JP2004223207A - 手持ち式箱型カッターナイフ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部1aを形成した底板1イを有する箱状本体1ロの内部に刃2イを設け、前記底板1イに設けた開口部1aを通して刃が上下に出没する構造とする。底板部を切断物に乗せ、密着しながら滑らせてカットすることにより、ワンタッチで手軽に、安全に、かつ正確に、切りたい方向に紙、布、封筒や菓子袋、紐等をカットできる。さらに、簡単に刃を取替えられる構造とし、深切り、回転切り等、使用目的に合わせて刃を選択する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、紙、布、封筒、紐等の切断に用いる手持ち式カッターナイフに関するものである。従来のカッターナイフよりも安全性、利用性、携帯性を高めたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の紙等の切断に用いる手持ち式カッターナイフの構造及び形状は、2枚の板を接合しその間に刃、スプリング、押しピンを設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
カッターナイフの本体の内部からスライダーをずらすことによって、刃が平行スライドし、切断物に刃の部分だけを当てて使用するように設けられたものがある(例えば、非特許文献1参照。)。
コンパクト型カッターナイフの本体の内部からスライダーをずらすことによって、刃が平行スライドし、切断物に刃の部分だけを当てて使用するように設けられたものがある(例えば、非特許文献2参照。)。
【0003】
以下、図30〜図32により従来の手持ち式カッターナイフについて説明する。図30において、特開2002−11261号(P2002−11261A、第1図)にカッターナイフCが掲載されている。
このカッターナイフCの本体10は、摺接面11、傾斜面14、凹所19、回動軸31、ガイド孔42を有する板状の分割体である10Aと傾斜面14を有する板状の分割体である10Bから成り、10Aと10Bを接合することにより、開ロ12、収納部13を形成し、これを3本のボルト17で固定、ロックするものである。この本体10は、10Aと10Bの接合面の大きさを変えることによりガイド段部30を形成する。
刃20は、その穴を回動軸31に通し、収納部13に収納され、回動可能に支持される。スプリング45は収納部13に収納され、スプリングの付勢力により、刃20を押し収納部13に保持する。
駆動機構40は押しピン41、ガイド孔42、当接盤43、バネ44から成り、押しピン41をガイド孔42に通し、ストッパーの形状をした一端41aを刃20に接合し、バネ44を通し、他端41bに当接盤43が設けられている。バネ44の付勢力により、押しピン41はガイド孔42上部の方向に保持する。
カッターナイフCを立てて持ち、摺接面11を切断物に当て、またはガイド段部30を定規に当て、指で当接盤43を押すことにより、刃20は回動軸31を支点にして回動し、刃先端22が突出し、刃面21で切断物をカットする構造である。押しピン、スプリングを設けることにより、簡単に刃を出すことができ、指を離すことによって、刃が自動収納されるものである。また、定規を当ててのカットを楽にしたものである。
【0004】
株式会社ワールドフォトプレス発行、「文房具大図鑑」1998年5月10日、P.38、NTカッターA300Rが掲載されている。
図31に示すように、カッターナイフの本体1の内部からスライダーをずらすことによって刃2が平行スライドし、突出し、切断物に刃の部分だけを当てて使用するように設けられたものである。
【0005】
株式会社ワールドフォトプレス発行、「文房具大図鑑」1998年5月10日、P.39、OLFAタッチナイフが掲載されている。
図32に示すように、コンパクト設計のカッターナイフの本体1の内部からスライダーをずらすことによって刃2が平行スライドし、突出し、切断物に刃の部分だけを当てて使用するように設けられたものである。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−11261号(P2002−11261A、第1図)
【非特許文献1】
株式会社ワールドフォトプレス発行、「文房具大図鑑」1998年5
月10日、P.38、NTカッターA300R
