JP2004232905A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用側ユニットの利用側温度が異なる場合であっても、各利用側熱交換器への正確な分流制御を行うことができる冷凍装置を提供する。
【解決手段】圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニット1に、利用側熱交換器6を備え、利用側熱交換器の利用側温度が互いに異なる複数台の利用側ユニット5,10,20を、冷媒配管を介して並列に接続し、運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒を上記冷媒配管内に封入した冷凍装置30において、各利用側ユニットの負荷に応じて各利用側ユニットへの冷媒流入量を変化させる分流制御手段8,17,27を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニット1に、利用側熱交換器6を備え、利用側熱交換器の利用側温度が互いに異なる複数台の利用側ユニット5,10,20を、冷媒配管を介して並列に接続し、運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒を上記冷媒配管内に封入した冷凍装置30において、各利用側ユニットの負荷に応じて各利用側ユニットへの冷媒流入量を変化させる分流制御手段8,17,27を備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用側温度の異なる複数台の利用側ユニットを備えた冷凍装置の各利用側ユニットへの分流制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットに、利用側熱交換器を備えた複数台の利用側ユニットを、冷媒配管を介して並列に接続した冷凍装置が知られている(特許文献1参照)。この種のものでは、それぞれの利用側ユニットに、冷媒を適正に分流させる必要がある。この場合の分流制御では、利用側熱交換器を有効利用するため、この利用側熱交換器の中間部分での飽和温度もしくは他の代表温度と、この利用側熱交換器の出口部分での温度との差ΔTを検出して、この熱交換器が凝縮器として作用する場合、この差ΔTを根拠にサブクール(SC)制御を行い、それが蒸発器として作用する場合、この差ΔTを根拠にスーパヒート(SH)制御を行い、或いは、各利用側熱交換器の出口温度がほぼ等しくなるように、各利用側熱交換器の出口側に接続された電子制御弁の弁開度を適正開度に制御するのが一般的である。なお、本明細書において、冷凍装置は、ヒートポンプを含むものとする。
【0003】
【特許文献1】
特許2804527号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の分流制御技術を、超臨界冷媒(「運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒」)を使用した冷凍装置に用いた場合、複数台の利用側ユニットの利用側温度が異なるとき、各利用側熱交換器の出口温度がまちまちとなって、正確な分流制御を行うことができないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、利用側ユニットの利用側温度が異なる場合であっても、各利用側熱交換器への正確な分流制御を行うことができる冷凍装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットに、利用側熱交換器を備え、利用側熱交換器の利用側温度が互いに異なる複数台の利用側ユニットを、冷媒配管を介して並列に接続し、運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒を上記冷媒配管内に封入した冷凍装置において、各利用側ユニットの負荷に応じて各利用側ユニットへの冷媒流入量を変化させる分流制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットに、利用側熱交換器を備え、利用側熱交換器の利用側温度が互いに異なる複数台の利用側ユニットを、冷媒配管を介して並列に接続し、運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒を上記冷媒配管内に封入した冷凍装置において、各利用側熱交換器の冷媒の出口温度と負荷