JP2004233752A - 電池収納部 - Google Patents
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Abstract
【課題】形状がシンプルで、成形工程が少なく、少ない工程で組み立てることができることを課題とする。
【解決手段】筐体12には電池22が収納可能な電池収納部20が形成されており、この電池収納部20と電池蓋26とにヒンジベルト32がインサート成形されている。電池収納部20内に収納された電池22を交換する際に電池蓋26を筐体12から取り外した時、電池蓋26は筐体12にヒンジベルト32によって連結されている。したがって、電池蓋26は筐体12から離れ落ちることがないので、電池蓋26の紛失が防止できる。また、電池蓋26とヒンジベルト32と筐体12とを一体品として成形することで、筐体12に必要とされる部品点数が少なく済み、組付工数が削減されてコストダウンに繋がる。
【選択図】 図2
【解決手段】筐体12には電池22が収納可能な電池収納部20が形成されており、この電池収納部20と電池蓋26とにヒンジベルト32がインサート成形されている。電池収納部20内に収納された電池22を交換する際に電池蓋26を筐体12から取り外した時、電池蓋26は筐体12にヒンジベルト32によって連結されている。したがって、電池蓋26は筐体12から離れ落ちることがないので、電池蓋26の紛失が防止できる。また、電池蓋26とヒンジベルト32と筐体12とを一体品として成形することで、筐体12に必要とされる部品点数が少なく済み、組付工数が削減されてコストダウンに繋がる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラ等の電子機器の電池収納部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルカメラ等の電子機器は電池を電源としており、電子機器にはこの電池を収納する電池収納部が形成されている。この電池収納部に電池を収納したときに、電池蓋で電池収納部の開口部を閉じることによって電池が電子機器の外部へ飛び出ることを防ぐようになっている。
【0003】
この電池収納部内の電池を交換する場合には、電池蓋を外して電池収納部内の古い電池を取出し、新しい電池を電池収納部内に収納することで、電池交換を行う。このとき、外した電池蓋を落とすことがあり、屋外で電池蓋を落とした場合には発見することが困難で、紛失してしまうことが多い。また、電池蓋は硬質の樹脂から形成されていることが多く、落下の際に破損することもある。
【0004】
そこで、電子機器本体と電池蓋とをひも等の連結部材で連結し、電池蓋の落下を防止する方法が用いられている(特許文献1を参照)。
【0005】
図4に示すように、蓋本体104の一端から延設されたヒンジベルト106によってケース102に繋げられたヒンジ付き蓋100がある。
【0006】
このヒンジベルト106はエラストマーからなり、ヒンジベルト106の一端が蓋本体104と一体成形されている。一方、ヒンジベルト106の他端は、ケース102に設けられたヒンジ挿通部108に係止される。これによって、蓋本体104のケース102からの抜け落ちが防止されている。
【0007】
しかし、この構造においては、第1の工程で蓋本体104とヒンジベルト106とを一体成形し、第2の工程でケース102を成形しなければならず、生産上の工程数が多くなる上に、ヒンジベルト106をヒンジ挿通部108に取付ける工程が必要となる。また、蓋本体104の端部からヒンジベルト106が延出しているため、蓋本体104を閉じたとき、ヒンジベルト106が蓋本体104とケース102との連結部から逃げる構造を採る必要があるため、ヒンジ挿通部108の形状が複雑となる。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−17008号(第2−3項、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、形状がシンプルで、成形工程が少なく、少ない工程で組み立てることができる電池収納部を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の電池収納部は、カメラ本体に形成され、電池が収納可能とされた収納部と、前記収納部を覆い、該収納部の開口を閉塞する蓋部材と、前記収納部と前記蓋部材とにインサート成形され、両者を連結する弾性帯と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、カメラ本体には電池が収納可能な収納部が形成されており、この収納部と収納部を覆って開口を閉塞する蓋部材とに弾性帯がインサート成形されている。
【0012】
