JP2004232704A - 電磁アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁アクチュエータのアーマチャディスク及びアーマチャシャフトの回転をガイドによらずに阻止しアーマチャシャフトの運動特性を良好に維持する。
【解決手段】左巻きコイルスプリング32の端末32bと右巻きコイルスプリング34の端末34bとは、アッパリテーナ28において回転阻止部40a,42aにより回転移動が阻止されている。このことはアッパリテーナ28に対向するスプリングシート側においても同じである。このためアッパリテーナ28は、ガイドによらず、スプリング部材30を介してスプリングシートにより左右ともに回転が阻止される。このためアッパリテーナ28に連設されているアーマチャシャフト22a及びアーマチャディスクもガイドによらずに回転が阻止されるので、周辺の部材に対する摩擦力の変化が防止され、電磁力伝達も低下せず、アーマチャシャフトの運動特性は良好に維持される。
【選択図】 図7
【解決手段】左巻きコイルスプリング32の端末32bと右巻きコイルスプリング34の端末34bとは、アッパリテーナ28において回転阻止部40a,42aにより回転移動が阻止されている。このことはアッパリテーナ28に対向するスプリングシート側においても同じである。このためアッパリテーナ28は、ガイドによらず、スプリング部材30を介してスプリングシートにより左右ともに回転が阻止される。このためアッパリテーナ28に連設されているアーマチャシャフト22a及びアーマチャディスクもガイドによらずに回転が阻止されるので、周辺の部材に対する摩擦力の変化が防止され、電磁力伝達も低下せず、アーマチャシャフトの運動特性は良好に維持される。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁石とコイルスプリングとを用いた電磁アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば内燃機関の電磁駆動弁においては、電磁アクチュエータにおけるアーマチャディスクの運動を安定化させるために、アーマチャディスクが設けられているアーマチャシャフトの回転を阻止する機能が組み込まれたものが存在する(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この従来技術では、可動板(電磁アクチュエータのアーマチャディスクに相当)を付勢する上側スプリングと、可動板側から駆動されるバルブ側に設けたバルブスプリングとで、巻き方向が逆のコイルスプリングを用いている。このことにより、上側スプリングによる回転力とバルブスプリングによる回転力とを相殺させて可動板及びシャフト(アーマチャシャフトに相当)の軸回転を防止しようとするものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−179733号公報(第4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしシャフトとバルブステムとが別体で分離可能であるため、上述した従来技術では、上側スプリングによる回転力とバルブスプリングによる回転力とが常に相殺状態にあるとは限らず、シャフトとバルブステムとが分離している期間では可動板及びシャフトの回転は阻止できない。このため上側スプリングの回転力や振動などの他の要因による回転力などにより可動板及びシャフトが回転してしまう場合がある。このように可動板及びシャフトが回転してしまうと、電磁力による可動板及びシャフトの運動が安定せず、電磁アクチュエータとしての制御精度が低下するおそれがある。例えばシャフトが回転すると、シャフトとこのシャフトを支持している部分との接触状態が変化するので摩擦力が変化してシャフトの運動特性が変化するおそれがある。
【0006】
又、内燃機関などに用いられる電磁駆動弁では取り付け部位のスペースが限られているため、電磁アクチュエータの軸方向での断面形状を円形以外の形状にすることで断面を大きくし電磁力を強めてアーマチャディスクの駆動性を高める手法をとることがある。しかしアーマチャディスクが回転すると、図9にハッチングで示すごとく電磁石とアーマチャディスクとの回転位相がずれることにより、電磁石側からの電磁力がアーマチャディスクに十分に伝達されなくなり、アーマチャディスクに連動するアーマチャシャフトの運動特性が悪化するおそれがある。更にアーマチャディスクが回転することにより電磁石の間からアーマチャディスクが飛び出してケーシングなどの外壁部に接触すると、摩擦力が高くなりアーマチャシャフトの運動特性を更に悪化させるおそれがある。
【0007】
このアーマチャディスク及びアーマチャシャフトの回転を阻止するために、単にアーマチャディスクやアーマチャシャフトに対してガイドを設けたのでは、ガイドの接触により摩擦力が高くなると共に、上述した摩擦力の変化についても解決することにはならない。
【0008】
本発明は、アーマチャディスク及びアーマチャシャフトの回転をガイドによらずに阻止して、アーマチャシャフトの運動特性を良好に維持することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の電磁アクチュエータは、電磁石から与えられるアーマチャディスクに対する電磁力と、スプリング部材から与えられるリテーナに対する付勢力との協働により、アーマチャディスク及びリテーナが連設しているアーマチャシャフトを軸方向に駆動する電磁アクチュエータであって、前記スプリング部材は、巻き方向が左右2種類存在する2つ以上のコイルスプリングを内外に重ねて構成され、前記リテーナ及び該リテーナに対向するスプリングシートのそれぞれに、少なくとも1つの左巻きコイルスプリングと少なくとも1つの右巻きコイルスプリングとの各端末が係止することにより各端末が前記アーマチャシャフトの軸周りにおいて先端側へ回転移動するのを阻止する回転阻止部を形成したことを特徴とする。
【0010】
左巻きコイルスプリングの端末と右巻きコイルスプリングの端末とは、リテーナにおいてもスプリングシートにおいても、アーマチャシャフトの軸周りにおいてそれぞれ逆方向に向いている。
【0011】
このため、上述したごとくにスプリングシートに設けられた回転阻止部は、スプリングシートに向かって見た場合には、少なくとも1つの左巻きコイルスプリングについては左回転(反時計回り)は阻止し、少なくとも1つの右巻きコイルスプリングの右回転(時計回り)は阻止することになる。
【0012】
そしてリテーナ上の回転阻止部については、スプリングシートに向かって見た場合には、上述したごとくスプリングシートの回転阻止部にて左回転が阻止されている左巻きコイルスプリングの端末に対して右回転を阻止するように係止することにより、リテーナ自身は左回転が阻止される。同じくリテーナ上の回転阻止部は、上述したごとくスプリングシートの回転阻止部にて右回転が阻止されている右巻きコイルスプリングの端末に対して左回転を阻止するように係止することにより、リテーナ自身は右回転が阻止される。
【0013】
したがって本発明の構成により、リテーナは、ガイドによらず、スプリング部材を介してスプリングシートにより左右ともに回転が阻止されることになる。このためリテーナに連設されているアーマチャシャフト及びアーマチャディスクもガイドによらずに回転が阻止されるので、前述したごとくの摩擦力の変化が防止されて、アーマチャシャフトの運動特性は良好に維持される。
【0014】
請求項2に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1において、前記回転阻止部は、前記コイルスプリングの各端末の先端部に対向した移動阻止面を備えることにより、前記各端末が前記アーマチャシャフトの軸周りにおいて前記各端末の先端側へ回転移動することを前記移動阻止面に対する当接にて阻止することを特徴とする。
【0015】
回転阻止部としては、コイルスプリングの各端末の先端部に対向した移動阻止面を備えることにより、これらの各端末の先端側への回転移動を阻止する機能を、各端末の先端部との当接にて係止することにより果たすことができる。このような簡易な構成により実現できるので、製造が容易となる。
【0016】
請求項3に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1又は2において、前記アーマチャディスクは軸方向から見て円形以外の形状であることを特徴とする。
