JP2004235425A - 縦型炉および半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】縦型炉に設けられた保温筒の昇温または降温の迅速化を図る。
【解決手段】冷却剤を保温筒5内に循環させる冷却管8を設け、アウタ管2内を降温時に、冷却管8内に冷却剤を流すことにより、保温筒5を強制冷却する。
【選択図】 図1
【解決手段】冷却剤を保温筒5内に循環させる冷却管8を設け、アウタ管2内を降温時に、冷却管8内に冷却剤を流すことにより、保温筒5を強制冷却する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は縦型炉および半導体装置の製造方法に関し、特に、縦型炉の保温筒の温度制御方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体製造プロセスに用いられる縦型炉では、ウェハが載置されたボートを保温筒に載せてアウタ管に挿入することにより、アウタ管の挿入口の断熱を図ることが行われている。
図5は、従来の縦型炉の概略構成を示す断面図である。
【0003】
図5において、石英製のアウタ管72には、アウタ管72内にプロセスガスを導入するガス導入管73が設けられるとともに、アウタ管72内を排気する排気管74が設けられ、アウタ管72の周囲には、アウタ管72内を加熱するヒータ77が設けられている。また、台座71上には、アウタ管72の挿入口を断熱する保温筒75が設けられるとともに、保温筒75上には、ウェハWを保持するボート76が載置されている。なお、保温筒75は、石英柱75bを介して石英円板75aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0004】
そして、アウタ管72内でウェハWの処理を行う場合、保温筒75に載置されたボート76を下降させることにより、ボート76をアウタ管72から抜き出す。そして、ボート76にウェハWを載置し、保温筒75に載置されたボート76を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート76をアウタ管72内に挿入する。
【0005】
そして、アウタ管72内を排気しながら、ヒータ77をオンすることにより、アウタ管72内を昇温させる。そして、アウタ管72内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。
そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ77をオフすることにより、アウタ管72内を降温させる。そして、アウタ管72内が所定の温度に冷却されると、保温筒75に載置されたボート76を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート76をアウタ管72内から抜き出す。
【0006】
また、特許文献1には、原料ガスを導入するためのバッフル板を保温筒に設け、原料ガスを均一に吹き出させ拡散させる方法が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−349738号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の縦型炉では、保温筒75の熱容量が大きいため、アウタ管72内の温度が下がり難く、アウタ管72の冷却時の待機時間が増大して、スループットが低下するという問題があった。また、アウタ管72内の昇温時においても同様の問題があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、保温筒の昇温または降温の迅速化を図ることが可能な縦型炉および半導体装置の製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、下方に挿入口が設けられた収容部と、ウェハを保持し、前記挿入口を介して前記収容部に挿入可能なボートと、前記ボート下に設けられ、前記収容部の挿入口を断熱する保温筒と、前記保温筒に設けられ、冷却剤を循環させる冷却管とを備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、縦型炉の冷却時に冷却剤を保温筒に循環させて、保温筒を強制冷却することができる。このため、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に降温させることが可能となり、縦型炉の降温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、前記収容部内の温度分布を計測する温度分布計測手段と、前記収容部内の温度分布が均一化されるように、前記冷却管に導入される冷却剤の流量または温度を制御する温度制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0012】
これにより、保温筒に冷却剤を循環させることで、収容部内の温度を均一に降下させることが可能となり、ウェハの熱処理条件の均一性を維持しつつ、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、前記保温筒の温度を計測する温度計測手段と、前記保温筒の温度の計測結果に基づいて、前記冷却管に導入される冷却剤の流量または温度を制御する温度制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、保温筒の温度を計測することで、保温筒の降温時間を制御することが可能となり、ウェハの熱処理条件の均一性を維持しつつ、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、下方に挿入口が設けられた収容部と、前記収容部内を加熱する第1加熱手段と、ウェハを保持し、前記挿入口を介して前記収容部に挿入可能なボートと、前記ボート下に設けられ、前記収容部の挿入口を断熱する保温筒と、前記保温筒に設けられ、前記保温筒を加熱する第2加熱手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、縦型炉の昇温時に、第2加熱手段を用いて保温筒を直接加熱することができる。このため、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に昇温させることが可能となり、縦型炉の昇温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、下方に挿入口が設けられた収容部と、前記収容部内を加熱する第1加熱手段と、ウェハを保持し、前記挿入口を介して前記収容部に挿入可能なボートと、前記ボート下に設けられ、前記収容部の挿入口を断熱する保温筒と、前記保温筒に設けられ、前記保温筒を加熱する第2加熱手段と、前記保温筒に設けられ、冷却剤を循環させる冷却管とを備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、縦型炉の昇温時に、第2加熱手段を用いて保温筒を直接加熱することが可能となるとともに、縦型炉の冷却時に冷却剤を保温筒に循環させて、保温筒を強制冷却することができる。このため、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に昇温させたり、降温させたりすることが可能となり、縦型炉の昇温時および降温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
