JP2004232446A - 駐車塔の昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駐車装置の昇降リフトに搭載する車両は、前部と後部との重量比が異なるが、同じ強度のリフト昇降駆動部を採用している。本発明では、車両を昇降させるリフト昇降駆動部を負荷に合った適切な強度にすることを目的にして、索状体の伸縮を吸収して異常を検出する安全を設けて、より軽量・安価な駐車装置を提供する。
【解決手段】リフトホーク7を備えた昇降リフト2と、トレイホーク14を備えた横行トレイ3とがすれ違い可能にして車両Cを受渡しするホーク式の駐車装置1において、ガイドレール5に案内されて昇降する昇降リフト2を左右一対に索状体6で吊下げ、その昇降リフト2に車両Cの前後を一定方向に搭載し、リフト昇降駆動部9で巻上げ・巻戻しして昇降する。昇降部材24は、昇降リフト2の前部側と後部側との強度にそれぞれ対応する剛性に変えている。従って、必要な剛性の昇降部材24にすることで軽量・安価な駐車装置1を提供することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】リフトホーク7を備えた昇降リフト2と、トレイホーク14を備えた横行トレイ3とがすれ違い可能にして車両Cを受渡しするホーク式の駐車装置1において、ガイドレール5に案内されて昇降する昇降リフト2を左右一対に索状体6で吊下げ、その昇降リフト2に車両Cの前後を一定方向に搭載し、リフト昇降駆動部9で巻上げ・巻戻しして昇降する。昇降部材24は、昇降リフト2の前部側と後部側との強度にそれぞれ対応する剛性に変えている。従って、必要な剛性の昇降部材24にすることで軽量・安価な駐車装置1を提供することができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車塔の昇降リフトに搭載する車両を、昇降させる昇降部材の強度と、安全に昇降させる索状体のリフト昇降駆動部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のホーク式の駐車装置は、昇降空間に昇降リフトを配置して、昇降空間に隣接した両側に駐車室を複数階に亘って設け、駐車室には横行トレイを配置し、横行トレイを横行させる横行駆動装置が各駐車室と昇降空間に面一で水平に設けられている。横行トレイは、前後端を断面コ字状の横行レールを備え、横行レールが複数の駆動ローラにより支持され、駆動ローラの駆動回転により横行する。
【0003】
駆動ローラは、水平で一線上に軸着したローラ用モータで、回転可能にした駆動ローラを複数個軸着しているローラ体を、各階の駐車室と駐車室に隣接した昇降空間の前後端に一線状に配置し、横行トレイの横行レールを駆動ローラが支持して水平方向に横行させる。横行トレイを横行させる駐車室のローラ体と昇降空間のローラ体は、各階の駐車室と駐車室に隣接した昇降空間とに、複数階に亘って形成され、各ローラ体に搭載されたローラ用モータによって駆動ローラを移動方向に回転させて横行トレイを横行させている。
【0004】
昇降リフトは、昇降空間の4隅に立設したガイドレールに案内され、昇降装置により左右に分割した昇降リフトの前後を、各1本が固定されて、計4本の索状体の一端部で吊下げ、駆動モータに巻掛けている。索状体の他端側には、4本がウェートに固定されて吊下げられ、昇降リフトの荷重のバランスをとり、駆動モータの負荷を軽減している。
【0005】
索状体は、ワイヤを採用して、高速・静粛・安価を目的にして駆動モータの駆動輪に巻回されて、昇降リフトを昇降可能にしている。ホーク固定部材は、左右一対に前後方向に備えられ、ホーク固定部材に櫛歯形状のリフトホークが固定され、互いに内側に向けて突出させている。リフトホークは、車両のタイヤを搭載して乗込場から各階の駐車室の昇降空間に搬送して、横行トレイのトレイホークとすれ違って、入出庫させることができる。
【0006】
横行トレイは、前後端に横行レールを備え、ローラ体の駆動ローラに支持され、中央に前後の横行レールを連結する支持フレームが備えられ、支持フレームにはトレイホークを櫛歯形状に左右方向に向けて外側に突出させている。昇降リフトのリフトホークと横行トレイのトレイホークは、各ホーク間をすれ違い可能に配置してあり、横行トレイが駐車室から昇降空間に横行して、昇降リフトと横行トレイがすれ違って車両を受け渡しして、乗込場から駐車室に入庫又は、駐車室から乗込場に出庫可能にしている。(例えば、昇降装置を示す特許文献1参照)
【0007】
【特許文献1】
特開2000−186437号公報(図2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の昇降リフトを吊下げる昇降部材は、特許文献1の図2に示されるように、前後4ヶ所を同一強度の部材を使用している。最近の駐車装置では、より小型・軽量・安価を目的に、昇降部材をコストダウンするために、強度の見直しにより剛性を出来るだけ低い仕様に換え、リフト昇降駆動部の容量を小さくして昇降速度を遅くし、その出力に対応させて低価格にした駐車装置にしている。
【0009】
しかし、一般的に車両の前後の重量比は、6対4ぐらいで前部が重くなっているため、剛性を低くした仕様では、前部の昇降部材が後部より負担が多く掛かるようになり、前部の昇降部材が弱くなるため、前後の水平がとれなく前部側の索状体が早く伸びて、図6のように昇降リフトの前部側を水平に保持することができなくなり、故障の原因となり、修理と部品交換のクレーム等に費用が掛かり、コストを下げることができなかった。
【0010】
また、索状体の滑り・伸縮により図7のように左右の昇降リフトが水平状態でなくなり、特許文献1のような複雑な検出装置を付加しなければならなかった。
