JP2004238133A - 薄板把持装置、薄板搬送装置および薄板検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、薄板を高精度で一定の高さに安定して保持することができる薄板把持装置、薄板搬送装置および薄板検査装置を提供する。
【解決手段】空気圧浮上装置26によって薄板22に押上げ力を作用させ、回転軸31によって角変位する支持体30が浮上した薄板22を上方から支持し、薄板22を浮上させた状態で保持する。回転軸31は、駆動装置32によって角変位され、前記駆動装置32は、回転軸31を介して、支持体30を角変位させ、保持された薄板22の高さを一定に維持するように制御手段28によって制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】空気圧浮上装置26によって薄板22に押上げ力を作用させ、回転軸31によって角変位する支持体30が浮上した薄板22を上方から支持し、薄板22を浮上させた状態で保持する。回転軸31は、駆動装置32によって角変位され、前記駆動装置32は、回転軸31を介して、支持体30を角変位させ、保持された薄板22の高さを一定に維持するように制御手段28によって制御する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display;略称FPD)などの薄板を把持する薄板把持装置、薄板を把持して搬送する薄板搬送装置および薄板の欠陥などを検査する薄板検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;略称LCD)およびプラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel;略称PDP)などによって代表されるフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display;略称FPD)の製造ラインには、基板などの薄板の傷、気泡および異物などの有無を検査するための薄板検査装置が設けられている。この薄板検査装置は、検査に要する時間を短縮して検査の高速化を図るため、薄板をステージ上で浮上させた非接触状態で検査する非接触搬送ステージを用いた薄板検査装置が既に提案されている。
【0003】
図8は、従来の技術の薄板検査装置1を示す平面図である。この薄板検査装置1は、基台2、押上げ力発生手段である空気圧浮上装置3、搬入部4、搬出部5、位置決めピン6a,6b、押圧シリンダ7a,7b、薄板把持装置8、水平駆動装置9、および欠陥検査部10を備える。
【0004】
前記基台2には、空気圧浮上装置3が設けられる。この空気圧浮上装置3は、複数の空気吹出し孔12aを有する水平ステージ12を備え、各空気吹出し孔12aから上方へ向けて空気を吹出し、その吹出し空気圧によって薄板11を浮上させることができるように構成される。
【0005】
前記空気圧浮上装置3よりも前記薄板11の搬送方向A上流側(図8の左側)には、複数のローラ4aを有する搬入部4が設けられる。また空気圧浮上装置3よりも搬送方向A下流側(図8の右側)には、複数のローラ5aを有する搬出部5が設けられる。
【0006】
前記基台2よりも搬送方向A上流側から薄板検査装置1に供給された薄板11は、搬入部4の各ローラ4aによって搬送方向A下流側に駆動されて位置決めピン6a,6b付近まで搬送され、水平駆動装置9に設けられた2つの押圧シリンダ7a,7bによって、各位置決めピン6a,6bにそれぞれ押し当てられる。
【0007】
各位置決めピン6a,6bは、図8に示す平面視において、搬送方向Aに間隔をあけて基台2に設けられる複数の第1位置決めピン6aと、搬送方向Aに垂直な方向に間隔をあけて門形フレーム17に設けられる複数の第2位置決めピン6bとを有する。相互に直交する方向に配置された各複数の位置決めピン6a,6bによって、薄板11は欠陥検査開始位置において搬送方向Aおよび搬送方向Aに垂直な方向に、正確に位置決めされる。
【0008】
図9は、薄板把持装置8付近を簡略化して示す一部の拡大断面図である。前記薄板把持装置8は、水平駆動装置9の空気圧浮上装置3に臨む一側部に設けられ、押下げシリンダ13、押上げシリンダ14および取付け板15を含む。押下げシリンダ13および押上げシリンダ14は、取付け板15に固定され、この取付け板15は水平駆動装置9の前記空気圧浮上装置3に臨む一側部に固定される。押下げシリンダ13および押上げシリンダ14は、前述のように第1および第2位置決めピン6a,6bによって位置決めされた薄板11の水平駆動装置9寄りの一側部を、搬送方向A上流側および下流側の2個所で上下両側からそれぞれ挟持する。
【0009】
前記水平駆動装置9は、基台2上に前記空気圧浮上装置3の一側方で水平に設けられ、薄板把持装置8を搬入部4から搬出部5にわたって搬送方向Aに沿って往復移動することができるように構成される。前記薄板11は、薄板把持装置8によって前述のように上下両側から挟持された状態で、水平駆動装置9によって薄板把持装置8が搬送方向Aに駆動されることによって、搬入部4から空気圧浮上装置3および欠陥検査部10を通過して、搬出部5へ搬送される。この水平駆動装置9には、薄板把持装置8を搬送方向Aに移動するに際して、薄板11の把持位置の高さが一定に保たれ、高さ変動が生じないように、高い水平度が要求される。
【0010】
前記空気圧浮上装置3は、複数の空気吹出し孔12aから空気を吹出すことによって、空気圧浮上装置3上に供給された薄板11を浮上させる。この薄板11は、水平駆動装置9寄りの一側部が前記薄板把持装置8によって上下両側から挟持され、空気圧浮上装置3上を搬送されている途中で、欠陥検査部10を通過する。
【0011】
欠陥検査部10は、図8に示されるように、門形フレーム17に搬送方向Aに垂直な方向に間隔をあけて設けられる複数の検査用撮像装置16を備え、各検査用撮像装置16は、空気圧浮上装置3によって予め定める高さに浮上した薄板11に焦点が合うように、各焦点距離が予め設定されている。そのため、薄板11は、前記薄板把持装置8によって把持され、かつ空気圧浮上装置3からの空気圧が押上げ力として作用した状態で、全体が水平に保たれるように設定されている。
【0012】
各検査用撮像装置16は、通過する薄板11を上方から順次撮影し、この撮影画像に基づいて、薄板11の欠陥が検出される。欠陥検査部10において欠陥検査を終えた薄板11は、薄板把持装置8によって搬送方向A下流側に搬送されて搬出部5に供給され、搬出部5によって薄板検査装置1から搬出される。
【0013】
このようにして薄板検査装置1は、薄板11を、空気圧浮上装置3上で浮上させた状態で搬送し、欠陥検査部10によって欠陥検査を行うことができるように構成されている。
【0014】
このように前述の薄板検査装置1は、薄板11を空気圧浮上装置3上で浮上させることによって、薄板11を非接触でかつ高さを一定に保った状態で、高速で搬送することができる。また、薄板11を非接触状態で搬送するので、薄板11の搬送時に薄板11の損傷および汚染を防ぐことができる。さらに、薄板11の浮上高さが一定に保たれているので、各薄板撮像装置16は、薄板11に常に焦点が合った画像を撮像することができ、薄板11の正確かつ精密な欠陥検査が可能である。またこの薄板検査装置1によれば、薄板11を高速で搬送することができるので、検査時間を短縮して高速化を図ることができる(たとえば、特許文献1参照)。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−9661号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図8および図9に示される従来の技術では、薄板把持装置8は、薄板11を上下両側から挟持するために、上下一対のシリンダ13,14によって薄板11の一側部を搬送方向A上流側および下流側の2個所で把持するように構成されるので、薄板把持装置8を含む構造が複雑であるという問題がある。また、前記水平駆動装置9は、薄板把持装置8によって把持された薄板11の浮上高さが変動しないように、薄板把持装置8を高精度で搬送しなければならず、高い精密度が要求されるという問題がある。
【0017】
本発明の目的は、簡単な構成で、薄板を高精度で水平に保持することができるようにした薄板把持装置、薄板搬送装置および薄板検査装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水平に配置されたステージを有し、このステージ上に配置された薄板に下方から押上げ力を作用させて、その薄板を浮上させる押上げ力発生手段と、
前記押上げ力発生手段の押上げ力によって浮上する薄板を上方から支持し、高さ方向に移動可能な支持体を有する支持手段と、
前記支持手段の支持体の前記高さ方向の位置を制御する制御手段とを含むことを特徴とする薄板把持装置である。
【0019】
本発明に従えば、押上げ力発生手段は、薄板に押上げ力を下方から作用させて、その薄板をステージ上で浮上させる。前記押上げ力発生手段からの押上げ力によってステージ上で浮上した薄板は、支持手段の支持体によって上方から支持され、このような下方からの押上げ力と上方からの支持力とによって、薄板は一定の高さに保持される。
【0020】
このように薄板に下方から押上げ力を作用させた状態で上方から支持して、その薄板を保持するように構成されるので、前記従来の技術のように、薄板を上下両側からシリンダによって挟持する構成に比べて、構造が簡素化される。
【0021】
さらに、前記支持手段の支持体は、制御手段によって高さ方向に位置が制御されるので、支持体によって薄板が支持される高さが一定に保たれるように、制御手段によって支持体の高さを希望する精度で正確に制御し、前記従来の技術のように、駆動手段に高い精度を要求せずに、簡単な構成で、薄板を正確に一定の高さに維持することができる。
【0022】
また本発明は、前記支持手段の支持体は、略水平な予め定める搬送方向に移動可能とされ、かつ薄板に上方から摩擦接触する支持面を有し、
前記制御手段は、支持手段の支持体の前記高さ方向の位置および前記予め定める搬送方向の位置を制御することを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、支持手段の支持体は、薄板に対して搬送方向に摩擦力を発生させる支持面を有するので、薄板を浮上させて一定の高さに維持した状態で、支持体に搬送方向への押圧力を確実に作用させて、制御手段による高さ方向および搬送方向の制御に支持体を変位させて、その支持体に支持された薄板を確実に移動させ、または静止させることができる。これによって薄板を前記従来の技術のようにシリンダによって機械的に挟持せずに、支持体によって上方だけから支持した状態で支持体の移動を薄板に伝達して、薄板を簡単な構成で搬送方向および高さ方向に正確かつ確実に移動させることができる。
【0024】