【非特許文献2】
株式会社ワールドフォトプレス発行、「文房具大図鑑」1998年5
月10日、P.39、OLFAタッチナイフ
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の従来技術によれば、その構造上、10Aと10Bの2枚の板状の本体を接合させないと本体に刃20や押しピン41、スプリング45を装着できず、自立安定するのは困難であるため、手で鉛直方向に支持しなければならない。押しピン41を押さないと刃が出てこない。支点である回動軸31と押しピン41の一端41aが近いため、押しピン41を押した時の刃の支持力が弱い。刃20を交換するときに3本のボルト17を外さなければならない。また、押しピン41、スプリング45も開放され、元に戻すのが面倒である。切断物をもう一方の手で押さえなければならない。布等を押さえてカットできない。封筒や菓子袋、紐等を切りづらい。一枚切りができない。刃の種類を変えられない。
【0008】
非特許文献1の従来技術によれば、本体1が立ち上がっているため、手の位置が空中にあり、刃2の角度が変わり不安定であり、正確でない。手が疲れる。スライダーを押さないと刃2が出ない。切断物をもう一方の手で押さえなければならない。切断中刃2がむきだしの状態なので誤って、手を切ってしまうことがある。一度横方向に細かくカットすると、カットされた部分が宙に浮いてしまい、縦方向にカットすることができない。布等柔らかい物をカットすることが困難である。封筒や菓子袋、紐等を切りづらい。新聞、雑誌等の一枚切りができない。小さい切り込みを素早く入れられない。刃2の出し入れの調整が面倒である。刃を取り替えることはできるが、刃の種類は変えられない。
【0009】
非特許文献2の従来技術によれば、本体1は、コンパクト設計ではあるが、やはり、これも板状の本体を宙に浮かせているため、刃2の角度が変わり不安定であり、正確でない。スライダーを押さないと刃2が出ない。切断物をもう一方の手で押さえなければならない。切断中刃2がむきだしの状態なので誤って、手を切ってしまうことがある。一度横方向に細かくカットすると、カットされた部分が宙に浮いてしまい、縦方向にカットすることができない。布等柔らかい物をカットすることが困難である。封筒や菓子袋、紐等を切りづらい。新聞、雑誌等の一枚切りができない。刃の出し入れの調整が面倒である。刃の種類が変えられない。力強くカットすることができない。
【0010】
いずれにしても、今まで、紙を切ったり、布を切ったり、一枚切りをしたり、封筒を切ったり、紐を切ったり、置いて押さえて切ったり、浮かせて切ったり、刃の種類を取り替えたり、多目的に使えるカッターナイフが無かった。
そこで、この発明は、これらの要因を排除するため、手持ち式カッターナイフを根本から考え直すことにより、その構造、形状、使用方法を変え、簡単な構造でワンタッチで手軽に、安全に、正確に、切りたい方向に紙、布、封筒や菓子袋、紐等をカットでき、一枚切りができ、置いて押さえて切ったり、浮かせて切ったり、刃の種類を取り替えたりできるカッターナイフを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1の発明は、箱状にして自立式にした本体を設け、前記本体は底板と駆動する上部箱部を形成し、前記底板は面積、厚みのある平坦な形状に、前方部に刃が出没可能な開口部を貫通形成し、後方部に鉛直方向に立ち上がる連結ステー部を形成し、前記箱部は、下面が開放された開口部を形成し、この開口部は箱前方部に刃取付開口部、箱後方部に連結ステー取付開口部を有し、前方部に刃を設け、後方部を回動可能に前記連結ステー部と連結し、箱自体が可動して刃を動かすことにより、スライダーやスイッチを要せずに刃の出没が可能な構造とし、前記底板開口部の間を刃が上下に移動し、突出し、前記底板の上下両方からカットできる一体構造とする。
そしてその使用方法は、前記本体を切断物に乗せ、自立密着し、そのまま本体を押しながら切断物の切断部周辺を本体底板下面で押さえながら滑らせて、切断物を底板下面でカットすることにより、また、切断物を本体底板上面から滑り込ませ、本体を押しながら内部でカットすることにより、使用方法を選んでカットできる。
以上の構造、使用方法を特徴とする手持ち式カッターナイフである。