収納部内に収納された電池を交換する際に蓋部材をカメラ本体から取り外した時、この蓋部材はカメラ本体に弾性帯によって連結されている。したがって、蓋部材はカメラ本体から離れ落ちることがないので、蓋部材の紛失が防止できる。また、蓋部材と弾性帯とカメラ本体とを、インサート成形によって一体品として成形することで、カメラ本体に必要とされる部品点数が少なく済み、組付工数が削減されてコストダウンに繋がる。
【0013】
また、カメラ本体と蓋部材とを連結する部分に弾性帯を用いることで、蓋部材の開閉が行い易く、プラスチック材のヒンジ構造とした場合に比べて、高頻度の開閉動作による材質の劣化がない。
【0014】
請求項2に係る本発明の電池収納部は、前記弾性帯は、熱可塑性エラストマーからなることを特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、優れた耐疲労性を保有するエラストマーを収納部と蓋部材との連結部分に使用することで、蓋部材の開閉頻度が非常に多くても、材質の疲労による破損の心配がない。また、引っ張り強度にも優れるため、ある程度の引っ張り荷重が加わった場合でも、破損する恐れが少ない。
【0016】
さらに、エラストマーは被着体に強い接着力を示すのでインサート成形に適しており、樹脂製の蓋部材とカメラ本体とに一体成形する部材として最適である。
【0017】
請求項3に係る本発明の電池収納部は、前記弾性帯に形成された凸部が、前記蓋部材の表面から突出することを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、弾性帯に形成された凸部を蓋部材の表面から突出させることで、蓋部材を開閉させる時に、この凸部に指を掛けて蓋部材を開放方向または閉塞方向へ移動させることができ、これによって蓋部材の開閉が行い易くなる。また、この凸部はカメラ本体の外面に突出しているので、カメラ本体を把持する際にグリップとして使用できる。さらに、凸部はエラストマーで形成されているので滑りにくく、グリップとして最適である。また、これまでは、カメラ本体にグリップを設けたとき、グリップの外観をカメラ本体の外面と異なるように後工程で外観処理を行っていたが、そのような後工程の必要がなく、カメラ本体の形成に要する時間短縮及びコスト削減に繋がる。
【0019】
請求項4に係る本発明の電池収納部は、前記収納部は前記カメラ本体の角部に形成され、前記蓋部材の表面がカメラレンズ側にあることを特徴としている。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、カメラ本体の角部に収納部が形成されており、蓋部材の表面がカメラレンズ側にあることで、蓋部材に形成された凸部がカメラレンズ側に設けられることになる。したがって、撮影するとき指が掛かり、カメラ本体を把持し易くなる。
【0021】
請求項5に係る本発明の電池収納部は、前記蓋部材には爪部が形成され、前記収納部には前記爪部を掛止する掛止部が形成されたことを特徴としている。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、蓋部材には爪部が形成されており、収納部に形成された掛止部に掛止されるようになっている。これによって、蓋部材はカメラ本体の掛止部に爪部が掛止されてロックされた状態となり、このロック状態を解除しない限り、蓋部材が開くことがない。
【0023】
請求項6に係る本発明の電池収納部は、前記弾性帯は、前記収納部の開口が前記蓋部材で閉塞されたとき、前記収納部の開口の内側に収納されることを特徴としている。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、蓋部材によって収納部の開口が閉塞されたとき、弾性帯が収納部の開口の内側に収納されるので、カメラ本体の外観を損なうことがない。
【0025】
請求項7に係る本発明の電池収納部は、前記弾性帯は、前記蓋部材を開放方向に付勢していることを特徴としている。
【0026】
請求項7に記載の発明によれば、弾性帯はエラストマーからなり付勢力を有するので、蓋部に形成された爪部を収納部に形成された掛止部から外すだけで、蓋部材は付勢力によって開放方向へ開き、電池の出し入れを行うことが出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明のデジタルカメラ10が示されている。
【0028】
デジタルカメラ10は箱状の筐体12を有し、この筐体12の前面12Aには撮影用のレンズ14、撮影用発光部材16(ストロボ)等の部材が設けられている。また、上面にはシャッタースイッチ18が、背面には図示しない液晶ディスプレイが設けられている。
【0029】