さらに本発明は、前記支持手段の支持体は、略水平な予め定める搬送方向に移動可能とされ、かつ薄板に上方から摩擦接触する上部支持面と、この上部支持面よりも下方に突出する側部支持面とを有し、
前記制御手段は、支持手段の支持体の前記高さ方向の位置および前記予め定める搬送方向の位置を制御することを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、前記支持手段は、薄板に予め定める搬送方向上流側に臨む端面に接触する端部支持片を有するので、支持手段の支持体が搬送方向へ高速で移動しても、その支持体の搬送方向への移動を薄板に確実に伝達して、薄板を高速で確実に搬送することができる。
【0026】
さらに本発明は、前記押上げ力発生手段は、薄板の前記支持体によって支持される支持領域への押上げ力が、薄板の前記支持体によって支持されていない非支持領域への押上げ力よりも大きく選ばれることを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、前記押上げ力発生手段は、薄板の下面全体のうち前記支持体によって支持される支持領域における下面への押上げ力が、非支持領域における下面への押上げ力よりも大きく設定される。これによって薄板の支持領域における下面には、非支持領域への押上げ力よりも大きな押上げ力が作用し、その結果、薄板の支持領域を強固に把持して、支持体の高さ方向および搬送方向の移動に薄板を確実に追従させて、薄板を高さ方向および搬送方向に移動させることができる。
【0028】
さらに本発明は、前記薄板の支持領域への押上げ力の前記非支持領域への押上げ力に対する増加分は、支持体による薄板への押下げ力に等しいことを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、前記押上げ力発生手段は、薄板の支持領域における下面への押上げ力の前記非支持領域における下面への押上げ力に対する増加分が、支持体による薄板の押下げ力と等しくなるように設定されるので、薄板の支持領域では確実に把持し、かつ非支持領域が支持領域に対して変形することを防ぎ、薄板全体を水平な一平面上に配置して平面性を維持することができる。
【0030】
さらに本発明は、前記制御手段は、支持体による薄板への押下げ力が一定に維持されるように、前記支持手段を制御することを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、前記支持手段は、制御手段によって薄板への押下げ力を一定に維持するように制御されるので、薄板は押上げ力と押下げ力とが釣り合う位置に保持される。このように支持体による薄板への押下げ力を一定に保つだけで、押上げ力の変動を薄板の高さ方向の変位によって吸収することができ、これによって薄板への押上げ力の変動に拘らず、薄板の変形を防止して、水平に維持することができる。
【0032】
さらに本発明は、前記薄板把持装置と、
略水平な予め定める搬送方向に駆動する水平駆動手段とを含むことを特徴とする薄板搬送装置である。
【0033】
本発明に従えば、前記押上げ力発生手段によって薄板を浮上させ、この浮上した薄板を支持手段の支持体によって上方から支持し、支持手段が水平駆動手段によって略水平な予め定める搬送方向に駆動されることによって、前記浮上した薄板は支持体によって支持される高さを維持しながら、前記予め定める搬送方向に搬送される。このようにして搬送される薄板は、制御手段によって支持体の高さが制御されながら搬送動作が制御されるので、水平駆動手段に対して高い水平度を要求せずに、薄板を精密に一定の高さで搬送方向に搬送することができる。したがって水平駆動手段の構成を簡素化することができる。
【0034】
さらに本発明は、前記薄板搬送装置と、
前記薄板の搬送経路に臨んで設けられ、薄板の欠陥を検出する欠陥検査手段とを含むことを特徴とする薄板検査装置である。
【0035】
本発明に従えば、前記薄板搬送装置と薄板の欠陥を検出する欠陥検査手段とを有するので、前記薄板搬送装置によって、浮上した薄板を一定の高さに保った状態で搬送しながら、前記欠陥検査手段によって、薄板の傷および気泡などの欠陥を検査することができる。特に、前記欠陥検査手段が撮像装置による撮像画像を用いて欠陥を検査するように構成される場合、薄板の高さの変化によって、撮像装置の焦点が薄板からずれることを防止することができるので、薄板を搬送しながら正確かつ精密な欠陥検査を行うことが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の薄板検査装置20を示す平面図であり、図2は薄板検査装置20に備えられる薄板把持装置23および薄板搬送装置24を簡略化して示す一部の断面図である。本実施の形態の薄板検査装置20は、水平な床に設置される基台21と、薄板22を浮上させた状態で把持する薄板把持装置23と、薄板22を浮上させた状態で予め定める搬送方向Aに搬送する薄板搬送装置24と、欠陥検査手段25とを含んで構成される。
【0037】
前記薄板22は、たとえばフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display;略称FPD)によって実現される。なお、本実施の形態において、水平面上で搬送方向Aに垂直な方向(図1の上下方向)をX方向とし、X方向の搬送方向A上流側から下流側を見て左方である一方側をX1、搬送方向A上流側から下流側を見て右方である他方側をX2とする。
【0038】
薄板把持装置23は、水平なステージ26aを有する押上げ力発生手段である空気圧浮上装置26と、支持手段27と、制御手段28とを有する。空気圧浮上装置26の前記ステージ26aには、マトリクス状に相互に間隔をあけて複数の空気吹出し孔29が設けられる。空気圧浮上装置26は、各空気吹出し孔29から上方(図1の紙面に垂直手前側)へ向けて空気を吹出すことによって、空気圧浮上装置26のステージ26a上で薄板22に押上げ力を分散して作用させ、薄板22をステージ26aから上方に浮上させることができるように構成される。図2に示す矢印Cは、各空気吹出し孔29からの空気の吹出し方向を示している。
【0039】
前記支持手段27は、前記空気圧浮上装置26よりも一方側X1(図1では上側)に設けられ、支持体30、回転軸31、駆動装置32および回動量検出器40を有する。前記支持体30は、他方側X2に延びる遊端部に、空気圧浮上装置26の一方側X1の一側部と対向する支持部30aを有し、この支持部30aは、浮上した薄板22の一方側X1に配置される一側縁部の上面に接触する平坦な支持面30bを有する。また、空気圧浮上装置26は、支持体30が薄板22に接触して支持する支持領域において、薄板22の下面への押上げ力F1が前記支持体30が薄板22に接触しない非支持領域の下面への押上げ力F2よりも大きく設定されている。なお、図解の容易のため、前記支持領域は図1において斜線を付して示されている。
【0040】
前記回転軸31は、支持体30の一方側X1の部分を搬送方向Aに平行な軸線方向に貫通し、回転軸31の軸線まわりに矢符E1,E2方向に回動することによって、支持体30を同一方向に同一角度だけ角変位させる。前記駆動装置32は、回転軸31の軸線方向一端部に連結され、回転軸31をその軸線まわりに矢符E1,E2方向に回動させる。駆動装置32は、たとえばサーボモータを前記回転軸31の回転駆動源として備える。回転軸31の軸線は、搬送方向Aに平行である。回転軸31の軸線方向他端部には、回転軸31の回動量および回動方向を検出するための回動量検出器40が設けられる。この回動量検出器40は、たとえばロータリエンコーダによって実現されてもよく、あるいは角速度センサによって実現されてもよく、さらに角加速度センサによって実現されてもよい。
【0041】
前記回動量検出器40がロータリエンコーダによって実現される場合には、回転軸31が矢符E1方向または矢符E2方向に回動すると、その回動量に対応した単位角度あたり所定パルス数のパルス信号を出力する。このパルス信号は、前記制御手段28に入力される。前記パルス信号を入力した制御手段28は、薄板22が水平であるときの設定値に対する増加分が相殺されるように、制御信号を前記駆動装置32に出力し、上昇または下降した支持体30を水平に復帰させる。
【0042】
また前記回動量検出器40が角速度センサによって実現される場合には、前記ロータリエンコーダを用いる場合に比べて、高い応答性で駆動装置32を制御することができる。
【0043】
さらに前記回動量検出器40が角加速度センサによって実現される場合には、前述の角速度センサを用いる場合に比べて、さらに高い応答性で駆動装置32を制御することができる。
【0044】
このように制御される駆動装置32によって回転軸31が前記支持体30の支持部30aを下げる方向E2(図2においては反時計まわり)に回動すると、支持部30aは、浮上した薄板22に支持面30bを上方から接触させて支持し、押下げ力F3を作用させる。また支持体30は、水平方向の移動によって、支持面30bから薄板22に押圧力F4(図1参照)を発生させる。前記駆動装置32は、支持体30によって支持領域に作用させる前記押下げ力F3が、前記支持領域の下面への押上げ力F1と、前記非支持領域の下面への押上げ力F2との差に等しくなる(F3=F1−F2、ただし、F1>F2)ように、回転軸31を予め定める角度まで角変位させる。
【0045】
前記制御手段28は、コンピュータによって実現され、支持体30の高さ方向への変位量に応じて回転軸31を回動するように前記駆動装置32を制御する。なお、回転軸31の回動によって支持体30が角変位し、支持体30の角度に応じて支持面30bが傾く。しかしながら、前記支持面30bの両端の高低差Δhは十分小さいため、薄板22の傾きに大きな影響を与えることはない。
【0046】
図3は、支持体30が水平な状態から上方へ角変位した状態を説明するための正面図である。なお、同図において、支持体30が水平な状態は実線で示され、上方へ角変位した状態は仮想線で示される。前記支持体30が水平であるとき、支持面30bのX方向の長さをd、支持部30aの最も回転軸31寄りの段差部の下方の角部41から回転軸31の軸線42までのX方向の長さをrとし、支持体30が水平な状態から上方へ角度Δθ[rad]だけ傾いたとき、支持面30bの最も回転軸31寄りの前記段差部の下方の角部41の上昇量をh、支持面30bの回転軸31から最も離れた遊端側の下方の角部43と、最も回転軸31寄りの前記段差部の下方の角部41との高低差をΔhとすれば、
Δh=d・Δθ …(1)
h=(d+r)・Δθ …(2)
式(1)および式(2)からΔh/hは、
Δh/h=d/(d+r) …(3)
によって示される。
【0047】
前記支持面30bの上昇による各角部41,43間の高低差Δhは、角度Δθが微小であるとき、ほぼ零とみなすことができるため、上昇した薄板22を水平に復帰させるためには、前記制御手段28は前述の回動量検出器40によって検出された回動量、角速度または角加速度に基づいて支持体30の回動量を制御すればよいことが解る。なお、説明の便宜上、上昇した支持体30を水平に復帰させるための制御について述べたが、支持体30が下降した場合もまた、同様である。