また、請求項2の発明は、請求項1の本体において本体底板1イと本体箱1ロを設け固定、可動するためビス3イ、3ロを設け、制御するためバネ4イを設け、このビス3イ、3ロを本体箱1ロの後方部の側面に貫通し回動可能にし、バネ4イを片側に通し、ビス3イの凸ねじ部分を本体底板連結ステー部1bの立ち上り部分に貫通しビス3ロにねじ込み、本体底板連結ステー部1bに圧着し、一体構造にする形状であることを特徴とする手持ち式カッターナイフである。
また、請求項3の発明は、請求項1の本体において本体箱1ロと本体底板1ハとを設け、固定、可動するためT字型ステー5、ビス3イ、3ロを設け、制御するためバネ4イを設け、このT字型ステー5を本体底板連結ステー部溝1dに接着し、このビス3イ、3ロを本体箱1ロの後方部の側面に貫通し回動可能にしバネ4イを片側に通し、ビス3イの凸ねじ部分をT字型ステー5の立ち上り部分に貫通しビス3ロにねじ込み、T字型ステー5に圧着し、一体構造にする形状であることを特徴とする手持ち式カッターナイフである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3記載の本体において、刃を固定、交換可能にするためビス3イ、3ロを設け、円形刃2イ、台形刃2ロを設け選択できるようにし、このビス3イ、3ロを本体箱前方部の側面に貫通しビス3イの凸ねじ部分を円形刃2イ、もしくは台形刃2ロの穴を通しビス3ロにねじ込み、圧着し、一体構造にすることにより、刃の種類を交換可能な構造にして、前記刃を設置することを特徴とする手持ち式カッターナイフである。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態を、図1〜図29に示す。
また、請求項1をよくあらわす図面は図1、図2、図26であり、請求項2をよくあらわす図面は図1、図23であり、請求項3をよくあらわす図面は図5、図11、図23、図24であり、請求項4をよくあらわす図面は図1、図23である。
基本構造図は図2であり、平面図は図3〜図8、正面図は図9〜図14、側面図は図15、図16、駆動中の状態を示す断面図は図17〜図22であり、部品図は図23、図24であり、使用方法や使用中の状態を示す図は図1、図25〜図29である。
【0013】
図23、図24に示すように、カッターナイフの本体1は底板になる部分1イと箱の部分1ロにより構成されている。また、上記請求項にあるように、本体1は箱の部分1ロと底板になる部分1ハ、T字型ステー5によっても構成される。本体底板1ハの有する本体底板連結ステー部溝1dとT字型ステー5を接着することによって本体底板1イと同様の形状になるため、本体底板1イを例にとって説明する。
【0014】
本体底板1イは板型の透明なプラスチック製であり切断物に対して、均等に圧力がかかるよう、接面である底面及び上面は滑らか且つ水平な平面であり、スライドする方向前後両端及び外周角は丸く削ってある。そして前方中央部には、刃2が通る縦長の穴である本体底板開口部1aが設けられている。そしてこの本体底板開口部1aは底板に厚みを持たせることにより安定して刃2を送り出すガイドとなる。また、後方中央部には、本体箱1ロと連結するための本体底板連結ステー部1bが形成されている。この本体底板連結ステー部1bの穴にビス3イ、3ロを挟み固定する。
【0015】
本体箱1ロは下面が開放された開口部を持つ箱型の透明プラスチック製であり側面にはビス3イ、3ロが通るよう、左右対称に二つずつ、計4つの穴が設けられている。前方の穴は刃2を固定するため、後方の穴は本体制御バネ4イを通して本体底板1イと連結するためのものである。そしてこのビス3を通す穴は、本体箱1ロの側面に厚みを持たせることにより、ビス3イ、3ロに力が加わったとき安定して支持する連結部分になる。そして後方の穴を支点として本体箱1ロが駆動し、本体制御バネ4イによって駆動制御されている。
このことによりスライダーやスイッチを押さなくても、本体を持って押さえるだけで刃2が本体底板開口部1aから突出し、切断物をカットすることができる。そして手を離すことにより、自動的に刃2が本体に収納される。いわゆるシーソー構造によるノーズダイブ式のカッターナイフである。
そしてこの構造、形状にした結果、図1に示すように本体底面で、切断物を押さえ、紙、布等をカットでき、さらに図25に示すように本体底板上面で、レトルトパック等に切れ込みを入れたり、一枚切りをすることができる。
【0016】
