JP2004232414A - 建築物の壁体構造及びその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外装材や壁材の取り付け施工が容易で、より厚みが薄い建築物の壁体構造及びその施工方法を提案する。
【解決手段】本発明の建築物の壁体構造は、躯体5の外側に構成材4Aを介して外装材6Aを張設する建築物の壁体構造において、前記構成材4Aは、躯体5側から外側へ延在するウェブ部41と、該ウェブ部41の外側にウェブ部41に対して略垂直方向の何れか一方へ延出するフランジ状の被取付部42と、ウェブ部の室内側にウェブ部に対して略垂直方向の少なくとも一方へ延出する支持部43とを備え、躯体5に構成材4Aを設置し、該構成材4Aの支持部43に断熱、吸音、遮音、防耐火の少なくとも1以上の特性を有するか、或いは各種素材から構成される化粧材などの壁材8A,8Bを取り付け、前記外装材6Aは、隣接する外装材6A,6Aの側縁部61A,62Aが重合すると共に、一方の側縁部61Aが前記構成材4Aの被取付部42に取り付けられて張設されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外装材や壁材の取り付け施工が容易で、より厚みが薄い建築物の壁体構造及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の外壁は、一般に柱・真柱等の構成材が垂設され、その構成材に対して柱等に横方向にC型鋼等からなる胴縁を取り付け、その胴縁の表面側に外装材や断熱材等を取り付けるものが提案されている(例えば特許文献1,2など)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−54093号公報(段落番号0011〜0012,図1)
【特許文献2】
特開平6−101289号公報(段落番号0004〜0011,図1〜7)
【0004】
例えば特許文献1は、構成材4に取付桟5を取り付け、その取り付け桟4に固定用金具12を介して断熱パネル3及び金属外皮1を取り付けたものである。
また、特許文献2は、胴縁(C型鋼)7に支持金具6を取り付け、該支持金具6にて上段の断熱材8の下端及び下段の断熱材8の上端をそれぞれ係合、支持するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の壁体構造は、胴縁として用いられるC型鋼と、固定用金具12や支持金具6等の金具を用いるものであって、外装材の仕様やその他性能(断熱、防火等)によって金具の形状変更を強いられる場合があった。
また、断熱材は胴縁として用いられるC型鋼の外側に配設されるので、外壁としての厚みが嵩むものであった。さらに断熱材の厚みが厚い場合には壁体全体の厚みも厚くなるものであった。
そこで、本発明では上記問題点に鑑み、施工が容易で、より厚みが薄い壁体構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、躯体の外側に構成材を介して外装材を張設する建築物の壁体構造において、前記構成材は、躯体側から外側へ延在するウェブ部と、該ウェブ部の外側にウェブ部に対して略垂直方向の何れか一方へ延出するフランジ状の被取付部と、ウェブ部の室内側にはウェブ部に対して略垂直方向の少なくとも一方へ延出する支持部とを備え、躯体に構成材を設置し、該構成材の支持部に断熱、吸音、遮音、防耐火の少なくとも1以上の特性を有するか、或いは各種素材から構成される化粧材などの壁材を取り付け、前記外装材は、隣接する外装材の側縁部が重合すると共に、一方の側縁部が前記構成材の被取付部に取り付けられて張設されていることを特徴とする建築物の壁体構造に関するものである。
【0007】
