JP2004232608A - スクロール式流体機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮部を径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の熱を奪うことができ、スクロール最中央部のラップの熱による変形を防止するよう構成したスクロール式流体機械を提供する。
【解決手段】回転軸17および該回転軸17の偏心部18A、18Bを中空筒状に形成し、回転軸17の内部に、旋回スクロール6A、6Bの最中央部6A1、6B1と連結する熱伝達部材としての連結軸28を設け、前記回転軸17の内部と前記連結軸28との間に連通路52を形成し、該連通路52内からケーシング1外に冷却風を流通させる冷却手段としての冷却ファン53を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】回転軸17および該回転軸17の偏心部18A、18Bを中空筒状に形成し、回転軸17の内部に、旋回スクロール6A、6Bの最中央部6A1、6B1と連結する熱伝達部材としての連結軸28を設け、前記回転軸17の内部と前記連結軸28との間に連通路52を形成し、該連通路52内からケーシング1外に冷却風を流通させる冷却手段としての冷却ファン53を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば空気圧縮機や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、互いに鏡板の一側にうず巻状のラップ部が立設され、該ラップ部が重なり合って圧縮室を形成する一対のスクロールを有し、前記スクロールの少なくとも一側を駆動すべく、その鏡板背面の中央部に回転軸が嵌合されたスクロール式流体機械は知られている。
【0003】
そして、この種のスクロール式流体機械を空気圧縮機として用いる場合には、駆動軸を電動機等で回転駆動することにより一方、もしくは一対のスクロールを回転、もしくは旋回駆動し、一対のスクロールで画成された複数の圧縮室により外部から吸込んだ空気を圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出口から外部の空気タンク等に向けて吐出させるようになっている。
【0004】
ところで、スクロール式流体機械は、一対のスクロールの外周側から中央側に向うにつれ、圧力を高めるように圧縮運転しているため、その最中央部は最も圧縮熱による温度上昇が顕著になる。そして、その最も高温の熱により、最中央部のラップが変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を招くという問題がある。また、一方のスクロールが旋回駆動するスクロールにあっては、一方のスクロールの鏡板背面の最中央部に軸受を介して回転軸を嵌合させている。よって、最も高温の熱は、スクロール背面の最中央部に伝わった後、そこに位置する軸受に伝わる。そのため、軸受は、高温の熱が軸受に封入されたグリース等に直接伝わることにより、軸受内のグリース等が漏洩して寿命を低下させるという問題がある。
【0005】
そこで、このような問題を解決するために、従来技術では、駆動軸の軸方向に冷却路を貫通して形成し、その内部に冷却風や冷却水を流通させることで旋回軸受などを冷却している(特許文献1、2)。また、別の従来技術では、旋回スクロール背面の熱を旋回軸受に直接伝えないようにするため、旋回スクロールを2部材で形成して、旋回スクロール背面と旋回軸受とを直接接しないように構成し、その間に冷却風を流して冷却している(特許文献3)。
【0006】
【特許文献1】
実開昭64−32487号公報
【特許文献2】
特開昭61−200391号公報
【特許文献3】
特開2002−13492号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した特許文献1に示す従来技術では、一対のスクロールの最中央圧縮室内に冷却路を有する駆動軸を貫通させる構成としている。そのため、圧縮室が径方向に大型化してしまうという問題がある。また、最中央圧縮室内に回転体である駆動軸が設けられているため、圧縮流体が漏れないよう最中央圧縮室と駆動軸との間をシールする必要がある。
【0008】
また、特許文献2に示す従来技術では、旋回軸受の熱を回転軸に伝えて、その熱を回転軸内に流通させている冷却水により奪う構成としている。しかし、旋回スクロール鏡板背面の最中央部と回転軸とが非接触であるため、熱の伝達は旋回スクロール鏡板の最も高温の熱を旋回軸受を介して回転軸に熱を伝えることになる。そのため、旋回軸受に一度高温の熱を伝えるため、旋回軸受の寿命を低下させる恐れがある。
【0009】
さらに、特許文献3に示す従来技術では、旋回スクロールを2部材で形成しているため、型代、加工費、材料費等が1部材で形成した場合と比して大幅に高くなり、さらには組み立てが困難になるという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロールの鏡板背面の最中央部の熱を効率的に放熱することができるスクロール式流体機械を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明によるスクロール式流体機械は、互いに、鏡板の一側にうず巻状のラップ部が立設され、該ラップ部が重なり合って圧縮室を形成する一対のスクロールと、該一対のスクロールの少なくとも一方を駆動すべく、その鏡板背面の中央部に嵌合された回転軸と、を備えたスクロール式流体機械において、前記回転軸を中空筒状に形成し、前記回転軸の内部に前記一方のスクロールの鏡板背面の最中央部と接続される熱伝達部材を前記回転軸の軸方向に延在して設け、前記回転軸の内部と前記熱伝達部材との間に連通路を形成し、冷却媒体を前記連通路内に流通させる冷却手段を設ける構成とした。
【0012】
このように構成したことにより、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の最中央部の熱を熱伝達部材を介して効率的に奪うことができ、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減することができる。また、スクロールを1部材で構成することができるため、コストを低減し、製作を容易にできる。
【0013】
また、請求項2のスクロール式流体機械は、ケーシングと、該ケーシングに一体的に設けられ、鏡板に渦巻状のラップが立設された固定スクロールと、該固定スクロールと対向して前記ケーシング内に設けられ、前記固定スクロールのラップとの間に複数の圧縮室を画成すべく鏡板に渦巻状のラップが立設された旋回スクロールと、該旋回スクロールを旋回駆動すべく、その鏡板背面の中央部に軸受を介して回転可能に嵌合された偏心部を有する回転軸と、を備えたスクロール式流体機械において、前記回転軸および該回転軸の偏心部を中空筒状に形成し、前記回転軸の内部に、前記旋回スクロールの鏡板背面の最中央部と接続される熱伝達部材を前記回転軸の軸方向に延在して設け、前記回転軸の内部と前記熱伝達部材との間に連通路を形成し、冷却媒体を前記連通路内から前記ケーシング外に流通させる冷却手段を設ける構成とした。
【0014】
このように構成したことにより、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の最中央部の熱を熱伝達部材を介して効率的に奪うことができ、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減することができる。また、スクロールを1部材で構成することができるため、コストを低減し、製作を容易にできる。
【0015】
また、請求項3のスクロール式流体機械は、請求項2に記載のスクロール式流体機械において、前記旋回スクロール最中央部および前記熱伝達部材と前記軸受との間に断熱空間を設ける構成としている。
【0016】
このように、構成したことにより、旋回スクロールの鏡板背面の最中央部及び、熱伝達部材からの高温の熱が旋回軸受に伝わることを断熱空間により低減することができ、旋回軸受の寿命を向上させることができる。
【0017】
また、請求項4のスクロール式流体機械は、請求項1及至3のいずれかに記載のスクロール式流体機械において、前記熱伝達部材には、前記回転軸内表面に向けて突出させた放熱フィンを形成している。
【0018】
このように構成したことにより、熱伝達部材の放熱面積が増すので、スクロール最中央部の熱をより奪うことができる。
【0019】
また、請求項5のスクロール式流体機械は、筒状のケーシングと、該ケーシングの軸方向両端側にそれぞれ設けられ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された第1、第2の固定スクロールと、該第1、第2の固定スクロール間に位置して前記ケーシング内に設けられ、回転軸が前記ケーシングの軸方向に延びるように配置された電動機と、前記回転軸の両端に設けられ、該回転軸の軸線から所定寸法だけ偏心した第1、第2の偏心部と、該第1、第2の偏心部にそれぞれ設けられた第1、第2の旋回軸受と、前記第1、第2の固定スクロールと対向するように前記第1、第2の偏心部に前記第1、第2の旋回軸受を介してそれぞれ設けられ、鏡板に前記第1、第2の固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成するラップ部が立設された第1、第2の旋回スクロールとを備えたスクロール式流体機械において、前記回転軸および第1、第2の偏心部を中空筒状に形成し、該回転軸内部に、両端部が前記第1、第2の旋回スクロールの鏡板背面の最中央部とそれぞれ連結する連結軸を設け、前記回転軸の内部と前記連結軸との間に連通路を形成し、冷却媒体を前記連通路内から前記ケーシング外に流通させる冷却手段を設ける構成としている。
