JP2004209651A - 被記録媒体 - Google Patents

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宏志 小俣
Katsutoshi Sumita
勝俊 簾田
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Abstract

【課題】インクジェット記録方式を用いた画像形成方式に好適に利用でき、インク吸収性を満足し光沢面の平滑性に優れと同時に、温湿度変化に依存したカールが少ない搬送性に優れた被記録媒体を提供すること。
【解決手段】基紙上にアルミナ水和物を含むインク受容層を30g/m2以上設けリウエットキャスト処理により光沢面を形成するインクジェット被記録媒体において、該被記録媒体の水中伸度がリウエットキャスト処理前で1.5%以上で処理後で1.0%以下である被記録媒体。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀塩系写真としての質感や画質などを有するプリント(印画物)を、インクジェット記録法等のインク等の記録用の液滴を被記録媒体に付与する方法によって形成するのに好適な被記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方法は、インク等の記録用の液体(記録液)の微小液滴を種々の作動原理により飛翔させて、紙などの記録用紙に付着させ、画像、文字などの記録を行うものである。この記録方法は、高速低騒音、多色化が容易であり、記録パターンの融通性が大きく、現像が不要であるなどの特徴があり、プリンター単体への展開をはじめとして、複写機、ワードプロセッサー、ファクシミリ、プロッター等の情報機器における出力部への展開がさらに行われ、急速に普及している。また、近年、高性能のデジタルカメラ、デジタルビデオ、スキャナー等が安価に提供されつつあり、パーソナルコンピューターの普及と相まって、これらから得た画像情報の出力にインクジェット記録方式を採用したプリンターが極めて好適に用いられるようになってきている。このような背景において、銀塩系写真や製版方式の多色印刷と比較して遜色のない画像を、手軽にインクジェット記録方式で出力する事が求められるようになってきた。
【0003】
このような要求を満たす為に、記録の高速化、高精細化、フルカラー化などプリンター自体の構造や記録方式に関する改良が行われてきており、記録用紙の構造や特性に関する改良も盛んに検討されている。
【0004】
インクジェット記録等に用いられる記録用紙については、従来から多様多種の形態のものが提案されてきた。例えば、特開昭52-9074号公報(特許文献1)には、インク吸収速度を向上させる為に比表面積の大きなシリカ系顔料を主成分とした空隙を有する層をインク受容層として設けた記録用紙が開示され、また、特開昭63-22997号公報(特許文献2)には、インク受容層を形成する顔料層の空隙を調整してなる記録用紙が開示されている。特開昭55-51583号公報(特許文献3)及び特開昭56-157号公報(特許文献4)には、インク受容層によってインク吸収性を上げ、高い印字濃度やインク滲みのない印字ドットを得る為に、非晶質シリカ粉末を配合する事が記載されている。
【0005】
記録用紙のインクを受ける部分の構成材料として、近年アルミナ水和物が注目を集めつつある。これは、アルミナ水和物が正電荷を有している為にインク染料の定着性が良い為に発色性が高く、しかも高光沢性の画像が得られるなどの特長を有している為である。このようなアルミナ水和物を用いた記録用紙については、例えば、特開平7−232473号公報(特許文献5)に記載がある。また、特開平10-94754号公報(特許文献6)には、インク受容層にアルミナ水和物粒子を含有させた記録用紙が開示されている。
【0006】
また、これらのインク吸収性を有する顔料を用いた記録用紙の形成には、高精細の画像を短時間に記録できるようにインクの吸収性を上げるために、高吸収性を有する平滑性が低く、緻密度の低い繊維状基紙上にキャスト法により顔料を含む層を塗工形成する方法が主に用いられて来た。しかしながら、キャストコート紙では緊張乾燥を実施するため、寸法安定性に優れる反面、印字後放置して置くと、紙の収縮に起因するカールや波打ちが発生するという欠点があった。そこで、特開平7−25137号公報(特許文献7)ではこの問題を解決するため、坪量150〜250g/m2という厚紙タイプのインクジェット記録用キャストコート紙で印字後のカールを改善する技術が開示されている。更に、特開昭62-95285号公報(特許文献8)には、キャスト法と水中伸度2.0%以下の基紙との組合せで寸法安定性を改善した記録用紙が開示されている。また、特開平9-123592号公報(特許文献9)には、基紙の水中伸度は塗工乾燥工程によって様々に変化していく点が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開昭52-9074号公報
