JP2004238002A - 合成樹脂製ボトル容器 - Google Patents

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Kazuo Ichikawa
和夫 市川
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Abstract

【課題】簡単な構造で脈動を生じさせずに内容物を極めてスムーズに注ぎ出すことができる大型ペットボトル類を提供する。
【解決手段】有底胴部の上部に円筒状の取出し部を有するペットボトルで代表される合成樹脂製ボトル容器において、取出し部の内部に、先端が取出し部を過ぎた所要位置に開口した外部空気導入路を有している。
【選択図】図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は比較的容量の大きな合成樹脂製ボトル容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲料水、ジュースなどで代表される液体を収容する容器としてペットボトルが汎用されている。このようなペットボトルはさまざまな容量のものがあり、直接容器から飲用するような小容量のもののほか、たとえば容量が2リットル以上というような大型で、電気ポットを含む他の容器に内容物を注ぎ出す形態をとるものがある。
【0003】
しかし、従来のこの種の容器は、頂部に円筒状取出し部を設けただけであったので、後者のように他の容器に内容液を注ぎ出す際に、外部空気が小断面積の取出し部から入りにくく、そのため、脈を打つように間欠的に排出される。
【0004】
この結果、内容物の排出速度が遅くなるだけでなく、或る量づつドボッ、ドボッと排出されるので、内溶液が飛散してあたりを濡らし、また、持つ手に衝撃を与え、子供などでは容器を取り落とす懸念もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、簡単な構造で脈動を生じさせずに内容物を極めてスムーズに注ぎ出すことができる大型ペットボトルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、有底胴部の上部に円筒状の取出し部を有するペットボトルで代表される合成樹脂製ボトル容器において、取出し部の内部に、先端が取出し部を過ぎ所要位置(容器内の空気溜り位置)に開口する外部空気導入路を有していることを特徴としている。
【0007】
前記外部空気導入路は複数の管からなっている場合を含んでいる。この態様は、また、管の長さが異なる場合を含んでおり、さらに、管が取出し部の周方向で異なる位置にある場合を含んでいる。外部空気導入路はボトル本体の壁に一体成形されている場合を含んでいる。
さらに、外部空気導入路は上部に取出し部に着脱可能な掛け止め部を有したアタッチメントである場合を含んでいる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1と図2は本発明の第1実施例を示している。1は熱可塑性樹脂たとえばポリエチレンテレフタレートの成形体からなるボトル本体であり、底部10と胴部11とを有し、胴部11の上部は傾斜状のすぼまり部12となっていて、その頂に円筒状の取出し部13が突出されている。取出し部13は外周にねじ130が形成され、キャップ2が取付けられるようになっている。
【0009】
3は外部空気導入路であり、取出し部13の内側に位置した1本の合成樹脂製の管からなっている。外部空気導入路3は上端30が取出し部13の口面と略同じレベル位置し、それから先が垂直状に下り、少なくとも、すぼまり部12と胴部11との境界部位に達する以上の長さを有している。この例では、すぼまり部12を過ぎて胴部11に沿って延び、胴部中間部位など所要の位置で終わって底部10方向に開口している。
【0010】
図2に第2実施例を示している。この実施例では、外部空気導入路3は複数本(図面では2本)の管3a、3bからなっている。それら管3a、3bは、いずれも上端30が取出し部13の口面と略同じレベル位置し、それから先が垂直状に下り、すぼまり部12に略対応するように傾斜している。
第1の管3aは第2の管3bよりも相対的に長く、すぼまり部12を過ぎて胴部11に沿って延び、胴部中間部位など所要の位置で終わって底部10方向に開口している。第2の管13bは、すぼまり部12と胴部11との境界部位付近で終わっている。
【0011】
前記のように異なる長さとしたのは、液体が容器に充満しているときに注ぎ出しの仕方により容器内の空気溜り位置が変化するので、それに対応させるためである。
各管3a、3bは平面上では近接して並列しており、一部がボトル本体1に固定されている。一部とは、たとえば取出し部13に位置する部分である。
第1実施例や第2実施例は、外部空気導入路3を別部材として準備し、ボトル本体1の成形後に挿入して接合する方式で作られてもよいし、外部空気導入路3を別部材として準備し、それをボトル本体1の成形金型に内にインサートとして配してボトル本体1のブロー成形と同時にいわゆる複合成形の形式で内蔵及び固定を行ってもよい。
