JP2004236400A - リラクタンスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】リラクタンスモータにおいて効率良くトルクアップを図る。
【解決手段】巻線5が巻装された突極7を備えるステータ2と、マグネット11を備えステータ2の突極とは異なる個数の突極14を有するロータ3とからなるリラクタンスモータにおいて、ロータ3の突極14に、マグネットトルク発生用の第1突極部15と、リラクタンストルク発生用の第2突極部16とを設ける。ロータコア9の端部には、第1ヨーク12と、マグネット11及び第2ヨーク13が取り付けられる。第1突極部15は第1ヨーク12の上段部19と当接し、第2突極部16と第1ヨーク12の下段部21との間には空隙22が形成される。ロータ3の内部にてマグネットトルクとリラクタンストルクの磁気回路が分離され、ロータコア9が磁気的に飽和しにくくなり、通常のSRモータよりも高トルクが得られる。
【選択図】 図2
【解決手段】巻線5が巻装された突極7を備えるステータ2と、マグネット11を備えステータ2の突極とは異なる個数の突極14を有するロータ3とからなるリラクタンスモータにおいて、ロータ3の突極14に、マグネットトルク発生用の第1突極部15と、リラクタンストルク発生用の第2突極部16とを設ける。ロータコア9の端部には、第1ヨーク12と、マグネット11及び第2ヨーク13が取り付けられる。第1突極部15は第1ヨーク12の上段部19と当接し、第2突極部16と第1ヨーク12の下段部21との間には空隙22が形成される。ロータ3の内部にてマグネットトルクとリラクタンストルクの磁気回路が分離され、ロータコア9が磁気的に飽和しにくくなり、通常のSRモータよりも高トルクが得られる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リラクタンストルクを利用して動作するリラクタンスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気自動車やモータとエンジンを共用するいわゆるハイブリッドカー等においては、高価な永久磁石を使用せず、構造が簡単かつ堅牢であり高速回転や耐環境性に優れたリラクタンスモータの一種としてSRモータ(Switched Reluctance Motor)の使用が検討されている。一般にSRモータは、コイルを巻装したステータの内側に、磁性鋼板よりなるロータをステータと同軸上に回転自在に配置した構成となっている。ステータの内周側には内向きに突出する突極が形成されており、この突極にはコイルが巻装され巻線を形成している。ロータの外周には外向きに突出する突極が放射状に形成されており、ロータの回転に伴ってステータの突極と近接・対向・離隔するようになっている。ロータの突極とステータの突極は、ある突極同士が対向したとき他の突極同士の位置がずれるように、相互に倍数関係ではない偶数個に設定される。すなわち、例えばロータの突極が4個の場合、ステータの突極を6個に設定し、ロータの突極が6個の場合にはステータの突極を8個に設定する。
【0003】
このようなSRモータでは、例えばステータの一対の対向する巻線に電流を流すと、ステータの突極からロータの突極へ向かう磁束が発生する。これにより、ロータの突極がステータの突極に引き付けられロータにトルクが発生する。前述のように、ステータとロータの突極は、ある突極同士が対向すると他の突極同士にはずれが生じるように設定されている。そこで、他のずれた状態にある突極の巻線に通電すると、ずれた状態の突極が引き付けられロータが回転する。この操作を連続的に行うことにより、ロータの突極が連続的にステータの突極に引き付けられ、ロータが軸回りに回転する。
【0004】
一方、SRモータをさらに高トルク化すべく、リラクタンストルクに加えてマグネットトルクを利用する方式も検討されている。図4は、このような方式による従来のSRモータの構成を示す説明図である。図4に示すように、モータ51は、ロータ52にマグネット53を配した構成となっており、SRモータとブラシレスモータの要素を併せ持つハイブリッド構造となっている。ロータ52はステータ54内にて回転自在に支持されており、マグネット53はロータコア55の中に埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnet)構造となっている。ステータ54の突極56にはコイル57が巻装され、一対の対向巻線に電流を流すと、ロータ52の突極58が吸引されると共に、マグネット53との間にも吸引力や反発力が発生し、リラクタンストルクとマグネットトルクによりロータ52が回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図4のような構成のモータでは、リラクタンストルクとマグネットトルクが同じ部位に作用する構成となっており、両トルクを発生させるための磁路が共通している。このため、電流量が大きくなるとロータコア55が磁気的に飽和し易く、インダクタンスが減少しリラクタンストルクが小さくなるという問題があった。このため、ハイブリッド型のSRモータは通常のSRモータよりは高トルクが得られるものの、効果的なトルクアップを図ることができずその改善が求められていた。
【0006】