【特許文献2】
特開昭63-22997号公報
【特許文献3】
特開昭55-51583号公報
【特許文献4】
特開昭56-157号公報
【特許文献5】
特開平7−232473号公報
【特許文献6】
特開平10-94754号公報
【特許文献7】
特開平7−25137号公報
【特許文献8】
特開昭62-95285号公報
【特許文献9】
特開平9-123592号公報
【特許文献10】
米国特許第4242271号明細書
【特許文献11】
米国特許第4202870号明細書
【特許文献12】
特公昭57-44605号公報
【非特許文献1】
Collect czech Chem Commun,56巻、1253〜1262、1991年
【非特許文献2】
Rocek J., et al., Applied catalysis,74巻、29〜36、1991年
なお、特許文献10〜12及び非特許文献1及び2については後述する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような方法で得られたインク受容層を有する被記録媒体において、インク吸収性を上げる目的でインク受容層を厚くすると使用環境の温湿度変化によるカール(以後白紙カールと呼ぶ)の発生が顕著となり、その状態もむしろ悪化してしまう傾向にある。これに対し、厚手の基紙にすることで記録時のインクによるコックリングや印字後のカールはある程度改善されるが、白紙カールに対しては紙自身が伸縮するので効果が少ない上にコストも上昇してしまう。白紙カールが大きいと、記録時にプリンターの搬送トラブルを発生したり、記録中に用紙がプリントヘッドと接触し画像を汚してしまう。また、これらの問題を改善するために単純に水中伸度が小さい基紙を用いるとキャスト後の光沢度は得られても光沢面の平滑性が悪くゆず肌状態となってしまう、それゆえ記録後の画像表面の光の乱反射などにより画像鮮明度が低下して銀塩系写真のような質感、画像品位を得るには十分といえない場合が多いのが現状である。
【0009】
本発明の目的は、インクジェット記録方式などの記録液を被記録媒体に付着させて記録を行う記録方式を用いた画像形成方式に好適に利用でき、白紙カールが少なくプリンター搬送性に影響のないだけでなく、銀塩系写真としての質感や画質を有するプリント(印画物)が得られる被記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
特開昭62-95285号公報(特許文献8)や特開平9-123592号公報(特許文献9)に開示されているようにキャストコート用の基紙の水中伸度は、その製造時の乾燥工程によって様々に変化していくため複雑な工程を経るリウェットキャスト法を用いた光沢紙においては最終品の寸法安定性は基紙の水中伸度だけで決定されなかった。また、光沢面が平滑になる基紙は水中伸度の低い基紙ではなかった。白紙カールと光沢面の平滑性を満足させる条件を鋭意検討した結果、リウエットキャスト処理前後での水中伸度が重要であることが判明した。リウエットキャスト処理前のインク受容層が塗工された状態での水中伸度が小さい場合、リウエットキャスト処理により形成される光沢面の平滑性が悪化してゆず膚状になることが判明した。この、光沢面のゆず膚形状が印字後の画像品位を悪化させてしまう。本発明はこのような塗工量の多いインク受容層を用いた被記録媒体にリウエットキャスト処理により光沢面を形成する場合における技術的な問題に関する本発明者らによる知見に基づいてなされたものである。
【0011】
すなわち、上記の目的を達成し得る本発明の被記録媒体は、基紙上にアルミナ水和物を含むインク受容層を30g/m2以上の塗工量で設け、リウエットキャスト処理により該インク受容層に光沢面を形成してなる被記録媒体において、該被記録媒体のCD方向の水中伸度がリウエットキャスト処理前で1.5%以上、処理後で1.0%以下である事を特徴とするものである。
【0012】
本発明の被記録媒体は、アルミナ水和物を含むインク受容層の塗工量が30g/m2以上と多いにも拘らず、そのCD方向の水中伸度が1.0%以下に抑えられていることで、白紙カールが少なくプリンター搬送性に影響のないだけでなく、高度な光沢面が得られるので銀塩系写真としての質感や画質を有するプリント(印画物)が得られるものとなる。
【0013】
更に、本発明によればデジタルカメラ等の入力システムを選択し、出力としてインクジェット記録方式を利用する事で、高精細で高品質であり、しかも銀塩系写真の質感および画質を有し、あるいはそれを超えた画像を有するプリントを銀塩系写真よりも簡便かつ高速なプロセスで提供する事が可能となる。
【0014】
このような構成の被記録媒体は、リウエットキャスト処理前でCD方向の水中伸度が1.5%以上となる構成の被記録媒体を用いこれにリウエットキャスト処理を行ってそのCD方向での水中伸度を1.0%以下にすることにより製造可能である。