【0016】
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、ウェハをボートに載置する工程と、前記ウェハが載置されたボートを保温筒とともに収容部内に挿入する工程と、前記ボートが挿入された収容部内を昇温させる工程と、前記保温筒に冷却剤を流しながら、前記ボートが挿入された収容部内を降温させる工程と、降温された保温筒をウェハが載置されたボートとともに、前記収容部から抜き出す工程とを備えることを特徴とする。
【0017】
これにより、保温筒に冷却剤を流しながら、収容部内を降温させることが可能となり、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に降温させることを可能として、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、ウェハをボートに載置する工程と、前記ウェハが載置されたボートを保温筒とともに収容部内に挿入する工程と、前記保温筒内で発熱させながら、前記ボートが挿入された収容部内を昇温させる工程と、前記ボートが挿入された収容部内を降温させる工程と、降温された保温筒をウェハが載置されたボートとともに、前記収容部から抜き出す工程とを備えることを特徴とする。
【0018】
これにより、保温筒内で発熱させながら、収容部内を昇温させることが可能となり、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に昇温させることを可能として、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、ウェハをボートに載置する工程と、前記ウェハが載置されたボートを保温筒とともに収容部内に挿入する工程と、前記保温筒内で発熱させながら、前記ボートが挿入された収容部内を昇温させる工程と、前記保温筒に冷却剤を流しながら、前記ボートが挿入された収容部内を降温させる工程と、降温された保温筒をウェハが載置されたボートとともに、前記収容部から抜き出す工程とを備えることを特徴とする。
【0019】
これにより、保温筒内で発熱させながら、収容部内を昇温させることが可能となるとともに、保温筒に冷却剤を流しながら、収容部内を降温させることが可能となり、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に昇降温させることを可能として、スループットを向上させることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る縦型炉およびその温度制御方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図である。
図1において、石英製のアウタ管2には、アウタ管2内にプロセスガスを導入するガス導入管3が設けられるとともに、アウタ管2内を排気する排気管4が設けられ、アウタ管2の周囲には、アウタ管2内を加熱するヒータ7が設けられている。また、台座1上には、アウタ管2の挿入口を断熱する保温筒5が設けられるとともに、保温筒5上には、ウェハWを保持するボート6が載置されている。なお、保温筒5は、石英柱5bを介して石英円板5aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0021】
さらに、保温筒5には、冷却剤を保温筒5内に循環させる冷却管8が設けられている。ここで、冷却管8は、例えば、石英で構成することができる。また、冷却剤としては、冷却ガスまたは冷却液を用いることができ、冷却ガスとしては、例えば、窒素やヘリウムなどの不活性ガスを用いることができ、冷却液としては、例えば、冷却水などを用いることができる。また、冷却管8を保温筒5に設ける場合、石英柱5bの内側あるいは外側に冷却管8を螺旋状に配管することができる。あるいは、冷却剤を流すための溝を石英円板5aまたは石英柱5b内に埋め込むようにしてもよい。
【0022】
そして、アウタ管2内でウェハWの処理を行う場合、保温筒5に載置されたボート6を下降させることにより、ボート6をアウタ管2から抜き出す。そして、ボート6にウェハWを載置し、保温筒5に載置されたボート6を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート6をアウタ管2内に挿入する。
そして、アウタ管2内を排気しながら、ヒータ7をオンすることにより、アウタ管2内を昇温させる。そして、アウタ管2内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。
【0023】
そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ7をオフして、アウタ管2内を降温させながら、冷却管8内に冷却剤を流す。そして、アウタ管2内が所定の温度に冷却されると、保温筒5に載置されたボート6を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート6をアウタ管2内から抜き出す。
ここで、アウタ管2内の降温時に冷却剤を冷却管8内に流すことにより、アウタ管2内の冷却時に冷却剤を保温筒5に循環させて、保温筒5を強制冷却することができる。このため、保温筒5の熱容量が大きい場合においても、保温筒5を迅速に降温させることが可能となり、アウタ管2内の降温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
【0024】
図2は、本発明の第2実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図である。