【0048】
このような薄板把持装置23によって、薄板22は、空気圧浮上装置26の各空気吹出し孔29から噴出される空気によって、分散した押上げ力F1,F2を下方から受けて浮上し、支持手段27の支持部30aによって上方から支持され、垂れ下がることなく全体を水平に維持した状態に保たれる。このように薄板22を空気の噴射圧によって浮上させた状態で上方から支持して一定の高さに保持することができるので、前記従来の技術のように、押上げシリンダおよび押下げシリンダによって薄板22を機械的に挟持して保持する構成に比べて、薄板把持装置23の構造を簡素化することができる。
【0049】
前記支持手段27は、制御手段28によって、支持体30を高さ方向に関して上方および下方に角変位させ、支持体30の薄板22を支持する位置を、薄板22の搬送時における高さ変動が打ち消されるように、制御される。したがって、薄板22の高さが微小量だけ下降したとき、その変位が打消されるように薄板22を上昇させ、また薄板22の高さが微小量だけ上昇したとき、その変位が打消されるように薄板22を下降させればよいので、前記従来の技術のように、高い水平度が要求される水平ステージを用いることなしに、簡単な構成で、薄板22を正確に一定の高さで安定して維持することができる。
【0050】
さらに、支持手段27は、支持体30の水平な搬送方向Aへの移動によって、支持面30bから薄板22に押圧力F4を作用させるために、前記支持面30bは薄板22に対して大きな摩擦力を発生しかつ薄板22に表面を傷つけない材料、たとえばシリコン樹脂からなる被膜50が形成される。このような被膜50によって支持体30の支持面30bから薄板22に搬送方向Aに押圧力F4を作用させ、薄板22を浮上させたままで、支持体30の移動を確実に薄板22に伝達し、その薄板22を支持体30に追従させて、同一方向に移動させ、かつ静止させることができる。これによって薄板22が支持体30からずれてしまうことを確実に防ぎ、制御手段28によって制御される駆動装置32の動作を、支持体30を介して確実に薄板22に反映させ、薄板22を制御手段の制御に応答して高精度で動作させることができる。
【0051】
さらに、空気圧浮上装置26は、支持領域の下面への押上げ力F1が、非支持領域の下面への押上げ力F2よりも大きく設定されている。さらに具体的に述べると、薄板22の支持領域には、支持体30によって押下げ力F3が作用する。これによって支持領域は、非支持領域よりもステージ26aから垂直な上方への浮上高さが小さくなり、支持領域に作用する押上げ力F1が増加する。前記支持領域は、押上げ力F1が増加することによって、高さ方向に関して薄板22の自重との均衡が保たれた高さで静止するが、支持領域は、非支持領域よりも下方へ反りを生じて僅かに変形し、薄板22には支持領域と非支持領域との境界部分に歪みが生じる。
【0052】
したがって薄板22の支持領域の裏側である下面への押上げ力F1が、非支持領域の裏側である下面への押上げ力F2よりも大きく設定されることによって、支持体30から薄板22の上面の支持領域が支持された状態で、前記薄板22の支持領域における下面に前記非支持領域よりも大きな押上げ力F1を作用させることによって、薄板22の非支持領域が上方に反りを生じない程度の非支持領域への押上げ力F2で薄板22全体を一平面上に保持し、これによって前記境界部分の歪みを減少させ、あるいは無くすことができる。
【0053】
またさらに、前述のように薄板22の支持領域における下面への押上げ力F1を大きくし、支持領域の下面への押上げ力F1に応じて押下げ力F3を大きくすることによって、薄板22の支持領域と非支持領域との境界部分の歪みを増加させることなく堅固にかつ確実に、支持体30の押下げ力F3とその支持領域の下面に作用する空気圧による押上げ力F1とによって把持し、薄板22を支持体30の支持面30bとの間に大きな摩擦力を発生させて、薄板22の支持面30bに対するずれを抑制して、薄板22全体を確実に保持し、高速で搬送することが可能となる。
【0054】
さらに、前記薄板22の支持領域の下面への押上げ力F1の前記非支持領域の下面への押上げ力F2に対する増加分(F1−F2)を、支持体30が薄板22を押し下げる押下げ力F3と等しくすることによって、薄板22の支持領域の高さを非支持領域の高さと一致させ、装置の構成を複雑化せずに、薄板22の押上げ力F1,F2の不均一による歪みの発生を防止することができる。
【0055】
再び図1および図2を参照して、前記薄板搬送装置24は、水平駆動手段33と前述の薄板把持装置23とを含む。水平駆動手段33は、基台21上において、前記空気圧浮上装置26よりも一方側X1に、前記空気圧浮上装置26に沿って設けられ、搬送方向A下流側および上流側(図1の左右方向)に移動する。前記水平駆動手段33には、前記薄板把持装置23の駆動装置32および回動量検出器40が取付けられ、水平駆動手段33によって支持手段27を回動量検出器40とともに、搬送方向A下流側および上流側に移動可能である。前記水平駆動手段33は、たとえばボールねじ機構やリニアモータによって実現されてもよい。
【0056】
このような薄板搬送装置24は、前述のような薄板把持装置23と、前記薄板把持装置23を搬送方向A下流側および上流側に移動させる水平駆動手段33とを有するので、薄板把持装置23によって、薄板22を浮上させた状態で搬送方向A下流側および上流側に搬送することができ、また水平駆動手段33の搬送動作を停止することによって、薄板22を浮上させた状態で静止させることができる。
【0057】
また、前記薄板把持装置23によって、薄板22は搬送中に精密に一定の高さに保たれるので、駆動装置32および回動量検出器40を精密に一定の高さで移動させるように、水平駆動手段33自体を高精度に構成する必要がなく、水平駆動手段33を簡素化することができる。
【0058】
前記欠陥検査手段25は、空気圧浮上装置26の上方で前記基台21に固定された門形フレーム51に設けられる複数の検査用撮像装置34によって実現される。各検査用撮像装置34は、搬送方向Aに垂直なX方向に相互に間隔をあけて設けられ、浮上した薄板22に焦点が合うように、予め焦点距離が調整されている。これらの検査用撮像装置34は、浮上した状態で通過する薄板22を順次撮像し、この撮像画像に基づいて、図示しない画像解析システムによって薄板22の欠陥を検出することができるように構成されている。各検査用撮像装置34は、たとえばCCD(Charge Coupled Device)カメラによって実現されてもよい。
【0059】
また、前記薄板検査装置20は、基台21、薄板把持装置23、薄板搬送装置24および欠陥検査手段25に加えて、図1に示す位置決めピン35a,35b(総称する場合には、添字a,bは省略する)、押圧シリンダ36、搬入部37および搬出部38を含む。位置決めピン35は、搬送方向Aに並んだ位置決めピン列35aと、X方向に並んだ位置決めピン列35bとを有する。搬入部37は、空気圧浮上装置26よりも搬送方向A上流側で基台21上に設けられ、基台21よりも搬送方向A上流側から搬送されてきた薄板22を位置決めピン35付近まで搬送する。
【0060】
押圧シリンダ36は、搬入部37によって搬送されてきた薄板22を、前述の各位置決めピン35a,35bに押し当てるために、空気圧浮上装置26の搬送方向A上流側の側部と、空気圧浮上装置26の他方側X2に臨む側部との2箇所に設けられる。前記搬出部38は、空気圧浮上装置26よりも搬送方向A下流側で基台21上に設けられ、欠陥検査が終了した薄板22を空気圧浮上装置26から搬送方向A下流側に搬出する。前記搬入部37および搬出部38は、搬送方向Aに垂直な水平軸線まわりに回転駆動される複数のローラを含んで構成される。
【0061】
このように構成される薄板検査装置20は、薄板検査装置20よりも搬送方向A上流側から薄板検査装置20に搬送されてきた薄板22を、搬入部37によって位置決めピン35b付近まで搬送し、その後、上流側および側方の各押圧シリンダ36によって、直交する位置決めピン列35a,35bに押し当て、薄板22の位置決めを正確に行う。
【0062】
空気圧浮上装置26は、複数の吹出し孔29から空気を上方へ向けて吹出すことによって、薄板22を浮上させる。支持手段27は、駆動装置32によって回転軸31を角変位させて、支持体30を所定の高さに配置して、前記浮上した薄板22を上方から支持し、薄板22を保持する。
【0063】
このようにして空気圧浮上装置26からの空気圧と支持体30からの反力とによって薄板22がいわば把持された状態になると、制御手段28からの制御指令によって、水平駆動手段33は駆動装置32および回動量検出器40を、搬送方向A下流側に予め設定された搬送速度で移動させる。このとき、薄板把持装置23によって浮上した状態で保持されている薄板22は、搬送方向A下流側へ高さ変動が抑制された状態で高精度で一定の高さを保ちながら水平に搬送され、搬送途中に設けられる欠陥検査手段25によって欠陥検査が行われた後、搬出部38から搬出される。
【0064】
前記欠陥検査手段25は、各検査用撮像装置34によって通過する薄板22を順次撮像し、薄板22の欠陥を検出する。欠陥検査を終えたとき、すなわち、薄板22の最も搬送方向A上流側部分が欠陥検査手段25より搬送方向A下流側に搬送されたとき、薄板把持装置23は、駆動装置32によって回転軸31を支持体30の支持部30aが持ち上がるように角変位させ、位置決めされた薄板22の保持を解除する。その後、搬出部38によって、薄板検査装置20から薄板22を搬出する。
【0065】
以上のような本実施の形態の薄板検査装置20によれば、薄板搬送装置24と欠陥検査手段25と有しているので、浮上した薄板22を一定の高さに維持した状態で搬送しながら薄板22の欠陥検査をすることができる。したがって、搬送中に薄板22の高さが変化し、検査用撮像装置34の焦点が、薄板22からずれることを防止でき、正確かつ精密な欠陥検査を行うことができる。
【0066】
図4は、本発明の実施の他の形態の薄板検査装置120を示す平面図であり、図5は薄板把持装置123および薄板搬送装置124を示す断面図であり、図6は図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。本実施の形態の薄板検査装置120は、前述の図1〜図3に示される実施の形態の薄板検査装置20に類似し、対応する部分には、同一の参照符を付して説明を省略する。図5に示す矢印Eは、前記空気吹出し孔29からの空気の吹出し方向を示している。
【0067】