図2に示すように、筐体12の前面12Aと一方の側面12Bとで形成される角部には、電池収納部20が形成されており、電池22が収容可能とされている。本実施形態では2本の電池22を立て向きに2本、平行となるように収納可能となっている。
【0030】
電池収納部20には、電池収納部20の開口部24の開閉を行う電池蓋26が設けられており、電池蓋26を開放させることで電池収納部20内に電池22を収納あるいは取出すことができるようになっている。また、この電池蓋26は、板部28と板部30とで垂直方向から見たときに略L字状で形成されており、それぞれ開口部24の筐体12の前面12A部分と、開口部24の筐体12の側面12B部分とを覆うことで、電池収納部20の開閉が行われる。
【0031】
一方、図2及び図3(A)に示すように、側面12B側の開口部24の垂直方向の端部には、エラストマーからなる長尺帯状のヒンジベルト32の一端がインサート成形によって一体成形されている。ヒンジベルト32は、開口部24の内側部分に設けられており、筐体12の外観を損なうことがないようにされている。また、ヒンジベルト32の幅寸法は、開口部24の垂直方向の一辺よりも小さくされ、且つ、中央部に配置され、収納部20内に収納可能となっている。
【0032】
一方、ヒンジベルト32の他端は、電池蓋26に一体となるようにインサート成形されている。これによって、筐体12と電池蓋26とは、ヒンジベルト32によって一体となっている。このとき、ヒンジベルト32は電池蓋26の内側の面と密着されており、電池蓋26の開閉操作の邪魔にならないようにされている。
【0033】
なお、ここでは、ヒンジベルト32は電池蓋26の内側の面と同一の面となるように形成したが、電池蓋26の板部28、30の板厚内に埋設するように形成しても良い。また、電池蓋26の内側の面から突出させ、電池蓋26の内側の面に凸部を形成してもよい。
【0034】
また、ヒンジベルト32の他端の先端部には凸部34が形成されている。凸部34は板部28から電池蓋26の表面側(レンズ14側)に突出しており、電池蓋26で開口部24を閉塞した場合に筐体12の外観面から突出するようになっている。これによって、この凸部34は筐体12を把持した際のグリップとなる。さらに、凸部34は角部全が円弧状に面取りされているので把持し易くなっており、この円弧状の面取りはグリップの外観を良くする効果もある。
【0035】
電池蓋26の板部30の垂直方向の端部30Aには段部36が形成されている。段部36は、開口部24を閉塞したときに内側となる面(裏面)から延設されており、筐体12の側面12Bの開口部24の内側の面に形成された凹部38に掛止されるようになっている。電池蓋26で開口部24を閉塞する際に、段部36を凹部38に引っ掛けることで、電池蓋26が筐体12から外れることなく、開口部24を閉塞する。
【0036】
また、電池蓋26の板部28の垂直方向の端部28Aの中央部分には、電池蓋26の裏面から爪部40が延設されている。一方、筐体12の前面12Aの開口部24の内側には、掛止部42が形成されており、爪部40が係合可能とされている。これによって、電池蓋26を閉じたとき、爪部40が掛止部42に係合され、電池蓋26は開口部24にロックされ、電池収納部20内の電池22が筐体12の外へ飛び出すことがないようになっている。
【0037】
次に、本実施形態のデジタルカメラ10の作用を説明する。
【0038】
デジタルカメラ10の筐体12に形成された電池収納部20に電池22を収納するときには、まず電池蓋26を図3(C)に示すように開放状態とし、電池収納部20に電池22を挿入する。
【0039】
次に、図3(A)に示すように、電池蓋26に形成された段部36を筐体12の開口部24に形成された凹部38に掛止し、段部36と凹部38とを軸として電池蓋26を回動させて開口部24を閉塞する。このとき、電池蓋26の爪部40を開口部24の掛止部42に係合させることで、電池蓋26は開口部24にロックされ、電池収納部20内に収納された電池22が電池収納部20内に収納される。
【0040】
電池収納部20内の電池22を交換する際には、図3(B)に示すように、電池蓋26の板部28の先端部分に電池収納部20側へ押し込む力を付与する。これによって電池蓋26の爪部40が掛止部42から外れると同時に、電池蓋26の段部36を開口部24の凹部38から外すことが可能となり、電池蓋26は開口部24へ移動して、開口部24を開放する。
【0041】
図2に示すように、筐体12には電池22が収納可能な電池収納部20が形成されており、この電池収納部20と電池収納部20を覆って開口部24を閉塞する電池蓋26とにヒンジベルト32がインサート成形されている。
【0042】