本発明の目的は、リラクタンスモータにおいて効率良くトルクアップを図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のリラクタンスモータは、コイルが巻装された複数個の突極を備えるステータと、マグネットが取り付けられ前記ステータの突極とは異なる個数の複数個の突極を有するロータとを有してなるリラクタンスモータであって、前記ロータの突極は、前記マグネットと磁気的に接続され前記マグネットと前記ステータの前記突極との間に生じる磁気的吸引力によりマグネットトルクを発生させる第1突極部と、前記第1突極部とは別個に設けられ、前記ステータの前記突極との間に生じる磁気的吸引力によりリラクタンストルクを発生させる第2突極部とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明のリラクタンスモータは、コイルが巻装された複数個の突極を備えるステータと、前記ステータの突極とは異なる個数の複数個の突極が形成されたロータコアを備えるロータとを有してなるリラクタンスモータであって、前記ロータコアの軸方向端部に取り付けられた複数個の第1ヨークと、前記第1ヨークの外側に取り付けられた複数個のマグネットと、前記マグネットの外側に取り付けられ、前記各マグネットを磁気的に接続する第2ヨークとを備え、前記ロータコアの突極は、前記第1ヨークと接する第1突極部と、前記第1突極部とは別個に設けられ、前記第1ヨークに対し空隙を介して対向する第2突極部とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、SRモータにマグネットを配したリラクタンスモータにて、ロータコアの突極をマグネットトルク発生用の第1突極部とリラクタンストルク発生用の第2突極部とから構成したので、ロータ内部にてマグネットトルクとリラクタンストルクの磁気回路を分離できる。このため、電流量が大きくなってもロータコアが磁気的に飽和しにくくなり、ブラシレスモータと同様の駆動方式を採用しつつ単なるSRモータよりも高トルクが得ることができる。
【0010】
前記リラクタンスモータにおいて、前記第1ヨークに、前記第1突極部と接する第1段部と、前記上段部よりも薄肉に形成され前記第2突極部との間に前記空隙を形成する第2段部を設けても良い。これにより、マグネットの磁束を上段部を介して効率良く第1突極部側に収束して磁気回路を形成でき、磁束の有効活用が図られ、モータ効率が向上する。
【0011】
また、前記第1突極部を前記第2突極部よりも軸方向の長さを短く形成しても良い。これにより、第1突極部と第2突極部との間には磁気抵抗に差が生じ、第1突極部を飽和させ透磁率を低下させることにより、第2突極部とステータ側の突極との間でリラクタンストルクを効率良く発生させることができる。
【0012】
さらに、前記第1突極部と前記第2突極部を周方向に沿って隣接配置し、前記第1突極部と前記第2突極部との間を前記ロータコアの前記突極に形成されたエアホールによって隔離しても良い。これにより、第1突極部と第2突極部を流れる磁束を分離することができ、ロータコアが磁気的に飽和しにくくなる。この場合、前記第1突極部と前記第2突極部との間を、前記ロータコアの前記突極に形成されたブリッジ部によって前記エアホールを挟んで連結するようにしても良い。これにより、第1突極部と第2突極部を形成する部位を有する鋼板をしてロータコアを形成でき、部品点数や組付工数の削減が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるリラクタンスモータの構成を示す説明図、図2は図1のリラクタンスモータの分解斜視図である。当該リラクタンスモータ1(以下、モータ1と略記する)は、図1,2に示すように、ステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に配設されたロータ3とから構成される。
【0014】
ステータ2は図示しないハウジングに収容され、ステータコア4と複数の巻線5を備えている。ステータコア4は、ケイ素鋼板等の磁性鋼板を複数枚積層して形成され、ハウジング内に固定される。ステータコア4は、円筒状のヨーク部6と、ヨーク部6の内側に径方向内側に向けて突出する6個の突極7とから構成される。巻線5は各突極7にコイルを巻回して形成される。モータ1は3相のモータとなっており、巻線5はU,V,Wの各相の巻線5Ua,5Ub,5Va,5Vb,5Wa,5Wbを構成している。
【0015】
図3はロータ3の構成を示す斜視図である。ロータ3は、図2,3に示すように、シャフト8とロータコア9、マグネット11、第1及び第2ヨーク12,13とから構成される。シャフト8は、ハウジングに設けた軸受によって回転自在に支持されている。シャフト8の回転角度は図示しないシャフト位置センサにて検出され、その出力信号の周期やパルス幅からロータ3の回転数が算出される。
なお、別途回転数検出センサがあればそれを利用しても良い。ロータコア9は、ケイ素鋼板等の磁性鋼板を複数枚積層して形成され、シャフト8に固定されている。ロータコア9には、外周側に4個の突極14が設けられている。ロータコア9の軸方向端部(図2,3において上端部)には、第1ヨーク12と第2ヨーク13に挟まれる形でマグネット11が取り付けられる。ロータ3はステータ2内に同軸に挿入配置され、その突極14とステータ2の突極7との間には所定の間隙が形成される。
【0016】