この本体箱1ロの後方部には本体箱ストッパー部1cが形成されている。この本体箱ストッパー部1cは普段、本体制御バネ4イの力によって本体底板連結ステー部1bの後面に接合し、それ以上本体箱1ロが動くのを抑止している。そして図27に示すように本体箱1ロの後面には、ガイドが設けられている。このガイドは本体底板1イと本体箱1ロの間を通して封筒等をカットするときに厚みのあるものをまっすぐにカットできるように案内している。ガイドに押し当ててカットすることにより封筒が外れてしまうのを防ぐ。紙等をカットする時は本体を押すことにより、このガイドが解除され、曲線を切り易くなる。
さらに刃2イと本体底板連結ステー部1bと本体箱ストッパー部1cが一直線上に並んで形成されることにより、ストレス無く紙や切断物を後方に送り出すことができる。そして切りはじめやカット中に本体を軽く押すことによって、はさみを滑らせてカットするのと同様な切れ味を出すことができる。図26に示すように新聞等極度に薄い切断物であっても一枚切りが可能である。
【0017】
この本体箱1ロの前方部にはビス止めによって刃2が取り付けられている。この刃2は円形をした2イと台形をした2ロがあり、どちらも穴が空いておりビス3イ、3ロに挟み、本体箱1ロ前方の両穴に固定され、ビスを外すことによって付け替えて使うことができる。
円形刃2イは回転してカットするため、本体底板1イの下面でカットする場合は前後両方向の向きに切断物をカットすることができる。更に本体底板1イの上面で上記記載のようにカットすることもできる。図28に示すように紐のかかった段ボール箱等を開封するときは、一度に段ボール箱と紐をカットすることができる。
台形刃2ロは本体底板1イの下面でカットするが、円形刃2イに比べて支点からより遠い位置に刃先が突出するため、その円周率の違いにより、刃先がより突出し深くカットすることができる。そして図29Aに示すようにビス穴中心と本体箱1ロ先端部で支持するため、力の加わる方向および刃先に伝わる力の配分が非常に良く繊細にカットするときや力を入れてカットするときでもカットし易い。そして左右対称に作られていることにより、左右付け替えて使うことができ、刃面の無駄がない。
尚、円形刃2イ、台形刃2ロどちらの刃を使った場合においても、図1に示すように本体底板1イの下面でカットするときは、切断物の切断部周辺を本体底板1イの下面が面で押さえているため紙を縦横に何度もカットして、さいの目を作ることができる。布も伸び縮みせず、形状を保ったままきれいにカットできる。
【0018】
ビス3は二つの形状3イ及び3ロにより構成されており、これを2組使用する。凸ねじ部分をもつビス3イを凹ねじ部分をもつビス3ロにねじ込み、圧着することによって固定する。
このビス3イ、3ロを使い、刃2を間に挟み圧着し、本体1ロに固定している。また、片側に本体制御バネ4イを通して本体底板連結ステー部1bを間に挟み圧着し、本体1イ、1ロを連結し、回動可能に支持している。
このことによりビス3の径を太くすることにより、より刃2及び本体底板連結ステー部1bを圧着し、強靭に固定、支持することができる。
そして刃を取り替えるときは、ビス1本を外すだけで、他に影響を与えることなく簡単に交換することができる。
【0019】
そして本体制御バネ4イは、片側のうでの部分がフック形状になっており、本体底板連結ステー部1bにフック部を掛け、接合し、本体底板1イの上面でカットするときに切断物に引っかかる等、影響が出ないようにしている。そしてもう一端は本体箱1ロの開口上面を押さえ、接合し、そしてコイル部分をビス3に通し、回動可能に支持する。
このバネ4イの反発によって本体底板1イと本体箱1ロを刃2突出方向と逆方向に付勢しつつ、本体を支持することによって、普段は刃2が収納された状態で保持し、本体箱1ロを押すことによって刃2が突出し、刃2を操作することができる。そして手を離すことによって自動的に刃2が収納される。
そしてこの本体制御バネ4イのコイルの太さや巻数を変えることによって、バネ4イの反発係数を変え、切断中に本体底板1イの下面が切断物を押さえる圧力を調整することができる。
【0020】
T字型ステー5は、金属製であり垂直方向に立ち上がっている部分および、長い方の脚の部分に穴が空いており、本体底板1ハの有する本体底板連結ステー部溝1dに接合し接着され、ビス3イ、3ロを本体箱1ロの後方の両穴に通し、片側にバネ4イを通し、ビス3イの凸ねじ部分をT字型ステー5の垂直方向に立ち上がっている部分にある穴を通し、ビス3ロにねじ込み、圧着し、固定する。