側の媒体の各利用側熱交換器への入口温度との温度差に応じて各利用側ユニットへの冷媒流入量を変化させる分流制御手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のものにおいて、上記利用側ユニットの少なくとも一台が、利用側熱交換器に水配管を介して貯湯タンクを接続した給湯ユニットであることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載のものにおいて、上記利用側ユニットの少なくとも一台が、利用側熱交換器に水配管を介して床暖房パネルを接続した床暖房ユニットであることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項記載のものにおいて、上記分流制御手段が冷媒流入量を制御する電子制御弁を含むことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る冷凍装置の一実施の形態を示す冷媒回路図である。この冷凍装置30は、圧縮機2、熱源側熱交換器3、減圧装置4を備えた熱源側ユニット1と、ガスクーラ11、貯湯タンク13、循環ポンプ15及び電子制御弁17を備えた給湯ユニット10と、ガスクーラ21、床暖房パネル23、循環ポンプ25及び電子制御弁27を備えた床暖房ユニット20と、利用側熱交換器6及び利用側電子制御弁8を備えた空調ユニット5とを有して構成される。
【0013】
貯湯ユニット10では、ガスクーラ11の一端がガス管31に接続され、ガスクーラ11の他端が電子制御弁17を介して液管33に接続される。このガスクーラ11には、水配管16が接続され、この水配管16に、循環ポンプ15を介して、貯湯タンク13が接続される。
【0014】
床暖房ユニット20では、ガスクーラ21の一端がガス管31に接続され、ガスクーラ21の他端が電子制御弁27を介して液管33に接続される。このガスクーラ21には、水配管26が接続され、この水配管26に、循環ポンプ25を介して、床暖房パネル23が接続される。
【0015】
そして、これら熱源側ユニット1と給湯ユニット10と床暖房ユニット20と空調ユニット5とがガス管31と液管33により接続されて、冷凍装置30は、給湯ユニット10と床暖房ユニット20を運転しながら、空調ユニット5を暖房運転可能とする。1Aは熱源側ユニット1の制御装置であり、10Aは給湯ユニット10の制御装置であり、20Aは床暖房ユニット20の制御装置であり、5Aは空調ユニット5の制御装置である。
【0016】
本実施形態では、熱源側ユニット1、給湯ユニット10、床暖房ユニット20、空調ユニット5、ガス管31、並びに液管33内に二酸化炭素冷媒が封入される。上記構成の内、給湯ユニット10、床暖房ユニット20、及び空調ユニット5のそれぞれは利用側ユニットを構成する。
【0017】
二酸化炭素冷媒が封入された場合、図2のエンタルピ・圧力線図に示すように、高圧ガス管31内は運転中に超臨界圧力で運転される。高圧ガス管31内が、超臨界圧力で運転される冷媒には、二酸化炭素冷媒のほかに、例えばエチレン、ディボラン、エタン、酸化窒素等が挙げられる。
【0018】
図2では、圧縮機2の出口は状態aで示される。冷媒は、ガスクーラ11,21及び利用側熱交換器6を通って循環し、ガスクーラ21の出口では状態bまで冷却され、熱を循環水に放出し、利用側熱交換器6の出口では状態gまで冷却され、熱を空気に放出し、ガスクーラ11の出口では状態cまで冷却され、熱を循環水に放出する。ついで、冷媒は、減圧装置17,27,8,4での圧力低下により、状態dに至り、ここではガス/液体の2相混合体が形成される。冷媒は、熱源側熱交換器3において、液相の蒸発により熱を吸収する。この熱源側熱交換器3では、状態eを経て、ガス相の冷媒は、熱源側熱交換器3で状態fまで加熱されてから圧縮機2の吸込管に向かう。
【0019】
上記超臨界サイクルにおいて、圧縮機2から吐出される高圧単相ガス冷媒は、凝縮されないが、ガスクーラ11,21及び利用側熱交換器6において温度低下が起こる。図2において、ガスクーラ11,21及び利用側熱交換器6の出口の温度(状態b,g,c)は、それぞれ異なる。
【0020】
つぎに、冷凍装置30の動作を説明する。
【0021】
給湯ユニット10では、圧縮機2の吐出冷媒が、ガス管31を通じてガスクーラ11に導かれ、このガスクーラ11で、水配管16を通る水が加熱されて、高温となった水が貯湯タンク13に貯えられる。
【0022】