ロータコア9の突極14には、第1突極部15と第2突極部16が設けられている。第1突極部15と第2突極部16は周方向に沿って隣接配置され、両者の間はL字形のエアホール17によって隔離されている。エアホール17の両端にはブリッジ部18が形成され、第1突極部15と第2突極部16は、ブリッジ部18によってエアホール17を挟んで連結されている。第1突極部15の軸方向の長さL1は、第2突極部16よりも軸方向の長さL2よりも短く形成されている(L1<L2)。すなわち、ロータコア9の長さL1の部分は、ブリッジ部18によって第1突極部15となる部分が形成された鋼板が積層され、長さL1を超えた部分は、第2突極部16となる部分のみが形成された鋼板が積層されている。
【0017】
ロータコア9の上端には、突極14に対応して扇形の第1ヨーク12が4個取り付けられている。第1ヨーク12は上段部(第1段部)19と下段部(第2段部)21とからなる段付形状となっており、上段部19が第1突極部15と直接接触する形でロータコア9上に載置される。下段部21は上段部19よりも薄肉に形成されており、上段部19を第1突極部15上に固定すると、第2突極部16との間に空隙22が形成される。
【0018】
第1ヨーク12の上にはそれぞれマグネット11が取り付けられる。マグネット11には4個の扇形のセグメント磁石が使用され、隣接するマグネット11同士が異極となるように配置される。マグネット11の図2,3において下面側はその全面が第1ヨーク12に接触している。マグネット11の上にはリング状の第2ヨーク13が取り付けられる。第2ヨーク13にはマグネット11の上面全面が接触しており、各マグネット11を磁気的に接続している。
【0019】
このような構成からなるモータ1では、次のような2系統の磁気回路が成立する。まず、マグネット11に関し、マグネット11→第1ヨーク12→第1突極部15→ステータコア4(突極7→ヨーク部6→突極7)→第1突極部15→第1ヨーク12→マグネット11→第2ヨーク13→マグネット11なる磁束の流れが生まれる(磁気回路A)。この磁気回路Aは、通常のブラシレスモータにおける磁気回路と同様であり、これによりマグネットトルクが発生する。この場合、第1突極部15と第2突極部16との間はエアホール17にて隔離されており、磁気回路Aの磁束はブリッジ部18にて若干の漏れはあるものの、磁束は細いブリッジ部18にはほとんど流れず専ら第1突極部15を流れる。
【0020】
また、磁気回路Aでは、第1ヨーク12が段付形状となっているので、マグネット11の磁束は、第1ヨーク12の上段部19に第1突極部15に流れる。すなわち、下段部21と第2突極部16との間には空隙22があり、磁気ギャップとして作用するため磁束は第2突極部16側には流れず、上段部19に集中して第1突極部15側へと流れる。これにより、マグネット11の磁束を効率良く第1突極部15側に収束して磁気回路を形成でき、磁束の有効活用が図られ、モータ効率が向上する。
【0021】
一方、例えば巻線5に通電すると、ステータ2の突極7と第2突極部16との間に磁束が発生し、第2突極部16に関して、第2突極部16→ステータコア4の突極7→第2突極部16なる磁気回路Bが成立する。この磁気回路Bは、通常のSRモータにおける磁気回路と同様であり、これによりリラクタンストルクが発生する。
【0022】
この場合も、磁気回路Bの磁束はブリッジ部18にはほとんど流れず専ら第2突極部16を流れ、磁気回路A,Bはほぼ分離された形で成立する。すなわち、当該モータ1では、マグネットトルクを発生させる磁気回路Aとリラクタンストルクを発生させる磁気回路Bがそれぞれ独立して形成され、互いに干渉しにくい構成となっている。従って、電流量が大きくなってもロータコア9が磁気的に飽和しにくく、インダクタンスの減少が抑制されリラクタンストルクの低下を防止できる。また、巻線5による磁界がマグネット11を通りにくいので、マグネット11が減磁しにくく、その分、モータ効率が向上する。
【0023】
さらに、磁気回路Bでは、第1突極部15は第2突極部16に比して軸方向の長さが短くなっているため(L1<L2)、第2突極部16の表面が磁気的に飽和し易くなっている。すなわち、第1突極部15と第2突極部16との間には磁気抵抗に差が設けられており、第1突極部15を飽和させ透磁率を低下させることにより、第2突極部16と突極7との間でリラクタンストルクが効率良く発生するようになっている。
【0024】
このようなモータ1は、通常、SRモータは1相励磁方式であるのに対し、ブラシレスモータと同様に2相励磁方式にて駆動される。そこで、例えば図1の状態で巻線5Va,5Wbに通電すると、図1,3に破線にて示したような磁気回路Aが成立する(マグネット11(N極)→第1ヨーク12→第1突極部15a→ステータコア4(突極7Va→ヨーク部6→突極7Wb)→第1突極部15b→第1ヨーク12→マグネット11(S極)→第2ヨーク13→マグネット11)。このとき、第1突極部15aと突極7Vaとの間には磁気的吸引力が発生する。また、第1突極部15bと突極7Wbとの間には磁気的反発力が発生する。
これにより、第1突極部15aは突極7Vaに引き付けられ、ロータ3が時計回りに回転する。すなわち、巻線5Va,5Wbの通電に伴い、マグネット11によってもたらされるマグネットトルクにより、ロータ3が図3の矢示X方向に回転する。
【0025】
一方、巻線5Va,5Wbを通電すると、第2突極部16bと突極7Wbとの間に磁気回路Bが成立する(第2突極部16b→突極7Wb→第2突極部16b)。第2突極部16bと突極7Wbとの間には磁気的吸引力が発生し、第2突極部16bは突極7Wbに引き寄せられ、ロータ3は時計回りに回転する。さらに巻線5Va,5Wbの通電を続けロータ3が時計回りに回転すると、第2突極部16aが突極7Vaに対向し始め、そこに磁気回路Bが成立する(第2突極部16a→突極7Va→第2突極部16a)。第2突極部16aと突極7Vaとの間には磁気的吸引力が発生し、第2突極部16aは突極7Vaに引き寄せられ、ロータ3は時計回りに回転する。すなわち、巻線5Va,5Wbの通電に伴い、第2突極部16a,16b及び突極7Va,7Wbによってもたらされるリラクタンストルクにより、ロータ3が図3の矢示X方向に回転する。