本実施の形態の薄板検査装置120は、薄板把持装置123を備え、この薄板把持装置123は、支持体130、変位軸131および駆動装置132を含んで支持手段127を構成している。支持体130は、他方側X2に延び、空気圧浮上装置26の搬送方向A上流側の部分と対向する支持部130aを有している。前記支持部130aは、浮上した薄板22の搬送方向A上流側の一方側X1の角隅部から他方側X2の角隅部にわたって上方から接触する支持面130bと、前記支持部130aの搬送方向A上流側の下部に突出して設けられ、薄板22の搬送方向A上流側に臨む端面に接触する端部支持片39とを有する。
【0068】
前記変位軸131は、支持体130の一方側X1の部分を高さ方向に貫通して設けられる。前記駆動装置132は、支持体130の一方側X1の端部近傍に設けられ、前記変位軸131に沿って支持体130を高さ方向に変位させる。前記制御手段128は、駆動装置132の高さ方向への変位量に応じて、支持体130を変位軸131の軸線に沿って高さ方向に変位させるように、前記駆動装置132を制御する。
【0069】
このような構成によれば、前記支持手段127は、薄板22に搬送方向A上流側に臨む端面に接触する端部支持片39を有するので、前記薄板把持装置123を備えた薄板搬送装置124は、支持手段127の搬送方向A下流側への移動によって薄板22の端面に端部支持片39を押し当て、薄板22を浮上させた状態で確実に搬送方向A下流側に搬送することができる。
【0070】
図7は、本発明の実施のさらに他の形態の薄板検査装置220を示す平面図である。本実施の形態の薄板検査装置220は、前述の図4〜図6に示される実施の形態の薄板検査装置120に類似し、対応する部分には、同一の参照符を付して説明を省略する。
【0071】
本実施の形態の薄板検査装置220では、水平駆動手段33が空気圧浮上装置26のX方向両側に設けられ、各水平駆動手段33は、一対の薄板搬送装置224と、各薄板搬送装置224に設けられる一対の薄板把持装置223とを備えている。各薄板搬送装置224は、前述の薄板搬送装置24と同様に構成される。また各薄板把持装置223は、支持手段227をそれぞれ備え、各支持手段227は支持体230を有する。各支持体230は、空気圧浮上装置26の上流側部分にそれぞれ取付けられた水平駆動手段33側の角隅部分のみに対向する支持部230a1,230a2を有している。
【0072】
このような構成によれば、各支持体230を有する薄板把持装置223が水平駆動手段33にそれぞれ取付けられるので、各支持体230によって変位軸131に作用するモーメント力を減少させ、変位軸131の耐久性を向上させることができる。
【0073】
本発明の実施のさらに他の形態では、前述の図1〜図3の実施の形態において、制御手段28は、駆動装置32の高さ方向への変位量に応じて回転軸31を角変位させるように駆動装置32を制御するのではなく、回転軸31に作用するトルクが一定に維持されるように駆動装置32を制御する。その他の構成は前述の図1〜図3の実施の形態と同様である。
【0074】
このような構成によれば、駆動装置32が高さ方向へ変位したとき、空気圧浮上装置26と薄板22との隙間が変化することによって押上げ力に変動が生じるが、回転軸31に作用するトルクが一定に維持されることによって、支持体30は、一定の押下げ力F3を維持するので、支持体30は、薄板22を押下げ力F3と釣合う押上げ力が作用する高さ、すなわち駆動装置32が高さ方向へ変位する以前の高さまで高さ方向に変位させる。
【0075】
このように支持体30の薄板22への押下げ力F3を一定に保つだけで、押上げ力F3の変動が生じても、その押上げ力F3の変動に応じて薄板22を押上げ力F1,F2に釣り合う位置にほぼ同時に移動させ、薄板22全体を一定の高さに安定して保持することができるので、薄板22を一定の高さに維持する制御を簡素化できる。
【0076】
本発明の実施のさらに他の形態では、前述の図4〜図6の実施の形態において、制御手段128は、駆動装置132の高さ方向への変位量に応じて支持体130を変位軸131に沿って高さ方向に変位させるように駆動装置132を制御するのではなく、支持体130を押し下げる駆動力が一定に維持されるように駆動装置132を制御してもよい。
【0077】
本発明の実施のさらに他の形態では、前述の図7の実施の形態において、制御手段128は、駆動装置132の高さ方向への変位量に応じて支持体230を変位軸131に沿って高さ方向に変位させるように駆動装置132を制御するのではなく、支持体230を押し下げる駆動力が一定に維持されるように駆動装置132を制御してもよい。
【0078】
本発明の実施のさらに他の形態では、前述した実施の各形態において、押上げ力発生手段として、空気吹出し孔29を有し、前記空気吹出し孔29から上方に空気を吹出すことによって薄板22を浮上させる空気圧浮上装置26を用いたが、たとえば空気を吹出す空気吹出し孔と、空気を吸込む空気吸込み孔とを有する空気圧浮上装置を用いてもよく、また静電力または磁力によって薄板を浮上させる浮上ステージを用いてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、薄板は、押上げ力発生手段によって分散した押上げ力を下方から受けて浮上し、支持手段によって上方から支持され、垂れ下がることなく全体を水平に維持して浮上した状態で保持される。このように薄板を浮上させた状態で保持することができるので、前記従来の技術のように、押上げシリンダおよび押下げシリンダによって薄板を挟持して保持する構成に比べて、薄板把持装置の構造を簡素化することができる。
【0080】
さらに、前記支持手段は制御手段の制御によって薄板を高さ方向に変位させることができるので、支持手段の薄板を支持する位置を所定の高さに設定することによって、薄板の高さが下降したとき、薄板を上昇させ、また薄板の高さが上昇したとき、薄板を下降させて、前記従来の技術のように、高い水平度が要求される水平駆動装置9を用いることなしに、簡単な構成で、薄板を正確に一定の高さで安定して維持することができる。
【0081】
また本発明によれば、支持手段は、支持体の水平な搬送方向への移動によって、支持面から薄板に摩擦力を作用させるので、薄板を浮上させたままで、前記支持手段の移動と同一方向に移動させ、かつ静止させることができる。
【0082】
さらに本発明によれば、前記支持手段は、薄板に予め定める搬送方向上流側に臨む端面に接触する端部支持片を有するので、支持手段の搬送方向への移動によって薄板の端面に端部支持片を接触させて、薄板を確実に前記支持体の移動方向に移動させることができる。
【0083】
さらに本発明によれば、押上げ力発生手段は、薄板の支持領域の下面への押上げ力が非支持領域の下面への押上げ力よりも大きく設定されることによって、予め定める押下げ力を作用させたとき、支持領域の高さが、薄板全体に一様な押上げ力を作用したときの支持領域の高さに比べて低くなることを防止できるので、薄板の境界部分に生じる歪みを減少させることができる。
【0084】
また支持領域の下面への押上げ力を大きくし、支持領域の下面への押上げ力に応じて支持領域に作用させる押下げ力を大きくすることによって、境界部分の歪みを増加させることなく堅固にかつ確実に薄板を保持することができ、また支持面から薄板に作用させる摩擦力を大きくすることができる。
【0085】
さらに本発明によれば、前記支持領域の下面への押上げ力と、前記非支持領域の下面への押上げ力との差を、支持手段が薄板を押し下げる押下げ力と等しくすることによって、支持領域の高さを、非支持領域の高さと一致させることができ、これによって薄板の境界部分に生じる歪みを解消することができる。
【0086】
さらに本発明によれば、前記支持手段は、制御手段によって薄板を押し下げる力を一定に維持するように制御されるので、押上げ力発生手段から薄板が受ける押上げ力と前記支持手段による押下げ力とが釣り合う位置に薄板が保持される。このように支持手段の薄板への押下げ力を一定に保つだけで、押上げ力の変動が生じても、その押上げ力の変動に応じて薄板を押上げ力に釣り合う位置にほぼ同時に移動させ、薄板全体を一定の高さに安定して保持することができるので、薄板を一定の高さに維持する制御を簡素化できる。
【0087】
さらに本発明によれば、前記薄板把持装置と、前記薄板把持装置の支持手段を水平方向に移動させる水平駆動手段とを有しているので、薄板を一定の高さに浮上させた状態で移動することができ、また水平駆動手段を静止させることによって薄板を浮上させた状態で静止させることができる。
【0088】
また、前記薄板把持装置を有していることによって、薄板を精密に一定の高さで移動するために、支持手段を精密に一定の高さで移動させる水平駆動手段を用いること必要がなく、さらに支持手段の移動中に高さが一定となるように水平駆動手段を制御する必要がないので、水平駆動手段を簡素化することができる。
【0089】
さらに本発明によれば、前記薄板搬送装置と薄板の欠陥を検出する欠陥検査手段とを有しているので、浮上した薄板を一定の高さに保った状態で搬送しながら欠陥検査することができる。したがって、たとえば撮像装置などを有する欠陥検査手段によって欠陥検査を行う場合、薄板の高さが変化し、撮像装置の焦点が薄板からずれることを防止でき、これによって正確かつ精密な欠陥検査をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の薄板検査装置20を示す平面図である。
【図2】薄板把持装置23および薄板搬送装置24を簡略化して示す一部の断面図である。
【図3】支持体30が水平な状態から角変位した状態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態の薄板検査装置120を示す平面図である。
【図5】薄板把持装置123および薄板搬送装置124を示す断面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態の薄板検査装置220を示す平面図である。
【図8】従来の技術の薄板検査装置1を示す平面図である。
【図9】薄板把持装置8付近を簡略化して示す一部の拡大断面図である。
【符号の説明】
20,120,220 薄板検査装置
21 基台
22 薄板
23,123,223 薄板把持装置
24,124,224 薄板搬送装置
25 欠陥検査手段
26 空気圧浮上装置
27,127,227 支持手段
28,128 制御手段
29 空気吹出し孔
30,130,230 支持体
30a;130a;230a1,230a2 支持部
30b,130b 支持面
31 回転軸
32,132 駆動装置
33 水平駆動手段
34 検査用撮像装置
35 位置決めピン
36 押圧シリンダ
37 搬入部
38 搬出部
39 端部支持片