図2において、石英製のアウタ管12には、アウタ管12内にプロセスガスを導入するガス導入管13が設けられるとともに、アウタ管12内を排気する排気管14が設けられている。また、アウタ管12には、アウタ管12内の温度分布を計測する複数の熱電対19a〜19dが設けられるとともに、アウタ管12の周囲には、アウタ管12内を加熱するヒータ17が設けられている。また、台座11上には、アウタ管12の挿入口を断熱する保温筒15が設けられるとともに、保温筒15上には、ウェハWを保持するボート16が載置されている。なお、保温筒15は、石英柱15bを介して石英円板15aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0025】
さらに、保温筒15には、冷却剤を保温筒15内に循環させる冷却管18が設けられ、冷却管18には、冷却剤の流量を調整する流量調整バルブ20が設けられるとともに、冷却剤を冷却管18内に循環させるポンプ21が設けられている。また、縦型炉には、熱電対19a〜19dによるアウタ管12内の温度分布の計測結果に基づいて、冷却管18に設けられた流量調整バルブ20およびポンプ21の動作を制御する温度制御部22が設けられている。
【0026】
そして、アウタ管12内でウェハWの処理を行う場合、保温筒15に載置されたボート16を下降させることにより、ボート16をアウタ管12から抜き出す。そして、ボート16にウェハWを載置し、保温筒15に載置されたボート16を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート16をアウタ管12内に挿入する。
【0027】
そして、アウタ管12内を排気しながら、ヒータ17をオンすることにより、アウタ管12内を昇温させる。そして、アウタ管12内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。
そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ17をオフすることにより、アウタ管12内を降温させる。ここで、熱電対19a〜19dは、アウタ管12内の温度分布を計測し、その計測結果を温度制御部22に送る。そして、温度制御部22は、熱電対19a〜19dから送られた温度分布の計測結果に基づいて、流量調整バルブ20およびポンプ21の動作を制御し、冷却管18内に冷却剤を循環させることにより、保温筒15を強制冷却する。
【0028】
ここで、温度制御部22は、アウタ管12内が均一に降温されるように、冷却管18内に循環される冷却剤の流量を制御することができる。すなわち、保温筒15の熱容量が大きいため、ヒータ17をオフすると、アウタ管12の上部の方から温度が下がり始め、降温時のアウタ管12内の温度分布に偏りが発生する。このため、温度制御部22は、降温時のアウタ管12内の温度分布の偏りを検知すると、冷却管18内に循環される冷却剤の流量を増加させることにより、アウタ管12の下部の降温速度を増加させ、アウタ管12内の温度分布の偏りを低減させる。
【0029】
そして、アウタ管12内が所定の温度に冷却されると、保温筒15に載置されたボート16を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート16をアウタ管12内から抜き出す。
これにより、保温筒15に冷却剤を循環させることで、アウタ管12内の降温速度の均一化を図ることが可能となり、ウェハWの熱処理条件の均一性を維持しつつ、スループットを向上させることが可能となる。
【0030】
図3は、本発明の第3実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図である。
図3において、石英製のアウタ管32には、アウタ管32内にプロセスガスを導入するガス導入管33が設けられるとともに、アウタ管32内を排気する排気管34が設けられ、アウタ管32の周囲には、アウタ管32内を加熱するヒータ37が設けられている。また、台座31上には、アウタ管32の挿入口を断熱する保温筒35が設けられるとともに、保温筒35には、保温筒35の温度を計測する熱電対39が設けられ、保温筒35上には、ウェハWを保持するボート36が載置されている。なお、保温筒35は、石英柱35bを介して石英円板35aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0031】
さらに、保温筒35には、冷却剤を保温筒35内に循環させる冷却管38が設けられ、冷却管38には、冷却剤の流量を調整する流量調整バルブ40が設けられるとともに、冷却剤を冷却管38内に循環させるポンプ41が設けられている。また、縦型炉には、熱電対39による保温筒35の温度計測結果に基づいて、冷却管38に設けられた流量調整バルブ40およびポンプ41の動作を制御する温度制御部42が設けられている。
【0032】
そして、アウタ管32内でウェハWの処理を行う場合、保温筒35に載置されたボート36を下降させることにより、ボート36をアウタ管32から抜き出す。そして、ボート36にウェハWを載置し、保温筒35に載置されたボート36を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート36をアウタ管32内に挿入する。
【0033】
そして、アウタ管32内を排気しながら、ヒータ37をオンすることにより、アウタ管32内を昇温させる。アウタ管32内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。
そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ37をオフすることにより、アウタ管32内を降温させる。ここで、熱電対39は、保温筒35の温度を計測し、その計測結果を温度制御部42に送る。そして、温度制御部42は、熱電対39から送られた温度計測結果に基づいて、流量調整バルブ40およびポンプ41の動作を制御し、冷却管38内に冷却剤を循環させることにより、保温筒35を強制冷却する。
【0034】
そして、アウタ管32内が所定の温度に冷却されると、保温筒35に載置されたボート36を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート36をアウタ管32内から抜き出す。
これにより、保温筒35の温度を計測することで、保温筒35の降温時間を制御することが可能となり、ウェハの熱処理条件の均一性を維持しつつ、スループットを向上させることが可能となる。
【0035】
図4は、本発明の第4実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図である。
