JP2004236631A - 刈取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない作業回数及び移動回数で大量の被収穫物を収穫することができ、刈取り作業の能率アップが図れる刈取り装置を提供する。
【解決手段】刈取り装置3を構成する走行車4を走行移動させながら、稲1の若葉2を、掻込みリール17の回転力により刈取り機18に掻込み供給して所定長さ刈取る。且つ、刈取られた稲1の若葉2を、オーガ19の回転力により略中央部に移送及び寄集めると共に、供給方向と略平行する方向に向きを揃えて開口部20に連設した細断機21に連続供給する。且つ、刈取りフレーム16の開口部20に送り込まれる若葉2を、細断機21により長さ方向に対して所定長さにスライス切断して収穫する。
【選択図】 図1
【解決手段】刈取り装置3を構成する走行車4を走行移動させながら、稲1の若葉2を、掻込みリール17の回転力により刈取り機18に掻込み供給して所定長さ刈取る。且つ、刈取られた稲1の若葉2を、オーガ19の回転力により略中央部に移送及び寄集めると共に、供給方向と略平行する方向に向きを揃えて開口部20に連設した細断機21に連続供給する。且つ、刈取りフレーム16の開口部20に送り込まれる若葉2を、細断機21により長さ方向に対して所定長さにスライス切断して収穫する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば稲や麦(大麦)、ケール、バーブ類等の植物を含む被収穫物を刈取り及び収穫する作業に用いられる刈取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述の刈取り装置としては、例えば掻込みリールにより刈取りフレーム内に掻込まれる穂先の殻稈を刈取り刃で刈取り、その刈取られた穂先の殻稈をオーガにより搬送エレベータに供給し、搬送エレベータにより搬送される殻稈を脱穀装置に脱穀する特許文献1のコンバインの刈取り部がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−163227号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の刈取り刃により刈取られた穂先の殻稈を、刈取り時の寸法のまま収穫する場合、刈取られた殻稈が長すぎると、集積時の体積が大きく及び嵩張るため、刈取られた殻稈を保管及び集積するのに広いスペースが必要である。且つ、コンバインに集積される殻稈の集積量に限界があるため、1回の刈取り作業で大量の殻稈を収穫することが困難であり、刈取り作業を何回も行わなければならず、刈取り作業に手間及び時間が掛かるという問題点を有している。
【0005】
この発明は上記問題に鑑み、刈取り手段により刈取られた被収穫物を、細断手段により長さ方向に対して所定長さに細断して収穫することにより、少ない作業回数及び移動回数で大量の被収穫物を一度に収穫することができ、刈取り作業の能率アップが図れる刈取り装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、生育場所で栽培される被収穫物を刈取るための刈取り手段と、上記刈取り手段により刈取られた被収穫物を所定長さに細断するための細断手段とを、走行機能を有する走行車に備えた刈取り装置であることを特徴とする。
【0007】
上述の被収穫物は、例えば稲や麦(大麦)、ケール、バーブ類のようなイネ科植物等の植物で構成することができる。また、被収穫物の刈取り部分は、例えばイネ科植物の若葉や新芽等で構成することができる。また、刈取り手段は、例えば固定刃及び可動刃で構成されるバリカン式の刈込み機、回転刃を回転する刈込み機等で構成することができる。また、細断手段は、例えば上下一対の回転刃、固定刃及び回転刃等で構成することができる。
【0008】
つまり、刈取り装置を構成する走行車を走行移動させながら、例えば田圃や畑等の生育場所で栽培される被収穫物(例えば稲の若葉)を、走行車前部に設けた刈取り手段により所定長さ刈取る。且つ、刈取り手段により刈取られた被収穫物を、細断手段により長さ方向に対して所定長さに切断及び細断すると共に、刈取り手段による刈取り寸法よりも短くして収穫する。
【0009】
実施の形態として、上記刈取り手段により刈取られた被収穫物を、上記細断手段に対して長さ方向に揃えて供給する被収穫物揃え手段(例えば滑らかな曲面形状及び斜面形状を有する刈取りフレームの後側壁部及び開口部の内壁面等)を備えることができる。また、上記刈取り手段により刈取られた被収穫物を、上記細断手段に対して寄集めて供給する被収穫物寄集め手段(例えば略螺旋状の羽根を有するオーガ、ベルトコンベア、エアー吐出装置等)を備えることができる。また、上記被収穫物の刈取り部分を、上記刈取り手段に対して掻込み供給する被収穫物掻込み手段(例えば掻込みバーを有する掻込みリール、掻込みアーム、掻込み爪等)を備えることができる。
【0010】
【作用及び効果】
この発明によれば、刈取り手段により刈取られた被収穫物を、細断手段により長さ方向に対して所定長さに細断し、刈取り時の寸法よりも短くして収穫するので、刈取り時の寸法のまま収穫するよりも、被収穫物全体の体積が小さく、嵩が低くなるため、被収穫物を保管及び集積するスペースが小さくて済み、取り扱い及び管理が容易に行える。且つ、1回の刈取り作業及び走行移動で大量の被収穫物を収穫することができるので、作業回数及び移動回数が少なくて済み、少ない作業回数及び移動回数で大量の被収穫物を一度に収穫することができ、刈取り作業の能率アップが図れる。