このようにアーマチャディスクが、軸方向から見て円形以外の形状であると、アーマチャディスクが回転した場合にはアーマチャディスクが外壁部に接触することになって摩擦力が変化し、アーマチャシャフトの運動特性を更に悪化させるおそれがある。しかし本発明ではガイドを用いずに、コイルスプリングを介してスプリングシートにより回転が阻止されているので、アーマチャディスクと外壁部との接触は問題なくなる。
【0017】
請求項4に記載の電磁アクチュエータでは、請求項3において、前記電磁石は軸方向から見て前記アーマチャディスクと同一又は略同一形状であることを特徴とする。
【0018】
このように電磁石は軸方向から見てアーマチャディスクと同一又は略同一形状であることにより、円形以外の形状であるアーマチャディスクが回転すると電磁石とアーマチャディスクとの回転位相がずれる。この結果、電磁石側からの電磁力がアーマチャディスク側に十分に伝達されなくなり、アーマチャシャフトの運動特性が悪化するおそれがある。しかし、コイルスプリングを介してスプリングシートによりアーマチャディスクの回転が阻止されているので、電磁石とアーマチャディスクとの回転位相がずれることがなく、アーマチャシャフトの運動特性が良好に維持される。
【0019】
請求項5に記載の電磁アクチュエータでは、請求項3又は4において、前記アーマチャディスクは軸方向から見て長方形又は略長方形であることを特徴とする。
【0020】
より具体的には円形以外の形状としては、長方形又は略長方形を挙げることができる。このことにより、内燃機関の電磁駆動弁として適用した場合には限られたスペースに配置させることができ、かつ上述したごとくアーマチャシャフトの運動特性を良好に維持できる。
【0021】
請求項6に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記スプリング部材は左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成され、前記スプリングシートと前記リテーナとの間に前記各コイルスプリングを配置した場合に前記リテーナに前記各コイルスプリングが与える横力が相殺する位相位置に、前記リテーナ上における前記回転阻止部を形成したことを特徴とする。
【0022】
尚、スプリング部材が左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成されていた場合、前記リテーナ上の回転阻止部を、左巻きコイルスプリングと右巻きコイルスプリングとがリテーナに与える各横力が、横力同士で相殺する位相位置に形成しても良い。このようにすることにより、スプリング部材が発生する横力を抑制でき、横力にてアーマチャシャフトの軸がぶれるのを抑制できる。
【0023】
そしてスプリング部材の圧縮と伸長との繰り返しにおいても、横力の大きさ自体や横力変化が少なくなり、アーマチャシャフトの摩擦変化が抑制されてアーマチャシャフトの運動特性を、より良好に維持することができる。
【0024】
請求項7に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記スプリング部材は左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成され、前記スプリングシートと前記リテーナとの間に前記各コイルスプリングを配置した場合に前記リテーナに与える横力が相殺するコイルスプリングを組み合わせて前記スプリングシートと前記リテーナとの間に配置したことを特徴とする。
【0025】
スプリング部材が左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成されていた場合に、リテーナに与える各横力が横力同士で相殺する左巻きコイルスプリングと右巻きコイルスプリングとを選択して組み合わせても良い。このようにすることにより、スプリング部材が発生する横力を抑制でき、横力にてアーマチャシャフトの軸がぶれるのを抑制できる。
【0026】
そしてスプリング部材の圧縮と伸長との繰り返しにおいても、横力の大きさ自体や横力変化が少なくなり、アーマチャシャフトの摩擦変化が抑制されてアーマチャシャフトの運動特性を、より良好に維持することができる。
【0027】
請求項8に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1〜7のいずれかにおいて、前記アーマチャシャフトは、弁体を駆動することによりバルブの開閉又は開度を調節することを特徴とする。
【0028】
このように請求項1〜7のいずれかに記載の電磁アクチュエータを電磁駆動弁に適用してもよく、高精度にバルブの開閉又は開度を調節することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は上述した発明が適用された電磁駆動弁2の概略構成図である。図1(A)は閉弁状態、図1(B)は開弁状態を示している。この電磁駆動弁2は、車両に搭載された内燃機関の吸気弁又は排気弁として用いられている例を示している。
【0030】
電磁駆動弁2はバルブ4、電磁アクチュエータ6及び変位センサ部7を備えて構成されている。バルブ4はポペット型の弁体8を有し、弁体8はバルブステム8aによりシリンダヘッド10に往復動可能に支持されている。シリンダヘッド10には燃焼室12に通じるポート(吸気ポート又は排気ポート)14が形成されており、ポート14の燃焼室12側の開口部には、弁体8が離着座する弁座16が形成されている。
【0031】
バルブステム8aの一端側にはロアリテーナ18が設けられている。ロアリテーナ18とシリンダヘッド10との間にはロアスプリング20が圧縮状態で配設されている。このロアスプリング20により弁体8全体は閉弁方向(図1の上方向)に付勢されている。
【0032】
電磁アクチュエータ6はアーマチャディスク22、ロアコア24(請求項の電磁石に相当する)及びアッパコア26(請求項の電磁石に相当する)を備えている。これらアーマチャディスク22、ロアコア24及びアッパコア26は高透磁率材料からなる。アーマチャディスク22は軸方向から見て長方形であり、この形状に対応してロアコア24及びアッパコア26は軸方向から見て同形状の長方形をなしている。これは、シリンダヘッド10上での取り付け部位のスペースが限られているために、アーマチャディスク22、ロアコア24及びアッパコア26を軸方向から見て円形以外の形状、ここでは長方形にしている。このことにより、限られた取り付け部位でもロアコア24及びアッパコア26からアーマチャディスク22への電磁力の伝達を十分なものとしてアーマチャディスク22の電磁駆動性を高めている。
【0033】
アーマチャディスク22の中心部にはアーマチャシャフト22aが設けられてロアコア24及びアッパコア26の中心孔にて支持され、かつこの中心孔を摺動可能に貫通している。そしてアッパコア26を摺動可能に貫通したアーマチャシャフト22aにはアッパリテーナ(請求項のリテーナに相当)28が固定されており、このアッパリテーナ28と電磁アクチュエータ6のケーシング6aに固定されているスプリングシート29との間にはスプリング部材30が圧縮状態で配置されている。このスプリング部材30によりアッパリテーナ28を介してアーマチャシャフト22aはバルブ4方向(図1の下方向)に付勢されている。このスプリング部材30は後で詳述するごとく外側コイルスプリング32と内側コイルスプリング34との2つのコイルスプリングから構成されている。
【0034】
上述した構成によりアーマチャシャフト22aの下端部22bとバルブステム8aの上端部8bとは、スプリング部材30とロアスプリング20との付勢力により当接する。このことでアーマチャディスク22と弁体8とは図1(B)に示したごとく係合でき、この係合状態でコア24,26の電磁力により、アーマチャディスク22、アーマチャシャフト22a及び弁体8は、バルブ4の全開状態から全閉状態直前まで一体となって移動できる。全閉状態の直前ではアーマチャシャフト22aの下端部22bはバルブステム8aの上端部8bから離れて、全閉状態ではバルブステム8aとアーマチャシャフト22aとは図1(A)に示すごとくの分離状態となる。尚、ロアコア24及びアッパコア26が励磁されていない場合には、ロアスプリング20とスプリング部材30とのばね力の平衡する位置にてアーマチャシャフト22aとバルブステム8aとは停止する。このばね力の平衡位置ではアーマチャディスク22はロアコア24とアッパコア26との中央に位置するように設定されている。