また、本発明は、上記建築物の壁体構造の施工方法をも提案するものであり、躯体の外側に構成材を介して外装材を張設する建築物の壁体構造の施工方法において、前記構成材は、躯体側から外側へ延在するウェブ部と、該ウェブ部の外側にウェブ部に対して略垂直方向の何れか一方へ延出する被取付部と、ウェブ部の室内側にはウェブ部に対して略垂直方向の少なくとも一方へ延出する支持部とを備え、躯体に構成材を設置し、該構成材の支持部に断熱、吸音、遮音、防耐火の少なくとも1以上の特性を有するか、或いは各種素材から構成される化粧材などの壁材を取り付け、前記外装材は、被取付部が延出する方向に向かって敷設するものであり、前段の外装材の側縁部を前記構成材の被取付部に沿わせた後、後段の外装材の側縁部を重合させつつ前記構成材の被取付部に取り付けることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明における構成材4は、躯体5側から外側へ延在するウェブ部41と、該ウェブ部41の外側にウェブ部41に対して略垂直方向の何れか一方へ延出する被取付部42と、ウェブ部41の室内側にウェブ部41に対して略垂直方向の少なくとも一方へ延出する支持部43とを備えるものであって、図1〜図4の各実施例に用いた構成材4Aや図5(g),(h)に示す構成材4F,4Gのように一枚の金属板を例えばロール成形等により成形・加工した一部材からなる構成でも良いし、図6(e)に示す構成材4Nのように押出成形等の型成形等により成形・加工された一部材からなる構成でも良いし、後述するようなそれぞれ別々に例えばロール成形或いは押出成形等の型成形により成形・加工された別部材(2,3)を、ビス、ボルト・ナット等の固定具による接続、溶接、かしめ等の各種一体化手段により一体化したものでも良い。尚、図面上には符号4は付記していないが、本発明における構成材を総称的に指す説明にて用いる。外装材6についても同様である。
【0009】
図1の実施例に用いた構成材4Aは、一部材からなり、ウェブ部41は、第1ウェブ部111と第2ウェブ部121とが隙間を介して対向状に重合(並列)して形成され、図面での施工状態においては水平状に配されている。
被取付部42は、第1ウェブ部111の外端からウェブ部41に対して略垂直方向の何れか一方(図面では上方)へ延出する第1被取付部112に、第2ウェブ部121の外端からウェブ部41に対して略垂直方向の何れか一方(図面では上方)へ延出する第2被取付部122が被覆するように重合(積層)してフランジ状に形成されている。
支持部43は、第1ウェブ部111の室内側端からウェブ部41に対して略垂直方向の一方(図面では上方)へ延出するフランジ状の第1支持部113と、第2ウェブ部121の室内側端からウェブ部41に対して略垂直方向の他方(図面では下方)へ延出するフランジ状の第2支持部123とがそれぞれ同一平面上に並列して形成されている。
【0010】
尚、前述のように本発明に用いる構成材4は、ウェブ部41と被取付部42と支持部43とからなるが、ウェブ部41は、単一片であっても良いし、重合片状形成されても良いし、図1〜図4の各実施例に用いた構成材4Aのように第1ウェブ部111と第2ウェブ部121が隙間を介して対向状に重合(左右に並列)して形成されても良い。
このような隙間には、壁材で構成される「層」の性能欠損を軽減するために断熱材や防音材などの各種の定形、不定形の充填材を充填するようにしても良い。この充填材は、後述する補強用部材(隙間形成部材)と兼用でも良い。こうして断熱、吸音、遮音、防耐火、強度補強等の機能性を有する充填材を基本的に長手方向の全部に亘って充填することにより、ウェブ部41が断熱、吸音、遮音、防耐火、強度等の欠損部分とならないようにすることができる。
【0011】
さらに、図示実施例の構成材4Aのウェブ部41には、長手方向に沿って適宜間隔で通孔411(開口部)を設け、躯体5に固定したL型のアングル材50を固定するためのボルト孔として用いると共に、この開口部411が空気等の連通路(空気層)となるようにし、さらに構成材4A,4Aに架設する壁材8Bの端部を固定するクリップ状の押さえ具9Aの取付孔とした。
このような開口部411は、建築物としての電気配線、その他の配線・配管などを通すための貫通孔としても良いし、後述する第1構成材部2及び第2構成材部3を一体化させるためのボルト孔として用いても良い。また、このような開口部411の形状は目的に併せて円形、長方形、楕円形など適宜決定すれば良い。例えばボルト孔としての開口部を長手方向に細長く設ければ、ボルト止めの際に位置決めの微調整が可能となる。また、開口部を設けることは、構成材4の重量軽減にも貢献する。