【0011】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
【0012】
図面は、被収穫物の一例である稲の若葉を刈取り及び収穫する作業に用いられる刈取り装置を示し、図1において、この刈取り装置3は、生育場所で栽培される稲1の若葉2を刈取るための刈取り部5を走行車4前部に設け、その刈取られた若葉2を収容する収容部6を走行車4後部に設けている。
【0013】
上述の走行車4は、図2、図3にも示すように、車体4aの下面側前後部に設けた左右一対の車輪8(例えばタイヤ)を、車体4a前部に搭載したエンジン7(発動機)の駆動力により4輪駆動及び2輪駆動して、所望する方向及び速度で前後走行する。且つ、稲1の株間よりも幅が狭く且つ大径サイズの車輪8…を、車体4aの下面側前後部に垂設した左右一対の軸受部8aで軸受して、車体4a下面と走行面との上下間隔(クリアランス)を広くしている。つまり、実施例において、走行車4の地上高さを略70cmに設定するので、その地上高さよりも低い稲1や盛り土(うね)が車体4aに接触せず、稲1の倒伏が回避される。また、地上高さを、例えば略70cm以下及び略70cm以上に変更してもよい。
【0014】
且つ、前後車輪8の車軸間隔を、例えば略120cm〜略150cmの範囲に含まれる間隔(実施例では略135cm)に設定して、前後車輪8の車軸間隔を短く、刈取り装置3の旋回半径を小さくしている。また、車軸間隔を、例えば略120cm以下及び略150cm以上に変更してもよい。加えて、上述のエンジン7の代わりに、例えばモータのような電動機を用いてもよい。
【0015】
且つ、車体4aの上面側中央部に設けた操舵部15に、作業者が着座するための運転席15aを設置し、運転席15a前部の操作部15bに、車輪8…を操舵するためのハンドル15cを設けて乗用タイプに構成している。
【0016】
且つ、車輪8…は、操舵方向及び走行速度に応じて、4輪操舵(4WS)及び2輪操舵(2WS)され、低速走行時に逆相操舵(前輪の操舵方向と逆向き)して、前後車輪8…の旋回半径を小さくする。一方、中高速時に同相操舵(前輪の操舵方向と同じ向き)して、走行時の操舵安定性を向上させる。なお、操舵部15には、例えばアクセルやブレーキ、クラッチ等の走行に必要な装置と、4輪操舵及び2輪操舵に切替えるためのレバーやスイッチと、各種メーター類とを配列している。また、4輪操舵及び2輪操舵は公知の技術であるので、その詳細な説明を省略する。加えて、車輪8…を、前輪操舵自在及び後輪操舵自在に設けてもよい。
【0017】
且つ、左右車輪8の間隔及び幅を変更するための間隔変更機構10を車体4a下面に設け、車体4a下面に軸架した車軸11の軸端部と、車輪8の軸受部8aとを動力伝達可能に連結し、軸方向及び幅方向に対して移動自在に係合している。さらに、前後車輪8の軸受部8aを連結部材12で一体的に連結し、その連結部材12に固定した軸受部12aを、車体4aの下面側幅方向に軸架したネジ軸13に対して移動自在に係合している。つまり、ネジ軸13を、例えばハンドルの回動操作及びモータの駆動力により正逆回転して、連結部材12で連結された前後車輪8…をネジ軸13に沿って幅方向に相対移動させ、左右車輪8の間隔及び幅を、稲1の株間を走行可能な間隔及び幅に可変調節する。また、ネジ軸13の代わりに、例えばラック及びピニオン、ソレノイド、チェーン機構、カム機構等で可変調節してもよい。
【0018】
前述の刈取り部5は、図4、図5にも示すように、刈取りフレーム16を構成する左右壁部16aの後端部を、車体4aの両側前部に対して上下回動可能に枢着し、車体4aの一側前部及び両側前部に取付けた回動シリンダ16bの作動により、後述するバリカン式の刈取り機18を稲1の若葉2を所定長さ刈取るのに適した下限刈込み高さ、例えば地上高さ略10cmに上下調節する。且つ、稲1を左右壁部16a間に送り込みガイドする稲ガイド部16eを、左右壁部16aの前端部に設けている。また、刈込み高さを、例えば略10cm以下及び略10cm以上に変更してもよい。
【0019】
且つ、若葉2を掻込むための掻込みバー17c…を、側面から見て略六角形状を有する掻込みリール17の外周縁部に対して円周方向に所定間隔に隔てて架設し、掻込みリール17の両端部に連結したアーム17aの後端部を、左右側壁16aの上端側中央部に対して上下回動可能に枢着し、一方及び両方の側壁16aに取付けた回動シリンダ17bの作動により、若葉2を後述する刈取り機18に向けて掻込み供給するのに適した高さに上下調節(及び前後位置に移動調節)すると共に、掻込みリール17を、前述のエンジン7及びモータ(図示省略)の駆動力により、稲1の若葉2が後述する刈取り機18に対して供給される方向に回転する。なお、回動シリンダ16b,17bの代わりに、例えばモータやネジ軸、カム等で段階的に上下動するか、ハンドルの回動操作により手動で上下動してもよい。
【0020】
且つ、上述の刈取り機18は、略鋸刃状の固定刃18a及び可動刃18bを、左右側壁16aの下端側中央部に架設した支持板16cの前端側に取付け、可動刃18bを、周知の駆動機構により固定刃18a上面に沿って長さ方向に往復移動する。なお、上述の刈取り機18及びその駆動機構についての説明は、周知のため省略する。
【0021】