このことにより、本体底板1ハと本体箱1ロは連結され、後方の穴を支点として本体箱1ロが駆動し、本体制御バネ4イによって駆動制御されている。
また、T字型ステー5の長い方の脚の部分にある穴に、円切り用のアタッチメント、幅切り用のアタッチメントを取り付けることができる。
そして本体底板1ハの厚み分の高さがあるため、ねじやアームを取り付けても、切断物の他の部分を傷つけることなくカットすることができる。
【0021】
「実施形態の構造上の詳細説明」
これら部品を組み合わせ、一体構造にすることによって、このカッターナイフを完成させることができる。しかし実際に、このカッターナイフを作り、使用したときに、その使用感、安定感を実感できる構造、形状であるのかどうかを検証するために、説明を補足する。対応する図面は図1、図29である。
【0022】
(本体底板1イ、および、本体底板連結ステー部1bに加わる負荷について)このカッターナイフ本体の安定度、および耐久性を左右する重要な部分であるが、厚みのある切断物等をカットするため、強い負荷をかけてこのカッターナイフを押したときに、各部分に加わる負荷の説明をする。
重要であるのは、本体底板1イはバネ4イの反発によって加圧されることである。つまり、本体箱1ロ前方部に、どんなに力を入れて加圧したとしても、本体底板1イに加わる負荷は、バネ4イの反発力だけである。したがって本体を駆動している部分である本体底板連結ステー部1bに加わる負荷は、バネ4イの反発力と本体を支持する力のみであり、それ以外の力は、直接刃2に加わる力となる。よって本体を後方部で駆動している本体底板連結ステー部1bに加わる力は小さく、本体箱1ロ前方部で刃2を支えている部分に加わる力は大きいことになる。
これは、本体箱1ロを押している部分が刃2の真上にあり、よりダイレクトに刃2の刃先に力が加わることを意味し、駆動部分である本体底板連結ステー部1bには、さほど力が加わらないため、強度を保てることを意味する。
このことにより、切断物をカットする感触がより、ダイレクトに指に伝わり、刃を折れにくくし、そして本体の耐久性を高めている構造であることがわかる。
【0023】
(刃のロック構造について)
刃2イの円形刃の場合はビスのみで固定するため、ビス3の径を相応に太くし、圧着固定すれば、回転しても形状が変わらないため、問題は無いが、刃2ロの台形刃等を使った場合、回転してしまうのを阻止するため、また、強力に支持するため、本体箱1ロ開口部前方壁面に当てているが、この支持力と安定度が問題とされる。図29Bに示すように、この壁面は、円弧を描いており、壁面の円弧をR1、刃2ロの支持端の回転円弧をR2とすると、R1の半径よりもR2の半径を小さくすることによって、刃を支持する壁面と刃2ロの支持端の関係は、図29Bのように上にいくに従って徐々に壁面の方が狭くなるラインを描く。
刃2ロに加わる力は上方向にかかるため刃2ロの支持端は刃を支持する壁面に接し、上方向に押し付けられ、力を入れるほど締め付けられる構造である。
このことにより、刃がガタつくのを防ぎ、安定することがわかる。そして更に本体底板1イの本体底板開口部1aの幅を刃2ロの幅に合わせることにより、本体底板開口部1aがガイドとなり刃がぐらつくのを防ぎ、安定させることがわかる。
【0024】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、コンパクトに最小部品構成でこのカッターナイフを作り上げることができる。さらに箱型の自立式にして切断物にのせることによりその結果安定し、刃を固定することによりその結果正確にカットできる。スライダーやスイッチを排除した結果、素早く直感的にカットできる。底面から垂直に刃が立っている結果、常に垂直にカットでき、曲線も容易にカットできる。底面を平坦にし、切断物に密着するようにした結果、切断部周辺を押さえながらカットすることになり、布等、柔らかいものもカットでき、さらに横方向にカットした後でも続けて縦方向にカットでき、もう片方の手で押さえなくてもカットできる。底板の上面でもカットできるようにした結果、封筒や菓子袋、紐等のカットが可能になった。さらに新聞、雑誌等の一枚切り、レトルトパックの切り込みを入れたりするのが素早くなった。本体を押すことによって刃が突出するようにした結果、ワンタッチでカットでき、刃の出し入れを調整するわずらわしさがない。本体を透明にして刃が見えるようにした結果、直接切断部分を見ながらカットできる。