二酸化炭素冷媒が使用され、高圧の高い超臨界サイクルとなるため、ガスクーラ11での利用側温度(図2の状態c)を高く設定することが可能になり、ここに貯えられた湯は、約80℃以上の高温になる。この貯湯タンク13に貯えられた湯は、図示を省略した配管を介して各種設備へ送られる。
【0023】
床暖房ユニット20では、圧縮機2の吐出冷媒が、ガス管31を通じてガスクーラ21に導かれ、このガスクーラ21で、水配管26を通る水が加熱されて、高温となった水が床暖房パネル23に供給される。
【0024】
床暖房のため、それ程高いパネル温度は要求されず、ガスクーラ21での利用側温度(図2の状態b)は低く設定される。
【0025】
空調ユニット5では、圧縮機2の吐出冷媒が、ガス管31を通じて利用側熱交換器6に導かれ、この利用側熱交換器6で熱交換して、被調和室が暖房される。この場合、それ程高い空気温度は要求されず、利用側熱交換器6での利用側温度(図2の状態g)は、ガスクーラ21での利用側温度(図2の状態b)よりは高く設定されるものの低く設定される。
【0026】
本実施形態では、熱源側ユニット1から吐出された冷媒の、給湯ユニット10、床暖房ユニット20、空調ユニット5の各利用側ユニットへの分流制御に特徴を有する。この種のものでは、それぞれの利用側ユニットに、冷媒を適正に分流させる必要がある。
【0027】
ここでの分流制御は、それぞれの利用側ユニットの負荷に応じて、各電子制御弁17,27,8の弁開度を制御することにより行われる。各利用側ユニットの負荷は、各利用側ユニットの制御装置に設定された設定目標温度と、実際の測定温度との温度差に従い求められる。給湯ユニット10では、例えば、制御装置10Aに設定された貯湯タンク13内の目標湯温が設定目標温度であり、床暖房ユニット20、空調ユニット5では、例えば、各制御装置20A、5Aに設定された被調和室の目標室温が設定目標温度である。
【0028】
上述したように、給湯ユニット10のガスクーラ11、床暖房ユニット20のガスクーラ21、及び空調ユニット5の利用側熱交換器6、のそれぞれの利用側温度が異なる。この冷凍装置30では、二酸化炭素冷媒が使用されて、高圧の高い超臨界サイクルとなるため、特に、給湯ユニット10のガスクーラ11では、貯えられた湯を約80℃以上の高温にする。そのため、その利用側温度をかなり高く設定される。それに比べ、床暖房ユニット20のガスクーラ21、及び空調ユニット5の利用側熱交換器6では、利用側温度をそれ程高く設定されず、当該利用側温度は、給湯ユニット10のそれよりも低く設定される。この場合、上記ガスクーラ11、21、及び利用側熱交換器6の冷媒の出口温度は等しくならず、まちまちとなる。従って、従来のように、利用側熱交換器の出口温度がほぼ等しくなるように、電子制御弁の弁開度を適正開度に制御するような分流制御では、正確な分流制御を行えない。
【0029】
本実施形態では、それぞれの利用側ユニットの負荷(設定目標温度と、実際の測定温度との温度差に従い求められる。)を検出し、この負荷に応じて、各電子制御弁17,27,8の弁開度を制御する。従って、それぞれに対応するガスクーラ11,21、或いは利用側熱交換器6に、必要量だけ、即ち、適正量の冷媒だけほぼ正確に分流させることができる。
【0030】
つぎに、別の実施形態を説明する。
【0031】
図3は、ガスクーラ11,21、及び利用側熱交換器6の入口から出口に至るまでの冷媒の温度変化を示す。
【0032】
例えば、冷凍サイクルに、相変化する冷媒(フロン系冷媒)が使用された場合、温度変化は曲線L4、或いは曲線L5で示すようになる。分流が正常な場合と、分流不良が発生した場合とでは、熱交換器の中間温度と出口温度との温度差Δに大きな変化が現れる。分流が正常な場合、曲線L4に示すように、熱交換器の中間温度t1と出口温度t2との間には温度差Δ3が現れ、分流不良が発生した場合、曲線L5に示すように、熱交換器の中間温度t1と出口温度t3との間には温度差Δ4が現れる。これによると、温度差Δ3の値と、温度差Δ4の値とに基づいて、分流の正常、不良を正確に判定できる。従って、その判定に応じて、各電子制御弁17,27,8の弁開度を制御することにより、各利用側ユニットの分流制御が可能になる。
【0033】