電池収納部20内に収納された電池22を交換する際に電池蓋26を筐体12から取り外した時、この電池蓋26は筐体12にヒンジベルト32によって連結されている。したがって、電池蓋26は筐体12から離れ落ちることがないので、電池蓋26の紛失が防止できる。また、電池蓋26とヒンジベルト32と筐体12とを、インサート成形によって一体品として成形することで、筐体12に必要とされる部品点数が少なく済み、組付工数が削減されてコストダウンに繋がる。
【0043】
また、筐体12と電池蓋26とを連結する部分にヒンジベルト32を用いることで、電池蓋26の開閉が行い易く、プラスチック材のヒンジ構造とした場合に比べて、高頻度の開閉動作による材質の劣化がない。その上、電池蓋26の開閉頻度が非常に多くても、材質の疲労による劣化の心配がなく、引っ張り強度にも優れるため、ある程度の引っ張り荷重が加わった場合でも、破損する恐れがない。
【0044】
ヒンジベルト32に形成された凸部34を電池蓋26の表面から突出させることで、電池蓋26に凸部34が形成される。この凸部34は筐体12の外面に突出しているので、筐体12を把持する際にグリップとして使用できる。また、電池蓋26を開閉させる時、この凸部34に指を掛けて開放あるいは閉塞方向へ電池蓋26を移動させればよく、これによって電池蓋26の開閉が行い易くなる。さらに、凸部34はエラストマーからなるヒンジベルト32で形成されているので滑りにくく、グリップとして最適である。
【0045】
電池蓋26には爪部40が形成されており、収納部20に形成された凹部38に掛止されるようになっている。これによって、電池蓋26は筐体12の凹部38に爪部40が掛止されてロックされた状態となり、このロック状態を解除しない限り、電池蓋26が開くことがない。
【0046】
また、ヒンジベルト32は付勢力を有するので、電池蓋26に形成された爪部40を収納部20に形成された凹部38から外すだけで、電池蓋26は付勢力によって開放方向へ開き、電池22の出し入れを行うことが出来る。
【0047】
なお、本実施形態では、開口部24の筐体12の側面12B側の垂直方向の端部にヒンジベルト32を取付けたが、ヒンジベルト32を取付ける位置は筐体12の前面12A側の垂直方向の端部でもよく、さらには開口部24の水平方向の端部に取付けてもよい。
【0048】
また、ヒンジベルト32は筐体12の外観を損ねることがないように、開口部24の内部と電池蓋26の裏面に取付けたが、筐体12の外面と電池蓋26の外面に取付けてもよい。
【0049】
さらに、本実施形態ではデジタルカメラの電池収納部として説明したが、デジタルカメラに限定されることはなく、例えば、ヘッドフォンステレオ等の音声発生装置、携帯型ゲーム機、電話機等、電池収納部を有するものであれば、同様の作用効果を得ることができる。また、電池収納部に限らず、蓋部材を備えるものであっても同様の効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、形状がシンプルで、成形工程が少なく、少ない工程で組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電池収納部の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電池収納部の電池蓋を開放した状態を示す斜視図である。
【図3】(A)本発明の実施形態に係る電池収納部の電池蓋を閉塞した状態を示す水平方向の断面図であり、(B)電池蓋を開放させようとしたときの状態を示す水平方向の断面図であり、(C)電池蓋を開放させたときの状態を示す水平方向の断面図である。
【図4】(A)従来の電池収納部の電池蓋を開放した状態を示す断面図であり、(B)電池蓋を閉塞した状態を示す断面図である。
【符号の簡単な説明】
10 デジタルカメラ
12 筐体(カメラ本体)
20 電池収納部(収納部)
22 電池
24 開口部(開口)
26 電池蓋(蓋部材)
32 ヒンジベルト(弾性帯)
34 凸部
40 爪部
42 掛止部
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラ等の電子機器の電池収納部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルカメラ等の電子機器は電池を電源としており、電子機器にはこの電池を収納する電池収納部が形成されている。この電池収納部に電池を収納したときに、電池蓋で電池収納部の開口部を閉じることによって電池が電子機器の外部へ飛び出ることを防ぐようになっている。
【0003】
この電池収納部内の電池を交換する場合には、電池蓋を外して電池収納部内の古い電池を取出し、新しい電池を電池収納部内に収納することで、電池交換を行う。このとき、外した電池蓋を落とすことがあり、屋外で電池蓋を落とした場合には発見することが困難で、紛失してしまうことが多い。また、電池蓋は硬質の樹脂から形成されていることが多く、落下の際に破損することもある。