【0011】
本発明では、昇降リフトを吊下げる昇降部材を、車両の前部と後部との重量比のバランスの合った強度にすることで、昇降部材の過剰強度を適正化するができるもので、それによりコストを下げ、故障・調整の原因を少なくして、異常を検出することができるリフト昇降駆動部を目的に、安全で安価にした駐車塔の昇降装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、昇降空間の四隅にガイドレールを立設して、左右一対の昇降リフトを、ガイドレールの案内で昇降させる。昇降リフトは前部と後部とを索状体により吊下げ、車両方向を定めて搭載し搬送可能に巻上げるリフト昇降駆動部と、昇降部材は昇降リフトの前部側の強度と後部側の強度に合わせた剛性を備えた配置にしている構成とする。
【0013】
請求項2の発明では、昇降部材の強度は、昇降リフトに搭載する車両の前部側を後部側に比べ、強化している構成にする。
【0014】
請求項3の発明では、リフト昇降駆動部は、ガイドレールと吊下げ部を狭持して、常時昇降リフトを水平に保持して、昇降リフトの駆動輪を支点にして昇降リフト側の索状体にローラ付勢部と昇降リフトと反対の端部側にウェートを吊下げ、ウェートの吊下げ部に均等杆を設けて、左右の索状体の伸縮を吸収する構成とする。
【0015】
請求項4の発明では、均等杆には、水平状態を正常な昇降リフト状態にして、傾斜状態を異常な昇降リフト状態と判別する第一検出器を設ける構成にする。
請求項5の発明では、昇降リフトの前部と後部とに分割して吊下げた、2つのウェートの高さを検出する第二検出器を設けた構成とする。
【0016】
請求項1の構成では、昇降リフトの前部と後部の昇降部材の剛性を変えることで、前後を適切な強度に合わせることができ、軽量・安価にしてバランスのとれた昇降をさせる作用がある。
請求項2の構成では、昇降部材を前後の負荷に合わせることで、耐久性を高め軽量・安価することができる作用がある。
【0017】
請求項3の構成では、狭持機構で索状体の弛み箇所を区画化し、区画した箇所に弛み吸収装置を設け、索状体の伸縮をローラ付勢部とウェートと均等杆で吸収するので、駆動力を効率よく伝達でき、安全に搬送できる作用がある。
請求項4の構成では、昇降リフトの左右の水平を検出することができ、安全に車両を搬送することができる作用がある。
請求項5の構成では、昇降リフトが前後の水平状態を維持するので、索状体の伸縮を検出することができ、安全に搬送できる作用がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の昇降装置を具体化した一実施形態を図1〜図5で示し説明する。
図1は、地上面GLに立設した駐車装置1であり、中央に乗込場Sを備えた昇降空間Eとして、昇降空間Eに隣接して駐車室X・Yを備えている。駐車室X・Yは、横行トレイ3を備え車両Cを搭載可能にして、横行駆動装置4である駆動ローラ(図示略)の回転により昇降空間Eに横行可能にしている。
【0019】
横行駆動装置4は、複数個の駆動ローラを軸着して横行トレイ3を支持して、駆動モータ(図示略)の回転を駆動ローラに伝達する。昇降空間Eには、昇降リフト2が配置させ乗込場Sから複数階の駐車室X・Yまでリフト昇降駆動部9の巻上げ・巻戻しの回転で搬送可能にしている。
【0020】
昇降部材24は、駐車装置1の上部に配置されたリフト昇降駆動部9の駆動輪12に巻回して、索状部材6を介して吊下げ部材10を吊下げている。吊下げ部材10は、昇降空間Eの4隅に立設したガイドレール5内を案内されて昇降可能にしている。吊下げ部材10には、前後間を連結するホーク固定部材8を左右に備えている。ホーク固定部材8には、リフトホーク7が櫛歯状に固定され、内側に向けて突出させている。
【0021】
リフトホーク7は、車両Cの前輪と後輪を搭載できる形状にして、前輪を基準にして後輪をホイルベースの長さに合う本数にするため、前輪位置を数本にして後輪位置を多数本にしている。搭載する車両Cは、前輪をリフトホーク7の前輪位置に乗入れることで、後輪が多数本ある後輪位置に搭載されることになる。後輪位置は、車両Cのホイルベースの長短によりリフトホーク7の配置範囲を広くして多種類の小型車から大型車まで搭載することができる。
【0022】
車両Cの乗込場Sは、地上面GL上にあり、昇降リフト2のリフトホーク7上に乗入れることができる。乗込場Sの昇降リフト2は、リフトホーク7間の隙間を移動床23で塞ぎ、通路として車両Cと人の通行ができる。移動床23は、地上面GLと同じ高さにして、昇降リフト2の空間部を塞ぐ形状にして、昇降空間Eで一体になると隙間の無い床面になり、横行移動(図1に示す乗込場の右側の想像線)して昇降空間Eを開口すると、昇降リフト2に車両Cを搭載して地下の駐車室X・Yに下降することができる。
【0023】
図2は、昇降リフト2を昇降させるリフト昇降駆動部9を説明する説明用の側面図である。リフト昇降駆動部9は、昇降部材24を昇降させるもので、索状体6を巻上げ・巻戻しすることで、昇降空間Eに車両Cを搭載する昇降リフト2を配置して、昇降リフト2に索状体6の一端を固定し、他端にウェート16を吊下げている。ウェート16は、昇降リフト2を昇降させるリフト昇降駆動部9の負荷を小さくするために、備えられている。昇降空間Eのガイドレール5の上端には、プーリ11が回転自在に軸着されて、昇降リフト2の索状体6を巻き掛け駆動輪12とアイドルプーリ13に巻回して、ウェート16を吊下げている。
【0024】
