更し記憶バッファに記憶させるようにしてもよい。すなわち、優先度の高い確変当り停止図柄であったときには、その当り停止図柄に対応する確変フラグを再セットするようにしてもよい。
【0159】
また、前述した累積手段と優先手段とを複合させたものであってもよい。たとえば、確変抽出値により累積手段か優先手段のいずれかをその都度選択するような選択手段を採用するようにしてもよく、これらの選択過程を遊技者に報知するようにしても良い(液晶、ドラム、ランプ表示器等)。これにより、確変抽出値対応可変表示手段の表示結果次第で確変継続期間複合化処理の処理内容が選択されるため、確変抽出値対応可変表示手段の表示結果が導出表示される際に大当りを期待するとともに、確率変動継続期間の制御条件をも期待することができ、遊技を一層盛り上げ興趣を向上させることができる。
【0160】
さらに、遊技者への合計出玉数量,使用金額,発射球数または遊技継続時間が所定値に達したことに応じて、累積手段か優先手段のいずれかをその都度選択するような選択手段であってもよい。これにより、遊技者が遊技機へのめりこんでしまうことを防止することができるとともに、遊技者と遊技場の利潤バランスをとることができ、大当りまでの前提ゲームを多様化することができ遊技の興趣を向上させることができる。
【0161】
なお、上述した選択手段により累積手段か優先手段のいずれを選択しているのか、または、選択手段により選択される過程を遊技者に報知する表示手段(液晶,EL,ドラム,CRT等)を備えることにより、遊技を一層盛り上げることができるとともに、さらに大当りまでの前提ゲームの内容を多様化させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。また、かかるこまかな設定は、特定可変表示装置99の当り図柄の出現率を図柄間において偏らせて出現させるようにしてもよい。これにより、確率向上状態中における遊技者の得る利潤と、遊技場側の得る利潤とのバランスがとることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0162】
(3) 前述した入賞球誘導通路114に、さらに回転体等からなる玉振分装置を設けてもよい。つまり、入賞球誘導通路114を流下してきた入賞球をその玉振分装置で振分け、振分けられた玉の一部が判定図柄表示装置作動口スイッチ95または普通図柄表示装置作動口スイッチ95aにより検出され、振分けられた残りの玉がはずれとなって機外に排出されるように構成してもよい。このように構成すれば、普通電動役物15への入賞率を高くした場合にも、権利発生状態となる確率(権利発生率)を抑制でき射幸性を抑えることができる。
【0163】
(4) 確率向上状態中に再度確変抽出値が確変となる値(50以上)となったときに、その時点から所定条件が再セットされるようにしてもよい。具体的には、所定数(たとえば、50個)の玉が当り玉入賞口91aに入賞することにより確率向上状態が終了するときにおいて、すでに半分(たとえば、25個)入賞しているときに、再度確変抽出値が確変となる値(50以上)となった場合は、その時点から所定条件のカウントダウンが始まる。また、所定回数(たとえば、2回)判定図柄表示装置10や普通図柄表示装置11に特定の表示態様が導出表示されることを所定条件とする特別の表示態様であったときには、その導出表示された時点から所定回数のカウントダウンが開始される。また、所定時間(たとえば、10分)経過することを所定条件とする特別の表示態様であったときには、その導出表示された時点から所定時間のカウントダウンが開始されるようにしてもよい。なお、この場合、永久に確率向上状態で遊技が行なわれ、射幸性を強めてしまう不都合の発生が考えられるため、確変抽出値が確変となる値(50以上)となることにより確率向上状態を終了させるための所定条件のカウントダウンが更新される更新回数の上限を設けてもよい。たとえば、上限回数を5回としたときには、確率向上状態中に確変抽出値が確変となる値(50以上)となったことが5回発生し所定条件のカウントダウンが5回更新された後に、6回目の特別の表示態様が導出表示されても所定条件のカウントダウンが更新されないようにしてもよい。または、確変抽出値が確変となる値(50以上)とならないようにしてもよい。なお、確率向上状態に制御される場合に限らず、開放延長状態に制御される場合も同様とし、2つが融合する遊技機においても同様に構成してもよい。
【0164】
(5) 前述した実施形態においては、遊技制御基板31から、表示制御基板80、ランプ制御基板35および音制御基板70にそれぞれ制御コマンドを送信し、各種機器を制御する例について説明したが、これに限らず、遊技制御基板31から表示制御基板80に、図柄表示装置の表示,ランプの点灯,遊技音発生等の演出の制御に関する指令情報として表示制御コマンドを送信するようにし、表示制御基板80では受信した表示制御コマンドの解析を行ない、解析されたコマンドによって図柄表示装置の表示制御を行ない、ランプ制御基板35にランプ制御コマンドまたは音制御基板70に音制御コマンドを設定し送信するようにしてもよい。これにより、演出に関連する機器同士の間で、整合性のとれない不自然な演出が実行されることがなく、質のよい演出を遊技者に提供することができる。
【0165】
(6) 前述した実施形態において、普通図柄表示装置11の表示結果が所定の表示態様となる確率、判定図柄表示装置10の表示結果が特定の表示態様となる確率を調整することにより、クルーン90からなる役物抽選装置が備えられていない遊技機であってもよい。
【0166】
(7) 権利発生状態となるとともに特定可変表示装置99の表示結果が確変となる当り図柄となったときには、現時点の権利発生状態の終了を待つことなく現時点の権利発生状態中に確変フラグをセットして確率向上状態にしてもよい。
【0167】
(8) SJ01〜SJ03により、前記確率向上状態にするか否かを抽選により判定する確率向上判定手段が構成されている。特定可変表示装置99により、前記確率向上状態にするか否かの抽選演出表示を行なう確率向上抽選演出表示手段が構成されている。
【0168】
(9) 前述した表示結果早期導出表示手段は、権利発生用入賞領域で遊技球が検出される前に特定可変表示装置の表示結果を導出表示させることを特徴とする(確変表示タイマの計時中に判定図柄表示装置が変動中である場合にはSH12によりYESとなり大当り判定がある場合にはSH13によりYESとなりSH14により、判定図柄表示装置の残り時間に応じて確変表示タイマが変更設定され、遊技球が権利入賞玉検出スイッチ66により検出される前に確変表示タイマがタイムアップするように変更設定する)ものであってもよい。これにより、権利発生用入賞領域で遊技球が検出される前に特定可変表示装置の表示結果が導出表示されるために、権利発生状態が消滅するよりも先に遊技者が確率向上状態になるか否かを認識することができる。
【0169】