【0012】
各管3a、3bは独立していてもよいし、相対する壁が共通であってもよい。図3は第2実施例の別な態様を示している。この例では外部空気導入路3は1本の管からなり、長さ方向の中間で断面積の半部が開口して第2の管部分3b’を構成し、それから先が単一の管部となって下降し、第1の管部分3a’となっている。固定方式は第1、2実施例と同様である。
【0013】
図4は第3実施例を示している。この例では、外部空気導入路3の第1の管3aと第2の管3bの組み合わせが2組用いられ、各組が180対称位置など周方向で異なる位置に配されている。。固定方式は第1、2実施例と同様である。
また、もちろん、図示しないが、1本づつの管3a、3bが180対称位置など周方向で異なる位置に配されていてもよい。この場合、管3a、3bの長さは同じであってもよい。
【0014】
図5は第4実施例を示している。この例においては、外部空気導入路3は取出し部13及びすぼまり部12あるいはさらに胴部11の内壁に沿う管部として一体形成されている。
図示するものは外部空気導入路3の形状を第2実施例のような2本の並列管タイプとしているが、第3実施例のような2本の180度程度位相をずらせたタイプとしてもよ。また、第1実施例のような1本タイプとしてもよい。
この第4実施例は、外部空気導入路3を一体形成することで胴部の内リブとなるので、容器剛性が増し、強度が向上する利点もある。
【0015】
図6は第5実施例を示している。この例では、外部空気導入路3は取出し部13の内部空間(中心でも偏心していてもよい)に位置し、上端付近には半径方向に伸び取出し部13につながる複数のステー31を有している。この第4実施例の製作法は、第1、2実施例と同様である。ステー31は外端に、取出し部13内に強嵌される可縮性リング33を有する形態も好適である。外部空気導入路3は単一の管であってもよいし、図3のような長短枝分れ構造(但し管は直線状であることが好ましい)でもよい。
【0016】
図7と図8は第6実施例を示している。これらの実施例は、外部空気導入路3を常態ではボトル本体1と独立した部材とし、内溶液を取り出す際に容器に取り付けるアッタッチメントタイプとしたものである。
図7は外部空気導入路3を第5実施例の形態とし、ステー31の外端に取出し部13の外周に着脱可能に嵌まるリング状の掛け止め部32を有している。掛け止め部32は取出し部13の雄ねじ130と螺合するねじを有していてもよい。図8(a)(b)は外部空気導入路3の上端に、取出し部13に着脱可能な掛け止め部32を設けている。
【0017】
図示するものは本発明の数例であり、これに限定されるものではない。たとえば、外部空気導入路3は、長、短、中間といった3本以上の管であってもよく、それらが1組となって周方向で同じ位置に、あるいは周方向で異なる位置に配されていてもよい。
一体形成タイプにおいて、外部空気導入路3はボトル本体1の底部10から管として立ち上がっていてもよい。この場合、管は所要位置に外気と連通させるための通孔を設ける。
対象となるボトル本体1の断面形状は、角形に限らず、円形などであってもよい。
【0018】
【実施例の作用】
本発明の合成樹脂製ボトル容器は、通常のものと同様に水などの内容液を充填し、キャップ2をバージンシールの形式で取り付ける。
注ぎ出しに際しては、キャップ2を取出し部13から取り外し、第1実施例の場合には、外部空気導入路3が上側(図1(b)で右側)にあるようにボトル本体1を手Hで把持し、所望の容器類に向けて傾ければよい。
【0019】
通常の容器では、液面状の僅かな空間にある空気が移動して内溶液の排出を促すだけであり、この空気のボリュームでの押し出し限度に達すると、取り出し部13から内溶液の排出に逆らうように外部空気が塊として吸い込まれ、このため、脈動的な排出状態になっていたが、本発明では、容器内に貯蔵されていた空気による内容液の押し出しと併行して外部空気導入路3から外部空気が胴部11内に連続的に吸い込まれるかたちで取り入れられ、空気溜りに補給されるので、全く脈動が発生せず、滝のようにスムースに内溶液の全量が排出される。このため、液が飛散することがなく、容器の揺れにより手に不愉快な振動を与えることがない。
【0020】
第2実施例の場合には、2本の管3a、3bを有しているので外部空気の取り入れ量が多くなり、かつ、注ぎ出しの角度(空気溜め位置の変化)に自在に対応できる。すなわち、容器の傾斜を少なくしてゆっくりと注ぎ出す場合には、図9(a)のようにすぼまり部12の領域に空気溜めKが形成されるが、短い管3bがこの領域に開口しているので、外部空気を的確に供給できる。また、容器の傾斜を少なくしてゆっくりと注ぎ出した後、容器の角度を急にして急速に注ぎ出す場合や、当初から容器の角度を急にして急速に注ぎ出す場合には、図9(b)のように胴部11と底部10の境界領域に空気溜めKが形成されるが、長い管3aがこの領域に開口しているので、外部空気を的確に供給できる。