図4において、石英製のアウタ管52には、アウタ管52内にプロセスガスを導入するガス導入管53が設けられるとともに、アウタ管52内を排気する排気管54が設けられ、アウタ管52の周囲には、アウタ管52内を加熱するヒータ57が設けられている。また、台座51上には、アウタ管52の挿入口を断熱する保温筒55が設けられるとともに、保温筒55上には、ウェハWを保持するボート56が載置されている。なお、保温筒55は、石英柱55bを介して石英円板55aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0036】
また、保温筒55には、冷却剤を保温筒55内に循環させる冷却管58が設けられるとともに、保温筒55を加熱するヒータ59が設けられ、ヒータ59は、ヒータ59に流れる電流を制御する加熱制御部60に接続されている。ここで、冷却管58は、例えば、石英で構成することができる。また、冷却剤としては、冷却ガスまたは冷却液を用いることができ、冷却ガスとしては、例えば、窒素やヘリウムなどの不活性ガスを用いることができ、冷却液としては、例えば、冷却水などを用いることができる。また、冷却管58を保温筒55に設ける場合、石英柱55bの内側あるいは外側に冷却管58を螺旋状に配管することができる。あるいは、冷却剤を流すための溝を石英円板5aまたは石英柱5b内に埋め込むようにしてもよい。また、ヒータ59を保温筒55に設ける場合、石英柱55bの内側あるいは外側にヒータ59を螺旋状に巻き付けることができる。あるいは、石英円板55aまたは石英柱55b内にヒータ59を埋め込むようにしてもよい。
【0037】
そして、アウタ管52内でウェハWの処理を行う場合、保温筒55に載置されたボート56を下降させることにより、ボート56をアウタ管52から抜き出す。そして、ボート56にウェハWを載置し、保温筒55に載置されたボート56を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート56をアウタ管52内に挿入する。
【0038】
そして、アウタ管52内を排気しながら、ヒータ57をオンすることにより、アウタ管52内を昇温させる。また、アウタ管52内の昇温時に、ヒータ59をオンし、ヒータ59からの熱により保温筒55を加熱する。ここで、加熱制御部60は、ヒータ59を発熱させる場合、アウタ管52内が均一に昇温されるように、ヒータ59に流れる電流を制御するようにしてもよい。
【0039】
すなわち、保温筒55の熱容量が大きいため、ヒータ57をオンすると、アウタ管52の上部の方から温度が上がり始め、昇降時のアウタ管52内の温度分布に偏りが発生する。このため、加熱制御部60は、昇温時のアウタ管52内の温度分布の偏りを検知すると、ヒータ59に流れる電流を増加させることにより、アウタ管52の下部の昇温速度を増加させ、アウタ管52内の温度分布の偏りを低減させることができる。
【0040】
そして、アウタ管52内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ57をオフして、アウタ管52内を降温させながら、冷却管58内に冷却剤を流す。そして、アウタ管52内が所定の温度に冷却されると、保温筒55に載置されたボート56を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート56をアウタ管52内から抜き出す。
【0041】
これにより、縦型炉の昇温時に、ヒータ59を用いて保温筒55を直接加熱することが可能となるとともに、縦型炉の冷却時に冷却剤を保温筒55に循環させて、保温筒55を強制冷却することができる。このため、保温筒55の熱容量が大きい場合においても、保温筒55を迅速に昇温させたり、降温させたりすることが可能となり、縦型炉の昇温時および降温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
【0042】
なお、図4の実施形態では、冷却管58およびヒータ59の双方を保温筒55に設ける方法について説明したが、ヒータ59のみを保温筒55に設けるようにしてもよい。また、図2、3に示したように、熱電対19a〜19dまたは熱電対39をアウタ管52または保温筒55にそれぞれ設け、熱電対19a〜19dまたは熱電対39の温度計測結果に基づいて、ヒータ59の通電時間や発熱量を制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図。
【図2】第2実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図。
【図3】第3実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図。
【図4】第4実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図。
【図5】従来の縦型炉の概略構成を示す断面図。
【符号の説明】
1、11、31、51 台座、2、12、32、52 アウタ管、3、13、33、53 ガス導入管、4、14、34、54 排気管、5、15、35、55 保温筒、5a、15a、35a、55a 石英円板 5b、15b、35b、55b 石英柱、6、16、36、56 ボート、7、17、37、57、59 ヒータ、8、18、38、58 冷却剤導入管、19a〜19d、39 熱電対、20、40 流量調整バルブ、21、41 ポンプ、22、42 温度制御部、60 加熱制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は縦型炉および半導体装置の製造方法に関し、特に、縦型炉の保温筒の温度制御方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体製造プロセスに用いられる縦型炉では、ウェハが載置されたボートを保温筒に載せてアウタ管に挿入することにより、アウタ管の挿入口の断熱を図ることが行われている。
図5は、従来の縦型炉の概略構成を示す断面図である。
【0003】
図5において、石英製のアウタ管72には、アウタ管72内にプロセスガスを導入するガス導入管73が設けられるとともに、アウタ管72内を排気する排気管74が設けられ、アウタ管72の周囲には、アウタ管72内を加熱するヒータ77が設けられている。また、台座71上には、アウタ管72の挿入口を断熱する保温筒75が設けられるとともに、保温筒75上には、ウェハWを保持するボート76が載置されている。なお、保温筒75は、石英柱75bを介して石英円板75aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0004】