且つ、側面から見て略筒状及び略柱状を有するオーガ19の両端部を、刈取り機18後部の左右壁部16aで回転可能に軸受し、略螺旋状の羽根19aを、オーガ19の中央部外周面を中心として左右対称に形成すると共に、若葉2…が、後側壁部16dの略中央部に開口した開口部20に向けて寄集められる角度及び形状、条数に形成している。つまり、オーガ19を、前述のエンジン7及びモータ(図示省略)の駆動力により、若葉2…が後側壁部16dの開口部20に向けて寄集められる方向に回転して、若葉2を供給方向と略平行する方向に向きを揃えて、開口部20に連通接続された後述する細断機21に対して連続供給する。
【0022】
且つ、上述の細断機21は、回転刃21a及び固定刃21bを、若葉2を所定長さに細断するのに適した間隔に近接して対峙すると共に、固定刃21bを、開口部20に連設した細断室21b内に固定し、細断室21b内に軸受した回転刃21aを、前述のエンジン7及びモータ(図示省略)の駆動力により切断方向に回転して、オーガ19により寄集められた若葉2を、回転刃21a及び固定刃21bにより長さ方向に対して所定長さにスライス切断する。
【0023】
且つ、刈取りフレーム16の後側壁部16d及び開口部20の内壁面を、刈取り機18により刈取られた若葉2…が長さ方向に揃えられ、供給方向と略平行する方向に向きが揃えられる滑らかな曲面形状及び斜面形状に形成している。
【0024】
且つ、細断機21により細断された若葉2を後述する収容部6に対して供給するフレキシブルな供給ダクト31を、車体4aの下面側中央部に沿って前後方向に配管し、供給ダクト31の前端側吸入口31aを、細断室21bの排出側に連通接続し、後端側排出口31bを、車体4a後部に配設したダクト31c及び切替え装置32を介して、収容部6に搭載された収穫袋6aに連通接続している。また、上述の供給ダクト31を複数本に分岐して車体4aの下面側及び両側部に沿って配管してもよい。
【0025】
且つ、ダクト31cは、細断機21により細断された若葉2を収容部6に供給するのに必要な吸引力を発生させる吸引ブロワー33(例えばリングブロワー)を介して切替え装置32に接続され、その切替え装置32の排出部32a,32aに後述する収穫袋6aを連通接続する。つまり、一方の排出口32aに接続された収穫袋6aに若葉2が所定量収容されたとき、切替え装置32を切替え操作して、他方の排出口32aに接続された収穫袋6aに対して若葉2を収容する動作を開始する。
【0026】
上述の収穫袋6aは、図6に示すように、側面から見て略筒状に形成され、例えばゴム紐やビニール紐等からなる紐部材34を、収穫袋6aの一端側開口部に沿って挿通し、紐部材35を、収穫袋6aの他端側開口部に形成した紐通し部36…に挿通し、紐上での位置が適宜決められるスライド部材37を紐部材35の両端部に取付けている。且つ、スライド部材37端部に保持された押しボタン37aは、内蔵したバネの付勢力に抗して押さえれば、紐部材35上を移動でき、収穫袋6aの開口部を閉塞した状態に保持できる。
【0027】
且つ、刈取った若葉2の通過が阻止され、空気のみの通気が許容される例えば目の細かい網地やネット等の排気部38を、収穫袋6a外面の一部及び全部に形成している。また、収穫袋6a全体を、例えば布地や不織布、ネット等の若葉2の通過が阻止され、空気のみの通気が許容される素材で構成することもできる。なお、収穫袋6aの代わりに、例えば箱や籠等に収容してもよい。
【0028】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、刈取り装置1による稲1の若葉2を収穫する方法を説明する。
【0029】
先ず、稲1は、苗を田圃に移植した後、茎を増やし及び葉を伸ばす分げつ期、穂を作る穂形成期、穀物粒を形成する登熟期と順を追って生育する。このような一生の中で、稲1の若葉2は、図7及び図8に示したように、複数回、例えば図示したように3回刈取りを行い、最後に米を実らせる。具体的には、発芽から育てた稲1の苗1aを田圃に移植すると(a)、根付いて生長を続け、分げつ期が始まる(b)。水管理を適宜行い、有機物等からなる防草剤を散布するとよい。
【0030】
稲1は、分げつ期に入って茎を増やし及び葉を伸ばして、さかんに分げつ期を続けると、最高分げつ期を迎え、穂の形成に向かう方向に転換しようとする。出穂前であるこの最高分げつ期の前頃に、稲1の若葉2を刈取って収穫する(c)。稲1の高さは略60cm〜略80cmくらいになるので、下から略30cm程度の位置まで切断を行えば若葉2の収穫ができる。一度に下から略30cm程度の位置で切断するのではなく、図1に示したように、刈取り装置3を構成する刈取り部5の刈取り高さを段階的に上下調節して、例えば3回位に分けて、若葉2を上部から刈取るとよい。
【0031】
次に、刈取り時において、図1及び図3にも示すように、刈取り装置3を構成する走行車4を、エンジン7の駆動力により所望する方向及び速度で走行移動させながら、操舵部15に乗車する作業者の手で操舵する。且つ、図4及び図5にも示すように、田圃に生育する稲1の若葉2を、掻込みリール17の回転力により刈取り機18に向けて掻込み供給し、若葉2…を、刈取り機18の固定刃18a及び可動刃18bにより所定長さ刈取る。
【0032】
且つ、刈取り機18により刈取られた若葉2…を、オーガ19の左右羽根19aにより後側壁部16dの開口部20に向けて移送及び寄集めると共に、開口部20の滑らかな内壁面により長さ方向に揃えながら、供給方向と略平行する方向に向きを揃えて細断機21に連続供給する。
【0033】
且つ、刈取りフレーム16の開口部20に送り込まれる若葉2を、細断機21を構成する回転刃21a及び固定刃21bにより長さ方向に対して所定長さ(例えば略3cm)にスライス切断する。なお、細断寸法を、例えば略3cm以下及び略3cm以上に変更してもよい。