【0020】
このように構成したことにより、回転軸の両端にスクロール式の圧縮室を有するスクロール式流体機械においても、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の熱を奪うことができ、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減することができる。また、スクロールを1部材で構成することができるため、コストを低減し、製作を容易にすることができる。
【0021】
また、請求項6のスクロール式流体機械は、請求項5に記載のスクロール式流体機械において、前記旋回スクロール最中央部および前記連結軸と前記旋回軸受との間に断熱空間を設ける構成としている。このように構成したことにより、旋回スクロールの鏡板背面の最中央部及び熱伝達部材からの高温の熱が旋回軸受に伝わることを断熱空間により低減することができ、旋回軸受の寿命を向上させることができる。
【0022】
また、請求項7に記載のスクロール式流体機械は、請求項5又は6に記載のスクロール式流体機械において、前記連結軸には、前記回転軸内表面に向けて突出させた放熱フィンを形成してなる構成としている。
【0023】
このように構成したことにより、さらに熱が集中する回転軸の両端にスクロール式の圧縮室を有するスクロールにおいても、熱伝達部材の放熱面積が増すので、回転軸両端のスクロール最中央部の熱をより奪うことができる。
【0024】
また、請求項8に記載のスクロール式流体機械は、請求項5及至7のいずれかに記載のスクロール式流体機械において、前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止手段を前記第1、第2の旋回スクロールのうちのいずれか一方側にのみ配置する構成としている。
【0025】
このように構成したことにより、部品点数を低減することができるため、コストを低減でき、また製作を容易にすることができる。
【0026】
また、請求項9に記載のスクロール式流体機械は、請求項5及至8のいずれかに記載のスクロール式流体機械において、前記ケーシングの前記第1、第2の旋回スクロール背面近傍にそれぞれケーシング連通穴を設け、前記回転軸の両端側には、回転軸連通穴を複数形成し、一方の前記ケーシング連通穴、一方の前記回転軸連通穴、前記回転軸内の連通路、他方の前記回転軸連通穴および他方の前記ケーシング連通穴の順に冷却媒体が流れる冷却通路を形成する構成としている。
【0027】
このように構成したことにより、回転軸の両端にスクロール式の圧縮室を有するスクロール式流体機械においても、冷却媒体により冷却が必要な箇所から効率良く熱を奪うことができ、信頼性の高いスクロール式流体機械を提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械をスクロール式空気圧縮装置に適用した例を挙げて説明する。
【0029】
ここで、図1ないし図4は本発明の実施の形態を示し、1はスクロール式空気圧縮装置の外枠をなす段付筒状のケーシングで、本実施の形態では、該ケーシング1は、図1に示すように筒状のケーシング本体2と、軸受取付筒部3A、3Bとにより構成されている。
【0030】
3A、3Bはケーシング本体2の両端側に固定的に設けられた第1、第2の軸受取付筒部である。第1の軸受取付筒部3Aは、筒状部3A1と該筒状部3A1の内周側に一体形成された環状部3A2とによって構成されている。また、軸受取付筒部3Aの環状部3A2内周には、取付穴部3A3と該取付穴部3A3よりも径方向内側に突出した突部3A4とが設けられている。そして、軸受取付筒部3Aは、ボルト(図示せず)等を用いてケーシング本体2の軸方向一側に一体に取付けられている。
【0031】
また、第2の軸受取付筒部3Bについても、筒状部3B1、環状部3B2、取付穴部3B3および突部3B4とによって構成されている。そして、この軸受取付筒部3Bはボルト(図示せず)等を用いてケーシング本体2の軸方向他側に一体に取付けられている。
【0032】
4Aはケーシング1の軸方向一側に設けられた高圧側の圧縮機で、該圧縮機4Aは、固定スクロール5A、および旋回スクロール6A等によって構成されている。
【0033】
4Bはケーシング1の軸方向他側に設けられた低圧側の圧縮機で、該圧縮機4Bは、後述の固定スクロール5B、旋回スクロール6B等によって構成されて
いる。
【0034】
5A、5Bはケーシング1の両端側に固定的に設けられた第1、第2の固定スクロールである。第1の固定スクロール5Aは、略円板状に形成され、中心がケーシング1の軸線O1−O1と一致するように配設された鏡板7Aと、該鏡板7Aの表面に立設された渦巻状のラップ部8Aと、鏡板7Aの外周側から該ラップ部8Aを取囲むように軸方向に突出した筒部9Aと、該筒部9Aから径方向外側に突出し、軸受取付筒部3Aの筒状部3A1端部に固定して取付けられた環状のフランジ部10Aと、によって構成されている。
【0035】
また、第2の固定スクロール5Bについても、第1の固定スクロール5Aと同様にラップ部8B、筒部9Bおよびフランジ部10Bによって構成されている。
【0036】
6A、6Bは固定スクロール5A、5Bにそれぞれ対向して設けられた旋回スクロールである。第1の旋回スクロール6Aは、円板状に形成された鏡板11Aと、該鏡板11Aの表面から軸方向に立設された渦巻状のラップ部12Aとによって構成されている。ここで、第1の旋回スクロール6Aのラップ部12Aは固定スクロール5Aのラップ部8Aに重なり合うように配設され、両者のラップ部8A、12A間には複数の圧縮室13A、13A、…が画成される。そして、これらの圧縮室13Aは、高圧側の圧縮機4Aの圧縮室を構成している。
【0037】
また、第2の旋回スクロール6Bについても、鏡板11B、ラップ部12B等によって大略構成されている。そして、第2の旋回スクロール6Bのラップ部12Bと固定スクロール5Bのラップ部8Bとの間には複数の圧縮室13B、13B、…が画成され、これらの圧縮室13Bは、低圧側の圧縮機4Bの圧縮室を構成するものである。
【0038】
14は高圧側圧縮機4A、低圧側圧縮機4B間に位置してケーシング1内に設けられた電動機である。該電動機14は、ケーシング本体2の内周側に固定的に設けられたステータ15と、該ステータ15の内周側に回転可能に配設された中空筒状のロータ16と、によって構成され、ステータ15の軸線とロータ16の軸線は、ケーシング1の軸線O1−O1と同一軸線上に配置されている。そして、電動機14は、ロータ16を回転することにより回転軸17を駆動するものである。
【0039】
17は電動機14のロータ16と一体に回転するように該ロータ16を軸方向に貫通して設けられた中空筒状の回転軸で、該回転軸17は電動機14のロー
タ16内周側に挿嵌されてロータ16に固定されている。そして、回転軸17の両端側は、回転軸17の外形に対して偏心した偏心部18A、18Bとなっている。
【0040】
そして、回転軸17は、軸本体が軸線O1−O1上に配置されるのに対し、その両端の偏心部18A、18Bは、軸線O1−O1に対して径方向に一定寸法δだけ偏心した偏心軸線O2−O2上に配置されるものである。
【0041】
また、図2に示すように回転軸17の外周側には、軸方向の一側に位置して軸受当接段部19Aが形成され、軸方向の他側には他の軸受当接段部19Bが形成されている。一方、偏心部18A、18Bの外周側にも、軸方向に位置して軸受当接段部20A、20Bが形成されている。
【0042】
21Aはケーシング1の軸受取付筒部3Aと回転軸17との間に設けられた第1の回転軸受で、該回転軸受21Aは、軸受取付筒部3Aと回転軸17との間に作用するラジアル方向の荷重を受承する所謂ラジアル玉軸受により構成されている。
【0043】
ここで、第1の回転軸受21Aは、軸受取付筒部3Aの取付穴部3A3内に嵌合して取付けられて突部3A4に当接した外輪22Aと、回転軸17の一側外周にすきま嵌めで取付けられた内輪23Aと、該内輪23Aと外輪22Aとの間に設けられた転動体としての球体24Aとによって構成されている。
【0044】
そして、第1の回転軸受21Aは、外輪22A、内輪23Aと球体24Aとの間に僅かな隙間が形成され、外輪22Aと内輪23Aとはこの隙間分だけ軸方向に相対移動できるように構成されている。
【0045】
21B1、21B2はケーシング1の第2の軸受取付筒部3Bと回転軸17との間に設けられた第2の回転軸受で、該回転軸受21B1、21B2は、ラジアル荷重とスラスト荷重とを受承する所謂アンギュラ玉軸受として構成されている。
【0046】
そして、回転軸受21B1は、軸受取付筒部3Bの取付穴部3B3内にすきま嵌めで取付けられて突部3B4に当接した外輪22B1と、回転軸17の外周側に嵌合して取付けられた内輪23B1と、該内輪23B1と外輪22B1との間に設けられた転動体としての球体24B1とによって構成されている。