【0012】
また、本発明において配置した構成材4,4の外側に取り付けられる外装材6は、各種金属、非金属、窯業系、合成樹脂、FRP等の複合材料等の公知の外装材を用いることができ、前記外装材6に断熱材64を一体に設けたパネルや太陽電池等のパネルであっても良く、建築物の外装材6として用いられる公知のものであれば良い。この外装材6は、敷設状態で、隣接する外装材6,6の側縁部61A,62Aが重合すると共に、一方の側縁部61Aが前記構成材4の被取付部42に取り付けられて張設される。尚、図1に示す実施例では外装材6Aの垂直面状の面板部63の下端に位置する側縁部を「61A」、上端に位置する側縁部を「62A」とした。
図1に用いた外装材6Aの側縁部62Aは、面板部63の上端を躯体側(室内側)へ折曲し、その先端を上方へ延出させ、その上端を折り返して内側係合溝622を形成した形状であり、側縁部61Aは、面板部63の下端を躯体側(室内側)へ折曲し、その先端を上方へ延出させ、その上端を折り返して外側係合溝611を形成した形状であり、側縁部61Aは側縁部62Aに重合させると共に前記構成材4Aの被取付部42に取り付けることができる構成である。
【0013】
また、躯体5は、H鋼等の梁、木造、RC造等の公知の構成であれば特に限定するものではない。
【0014】
また、図示実施例では、構成材4Aの支持部43の外側及び躯体5側にそれぞれ壁材8A,8Bを配設すると共に、外装材6Aの裏面側(室内側、躯体5側)に機能性材からなる裏打ち材64を配設するようにした。
この壁材8は、断熱若しくは防耐火、遮音、吸音、化粧等を目的とした部材を指し、例えば、発泡ポリスチレンやフェノールフォーム、珪酸カルシウム板、木毛セメント板などのボード、ガラス繊維等のウール状の断熱材、防耐火材などを用いることができる。図示実施例の裏打ち材64及び壁材8Aとして、珪酸カルシウム板を用いた。壁材8Aは室内側からの支持部43の露出を隠す化粧材も兼ねる。また、壁材8Bとして、発泡ポリスチレンのボードを断熱材として用いた。
【0015】
そして、図1に示す実施例では、まず躯体5の外側にピース材であるL型のアングル材50を介して構成材4Aを所定間隔を隔てて固定する。
次に、躯体5側から長尺な壁材8Aを構成材4Aの支持部43の躯体5側にビス止め(ビス81)し、外側から一定幅の壁材8Bを壁材8Aに積層するように沿わせ、クリップ状の押さえ具9Aを通孔411に挿入して外側への傾倒を防止する。
その後、予め裏面側に機能性材からなる裏打ち材64を一体に設けた外装材6Aを下方側から上方側へ順に敷設する。その際の手順を図1(c)に示すが、まず同図の▲1▼のように前段の(図面では下段の)外装材6Aの側縁部62Bの内側係合溝622を構成材4Aの被取付部42の先端に係合(掛止)状に取り付け、ビス止め(ビス621)する。その後、同図の▲2▼のように後段の(図面では上段の)外装材6Aの側縁部61Aの外側係合溝611を内側係合溝622の外側(及びその内側の被取付部42の先端)に係合させて側縁部62Aに重合させて取り付ける。同様の施工を繰り返して外装材6Aを張設する。
【0016】
このように施工される本発明の建築物の壁体構造は、構成材4の被取付部42に外装材6の側縁部61Aを直接係合させるので、前記従来の構造のように特殊な金具を必要とすることなく施工することができる。さらに、躯体5から外装材6までの厚みを抑えることができる。
また、構成材4の支持部43に支持させて断熱材、防耐火材、遮音材、吸音材、化粧材などの各種の壁材8を、隣接する構成材4,4間に配設したので、構成材4のウェブ部41の長さ以内の厚みであれば、全体厚が変わることなく任意の厚さの壁材8を配設することができる。
【0017】
さらに、図示実施例の壁体構造は、被取付部42と支持部43との間、即ち外装材6Aと壁材8Bとの間に、縦方向に連通する空気層が形成され、図中、白抜き矢印で示すような空気の流通が果たされるので、外通気構造とすることができる。尚、このような空気層は、図示実施例のように構成材4Aのウェブ部41の長さに対して薄い壁材8を配設する場合と、壁材8自体に空気流通用の溝部を形成する場合とがある。