【0034】
且つ、細断機21により所定長さに切断された若葉2を、吸引ブロワー33の吸引作用により、供給ダクト31及び切替え装置32を介して、一方の排出口収穫袋6aに所定量収容する。且つ、切替え装置32を切替え操作して、収容部6に搭載された2個の収穫袋6aに対して交互に充填する。
【0035】
上述の刈取り作業を田圃全体に行った後、刈取り部5の刈取り高さを上下調節して、図8中の仮想線で示すように、若葉2のさらに、上部の略10数cmくらいが刈取れるように高さを調節する。この状態で刈取りを行ってから、さらに刈取り部5の高さを下げて、下から略30cm程度の所定の位置まで刈る最後の刈取りを行う。
【0036】
若葉2が刈取られた稲1は、その下部側を栽培床1bとして(d)、切断面部からすぐに若葉2を出し始め、1〜2週間で先に刈取りを行ったくらいまでに生長する(e)。この出穂前の段階で、再び先と同じ位置で、若葉2の切断を行い、新たに伸びた若葉2を収穫する(f)。
【0037】
再度若葉2が刈取られた稲1は、上述と同様に、その下部側を栽培床1bとして、切断面部からすぐに若葉2を伸ばすので(g)、出穂前の段階で、再度若葉2の切断を行い、新たに伸びた若葉2を収穫する(h)。
【0038】
そして最後、再び若葉2が伸びた後(i)は、通常通りの生育をさせる。すなわち、穂を作り始め、花粉ができ、穂が出始めるとともに開花、受粉をして、続いて登熟期に移行するので(j)、若葉を刈取らずに、生育に合わせて、所定期間の深水の後、間断灌漑を行い落水する。この後、できた米を収穫するため、若葉2を刈取ることにより稲1自体は自己保存能力を発揮して強くなり、病害虫に強く、風雨によっても容易には倒伏しない丈夫な稲が得られる。
【0039】
以上のように、刈取り装置3を構成する刈取り部5の刈取り機18により刈取られた稲1の若葉2を、細断機21により長さ方向に対して所定長さに細断し、刈取り時の寸法よりも短くして収穫するので、刈取り時の寸法のまま収穫するよりも、若葉2全体の体積が小さく、嵩が低くなるため、若葉2を保管及び集積するスペースが小さくて済み、取り扱い及び管理が容易に行える。且つ、1回の刈取り作業及び走行移動で大量の若葉2を収穫することができるので、作業回数及び移動回数が少なくて済み、少ない作業回数及び移動回数で大量の若葉2を一度に収穫することができ、刈取り作業の能率アップが図れる。
【0040】
且つ、刈取り機18により刈取られた若葉2…を、刈取りフレーム16の後側壁部16d及び開口部20の内壁面によりガイドして長さ方向に揃えて細断機21に供給するので、所定長さに細断する作業が容易に行える。
【0041】
且つ、刈取り機18により刈取られた若葉2…を、オーガ19の回転力により後側壁部16dの略中央部に開口した開口部20に向けて移送及び寄集めて細断機21に供給するので、細断機21及び供給ダクト31を、車体4aの略下面側中央部に配置して左右均等なバランスに保つことができ、走行時及び停止時の安定が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】刈取り装置による稲の刈取り動作を示す側面図。
【図2】刈取り部の取付け状態を示す平面図。
【図3】稲の倒伏が回避される地上高さで走行する走行車を示す背面図。
【図4】刈取り部の構成を示す平面図。
【図5】刈取り機の刈取り動作及び細断機の細断動作を示す拡大縦断面図。
【図6】若葉が収容される収穫袋を示す斜視図。
【図7】稲の刈取り及び生長を示す説明図。
【図8】刈取り後の生長を示す説明図。
【符号の説明】
1…稲
2…若葉
3…刈取り装置
4…走行車
5…刈取り部
6…収容部
6a…収穫袋
16…刈取りフレーム
17…掻込みリール
18…刈取り機
19…オーガ
20…開口部
21…細断機
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば稲や麦(大麦)、ケール、バーブ類等の植物を含む被収穫物を刈取り及び収穫する作業に用いられる刈取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述の刈取り装置としては、例えば掻込みリールにより刈取りフレーム内に掻込まれる穂先の殻稈を刈取り刃で刈取り、その刈取られた穂先の殻稈をオーガにより搬送エレベータに供給し、搬送エレベータにより搬送される殻稈を脱穀装置に脱穀する特許文献1のコンバインの刈取り部がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−163227号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の刈取り刃により刈取られた穂先の殻稈を、刈取り時の寸法のまま収穫する場合、刈取られた殻稈が長すぎると、集積時の体積が大きく及び嵩張るため、刈取られた殻稈を保管及び集積するのに広いスペースが必要である。且つ、コンバインに集積される殻稈の集積量に限界があるため、1回の刈取り作業で大量の殻稈を収穫することが困難であり、刈取り作業を何回も行わなければならず、刈取り作業に手間及び時間が掛かるという問題点を有している。
【0005】
