JP2004233597A - 現像装置 - Google Patents

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広章 大橋
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Abstract

【課題】2成分系乾式現像剤の攪拌を十分に行え、且つ、形成する画像の濃度に不均衡を生じない現像装置を提供する。
【解決手段】現像装置1は現像容器10の内部に攪拌室12と現像室13を備える。現像室13の開口部14には現像剤担持体であるマグネットローラ15が、片側を現像室13内に露出し、他の片側を像担持体である感光ドラム16に向かい合わせる形で配置される。攪拌室12内の攪拌スクリュー20が攪拌室12の一端から現像剤を現像室13に送り込み、現像室13内の搬送スクリュー30は現像剤をマグネットローラ15に接触させつつ現像室13の他端に送り、マグネットローラ15に付着しなかった現像剤を攪拌室12に戻す。攪拌室12内における現像剤の流動速度は現像室13内における現像剤の流動速度よりも遅い。また攪拌スクリュー20の直径は搬送スクリュー30の直径よりも大きい。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は2成分系乾式現像剤を用いる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置にあっては、2成分系乾式現像剤を用いた現像プロセスを採用するものが主流である。画像形成装置の主要部である現像装置においては、像担持体の表面に形成した静電潜像を、現像剤の過不足や不均一を生じることのないように現像しなければならない。一般的には、ロール形状の現像剤担持体に現像剤を付着させ、この現像剤担持体から像担持体に現像剤を移し替えるという手法がとられる。このような現像装置の例を特許文献1に見ることができる。
【0003】
特許文献1に記載された現像装置の概略構成を図4及び図5に示す。図4は断面図、図5は平面図である。現像容器131は非磁性トナーと磁性キャリアからなる2成分系の乾式現像剤135を収容するものであり、内部は隔壁144によって現像室R1と攪拌室R2に区画されている。現像容器131には像担持体である感光ドラム103に近接する部位に開口部が設けられており、この開口部に現像剤担持体である現像スリーブ139が配置されている。現像スリーブ139の内部にはマグネットローラ142が配置されており、マグネットローラ142の磁界により現像スリーブ139の表面に吸着されたトナーが感光ドラム103に転移して静電潜像を現像する。消費された分のトナーは図示しないトナー貯蔵室より攪拌室R2に補充される。
【0004】
現像室R1は攪拌スクリュー136を収容し、攪拌室R2は攪拌スクリュー137を収容する。攪拌スクリュー136が回転すると、現像剤135は現像スリーブ139の表面に接触しつつ現像スリーブ139の長手方向に沿って搬送される。攪拌スクリュー137が回転すると、攪拌室R2内の現像剤135は攪拌スクリュー136による搬送方向とは逆方向に搬送される。隔壁144には図4において手前側と奥側に開口部が形成されており、攪拌スクリュー136で搬送された現像剤135は一方の開口部で攪拌スクリュー137に受け渡され、攪拌スクリュー137で搬送された現像剤135は他方の開口部で攪拌スクリュー136に受け渡される。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−83784号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1記載の現像装置のように、攪拌室と現像室の間で現像剤を循環させるものにあっては、循環のバランスをとるため、攪拌スクリューの直径、回転速度、あるいはスクリューピッチを、攪拌室と現像室とでほぼ同じにすることが多い。特許文献1には攪拌室側の攪拌スクリューの回転速度を現像室側の攪拌スクリューの回転速度よりも速くすることも提案されている。
【0007】