【0015】
本発明にかかる被記録媒体はインクジェット記録用として特に好適である。
【0016】
【発明の実施の態様】
本発明の被記録媒体は、基紙と基紙上に設けられたインク受容層とを有して構成され、インク受容層が設けられた側が画像の記録面となるものである。インク受容層は、アルミナ水和物を含む多孔質層として形成されたものであり、ここに記録装置から供給された記録液が吸収される。
【0017】
インク受容層を形成する為の基紙としては、適度なサイジングを施した紙、無サイズ紙などの主に木材パルプと填料からなる繊維状基体を少なくとも有する構造のものを挙げる事ができ、白色度、不透明度が高く平滑な表面層を有し、かつ透気性のよい基紙がより好適に利用される。また、本発明においてインク受容層表面に形成される光沢面に高い光沢度を得る為には、その基紙の上に、無機顔料等をバインダーと共に塗工してインク受容層下の中間層となる表面層を形成する事が好ましい。必要によっては、スーパーカレンダー等の平滑化処理を基紙表面に施してもかまわない。
【0018】
なお、この中間層となる表面層を形成するための塗工液には、更に、分散剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、耐水化剤、離型剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を本発明の効果を損なわない範囲内で添加する事もできる。
【0019】
基紙として銀塩系写真のような質感を持たせるためには、好ましくは、秤量が120g/m2、さらに好ましくは150〜180g/m2のものを用いる。インク吸収性を更に向上させるために、基紙でのインクの溶媒成分の吸収性を十分に持たせるには、坪量150g/m2換算で基紙のステキヒトサイズ度100秒以下、より好ましくは70秒以下のものがよい。しかし、ステキヒトサイズ度があまり低すぎると塗工工程で塗工液から基紙が急激に水分を吸収し、急激に寸法変化し、強度も急激に落ちてしまいしわが発生することがあるので坪量150g/m2換算でステキヒトサイズ度は20秒以上であることが好ましい。
【0020】
基紙の水中伸度は、一概に数値を決めることが出来ない。水中伸度はパルプの叩解度、配向性、乾燥方法によって、同じ水中伸度であっても、これにインク受容層などを形成するための塗工乾燥処理をした後の水中伸度が異なってくる。仮に、寸法安定性を考えて水中伸度1.2%の基紙を用いた場合、塗工後の乾燥工程が高温で拘束乾燥で有れば塗工乾燥処理後あまり変化しないで1.3%程度だが、一方、拘束乾燥しないで製造した場合であれば塗工乾燥処理をした後、2.0%程度まで容易に増加する。また、塗工工程の乾燥条件によっても水中伸度は変化してしまう。また、塗工時の水分吸収量や乾燥炉の温度などによっても水中伸度は変化する。従って塗工乾燥条件(速度)及び塗工回数による水中伸度の増加分を考慮した水中伸度の基紙を選択することでリウエットキャスト処理前で所定の水中伸度のとなる基紙とインク受容層の構成を得ることができる。ここで、基紙の水分吸収が遅いと塗工条件による水中伸度の増加分が大きく変動するので前述の通りステキヒトサイズ度が20秒から70秒の基紙が好ましい。また、標準的な塗工工程の場合、基紙の水中伸度は、1.2〜2.5%の範囲が好ましい。
【0021】
光沢面の品位と白紙カール低減を両立させるためのリウエットキャスト処理条件は、(1)水分を十分に吸収させ基紙をよく伸ばす。具体的には水分付与時間(距離)を十分に取る。好ましくは3分以上でより好ましくは5分以上。また、水温は高い方がよく、好ましくは水蒸気を同時に付与する。更に、基紙が伸びるのを補助するために基紙構造が破壊されない程度にテンションを付与することも効果がある。(2)キャストドラム温度を十分に高くし基紙が伸びた状態で素早く乾燥させる(拘束乾燥)。ただし、キヤストドラム温度が高すぎると光沢面の品位が落ちてしまうので実用的なキャストドラム温度は100℃付近となる。また、十分に乾燥させるためにはキャストドラムとの接触時間を長くする必要があるが生産性の観点を考慮して接触時間を設定することができる。
【0022】
そこで、本発明では、基紙上にインク受容層が形成された状態のCD方向での水中伸度が1.5%以上、更に好ましくは2.0%である基紙とインク受容層の構成を用いることでリウエットキャスト処理によりインク受容層の表面に形成する光沢面の平滑度を向上させるという効果を得ることが可能となる。リウエットキャスト処理時に基紙が十分に伸びるとインク受容層もそれに伴い引き伸ばされ、キャストドラムの鏡面に密着するため平滑性がよい光沢面が出来ると推定される。しかし、リウエットキャスト前の水中伸度は光沢面のためには高い方がよいがリウエットキャスト後の水中伸度を1.0%以下にするためには生産性を考慮した現実的なリウエットキャスト処理条件においてはリウエットキャスト処理前の被記録媒体の水中伸度が3%以下が好ましい。