昇降部材24は、昇降リフト2・ガイドレール・吊下げ部材10・ウェート16・索状体6を示し、搭載する車両Cの方向を定め、方向により索状体6・吊下げ部材10とウェート16の強度を変えていて、車両Cの前部側と後部側に分割して、前部側を後部側より強度を上げている。車両Cの重量は、一般的に前部のエンジン側が重くなり、後部との比率を6:4ぐらいにしている。このことから、昇降部材24を同じ比率にすることで剛性に過不足がなくなり、昇降リフト2をバランス良く水平に巻上げることができ、適切な材料配分になり、軽量・安価にすることができる。
【0025】
索状体6は、昇降リフト2の前部を太めの索状体6aと、後部には前部より細めの索状体6bと、をガイドレール5内に配置して吊下げる。ガイドレール5の上端には、プーリ11が回転自在に軸着して、各索状体6a・6bが巻掛けられて、駆動輪12に巻回している。この位置(プーリ11から駆動輪12間)の索状体6a・6bは、水平方向に緊張して、上下方向からローラ付勢部20により押圧している。ローラ付勢部20は、回転自在に軸着したローラにばねで付勢力を与えるようにしている。
【0026】
リフト昇降駆動部9は、駆動モータ15に接続された駆動輪12と回転自在にしたアイドルプーリ13が軸を平行にして並設され、各索状体6a・6bの4本が各駆動輪12からアイドルプーリ13に巻掛けて、アイドルプーリ13から駆動輪12に再び巻掛けて、下方にウェート16で吊下げている。駆動輪12は、4輪あってカウンターシャフト25で一体に連結され、駆動モータ15により等速回転させている。ウェート16は、昇降リフト2の前部側に2本の索状体6aが吊下げられるウェート16aと、後部側の2本の索状体6bに吊下げられるウェート16bとがあり、ウェート16aとウェート16bとの比率を6:4にしている。
【0027】
ウェート16と索状体6との連結部は、均等杆17が設けてあり、2本の索状体6を両端に固定する杆の中心を軸着するウェート16にして、索状体6の伸縮を調整して同一の荷重が掛かるようにしている。
【0028】
2つのウェート16a・16bは、同一高さで昇降をするが、昇降リフト2の長手方向の水平位置に異常があれば、昇降リフト2の前後方向に傾斜することになり、傾斜をするとウェート16a・16bの高さが異なり、第二検出器21により検知され非常停止が発せられる。第二検出器21は、ウェート16a・16bの位置を確認できるようにしてあり、昇降リフト2が任意の検出位置(例えば、乗込場Sで停止中)にいるとき、検出器により2つのウェート16aとウェート16bの高さを検出することで、正常/異常状態をチェックすることができる。
【0029】
図3は、昇降部材24とリフト昇降駆動部9を示し、左右に分割して一対に昇降させる昇降リフト2が一部図示のガイドレール5に摺動可能に内設され、吊下げ部材10がホーク固定部材8に直角に固定され、索状体6により吊下げられている。吊下げ部材10は、昇降リフト2のホーク固定部材8の両端に鉛直方向に固定され、ガイドレール5に当接させることで、回転自在に軸着してある縦方向予横方向の複数個のローラが長手方向の傾斜を規制し、ホーク固定部材8が水平状態を維持することができる。
【0030】
ホーク固定部材8の前部側(図3では右側)には、車両Cの前輪Fが搭載されるリフトホーク7が固定されて、端部に左右両吊下げ部材10aを備え、吊下げ部材10aの上端に索状体6aを固定させて、ガイドレール5内を上方に沿って通して、リフト昇降駆動部9の駆動輪12とアイドルプーリ13に巻き掛けている。索状体6aは、上述したリフト昇降駆動部9からさらに延長して、ウェート16aを吊下げ、昇降リフト2の負荷に反対の重量を掛けバランスをとり、リフト昇降駆動部9の負荷を軽減している。
【0031】
ホーク固定部材8の後部側には、車両Cの後輪Rが搭載されるリフトホーク7が固定されて、端部に左右両吊下げ部材10bを備え、吊下げ部材10bの上端に索状体6bを固定させて、ガイドレール5内を上方に通して、リフト昇降駆動部9の駆動輪12とアイドルプーリ13に巻き掛けている。索状体6bは、上述したリフト昇降駆動部9からさらに延長して、ウェート16bを吊下げ、昇降リフト2の負荷に反対の重量を掛けバランスをとり、リフト昇降駆動部9の負荷を軽減している。
【0032】
リフト昇降駆動部9は、駆動モータ15で前輪側の駆動輪12と後輪側の駆動輪12とをカウンターシャフト25により軸着させ、両駆動輪12を同回転させているが次のようにしても良い。別例として駆動モータ15を2台の駆動モータとして、昇降リフト2を吊下げる前輪側の索状体6aを巻き掛けた駆動モータと、後輪側の索状体6bを巻掛けた駆動モータと別々に設けて同期回転させる方法でもよい。
【0033】
図4は、索状体6の伸縮による弛みを防止することで、左右の昇降リフト2を水平に保持することができる。索状体6の伸縮は、駆動輪12を支点にして、昇降リフト2側とウェート16側とに分けている。昇降リフト2側には、ガイドレール5の上方に軸着したプーリ11までの間を緊張させるように押さえ付けるローラ付勢部20が設けてある。ローラ付勢部20は、索状体6の水平方向の上から、回転自在に軸着したローラがばねの付勢力でドグル機構により常時緊張させている。
【0034】
ウェート16側は、駆動輪12から下方に吊下げられたウェート16までの索状体6の伸縮を吸収するように、ウェート16の重量で緊張させている。ウェート16は、左右の昇降リフト2に連結しているのが、ウェート16の中心部に回動自在に軸着した板状の均等杆17を備えている。均等杆17は、左右の索状体6を両端に嵌着して、中心を支点に回動する。均等杆17の回動は、左右の索状体6が同じ伸縮ならウェート16が上下に移動するだけで、常時緊張させる調整ができる。索状体6の伸縮が左右異なるようであれば、均等杆17が傾斜して緊張状態を維持することができる。均等杆17の傾斜が大きくなれば、第一検出器18が反射型光電管18aと反射板18bにより、傾斜状態を確認できる。