バネを本体に取り付けた結果、手を離すと刃が本体内部に自動収納され、そのまま置いていても、安全である。T字型ステーを使用した場合、円切り用、幅切り用のアタッチメントをつけることにより、円切り、幅切りができる。刃の種類を変えることができる。ビス1本を外すだけで簡単に刃を交換できる。
以上のことにより、ワンタッチで手軽に安全に正確に安定して紙、布、封筒、菓子袋、紐等の切断物をカットできる。したがって、切断物をカットしやすい。
【0025】
「実施形態の考察」
この発明が意図している実施形態を、より明確にするために、どのような流れによって導き出したかを説明する。
この発明の基本構造による、一実施形態を図2に示す。請求項1による通り、カッターナイフをつくる。カッター本体に、本体底板と本体箱を設ける。本体底板前方部に刃出没開口部を設け、後方部に連結ステー部を設ける。本体箱前方部に刃取付開口部を設け、後方部に連結ステー取付開口部を設ける。この刃取付開口部に刃を取り付け、円状凹部のある連結ステー取付開口部を本体底板の円状突起のある連結ステー部にはめ込み、回動可能に支持し、一体構造にすることによって、このカッターナイフは完成する。
カッターを箱状にして自立安定させ、刃を内部に入れ安全にし、スイッチやスライダーを排除して簡単にすること、底板の上下両方からカットでき、使い方を選べるようにすることである。
しかしながら、どうすればより良い製品として安全性、使用価値を高め、文化的生活に寄与することができるか研究を続けて導き出した結果が、上記発明実施の形態で説明した、図1に示すように、請求項1、且つ請求項2、且つ請求項4によるカッターナイフであり、または、請求項1、且つ請求項3、且つ請求項4によるカッターナイフである。
そして、デザイナーや子供が使用するときは、その使用価値、安全性を高めるため、他の実施形態が必要であり、更に追求して研究した結果を、下記に示す。尚、対応する図面は図7、図8、図13、図14、図24である。
【0026】
「他の実施形態」
図1の実施形態では、本体1イ、1ロは透明なプラスチック製としているが、刃の視認性にさほど影響を与えないのであれば、他の実施形態では、材質を変えても良いし、デザイン性を重視するために半透明にしたり、色を付けたりすることもできる。また、実用性を高めるために目盛りを付けることも可能である。摩擦係数の低い滑りやすい透明シール等に目盛りを入れ底面に貼り付けることによって滑りをよくすることもできる。さらにデザイナー等が高精密なカットを要するのであれば、図24部品図2に示す本体箱1ニのように、前上部1eを球面にしてレンズにし、切断物のカット部を拡大視することもできる。自立式の箱状構造の利点である。
【0027】
また、図24の部品図2に示すT字型ステー5は金属等のステーを使い強度が保てるのであれば、他の実施形態では、L字型でも良い。またこの穴に、円切り用のアタッチメントや幅切り用のアタッチメント等を取り付け、機能を拡張することができる。底板分の高さがあるためネジやアームを取り付けても切断物の他の部分を傷つけずにカットすることができる。転倒しないで保持することができる。自立式本体に底板を設けたことによる利点である。
【0028】
刃2は現在市販、普及されている形と同等な円形刃2イ、台形刃2ロを使用しているが他の実施形態では、図24の部品図2に示すように四角形両刃2ハやノコギリ刃2二等を使うこともできる。つまり、本体を箱状にして内部に刃を設け中央で固定するようにした結果、自由度が高まり刃の厚みや形状が違っていても、取り付け、使用することができる。さらにこの構造によれば複数の刃を同時に装着することができるので特殊なカットをしたり、普通のカッターでは考えられないような極薄の幅切りを可能にする。箱状構造、中央支持の利点である。
【0029】
さらに図24の部品図2、図7、図8、に示すように刃押圧バネ4ロを刃2を取り付けているビス3の片側に通すことによって刃2が常に本体底板開口部1aの側面に押し付けられ、接している状態になる。このことにより、刃2と本体底板開口部1aが切断物を挟み、はさみと同等の形状になり、はさみのように力強くカットすることができる。そして刃押圧バネ4ロによって常に押し付けられているため、耐久性が高く切断性能を長く保つことができる。箱状構造、ビスで支持したことによる利点である。