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display;略称FPD)などの薄板を把持する薄板把持装置、薄板を把持して搬送する薄板搬送装置および薄板の欠陥などを検査する薄板検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;略称LCD)およびプラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel;略称PDP)などによって代表されるフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display;略称FPD)の製造ラインには、基板などの薄板の傷、気泡および異物などの有無を検査するための薄板検査装置が設けられている。この薄板検査装置は、検査に要する時間を短縮して検査の高速化を図るため、薄板をステージ上で浮上させた非接触状態で検査する非接触搬送ステージを用いた薄板検査装置が既に提案されている。
【0003】
図8は、従来の技術の薄板検査装置1を示す平面図である。この薄板検査装置1は、基台2、押上げ力発生手段である空気圧浮上装置3、搬入部4、搬出部5、位置決めピン6a,6b、押圧シリンダ7a,7b、薄板把持装置8、水平駆動装置9、および欠陥検査部10を備える。
【0004】
前記基台2には、空気圧浮上装置3が設けられる。この空気圧浮上装置3は、複数の空気吹出し孔12aを有する水平ステージ12を備え、各空気吹出し孔12aから上方へ向けて空気を吹出し、その吹出し空気圧によって薄板11を浮上させることができるように構成される。
【0005】
前記空気圧浮上装置3よりも前記薄板11の搬送方向A上流側(図8の左側)には、複数のローラ4aを有する搬入部4が設けられる。また空気圧浮上装置3よりも搬送方向A下流側(図8の右側)には、複数のローラ5aを有する搬出部5が設けられる。
【0006】
前記基台2よりも搬送方向A上流側から薄板検査装置1に供給された薄板11は、搬入部4の各ローラ4aによって搬送方向A下流側に駆動されて位置決めピン6a,6b付近まで搬送され、水平駆動装置9に設けられた2つの押圧シリンダ7a,7bによって、各位置決めピン6a,6bにそれぞれ押し当てられる。
【0007】
各位置決めピン6a,6bは、図8に示す平面視において、搬送方向Aに間隔をあけて基台2に設けられる複数の第1位置決めピン6aと、搬送方向Aに垂直な方向に間隔をあけて門形フレーム17に設けられる複数の第2位置決めピン6bとを有する。相互に直交する方向に配置された各複数の位置決めピン6a,6bによって、薄板11は欠陥検査開始位置において搬送方向Aおよび搬送方向Aに垂直な方向に、正確に位置決めされる。
【0008】
図9は、薄板把持装置8付近を簡略化して示す一部の拡大断面図である。前記薄板把持装置8は、水平駆動装置9の空気圧浮上装置3に臨む一側部に設けられ、押下げシリンダ13、押上げシリンダ14および取付け板15を含む。押下げシリンダ13および押上げシリンダ14は、取付け板15に固定され、この取付け板15は水平駆動装置9の前記空気圧浮上装置3に臨む一側部に固定される。押下げシリンダ13および押上げシリンダ14は、前述のように第1および第2位置決めピン6a,6bによって位置決めされた薄板11の水平駆動装置9寄りの一側部を、搬送方向A上流側および下流側の2個所で上下両側からそれぞれ挟持する。
【0009】
前記水平駆動装置9は、基台2上に前記空気圧浮上装置3の一側方で水平に設けられ、薄板把持装置8を搬入部4から搬出部5にわたって搬送方向Aに沿って往復移動することができるように構成される。前記薄板11は、薄板把持装置8によって前述のように上下両側から挟持された状態で、水平駆動装置9によって薄板把持装置8が搬送方向Aに駆動されることによって、搬入部4から空気圧浮上装置3および欠陥検査部10を通過して、搬出部5へ搬送される。この水平駆動装置9には、薄板把持装置8を搬送方向Aに移動するに際して、薄板11の把持位置の高さが一定に保たれ、高さ変動が生じないように、高い水平度が要求される。
【0010】
前記空気圧浮上装置3は、複数の空気吹出し孔12aから空気を吹出すことによって、空気圧浮上装置3上に供給された薄板11を浮上させる。この薄板11は、水平駆動装置9寄りの一側部が前記薄板把持装置8によって上下両側から挟持され、空気圧浮上装置3上を搬送されている途中で、欠陥検査部10を通過する。
【0011】
欠陥検査部10は、図8に示されるように、門形フレーム17に搬送方向Aに垂直な方向に間隔をあけて設けられる複数の検査用撮像装置16を備え、各検査用撮像装置16は、空気圧浮上装置3によって予め定める高さに浮上した薄板11に焦点が合うように、各焦点距離が予め設定されている。そのため、薄板11は、前記薄板把持装置8によって把持され、かつ空気圧浮上装置3からの空気圧が押上げ力として作用した状態で、全体が水平に保たれるように設定されている。
【0012】
各検査用撮像装置16は、通過する薄板11を上方から順次撮影し、この撮影画像に基づいて、薄板11の欠陥が検出される。欠陥検査部10において欠陥検査を終えた薄板11は、薄板把持装置8によって搬送方向A下流側に搬送されて搬出部5に供給され、搬出部5によって薄板検査装置1から搬出される。
【0013】
このようにして薄板検査装置1は、薄板11を、空気圧浮上装置3上で浮上させた状態で搬送し、欠陥検査部10によって欠陥検査を行うことができるように構成されている。
【0014】
このように前述の薄板検査装置1は、薄板11を空気圧浮上装置3上で浮上させることによって、薄板11を非接触でかつ高さを一定に保った状態で、高速で搬送することができる。また、薄板11を非接触状態で搬送するので、薄板11の搬送時に薄板11の損傷および汚染を防ぐことができる。さらに、薄板11の浮上高さが一定に保たれているので、各薄板撮像装置16は、薄板11に常に焦点が合った画像を撮像することができ、薄板11の正確かつ精密な欠陥検査が可能である。またこの薄板検査装置1によれば、薄板11を高速で搬送することができるので、検査時間を短縮して高速化を図ることができる(たとえば、特許文献1参照)。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−9661号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図8および図9に示される従来の技術では、薄板把持装置8は、薄板11を上下両側から挟持するために、上下一対のシリンダ13,14によって薄板11の一側部を搬送方向A上流側および下流側の2個所で把持するように構成されるので、薄板把持装置8を含む構造が複雑であるという問題がある。また、前記水平駆動装置9は、薄板把持装置8によって把持された薄板11の浮上高さが変動しないように、薄板把持装置8を高精度で搬送しなければならず、高い精密度が要求されるという問題がある。
【0017】
本発明の目的は、簡単な構成で、薄板を高精度で水平に保持することができるようにした薄板把持装置、薄板搬送装置および薄板検査装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水平に配置されたステージを有し、このステージ上に配置された薄板に下方から押上げ力を作用させて、その薄板を浮上させる押上げ力発生手段と、
前記押上げ力発生手段の押上げ力によって浮上する薄板を上方から支持し、高さ方向に移動可能な支持体を有する支持手段と、
前記支持手段の支持体の前記高さ方向の位置を制御する制御手段とを含むことを特徴とする薄板把持装置である。
【0019】
本発明に従えば、押上げ力発生手段は、薄板に押上げ力を下方から作用させて、その薄板をステージ上で浮上させる。前記押上げ力発生手段からの押上げ力によってステージ上で浮上した薄板は、支持手段の支持体によって上方から支持され、このような下方からの押上げ力と上方からの支持力とによって、薄板は一定の高さに保持される。
【0020】
このように薄板に下方から押上げ力を作用させた状態で上方から支持して、その薄板を保持するように構成されるので、前記従来の技術のように、薄板を上下両側からシリンダによって挟持する構成に比べて、構造が簡素化される。
【0021】
さらに、前記支持手段の支持体は、制御手段によって高さ方向に位置が制御されるので、支持体によって薄板が支持される高さが一定に保たれるように、制御手段によって支持体の高さを希望する精度で正確に制御し、前記従来の技術のように、駆動手段に高い精度を要求せずに、簡単な構成で、薄板を正確に一定の高さに維持することができる。
【0022】
また本発明は、前記支持手段の支持体は、略水平な予め定める搬送方向に移動可能とされ、かつ薄板に上方から摩擦接触する支持面を有し、
前記制御手段は、支持手段の支持体の前記高さ方向の位置および前記予め定める搬送方向の位置を制御することを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、支持手段の支持体は、薄板に対して搬送方向に摩擦力を発生させる支持面を有するので、薄板を浮上させて一定の高さに維持した状態で、支持体に搬送方向への押圧力を確実に作用させて、制御手段による高さ方向および搬送方向の制御に支持体を変位させて、その支持体に支持された薄板を確実に移動させ、または静止させることができる。これによって薄板を前記従来の技術のようにシリンダによって機械的に挟持せずに、支持体によって上方だけから支持した状態で支持体の移動を薄板に伝達して、薄板を簡単な構成で搬送方向および高さ方向に正確かつ確実に移動させることができる。
【0024】
さらに本発明は、前記支持手段の支持体は、略水平な予め定める搬送方向に移動可能とされ、かつ薄板に上方から摩擦接触する上部支持面と、この上部支持面よりも下方に突出する側部支持面とを有し、
前記制御手段は、支持手段の支持体の前記高さ方向の位置および前記予め定める搬送方向の位置を制御することを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、前記支持手段は、薄板に予め定める搬送方向上流側に臨む端面に接触する端部支持片を有するので、支持手段の支持体が搬送方向へ高速で移動しても、その支持体の搬送方向への移動を薄板に確実に伝達して、薄板を高速で確実に搬送することができる。
【0026】
さらに本発明は、前記押上げ力発生手段は、薄板の前記支持体によって支持される支持領域への押上げ力が、薄板の前記支持体によって支持されていない非支持領域への押上げ力よりも大きく選ばれることを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、前記押上げ力発生手段は、薄板の下面全体のうち前記支持体によって支持される支持領域における下面への押上げ力が、非支持領域における下面への押上げ力よりも大きく設定される。これによって薄板の支持領域における下面には、非支持領域への押上げ力よりも大きな押上げ力が作用し、その結果、薄板の支持領域を強固に把持して、支持体の高さ方向および搬送方向の移動に薄板を確実に追従させて、薄板を高さ方向および搬送方向に移動させることができる。
【0028】