【0018】
また、図示実施例における各外装材6Aの配設は、上端に位置する内側係合溝622及び下端に位置する外側係合溝611がそれぞれ所定位置に配置されるように、上方から下方へスライドしながら調整すれば良く、安定な仮止め状態を得ることができる。そのため、必ずしもビス止めを必要とせず、その上段の外装材6Aの配設以前にずれ落下する事故を防止することができ、ビス止め作業を容易に行うことができる。
【0019】
図2に示す実施例は、前記構成材4Aを天地逆に用い、施工状態においてはウェブ部41が水平状に配され、被取付部42が下方へ延出するように配され、断熱材65を一体を設けた外装材6Bを上方側から下方側へ順に敷設する以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。
この実施例で用いた外装材6Bは、敷設状態で、隣接する外装材6B,6Bの側縁部61B,62Bが重合すると共に、一方の側縁部61Bが前記構成材4Aの被取付部43に取り付けられて張設される。尚、図2では外装材6Bの垂直面状の面板部63の上端に位置する側縁部を「61B」、下端に位置する側縁部を「62B」とした。即ちこの図2の態様においても前記図1の態様においても重合する側縁部を「61」、重合される側縁部を「62」とした。
図2に用いた外装材6Bの側縁部62Bは、面板部63の下端を躯体5側(室内側)へ折曲し、その先端を上方へ延出させ、その上端を折り返して被挿入部623とした形状であり、側縁部61Bは、面板部63の上端を躯体5側(室内側)へ折曲し、その先端を上方へ延出させ、その上端を折り返して挿入部612とし、さらにその下端を折り返して係合溝613を形成した形状であり、側縁部61Bは側縁部62Bに重合させると共に前記構成材4Aの被取付部42に取り付けることができる構成である。
【0020】
そして、図2に示す実施例では、まず躯体5の外側にピース材であるL型のアングル材50を介して構成材4Aを所定間隔を隔てて固定し、躯体5側から壁材8Aを構成材4Aの支持部43の躯体5側にビス止め(ビス81)する。
その後、予め裏面側に断熱材65を一体に設けた外装材6Aを上方側から下方側へ順に敷設する。その際の手順を図2(c)に示すが、前段の(図面では上段の)外装材6Aの側縁部62Bを構成材4Aの被取付部42に沿わせ、ビス止め(ビス621)した後、後段の(図面では下段の)外装材6Aの側縁部61Bの挿入部612を側縁部62Bの被挿入部623に挿入すると共に、係合溝613を被取付部42の先端に係合させて側縁部62Bに重合させて取り付ける。同様の施工を繰り返して外装材6Aを張設する。
【0021】
尚、図1の実施例では側縁部61Aに外側係合溝611を設け、被取付部42の先端(及びその外側の側縁部62Aの内側係合溝622の外側)に係合させて取り付けたが、図2の実施例では側縁部61Bに挿入部612を設け、側縁部62Aの被挿入部623に挿入すると共に及び係合溝613を設け、被取付部42の先端に係合させて取り付けた。即ち外装材6の側縁部61は、敷設状態で重合可能であって、一方の側縁部61A,61Bは、構成材4の被取付部42に取り付け可能であれば良く、具体的には被取付部42に直接的に取り付けられるものでも、被取付部42に取り付けた他方の側縁部62A,62Bに取り付けられるものでも良い。また、これら一方の側縁部61A,61Bの取付手段(構造)は、係止、係合、嵌合等の何れか又はそれらを組み合わせたものでも良い。
【0022】
これに対し、図1の実施例では側縁部62Aに内側係合溝622を設け、被取付部42の先端に係合させると共にビス止めして取り付けたが、図2の実施例では側縁部62Bをビス止めのみで被取付部42に取り付けた。しかし、図2の実施例のように上方側から下方側へ順に敷設する態様においては、外装材6の他方の側縁部62Bは、必ずしも一方の側縁部61Bの取り付け以前に構成材4の被取付部42に固定されている必要はなく、被取付部42に沿わせておき、一方の側縁部61Bの取り付けに際して一連に取り付けられるものであっても良い。図1の実施例のように下方側から上方側へ敷設する態様においては、他方の側縁部62Aは、構成材4の被取付部42に取り付けられるものが望ましく、その取付手段(構造)は、係止、係合、嵌合、ビス止め等の何れか又はそれらを組み合わせたものでも良い。