【0023】
一方、インク受容層の塗工量が30g/m2以上と多い場合、白紙カールが大きくなる傾向にあるため水中伸度は十分に小さくならないと実用的な白紙カール量におさまらない。そこで、リウエットキャスト処理後の被記録媒体のCD方向での水中伸度は1.0%以下が好ましい。より好ましくは0.6%以下であった。
【0024】
銀塩系写真のような質感、画像品位を得るには基紙の白色度は、90%以上、ベック平滑度が50秒以上となるように設定されるのが好ましい。なお、平滑度が高すぎると、記録液中の溶媒成分の吸収性が低下する場合があるので、被記録媒体表面におけるベック平滑度は、600秒以下、より好ましくは500秒以下とするのがより好ましい。
【0025】
一方、基紙上に設けられるインク受容層の形成に用いられるアルミナ水和物としては、例えば、
1)インク吸収速度が速く、必要以上の滲みがないこと、
2)印字濃度及び発色性が高いこと、
3)耐候性に優れていること
などの所望とする特性を満たし、更に上述した所定の光沢を有するインク受容層を形成できるものが利用される。
【0026】
このようなアルミナ水和物は、下記一般式により表されるものを好適なものとして挙げることができる。
【0027】
Al23-n(OH)2n・mH2
式中、nは1、2または3の整数のいずれかを表し、mは0〜10、好ましくは0〜5の値を表す。但し、mとnは同時に0にはならない。mH2Oは、多くの場合mH2O結晶格子の形成に関与しない脱離可能な水相をも表すものである為、mは整数または整数でない値を取ることもできる。また、この種の材料を加熱するとmは0の値に達することがありうる。アルミナ水和物は一般的には、米国特許第4242271号明細書(特許文献10)、米国特許第4202870号明細書(特許文献11)に記載されているようなアルミニウムアルコキシドの加水分解やアルミン酸ナトリウムの加水分解を行う方法、また、特公昭57-44605号公報等に記載されているアルミン酸ナトリウム等の水溶液に硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の水溶液を加えて中和を行う方法などの公知の方法で製造することができる。
【0028】
なお、Rocekら(Collect czech Chem Commun,56巻、1253〜1262、1991年:非特許文献1)は、アルミナ水和物の多孔質構造は、析出温度、溶液pH、熟成時間、表面活性剤に影響されることを報告している。また、アルミナ水和物の中で擬ベーマイトには、文献(Rocek J., et al., Applied catalysis,74巻、29〜36、1991年:非特許文献2)に記載されているように繊毛状とそうでない形状があることが一般に知られている。
【0029】
本発明において用いられるアルミナ水和物の形状としては、平均アスペクト比が1〜4の板状が好ましい。平均アスペクト比は、粒子の長軸径を短軸径で除する事により算出している。
【0030】
本発明で用いるアルミナ水和物のBET比表面積は70〜300m2/gの範囲が好ましい。かかるBET比表面積が上記範囲の下限より小さい場合には細孔径分布が大きい方に片寄ってインク中の染料を十分に吸着・固定することができなくなることがあり、また、内部細孔により乱反射がおきて色濃度が悪くなることがある。一方、BET比表面積が上記範囲の上限より大きい場合には、アルミナ水和物を分散性よく塗工できなくなって細孔径分布が調整できなくなることがあり、また、充分な吸収性が得られなくなることがある。
【0031】
更に、このアルミナ水和物としては、上述したような必要とされる透明性、光沢、染料などの記録液中の着色剤の定着性等の特性が得られる上に、インク受容層形成時にクラック等の欠陥の発生が無く、塗工性の良いものが好ましい。このような観点から、上述の公知の方法で製造されたものや、Disperal HP15(商品名:CONDEA 社製)等の市販品から選択したアルミナ水和物をインク受容層の構成材料として利用する事ができる。
【0032】
本発明の被記録媒体におけるインク受容層の形成においては、必要に応じてバインダーを用いる事ができる。アルミナ水和物と組み合わせて用いることのできるバインダーとして好適なものとしては、水溶性高分子を挙げることができる。例えば、ポリビニルアルコールまたはその変性体、澱粉またはその変性体、ゼラチンまたはその変性体、カゼインまたはその変性体、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体、SBRラテックス、NBRラテックス、メチルメタクリレート-ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス、官能基変性重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸またはその共重合体、アクリル酸エステル共重合体などを挙げる事ができる。これらのバインダーは単独あるいは複数種混合して用いることができる。