さらに本発明は、前記薄板の支持領域への押上げ力の前記非支持領域への押上げ力に対する増加分は、支持体による薄板への押下げ力に等しいことを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、前記押上げ力発生手段は、薄板の支持領域における下面への押上げ力の前記非支持領域における下面への押上げ力に対する増加分が、支持体による薄板の押下げ力と等しくなるように設定されるので、薄板の支持領域では確実に把持し、かつ非支持領域が支持領域に対して変形することを防ぎ、薄板全体を水平な一平面上に配置して平面性を維持することができる。
【0030】
さらに本発明は、前記制御手段は、支持体による薄板への押下げ力が一定に維持されるように、前記支持手段を制御することを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、前記支持手段は、制御手段によって薄板への押下げ力を一定に維持するように制御されるので、薄板は押上げ力と押下げ力とが釣り合う位置に保持される。このように支持体による薄板への押下げ力を一定に保つだけで、押上げ力の変動を薄板の高さ方向の変位によって吸収することができ、これによって薄板への押上げ力の変動に拘らず、薄板の変形を防止して、水平に維持することができる。
【0032】
さらに本発明は、前記薄板把持装置と、
略水平な予め定める搬送方向に駆動する水平駆動手段とを含むことを特徴とする薄板搬送装置である。
【0033】
本発明に従えば、前記押上げ力発生手段によって薄板を浮上させ、この浮上した薄板を支持手段の支持体によって上方から支持し、支持手段が水平駆動手段によって略水平な予め定める搬送方向に駆動されることによって、前記浮上した薄板は支持体によって支持される高さを維持しながら、前記予め定める搬送方向に搬送される。このようにして搬送される薄板は、制御手段によって支持体の高さが制御されながら搬送動作が制御されるので、水平駆動手段に対して高い水平度を要求せずに、薄板を精密に一定の高さで搬送方向に搬送することができる。したがって水平駆動手段の構成を簡素化することができる。
【0034】
さらに本発明は、前記薄板搬送装置と、
前記薄板の搬送経路に臨んで設けられ、薄板の欠陥を検出する欠陥検査手段とを含むことを特徴とする薄板検査装置である。
【0035】
本発明に従えば、前記薄板搬送装置と薄板の欠陥を検出する欠陥検査手段とを有するので、前記薄板搬送装置によって、浮上した薄板を一定の高さに保った状態で搬送しながら、前記欠陥検査手段によって、薄板の傷および気泡などの欠陥を検査することができる。特に、前記欠陥検査手段が撮像装置による撮像画像を用いて欠陥を検査するように構成される場合、薄板の高さの変化によって、撮像装置の焦点が薄板からずれることを防止することができるので、薄板を搬送しながら正確かつ精密な欠陥検査を行うことが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の薄板検査装置20を示す平面図であり、図2は薄板検査装置20に備えられる薄板把持装置23および薄板搬送装置24を簡略化して示す一部の断面図である。本実施の形態の薄板検査装置20は、水平な床に設置される基台21と、薄板22を浮上させた状態で把持する薄板把持装置23と、薄板22を浮上させた状態で予め定める搬送方向Aに搬送する薄板搬送装置24と、欠陥検査手段25とを含んで構成される。
【0037】
前記薄板22は、たとえばフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display;略称FPD)によって実現される。なお、本実施の形態において、水平面上で搬送方向Aに垂直な方向(図1の上下方向)をX方向とし、X方向の搬送方向A上流側から下流側を見て左方である一方側をX1、搬送方向A上流側から下流側を見て右方である他方側をX2とする。
【0038】
薄板把持装置23は、水平なステージ26aを有する押上げ力発生手段である空気圧浮上装置26と、支持手段27と、制御手段28とを有する。空気圧浮上装置26の前記ステージ26aには、マトリクス状に相互に間隔をあけて複数の空気吹出し孔29が設けられる。空気圧浮上装置26は、各空気吹出し孔29から上方(図1の紙面に垂直手前側)へ向けて空気を吹出すことによって、空気圧浮上装置26のステージ26a上で薄板22に押上げ力を分散して作用させ、薄板22をステージ26aから上方に浮上させることができるように構成される。図2に示す矢印Cは、各空気吹出し孔29からの空気の吹出し方向を示している。
【0039】
前記支持手段27は、前記空気圧浮上装置26よりも一方側X1(図1では上側)に設けられ、支持体30、回転軸31、駆動装置32および回動量検出器40を有する。前記支持体30は、他方側X2に延びる遊端部に、空気圧浮上装置26の一方側X1の一側部と対向する支持部30aを有し、この支持部30aは、浮上した薄板22の一方側X1に配置される一側縁部の上面に接触する平坦な支持面30bを有する。また、空気圧浮上装置26は、支持体30が薄板22に接触して支持する支持領域において、薄板22の下面への押上げ力F1が前記支持体30が薄板22に接触しない非支持領域の下面への押上げ力F2よりも大きく設定されている。なお、図解の容易のため、前記支持領域は図1において斜線を付して示されている。
【0040】
前記回転軸31は、支持体30の一方側X1の部分を搬送方向Aに平行な軸線方向に貫通し、回転軸31の軸線まわりに矢符E1,E2方向に回動することによって、支持体30を同一方向に同一角度だけ角変位させる。前記駆動装置32は、回転軸31の軸線方向一端部に連結され、回転軸31をその軸線まわりに矢符E1,E2方向に回動させる。駆動装置32は、たとえばサーボモータを前記回転軸31の回転駆動源として備える。回転軸31の軸線は、搬送方向Aに平行である。回転軸31の軸線方向他端部には、回転軸31の回動量および回動方向を検出するための回動量検出器40が設けられる。この回動量検出器40は、たとえばロータリエンコーダによって実現されてもよく、あるいは角速度センサによって実現されてもよく、さらに角加速度センサによって実現されてもよい。
【0041】
前記回動量検出器40がロータリエンコーダによって実現される場合には、回転軸31が矢符E1方向または矢符E2方向に回動すると、その回動量に対応した単位角度あたり所定パルス数のパルス信号を出力する。このパルス信号は、前記制御手段28に入力される。前記パルス信号を入力した制御手段28は、薄板22が水平であるときの設定値に対する増加分が相殺されるように、制御信号を前記駆動装置32に出力し、上昇または下降した支持体30を水平に復帰させる。
【0042】
また前記回動量検出器40が角速度センサによって実現される場合には、前記ロータリエンコーダを用いる場合に比べて、高い応答性で駆動装置32を制御することができる。
【0043】
さらに前記回動量検出器40が角加速度センサによって実現される場合には、前述の角速度センサを用いる場合に比べて、さらに高い応答性で駆動装置32を制御することができる。
【0044】
このように制御される駆動装置32によって回転軸31が前記支持体30の支持部30aを下げる方向E2(図2においては反時計まわり)に回動すると、支持部30aは、浮上した薄板22に支持面30bを上方から接触させて支持し、押下げ力F3を作用させる。また支持体30は、水平方向の移動によって、支持面30bから薄板22に押圧力F4(図1参照)を発生させる。前記駆動装置32は、支持体30によって支持領域に作用させる前記押下げ力F3が、前記支持領域の下面への押上げ力F1と、前記非支持領域の下面への押上げ力F2との差に等しくなる(F3=F1−F2、ただし、F1>F2)ように、回転軸31を予め定める角度まで角変位させる。
【0045】
前記制御手段28は、コンピュータによって実現され、支持体30の高さ方向への変位量に応じて回転軸31を回動するように前記駆動装置32を制御する。なお、回転軸31の回動によって支持体30が角変位し、支持体30の角度に応じて支持面30bが傾く。しかしながら、前記支持面30bの両端の高低差Δhは十分小さいため、薄板22の傾きに大きな影響を与えることはない。
【0046】
図3は、支持体30が水平な状態から上方へ角変位した状態を説明するための正面図である。なお、同図において、支持体30が水平な状態は実線で示され、上方へ角変位した状態は仮想線で示される。前記支持体30が水平であるとき、支持面30bのX方向の長さをd、支持部30aの最も回転軸31寄りの段差部の下方の角部41から回転軸31の軸線42までのX方向の長さをrとし、支持体30が水平な状態から上方へ角度Δθ[rad]だけ傾いたとき、支持面30bの最も回転軸31寄りの前記段差部の下方の角部41の上昇量をh、支持面30bの回転軸31から最も離れた遊端側の下方の角部43と、最も回転軸31寄りの前記段差部の下方の角部41との高低差をΔhとすれば、
Δh=d・Δθ …(1)
h=(d+r)・Δθ …(2)
式(1)および式(2)からΔh/hは、
Δh/h=d/(d+r) …(3)
によって示される。
【0047】
前記支持面30bの上昇による各角部41,43間の高低差Δhは、角度Δθが微小であるとき、ほぼ零とみなすことができるため、上昇した薄板22を水平に復帰させるためには、前記制御手段28は前述の回動量検出器40によって検出された回動量、角速度または角加速度に基づいて支持体30の回動量を制御すればよいことが解る。なお、説明の便宜上、上昇した支持体30を水平に復帰させるための制御について述べたが、支持体30が下降した場合もまた、同様である。
【0048】
このような薄板把持装置23によって、薄板22は、空気圧浮上装置26の各空気吹出し孔29から噴出される空気によって、分散した押上げ力F1,F2を下方から受けて浮上し、支持手段27の支持部30aによって上方から支持され、垂れ下がることなく全体を水平に維持した状態に保たれる。このように薄板22を空気の噴射圧によって浮上させた状態で上方から支持して一定の高さに保持することができるので、前記従来の技術のように、押上げシリンダおよび押下げシリンダによって薄板22を機械的に挟持して保持する構成に比べて、薄板把持装置23の構造を簡素化することができる。
【0049】
前記支持手段27は、制御手段28によって、支持体30を高さ方向に関して上方および下方に角変位させ、支持体30の薄板22を支持する位置を、薄板22の搬送時における高さ変動が打ち消されるように、制御される。したがって、薄板22の高さが微小量だけ下降したとき、その変位が打消されるように薄板22を上昇させ、また薄板22の高さが微小量だけ上昇したとき、その変位が打消されるように薄板22を下降させればよいので、前記従来の技術のように、高い水平度が要求される水平ステージを用いることなしに、簡単な構成で、薄板22を正確に一定の高さで安定して維持することができる。
【0050】