(10) 前述した実施形態においては、誘導装置として判定用可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様となったことを条件として遊技球を権利発生用入賞領域に誘導するものを例として説明したが、これに限らず、判定用可変表示装置の表示結果を導出表示以前に決定する判定用表示結果事前決定手段をさらに備え、該判定用表示結果事前決定手段が表示結果を予め定められた特定の表示態様とすることを決定したときに前記判定用可変表示装置に前記特定の表示態様を表示した後に遊技球を権利発生用入賞領域に誘導する誘導装置であってもよい。
【0170】
(11) 前述した実施形態においては、確率向上手段として特定可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特別の表示態様となったことに応じて、前記判定用可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率を向上させるものを例として説明したが、これに限らず、特定可変表示装置の表示結果を導出表示以前に決定する特定表示結果事前決定手段をさらに備え、該特定表示結果事前決定手段が表示結果を予め定められた特別の表示態様とすることを決定したときに、前記特定可変表示装置に前記特別の表示態様を表示した後に前記権利発生状態が消滅したことにもとづいて該特別の表示態様とすることが決定されなかったときに比べて前記判定用可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様とする旨の決定がなされる確率を向上させる確率向上手段であったもよい。
【0171】
(12) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の遊技領域を正面から見た正面図である。
【図3】普通電動役物、振分部材および誘導部の構成を詳細に示す正面図である。
【図4】本発明の要部を示す構成図である。
【図5】遊技制御基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図6】遊技制御基板により実行される遊技制御メイン処理のフローチャートを説明するための図である。
【図7】確率変動継続期間制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図8】(a)は普通電動役物制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図であり、(b)は確率変動処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図9】判定図柄表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図10】(a)は低確率での大当たり判定処理のサブルーチンプログラムを説明するための図であり、(b)は高確率でのサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図11】(a)は判定図柄表示装置停止処理のサブルーチンプログラムを説明するための図であり、(b)は特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図12】振分装置制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図13】大当り制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図14】乱数更新処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図15】遊技制御基板側の基本回路が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。
【図16】乱数に対応した判定図柄表示装置の出目図柄を説明するための図である。
【図17】乱数に対応した所定回数を説明するための図である。
【図18】乱数に対応した対象ゲームを説明するための図である。
【図19】特定可変表示装置制御処理のサブルーチンプログラムの他の例を示すフローチャートである。
【図20】判定図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機の遊技動作を示すタイミングチャートである。
【図21】別実施の形態としての普通図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機の要部を示す構成図である。
【図22】別実施の形態としての普通電動役物制御処理のサブルーチンプログラムを説明するための図である。
【図23】別実施の形態における遊技制御基板側の基本回路が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。
【図24】乱数に対応した普通図柄表示装置の出目図柄を説明するための図である。
【図25】別実施の形態における普通図柄タイプの第3種のパチンコ遊技機の遊技動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、2 ガラス扉枠、3 打球供給皿、4 余剰玉受皿、6遊技盤、7 遊技領域、8a 特別装置、10 判定図柄表示装置、11 普通図柄表示装置、12 普通電動役物作動口、13 普通電動役物作動口スイッチ、95 判定図柄表示装置作動口スイッチ、15 普通可変入賞球装置、16可動部材、17 特定入賞口用ソレノイド、18 第3種始動入賞口、19 特別可変入賞球装置、20 第3種始動口入賞玉検出スイッチ、22 第3種特別電動役物用ソレノイド、23 カウントスイッチ、24 カウント表示器、27 スピーカ、31 遊技制御基板、35 ランプ制御基板、37 払出制御基板、62 回転体、63 玉受入凹部、65 はずれ入賞口、66、120a 権利入賞玉検出スイッチ、68 権利入賞口、69 特定入賞口スイッチ、70音制御基板、71 駆動制御基板、80 表示制御基板、93 回転体用モータ、99 特定可変表示装置、196 表示結果早期導出表示手段、195 確率向上手段、98 通常入賞玉検出スイッチ、91a 当り玉入賞口、92a はずれ玉入賞口。
Claims (5)
- 遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技球が普通始動領域を通過することにより遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置と、
該普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が所定の判定用領域を通過したときに該入賞球を検出する検出手段と、
該検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう判定用可変表示装置と、
該判定用可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技球を権利発生用入賞領域に誘導する誘導装置と、
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置とを備え、