【0035】
図5は、均等杆17を水平状態にして、昇降リフト2を正常な状態に調整しておき、索状体6の伸縮・昇降リフト2の接触等により、左右のホーク固定部材8が水平でなくなり、搭載する車両を傾斜させる異常状態が発生すると、その検出を均等杆17が傾斜をすることで、いち早く警告できる第一検出器18である。
【0036】
検出器18は、均等杆17を回動自在に連結したウェート支持部材19により回動自在にして、検出棒に突起を備え、その突起に接触するスイッチを備え、スイッチが入ることで異常連絡する信号を発信する。発信装置は、電源内蔵式の無線装置を採用して、リフト昇降駆動部9と横行駆動装置4の制御装置に入力することで、駆動部を停止させて安全確認をすることにより事故を防止することができる。
【0037】
昇降リフト2の前後の傾斜を検出するには、ウェート16aとウェート16bとの位置関係を確認できるように、第二検出器21を備えている。第二検出器21は、図2で示されるように、乗込場Sで昇降リフト2の前後位置が水平であるか確認できるように、スイッチをウェート16aとウェート16bに接触できるようにしてある。検出は、スイッチが同時に入切の入力信号で、判断できるようにして、リフト昇降駆動部9と横行駆動装置4の制御装置に入力することで、昇降リフト2の前後の傾斜を検出している。
【0038】
(入庫動作)
車両Cを駐車室X・Yに入庫するには、駐車装置1の乗込場Sに車両Cを乗入れる。乗込場Sは、昇降空間Eの地上面GLにあり外部の道路と繋がっていて、昇降リフト2が床面に位置して通路を形成して、人の通行も可能にしている。
昇降空間Eの横行駆動装置4は、複数個のローラが軸着してあり、横行トレイ3をローラが搭載して駆動回転することで横行移動する。
【0039】
昇降リフト2は、指定する駐車室X・Yに向け昇降することで車両Cを搬送して、駐車室X・Yに隣接する位置より上方で停止する。駐車室X・Yと昇降空間のローラは、回転して駐車室X・Yから横行トレイ3を昇降空間Eに横行させる。車両Cは、昇降リフト2を下降することで、横行トレイ3に移載することができる。車両Cを受け取った横行トレイ3は、横行して元の駐車室X・Yに戻る。昇降リフト2は乗込場Sまで下降して、乗込場Sの床面を車路として隙間の無い通路を形成して、次の入出庫指令を待つことになる。
【0040】
(出庫動作)
駐車室X・Yに収納されている車両Cを出庫するには、出庫階である駐車室X・Yと隣接する昇降空間Eとのローラを駆動回転させて、出庫車を横行可能にさせて昇降空間Eに横行トレイ3を移動する。昇降リフト2は、乗込場Sから昇降して横行トレイ3を通り過ぎて、横行トレイ3から車両Cを受け取り停車する。横行トレイ3は、昇降リフト2に車両Cを移載すると、駐車室X・Yにローラの回転で移動して収納される。
【0041】
昇降リフト2は、車両Cを搭載して昇降空間Eを下降して地上面GLの乗込場Sで停止して、運転者が車両Cに乗り込み運転して駐車装置1から乗り出して出庫完了となる。また、乗込場Sには、ターンテーブルを設置して出庫車を方向転回させるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
請求項1の発明では、昇降部材である昇降リフト・ガイドレール・索状体・吊下げ部材・ウェートの負荷の大きさに合わせた強度にすることができるので、剛性が高く軽量で安価な駐車装置にする効果がある。
請求項2の発明では、昇降部材が車両の前輪側を後輪側に比べ強化することで、過剰な強度を無くし、軽量・安価で前後関係をバランスのとれたリフト昇降駆動部を提供できる効果がある。
請求項3の発明では、昇降リフトを左右・前後を水平に昇降させることができるので、各索状体の伸縮を駆動輪を支点として、前後に分散させてローラ付勢部と均等杆に吸収させることができ、車両を安全に搬送することができる。
請求項4の発明では、昇降リフトの左右位置の違いを検出することができ、安全に搬送できる効果が有る。
請求項5の発明では、索状体の前後の伸縮状態を検出することで、昇降リフトに搭載された車両を安全に搬送することができ、索状体の寿命を判断できる効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】駐車装置の正面断面図。
【図2】昇降部材とリフト昇降駆動部を説明する駐車装置の側面図。
【図3】昇降部材とリフト昇降駆動部を説明する斜視図。
【図4】駐車装置の第一検出器を説明する昇降部材の正面図。
【図5】均等杆に備えた第一検出器を示す正面図。
【図6】従来の昇降リフトを吊下げる昇降部材とリフト昇降駆動部を示し、索状体の伸縮により昇降リフトが前後方向に傾斜した状態を示す側面図。
【図7】従来の昇降リフトを吊下げる昇降部材とリフト昇降駆動部を示し、索状体の伸縮により左右位置の昇降リフトが傾斜した状態を示す正面図。
【符号の説明】
1 駐車装置
2 昇降リフト
3 横行トレイ
4 横行駆動装置
5 ガイドレール
6 索状体
7 リフトホーク
9 リフト昇降駆動部
10 吊下げ部材
12 駆動輪
16 ウェート
17 均等杆
18 第一検出器
21 第二検出器
24 昇降部材
S 乗込場
X・Y 駐車室
E 昇降空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車塔の昇降リフトに搭載する車両を、昇降させる昇降部材の強度と、安全に昇降させる索状体のリフト昇降駆動部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のホーク式の駐車装置は、昇降空間に昇降リフトを配置して、昇降空間に隣接した両側に駐車室を複数階に亘って設け、駐車室には横行トレイを配置し、横行トレイを横行させる横行駆動装置が各駐車室と昇降空間に面一で水平に設けられている。横行トレイは、前後端を断面コ字状の横行レールを備え、横行レールが複数の駆動ローラにより支持され、駆動ローラの駆動回転により横行する。