そして、アウタ管72内でウェハWの処理を行う場合、保温筒75に載置されたボート76を下降させることにより、ボート76をアウタ管72から抜き出す。そして、ボート76にウェハWを載置し、保温筒75に載置されたボート76を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート76をアウタ管72内に挿入する。
【0005】
そして、アウタ管72内を排気しながら、ヒータ77をオンすることにより、アウタ管72内を昇温させる。そして、アウタ管72内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。
そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ77をオフすることにより、アウタ管72内を降温させる。そして、アウタ管72内が所定の温度に冷却されると、保温筒75に載置されたボート76を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート76をアウタ管72内から抜き出す。
【0006】
また、特許文献1には、原料ガスを導入するためのバッフル板を保温筒に設け、原料ガスを均一に吹き出させ拡散させる方法が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−349738号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の縦型炉では、保温筒75の熱容量が大きいため、アウタ管72内の温度が下がり難く、アウタ管72の冷却時の待機時間が増大して、スループットが低下するという問題があった。また、アウタ管72内の昇温時においても同様の問題があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、保温筒の昇温または降温の迅速化を図ることが可能な縦型炉および半導体装置の製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、下方に挿入口が設けられた収容部と、ウェハを保持し、前記挿入口を介して前記収容部に挿入可能なボートと、前記ボート下に設けられ、前記収容部の挿入口を断熱する保温筒と、前記保温筒に設けられ、冷却剤を循環させる冷却管とを備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、縦型炉の冷却時に冷却剤を保温筒に循環させて、保温筒を強制冷却することができる。このため、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に降温させることが可能となり、縦型炉の降温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、前記収容部内の温度分布を計測する温度分布計測手段と、前記収容部内の温度分布が均一化されるように、前記冷却管に導入される冷却剤の流量または温度を制御する温度制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0012】
これにより、保温筒に冷却剤を循環させることで、収容部内の温度を均一に降下させることが可能となり、ウェハの熱処理条件の均一性を維持しつつ、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、前記保温筒の温度を計測する温度計測手段と、前記保温筒の温度の計測結果に基づいて、前記冷却管に導入される冷却剤の流量または温度を制御する温度制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、保温筒の温度を計測することで、保温筒の降温時間を制御することが可能となり、ウェハの熱処理条件の均一性を維持しつつ、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、下方に挿入口が設けられた収容部と、前記収容部内を加熱する第1加熱手段と、ウェハを保持し、前記挿入口を介して前記収容部に挿入可能なボートと、前記ボート下に設けられ、前記収容部の挿入口を断熱する保温筒と、前記保温筒に設けられ、前記保温筒を加熱する第2加熱手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、縦型炉の昇温時に、第2加熱手段を用いて保温筒を直接加熱することができる。このため、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に昇温させることが可能となり、縦型炉の昇温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る縦型炉によれば、下方に挿入口が設けられた収容部と、前記収容部内を加熱する第1加熱手段と、ウェハを保持し、前記挿入口を介して前記収容部に挿入可能なボートと、前記ボート下に設けられ、前記収容部の挿入口を断熱する保温筒と、前記保温筒に設けられ、前記保温筒を加熱する第2加熱手段と、前記保温筒に設けられ、冷却剤を循環させる冷却管とを備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、縦型炉の昇温時に、第2加熱手段を用いて保温筒を直接加熱することが可能となるとともに、縦型炉の冷却時に冷却剤を保温筒に循環させて、保温筒を強制冷却することができる。このため、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に昇温させたり、降温させたりすることが可能となり、縦型炉の昇温時および降温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
【0016】
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、ウェハをボートに載置する工程と、前記ウェハが載置されたボートを保温筒とともに収容部内に挿入する工程と、前記ボートが挿入された収容部内を昇温させる工程と、前記保温筒に冷却剤を流しながら、前記ボートが挿入された収容部内を降温させる工程と、降温された保温筒をウェハが載置されたボートとともに、前記収容部から抜き出す工程とを備えることを特徴とする。
【0017】
これにより、保温筒に冷却剤を流しながら、収容部内を降温させることが可能となり、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に降温させることを可能として、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、ウェハをボートに載置する工程と、前記ウェハが載置されたボートを保温筒とともに収容部内に挿入する工程と、前記保温筒内で発熱させながら、前記ボートが挿入された収容部内を昇温させる工程と、前記ボートが挿入された収容部内を降温させる工程と、降温された保温筒をウェハが載置されたボートとともに、前記収容部から抜き出す工程とを備えることを特徴とする。