したがって、注ぎ出しの仕方に対応して、初期から終期まで外部空気が的確に取り入れられ、よりスムースかつ迅速に内溶液の全量が排出される。
【0021】
第3実施例の場合には、複数の管3a、3b組み合わせからなる外部空気導入路3、3がたとえば180度変位した位置にあるので、ボトル本体1の把持位置が限定されずに、操作が容易となる。第4実施例も同様である。
【0022】
第6実施例の場合には、キャップ2を取り外した状態で外部空気導入路3を胴部内に挿入し、掛け止め部32を取出し部13に引っ掛けて固定し、その状態でボトル本体1を把持して傾ければよく、第1実施例等と同じように全く脈動が発生せず、スムースに内溶液の全量が排出される。
この実施例は、容器ごとに外部空気導入路3を向ける必要がなく、容器構造は既存のものでよいので、コストが高くならない利点がある。
【0023】
【発明の効果】
以上説明した本発明の請求項1によるときには、取出し部の内部に、先端が取出し部を過ぎた所要位置に開口した外部空気導入路を有しているので、ボトルを傾けて内溶液を取り出した時に、脈動を生じさせずこれによる周囲への飛散を生じさせずまたボトルの上下動とこれによる不快感を生じさせることなく、極めてスムーズに排出することができるというすぐれた効果が得られる。
【0024】
請求項2によれば、外部空気の取り入れ量が多くなるので、よりスムーズに且つ迅速に排出することができるというすぐれた効果が得られる。
請求項3によれば、ボトル本体1の把持位置が限定されず、操作が容易となるというすぐれた効果が得られる。
請求項4によれば、外部空気導入路3を一体形成することで胴部の内リブとなるので、容器剛性が増し、強度が向上する利点も得られる。
請求項5によれば、容器ごとに外部空気導入路3を向ける必要がなく、容器構造は既存のものでよいので簡単に適用できるといういうすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による合成樹脂製ボトル容器の第1実施例を示す部分切欠正面図、(b)は一部拡大側面図、(c)は平面図である。
【図2】(a)は本発明の第2実施例を示す部分切欠正面図、(b)は一部拡大側面図、(c)は平面図である。
【図3】第2実施例の別な態様を示す外部空気導入路の斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す縦断側面図である。
【図5】(a)は第4実施例を示す縦断側面図、(b)は(a)のX−X線に沿う部分的断面図である。
【図6】(a)は第5実施例を示す部分切欠縦断側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図7】第6実施例の1例を示す部分切欠縦断側面図である。
【図8】(a)は第6実施例の他の外部空気導入路を示す斜視図、(b)はその適用状態を示す縦断側面図である。
【図9】(a)(b)は注ぎ出しの形態と外部空気の導入の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ボトル本体
3 外部空気導入路
3a 第1の管
3b 第2の管
13 取り出し部
32 掛け止め部

Claims (5)

  1. 有底胴部の上部に円筒状の取出し部を有するペットボトルで代表される合成樹脂製ボトル容器において、取出し部の内部に、先端が取出し部を過ぎた所要位置に開口した外部空気導入路を有していることを特徴とする合成樹脂製ボトル容器。
  2. 外部空気導入路が同長又は異長の複数の管からなっている請求項1に記載の合成樹脂製ボトル容器。
  3. 同長又は異長の複数の管が取出し部の周方向で異なる位置にある請求項2に記載の合成樹脂製ボトル容器。
  4. 外部空気導入路がボトル本体の壁に一体形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の合成樹脂製ボトル容器。
  5. 外部空気導入路が上部に取出し部に着脱可能な掛け止め部を有したアタッチメントである請求項1ないし3のいずれかに記載の合成樹脂製ボトル容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100558759B1 (ko) * 2005-04-06 2006-03-13 조경희 배출이 용이한 페트병
EP1860037A4 (en) * 2005-03-10 2009-07-29 Guruppo Pieta Co Ltd PULL-UP AND TANK
JP2010083530A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Takashi Iizuka 脈動防止具付きペットボトル

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