【0003】
駆動ローラは、水平で一線上に軸着したローラ用モータで、回転可能にした駆動ローラを複数個軸着しているローラ体を、各階の駐車室と駐車室に隣接した昇降空間の前後端に一線状に配置し、横行トレイの横行レールを駆動ローラが支持して水平方向に横行させる。横行トレイを横行させる駐車室のローラ体と昇降空間のローラ体は、各階の駐車室と駐車室に隣接した昇降空間とに、複数階に亘って形成され、各ローラ体に搭載されたローラ用モータによって駆動ローラを移動方向に回転させて横行トレイを横行させている。
【0004】
昇降リフトは、昇降空間の4隅に立設したガイドレールに案内され、昇降装置により左右に分割した昇降リフトの前後を、各1本が固定されて、計4本の索状体の一端部で吊下げ、駆動モータに巻掛けている。索状体の他端側には、4本がウェートに固定されて吊下げられ、昇降リフトの荷重のバランスをとり、駆動モータの負荷を軽減している。
【0005】
索状体は、ワイヤを採用して、高速・静粛・安価を目的にして駆動モータの駆動輪に巻回されて、昇降リフトを昇降可能にしている。ホーク固定部材は、左右一対に前後方向に備えられ、ホーク固定部材に櫛歯形状のリフトホークが固定され、互いに内側に向けて突出させている。リフトホークは、車両のタイヤを搭載して乗込場から各階の駐車室の昇降空間に搬送して、横行トレイのトレイホークとすれ違って、入出庫させることができる。
【0006】
横行トレイは、前後端に横行レールを備え、ローラ体の駆動ローラに支持され、中央に前後の横行レールを連結する支持フレームが備えられ、支持フレームにはトレイホークを櫛歯形状に左右方向に向けて外側に突出させている。昇降リフトのリフトホークと横行トレイのトレイホークは、各ホーク間をすれ違い可能に配置してあり、横行トレイが駐車室から昇降空間に横行して、昇降リフトと横行トレイがすれ違って車両を受け渡しして、乗込場から駐車室に入庫又は、駐車室から乗込場に出庫可能にしている。(例えば、昇降装置を示す特許文献1参照)
【0007】
【特許文献1】
特開2000−186437号公報(図2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の昇降リフトを吊下げる昇降部材は、特許文献1の図2に示されるように、前後4ヶ所を同一強度の部材を使用している。最近の駐車装置では、より小型・軽量・安価を目的に、昇降部材をコストダウンするために、強度の見直しにより剛性を出来るだけ低い仕様に換え、リフト昇降駆動部の容量を小さくして昇降速度を遅くし、その出力に対応させて低価格にした駐車装置にしている。
【0009】
しかし、一般的に車両の前後の重量比は、6対4ぐらいで前部が重くなっているため、剛性を低くした仕様では、前部の昇降部材が後部より負担が多く掛かるようになり、前部の昇降部材が弱くなるため、前後の水平がとれなく前部側の索状体が早く伸びて、図6のように昇降リフトの前部側を水平に保持することができなくなり、故障の原因となり、修理と部品交換のクレーム等に費用が掛かり、コストを下げることができなかった。
【0010】
また、索状体の滑り・伸縮により図7のように左右の昇降リフトが水平状態でなくなり、特許文献1のような複雑な検出装置を付加しなければならなかった。
【0011】
本発明では、昇降リフトを吊下げる昇降部材を、車両の前部と後部との重量比のバランスの合った強度にすることで、昇降部材の過剰強度を適正化するができるもので、それによりコストを下げ、故障・調整の原因を少なくして、異常を検出することができるリフト昇降駆動部を目的に、安全で安価にした駐車塔の昇降装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、昇降空間の四隅にガイドレールを立設して、左右一対の昇降リフトを、ガイドレールの案内で昇降させる。昇降リフトは前部と後部とを索状体により吊下げ、車両方向を定めて搭載し搬送可能に巻上げるリフト昇降駆動部と、昇降部材は昇降リフトの前部側の強度と後部側の強度に合わせた剛性を備えた配置にしている構成とする。
【0013】
請求項2の発明では、昇降部材の強度は、昇降リフトに搭載する車両の前部側を後部側に比べ、強化している構成にする。
【0014】
請求項3の発明では、リフト昇降駆動部は、ガイドレールと吊下げ部を狭持して、常時昇降リフトを水平に保持して、昇降リフトの駆動輪を支点にして昇降リフト側の索状体にローラ付勢部と昇降リフトと反対の端部側にウェートを吊下げ、ウェートの吊下げ部に均等杆を設けて、左右の索状体の伸縮を吸収する構成とする。
【0015】
請求項4の発明では、均等杆には、水平状態を正常な昇降リフト状態にして、傾斜状態を異常な昇降リフト状態と判別する第一検出器を設ける構成にする。
請求項5の発明では、昇降リフトの前部と後部とに分割して吊下げた、2つのウェートの高さを検出する第二検出器を設けた構成とする。
【0016】
請求項1の構成では、昇降リフトの前部と後部の昇降部材の剛性を変えることで、前後を適切な強度に合わせることができ、軽量・安価にしてバランスのとれた昇降をさせる作用がある。
請求項2の構成では、昇降部材を前後の負荷に合わせることで、耐久性を高め軽量・安価することができる作用がある。
【0017】
請求項3の構成では、狭持機構で索状体の弛み箇所を区画化し、区画した箇所に弛み吸収装置を設け、索状体の伸縮をローラ付勢部とウェートと均等杆で吸収するので、駆動力を効率よく伝達でき、安全に搬送できる作用がある。