【0047】
この場合、回転軸受21B1の外輪22B1と内輪23B1は、球体24B1に対する転動面が軸線O1−O1に対して斜めに傾斜し、これによってラジアル荷重だけでなく、スラスト荷重も受承できるものである。
【0048】
また、回転軸受21B2は、軸受取付筒部3Bの取付穴部3B3内にすきま嵌めで取付けられた外輪22B2と、回転軸17の外周側に嵌合して取付けられた内輪23B2と、該内輪23B2と外輪22B2との間に設けられた転動体としての球体24B2とによって構成されている。
【0049】
この場合、回転軸受21B2の外輪22B2と内輪23B2は、球体24B2に対する転動面が軸線O1−O1に対して回転軸受21B1とは逆の斜めに傾斜し、これによってラジアル荷重だけでなく、スラスト荷重も受承できるものである。そして、これらのアンギュラ玉軸受からなる回転軸受21B1、21B2は、図2に示すように正面合せで軸受取付筒部3Aの取付穴部3A3と回転軸17との間に取付けられている。
【0050】
25は軸受取付筒部3Bの突部3B4内周側に装着された軸シール、26は後述の押え板27の内周側に装着された軸シールである。軸シール25、26は回転軸17の外周面に摺接することにより、回転軸受21B1、21B2内に封入された潤滑油やグリース等が外部に漏洩するのを防止する。
【0051】
27はケーシング1の軸受取付筒部3Bと電動機14との間に位置して軸受取付筒部3Bの環状部3B2に設けられた規制部材としての押え板で、該押え板27は、環状板として形成され、複数の図示しないねじによって環状部3B2の端面に固定されている。そして、押え板27は、回転軸受21B2の外輪22B2に当接することにより、軸受取付筒部3Bの突部3B4との間で外輪22B2に予圧を与えると共に、この外輪22B2を取付穴部3B3内に抜止め状態で保持するものである。
【0052】
28は前記旋回スクロール6A、6Bの鏡板11A、11B背面の最中央部6A1、6B1に設けられたボス29A、29Bにボルト30A、30Bによって固定して取り付けられた熱伝達部材としての連結軸である。該連結軸28は、偏心軸線O2−O2上に沿って配置され、回転軸17内及びその偏心部18A、18B内を軸方向に貫通して延びている。回転軸17の内部と連結軸28との間には連通路52が形成され、連結軸28には放熱面積を増やすために、回転軸17内表面に向けて連通路52内に突出する冷却フィン28A、28A、・・・を形成している。
【0053】
31A1、31A2は偏心部18Aと旋回スクロール6Aの鏡板11A背面の取り付け穴32Aとの間に設けられた2個の第1の旋回軸受で、該旋回軸受31A1、31A2は、ラジアル方向の荷重とスラスト方向の荷重を受承するアンギュラ玉軸受により構成されている。
【0054】
これらの旋回軸受31A1、31A2のうち一方の旋回軸受31A1は、旋回スクロール6Aの背面の取り付け穴32A内にすきま嵌めで取付けられた外輪33A1と、偏心部18A外周に嵌合して取付けられた内輪34A1と、外輪33A1と内輪34A1との間に設けられた球体35A1とによって構成されている。
【0055】
この場合、旋回軸受31A1の外輪33A1と内輪34A1は、球体35A1に対する転動面が軸線O1−O1に対して斜めに傾斜しているため、ラジアル荷重だけでなく、スラスト荷重も受承できるものである。
【0056】
また、他方の旋回軸受31A2は、旋回スクロール6Aの背面の取付穴部32A内にすきま嵌めで取付けられた外輪33A2と、回転軸17の軸受当接段部20Aに当接した内輪34A2と、該内輪34A2と外輪33A2との間に設けられた球体35A2とによって構成されている。
【0057】
この場合、旋回軸受31A2の外輪33A2と該内輪34A2は、球体35A2に対する転動面が軸線O1−O1に対して旋回軸受31A1とは逆の斜めに傾斜し、これによってラジアル荷重だけでなく、スラスト荷重も受承できるものである。そして、これらのアンギュラ玉軸受からなる旋回軸受31A1、31A2は、図2に示すように正面合せで取付けられている。
【0058】
そして、旋回軸受31A1、31A2は旋回スクロール6Aの最中央部6A1及び連結軸28とは非接触となるように、その間に断熱空間36Aが構成され、旋回スクロール6Aの最も温度が高い最中央部6A1の熱が旋回軸受31A1、31A2に直接伝わらないようにしている。
【0059】
31Bは低圧段の旋回スクロール6Bの鏡板11B背面の取付穴部32Bと偏心部18B外周に嵌合して取付けられた第2の旋回軸受で、該旋回軸受31Bは、ラジアル方向の荷重を受承する所謂ラジアル玉軸受として構成されている。
【0060】
そして、旋回軸受31Bは、旋回スクロール6B背面の取付穴部32Bに嵌合して取付けられた外輪33Bと、偏心部18Bの外周にすきま嵌めで取付けられた内輪34Bと、外輪33Bと内輪34Bとの間に設けられた球体35Bとによって構成されている。
【0061】
また、旋回軸受31Bは旋回スクロール6Bの鏡板11B背面の最中央部6B1及び連結軸28とは非接触になるように、その間に断熱空間36Bが構成され、旋回スクロール6Bの最も温度が高い最中央部6B1の熱が旋回軸受31Bに直接伝わらないようにしている。
【0062】
37は旋回軸受31A2の外輪33A2に当接することにより外輪33A2に与圧を与える規制部材としての押え板で、該押え板37は、環状板として形成され、複数のねじ38、38、…(2個のみ図示)によって旋回スクロール6Aの鏡板11A背面の端部に固定されている。
【0063】
39は旋回スクロール6A背面の取付穴部32A内周側に装着された軸シール、40は前述の押え板37の内周側に装着された軸シールである。軸シール39、40は偏心部18Aの外周面に摺接することにより、旋回軸受31A1、31A2内に封入された潤滑油やグリース等が外部に漏洩するのを防止する。
【0064】
41Aは固定スクロール5Aの外周側に設けられた吸込口で、41Bは固定スクロール5Bの外周側に設けられた吸込口を示している。42Aは固定スクロール5Aの中心側に設けられた吐出口、42Bは固定スクロール5Bの中心側に設けられた吐出口を示している。そして、低圧側圧縮機4Bの吐出口42Bから圧縮空気は図示せぬ連通管により、高圧側圧縮機4Aの吸込口41Aに導かれるようになっている。
【0065】
また、高圧側の圧縮機4Aの吐出口42Aから圧縮空気は、図示せぬ空気タンクに導かれるようになっている。
【0066】
なお、43、43は旋回スクロール6Bとケーシング1の軸受取付筒部3B
との間に設けられた補助クランクで、該補助クランク43は、第2の旋回スクロール6Bの自転を防止するものである。本実施の形態のスクロール式空気圧縮装置は、旋回スクロール6A、6Bとが連結軸28によって固定されているため、一方の旋回スクロール6B側に補助クランク43を設けることによって一方の旋回スクロール6Bと所定の位置関係にある他方の旋回スクロール6Aの自転も防止することができる。
【0067】
次に、冷却構造について、図3、図4も併せて説明する。図3は、図1中の矢示I−I方向からみた断面図、図4は図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。50Bは、低圧側の圧縮機4Bの軸受取付筒部3Bの筒状部3B1に設けられたケーシング連通穴で、略90°間隔で周方向に配されている。同様に、50Aは、高圧側の圧縮機4Aの軸受取付筒部3Aの筒状部3A1に設けられたケーシング連通穴で、略90°間隔で周方向に配されている。51Bは、回転軸17の低圧側の偏心部18Bに設けられた回転軸連通穴で、略45°間隔で周方向に8個設けられている。同様に、51Aは、回転軸17の高圧側の偏心部18Aに設けられた回転軸連通穴で、略45°間隔で周方向に8個設けられている。そして、ケーシング連通穴50A−回転軸連通穴51A−連通路52−回転軸連通穴51B−ケーシング連通穴50Bとで冷却通路が構成されている。53は、冷却手段としての冷却ファンで、本実施の形態では、遠心ファンを用いている。
【0068】
本実施の形態によるスクロール式空気圧縮装置は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0069】
まず、電動機14のロータ16を回転すると、該ロータ16と一体となった回転軸17は、回転軸受21A、21B1、21B2に支持されて軸線O1−O1を中心として回転運動を行なう。
【0070】
これにより、旋回軸受31A1、31A2、31Bと一体となった偏心部18A、18Bは、軸線O1−O1に対し寸法δの旋回半径をもった旋回運動を行ない、この偏心部18A、18Bにより旋回スクロール6A、6B、連結軸28をそれぞれ旋回させる。そして、このように旋回スクロール6A、6Bが旋回するときに、旋回スクロール6A、6Bは補助クランク43及び連結軸28によって自転が防止され、公転のみを行なう。
【0071】
そして、スクロール式空気圧縮装置の運転時に低圧側の圧縮機4Bは、外気を吸込口41Bから外周側の圧縮室13B内に吸込みつつ、この空気を旋回スクロール6Bが旋回運動する間に各圧縮室13B内で順次圧縮し、最後に中心側の圧縮室13Bから吐出口42Bを介して図示せぬ連通管に圧縮空気を吐出する。
【0072】