この発明は上記問題に鑑み、刈取り手段により刈取られた被収穫物を、細断手段により長さ方向に対して所定長さに細断して収穫することにより、少ない作業回数及び移動回数で大量の被収穫物を一度に収穫することができ、刈取り作業の能率アップが図れる刈取り装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、生育場所で栽培される被収穫物を刈取るための刈取り手段と、上記刈取り手段により刈取られた被収穫物を所定長さに細断するための細断手段とを、走行機能を有する走行車に備えた刈取り装置であることを特徴とする。
【0007】
上述の被収穫物は、例えば稲や麦(大麦)、ケール、バーブ類のようなイネ科植物等の植物で構成することができる。また、被収穫物の刈取り部分は、例えばイネ科植物の若葉や新芽等で構成することができる。また、刈取り手段は、例えば固定刃及び可動刃で構成されるバリカン式の刈込み機、回転刃を回転する刈込み機等で構成することができる。また、細断手段は、例えば上下一対の回転刃、固定刃及び回転刃等で構成することができる。
【0008】
つまり、刈取り装置を構成する走行車を走行移動させながら、例えば田圃や畑等の生育場所で栽培される被収穫物(例えば稲の若葉)を、走行車前部に設けた刈取り手段により所定長さ刈取る。且つ、刈取り手段により刈取られた被収穫物を、細断手段により長さ方向に対して所定長さに切断及び細断すると共に、刈取り手段による刈取り寸法よりも短くして収穫する。
【0009】
実施の形態として、上記刈取り手段により刈取られた被収穫物を、上記細断手段に対して長さ方向に揃えて供給する被収穫物揃え手段(例えば滑らかな曲面形状及び斜面形状を有する刈取りフレームの後側壁部及び開口部の内壁面等)を備えることができる。また、上記刈取り手段により刈取られた被収穫物を、上記細断手段に対して寄集めて供給する被収穫物寄集め手段(例えば略螺旋状の羽根を有するオーガ、ベルトコンベア、エアー吐出装置等)を備えることができる。また、上記被収穫物の刈取り部分を、上記刈取り手段に対して掻込み供給する被収穫物掻込み手段(例えば掻込みバーを有する掻込みリール、掻込みアーム、掻込み爪等)を備えることができる。
【0010】
【作用及び効果】
この発明によれば、刈取り手段により刈取られた被収穫物を、細断手段により長さ方向に対して所定長さに細断し、刈取り時の寸法よりも短くして収穫するので、刈取り時の寸法のまま収穫するよりも、被収穫物全体の体積が小さく、嵩が低くなるため、被収穫物を保管及び集積するスペースが小さくて済み、取り扱い及び管理が容易に行える。且つ、1回の刈取り作業及び走行移動で大量の被収穫物を収穫することができるので、作業回数及び移動回数が少なくて済み、少ない作業回数及び移動回数で大量の被収穫物を一度に収穫することができ、刈取り作業の能率アップが図れる。
【0011】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
【0012】
図面は、被収穫物の一例である稲の若葉を刈取り及び収穫する作業に用いられる刈取り装置を示し、図1において、この刈取り装置3は、生育場所で栽培される稲1の若葉2を刈取るための刈取り部5を走行車4前部に設け、その刈取られた若葉2を収容する収容部6を走行車4後部に設けている。
【0013】
上述の走行車4は、図2、図3にも示すように、車体4aの下面側前後部に設けた左右一対の車輪8(例えばタイヤ)を、車体4a前部に搭載したエンジン7(発動機)の駆動力により4輪駆動及び2輪駆動して、所望する方向及び速度で前後走行する。且つ、稲1の株間よりも幅が狭く且つ大径サイズの車輪8…を、車体4aの下面側前後部に垂設した左右一対の軸受部8aで軸受して、車体4a下面と走行面との上下間隔(クリアランス)を広くしている。つまり、実施例において、走行車4の地上高さを略70cmに設定するので、その地上高さよりも低い稲1や盛り土(うね)が車体4aに接触せず、稲1の倒伏が回避される。また、地上高さを、例えば略70cm以下及び略70cm以上に変更してもよい。
【0014】
且つ、前後車輪8の車軸間隔を、例えば略120cm〜略150cmの範囲に含まれる間隔(実施例では略135cm)に設定して、前後車輪8の車軸間隔を短く、刈取り装置3の旋回半径を小さくしている。また、車軸間隔を、例えば略120cm以下及び略150cm以上に変更してもよい。加えて、上述のエンジン7の代わりに、例えばモータのような電動機を用いてもよい。
【0015】
且つ、車体4aの上面側中央部に設けた操舵部15に、作業者が着座するための運転席15aを設置し、運転席15a前部の操作部15bに、車輪8…を操舵するためのハンドル15cを設けて乗用タイプに構成している。
【0016】
且つ、車輪8…は、操舵方向及び走行速度に応じて、4輪操舵(4WS)及び2輪操舵(2WS)され、低速走行時に逆相操舵(前輪の操舵方向と逆向き)して、前後車輪8…の旋回半径を小さくする。一方、中高速時に同相操舵(前輪の操舵方向と同じ向き)して、走行時の操舵安定性を向上させる。なお、操舵部15には、例えばアクセルやブレーキ、クラッチ等の走行に必要な装置と、4輪操舵及び2輪操舵に切替えるためのレバーやスイッチと、各種メーター類とを配列している。また、4輪操舵及び2輪操舵は公知の技術であるので、その詳細な説明を省略する。加えて、車輪8…を、前輪操舵自在及び後輪操舵自在に設けてもよい。
【0017】