【0018】
これにより、保温筒内で発熱させながら、収容部内を昇温させることが可能となり、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に昇温させることを可能として、スループットを向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、ウェハをボートに載置する工程と、前記ウェハが載置されたボートを保温筒とともに収容部内に挿入する工程と、前記保温筒内で発熱させながら、前記ボートが挿入された収容部内を昇温させる工程と、前記保温筒に冷却剤を流しながら、前記ボートが挿入された収容部内を降温させる工程と、降温された保温筒をウェハが載置されたボートとともに、前記収容部から抜き出す工程とを備えることを特徴とする。
【0019】
これにより、保温筒内で発熱させながら、収容部内を昇温させることが可能となるとともに、保温筒に冷却剤を流しながら、収容部内を降温させることが可能となり、保温筒の熱容量が大きい場合においても、保温筒を迅速に昇降温させることを可能として、スループットを向上させることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る縦型炉およびその温度制御方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図である。
図1において、石英製のアウタ管2には、アウタ管2内にプロセスガスを導入するガス導入管3が設けられるとともに、アウタ管2内を排気する排気管4が設けられ、アウタ管2の周囲には、アウタ管2内を加熱するヒータ7が設けられている。また、台座1上には、アウタ管2の挿入口を断熱する保温筒5が設けられるとともに、保温筒5上には、ウェハWを保持するボート6が載置されている。なお、保温筒5は、石英柱5bを介して石英円板5aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0021】
さらに、保温筒5には、冷却剤を保温筒5内に循環させる冷却管8が設けられている。ここで、冷却管8は、例えば、石英で構成することができる。また、冷却剤としては、冷却ガスまたは冷却液を用いることができ、冷却ガスとしては、例えば、窒素やヘリウムなどの不活性ガスを用いることができ、冷却液としては、例えば、冷却水などを用いることができる。また、冷却管8を保温筒5に設ける場合、石英柱5bの内側あるいは外側に冷却管8を螺旋状に配管することができる。あるいは、冷却剤を流すための溝を石英円板5aまたは石英柱5b内に埋め込むようにしてもよい。
【0022】
そして、アウタ管2内でウェハWの処理を行う場合、保温筒5に載置されたボート6を下降させることにより、ボート6をアウタ管2から抜き出す。そして、ボート6にウェハWを載置し、保温筒5に載置されたボート6を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート6をアウタ管2内に挿入する。
そして、アウタ管2内を排気しながら、ヒータ7をオンすることにより、アウタ管2内を昇温させる。そして、アウタ管2内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。
【0023】
そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ7をオフして、アウタ管2内を降温させながら、冷却管8内に冷却剤を流す。そして、アウタ管2内が所定の温度に冷却されると、保温筒5に載置されたボート6を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート6をアウタ管2内から抜き出す。
ここで、アウタ管2内の降温時に冷却剤を冷却管8内に流すことにより、アウタ管2内の冷却時に冷却剤を保温筒5に循環させて、保温筒5を強制冷却することができる。このため、保温筒5の熱容量が大きい場合においても、保温筒5を迅速に降温させることが可能となり、アウタ管2内の降温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
【0024】
図2は、本発明の第2実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図である。
図2において、石英製のアウタ管12には、アウタ管12内にプロセスガスを導入するガス導入管13が設けられるとともに、アウタ管12内を排気する排気管14が設けられている。また、アウタ管12には、アウタ管12内の温度分布を計測する複数の熱電対19a〜19dが設けられるとともに、アウタ管12の周囲には、アウタ管12内を加熱するヒータ17が設けられている。また、台座11上には、アウタ管12の挿入口を断熱する保温筒15が設けられるとともに、保温筒15上には、ウェハWを保持するボート16が載置されている。なお、保温筒15は、石英柱15bを介して石英円板15aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0025】
さらに、保温筒15には、冷却剤を保温筒15内に循環させる冷却管18が設けられ、冷却管18には、冷却剤の流量を調整する流量調整バルブ20が設けられるとともに、冷却剤を冷却管18内に循環させるポンプ21が設けられている。また、縦型炉には、熱電対19a〜19dによるアウタ管12内の温度分布の計測結果に基づいて、冷却管18に設けられた流量調整バルブ20およびポンプ21の動作を制御する温度制御部22が設けられている。
【0026】
そして、アウタ管12内でウェハWの処理を行う場合、保温筒15に載置されたボート16を下降させることにより、ボート16をアウタ管12から抜き出す。そして、ボート16にウェハWを載置し、保温筒15に載置されたボート16を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート16をアウタ管12内に挿入する。
【0027】
そして、アウタ管12内を排気しながら、ヒータ17をオンすることにより、アウタ管12内を昇温させる。そして、アウタ管12内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。
そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ17をオフすることにより、アウタ管12内を降温させる。ここで、熱電対19a〜19dは、アウタ管12内の温度分布を計測し、その計測結果を温度制御部22に送る。そして、温度制御部22は、熱電対19a〜19dから送られた温度分布の計測結果に基づいて、流量調整バルブ20およびポンプ21の動作を制御し、冷却管18内に冷却剤を循環させることにより、保温筒15を強制冷却する。
【0028】
ここで、温度制御部22は、アウタ管12内が均一に降温されるように、冷却管18内に循環される冷却剤の流量を制御することができる。すなわち、保温筒15の熱容量が大きいため、ヒータ17をオフすると、アウタ管12の上部の方から温度が下がり始め、降温時のアウタ管12内の温度分布に偏りが発生する。このため、温度制御部22は、降温時のアウタ管12内の温度分布の偏りを検知すると、冷却管18内に循環される冷却剤の流量を増加させることにより、アウタ管12の下部の降温速度を増加させ、アウタ管12内の温度分布の偏りを低減させる。
【0029】
そして、アウタ管12内が所定の温度に冷却されると、保温筒15に載置されたボート16を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート16をアウタ管12内から抜き出す。
これにより、保温筒15に冷却剤を循環させることで、アウタ管12内の降温速度の均一化を図ることが可能となり、ウェハWの熱処理条件の均一性を維持しつつ、スループットを向上させることが可能となる。
【0030】
図3は、本発明の第3実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図である。
図3において、石英製のアウタ管32には、アウタ管32内にプロセスガスを導入するガス導入管33が設けられるとともに、アウタ管32内を排気する排気管34が設けられ、アウタ管32の周囲には、アウタ管32内を加熱するヒータ37が設けられている。また、台座31上には、アウタ管32の挿入口を断熱する保温筒35が設けられるとともに、保温筒35には、保温筒35の温度を計測する熱電対39が設けられ、保温筒35上には、ウェハWを保持するボート36が載置されている。なお、保温筒35は、石英柱35bを介して石英円板35aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0031】
さらに、保温筒35には、冷却剤を保温筒35内に循環させる冷却管38が設けられ、冷却管38には、冷却剤の流量を調整する流量調整バルブ40が設けられるとともに、冷却剤を冷却管38内に循環させるポンプ41が設けられている。また、縦型炉には、熱電対39による保温筒35の温度計測結果に基づいて、冷却管38に設けられた流量調整バルブ40およびポンプ41の動作を制御する温度制御部42が設けられている。
【0032】
そして、アウタ管32内でウェハWの処理を行う場合、保温筒35に載置されたボート36を下降させることにより、ボート36をアウタ管32から抜き出す。そして、ボート36にウェハWを載置し、保温筒35に載置されたボート36を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート36をアウタ管32内に挿入する。
【0033】
そして、アウタ管32内を排気しながら、ヒータ37をオンすることにより、アウタ管32内を昇温させる。アウタ管32内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。
そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ37をオフすることにより、アウタ管32内を降温させる。ここで、熱電対39は、保温筒35の温度を計測し、その計測結果を温度制御部42に送る。そして、温度制御部42は、熱電対39から送られた温度計測結果に基づいて、流量調整バルブ40およびポンプ41の動作を制御し、冷却管38内に冷却剤を循環させることにより、保温筒35を強制冷却する。
【0034】
そして、アウタ管32内が所定の温度に冷却されると、保温筒35に載置されたボート36を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート36をアウタ管32内から抜き出す。
これにより、保温筒35の温度を計測することで、保温筒35の降温時間を制御することが可能となり、ウェハの熱処理条件の均一性を維持しつつ、スループットを向上させることが可能となる。
【0035】
図4は、本発明の第4実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図である。
図4において、石英製のアウタ管52には、アウタ管52内にプロセスガスを導入するガス導入管53が設けられるとともに、アウタ管52内を排気する排気管54が設けられ、アウタ管52の周囲には、アウタ管52内を加熱するヒータ57が設けられている。また、台座51上には、アウタ管52の挿入口を断熱する保温筒55が設けられるとともに、保温筒55上には、ウェハWを保持するボート56が載置されている。なお、保温筒55は、石英柱55bを介して石英円板55aを重ね合わせることにより構成することができる。
【0036】
また、保温筒55には、冷却剤を保温筒55内に循環させる冷却管58が設けられるとともに、保温筒55を加熱するヒータ59が設けられ、ヒータ59は、ヒータ59に流れる電流を制御する加熱制御部60に接続されている。ここで、冷却管58は、例えば、石英で構成することができる。また、冷却剤としては、冷却ガスまたは冷却液を用いることができ、冷却ガスとしては、例えば、窒素やヘリウムなどの不活性ガスを用いることができ、冷却液としては、例えば、冷却水などを用いることができる。また、冷却管58を保温筒55に設ける場合、石英柱55bの内側あるいは外側に冷却管58を螺旋状に配管することができる。あるいは、冷却剤を流すための溝を石英円板5aまたは石英柱5b内に埋め込むようにしてもよい。また、ヒータ59を保温筒55に設ける場合、石英柱55bの内側あるいは外側にヒータ59を螺旋状に巻き付けることができる。あるいは、石英円板55aまたは石英柱55b内にヒータ59を埋め込むようにしてもよい。
【0037】
そして、アウタ管52内でウェハWの処理を行う場合、保温筒55に載置されたボート56を下降させることにより、ボート56をアウタ管52から抜き出す。そして、ボート56にウェハWを載置し、保温筒55に載置されたボート56を上昇させることにより、ウェハWが載置されたボート56をアウタ管52内に挿入する。
【0038】