【0004】
そこで、電子機器本体と電池蓋とをひも等の連結部材で連結し、電池蓋の落下を防止する方法が用いられている(特許文献1を参照)。
【0005】
図4に示すように、蓋本体104の一端から延設されたヒンジベルト106によってケース102に繋げられたヒンジ付き蓋100がある。
【0006】
このヒンジベルト106はエラストマーからなり、ヒンジベルト106の一端が蓋本体104と一体成形されている。一方、ヒンジベルト106の他端は、ケース102に設けられたヒンジ挿通部108に係止される。これによって、蓋本体104のケース102からの抜け落ちが防止されている。
【0007】
しかし、この構造においては、第1の工程で蓋本体104とヒンジベルト106とを一体成形し、第2の工程でケース102を成形しなければならず、生産上の工程数が多くなる上に、ヒンジベルト106をヒンジ挿通部108に取付ける工程が必要となる。また、蓋本体104の端部からヒンジベルト106が延出しているため、蓋本体104を閉じたとき、ヒンジベルト106が蓋本体104とケース102との連結部から逃げる構造を採る必要があるため、ヒンジ挿通部108の形状が複雑となる。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−17008号(第2−3項、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、形状がシンプルで、成形工程が少なく、少ない工程で組み立てることができる電池収納部を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の電池収納部は、カメラ本体に形成され、電池が収納可能とされた収納部と、前記収納部を覆い、該収納部の開口を閉塞する蓋部材と、前記収納部と前記蓋部材とにインサート成形され、両者を連結する弾性帯と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、カメラ本体には電池が収納可能な収納部が形成されており、この収納部と収納部を覆って開口を閉塞する蓋部材とに弾性帯がインサート成形されている。
【0012】
収納部内に収納された電池を交換する際に蓋部材をカメラ本体から取り外した時、この蓋部材はカメラ本体に弾性帯によって連結されている。したがって、蓋部材はカメラ本体から離れ落ちることがないので、蓋部材の紛失が防止できる。また、蓋部材と弾性帯とカメラ本体とを、インサート成形によって一体品として成形することで、カメラ本体に必要とされる部品点数が少なく済み、組付工数が削減されてコストダウンに繋がる。
【0013】
また、カメラ本体と蓋部材とを連結する部分に弾性帯を用いることで、蓋部材の開閉が行い易く、プラスチック材のヒンジ構造とした場合に比べて、高頻度の開閉動作による材質の劣化がない。
【0014】
請求項2に係る本発明の電池収納部は、前記弾性帯は、熱可塑性エラストマーからなることを特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、優れた耐疲労性を保有するエラストマーを収納部と蓋部材との連結部分に使用することで、蓋部材の開閉頻度が非常に多くても、材質の疲労による破損の心配がない。また、引っ張り強度にも優れるため、ある程度の引っ張り荷重が加わった場合でも、破損する恐れが少ない。
【0016】
さらに、エラストマーは被着体に強い接着力を示すのでインサート成形に適しており、樹脂製の蓋部材とカメラ本体とに一体成形する部材として最適である。
【0017】
請求項3に係る本発明の電池収納部は、前記弾性帯に形成された凸部が、前記蓋部材の表面から突出することを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、弾性帯に形成された凸部を蓋部材の表面から突出させることで、蓋部材を開閉させる時に、この凸部に指を掛けて蓋部材を開放方向または閉塞方向へ移動させることができ、これによって蓋部材の開閉が行い易くなる。また、この凸部はカメラ本体の外面に突出しているので、カメラ本体を把持する際にグリップとして使用できる。さらに、凸部はエラストマーで形成されているので滑りにくく、グリップとして最適である。また、これまでは、カメラ本体にグリップを設けたとき、グリップの外観をカメラ本体の外面と異なるように後工程で外観処理を行っていたが、そのような後工程の必要がなく、カメラ本体の形成に要する時間短縮及びコスト削減に繋がる。
【0019】