また、高圧側の圧縮機4Aは、低圧側の圧縮機4Bから連通管(図示せず)を介して吸込口41Aに導かれた圧縮空気を、旋回スクロール6Aが旋回運動する間に複数の圧縮室13A内でさらに圧縮し、高圧の圧縮空気を吐出口42Aから外部の空気タンク(図示せず)等に吐出する。
次に圧縮動作や摺動により発生した熱の放熱について詳述する。高圧側の圧縮機4A、低圧側の圧縮機4Bが圧縮運転すると、空気を圧縮する際に生じる熱が旋回スクロール6A、6Bの鏡板11A、11Bおよびラップ部12A、12Bに伝わる。外周側から中央側に向うにしたがって圧縮空気の温度が上昇するため、最中央部が最も高温となる。圧縮動作により旋回スクロール6A、6Bの中でも最も高温になる最中央部6A1、6B1の熱は、その最中央部6A1、6B1に設けられたボルト30A、30B、ボス29A、29Bを介して、連結軸28にその熱を伝える。そして、連結軸28に設けられた冷却フィン28A、28A、…を介して回転軸17内に熱を放出する。
【0073】
一方、回転軸17が回転駆動することにより冷却手段としての冷却ファン53は回転を開始する。冷却ファン53が回転を開始すると、ケーシング連通穴50B、50B、…を介してケーシング3B内に冷却風として外気が吸込まれる。ケーシング3B内に吸込まれた冷却風は、自転防止機構としての補助クランク43の摺動部、旋回スクロール6B背面を通り冷却し、回転軸連通穴51B、51B、…を介して回転軸17内の連通路52(中空筒部)に冷却風を導入する。そして、回転軸17内の連通路52に導入された冷却風は、前述した熱の集中部である連結軸28と冷却フィン28A、28A、…、回転軸17を冷却する。
【0074】
その後、連結軸28と回転軸17内壁とで形成される連通路52から、もう一方の回転軸連通穴51A、51A、・・・を介して回転軸17の外にでた冷却風は、押え板37、旋回スクロール6A背面を冷却し、ケーシング連通穴50A、50A、・・・を介してケーシング3A外に排出する。
【0075】
このように、高圧側の圧縮機4と比して上昇温度の少ない低圧側の圧縮機4を冷却した後に、高圧側の圧縮機4Aを冷却するようにしたことにより、冷却風の流れの下流側に位置する部位が冷却風により暖められるようなことがないようにしている。
【0076】
また、回転軸受18A、18B1、18B2は回転時の摩擦により発熱すると、回転軸17にその熱を伝える。回転軸17の外周側に伝わった熱は、回転軸17内周側を冷却していることにより、その熱を奪うことができる。
【0077】
かくして、本実施の形態では、回転軸17内部を中空筒状に形成し、回転軸17の内部に一方のスクロールの鏡板背面の最中央部と接続される熱伝達部材28を設け、回転軸17と熱伝達部材28との間に連通路52を形成し、その間に冷却媒体を流通させる冷却手段としての冷却ファン53を設けたので、圧縮機4A、4Bを径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の熱を奪うことができる。よって、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減することができる。また、スクロールを1部材で構成しているため、コストを低減し、製作を容易にすることができる。
【0078】
また、旋回スクロール6A、6Bの最中央部6A1、6B1および熱伝達部材28と旋回軸受31A1、31A2、31Bとの間に断熱空間36A、36Bを設けたことにより、旋回スクロール6A、6Bの鏡板11A、11B背面の高温の熱が旋回軸受31A1、31A2、31Bに伝わることを断熱空間36A、36Bにより低減することができ、その寿命を向上させることができる。
【0079】
また、熱伝達部材28の放熱面積を増やすために冷却フィン28Aを設けたので、旋回スクロール6A、6Bの最中央部6A1、6B1の熱をより奪うことができる。
【0080】
また、本実施の形態では、旋回スクロールの自転を防止する自転防止手段である補助クランク43を、一方側のみに配置する構成としている。補助クランク43は、一つにつき三つの軸受とクランクピンにより構成しているため、一つ増えるだけでも部品点数が増え、また軸受を用いているため、信頼性や寿命が低下するといった問題があった。本実施の形態に示す構成とすることによって大幅に部品点数を抑えることができ、また信頼性の高いスクロール式流体機械を提供することができる。
【0081】
また、本実施の形態では、冷却風が旋回スクロール6A、6Bの鏡板11A、11Bの背面や補助クランク43等の冷却が必要な箇所を通るように冷却通路を構成しているため、効率良く熱を奪うことができる。
【0082】
尚、本実施の形態では、回転軸の両端にスクロール式空気圧縮装置を有する構成のスクロール式流体機械を例に挙げて説明したが、それに限らず例えば、回転軸の一方にのみ圧縮機を有するスクロール圧縮機に適用してもよいのはもちろんである。また、互いに鏡板の一側にうず巻状のラップ部が立設され、ラップ部が重なり合って圧縮室を形成する一対のスクロールとからなる全系回転形のスクロール式流体機械に適用してもよい。
【0083】
また、本実施の形態では、一方の圧縮機4Bで圧縮した後に、もう一方の圧縮機4Aでさらに高い圧力にする二段圧縮機のスクロール式空気圧縮装置を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、取り出す圧縮空気の量を増やすため、各々から圧縮空気を取り出す一段圧縮式のスクロール式空気圧縮装置に適用してもよい。
【0084】
また、本実施の形態では、スクロール式空気圧縮装置を例にあげて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばスクロール式真空ポンプに用いてもよい。
【0085】
さらに、本実施の形態では冷却媒体として冷却風を用いたが、これに限らず、例えば、冷却風の連通路に配管を設け、水、油などの冷却媒体により冷却してもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の熱を奪うことができ、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減させることができる。また、スクロールを1部材で構成しているため、コストを低減させ、製作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスクロール式空気圧縮装置を示す断面図である。
【図2】図1中の回転軸受、回転軸、旋回軸受および偏心部等を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図3】図1中の矢示I−I方向からみた断面図である。
【図4】図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
5A、5B 固定スクロール
6A、6B 旋回スクロール
7A、7B 固定スクロールの鏡板
8A、8B 固定スクロールのラップ部
11A、11B 旋回スクロールの鏡板
12A、12B 旋回スクロールの鏡板
13A、13B 圧縮室
17 回転軸
18A、18B 偏心部
21A、21B1、21B2 第1の回転軸受
28 熱伝達部材(連結軸)
28A 冷却フィン
31A1、31A2、31B 旋回軸受
36A、36B 断熱空間
43 補助クランク
50A、50B ケーシング連通穴
51A、51B 回転軸連通穴
52 連通路
53 冷却手段(冷却ファン)
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば空気圧縮機や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、互いに鏡板の一側にうず巻状のラップ部が立設され、該ラップ部が重なり合って圧縮室を形成する一対のスクロールを有し、前記スクロールの少なくとも一側を駆動すべく、その鏡板背面の中央部に回転軸が嵌合されたスクロール式流体機械は知られている。
【0003】
そして、この種のスクロール式流体機械を空気圧縮機として用いる場合には、駆動軸を電動機等で回転駆動することにより一方、もしくは一対のスクロールを回転、もしくは旋回駆動し、一対のスクロールで画成された複数の圧縮室により外部から吸込んだ空気を圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出口から外部の空気タンク等に向けて吐出させるようになっている。
【0004】
ところで、スクロール式流体機械は、一対のスクロールの外周側から中央側に向うにつれ、圧力を高めるように圧縮運転しているため、その最中央部は最も圧縮熱による温度上昇が顕著になる。そして、その最も高温の熱により、最中央部のラップが変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を招くという問題がある。また、一方のスクロールが旋回駆動するスクロールにあっては、一方のスクロールの鏡板背面の最中央部に軸受を介して回転軸を嵌合させている。よって、最も高温の熱は、スクロール背面の最中央部に伝わった後、そこに位置する軸受に伝わる。そのため、軸受は、高温の熱が軸受に封入されたグリース等に直接伝わることにより、軸受内のグリース等が漏洩して寿命を低下させるという問題がある。
【0005】