【0026】
突極7Vaと第2突極部16aの中心同士が対向すると、第1突極部15aの一部が次の突極7Waに対向する位置に来る。そこで、突極7Wa,7Uaの巻線5Wa,5Uaに通電すると、第1突極部15aが突極7Waに引き付けられる。その際、第2突極部16bと突極7Uaとの間にも磁気的吸引力が発生しており、第2突極部16bは突極7Uaに引き寄せられる。第1突極部15aが突極7Waに引き付けられると、やがて第2突極部16aが突極7Waに対向し始める。そして、第2突極部16aが突極7Waに引き寄せられ、ロータ3は時計回りの回転を持続させる。このように、各相の巻線5を順次通電することにより突極14はマグネットトルクとリラクタンストルクによって連続的に突極7に引き付けられ、ロータ3はステータ2内にてシャフト8と共に回転する。
【0027】
このように、モータ1では、SRモータにマグネット11を配したハイブリッド構造を採ると共に、ロータコア9の突極14を、マグネットトルク発生用の第1突極部15とリラクタンストルク発生用の第2突極部16とから構成している。第1突極部15と第2突極部16は磁気的に概ね隔離された構成となっており、それぞれ独立して磁束が流れ、ロータ内部にてマグネットトルクとリラクタンストルクの磁気回路が分離される。このため、電流量が大きくなってもロータコア9が磁気的に飽和しにくく、モータ1は通常のSRモータに比して高トルクが得られる。また、磁石量に比してトルク増大量が大きく、磁石量を抑えつつ効果的なトルクアップを図るも可能となる。発明者らの実験によれば、IPM構造のブラシレスモータの磁石量とトルクをそれぞれ「1」としたとき、本発明のモータ1では、磁石量「0.63」で「0.81」のトルクを得ることができた。
【0028】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態では、ロータコア9をケイ素鋼板の積層構造とし、第1突極部15と第2突極部16をブリッジ部18にて連結した構成としたが、両突極部15,16を独立した別部品としても良い。この場合、磁気回路A,Bは完全に分離され、ブリッジ部18における漏れ磁束をなくすことができるので、より効率良く磁束を利用できさらに高トルクを得ることが可能となる。なお、前述の実施の形態ではブリッジ部18をエアホール17の両端に設けたが、その位置は両端には限定されず、L字形の屈曲部等、エアホール17の中程に設けても良い。また、ロータ3として、図2,3のロータ3を上下反転させた形のものを現ロータ3の下側に加えた構成を採り、更なるトルクアップを図ることも可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明のリラクタンスモータによれば、ロータコアの突極をマグネットトルク発生用の第1突極部とリラクタンストルク発生用の第2突極部とから構成したので、ロータ内部にてマグネットトルクとリラクタンストルクの磁気回路を分離できる。従って、電流量が大きくなってもロータコアが磁気的に飽和しにくくなり、通常のSRモータよりも高トルクが得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるリラクタンスモータの構成を示す説明図である。
【図2】図1のリラクタンスモータの分解斜視図である。
【図3】ロータ3の構成を示す斜視図である。
【図4】従来のリラクタンスモータの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リラクタンスモータ
2 ステータ
3 ロータ
4 ステータコア
5 巻線
5Ua,5Va,5Wa 巻線
6 ヨーク部
7 突極
7Ua,7Va,7Wa,7Wa,7Wb,7Wc 突極
8 シャフト
9 ロータコア
11 マグネット
12 第1ヨーク
13 第2ヨーク
14 突極
15 第1突極部
15a〜15d 第1突極部
16 第2突極部
16a〜16d 第2突極部
17 エアホール
18 ブリッジ部
19 上段部
21 下段部
22 空隙
51 モータ
52 ロータ
53 マグネット
54 ステータ
55 ロータコア
56 突極
57 コイル
58 突極
【発明の属する技術分野】
本発明は、リラクタンストルクを利用して動作するリラクタンスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気自動車やモータとエンジンを共用するいわゆるハイブリッドカー等においては、高価な永久磁石を使用せず、構造が簡単かつ堅牢であり高速回転や耐環境性に優れたリラクタンスモータの一種としてSRモータ(Switched Reluctance Motor)の使用が検討されている。一般にSRモータは、コイルを巻装したステータの内側に、磁性鋼板よりなるロータをステータと同軸上に回転自在に配置した構成となっている。ステータの内周側には内向きに突出する突極が形成されており、この突極にはコイルが巻装され巻線を形成している。ロータの外周には外向きに突出する突極が放射状に形成されており、ロータの回転に伴ってステータの突極と近接・対向・離隔するようになっている。ロータの突極とステータの突極は、ある突極同士が対向したとき他の突極同士の位置がずれるように、相互に倍数関係ではない偶数個に設定される。すなわち、例えばロータの突極が4個の場合、ステータの突極を6個に設定し、ロータの突極が6個の場合にはステータの突極を8個に設定する。