【0035】
変位センサ部7は電磁アクチュエータ6のケーシング6aに取り付けられ、ケーシング6aの内側に一体に設けられているスプリングシート29を貫通して挿入されているアーマチャシャフト22aの挿入量を検出する。このことでアーマチャディスク22の変位量を検出して、この変位量を表す変位信号を、マイクロコンピュータを中心として構成された電子回路である電子制御ユニット(ECU)36に出力している。ロアコア24内部にはロアコイル24aが、アッパコア26内部にはアッパコイル26aが配置されて、これらコイル24a,26aに対する前記ECU36の励磁電流制御により、ロアコア24及びアッパコア26にアーマチャディスク22を吸引あるいは保持する電磁力を生じさせることができる。
【0036】
次に電磁アクチュエータ6の主要部について、図2の斜視図、図3(A)の平面図及び図3(B)の正面図を参照して説明する。尚、ケーシング6aについてはスプリングシート29の全周で切断した状態で示している。図示するごとく電磁アクチュエータ6のスプリング部材30を構成している外側コイルスプリング32は左巻きタイプのコイルスプリングが用いられ、内側コイルスプリング34は右巻きタイプのコイルスプリングが用いられている。
【0037】
ここで図4の斜視図に示すごとくアッパリテーナ28は、アーマチャシャフト22aの嵌合孔38を中心として、同心円状に外側コイルスプリング32用の外側シート部40と内側コイルスプリング34用の内側シート部42とが設けられている。外側シート部40の一部には右回転(時計回り)の方向に盛り上がる回転阻止部40aが形成され、回転阻止部40aの右回転方向先端には移動阻止面40bが形成されている。内側シート部42の一部には左回転(反時計回り)の方向に盛り上がる回転阻止部42aが形成され、回転阻止部42aの左回転方向先端には移動阻止面42bが形成されている。
【0038】
図5の斜視図に示すごとくスプリングシート29側についても、アッパリテーナ28と同様な形状であり、アーマチャシャフト22aの摺動支持孔44を中心として、同心円状に外側コイルスプリング32用の外側シート部46と内側コイルスプリング34用の内側シート部48とが設けられている。外側シート部46の一部には右回転方向に盛り上がる回転阻止部46aが形成され、回転阻止部46aの右回転方向先端には移動阻止面46bが形成されている。内側シート部48の一部には左回転方向に盛り上がる回転阻止部48aが形成され、回転阻止部48aの左回転方向先端には移動阻止面48bが形成されている。
【0039】
図6の斜視図には、スプリングシート29に外側コイルスプリング32と内側コイルスプリング34とを配置した状態を示し、図7の斜視図には、アッパリテーナ28に外側コイルスプリング32と内側コイルスプリング34とを配置した状態を示す。図6に示すスプリングシート29側では、外側の移動阻止面46bには、外側シート部46に配置された外側コイルスプリング32の上側の端末32aが先端にて当接する。尚、外側コイルスプリング32は上端側部分を切断して示している。そして内側の移動阻止面48bには、内側シート部48に配置された内側コイルスプリング34の上側の端末34aが先端にて当接する。図7に示すアッパリテーナ28側では、外側の移動阻止面40bには、外側シート部40に配置された外側コイルスプリング32の下側の端末32bが先端にて当接する。尚、外側コイルスプリング32は先端側部分を切断して示している。そして内側の移動阻止面42bには、内側シート部42に配置された内側コイルスプリング34の下側の端末34bが先端にて当接する。
【0040】
このことにより、外側コイルスプリング32の各端末32a,32bも、内側コイルスプリング34の各端末34a,34bも共に、各先端方向に回転移動するのが移動阻止面40b,42b,46b,48bにより阻止されている。そして外側コイルスプリング32の各端末32a,32bと、内側コイルスプリング34の各端末34a,34bとでは、アーマチャシャフト22aの軸周りにおいてそれぞれ逆方向に向いている。
【0041】
したがってアッパリテーナ28に、上から見て右回転する力が加わって外側コイルスプリング32の下側の端末32bを移動阻止面40bが押圧しても、外側コイルスプリング32の上側の端末32aがスプリングシート29側の移動阻止面46bに当接するので、アッパリテーナ28は右回転できない。更にアッパリテーナ28に、上から見て左回転する力が加わって内側コイルスプリング34の下側の端末34bを移動阻止面42bが押圧しても、内側コイルスプリング34の上側の端末34aがスプリングシート29側の移動阻止面48bに当接するので、アッパリテーナ28は左回転できない。すなわちアッパリテーナ28は軸方向のみに移動可能であり、左右どちらにも回転できない。このためアッパリテーナ28と一体に移動するように設けられているアーマチャシャフト22a及びアーマチャディスク22も、ガイド部材がなくても軸方向のみに移動可能であるが左右どちらにも回転が阻止される。
【0042】
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).上述したごとくアッパリテーナ28は、スプリング部材30を介してスプリングシート29により左右共に回転が阻止されるので、アッパリテーナ28に連設されているアーマチャシャフト22a及びアーマチャディスク22も、ガイドによらずに回転が阻止される。このことにより、コア24,26や変位センサ部7に対するアーマチャシャフト22aの接触状態が変化することがなく一定となり摩擦力が安定するので、アーマチャシャフト22aの運動特性を良好に維持できる。
【0043】
更に、本実施の形態のごとく軸方向から見てアーマチャディスク22及びコア24,26を長方形にして、限られたスペースでアーマチャディスク22の駆動性を高めようとした場合にも、コア24,26に対するアーマチャディスク22の回転が防止されるので電磁力が弱められることがない。すなわちコア24,26に対するアーマチャディスク22の回転位相のずれが生じることがなく、図9にハッチングで示したごとくにコア24,26の間からアーマチャディスク22がはずれることが防止されるので、コア24,26からアーマチャディスク22への電磁力の伝達が低下することがない。このため電磁力によるアーマチャディスク22及びアーマチャシャフト22aの運動が安定し、電磁アクチュエータ6の駆動制御を高精度に維持することができる。
【0044】
更に、アーマチャディスク22が回転しないので、アーマチャディスク22が軸方向から見て長方形であっても前記図9に示したごとくにコア24,26の間から飛び出すことがなく、ケーシング6aなどの外壁部に接触することがない。このことによってアーマチャディスク22に対する摩擦力が変化することがなくアーマチャディスク22及びアーマチャシャフト22aの運動特性を良好に維持できる。
【0045】
又、変位センサ部7に対してもアーマチャシャフト22aが回転しないので、変位センサ部7における変位検出も高精度に維持できる。
これらのことにより高精度に吸気弁又は排気弁の開閉又は開度を調節することができる。
【0046】
(ロ).逆巻きのコイルスプリング32,34を内外に重ねて配置して、各端末32a,32b,34a,34bを移動阻止面40b,42b,46b,48bに当接することで係止して、上述したガイド無しの回転阻止を実現している。このように簡易な構成であることから電磁アクチュエータ6の製造が容易となる。
【0047】
[実施の形態2]
本実施の形態は、前記実施の形態1と同じくスプリング部材によるアッパリテーナ、アーマチャシャフト及びアーマチャディスクの回転阻止に加えて、更にスプリング部材による横力を抑制するものである。
【0048】
ここで図8はアッパリテーナ128及びスプリングシート129に対するコイルスプリング132,134の配置を、それぞれ電磁アクチュエータの上方から見た図である。アッパリテーナ128及びスプリングシート129では、コイルスプリング132,134は共に各端部側において軸方向に直交するように形成された平面状の当接面133a,133b,135a,135bにて、各シート部140,142にアーマチャシャフト122aの軸方向から当接している。そしてコイルスプリング132,134の各端末132a,132b,134a,134bは、前記実施の形態1と同様にそれぞれ各シート部140,142に設けられた回転阻止部140a,142a,146a,148aに当接して係止される。このことにより、アッパリテーナ128及びスプリングシート129に対するコイルスプリング132,134の相対的回転が阻止されているので、アッパリテーナ128、アーマチャシャフト及びアーマチャディスクの回転はガイド無しで阻止されている。