また、図示しないが、隣り合う外装材6,6間にはカバー材や目地材等を配して敷設する構成でも良い。
【0023】
図3に示す実施例は、構成材4Aの支持部43の外側にそれぞれ一定幅の壁材8C,8Dを取り付けた以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。壁材8Cは、前記壁材Aと同様に珪酸カルシウム板よりなる防耐火材であり、壁材8Dは、前記壁材8Bと同様に発泡ポリスチレンのボードよりなる断熱材である。
そして、外側から壁材8C及び壁材8Dをその順で構成材4Aの支持部43の外側に沿わせ、クリップ状の押さえ具9Aを通孔411に挿入して外側への傾倒を防止するようにした。
【0024】
また、図4に示す実施例は、構成材4Aの支持部43の外側に一定幅の壁材8Cを取り付けた以外は前記図2の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。
そして、外側から壁材8Cを構成材4Aの支持部43の外側に沿わせ、壁材8Cの外面を押圧する延在片が設けられたクリップ状の押さえ具9Bを通孔411に挿入して外側への傾倒を防止するようにした。
【0025】
図5は、本発明に用いる構成材4のその他の態様を示すものであり、図5(a)〜(f)に示す構成材4B〜4Eは、それぞれ別々に成形・加工された別部材(第1構成材部2,第2構成材部3)を、ビス、ボルト・ナット等の固定具による接続、溶接、かしめ等の各種一体化手段により一体化したものである。尚、図5は他図に対して7/4スケールで表記した。
図5(a)に示す構成材4Bは、前記図1〜図4に用いた各構成材4Aと被取付部42の先端形状以外は略同一の断面形状を有するが、第2構成材部3の第2被取付部32の先端で第1構成材部2と線接合して一体化されている。
図5(b)に示す構成材4Cは、第1被取付部22と第2被取付部32とが面接合して一体化されている。尚、面接合は、スポット溶接等による部分的な接合も含む。
図5(c)〜(e)に示す構成材4Dは、第1被取付部22の先端に第2被取付部32の先端(折返し部)が係合し、図示しないビスやボルト・ナット、或いは溶接等により一体化される。このように第1構成材部2と第2構成材部3の被取付部22,32は、重合するだけであっても、係止するものでも良く、この場合、別部材2,3の組み合わせ(位置決め)を容易に実施できる。また、ウェブ部41の隙間には、補強用部材46としてプレート状(図5(d))、L型(図示せず)、T型(図5(e))などのアングル材を配しても良い。この補強用部材46により、ボルト締めを行う場合に、第1ウェブ部21や第2ウェブ部31の変形を防止できる。また、荷重が集中するような部分等、特に強度が必要な部分には、ウェブ部41の隙間ばかりでなく、被取付部42及び支持部43の上下面にも表面補強用部材47を取り付けるようにしても良い。
図5(f)に示す構成材4Eは、被取付部42の途中に溝部49形状を付加した。このように溝部49を設けることにより、第1構成材部2と第2構成材部3の一体化の際の位置決めを容易に行うことができる。
【0026】
図5(g)〜(h)に示す構成材4F〜4Gは、一枚の金属板を成形・加工した構成であって、図5(g)の構成材4Fは支持部43が第2支持部123のみで構成され、図5(h)の構成材4Gは支持部43が第1支持部113のみで構成される。
図5(i)〜(j)に示す構成材4H〜4Iは、上記図5(g)〜(h)の構成材4F〜4Gと同一の断面形状を有するものであって、第2構成材部3の第2被取付部32の先端で第1構成材部2と線接合して一体化されている。そして、図5(i)の構成材4Hは支持部43が第2支持部33のみで構成され、図5(j)の構成材4Iは支持部43が第1支持部23のみで構成される。
被取付部42についても、第1被取付部(112又は22)と第2被取付部(122又は32)を重合して形成するばかりでなく、第1被取付部22のみ、或いは第2被取付部32のみで形成しても良い。
【0027】