【0003】
このようなSRモータでは、例えばステータの一対の対向する巻線に電流を流すと、ステータの突極からロータの突極へ向かう磁束が発生する。これにより、ロータの突極がステータの突極に引き付けられロータにトルクが発生する。前述のように、ステータとロータの突極は、ある突極同士が対向すると他の突極同士にはずれが生じるように設定されている。そこで、他のずれた状態にある突極の巻線に通電すると、ずれた状態の突極が引き付けられロータが回転する。この操作を連続的に行うことにより、ロータの突極が連続的にステータの突極に引き付けられ、ロータが軸回りに回転する。
【0004】
一方、SRモータをさらに高トルク化すべく、リラクタンストルクに加えてマグネットトルクを利用する方式も検討されている。図4は、このような方式による従来のSRモータの構成を示す説明図である。図4に示すように、モータ51は、ロータ52にマグネット53を配した構成となっており、SRモータとブラシレスモータの要素を併せ持つハイブリッド構造となっている。ロータ52はステータ54内にて回転自在に支持されており、マグネット53はロータコア55の中に埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnet)構造となっている。ステータ54の突極56にはコイル57が巻装され、一対の対向巻線に電流を流すと、ロータ52の突極58が吸引されると共に、マグネット53との間にも吸引力や反発力が発生し、リラクタンストルクとマグネットトルクによりロータ52が回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図4のような構成のモータでは、リラクタンストルクとマグネットトルクが同じ部位に作用する構成となっており、両トルクを発生させるための磁路が共通している。このため、電流量が大きくなるとロータコア55が磁気的に飽和し易く、インダクタンスが減少しリラクタンストルクが小さくなるという問題があった。このため、ハイブリッド型のSRモータは通常のSRモータよりは高トルクが得られるものの、効果的なトルクアップを図ることができずその改善が求められていた。
【0006】
本発明の目的は、リラクタンスモータにおいて効率良くトルクアップを図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のリラクタンスモータは、コイルが巻装された複数個の突極を備えるステータと、マグネットが取り付けられ前記ステータの突極とは異なる個数の複数個の突極を有するロータとを有してなるリラクタンスモータであって、前記ロータの突極は、前記マグネットと磁気的に接続され前記マグネットと前記ステータの前記突極との間に生じる磁気的吸引力によりマグネットトルクを発生させる第1突極部と、前記第1突極部とは別個に設けられ、前記ステータの前記突極との間に生じる磁気的吸引力によりリラクタンストルクを発生させる第2突極部とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明のリラクタンスモータは、コイルが巻装された複数個の突極を備えるステータと、前記ステータの突極とは異なる個数の複数個の突極が形成されたロータコアを備えるロータとを有してなるリラクタンスモータであって、前記ロータコアの軸方向端部に取り付けられた複数個の第1ヨークと、前記第1ヨークの外側に取り付けられた複数個のマグネットと、前記マグネットの外側に取り付けられ、前記各マグネットを磁気的に接続する第2ヨークとを備え、前記ロータコアの突極は、前記第1ヨークと接する第1突極部と、前記第1突極部とは別個に設けられ、前記第1ヨークに対し空隙を介して対向する第2突極部とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、SRモータにマグネットを配したリラクタンスモータにて、ロータコアの突極をマグネットトルク発生用の第1突極部とリラクタンストルク発生用の第2突極部とから構成したので、ロータ内部にてマグネットトルクとリラクタンストルクの磁気回路を分離できる。このため、電流量が大きくなってもロータコアが磁気的に飽和しにくくなり、ブラシレスモータと同様の駆動方式を採用しつつ単なるSRモータよりも高トルクが得ることができる。
【0010】
前記リラクタンスモータにおいて、前記第1ヨークに、前記第1突極部と接する第1段部と、前記上段部よりも薄肉に形成され前記第2突極部との間に前記空隙を形成する第2段部を設けても良い。これにより、マグネットの磁束を上段部を介して効率良く第1突極部側に収束して磁気回路を形成でき、磁束の有効活用が図られ、モータ効率が向上する。
【0011】
また、前記第1突極部を前記第2突極部よりも軸方向の長さを短く形成しても良い。これにより、第1突極部と第2突極部との間には磁気抵抗に差が生じ、第1突極部を飽和させ透磁率を低下させることにより、第2突極部とステータ側の突極との間でリラクタンストルクを効率良く発生させることができる。
【0012】