【0049】
更にここで用いられているコイルスプリング132,134は横力が相殺される方向のコイルスプリングが組み合わされている。すなわち、例えば外側コイルスプリング132が圧縮によりアッパリテーナ128に発生する横力が矢印Rの方向に生じるものとすると、圧縮により前記矢印Rとは約180°異なる矢印Lの方向に横力を生じる内側コイルスプリング134が組み合わされてスプリング部材130が構成される。
【0050】
このように図8に示したごとくに配置した場合に横力が約180°異なるコイルスプリング132,134は、予めコイルスプリング132,134を圧縮状態で横力を測定しておいて、該当するコイルスプリング同士を組み合わせて用いることにより実現できる。又、このように測定したものを組み合わせる以外に、横力が図8のごとくとなるように外側コイルスプリング132と内側コイルスプリング134とを製造して組み合わせることもできる。
【0051】
他の構成は前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).このように約180°異なる横力のコイルスプリング132,134を組み合わせてスプリング部材130を構成しているため、スプリング部材130が圧縮された場合に発生する横力は相互に相殺されることで抑制できる。このため横力にてアーマチャシャフト122aの軸がぶれるのを抑制でき、アーマチャシャフト122aの運動特性を良好に維持することができる。
【0052】
そしてスプリング部材130の圧縮と伸長との繰り返しにおいても、横力の大きさ自体や横力変化が少なくなり、アーマチャシャフト122aの摩擦変化が抑制されてアーマチャシャフト122aの運動特性を、より良好に維持することができる。
【0053】
(ロ).前記実施の形態1と同じ効果を生じる。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態において、外側コイルスプリングが左巻きで、内側コイルスプリングが右巻きであったが、外側コイルスプリングが右巻きで、内側コイルスプリングが左巻きであっても良い。この場合にはスプリングシート及びアッパリテーナの移動阻止面はそれぞれ逆方向に形成する。
【0054】
(b).前記各実施の形態において、アーマチャディスク及びコアは軸方向から見て長方形の例を示したが、配置スペースや性能上の要求に応じて他の形状を選択できる。例えば楕円形、正方形などである。又、円形に形成しても良い。
【0055】
(c).前記各実施の形態において、アッパリテーナ又はスプリングシートにおいて外側の移動阻止面と内側の移動阻止面とは、アーマチャシャフトの軸周りにおいて同一の位相位置であったが、異なる位相位置でも良い。
【0056】
(d).前記各実施の形態において、スプリング部材は内外2つのコイルスプリングの組み合わせであったが、3つ以上のコイルスプリングの組み合わせでも良い。3つ以上のコイルスプリングを組み合わせた場合には、この内の少なくとも1つは左巻きコイルスプリングとし、少なくとも1つは右巻きコイルスプリングとする。そしてこれらのコイルスプリングに対応して前記各実施の形態のごとくの移動阻止面を設けることにより、前記各実施の形態と同様な効果を生じさせることができる。
【0057】
(e).前記実施の形態2においては、アッパリテーナとスプリングシートとの間に配置した場合に横力が相殺されるコイルスプリングを用いるようにした。この代わりに、コイルスプリングの組み合わせを任意に選択し、これらのコイルスプリングの横力が相殺するような回転阻止部を配置しているアッパリテーナとスプリングシートとを選択あるいは製造して用いることで電磁アクチュエータ6を構成するようにしても良い。このことによっても前記実施の形態2と同様な効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の電磁駆動弁の構成説明図。
【図2】実施の形態1の電磁アクチュエータの部分破断斜視図。
【図3】上記電磁アクチュエータの構成説明図。
【図4】実施の形態1のアッパリテーナの斜視図。
【図5】実施の形態1のスプリングシートの斜視図。
【図6】上記電磁アクチュエータのスプリングシートとコイルスプリングとの関係を表す斜視図。
【図7】上記電磁アクチュエータのアッパリテーナとコイルスプリングとの関係を表す斜視図。
【図8】実施の形態2のコイルスプリングによる横力の配置説明図。
【図9】コアに対するアーマチャディスクの位相ずれを表す説明図。
【符号の説明】
2…電磁駆動弁、4…バルブ、6…電磁アクチュエータ、6a…ケーシング、7…変位センサ部、8…弁体、8a…バルブステム、8b…上端部、10…シリンダヘッド、12…燃焼室、14…ポート、16…弁座、18…ロアリテーナ、20…ロアスプリング、22…アーマチャディスク、22a…アーマチャシャフト、22b…下端部、24…ロアコア、24a…ロアコイル、26…アッパコア、26a…アッパコイル、28…アッパリテーナ、29…スプリングシート、30…スプリング部材、32…外側コイルスプリング、32a,32b…端末、34…内側コイルスプリング、34a,34b…端末、36…ECU、38…嵌合孔、40…外側シート部、40a…回転阻止部、40b…移動阻止面、42…内側シート部、42a…回転阻止部、42b…移動阻止面、44…摺動支持孔、46…外側シート部、46a…回転阻止部、46b…移動阻止面、48…内側シート部、48a…回転阻止部、48b…移動阻止面、122a…アーマチャシャフト、128…アッパリテーナ、129…スプリングシート、130…スプリング部材、132…外側コイルスプリング、132a,132b,134a,134b…端末、133a,133b,135a,135b…当接面、134…内側コイルスプリング、140,142…シート部、140a,142a,146a,148a…回転阻止部。
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁石とコイルスプリングとを用いた電磁アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば内燃機関の電磁駆動弁においては、電磁アクチュエータにおけるアーマチャディスクの運動を安定化させるために、アーマチャディスクが設けられているアーマチャシャフトの回転を阻止する機能が組み込まれたものが存在する(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この従来技術では、可動板(電磁アクチュエータのアーマチャディスクに相当)を付勢する上側スプリングと、可動板側から駆動されるバルブ側に設けたバルブスプリングとで、巻き方向が逆のコイルスプリングを用いている。このことにより、上側スプリングによる回転力とバルブスプリングによる回転力とを相殺させて可動板及びシャフト(アーマチャシャフトに相当)の軸回転を防止しようとするものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−179733号公報(第4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしシャフトとバルブステムとが別体で分離可能であるため、上述した従来技術では、上側スプリングによる回転力とバルブスプリングによる回転力とが常に相殺状態にあるとは限らず、シャフトとバルブステムとが分離している期間では可動板及びシャフトの回転は阻止できない。このため上側スプリングの回転力や振動などの他の要因による回転力などにより可動板及びシャフトが回転してしまう場合がある。このように可動板及びシャフトが回転してしまうと、電磁力による可動板及びシャフトの運動が安定せず、電磁アクチュエータとしての制御精度が低下するおそれがある。例えばシャフトが回転すると、シャフトとこのシャフトを支持している部分との接触状態が変化するので摩擦力が変化してシャフトの運動特性が変化するおそれがある。
【0006】