且つ、左右車輪8の間隔及び幅を変更するための間隔変更機構10を車体4a下面に設け、車体4a下面に軸架した車軸11の軸端部と、車輪8の軸受部8aとを動力伝達可能に連結し、軸方向及び幅方向に対して移動自在に係合している。さらに、前後車輪8の軸受部8aを連結部材12で一体的に連結し、その連結部材12に固定した軸受部12aを、車体4aの下面側幅方向に軸架したネジ軸13に対して移動自在に係合している。つまり、ネジ軸13を、例えばハンドルの回動操作及びモータの駆動力により正逆回転して、連結部材12で連結された前後車輪8…をネジ軸13に沿って幅方向に相対移動させ、左右車輪8の間隔及び幅を、稲1の株間を走行可能な間隔及び幅に可変調節する。また、ネジ軸13の代わりに、例えばラック及びピニオン、ソレノイド、チェーン機構、カム機構等で可変調節してもよい。
【0018】
前述の刈取り部5は、図4、図5にも示すように、刈取りフレーム16を構成する左右壁部16aの後端部を、車体4aの両側前部に対して上下回動可能に枢着し、車体4aの一側前部及び両側前部に取付けた回動シリンダ16bの作動により、後述するバリカン式の刈取り機18を稲1の若葉2を所定長さ刈取るのに適した下限刈込み高さ、例えば地上高さ略10cmに上下調節する。且つ、稲1を左右壁部16a間に送り込みガイドする稲ガイド部16eを、左右壁部16aの前端部に設けている。また、刈込み高さを、例えば略10cm以下及び略10cm以上に変更してもよい。
【0019】
且つ、若葉2を掻込むための掻込みバー17c…を、側面から見て略六角形状を有する掻込みリール17の外周縁部に対して円周方向に所定間隔に隔てて架設し、掻込みリール17の両端部に連結したアーム17aの後端部を、左右側壁16aの上端側中央部に対して上下回動可能に枢着し、一方及び両方の側壁16aに取付けた回動シリンダ17bの作動により、若葉2を後述する刈取り機18に向けて掻込み供給するのに適した高さに上下調節(及び前後位置に移動調節)すると共に、掻込みリール17を、前述のエンジン7及びモータ(図示省略)の駆動力により、稲1の若葉2が後述する刈取り機18に対して供給される方向に回転する。なお、回動シリンダ16b,17bの代わりに、例えばモータやネジ軸、カム等で段階的に上下動するか、ハンドルの回動操作により手動で上下動してもよい。
【0020】
且つ、上述の刈取り機18は、略鋸刃状の固定刃18a及び可動刃18bを、左右側壁16aの下端側中央部に架設した支持板16cの前端側に取付け、可動刃18bを、周知の駆動機構により固定刃18a上面に沿って長さ方向に往復移動する。なお、上述の刈取り機18及びその駆動機構についての説明は、周知のため省略する。
【0021】
且つ、側面から見て略筒状及び略柱状を有するオーガ19の両端部を、刈取り機18後部の左右壁部16aで回転可能に軸受し、略螺旋状の羽根19aを、オーガ19の中央部外周面を中心として左右対称に形成すると共に、若葉2…が、後側壁部16dの略中央部に開口した開口部20に向けて寄集められる角度及び形状、条数に形成している。つまり、オーガ19を、前述のエンジン7及びモータ(図示省略)の駆動力により、若葉2…が後側壁部16dの開口部20に向けて寄集められる方向に回転して、若葉2を供給方向と略平行する方向に向きを揃えて、開口部20に連通接続された後述する細断機21に対して連続供給する。
【0022】
且つ、上述の細断機21は、回転刃21a及び固定刃21bを、若葉2を所定長さに細断するのに適した間隔に近接して対峙すると共に、固定刃21bを、開口部20に連設した細断室21b内に固定し、細断室21b内に軸受した回転刃21aを、前述のエンジン7及びモータ(図示省略)の駆動力により切断方向に回転して、オーガ19により寄集められた若葉2を、回転刃21a及び固定刃21bにより長さ方向に対して所定長さにスライス切断する。
【0023】
且つ、刈取りフレーム16の後側壁部16d及び開口部20の内壁面を、刈取り機18により刈取られた若葉2…が長さ方向に揃えられ、供給方向と略平行する方向に向きが揃えられる滑らかな曲面形状及び斜面形状に形成している。
【0024】
且つ、細断機21により細断された若葉2を後述する収容部6に対して供給するフレキシブルな供給ダクト31を、車体4aの下面側中央部に沿って前後方向に配管し、供給ダクト31の前端側吸入口31aを、細断室21bの排出側に連通接続し、後端側排出口31bを、車体4a後部に配設したダクト31c及び切替え装置32を介して、収容部6に搭載された収穫袋6aに連通接続している。また、上述の供給ダクト31を複数本に分岐して車体4aの下面側及び両側部に沿って配管してもよい。
【0025】
且つ、ダクト31cは、細断機21により細断された若葉2を収容部6に供給するのに必要な吸引力を発生させる吸引ブロワー33(例えばリングブロワー)を介して切替え装置32に接続され、その切替え装置32の排出部32a,32aに後述する収穫袋6aを連通接続する。つまり、一方の排出口32aに接続された収穫袋6aに若葉2が所定量収容されたとき、切替え装置32を切替え操作して、他方の排出口32aに接続された収穫袋6aに対して若葉2を収容する動作を開始する。
【0026】
上述の収穫袋6aは、図6に示すように、側面から見て略筒状に形成され、例えばゴム紐やビニール紐等からなる紐部材34を、収穫袋6aの一端側開口部に沿って挿通し、紐部材35を、収穫袋6aの他端側開口部に形成した紐通し部36…に挿通し、紐上での位置が適宜決められるスライド部材37を紐部材35の両端部に取付けている。且つ、スライド部材37端部に保持された押しボタン37aは、内蔵したバネの付勢力に抗して押さえれば、紐部材35上を移動でき、収穫袋6aの開口部を閉塞した状態に保持できる。
【0027】