請求項4に係る本発明の電池収納部は、前記収納部は前記カメラ本体の角部に形成され、前記蓋部材の表面がカメラレンズ側にあることを特徴としている。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、カメラ本体の角部に収納部が形成されており、蓋部材の表面がカメラレンズ側にあることで、蓋部材に形成された凸部がカメラレンズ側に設けられることになる。したがって、撮影するとき指が掛かり、カメラ本体を把持し易くなる。
【0021】
請求項5に係る本発明の電池収納部は、前記蓋部材には爪部が形成され、前記収納部には前記爪部を掛止する掛止部が形成されたことを特徴としている。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、蓋部材には爪部が形成されており、収納部に形成された掛止部に掛止されるようになっている。これによって、蓋部材はカメラ本体の掛止部に爪部が掛止されてロックされた状態となり、このロック状態を解除しない限り、蓋部材が開くことがない。
【0023】
請求項6に係る本発明の電池収納部は、前記弾性帯は、前記収納部の開口が前記蓋部材で閉塞されたとき、前記収納部の開口の内側に収納されることを特徴としている。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、蓋部材によって収納部の開口が閉塞されたとき、弾性帯が収納部の開口の内側に収納されるので、カメラ本体の外観を損なうことがない。
【0025】
請求項7に係る本発明の電池収納部は、前記弾性帯は、前記蓋部材を開放方向に付勢していることを特徴としている。
【0026】
請求項7に記載の発明によれば、弾性帯はエラストマーからなり付勢力を有するので、蓋部に形成された爪部を収納部に形成された掛止部から外すだけで、蓋部材は付勢力によって開放方向へ開き、電池の出し入れを行うことが出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明のデジタルカメラ10が示されている。
【0028】
デジタルカメラ10は箱状の筐体12を有し、この筐体12の前面12Aには撮影用のレンズ14、撮影用発光部材16(ストロボ)等の部材が設けられている。また、上面にはシャッタースイッチ18が、背面には図示しない液晶ディスプレイが設けられている。
【0029】
図2に示すように、筐体12の前面12Aと一方の側面12Bとで形成される角部には、電池収納部20が形成されており、電池22が収容可能とされている。本実施形態では2本の電池22を立て向きに2本、平行となるように収納可能となっている。
【0030】
電池収納部20には、電池収納部20の開口部24の開閉を行う電池蓋26が設けられており、電池蓋26を開放させることで電池収納部20内に電池22を収納あるいは取出すことができるようになっている。また、この電池蓋26は、板部28と板部30とで垂直方向から見たときに略L字状で形成されており、それぞれ開口部24の筐体12の前面12A部分と、開口部24の筐体12の側面12B部分とを覆うことで、電池収納部20の開閉が行われる。
【0031】
一方、図2及び図3(A)に示すように、側面12B側の開口部24の垂直方向の端部には、エラストマーからなる長尺帯状のヒンジベルト32の一端がインサート成形によって一体成形されている。ヒンジベルト32は、開口部24の内側部分に設けられており、筐体12の外観を損なうことがないようにされている。また、ヒンジベルト32の幅寸法は、開口部24の垂直方向の一辺よりも小さくされ、且つ、中央部に配置され、収納部20内に収納可能となっている。
【0032】
一方、ヒンジベルト32の他端は、電池蓋26に一体となるようにインサート成形されている。これによって、筐体12と電池蓋26とは、ヒンジベルト32によって一体となっている。このとき、ヒンジベルト32は電池蓋26の内側の面と密着されており、電池蓋26の開閉操作の邪魔にならないようにされている。
【0033】
なお、ここでは、ヒンジベルト32は電池蓋26の内側の面と同一の面となるように形成したが、電池蓋26の板部28、30の板厚内に埋設するように形成しても良い。また、電池蓋26の内側の面から突出させ、電池蓋26の内側の面に凸部を形成してもよい。
【0034】
また、ヒンジベルト32の他端の先端部には凸部34が形成されている。凸部34は板部28から電池蓋26の表面側(レンズ14側)に突出しており、電池蓋26で開口部24を閉塞した場合に筐体12の外観面から突出するようになっている。これによって、この凸部34は筐体12を把持した際のグリップとなる。さらに、凸部34は角部全が円弧状に面取りされているので把持し易くなっており、この円弧状の面取りはグリップの外観を良くする効果もある。
【0035】