又、内燃機関などに用いられる電磁駆動弁では取り付け部位のスペースが限られているため、電磁アクチュエータの軸方向での断面形状を円形以外の形状にすることで断面を大きくし電磁力を強めてアーマチャディスクの駆動性を高める手法をとることがある。しかしアーマチャディスクが回転すると、図9にハッチングで示すごとく電磁石とアーマチャディスクとの回転位相がずれることにより、電磁石側からの電磁力がアーマチャディスクに十分に伝達されなくなり、アーマチャディスクに連動するアーマチャシャフトの運動特性が悪化するおそれがある。更にアーマチャディスクが回転することにより電磁石の間からアーマチャディスクが飛び出してケーシングなどの外壁部に接触すると、摩擦力が高くなりアーマチャシャフトの運動特性を更に悪化させるおそれがある。
【0007】
このアーマチャディスク及びアーマチャシャフトの回転を阻止するために、単にアーマチャディスクやアーマチャシャフトに対してガイドを設けたのでは、ガイドの接触により摩擦力が高くなると共に、上述した摩擦力の変化についても解決することにはならない。
【0008】
本発明は、アーマチャディスク及びアーマチャシャフトの回転をガイドによらずに阻止して、アーマチャシャフトの運動特性を良好に維持することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の電磁アクチュエータは、電磁石から与えられるアーマチャディスクに対する電磁力と、スプリング部材から与えられるリテーナに対する付勢力との協働により、アーマチャディスク及びリテーナが連設しているアーマチャシャフトを軸方向に駆動する電磁アクチュエータであって、前記スプリング部材は、巻き方向が左右2種類存在する2つ以上のコイルスプリングを内外に重ねて構成され、前記リテーナ及び該リテーナに対向するスプリングシートのそれぞれに、少なくとも1つの左巻きコイルスプリングと少なくとも1つの右巻きコイルスプリングとの各端末が係止することにより各端末が前記アーマチャシャフトの軸周りにおいて先端側へ回転移動するのを阻止する回転阻止部を形成したことを特徴とする。
【0010】
左巻きコイルスプリングの端末と右巻きコイルスプリングの端末とは、リテーナにおいてもスプリングシートにおいても、アーマチャシャフトの軸周りにおいてそれぞれ逆方向に向いている。
【0011】
このため、上述したごとくにスプリングシートに設けられた回転阻止部は、スプリングシートに向かって見た場合には、少なくとも1つの左巻きコイルスプリングについては左回転(反時計回り)は阻止し、少なくとも1つの右巻きコイルスプリングの右回転(時計回り)は阻止することになる。
【0012】
そしてリテーナ上の回転阻止部については、スプリングシートに向かって見た場合には、上述したごとくスプリングシートの回転阻止部にて左回転が阻止されている左巻きコイルスプリングの端末に対して右回転を阻止するように係止することにより、リテーナ自身は左回転が阻止される。同じくリテーナ上の回転阻止部は、上述したごとくスプリングシートの回転阻止部にて右回転が阻止されている右巻きコイルスプリングの端末に対して左回転を阻止するように係止することにより、リテーナ自身は右回転が阻止される。
【0013】
したがって本発明の構成により、リテーナは、ガイドによらず、スプリング部材を介してスプリングシートにより左右ともに回転が阻止されることになる。このためリテーナに連設されているアーマチャシャフト及びアーマチャディスクもガイドによらずに回転が阻止されるので、前述したごとくの摩擦力の変化が防止されて、アーマチャシャフトの運動特性は良好に維持される。
【0014】
請求項2に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1において、前記回転阻止部は、前記コイルスプリングの各端末の先端部に対向した移動阻止面を備えることにより、前記各端末が前記アーマチャシャフトの軸周りにおいて前記各端末の先端側へ回転移動することを前記移動阻止面に対する当接にて阻止することを特徴とする。
【0015】
回転阻止部としては、コイルスプリングの各端末の先端部に対向した移動阻止面を備えることにより、これらの各端末の先端側への回転移動を阻止する機能を、各端末の先端部との当接にて係止することにより果たすことができる。このような簡易な構成により実現できるので、製造が容易となる。
【0016】
請求項3に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1又は2において、前記アーマチャディスクは軸方向から見て円形以外の形状であることを特徴とする。
このようにアーマチャディスクが、軸方向から見て円形以外の形状であると、アーマチャディスクが回転した場合にはアーマチャディスクが外壁部に接触することになって摩擦力が変化し、アーマチャシャフトの運動特性を更に悪化させるおそれがある。しかし本発明ではガイドを用いずに、コイルスプリングを介してスプリングシートにより回転が阻止されているので、アーマチャディスクと外壁部との接触は問題なくなる。
【0017】
請求項4に記載の電磁アクチュエータでは、請求項3において、前記電磁石は軸方向から見て前記アーマチャディスクと同一又は略同一形状であることを特徴とする。
【0018】
このように電磁石は軸方向から見てアーマチャディスクと同一又は略同一形状であることにより、円形以外の形状であるアーマチャディスクが回転すると電磁石とアーマチャディスクとの回転位相がずれる。この結果、電磁石側からの電磁力がアーマチャディスク側に十分に伝達されなくなり、アーマチャシャフトの運動特性が悪化するおそれがある。しかし、コイルスプリングを介してスプリングシートによりアーマチャディスクの回転が阻止されているので、電磁石とアーマチャディスクとの回転位相がずれることがなく、アーマチャシャフトの運動特性が良好に維持される。
【0019】
請求項5に記載の電磁アクチュエータでは、請求項3又は4において、前記アーマチャディスクは軸方向から見て長方形又は略長方形であることを特徴とする。
【0020】
より具体的には円形以外の形状としては、長方形又は略長方形を挙げることができる。このことにより、内燃機関の電磁駆動弁として適用した場合には限られたスペースに配置させることができ、かつ上述したごとくアーマチャシャフトの運動特性を良好に維持できる。
【0021】
請求項6に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記スプリング部材は左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成され、前記スプリングシートと前記リテーナとの間に前記各コイルスプリングを配置した場合に前記リテーナに前記各コイルスプリングが与える横力が相殺する位相位置に、前記リテーナ上における前記回転阻止部を形成したことを特徴とする。
【0022】
尚、スプリング部材が左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成されていた場合、前記リテーナ上の回転阻止部を、左巻きコイルスプリングと右巻きコイルスプリングとがリテーナに与える各横力が、横力同士で相殺する位相位置に形成しても良い。このようにすることにより、スプリング部材が発生する横力を抑制でき、横力にてアーマチャシャフトの軸がぶれるのを抑制できる。
【0023】
そしてスプリング部材の圧縮と伸長との繰り返しにおいても、横力の大きさ自体や横力変化が少なくなり、アーマチャシャフトの摩擦変化が抑制されてアーマチャシャフトの運動特性を、より良好に維持することができる。
【0024】
請求項7に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記スプリング部材は左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成され、前記スプリングシートと前記リテーナとの間に前記各コイルスプリングを配置した場合に前記リテーナに与える横力が相殺するコイルスプリングを組み合わせて前記スプリングシートと前記リテーナとの間に配置したことを特徴とする。
【0025】
スプリング部材が左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成されていた場合に、リテーナに与える各横力が横力同士で相殺する左巻きコイルスプリングと右巻きコイルスプリングとを選択して組み合わせても良い。このようにすることにより、スプリング部材が発生する横力を抑制でき、横力にてアーマチャシャフトの軸がぶれるのを抑制できる。