前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され、該権利発生状態中に再度前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに前記権利発生状態が消滅し、前記権利発生状態中に権利行使用入賞領域に遊技球が入賞することにより前記特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機において、
前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう特定可変表示装置と、
前記特定可変表示装置にて可変表示を行なう時間を決定する可変時間決定手段と、
該特定可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特別の表示態様となったときに前記権利発生状態が消滅したことにもとづいて、該特別の表示態様とならなかったときに比べて前記判定用可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率を向上させる確率向上手段と、
前記特定可変表示装置が可変表示動作を行なっているときに前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときには、前記特定可変表示装置の表示結果を前記可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示させる表示結果早期導出表示手段とを備えていることを特徴とする、遊技機。 - 遊技球が打込まれる遊技領域に設けられるとともに、遊技領域内に打込まれた遊技球が入賞可能な入賞球装置と、
該入賞球装置に入賞した遊技球が所定の普通始動領域に入賞したときに該入賞球を検出する検出手段と、
該検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう普通可変表示装置と、
該普通可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技球が入賞不可能な第2の状態から遊技球が入賞可能な第1の状態に制御される普通可変入賞球装置と、
該普通可変入賞球装置に入賞した遊技球が権利発生用入賞領域を通過したときに該入賞球を検出する権利発生入賞球検出手段と、
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な特別可変入賞球装置とを備え、
前記権利発生入賞球検出手段により遊技球が検出されたときに遊技者に有利な権利発生状態に制御され、該権利発生状態中に再度前記権利発生入賞球検出手段で遊技球が検出されたときに前記権利発生状態が消滅し、前記権利発生状態中に権利行使用入賞領域に遊技球が入賞することにより前記特別可変入賞球装置が第1の状態となる遊技機において、
前記権利発生入賞球検出手段で遊技球が検出されたときに表示結果を導出するための可変表示を行なう特定可変表示装置と、
前記特定可変表示装置にて可変表示を行なう時間を決定する可変時間決定手段と、
該特定可変表示装置により導出表示された表示結果が予め定められた特別の表示態様となったときに前記権利発生状態が消滅したことにもとづいて、該特別の表示態様とならなかったときに比べて前記普通可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率を向上させる確率向上手段と、
前記特定可変表示装置が可変表示動作を行なっているときに前記権利発生用入賞領域で遊技球が検出されたときには、前記特定可変表示装置の表示結果を前記可変時間決定手段によって決定された時間が経過してなくても導出表示させる表示結果早期導出表示手段とを備えていることを特徴とする、遊技機。 - 前記権利発生状態は、前記権利行使用入賞領域に所定の上限個数の遊技球が入賞したときにも消滅し、
前記確率向上手段は、権利発生状態の消滅時または前記所定の上限個数に相当する遊技球が前記権利行使用入賞領域に入賞したことに基づいた前記特別可変入賞球装置の第1の状態の制御の終了後に、確率を向上させることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技機。 - 前記可変時間決定手段によって決定された時間を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された時間にもとづいて前記特定可変表示装置の可変表示を制御する可変制御手段をさらに含み、
前記表示結果早期導出表示手段は、前記記憶手段に記憶された時間を変更設定する変更設定手段を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機。 - 遊技機の遊技状態を制御するとともに、前記特定可変表示装置を制御するためのコマンドを出力する遊技制御手段と、
該遊技制御手段から送信されてきたコマンドに従って前記特定可変表示装置を制御する可変表示制御手段とをさらに含み、
前記表示結果早期導出表示手段は、前記可変時間決定手段によって決定された時間の経過前に表示結果を導出表示させるためのコマンドを前記可変表示制御手段へ送信するための処理を行なう早期導出コマンド送信手段を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002381553A JP2004208916A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002381553A JP2004208916A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 遊技機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004208916A true JP2004208916A (ja) | 2004-07-29 |
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ID=32817443
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2002381553A Withdrawn JP2004208916A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 遊技機 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004208916A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014176615A (ja) * | 2013-02-13 | 2014-09-25 | Takao Co Ltd | カード式の遊技機 |
| JP2019216867A (ja) * | 2018-06-18 | 2019-12-26 | 株式会社高尾 | 弾球遊技機 |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002381553A patent/JP2004208916A/ja not_active Withdrawn
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