【0030】
また、子供が使用することを考え、その安全性ゆえに分解したり、刃2が簡単に取り出せないようにするため、他の実施形態では、ビス3は刃2および本体底板連結ステー部1bを挟んで本体に固定できれば、ビスでなくても、例えばパイプや棒をかしめたものであっても良い。
【0031】
本体制御バネ4イはビス3を通して固定してあったが、他の実施形態では、ビス3を通さずに本体1に固定しても、また、本体制御バネ4イをコイルスプリングではなく板バネを使用しても良い。また、デザイナー等が絶妙な操作感覚を必要とする場合は、バネの代わりに本体箱1ロ後端にバランスウエイトや鉛を使用しても良い。シーソーによるバランス構造の利点である。
【0032】
子供が使用することを考え、更に安全にするために底フタ6を設け、本体底板1イに取付可能にし、底フタ6を取付けていれば、いかなる場合であっても刃2が外部に突出しないようにする。
図25に示すように、底フタ6を取付けていても本体底板1イ上面でカットすることができる。そして本体を収納しているとき及び本体を持ち上げて使うときに使用すると、より安全である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ワンタッチで手軽に安全に正確に安定して紙、布、封筒、菓子袋、紐等の切断物をカットできる。さらに、簡単に垂直にカットできる。簡単に曲線をカットできる。横方向にカットした後、そのまま縦方向にカットできる。もう片方の手で押さえなくてもカットできる。新聞、雑誌等の一枚切りができる。本体底板の上面からも、下面からも、同時にもカットができる。本体の内側または底面でカットしているため、切断中も刃が外部に出ない。刃が折れても飛ばない。コンパクト設計なので、ポケットに手軽に入る。手が空中に浮いていないので、長時間でも疲れない。定規を当てての直線のカットが楽に正確になる。刃を直接定規に当てないため定規を傷つけない、刃をたくさん出す必要がない。カット後の切断物が、位置移動しない。
【0034】
刃の種類が変えられる。刃の取替えが簡単である。刃のメンテナンスができる。アタッチメントを取り付けることによって円切り、幅切りができる。製作コストが安い。デザイン性が高い。剛性が高い。構造が簡単である。より素早く直感的なカットができる。そしてデザイナーがこだわる操作感や緻密なカットまで対応できることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す斜視図1である。
【図2】この発明の基本になる構造による一実施形態を示す基本構造図である。
【図3】この発明の円形刃を使ったときの一実施形態を示す平面図1である。
【図4】この発明の台形刃を使ったときの一実施形態を示す平面図2である。
【図5】この発明の円形刃を使いT字型ステーを使ったときの一実施形態を示す平面図3である。
【図6】この発明の台形刃を使いT字型ステーを使ったときの一実施形態を示す平面図4である。
【図7】この発明を応用して利用価値を高めた一実施形態を示す平面図5である。
【図8】この発明を応用して利用価値を高めた一実施形態を示す平面図6である。
【図9】この発明の円形刃を使ったときの一実施形態を示す正面図1である。
【図10】この発明の台形刃を使ったときの一実施形態を示す正面図2である。
【図11】この発明の円形刃を使いT字型ステーを使ったときの一実施形態を示す正面図3である。
【図12】この発明の台形刃を使いT字型ステーを使ったときの一実施形態を示す正面図4である。
【図13】この発明を応用して利用価値を高めた一実施形態を示す正面図5である。
【図14】この発明を応用して利用価値を高めた一実施形態を示す正面図6である。
【図15】この発明の円形刃を使ったときの一実施形態を示す側面図1である。
【図16】この発明の台形刃を使ったときの一実施形態を示す側面図2である。
【図17】この発明の一実施形態を示す円形刃を使ったときの図3におけるA−A断面図1であるが、使用中の状態と使用後の状態を示した図である。
【図18】この発明の一実施形態を示す台形刃を使ったときの図4におけるA−A断面図2であるが、使用中の状態と使用後の状態を示した図である。
【図19】この発明の一実施形態を示す円形刃を使ったときの図3におけるB−B断面図1であるが、使用中の状態と使用後の状態を示した図である。
【図20】この発明の一実施形態を示す台形刃を使ったときの図4におけるB−B断面図2であるが、使用中の状態と使用後の状態を示した図である。
【図21】この発明の一実施形態を示す円形刃を使ったときの図3におけるC−C断面図1であるが、使用中の状態と使用後の状態を示した図である。
【図22】この発明の一実施形態を示す台形刃を使ったときの図4におけるC−C断面図2であるが、使用中の状態と使用後の状態を示した図である。
【図23】この発明の一実施形態を示す部品図1である。
【図24】この発明の一実施形態を示す部品図2である。
【図25】この発明の一実施形態を示す参考図1である。
【図26】この発明の一実施形態を示す参考図2である。
【図27】この発明の一実施形態を示す参考図3である。
【図28】この発明の一実施形態を示す参考図4である。
【図29】この発明の一実施形態を示す参考図5である。
【図30】従来技術を示す斜視図2である。
【図31】従来技術を示す斜視図3である。
【図32】従来技術を示す斜視図4である。
【符号の説明】
1 本体
1イ (請求項2の)本体底板
1ロ 本体箱
1ハ (請求項3の)本体底板
1ニ (レンズ形状を持つ)本体箱
1a 本体底板開口部
1b 本体底板連結ステー部
1c 本体箱ストッパー部
1d 本体底板連結ステー部溝
1e 本体箱レンズ部
2 刃
2イ 円形刃
2ロ 台形刃
2ハ 四角形両刃
2ニ ノコギリ刃
3 ビス
3イ ビスのうち、凸ねじ部分のあるもの
3ロ ビスのうち、凹ねじ部分のあるもの
4 バネ
4イ 本体制御バネ
4ロ 刃押圧バネ
5 T字型ステー
6 底フタ
R1 本体箱1ロ開口部前方壁面の円弧
R2 刃2ロの支持端の回転円弧
Claims (4)
- 箱状にして自立式にした本体を設け、前記本体は底板と駆動する上部箱部を形成し、前記底板は面積、厚みのある平坦な形状に、前方部に刃が出没可能な開口部を貫通形成し、後方部に鉛直方向に立ち上がる連結ステー部を形成し、前記箱部は、下面が開放された開口部を形成し、この開口部は箱前方部に刃取付開口部、箱後方部に連結ステー取付開口部を有し、前方部に刃を設け、後方部を回動可能に前記連結ステー部と連結し、箱自体が可動して刃を動かすことにより、スライダーやスイッチを要せずに刃の出没が可能な構造とし、前記底板開口部の間を刃が上下に移動し、突出し、前記底板の上下両方からカットできる一体構造とする。
そしてその使用方法は、前記本体を切断物に乗せ、自立密着し、そのまま本体を押しながら切断物の切断部周辺を本体底板下面で押さえながら滑らせて、切断物を底板下面でカットすることにより、また、切断物を本体底板上面から滑り込ませ、本体を押しながら内部でカットすることにより、使用方法を選んでカットできる。
以上の構造、使用方法を特徴とする手持ち式カッターナイフ。 - 請求項1の本体において本体底板1イと本体箱1ロを設け固定、可動するためビス3イ、3ロを設け、制御するためバネ4イを設け、このビス3イ、3ロを本体箱1ロの後方部の側面に貫通し回動可能にし、バネ4イを片側に通し、ビス3イの凸ねじ部分を本体底板連結ステー部1bの立ち上り部分に貫通しビス3ロにねじ込み、本体底板連結ステー部1bに圧着し、一体構造にする形状であることを特徴とする請求項1記載の手持ち式カッターナイフ。
- 請求項1の本体において本体箱1ロと本体底板1ハとを設け、固定、可動するためT字型ステー5、ビス3イ、3ロを設け、制御するためバネ4イを設け、このT字型ステー5を本体底板連結ステー部溝1dに接着し、このビス3イ、3ロを本体箱1ロの後方部の側面に貫通し回動可能にしバネ4イを片側に通し、ビス3イの凸ねじ部分をT字型ステー5の立ち上り部分に貫通しビス3ロにねじ込み、T字型ステー5に圧着し、一体構造にする形状であることを特徴とする請求項1記載の手持ち式カッターナイフ。
- 請求項1、2または3記載の本体において、刃を固定、交換可能にするためビス3イ、3ロを設け、円形刃2イ、台形刃2ロを設け選択できるようにし、このビス3イ、3ロを本体箱前方部の側面に貫通しビス3イの凸ねじ部分を円形刃2イ、もしくは台形刃2ロの穴を通しビス3ロにねじ込み、圧着し、一体構造にすることにより、刃の種類を交換可能な構造にして、前記刃を設置することを特徴とする請求項1、2または3記載の手持ち式カッターナイフ。
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