これに対し、二酸化炭素冷媒等の冷媒は温度勾配を有する。図3中、曲線L1は、温度勾配を有する冷媒が使用されて、分流が正常な場合の温度変化を示し、曲線L2は、同じく温度勾配を有する冷媒が使用されて、分流不良の場合の温度変化を示し、曲線L3は、負荷側の温度変化を示す。分流が正常な場合の熱交換器の中間温度t1’と出口温度t2との温度差Δ1、並びに分流不良が発生した場合の熱交換器の中間温度t1”と出口温度t3との温度差Δ2は、いずれも、その温度差が小さい。従って、熱交換器の中間温度と出口温度との温度差を計測しても、その値はいずれも小さく、この値に基づいて分流の正常、不良を正確に判定することはできない。
【0034】
そこで、上記構成では、温度勾配を有する冷媒が使用された場合、各利用側熱交換器の冷媒の出口温度(t2,t3)と、負荷側の媒体の各利用側熱交換器への入口温度(t0)との温度差Δが検知され、この検知値に基づいて、各電子制御弁17,27,8の弁開度を制御することにより、各利用側ユニットへの分流が実施される。図1を参照し、利用側熱交換器の冷媒の出口温度(t2,t3)は、温度センサ41,43,45により検出され、負荷側の媒体の利用側熱交換器への入口温度(t0)は、温度センサ42,44,46により検出される。温度センサ42,44は、水配管内の水の温度を検出し、温度センサ46は、被調和室の空気温度を検出する。
【0035】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0036】
【発明の効果】
本発明では、利用側ユニットの利用側温度が異なる場合であっても、各利用側熱交換器への正確な分流制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍装置の一実施の形態を示す冷媒回路図である。
【図2】超臨界サイクルのエンタルピ・圧力線図である。
【図3】熱交換器の温度変化を示す線図である。
【符号の説明】
1 熱源側ユニット
2 圧縮機
3 熱源側熱交換器
5 空調ユニット
6 利用側熱交換器
8,17,27 電子制御弁
10 給湯ユニット
11 ガスクーラ
20 床暖房ユニット
21 ガスクーラ
30 冷凍装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用側温度の異なる複数台の利用側ユニットを備えた冷凍装置の各利用側ユニットへの分流制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットに、利用側熱交換器を備えた複数台の利用側ユニットを、冷媒配管を介して並列に接続した冷凍装置が知られている(特許文献1参照)。この種のものでは、それぞれの利用側ユニットに、冷媒を適正に分流させる必要がある。この場合の分流制御では、利用側熱交換器を有効利用するため、この利用側熱交換器の中間部分での飽和温度もしくは他の代表温度と、この利用側熱交換器の出口部分での温度との差ΔTを検出して、この熱交換器が凝縮器として作用する場合、この差ΔTを根拠にサブクール(SC)制御を行い、それが蒸発器として作用する場合、この差ΔTを根拠にスーパヒート(SH)制御を行い、或いは、各利用側熱交換器の出口温度がほぼ等しくなるように、各利用側熱交換器の出口側に接続された電子制御弁の弁開度を適正開度に制御するのが一般的である。なお、本明細書において、冷凍装置は、ヒートポンプを含むものとする。
【0003】
【特許文献1】
特許2804527号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の分流制御技術を、超臨界冷媒(「運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒」)を使用した冷凍装置に用いた場合、複数台の利用側ユニットの利用側温度が異なるとき、各利用側熱交換器の出口温度がまちまちとなって、正確な分流制御を行うことができないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、利用側ユニットの利用側温度が異なる場合であっても、各利用側熱交換器への正確な分流制御を行うことができる冷凍装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットに、利用側熱交換器を備え、利用側熱交換器の利用側温度が互いに異なる複数台の利用側ユニットを、冷媒配管を介して並列に接続し、運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒を上記冷媒配管内に封入した冷凍装置において、各利用側ユニットの負荷に応じて各利用側ユニットへの冷媒流入量を変化させる分流制