【0033】
アルミナ水和物とバインダーの混合比は、質量比で、好ましくは1:1〜10:1、より好ましくは5:1〜25:1の範囲から任意に選択できる。バインダーの量を上記範囲とすることで、インク受容層の機械的強度をより高める事ができ、インク受容層形成時におけるひび割れや粉落ちの発生を防止し、より好適な細孔容積の維持が可能となる。
【0034】
一方、インク受容層を形成するための塗工液には、アルミナ水和物及びバインダーに加え、必要に応じて分散剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、耐水化剤、離型剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを本発明の効果を損なわない範囲内で添加することも可能である。
【0035】
本発明のインク受容層を有する被記録媒体において、基紙上にインク受容層を形成する方法としては、上記のアルミナ水和物を含む分散溶液を塗工装置を用いて基紙上に塗布、乾燥する方法を用いることができる。塗工方法は特に制限されるものではなく、一般に用いられているブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、カーテンコーター、バーコーター、グラビアコーター、ダイコーター、スプレー装置等による塗工技術を用いることができる。アルミナ水和物を含むインク受容層形成時の塗工液の塗工量としては、染料などの記録液中の着色剤成分の定着性やインク吸収性をより良好なものとする為に、固形分換算で30g/m2以上が好ましい。30g/m2未満ではインク量の少ない場合は問題ないが画像濃度の高い部分ではインクがあふれてしまいビーディングと呼ばれるムラが発生する場合がある。インク受容層を形成した後に、必要に応じて焼成処理を施す事も可能である。
【0036】
本発明においては、インク受容層の表面にリウエットキャスト処理を行い、その表面が光沢面とされる。このリウエットキャスト処理は、インク受容層を形成後に再度熱湯等により処理して湿潤状態に戻し、このインク受容層の表面を加熱した鏡面ドラムに圧着して乾燥処理するものである。これらの方法によって、インク受容層の表面に強光沢を得る事が出きる。
【0037】
本発明のアルミナ水和物を含むインク受容層は30g/m2以上と厚いので2層に分けて塗工してもかまわない。また、リウエットキャスト処理前にカレンダー処理や各種キャスト処理などの平滑処置を施して表面を平滑にしておいてもかまわない。
【0038】
こうして得られる本発明にかかる被記録媒体のインク受容層側の面における光沢度の測定は、被記録媒体を実際に人が見るときに近い角度である20°で行った。従来の被記録媒体は、銀塩系写真として使用できるような質感や画質が十分に満足できるものではない場合が多かった。これは、実際に人が被記録媒体を見るときの角度での光沢度が得られていなかったためである。本発明において得られた記録媒体においては、20°測定において少なくとも20%の光沢性を有し、その結果としてこの面に形成される画像に銀塩系写真としての十分な質感及び画質を付与する事が可能となった。しかも、この光沢性により、画像を記録した後にどのような角度から画像を観察しても銀塩系写真としての質感及び画質が付与される。更に、本発明にかかる被記録媒体におけるインク受容層は、上記のような高度な光沢を有するにも拘わらず、多孔質であるために、複数の被記録媒体をそれらのインク受容層同士を重ねあわせて保持した場合にもブロッキングが生じにくく、また、指で直接画像面に触れた場合でも指紋が付着しにくいという特長を有し、取り扱い性や保存性が更に向上したものとなっている。
【0039】
本発明の被記録媒体においては、基紙の裏面(インク受容層が設けられた面と反対側の面)に、記録時等におけるカールの発生を防止する為の層(バックコート層)を更に設ける事ができる。このバックコート層は、湿度により基紙とインク受容層との間に生じる伸縮差により発生する場合のあるカールを防止するためのもので、吸湿時に基紙表面側のインク受容層と同様の変化(収縮)を生じるものが好ましい。このバックコート層は、例えばアルミナを含む層から形成する事ができる。このアルミナとしては、ベーマイト、擬ベーマイト、γ―アルミナ、θ―アルミナ等を挙げる事ができる。
【0040】