【0026】
そしてスプリング部材の圧縮と伸長との繰り返しにおいても、横力の大きさ自体や横力変化が少なくなり、アーマチャシャフトの摩擦変化が抑制されてアーマチャシャフトの運動特性を、より良好に維持することができる。
【0027】
請求項8に記載の電磁アクチュエータでは、請求項1〜7のいずれかにおいて、前記アーマチャシャフトは、弁体を駆動することによりバルブの開閉又は開度を調節することを特徴とする。
【0028】
このように請求項1〜7のいずれかに記載の電磁アクチュエータを電磁駆動弁に適用してもよく、高精度にバルブの開閉又は開度を調節することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は上述した発明が適用された電磁駆動弁2の概略構成図である。図1(A)は閉弁状態、図1(B)は開弁状態を示している。この電磁駆動弁2は、車両に搭載された内燃機関の吸気弁又は排気弁として用いられている例を示している。
【0030】
電磁駆動弁2はバルブ4、電磁アクチュエータ6及び変位センサ部7を備えて構成されている。バルブ4はポペット型の弁体8を有し、弁体8はバルブステム8aによりシリンダヘッド10に往復動可能に支持されている。シリンダヘッド10には燃焼室12に通じるポート(吸気ポート又は排気ポート)14が形成されており、ポート14の燃焼室12側の開口部には、弁体8が離着座する弁座16が形成されている。
【0031】
バルブステム8aの一端側にはロアリテーナ18が設けられている。ロアリテーナ18とシリンダヘッド10との間にはロアスプリング20が圧縮状態で配設されている。このロアスプリング20により弁体8全体は閉弁方向(図1の上方向)に付勢されている。
【0032】
電磁アクチュエータ6はアーマチャディスク22、ロアコア24(請求項の電磁石に相当する)及びアッパコア26(請求項の電磁石に相当する)を備えている。これらアーマチャディスク22、ロアコア24及びアッパコア26は高透磁率材料からなる。アーマチャディスク22は軸方向から見て長方形であり、この形状に対応してロアコア24及びアッパコア26は軸方向から見て同形状の長方形をなしている。これは、シリンダヘッド10上での取り付け部位のスペースが限られているために、アーマチャディスク22、ロアコア24及びアッパコア26を軸方向から見て円形以外の形状、ここでは長方形にしている。このことにより、限られた取り付け部位でもロアコア24及びアッパコア26からアーマチャディスク22への電磁力の伝達を十分なものとしてアーマチャディスク22の電磁駆動性を高めている。
【0033】
アーマチャディスク22の中心部にはアーマチャシャフト22aが設けられてロアコア24及びアッパコア26の中心孔にて支持され、かつこの中心孔を摺動可能に貫通している。そしてアッパコア26を摺動可能に貫通したアーマチャシャフト22aにはアッパリテーナ(請求項のリテーナに相当)28が固定されており、このアッパリテーナ28と電磁アクチュエータ6のケーシング6aに固定されているスプリングシート29との間にはスプリング部材30が圧縮状態で配置されている。このスプリング部材30によりアッパリテーナ28を介してアーマチャシャフト22aはバルブ4方向(図1の下方向)に付勢されている。このスプリング部材30は後で詳述するごとく外側コイルスプリング32と内側コイルスプリング34との2つのコイルスプリングから構成されている。
【0034】
上述した構成によりアーマチャシャフト22aの下端部22bとバルブステム8aの上端部8bとは、スプリング部材30とロアスプリング20との付勢力により当接する。このことでアーマチャディスク22と弁体8とは図1(B)に示したごとく係合でき、この係合状態でコア24,26の電磁力により、アーマチャディスク22、アーマチャシャフト22a及び弁体8は、バルブ4の全開状態から全閉状態直前まで一体となって移動できる。全閉状態の直前ではアーマチャシャフト22aの下端部22bはバルブステム8aの上端部8bから離れて、全閉状態ではバルブステム8aとアーマチャシャフト22aとは図1(A)に示すごとくの分離状態となる。尚、ロアコア24及びアッパコア26が励磁されていない場合には、ロアスプリング20とスプリング部材30とのばね力の平衡する位置にてアーマチャシャフト22aとバルブステム8aとは停止する。このばね力の平衡位置ではアーマチャディスク22はロアコア24とアッパコア26との中央に位置するように設定されている。
【0035】
変位センサ部7は電磁アクチュエータ6のケーシング6aに取り付けられ、ケーシング6aの内側に一体に設けられているスプリングシート29を貫通して挿入されているアーマチャシャフト22aの挿入量を検出する。このことでアーマチャディスク22の変位量を検出して、この変位量を表す変位信号を、マイクロコンピュータを中心として構成された電子回路である電子制御ユニット(ECU)36に出力している。ロアコア24内部にはロアコイル24aが、アッパコア26内部にはアッパコイル26aが配置されて、これらコイル24a,26aに対する前記ECU36の励磁電流制御により、ロアコア24及びアッパコア26にアーマチャディスク22を吸引あるいは保持する電磁力を生じさせることができる。
【0036】
次に電磁アクチュエータ6の主要部について、図2の斜視図、図3(A)の平面図及び図3(B)の正面図を参照して説明する。尚、ケーシング6aについてはスプリングシート29の全周で切断した状態で示している。図示するごとく電磁アクチュエータ6のスプリング部材30を構成している外側コイルスプリング32は左巻きタイプのコイルスプリングが用いられ、内側コイルスプリング34は右巻きタイプのコイルスプリングが用いられている。
【0037】
ここで図4の斜視図に示すごとくアッパリテーナ28は、アーマチャシャフト22aの嵌合孔38を中心として、同心円状に外側コイルスプリング32用の外側シート部40と内側コイルスプリング34用の内側シート部42とが設けられている。外側シート部40の一部には右回転(時計回り)の方向に盛り上がる回転阻止部40aが形成され、回転阻止部40aの右回転方向先端には移動阻止面40bが形成されている。内側シート部42の一部には左回転(反時計回り)の方向に盛り上がる回転阻止部42aが形成され、回転阻止部42aの左回転方向先端には移動阻止面42bが形成されている。
【0038】
図5の斜視図に示すごとくスプリングシート29側についても、アッパリテーナ28と同様な形状であり、アーマチャシャフト22aの摺動支持孔44を中心として、同心円状に外側コイルスプリング32用の外側シート部46と内側コイルスプリング34用の内側シート部48とが設けられている。外側シート部46の一部には右回転方向に盛り上がる回転阻止部46aが形成され、回転阻止部46aの右回転方向先端には移動阻止面46bが形成されている。内側シート部48の一部には左回転方向に盛り上がる回転阻止部48aが形成され、回転阻止部48aの左回転方向先端には移動阻止面48bが形成されている。
【0039】
図6の斜視図には、スプリングシート29に外側コイルスプリング32と内側コイルスプリング34とを配置した状態を示し、図7の斜視図には、アッパリテーナ28に外側コイルスプリング32と内側コイルスプリング34とを配置した状態を示す。図6に示すスプリングシート29側では、外側の移動阻止面46bには、外側シート部46に配置された外側コイルスプリング32の上側の端末32aが先端にて当接する。尚、外側コイルスプリング32は上端側部分を切断して示している。そして内側の移動阻止面48bには、内側シート部48に配置された内側コイルスプリング34の上側の端末34aが先端にて当接する。図7に示すアッパリテーナ28側では、外側の移動阻止面40bには、外側シート部40に配置された外側コイルスプリング32の下側の端末32bが先端にて当接する。尚、外側コイルスプリング32は先端側部分を切断して示している。そして内側の移動阻止面42bには、内側シート部42に配置された内側コイルスプリング34の下側の端末34bが先端にて当接する。
【0040】
このことにより、外側コイルスプリング32の各端末32a,32bも、内側コイルスプリング34の各端末34a,34bも共に、各先端方向に回転移動するのが移動阻止面40b,42b,46b,48bにより阻止されている。そして外側コイルスプリング32の各端末32a,32bと、内側コイルスプリング34の各端末34a,34bとでは、アーマチャシャフト22aの軸周りにおいてそれぞれ逆方向に向いている。