さらに、支持手段27は、支持体30の水平な搬送方向Aへの移動によって、支持面30bから薄板22に押圧力F4を作用させるために、前記支持面30bは薄板22に対して大きな摩擦力を発生しかつ薄板22に表面を傷つけない材料、たとえばシリコン樹脂からなる被膜50が形成される。このような被膜50によって支持体30の支持面30bから薄板22に搬送方向Aに押圧力F4を作用させ、薄板22を浮上させたままで、支持体30の移動を確実に薄板22に伝達し、その薄板22を支持体30に追従させて、同一方向に移動させ、かつ静止させることができる。これによって薄板22が支持体30からずれてしまうことを確実に防ぎ、制御手段28によって制御される駆動装置32の動作を、支持体30を介して確実に薄板22に反映させ、薄板22を制御手段の制御に応答して高精度で動作させることができる。
【0051】
さらに、空気圧浮上装置26は、支持領域の下面への押上げ力F1が、非支持領域の下面への押上げ力F2よりも大きく設定されている。さらに具体的に述べると、薄板22の支持領域には、支持体30によって押下げ力F3が作用する。これによって支持領域は、非支持領域よりもステージ26aから垂直な上方への浮上高さが小さくなり、支持領域に作用する押上げ力F1が増加する。前記支持領域は、押上げ力F1が増加することによって、高さ方向に関して薄板22の自重との均衡が保たれた高さで静止するが、支持領域は、非支持領域よりも下方へ反りを生じて僅かに変形し、薄板22には支持領域と非支持領域との境界部分に歪みが生じる。
【0052】
したがって薄板22の支持領域の裏側である下面への押上げ力F1が、非支持領域の裏側である下面への押上げ力F2よりも大きく設定されることによって、支持体30から薄板22の上面の支持領域が支持された状態で、前記薄板22の支持領域における下面に前記非支持領域よりも大きな押上げ力F1を作用させることによって、薄板22の非支持領域が上方に反りを生じない程度の非支持領域への押上げ力F2で薄板22全体を一平面上に保持し、これによって前記境界部分の歪みを減少させ、あるいは無くすことができる。
【0053】
またさらに、前述のように薄板22の支持領域における下面への押上げ力F1を大きくし、支持領域の下面への押上げ力F1に応じて押下げ力F3を大きくすることによって、薄板22の支持領域と非支持領域との境界部分の歪みを増加させることなく堅固にかつ確実に、支持体30の押下げ力F3とその支持領域の下面に作用する空気圧による押上げ力F1とによって把持し、薄板22を支持体30の支持面30bとの間に大きな摩擦力を発生させて、薄板22の支持面30bに対するずれを抑制して、薄板22全体を確実に保持し、高速で搬送することが可能となる。
【0054】
さらに、前記薄板22の支持領域の下面への押上げ力F1の前記非支持領域の下面への押上げ力F2に対する増加分(F1−F2)を、支持体30が薄板22を押し下げる押下げ力F3と等しくすることによって、薄板22の支持領域の高さを非支持領域の高さと一致させ、装置の構成を複雑化せずに、薄板22の押上げ力F1,F2の不均一による歪みの発生を防止することができる。
【0055】
再び図1および図2を参照して、前記薄板搬送装置24は、水平駆動手段33と前述の薄板把持装置23とを含む。水平駆動手段33は、基台21上において、前記空気圧浮上装置26よりも一方側X1に、前記空気圧浮上装置26に沿って設けられ、搬送方向A下流側および上流側(図1の左右方向)に移動する。前記水平駆動手段33には、前記薄板把持装置23の駆動装置32および回動量検出器40が取付けられ、水平駆動手段33によって支持手段27を回動量検出器40とともに、搬送方向A下流側および上流側に移動可能である。前記水平駆動手段33は、たとえばボールねじ機構やリニアモータによって実現されてもよい。
【0056】
このような薄板搬送装置24は、前述のような薄板把持装置23と、前記薄板把持装置23を搬送方向A下流側および上流側に移動させる水平駆動手段33とを有するので、薄板把持装置23によって、薄板22を浮上させた状態で搬送方向A下流側および上流側に搬送することができ、また水平駆動手段33の搬送動作を停止することによって、薄板22を浮上させた状態で静止させることができる。
【0057】
また、前記薄板把持装置23によって、薄板22は搬送中に精密に一定の高さに保たれるので、駆動装置32および回動量検出器40を精密に一定の高さで移動させるように、水平駆動手段33自体を高精度に構成する必要がなく、水平駆動手段33を簡素化することができる。
【0058】
前記欠陥検査手段25は、空気圧浮上装置26の上方で前記基台21に固定された門形フレーム51に設けられる複数の検査用撮像装置34によって実現される。各検査用撮像装置34は、搬送方向Aに垂直なX方向に相互に間隔をあけて設けられ、浮上した薄板22に焦点が合うように、予め焦点距離が調整されている。これらの検査用撮像装置34は、浮上した状態で通過する薄板22を順次撮像し、この撮像画像に基づいて、図示しない画像解析システムによって薄板22の欠陥を検出することができるように構成されている。各検査用撮像装置34は、たとえばCCD(Charge Coupled Device)カメラによって実現されてもよい。
【0059】
また、前記薄板検査装置20は、基台21、薄板把持装置23、薄板搬送装置24および欠陥検査手段25に加えて、図1に示す位置決めピン35a,35b(総称する場合には、添字a,bは省略する)、押圧シリンダ36、搬入部37および搬出部38を含む。位置決めピン35は、搬送方向Aに並んだ位置決めピン列35aと、X方向に並んだ位置決めピン列35bとを有する。搬入部37は、空気圧浮上装置26よりも搬送方向A上流側で基台21上に設けられ、基台21よりも搬送方向A上流側から搬送されてきた薄板22を位置決めピン35付近まで搬送する。
【0060】
押圧シリンダ36は、搬入部37によって搬送されてきた薄板22を、前述の各位置決めピン35a,35bに押し当てるために、空気圧浮上装置26の搬送方向A上流側の側部と、空気圧浮上装置26の他方側X2に臨む側部との2箇所に設けられる。前記搬出部38は、空気圧浮上装置26よりも搬送方向A下流側で基台21上に設けられ、欠陥検査が終了した薄板22を空気圧浮上装置26から搬送方向A下流側に搬出する。前記搬入部37および搬出部38は、搬送方向Aに垂直な水平軸線まわりに回転駆動される複数のローラを含んで構成される。
【0061】
このように構成される薄板検査装置20は、薄板検査装置20よりも搬送方向A上流側から薄板検査装置20に搬送されてきた薄板22を、搬入部37によって位置決めピン35b付近まで搬送し、その後、上流側および側方の各押圧シリンダ36によって、直交する位置決めピン列35a,35bに押し当て、薄板22の位置決めを正確に行う。
【0062】
空気圧浮上装置26は、複数の吹出し孔29から空気を上方へ向けて吹出すことによって、薄板22を浮上させる。支持手段27は、駆動装置32によって回転軸31を角変位させて、支持体30を所定の高さに配置して、前記浮上した薄板22を上方から支持し、薄板22を保持する。
【0063】
このようにして空気圧浮上装置26からの空気圧と支持体30からの反力とによって薄板22がいわば把持された状態になると、制御手段28からの制御指令によって、水平駆動手段33は駆動装置32および回動量検出器40を、搬送方向A下流側に予め設定された搬送速度で移動させる。このとき、薄板把持装置23によって浮上した状態で保持されている薄板22は、搬送方向A下流側へ高さ変動が抑制された状態で高精度で一定の高さを保ちながら水平に搬送され、搬送途中に設けられる欠陥検査手段25によって欠陥検査が行われた後、搬出部38から搬出される。
【0064】
前記欠陥検査手段25は、各検査用撮像装置34によって通過する薄板22を順次撮像し、薄板22の欠陥を検出する。欠陥検査を終えたとき、すなわち、薄板22の最も搬送方向A上流側部分が欠陥検査手段25より搬送方向A下流側に搬送されたとき、薄板把持装置23は、駆動装置32によって回転軸31を支持体30の支持部30aが持ち上がるように角変位させ、位置決めされた薄板22の保持を解除する。その後、搬出部38によって、薄板検査装置20から薄板22を搬出する。
【0065】
以上のような本実施の形態の薄板検査装置20によれば、薄板搬送装置24と欠陥検査手段25と有しているので、浮上した薄板22を一定の高さに維持した状態で搬送しながら薄板22の欠陥検査をすることができる。したがって、搬送中に薄板22の高さが変化し、検査用撮像装置34の焦点が、薄板22からずれることを防止でき、正確かつ精密な欠陥検査を行うことができる。
【0066】
図4は、本発明の実施の他の形態の薄板検査装置120を示す平面図であり、図5は薄板把持装置123および薄板搬送装置124を示す断面図であり、図6は図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。本実施の形態の薄板検査装置120は、前述の図1〜図3に示される実施の形態の薄板検査装置20に類似し、対応する部分には、同一の参照符を付して説明を省略する。図5に示す矢印Eは、前記空気吹出し孔29からの空気の吹出し方向を示している。
【0067】
本実施の形態の薄板検査装置120は、薄板把持装置123を備え、この薄板把持装置123は、支持体130、変位軸131および駆動装置132を含んで支持手段127を構成している。支持体130は、他方側X2に延び、空気圧浮上装置26の搬送方向A上流側の部分と対向する支持部130aを有している。前記支持部130aは、浮上した薄板22の搬送方向A上流側の一方側X1の角隅部から他方側X2の角隅部にわたって上方から接触する支持面130bと、前記支持部130aの搬送方向A上流側の下部に突出して設けられ、薄板22の搬送方向A上流側に臨む端面に接触する端部支持片39とを有する。
【0068】
前記変位軸131は、支持体130の一方側X1の部分を高さ方向に貫通して設けられる。前記駆動装置132は、支持体130の一方側X1の端部近傍に設けられ、前記変位軸131に沿って支持体130を高さ方向に変位させる。前記制御手段128は、駆動装置132の高さ方向への変位量に応じて、支持体130を変位軸131の軸線に沿って高さ方向に変位させるように、前記駆動装置132を制御する。
【0069】
このような構成によれば、前記支持手段127は、薄板22に搬送方向A上流側に臨む端面に接触する端部支持片39を有するので、前記薄板把持装置123を備えた薄板搬送装置124は、支持手段127の搬送方向A下流側への移動によって薄板22の端面に端部支持片39を押し当て、薄板22を浮上させた状態で確実に搬送方向A下流側に搬送することができる。
【0070】
図7は、本発明の実施のさらに他の形態の薄板検査装置220を示す平面図である。本実施の形態の薄板検査装置220は、前述の図4〜図6に示される実施の形態の薄板検査装置120に類似し、対応する部分には、同一の参照符を付して説明を省略する。
【0071】
本実施の形態の薄板検査装置220では、水平駆動手段33が空気圧浮上装置26のX方向両側に設けられ、各水平駆動手段33は、一対の薄板搬送装置224と、各薄板搬送装置224に設けられる一対の薄板把持装置223とを備えている。各薄板搬送装置224は、前述の薄板搬送装置24と同様に構成される。また各薄板把持装置223は、支持手段227をそれぞれ備え、各支持手段227は支持体230を有する。各支持体230は、空気圧浮上装置26の上流側部分にそれぞれ取付けられた水平駆動手段33側の角隅部分のみに対向する支持部230a1,230a2を有している。