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットに、利用側熱交換器を備え、利用側熱交換器の利用側温度が互いに異なる複数台の利用側ユニットを、冷媒配管を介して並列に接続し、運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒を上記冷媒配管内に封入した冷凍装置において、各利用側熱交換器の冷媒の出口温度と負荷側の媒体の各利用側熱交換器への入口温度との温度差に応じて各利用側ユニットへの冷媒流入量を変化させる分流制御手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のものにおいて、上記利用側ユニットの少なくとも一台が、利用側熱交換器に水配管を介して貯湯タンクを接続した給湯ユニットであることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載のものにおいて、上記利用側ユニットの少なくとも一台が、利用側熱交換器に水配管を介して床暖房パネルを接続した床暖房ユニットであることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項記載のものにおいて、上記分流制御手段が冷媒流入量を制御する電子制御弁を含むことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る冷凍装置の一実施の形態を示す冷媒回路図である。この冷凍装置30は、圧縮機2、熱源側熱交換器3、減圧装置4を備えた熱源側ユニット1と、ガスクーラ11、貯湯タンク13、循環ポンプ15及び電子制御弁17を備えた給湯ユニット10と、ガスクーラ21、床暖房パネル23、循環ポンプ25及び電子制御弁27を備えた床暖房ユニット20と、利用側熱交換器6及び利用側電子制御弁8を備えた空調ユニット5とを有して構成される。
【0013】
貯湯ユニット10では、ガスクーラ11の一端がガス管31に接続され、ガスクーラ11の他端が電子制御弁17を介して液管33に接続される。このガスクーラ11には、水配管16が接続され、この水配管16に、循環ポンプ15を介して、貯湯タンク13が接続される。
【0014】
床暖房ユニット20では、ガスクーラ21の一端がガス管31に接続され、ガスクーラ21の他端が電子制御弁27を介して液管33に接続される。このガスクーラ21には、水配管26が接続され、この水配管26に、循環ポンプ25を介して、床暖房パネル23が接続される。
【0015】
そして、これら熱源側ユニット1と給湯ユニット10と床暖房ユニット20と空調ユニット5とがガス管31と液管33により接続されて、冷凍装置30は、給湯ユニット10と床暖房ユニット20を運転しながら、空調ユニット5を暖房運転可能とする。1Aは熱源側ユニット1の制御装置であり、10Aは給湯ユニット10の制御装置であり、20Aは床暖房ユニット20の制御装置であり、5Aは空調ユニット5の制御装置である。
【0016】
本実施形態では、熱源側ユニット1、給湯ユニット10、床暖房ユニット20、空調ユニット5、ガス管31、並びに液管33内に二酸化炭素冷媒が封入される。上記構成の内、給湯ユニット10、床暖房ユニット20、及び空調ユニット5のそれぞれは利用側ユニットを構成する。
【0017】
二酸化炭素冷媒が封入された場合、図2のエンタルピ・圧力線図に示すように、高圧ガス管31内は運転中に超臨界圧力で運転される。高圧ガス管31内が、超臨界圧力で運転される冷媒には、二酸化炭素冷媒のほかに、例えばエチレン、ディボラン、エタン、酸化窒素等が挙げられる。
【0018】
図2では、圧縮機2の出口は状態aで示される。冷媒は、ガスクーラ11,21及び利用側熱交換器6を通って循環し、ガスクーラ21の出口では状態bまで冷却され、熱を循環水に放出し、利用側熱交換器6の出口では状態gまで冷却され、熱を空気に放出し、ガスクーラ11の出口では状態cまで冷却され、熱を循環水に放出する。ついで、冷媒は、減圧装置17,27,8,4での圧力低下により、状態dに至り、ここではガス/液体の2相混合体が形成される。冷媒は、熱源側熱交換器3において、液相の蒸発により熱を吸収する。この熱源側熱交換器3では、状態eを経て、ガス相の冷媒は、熱源側熱交換器3で状態fまで加熱されてから圧縮機2の吸込管に向かう。
【0019】