さらに、前記第1突極部と前記第2突極部を周方向に沿って隣接配置し、前記第1突極部と前記第2突極部との間を前記ロータコアの前記突極に形成されたエアホールによって隔離しても良い。これにより、第1突極部と第2突極部を流れる磁束を分離することができ、ロータコアが磁気的に飽和しにくくなる。この場合、前記第1突極部と前記第2突極部との間を、前記ロータコアの前記突極に形成されたブリッジ部によって前記エアホールを挟んで連結するようにしても良い。これにより、第1突極部と第2突極部を形成する部位を有する鋼板をしてロータコアを形成でき、部品点数や組付工数の削減が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるリラクタンスモータの構成を示す説明図、図2は図1のリラクタンスモータの分解斜視図である。当該リラクタンスモータ1(以下、モータ1と略記する)は、図1,2に示すように、ステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に配設されたロータ3とから構成される。
【0014】
ステータ2は図示しないハウジングに収容され、ステータコア4と複数の巻線5を備えている。ステータコア4は、ケイ素鋼板等の磁性鋼板を複数枚積層して形成され、ハウジング内に固定される。ステータコア4は、円筒状のヨーク部6と、ヨーク部6の内側に径方向内側に向けて突出する6個の突極7とから構成される。巻線5は各突極7にコイルを巻回して形成される。モータ1は3相のモータとなっており、巻線5はU,V,Wの各相の巻線5Ua,5Ub,5Va,5Vb,5Wa,5Wbを構成している。
【0015】
図3はロータ3の構成を示す斜視図である。ロータ3は、図2,3に示すように、シャフト8とロータコア9、マグネット11、第1及び第2ヨーク12,13とから構成される。シャフト8は、ハウジングに設けた軸受によって回転自在に支持されている。シャフト8の回転角度は図示しないシャフト位置センサにて検出され、その出力信号の周期やパルス幅からロータ3の回転数が算出される。
なお、別途回転数検出センサがあればそれを利用しても良い。ロータコア9は、ケイ素鋼板等の磁性鋼板を複数枚積層して形成され、シャフト8に固定されている。ロータコア9には、外周側に4個の突極14が設けられている。ロータコア9の軸方向端部(図2,3において上端部)には、第1ヨーク12と第2ヨーク13に挟まれる形でマグネット11が取り付けられる。ロータ3はステータ2内に同軸に挿入配置され、その突極14とステータ2の突極7との間には所定の間隙が形成される。
【0016】
ロータコア9の突極14には、第1突極部15と第2突極部16が設けられている。第1突極部15と第2突極部16は周方向に沿って隣接配置され、両者の間はL字形のエアホール17によって隔離されている。エアホール17の両端にはブリッジ部18が形成され、第1突極部15と第2突極部16は、ブリッジ部18によってエアホール17を挟んで連結されている。第1突極部15の軸方向の長さL1は、第2突極部16よりも軸方向の長さL2よりも短く形成されている(L1<L2)。すなわち、ロータコア9の長さL1の部分は、ブリッジ部18によって第1突極部15となる部分が形成された鋼板が積層され、長さL1を超えた部分は、第2突極部16となる部分のみが形成された鋼板が積層されている。
【0017】
ロータコア9の上端には、突極14に対応して扇形の第1ヨーク12が4個取り付けられている。第1ヨーク12は上段部(第1段部)19と下段部(第2段部)21とからなる段付形状となっており、上段部19が第1突極部15と直接接触する形でロータコア9上に載置される。下段部21は上段部19よりも薄肉に形成されており、上段部19を第1突極部15上に固定すると、第2突極部16との間に空隙22が形成される。
【0018】
第1ヨーク12の上にはそれぞれマグネット11が取り付けられる。マグネット11には4個の扇形のセグメント磁石が使用され、隣接するマグネット11同士が異極となるように配置される。マグネット11の図2,3において下面側はその全面が第1ヨーク12に接触している。マグネット11の上にはリング状の第2ヨーク13が取り付けられる。第2ヨーク13にはマグネット11の上面全面が接触しており、各マグネット11を磁気的に接続している。
【0019】
このような構成からなるモータ1では、次のような2系統の磁気回路が成立する。まず、マグネット11に関し、マグネット11→第1ヨーク12→第1突極部15→ステータコア4(突極7→ヨーク部6→突極7)→第1突極部15→第1ヨーク12→マグネット11→第2ヨーク13→マグネット11なる磁束の流れが生まれる(磁気回路A)。この磁気回路Aは、通常のブラシレスモータにおける磁気回路と同様であり、これによりマグネットトルクが発生する。この場合、第1突極部15と第2突極部16との間はエアホール17にて隔離されており、磁気回路Aの磁束はブリッジ部18にて若干の漏れはあるものの、磁束は細いブリッジ部18にはほとんど流れず専ら第1突極部15を流れる。
【0020】
また、磁気回路Aでは、第1ヨーク12が段付形状となっているので、マグネット11の磁束は、第1ヨーク12の上段部19に第1突極部15に流れる。すなわち、下段部21と第2突極部16との間には空隙22があり、磁気ギャップとして作用するため磁束は第2突極部16側には流れず、上段部19に集中して第1突極部15側へと流れる。これにより、マグネット11の磁束を効率良く第1突極部15側に収束して磁気回路を形成でき、磁束の有効活用が図られ、モータ効率が向上する。
【0021】
一方、例えば巻線5に通電すると、ステータ2の突極7と第2突極部16との間に磁束が発生し、第2突極部16に関して、第2突極部16→ステータコア4の突極7→第2突極部16なる磁気回路Bが成立する。この磁気回路Bは、通常のSRモータにおける磁気回路と同様であり、これによりリラクタンストルクが発生する。