しかしながら、非磁性トナーと磁性キャリアを十分に攪拌して均一な現像剤を形成し、これを現像剤担持体に均一に付着させるという観点からすれば、上記のような設計は必ずしも良い結果をもたらさない。前述のとおり、現像剤は現像室の一端から現像室に入り、現像剤担持体に沿って現像室の他端へと進む。その途中でトナーが消費されるので、現像室に入る時点と出る時点とでは現像剤中のトナー濃度が異なってくる。これは画像における濃度差として現れる。また攪拌室ではトナーとキャリアを十分に混合したいが、ここを速く通過させることになると、混合が不十分になりがちである。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、2成分系乾式現像剤の攪拌を十分に行え、且つ、形成する画像の濃度に不均衡を生じない現像装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では現像装置を次のように構成した。
【0010】
(1)攪拌スクリューを内蔵した攪拌室と、搬送スクリューを内蔵した現像室とを互いに平行に、且つ両端において連通するように配置し、前記攪拌スクリューにより前記攪拌室内の現像剤を前記現像室の一端に送り込み、送り込まれた現像剤を、この現像室内に露出する現像剤担持体の表面に接触させつつ前記搬送スクリューにより現像室の他端に送り、前記現像剤担持体に付着しなかった現像剤を再び前記攪拌室に戻すようにした現像装置において、前記攪拌室と現像室の間で搬送量をほぼ同等に維持しつつ、攪拌室内における現像剤の流動速度を現像室内における現像剤の流動速度よりも遅くした。
【0011】
この構成によれば、現像剤が攪拌室内を比較的低速で流動する間に十分な攪拌を行うことができる。反面、現像剤は現像室を比較的高速で流動するので、現像剤担持体のうち、現像剤の供給開始箇所から離れたところに位置する部位にもトナー濃度の濃い現像剤が届く。従って、現像剤担持体のどちら側の端に近いかによって画像濃度に差がつくということが少ない。また攪拌室と現像室の間で搬送量をほぼ同等に維持するので、現像剤の流れに淀みが生じるということがない。
【0012】
(2)上記のような現像装置において、前記攪拌スクリューの回転速度を、前記搬送スクリューの回転速度よりも遅くすることにより、前記現像剤の流動速度差を得るものとした。
【0013】
この構成によれば、攪拌スクリューと搬送スクリューの回転速度比を調節することにより、現像剤の流動速度差を容易に調節することができる。
【0014】
(3)上記のような現像装置において、前記攪拌スクリューのスクリューピッチを、前記搬送スクリューのスクリューピッチよりも小とすることにより、前記現像剤の流動速度差を得るものとした。
【0015】
この構成によれば、攪拌スクリューと搬送スクリューのスクリューピッチに差をつけることにより、現像剤の流動速度差を確実に得ることができる。
【0016】
(4)上記のような現像装置において、前記攪拌スクリューの回転速度を、前記搬送スクリューの回転速度よりも遅くするとともに、前記攪拌スクリューのスクリューピッチを、前記搬送スクリューのスクリューピッチよりも小とすることにより、前記現像剤の流動速度差を得るものとした。
【0017】
この構成によれば、攪拌スクリューと搬送スクリューの回転速度比を調節し、また攪拌スクリューと搬送スクリューのスクリューピッチに差をつけることにより、現像剤の流動速度差を容易且つ確実に得ることができる。
【0018】
(5)上記のような現像装置において、前記攪拌スクリューの直径を前記搬送スクリューの直径よりも大きくした。
【0019】
この構成によれば、現像剤の速度に違いはあるものの、攪拌スクリューの現像剤搬送能力を搬送スクリューの現像剤搬送能力とほぼ同等とし、攪拌室から現像室への現像剤供給を途切れさせないようにすることができる。
【0020】
(6)上記のような現像装置において、前記攪拌スクリューの突条の条間に攪拌リブを形設した。
【0021】
この構成によれば、現像剤が攪拌室内を流動する間に現像剤を十分に攪拌することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図1及び図2に基づき説明する。図1は現像装置の断面図、図2は攪拌スクリュー及び搬送スクリューの構造を示す正面図である。なお図2は中間部省略の形で描かれている。
【0023】
画像形成装置の現像装置1は現像容器10を備える。現像容器10は図1の紙面奥行き方向に細長い形状を有し、その長手方向を水平にして配置される。現像容器10の内部は水平な隔壁11により互いに平行な上下2段の区画に仕切られる。上方の区画が攪拌室12、下方の区画が現像室13となる。特許文献1に記載された画像形成装置と同様、現像容器10は非磁性トナーと磁性キャリアからなる2成分系の乾式現像剤を収容している。現像剤は攪拌室12と現像室13とを循環するものであり、これを可能にするため、隔壁11の両端には開口部が設けられ、攪拌室12と現像室13がそこで連通する形になっている(図2参照)。