上記超臨界サイクルにおいて、圧縮機2から吐出される高圧単相ガス冷媒は、凝縮されないが、ガスクーラ11,21及び利用側熱交換器6において温度低下が起こる。図2において、ガスクーラ11,21及び利用側熱交換器6の出口の温度(状態b,g,c)は、それぞれ異なる。
【0020】
つぎに、冷凍装置30の動作を説明する。
【0021】
給湯ユニット10では、圧縮機2の吐出冷媒が、ガス管31を通じてガスクーラ11に導かれ、このガスクーラ11で、水配管16を通る水が加熱されて、高温となった水が貯湯タンク13に貯えられる。
【0022】
二酸化炭素冷媒が使用され、高圧の高い超臨界サイクルとなるため、ガスクーラ11での利用側温度(図2の状態c)を高く設定することが可能になり、ここに貯えられた湯は、約80℃以上の高温になる。この貯湯タンク13に貯えられた湯は、図示を省略した配管を介して各種設備へ送られる。
【0023】
床暖房ユニット20では、圧縮機2の吐出冷媒が、ガス管31を通じてガスクーラ21に導かれ、このガスクーラ21で、水配管26を通る水が加熱されて、高温となった水が床暖房パネル23に供給される。
【0024】
床暖房のため、それ程高いパネル温度は要求されず、ガスクーラ21での利用側温度(図2の状態b)は低く設定される。
【0025】
空調ユニット5では、圧縮機2の吐出冷媒が、ガス管31を通じて利用側熱交換器6に導かれ、この利用側熱交換器6で熱交換して、被調和室が暖房される。この場合、それ程高い空気温度は要求されず、利用側熱交換器6での利用側温度(図2の状態g)は、ガスクーラ21での利用側温度(図2の状態b)よりは高く設定されるものの低く設定される。
【0026】
本実施形態では、熱源側ユニット1から吐出された冷媒の、給湯ユニット10、床暖房ユニット20、空調ユニット5の各利用側ユニットへの分流制御に特徴を有する。この種のものでは、それぞれの利用側ユニットに、冷媒を適正に分流させる必要がある。
【0027】
ここでの分流制御は、それぞれの利用側ユニットの負荷に応じて、各電子制御弁17,27,8の弁開度を制御することにより行われる。各利用側ユニットの負荷は、各利用側ユニットの制御装置に設定された設定目標温度と、実際の測定温度との温度差に従い求められる。給湯ユニット10では、例えば、制御装置10Aに設定された貯湯タンク13内の目標湯温が設定目標温度であり、床暖房ユニット20、空調ユニット5では、例えば、各制御装置20A、5Aに設定された被調和室の目標室温が設定目標温度である。
【0028】
上述したように、給湯ユニット10のガスクーラ11、床暖房ユニット20のガスクーラ21、及び空調ユニット5の利用側熱交換器6、のそれぞれの利用側温度が異なる。この冷凍装置30では、二酸化炭素冷媒が使用されて、高圧の高い超臨界サイクルとなるため、特に、給湯ユニット10のガスクーラ11では、貯えられた湯を約80℃以上の高温にする。そのため、その利用側温度をかなり高く設定される。それに比べ、床暖房ユニット20のガスクーラ21、及び空調ユニット5の利用側熱交換器6では、利用側温度をそれ程高く設定されず、当該利用側温度は、給湯ユニット10のそれよりも低く設定される。この場合、上記ガスクーラ11、21、及び利用側熱交換器6の冷媒の出口温度は等しくならず、まちまちとなる。従って、従来のように、利用側熱交換器の出口温度がほぼ等しくなるように、電子制御弁の弁開度を適正開度に制御するような分流制御では、正確な分流制御を行えない。
【0029】
本実施形態では、それぞれの利用側ユニットの負荷(設定目標温度と、実際の測定温度との温度差に従い求められる。)を検出し、この負荷に応じて、各電子制御弁17,27,8の弁開度を制御する。従って、それぞれに対応するガスクーラ11,21、或いは利用側熱交換器6に、必要量だけ、即ち、適正量の冷媒だけほぼ正確に分流させることができる。
【0030】
つぎに、別の実施形態を説明する。
【0031】
図3は、ガスクーラ11,21、及び利用側熱交換器6の入口から出口に至るまでの冷媒の温度変化を示す。
【0032】
例えば、冷凍サイクルに、相変化する冷媒(フロン系冷媒)が使用された場合、温度変化は曲線L4、或いは曲線L5で示すようになる。分流が正常な場合と、分流不良が発生した場合とでは、熱交換器の中間温度と出口温度との温度差Δに大きな変化が現れる。分流が正常な場合、曲線L4に示すように、熱交換器の中間温度t1と出口温度t2との間には温度差Δ3が現れ、分流不良が発生した場合、曲線L5に示すように、熱交換器の中間温度t1と出口温度t3との間には温度差Δ4が現れる。これによると、温度差Δ3の値と、温度差Δ4の値とに基づいて、分流の正常、不良を正確に判定できる。従って、その判定に応じて、各電子制御弁17,27,8の弁開度を制御することにより、各利用側ユニットの分流制御が可能になる。