【0022】
この場合も、磁気回路Bの磁束はブリッジ部18にはほとんど流れず専ら第2突極部16を流れ、磁気回路A,Bはほぼ分離された形で成立する。すなわち、当該モータ1では、マグネットトルクを発生させる磁気回路Aとリラクタンストルクを発生させる磁気回路Bがそれぞれ独立して形成され、互いに干渉しにくい構成となっている。従って、電流量が大きくなってもロータコア9が磁気的に飽和しにくく、インダクタンスの減少が抑制されリラクタンストルクの低下を防止できる。また、巻線5による磁界がマグネット11を通りにくいので、マグネット11が減磁しにくく、その分、モータ効率が向上する。
【0023】
さらに、磁気回路Bでは、第1突極部15は第2突極部16に比して軸方向の長さが短くなっているため(L1<L2)、第2突極部16の表面が磁気的に飽和し易くなっている。すなわち、第1突極部15と第2突極部16との間には磁気抵抗に差が設けられており、第1突極部15を飽和させ透磁率を低下させることにより、第2突極部16と突極7との間でリラクタンストルクが効率良く発生するようになっている。
【0024】
このようなモータ1は、通常、SRモータは1相励磁方式であるのに対し、ブラシレスモータと同様に2相励磁方式にて駆動される。そこで、例えば図1の状態で巻線5Va,5Wbに通電すると、図1,3に破線にて示したような磁気回路Aが成立する(マグネット11(N極)→第1ヨーク12→第1突極部15a→ステータコア4(突極7Va→ヨーク部6→突極7Wb)→第1突極部15b→第1ヨーク12→マグネット11(S極)→第2ヨーク13→マグネット11)。このとき、第1突極部15aと突極7Vaとの間には磁気的吸引力が発生する。また、第1突極部15bと突極7Wbとの間には磁気的反発力が発生する。
これにより、第1突極部15aは突極7Vaに引き付けられ、ロータ3が時計回りに回転する。すなわち、巻線5Va,5Wbの通電に伴い、マグネット11によってもたらされるマグネットトルクにより、ロータ3が図3の矢示X方向に回転する。
【0025】
一方、巻線5Va,5Wbを通電すると、第2突極部16bと突極7Wbとの間に磁気回路Bが成立する(第2突極部16b→突極7Wb→第2突極部16b)。第2突極部16bと突極7Wbとの間には磁気的吸引力が発生し、第2突極部16bは突極7Wbに引き寄せられ、ロータ3は時計回りに回転する。さらに巻線5Va,5Wbの通電を続けロータ3が時計回りに回転すると、第2突極部16aが突極7Vaに対向し始め、そこに磁気回路Bが成立する(第2突極部16a→突極7Va→第2突極部16a)。第2突極部16aと突極7Vaとの間には磁気的吸引力が発生し、第2突極部16aは突極7Vaに引き寄せられ、ロータ3は時計回りに回転する。すなわち、巻線5Va,5Wbの通電に伴い、第2突極部16a,16b及び突極7Va,7Wbによってもたらされるリラクタンストルクにより、ロータ3が図3の矢示X方向に回転する。
【0026】
突極7Vaと第2突極部16aの中心同士が対向すると、第1突極部15aの一部が次の突極7Waに対向する位置に来る。そこで、突極7Wa,7Uaの巻線5Wa,5Uaに通電すると、第1突極部15aが突極7Waに引き付けられる。その際、第2突極部16bと突極7Uaとの間にも磁気的吸引力が発生しており、第2突極部16bは突極7Uaに引き寄せられる。第1突極部15aが突極7Waに引き付けられると、やがて第2突極部16aが突極7Waに対向し始める。そして、第2突極部16aが突極7Waに引き寄せられ、ロータ3は時計回りの回転を持続させる。このように、各相の巻線5を順次通電することにより突極14はマグネットトルクとリラクタンストルクによって連続的に突極7に引き付けられ、ロータ3はステータ2内にてシャフト8と共に回転する。
【0027】
このように、モータ1では、SRモータにマグネット11を配したハイブリッド構造を採ると共に、ロータコア9の突極14を、マグネットトルク発生用の第1突極部15とリラクタンストルク発生用の第2突極部16とから構成している。第1突極部15と第2突極部16は磁気的に概ね隔離された構成となっており、それぞれ独立して磁束が流れ、ロータ内部にてマグネットトルクとリラクタンストルクの磁気回路が分離される。このため、電流量が大きくなってもロータコア9が磁気的に飽和しにくく、モータ1は通常のSRモータに比して高トルクが得られる。また、磁石量に比してトルク増大量が大きく、磁石量を抑えつつ効果的なトルクアップを図るも可能となる。発明者らの実験によれば、IPM構造のブラシレスモータの磁石量とトルクをそれぞれ「1」としたとき、本発明のモータ1では、磁石量「0.63」で「0.81」のトルクを得ることができた。