電池蓋26の板部30の垂直方向の端部30Aには段部36が形成されている。段部36は、開口部24を閉塞したときに内側となる面(裏面)から延設されており、筐体12の側面12Bの開口部24の内側の面に形成された凹部38に掛止されるようになっている。電池蓋26で開口部24を閉塞する際に、段部36を凹部38に引っ掛けることで、電池蓋26が筐体12から外れることなく、開口部24を閉塞する。
【0036】
また、電池蓋26の板部28の垂直方向の端部28Aの中央部分には、電池蓋26の裏面から爪部40が延設されている。一方、筐体12の前面12Aの開口部24の内側には、掛止部42が形成されており、爪部40が係合可能とされている。これによって、電池蓋26を閉じたとき、爪部40が掛止部42に係合され、電池蓋26は開口部24にロックされ、電池収納部20内の電池22が筐体12の外へ飛び出すことがないようになっている。
【0037】
次に、本実施形態のデジタルカメラ10の作用を説明する。
【0038】
デジタルカメラ10の筐体12に形成された電池収納部20に電池22を収納するときには、まず電池蓋26を図3(C)に示すように開放状態とし、電池収納部20に電池22を挿入する。
【0039】
次に、図3(A)に示すように、電池蓋26に形成された段部36を筐体12の開口部24に形成された凹部38に掛止し、段部36と凹部38とを軸として電池蓋26を回動させて開口部24を閉塞する。このとき、電池蓋26の爪部40を開口部24の掛止部42に係合させることで、電池蓋26は開口部24にロックされ、電池収納部20内に収納された電池22が電池収納部20内に収納される。
【0040】
電池収納部20内の電池22を交換する際には、図3(B)に示すように、電池蓋26の板部28の先端部分に電池収納部20側へ押し込む力を付与する。これによって電池蓋26の爪部40が掛止部42から外れると同時に、電池蓋26の段部36を開口部24の凹部38から外すことが可能となり、電池蓋26は開口部24へ移動して、開口部24を開放する。
【0041】
図2に示すように、筐体12には電池22が収納可能な電池収納部20が形成されており、この電池収納部20と電池収納部20を覆って開口部24を閉塞する電池蓋26とにヒンジベルト32がインサート成形されている。
【0042】
電池収納部20内に収納された電池22を交換する際に電池蓋26を筐体12から取り外した時、この電池蓋26は筐体12にヒンジベルト32によって連結されている。したがって、電池蓋26は筐体12から離れ落ちることがないので、電池蓋26の紛失が防止できる。また、電池蓋26とヒンジベルト32と筐体12とを、インサート成形によって一体品として成形することで、筐体12に必要とされる部品点数が少なく済み、組付工数が削減されてコストダウンに繋がる。
【0043】
また、筐体12と電池蓋26とを連結する部分にヒンジベルト32を用いることで、電池蓋26の開閉が行い易く、プラスチック材のヒンジ構造とした場合に比べて、高頻度の開閉動作による材質の劣化がない。その上、電池蓋26の開閉頻度が非常に多くても、材質の疲労による劣化の心配がなく、引っ張り強度にも優れるため、ある程度の引っ張り荷重が加わった場合でも、破損する恐れがない。
【0044】
ヒンジベルト32に形成された凸部34を電池蓋26の表面から突出させることで、電池蓋26に凸部34が形成される。この凸部34は筐体12の外面に突出しているので、筐体12を把持する際にグリップとして使用できる。また、電池蓋26を開閉させる時、この凸部34に指を掛けて開放あるいは閉塞方向へ電池蓋26を移動させればよく、これによって電池蓋26の開閉が行い易くなる。さらに、凸部34はエラストマーからなるヒンジベルト32で形成されているので滑りにくく、グリップとして最適である。
【0045】
電池蓋26には爪部40が形成されており、収納部20に形成された凹部38に掛止されるようになっている。これによって、電池蓋26は筐体12の凹部38に爪部40が掛止されてロックされた状態となり、このロック状態を解除しない限り、電池蓋26が開くことがない。
【0046】
また、ヒンジベルト32は付勢力を有するので、電池蓋26に形成された爪部40を収納部20に形成された凹部38から外すだけで、電池蓋26は付勢力によって開放方向へ開き、電池22の出し入れを行うことが出来る。
【0047】
なお、本実施形態では、開口部24の筐体12の側面12B側の垂直方向の端部にヒンジベルト32を取付けたが、ヒンジベルト32を取付ける位置は筐体12の前面12A側の垂直方向の端部でもよく、さらには開口部24の水平方向の端部に取付けてもよい。
【0048】
また、ヒンジベルト32は筐体12の外観を損ねることがないように、開口部24の内部と電池蓋26の裏面に取付けたが、筐体12の外面と電池蓋26の外面に取付けてもよい。
【0049】