請求項4の構成では、昇降リフトの左右の水平を検出することができ、安全に車両を搬送することができる作用がある。
請求項5の構成では、昇降リフトが前後の水平状態を維持するので、索状体の伸縮を検出することができ、安全に搬送できる作用がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の昇降装置を具体化した一実施形態を図1〜図5で示し説明する。
図1は、地上面GLに立設した駐車装置1であり、中央に乗込場Sを備えた昇降空間Eとして、昇降空間Eに隣接して駐車室X・Yを備えている。駐車室X・Yは、横行トレイ3を備え車両Cを搭載可能にして、横行駆動装置4である駆動ローラ(図示略)の回転により昇降空間Eに横行可能にしている。
【0019】
横行駆動装置4は、複数個の駆動ローラを軸着して横行トレイ3を支持して、駆動モータ(図示略)の回転を駆動ローラに伝達する。昇降空間Eには、昇降リフト2が配置させ乗込場Sから複数階の駐車室X・Yまでリフト昇降駆動部9の巻上げ・巻戻しの回転で搬送可能にしている。
【0020】
昇降部材24は、駐車装置1の上部に配置されたリフト昇降駆動部9の駆動輪12に巻回して、索状部材6を介して吊下げ部材10を吊下げている。吊下げ部材10は、昇降空間Eの4隅に立設したガイドレール5内を案内されて昇降可能にしている。吊下げ部材10には、前後間を連結するホーク固定部材8を左右に備えている。ホーク固定部材8には、リフトホーク7が櫛歯状に固定され、内側に向けて突出させている。
【0021】
リフトホーク7は、車両Cの前輪と後輪を搭載できる形状にして、前輪を基準にして後輪をホイルベースの長さに合う本数にするため、前輪位置を数本にして後輪位置を多数本にしている。搭載する車両Cは、前輪をリフトホーク7の前輪位置に乗入れることで、後輪が多数本ある後輪位置に搭載されることになる。後輪位置は、車両Cのホイルベースの長短によりリフトホーク7の配置範囲を広くして多種類の小型車から大型車まで搭載することができる。
【0022】
車両Cの乗込場Sは、地上面GL上にあり、昇降リフト2のリフトホーク7上に乗入れることができる。乗込場Sの昇降リフト2は、リフトホーク7間の隙間を移動床23で塞ぎ、通路として車両Cと人の通行ができる。移動床23は、地上面GLと同じ高さにして、昇降リフト2の空間部を塞ぐ形状にして、昇降空間Eで一体になると隙間の無い床面になり、横行移動(図1に示す乗込場の右側の想像線)して昇降空間Eを開口すると、昇降リフト2に車両Cを搭載して地下の駐車室X・Yに下降することができる。
【0023】
図2は、昇降リフト2を昇降させるリフト昇降駆動部9を説明する説明用の側面図である。リフト昇降駆動部9は、昇降部材24を昇降させるもので、索状体6を巻上げ・巻戻しすることで、昇降空間Eに車両Cを搭載する昇降リフト2を配置して、昇降リフト2に索状体6の一端を固定し、他端にウェート16を吊下げている。ウェート16は、昇降リフト2を昇降させるリフト昇降駆動部9の負荷を小さくするために、備えられている。昇降空間Eのガイドレール5の上端には、プーリ11が回転自在に軸着されて、昇降リフト2の索状体6を巻き掛け駆動輪12とアイドルプーリ13に巻回して、ウェート16を吊下げている。
【0024】
昇降部材24は、昇降リフト2・ガイドレール・吊下げ部材10・ウェート16・索状体6を示し、搭載する車両Cの方向を定め、方向により索状体6・吊下げ部材10とウェート16の強度を変えていて、車両Cの前部側と後部側に分割して、前部側を後部側より強度を上げている。車両Cの重量は、一般的に前部のエンジン側が重くなり、後部との比率を6:4ぐらいにしている。このことから、昇降部材24を同じ比率にすることで剛性に過不足がなくなり、昇降リフト2をバランス良く水平に巻上げることができ、適切な材料配分になり、軽量・安価にすることができる。
【0025】
索状体6は、昇降リフト2の前部を太めの索状体6aと、後部には前部より細めの索状体6bと、をガイドレール5内に配置して吊下げる。ガイドレール5の上端には、プーリ11が回転自在に軸着して、各索状体6a・6bが巻掛けられて、駆動輪12に巻回している。この位置(プーリ11から駆動輪12間)の索状体6a・6bは、水平方向に緊張して、上下方向からローラ付勢部20により押圧している。ローラ付勢部20は、回転自在に軸着したローラにばねで付勢力を与えるようにしている。
【0026】
リフト昇降駆動部9は、駆動モータ15に接続された駆動輪12と回転自在にしたアイドルプーリ13が軸を平行にして並設され、各索状体6a・6bの4本が各駆動輪12からアイドルプーリ13に巻掛けて、アイドルプーリ13から駆動輪12に再び巻掛けて、下方にウェート16で吊下げている。駆動輪12は、4輪あってカウンターシャフト25で一体に連結され、駆動モータ15により等速回転させている。ウェート16は、昇降リフト2の前部側に2本の索状体6aが吊下げられるウェート16aと、後部側の2本の索状体6bに吊下げられるウェート16bとがあり、ウェート16aとウェート16bとの比率を6:4にしている。
【0027】
ウェート16と索状体6との連結部は、均等杆17が設けてあり、2本の索状体6を両端に固定する杆の中心を軸着するウェート16にして、索状体6の伸縮を調整して同一の荷重が掛かるようにしている。
【0028】
2つのウェート16a・16bは、同一高さで昇降をするが、昇降リフト2の長手方向の水平位置に異常があれば、昇降リフト2の前後方向に傾斜することになり、傾斜をするとウェート16a・16bの高さが異なり、第二検出器21により検知され非常停止が発せられる。第二検出器21は、ウェート16a・16bの位置を確認できるようにしてあり、昇降リフト2が任意の検出位置(例えば、乗込場Sで停止中)にいるとき、検出器により2つのウェート16aとウェート16bの高さを検出することで、正常/異常状態をチェックすることができる。