そこで、このような問題を解決するために、従来技術では、駆動軸の軸方向に冷却路を貫通して形成し、その内部に冷却風や冷却水を流通させることで旋回軸受などを冷却している(特許文献1、2)。また、別の従来技術では、旋回スクロール背面の熱を旋回軸受に直接伝えないようにするため、旋回スクロールを2部材で形成して、旋回スクロール背面と旋回軸受とを直接接しないように構成し、その間に冷却風を流して冷却している(特許文献3)。
【0006】
【特許文献1】
実開昭64−32487号公報
【特許文献2】
特開昭61−200391号公報
【特許文献3】
特開2002−13492号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した特許文献1に示す従来技術では、一対のスクロールの最中央圧縮室内に冷却路を有する駆動軸を貫通させる構成としている。そのため、圧縮室が径方向に大型化してしまうという問題がある。また、最中央圧縮室内に回転体である駆動軸が設けられているため、圧縮流体が漏れないよう最中央圧縮室と駆動軸との間をシールする必要がある。
【0008】
また、特許文献2に示す従来技術では、旋回軸受の熱を回転軸に伝えて、その熱を回転軸内に流通させている冷却水により奪う構成としている。しかし、旋回スクロール鏡板背面の最中央部と回転軸とが非接触であるため、熱の伝達は旋回スクロール鏡板の最も高温の熱を旋回軸受を介して回転軸に熱を伝えることになる。そのため、旋回軸受に一度高温の熱を伝えるため、旋回軸受の寿命を低下させる恐れがある。
【0009】
さらに、特許文献3に示す従来技術では、旋回スクロールを2部材で形成しているため、型代、加工費、材料費等が1部材で形成した場合と比して大幅に高くなり、さらには組み立てが困難になるという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロールの鏡板背面の最中央部の熱を効率的に放熱することができるスクロール式流体機械を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明によるスクロール式流体機械は、互いに、鏡板の一側にうず巻状のラップ部が立設され、該ラップ部が重なり合って圧縮室を形成する一対のスクロールと、該一対のスクロールの少なくとも一方を駆動すべく、その鏡板背面の中央部に嵌合された回転軸と、を備えたスクロール式流体機械において、前記回転軸を中空筒状に形成し、前記回転軸の内部に前記一方のスクロールの鏡板背面の最中央部と接続される熱伝達部材を前記回転軸の軸方向に延在して設け、前記回転軸の内部と前記熱伝達部材との間に連通路を形成し、冷却媒体を前記連通路内に流通させる冷却手段を設ける構成とした。
【0012】
このように構成したことにより、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の最中央部の熱を熱伝達部材を介して効率的に奪うことができ、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減することができる。また、スクロールを1部材で構成することができるため、コストを低減し、製作を容易にできる。
【0013】
また、請求項2のスクロール式流体機械は、ケーシングと、該ケーシングに一体的に設けられ、鏡板に渦巻状のラップが立設された固定スクロールと、該固定スクロールと対向して前記ケーシング内に設けられ、前記固定スクロールのラップとの間に複数の圧縮室を画成すべく鏡板に渦巻状のラップが立設された旋回スクロールと、該旋回スクロールを旋回駆動すべく、その鏡板背面の中央部に軸受を介して回転可能に嵌合された偏心部を有する回転軸と、を備えたスクロール式流体機械において、前記回転軸および該回転軸の偏心部を中空筒状に形成し、前記回転軸の内部に、前記旋回スクロールの鏡板背面の最中央部と接続される熱伝達部材を前記回転軸の軸方向に延在して設け、前記回転軸の内部と前記熱伝達部材との間に連通路を形成し、冷却媒体を前記連通路内から前記ケーシング外に流通させる冷却手段を設ける構成とした。
【0014】
このように構成したことにより、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の最中央部の熱を熱伝達部材を介して効率的に奪うことができ、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減することができる。また、スクロールを1部材で構成することができるため、コストを低減し、製作を容易にできる。
【0015】
また、請求項3のスクロール式流体機械は、請求項2に記載のスクロール式流体機械において、前記旋回スクロール最中央部および前記熱伝達部材と前記軸受との間に断熱空間を設ける構成としている。
【0016】
このように、構成したことにより、旋回スクロールの鏡板背面の最中央部及び、熱伝達部材からの高温の熱が旋回軸受に伝わることを断熱空間により低減することができ、旋回軸受の寿命を向上させることができる。
【0017】
また、請求項4のスクロール式流体機械は、請求項1及至3のいずれかに記載のスクロール式流体機械において、前記熱伝達部材には、前記回転軸内表面に向けて突出させた放熱フィンを形成している。
【0018】
このように構成したことにより、熱伝達部材の放熱面積が増すので、スクロール最中央部の熱をより奪うことができる。
【0019】
また、請求項5のスクロール式流体機械は、筒状のケーシングと、該ケーシングの軸方向両端側にそれぞれ設けられ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された第1、第2の固定スクロールと、該第1、第2の固定スクロール間に位置して前記ケーシング内に設けられ、回転軸が前記ケーシングの軸方向に延びるように配置された電動機と、前記回転軸の両端に設けられ、該回転軸の軸線から所定寸法だけ偏心した第1、第2の偏心部と、該第1、第2の偏心部にそれぞれ設けられた第1、第2の旋回軸受と、前記第1、第2の固定スクロールと対向するように前記第1、第2の偏心部に前記第1、第2の旋回軸受を介してそれぞれ設けられ、鏡板に前記第1、第2の固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成するラップ部が立設された第1、第2の旋回スクロールとを備えたスクロール式流体機械において、前記回転軸および第1、第2の偏心部を中空筒状に形成し、該回転軸内部に、両端部が前記第1、第2の旋回スクロールの鏡板背面の最中央部とそれぞれ連結する連結軸を設け、前記回転軸の内部と前記連結軸との間に連通路を形成し、冷却媒体を前記連通路内から前記ケーシング外に流通させる冷却手段を設ける構成としている。
【0020】
このように構成したことにより、回転軸の両端にスクロール式の圧縮室を有するスクロール式流体機械においても、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の熱を奪うことができ、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減することができる。また、スクロールを1部材で構成することができるため、コストを低減し、製作を容易にすることができる。
【0021】
また、請求項6のスクロール式流体機械は、請求項5に記載のスクロール式流体機械において、前記旋回スクロール最中央部および前記連結軸と前記旋回軸受との間に断熱空間を設ける構成としている。このように構成したことにより、旋回スクロールの鏡板背面の最中央部及び熱伝達部材からの高温の熱が旋回軸受に伝わることを断熱空間により低減することができ、旋回軸受の寿命を向上させることができる。
【0022】
また、請求項7に記載のスクロール式流体機械は、請求項5又は6に記載のスクロール式流体機械において、前記連結軸には、前記回転軸内表面に向けて突出させた放熱フィンを形成してなる構成としている。
【0023】
このように構成したことにより、さらに熱が集中する回転軸の両端にスクロール式の圧縮室を有するスクロールにおいても、熱伝達部材の放熱面積が増すので、回転軸両端のスクロール最中央部の熱をより奪うことができる。
【0024】
また、請求項8に記載のスクロール式流体機械は、請求項5及至7のいずれかに記載のスクロール式流体機械において、前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止手段を前記第1、第2の旋回スクロールのうちのいずれか一方側にのみ配置する構成としている。
【0025】
このように構成したことにより、部品点数を低減することができるため、コストを低減でき、また製作を容易にすることができる。
【0026】
また、請求項9に記載のスクロール式流体機械は、請求項5及至8のいずれかに記載のスクロール式流体機械において、前記ケーシングの前記第1、第2の旋回スクロール背面近傍にそれぞれケーシング連通穴を設け、前記回転軸の両端側には、回転軸連通穴を複数形成し、一方の前記ケーシング連通穴、一方の前記回転軸連通穴、前記回転軸内の連通路、他方の前記回転軸連通穴および他方の前記ケーシング連通穴の順に冷却媒体が流れる冷却通路を形成する構成としている。
【0027】