【0072】
このような構成によれば、各支持体230を有する薄板把持装置223が水平駆動手段33にそれぞれ取付けられるので、各支持体230によって変位軸131に作用するモーメント力を減少させ、変位軸131の耐久性を向上させることができる。
【0073】
本発明の実施のさらに他の形態では、前述の図1〜図3の実施の形態において、制御手段28は、駆動装置32の高さ方向への変位量に応じて回転軸31を角変位させるように駆動装置32を制御するのではなく、回転軸31に作用するトルクが一定に維持されるように駆動装置32を制御する。その他の構成は前述の図1〜図3の実施の形態と同様である。
【0074】
このような構成によれば、駆動装置32が高さ方向へ変位したとき、空気圧浮上装置26と薄板22との隙間が変化することによって押上げ力に変動が生じるが、回転軸31に作用するトルクが一定に維持されることによって、支持体30は、一定の押下げ力F3を維持するので、支持体30は、薄板22を押下げ力F3と釣合う押上げ力が作用する高さ、すなわち駆動装置32が高さ方向へ変位する以前の高さまで高さ方向に変位させる。
【0075】
このように支持体30の薄板22への押下げ力F3を一定に保つだけで、押上げ力F3の変動が生じても、その押上げ力F3の変動に応じて薄板22を押上げ力F1,F2に釣り合う位置にほぼ同時に移動させ、薄板22全体を一定の高さに安定して保持することができるので、薄板22を一定の高さに維持する制御を簡素化できる。
【0076】
本発明の実施のさらに他の形態では、前述の図4〜図6の実施の形態において、制御手段128は、駆動装置132の高さ方向への変位量に応じて支持体130を変位軸131に沿って高さ方向に変位させるように駆動装置132を制御するのではなく、支持体130を押し下げる駆動力が一定に維持されるように駆動装置132を制御してもよい。
【0077】
本発明の実施のさらに他の形態では、前述の図7の実施の形態において、制御手段128は、駆動装置132の高さ方向への変位量に応じて支持体230を変位軸131に沿って高さ方向に変位させるように駆動装置132を制御するのではなく、支持体230を押し下げる駆動力が一定に維持されるように駆動装置132を制御してもよい。
【0078】
本発明の実施のさらに他の形態では、前述した実施の各形態において、押上げ力発生手段として、空気吹出し孔29を有し、前記空気吹出し孔29から上方に空気を吹出すことによって薄板22を浮上させる空気圧浮上装置26を用いたが、たとえば空気を吹出す空気吹出し孔と、空気を吸込む空気吸込み孔とを有する空気圧浮上装置を用いてもよく、また静電力または磁力によって薄板を浮上させる浮上ステージを用いてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、薄板は、押上げ力発生手段によって分散した押上げ力を下方から受けて浮上し、支持手段によって上方から支持され、垂れ下がることなく全体を水平に維持して浮上した状態で保持される。このように薄板を浮上させた状態で保持することができるので、前記従来の技術のように、押上げシリンダおよび押下げシリンダによって薄板を挟持して保持する構成に比べて、薄板把持装置の構造を簡素化することができる。
【0080】
さらに、前記支持手段は制御手段の制御によって薄板を高さ方向に変位させることができるので、支持手段の薄板を支持する位置を所定の高さに設定することによって、薄板の高さが下降したとき、薄板を上昇させ、また薄板の高さが上昇したとき、薄板を下降させて、前記従来の技術のように、高い水平度が要求される水平駆動装置9を用いることなしに、簡単な構成で、薄板を正確に一定の高さで安定して維持することができる。
【0081】
また本発明によれば、支持手段は、支持体の水平な搬送方向への移動によって、支持面から薄板に摩擦力を作用させるので、薄板を浮上させたままで、前記支持手段の移動と同一方向に移動させ、かつ静止させることができる。
【0082】
さらに本発明によれば、前記支持手段は、薄板に予め定める搬送方向上流側に臨む端面に接触する端部支持片を有するので、支持手段の搬送方向への移動によって薄板の端面に端部支持片を接触させて、薄板を確実に前記支持体の移動方向に移動させることができる。
【0083】
さらに本発明によれば、押上げ力発生手段は、薄板の支持領域の下面への押上げ力が非支持領域の下面への押上げ力よりも大きく設定されることによって、予め定める押下げ力を作用させたとき、支持領域の高さが、薄板全体に一様な押上げ力を作用したときの支持領域の高さに比べて低くなることを防止できるので、薄板の境界部分に生じる歪みを減少させることができる。
【0084】
また支持領域の下面への押上げ力を大きくし、支持領域の下面への押上げ力に応じて支持領域に作用させる押下げ力を大きくすることによって、境界部分の歪みを増加させることなく堅固にかつ確実に薄板を保持することができ、また支持面から薄板に作用させる摩擦力を大きくすることができる。
【0085】
さらに本発明によれば、前記支持領域の下面への押上げ力と、前記非支持領域の下面への押上げ力との差を、支持手段が薄板を押し下げる押下げ力と等しくすることによって、支持領域の高さを、非支持領域の高さと一致させることができ、これによって薄板の境界部分に生じる歪みを解消することができる。
【0086】
さらに本発明によれば、前記支持手段は、制御手段によって薄板を押し下げる力を一定に維持するように制御されるので、押上げ力発生手段から薄板が受ける押上げ力と前記支持手段による押下げ力とが釣り合う位置に薄板が保持される。このように支持手段の薄板への押下げ力を一定に保つだけで、押上げ力の変動が生じても、その押上げ力の変動に応じて薄板を押上げ力に釣り合う位置にほぼ同時に移動させ、薄板全体を一定の高さに安定して保持することができるので、薄板を一定の高さに維持する制御を簡素化できる。
【0087】
さらに本発明によれば、前記薄板把持装置と、前記薄板把持装置の支持手段を水平方向に移動させる水平駆動手段とを有しているので、薄板を一定の高さに浮上させた状態で移動することができ、また水平駆動手段を静止させることによって薄板を浮上させた状態で静止させることができる。
【0088】
また、前記薄板把持装置を有していることによって、薄板を精密に一定の高さで移動するために、支持手段を精密に一定の高さで移動させる水平駆動手段を用いること必要がなく、さらに支持手段の移動中に高さが一定となるように水平駆動手段を制御する必要がないので、水平駆動手段を簡素化することができる。
【0089】
さらに本発明によれば、前記薄板搬送装置と薄板の欠陥を検出する欠陥検査手段とを有しているので、浮上した薄板を一定の高さに保った状態で搬送しながら欠陥検査することができる。したがって、たとえば撮像装置などを有する欠陥検査手段によって欠陥検査を行う場合、薄板の高さが変化し、撮像装置の焦点が薄板からずれることを防止でき、これによって正確かつ精密な欠陥検査をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の薄板検査装置20を示す平面図である。
【図2】薄板把持装置23および薄板搬送装置24を簡略化して示す一部の断面図である。
【図3】支持体30が水平な状態から角変位した状態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態の薄板検査装置120を示す平面図である。
【図5】薄板把持装置123および薄板搬送装置124を示す断面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態の薄板検査装置220を示す平面図である。
【図8】従来の技術の薄板検査装置1を示す平面図である。
【図9】薄板把持装置8付近を簡略化して示す一部の拡大断面図である。
【符号の説明】
20,120,220 薄板検査装置
21 基台
22 薄板
23,123,223 薄板把持装置
24,124,224 薄板搬送装置
25 欠陥検査手段
26 空気圧浮上装置
27,127,227 支持手段
28,128 制御手段
29 空気吹出し孔
30,130,230 支持体
30a;130a;230a1,230a2 支持部
30b,130b 支持面
31 回転軸
32,132 駆動装置
33 水平駆動手段
34 検査用撮像装置
35 位置決めピン
36 押圧シリンダ
37 搬入部
38 搬出部
39 端部支持片
Claims (8)
- 水平に配置されたステージを有し、このステージ上に配置された薄板に下方から押上げ力を作用させて、その薄板を浮上させる押上げ力発生手段と、
前記押上げ力発生手段の押上げ力によって浮上する薄板を上方から支持し、高さ方向に移動可能な支持体を有する支持手段と、
前記支持手段の支持体の前記高さ方向の位置を制御する制御手段とを含むことを特徴とする薄板把持装置。 - 前記支持手段の支持体は、略水平な予め定める搬送方向に移動可能とされ、かつ薄板に上方から摩擦接触する支持面を有し、
前記制御手段は、支持手段の支持体の前記高さ方向の位置および前記予め定める搬送方向の位置を制御することを特徴とする請求項1記載の薄板把持装置。 - 前記支持手段の支持体は、略水平な予め定める搬送方向に移動可能とされ、かつ薄板に上方から摩擦接触する上部支持面と、この上部支持面よりも下方に突出する側部支持面とを有し、
前記制御手段は、支持手段の支持体の前記高さ方向の位置および前記予め定める搬送方向の位置を制御することを特徴とする請求項1記載の薄板把持装置。 - 前記押上げ力発生手段は、薄板の前記支持体によって支持される支持領域への押上げ力が、薄板の前記支持体によって支持されていない非支持領域への押上げ力よりも大きく選ばれることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の薄板把持装置。
- 前記薄板の支持領域への押上げ力の前記非支持領域への押上げ力に対する増加分は、支持体による薄板への押下げ力に等しいことを特徴とする請求項4記載の薄板把持装置。
- 前記制御手段は、支持体による薄板への押下げ力が一定に維持されるように、前記支持手段を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の薄板把持装置。
- 請求項2〜6のいずれか1つに記載の薄板把持装置と、
略水平な予め定める搬送方向に駆動する水平駆動手段とを含むことを特徴とする薄板搬送装置。 - 請求項7に記載の薄板搬送装置と、
前記薄板の搬送経路に臨んで設けられ、薄板の欠陥を検出する欠陥検査手段とを含むことを特徴とする薄板検査装置。
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