バックコート層の形成においては、必要に応じてバインダーを用いる事ができる。アルミナと組み合わせて用いることのできるバインダーとして好適なものとしては、水溶性高分子を挙げることができる。例えば、ポリビニルアルコールまたはその変性体、澱粉またはその変性体、ゼラチンまたはその変性体、カゼインまたはその変性体、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体、SBRラテックス、NBRラテックス、メチルメタクリレート-ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス、官能基変性重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸またはその共重合体、アクリル酸エステル共重合体などを挙げる事ができる。これらのバインダーは単独あるいは複数種混合して用いることができる。
【0041】
アルミナとバインダーの混合比は、質量比で、好ましくは1:1〜10:1、より好ましくは5:1〜25:1の範囲から任意に選択できる。バインダーの量を上記範囲とすることで、バックコート層のカール防止性と機械的強度をより向上させることができる。バックコート層にも必要に応じて分散剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、耐水化剤、離型剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを本発明の効果を損なわない範囲内で添加することも可能である。
【0042】
本発明のバックコート層を有する被記録媒体において、基紙上にバックコート層を形成する方法としては、上記のアルミナを含む分散溶液を塗工装置を用いて基材上に塗布、乾燥する方法を用いることができる。塗工方法は特に制限されるものではなく、一般に用いられているブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、カーテンコーター、バーコーター、グラビアコーター、ダイコーター、スプレー装置等による塗工技術を用いることができる。アルミナを含むバックコート層形成時の塗工液の塗工量としては、固形分換算で5〜25g/m2以下が好ましく、その上限は20g/m2が、下限は10g/m2がより好ましい。必要に応じてバックコート層を形成した後に、焼成処理を施す事も可能である。こうして得られるバックコート層を設ける事で、記録時などにカールの発生が懸念される場合への対処が確実なものとなる。しかも、アルミナ系のバックコート層を設ける事で、裏面への鉛筆、万年筆、ボールペン、フェルトペン等の各種筆記用具での筆記性が良好なものとなる。
【0043】
本発明の被記録媒体に画像を形成する場合に使用するインクとしては、従来公知の水系インクが使用可能である。本発明においては、特に、インク中にアニオン性基を有する水溶性染料等のアニオン性化合物が含有されたものを使用することが好ましい。この際に用いる水溶性染料としては、例えば、スルホン基やカルボキシル基等のアニオン性基を有する水溶性の直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等が挙げられる。このような水溶性染料は、従来のインク中において、一般には、約0.1〜20質量%を占める割合で使用されており、本発明においてもこの割合と同様でよい。また、本発明に用いる水系インクに使用する溶媒としては、水、または水と水溶性有機溶剤との混合溶媒が好ましく、特に好適なものは、水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であって、水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価アルコールを含有するものである。
【0044】
インクジェット記録によって画像形成を行う際に用い得るインクジェット記録方式としては、圧電素子を用いた方式、発熱素子を用いた方式等、特に制限無く利用できる。
【0045】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、実施例中の各種測定は次の様にして行なつた。
1)水中伸度
水中伸度の測定は、emco社DDPM動的変位測定モジュールを用いて行った。測定条件は、クランプ式を用いスプリングテンション20gでサンプル幅50mm、水温23℃、浸漬時間は10分間とした。
2)白紙カール
光沢面を上にして気温30℃湿度80%の環境下に30分間放置後の4隅の高さの平均値をHとし、気温15℃湿度10%の環境下に30分間放置後の4隅の高さの平均値をLとし、以下の式により白紙カール量を算出した。
白紙カール量(mm)= H - L
得られた数値の小さい方が白紙カールにおけるカール防止性が良好と評価でき、30mm以上の場合実用上問題が発生する場合が多い。但し、光沢面の裏側にカールしていた場合は、裏側にして測定し測定値にマイナスをつける。
3)光沢表面平滑度
インク受容層表面における「ゆず膚」の程度を比較した。すなわち、BYK-Gardner ウエーブスキャンDOI(オレンジピール測定機)を用いて光沢面のDOI(画像鮮明度)を測定した。数値の大きい方が平滑度は良好。DOI 70未満では明白に光沢面の品位が悪い。