このように構成したことにより、回転軸の両端にスクロール式の圧縮室を有するスクロール式流体機械においても、冷却媒体により冷却が必要な箇所から効率良く熱を奪うことができ、信頼性の高いスクロール式流体機械を提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械をスクロール式空気圧縮装置に適用した例を挙げて説明する。
【0029】
ここで、図1ないし図4は本発明の実施の形態を示し、1はスクロール式空気圧縮装置の外枠をなす段付筒状のケーシングで、本実施の形態では、該ケーシング1は、図1に示すように筒状のケーシング本体2と、軸受取付筒部3A、3Bとにより構成されている。
【0030】
3A、3Bはケーシング本体2の両端側に固定的に設けられた第1、第2の軸受取付筒部である。第1の軸受取付筒部3Aは、筒状部3A1と該筒状部3A1の内周側に一体形成された環状部3A2とによって構成されている。また、軸受取付筒部3Aの環状部3A2内周には、取付穴部3A3と該取付穴部3A3よりも径方向内側に突出した突部3A4とが設けられている。そして、軸受取付筒部3Aは、ボルト(図示せず)等を用いてケーシング本体2の軸方向一側に一体に取付けられている。
【0031】
また、第2の軸受取付筒部3Bについても、筒状部3B1、環状部3B2、取付穴部3B3および突部3B4とによって構成されている。そして、この軸受取付筒部3Bはボルト(図示せず)等を用いてケーシング本体2の軸方向他側に一体に取付けられている。
【0032】
4Aはケーシング1の軸方向一側に設けられた高圧側の圧縮機で、該圧縮機4Aは、固定スクロール5A、および旋回スクロール6A等によって構成されている。
【0033】
4Bはケーシング1の軸方向他側に設けられた低圧側の圧縮機で、該圧縮機4Bは、後述の固定スクロール5B、旋回スクロール6B等によって構成されて
いる。
【0034】
5A、5Bはケーシング1の両端側に固定的に設けられた第1、第2の固定スクロールである。第1の固定スクロール5Aは、略円板状に形成され、中心がケーシング1の軸線O1−O1と一致するように配設された鏡板7Aと、該鏡板7Aの表面に立設された渦巻状のラップ部8Aと、鏡板7Aの外周側から該ラップ部8Aを取囲むように軸方向に突出した筒部9Aと、該筒部9Aから径方向外側に突出し、軸受取付筒部3Aの筒状部3A1端部に固定して取付けられた環状のフランジ部10Aと、によって構成されている。
【0035】
また、第2の固定スクロール5Bについても、第1の固定スクロール5Aと同様にラップ部8B、筒部9Bおよびフランジ部10Bによって構成されている。
【0036】
6A、6Bは固定スクロール5A、5Bにそれぞれ対向して設けられた旋回スクロールである。第1の旋回スクロール6Aは、円板状に形成された鏡板11Aと、該鏡板11Aの表面から軸方向に立設された渦巻状のラップ部12Aとによって構成されている。ここで、第1の旋回スクロール6Aのラップ部12Aは固定スクロール5Aのラップ部8Aに重なり合うように配設され、両者のラップ部8A、12A間には複数の圧縮室13A、13A、…が画成される。そして、これらの圧縮室13Aは、高圧側の圧縮機4Aの圧縮室を構成している。
【0037】
また、第2の旋回スクロール6Bについても、鏡板11B、ラップ部12B等によって大略構成されている。そして、第2の旋回スクロール6Bのラップ部12Bと固定スクロール5Bのラップ部8Bとの間には複数の圧縮室13B、13B、…が画成され、これらの圧縮室13Bは、低圧側の圧縮機4Bの圧縮室を構成するものである。
【0038】
14は高圧側圧縮機4A、低圧側圧縮機4B間に位置してケーシング1内に設けられた電動機である。該電動機14は、ケーシング本体2の内周側に固定的に設けられたステータ15と、該ステータ15の内周側に回転可能に配設された中空筒状のロータ16と、によって構成され、ステータ15の軸線とロータ16の軸線は、ケーシング1の軸線O1−O1と同一軸線上に配置されている。そして、電動機14は、ロータ16を回転することにより回転軸17を駆動するものである。
【0039】
17は電動機14のロータ16と一体に回転するように該ロータ16を軸方向に貫通して設けられた中空筒状の回転軸で、該回転軸17は電動機14のロー
タ16内周側に挿嵌されてロータ16に固定されている。そして、回転軸17の両端側は、回転軸17の外形に対して偏心した偏心部18A、18Bとなっている。
【0040】
そして、回転軸17は、軸本体が軸線O1−O1上に配置されるのに対し、その両端の偏心部18A、18Bは、軸線O1−O1に対して径方向に一定寸法δだけ偏心した偏心軸線O2−O2上に配置されるものである。
【0041】
また、図2に示すように回転軸17の外周側には、軸方向の一側に位置して軸受当接段部19Aが形成され、軸方向の他側には他の軸受当接段部19Bが形成されている。一方、偏心部18A、18Bの外周側にも、軸方向に位置して軸受当接段部20A、20Bが形成されている。
【0042】
21Aはケーシング1の軸受取付筒部3Aと回転軸17との間に設けられた第1の回転軸受で、該回転軸受21Aは、軸受取付筒部3Aと回転軸17との間に作用するラジアル方向の荷重を受承する所謂ラジアル玉軸受により構成されている。
【0043】
ここで、第1の回転軸受21Aは、軸受取付筒部3Aの取付穴部3A3内に嵌合して取付けられて突部3A4に当接した外輪22Aと、回転軸17の一側外周にすきま嵌めで取付けられた内輪23Aと、該内輪23Aと外輪22Aとの間に設けられた転動体としての球体24Aとによって構成されている。
【0044】
そして、第1の回転軸受21Aは、外輪22A、内輪23Aと球体24Aとの間に僅かな隙間が形成され、外輪22Aと内輪23Aとはこの隙間分だけ軸方向に相対移動できるように構成されている。
【0045】
21B1、21B2はケーシング1の第2の軸受取付筒部3Bと回転軸17との間に設けられた第2の回転軸受で、該回転軸受21B1、21B2は、ラジアル荷重とスラスト荷重とを受承する所謂アンギュラ玉軸受として構成されている。
【0046】
そして、回転軸受21B1は、軸受取付筒部3Bの取付穴部3B3内にすきま嵌めで取付けられて突部3B4に当接した外輪22B1と、回転軸17の外周側に嵌合して取付けられた内輪23B1と、該内輪23B1と外輪22B1との間に設けられた転動体としての球体24B1とによって構成されている。
【0047】
この場合、回転軸受21B1の外輪22B1と内輪23B1は、球体24B1に対する転動面が軸線O1−O1に対して斜めに傾斜し、これによってラジアル荷重だけでなく、スラスト荷重も受承できるものである。
【0048】
また、回転軸受21B2は、軸受取付筒部3Bの取付穴部3B3内にすきま嵌めで取付けられた外輪22B2と、回転軸17の外周側に嵌合して取付けられた内輪23B2と、該内輪23B2と外輪22B2との間に設けられた転動体としての球体24B2とによって構成されている。
【0049】
この場合、回転軸受21B2の外輪22B2と内輪23B2は、球体24B2に対する転動面が軸線O1−O1に対して回転軸受21B1とは逆の斜めに傾斜し、これによってラジアル荷重だけでなく、スラスト荷重も受承できるものである。そして、これらのアンギュラ玉軸受からなる回転軸受21B1、21B2は、図2に示すように正面合せで軸受取付筒部3Aの取付穴部3A3と回転軸17との間に取付けられている。
【0050】
25は軸受取付筒部3Bの突部3B4内周側に装着された軸シール、26は後述の押え板27の内周側に装着された軸シールである。軸シール25、26は回転軸17の外周面に摺接することにより、回転軸受21B1、21B2内に封入された潤滑油やグリース等が外部に漏洩するのを防止する。
【0051】
27はケーシング1の軸受取付筒部3Bと電動機14との間に位置して軸受取付筒部3Bの環状部3B2に設けられた規制部材としての押え板で、該押え板27は、環状板として形成され、複数の図示しないねじによって環状部3B2の端面に固定されている。そして、押え板27は、回転軸受21B2の外輪22B2に当接することにより、軸受取付筒部3Bの突部3B4との間で外輪22B2に予圧を与えると共に、この外輪22B2を取付穴部3B3内に抜止め状態で保持するものである。
【0052】
28は前記旋回スクロール6A、6Bの鏡板11A、11B背面の最中央部6A1、6B1に設けられたボス29A、29Bにボルト30A、30Bによって固定して取り付けられた熱伝達部材としての連結軸である。該連結軸28は、偏心軸線O2−O2上に沿って配置され、回転軸17内及びその偏心部18A、18B内を軸方向に貫通して延びている。回転軸17の内部と連結軸28との間には連通路52が形成され、連結軸28には放熱面積を増やすために、回転軸17内表面に向けて連通路52内に突出する冷却フィン28A、28A、・・・を形成している。
【0053】
31A1、31A2は偏心部18Aと旋回スクロール6Aの鏡板11A背面の取り付け穴32Aとの間に設けられた2個の第1の旋回軸受で、該旋回軸受31A1、31A2は、ラジアル方向の荷重とスラスト方向の荷重を受承するアンギュラ玉軸受により構成されている。
【0054】
これらの旋回軸受31A1、31A2のうち一方の旋回軸受31A1は、旋回スクロール6Aの背面の取り付け穴32A内にすきま嵌めで取付けられた外輪33A1と、偏心部18A外周に嵌合して取付けられた内輪34A1と、外輪33A1と内輪34A1との間に設けられた球体35A1とによって構成されている。
【0055】