【0024】
攪拌室12には攪拌スクリュー20が、現像室13には搬送スクリュー30が、それぞれ軸線を水平にして、且つ互いに平行に配置されている。攪拌スクリュー20と搬送スクリュー30の構造は後で詳しく説明する。
【0025】
現像室13は正面に開口部14を有する。開口部14には現像剤担持体であるマグネットローラ15が配置されている。マグネットローラ15の片側は現像室13の内部に露出し、他の片側は現像室13の外部に露出して像担持体である感光ドラム16に向き合う。マグネットローラ15と感光ドラム16とは互いに近接又は接触する位置関係にあり、磁界によりマグネットローラ15の表面に吸着されたトナーが感光ドラム16に転移して静電潜像を現像する。消費された分のトナーは図示しないトナー貯蔵室より攪拌室12に補充される。攪拌室12の上面開口を覆う蓋17にトナー補充用の開口部18が形設されている。
【0026】
攪拌スクリュー20と搬送スクリュー30は次のように設計される。すなわち、攪拌室12内における現像剤の流動速度が、現像室13内における現像剤の流動速度より遅くなるようにする。且つ、攪拌室12と現像室13との間で搬送量がほぼ同等に維持されるようにする。ここで「搬送量」とは、攪拌室12又は現像室13の特定の断面部分を単位時間に通過する現像剤の量のことをいう。
【0027】
第1実施形態においては、スクリュー形状そのものが異なっている。すなわち攪拌スクリュー20は1条ねじであり、搬送スクリュー30に比べてスクリューピッチが小さい。搬送スクリュー30は2条ねじであり、攪拌スクリュー20に比べてスクリューピッチが大きい。これにより、攪拌スクリュー20と搬送スクリュー30を同一の回転速度で回転させた場合、攪拌スクリュー20が現像剤にに与える流動速度は比較的遅く、搬送スクリュー30が現像剤に与える流動速度は比較的速くなる。
【0028】
第1実施形態では、スクリューの回転速度にも差をつける。すなわち攪拌スクリュー20の回転速度(単位時間当たりの回転数)を、搬送スクリュー30の回転速度よりも遅くする。これにより、攪拌スクリュー20が現像剤にに与える流動速度と、搬送スクリュー30が現像剤に与える流動速度との間には一層の差がつく。
【0029】
第1実施形態の構成によれば、攪拌スクリュー20と搬送スクリュー30の間のスクリューピッチの差と、攪拌スクリュー20と搬送スクリュー30の間の回転速度差により、攪拌室12における現像剤の流動速度と現像室13における現像剤の流動速度との間に十分な差をつけることができる。従って、現像剤が攪拌室12内を比較的低速で流動する間に十分な攪拌を行うことができる一方、現像剤は現像室13を比較的高速で流動するので、マグネットローラ15のうち、現像剤の供給開始箇所から離れたところに位置する部位にもトナー濃度の濃い現像剤が届く。従って、マグネットローラ15のどちら側の端に近いかによって画像濃度に差がつくということが少ない。
【0030】
ところで、搬送スクリュー30による単位時間当たり搬送量よりも攪拌スクリュー20による単位時間当たり搬送量が少ないと、搬送スクリュー30による現像剤の搬送がどこかで途切れることになる。すなわち、マグネットローラ15に現像剤が接触しない箇所が生じる。これはそのまま画像ムラとなる。
【0031】
搬送スクリュー30よりも現像剤に与える流動速度が遅いにも関わらず、現像剤の単位時間当たり搬送量を搬送スクリュー30とほぼ同等とするため、攪拌スクリュー20を次のように構成する。すなわち攪拌スクリュー20の直径を搬送スクリュー30の直径よりも大きくし、現像剤を送るねじの突条部の断面積に、現像剤の流動速度の差を補って余りある程の差をつける(図1参照)。
【0032】
このように構成することにより、攪拌スクリュー20の現像剤搬送能力を搬送スクリュー30の現像剤搬送能力とほぼ同等とし、攪拌室12から現像室13への現像剤供給を途切れさせないようにすることができる。
【0033】
図3に本発明の第2実施形態を示す。図3は図2と同じく攪拌スクリュー及び搬送スクリューの構造を示す正面図であって、中間部省略の形で描かれている。
【0034】
第2実施形態の攪拌スクリュー20と搬送スクリュー30の構造は、基本的には第1実施形態のものと変わらない。変わった点は、攪拌スクリュー20の突条の条間に適宜間隔で攪拌リブ21を形設したことである。これにより、現像剤が攪拌室12内を流動する間に現像剤を一層良く攪拌することができる。