【0041】
したがってアッパリテーナ28に、上から見て右回転する力が加わって外側コイルスプリング32の下側の端末32bを移動阻止面40bが押圧しても、外側コイルスプリング32の上側の端末32aがスプリングシート29側の移動阻止面46bに当接するので、アッパリテーナ28は右回転できない。更にアッパリテーナ28に、上から見て左回転する力が加わって内側コイルスプリング34の下側の端末34bを移動阻止面42bが押圧しても、内側コイルスプリング34の上側の端末34aがスプリングシート29側の移動阻止面48bに当接するので、アッパリテーナ28は左回転できない。すなわちアッパリテーナ28は軸方向のみに移動可能であり、左右どちらにも回転できない。このためアッパリテーナ28と一体に移動するように設けられているアーマチャシャフト22a及びアーマチャディスク22も、ガイド部材がなくても軸方向のみに移動可能であるが左右どちらにも回転が阻止される。
【0042】
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).上述したごとくアッパリテーナ28は、スプリング部材30を介してスプリングシート29により左右共に回転が阻止されるので、アッパリテーナ28に連設されているアーマチャシャフト22a及びアーマチャディスク22も、ガイドによらずに回転が阻止される。このことにより、コア24,26や変位センサ部7に対するアーマチャシャフト22aの接触状態が変化することがなく一定となり摩擦力が安定するので、アーマチャシャフト22aの運動特性を良好に維持できる。
【0043】
更に、本実施の形態のごとく軸方向から見てアーマチャディスク22及びコア24,26を長方形にして、限られたスペースでアーマチャディスク22の駆動性を高めようとした場合にも、コア24,26に対するアーマチャディスク22の回転が防止されるので電磁力が弱められることがない。すなわちコア24,26に対するアーマチャディスク22の回転位相のずれが生じることがなく、図9にハッチングで示したごとくにコア24,26の間からアーマチャディスク22がはずれることが防止されるので、コア24,26からアーマチャディスク22への電磁力の伝達が低下することがない。このため電磁力によるアーマチャディスク22及びアーマチャシャフト22aの運動が安定し、電磁アクチュエータ6の駆動制御を高精度に維持することができる。
【0044】
更に、アーマチャディスク22が回転しないので、アーマチャディスク22が軸方向から見て長方形であっても前記図9に示したごとくにコア24,26の間から飛び出すことがなく、ケーシング6aなどの外壁部に接触することがない。このことによってアーマチャディスク22に対する摩擦力が変化することがなくアーマチャディスク22及びアーマチャシャフト22aの運動特性を良好に維持できる。
【0045】
又、変位センサ部7に対してもアーマチャシャフト22aが回転しないので、変位センサ部7における変位検出も高精度に維持できる。
これらのことにより高精度に吸気弁又は排気弁の開閉又は開度を調節することができる。
【0046】
(ロ).逆巻きのコイルスプリング32,34を内外に重ねて配置して、各端末32a,32b,34a,34bを移動阻止面40b,42b,46b,48bに当接することで係止して、上述したガイド無しの回転阻止を実現している。このように簡易な構成であることから電磁アクチュエータ6の製造が容易となる。
【0047】
[実施の形態2]
本実施の形態は、前記実施の形態1と同じくスプリング部材によるアッパリテーナ、アーマチャシャフト及びアーマチャディスクの回転阻止に加えて、更にスプリング部材による横力を抑制するものである。
【0048】
ここで図8はアッパリテーナ128及びスプリングシート129に対するコイルスプリング132,134の配置を、それぞれ電磁アクチュエータの上方から見た図である。アッパリテーナ128及びスプリングシート129では、コイルスプリング132,134は共に各端部側において軸方向に直交するように形成された平面状の当接面133a,133b,135a,135bにて、各シート部140,142にアーマチャシャフト122aの軸方向から当接している。そしてコイルスプリング132,134の各端末132a,132b,134a,134bは、前記実施の形態1と同様にそれぞれ各シート部140,142に設けられた回転阻止部140a,142a,146a,148aに当接して係止される。このことにより、アッパリテーナ128及びスプリングシート129に対するコイルスプリング132,134の相対的回転が阻止されているので、アッパリテーナ128、アーマチャシャフト及びアーマチャディスクの回転はガイド無しで阻止されている。
【0049】
更にここで用いられているコイルスプリング132,134は横力が相殺される方向のコイルスプリングが組み合わされている。すなわち、例えば外側コイルスプリング132が圧縮によりアッパリテーナ128に発生する横力が矢印Rの方向に生じるものとすると、圧縮により前記矢印Rとは約180°異なる矢印Lの方向に横力を生じる内側コイルスプリング134が組み合わされてスプリング部材130が構成される。
【0050】
このように図8に示したごとくに配置した場合に横力が約180°異なるコイルスプリング132,134は、予めコイルスプリング132,134を圧縮状態で横力を測定しておいて、該当するコイルスプリング同士を組み合わせて用いることにより実現できる。又、このように測定したものを組み合わせる以外に、横力が図8のごとくとなるように外側コイルスプリング132と内側コイルスプリング134とを製造して組み合わせることもできる。
【0051】
他の構成は前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).このように約180°異なる横力のコイルスプリング132,134を組み合わせてスプリング部材130を構成しているため、スプリング部材130が圧縮された場合に発生する横力は相互に相殺されることで抑制できる。このため横力にてアーマチャシャフト122aの軸がぶれるのを抑制でき、アーマチャシャフト122aの運動特性を良好に維持することができる。
【0052】
そしてスプリング部材130の圧縮と伸長との繰り返しにおいても、横力の大きさ自体や横力変化が少なくなり、アーマチャシャフト122aの摩擦変化が抑制されてアーマチャシャフト122aの運動特性を、より良好に維持することができる。
【0053】
(ロ).前記実施の形態1と同じ効果を生じる。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態において、外側コイルスプリングが左巻きで、内側コイルスプリングが右巻きであったが、外側コイルスプリングが右巻きで、内側コイルスプリングが左巻きであっても良い。この場合にはスプリングシート及びアッパリテーナの移動阻止面はそれぞれ逆方向に形成する。
【0054】
(b).前記各実施の形態において、アーマチャディスク及びコアは軸方向から見て長方形の例を示したが、配置スペースや性能上の要求に応じて他の形状を選択できる。例えば楕円形、正方形などである。又、円形に形成しても良い。
【0055】
(c).前記各実施の形態において、アッパリテーナ又はスプリングシートにおいて外側の移動阻止面と内側の移動阻止面とは、アーマチャシャフトの軸周りにおいて同一の位相位置であったが、異なる位相位置でも良い。
【0056】
(d).前記各実施の形態において、スプリング部材は内外2つのコイルスプリングの組み合わせであったが、3つ以上のコイルスプリングの組み合わせでも良い。3つ以上のコイルスプリングを組み合わせた場合には、この内の少なくとも1つは左巻きコイルスプリングとし、少なくとも1つは右巻きコイルスプリングとする。そしてこれらのコイルスプリングに対応して前記各実施の形態のごとくの移動阻止面を設けることにより、前記各実施の形態と同様な効果を生じさせることができる。
【0057】
(e).前記実施の形態2においては、アッパリテーナとスプリングシートとの間に配置した場合に横力が相殺されるコイルスプリングを用いるようにした。この代わりに、コイルスプリングの組み合わせを任意に選択し、これらのコイルスプリングの横力が相殺するような回転阻止部を配置しているアッパリテーナとスプリングシートとを選択あるいは製造して用いることで電磁アクチュエータ6を構成するようにしても良い。このことによっても前記実施の形態2と同様な効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の電磁駆動弁の構成説明図。