この場合、旋回軸受31A1の外輪33A1と内輪34A1は、球体35A1に対する転動面が軸線O1−O1に対して斜めに傾斜しているため、ラジアル荷重だけでなく、スラスト荷重も受承できるものである。
【0056】
また、他方の旋回軸受31A2は、旋回スクロール6Aの背面の取付穴部32A内にすきま嵌めで取付けられた外輪33A2と、回転軸17の軸受当接段部20Aに当接した内輪34A2と、該内輪34A2と外輪33A2との間に設けられた球体35A2とによって構成されている。
【0057】
この場合、旋回軸受31A2の外輪33A2と該内輪34A2は、球体35A2に対する転動面が軸線O1−O1に対して旋回軸受31A1とは逆の斜めに傾斜し、これによってラジアル荷重だけでなく、スラスト荷重も受承できるものである。そして、これらのアンギュラ玉軸受からなる旋回軸受31A1、31A2は、図2に示すように正面合せで取付けられている。
【0058】
そして、旋回軸受31A1、31A2は旋回スクロール6Aの最中央部6A1及び連結軸28とは非接触となるように、その間に断熱空間36Aが構成され、旋回スクロール6Aの最も温度が高い最中央部6A1の熱が旋回軸受31A1、31A2に直接伝わらないようにしている。
【0059】
31Bは低圧段の旋回スクロール6Bの鏡板11B背面の取付穴部32Bと偏心部18B外周に嵌合して取付けられた第2の旋回軸受で、該旋回軸受31Bは、ラジアル方向の荷重を受承する所謂ラジアル玉軸受として構成されている。
【0060】
そして、旋回軸受31Bは、旋回スクロール6B背面の取付穴部32Bに嵌合して取付けられた外輪33Bと、偏心部18Bの外周にすきま嵌めで取付けられた内輪34Bと、外輪33Bと内輪34Bとの間に設けられた球体35Bとによって構成されている。
【0061】
また、旋回軸受31Bは旋回スクロール6Bの鏡板11B背面の最中央部6B1及び連結軸28とは非接触になるように、その間に断熱空間36Bが構成され、旋回スクロール6Bの最も温度が高い最中央部6B1の熱が旋回軸受31Bに直接伝わらないようにしている。
【0062】
37は旋回軸受31A2の外輪33A2に当接することにより外輪33A2に与圧を与える規制部材としての押え板で、該押え板37は、環状板として形成され、複数のねじ38、38、…(2個のみ図示)によって旋回スクロール6Aの鏡板11A背面の端部に固定されている。
【0063】
39は旋回スクロール6A背面の取付穴部32A内周側に装着された軸シール、40は前述の押え板37の内周側に装着された軸シールである。軸シール39、40は偏心部18Aの外周面に摺接することにより、旋回軸受31A1、31A2内に封入された潤滑油やグリース等が外部に漏洩するのを防止する。
【0064】
41Aは固定スクロール5Aの外周側に設けられた吸込口で、41Bは固定スクロール5Bの外周側に設けられた吸込口を示している。42Aは固定スクロール5Aの中心側に設けられた吐出口、42Bは固定スクロール5Bの中心側に設けられた吐出口を示している。そして、低圧側圧縮機4Bの吐出口42Bから圧縮空気は図示せぬ連通管により、高圧側圧縮機4Aの吸込口41Aに導かれるようになっている。
【0065】
また、高圧側の圧縮機4Aの吐出口42Aから圧縮空気は、図示せぬ空気タンクに導かれるようになっている。
【0066】
なお、43、43は旋回スクロール6Bとケーシング1の軸受取付筒部3B
との間に設けられた補助クランクで、該補助クランク43は、第2の旋回スクロール6Bの自転を防止するものである。本実施の形態のスクロール式空気圧縮装置は、旋回スクロール6A、6Bとが連結軸28によって固定されているため、一方の旋回スクロール6B側に補助クランク43を設けることによって一方の旋回スクロール6Bと所定の位置関係にある他方の旋回スクロール6Aの自転も防止することができる。
【0067】
次に、冷却構造について、図3、図4も併せて説明する。図3は、図1中の矢示I−I方向からみた断面図、図4は図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。50Bは、低圧側の圧縮機4Bの軸受取付筒部3Bの筒状部3B1に設けられたケーシング連通穴で、略90°間隔で周方向に配されている。同様に、50Aは、高圧側の圧縮機4Aの軸受取付筒部3Aの筒状部3A1に設けられたケーシング連通穴で、略90°間隔で周方向に配されている。51Bは、回転軸17の低圧側の偏心部18Bに設けられた回転軸連通穴で、略45°間隔で周方向に8個設けられている。同様に、51Aは、回転軸17の高圧側の偏心部18Aに設けられた回転軸連通穴で、略45°間隔で周方向に8個設けられている。そして、ケーシング連通穴50A−回転軸連通穴51A−連通路52−回転軸連通穴51B−ケーシング連通穴50Bとで冷却通路が構成されている。53は、冷却手段としての冷却ファンで、本実施の形態では、遠心ファンを用いている。
【0068】
本実施の形態によるスクロール式空気圧縮装置は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0069】
まず、電動機14のロータ16を回転すると、該ロータ16と一体となった回転軸17は、回転軸受21A、21B1、21B2に支持されて軸線O1−O1を中心として回転運動を行なう。
【0070】
これにより、旋回軸受31A1、31A2、31Bと一体となった偏心部18A、18Bは、軸線O1−O1に対し寸法δの旋回半径をもった旋回運動を行ない、この偏心部18A、18Bにより旋回スクロール6A、6B、連結軸28をそれぞれ旋回させる。そして、このように旋回スクロール6A、6Bが旋回するときに、旋回スクロール6A、6Bは補助クランク43及び連結軸28によって自転が防止され、公転のみを行なう。
【0071】
そして、スクロール式空気圧縮装置の運転時に低圧側の圧縮機4Bは、外気を吸込口41Bから外周側の圧縮室13B内に吸込みつつ、この空気を旋回スクロール6Bが旋回運動する間に各圧縮室13B内で順次圧縮し、最後に中心側の圧縮室13Bから吐出口42Bを介して図示せぬ連通管に圧縮空気を吐出する。
【0072】
また、高圧側の圧縮機4Aは、低圧側の圧縮機4Bから連通管(図示せず)を介して吸込口41Aに導かれた圧縮空気を、旋回スクロール6Aが旋回運動する間に複数の圧縮室13A内でさらに圧縮し、高圧の圧縮空気を吐出口42Aから外部の空気タンク(図示せず)等に吐出する。
次に圧縮動作や摺動により発生した熱の放熱について詳述する。高圧側の圧縮機4A、低圧側の圧縮機4Bが圧縮運転すると、空気を圧縮する際に生じる熱が旋回スクロール6A、6Bの鏡板11A、11Bおよびラップ部12A、12Bに伝わる。外周側から中央側に向うにしたがって圧縮空気の温度が上昇するため、最中央部が最も高温となる。圧縮動作により旋回スクロール6A、6Bの中でも最も高温になる最中央部6A1、6B1の熱は、その最中央部6A1、6B1に設けられたボルト30A、30B、ボス29A、29Bを介して、連結軸28にその熱を伝える。そして、連結軸28に設けられた冷却フィン28A、28A、…を介して回転軸17内に熱を放出する。
【0073】
一方、回転軸17が回転駆動することにより冷却手段としての冷却ファン53は回転を開始する。冷却ファン53が回転を開始すると、ケーシング連通穴50B、50B、…を介してケーシング3B内に冷却風として外気が吸込まれる。ケーシング3B内に吸込まれた冷却風は、自転防止機構としての補助クランク43の摺動部、旋回スクロール6B背面を通り冷却し、回転軸連通穴51B、51B、…を介して回転軸17内の連通路52(中空筒部)に冷却風を導入する。そして、回転軸17内の連通路52に導入された冷却風は、前述した熱の集中部である連結軸28と冷却フィン28A、28A、…、回転軸17を冷却する。
【0074】
その後、連結軸28と回転軸17内壁とで形成される連通路52から、もう一方の回転軸連通穴51A、51A、・・・を介して回転軸17の外にでた冷却風は、押え板37、旋回スクロール6A背面を冷却し、ケーシング連通穴50A、50A、・・・を介してケーシング3A外に排出する。
【0075】
このように、高圧側の圧縮機4と比して上昇温度の少ない低圧側の圧縮機4を冷却した後に、高圧側の圧縮機4Aを冷却するようにしたことにより、冷却風の流れの下流側に位置する部位が冷却風により暖められるようなことがないようにしている。
【0076】
また、回転軸受18A、18B1、18B2は回転時の摩擦により発熱すると、回転軸17にその熱を伝える。回転軸17の外周側に伝わった熱は、回転軸17内周側を冷却していることにより、その熱を奪うことができる。
【0077】
かくして、本実施の形態では、回転軸17内部を中空筒状に形成し、回転軸17の内部に一方のスクロールの鏡板背面の最中央部と接続される熱伝達部材28を設け、回転軸17と熱伝達部材28との間に連通路52を形成し、その間に冷却媒体を流通させる冷却手段としての冷却ファン53を設けたので、圧縮機4A、4Bを径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の熱を奪うことができる。よって、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減することができる。また、スクロールを1部材で構成しているため、コストを低減し、製作を容易にすることができる。