4)インク吸収性
インク受容層表面の光沢面にインクジェットプリンター(商品名:BJF-870 キヤノン社製)を用いて2次色(グリーン100%)のパターンを記録してビーディングの有無を確認し、以下の基準での評価を行った。
×:ビーディング有り。
○:ビーディング無し。
【0046】
参考例1<塗工液の調整>
アルミナ水和物AとしてDisperal HP15(商品名: CONDEA社製)を純水に混合して固形分が5重量%の分散液とした。次に、これに塩酸を加えpH4に調整してしばらく攪拌した。その後、この分散液を攪拌をしながら95℃まで昇温し、その温度で2時間保持を行なった。次に、苛性ソーダによりpHを10に調整し、その後、8時間攪拌保持を行なった。8時間後、分散液の温度を室温に戻し、pHを7〜8に調整した。その後、脱塩処理を行い、続いて酢酸を添加して解膠処理してコロイダルゾルを得た。このコロイダルゾルを乾燥して得たアルミナ水和物BをX線回折により測定したところ、擬ベーマイト構造を有するものであった。
【0047】
ポリビニルアルコール PVA117(商品名:クラレ社製)を純水に溶解して9重量%の溶液を得た。アルミナ水和物Bのコロイダルゾルを濃縮して17重量%の溶液を得た。上記アルミナ水和物Bのコロイダルゾルとポリビニルアルコール溶液を、アルミナ水和物固形分とポリビニルアルコール固形分が重量比で10:1になるように混合攪拌して、分散液を得た。
【0048】
実施例1
NBKP(フリーネス=CSF 450ml)10部、LBKP(フリーネス=CSF450ml)90部を配合したパルプスラリーに、填料としてタルクを3部の混合添加とし、更にサイズ剤としてロジン系中性サイズ剤の 0.1部添加、硫酸バンド 0.5部、カチオン性澱粉 0.5部それぞれ添加した後、これらの混合物を白水で希釈してpH 5.0、固形分濃度が0.9%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機を用いて抄紙し多段乾燥筒で乾燥しカレンダー処理をして坪量が150g/m2 ステキヒトサイズ度70秒、水中伸度2.0%の基紙を得た。この基紙上に前記分散液をダイコートにより乾燥厚30g/m2で塗工し熱風ドライヤーで乾燥した。この塗工紙のインク受容層表面にリウエットキャストコーターを用いて、水付与時間3分間、キャストドラム温度100℃でリウエットキャスト処理を行い被記録媒体を得た。
【0049】
実施例2
LBKP(フリーネス=CSF 450ml)100部を配合したパルプスラリーに、填料としてタルクを3部の混合添加とし、更にサイズ剤としてロジン系中性サイズ剤の 0.1部添加、硫酸バンド 0.5部、カチオン性澱粉 0.5部それぞれ添加した後、これらの混合物を白水で希釈してpH 5.0、固形分濃度が0.9%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機を用いて抄紙し多段乾燥筒で乾燥しカレンダー処理をして坪量が150g/m2ステキヒトサイズ度80秒、水中伸度1.2%の基紙を得た。この基紙上に前記分散液をダイコートにより乾燥厚30g/m2で塗工しヤンキードライヤーで乾燥した。この塗工紙のインク受容層表面にリウェットキャストコーターを用いて、水付与時間3分間、キャストドラム温度100℃でリウエットキャスト処理を行い被記録媒体を得た。
【0050】
実施例3
LBKP(フリーネス=CSF 400ml)100部を配合したパルプスラリーに、填料としてタルクを3部の混合添加とし、更にサイズ剤としてロジン系中性サイズ剤の 0.1部添加、硫酸バンド 0.5部、カチオン性澱粉 0.5部それぞれ添加した後、これらの混合物を白水で希釈してpH 5.0、固形分濃度が0.9%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機を用いて抄紙し多段乾燥筒で乾燥しカレンダー処理をして坪量が150g/m2 ステキヒトサイズ度70秒、水中伸度1.8%の基紙を得た。この基紙上に前記分散液をダイコートにより乾燥厚30g/m2で塗工し熱風ドライヤーで乾燥した。この塗工紙のインク受容層表面にリウエットキャストコーターを用いて、水付与時間3分間、キャストドラム温度100℃でリウエットキャスト処理を行い被記録媒体を得た。
【0051】
比較例1
塗工量を乾燥厚20g/m2とした以外は実施例1と同様にして被記録媒体を得た。
【0052】
比較例2