且つ、刈取った若葉2の通過が阻止され、空気のみの通気が許容される例えば目の細かい網地やネット等の排気部38を、収穫袋6a外面の一部及び全部に形成している。また、収穫袋6a全体を、例えば布地や不織布、ネット等の若葉2の通過が阻止され、空気のみの通気が許容される素材で構成することもできる。なお、収穫袋6aの代わりに、例えば箱や籠等に収容してもよい。
【0028】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、刈取り装置1による稲1の若葉2を収穫する方法を説明する。
【0029】
先ず、稲1は、苗を田圃に移植した後、茎を増やし及び葉を伸ばす分げつ期、穂を作る穂形成期、穀物粒を形成する登熟期と順を追って生育する。このような一生の中で、稲1の若葉2は、図7及び図8に示したように、複数回、例えば図示したように3回刈取りを行い、最後に米を実らせる。具体的には、発芽から育てた稲1の苗1aを田圃に移植すると(a)、根付いて生長を続け、分げつ期が始まる(b)。水管理を適宜行い、有機物等からなる防草剤を散布するとよい。
【0030】
稲1は、分げつ期に入って茎を増やし及び葉を伸ばして、さかんに分げつ期を続けると、最高分げつ期を迎え、穂の形成に向かう方向に転換しようとする。出穂前であるこの最高分げつ期の前頃に、稲1の若葉2を刈取って収穫する(c)。稲1の高さは略60cm〜略80cmくらいになるので、下から略30cm程度の位置まで切断を行えば若葉2の収穫ができる。一度に下から略30cm程度の位置で切断するのではなく、図1に示したように、刈取り装置3を構成する刈取り部5の刈取り高さを段階的に上下調節して、例えば3回位に分けて、若葉2を上部から刈取るとよい。
【0031】
次に、刈取り時において、図1及び図3にも示すように、刈取り装置3を構成する走行車4を、エンジン7の駆動力により所望する方向及び速度で走行移動させながら、操舵部15に乗車する作業者の手で操舵する。且つ、図4及び図5にも示すように、田圃に生育する稲1の若葉2を、掻込みリール17の回転力により刈取り機18に向けて掻込み供給し、若葉2…を、刈取り機18の固定刃18a及び可動刃18bにより所定長さ刈取る。
【0032】
且つ、刈取り機18により刈取られた若葉2…を、オーガ19の左右羽根19aにより後側壁部16dの開口部20に向けて移送及び寄集めると共に、開口部20の滑らかな内壁面により長さ方向に揃えながら、供給方向と略平行する方向に向きを揃えて細断機21に連続供給する。
【0033】
且つ、刈取りフレーム16の開口部20に送り込まれる若葉2を、細断機21を構成する回転刃21a及び固定刃21bにより長さ方向に対して所定長さ(例えば略3cm)にスライス切断する。なお、細断寸法を、例えば略3cm以下及び略3cm以上に変更してもよい。
【0034】
且つ、細断機21により所定長さに切断された若葉2を、吸引ブロワー33の吸引作用により、供給ダクト31及び切替え装置32を介して、一方の排出口収穫袋6aに所定量収容する。且つ、切替え装置32を切替え操作して、収容部6に搭載された2個の収穫袋6aに対して交互に充填する。
【0035】
上述の刈取り作業を田圃全体に行った後、刈取り部5の刈取り高さを上下調節して、図8中の仮想線で示すように、若葉2のさらに、上部の略10数cmくらいが刈取れるように高さを調節する。この状態で刈取りを行ってから、さらに刈取り部5の高さを下げて、下から略30cm程度の所定の位置まで刈る最後の刈取りを行う。
【0036】
若葉2が刈取られた稲1は、その下部側を栽培床1bとして(d)、切断面部からすぐに若葉2を出し始め、1〜2週間で先に刈取りを行ったくらいまでに生長する(e)。この出穂前の段階で、再び先と同じ位置で、若葉2の切断を行い、新たに伸びた若葉2を収穫する(f)。
【0037】
再度若葉2が刈取られた稲1は、上述と同様に、その下部側を栽培床1bとして、切断面部からすぐに若葉2を伸ばすので(g)、出穂前の段階で、再度若葉2の切断を行い、新たに伸びた若葉2を収穫する(h)。
【0038】
そして最後、再び若葉2が伸びた後(i)は、通常通りの生育をさせる。すなわち、穂を作り始め、花粉ができ、穂が出始めるとともに開花、受粉をして、続いて登熟期に移行するので(j)、若葉を刈取らずに、生育に合わせて、所定期間の深水の後、間断灌漑を行い落水する。この後、できた米を収穫するため、若葉2を刈取ることにより稲1自体は自己保存能力を発揮して強くなり、病害虫に強く、風雨によっても容易には倒伏しない丈夫な稲が得られる。
【0039】
以上のように、刈取り装置3を構成する刈取り部5の刈取り機18により刈取られた稲1の若葉2を、細断機21により長さ方向に対して所定長さに細断し、刈取り時の寸法よりも短くして収穫するので、刈取り時の寸法のまま収穫するよりも、若葉2全体の体積が小さく、嵩が低くなるため、若葉2を保管及び集積するスペースが小さくて済み、取り扱い及び管理が容易に行える。且つ、1回の刈取り作業及び走行移動で大量の若葉2を収穫することができるので、作業回数及び移動回数が少なくて済み、少ない作業回数及び移動回数で大量の若葉2を一度に収穫することができ、刈取り作業の能率アップが図れる。
【0040】
且つ、刈取り機18により刈取られた若葉2…を、刈取りフレーム16の後側壁部16d及び開口部20の内壁面によりガイドして長さ方向に揃えて細断機21に供給するので、所定長さに細断する作業が容易に行える。
【0041】
且つ、刈取り機18により刈取られた若葉2…を、オーガ19の回転力により後側壁部16dの略中央部に開口した開口部20に向けて移送及び寄集めて細断機21に供給するので、細断機21及び供給ダクト31を、車体4aの略下面側中央部に配置して左右均等なバランスに保つことができ、走行時及び停止時の安定が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】刈取り装置による稲の刈取り動作を示す側面図。