【0033】
これに対し、二酸化炭素冷媒等の冷媒は温度勾配を有する。図3中、曲線L1は、温度勾配を有する冷媒が使用されて、分流が正常な場合の温度変化を示し、曲線L2は、同じく温度勾配を有する冷媒が使用されて、分流不良の場合の温度変化を示し、曲線L3は、負荷側の温度変化を示す。分流が正常な場合の熱交換器の中間温度t1’と出口温度t2との温度差Δ1、並びに分流不良が発生した場合の熱交換器の中間温度t1”と出口温度t3との温度差Δ2は、いずれも、その温度差が小さい。従って、熱交換器の中間温度と出口温度との温度差を計測しても、その値はいずれも小さく、この値に基づいて分流の正常、不良を正確に判定することはできない。
【0034】
そこで、上記構成では、温度勾配を有する冷媒が使用された場合、各利用側熱交換器の冷媒の出口温度(t2,t3)と、負荷側の媒体の各利用側熱交換器への入口温度(t0)との温度差Δが検知され、この検知値に基づいて、各電子制御弁17,27,8の弁開度を制御することにより、各利用側ユニットへの分流が実施される。図1を参照し、利用側熱交換器の冷媒の出口温度(t2,t3)は、温度センサ41,43,45により検出され、負荷側の媒体の利用側熱交換器への入口温度(t0)は、温度センサ42,44,46により検出される。温度センサ42,44は、水配管内の水の温度を検出し、温度センサ46は、被調和室の空気温度を検出する。
【0035】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0036】
【発明の効果】
本発明では、利用側ユニットの利用側温度が異なる場合であっても、各利用側熱交換器への正確な分流制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍装置の一実施の形態を示す冷媒回路図である。
【図2】超臨界サイクルのエンタルピ・圧力線図である。
【図3】熱交換器の温度変化を示す線図である。
【符号の説明】
1 熱源側ユニット
2 圧縮機
3 熱源側熱交換器
5 空調ユニット
6 利用側熱交換器
8,17,27 電子制御弁
10 給湯ユニット
11 ガスクーラ
20 床暖房ユニット
21 ガスクーラ
30 冷凍装置
Claims (5)
- 圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットに、利用側熱交換器を備え、利用側熱交換器の利用側温度が互いに異なる複数台の利用側ユニットを、冷媒配管を介して並列に接続し、運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒を上記冷媒配管内に封入した冷凍装置において、
各利用側ユニットの負荷に応じて各利用側ユニットへの冷媒流入量を変化させる分流制御手段を備えたことを特徴とする冷凍装置。 - 圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットに、利用側熱交換器を備え、利用側熱交換器の利用側温度が互いに異なる複数台の利用側ユニットを、冷媒配管を介して並列に接続し、運転中に高圧側が超臨界圧力となる冷媒を上記冷媒配管内に封入した冷凍装置において、
各利用側熱交換器の冷媒の出口温度と負荷側の媒体の各利用側熱交換器への入口温度との温度差に応じて各利用側ユニットへの冷媒流入量を変化させる分流制御手段を備えたことを特徴とする冷凍装置。 - 上記利用側ユニットの少なくとも一台が、利用側熱交換器に水配管を介して貯湯タンクを接続した給湯ユニットであることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍装置。
- 上記利用側ユニットの少なくとも一台が、利用側熱交換器に水配管を介して床暖房パネルを接続した床暖房ユニットであることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍装置。
- 上記分流制御手段が冷媒流入量を制御する電子制御弁を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の冷凍装置。
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