そして、アウタ管52内を排気しながら、ヒータ57をオンすることにより、アウタ管52内を昇温させる。また、アウタ管52内の昇温時に、ヒータ59をオンし、ヒータ59からの熱により保温筒55を加熱する。ここで、加熱制御部60は、ヒータ59を発熱させる場合、アウタ管52内が均一に昇温されるように、ヒータ59に流れる電流を制御するようにしてもよい。
【0039】
すなわち、保温筒55の熱容量が大きいため、ヒータ57をオンすると、アウタ管52の上部の方から温度が上がり始め、昇降時のアウタ管52内の温度分布に偏りが発生する。このため、加熱制御部60は、昇温時のアウタ管52内の温度分布の偏りを検知すると、ヒータ59に流れる電流を増加させることにより、アウタ管52の下部の昇温速度を増加させ、アウタ管52内の温度分布の偏りを低減させることができる。
【0040】
そして、アウタ管52内が所定の温度に達すると、必要に応じてプロセスガスを流しながら、ウェハWの成膜処理やアニール処理などを行う。そして、ウェハWの処理が終了すると、ヒータ57をオフして、アウタ管52内を降温させながら、冷却管58内に冷却剤を流す。そして、アウタ管52内が所定の温度に冷却されると、保温筒55に載置されたボート56を下降させることにより、ウェハWが載置されたボート56をアウタ管52内から抜き出す。
【0041】
これにより、縦型炉の昇温時に、ヒータ59を用いて保温筒55を直接加熱することが可能となるとともに、縦型炉の冷却時に冷却剤を保温筒55に循環させて、保温筒55を強制冷却することができる。このため、保温筒55の熱容量が大きい場合においても、保温筒55を迅速に昇温させたり、降温させたりすることが可能となり、縦型炉の昇温時および降温時の待機時間を低減させて、スループットを向上させることが可能となる。
【0042】
なお、図4の実施形態では、冷却管58およびヒータ59の双方を保温筒55に設ける方法について説明したが、ヒータ59のみを保温筒55に設けるようにしてもよい。また、図2、3に示したように、熱電対19a〜19dまたは熱電対39をアウタ管52または保温筒55にそれぞれ設け、熱電対19a〜19dまたは熱電対39の温度計測結果に基づいて、ヒータ59の通電時間や発熱量を制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図。
【図2】第2実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図。
【図3】第3実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図。
【図4】第4実施形態に係る縦型炉の概略構成を示す断面図。
【図5】従来の縦型炉の概略構成を示す断面図。
【符号の説明】
1、11、31、51 台座、2、12、32、52 アウタ管、3、13、33、53 ガス導入管、4、14、34、54 排気管、5、15、35、55 保温筒、5a、15a、35a、55a 石英円板 5b、15b、35b、55b 石英柱、6、16、36、56 ボート、7、17、37、57、59 ヒータ、8、18、38、58 冷却剤導入管、19a〜19d、39 熱電対、20、40 流量調整バルブ、21、41 ポンプ、22、42 温度制御部、60 加熱制御部
Claims (8)
- 下方に挿入口が設けられた収容部と、
ウェハを保持し、前記挿入口を介して前記収容部に挿入可能なボートと、
前記ボート下に設けられ、前記収容部の挿入口を断熱する保温筒と、
前記保温筒に設けられ、冷却剤を循環させる冷却管とを備えることを特徴とする縦型炉。 - 前記収容部内の温度分布を計測する温度分布計測手段と、
前記収容部内の温度分布が均一化されるように、前記冷却管に導入される冷却剤の流量または温度を制御する温度制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の縦型炉。 - 前記保温筒の温度を計測する温度計測手段と、
前記保温筒の温度の計測結果に基づいて、前記冷却管に導入される冷却剤の流量または温度を制御する温度制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の縦型炉。 - 下方に挿入口が設けられた収容部と、
前記収容部内を加熱する第1加熱手段と、
ウェハを保持し、前記挿入口を介して前記収容部に挿入可能なボートと、
前記ボート下に設けられ、前記収容部の挿入口を断熱する保温筒と、
前記保温筒に設けられ、前記保温筒を加熱する第2加熱手段とを備えることを特徴とする縦型炉。 - 下方に挿入口が設けられた収容部と、
前記収容部内を加熱する第1加熱手段と、
ウェハを保持し、前記挿入口を介して前記収容部に挿入可能なボートと、
前記ボート下に設けられ、前記収容部の挿入口を断熱する保温筒と、
前記保温筒に設けられ、前記保温筒を加熱する第2加熱手段と、
前記保温筒に設けられ、冷却剤を循環させる冷却管とを備えることを特徴とする縦型炉。 - ウェハをボートに載置する工程と、
前記ウェハが載置されたボートを保温筒とともに収容部内に挿入する工程と、
前記ボートが挿入された収容部内を昇温させる工程と、
前記保温筒に冷却剤を流しながら、前記ボートが挿入された収容部内を降温させる工程と、
降温された保温筒をウェハが載置されたボートとともに、前記収容部から抜き出す工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - ウェハをボートに載置する工程と、
前記ウェハが載置されたボートを保温筒とともに収容部内に挿入する工程と、
前記保温筒内で発熱させながら、前記ボートが挿入された収容部内を昇温させる工程と、
前記ボートが挿入された収容部内を降温させる工程と、
降温された保温筒をウェハが載置されたボートとともに、前記収容部から抜き出す工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - ウェハをボートに載置する工程と、
前記ウェハが載置されたボートを保温筒とともに収容部内に挿入する工程と、
前記保温筒内で発熱させながら、前記ボートが挿入された収容部内を昇温させる工程と、
前記保温筒に冷却剤を流しながら、前記ボートが挿入された収容部内を降温させる工程と、
降温された保温筒をウェハが載置されたボートとともに、前記収容部から抜き出す工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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|---|---|
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