また、前述の図5(d)に示す構成材4Dでは、ウェブ部41の隙間にプレート状の補強用部材46を挿入して強度を補強することを説明したが、構成材4を、それぞれ別々に成形・加工された別部材(第1構成材部2,第2構成材部3)を一体化して構成する態様においては、この補強用部材46を、一体化補助部材として用いても良い。
例えば図6(a)〜(d)に示す構成材4J〜4Mは、断面L字状又は断面コ字状に成形した第1構成材部2と、断面略Z字状又は断面略L字状に成形した第2構成材部3とを一体化補助部材46を介して組み合わせることにより、それぞれ下段に示すような隙間を形成することができ、該隙間に前記図1〜図4の各実施例におけるL型のアングル材50を挿入して取り付けることができる。尚、図6は他図に対して7/4スケールで表記した。
【0028】
また、構成材4の各部位の構成は、図示実施例に特に限定するものではない。
例えば図示実施例では、支持特性及び強度特性を考慮して、ウェブ部41、被取付部42、支持部43を平面状としたが、所定の支持強度を有するものであれば特にこれらに限定されるものではない。
【0029】
前記図1〜図4に示す各実施例では、それぞれ外装材と壁材との間に縦方向に連通する空気層が形成されるようにしたが、図7,図8に示す各実施例のように予め厚みを調整した壁材8E,8Fを用いて空気層が形成されないようにしても良い。
図7に示す実施例では、前記図3の壁材8B,8Cに代えて、構成材4Aの高さと略同一の厚みを有する厚肉の壁材8Eを配設した以外は前記図3の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。尚、図示省略したが、この壁材8Eのように構成材4Aと同程度の厚肉のものを用いる場合には、施工に支障を生じないようにその隅部を斜め等に切り欠けば良い。
図8に示す実施例では、前記図4の壁材8Cの外側に、空気層を埋めるような厚肉の壁材8Fを配設した以外は前記図4の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。
これらの実施例では、壁材8E,8Fの上面が外装材6A,6Bの裏面に配した断熱材65と接するように配設されているので、外装材6A,6Bに作用する衝撃や圧力を壁材8E,8Fにて受支することができ、その変形等を防止することができる。
【0030】
図9に示す実施例は、隣接する外装材6C,6Cの側縁部61C及び側縁部62Cが接面状に当接して接面部が外側に向かって下り傾斜し、略U字状の押さえ具9Cを壁材8Bの外面とウェブ部41の上面と被取付部42の内面とで形成される溝部に沿わせるように取り付けた以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。
そして、この場合の施工は、壁材8Bを配設した後、略U字状の押さえ具9Cを固定し、該押さえ具9Cにて壁材8Dを固定すると共に被取付部42の内側への傾斜を防止する。この押さえ具9Cは、外装材6Cの側縁部62Bの内側係合溝622の取り付けにより、その内側片の上端を内側係合溝622の内側に係止されて脱離を防止される。それ以外の施工は前記図1の実施例と同様である。
こうして施工される図9の壁体構造は、上下に隣接する外装材6C,6C間に横方向の凹部が形成されることがなく、目地材やカバー材等を用いなくても連続する一面状の外装面を得ることができる。
【0031】
図10に示す実施例は、構成材4Oがそれぞれ別々に成形・加工された別部材を一体化したものであって、外装材6Dの側縁部62Dには内側係合溝の代わりに係止片624が形成された以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。
そして、この場合の施工は、前記図1の実施例のように外装材6を上方から下方へスライドしながら調整して取り付けるものではなく、外装材6Dの側縁部61Dを係合させた後、側縁部62Dを横方向から被取付部42に弾性係合させることができるものである。それ以外の施工は前記図1の実施例と同様である。
【0032】