【0029】
図3は、昇降部材24とリフト昇降駆動部9を示し、左右に分割して一対に昇降させる昇降リフト2が一部図示のガイドレール5に摺動可能に内設され、吊下げ部材10がホーク固定部材8に直角に固定され、索状体6により吊下げられている。吊下げ部材10は、昇降リフト2のホーク固定部材8の両端に鉛直方向に固定され、ガイドレール5に当接させることで、回転自在に軸着してある縦方向予横方向の複数個のローラが長手方向の傾斜を規制し、ホーク固定部材8が水平状態を維持することができる。
【0030】
ホーク固定部材8の前部側(図3では右側)には、車両Cの前輪Fが搭載されるリフトホーク7が固定されて、端部に左右両吊下げ部材10aを備え、吊下げ部材10aの上端に索状体6aを固定させて、ガイドレール5内を上方に沿って通して、リフト昇降駆動部9の駆動輪12とアイドルプーリ13に巻き掛けている。索状体6aは、上述したリフト昇降駆動部9からさらに延長して、ウェート16aを吊下げ、昇降リフト2の負荷に反対の重量を掛けバランスをとり、リフト昇降駆動部9の負荷を軽減している。
【0031】
ホーク固定部材8の後部側には、車両Cの後輪Rが搭載されるリフトホーク7が固定されて、端部に左右両吊下げ部材10bを備え、吊下げ部材10bの上端に索状体6bを固定させて、ガイドレール5内を上方に通して、リフト昇降駆動部9の駆動輪12とアイドルプーリ13に巻き掛けている。索状体6bは、上述したリフト昇降駆動部9からさらに延長して、ウェート16bを吊下げ、昇降リフト2の負荷に反対の重量を掛けバランスをとり、リフト昇降駆動部9の負荷を軽減している。
【0032】
リフト昇降駆動部9は、駆動モータ15で前輪側の駆動輪12と後輪側の駆動輪12とをカウンターシャフト25により軸着させ、両駆動輪12を同回転させているが次のようにしても良い。別例として駆動モータ15を2台の駆動モータとして、昇降リフト2を吊下げる前輪側の索状体6aを巻き掛けた駆動モータと、後輪側の索状体6bを巻掛けた駆動モータと別々に設けて同期回転させる方法でもよい。
【0033】
図4は、索状体6の伸縮による弛みを防止することで、左右の昇降リフト2を水平に保持することができる。索状体6の伸縮は、駆動輪12を支点にして、昇降リフト2側とウェート16側とに分けている。昇降リフト2側には、ガイドレール5の上方に軸着したプーリ11までの間を緊張させるように押さえ付けるローラ付勢部20が設けてある。ローラ付勢部20は、索状体6の水平方向の上から、回転自在に軸着したローラがばねの付勢力でドグル機構により常時緊張させている。
【0034】
ウェート16側は、駆動輪12から下方に吊下げられたウェート16までの索状体6の伸縮を吸収するように、ウェート16の重量で緊張させている。ウェート16は、左右の昇降リフト2に連結しているのが、ウェート16の中心部に回動自在に軸着した板状の均等杆17を備えている。均等杆17は、左右の索状体6を両端に嵌着して、中心を支点に回動する。均等杆17の回動は、左右の索状体6が同じ伸縮ならウェート16が上下に移動するだけで、常時緊張させる調整ができる。索状体6の伸縮が左右異なるようであれば、均等杆17が傾斜して緊張状態を維持することができる。均等杆17の傾斜が大きくなれば、第一検出器18が反射型光電管18aと反射板18bにより、傾斜状態を確認できる。
【0035】
図5は、均等杆17を水平状態にして、昇降リフト2を正常な状態に調整しておき、索状体6の伸縮・昇降リフト2の接触等により、左右のホーク固定部材8が水平でなくなり、搭載する車両を傾斜させる異常状態が発生すると、その検出を均等杆17が傾斜をすることで、いち早く警告できる第一検出器18である。
【0036】
検出器18は、均等杆17を回動自在に連結したウェート支持部材19により回動自在にして、検出棒に突起を備え、その突起に接触するスイッチを備え、スイッチが入ることで異常連絡する信号を発信する。発信装置は、電源内蔵式の無線装置を採用して、リフト昇降駆動部9と横行駆動装置4の制御装置に入力することで、駆動部を停止させて安全確認をすることにより事故を防止することができる。
【0037】
昇降リフト2の前後の傾斜を検出するには、ウェート16aとウェート16bとの位置関係を確認できるように、第二検出器21を備えている。第二検出器21は、図2で示されるように、乗込場Sで昇降リフト2の前後位置が水平であるか確認できるように、スイッチをウェート16aとウェート16bに接触できるようにしてある。検出は、スイッチが同時に入切の入力信号で、判断できるようにして、リフト昇降駆動部9と横行駆動装置4の制御装置に入力することで、昇降リフト2の前後の傾斜を検出している。
【0038】
(入庫動作)
車両Cを駐車室X・Yに入庫するには、駐車装置1の乗込場Sに車両Cを乗入れる。乗込場Sは、昇降空間Eの地上面GLにあり外部の道路と繋がっていて、昇降リフト2が床面に位置して通路を形成して、人の通行も可能にしている。
昇降空間Eの横行駆動装置4は、複数個のローラが軸着してあり、横行トレイ3をローラが搭載して駆動回転することで横行移動する。
【0039】
昇降リフト2は、指定する駐車室X・Yに向け昇降することで車両Cを搬送して、駐車室X・Yに隣接する位置より上方で停止する。駐車室X・Yと昇降空間のローラは、回転して駐車室X・Yから横行トレイ3を昇降空間Eに横行させる。車両Cは、昇降リフト2を下降することで、横行トレイ3に移載することができる。車両Cを受け取った横行トレイ3は、横行して元の駐車室X・Yに戻る。昇降リフト2は乗込場Sまで下降して、乗込場Sの床面を車路として隙間の無い通路を形成して、次の入出庫指令を待つことになる。