LBKP(フリーネス=CSF 550ml)100部を配合したパルプスラリーに、填料としてタルクを3部の混合添加とし、更にサイズ剤としてロジン系中性サイズ剤の 0.1部添加、硫酸バンド 0.5部、カチオン性澱粉 0.5部それぞれ添加した後、これらの混合物を白水で希釈してpH 5.0、固形分濃度が0.9%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機を用いて抄紙しヤンキードライヤ-で乾燥しカレンダー処理をして坪量が150g/m2 ステキヒトサイズ度50秒、水中伸度1.1%の基紙を得た。この基紙上に前記分散液をダイコートにより乾燥厚30g/m2で塗工し熱風ドライヤーで乾燥した。この塗工紙のインク受容層表面にリウエットキャストコーターを用いて、水付与時間3分間、キャストドラム温度100℃でリウエットキャスト処理を行い被記録媒体を得た。
【0053】
比較例3
LBKP(フリーネス=CSF 450ml)100部を配合したパルプスラリーに、填料としてタルクを3部の混合添加とし、更にサイズ剤としてロジン系中性サイズ剤の 0.1部添加、硫酸バンド 0.5部、カチオン性澱粉 0.5部それぞれ添加した後、これらの混合物を白水で希釈してpH 5.0、固形分濃度が0.9%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機を用いて抄紙し多段乾燥筒で乾燥しカレンダー処理をして坪量が150g/m2 ステキヒトサイズ度70秒、水中伸度1.8%の基紙を得た。この基紙上に前記分散液をダイコートにより乾燥厚30g/m2で塗工し熱風ドライヤーで乾燥した。この塗工紙のインク受容層表面にリウエットキャストコーターを用いて、水付与時間3分間、キャストドラム温度90℃でリウエットキャスト処理を行い被記録媒体を得た。
【0054】
比較例4
LBKP(フリーネス=CSF 300ml)100部を配合したパルプスラリーに、填料としてタルクを3部の混合添加とし、更にサイズ剤としてロジン系中性サイズ剤の 0.1部添加、硫酸バンド 0.5部、カチオン性澱粉 0.5部それぞれ添加した後、これらの混合物を白水で希釈してpH 5.0、固形分濃度が0.9%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機を用いて抄紙し多段乾燥筒で乾燥しカレンダー処理をして坪量が150g/m2 ステキヒトサイズ度130秒、水中伸度3.0%の基紙を得た。この基紙上に前記分散液をダイコートにより乾燥厚30g/m2で塗工し熱風ドライヤーで乾燥した。この塗工紙のインク受容層表面にリウエットキャストコーターを用いて、水付与時間3分間、キャストドラム温度100℃でリウエットキャスト処理を行い被記録媒体を得た。
【0055】
比較例5
LBKP(フリーネス=CSF 350ml)100部を配合したパルプスラリーに、填料としてタルクを3部の混合添加とし、更にサイズ剤としてロジン系中性サイズ剤の 0.1部添加、硫酸バンド 0.5部、カチオン性澱粉 0.5部それぞれ添加した後、これらの混合物を白水で希釈してpH 5.0、固形分濃度が0.9%の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機を用いて抄紙しヤンキードライヤーで乾燥しカレンダー処理をして坪量が150g/m2 ステキヒトサイズ度100秒、水中伸度1.8%の基紙を得た。この基紙上に前記分散液をダイコートにより乾燥厚30g/m2で塗工し熱風ドライヤーで乾燥した。この塗工紙のインク受容層表面にリウエットキャストコーターを用いて、水付与時間3分間、キャスト速度0.3m/分、キャストドラム温度100℃でリウエットキャスト処理を行い被記録媒体を得た。
【0056】
【表1】
Figure 2004209651
表1からわかるように、実施例で得られた被記録媒体は白紙カールが小さく、インク吸収性と光沢面の品位(平滑性)を同時に満足する。 しかし、塗工量が30g/m2の比較例で得られた被記録媒体は白紙カールと光沢面の品位(平滑性)を同時に満足できていない。塗工量が20g/m2の比較例ではインク吸収性を満足できない。
【0057】
【発明の効果】
本発明の被記録媒体の水中伸度がリウエットキャスト処理前で1.5%以上で処理後で1.0%以下にする事で、光沢面の平滑性に優れ、温湿度変化に依存したカールが少なく搬送性に優れた被記録媒体を提供する事ができる。

Claims (1)

  1. 基紙上にアルミナ水和物を含むインク受容層を30g/m2以上の塗工量で設け、リウエットキャスト処理により該インク受容層に光沢面を形成してなる被記録媒体において、
    該被記録媒体のCD方向の水中伸度がリウエットキャスト処理前で1.5%以上、処理後で1.0%以下である事を特徴とする被記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256324A (ja) * 2005-02-18 2006-09-28 Nippon Paper Industries Co Ltd インクジェット記録用紙

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