図11に示す実施例は、外装材6Eの側縁部62Eが面板部63の上端を内側へ折曲し、その先端を上方へ延出させた形状であり、略J字状の押さえ具9Dを壁材8Bの外面とウェブ部41の上面と被取付部42の内面とで形成される溝部に沿わせるように取り付けた以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。
そして、この場合の施工は、外装材6Eの側縁部62Eを被取付部42に沿わせてビス止め(ビス421)した後、略J字状の押さえ具9Dを固定し、該押さえ具9Dにて壁材8Bを固定すると共に被取付部42の内側への傾斜を防止する。この押さえ具9Dは、上方から押圧するだけで、内側片の上端がビス421の内側に係止されて脱離を防止される。それ以外の施工は前記図1の実施例と同様である。
【0033】
図12に示す実施例は、外装材6Fの側縁部62Fがビス止めでなくてキャップ状の固定具625を嵌合させることにより取り付けられる以外は前記図1の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。
そして、この場合の施工は、外装材6Fの側縁部62Fを被取付部42に沿わせてキャップ状の固定具625を嵌合させる。それ以外の施工は前記図1の実施例と同様である。尚、この外装材6Fと前記図11の外装材6Eとは同一形状である。
【0034】
図13に示す実施例は、外装材6Gの側縁部61Gに上方へ向かう単一片状の挿入部612を形成し、側縁部62Gに形成した一定幅の溝状の被挿入部623との隙間には止水材614を設けるようにした以外は前記図2の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。施工方法も同様である。
【0035】
図14に示す実施例は、構成材4Cがそれぞれ別々に成形・加工された別部材を一体化したものであって、隣接する外装材6H,6Hの側縁部61H及び側縁部62Hが接面状に当接するように取り付けた以外は前記図2の実施例と同様であるから同一符号を付して説明を省略する。施工方法も同様である。
この実施例に用いた外装材6Hは、図2の外装材6Bと同様に側縁部61Hには挿入部612及び係合溝613が設けられ、側縁部62Hには被挿入部623が設けられるが、施工状態において接面状に当接し、接面部が外側に向かって段状に下り傾斜するような形状に成形されている。
こうして施工される図14の外装構造は、上下に隣接する外装材6H,6H間に横方向の凹部が形成されることがなく、目地材やカバー材等を用いなくても連続する一面状の外装面を得ることができる。
【0036】
また、本発明における構成材4は、横方向に配設するものに限定されるものではなく、図15に示すように縦方向に配設するようにしても良い。
図15に示す実施例では、前記図1の壁体構造を面方向に90度回転したものとほぼ同様であり、同一符号を付して説明を省略する。尚、壁材8A,8Bに代えて厚肉の壁材8Gを配設した。また、クリップ状の押さえ具9Aは記載を省略した。
【0037】
以上本発明を図面の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどのようにでも実施することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の建築物の壁体構造及びその施工方法は、構成材の被取付部に外装材の側縁部を直接係合させるので、前記従来の構造のように特殊な金具を必要とすることなく施工することができる。さらに、躯体から外装材までの厚みを抑えることができる。
また、構成材に、隣接する構成材間に配設する壁材を支持する支持部を設けたので、容易に壁材を配設することができる。
そして、断熱材、防耐火材、遮音材、化粧材などの各種の壁材は、隣接する構成材間に配設されるので、構成材のウェブ部の長さ以内の厚みであれば、全体厚が変わることなく任意の厚さの壁材を配設することができる。
【0039】
また、外装材と壁材との間に空気層を設けると、空気の流通が果たされるので、外通気構造とすることができる。
【0040】
さらに、構成材に壁材を押さえる押さえ具を設けると、壁材を安定に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の壁体構造の一実施例を示す側断面図、(b)その要部の拡大側断面図、(c)外装材の施工手順を示す拡大側断面図である。
【図2】(a)本発明の壁体構造の他の一実施例を示す側断面図、(b)その要部の拡大側断面図、(c)外装材の施工手順を示す拡大側断面図である。
【図3】(a)本発明の壁体構造の他の一実施例を示す側断面図、(b)その要部の拡大側断面図である。
【図4】(a)本発明の壁体構造の他の一実施例を示す側断面図、(b)その要部の拡大側断面図である。
【図5】(a)〜(j)本発明に用いる建築用構成材のバリエーションを示す断面図である。
【図6】(a)〜(e)一体化補助部材を介して組み合わせて一体化する本発明に用いる建築用構成材のバリエーションを示す断面図である。
【図7】本発明の壁体構造の他の一実施例の要部の拡大側断面図である。
【図8】本発明の壁体構造の他の一実施例の要部の拡大側断面図である。
【図9】本発明の壁体構造の他の一実施例の要部の拡大側断面図である。
【図10】本発明の壁体構造の他の一実施例の要部の拡大側断面図である。
【図11】本発明の壁体構造の他の一実施例の要部の拡大側断面図である。
【図12】本発明の壁体構造の他の一実施例の要部の拡大側断面図である。
【図13】本発明の壁体構造の他の一実施例の要部の拡大側断面図である。
【図14】本発明の壁体構造の他の一実施例の要部の拡大側断面図である。
【図15】本発明の壁体構造の他の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
4,4A〜4O (建築用)構成材
41 ウェブ部
411 通孔
42 被取付部
43 支持部
5 躯体
6A〜6H 外装材
8A〜8G 壁材

Claims (4)

  1. 躯体の外側に構成材を介して外装材を張設する建築物の壁体構造において、
    前記構成材は、躯体側から外側へ延在するウェブ部と、該ウェブ部の外側にウェブ部に対して略垂直方向の何れか一方へ延出する被取付部と、ウェブ部の室内側にウェブ部に対して略垂直方向の少なくとも一方へ延出する支持部とを備え、
    躯体に構成材を設置し、該構成材の支持部に断熱、吸音、遮音、防耐火の少なくとも1以上の特性を有するか、或いは各種素材から構成される化粧材などの壁材を取り付け、前記外装材は、隣接する外装材の側縁部が重合すると共に、一方の側縁部が前記構成材の被取付部に取り付けられて張設されていることを特徴とする建築物の壁体構造。
  2. 外装材と壁材との間に空気層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の壁体構造。
  3. 構成材に壁材を押さえる押さえ具を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の壁体構造。
  4. 躯体の外側に構成材を介して外装材を張設する建築物の壁体構造の施工方法において、
    前記構成材は、躯体側から外側へ延在するウェブ部と、該ウェブ部の外側にウェブ部に対して略垂直方向の何れか一方へ延出する被取付部と、ウェブ部の室内側にウェブ部に対して略垂直方向の少なくとも一方へ延出する支持部とを備え、
    躯体に構成材を設置し、該構成材の支持部に断熱、吸音、遮音、防耐火の少なくとも1以上の特性を有するか、或いは各種素材から構成される化粧材などの壁材を取り付け、前記外装材は、被取付部が延出する方向に向かって敷設するものであり、前段の外装材の側縁部を前記構成材の被取付部に沿わせた後、後段の外装材の側縁部を重合させつつ前記構成材の被取付部に取り付けることを特徴とする建築物の壁体構造の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104805978A (zh) * 2015-04-16 2015-07-29 中建三局东方装饰设计工程有限公司 一种装饰吸音墙面
CN106223566A (zh) * 2016-07-13 2016-12-14 深圳市奇信建设集团股份有限公司 一种用于室内轻质砌块墙石材干挂的施工方法

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