【0028】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態では、ロータコア9をケイ素鋼板の積層構造とし、第1突極部15と第2突極部16をブリッジ部18にて連結した構成としたが、両突極部15,16を独立した別部品としても良い。この場合、磁気回路A,Bは完全に分離され、ブリッジ部18における漏れ磁束をなくすことができるので、より効率良く磁束を利用できさらに高トルクを得ることが可能となる。なお、前述の実施の形態ではブリッジ部18をエアホール17の両端に設けたが、その位置は両端には限定されず、L字形の屈曲部等、エアホール17の中程に設けても良い。また、ロータ3として、図2,3のロータ3を上下反転させた形のものを現ロータ3の下側に加えた構成を採り、更なるトルクアップを図ることも可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明のリラクタンスモータによれば、ロータコアの突極をマグネットトルク発生用の第1突極部とリラクタンストルク発生用の第2突極部とから構成したので、ロータ内部にてマグネットトルクとリラクタンストルクの磁気回路を分離できる。従って、電流量が大きくなってもロータコアが磁気的に飽和しにくくなり、通常のSRモータよりも高トルクが得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるリラクタンスモータの構成を示す説明図である。
【図2】図1のリラクタンスモータの分解斜視図である。
【図3】ロータ3の構成を示す斜視図である。
【図4】従来のリラクタンスモータの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リラクタンスモータ
2 ステータ
3 ロータ
4 ステータコア
5 巻線
5Ua,5Va,5Wa 巻線
6 ヨーク部
7 突極
7Ua,7Va,7Wa,7Wa,7Wb,7Wc 突極
8 シャフト
9 ロータコア
11 マグネット
12 第1ヨーク
13 第2ヨーク
14 突極
15 第1突極部
15a〜15d 第1突極部
16 第2突極部
16a〜16d 第2突極部
17 エアホール
18 ブリッジ部
19 上段部
21 下段部
22 空隙
51 モータ
52 ロータ
53 マグネット
54 ステータ
55 ロータコア
56 突極
57 コイル
58 突極
Claims (6)
- コイルが巻装された複数個の突極を備えるステータと、マグネットが取り付けられ前記ステータの突極とは異なる個数の複数個の突極を有するロータとを有してなるリラクタンスモータであって、
前記ロータの突極は、前記マグネットと磁気的に接続され前記マグネットと前記ステータの前記突極との間に生じる磁気的吸引力によりマグネットトルクを発生させる第1突極部と、前記第1突極部とは別個に設けられ、前記ステータの前記突極との間に生じる磁気的吸引力によりリラクタンストルクを発生させる第2突極部とを有することを特徴とするリラクタンスモータ。 - コイルが巻装された複数個の突極を備えるステータと、前記ステータの突極とは異なる個数の複数個の突極が形成されたロータコアを備えるロータとを有してなるリラクタンスモータであって、
前記ロータコアの軸方向端部に取り付けられた複数個の第1ヨークと、
前記第1ヨークの外側に取り付けられた複数個のマグネットと、
前記マグネットの外側に取り付けられ、前記各マグネットを磁気的に接続する第2ヨークとを備え、
前記ロータコアの突極は、前記第1ヨークと接する第1突極部と、前記第1突極部とは別個に設けられ、前記第1ヨークに対し空隙を介して対向する第2突極部とを有することを特徴とするリラクタンスモータ。 - 請求項2記載のリラクタンスモータにおいて、前記第1ヨークは、前記第1突極部と接する第1段部と、前記上段部よりも薄肉に形成され前記第2突極部との間に前記空隙を形成する第2段部とを有することを特徴とするリラクタンスモータ。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載のリラクタンスモータにおいて、前記第1突極部は前記第2突極部よりも軸方向の長さが短いことを特徴とするリラクタンスモータ。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載のリラクタンスモータにおいて、前記第1突極部と前記第2突極部は周方向に沿って隣接配置され、前記第1突極部と前記第2突極部との間は、前記ロータコアの前記突極に形成されたエアホールによって隔離されることを特徴とするリラクタンスモータ。
- 請求項5記載のリラクタンスモータにおいて、前記第1突極部と前記第2突極部との間は、前記ロータコアの前記突極に形成されたブリッジ部によって前記エアホールを挟んで連結されることを特徴とするリラクタンスモータ。
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Cited By (3)
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|---|---|---|---|---|
| JP2006271049A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 永久磁石型電動機 |
| US7969057B2 (en) | 2008-06-30 | 2011-06-28 | Denso Corporation | Synchronous motor with rotor having suitably-arranged field coil, permanent magnets, and salient-pole structure |
| CN117650648A (zh) * | 2024-01-30 | 2024-03-05 | 江西红声技术有限公司 | 一种磁阻式电机 |
-
2003
- 2003-01-29 JP JP2003019857A patent/JP2004236400A/ja active Pending
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