【0035】
以上本発明の各実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、攪拌スクリューを内蔵した攪拌室と、搬送スクリューを内蔵した現像室とを互いに平行に、且つ両端において連通するように配置し、攪拌スクリューにより攪拌室内の現像剤を現像室の一端に送り込み、送り込まれた現像剤を、現像室内に露出する現像剤担持体の表面に接触させつつ搬送スクリューにより現像室の他端に送り、現像剤担持体に付着しなかった現像剤を再び攪拌室に戻すようにした現像装置において、攪拌室と現像室の間で搬送量をほぼ同等に維持しつつ、攪拌室内における現像剤の流動速度を現像室内における現像剤の流動速度よりも遅くしたから、現像剤が攪拌室内を比較的低速で流動する間に十分な攪拌を行うことができる。反面、現像剤は現像室を比較的高速で流動するので、現像剤担持体のうち、現像剤の供給開始箇所から離れたところに位置する部位にもトナー濃度の濃い現像剤が届く。従って、現像剤担持体のどちら側の端に近いかによって画像濃度に差がつくということが少ない。攪拌室と現像室の間で搬送量がほぼ同等に維持されるので、現像剤の流れに淀みが生じるということがない。そして、攪拌スクリューの直径を搬送スクリューの直径よりも大きくすることにより、現像剤の速度に違いはあるものの、攪拌スクリューの現像剤搬送能力を搬送スクリューの現像剤搬送能力とほぼ同等とし、攪拌室から現像室への現像剤供給が途切れさせないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る現像装置の断面図
【図2】第1実施形態の現像装置の攪拌スクリュー及び搬送スクリューの構造を示す正面図
【図3】本発明の第2実施形態に係る現像装置の攪拌スクリュー及び搬送スクリューの構造を示す正面図
【図4】従来の現像装置の概略構成を示す断面図
【図5】図4の現像装置の平面図
【符号の説明】
1 現像装置
10 現像容器
11 隔壁
12 攪拌室
13 現像室
14 開口部
15 マグネットローラ(現像剤担持体)
16 感光ドラム(像担持体)
20 攪拌スクリュー
21 攪拌リブ
30 搬送スクリュー

Claims (6)

  1. 攪拌スクリューを内蔵した攪拌室と、搬送スクリューを内蔵した現像室とを互いに平行に、且つ両端において連通するように配置し、前記攪拌スクリューにより前記攪拌室内の現像剤を前記現像室の一端に送り込み、送り込まれた現像剤を、この現像室内に露出する現像剤担持体の表面に接触させつつ前記搬送スクリューにより現像室の他端に送り、前記現像剤担持体に付着しなかった現像剤を再び前記攪拌室に戻すようにした現像装置において、
    前記攪拌室と現像室の間で搬送量をほぼ同等に維持しつつ、攪拌室内における現像剤の流動速度を現像室内における現像剤の流動速度よりも遅くしたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記攪拌スクリューの回転速度を、前記搬送スクリューの回転速度よりも遅くすることにより、前記現像剤の流動速度差を得ることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記攪拌スクリューのスクリューピッチを、前記搬送スクリューのスクリューピッチよりも小とすることにより、前記現像剤の流動速度差を得ることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記攪拌スクリューの回転速度を、前記搬送スクリューの回転速度よりも遅くするとともに、前記攪拌スクリューのスクリューピッチを、前記搬送スクリューのスクリューピッチよりも小とすることにより、前記現像剤の流動速度差を得ることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記攪拌スクリューの直径を前記搬送スクリューの直径よりも大きくしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記攪拌スクリューの突条の条間に攪拌リブを形設したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の現像装置。
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