【図2】実施の形態1の電磁アクチュエータの部分破断斜視図。
【図3】上記電磁アクチュエータの構成説明図。
【図4】実施の形態1のアッパリテーナの斜視図。
【図5】実施の形態1のスプリングシートの斜視図。
【図6】上記電磁アクチュエータのスプリングシートとコイルスプリングとの関係を表す斜視図。
【図7】上記電磁アクチュエータのアッパリテーナとコイルスプリングとの関係を表す斜視図。
【図8】実施の形態2のコイルスプリングによる横力の配置説明図。
【図9】コアに対するアーマチャディスクの位相ずれを表す説明図。
【符号の説明】
2…電磁駆動弁、4…バルブ、6…電磁アクチュエータ、6a…ケーシング、7…変位センサ部、8…弁体、8a…バルブステム、8b…上端部、10…シリンダヘッド、12…燃焼室、14…ポート、16…弁座、18…ロアリテーナ、20…ロアスプリング、22…アーマチャディスク、22a…アーマチャシャフト、22b…下端部、24…ロアコア、24a…ロアコイル、26…アッパコア、26a…アッパコイル、28…アッパリテーナ、29…スプリングシート、30…スプリング部材、32…外側コイルスプリング、32a,32b…端末、34…内側コイルスプリング、34a,34b…端末、36…ECU、38…嵌合孔、40…外側シート部、40a…回転阻止部、40b…移動阻止面、42…内側シート部、42a…回転阻止部、42b…移動阻止面、44…摺動支持孔、46…外側シート部、46a…回転阻止部、46b…移動阻止面、48…内側シート部、48a…回転阻止部、48b…移動阻止面、122a…アーマチャシャフト、128…アッパリテーナ、129…スプリングシート、130…スプリング部材、132…外側コイルスプリング、132a,132b,134a,134b…端末、133a,133b,135a,135b…当接面、134…内側コイルスプリング、140,142…シート部、140a,142a,146a,148a…回転阻止部。
Claims (8)
- 電磁石から与えられるアーマチャディスクに対する電磁力と、スプリング部材から与えられるリテーナに対する付勢力との協働により、アーマチャディスク及びリテーナが連設しているアーマチャシャフトを軸方向に駆動する電磁アクチュエータであって、
前記スプリング部材は、巻き方向が左右2種類存在する2つ以上のコイルスプリングを内外に重ねて構成され、前記リテーナ及び該リテーナに対向するスプリングシートのそれぞれに、少なくとも1つの左巻きコイルスプリングと少なくとも1つの右巻きコイルスプリングとの各端末が係止することにより各端末が前記アーマチャシャフトの軸周りにおいて先端側へ回転移動するのを阻止する回転阻止部を形成したことを特徴とする電磁アクチュエータ。 - 請求項1において、前記回転阻止部は、前記コイルスプリングの各端末の先端部に対向した移動阻止面を備えることにより、前記各端末が前記アーマチャシャフトの軸周りにおいて前記各端末の先端側へ回転移動することを前記移動阻止面に対する当接にて阻止することを特徴とする電磁アクチュエータ。
- 請求項1又は2において、前記アーマチャディスクは軸方向から見て円形以外の形状であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
- 請求項3において、前記電磁石は軸方向から見て前記アーマチャディスクと同一又は略同一形状であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
- 請求項3又は4において、前記アーマチャディスクは軸方向から見て長方形又は略長方形であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
- 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記スプリング部材は左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成され、前記スプリングシートと前記リテーナとの間に前記各コイルスプリングを配置した場合に前記リテーナに前記各コイルスプリングが与える横力が相殺する位相位置に、前記リテーナ上における前記回転阻止部を形成したことを特徴とする電磁アクチュエータ。
- 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記スプリング部材は左巻きと右巻きとの2つのコイルスプリングを内外に重ねて構成され、前記スプリングシートと前記リテーナとの間に前記各コイルスプリングを配置した場合に前記リテーナに与える横力が相殺するコイルスプリングを組み合わせて前記スプリングシートと前記リテーナとの間に配置したことを特徴とする電磁アクチュエータ。
- 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記アーマチャシャフトは、弁体を駆動することによりバルブの開閉又は開度を調節することを特徴とする電磁アクチュエータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003020832A JP2004232704A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | 電磁アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003020832A JP2004232704A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | 電磁アクチュエータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004232704A true JP2004232704A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32950355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003020832A Pending JP2004232704A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | 電磁アクチュエータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004232704A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009257401A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Nok Corp | 密封装置 |
| CN102562211A (zh) * | 2012-02-21 | 2012-07-11 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种发动机气门弹簧下座 |
| CN117067196A (zh) * | 2023-09-01 | 2023-11-17 | 浙江理工大学 | 一种通过电磁驱动的编织式柔性驱动器系统 |
-
2003
- 2003-01-29 JP JP2003020832A patent/JP2004232704A/ja active Pending
Cited By (3)
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|---|---|---|---|---|
| JP2009257401A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Nok Corp | 密封装置 |
| CN102562211A (zh) * | 2012-02-21 | 2012-07-11 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种发动机气门弹簧下座 |
| CN117067196A (zh) * | 2023-09-01 | 2023-11-17 | 浙江理工大学 | 一种通过电磁驱动的编织式柔性驱动器系统 |
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