【0040】
(出庫動作)
駐車室X・Yに収納されている車両Cを出庫するには、出庫階である駐車室X・Yと隣接する昇降空間Eとのローラを駆動回転させて、出庫車を横行可能にさせて昇降空間Eに横行トレイ3を移動する。昇降リフト2は、乗込場Sから昇降して横行トレイ3を通り過ぎて、横行トレイ3から車両Cを受け取り停車する。横行トレイ3は、昇降リフト2に車両Cを移載すると、駐車室X・Yにローラの回転で移動して収納される。
【0041】
昇降リフト2は、車両Cを搭載して昇降空間Eを下降して地上面GLの乗込場Sで停止して、運転者が車両Cに乗り込み運転して駐車装置1から乗り出して出庫完了となる。また、乗込場Sには、ターンテーブルを設置して出庫車を方向転回させるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
請求項1の発明では、昇降部材である昇降リフト・ガイドレール・索状体・吊下げ部材・ウェートの負荷の大きさに合わせた強度にすることができるので、剛性が高く軽量で安価な駐車装置にする効果がある。
請求項2の発明では、昇降部材が車両の前輪側を後輪側に比べ強化することで、過剰な強度を無くし、軽量・安価で前後関係をバランスのとれたリフト昇降駆動部を提供できる効果がある。
請求項3の発明では、昇降リフトを左右・前後を水平に昇降させることができるので、各索状体の伸縮を駆動輪を支点として、前後に分散させてローラ付勢部と均等杆に吸収させることができ、車両を安全に搬送することができる。
請求項4の発明では、昇降リフトの左右位置の違いを検出することができ、安全に搬送できる効果が有る。
請求項5の発明では、索状体の前後の伸縮状態を検出することで、昇降リフトに搭載された車両を安全に搬送することができ、索状体の寿命を判断できる効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】駐車装置の正面断面図。
【図2】昇降部材とリフト昇降駆動部を説明する駐車装置の側面図。
【図3】昇降部材とリフト昇降駆動部を説明する斜視図。
【図4】駐車装置の第一検出器を説明する昇降部材の正面図。
【図5】均等杆に備えた第一検出器を示す正面図。
【図6】従来の昇降リフトを吊下げる昇降部材とリフト昇降駆動部を示し、索状体の伸縮により昇降リフトが前後方向に傾斜した状態を示す側面図。
【図7】従来の昇降リフトを吊下げる昇降部材とリフト昇降駆動部を示し、索状体の伸縮により左右位置の昇降リフトが傾斜した状態を示す正面図。
【符号の説明】
1 駐車装置
2 昇降リフト
3 横行トレイ
4 横行駆動装置
5 ガイドレール
6 索状体
7 リフトホーク
9 リフト昇降駆動部
10 吊下げ部材
12 駆動輪
16 ウェート
17 均等杆
18 第一検出器
21 第二検出器
24 昇降部材
S 乗込場
X・Y 駐車室
E 昇降空間
Claims (5)
- 櫛形状のリフトホークを備え昇降空間を昇降する昇降リフトと、昇降空間と駐車室を横行可能にして櫛形状のトレイホークを備えた横行トレイと、により車両を受渡し可能にして複数階に駐車室を形成したホーク式の駐車塔において、
昇降空間の四隅に立設したガイドレールと、ガイドレールの案内で昇降する左右一対の昇降リフトと、昇降リフトの前部の後部とを索状体により吊下げる昇降部材と、昇降部材の定方向に車両を搭載して搬送可能に巻上げるリフト昇降駆動部と、前記昇降部材は昇降リフトの前部側と後部側との強度別に対応する剛性を備えて配置していることを特徴とした駐車塔の昇降装置。 - 昇降部材の強度は、昇降リフトに搭載する車両の前部側を後部側に比べ、強化していることを特徴とする請求項1記載の駐車塔の昇降装置。
- リフト昇降駆動部は、吊下げ部材をガイドレールに当接させ昇降リフトを水平状態に保持し、索状体は駆動部を支点にして昇降リフト側とウェート側とに分け、昇降リフト側にローラ付勢部を設け、ウェート側に均等杆を設け、索状体を緊張状態にすることを特徴とする請求項1記載の駐車塔の昇降装置。
- 均等杆は、左右水平状態を正常な昇降リフト状態にして、傾斜状態を異常な昇降リフト状態と判別する第一検出器を設けたことを特徴とする請求項3記載の駐車塔の昇降装置。
- ウェートは、昇降リフトの前後位置の傾斜を検出する第二検出器を設けたことを特徴とする請求項3記載の駐車塔の昇降装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103758383A (zh) * | 2013-12-26 | 2014-04-30 | 沈文双 | 一种抽屉式无避让停车库 |
| CN104692215A (zh) * | 2015-02-09 | 2015-06-10 | 谭永宏 | 一种节能升降装置 |
| CN115234058A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-10-25 | 江苏科瑞恩自动化科技有限公司 | 一种用于立体车库的车辆搬运器 |
-
2003
- 2003-01-30 JP JP2003062507A patent/JP2004232446A/ja active Pending
Cited By (3)
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| CN115234058A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-10-25 | 江苏科瑞恩自动化科技有限公司 | 一种用于立体车库的车辆搬运器 |
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