さらに、本実施形態ではデジタルカメラの電池収納部として説明したが、デジタルカメラに限定されることはなく、例えば、ヘッドフォンステレオ等の音声発生装置、携帯型ゲーム機、電話機等、電池収納部を有するものであれば、同様の作用効果を得ることができる。また、電池収納部に限らず、蓋部材を備えるものであっても同様の効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、形状がシンプルで、成形工程が少なく、少ない工程で組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電池収納部の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電池収納部の電池蓋を開放した状態を示す斜視図である。
【図3】(A)本発明の実施形態に係る電池収納部の電池蓋を閉塞した状態を示す水平方向の断面図であり、(B)電池蓋を開放させようとしたときの状態を示す水平方向の断面図であり、(C)電池蓋を開放させたときの状態を示す水平方向の断面図である。
【図4】(A)従来の電池収納部の電池蓋を開放した状態を示す断面図であり、(B)電池蓋を閉塞した状態を示す断面図である。
【符号の簡単な説明】
10 デジタルカメラ
12 筐体(カメラ本体)
20 電池収納部(収納部)
22 電池
24 開口部(開口)
26 電池蓋(蓋部材)
32 ヒンジベルト(弾性帯)
34 凸部
40 爪部
42 掛止部
Claims (7)
- カメラ本体に形成され、電池が収納可能とされた収納部と、前記収納部を覆い、該収納部の開口を閉塞する蓋部材と、
前記収納部と前記蓋部材とにインサート成形され、両者を連結する弾性帯と、を備えたことを特徴とする電池収納部。 - 前記弾性帯は、熱可塑性エラストマーからなることを特徴とする請求項1に記載の電池収納部。
- 前記弾性帯に形成された凸部が、前記蓋部材の表面から突出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池収納部。
- 前記収納部は前記カメラ本体の角部に形成され、前記蓋部材の表面がカメラレンズ側にあることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電池収納部。
- 前記蓋部材には爪部が形成され、前記収納部には前記爪部を掛止する掛止部が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電池収納部。
- 前記弾性帯は、前記収納部の開口が前記蓋部材で閉塞されたとき、前記収納部の開口の内側に収納されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電池収納部。
- 前記弾性帯は、前記蓋部材を開放方向に付勢していることを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の電池収納部。
Priority Applications (1)
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| JP2003023477A JP2004233752A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 電池収納部 |
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Cited By (2)
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|---|---|---|---|---|
| CN105742538A (zh) * | 2016-04-14 | 2016-07-06 | 贵州大学 | 一种电芯可更换的笔记本电池 |
| CN112770562A (zh) * | 2020-12-27 | 2021-05-07 | 安徽康佳电子有限公司 | 一种带卡扣的遥控器 |
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- 2003-01-31 JP JP2003023477A patent/JP2004233752A/ja active Pending
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| CN105742538B (zh) * | 2016-04-14 | 2019-03-05 | 贵州大学 | 一种电芯可更换的笔记本电池 |
| CN112770562A (zh) * | 2020-12-27 | 2021-05-07 | 安徽康佳电子有限公司 | 一种带卡扣的遥控器 |
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