【0078】
また、旋回スクロール6A、6Bの最中央部6A1、6B1および熱伝達部材28と旋回軸受31A1、31A2、31Bとの間に断熱空間36A、36Bを設けたことにより、旋回スクロール6A、6Bの鏡板11A、11B背面の高温の熱が旋回軸受31A1、31A2、31Bに伝わることを断熱空間36A、36Bにより低減することができ、その寿命を向上させることができる。
【0079】
また、熱伝達部材28の放熱面積を増やすために冷却フィン28Aを設けたので、旋回スクロール6A、6Bの最中央部6A1、6B1の熱をより奪うことができる。
【0080】
また、本実施の形態では、旋回スクロールの自転を防止する自転防止手段である補助クランク43を、一方側のみに配置する構成としている。補助クランク43は、一つにつき三つの軸受とクランクピンにより構成しているため、一つ増えるだけでも部品点数が増え、また軸受を用いているため、信頼性や寿命が低下するといった問題があった。本実施の形態に示す構成とすることによって大幅に部品点数を抑えることができ、また信頼性の高いスクロール式流体機械を提供することができる。
【0081】
また、本実施の形態では、冷却風が旋回スクロール6A、6Bの鏡板11A、11Bの背面や補助クランク43等の冷却が必要な箇所を通るように冷却通路を構成しているため、効率良く熱を奪うことができる。
【0082】
尚、本実施の形態では、回転軸の両端にスクロール式空気圧縮装置を有する構成のスクロール式流体機械を例に挙げて説明したが、それに限らず例えば、回転軸の一方にのみ圧縮機を有するスクロール圧縮機に適用してもよいのはもちろんである。また、互いに鏡板の一側にうず巻状のラップ部が立設され、ラップ部が重なり合って圧縮室を形成する一対のスクロールとからなる全系回転形のスクロール式流体機械に適用してもよい。
【0083】
また、本実施の形態では、一方の圧縮機4Bで圧縮した後に、もう一方の圧縮機4Aでさらに高い圧力にする二段圧縮機のスクロール式空気圧縮装置を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、取り出す圧縮空気の量を増やすため、各々から圧縮空気を取り出す一段圧縮式のスクロール式空気圧縮装置に適用してもよい。
【0084】
また、本実施の形態では、スクロール式空気圧縮装置を例にあげて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばスクロール式真空ポンプに用いてもよい。
【0085】
さらに、本実施の形態では冷却媒体として冷却風を用いたが、これに限らず、例えば、冷却風の連通路に配管を設け、水、油などの冷却媒体により冷却してもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、圧縮室を径方向に大型化することなく、スクロール鏡板背面の熱を奪うことができ、スクロール最中央部のラップが熱により変形し、相手側のラップと接触し、かじり現象を生じるという問題を低減させることができる。また、スクロールを1部材で構成しているため、コストを低減させ、製作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスクロール式空気圧縮装置を示す断面図である。
【図2】図1中の回転軸受、回転軸、旋回軸受および偏心部等を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図3】図1中の矢示I−I方向からみた断面図である。
【図4】図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
5A、5B 固定スクロール
6A、6B 旋回スクロール
7A、7B 固定スクロールの鏡板
8A、8B 固定スクロールのラップ部
11A、11B 旋回スクロールの鏡板
12A、12B 旋回スクロールの鏡板
13A、13B 圧縮室
17 回転軸
18A、18B 偏心部
21A、21B1、21B2 第1の回転軸受
28 熱伝達部材(連結軸)
28A 冷却フィン
31A1、31A2、31B 旋回軸受
36A、36B 断熱空間
43 補助クランク
50A、50B ケーシング連通穴
51A、51B 回転軸連通穴
52 連通路
53 冷却手段(冷却ファン)
Claims (9)
- 互いに、鏡板の一側にうず巻状のラップ部が立設され、該ラップ部が重なり合って圧縮室を形成する一対のスクロールと、
該一対のスクロールの少なくとも一方を駆動すべく、その鏡板背面の中央部に嵌合された回転軸と、
を備えたスクロール式流体機械において、
前記回転軸を中空筒状に形成し、
前記回転軸の内部に前記一方のスクロールの鏡板背面の最中央部と接続される熱伝達部材を前記回転軸の軸方向に延在して設け、
前記回転軸の内部と前記熱伝達部材との間に連通路を形成し、
冷却媒体を前記連通路内に流通させる冷却手段を設けた構成とすることを特徴とするスクロール式流体機械。 - ケーシングと、
該ケーシングに一体的に設けられ、鏡板に渦巻状のラップが立設された固定スクロールと、
該固定スクロールと対向して前記ケーシング内に設けられ、前記固定スクロールのラップとの間に複数の圧縮室を画成すべく鏡板に渦巻状のラップが立設された旋回スクロールと、
該旋回スクロールを旋回駆動すべく、その鏡板背面の中央部に軸受を介して回転可能に嵌合された偏心部を有する回転軸と、
を備えたスクロール式流体機械において、
前記回転軸および該回転軸の偏心部を中空筒状に形成し、
前記回転軸の内部に、前記旋回スクロールの鏡板背面の最中央部と接続される熱伝達部材を前記回転軸の軸方向に延在して設け、
前記回転軸の内部と前記熱伝達部材との間に連通路を形成し、
冷却媒体を前記連通路内から前記ケーシング外に流通させる冷却手段を設けた構成とすることを特徴とするスクロール式流体機械。 - 前記旋回スクロール最中央部および前記熱伝達部材と前記軸受との間に断熱空間を設けてなる請求項2に記載のスクロール式流体機械。
- 前記熱伝達部材には、前記回転軸内表面に向けて突出させた放熱フィンを形成してなる請求項1及至3のいずれかに記載のスクロール式流体機械。
- 筒状のケーシングと、
該ケーシングの軸方向両端側にそれぞれ設けられ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された第1、第2の固定スクロールと、
該第1、第2の固定スクロール間に位置して前記ケーシング内に設けられ、回転軸が前記ケーシングの軸方向に延びるように配置された電動機と、
前記回転軸の両端に設けられ、該回転軸の軸線から所定寸法だけ偏心した第1、第2の偏心部と、
該第1、第2の偏心部にそれぞれ設けられた第1、第2の旋回軸受と、
前記第1、第2の固定スクロールと対向するように前記第1、第2の偏心部に前記第1、第2の旋回軸受を介してそれぞれ設けられ、鏡板に前記第1、第2の固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成するラップ部が立設された第1、第2の旋回スクロールとを備えたスクロール式流体機械において、前記回転軸および第1、第2の偏心部を中空筒状に形成し、
該回転軸内部に、両端部が前記第1、第2の旋回スクロールの鏡板背面の最中央部とそれぞれ連結する連結軸を設け、
前記回転軸の内部と前記連結軸との間に連通路を形成し、
冷却媒体を前記連通路内から前記ケーシング外に流通させる冷却手段を設けたスクロール式流体機械。 - 前記旋回スクロール最中央部および前記連結軸と前記旋回軸受との間に断熱空間を設けてなる請求項5に記載のスクロール式流体機械。
- 前記連結軸には、前記回転軸内表面に向けて突出させた放熱フィンを形成してなる請求項5又は6に記載のスクロール式流体機械。
- 請求項5及至7のいずれかに記載のスクロール式流体機械において、前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止手段を前記第1、第2の旋回スクロールのうちのいずれか一方側にのみ配置することを特徴とするスクロール式流体機械。
- 前記ケーシングの前記第1、第2の旋回スクロール背面近傍にそれぞれケーシング連通穴を設け、
前記回転軸の両端側には、回転軸連通穴を複数形成し、
一方の前記ケーシング連通穴、一方の前記回転軸連通穴、前記回転軸内の連通路、他方の前記回転軸連通穴および他方の前記ケーシング連通穴の順に冷却媒体が流れる冷却通路を形成してなる請求項5及至8のいずれかに記載のスクロール式流体機械。
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Cited By (3)
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| JP2018028307A (ja) * | 2016-08-19 | 2018-02-22 | 三菱重工オートモーティブサーマルシステムズ株式会社 | 両回転スクロール型圧縮機 |
-
2003
- 2003-01-31 JP JP2003024829A patent/JP2004232608A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20041129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |