JP2004232143A - 裏模様を利用して再生を可能とした帯地 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】袋状帯地の裏側にも緯糸と経糸とを組織させて模様を表したこと。
【選択図】 図1
Description
【技術分野】
本発明は、上下二重に整経した経糸に対し緯糸を織り込んで袋状に製織して模様を表したした帯地に関するもので、袋帯を形成する場合に使用される。
【0002】
【従来技術とその問題点】
袋帯には二つの形態がある。一つは本発明が前提技術としているもので、上下二重に整経した経糸に対し緯糸を織り込んで袋状に製織した帯地の端縁をくけ縫いした「本袋帯」であり、他は別体に製織した二枚の帯地の耳部を縫着したり、あるいは一枚の広幅の帯地を形成して二つ折りにして耳部を逢着させたりすることによって袋状となし、帯端をくけ縫いした「縫い袋帯」である。いずれも古くから製造されている周知の形態の帯である。
【0003】
本袋帯は、帯表と帯裏とを同時平行的に製織して袋状の織物を形成しなければならないため、その製織に熟練を要することになる。
帯の外側(結び姿で外側となる面)と、帯の内側(結び姿の内側となる面)の双方に模様が形成されている場合には、帯を着装する際に内外両面の模様の選択的な使用が可能となるが、帯外側にのみ模様が形成されている場合には、帯内側は概ね無模様となっていて、帯外側の模様のみを利用して着装されることになる(例えば、実公昭15−18481号公報、実開昭62−198222 号公報参照)。
本袋帯では、経糸に対して緯糸を組織させて模様を形成すると、帯表で模様を構成しない部分の緯糸は帯地の裏面側では浮いた状態におかれているのが通例である。この浮いた緯糸は、浮き長さが短い場合はそのまま放置されているが、長くなると帯の仕立て作業に支障をきたすため、これを搦経糸で押さえる組織を採用したり、或いは帯を軽くする目的で製織後に織り目を接着剤で固定させると共に緯糸の浮いた部分を切り取ったりされている。
したがって、いずれの処置をした場合であっても、帯裏を帯表として使用することは考慮の外におかれている。
【0004】
本袋帯は、その製織に熟練を要する他、万一織組織に間違いがあった場合には袋状の織物とはならないため、近時は縫い袋帯が盛用されている。
この帯は、帯地の裏側を袋の外にして帯芯を重合させ、三層状態で耳部を逢着して表裏が逆となった帯を形成し、その後袋の内外を反転させて形成したものであるが(例えば、実公昭3−11688 号公報参照)、帯芯を逢着させた帯の耳部の端縁が袋の内側に向かった形態となり、しかも帯地の裏側では模様を構成しない緯糸が上記の本袋帯と同じように処理されているから、縫い袋帯の帯裏を活用することも全く不可能である。
【0005】
【技術的課題】
本発明は、上下二重に整経した経糸に対し緯糸を織り込んで袋状に製織して模様を表した帯地において、帯地1の裏側3、5を帯表にして仕立てられるようにすることを課題としたものである。
【0006】
【技術的手段】
この技術的課題を解決するための技術的手段は、袋状帯地1の裏3、5にも緯糸と経糸とを組織させて模様を表現したことである。
【0007】
この袋状の帯地は、帯表2、4のみならず、帯裏3、5においても緯糸と経糸とが組織されているから、帯表において模様を組織しない部分の緯糸は、帯裏において浮いた状態におかれることなく模様を形成することになる。
本袋帯では、製織時の帯地1の耳部(側縁)となる部分6、6は、帯外側の帯表2と帯内側の帯表4との境界を形成するだけであるから、帯地1を反転させてこれらの帯裏3、5を表面に位置させても、耳部6、6での帯地の折目が反対向きになるだけで、袋帯の形態が何ら変更されることはない。
したがって、帯地1の裏側を帯表にして仕立てることができる。
なお、帯芯は使用してきたものを再利用してもよいし、新しいものを使用してもよい。
【0008】
帯裏の模様を帯外側の裏側3及び帯内側の裏側5の双方に表わした場合には、帯地を反転させた際に、両面の模様を選択的に使用することができる。
帯外側の表裏2、3と帯内側の表裏4、5とにそれぞれ異なる模様を表した場合には、四通りの模様の選択が可能となる。この模様については、例えば夏用柄と冬用柄とを組み合わせるなど、適宜選択することができる。
【0009】
本発明に係る帯地1の製織においては、上下二重に整経された帯表用の経糸群と帯裏用の経糸群とに対し、全部又は一部の緯糸を耳部で折り返しながら双方の経糸群に使用してもよいし、上下の経糸群ごとに異なる緯糸を使用するようにしてもよい。
また、帯地1を形成する織組織は公知の帯地の組織を採用することができる。表裏に異色の糸を用いた風通織の組織を採用して、袋状の帯地を形成するようにしてもよい。
【0010】
【本発明の効果】
袋状帯地の裏側を帯表にして仕立てられる結果、帯を一定期間使用した後、帯端のくけ縫い糸を解いて帯袋を反転させることによって帯裏に表された模様を表にして仕立て直し、袋帯を再生させることができる。
帯地の表裏両面が完全に組織され、緯糸の浮きがないから、帯の仕立てや反転作業を円滑に行える利点もある。
反転して仕立て直した帯は、それまでは袋の裏側に隠れていた部分であるから、日焼けなどによる変色や褪色がなく、また傷みや汚れもないため、新しい帯と同等のものとして再生させられることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】袋帯用帯地を説明するための斜視図
【符号の説明】
1袋帯用帯地、 2帯外側の帯表、 3帯外側の帯裏、 4帯内側の帯表、
5帯内側の帯裏、 6袋帯の耳部
Claims (1)
- 上下二重に整経した経糸に対し緯糸を織り込んで袋状に製織して模様を表した帯地において、袋状帯地の裏側にも緯糸と経糸とを組織させて模様を表した袋帯用帯地。
Priority Applications (1)
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| JP2003022989A JP2004232143A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 裏模様を利用して再生を可能とした帯地 |
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| JP2004232143A true JP2004232143A (ja) | 2004-08-19 |
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Country Status (1)
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2003
- 2003-01-31 JP JP2003022989A patent/JP2004232143A/ja active Pending
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