【図2】刈取り部の取付け状態を示す平面図。
【図3】稲の倒伏が回避される地上高さで走行する走行車を示す背面図。
【図4】刈取り部の構成を示す平面図。
【図5】刈取り機の刈取り動作及び細断機の細断動作を示す拡大縦断面図。
【図6】若葉が収容される収穫袋を示す斜視図。
【図7】稲の刈取り及び生長を示す説明図。
【図8】刈取り後の生長を示す説明図。
【符号の説明】
1…稲
2…若葉
3…刈取り装置
4…走行車
5…刈取り部
6…収容部
6a…収穫袋
16…刈取りフレーム
17…掻込みリール
18…刈取り機
19…オーガ
20…開口部
21…細断機
Claims (4)
- 生育場所で栽培される被収穫物を刈取るための刈取り手段と、
上記刈取り手段により刈取られた被収穫物を所定長さに細断するための細断手段とを、走行機能を有する走行車に備えた
刈取り装置。 - 上記刈取り手段により刈取られた被収穫物を、上記細断手段に対して長さ方向に揃えて供給する被収穫物揃え手段を備えた
請求項1記載の刈取り装置。 - 上記刈取り手段により刈取られた被収穫物を、上記細断手段に対して寄集めて供給する被収穫物寄集め手段を備えた
請求項1記載の刈取り装置。 - 上記被収穫物の刈取り部分を、上記刈取り手段に対して掻込み供給する被収穫物掻込み手段を備えた
請求項1記載の刈取り装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003031826A JP2004236631A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 刈取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003031826A JP2004236631A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 刈取り装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004236631A true JP2004236631A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32958261
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003031826A Abandoned JP2004236631A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 刈取り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004236631A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106576584A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-04-26 | 纪小坤 | 能粉碎秸秆的固定式下割台的收割机 |
| CN106612909A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-10 | 纪小坤 | 带护梯能粉碎秸秆且防碎秆飞溅的升降式下割台的收割机 |
| CN106612961A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-10 | 见保林 | 防碎秆飞溅的固定式下割台 |
| CN106612913A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-10 | 纪小坤 | 秸秆粉碎均匀且防碎秆飞溅的固定式下割台的收割机 |
| CN106664954A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-17 | 纪小坤 | 防碎秆飞溅的固定式下割台的收割机 |
-
2003
- 2003-02-10 JP JP2003031826A patent/JP2004236631A/ja not_active Abandoned
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN106612909A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-10 | 纪小坤 | 带护梯能粉碎秸秆且防碎秆飞溅的升降式下割台的收割机 |
| CN106612961A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-10 | 见保林 | 防碎秆飞溅的固定式下割台 |
| CN106612913A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-10 | 纪小坤 | 秸秆粉碎均匀且防碎秆飞溅的固定式下割台的收割机 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20060201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20070709 |